説明

撮像装置

【課題】全長の短い小型の撮像装置を提供する。
【解決手段】CCD12とレンズユニット81と、を具備する撮像装置1であって、レンズユニット81が、入射光をCCD12の周囲に導光するレンズ群82と、レンズ群82が導光した光を光軸O方向に反射し、中央部にCCD12が配置されたリングミラー22と、リングミラー22が反射した光をCCD12に導光する、CCD12と対向する光軸O上の位置に配置された形状可変ミラー40と、を有し、レンズユニット81が格子状に配置された複数のレンズユニット81を有するレンズユニット基板80から個片化されたことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像素子と撮像光学系とを具備する撮像装置に関し、特にウエハレベルチップサイズパッケージ技術を用いて作成された撮像装置に関する。
【背景技術】
【0002】
CCDまたはCMOS等の固体撮像素子を有する撮像装置を具備した電子内視鏡、カメラ付き携帯電話、およびデジタルカメラ等が普及している。撮像装置は、固体撮像素子と、固体撮像素子に被写体の光学像を導光するレンズを有する撮像光学系と、から主要部が構成されている。
【0003】
撮像装置を小型化し大量生産するために、ウエハレベルチップサイズパッケージ(WCSP)法を用いた撮像装置の製造方法が知られている。例えば、特開2003−204053号公報には、CCDを有する半導体ウエハとレンズ等を有する基板とを接合後に切断することで個片化し、撮像装置を得る方法が開示されている。
【0004】
しかし、WCSP法を用いて製造された撮像装置は撮像素子と撮像光学系との間に所定の距離が必要であるため全長を短くすることは容易ではなかった。また撮像素子と撮像光学系との間が固定されているためフォーカシング、すなわち焦点合わせを行うことができなかった。
【0005】
一方、特開2004−247947号公報には、形状可変ミラーによってフォーカシングを行う光学装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2003−204053号公報
【特許文献2】特開2004−247947号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、ウエハレベルチップサイズパッケージ法を用いて製造された、全長の短い小型の撮像装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成すべく、本発明の実施の形態の撮像装置は、撮像素子と、撮像光学系と、を具備する撮像装置であって、前記撮像光学系が、入射光を前記撮像素子の周囲に導光するレンズ群と、前記レンズ群が前記撮像素子の周囲に導光した光を前記撮像光学系の光軸方向に反射し、中央部に前記撮像素子が配置されたリングミラーと、前記リングミラーが反射した光を前記撮像素子に導光する、前記光軸上の前記撮像素子と対向する位置に配置されたミラーと、を有し、前記撮像光学系が前記格子状に配置された複数の前記撮像光学系を有する接合基板から個片化されたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、、ウエハレベルチップサイズパッケージ法を用いて製造された、全長の短い小型の撮像装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】実施の形態の撮像装置の外観図である。
【図2】実施の形態の撮像装置の光学部品の配置を説明するための斜視図である。
【図3】実施の形態の撮像装置の図1のIII−III線に沿った断面構造を説明するための模式図である。
【図4】実施の形態の撮像装置の形状可変ミラーの配設状態を説明するための斜視図である。
【図5】実施の形態の撮像装置の製造方法形状を説明するための斜視図である。
【図6】実施の形態の撮像装置の静電駆動形状可変ミラーの断面構造を説明するための模式図である。
【図7】実施の形態の撮像装置の電磁駆動形状可変ミラーの断面構造を説明するための模式図である。
【図8】実施の形態の撮像装置の光線図である。
【図9】実施の形態の撮像装置の光線図である。
