説明

操作装置

【課題】インストールされた制御システムに対応して、容易に操作スイッチに付与された識別記号の交換を可能としながら、操作型表示器の防水性能の維持を可能とする構造を備える操作型表示器を提供する。
【解決手段】このプログラマブル表示器100は、ケース本体110を備え、上部筐体120の表面には、矩形の操作領域140が設けられ、この操作領域140の中央に、グラフィック表示画面143が配置されている。グラフィック表示画面143の左右両側には、操作スイッチ141aが上下方向に複数配列されている。上部筐体120の下底120d側の左右両側のそれぞれには、識別表示シート200を交換可能に出し入れするための挿入孔121が設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、操作装置に関し、防水機能および防塵機能を備える操作装置の構造の改良に関する。
【背景技術】
【0002】
操作装置の一種に、プログラマブル表示器がある。このプログラマブル表示器は、ホストコントローラ(PLC、インバータ、温調計等)とのインターフェースを備えており、ホストコントローラに接続されたデバイスの稼働状況を表示したり、デバイスへの制御指示を与えるための操作入力を画面から受け付けたりする機能を備えている。
【0003】
一般に、プログラマブル表示器は、グラフィック表示画面を有し、画面上において、操作盤、スイッチ、表示灯などを表示することができ、制御システムにおける操作端末としての役割を果たす。また、表示画面の周囲には、複数のメンブレン型の操作スイッチが配置されている。
【0004】
このようなプログラマブル表示器で表示される画面は、制御システムの仕様に応じて、画面作成ソフトウェア(画面エディタ)をインストールしたコンピュータ(エディタコンピュータ)を用いてユーザ独自で作成できるようになっている。画面作成に際しては、ユーザが、パーソナルコンピュータ等において画面エディタによって提供される部品、描画機能等を用いて所望の画面を構成する。
【0005】
また、複数の操作スイッチは、制御システムに対応して異なる機能の選択が可能である。個々の操作スイッチの表面には、他の操作スイッチと区別するために、英数字等の識別記号が予め記入(印刷)されている。
【0006】
近年、上記プログラマブル表示器等の操作装置は、製造現場における作業者の安全性確保の観点から、製造装置を遠隔操作する場合に多く用いられる。生産現場における使用においては、その環境(例えば工作機械からの切削油および切削屑の飛散、洗浄ラインにおける洗浄液等の飛散)から操作装置を保護するために、防水機能および防塵機能を備えている。
【0007】
上記構成からなる操作装置においては、上記したように、複数の操作スイッチが設けられ、予め英数字等の識別記号が記入されている。しかし、この識別記号から、インストールされた制御システムにおける操作スイッチに付与された機能を、直接的に読み取ることはできない。そのため、操作装置の作業現場においては、個々の操作スイッチの上に、その操作スイッチに付与された機能を記載した識別シール等を貼着することで、その操作スイッチに付与された機能を直接的に認識できるようにしている。
【0008】
しかし、上記のように、操作スイッチの上に識別シール等を貼着した場合、生産現場における使用に際しては、容易に識別シール等が剥がれてしまうという問題がある。また、強固に識別シール等を貼着した場合には、その識別シール等を剥すことができない等の問題が生じ、新たに制御システムをインストールし、新たな機能が操作スイッチに付与された場合には、問題が生じることになる。
【0009】
なお、上記構成を備える操作装置を開示するものとして、下記特許文献1が挙げられる。
【特許文献1】特開2003−087957号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明が解決しようとする課題は、防水機能を備える操作装置において、インストールされた制御システムにおける操作スイッチに付与された機能を、操作スイッチに予め付与された識別記号からは、直接的に読み取ることができない点にある。
【0011】
したがって、この発明の目的は、インストールされた制御システムにおける操作スイッチに付与された機能を直接的に読み取ることができるとともに、インストールされた制御システムに対応して、容易に操作スイッチに付与された識別記号の交換を可能としながら、操作装置の防水機能および防塵機能の維持を可能とする構造を備える操作装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
