説明

撮像装置、その制御方法及びプログラム

【課題】セルフタイマー撮影モードのタイマーカウントダウン中、それまでの意図に反して即座に撮影したい場面に遭遇した場合において、適切な撮影条件により撮影を行う、速写性を備えた撮像装置等を提供する。
【解決手段】セルフタイマー撮影におけるタイマーカウントダウン中にレリーズボタン3の第一スイッチがオンされ、続いて第二スイッチがオンされるまでの時間が所定時間よりも長い場合には、タイマーカウントダウン中の第一スイッチの押下操作により実行されたAE処理及びAF処理による検出結果に基づいた撮影条件で撮影を行う。このような構成により、セルフタイマーのカウントダウン開始から終了までの間のある瞬間に撮影したい場合に、構図等が変化して撮影条件を変えなければならない場合において、即座に適切な撮影結果を得ることが出来る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は撮像装置等に関し、特に、セルフタイマー撮影モード設定中に、そのモード設定を解除することなく撮影を行う撮像装置等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
通常、撮像装置では、レリーズボタンを押すだけでAE(自動露出)処理やAF(オートフォーカス)処理により自動的に設定された条件での撮影を行う通常撮影モードや、絞りや露光時間を任意に設定して撮影できるマニュアル撮影モードが備えられている。また、これらの撮影モードの他にセルフタイマー撮影モードを設定可能な撮像装置も多い。特に、セルフタイマー撮影モードにおける撮影に関しては、これに関連した提案が数多くされている。特許文献1にて開示された撮像装置では、セルフタイマーのタイマーカウントダウン中にレリーズボタンの押下がなされた場合、タイマーカウントダウンを中断して直ちに撮影を行う方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開昭58−11924号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の撮像装置では、タイマーカウントダウンを中断した後、たとえ構図が変化した場合でも、タイマーカウントダウン開始前の撮影条件によって撮影を行ってしまう。そのため、必ずしも変化した構図に対応する適切な露出や焦点位置に基づく撮影条件による撮影が行われるとは限らなかった。
【0005】
本発明は上記問題に鑑み、セルフタイマー撮影モードのタイマーカウントダウン中、それまでの意図に反して即座に撮影したい場面に遭遇した場合においても、適切な撮影条件により撮影を行う、速写性を備えた撮像装置等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の撮像装置は、セルフタイマーのカウントダウンの経過後に撮影を自動的に行うセルフタイマー撮影モードを設定可能であり、第一の操作に応じて撮影条件を設定するための撮影準備動作を指示し、第二の操作に応じて撮影動作を指示するレリーズボタンに対する操作に応じて、前記セルフタイマー撮影モードのカウントダウン中において撮影を行うことが可能な撮像装置であって、前記セルフタイマー撮影モードのカウントダウン中になされた前記レリーズボタンの第一の操作に応じて前記撮影準備動作を行う撮影準備手段と、前記セルフタイマー撮影モードのカウントダウン中になされた前記レリーズボタンの第一の操作から、前記セルフタイマー撮影モードのカウントダウン中になされた前記レリーズボタンの第二の操作までの時間を計測する計測手段と、前記計測手段で計測した計測時間と予め定められた所定時間とを比較する比較手段と、前記比較手段の比較結果を基に、前記カウントダウン中になされた前記レリーズボタンの第二の操作に応じた撮影を、前記撮影準備手段における前記撮影準備動作に基く撮影条件で行うか否かを決定する撮影制御手段と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、セルフタイマー撮影モードのカウントダウン中に撮影を行う場合に、撮影者の所望する適切な撮影条件での撮影を即座に行うことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の実施の形態に係るデジタルカメラを前面側から見た斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るデジタルカメラを背面側から見た斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るデジタルカメラのモードダイアルを示した図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るデジタルカメラの制御系の構成を示したブロック図である。
【図5】本発明の実施の形態に係るデジタルカメラの撮影動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して本発明を実施するための形態を詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態に係るデジタルカメラ(以下、単にカメラと呼ぶ)を前面側から見た斜視図であり、図2は、カメラを背面側から見た斜視図である。なお、本実施の形態に係るカメラはCCDやCMOS等の撮像素子により被写体像を光電変換して画像情報を生成することが出来る撮像装置であり、任意のメモリ等の電子的記録媒体に、撮像素子で生成した画像情報を記録することが出来る撮像装置である。図1及び図2を参照して、本発明の実施の形態に係るカメラの外観構成について説明する。
