説明

携帯電話機、近接報知システム

【課題】本発明は、面識が無い相手と待ち合わせをする場合であっても、容易に相手に出会うことができる報知を行う携帯電話機を提供する。
【解決手段】携帯電話機21の相手通知検出部109は、無線部102、制御部113を介して、サーバ装置から携帯電話機毎に異なる初期値を含む相手検出通知を受信し、相手報知生成部110は、前記初期値がONを示す場合には、当該相手検出通知を受け取って所定時間経過後から、第1時間の報知とその後第2時間の報知停止をを繰り返し、前記報知開始指示がOFFを示す場合には前記相手検出通知を受け取って前記所定時間経過後から、前記第1時間の報知停止とその後第2時間の報知とを繰り返す。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話機に関し、特に、待ち合わせ条件を満たす携帯電話機の近接報知に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話機は、相手と待ち合わせをする場合に利用されることが多いことから、携帯電話機に係る待ち合わせに便利な機能についての開発が進められている。
例えば、特許文献1には、利用者が、待ち合わせを希望する相手を予め登録しておき、待ち合わせ相手の携帯電話機の位置を基地局装置が定期的に監視し、前記相手の携帯電話機が、前記利用者の携帯電話機と同一の基地局のサービスエリアに入った場合に、その旨を前記利用者と前記相手の携帯電話機に通知する技術が開示されている。
【特許文献1】特開2002−354541号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、前記サービスエリア内にいる人の多数が携帯電話機を持ち、着信音による報知が頻繁に生じる場合を想定すると、このような想定下では、前記利用者は、待ち合わせ相手の携帯電話機による報知と、その他の携帯電話機による報知とが区別できないので、前記利用者が待ち合わせを希望する相手に対する面識がないと、前記相手に容易に出会えない場合があるという問題が生じる。
【0004】
上記問題に鑑み、本発明は、利用者が、面識の無い相手と待ち合わせをする場合であっても、容易に相手に出会うことができる報知を行う携帯電話機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明は、所定の携帯電話機に報知開始指示を送信するサーバ装置と共に用いられる携帯電話機であって、サーバ装置から報知開始指示を受信する受信手段と、前記報知開始指示に基づき、他の携帯電話機の報知と連携する報知を行う報知手段とを備える。
【発明の効果】
【0006】
本発明の携帯電話機は、上述の構成を備えることにより、前記条件を満たし前記報知開始指示を前記サーバ装置から受信すると、前記条件を満たしていない携帯電話機による報知と容易に区別できる報知を行うことができる。よって、本発明の携帯電話機を所持する複数の利用者同士が、お互いに面識が無い場合であっても、容易に待ち合わせ相手に出会うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明の一実施形態に係る近接報知システム1は、図1に示すように待ち合わせ制御サーバ2と、位置登録サーバ3と、ネットワーク4と、基地局11〜12と、携帯電話機21〜23とを含んで構成され、携帯電話機21〜23と基地局11〜12とは無線通信により通信し、基地局11〜12と位置登録サーバ2とはネットワーク4を介して通信し、待ち合わせ制御サーバ2と位置登録サーバ3とは専用線を介して通信する。
【0008】
待ち合わせ制御サーバ2は、携帯電話機の利用者が待ち合わせを希望する相手の条件を登録しておき、前記条件にマッチする相手がいた場合に、前記携帯電話機と、前記相手の携帯電話機とに通知するサーバである。
位置登録サーバ3は、基地局と、待ち受けしている携帯電話機の対応を管理するサーバである。
【0009】
基地局11、12は、携帯電話機から接続され、携帯電話機が行う通信を仲介する基地局装置である。
携帯電話機21〜23は、同じ内部構成を備える携帯電話機であり、携帯電話機21は、待ち合わせを希望する条件を設定する利用者が所持し、携帯電話機22、23は、他の利用者が所持しているものとする。
【0010】
近接報知システム1によれば、携帯電話機(例えば携帯電話機21)と、当該携帯電話機の利用者が待ち合わせを希望する相手の携帯電話機(例えば携帯電話機22)とが、同じ基地局のサービスエリアに入った場合に、前記エリア内の携帯電話機21及び22以外の携帯電話機による報知とは区別できる報知を行うことにより、前記利用者と前記相手とが面識のない場合でも、相手を特定することができる。
【0011】
以下、本発明の実施形態について、詳細に説明する。
<構成>
<待ち合わせ制御サーバ2>
待ち合わせ制御サーバ2は、一例として図8に示すように、通信部401、制御部402、記憶部403及び判定部404とを含んで構成される。
【0012】
待ち合わせ制御サーバ2は、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAM、ハードディスクユニット、ディスプレイユニット、キーボード、マウスなどから構成されるコンピュータシステムである。前記RAM又は前記ハードディスクユニットには、コンピュータプログラムが記憶されている。前記マイクロプロセッサが、前記コンピュータプログラムに従って動作することにより、待ち合わせ制御サーバ2は、その機能を達成する。
【0013】
通信部401は、前記専用線を介して、位置登録サーバ3と通信し、位置登録サーバ3を介して、他の装置とデータ通信を行う。
記憶部403は、ハードディスクユニットを含んで構成され、一例として図9に示す、待ち合わせ条件テーブルを記憶する。