【図10】実施の形態の撮像装置の光線図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を用いて本発明の実施の形態の撮像装置1および撮像装置1の製造方法について説明する。最初に撮像装置1の構造について説明する。図1に示すように撮像装置1は、レンズ基板部51とレンズ基板部71とリングミラー基板部21とがスペーサ基板部61、31を介して接合された撮像光学系であるレンズユニット81を有する。そしてレンズユニット81は撮像素子基板部であるCCD基板部11と接合されて、撮像装置1を構成している。なお、より高い光学特性が必要な撮像装置では、より多くの数のレンズ基板部が接合されているレンズユニットを用いてもよい。
【0012】
撮像装置1は、後述するようにWCSP法により複数の基板が接合された接合基板を個片化して製造されるために外形が四角柱状であり、その中央部に撮像光学系の光軸Oを有する。
【0013】
次に、図2および図3は、図1に示した撮像装置1の構造を説明するための図である。なお図はいずれも説明のための模式図であり、厚さ方向の縮尺も構成要素により異なっている。例えば、厚く図示されている基板部が薄く図示されている基板部よりも厚いとは限らない。また、以下、基板の上面(おもて面)とは被写体側の面を、下面(裏面、)とは被写体と反対側の面を意味する。
【0014】
図2および図3に示すように、撮像装置1はCCD12とレンズユニット81とを具備し、レンズユニット81が、入射光を撮像素子であるCCD12の周囲に導光するレンズ部72およびレンズ部52からなるレンズ群82と、レンズ群82がCCD12の周囲に導光した光をレンズユニット81の光軸方向に反射し、中央部にCCD12が配置されたリングミラー22と、リングミラー22が反射した光をCCD12に導光する、CCD12と対向する光軸上の位置に配置されたミラーである形状可変ミラー(以下、「可変ミラー」ともいう。)40と、を有する。
【0015】
すなわち、レンズ基板部71は非球面のレンズ部72を有し、スペーサ基板部61はレンズユニット81の光路領域が空洞部62となっており、レンズ基板部51は非球面のレンズ部52を有し、スペーサ基板部31はレンズユニット81の光路領域が空洞部32となっており、リングミラー基板部21はドーナツ状のリングミラー22を有する。撮像素子基板部であるCCD基板部11は上面の略中央に半導体回路作成技術を用いて撮像素子であるCCD12が配設されている。
【0016】
ここで、レンズ部72は負のパワーを有するレンズであり、レンズ部52は正のパワーを有するレンズである。そして、形状可変ミラー40はレンズ部52の下面中央部に配設されている。
【0017】
なお、スペーサ基板部31、61は独立した構成要素ではなく、レンズ基板部51、71またはリングミラー基板部21の一部であってもよい。
【0018】
図4に示すように、可変ミラー40は、レンズ基板部51のレンズ部52の裏面の中央部に配設され、ミラー付レンズ基板部51Xを構成している。可変ミラー40の駆動用電極42とレンズ基板部51の電極53とは、例えばワイヤボンディング法による接続線54により接続されている。または、可変ミラー40に駆動用電極42と接続する裏面電極を形成し裏面電極と、レンズ基板部51に形成した電極配線とを接続してもよい。
【0019】
次に、図5を用いて実施の形態の撮像装置の製造方法について説明する。図5に示すように、撮像装置1の製造方法では、最初に、レンズ基板70とスペーサ基板60と可変ミラー付きレンズ基板50とスペーサ基板30とリングミラー基板20とCCD基板10とが作成され、接合工程において基板が接合されて接合基板90が作成される。すなわち、機能的には、レンズ基板70とスペーサ基板60と可変ミラー付きレンズ基板50とスペーサ基板30とリングミラー基板20とが接合された接合基板であるレンズユニット基板80とCCD基板10とが接合されて接合基板90が作成されるとみなすことができる。
【0020】
なお、図5においては、それぞれの基板の中で撮像装置1のそれぞれの構成要素が、2×2の格子状に配置された領域を表示しているが、それぞれの基板には10×10以上の格子状に配置されており、好ましくは20×20以上の格子状に配置されている。また図5においては全ての構成要素を図示していない。
【0021】
レンズ基板70は格子状に配置されている複数のレンズ基板部71を有する。またレンズ基板50はレンズ基板70と同じ配置の格子状に配置されている複数のレンズ基板部51を有する。レンズ基板50、70は、例えば2つの金型の間に材料を流し込んだり、平板をプレス成型したりして作成される。
