説明

撮像装置、画像選択方法、及び、プログラム

【課題】シャッタータイムラグを考慮した画像を確実に記録できるだけでなく、被写体の状態をも評価した最良な画像を得ることができるようにすることを目的とすること。
【解決手段】デジタルカメラのCPU5は、固体撮像素子13が連続して撮像しているライブビュー処理(ステップS1)の状態において、シャッターボタンの全押し操作を検出すると(ステップS2)、この検出されたタイミングや半押し操作検出時のタイミングでフレーム画像データの蓄積を開始する(ステップS6)。そして蓄積されたフレーム画像データの縮小輝度画像データについて顔検出、目検出、瞬き検出による被写体の評価やタイムラグ補正値を考慮して、前記蓄積された複数のフレーム画像データの中から特定のフレーム画像データを選択する(ステップS9)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像装置、画像選択方法、及び、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、ユーザのシャッターボタン操作を検知して被写体を撮影するケースにおいては、ユーザがシャッターチャンスと認識した瞬間と、ユーザがシャッターチャンスと認識してシャッターボタンを操作する時間との間に差が生じることから(これをシャッタータイムラグという)、シャッターチャンスを逃し易いという本質的な問題があった。
【0003】
このような問題を解消するために、シャッターボタンの半押し検出で連写を開始し、連写開始から所定の時間が経過するまでは長い連写間隔で連写撮影を継続し、所定の時間の経過後は短い連写間隔で連続撮影を継続するデジタルカメラが知られている(特許文献1参照)。また、シャッタータイムラグの時間を計測して連写を行い、ユーザがシャッターボタンを押した時に、シャッターボタンを押した時間から事前に計測したシャッタータイムラグ時間を差し引いた時間に撮影された一枚を出力することで、決定的瞬間の一枚を出力することができるデジタルカメラが知られている(特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−199476号公報
【特許文献2】特開2002−271673号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載のデジタルカメラでは、決定的瞬間を撮影できる可能性はあるものの、大量に撮影された連写画像の中から、一枚の決定的瞬間の画像を選択するのが煩わしいという問題があった。
【0006】
また、特許文献2に記載のデジタルカメラでは、シャッターチャンスを捉える目的から考えれば最良の撮像画像を記録することができるが、撮像画像における被写体の状態が最良であるとは限らないため、結果として、被写体にとってベストな画像が得ることはできない可能性もあった。
【0007】
本発明は、上述の従来の課題に鑑みてなされたものであり、シャッタータイムラグを考慮した画像を確実に記録できるだけでなく、被写体の状態をも評価した最良な画像を得ることができるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に記載の発明に係る撮像装置は、撮像手段と、この撮像手段に連続して撮像するよう制御する連続撮像制御手段と、前記撮像手段によって撮像される画像の記録指示を検出する記録指示検出手段と、この記録指示検出手段により記録指示が検出されたタイミングに基づいて、前記連続撮像制御手段により撮像された複数の画像データを蓄積する蓄積手段と、この蓄積手段により蓄積された複数の画像データに含まれる被写体の撮像状態を評価する評価手段と、タイムラグ補正値を取得するタイムラグ補正値取得手段と、このタイムラグ補正値取得手段により取得されたタイムラグ補正値及び前記評価手段による評価に基づいて、前記蓄積手段により蓄積された複数の画像データの中から特定の画像データを選択する選択手段と、を備えたことを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載の発明に係る撮像装置は、前記蓄積手段により蓄積された複数の画像データから前記被写体に含まれる人の顔を検出する顔検出手段と、前記顔検出手段により検出された人の顔から目を検出する目検出手段と、前記目検出手段により検出された目の瞬き度合いを検出する瞬き検出手段と、を更に備え、前記評価手段は、前記瞬き検出手段により検出された瞬き度合いに基づいて、前記被写体の撮像状態として人の顔の撮像状態を評価することを特徴とする。
【0010】
請求項3に記載の発明に係る撮像装置は、前記蓄積手段は、前記記録指示検出手段により記録指示が検出されたタイミングの前後、タイミング以前、又は、タイミング以後の少なくとも何れかにより、複数の画像データの蓄積を開始することを特徴とする。
【0011】
請求項4に記載の発明に係る撮像装置は、前記選択手段により選択された画像データの表示を制御する表示制御手段を更に備えたことを特徴とする。