【0010】
1はカメラ本体であり、2はカメラ本体1に着脱可能な撮影レンズである。3は、撮影準備動作である、AE処理(自動露出処理)及びAF処理(オートフォーカス処理:自動焦点調節処理)の開始を指示し、且つ、撮影を指示するための二段スイッチで構成されたレリーズボタンである。カメラ本体1を後述の通常撮影モードとした場合は、レリーズボタン3を一段目まで軽く押下(第一の操作)し、第一スイッチがオンとなる状態を「半押し」といい(SW1)、この状態ではAE処理及びAF処理が行われ、撮影条件が設定される。また、レリーズボタン3を半押しからさらに二段目まで押下(第二の操作)し、第二スイッチがオンとなる状態を「全押し」といい(SW2)、この状態ではシャッターが駆動され、撮影が行われる。
【0011】
4はカメラの各種撮影モードを切り替えるためのモードダイアルであり、5はカメラにおける撮影レンズ2の焦点調節モードを、AFモード又はMF(マニュアル焦点調節)モードに切り替えるための焦点調節モードスイッチである。6は撮影レンズ2の焦点調節を行うためのレンズ駆動環である。
【0012】
カメラ本体1の背面(図2)において、7は撮影画像の確認や選択、メニュー機能の選択・設定に使用する画像表示部であり、8はドライブモード選択ボタンである。ドライブモード選択ボタン8は、レリーズボタン3の押下操作で単写又は連写の何れかのモードで撮影を行うかの設定や、セルフタイマー撮影モードで撮影を行うかの設定を行うことを可能とする。ドライブモード選択ボタン8により設定された設定状況は、画像表示部7に表示されるようになっている。なお、セルフタイマー撮影モードとは、セルフタイマーのカウントダウンの経過後に撮影を自動的に行う撮影モードを言う。
【0013】
図3は、カメラ本体1に設置されたモードダイアル4を示した図である。次に、図3を用いてモードダイアル4で設定可能な機能について説明する。
【0014】
モードダイアル4は、円板状に形成され、カメラ本体1の筐体の上面側において回動可能に設置される。モードダイアル4の上面には、周方向に沿って各種のモードマークが描かれており、撮影者は、描かれたモードマークをカメラ本体1側に付設された指標40に回転させて合わせることで、各種撮影モードを設定することが出来るようになっている。以下、各種撮影モード(機能)について説明する。
【0015】
41は全自動モードマークであり、全自動マーク41をカメラ本体1側の指標40に合わせるようモードダイアル4を回転させることにより、全自動モード(通常撮影モード)が設定される。全自動モードでは、カメラは最適なAFフレームやシャッター速度、絞り値等の撮影条件を自動的に設定することが出来る。このため、撮影者はレリーズボタン3を押すだけで簡単に良好な写真を撮影することが出来る。
【0016】
42はイメージゾーンを示す。このイメージゾーン42には、各種撮影モードを設定するための各種モードマークが描かれている。即ち、43は、ポートレートモードを設定するためのモードマークであり、44は風景モードを設定するためのモードマークである。また、45はクローズアップモードを設定するためのモードマークであり、46はスポーツモードを設定するためのモードマークである。また、47は夜景モードを設定するためのモードマークであり、48はストロボ発光禁止モードを設定するためのモードマークである。イメージゾーン42に描かれたモードマークのいずれかをカメラ本体1側の指標40に合わせるようモードダイアル4を回転させた場合には、そのモードマークに対応する撮影モードが設定される。
【0017】
また、49はクリエイティブゾーンを示す。このクリエイティブゾーン49にも、各種撮影モードを設定するための各種モードマークが描かれている。即ち、「P」は、プログラムAE撮影モードを設定するためのモードマークであり、「Tv」は、シャッター速度優先AE撮影モードを設定するためのモードマークである。更に、「Av」は、絞り優先AEモードを設定するためのモードマークであり、「M」は、マニュアル露出モードを設定するためのモードマークである。また、「A−DEP」は、オートデプスモードを設定するためのモードマークである。クリエイティブゾーン49に描かれたモードマークのいずれかをカメラ本体1側の指標40に合わせるようモードダイアル4を回転させた場合には、そのモードマークに対応する撮影モードが設定される。
【0018】
次に図4は、本実施の形態に係るカメラの制御系の構成を示したブロック図である。図4を用いて、本実施の形態に係るカメラの制御系を構成する各要素について説明する。なお、図1で示したものと同様のものについては、同じ符号を用いて示し、説明を省略するものとする。
【0019】
図4において、2は撮影レンズである。撮影レンズ2において、9は複数のレンズからなる光学レンズであり、10はAF処理の結果に基づいて光学レンズ9の一部をレンズ駆動環6において駆動させて合焦動作を行うフォーカス駆動部である。11は絞りであり、12はシャッターである。絞り11及びシャッター12は、AE処理の結果に基いて、調節或いは駆動される。