【0022】
レンズ基板50、70の材料としては、透明材料であれば、ガラス、ポリカーボネート、ポリエステル、アクリル等を用いることができる。また単一の材料に限らず、例えば樹脂とガラスとの複合部材であってもよい。さらに、全てが透明材料から作成されている必要はなく、少なくとも撮像光学系の光路に相当する部分であるレンズ部52、72が透明材料で作成されていればよい。
【0023】
スペーサ基板30はレンズ基板70と同じ配置の格子状に配置されている複数のスペーサ基板部31を有する。スペーサ基板60はレンズ基板70と同じ配置の格子状に配置されている複数のスペーサ基板部61を有する。スペーサ基板30、60は、レンズ基板70等と同様のガラス、または透明樹脂材料から作成してもよいが、透明である必要はなく、ABS樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、金属、シリコン、セラミック材料等から作成してもよい。
【0024】
なお、レンズ基板50、70のレンズ部52、72以外の部分およびスペーサ基板30、60が遮光材料により作成されている撮像装置は外乱光の影響を受けにくい。
【0025】
CCD基板10としてシリコン基板を用いることにより、CCD12を内部に作成することができる。なお撮像素子としてはCMOS等を用いてもよいし、別途、CCD基板を個片化し作成した撮像素子チップであるCCDチップ部品をCCD基板部11に配設してもよい。
【0026】
CCDチップ部品を有する撮像装置は、1枚のCCD基板から、より多くのCCDチップを作成できることがあり、低コストとなることがある。
【0027】
次に、接合工程において、レンズ基板70とスペーサ基板60と可変ミラー付きレンズ基板50とスペーサ基板30とリングミラー基板20とCCD基板10とが接合されて接合基板90が作成される。なお、図5においては、レンズ基板70とスペーサ基板60とが接合された接合基板と、スペーサ基板30とリングミラー基板20とCCD基板10とが接合された接合基板とが、可変ミラー付きレンズ基板50を介して接合される場合を示している。
【0028】
接合工程では接合面に接着剤が塗布される。接着剤としては公知の各種接着剤を用いることができる。なお接着剤は接合する接合面の全面に塗布する必要はなく、公知の方法、例えばインクジェット法により所定の領域のみに塗布してもよい。
【0029】
接着剤が塗布された基板は重ね合わせた状態で、加圧しながら接着剤を硬化処理することにより接合される。なお、全ての基板を一度に接合する必要はなく、また接合する順番も下方または上方の基板から接合する必要もないし、レンズユニット基板80を作成後に、レンズユニット基板80とCCD基板10とを接合する必要もない。すなわち、最終的にレンズユニット基板80とCCD基板10とが接合されていればよい。また接着剤を用いないで、高温状態とした樹脂基板を接合してもよい。さらに必要に応じて、接着剤硬化後に接合基板の全体としての平面度調整等が行われる。
【0030】
次に個片化工程において、接合基板90が切断線Kに沿って切断されることにより、それぞれの撮像装置1に個片化される。個片化工程において、接合基板90は固定用フィルム等(不図示)で固定した状態で、切断され個片化される。切断にはワイヤーソー、ブレードダイシング装置、またはレーザーダイシング装置等を用いることができる。そして、切断後に固定用フィルム等から個々の撮像装置1が分離される。
【0031】
なお、撮像装置1の製造方法としては、最後に、撮像光学系である個片化されたレンズユニット81と個片化されたCCD基板部11とを接合する方法も用いることができる。すなわち、接合工程においてレンズ基板70とスペーサ基板60と可変ミラー付きレンズ基板50とスペーサ基板30とリングミラー基板20とを接合してレンズユニット基板80を作成する。そして個片化工程においてレンズユニット基板80を切断し、個々のレンズユニット81に個片化する。一方、CCD基板10も個々のCCD基板部11に個片化する。そして、レンズユニット81とCCD基板部11は接合される。
【0032】
次に、図6および図7を用いて可変ミラーの構成例について説明する。図6は静電駆動型の可変ミラー40の構造を示す図である。可変ミラー40は、支持台44Dの上面に支持された変形自在な表面層が反射面40Rとなる薄膜44Aと、薄膜を支持するドーナツ状の中間基板44Bと、支持台44D上に薄膜44Aに対し所定の間隔を設けて配置した複数の電極44Cとを有している。