【0012】
請求項5に記載の発明に係る撮像装置は、前記選択手段により選択された画像データを記録する記録手段を更に備えたことを特徴とする。
【0013】
請求項6に記載の発明に係る撮像方法は、撮像部に対し連続して撮像するよう制御する連続撮像制御ステップと、前記撮像部にて撮像される画像の記録指示を検出する記録指示検出ステップと、この記録指示検出ステップにて記録指示が検出されたタイミングに基づいて、前記連続撮像制御ステップにて撮像された複数の画像データを所定のメモリに蓄積する蓄積ステップと、この蓄積ステップにて蓄積された複数の画像データに含まれる被写体の撮像状態を評価する評価ステップと、タイムラグ補正値を取得するタイムラグ補正値取得ステップと、このタイムラグ補正値取得ステップにて取得されたタイムラグ補正値及び前記評価ステップにおける評価に基づいて、前記蓄積ステップにて蓄積された複数の画像データの中から特定の画像データを選択する選択ステップと、を含むことを特徴とする。
【0014】
請求項7に記載の発明に係る撮像プログラムは、撮像装置が備えるコンピュータを、
連続して撮像するよう制御する連続撮像制御手段、撮像される画像の記録指示を検出する記録指示検出手段、記録指示検出手段によって記録指示が検出されたタイミングに基づいて、前記連続撮像制御手段によって撮像された複数の画像データを所定のメモリに蓄積する蓄積手段、この蓄積手段によって蓄積された複数の画像データに含まれる被写体の撮像状態を評価する評価手段、タイムラグ補正値を取得するタイムラグ補正値取得手段、このタイムラグ補正値取得手段によって取得されたタイムラグ補正値及び前記評価手段による評価に基づいて、前記蓄積手段によって蓄積された複数の画像データの中から特定の画像データを選択する選択手段、として機能させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、シャッタータイムラグを考慮してシャッターチャンス画像を確実に撮像するだけでなく、被写体の状態を評価して、被写体にとってベストな画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施の形態に係るデジタルカメラのブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るタイムラグ補正処理を説明するフローチャートである。
【図3】本発明の実施の形態に係る選択処理を説明するフローチャートである。
【図4】本発明の実施の形態に係るタイムラグ補正計測処理を説明するフローチャートである。
【図5】本発明の実施の形態に係るタイムラグ補正計測処理を説明する図である。
【図6】本発明の実施の形態に係るタイムラグ補正計測処理を説明する図である。
【図7】本発明の実施の形態に係るタイムラグ補正計測処理を説明する図である。
【図8】本発明の実施の形態に係る選択処理を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るデジタルカメラ1のブロック図である。このデジタルカメラ1は、撮像系2、メモリカード3、バス4、CPU(Central Processing Unit)5、RAM(Random Access Memory)6、画像表示部7、ROM(Read Only Memory)8、キー入力部9、検出部17等を有し、撮像系2において所定のフレームレート(例えば、1000fps)で連続して撮像して取得した複数のフレーム画像データをRAM6に一時的に記憶する。
【0018】
撮像系2は、レンズ駆動ブロック10、レンズ11、絞り12、固体撮像素子13、ドライバ14、タイミングジェネレータ(TG:Timing Generator)15、信号処理部16等を有する。
【0019】
レンズ駆動ブロック10は、バス4を介したCPU5の制御により、レンズ11のフォーカス、倍率、絞り12を変化させる。レンズ11は、絞り12を介して固体撮像素子13の撮像面に入射光を集光し、被写体の光学像を固体撮像素子13の撮像面に形成する。
【0020】
固体撮像素子13は、例えばCCD(Charge Coupled Device )、CMOS(Complementary Metal−Oxide Semiconductor)等の撮像素子でもよい。固体撮像素子13は、ドライバ14から出力される各種駆動信号に従って動作し、撮像面に形成された光学像の撮像を撮像信号として出力する。固体撮像素子13が撮像するフレームレート、電荷蓄積時間等はCPU5が制御する。撮像系2においてドライバ14は、タイミングジェネレータ15から出力される各種タイミング信号に従って固体撮像素子13の駆動信号を生成する。CPU5はバス4を介してタイミングジェネレータ15を制御する。したがって、ドライバ14に出力するタイミング信号もCPU5によって制御される。
【0021】