【0020】
13は画像を電気信号に変換するCCDやCMOS等の撮像素子であり、14は撮像素子13からのアナログ画像信号をデジタルの画像データに変換するA/D変換部である。15はタイミング発生回路であり、撮像素子13、A/D変換部14にクロック信号や制御信号を供給するものであり、メモリ制御部16及びシステム制御部17により制御されている。
【0021】
18は画像処理部であり、A/D変換部14或いはメモリ制御部16からの画像データに対して画素補間処理や色変換処理等の所定の画像処理を行う。また、本実施の形態において画像処理部18は、撮像した画像データを用いて所定の演算処理を行うことで、TTL(スルーザレンズ方式)のAF処理及びAE処理の一部を行っている。即ち、画像処理部18が所定の演算処理により画像データから検出した演算結果(合掌点データや露出値データ)を用いてシステム制御部17がシャッター制御部24、絞り制御部25及び測距制御部26を制御する。これにより、AF処理及びAE処理による自動露出調節及び自動焦点調節が行われるようになっている。また、画像処理部18は、A/D変換部14から出力される画像データを用いて所定の演算処理を行い、得られた演算結果に基づいてTTL(スルーザレンズ)方式のAWB(オートホワイトバランス)制御処理も行っている。
【0022】
16はメモリ制御部であり、A/D変換部14、タイミング発生回路15、画像処理部18、画像表示メモリ19、表示制御部20、メモリ21、圧縮伸長部22を制御する。A/D変換部14から出力されるデータは、画像処理部18、メモリ制御部16を介して、或いは直接メモリ制御部16を介して、画像表示メモリ19或いはメモリ21に書き込まれることになる。21は撮影した画像を格納するためのメモリであり、所定枚数の画像を格納するのに十分な記憶量を備えている。
【0023】
22は圧縮伸長部であり、メモリ21から読み出した画像データを所定の画像圧縮方法(例えば、適用離散コサイン変換等)に従って圧縮・伸長する。詳しくは、圧縮伸長部22はメモリ21に格納された画像データを読み込んで圧縮処理或いは伸長処理を行い、処理を終えた画像データをメモリ21に書き込む。圧縮伸長部22によりメモリ21に書き込まれた画像データは、その後、着脱可能な記録媒体23に記録される。なお、記録媒体23は、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリによって構成されている。また、メモリ21はシステム制御部17の作業領域としても使用することが可能である。さらに、メモリ21は、記録媒体23に記録された画像データを表示制御部20により画像表示部7に表示する場合にも使用される。この場合、記録媒体23からの画像データをメモリ21に書き込み、ここから画像処理部18やメモリ制御部16を介して画像表示メモリ19に画像データを書き込む処理を行う。
【0024】
24はシャッター12を制御するシャッター制御部であり、25は絞り11を制御する絞り制御部である。26は撮影レンズ2の焦点調節を制御する測距制御部であり、27はストロボであり、28はストロボ27の発光を制御するストロボ制御部である。
【0025】
上述でも述べたが、本実施の形態に係るカメラは、TTL(スルーザレンズ方式)のAF処理及びAE処理を行うことができる。AE処理を行う場合、シャッター制御部24及び絞り制御部25は、システム制御部17に制御され、画像処理部18が所定の演算処理により画像データから検出した露出値データに応じた指令をシャッター12及び絞り11に対して出力する。また、AF処理を行う場合、測距制御部26は、システム制御部17に制御され、画像処理部18が所定の演算処理により画像データから検出した合掌点データに応じた指令をフォーカス駆動部10に対して出力する。
【0026】
17はカメラ全体を制御するシステム制御部である。システム制御部17はCPUを含むマイクロコンピュータユニットから構成されており、メモリ29に格納されたプログラムを実行し、カメラの各部を制御する。29はシステム制御部17の動作用の定数、変数、プログラム等を記憶するメモリである。メモリ29には、撮像処理を行うプログラム、画像処理を行うプログラム、作成した画像ファイルデータを記録媒体に記録するプログラム、画像ファイルデータを記録媒体から読み出すプログラム等の各種プログラムが記録される。更には、上記プログラムのマルチタスク構成を実現し実行するOS等の各種プログラムも記録されている。
【0027】
30は計測部であり、セルフタイマーのカウントダウン開始後、セルフタイマーのカウントダウン中に再度行われたレリーズボタン3の押下操作によって第一スイッチがオンされてから、第二スイッチがオンされるまでの時間を計測する計測部である。
【0028】
ドライブモード選択ボタン8によってセルフタイマー撮影モードが設定された場合、レリーズボタン3の第一スイッチがオンとなると自動又は手動に基く撮影条件の設定がなされ、その後第二スイッチがオンとなるとセルフタイマーのカウントダウンが開始される。計測部30は、このセルフタイマーのカウントダウン中に再度行われたレリーズボタン3の押下操作によって第一スイッチがオンされてから、第二スイッチがオンされるまでの時間を計測する。なお、ここで本実施の形態に係るカメラでは、セルフタイマーのカウントダウン中において、レリーズボタン3の押下操作により第一スイッチがオンの状態にされると、AE処理及びAF処理が行われるようになっている。