【0033】
薄膜44Aはアルミニウム等の反射率が高く導電性を有する金属膜、または、金属膜と樹脂膜との積層膜である。複数の電極44Cは、紙面垂直方向にも分割されており、それぞれの電極44Cは端部電極44Eを有する。このため、図示しない電源部からの電圧は、薄膜44Aとそれぞれの電極44Cとの間に選択的に印加できる。
なお、図5において貫通電極24、34は、CCD基板10の可変ミラー駆動回路(不図示)と、図4で示したレンズ基板部51の電極53とを接続する。
【0034】
可変ミラー40は、個々の部品を作成し組み立てるのではなく、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術により作成される。例えばシリコン基板へのエッチング/成膜により作成される。MEMS可変ミラーは小型であるため撮像装置1に適している。
【0035】
静電駆動型の可変ミラー40においては、薄膜44Aの形状は印加する電極の位置および印加する電圧に応じた静電力により変形する。なお、薄膜44Aを非導電体により作成し、その裏面、すなわち電極44Cとの対向面に導電層を形成してもよい。
【0036】
次に、図7は電磁駆動型の可変ミラー40Mの構造を示す図である。支持台44Gの内部底面上には永久磁石44Jが、頂面上には窒化シリコンまたはポリイミド等からなる基板44Fの周縁部が載置固定されており、基板44Fの表面には表面層が反射面40Rとなる薄膜44Aが形成されている、そして基板44Fの下面には複数のコイル44Hが2次元的に配設されており、コイル44Hはそれぞれ電源部48に接続されている。
【0037】
電磁駆動型の可変ミラー40Mにおいては、薄膜44Aの形状は電流を印加するコイル47の位置および印加する電流に応じた電磁力により変形する。すなわち、永久磁石との間に働く電磁力で各コイルは反発または吸着され、薄膜44Aを変形させる。コイル44Hは薄膜コイル等を用いると製作が容易で、かつ、剛性を下げられるのでミラーが変形しやすい。
【0038】
なお、可変ミラーを変形するときに、単純に、より凹形状とするだけでよい場合には、静電駆動型の可変ミラー40においては電極44Cは分割されている必要はなく、電磁駆動型の可変ミラー40Mにおいてはコイル44Hは1個でよい。
【0039】
さらに、可変ミラーの駆動力としては、静電気力または電磁力に加えて、圧電力、磁歪力または流体圧力等から選ばれる駆動力または前記駆動力の2種類以上を用いてもよい。2つ以上の異なる駆動力を用いる可変ミラーは、大きな変形と微細な変形とを同時に実現でき、精度の良い鏡面が実現できる。
【0040】
次に、図8〜図10を用いて、実施の形態の撮像装置1の動作について説明する。図8に示すように被写体2からの入射光としての光線L1、L2は、撮像装置1の負のパワーを有するレンズ部72により光軸Oから遠ざかる方向に屈折する。このため入射光は可変ミラー40が配設され光路が塞がれているレンズ部52の中央部には導光されない。そして正のパワーを有するレンズ部52の外周部に導光された入射光は、さらに集光されてCCD12の周囲に配置されたリングミラー22の反射面に導光される。すなわち、負のパワーを有するレンズ部72と正のパワーを有するレンズ部52からなるレンズ群82は、入射光をCCD12の周囲に導光する。
【0041】
リングミラー22は、レンズ群82がCCD12の周囲に導光した光をレンズユニット81の光軸方向に反射する。リングミラーが反射した光は、可変ミラー40の反射面40Rでさらに反射され、CCD12に導光される。
【0042】
撮像装置1のレンズユニット81は上記のように反射型の撮像系であるため、短い全長であるにも関わらず光路長は長い。このため撮像装置1は、WCSP技術を用いて製造されている撮像装置であるが、特に全長が短い小型化を実現している。すなわち、撮像装置1は大量に一括生産可能であり、高歩留まり、低コストが実現できるだけでなく、全長の短い小型の撮像装置であるため内視鏡、特にカプセル型内視鏡に好ましく用いることができる。
【0043】
さらに、すでに説明しているように、撮像装置1のレンズユニット81は可変ミラー40を有する。ここで図9および図10は、可変ミラー40の作用を説明するための、図8の一部に相当する拡大図であり、図の上側が被写体側である。