信号処理部16は、固体撮像素子13から出力される撮像信号を相関二重サンプリング処理(CDS:Correlated Double Sampling)した後、自動利得調整(AGC:Automatic Gain Control)、アナログデジタル変換処理(AD:Analog to Digital converter)し、撮像したフレーム画像データをバス4に出力する。
【0022】
RAM6は、固体撮像素子13により撮像された後、CPU5によって送られてきたフレーム画像データを一時記憶するバッファメモリとして使用されるとともに、検出部17、CPU5によって処理されるデータ等を一時的に記憶するワーキングメモリとして使用される。
【0023】
検出部17は、顔検出部18、目検出部19、及び瞬き検出部20によって構成される。また、検出部17は、複数のフレーム画像データの縮小輝度画像データから被写体を検出する機能も有する。
【0024】
顔検出部18は、画像データを構成する複数のフレーム画像データの各々の縮小輝度画像データから所定の顔検出方法を用いて人の顔を検出する。具体的には、顔検出部18は、RAM6に一時的に記憶された縮小輝度画像データに基づいて、各フレーム画像データから顔画像領域を検出し、検出した顔画像領域内の画像情報を顔枠情報として生成する。なお、顔検出処理は、公知の技術であるので、ここでは詳細な説明を省略する。
【0025】
また、顔検出部18により顔が検出されなかったフレーム画像データについては、前後のフレーム画像データのうち、最も直近において顔検出された顔画像領域の座標を元に顔検出されなかったフレーム画像データにて顔枠情報を設定する。つまり、連写撮影は撮像間隔が極めて短時間であることから、何れかの一のフレーム画像データから顔が検出された場合には、その前後のフレーム画像データにも人の顔が存在しているとみなすことができ、顔が検出されたフレーム画像データの顔画像領域の座標(例えば、矩形枠の四隅の座標)を利用して、顔が検出されなかったフレーム画像データにおいても顔枠情報を設定する。
【0026】
目検出部19は、顔検出部18によって生成された各フレーム画像データの顔枠情報に基づいて、人の顔の目を検出する。具体的には、目検出部19は、各フレーム画像データの顔枠情報に基づいて、各フレーム画像データの全ての人の左右両目を検出して、その中心座標を算出する。なお、目検出処理は、公知の技術であるので、ここでは詳細な説明を省略する。
【0027】
また、目検出部19は、信頼度算出部19aと、有効性判定部19bとを具備している。信頼度算出部19aは、目検出部19による目の検出に係る検出信頼度を算出する。具体的には、信頼度算出部19aは、例えば、顔検出枠が不適切である場合や顔が横を向いている場合等に信頼度を低下させるように調整された検出信頼度を算出する。
【0028】
有効性判定部19bは、信頼度算出部19aにより算出された検出信頼度が所定の閾値以下であるか否かに応じて当該信頼度に係る目が検出された顔の有効性を判定する。そして、有効性判定部19bは、検出信頼度が所定の閾値以下である場合には、当該目検出に係る顔をNG判定として、目検出が有効でない顔とすることで、後述の瞬き検出部20における瞬き検出において利用されないようにする。一方、有効性判定部19bは、検出信頼度が所定の閾値よりも大きい場合には、当該目検出に係る顔をOK判定として、目検出が有効である顔とすることで、その後の瞬き検出部20における瞬き検出において利用する。
【0029】
瞬き検出部20は、目検出部19により検出された目の瞬き度合いを検出する。具体的には、瞬き検出部20は、連続撮影により生成された全てのフレーム画像データの縮小輝度画像データについて、有効性判定部19bにより有効であると判定された人の顔の左右両目の座標情報に基づいて、縮小輝度画像内での目の瞬き度合いを探索して、目の瞬き度合いに応じて瞬き評価値を算出する。瞬き評価値は、値が大きい程目が開いていることを表すものとする。ここで、瞬き検出部20は、目検出部19により検出された目の瞬き度合いを検出する瞬き検出手段を構成している。
【0030】
画像表示部7は、液晶表示パネル等により構成される表示部であり、再生時、CPU5の制御により、メモリカード3からバス4を介してフレーム画像データを取得して表示する。画像表示部7は、撮像時にも同様に、CPU5の制御により、RAM6からバス4を介してフレーム画像データを取得して表示する。
【0031】
CPU5は、本実施の形態のデジタルカメラ1の動作を制御するコントローラであり、ROM8に格納したプログラムを実行して、キー入力部9で検出されるユーザの操作に応動して、本実施の形態のデジタルカメラ1の各部の動作の制御を行う。
【0032】
なお、本実施の形態では、CPU5により実行される下記処理が記述されたプログラムは、ROM8に事前に格納されて提供されるものとして説明するが、本発明はこれに限定されない。例えば、このプログラムをメモリカード等の記録媒体に記録して提供するようにしてもよく、ネットワークを介したダウンロードにより提供するようにしてもよい。
【0033】
