説明

撹拌羽根及び撹拌装置

【課題】 被撹拌物の撹拌性や混合性を向上させる。
【解決手段】 加熱釜5内に回転自在に支持される螺旋状のスクリュー53を備え、前記スクリュー53の回転によって前記加熱釜5内の被撹拌物を前記螺旋状の軸線方向に移動させつつ撹拌する撹拌羽根9であって、前記スクリュー53は、スクリュー面77に貫通形成された貫通孔79,81,83,85,87,89を備えたため、被撹拌物の一部をスクリュー53のスクリュー面77に設けられた貫通孔79,81,83,85,87,89に通過させることができ、被撹拌物の撹拌性や混合性を向上することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食材等の被撹拌物を撹拌可能な撹拌羽根及び撹拌装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の撹拌装置としては、例えば特許文献1のように、撹拌容器内に配置された撹拌羽根を、支持駆動部に支持して回転駆動するものがある。
【0003】
この撹拌装置では、撹拌羽根を撹拌容器に対して自転駆動すると共に公転駆動し、被撹拌物の撹拌性や混合性を向上している。
【0004】
しかしながら、従来の構造では、撹拌羽根の本体部が平板形状であったため、撹拌性や混合性の向上に限界があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特公昭50−3385号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、被撹拌物の撹拌性や混合性に限界があった点である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、被撹拌物の撹拌性や混合性を向上するために、撹拌容器内に回転自在に支持される螺旋状の本体部を備え、前記撹拌容器内の被撹拌物を前記本体部の回転によって前記螺旋状の軸線方向に移動させつつ撹拌する撹拌羽根であって、前記本体部は、前記軸線方向に貫通形成された貫通孔を備えたことを最も主な特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、羽根本体部の回転によって撹拌容器内の被撹拌物を螺旋状の軸線方向に移動させつつ撹拌すると共に、被撹拌物の一部を羽根本体部の羽根面に設けられた貫通孔に通過させることができ、被撹拌物の撹拌性や混合性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】加熱撹拌調理装置の正面図である(実施例1)。
【図2】図1の加熱撹拌調理装置の側面図である(実施例1)。
【図3】図1に示す加熱釜の断面図である(実施例1)。
【図4】図3に示す撹拌羽根の拡大正面図である(実施例1)。
【図5】図4の撹拌羽根の平面図である(実施例1)。
【図6】図4の撹拌羽根の底面図である(実施例1)。
【図7】撹拌羽根の自転方向及び公転方向とサイクロイド運動との関係を示す平面図である(実施例1)。
【発明を実施するための形態】
【0010】
被撹拌物の撹拌性や混合性を向上させるという目的を、螺旋状の撹拌羽根に貫通孔を設けることで実現した。
【実施例1】
【0011】
本実施例の撹拌羽根及び撹拌装置は、被撹拌物としての食材を加熱撹拌調理する加熱撹拌調理装置に適用されたものである。
[加熱撹拌調理装置の構成]
図1は本発明の実施例1に係る加熱撹拌調理装置を示す正面図、図2は同側面図、図3は図1に示す加熱釜の断面図である。
【0012】
図1〜図3のように、本実施例の加熱撹拌調理装置1は、支持フレーム3上に、撹拌容器としての加熱釜5と、支持駆動部7と、撹拌羽根9とを備えている。
【0013】
前記支持フレーム3は、脚部11によってフロア上に設置されている。脚部11は、例えばロードセル等で構成された重量センサ13が介設され、加熱釜5、支持駆動部7、撹拌羽根9等を含めた支持フレーム3上の全重量を検出する構成となっている。この重量検出により、加熱釜5内の加熱調理による水分蒸発量等を演算し、加熱撹拌調理装置1の自動調理等を行わせることが可能となる。
【0014】