待ち合わせ条件テーブルは、端末IDと、自年齢情報と、自趣味情報と、相手年齢情報と、相手趣味情報と、基地局IDとからなる待ち合わせ条件エントリを1以上含む。
【0014】
待ち合わせ条件エントリは、待ち合わせ条件を設定する利用者によって、携帯電話機を用いて設定される。
端末IDは、携帯電話機を識別する識別情報である。
自年齢情報は、前記利用者が設定した当該利用者の年齢を含む範囲を示す情報である。
相手年齢情報は、前記利用者が設定した、当該利用者が待ち合わせを希望する相手の年齢を含む範囲を示す情報である。
【0015】
前記自年齢情報及び相手年齢情報は、本実施形態では一例として、値が「11」の場合、16歳〜20歳を示し、「12」の場合、21歳〜25歳を示し、「13」の場合、26歳〜30歳を示し、「14」の場合には31歳〜40歳を示し、「15」の場合には、41歳以上を示すものとする。
自趣味情報は、前記利用者が設定した当該利用者の趣味のカテゴリを示す情報である。
【0016】
相手趣味情報は、前記利用者が設定した、当該利用者が待ち合わせを希望する相手の趣味のカテゴリを示す情報である。
前記自趣味情報及び前記相手趣味情報は、本実施形態では一例として、値が「211」の場合には「野球」を示し、「212」の場合には「サッカー」を示し、「213」の場合には、ラグビーを示すものとし、また、値が「221」の場合には「恋愛」映画を示し、「222」の場合には「SF」映画を示し、「223」の場合には「ホラー」映画を示すものとする。
【0017】
基地局IDは、端末IDで識別される携帯電話機が現在接続している基地局を識別する情報である。
例えば、待ち合わせ条件エントリ430は、値が「13」であり26〜30歳を示す自年齢情報432と、値が「221」であり野球を示す自趣味情報433と、値が「12」であり21〜25歳を示す相手年齢情報434と、値が「221」であり野球を示す相手趣味情報435と、値が「1」である基地局ID436とを含む。
【0018】
制御部402は、通信部401を介して、位置登録サーバ3から、端末ID、自年齢情報、自趣味情報、相手年齢情報、相手趣味情報、基地局IDを含む条件設定指示を受信した場合に、当該条件設定指示に含まれる端末IDが、記憶部403に記憶されている待ち合わせ条件テーブルに含まれているか否かを判定する。
前記端末IDが待ち合わせ条件テーブルに含まれていた場合、当該端末IDを含む待ち合わせ条件エントリの端末ID、自年齢情報、自趣味情報、相手年齢情報、相手趣味情報、基地局IDを、受信した条件設定指示に含まれる端末ID、自年齢情報、自趣味情報、相手年齢情報、相手趣味情報、基地局IDで上書きし、上書きした端末IDを、判定部404に送信する。
【0019】
含まれていない場合、受信した当該条件設定指示に含まれる端末ID、自年齢情報、自趣味情報、相手年齢情報、相手趣味情報、基地局IDを含む待ち合わせ条件エントリを新たに生成して記憶部403に記憶させ、当該端末IDを、判定部404に送信する。
また、制御部402は、電源投入時又はハンドオーバー時に、通信部401を介して、位置登録サーバ3から端末IDと、基地局IDとを含む接続端末情報を受信し、当該接続端末情報に含まれる端末IDが、記憶部403に記憶されている待ち合わせ条件テーブルに含まれているか否かを判定する。
【0020】
含まれている場合、受信した接続端末情報に含まれる基地局IDを、前記端末IDを含む待ち合わせ条件エントリの基地局IDに上書きし、受信した端末IDを判定部404に送信し、含まれていない場合は、前記接続端末情報を破棄する。
次に、判定部404が行う判定処理について、図10を用いて説明する。
判定部404は、制御部402から端末IDを受信し(ステップS51)、当該端末IDと同値の端末ID(以下、自端末IDという。)を含む待ち合わせ条件エントリ(以下、自待ち合わせ条件エントリという。)を待ち合わせ条件テーブルの中から読み出す(ステップS52)。
【0021】
待ち合わせ条件テーブル中に、自待ち合わせ条件エントリを除く、未判定の待ち合わせ条件エントリがあるか否かを判定し(ステップS53)、未判定の待ち合わせ条件エントリがない場合(ステップS53:NO)、処理を終了し、未判定の待ち合わせ条件エントリがある場合(ステップS53:YES)、当該未判定の待ち合わせ条件エントリ(以下、相手待ち合わせ条件エントリという。)を読み出す(ステップS54)。
【0022】
自待ち合わせ条件エントリ中の基地局IDと、相手待ち合わせ条件エントリ中の基地局IDとが一致するか否かを判定し(ステップS55)、一致しない場合(ステップS55:NO)、ステップS53に移行し、一致する場合(ステップS55:YES)、ステップS56に移行する。
次に、自待ち合わせ条件エントリ中の相手年齢情報と、相手待ち合わせ条件エントリ中の自年齢情報とが一致するか否かを判定し(ステップS56)、一致しない場合(ステップS56:NO)、ステップS53に移行し、一致する場合(ステップS56:YES)、ステップS57に移行する。
【0023】
次に、自待ち合わせ条件エントリ中の相手趣味情報と、相手待ち合わせ条件エントリ中の自趣味情報とが一致するか否かを判定し(ステップS57)、一致しない場合(ステップS57:NO)、ステップS53に移行し、一致する場合(ステップS57:YES)、ステップS58に移行する。
次に、自待ち合わせ条件エントリ中の自年齢情報と、相手待ち合わせ条件エントリ中の相手年齢情報とが一致するか否かを判定し(ステップS58)、一致しない場合(ステップS58:NO)、ステップS53に移行し、一致する場合(ステップS58:YES)、ステップS59に移行する。
【0024】