【0029】
31は計測部30によって計測した計測時間と予め設定された所定時間とを比較する比較部であり、比較結果によって撮影条件を設定(決定)する。詳しくは、計測時間が所定時間よりも長い場合には、タイマーカウントダウン中に行われたAE処理及びAF処理の結果に基づいた撮影条件を設定する。一方、計測時間が所定時間よりも短い場合には、タイマーカウントダウン開始前の第一スイッチの押下操作により設定された露出及び焦点の結果に基づいた撮影条件を設定する。即ち、本実施の形態のカメラは、セルフタイマーのカウントダウン中におけるレリーズボタン3の押下操作による第一スイッチがオンの状態に引き続き第二スイッチがオンの状態になった場合、状況に応じて撮影条件を選択する。このような撮影制御をすることで、本実施の形態に係るカメラでは、撮影者の意図に応じた適切な撮影条件での撮影を即座に行うことができるように図られている。
【0030】
また、32は電源制御部であり、電源検出回路、DC−DCコンバータ、電力を供給する回路ブロックを切換えるスイッチ回路等により構成され、電源部の装着の有無、電源の種類、電池残量の検出等を行う。より詳しくは、電源制御部32は、検出結果及びシステム制御部17の指示に基づいて、DC−DCコンバータを制御し、必要な電圧を必要な期間、記録媒体を含む各部へ電力を供給する。
【0031】
次に図5は、本実施の形態に係るカメラのシステム制御部17の制御により実行される撮影動作を示すフローチャートである。以下、本実施の形態に係るカメラで実行される撮影動作について説明する。
【0032】
図5においてステップ(図ではSと略記する)S100でカメラの動作が開始されると、ステップS101においてシステム制御部17は、レリーズボタン3の押下操作により第一スイッチ(SW1)がオンされたか否かを判別する。ここで、レリーズボタン3の第一スイッチ(SW1)がオン(ON)された場合にはステップS102に進み、ステップS101でレリーズボタン3の第一スイッチ(SW1)がオン(ON)されていない場合には本ステップを繰り返す。
【0033】
ステップS102においては、システム制御部17は、カメラの撮影モードがマニュアル撮影モードかどうかを判別する。ここで、例えば全自動撮影モードやプログラムAE撮影モード、シャッター速度優先AE撮影モード、絞り優先AEモード等(纏めてAEモードと呼ぶ)であればステップS103に進み、また、撮影モードがマニュアル撮影モードの場合はステップS105に進む。ステップS103においては、システム制御部17は、AE処理による測光動作(測光動作(1))を開始し、ステップS104で測光動作(測光動作(1))を終了し、ステップS105に進む。
【0034】
次に、ステップS105においては、システム制御部17は、カメラの焦点調節モードがAFモードか否かを判別する。ここで、カメラの焦点調節モードがAFモードの場合はステップS106に進み、カメラの焦点調節モードがMF(マニュアル焦点調節)モードの場合はステップS108に進む。ステップS106においては、システム制御部17は、AF処理による測距動作(測距動作(1))を開始し、ステップS107で測距動作(測距動作(1))を終了し、ステップS108に進む。なお、ステップS103における測光動作(1)とステップS106における測距動作(1)は同時に実行しても良い。
【0035】
次に、ステップS108においてシステム制御部17は、前述の露出及び合掌点の設定或いは検出結果に基づいた撮影条件(1)を設定し、ステップS109に進む。詳しくは、ステップS102で、AEモードであって場合はAE制御により検出した露出値データ、マニュアル撮影モードであった場合は手動で設定した露出値に基く撮影条件を設定する。また、ステップS105で、AFモードであった場合はAF制御により検出した合掌点データ、MFモードであった場合は手動で設定した合掌点に基く撮影条件を設定する。
【0036】
そしてステップS109においてシステム制御部17は、レリーズボタン3の第一スイッチ(SW1)がオフ(OFF)、即ち、半押し状態が解除されたか否かを判別する。ここで、レリーズボタン3の第一スイッチ(SW1)がオフ(OFF)されていない場合にはステップS110に進み、レリーズボタン3の第一スイッチ(SW1)がオフ(OFF)された場合にはステップS101に戻る。
【0037】
ステップS110においては、システム制御部17は、レリーズボタン3の押下操作により第二スイッチ(SW2)がオン(ON)されたか否かを判別する。ここで、レリーズボタン3の第二スイッチ(SW2)がオン(ON)された場合にはステップS111に進み、また、レリーズボタン3の第二スイッチ(SW2)がオン(ON)されない場合にはステップS109に戻る。
【0038】
ステップS111においては、システム制御部17は、カメラの撮影モードがセルフタイマー撮影モードか否かを判別する。ここで、カメラの撮影モードがセルフタイマー撮影モードの場合はステップS112に進み、システム制御部17は、セルフタイマーのカウントダウンを開始し、ステップS113に進む。一方、ステップS111で、カメラの撮影モードがセルフタイマー撮影モード以外の場合、ステップS116に進み、ステップS108で設定した撮影条件(1)で撮影を行い、ステップS200へ進み、撮影動作を終了する。