【0044】
図9に示す状態は、可変ミラー40の反射面40Rで反射された光線L1、L2が、CCD12の撮像面12Aにおいて交わらない状態、すなわち撮像画像のピントが合っていない状態を示している。ここで、撮像装置1は可変ミラー40の反射面40Rの形状を変化することができる。例えば、図10に示すように反射面40Rを僅かに凹形状とすることにより、光線L1、L2が、CCD12の撮像面12Aにおいて交わる合焦状態とすることができる。
【0045】
すなわち、撮像装置1は全長が短く小型であるだけでなく、形状可変ミラー40の形状の変化にともなうレンズユニット81の光路長の変化により、フォーカシング動作を行うことができる。すなわち、本発明によれば撮像装置の焦点合わせを行うために必要なファーカシング機構をWCSP法を用いて撮像装置内に組み込むことが容易であり、全長の短い小型の撮像装置を提供できる。
【0046】
以上のように本発明は上述した実施の形態、変形例に限定されるものではなく、本発明の要旨を変えない範囲において、種々の変更、改変等ができる。
【符号の説明】
【0047】
1…撮像装置、2…被写体、10…CCD基板、11…CCD基板部、12A…撮像面、20…リングミラー基板、21…リングミラー基板部、22…リングミラー、30…スペーサ基板、31…スペーサ基板部、32…空洞部、32…スペーサ基板部、40…形状可変ミラー、40M…形状可変ミラー、40R…反射面、42…駆動用電極、44H…コイル、44J…永久磁石、48…電源、50…レンズ基板、51…レンズ基板部、51X…可変ミラー付レンズ基板部、52…レンズ部、53…電極、54…接続線、60…スペーサ基板、61…スペーサ基板部、62…空洞部、70…レンズ基板、71…レンズ基板部、72…レンズ部、80…レンズユニット基板、81…レンズユニット、82…レンズ群、90…接合基板、K…切断線、O…光軸

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像素子と、撮像光学系と、を具備する撮像装置であって、
前記撮像光学系が、
入射光を前記撮像素子の周囲に導光するレンズ群と、
前記レンズ群が前記撮像素子の周囲に導光した光を前記撮像光学系の光軸方向に反射し、中央部に前記撮像素子が配置されたリングミラーと、
前記リングミラーが反射した光を前記撮像素子に導光する、前記光軸上の前記撮像素子と対向する位置に配置されたミラーと、を有し、
前記撮像光学系が前記格子状に配置された複数の前記撮像光学系を有する接合基板から個片化されたことを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
格子状に配置された複数の前記撮像素子を有する撮像素子基板が、前記複数の前記撮像光学系を有する接合基板と接合され個片化された、前記撮像光学系と前記撮像素子を有する撮像素子基板部とを具備することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
前記レンズ群が少なくとも1枚の負のパワーを有するレンズと、少なくとも1枚の正のパワーを有するレンズと、を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の撮像装置。
【請求項4】
前記ミラーが形状可変ミラーであることを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
【請求項5】
前記形状可変ミラーの形状の変化にともなう前記撮像光学系の光路長の変化により、フォーカシング動作を行うことを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
【請求項6】
前記形状可変ミラーが静電駆動方式または電磁駆動方式であることを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−128297(P2011−128297A)
【公開日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−285452(P2009−285452)
【出願日】平成21年12月16日(2009.12.16)
【出願人】(000000376)オリンパス株式会社 (11,466)
【Fターム(参考)】