前記加熱釜5は、支持フレーム3上に縦フレーム15を介して傾動自在に支持されている。加熱釜5の傾動は、縦フレーム15に設けられた傾動ハンドル17の操作によって行われる。
【0015】
加熱釜5は、球面状の底部19上に、円筒状の壁部21が設けられている。加熱釜5の壁部21は、上部開口23が形成されて食材を投入できるようになっている。上部開口23からは、加熱釜5の傾動によって調理後の食材の排出も行われる。この上部開口23には、着脱可能なカバー25が取り付けられている。
【0016】
前記加熱釜5の底部19は、内周中央部に凸部27が形成されている。凸部27の周囲には、周回状の凹部29が区画形成されている。加熱釜5の底部19外周には、加熱及び冷却用の流体ジャケット31が設けられている。
【0017】
流体ジャケット31は、底部19との間で閉断面となっている。流体ジャケット31には、配管部33を介して蒸気及び冷却水が切替供給されるようになっている。この流体ジャケット31からは、ドレンバルブ35を介して、加熱又は冷却後の水等が排出可能となっている。
【0018】
かかる加熱釜5内には、支持駆動部7を介して撹拌羽根9が回転自在に支持されている。
【0019】
前記支持駆動部7は、油圧ユニット37を介して支持フレーム3上に支持されている。この支持駆動部7は、図2の2点差線のように、油圧ユニット37の油圧シリンダ39によって昇降可能となっている。油圧ユニット37の駆動制御は、操作盤41の操作によって行うことができる。前記支持駆動部7は、駆動ボックス43を備えている。
【0020】
駆動ボックス43は、内部に電動モータ(図示せず)が設けられている。この駆動ボックス43の一端側は油圧ユニット37の油圧シリンダ39に支持され、同他端側は加熱釜5の上方に配置されている。駆動ボックス43の他端側には、回転部45が設けられている。
【0021】
回転部45は、円筒形状に形成され、駆動ボックス43側に軸心周りに回転自在に支持されている。回転部45は、その軸心が加熱釜5の軸心と一致するように配置されている。この回転部45は、駆動ボックス43内の電動モータによって回転駆動されるようになっている。電動モータの駆動制御は、操作盤41の操作によって行うことができる。前記回転部45には、支持部47が設けられている。
【0022】
支持部47は、円筒形状に形成され、回転部45下面に一体に取り付けられている。支持部47は、その軸心が回転部45の軸心に対して偏心して配置されている。支持部47の軸心部には、駆動軸49が配置されている。
【0023】
駆動軸49は、支持部47に対して軸心周りに回転自在に支持されている。駆動軸49は、回転部45と共に電動モータによって回転駆動されるようになっている。駆動軸49の回転方向は、駆動ボックス43の切替レバー50によって切替可能となっている。かかる駆動軸49には、撹拌羽根9が着脱自在に連動連結されている。
【0024】
図4は図3に示す撹拌羽根の拡大正面図、図5は図4の撹拌羽根の平面図、図6は図4の撹拌羽根の底面図である。
【0025】
前記撹拌羽根9は、図3〜図6のように、軸部51外周に羽根本体部としてのスクリュー53が一体に設けられている。
【0026】
軸部51は、ステンレス等からなり、中空筒状に形成されている。軸部51の外径は、約60.5mmに設定されている。この軸部51は、加熱釜5内に上下方向に沿って配置され、内部に支持駆動部7の駆動軸49が同心上に挿入されている。
【0027】
前記軸部51は、中間軸部55の両端に、基端部57及び先端部59が結合されている。中間軸部55は、円筒状に形成され、両端内周に雌嵌合部61,63が形成されている。
【0028】
前記基端部57は、円筒状に形成されている。基端部57の基端側には、径方向に膨出したジョイント部65が形成されている。ジョイント部65には、回り止め用のスリット67が設けられている。スリット67は、支持駆動部7の駆動軸49側に係合している。
【0029】
基端部57の先端側は、雄嵌合部69を備えており、雄嵌合部69が中間軸部55の雌嵌合部61に嵌合している。基端部57と中間軸部55との間は、例えば溶接によって一体に結合されている。基端部57外周には、周回状のフランジ部71が溶接等によって一体に取り付けられている。