【0039】
ステップS113においては、システム制御部17は、レリーズボタン3の押下操作により第一スイッチ(SW1)がオン(ON)されたか否かを判別する。ここで、レリーズボタン3の第一スイッチ(SW1)がオン(ON)されない場合にはステップS114に進み、システム制御部17は、セルフタイマーの残秒時間がゼロか否かを判別する。ステップS114でセルフタイマーの残秒時間がゼロの場合には、システム制御部17は、ステップS115に進み、セルフタイマーのカウントダウンを終了する。そしてステップS116においてシステム制御部17は、ステップS108で設定した撮影条件(1)で撮影を行い、ステップS200へ進み、撮影を終了する。
【0040】
一方、ステップS114で、セルフタイマーの残秒時間がゼロでない場合には、システム制御部17は、ステップS113に戻り、セルフタイマーのカウントダウン中のレリーズボタン3の押下操作を引き続き監視する。
【0041】
以下では、ドライブモード選択ボタン8によって設定されたセルフタイマー撮影モード時のステップS112によるセルフタイマーのカウントダウン開始後、タイマーカウントダウン中にレリーズボタン3が操作された場合の撮影動作についての制御を説明する。
【0042】
即ち、ステップS113でレリーズボタン3の第一スイッチ(SW1)がオンされた場合にはシステム制御部17は、ステップS117に進む。
【0043】
ステップS117においてシステム制御部17は、セルフタイマーのカウントダウンを中止し、ステップS118に進む。
【0044】
ステップS118においてシステム制御部17は、計測部30にて、ステップS113でレリーズボタン3の第一スイッチ(SW1)がオン(ON)してからの時間の計測を開始し、ステップS119に進む。
【0045】
ステップS119においてシステム制御部17は、AE処理による測光動作(測光動作(2))を開始し、ステップS120に進み、続いてステップS120において、AF処理による測距動作(測距動作(2))を開始し、ステップS121に進む。なお、本実施の形態に係るカメラでは、TTL方式のAE処理及びAF処理を行うため、ここでの測光動作は画像処理部18が画像データから輝度信号を抽出することでなされ、測距動作は画像処理部18が画像データの特定の周波数成分を抽出することでなされる。なお、ステップS119及びS120は、本発明でいう撮影準備手段の一処理例に対応する。
【0046】
なお、ステップS119で行われる測光動作は、カメラの撮影モードがマニュアル撮影モードの場合には全自動モードと同様の測光動作を実行し、マニュアル撮影モード時以外の場合には設定されている撮影モードに従って測光動作を実行する。また、ステップS120で行われる測距動作は、カメラの焦点調節モードがMF(マニュアル焦点調節)モードの場合であっても実行する。また、ステップS119における測光動作とステップS120における測距動作は同時に実行しても良い。
【0047】
次にステップS121においてシステム制御部17は、レリーズボタン3の第一スイッチ(SW1)がオフ(OFF)されたか否かを判別する。ここで、レリーズボタン3の第一スイッチ(SW1)がオフ(OFF)されていない場合にはステップS122に進み、また、レリーズボタン3の第一スイッチ(SW1)がオフ(OFF)された場合にはステップS200に進み、撮影動作を終了する。
【0048】
ステップS122においては、システム制御部17は、レリーズボタン3の押下操作により第二スイッチ(SW2)がオン(ON)されたか否かを判別する。ここで、レリーズボタン3の第二スイッチ(SW2)がオン(ON)された場合にはステップS123に進み、また、レリーズボタン3の第二スイッチ(SW2)がオン(ON)されていない場合にはステップS121に戻る。
【0049】
ステップS123においては、システム制御部17は、計測部30によるレリーズボタン3の半押し時間の計測を終了する。即ち、ステップS113でレリーズボタン3の第一スイッチ(SW1)がオン(ON)されてからステップS122でレリーズボタン3の第二スイッチ(SW2)がオン(ON)されるまでの時間の計測を終了し、ステップS124に進む。なお、ステップS118で半押し時間の計測を開始し、ステップS123で計測を終了する処理は、本発明でいう計測手段の一処理例に対応する。
【0050】
そして、ステップS124においてシステム制御部17は、比較部31にて、ステップS123で計測された測定時間が予めカメラに設定された所定時間と比較して短いか否か(所定時間未満か否か)を判定する。即ち、レリーズボタン3の第一スイッチ(SW1)がオン(ON)してから第二スイッチ(SW2)がオン(ON)するまでの測定時間が、予めカメラに設定された所定時間と比較して短いか否かを判別する。そして、ステップS124で測定時間が所定時間よりも長い場合は、システム制御部17は、ステップS125に進む。
【0051】