キー入力部9は、半押し全押し可能なシャッターボタン、電源オンオフキー、モード切替キー、十字キー、SETキー等の複数の操作キーを含み、ユーザのキー操作に応じた操作信号をCPU5に出力する。
【0034】
CPU5は、ユーザからメモリカード3に記録したフレーム画像データの再生の指示を受けると、CPU5は、メモリカード3から対応するフレーム画像データを順次取得し、この画像データを伸張してRAM6に格納する。更に、CPU5は、フレーム画像データをこのRAM6から画像表示部7に順次転送して画像表示部7に表示させる。こうして、CPU5は、メモリカード3に記録したフレーム画像データから静止画像を再生して画像表示部7で表示させる。
【0035】
また、ユーザから撮影の指示を受けると、CPU5は、撮像系2を制御して取得したフレーム画像データを順次メモリカード3に格納する。また、CPU5は、このフレーム画像データに対して、ガンマ補正処理、デモザイク処理、ホワイトバランス処理等を実行してメモリカード3に格納し直し、この格納し直した一連のフレーム画像データを順次画像表示部7に転送して表示させる。
【0036】
<タイムラグ補正処理>
図2は、本発明の実施の形態のタイムラグ補正処理に係るCPU5の処理手順を示すフローチャートである。CPU5は、ユーザのキー入力部9のモード切替キーの操作により静止画撮影モードが設定されると、所定のフレームレート(例えば、1000fps)で固体撮像素子13による撮像を開始させる。そして、固体撮像素子13により順次撮像され、信号処理部16により出力されたフレーム画像データをRAM6に記憶し、該記憶したフレーム画像データに対応する画像を画像表示部7に表示させる、いわゆるスルー画像表示を行うライブビュー処理を開始する(ステップS1)。
【0037】
次に、CPU5は、ユーザによってシャッターボタン等のキーが押されたか否かを判断する(ステップS2)。CPU5は、キーが押されていないと判断したときには、ステップS1に戻り、キーが押されるまでステップS1のライブビュー処理を行い待機する。CPU5は、キーが押されたと判断したときには、ユーザによるシャッターボタンの半押し操作を検出したか否かを判断する(ステップS3)。この判断は、シャッターボタンの半押し操作に対応する操作信号がキー入力部9から送られてきたか否かにより判断する。このとき、ユーザがまもなくシャッターチャンスが到来するであろうと思う場合に、シャッターボタンの半押し操作を行う。
【0038】
CPU5は、ユーザによるシャッターボタンの半押し操作を検出したと判断したときには、その他の処理を行う(ステップS4)。その他の処理としては、フレームレート(連写速度)の変更や、撮影シーンの変更処理等である。
【0039】
このとき、ユーザによってフレームレート設定キーが操作され、フレームレート設定キーの操作に対応する操作信号がキー入力部9から送られてきたときには、CPU5は、現在のフレームレートを設定されたフレームレートに変更する。このフレームレートの種別としては、例えば、15fps、30fps、60fps、1000fps等がある。また、このとき、ユーザによって撮影シーン設定キーが操作され、撮影シーン設定キーに対応する操作信号がキー入力部9から送られてきたときには、CPU5は、現在の撮影シーンを設定された撮影シーンに変更する。ユーザが現在の被写体の状況に最も適した撮影シーンの撮影条件で被写体を撮影したい場合には撮影シーン設定モードキーを操作することにより、撮影条件を変更することができる。この撮影シーンとしては、「人物を写す」、「風景を写す」、「子供を写す」、「スポーツを写す」等の複数の撮影シーンがあり、該各撮影シーンに対応する撮影条件も記録されている。CPU5は、半押し操作を検出したと判断したときは、フォーカス処理及び露出計測処理を行う(ステップS5)。なお、このとき、CPU5により被写体の動きが判断されている場合には、被写体が予測される場合と判定し、被写体の動きが判断されていない場合には、被写体が予測できない場合と判定する。
【0040】
次に、CPU5は、後述のタイムラグ補正値を加味したフレーム画像データの蓄積を開始する(ステップS6)。タイムラグ補正値とは、ユーザが視覚によって計測用被写体101を認識してから、シャッターボタンの全押しするまでの所定の時間値(期間)のことをいう。このタイムラグ補正値を予め取得することで、ユーザのシャッタータイムラグを補正することができる。このタイムラグ補正値は、ステップS5において、被写体の動きが判断された場合には、被写体の動きが予測された撮影状況のタイムラグ補正値を加味してフレーム画像データの蓄積を開始し、被写体の動きが判断されなかった場合には、被写体の動きが予測できない撮影状況でのタイムラグ補正値を加味してフレーム画像データの蓄積を開始する。この蓄積処理とは、バッファメモリであるRAM6の空き容量がなくなるまで撮像されたフレーム画像データを順次蓄積させていき、バッファメモリの空き容量がなくなると、新たに撮像されたフレーム画像データをバッファメモリに記憶されている複数のフレーム画像データのうち一番古いフレーム画像データの上に上書きしていくことをいう。そしてこの蓄積処理は、シャッターボタンの解放を検出するか、又は、シャッターボタンの全押し操作を検出するまで継続して行われる。これにより、直近に撮像されたフレーム画像データから一定時間前までのフレーム画像データが蓄積されていることになる。なお、この際、フレーム画像データとともに対応する縮小輝度画像データを逐次生成してバッファメモリに順次記憶させて蓄積させ、バッファメモリの空き容量がなくなると、新たに生成された縮小輝度画像データを、バッファメモリに記憶されている複数の縮小輝度画像データのうち一番古い縮小輝度画像データの上に上書きしていく。