この発明に基づいた操作装置においては、操作スイッチ群を含む操作領域を、ケース本体の表面に有する操作装置であって、上記操作スイッチ群は、上記ケース本体の表面に複数配列されたメンブレン型の操作スイッチと、上記操作スイッチの表面と所定の隙間を隔てて配置され、それぞれの上記操作スイッチに対向する領域に透明窓部が設けられたカバーシートと、上記ケース本体に設けられた挿入孔から、上記操作スイッチの表面と上記カバーシートとの間に形成される上記隙間に挿入される薄膜シート、および、上記薄膜シートに連結され、上記薄膜シートを上記隙間に挿入した状態において上記挿入孔を塞ぐキャップを有する識別表示シートとを備えている。
【発明の効果】
【0013】
この発明に基づいた操作装置によれば、薄膜シートを操作スイッチの表面とカバーシートとの間の隙間に挿入した状態において、薄膜シートのカバーシートの透明窓部に対向する位置に、インストールされた制御システムに対応する操作スイッチに付与された機能を表示しておくことで、透明窓部からその機能を直接的に視認することができるため、操作装置の利用者における利便性を向上させることができる。
【0014】
また、薄膜シートは、カバーシートにより覆われていることから、使用環境が厳しい場合であっても、操作スイッチに付与された機能を直接的に確認することができる。また、異なる制御システムがインストールされた場合であっても、薄膜シートは容易に交換することができるため、新たに付与された操作スイッチの表示を容易に変更することができる。
【0015】
さらに、本発明の識別表示シートは、薄膜シートに連結され、薄膜シートを隙間に挿入した状態において挿入孔を塞ぐキャップを有することから、挿入孔における防水機能および防塵機能を確保しながら、容易に識別表示シートの交換を行なうことができる。
【0016】
また、キャップを本体に挿入し固定することで、本体と薄膜シートとの間の位置決めも確実に行なわれ、透明窓部と薄膜シートに記載された操作スイッチの機能表示との間の位置決めも確実に実現させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
(プログラマブル表示器100の構造)
以下、この発明に基づいた実施の形態における操作装置の構造について、図を参照しながら説明する。まず、図1から図4を参照して、本実施の形態における操作装置の一例として、ハンディタイプのプログラマブル表示器について説明する。なお、図1は、本実施の形態におけるプログラマブル表示器100の使用状態を示す全体斜視図であり、図2は、本実施の形態におけるプログラマブル表示器100の外観構成を示す全体斜視図である。また、図3は、プログラマブル表示器100において、カバーシート142を取り外し、一方の識別表示シート200を抜き出した状態での外観構成を示す全体斜視図であり、図4は、プログラマブル表示器100において、カバーシート142を取り外し、両方の識別表示シート200を抜き出した状態での外観構成を示す全体斜視図である。
【0018】
図1に示すように、本実施の形態におけるプログラマブル表示器100は、中央にタッチパネルからなるグラフィック表示画面143が設けられている。使用者は、例えば左手1Lで、本プログラマブル表示器100の側面を保持し、右手1Rによりタッチペン300を用いて、グラフィック表示画面143上にて、装置の制御等を行なう。
【0019】
図2に示すように、プログラマブル表示器100は、上部筐体120および下部筐体130を有するケース本体110を備えている。上部筐体120の表面には、矩形の操作領域140が設けられ、この操作領域140の中央に、グラフィック表示画面143が配置されている。グラフィック表示画面143の左右両側には、メンブレン型の操作スイッチ141aが上下方向に複数配列されている。操作領域140の上部側には、非常停止スイッチ150が配置されている。また、上部筐体120の下底120d側の左右両側のそれぞれには、後述において説明する識別表示シート200を交換可能に出し入れするための挿入孔121が開けられている。
【0020】
操作領域140は、全体としてカバーシート142により覆われており、それぞれの操作スイッチ141aが配置された位置に設けられる透明窓部142aと、グラフィック表示画面143が配置された位置に設けられる透明窓部142bとを有している。
【0021】
図3および図4のカバーシート142を取り外した状態において示すように、カバーシート142の下方の上部筐体120には、透明窓部142aに対向する位置に、複数のメンブレン型の操作スイッチ141aが配設され、また、透明窓部142bに対向する位置にグラフィック表示画面本体143aが配設されている。
【0022】
(識別表示シート200の構造)
