説明

携帯電話装置、物体接近通知方法、物体接近通知プログラムおよびプログラム記録媒体

【課題】携帯電話装置による音声通話中の利用者の背後の物体または背後に接近してくる物体を検出した際にその旨を通知可能な携帯電話装置を提供する。
【解決手段】携帯電話装置10の利用者が音声通話中に、当該携帯電話装置10の筐体側面例えば左側側面に配置された物体検出センサ例えば光電センサ30が当該携帯電話装置10の利用者の背後方向に存在する物体または背後方向から接近してくる物体を検出した際に、当該携帯電話装置10の利用者に対して、その旨を筐体振動用のバイブレータ33および/または着信音や警告音鳴動用のスピーカ34を用いて通知する。光電センサ30を例えば筐体左側側面に配置すると、利用者が左側の口と耳に携帯電話装置10のマイク31とスピーカ32を接近させて通話する場合、当該利用者の背後方向に光電センサ30が向くので、当該利用者の背後方向に存在する物体または背後方向から接近してくる物体の検出が可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話装置、物体接近通知方法、物体接近通知プログラムおよびプログラム記録媒体に関し、特に、携帯電話装置による通話時に通話者の背後に物体が接近したことを感知し、通知する機能を備えた携帯電話装置、物体接近通知方法、物体接近通知プログラムおよびプログラム記録媒体に関する。
【0002】
つまり、携帯電話装置の筐体側面例えば筐体左側側面に備えた物体識別センサによって、当該携帯電話装置の利用者の後方に存在する物体の検出機能を有し、かつ、当該携帯電話装置を用いた音声通話中の利用者の背後に接近する物体の存在を通知する通知機能を有する携帯電話装置、物体接近通知方法、物体接近通知プログラムおよびプログラム記録媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
携帯電話装置にて音声通話を行う利用者は、通話に意識が集中することにより、利用者の周囲に自動車等のような危険な物体が接近してくることに気付くのが困難になる傾向がある。しかし、従来の携帯電話装置においては、携帯電話装置の利用者に対して、周囲に接近する物体が存在していることを検出して通知する機能を有するものが見当たらず、利用者は、音声通話中であっても、利用者自身の周囲に存在する物体もしくは接近する物体を、利用者自身の目視で確認するか、あるいは、物体が接近する際に発生する音を利用者自身の聴覚で確認することによって、危険を回避することが必要であった。
【0004】
なお、本発明に関連する先行技術文献として、移動しながら端末ディスプレイを閲覧中の利用者が、前方の障害物の検出を行う技術について、特許文献1の特開2003−240850号公報「前方障害物検出機能付き携帯情報端末」に記載されている技術がある。
【0005】
該特許文献1に記載の技術は、車両やバイクや自転車や電柱等の前方の障害物を検出して、携帯情報端末の利用者に対して注意を促す障害物センサを備えることによって、例えば、メール操作やブラウジング操作をしていて、端末ディスプレイを閲覧しながら、歩行中の状態にある利用者に対して、前方の障害物の検出を行うことを提案している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2003−240850号公報(第3−4頁)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、前記特許文献1の技術を含め、従来の携帯電話装置においては、様々なセンサを搭載している例はあるものの、音声通話中の携帯電話装置の利用者が、センサを利用して、後方に存在するあるいは後方から接近する物体を検出して警告を発する機能を有する携帯電話装置は皆無である。このため、従来の携帯電話装置においては、次のような問題があった。
【0008】
第1の問題点は、携帯電話装置を用いて利用者が音声通話中の状態にある際に、背後に接近する物体を検出することができなく、後方から接近する物体に関する危険を回避することができないということにある。その理由は、携帯電話装置本体を用いた音声通話時に、通話者の後方の状況を検出するためのセンサを当該携帯電話装置に備えていないからである。
【0009】
第2の問題点は、携帯電話装置を用いた音声通話中に、当該携帯電話装置の利用者の背後から接近する物体があることを当該携帯電話装置自身が検出することが可能なセンサを備えていたとしても、当該携帯電話装置の利用者に通知することができないということである。その理由は、携帯電話装置に内蔵のセンサとして、たとえ物体の接近を検出する機能を備えていたとしても、利用者が音声通話中の場合に、当該利用者に物体の接近を通知する手段を有していないからである。
【0010】
(本発明の目的)
本発明は、かかる問題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、携帯電話装置の利用者が音声通話を行っている最中に、利用者の背後に存在する物体あるいは背後に接近してくる物体を検出して、利用者に通知することを可能とする携帯電話装置、物体接近通知方法、物体接近通知プログラムおよびプログラム記録媒体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前述の課題を解決するため、本発明による携帯電話装置は、次のような特徴的な構成を採用している。