【0041】
次に、CPU5は、シャッターボタンが解放された(ユーザが手を離した)か否かを判断する(ステップS7)。シャッターボタンが解放されたと判断したときには、ステップS6の蓄積処理を終了し、ステップS1のライブビュー処理に戻る。一方で、シャッターボタンが解放されていない判断したときには、ユーザによるシャッターボタンの全押し操作(記録指示)が検出されたか否かを判断する(ステップS8)。
【0042】
CPU5は、シャッターボタンの全押し操作を検出していないと判断したときには、ステップS5に戻り、シャッターボタンの全押し操作が検出されるまでステップS5〜ステップS8の処理を繰り返し行う。
【0043】
一方、CPU5は、シャッターボタンの全押し操作が検出されたと判断したときには、後述の図3を参照して説明する選択処理を行う(ステップS9)。この選択処理では、後述の図4を参照して説明するタイムラグ補正計測処理において計測されたタイムラグ補正値及び被写体の瞬き度合いに基づいて、タイムラグ補正値付近の複数の縮小輝度画像データから最良の画像として、被写体の目がつぶっていない輝度縮小画像データに対応するフレーム画像データを選択する処理が行われる。この処理が終了すると、タイムラグ補正処理を終了する。
【0044】
<選択処理>
図3は、本発明の実施の形態の選択処理に係るCPU5の処理手順を示すフローチャートである。まず、CPU5は、顔検出部18に、各フレーム画像データの縮小輝度画像データから所定の顔検出方法を用いて人の顔を検出させ、検出された顔画像領域内の画像情報を顔情報として生成する(ステップS11)。
【0045】
次に、CPU5は、目検出部19に、顔検出部18により生成された顔枠情報に基づいて、人の左右両目を検出させて、その中心座標を算出させるとともに、目検出部19の信頼度算出部19aに、当該目検出に係る検出信頼度を算出させる(ステップS12)。
【0046】
次に、CPU5は、目検出部19の有効性判定部19bに、信頼度算出部19aにより算出された検出信頼度が所定の閾値以下であるか否かに応じて当該信頼度に係る目が検出された顔の有効性を判定させる(ステップS13)。具体的には、有効性判定部19bは、検出信頼度が所定の閾値以下である場合には、当該目検出に係る顔をNG判定として、目検出が有効でない顔とする一方で、検出信頼度が所定の閾値よりも大きい場合には、当該目検出に係る顔をOK判定として、目検出が有効であると顔とする。
【0047】
次に、CPU5は、有効性判定部19bによりOK判定とされた人の顔の左右両目の座標情報に基づいて、縮小輝度画像データ内での目の瞬き度合いを探索して、目の瞬き度合いに応じて瞬き評価値を算出する(ステップS14)。
【0048】
次に、CPU5は、タイムラグ補正値付近のフレーム画像データから、瞬き評価値に基づき対象となるフレーム画像データを選択する(ステップS15)。この処理では、タイムラグ補正値に基づいて決定した複数のフレーム画像データの中から、ステップS14において算出された瞬き評価値の大きいフレーム画像データを選択する処理が行われる。具体的には、図8を参照して後述する。
【0049】
次に、CPU5は、ステップS15において選択されたフレーム画像データをメモリカード3に記録する(ステップS16)。次に、CPU5は、選択されたフレーム画像データを画像表示部7において表示する(ステップS17)。この処理が終了すると、選択処理を終了する。
【0050】
<タイムラグ補正計測処理>
図4は、本発明の実施の形態のタイムラグ補正計測処理に係るCPU5の処理手順を示すフローチャートである。CPU5は、ユーザのキー入力部9のモード切替キーの操作によりタイムラグ補正計測モードが設定されると、タイムラグ補正計測処理を開始する。CPU5は、はじめに、計測カウンター初期化処理を行う(ステップS21)。この処理では、RAM6に記憶された計測カウンターを0に初期化して、タイムラグ補正値の計測を行う回数に応じた複数の値を計測カウンターにセットする。本実施の形態においては、タイムラグ補正値の計測を3回行うため、計測カウンターに3をセットする処理を行う。
【0051】