次に、図5から図8を参照して、識別表示シート200の構造について説明する。なお、図5は、識別表示シート200の構造を示す全体斜視図であり、図6は、キャップ210と薄膜シート220とを分離した状態での識別表示シート200の構造を示す全体斜視図である。また、図7は、図6中のVII線矢視におけるキャップ210の断面図であり、図8は、図6中のVIII線矢視におけるキャップ210の断面図である。
【0023】
(識別表示シート200)
この識別表示シート200は、キャップ210と薄膜シート220とを有している。本実施の形態における薄膜シート220は、ポリカーボネート等を用いた透明樹脂製の細長形状のメンブレンシートを有し、このメンブレンシートの表面に、上述したカバーシート142に設けられた透明窓部142aに対向する位置に複数の識別表示領域221が設けられている。この識別表示領域221としては、白色の印刷領域から構成され、使用者は、対応するファンクションキースイッチに付与された機能を後から記入することができるようになっている。一例としては、予め用意されたシールの貼着や、プリンタを用いた印字が挙げられる。
【0024】
薄膜シート220の後端部には、キャップ210に連結させるための係合穴220a,220bが設けられ、また、先端部には、挿入孔121に対して容易に挿入することができるように、R形状等からなる面取領域220cが設けられている。
【0025】
(キャップ210)
キャップ210は、本体部211と、この本体部211を挿入孔121に嵌め入れた際に、挿入孔121からケース本体110内部への水分、粉塵等の侵入を阻止するために、挿入孔121の開口よりも大きく外方に張り出すフランジ部212と、本体部211の全周に設けられた凹凸部213とが設けられている。これにより、凹凸部213が、挿入孔121を構成する上部筐体120の壁部に食い込むとともに、挿入孔121をフランジ部212で覆うことができるため、キャップ210により挿入孔121が気密的に塞がれ、挿入孔121における防水機能および防塵機能を高めることができる。
【0026】
また、キャップ210には、薄膜シート220の係合穴220a,220bに係合する係合爪214,215が設けられている。図6、図7および図8に示すように、係合爪214は中央に1箇所下方に向かうように設けられ、係合爪215は、係合爪214の両側に合計2箇所上方に向かうように設けられている。係合爪214,215のそれぞれの長さは、側面視において重なり合う長さとなっている。
【0027】
これにより、係合爪214,215が、係合穴220a,220bに交互に嵌り合うことで、薄膜シート220が、キャップ210に係止されることになる。また、薄膜シート220を少し変形させることで、係合爪214,215から薄膜シート220を外すことができ、薄膜シート220の交換を容易にすることができる。なお、薄膜シート220の交換を不要とする場合には、キャップ210に対し、薄膜シート220を、接着剤等を用いて固着させることも可能である。
【0028】
(ケース本体110の内部構造)
次に、図9および図10を参照して、挿入孔121周りにおけるケース本体110の内部構造について説明する。なお、図9は、識別表示シート200を取り外した状態における、挿入孔121周りにおけるケース本体110の内部構造を示す断面図であり、図2中IX線矢視断面に従った断面である。また、図10は、識別表示シート200を装着した状態における、挿入孔121周りにおけるケース本体110の内部構造を示す断面図である。
【0029】
図9に示すように、挿入孔121周りにおけるケース本体110の内部の表面においては、操作スイッチ141aが、ケース本体110のベース部材133上に載置され、また、操作スイッチ141aの上方には、カバーシート142が配設されている。操作スイッチ141aの表面とカバーシート142との間には、所定の隙間Sが形成されている。この所定の隙間Sは、薄膜シート220を挿入することができる厚さであれば良い。本本実施の形態の場合、薄膜シート220の厚さは、約0.2mmであり、隙間Sは、0.5mmから1mm程度であれば良い。
【0030】
また、挿入孔121周りにおけるケース本体110においては、挿入孔121の上面側に位置する上部筐体120に上部ガイドリブ122が設けられ、挿入孔121の下面側に位置する下部筐体130に、下部ガイドリブ132が設けられている。上部ガイドリブ122および下部ガイドリブ132は、挿入孔121から、上記隙間Sに向かうガイド空間Rが徐々に狭くなるように形成されている。また、ガイド空間Rと隙間Sとの境界には、最終ガイドリブ133rが形成されている。
【0031】
このように、上部ガイドリブ122、下部ガイドリブ132、および、最終ガイドリブ133rを有するガイド領域を設けて、薄膜シート220が、隙間Sに向かうガイド空間Rを規定することで、挿入孔121から、識別表示シート200を挿入した場合、ガイド空間Rおよび最終ガイドリブ133rにより、図10に示すように、薄膜シート220を確実に隙間Sに挿入することができる。