【0012】
(1)近傍に存在する物体を検出する物体検出センサを備え、当該携帯電話装置の利用者が音声通話中において、前記物体検出センサによって周囲に存在している物体または接近してくる物体を検出したことを当該携帯電話装置の利用者に通知する通知手段をさらに備えた携帯電話装置であって、当該携帯電話装置の利用者の背後方向に存在している物体または背後方向から接近してくる物体を検出することが可能なように、前記物体検出センサが配されている携帯電話装置。
【発明の効果】
【0013】
本発明の携帯電話装置、物体接近通知方法、物体接近通知プログラムおよびプログラム記録媒体によれば、以下のような効果を奏することができる。
【0014】
つまり、本発明による効果は、携帯電話装置によって音声通話中の利用者の背後から接近する物体が存在するような場合であっても、当該携帯電話装置自体によって、利用者に対して、利用者自身の背後から接近してくる物体があることを警告し、利用者自身に迫る可能性がある危険について注意を喚起することができることにある。
【0015】
その理由は、本発明による携帯電話装置を利用者の側頭部例えば左側側頭部にかざして音声通話を行う際に、当該携帯電話装置の筐体側面例えば筐体左側側面に配置された物体検出センサ例えば光電センサが利用者の背後に物体が存在しているか否かの検出を行い、物体を検出した場合、警告音鳴動用のスピーカや警告振動用のバイブレータ、あるいは、場合によっては、警告光発光用のLED(Light Emission Diode)を用いて、当該利用者に対して警告を行う機能を有しているからである。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る携帯電話装置の概観を示す斜視図である。
【図2】図1に示す第1の実施形態に係る携帯電話装置のブロック構成の概略を示すブロック構成図である。
【図3】本発明の第1の実施形態である携帯電話装置の音声通話中の光電センサによる物体検出の動作の一例を示すフローチャートである。
【図4】本発明の第2の実施形態に係る携帯電話装置の概観を示す斜視図である。
【図5】本発明の第3の実施形態に係る携帯電話装置の概観を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明による携帯電話装置、物体接近通知方法、物体接近通知プログラムおよびプログラム記録媒体の好適な実施例について添付図を参照して説明する。なお、以下の説明においては、本発明による携帯電話装置、物体接近通知方法について説明するが、かかる物体接近通知方法をコンピュータにより実行可能な物体接近通知プログラムとして実施するようにしても良いし、あるいは、物体接近通知プログラムをコンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録するようにしても良いことは言うまでもない。なお、本発明による携帯電話装置は、携帯電話機のみに限るものではなく、PHS(Personal Handy-Phone System)端末、PDA(Personal Digital Assistants)端末、携帯音楽プレーヤ等、送話用マイクと受話用スピーカとを備えた筐体を側頭部にかざして通話を行う電話機能を有する携帯型端末であれば如何なる端末であっても良い。
【0018】
(本発明の特徴)
本発明の実施形態の説明に先立って、本発明の特徴についてその概要をまず説明する。本発明は、携帯電話装置の筐体側面例えば筐体左側側面に物体検出センサ例えば光学的に物体を検出する光電センサを備えていることを特徴としており、携帯電話装置の利用者が、当該携帯電話装置の筐体を利用者自身の側頭部例えば左側側頭部に(つまりスピーカを耳の近傍に、マイクを口の近傍に)接近させて音声通話を行っている最中に、当該携帯電話装置の筐体側面例えば筐体左側側面に配置された物体検出センサ例えば光電センサにて、当該携帯電話装置による通話中の利用者の背後における物体の接近状況を検出し、背後に物体が存在するまたは接近していることを検出した場合、当該携帯電話装置の警報鳴動用のスピーカまたは筐体振動用のバイブレータによって音声通話中の利用者に対して、物体の接近を通知することを可能としていることを、主要な特徴としている。
【0019】
つまり、本発明による携帯電話装置は、携帯電話装置筐体の側面より外部に対して物体の検出動作を行う物体検出センサを備え、音声通話中に、該物体検出センサを作動させ、物体を検出した場合、筐体振動用のバイブレータ、または、着信音や警告音等の鳴動用のスピーカから、当該携帯電話装置の利用者に対して物体の接近を通知する機能を備えていることを特徴としている。
【0020】
なお、本発明による携帯電話装置は、当該携帯電話装置の筐体側面例えば筐体左側側面に物体検出センサを備えているが、利用者が利用者自身の側頭部例えば左側側頭部に当該携帯電話装置の筐体をかざして音声通話を行っている際に、前記物体検出センサ自体は、当該携帯電話装置の利用者の背後方向に正対することとなり、当該携帯電話装置の利用者の背後に接近する物体を検出することが可能となる。