次に、CPU5は、ユーザによってシャッターボタン等が操作されたか否かを判断する(ステップS22)。CPU5は、操作されていないと判断したときには、ステップS21に戻り、操作されるまでステップS21の計測カウンター初期化処理を行い待機する。一方、CPU5は、操作されたと判断したときには、更にシャッターボタンの半押し操作を検出したか否かを判断する(ステップS23)。つまり、ユーザがタイムラグ補正値の計測を行う準備ができたときに、シャッターボタンの半押し操作を行う。
【0052】
CPU5は、上記の操作がシャッターボタンの半押し操作ではないと判断したときには、対応するその他の処理を行う(ステップS24)。この「対応するその他の処理」としては、フレームレートの変更や、撮影シーンの変更処理等である。一方、CPU5は、半押し操作を検出したと判断したときには、シャッターボタンが解放された(ユーザがシャッターボタンから手を離した)か否かを判断する(ステップS25)。CPU5は、シャッターボタンが解放されたと判断したときには、ステップS22に戻り、再びキーの操作検出を待機する。
【0053】
一方で、CPU5は、シャッターボタンが解放されていないと判断したときには、タイムラグ補正値の計測を開始する(ステップS26)。具体的には、計測カウンターに3がセットされているとき、すなわち、1回目のタイムラグ補正値の計測の場合には、図5に示すように、はじめに画像表示部7において何も表示されていない状態(図5Aの状態)から計測用被写体101を表示(図5Bの状態)し、タイムラグ補正値の計測を開始する。この1回目のタイムラグ補正値の計測による計測結果は、被写体の動きが予測できない撮影状況でのタイムラグ補正値として計測される。
【0054】
また、計測カウンターに2がセットされているとき、すなわち、2回目のタイムラグ補正値の計測の場合には、図6に示すように、はじめに、画像表示部7に計測用被写体101が自由運動するように表示(図6のCの状態)してから、所定時間の経過後、画像表示部7の略中央に設けられた矩形の枠102内に計測用被写体101を表示(図6のDの状態)し、タイムラグ補正値の計測を開始する。2回目のタイムラグ補正値の計測では、計測用被写体101が矩形の枠102内に表示されたタイミングで、シャッターボタンの全押し操作が検出されたか否かを判断する。この2回目のタイムラグ補正値の計測による計測結果は、被写体の動きが予測できない撮影状況でのタイムラグ補正値として計測される。
【0055】
また、計測カウンターに1がセットされているとき、すなわち、3回目のタイムラグ補正値の計測の場合には、図7に示すように、はじめに、画像表示部7に計測用被写体101が上下左右に一定の法則をもって移動するように表示(図7のEの状態)してから、所定時間の経過後、画像表示部7の略中央に設けられた矩形の枠102内に計測用被写体101を表示(図7のFの状態)し、タイムラグ補正値の計測を開始する。3回目のタイムラグ補正値の計測では、計測用被写体101が矩形の枠102内に表示されたタイミングで、シャッターボタンの全押し操作が検出されたか否かを判断する。この3回目のタイムラグ補正値の計測による計測結果は、被写体の動きが予測できる撮影状況でのタイムラグ補正値として計測される。
【0056】
次に、CPU5は、上記の判断によりシャッターボタンの全押し操作が検出されたか否かを判断する(ステップS27)。このとき、ユーザは画像表示部7に計測用被写体が表示されたと判断した時に、シャッターボタンを全押し操作する。
【0057】
CPU5は、全押し操作を検出していないと判断したときには、ステップS25に戻り、全押し操作を検出するまでステップS25〜ステップS27の処理を繰り返し行う。一方、CPU5は、全押し操作を検出したと判断したときには、計測処理を行う(ステップS28)。この処理では、ステップS26の処理において、タイムラグ補正値の計測を開始しユーザの視覚による認識からシャッターボタンを押すまでの時間をタイムラグ補正値として予め計測する処理が行われる。この処理は、計測カウンターの残数に応じて複数回行われる。CPU5は、この計測処理を終了すると、計測カウンターから1減算する処理を行う。
【0058】
次に、CPU5は、計測カウンターから1減算した結果、計測カウンターは残り0であるか否かを判断する(ステップS29)。CPU5は、計測カウンターは残り0ではないと判断したときには、ステップS22に戻り、計測カウンターの残数に応じて、2回目のタイムラグ補正値の計測又は3回目のタイムラグ補正値の計測を行う。
【0059】
一方で、CPU5は、計測カウンターから1減算した結果、計測カウンターは残り0であると判断したときには、計測集計処理を行う(ステップS30)。この処理では、計測カウンター数分のデータを計測し、被写体の動きが予測される撮影状況(1回目、及び2回目のタイムラグ補正値の計測結果)と予測できない撮影状況(3回目のタイムラグ補正値の計測結果)とで2種類に分けてデータを平均値する。被写体の動きがタイムラグ補正処理内で監視できる場合には、被写体の動きが予測できる撮影状況でのタイムラグ補正値の平均値を用い、また、被写体の動きがタイムラグ補正処理内で監視できない場合には、被写体の動きが予測できない撮影状況でのタイムラグ補正値の平均値を用いることで、タイムラグ補正値の精度をより高めることができる。この処理が終了すると、タイムラグ補正計測処理を終了する。