次に、自待ち合わせ条件エントリ中の自趣味情報と、相手待ち合わせ条件エントリ中の相手趣味情報とが一致するか否かを判定し(ステップS59)、一致しない場合(ステップS59:NO)、ステップS53に移行し、一致する場合(ステップS59:YES)、判定部404は、通信部401を介して、自待ち合わせ条件エントリに含まれる端末IDと、ONを示すフラグ初期値とを含む相手検出通知を位置登録サーバ3に対し送信し(ステップS60)、相手待ち合わせ条件エントリに含まれる端末IDと、OFFを示すフラグ初期値とを含む相手検出通知を位置登録サーバ3に対し送信する(ステップS61)。
<位置登録サーバ3>
位置登録サーバ3は、一例として図6に示すように、通信部301、制御部302、記憶部303とを含んで構成される。
【0025】
位置登録サーバ3は、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAM、ハードディスクユニット、ディスプレイユニット、キーボード、マウス、ネットワークアダプタなどから構成されるコンピュータシステムである。前記RAM又は前記ハードディスクユニットには、コンピュータプログラムが記憶されている。前記マイクロプロセッサが、前記コンピュータプログラムに従って動作することにより、位置登録サーバ3は、その機能を達成する。
【0026】
通信部301は、ネットワークアダプタとその制御プログラムとを含んで構成され、専用線を介して待ち合わせ制御サーバ2と通信し、ネットワーク4を介して、その他の装置とデータ通信を行う。
記憶部303は、ハードディスクユニットを含んで構成され、一例として図7に示すように、接続基地局テーブルを記憶する。
【0027】
接続基地局テーブルには、複数の接続基地局エントリが含まれており、接続基地局エントリは、端末IDと、当該端末IDで識別される携帯電話機が接続している基地局を示す基地局IDとから成る。
例えば、接続基地局エントリ350は、値が「1」である基地局ID351と、値が「050−123−5555」である端末ID352とから成る。
【0028】
制御部302は、通信部301を介して、基地局から、接続端末情報を受信する。
前記接続端末情報には、当該接続端末情報の送信元である基地局を識別する基地局IDと、新たに前記基地局に接続された携帯電話機を識別する端末IDとが含まれる。
制御部302は、前記接続基地局テーブルから、受信した接続端末情報に含まれる端末IDを含む接続基地局エントリを検索し、当該接続基地局エントリがあった場合、当該接続基地局エントリに含まれる基地局IDを、受信した接続端末情報に含まれる基地局IDで上書きし、受信した接続端末情報に含まれる端末IDと基地局IDとを含む接続端末情報を、待ち合わせ制御サーバ2に送信する。
【0029】
また、制御部302は、基地局から、通信部301を介して、端末ID、自年齢情報、相手年齢情報、自趣味情報、相手趣味情報、基地局IDを含む条件設定指示を受信した場合、当該条件設定指示を、通信部301を介して待ち合わせサーバ2に送信する。
また、制御部302は、通信部301を介して、端末IDを含む相手検出通知を受信した場合、当該端末IDと同値の端末IDを含む接続基地局エントリを記憶部303から読み出して、読み出した当該接続基地局エントリに含まれる基地局IDで識別される基地局に対し、当該相手検出通知を送信する。
<基地局11、12>
基地局11は、一例として図5に示すように、アンテナ201と、通信部202、制御部203、記憶部204と、通信部205とを含んで構成される。
【0030】
基地局11は、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAM、ハードディスクユニット、ディスプレイユニット、キーボード、マウス、ネットワークアダプタ、アンテナなどから構成されるコンピュータシステムである。前記RAM又は前記ハードディスクユニットには、コンピュータプログラムが記憶されている。前記マイクロプロセッサが、前記コンピュータプログラムに従って動作することにより、基地局11は、その機能を達成する。
【0031】
無線部202は、アンテナ201を用いて、無線により携帯電話機と通信する。
通信部205は、ネットワークアダプタとその制御プログラムとを含んで構成され、ネットワーク4を介して、他の装置とデータ通信を行う。
記憶部204は、不揮発性のメモリであり、基地局ID211を記憶している。
基地局IDは、基地局を識別する識別情報であり、基地局に1つ割り振られている。
【0032】
また、記憶部204は、接続している携帯電話機を識別する端末IDを記憶する。
制御部203は、無線部202が携帯電話機から位置登録要求を受信した場合に、当該携帯電話機から当該携帯電話機の端末IDを受信し、受信した当該端末IDと、記憶部204に記憶されている基地局IDとを含む接続端末情報を、通信部205を介して、位置登録サーバ3に送信し、また、受信した当該端末IDを記憶部204に記憶させる。
【0033】
制御部203は、携帯電話機から無線部202を介して条件設定指示を受信した場合、当該条件設定指示を通信部205を介して位置登録サーバ3に送信する。
また、制御部203は、通信部205を介して、端末IDを含む相手検出通知を受信した場合、当該相手検出通知を前記端末IDにより示される携帯電話機に送信する。
なお、基地局12は、基地局11と、基地局IDが異なる以外は同じ構成となるので、説明を省略する。
<携帯電話機21、22、23>
携帯電話機21は、一例として図2に示すように、アンテナ101と、無線部102と、ベースバンド部103と、音声処理部104と、マイクロフォン105と、スピーカ106と、操作部107と、記憶部108と、相手通知検出部109と、相手報知生成部110と、表示処理部111と、表示部112と、制御部113とを含んで構成される。