【0021】
また、本発明による携帯電話装置は、音声通話中に、前記物体検出センサにて利用者の背後から接近する物体を検出した場合、着信音や警告音等の鳴動用のスピーカから警告音を鳴動させるか、あるいは、筐体振動用のバイブレータを振動させる機能を備えていることを特徴としている。
【0022】
かくのごとき特徴を有することにより、本発明による携帯電話装置は、音声通話中に、携帯電話装置の通話者の背後から接近する物体を検出すると、音声通話中の利用者本人に対して警告を行うことを可能としている。また、例えば、本発明による携帯電話装置に内蔵の前記物体検出センサの一例である光電センサにて接近する物体との間の距離を判別し、該距離に応じて、警告音の鳴動パターン(鳴動間隔や音量や音種など)および/または鳴動周波数、および/または、バイブレータの振動パターンおよび/または振動周波数を変更させることも可能である。
【0023】
また、例えば、本発明による携帯電話装置に内蔵の前記物体検出センサの一例である光電センサにて接近する物体の速度を判別し、該速度に応じて、警告音の鳴動パターンおよび/または鳴動周波数、および/または、バイブレータの振動パターンおよび/または振動間隔を変更させることも可能である。
【0024】
また、例えば、本発明による携帯電話装置に内蔵の前記物体検出センサの一例である光電センサによる通知機能の作動/非作動を、事前に、当該携帯電話装置の設定によって決定することもできる。
【0025】
また、例えば、本発明による携帯電話装置にて、音声通話中に、前記物体検出センサの一例である光電センサによる通知機能が作動中の状態にある場合に、当該携帯電話装置の操作部の特定の操作により、音声通話中においても前記物体検出センサの一例である光電センサによる通知機能を停止させることも可能である。
【0026】
[第1の実施形態]
(構成の説明)
まず、本発明の実施形態による携帯電話装置の構成例について、図1を参照して詳細に説明する。
【0027】
図1は、本発明の第1の実施形態に係る携帯電話装置の概観を示す斜視図である。図1において、図1(a)は、携帯電話装置10の正面やや左側方向から鳥瞰した斜視図であり、図1(b)は、携帯電話装置10の左側側面方向から鳥瞰した斜視図である。
【0028】
図1(a)に示すように、携帯電話装置10は、使用者が操作を行うキーやボタンからなる操作部27と、画面表示を行う表示部28と、電波を送受信する通信用アンテナ20と、音声通話時の送話用マイク31と、音声通話時の受話用スピーカ32とを少なくとも備え、携帯電話システムとして音声通話機能を有している。また、筐体振動用のバイブレータ33、着信音や警告音を鳴動させるスピーカ34も備え、利用者に対して着信や警告等を通知する機能も有している。さらに、物体検出センサの一例として光電センサ30を筐体側面例えば筐体左側側面に備えることにより、携帯電話装置10への物体の接近を感知する機能を有している。
【0029】
図2は、図1に示す第1の実施形態に係る携帯電話装置10のブロック構成の概略を示すブロック構成図である。
【0030】
図2に示すように、本発明の第1の実施形態に係る携帯電話装置10は、通信用アンテナ20、通信インタフェース部21、通信制御部22、中央制御部23、周辺機器制御部24、RAM(Random Access Memory)25、ROM(Read Only Memory)26、操作部27、表示部28、光電センサ制御部29、光電センサ30、送話用マイク31、受話用スピーカ32、バイブレータ33、スピーカ34を少なくとも備えている。
【0031】
通信用アンテナ20は、図示しない基地局装置との間で無線電波を利用して情報通信を行う。通信インタフェース部21は、通信用アンテナ20を介して送受信する情報の変復調等の通信処理を行う。通信制御部22は、あらかじめ定めた無線通信方式に応じて送受信する情報の制御を行う。中央制御部23は、当該携帯電話装置10の全体の動作を制御する。周辺機器制御部24は、中央制御部23の制御の基、操作部27、表示部28等の周辺機器の制御を行う。RAM25は、通信用アンテナ20を介して送受信する情報や光電センサ30の検出結果に関する情報や中央制御部23が参照したり制御したりするための各種情報等を記憶する読み書き自在の記憶装置である。ROM26は、中央制御部23が参照したり制御したりするための情報やプログラムを格納する不揮発性の記憶装置である。
【0032】
操作部27は、キーやボタン等からなり、周辺機器制御部24の制御の基、利用者が携帯電話装置10に対して入力を行う。表示部28は、液晶パネル等からなり、周辺機器制御部24の制御の基、各種情報を画面に表示して利用者に対して提示する。送話用マイク31は、周辺機器制御部24の制御の基、音声通話時の利用者の音声を入力し、受話用スピーカ32は、周辺機器制御部24の制御の基、音声通話時の通話相手からの音声を出力する。バイブレータ33は、周辺機器制御部24の制御の基、接近中の物体が存在すること等のイベントの発生を当該携帯電話装置10の筐体を振動させることにより利用者に対して通知する。スピーカ34は着信音や警告音等の鳴動音を出力する。
【0033】