【0030】
前記先端部59は、先端側に向けて先細りとなるテーパ状に形成されている。先端部59の先端側は、加熱釜5の底部19の凹部29内に位置決められている。先端部59の基端側は、雄嵌合部73を備えており、雄嵌合部73が中間軸部55の雌嵌合部63に嵌合している。
【0031】
先端部59の内周側には、雌ねじ部75が形成されている。雌ねじ部75には、支持駆動部7の駆動軸49先端が螺合している。これにより、軸部51は、支持駆動部7の駆動軸49に対して締結されると共に先端部59が中間軸部55に対して一体的に結合される。
【0032】
前記軸部51の外周には、スクリュー53が一体に設けられている。スクリュー53は、ステンレス等からなり、螺旋状に形成されている。この螺旋形状により、スクリュー53は、その羽根面であるスクリュー面77が傾斜設定されている。
【0033】
前記スクリュー53は、軸部51外周に先端部59側から基端部57側にかけて巻き付けられている。スクリュー53の巻数は、軸部51周りを約一周半した約1.5巻であり、スクリュー53の全長は、約435mmに設定されている。ただし、スクリュー53の巻数及び全長は、任意に設定することができる。
【0034】
スクリュー53の内縁は、溶接等によって軸部51外周に一体に結合されている。スクリュー53の外縁は、螺旋状の中間部から両端部に向けて漸次小径となっている。前記中間部は、スクリュー53の螺旋方向の所定範囲にわたって形成されている。本実施例では、中間部が軸部51の基端部57側に偏倚して配置され、全体の約半分の約0.75巻にわたっている。
【0035】
スクリュー53の中間部では、スクリュー53外縁の径(巻き径)が略一定で最大となるように形成されている。本実施例では、スクリュー53の最大巻き径が約370mm、内縁及び外縁間の最大幅が約155mmに設定されている。
【0036】
前記スクリュー53のスクリュー面77には、複数の貫通孔79,81,83,85,87,89が貫通形成されている。本実施例の貫通孔は6個形成されているが、貫通孔の個数は任意であり6個よりも少なく或いは多く設定することも可能である。貫通孔79〜89は、スクリュー53の螺旋方向の所定間隔毎に配置されている。
【0037】
前記貫通孔79〜89の形状は、それぞれ円形形状となっている。ただし、貫通孔79〜89の形状は、任意であり、例えば多角形形状や楕円形形状等とすることも可能である。貫通孔79〜89の大きさは、スクリュー53外縁の小径化に応じて漸次小さくなるように形成されている。本実施例では、スクリュー53の中間部の貫通孔79〜89の径が約100mmに設定され、スクリュー53の先端側(一端側)に行くに従って貫通孔85,87,90の径が順次約90mm,70mm,50mmに設定されている。
[撹拌羽根の駆動制御]
前記撹拌羽根9は、図1及び図3〜図6のように、支持駆動部7により加熱釜5に対して自転駆動及び公転駆動される。
【0038】
すなわち、支持駆動部7は、電動モータの駆動制御に応じて、回転部45及び駆動軸49が軸心周りに回転する。この結果、支持駆動部7の駆動軸49は、その軸心周りに回転しながら加熱釜5の軸心を中心に旋回移動する。
【0039】
かかる駆動軸49に連動して、撹拌羽根9も、その軸心周りに回転すると共に加熱釜5の軸心を中心に旋回移動する。こうして、撹拌羽根9は、加熱釜5内を自転しながら公転することになる。このとき、撹拌羽根9の自転方向は、切替レバー50の操作によって切り替えることができる。
【0040】
かかる自転及び公転により、撹拌羽根9は加熱釜5に対してサイクロイド曲線の軌跡運動(サイクロイド運動)を行う。
【0041】
図7は撹拌羽根の自転方向及び公転方向とサイクロイド運動との関係を示す平面図である。
【0042】
図7のように、撹拌羽根9は、自転方向と公転方向とが同一方向の場合に、エピサイクロイド運動を行い、自転方向と公転方向とが逆方向の場合に、ハイポサイクロイド運動を行う。
[加熱撹拌調理装置の作用]