【0034】
携帯電話機21は、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAM、ディスプレイユニット、キーパッド、無線通信ユニット、アンテナから構成されるコンピュータシステムである。前記RAMには、コンピュータプログラムが記憶されている。前記マイクロプロセッサが、前記コンピュータプログラムに従って動作することにより、携帯電話機21は、その機能を達成する。
【0035】
無線部102は、アンテナ101を介して、基地局11、12と無線通信を行い、受信した信号をベースバンド部103、制御部113に送信する。
また、無線部102は、ベースバンド部103から信号を受信して、当該信号をアンテナ101を介して基地局に送信する。
ベースバンド部103は、無線部102から受信した信号から音声を示すベースバンド信号を復調し、復調結果であるベースバンド信号を、音声処理部104に送信する。
【0036】
また、ベースバンド部103は、音声処理部104からベースバンド信号を受信して、当該ベースバンド信号を変調し無線部102に送信する。
マイクロフォン105は、通話時に、利用者が発する音声を集音して電気信号である通話信号に変換し、当該通話信号を音声処理部104に送信する。
スピーカ106は、音声処理部104が生成した音声信号を受信し、当該音声信号を音声に変換して拡声する。
【0037】
音声処理部104は、ベースバンド部103からベースバンド信号を受信し、当該ベースバンド信号を音声信号に変換してスピーカ106に出力する。また、音声処理部104は、マイクロフォン105から、通話信号を受信し、当該通話信号をベースバンド信号に変換して、ベースバンド部103に送信する。
音声処理部104は、複数の着信音をメモリに記憶しており、相手報知生成部110から報知実行指示を受信すると、予め利用者により指定された着信音に係る音声信号を、スピーカ106に出力することにより、利用者に対する報知を行う。
【0038】
また、音声処理部104は、相手報知生成部110から報知停止指示を受信すると、実行している報知を停止する。
操作部107は、通常の携帯電話機に備わっている、通話先の電話番号を入力するためのテンキーや、オンフックキー、オフフックキーなど通話を行うのに必要なキーを含むキーパッドと、キーの押下を検出し、押下されたキーに応じた指示を制御部113に対し送信するなどの制御回路を含んで構成される。前記指示には、自条件入力開始指示、相手条件入力開始指示、相手条件入力開始指示、カーソル移動指示、決定指示などがある。
【0039】
記憶部108は、不揮発性メモリで構成されており、携帯電話機21の製造時において、携帯電話機を識別する端末IDが書き込まれている。ここで、前記端末IDは、本実施形態では、電話番号とするが、他の識別情報でもよい。
記憶部108は、制御部113により書き込まれる、一例として図4に示すように、自年齢情報、相手年齢情報、自趣味情報、相手趣味情報、基地局IDを保持する。
【0040】
表示処理部111は、制御部113からの指示に従い、画面表示のための、赤出力信号、緑出力信号、青出力信号と、同期信号を生成して表示部112に出力する。
表示処理部111は、制御部113から、表示部112に表示すべき画面を示すパネル情報を受信し、当該パネル情報が示す画面に応じた赤色出力信号、緑色出力信号、青色出力信号と、水平、垂直の各同期信号を表示部112に出力することにより、表示部112に前記画面を表示させる。また、表示処理部111は、表示部112に対し、一般的な携帯電話機において表示されるような、電池残量、待ち受け画像、アンテナレベルを表示する画面に係る信号も出力する。
【0041】
表示部112は、液晶ディスプレイであり、表示処理部111が出力する赤色出力信号、緑色出力信号、青色出力信号と、水平、垂直の各同期信号とを受け付けて、受け付けた信号に基づいて液晶ディスプレイに映像の表示を行う。
相手通知検出部109は、制御部113から、ON又はOFFを示すフラグ初期値を含んだ相手検出通知を受信し、受信した相手検出通知を、相手報知生成部110に送信する。
【0042】
相手報知生成部110は、時計及びタイマを備えており、相手通知検出部109から相手検出通知を受信し、待ち合わせ相手が検出されたことを所定のタイミングで報知するための報知制御を行う。前記報知制御について、図11を用いて説明する。
相手報知生成部110は、相手通知検出部109から、相手検出通知を受信したか否かを判定し(ステップS101)、受信していない場合にはステップS101を繰り返し、受信した場合には、変数flagに、前記相手検出通知に含まれていたフラグ初期値を設定し、前記タイマによりカウントアップされるタイマ値に初期値「0」を設定する(ステップS102)。
【0043】
ここで、前記タイマは、1ミリ秒毎に前記タイマ値を1ずつカウントアップするものとする。
相手報知生成部110は、前記相手検出通知の受信時刻から所定時間経過した時に前記タイマに対しカウントアップの開始を指示し、当該タイマは、カウントアップを開始する(ステップS103)。
【0044】
相手報知生成部110は、タイマ値が所定の満了値以上であるか否かを判定する(ステップS110)。
ここで、前記満了値は、一例として3000とする。
タイマ値が所定の満了値以上であった場合(ステップS110:YES)、flagがONであれば(ステップS111:YES)、呼び出し音による報知実行指示を音声処理部104に通知し(ステップS112)、flagがOFFであれば(ステップS111:NO)、報知停止指示を音声処理部104に通知する(ステップS113)。
【0045】