光電センサ30は、外部に対して物体の検出動作を行う物体検出センサの一例として、携帯電話装置10の筐体の側面(例えば左側側面)に備え付けられており、周辺機器制御部24の制御下にある光電センサ制御部29の制御の基、携帯電話装置10の周辺に存在する物体の検出処理を行う。なお、RAM25は、光電センサ制御部29用の各種パラメータを含んで記憶しており、光電センサ30の動作時に、光電センサ制御部29がRAM25のデータを用いることを可能としている。
【0034】
以上、本携帯電話装置10のブロック構成を説明したが、図1、図2の携帯電話装置10において、物体検出センサの一例として示した光電センサ30を用いて、周辺に存在する物体の検出結果を処理する処理部の構成については、当業者にとって良く知られており、また、本発明とは直接関係しないので、ここでは、その詳細な構成についての説明は省略する。
【0035】
(動作の説明)
図3は、本発明の第1の実施形態である携帯電話装置10の音声通話中の光電センサ30による物体検出の動作の一例を示すフローチャートである。図3のフローチャートの開始つまり音声通話開始に先立って、利用者は、携帯電話装置10による音声通話中に、当該携帯電話装置10に接近する物体の検出動作を行うか否かを示す検出動作フラグを、操作部27を用いて、メモリ25にあらかじめ設定登録しておく。
【0036】
図3のフローチャートにおいて、利用者が音声通話を開始しようとすると、携帯電話装置10の中央制御部23は、RAM25にあらかじめ設定登録されている音声通話中の光電センサ30による物体検出動作を行うか否かを示す検出動作フラグの確認を行い、音声通話中の光電センサ30を起動するか起動しないかを決定する(ステップS1)。音声通話中の光電センサ30による物体検出動作を行う場合(ステップS1のYes)、光電センサ30を起動する(ステップS2)。一方、音声通話中の光電センサ30による物体検出動作を行わない場合(ステップS1のNo)、光電センサ30による物体検出処理を終了する。
【0037】
ステップS2により光電センサ30を起動した場合、音声通話中において、光電センサ30によって周辺に存在する物体の有無を常時監視し、携帯電話装置10に接近する物体が存在するか否かの検出処理を行う(ステップS3)。光電センサ30によって携帯電話装置10に接近する物体が存在することを検出した場合(ステップS3のYes)、接近する物体があることを警告する処理を行うこととなるが、まずは、通知用の警告音を鳴動するか否かの判定を行う(ステップS4)。警告音を鳴動させる場合(ステップS4のYes)、スピーカ34を駆動して警告音の鳴動処理を行う。(ステップS5)。
【0038】
次に、バイブレータ33による振動を用いた警告処理を行うか否かの判定を行う(ステップS6)。バイブレータ33による振動を用いた警告処理を行う場合(ステップS6のYes)、バイブレータ33を駆動して携帯電話装置10の筐体を振動させる処理を行う(ステップS7)。
【0039】
しかる後、携帯電話装置10の利用者の操作部27の特定の操作により、光電センサ30による物体検出動作を停止する操作が行われたか否かの判定を行う(ステップS8)。光電センサ30による物体検出動作を停止しない場合は(ステップS8のNo)、ステップS3に復帰し、引き続き、光電センサ30により、携帯電話装置10へ接近する物体の検出動作を継続する。一方、光電センサ30による物体検出動作を停止する場合は(ステップS8のYes)、光電センサ30による物体検出処理を終了する。
【0040】
なお、ステップS3において、光電センサ30を用いて接近する物体の検出処理を行うが、この際、接近する物体の接近速度または距離に応じて、異なる検出量(すなわち速度情報や距離情報に相当する光電センサ感知量)が、光電センサ30より光電センサ制御部29を介してRAM25に設定されるので、RAM25に設定された検出量(つまり接近速度や距離)の分析結果に基づいて、中央制御部23は、周辺機器制御部24を介してスピーカ34を鳴動させる警告音の鳴動パターン(鳴動間隔や音量や音種など)や鳴動周波数を異なる値に設定して鳴動させることができる。同様に、RAM25に設定された検出量(つまり接近速度や距離)の分析結果に基づいて、バイブレータ33を振動させるバイブレーションパターン(振動パターン)や振動周波数も異なる値に設定して振動させることができる。
【0041】
また、ステップS8においては、操作部27の特定の操作により、音声通話中の光電センサ30による検出処理を停止するか否かを判定する処理を行っているが、RAM25にあらかじめ設定登録されている接近する物体の検出動作を行う旨を示す検出動作フラグを、検出動作を行わない旨の設定に書き換える操作が、操作部27から行われた場合についても、同様に、音声通話中の光電センサ30による検出処理を停止させることが可能である。
【0042】
[第2の実施の形態]
次に、本発明による携帯電話装置の第2の実施形態について説明する。本第2の実施形態においても、携帯電話装置の基本的な構成は、図1の場合と同様であるが、携帯電話装置の筐体の側面(左側側面)にLED(Light Emission Diode)をさらに配している例を示している。
【0043】
図4は、本発明の第2の実施形態に係る携帯電話装置の概観を示す斜視図である。図4において、図4(a)は、携帯電話装置50の正面やや左側方向から鳥瞰した斜視図であり、図4(b)は、携帯電話装置50の左側側面方向から鳥瞰した斜視図である。