【0032】
また、識別表示シート200のキャップ210を挿入孔121に固定することで、識別表示シート200の位置決めを行なうこともできる。その結果、薄膜シート220に設けられた識別表示領域221を、確実に、対応する操作スイッチ141aの上方およびカバーシート142の透明窓部142aの下方に位置させることが可能になる。
【0033】
また、識別表示シート200はキャップ210と薄膜シート220とが連結された状態で挿入孔121に挿入されているため、キャップ210が外部からの衝撃などで挿入孔121から抜けそうになった場合に、薄膜シート220も連動して挿入孔121側にずれる。その結果、薄膜シート220に設けられた識別表示領域221が対応する操作スイッチ141aの上方およびカバーシート142の透明窓部142aの下方の所定位置からずれを生じる。そのため、キャップ210の脱落に至らない程度の僅かな位置ずれであっても、容易に識別表示シート200の挿入孔121からの脱落を発見することができる。
【0034】
以上、本実施の形態おけるプログラマブル表示器100によれば、薄膜シート220を操作スイッチ141aの表面とカバーシート142との間の隙間Sに挿入した状態において、薄膜シート220のカバーシート142の透明窓部142aに対向する位置に、インストールされた制御システムに対応する操作スイッチ群141に付与された機能を表示しておくことで、透明窓部142aからその機能を直接的に視認することができるため、プログラマブル表示器100の利用者における利便性を向上させることができる。
【0035】
また、薄膜シート220は、カバーシート142により覆われていることから、使用環境が厳しい場合であっても、操作スイッチ群141に付与された機能を直接的に確認することができる。また、異なる制御システムがインストールされた場合であっても、薄膜シート220は容易に交換することができるため、新たに付与された操作スイッチ群141の表示を容易に変更することができる。
【0036】
また、識別表示シート200は、薄膜シート220に連結され、薄膜シート220を隙間Sに挿入した状態において挿入孔121を塞ぐキャップ210を有することから、挿入孔121における防水機能および防塵機能を確保しながら、容易に識別表示シート200の交換を行なうことができる。
【0037】
また、キャップ210をケース本体110に挿入し固定することで、ケース本体110と薄膜シート220との間の位置決めも確実に行なわれ、透明窓部142aと薄膜シート220に記載された操作スイッチ群141の機能表示との間の位置決めも確実に実現させることができる。
【0038】
なお、上記実施の形態においては、ケース本体110の底面側から識別表示シート200の交換を行なうことができる構成を採用した場合について説明しているが、底面側からに限定されるものでなく、ケース本体110の上面側から、または、側面側から、識別表示シート200の交換を行なうことができるように、挿入孔121をケース本体110の上面側または側面側に設ける構成の採用も可能である。
【0039】
また、識別表示シート200の構成として、細長の薄膜シート220に一列の識別表示領域221を設ける場合について説明しているが、薄膜シート220の形状、大きさ、材質はあくまでも一例であって、識別表示領域221を複数列設ける場合、キャップ210を、薄膜シート220の短辺側でなく、長辺側に設ける構成の採用も可能である。
【0040】
また、薄膜シート220に識別表示領域221を設ける構成は、使用者の使用上の便宜を図るものであることから、例えば、あらかじめ大きさが規格化されたシートに、プリンタ等を用いてファンクション機能を印字する場合には、プリンタ側の位置決め機能により印字箇所が位置決めされることになるため、薄膜シート220に識別表示領域221を設けない構成の採用も可能である。
【0041】
また、操作装置の一例として、ハンディタイプのプログラマブル表示器に、本発明を適用した場合について説明したが、同様の機能を有し、識別表示シートの交換が必要な操作装置にあっては、上記と同様の構成を採用することで、上記実施の形態と同様の作用効果を得ることが可能である。
【0042】
したがって、今回開示した上記実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって画定され、また特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】この発明に基づいた実施の形態におけるプログラマブル表示器の使用状態を示す全体斜視図である。