相手報知生成部110は、利用者により操作部107を用いて指示される報知停止指示を制御部113から受信しているか否かを判定し、受信した場合(ステップS114:YES)には、報知停止指示を音声処理部104に通知し(ステップS115)して、処理を終了し、受信していない場合(ステップS114:NO)には、ステップS110に移行する。
【0046】
また、ステップS110において、タイマ値が満了値以上であると判断した場合(ステップS110:YES)、flagがONであれば(ステップS121:YES)、flagにOFFを設定し(ステップS122)、flagがOFFであれば(ステップS121:NO)、flagにONを設定し(ステップS123)。続いてタイマ値に0を設定し(ステップS120)、ステップS110に移行する。
【0047】
以上により、所定時刻を基点として、3秒間、携帯電話機22の呼び出し音は鳴らずに、携帯電話機21の呼び出し音が鳴り、次の3秒間は、携帯電話機21の呼び出し音は鳴らずに、携帯電話機22の呼び出し音が鳴り、以後、携帯電話機21と携帯電話機22の呼び出し音が交互に鳴るのを繰り返すこととなり、携帯電話機21及び22以外の呼び出し音とは区別することができるので、携帯電話機21の利用者と、携帯電話機22の利用者とが、お互い面識が無くても、会うことができる。
【0048】
次に、携帯電話機21の全体動作を制御する制御部113について説明する。
(1)基地局への接続制御
制御部113は、無線部102から基地局への接続通知を取得した場合、記憶部108から端末IDを読み出して、接続した基地局に対し、当該端末IDを無線部102を介して送信し、その応答として、当該基地局から無線部102を介して、当該基地局を示す基地局IDを受信して、当該基地局IDを記憶部108に記憶させる。
【0049】
(2)制御部113によるパネル制御
制御部113は、利用者による、待ち合わせの条件入力を補助するためのメニュー画面を示すパネル情報を生成し、生成したパネル情報を表示処理部111に送信する。
階層構造となっているメニュー画面について、図3を用いて簡単に説明する。
制御部113は、操作部107から、自条件入力開始指示を受信した場合、図3に示すように、カーソル132が「1:年齢」という文字を囲うメニュー画面131を生成し、メニュー画面131を示すパネル情報を表示処理部111に送信する。メニュー画面131は、第1階層の画面である。
【0050】
ここで、操作部107から、カーソル移動指示を受信した場合には、カーソル132が「2:趣味」という文字を囲うようメニュー画面を生成し、当該メニュー画面を示すパネル情報を表示処理部111に送信する。以上のように、利用者は、条件として年齢を選択するか、趣味を選択するかを、携帯電話機21に対し指示する。
メニュー画面131において、「1:年齢」を囲ったカーソル132が表示されている場合に、操作部107から決定指示を受信すると、制御部113は、第2階層の画面であり年齢選択画面133を示すパネル情報を表示処理部111に送信する。
【0051】
このとき、年齢選択画面133においては、16歳から20歳の範囲を示す「11:16〜20」の文字がカーソル134により囲われている。
ここで、操作部107から決定指示を受信すると、制御部113は、自年齢情報として「11」を記憶部108に保持し、カーソル移動指示を受信した場合には、カーソル134が「12:21〜25」という文字を囲うようメニュー画面を生成し、当該メニュー画面を示すパネル情報を表示処理部111に送信する。
【0052】
ここで、操作部107から決定指示を受信すると、制御部113は、自年齢情報として「12」を記憶部108に保持する。
以上から、利用者は、自分の年齢を携帯電話機21に入力する。
メニュー画面131において、「2:趣味」を囲ったカーソル132が表示されている場合に、操作部107から決定指示を受信すると、制御部113は、趣味選択画面135を示すパネル情報を表示処理部111に送信する。
【0053】
このとき、趣味選択画面135においては、スポーツを示す「21:スポーツ」の文字がカーソル136により囲われている。
メニュー画面135において、「21:スポーツ」を囲ったカーソル135が表示されている場合に、操作部107から決定指示を受信すると、制御部113は、スポーツ選択画面137を示すパネル情報を表示処理部111に送信する。
【0054】
このとき、スポーツ選択画面137においては、野球を示す「211:野球」の文字がカーソル138により囲われており、ここで、操作部107から決定指示を受信すると、制御部113は、自趣味情報として、野球を示す「211」を記憶部108に保持する。
同様に、趣味選択画面135において、「22:映画」を囲ったカーソルが表示されている場合に、操作部107から決定指示を受信すると、制御部113は、映画選択画面139を示すパネル情報を表示処理部111に送信する。
【0055】
このとき、映画選択画面139においては、恋愛映画を示す「221:恋愛」の文字がカーソル140により囲われており、ここで、操作部107から決定指示を受信すると、制御部113は、自趣味情報として、恋愛映画を示す「211」を記憶部108に保持する。
以上のように、利用者は、自分の趣味を携帯電話機21に入力する。
【0056】
以上、利用者が、携帯電話機21の操作部107から、自分の年齢と、自分の趣味とを入力し、当該入力に基づき、制御部113が、自年齢情報、自趣味情報を、記憶部108に記憶させる処理について説明したが、相手年齢情報、相手趣味情報についても、同様の方法により、利用者が、操作部107から相手の年齢と相手の趣味とを入力し、当該入力に基づき、制御部113が、自年齢情報、自趣味情報を、記憶部108に記憶させることができる。
【0057】