【0044】
図4(a)に示すように、携帯電話装置50は、図1の場合と同様、使用者が操作を行うキーやボタンからなる操作部27と、画面表示を行う表示部28と、電波を送受信する通信用アンテナ20と、音声通話時の送話用マイク31と、音声通話時の受話用スピーカ32とを少なくとも備え、携帯電話システムとして音声通話機能を有している。また、筐体振動用のバイブレータ33、着信音や警告音を鳴動させるスピーカ34も備え、利用者に対して着信や警告等を通知する機能も有している。
【0045】
さらに、物体検出センサの一例として光電センサ30を筐体側面例えば筐体左側側面に備えることにより、携帯電話装置50への物体の接近を感知する機能を有しているとともに、筐体側面例えば筐体左側側面にLED40をさらに備えて、警告光を発することにより、当該携帯電話装置50の利用者に対して物体が接近している旨の警告を視覚的に通知するのみならず、接近中の相手に対しても、前方に携帯電話装置50を利用して音声通話中の人が存在している旨の警告を視覚的に通知することも可能としている。
【0046】
つまり、図4においては、携帯電話装置50による音声通話中において、光電センサ30が接近する物体を検出した場合、携帯電話装置50の筐体側面例えば筐体左側側面に設置されたLED40が発光することにより、携帯電話装置50による音声通話中の利用者に対して物体が接近していることを視覚的に通知し、当該利用者が視覚的な認識も行うことができるという効果が得られるとともに、携帯電話装置50による音声通話中の利用者が前方に存在している旨を、接近中の相手に対しても、視覚的に通知することができるという効果も合わせて得られる。
【0047】
[第3の実施の形態]
次に、本発明による携帯電話装置の第3の実施形態について説明する。本第3の実施形態においても、携帯電話装置の基本的な構成は、図1の場合と同様であるが、携帯電話装置の筐体の左側側面ではなく右側側面にLED(Light Emission Diode)をさらに配している例を示している。
【0048】
図5は、本発明の第3の実施形態に係る携帯電話装置の概観を示す斜視図である。図5において、図5(a)は、携帯電話装置70の正面やや左側方向から鳥瞰した斜視図であり、図5(b)は、携帯電話装置70の正面やや右側方向から鳥瞰した斜視図である。
【0049】
図5(a)に示すように、携帯電話装置70は、図1の場合と同様、使用者が操作を行うキーやボタンからなる操作部27と、画面表示を行う表示部28と、電波を送受信する通信用アンテナ20と、音声通話時の送話用マイク31と、音声通話時の受話用スピーカ32とを少なくとも備え、携帯電話システムとして音声通話機能を有している。また、筐体振動用のバイブレータ33、着信音や警告音を鳴動させるスピーカ34も備え、利用者に対して着信や警告等を通知する機能も有している。
【0050】
さらに、物体検出センサの一例として光電センサ30を筐体側面例えば筐体左側側面に備えることにより、携帯電話装置70への物体の接近を感知する機能を有しているとともに、筐体側面例えば筐体右側側面にLED60をさらに備えて、警告光を発することにより、当該利用者に対して物体が接近している旨の警告を視覚的に通知するのみならず、接近中の相手に対しても、前方に携帯電話装置70を利用して音声通話中の人が存在している旨の警告を視覚的に通知することも可能としている。
【0051】
つまり、図5においては、携帯電話装置70による音声通話中において、光電センサ30が接近する物体を検出した場合、携帯電話装置70の筐体側面例えば筐体右側側面に設置されたLED60が発光することにより、携帯電話装置70による音声通話中の利用者に対して物体が接近していることを視覚的に通知し、当該利用者がより容易に視覚的な認識を行うことができるという効果が得られるとともに、携帯電話装置70による音声通話中の利用者が前方に存在している旨を、接近中の相手に対しても、視覚的に通知することができるという効果も合わせて得られる。
【0052】
なお、本第3の実施形態においては、携帯電話装置70の筐体左側側面に光電センサ30を配している例を示したが、光電センサ30についてもLED60と同じ筐体側面例えば筐体右側側面に配しても良い。また、携帯電話装置70の筐体右側側面にのみLED60を配している例を示したが、筐体の左右双方の側面にLEDを配しても良い。さらに、第2、第3の実施形態に示したLED40,60を、スピーカ34やバイブレータ33の場合と同様、光電センサ30による物体の検出量に応じて、警告光の発光パターンや発光周波数を異なる値に設定して発光させるようにしても良い。
【0053】
また、以上の各実施形態においては、物体検出センサの一例として、可視光や赤外線等を用いて光学的に物体を検出する光電センサ30を用いる場合を示したが、光電センサのみに限るものではなく、携帯電話装置の近傍に存在する物体あるいは接近する物体を検出することが可能なセンサであれば如何なるものであっても良い。
【0054】