本実施例では、撹拌調理に際して、加熱釜5の上部開口23から食材を投入する。食材投入後は、操作盤41によって支持駆動部7の電動モータを駆動制御して撹拌羽根9を自転駆動すると共に公転駆動する。加熱撹拌調理を行う場合は、併せて流体ジャケット31に蒸気を供給して加熱釜5を加熱する。
【0043】
かかる撹拌羽根9の自転及び公転の複合作用によって、食材の撹拌や混合を行わせることができる。すなわち、撹拌羽根9は、公転によって加熱釜5全体の食材に対する相対的に大きいマクロな撹拌や混合(マクロ撹拌)を行わせることができる。同時に、撹拌羽根9は、自転によって近傍の食材に対する相対的に中程度のミクロな撹拌や混合(ミクロ撹拌)を行わせることができる。
【0044】
ミクロ撹拌の際には、自転する撹拌羽根9のスクリュー面77が、食材に対して上方又は下方へ流動させる力を作用させる。この結果、撹拌羽根9は、自転によって食材を螺旋状の軸線方向である上方又は下方へ移動させつつ撹拌又は混合することができる。なお、本実施例では、撹拌羽根9のスクリュー面77の傾斜設定に応じ、ハイポサイクロイド運動で食材を上方へ流動させ、エピサイクロイド運動で食材を下方へ流動させる。
【0045】
かかる食材の上下流動の際には、食材の一部が、撹拌羽根9のスクリュー面77からの力を受けずに貫通孔79〜89を通過する。これにより、食材に対して前記上下流動とは逆方向の流れを形成することができる。この結果、食材は、貫通孔79〜89を通過する部分と通過しない部分とに分割されて相対的に小さな撹拌や混合が促進される。この撹拌や混合は、ミクロ撹拌よりも更に微細な3次元撹拌(混合)を行わせるものである。
【0046】
前記食材の上方への流動の際は、撹拌羽根9のスクリュー面77が、食材に対してすくい混ぜ、切砕、無加圧な混合といったいわゆる拡散混合を行う。加えて、撹拌羽根9の貫通孔79〜89を食材が通過移動することによる前記微細な3次元撹拌を行い、混合性を高めることができる。なお、スクリュー53の他端に至った食材は、軸部51のフランジ71によって加熱釜5内に案内される。
【0047】
前記食材の下方への流動の際は、撹拌羽根9のスクリュー面77が、食材に対して練り込み混ぜ、分散、加圧といった混合、いわゆる加圧混練を行う。更に、前記同様、微細な3次元撹拌が付加されて混合性を高めることができる。
【0048】
かかる微細な3次元撹拌の際には、一部の食材が撹拌羽根9の貫通孔79〜89を通過移動する結果、食材の下方に移動する圧力を弱めて流動性を高めることができる。この結果、本実施例では、撹拌羽根9の駆動力を低減することができる。
【0049】
一般に、粉体等の流動性の乏しい食材の場合は、加圧方向の混合時に撹拌羽根9の駆動力を極端に大きくする必要があり加圧混練が事実上困難となる。
【0050】
これに対し、本実施例では、前記のように撹拌羽根9の駆動力を低減することができるため、粉体等の流動性の乏しい食材であっても加圧混練を行わせることができる。加えて、本実施例では、撹拌羽根9の回転数を高く設定することができ混練効果を高めることができる。
[実施例の効果]
本実施例の撹拌羽根9では、加熱釜5内に回転自在に支持される螺旋状のスクリュー53を備え、スクリュー53の回転によって加熱釜5内の食材を上方又は下方に移動させつつ撹拌する。
【0051】
加えて、撹拌羽根9は、スクリュー53のスクリュー面77に貫通孔79〜89が貫通形成されているため、上方又は下方に移動する食材の一部を貫通孔79〜89を通過させることができる。
【0052】
従って、貫通孔79〜89を通過する部分と通過しない部分とに食材を分割して撹拌性や混合性を向上することができる。
【0053】
しかも、本実施例の撹拌羽根9では、一部の食材が撹拌羽根9の貫通孔79〜89を通過する結果、食材の流動性を高めることができ、撹拌羽根9の駆動力を低減することができる。
【0054】
この結果、撹拌羽根9では、加圧混練できる食材の範囲を広げることができ、粉体等の流動性の乏しい食材の加圧混練にも適用することができる。加えて、撹拌羽根9では、撹拌羽根9の回転数を高く設定して、より撹拌性や混合性を向上することができる。
【0055】
前記貫通孔79〜89は、スクリュー53の螺旋方向の所定間隔毎に複数設けられているため、スクリュー53の全域において撹拌性や混合性を向上することができる。