制御部113は、入力された、記憶部108に記憶されている端末ID、自年齢情報、相手年齢情報、自趣味情報、相手趣味情報と、記憶部108に記憶されている基地局IDとを含む条件設定情報を、当該基地局IDで示される基地局に対し、無線部102を介して送信する。
(3)制御部113による報知制御
制御部113は、無線部102を介して、相手検出通知を受信した場合、当該相手検出通知を、相手報知生成部110に送信する。
【0058】
制御部113は、操作部107から、報知停止指示を受信した場合には、当該報知停止指示を相手報知生成部110に出力する。
<動作>
近接報知システム1の全体動作について、図12を用いて説明する。
携帯電話機21が基地局11のサービスエリアに入ると、携帯電話機21の無線部102と基地局11の無線部202とが待ち受け登録を完了する(ステップS201)。
【0059】
携帯電話機21の制御部113は、記憶部108から端末IDを読み出して、無線部102を介して、基地局11に当該端末IDを送信する(ステップS202)。
基地局11において、制御部203が、無線部202を介して前記端末IDを受信すると、記憶部204から基地局IDを読み出して、当該基地局IDと、前記端末IDとを含む接続端末情報を、通信部205を介して、位置登録サーバ3に送信し(ステップS203)、基地局IDを無線部202を介して携帯電話機21に送信し(ステップS204)、当該端末IDを記憶部204に記憶させる(ステップS205)。
【0060】
携帯電話機21の制御部113は、無線部102を介して前記基地局IDを受信し、当該基地局IDを記憶部108に記憶させる(ステップS206)。
位置登録サーバ3の制御部302は、通信部301を介して基地局11から接続端末情報を受信すると、当該接続端末情報を記憶部303に記憶させるとともに(ステップS207)、当該接続端末情報を待ち合わせサーバ2に送信する(ステップS208)。
【0061】
また、待ち受け状態で、携帯電話機21の利用者が、上述したように、操作部107を用いて待ち合わせ条件の入力を行うと(ステップS209)、携帯電話機21の制御部113は、待ち合わせ条件として入力された自年齢情報、相手年齢情報、自趣味情報、相手趣味情報と、記憶部108に記憶されている端末IDと、基地局IDとを含む条件設定情報を、当該基地局IDで示される基地局に対し、無線部102を介して送信する(ステップS210)。
【0062】
基地局11は、受信した条件設定指示を位置登録サーバ3に送信し(ステップS211)、位置登録サーバ3は、受信した条件設定指示を待ち合わせサーバ2に送信する(ステップS212)。
待ち合わせサーバ2の制御部402は、通信部401を介して条件設定指示を受信し、既に説明したように、当該条件設定指示の内容が、記憶部403に、待ち合わせ条件エントリとして記憶されていない場合には、当該条件設定指示の内容を含む待ち合わせ条件エントリを生成して記憶部403に記憶させ、既に記憶されている場合には、当該待ち合わせ条件エントリの内容を、受信した当該条件設定指示の内容に基づき更新する(ステップS213)。
【0063】
待ち合わせサーバ2において、制御部402は、ステップS208において受信する前記接続端末情報に含まれる端末IDを判定部404に送信又はステップS212において受信する条件設定指示に含まれる端末IDを判定部404に送信する。
待ち合わせサーバ2の判定部404は、制御部402から端末IDを受信し、図10を用いて既に説明した待ち合わせ条件の判定処理を行う(ステップS214)。
【0064】
図12中のステップS216は、図10中のステップS60に相当する処理であり、判定部404は、通信部401を介して、ONと設定されたフラグ初期値を含む相手検出通知を、位置登録サーバ3に送信する(ステップS216)。
位置登録サーバ3の制御部302は、受信した相手検出通知中の端末IDに対応する基地局IDを記憶部303から読み出して、当該基地局IDに対応する基地局に対し、通信部301を介して当該相手検出通知を送信し(ステップS217)、当該相手検出通知を受信した基地局は、受信した相手検出通知に含まれる端末IDで識別される携帯電話機に対し、当該相手検出通知を送信する(ステップS218)。
【0065】
携帯電話機21の制御部113は、無線部102を介して前記相手検出通知を受信し、受信した相手検出通知を相手通知検出部109に送信し、相手通知検出部109は、図11を用いて既に説明した報知処理を行う(ステップS219)。
図12中のステップS220は、図10中のステップS61に相当する処理であり、判定部404は、通信部401を介して、OFFと設定されたフラグ初期値を含む相手検出通知を、位置登録サーバ3に送信する(ステップS220)。
【0066】
位置登録サーバ3の制御部302は、受信した相手検出通知中の端末IDに対応する基地局IDを記憶部303から読み出して、当該基地局IDに対応する基地局に対し、通信部301を介して当該相手検出通知を送信し(ステップS221)、当該相手検出通知を受信した基地局は、受信した相手検出通知に含まれる端末IDで識別される携帯電話機に対し、当該相手検出通知を送信する(ステップS222)。
【0067】
前記端末IDで識別される携帯電話機22の制御部113は、無線部102を介して前記相手検出通知を受信し、受信した相手検出通知を相手通知検出部109に送信し、相手通知検出部109は、図11を用いて既に説明した報知処理を行う(ステップS223)。
<変形例>
なお、本発明を上記の実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。以下のような場合も本発明に含まれる。
(1)上記実施形態において、待ち合わせ制御サーバ2に登録しておく待ち合わせ条件エントリは、端末IDと、自年齢情報と、自趣味情報と、相手年齢情報と、相手趣味情報と、基地局IDとから構成していたが、待ち合わせの条件は、上記に限らない。