さらに、物体検出センサの一例として光電センサ30を、例えば携帯電話装置の筐体左側側面または筐体右側側面のいずれかに備える例を説明したが、携帯電話装置の筐体の左右双方の側面に物体検出センサ例えば光電センサを配するようにしても良い。かかる場合においては、音声通話中に接近する物体を検出するために使用する物体検出センサ例えば光電センサとして、携帯電話装置の筐体左側側面と筐体右側側面とのいずれかをあるいは双方を当該携帯電話装置の利用者があらかじめ指定することを可能とし、当該携帯電話装置の利用者が、音声通話中に、利用者自身の左側側頭部、右側側頭部のいずれに、本発明の携帯電話装置をかざして使用していても、当該利用者の背後から接近する物体を検出することができるという効果が得られる。
【0055】
(本実施形態の効果の説明)
以上に詳細に説明したように、本発明の実施形態によれば、次のような効果が得られる。
【0056】
つまり、本発明の実施形態による効果は、携帯電話装置10,50,70によって音声通話中の利用者の背後から接近する物体が存在するような場合であっても、当該携帯電話装置10,50,70自体によって、利用者に対して、利用者自身の背後から接近してくる物体があることを警告し、利用者自身に迫る可能性がある危険について注意を喚起することができることにある。
【0057】
その理由は、本発明の実施形態による携帯電話装置10,50,70を利用者の側頭部例えば左側側頭部にかざして音声通話を行う際に、当該携帯電話装置10,50,70の筐体側面例えば筐体左側側面に配置された物体検出センサ例えば光電センサ30が利用者の背後に物体が存在しているか否かの検出を行い、物体を検出した場合、警告音鳴動用のスピーカ34や警告振動用のバイブレータ33、あるいは、場合によっては、警告光発光用のLED40,60を用いて、当該利用者に対して警告を行う機能を有しているからである。
【0058】
すなわち、本発明によれば、無線により通話を行う携帯電話装置10,50,70において、接近する物体を検出する物体検出センサ例えば光電センサ30を備え、該物体検出センサ例えば光電センサ30にて、音声通話中に、近傍に存在する物体や接近する物体を検出した際に、利用者に対して物体の検出を通知することができるので、当該携帯電話装置10,50,70を使用する通話者に対して危険を警告することができる。
【0059】
以上、本発明の好適実施例の構成を説明した。しかし、斯かる実施例は、本発明の単なる例示に過ぎず、何ら本発明を限定するものではないことに留意されたい。本発明の要旨を逸脱することなく、特定用途に応じて種々の変形変更が可能であることが、当業者には容易に理解できよう。例えば、本発明の実施態様は、課題を解決するための手段における構成(1)に加えて、次のような構成として表現できる。
(2)前記物体検出センサが、筐体の左側側面または右側側面に配されている上記(1)の携帯電話装置。
(3)前記物体検出センサが、筐体の左側側面と右側側面との双方に配されており、当該携帯電話装置の利用者が、物体検出の動作が有効な前記物体検出センサとして、筐体左右側面のいずれか一方の物体検出センサまたは双方の物体検出センサをあらかじめ指定する上記(1)の携帯電話装置。
(4)音声通話中において前記物体検出センサの物体の検出動作を有効とするか否かを当該携帯電話装置の利用者があらかじめ指定する上記(1)ないし(3)のいずれかの携帯電話装置。
(5)音声通話中において、前記物体検出センサの物体の検出動作を停止させるか否かを当該携帯電話装置の利用者が設定することができる上記(1)ないし(4)のいずれかの携帯電話装置。
(6)前記物体検出センサが、光学的に物体を検出する光電センサからなっている上記(1)ないし(5)のいずれかの携帯電話装置。
(7)前記通知手段が、着信音や警告音を鳴動させるスピーカおよび/または筐体振動用のバイブレータを用いて通知する上記(1)ないし(6)のいずれかの携帯電話装置。
(8)当該携帯電話装置の利用者が音声通話中に、前記物体検出センサによって当該携帯電話装置の周囲に存在している物体または接近してくる物体を検出した際に、前記通知手段として、前記スピーカ、前記バイブレータのいずれか一方または双方を用いて通知することを当該携帯電話装置の利用者があらかじめ指定する上記(7)の携帯電話装置。
(9)前記物体検出センサは、検出した物体と当該携帯電話装置との間の距離、または、検出した物体が接近する速度に応じて、異なる検出量を物体検出結果として出力し、前記通知手段は、前記物体検出センサが出力する前記検出量に応じて、前記スピーカが鳴動する鳴動パターンおよび/または鳴動周波数を、および/または、前記バイブレータが振動する振動パターンおよび/または振動周波数を、異なる値に設定して通知する上記(7)または(8)の携帯電話装置。
(10)前記通知手段として、警告光を発するLED(Light Emission Diode)を備えている上記(1)ないし(9)のいずれかの携帯電話装置。
(11)前記通知手段として備える前記LEDを、筐体の左側側面または右側側面のいずれか一方または双方に配する上記(10)の携帯電話装置。
(12)携帯電話装置の利用者が音声通話中に、物体検出センサによって当該携帯電話装置の周囲に存在している物体または接近してくる物体を検出したことを当該携帯電話装置の利用者に通知する物体接近通知方法であって、当該携帯電話装置の利用者の背後方向に存在している物体または背後方向から接近してくる物体を検出することが可能なように、前記物体検出センサが当該携帯電話装置の筐体に配されている物体接近通知方法。