【図2】この発明に基づいた実施の形態におけるプログラマブル表示器の外観構成を示す全体斜視図である。
【図3】この発明に基づいた実施の形態におけるプログラマブル表示器において、カバーシートを取り外し、一方の識別表示シートを抜き出した状態での外観構成を示す全体斜視図である。
【図4】この発明に基づいた実施の形態におけるプログラマブル表示器において、カバーシートを取り外し、両方の識別表示シートを抜き出した状態での外観構成を示す全体斜視図である。
【図5】この発明に基づいた実施の形態におけるプログラマブル表示器において、識別表示シートの構造を示す全体斜視図である。
【図6】この発明に基づいた実施の形態におけるプログラマブル表示器において、キャップと薄膜シートとを分離した状態での識別表示シートの構造を示す全体斜視図である。
【図7】図6中のVII線矢視におけるキャップ210の断面図である。
【図8】図6中のVIII線矢視におけるキャップ210の断面図である。
【図9】この発明に基づいた実施の形態におけるプログラマブル表示器において、識別表示シートを取り外した状態における、挿入孔周りにおけるケース本体の内部構造を示す断面図である。
【図10】この発明に基づいた実施の形態におけるプログラマブル表示器において、識別表示シートを装着した状態における、挿入孔周りにおけるケース本体の内部構造を示す断面図である。
【符号の説明】
【0044】
1L 左手、1R 右手、100 プログラマブル表示器、110 ケース本体、120 上部筐体、120d 下底、121 挿入孔、122 上部ガイドリブ、130 下部筐体、132 下部ガイドリブ、133 ベース部材、133r 最終ガイドリブ、140 操作領域、141 操作スイッチ群、141a 操作スイッチ、142 カバーシート、142a,142b 透明窓部、143 グラフィック表示画面、143a グラフィック表示画面本体、150 非常停止スイッチ、200 識別表示シート、210 キャップ、211 本体部、212 フランジ部、213 凹凸部、214,215 係合爪、220 薄膜シート(メンブレンンシート)、220a,220b 係合穴、220c 面取領域、221 識別表示領域、300 タッチペン、R ガイド空間、S 隙間。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
操作スイッチ群(141)を含む操作領域(140)を、ケース本体(110)の表面に有する操作装置であって、
前記操作スイッチ群(141)は、
前記ケース本体(110)の表面に複数配列されたメンブレン型の操作スイッチ(141a)と、
前記操作スイッチ(141a)の表面と所定の隙間(S)を隔てて配置され、それぞれの前記操作スイッチ(141a)に対向する領域に透明窓部(142a)が設けられたカバーシート(142)と、
前記ケース本体(110)に設けられた挿入孔(121)から、前記操作スイッチ(141a)の表面と前記カバーシート(142)との間に形成される前記隙間(S)に挿入される薄膜シート(220)、および、前記薄膜シート(220)に連結され、前記薄膜シート(220)を前記隙間(S)に挿入した状態において前記挿入孔(121)を塞ぐキャップ(21)を有する識別表示シート(200)と、
を備える、操作装置。
【請求項2】
前記薄膜シート(220)には、前記カバーシート(142)に設けられた前記透明窓部(142a)に対向する位置にそれぞれ識別表示領域(221)が設けられる、請求項1に記載の操作装置。
【請求項3】
前記操作領域(140)は、中央にグラフィック表示画面(143)を含み、前記グラフィック表示画面(143)の左右両側に、前記操作スイッチ群(141)が配列され、
前記ケース本体(110)の下底(120d)側の左右両側のそれぞれに、前記薄膜シート(220)を挿入するための前記挿入孔(121)が設けられる、請求項1または2に記載の操作装置。
【請求項4】
前記ケース本体(110)の内部には、前記挿入孔(121)から挿入された前記薄膜シート(220)を、前記隙間(S)に案内するためのガイド領域(122,132,133)が設けられる、請求項1から3のいずれかに記載の操作装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−99260(P2009−99260A)
【公開日】平成21年5月7日(2009.5.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−266478(P2007−266478)
【出願日】平成19年10月12日(2007.10.12)
【出願人】(000134109)株式会社デジタル (224)
【Fターム(参考)】