【0068】
また、携帯電話機21の利用者が、希望時刻に、既知の端末IDで示される携帯電話機22の利用者と待ち合わせをする場合であれば、待ち合わせ制御サーバ2に、携帯電話機21の端末IDと、携帯電話機22の端末IDと、前記希望時刻とから構成される待ち合わせ条件エントリを、記憶させておけばよい。
待ち合わせ制御サーバ2は、前記希望時刻を含む所定範囲(例えば、当該希望時刻の10分前から当該希望時刻の10分後までの間)に、位置登録サーバ3から、携帯電話機21と携帯電話機22とが同じ基地局が管理するエリアに入った旨の通知を受けた場合に、携帯電話機21と携帯電話機22との双方に、相手検出通知を送信する。
【0069】
携帯電話機21と携帯電話機22とのそれぞれが、相手検出通知を受け取り、携帯電話機21及び22以外の携帯電話機とは区別できる方法で報知すれば、携帯電話機21の利用者が、携帯電話機22の利用者と面識はがないが、携帯電話機22の端末ID(電話番号)を知っているという場合であっても、希望の時刻に、お互いに出会うことができる。
(2)上記実施形態においては、携帯電話機21及び携帯電話機22の双方、音声による報知をすることとしていたが、これには限らない。
【0070】
例えば、待ち合わせ条件の登録を行った利用者の携帯電話機21のみ、バイブレータ等、携帯電話機22の利用者に分からない方法で報知してもよい。
これにより、携帯電話機21の利用者は、待ち合わせをして携帯電話機22の利用者を確認したものの、携帯電話機22の利用者と会うのをやめるといったことも可能となる。
バイブレータによる報知を行っている間に、携帯電話機21の利用者が、携帯電話機21に対し報知指示を入力した場合に、バイブレータによる報知を音声による報知に切り替えることとすれば、携帯電話機21の利用者は、待ち合わせ相手である携帯電話機22の利用者を確認してから、会うことができる。
(3)待ち合わせ制御サーバ2は、携帯電話機21と携帯電話機22との双方に、相手検出通知を送信する代わりに、携帯電話機21に対してのみ相手検出通知を送信してもよい。
【0071】
これにより、携帯電話機21の利用者のみが、携帯電話機21及び22が近接していることを知ることができる。
加えて、携帯電話機21のみに相手検出通知が行われた後に、携帯電話機21の利用者が携帯電話機21に対し報知指示を入力した場合に、携帯電話機21が携帯電話機22に対し、相手検出通知を送信するか又は携帯電話機21が待ち合わせ制御サーバ2に当該報知指示が入力された旨を通知し、前記通知を受けて、待ち合わせ制御サーバ2が、携帯電話機22に対し、相手検出通知を送信することとしてもよい。
【0072】
これにより、携帯電話機21の利用者が、携帯電話機22の利用者に知られることなく、携帯電話機21及び22が近接していることを知り、その後、携帯電話機22の利用者も、当該近接について認識することができる。
(4)上記実施形態において、携帯電話機の音による報知は、所定の時間間隔で、音の発声と停止とを切り替えると説明してきたが、報知を行う音が、フレーズを有する楽曲などである場合、所定の時間間隔ではなく、フレーズ毎に切り替える構成としてもよい。
【0073】
報知を行う音が、例えば、フレーズ1〜4までのフレーズで構成されている場合、フレーズ1を携帯電話機21が発声し、フレーズ2を携帯電話機22が発声し、フレーズ3を携帯電話機21が発声し、フレーズ4を携帯電話機22が発声することとなる。
この場合、所定時間の計測を行う構成に代えて、曲のフレーズの変化を検出する構成を備え、当該変化を検出する毎に報知のON/OFFを切り替えればよい。
(5)上記実施形態において、携帯電話機における報知は、相手検出通知を受信してから所定時間後に開始することとしていたが、これに限らず、相手検出通知を受信した時刻以後の区切りのよい時刻に開始することしてもよい。
【0074】
例えば、区切りの単位を1分とする場合であれば、携帯電話機が相手検出通知を10時30分20秒に受信すると、当該携帯電話機は、10時31分に報知を開始する。
これにより、複数の携帯電話機による報知のタイミングを、より正確に同期させることができる。
(6)上記実施形態において、待ち合わせ相手が1人である場合を例として説明してきたが、待ち合わせ相手が複数人の場合であってもよい。
(7)本発明は、上記に示す方法であるとしてもよい。また、これらの方法をコンピュータにより実現するコンピュータプログラムであるとしてもよいし、前記コンピュータプログラムからなるデジタル信号であるとしてもよい。
【0075】
また、本発明は、前記コンピュータプログラム又は前記デジタル信号をコンピュータ読み取り可能な記録媒体、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、MO(Magneto Optic disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−ROM(Digital Versatile Disc Read Only Memory)、DVD−RAM(Digital Versatile Disc Random Access Memory)、BD(Blu−ray Disc)、半導体メモリなど、に記録したものとしてもよい。また、これらの記録媒体に記録されている前記コンピュータプログラム又は前記デジタル信号であるとしてもよい。
【0076】
また、本発明は、前記コンピュータプログラム又は前記デジタル信号を、電気通信回線、無線又は有線通信回線、インターネットを代表とするネットワーク等を経由して伝送するものとしてもよい。