(13)前記物体検出センサが、携帯電話装置の筐体の左側側面または右側側面に配されている上記(12)の物体接近通知方法。
(14)音声通話中において前記物体検出センサの物体の検出動作を有効とするか否かを当該携帯電話装置の利用者があらかじめ指定する上記(12)または(13)の物体接近通知方法。
(15)音声通話中において、前記物体検出センサの物体の検出動作を停止させるか否かを当該携帯電話装置の利用者が設定することができる上記(12)ないし(14)のいずれかの物体接近通知方法。
(16)携帯電話装置の利用者が音声通話中に、前記物体検出センサによって当該携帯電話装置の周囲に存在している物体または接近してくる物体を検出した際に、着信音や警告音を鳴動させるスピーカおよび/または筐体振動用のバイブレータを用いて当該携帯電話装置の利用者に通知する上記(12)ないし(15)のいずれかの物体接近通知方法。
(17)携帯電話装置の利用者が音声通話中に、前記物体検出センサによって当該携帯電話装置の周囲に存在している物体または接近してくる物体を検出した際に、前記スピーカ、前記バイブレータのいずれか一方または双方を用いて通知することを当該携帯電話装置の利用者があらかじめ指定する上記(16)の物体接近通知方法。
(18)検出した物体との間の距離または検出した物体が接近する速度に応じて前記物体検出センサにより出力される異なる検出量に応じて、前記スピーカが鳴動する鳴動パターンおよび/または鳴動周波数を、および/または、前記バイブレータが振動する振動パターンおよび/または振動周波数を、異なる値に設定して通知する上記(16)または(17)の物体接近通知方法。
(19)携帯電話装置の利用者が音声通話中に、前記物体検出センサによって当該携帯電話装置の周囲に存在している物体または接近してくる物体を検出した際に、警告光を発するLED(Light Emission Diode)を、当該携帯電話装置の筐体に備えている上記(12)ないし(18)のいずれかの物体接近通知方法。
(20)上記(12)ないし(19)のいずれかの物体接近通知方法を、コンピュータにより実行可能なプログラムとして実施している物体接近通知プログラム。
(21)上記(20)の物体接近通知プログラムを、コンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録しているプログラム記録媒体。
【符号の説明】
【0060】
10 携帯電話装置
20 通信用アンテナ
21 通信インタフェース部
22 通信制御部
23 中央制御部
24 周辺機器制御部
25 RAM(Random Access Memory)
26 ROM(Read Only Memory)
27 操作部(キー入力部)
28 表示部
29 光電センサ制御部
30 光電センサ
31 送話用マイク(音声通話用)
32 受話用スピーカ(音声通話用)
33 バイブレータ
34 スピーカ
40 LED(Light Emission Diode)
50 携帯電話装置
60 LED(Light Emission Diode)
70 携帯電話装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
近傍に存在する物体を検出する物体検出センサを備え、当該携帯電話装置の利用者が音声通話中において、前記物体検出センサによって周囲に存在している物体または接近してくる物体を検出したことを当該携帯電話装置の利用者に通知する通知手段をさらに備えた携帯電話装置であって、当該携帯電話装置の利用者の背後方向に存在している物体または背後方向から接近してくる物体を検出することが可能なように、前記物体検出センサが配されていることを特徴とする携帯電話装置。
【請求項2】
前記物体検出センサが、筐体の左側側面または右側側面に配されていることを特徴とする請求項1に記載の携帯電話装置。
【請求項3】
前記物体検出センサが、筐体の左側側面と右側側面との双方に配されており、当該携帯電話装置の利用者が、物体検出の動作が有効な前記物体検出センサとして、筐体左右側面のいずれか一方の物体検出センサまたは双方の物体検出センサをあらかじめ指定することを特徴とする請求項1に記載の携帯電話装置。
【請求項4】
音声通話中において前記物体検出センサの物体の検出動作を有効とするか否かを当該携帯電話装置の利用者があらかじめ指定することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の携帯電話装置。
【請求項5】
音声通話中において、前記物体検出センサの物体の検出動作を停止させるか否かを当該携帯電話装置の利用者が設定することができることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の携帯電話装置。
【請求項6】
前記物体検出センサが、光学的に物体を検出する光電センサからなっていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の携帯電話装置。
【請求項7】