ステップS125においては、システム制御部17は、ステップS119で開始した測光動作(測光動作(2))が終了しているか否かを判別する。ここで、終了している場合はステップS126に進み、測光動作(測光動作(2))が終了していない場合は本ステップを繰り返す。続いて、ステップS126においては、システム制御部17は、ステップS120で開始した測距動作(測距動作(2))が終了しているか否かを判別する。ここで、終了している場合はステップS127に進み、測光動作(測距動作(2))が終了していない場合は本ステップを繰り返す。
【0052】
そして、ステップS127においては、システム制御部17は、前述のカメラのAE処理による露出値データ及びAF処理による合掌点データの検出結果に基づいた撮影条件(2)を撮影条件として設定する。その後、システム制御部17は、ステップS116に進んで撮影を行い、ステップS200へ進み、撮影動作を終了する。
【0053】
一方、ステップS124で測定時間が所定時間よりも短い場合は、システム制御部17はステップS128に進み、ステップS108で設定した撮影条件(1)を撮影条件として継続して設定する。その後、システム制御部17は、ステップS116に進み、撮影を行い、ステップS200へ進み、撮影動作を終了する。なお、ステップS124の処理は、本発明でいう比較手段の一処理例に対応し、ステップS125〜S128の処理は、本発明でいう撮影制御手段の一処理例に対応する。
【0054】
以上、本実施の形態に係るカメラを説明したが、当該カメラでは、セルフタイマーのカウントダウン開始から終了までの間のある瞬間に撮影したい場合において、撮影者が所望する撮影条件での撮影が可能であり、且つ即座に適切な撮影結果を得ることが出来る。
【0055】
即ち、本実施の形態に係るカメラでは、タイマーカウントダウン中にレリーズボタン3の第一スイッチがオンされ、続いて第二スイッチがオンされるまでの時間が所定時間よりも長い場合には、タイマーカウントダウン中の第一スイッチの押下操作により実行されたAE処理及びAF処理による検出結果に基づいた撮影条件で撮影を行う。このような構成により、本実施の形態に係るカメラでは、セルフタイマーのカウントダウン開始から終了までの間のある瞬間に撮影したい場合に、構図等が変化して撮影条件を変えなければならない場合において、即座に適切な撮影結果を得ることが出来る。
【0056】
また、本実施の形態に係るカメラでは、タイマーカウントダウン中にレリーズボタン3の第一スイッチがオンされ、続いて第二スイッチがオンされるまでの時間が所定時間よりも短い場合には、タイマーカウントダウン開始前に設定した撮影条件で撮影を行う。詳しくは、タイマーカウントダウン前に自動又は手動で設定された露出及び合掌点に基づいた撮影条件で撮影が行われるようにする。このような構成により、予め構図や撮影条件が決まっており、セルフタイマーのカウントダウン開始から終了までの間のある瞬間に直ぐに撮影したい場合において、即座に適切な撮影結果を得ることが出来る。
【0057】
そして、本実施の形態に係るカメラでは、タイマーカウントダウン中にレリーズボタン3の第一スイッチがオンされ、続いて第二スイッチがオンされるまでの時間に応じて、上述した撮影条件の切り替えを行うようにしている。このような構成により、セルフタイマーのカウントダウン開始から終了までの間のある瞬間に撮影したい場合に、撮影者が何れかの撮影条件で撮影するかの選択をレリーズボタン3の操作を意識的に行うことで可能であり、即座に適切な撮影結果を得ることが出来る。
【0058】
また、図5におけるステップS124で説明した本実施の形態に係るカメラに予め設定される所定時間は、撮影者がその長さを任意に設定することができるものとする。設定方法の例としては、カメラの設定メニューに用意した複数の所定時間長さから撮影者が任意に選択する等が考えられる。これにより、タイマーカウントダウン中に撮影動作を行う場合、タイマーカウントダウン中とタイマーカウントダウン開始前のどちらの撮影条件を用いて撮影を行うのかについて、撮影者の所望の状態もしくは動作条件を使い勝手に合わせて設定することが可能である。
【0059】
また、図5におけるステップS124で説明した本実施の形態に係るカメラに予め設定される所定時間については、撮影レンズ2の焦点調節手段(駆動手段)であるレンズ駆動環6の駆動範囲の広さに応じて変更するようにしてもよい。このように所定時間を変更可能にする場合には、好ましくは、所定時間を、レンズ駆動環6の駆動範囲がこの駆動範囲よりも広い場合に比べて短く設定する。レンズ駆動環6の駆動範囲が狭い撮影レンズ2の場合には、AF処理の結果によるフォーカス駆動部10によるレンズ駆動環6の駆動時間が短かく、合焦までの時間が短くて済むことが多い。そのため、撮影者が所望している割合の高い、タイマーカウントダウン中の撮影条件で撮影を行う割合を高くすることができ、レンズ駆動環6の駆動範囲に応じて所定時間を変更可能とすることは、撮影者にとって使い勝手のよいカメラ設定となる。なお、所定時間を変更する態様としては、例えば撮影レンズ2が着脱可能なレンズであれば、レンズ駆動環6の駆動範囲の情報を格納しておき、システム制御部17がその情報を読み出して自動で変更するようにする態様等が考えられる。又は、レンズ駆動環6の駆動範囲に応じた適当な所定時間の情報を予め記録しておき、画像表示部7に駆動範囲に応じた所定時間の変更をするか否かの旨の表示を行い、撮影者に選択させるようにする態様等でもよい。
【0060】