【0060】
次に、図8を参照して、本実施の形態における選択処理について詳述する。時間tのときにユーザによるシャッターボタンの半押し操作を検出して撮影準備を行った場合、1000fpsフレームレート、すなわち、0.001秒に1フレームの速度でフレーム画像データの蓄積が開始される。この蓄積された複数のフレーム画像データは、順次RAM6に記憶され蓄積されていく。
【0061】
そして、シャッターボタンの全押し操作が検出された時間tのとき、予め求められたタイムラグ補正値が0.01秒である場合には、この時間tからタイムラグ補正値である0.01秒遡ったフレーム画像データが一時的に決定される。本実施の形態においては、時間tからタイムラグ補正値である0.01秒に相当する10フレーム遡ったフレーム画像データaがタイムラグ補正値(0.01秒)のみを勘案したフレーム画像データとなる。
【0062】
そして、タイムラグ補正値のみを勘案したフレーム画像データaを含んだ前後10フレーム(図8の図中b)を取得する。そして、その10フレームの中から、各フレーム画像データの縮小輝度画像データに基づいて、瞬き評価値の大きいフレーム画像データcを選択する。本実施の形態においては、フレーム画像データcの瞬き評価値が、フレーム画像データaの瞬き評価値よりも大きいので、ユーザがシャッターボタンを全押しした時間tから遡って10フレーム前のフレーム画像データaではなく、時間tから遡って6フレーム前のフレーム画像データcが選択される。
【0063】
したがって、本実施の形態においては、タイムラグ補正値を予め測定し、タイムラグ補正値を加味した時間から遡ってフレーム画像データの蓄積処理をおこなうことにより、シャッタータイムラグを考慮した画像を確実に記録できるだけでなく、被写体の状態をも考慮した最良の画像を得ることができる。
【0064】
また、選択された一枚の画像をメモリカード3に記憶することにより、ユーザが手動で大量のフレーム画像データから選択するよりも、確実に決定的瞬間が撮影されたフレーム画像データを選択することができる。
【0065】
また、選択された一枚を画像表示部7に表示することにより、大量のフレーム画像データを表示するよりも、確実に決定的瞬間が撮影されたフレーム画像データを表示することができる。
【0066】
以上、様々な実施の形態のデジタルカメラ1について説明した。なお、本実施の形態では、被写体の動きが予測される場合と、予測できない場合とのタイムラグ補正値を分けて平均値化したタイムラグ補正値を用いているがこれに限られない。例えば、複数のタイムラグ補正値を一つに集計して平均値として、全ての撮影状態におけるタイムラグ補正値としてもよい。
【0067】
また、本実施の形態においては、瞬き検出部20により検出された被写体の人の瞬き度合いに応じて選択処理を行っているがこれに限られない。例えば、目検出部19で検出された顔の笑顔度合いにより選択処理を行ってもよい。具体的には、デジタルカメラ1の構成に笑顔検出部を備える。そして、この笑顔検出部は、目検出部19により検出された目の位置情報に基づいて、当該目が検出された笑顔度合いを検出する。笑顔検出部は、連続撮影により生成された全てのフレーム画像データの縮小輝度画像データについて、有効性判定部19bにより有効であると判定された人の顔の左右両目の座標情報に基づいて、縮小輝度画像内で口の一を探索して、口角が上がっている度合いに応じて笑顔値を算出する。このようにして算出された笑顔値の値が一番大きいフレーム画像データを最良のフレーム画像データとして、複数枚のフレーム画像データの中から選択するようにしてもよい。
【0068】
また、本実施の形態においては、瞬き検出部20により検出された被写体の人の瞬き度合いに応じて選択処理を行っているがこれに限られない。例えば、蓄積されたフレーム画像データの縮小輝度画像データのうち、有効性判定部19bにより顔が有効であると判定された縮小輝度画像データの各々について、隣り合うものどうしのぶれ量により選択処理を行ってもよい。具体的には、デジタルカメラ1の構成にぶれ検出部を備える。そして、このぶれ検出部は、連写により生成された複数のフレーム画像データの縮小輝度画像データの各々について隣り合うものどうしのぶれ評価値(ぶれ量)を検出する。ぶれ検出部は、連写により生成された複数のフレーム画像データの縮小輝度画像データから顔検出処理にて人の顔が検出されなかった場合や、何れかの縮小輝度画像データから人の顔が検出されたが目検出が有効である顔数が0であった場合に、各縮小輝度画像データ(もしくは各フレーム画像データ)を所定の領域にブロック分割して、各ブロック毎に隣り合うものどうしの同一位置のブロックとの間で差分を算出し、その差分値が全ブロックの中で最大のものをぶれ評価値として算出する。このようにして算出されたぶれ評価値の値が一番小さいものを、複数のフレーム画像データの中から選択するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0069】