また、本発明は、マイクロプロセッサとメモリとを備えたコンピュータシステムであって、前記メモリは、上記コンピュータプログラムを記憶しており、前記マイクロプロセッサは、前記コンピュータプログラムに従って動作するとしてもよい。
【0077】
また、前記プログラム又は前記デジタル信号を前記記録媒体に記録して移送することにより、又は前記プログラム又は前記デジタル信号を前記ネットワーク等を経由して移送することにより、独立した他のコンピュータシステムにより実施するとしてもよい。
(8)上記実施の形態及び上記変形例をそれぞれ組み合わせるとしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0078】
本発明の携帯電話機は、電気機器の製造業者により製造及び販売され、また、当該携帯電話機による待ち合わせサービスを提供するシステムにおいて使用される。
【図面の簡単な説明】
【0079】
【図1】本発明の一実施形態における近接報知システムの構成を示す図である。
【図2】携帯電話機の構成を示すブロック図である。
【図3】メニュー画面の構成例を示す図である。
【図4】携帯電話機の記憶部に記憶されるデータの一例を示す図である。
【図5】基地局の構成を示すブロック図である。
【図6】位置登録サーバの構成を示すブロック図である。
【図7】接続基地局テーブルの一例を示す図である。
【図8】待ち合わせ制御サーバの構成を示すブロック図である。
【図9】待ち合わせ条件テーブルの一例を示す図である。
【図10】判定部における判定処理手順を示すフローチャートである。
【図11】報知制御を示すフローチャートである。
【図12】近接報知システムの全体動作を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
【0080】
1 近接報知システム
2 待ち合わせ制御サーバ
3 位置登録サーバ
4 ネットワーク
11 基地局
12 基地局
21 携帯電話機
22 携帯電話機
23 携帯電話機
101 アンテナ
102 無線部
103 ベースバンド部
104 音声処理部
105 マイクロフォン
106 スピーカ
107 操作部
108 記憶部
109 相手通知検出部
110 相手報知生成部
111 表示処理部
112 表示部
113 制御部
201 アンテナ
202 通信部
202 無線部
203 制御部
204 記憶部
205 通信部
211 基地局ID
301 通信部
302 制御部
303 記憶部
401 通信部
402 制御部
403 記憶部
404 判定部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の携帯電話機に報知開始指示を送信するサーバ装置と共に用いられる携帯電話機であって、
サーバ装置から報知開始指示を受信する受信手段と、
前記報知開始指示に基づき、他の携帯電話機の報知と連携する報知を行う報知手段と
を備えることを特徴とする携帯電話機。
【請求項2】
前記サーバ装置は、少なくとも1の携帯電話機に第1の値を示す報知開始指示を送信し、その他の携帯電話機には前記第1の値とは異なる第2の値を示す報知開始指示を送信し、
前記報知手段は、前記報知開始指示が第1の値を示す場合には、当該報知開始指示を受け取って所定時間経過後から第1時間報知し、その後第2時間報知を停止し、前記報知開始指示が第2の値を示す場合には前記報知開始指示を受け取って前記所定時間経過後から前記第1時間報知せず、その後第2時間報知する
ことを特徴とする請求項1に記載の携帯電話機。
【請求項3】
前記サーバ装置は、少なくとも1の携帯電話機に第1の値を示す報知開始指示を送信し、その他の携帯電話機には前記第1の値とは異なる第2の値を示す報知開始指示を送信し、
前記報知手段は、
動作指示を受け付けた場合に振動する振動部と、
動作指示を受け付けた場合に発音する発音部と、
前記報知開始指示が第1の値を示す場合に前記発音部に動作指示を送信し、前記報知開始指示が第2の値を示す場合に前記振動部に動作指示を送信する制御部と
を含む
ことを特徴とする請求項1に記載の携帯電話機。
【請求項4】
前記振動部は、停止指示を受け付けると振動を停止し、
前記携帯電話機は、さらに、発音指示を受け付ける受付手段を備え、
前記制御部は、前記振動部が振動している場合に前記発音指示を受信すると、前記振動部に停止指示を送信し、前記発音部に動作指示を送信する
ことを特徴とする請求項3に記載の携帯電話機。
【請求項5】
前記報知手段は、所定時間毎の報知タイミングのうち、前記報知開始指示を受け付けた直後の報知タイミングにおいて報知を開始する
ことを特徴とする請求項1に記載の携帯電話機。
【請求項6】
前記報知手段は、前記報知を行う場合に、複数のフレーズから成る着信音を、フレーズの再生終了毎に音量を切り替えて再生する
ことを特徴とする請求項1に記載の携帯電話機。
【請求項7】
サーバ装置と、複数の携帯電話機とからなる近接報知システムであって、
前記サーバ装置は、所定の携帯電話機に報知開始指示を送信し、
各携帯電話機は、
サーバ装置から報知開始指示を受信する受信手段と、
前記報知開始指示に基づき、他の携帯電話機の報知と連携する報知を行う報知手段とを含む
ことを特徴とする近接報知システム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2007−110553(P2007−110553A)
【公開日】平成19年4月26日(2007.4.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−300830(P2005−300830)
【出願日】平成17年10月14日(2005.10.14)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【Fターム(参考)】