また、図5におけるステップS124で説明した本実施の形態に係るカメラに予め設定される所定時間については、撮影レンズ2の焦点調節手段(駆動手段)であるレンズ駆動環6の駆動速度の速さに応じて変更するようにしてもよい。このように所定時間を変更可能にした場合には、好ましくは、駆動速度が速い場合に、所定時間を駆動速度が遅い場合に比べて短く設定する。フォーカス駆動部10のモータ性能等が高く、レンズ駆動環6の駆動速度が速い撮影レンズ2の場合には、合焦までの短かくて済むことが多い。そのため、撮影者が所望している割合の高い、タイマーカウントダウン中の撮影条件で撮影を行う割合を高くすることができ、レンズ駆動環6の駆動速度に応じて所定時間を変更可能とすることは、撮影者にとって使い勝手のよいカメラ設定となる。なお、所定時間を変更する態様としては、例えば撮影レンズ2が着脱可能なレンズであれば、当該レンズにフォーカス駆動部10の駆動速度の情報を格納しておき、システム制御部17がその情報を読み出して自動で変更するようにする態様等が考えられる。又は、レンズ駆動環6の駆動速度に応じた適当な所定時間の情報を予め記録しておき、画像表示部7に駆動速度に応じた所定時間の変更をするか否かの旨の表示を行い、撮影者に選択させるようにする態様等でもよい。
【0061】
なお、上述した本発明の実施の形態では、一眼レフタイプのデジタルカメラを説明したが、その他のコンパクトタイプのデジタルカメラ、フイルムを用いた一眼レフタイプのカメラ、レンズシャッターカメラに対しても、本発明が有効であることは自明である。
【0062】
また、本実施の形態では、TTL方式によりA/D変換部14からの画像データを基に、画像処理部18が露出値データや合掌点データを検出するAE処理、AF処理を説明したが、測光センサや焦点検出CCDセンサ等を別途用いる構成であっても構わない。
【0063】
また、本発明を実現するために、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコード(コンピュータプログラム)を記録した記憶媒体を用いても良い。この場合には記憶媒体をシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによって本発明の目的が達成される。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した実施形態の機能を実現することになり、プログラムコード自体及びそのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。また、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(基本システム或いはオペレーティングシステム)等が実際の処理の一部又は全部を行う場合も含まれることは言うまでもない。さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれてもよい。この場合には、書き込まれたプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行ってもよい。
【符号の説明】
【0064】
1 カメラ本体、2 撮影レンズ、3 レリーズボタン、4 モードダイアル、5 焦点調節モードスイッチ、6 レンズ駆動環、8 ドライブモード選択ボタン、9 光学レンズ、10 フォーカス駆動部、11 絞り、12シャッター、13 撮像素子、14 A/D変換部、17 制御部、18 画像処理部、24 シャッター制御部、25 絞り制御部、26 測距制御部、29 メモリ、30 計測部、31 比較部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
セルフタイマーのカウントダウンの経過後に撮影を自動的に行うセルフタイマー撮影モードを設定可能であり、第一の操作に応じて撮影条件を設定するための撮影準備動作を指示し、第二の操作に応じて撮影動作を指示するレリーズボタンに対する操作に応じて、前記セルフタイマー撮影モードのカウントダウン中において撮影を行うことが可能な撮像装置であって、
前記セルフタイマー撮影モードのカウントダウン中になされた前記レリーズボタンの第一の操作に応じて前記撮影準備動作を行う撮影準備手段と、
前記セルフタイマー撮影モードのカウントダウン中になされた前記レリーズボタンの第一の操作から、前記セルフタイマー撮影モードのカウントダウン中になされた前記レリーズボタンの第二の操作までの時間を計測する計測手段と、
前記計測手段で計測した計測時間と予め定められた所定時間とを比較する比較手段と、
前記比較手段の比較結果を基に、前記カウントダウン中になされた前記レリーズボタンの第二の操作に応じた撮影を、前記撮影準備手段における前記撮影準備動作に基く撮影条件で行うか否かを決定する撮影制御手段と、を有することを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
前記比較手段で前記計測時間が前記所定時間よりも長いと判定された場合、前記撮影制御手段は、前記撮影準備手段における前記撮影準備動作に基く撮影条件で撮影を行うことを決定することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