前記通知手段が、着信音や警告音を鳴動させるスピーカおよび/または筐体振動用のバイブレータを用いて通知することを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の携帯電話装置。
【請求項8】
当該携帯電話装置の利用者が音声通話中に、前記物体検出センサによって当該携帯電話装置の周囲に存在している物体または接近してくる物体を検出した際に、前記通知手段として、前記スピーカ、前記バイブレータのいずれか一方または双方を用いて通知することを当該携帯電話装置の利用者があらかじめ指定することを特徴とする請求項7に記載の携帯電話装置。
【請求項9】
前記物体検出センサは、検出した物体と当該携帯電話装置との間の距離、または、検出した物体が接近する速度に応じて、異なる検出量を物体検出結果として出力し、前記通知手段は、前記物体検出センサが出力する前記検出量に応じて、前記スピーカが鳴動する鳴動パターンおよび/または鳴動周波数を、および/または、前記バイブレータが振動する振動パターンおよび/または振動周波数を、異なる値に設定して通知することを特徴とする請求項7または8に記載の携帯電話装置。
【請求項10】
前記通知手段として、警告光を発するLED(Light Emission Diode)を備えていることを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載の携帯電話装置。
【請求項11】
前記通知手段として備える前記LEDを、筐体の左側側面または右側側面のいずれか一方または双方に配することを特徴とする請求項10に記載の携帯電話装置。
【請求項12】
携帯電話装置の利用者が音声通話中に、物体検出センサによって当該携帯電話装置の周囲に存在している物体または接近してくる物体を検出したことを当該携帯電話装置の利用者に通知する物体接近通知方法であって、当該携帯電話装置の利用者の背後方向に存在している物体または背後方向から接近してくる物体を検出することが可能なように、前記物体検出センサが当該携帯電話装置の筐体に配されていることを特徴とする物体接近通知方法。
【請求項13】
前記物体検出センサが、携帯電話装置の筐体の左側側面または右側側面に配されていることを特徴とする請求項12に記載の物体接近通知方法。
【請求項14】
音声通話中において前記物体検出センサの物体の検出動作を有効とするか否かを当該携帯電話装置の利用者があらかじめ指定することを特徴とする請求項12または13に記載の物体接近通知方法。
【請求項15】
音声通話中において、前記物体検出センサの物体の検出動作を停止させるか否かを当該携帯電話装置の利用者が設定することができることを特徴とする請求項12ないし14のいずれかに記載の物体接近通知方法。
【請求項16】
携帯電話装置の利用者が音声通話中に、前記物体検出センサによって当該携帯電話装置の周囲に存在している物体または接近してくる物体を検出した際に、着信音や警告音を鳴動させるスピーカおよび/または筐体振動用のバイブレータを用いて当該携帯電話装置の利用者に通知することを特徴とする請求項12ないし15のいずれかに記載の物体接近通知方法。
【請求項17】
携帯電話装置の利用者が音声通話中に、前記物体検出センサによって当該携帯電話装置の周囲に存在している物体または接近してくる物体を検出した際に、前記スピーカ、前記バイブレータのいずれか一方または双方を用いて通知することを当該携帯電話装置の利用者があらかじめ指定することを特徴とする請求項16に記載の物体接近通知方法。
【請求項18】
検出した物体との間の距離または検出した物体が接近する速度に応じて前記物体検出センサにより出力される異なる検出量に応じて、前記スピーカが鳴動する鳴動パターンおよび/または鳴動周波数を、および/または、前記バイブレータが振動する振動パターンおよび/または振動周波数を、異なる値に設定して通知することを特徴とする請求項16または17に記載の物体接近通知方法。
【請求項19】
携帯電話装置の利用者が音声通話中に、前記物体検出センサによって当該携帯電話装置の周囲に存在している物体または接近してくる物体を検出した際に、警告光を発するLED(Light Emission Diode)を、当該携帯電話装置の筐体に備えていることを特徴とする請求項12ないし18のいずれかに記載の物体接近通知方法。
【請求項20】
請求項12ないし19のいずれかに記載の物体接近通知方法を、コンピュータにより実行可能なプログラムとして実施していることを特徴とする物体接近通知プログラム。
【請求項21】
請求項20に記載の物体接近通知プログラムを、コンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録していることを特徴とするプログラム記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−171673(P2010−171673A)
【公開日】平成22年8月5日(2010.8.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−11524(P2009−11524)
【出願日】平成21年1月22日(2009.1.22)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】