【0056】
前記スクリュー53は、その外縁が螺旋状の中間部から少なくとも先端部に向けて漸次小径となっているため、中間部において食材の上方又は下方への移動力を確保することができながら先端部において食材の移動による圧力を低減して流動性を高めることができる。
【0057】
前記貫通孔79〜89は、スクリュー53外縁の小径化に応じて漸次小さく形成されているため、スクリュー53の先端部での撹拌不良や混合不良を抑制することができる。
【0058】
本実施例の加熱撹拌調理装置1では、支持駆動部7により撹拌羽根9を加熱釜5に対して軸線周りに自転駆動すると共に公転駆動する。
【0059】
このため、撹拌羽根9は、公転による加熱釜5全体の食材に対する撹拌や混合と同時に、自転による上方又は下方への食材の移動による撹拌や混合を行わせることができ、より撹拌性や混合性を向上することができる。
【0060】
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、構成の要素に付随した各種の変更が可能である。例えば、上記実施例では、撹拌羽根9を備えた撹拌装置としての加熱撹拌調理装置1について説明したが、調理装置以外にも適用することができる。
【0061】
また、上記実施例では、複数の貫通孔79〜89を設けていたが、例えば単一の貫通孔とすることも可能である。
【0062】
また、貫通孔79〜89は、螺旋形状の所定間隔毎に配置されていたが、例えば異なる間隔毎に配置してもよい。
【0063】
貫通孔79〜89の大きさは、スクリュー53外縁の小径化に応じて漸次小さく形成されていたが、例えば全て同一の大きさとすることも可能である。
【0064】
撹拌羽根9のスクリュー53は、螺旋状の中間部から少なくとも一端部に向けて漸次小径となっていたが、例えば螺旋状の全体にわたって外縁が同一径となるように形成してもよい。
【0065】
前記撹拌羽根9は、軸部51にスクリュー53を取り付けていたが、軸部51を省略してスクリュー53を支持駆動部7の駆動軸49に直接取り付ける構成としてもよい。
【符号の説明】
【0066】
1 加熱撹拌調理装置
5 加熱釜(撹拌容器)
7 支持駆動部
9 撹拌羽根
53 スクリュー(羽根本体部)
77 スクリュー面(羽根面)
79,81,83,85,87,89 貫通孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撹拌容器内に回転自在に支持される螺旋状の羽根本体部を備え、前記羽根本体部の回転によって前記撹拌容器内の被撹拌物を前記螺旋状の軸線方向に移動させつつ撹拌する撹拌羽根であって、
前記羽根本体部は、羽根面に貫通形成された貫通孔を備えた、
ことを特徴とする撹拌羽根。
【請求項2】
請求項1記載の撹拌羽根であって、
前記貫通孔は、螺旋方向の所定間隔毎に複数設けられている、
ことを特徴とする撹拌羽根。
【請求項3】
請求項1又は2記載の撹拌羽根であって、
前記羽根本体部の外縁が、前記螺旋状の中間部から少なくとも一端部に向けて漸次小径となっている、
ことを特徴とする撹拌羽根。
【請求項4】
請求項2又は3記載の撹拌羽根であって、
前記複数の貫通孔は、前記羽根本体部外縁の小径化に応じて漸次小さく形成されている、
ことを特徴とする撹拌羽根。
【請求項5】
請求項1〜4の何れかに記載の撹拌羽根を備えた撹拌装置であって、
前記撹拌羽根を支持して回転駆動する支持駆動部を備え、
前記支持駆動部は、前記撹拌羽根を前記撹拌容器に対して前記軸線周りに自転駆動すると共に公転駆動する、
ことを特徴とする撹拌装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−104491(P2011−104491A)
【公開日】平成23年6月2日(2011.6.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−260604(P2009−260604)
【出願日】平成21年11月16日(2009.11.16)
【出願人】(000125587)梶原工業株式会社 (24)
【Fターム(参考)】