前記比較手段で前記計測時間が前記所定時間よりも短いと判定された場合、前記撮影制御手段は、前記セルフタイマー撮影モードにおけるカウントダウン前に設定された撮影条件で撮影を行うことを決定することを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
【請求項4】
前記セルフタイマー撮影モードのカウントダウン前に設定された撮影条件は、該カウントダウン前に、前記レリーズボタンの第一の操作に応じて行われた前記撮影準備動作に基く撮影条件であり、その後の前記レリーズボタンの第二の操作に応じて前記カウントダウンが開始されることを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
【請求項5】
前記所定時間は、任意に設定可能であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の撮像装置。
【請求項6】
前記撮影準備動作には、少なくとも自動露出処理における露出値データの検出、及び、自動焦点調節処理における合掌点データの検出のいずれかが含まれることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の撮像装置。
【請求項7】
前記自動焦点調節処理には、検出した前記合掌点データを基にレンズを駆動する駆動手段の制御が含まれ、前記所定時間を、前記駆動手段の駆動範囲に応じて変更するようにしたことを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
【請求項8】
前記所定時間は、前記駆動手段の駆動範囲が当該駆動範囲よりも広い場合に比べて、短く設定されることを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。
【請求項9】
前記自動焦点調節処理には、検出した前記合掌点データを基にレンズを駆動する駆動手段の制御が含まれ、前記所定時間を、前記駆動手段の駆動速度に応じて変更するようにしたことを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
【請求項10】
前記所定時間は、前記駆動手段の駆動速度が当該駆動速度よりも遅い場合に比べて、短く設定されることを特徴とする請求項9に記載の撮像装置。
【請求項11】
セルフタイマーのカウントダウンの経過後に撮影を自動的に行うセルフタイマー撮影モードを設定可能であり、第一の操作に応じて撮影条件を設定するための撮影準備動作を指示し、第二の操作に応じて撮影動作を指示するレリーズボタンに対する操作に応じて、前記セルフタイマー撮影モードのカウントダウン中において撮影を行うことが可能な撮像装置の制御方法であって、
前記セルフタイマー撮影モードのカウントダウン中になされた前記レリーズボタンの第一の操作に応じて前記撮影準備動作を行う撮影準備ステップと、
前記セルフタイマー撮影モードのカウントダウン中になされた前記レリーズボタンの第一の操作から、前記セルフタイマー撮影モードのカウントダウン中になされた前記レリーズボタンの第二の操作までの時間を計測する計測ステップと、
前記計測ステップで計測した計測時間と予め定められた所定時間とを比較する比較ステップと、
前記比較ステップの比較結果を基に、前記カウントダウン中になされた前記レリーズボタンの第二の操作に応じた撮影を、前記撮影準備ステップにおける前記撮影準備動作に基く撮影条件で行うか否かを決定する撮影制御ステップと、を有することを特徴とする撮像装置の制御方法。
【請求項12】
セルフタイマーのカウントダウンの経過後に撮影を自動的に行うセルフタイマー撮影モードを設定可能であり、第一の操作に応じて撮影条件を設定するための撮影準備動作を指示し、第二の操作に応じて撮影動作を指示するレリーズボタンに対する操作に応じて、前記セルフタイマー撮影モードのカウントダウン中において撮影を行うことが可能な撮像装置の制御をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
前記セルフタイマー撮影モードのカウントダウン中になされた前記レリーズボタンの第一の操作に応じて前記撮影準備動作を行う撮影準備ステップと、
前記セルフタイマー撮影モードのカウントダウン中になされた前記レリーズボタンの第一の操作から、前記セルフタイマー撮影モードのカウントダウン中になされた前記レリーズボタンの第二の操作までの時間を計測する計測ステップと、
前記計測ステップで計測した計測時間と予め定められた所定時間とを比較する比較ステップと、
前記比較ステップの比較結果を基に、前記カウントダウン中になされた前記レリーズボタンの第二の操作に応じた撮影を、前記撮影準備ステップにおける前記撮影準備動作に基く撮影条件で行うか否かを決定する撮影制御ステップと、をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−59187(P2011−59187A)
【公開日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−206022(P2009−206022)
【出願日】平成21年9月7日(2009.9.7)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】