1 デジタルカメラ
2 撮像系
3 メモリカード
4 バス
5 CPU
6 RAM
7 画像表示部
8 ROM
9 キー入力部
10 レンズ駆動ブロック
11 レンズ
12 絞り
13 固体撮像素子
14 ドライバ
15 タイミングジェネレータ
16 信号処理部
17 検出部
18 顔検出部
19 目検出部
19a 信頼度算出部
19b 有効性判定部
20 瞬き検出部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像手段と、
この撮像手段に連続して撮像するよう制御する連続撮像制御手段と、
前記撮像手段によって撮像される画像の記録指示を検出する記録指示検出手段と、
この記録指示検出手段により記録指示が検出されたタイミングに基づいて、前記連続撮像制御手段により撮像された複数の画像データを蓄積する蓄積手段と、
この蓄積手段により蓄積された複数の画像データに含まれる被写体の撮像状態を評価する評価手段と、
タイムラグ補正値を取得するタイムラグ補正値取得手段と、
このタイムラグ補正値取得手段により取得されたタイムラグ補正値及び前記評価手段による評価に基づいて、前記蓄積手段により蓄積された複数の画像データの中から特定の画像データを選択する選択手段と、
を備えたことを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
前記蓄積手段により蓄積された複数の画像データから前記被写体に含まれる人の顔を検出する顔検出手段と、
前記顔検出手段により検出された人の顔から目を検出する目検出手段と、
前記目検出手段により検出された目の瞬き度合いを検出する瞬き検出手段と、
を更に備え、
前記評価手段は、前記瞬き検出手段により検出された瞬き度合いに基づいて、前記被写体の撮像状態として人の顔の撮像状態を評価することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
【請求項3】
前記蓄積手段は、
前記記録指示検出手段により記録指示が検出されたタイミングの前後、タイミング以前、又は、タイミング以後の少なくとも何れかにより、複数の画像データの蓄積を開始することを特徴とする請求項1又は2記載の撮像装置。
【請求項4】
前記選択手段により選択された画像データの表示を制御する表示制御手段を更に備えたことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の撮像装置。
【請求項5】
前記選択手段により選択された画像データを記録する記録手段を更に備えたことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の撮像装置。
【請求項6】
撮像部に対し連続して撮像するよう制御する連続撮像制御ステップと、
前記撮像部にて撮像される画像の記録指示を検出する記録指示検出ステップと、
この記録指示検出ステップにて記録指示が検出されたタイミングに基づいて、前記連続撮像制御ステップにて撮像された複数の画像データを所定のメモリに蓄積する蓄積ステップと、
この蓄積ステップにて蓄積された複数の画像データに含まれる被写体の撮像状態を評価する評価ステップと、
タイムラグ補正値を取得するタイムラグ補正値取得ステップと、
このタイムラグ補正値取得ステップにて取得されたタイムラグ補正値及び前記評価ステップにおける評価に基づいて、前記蓄積ステップにて蓄積された複数の画像データの中から特定の画像データを選択する選択ステップと、
を含むことを特徴とする画像選択方法。
【請求項7】
撮像装置が備えるコンピュータを、
連続して撮像するよう制御する連続撮像制御手段、
撮像される画像の記録指示を検出する記録指示検出手段、
記録指示検出手段によって記録指示が検出されたタイミングに基づいて、前記連続撮像制御手段によって撮像された複数の画像データを所定のメモリに蓄積する蓄積手段、
この蓄積手段によって蓄積された複数の画像データに含まれる被写体の撮像状態を評価する評価手段、
タイムラグ補正値を取得するタイムラグ補正値取得手段、
このタイムラグ補正値取得手段によって取得されたタイムラグ補正値及び前記評価手段による評価に基づいて、前記蓄積手段によって蓄積された複数の画像データの中から特定の画像データを選択する選択手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−18989(P2011−18989A)
【公開日】平成23年1月27日(2011.1.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−160889(P2009−160889)
【出願日】平成21年7月7日(2009.7.7)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】