説明

支持体に取付けられた、額受けを有する患者位置決め機構を含む歯科用レントゲン機器

本発明により、支持体に取付けられた、額受けを有する患者位置決め装置が提供される。支持体には水平に揺動自在の支持アームが取付けられ、支持アームには額受けが取付けられている。
選択図:図1

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、支持体に取付けられた、額受けを有する患者位置決め機構を含む歯科用レントゲン機器に関する。
【背景技術】
【0002】
ドイツ特許公開公報第3627510 A1号明細書には、特に断層方式パノラマx線撮影を行うための歯科用レントゲン診断機器が開示されている。この装置は顎当てと、水平方向に調整可能に取付けられ、患者の頭部に位置合わせできる額受けとを含んでいる。あぶみ状の額受けの前部は患者の頭の額に当てることができ、患者の頭に合わせることができる。顎当ておよび額受けは、顎台と額受けとを高さ調整可能に、支持体によってキャリッジに揺動可能に固定されたハウジングに取付けられている。患者の視線は額を額受けに持たせ掛けるとキャリッジの方向にあるので、回転ユニットを患者の頭を中心に回転させることが可能である。
【0003】
ドイツ特許公開公報第36 09 261 A1号明細書には、患者の顎の断層方式パノラマx線撮影を行うための歯科用レントゲン機器が開示されている。支持体には額受けと、噛み合わせ部を有する額当て部分が取付けられている。患者の頭の位置決めの後、患者の視線はスタンドのキャリッジの方向にある。
【0004】
ドイツ特許公開公報第101 53 979 A1号明細書には、x線撮影を行うために移動システム用の可動支持構造を有する歯科用レントゲン機器が開示されている。患者の位置決めを行うため、水平の支持構造には把手とバイトブロック(開口器)とが備えられている。撮影中、支持構造が患者の頭の周囲を回転している間に患者の視線は支柱の方向にある。
【0005】
前記の装置の欠点は、患者が支柱の方向を見て位置合わせされることである。
【0006】
別の欠点は、前記位置決め装置は頭を動かす余地を僅かしか許容しないことである。
【特許文献1】ドイツ特許公開公報第3627510 A1
【特許文献2】ドイツ特許公開公報第36 09 261 A1
【特許文献3】ドイツ特許公開公報第101 53 979 A1
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、撮影中に位置変更せずに所望の範囲で患者の頭を位置決めし、オペレータにとって簡単で見易い位置決めを保証する、患者位置決め装置を有する歯科用レントゲン機器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的は主クレーム第1項の特徴によって達成される。
【0009】
本発明によって、額受けを有する、支持体に取付けられた患者位置決め装置を含む歯科用レントゲン機器が提案される。その際、支持体には水平に揺動可能な支持アームが取付けられ、支持アームには額受けが取付けられる。
【0010】
それによって、患者が位置についた後、額受けによって患者の頭部を位置決めするために支持アームを患者に向かって水平に揺動させることができる。その際、患者の視線は機器から外側にある。
【0011】
有利には、支持体は高さ調整自在であり、支持体にはx線放射装置と受像機を取付けることができる。
【0012】
それによって、支持体はその高さ位置を患者の頭の大きさに適合させることができるので、x線放射装置と受像機とを患者の撮影領域の周囲の水平面で回転させることができる。
【0013】
有利には、支持アームは旋回ヒンジを具備しており、旋回ヒンジは支持体から離隔して患者の位置の近傍の側方に取付けられる。支持アームは撮影位置で円弧上に患者の周りを巡回し、患者の顎の領域で終端しており、入口位置では支持アームの少なくとも一部が患者位置から離れて配置されている。
【0014】
それによって、患者は支持体に対して背中を向けて位置することができ、支持アームは患者の周りを円弧状に案内され、患者の顎で終端する。この位置決めは、オペレータが位置決めすべき患者の前面を自由に目視できるのでオペレータにとって楽になる。
【0015】
有利には、支持アームにバイトブロックを取付けることができる。
【0016】
それによって、額受けを補足する別の位置決め手段を利用できるので、より正確な位置決めが可能になる。
【0017】
有利には、旋回ヒンジは係止手段を具備することができ、この係止手段は、揺動レバーが支持アームの撮影位置で摩擦結合するように揺動アームの旋回ヒンジと連動する。
【0018】
それによって、支持アームは額受けと共に撮影位置に固定されるので、患者の頭の位置が撮影中に変わることがない。
【0019】
有利には、揺動レバーはばね不勢され、支持アームは摩擦結合を解除するために解錠装置を具備することができる。
【0020】
それによって、支持アームはx線撮影の後に解錠され、撮影位置から揺動可能であるため、患者は撮影機器から降りることができる。
【0021】
有利には、解錠装置は、支持アームに端部に取付けられ、揺動レバー用の解錠部品に対する伝動手段を有する回転つまみを具備することができる。
【0022】
それによって、回転つまみを操作して支持アームを便利に解錠することができる。
【0023】
有利には、伝動手段はシャフトであり、解錠部品は偏心輪であることができる。シャフト上には補足的に、額受けを揺動させるために額受け用のガイド手段と連動する少なくとももう1つの偏心輪を設けることができる。
【0024】
解錠部品として偏心輪を使用することは確実かつ簡単に実現する技術的解決方法であるため、保守および製造のコストが軽減される。
【0025】
有利には、ガイド手段と連動するための偏心輪と、揺動レバーを解錠するための偏心輪とを共通のシャフト上に取付けることができる。
【0026】
それによって、解錠を作動させる回転力を簡単かつ確実に伝達することができる。
【0027】
有利には、回転つまみによって、これを同じ方向に回転運動させることによって額受けを患者位置から離れるように調整可能であると同時に揺動レバーを解錠可能である。
【0028】
それによって、回転つまみで2つの機能が制御され、操作が簡単になる。
【0029】
有利には、偏心輪は、回転つまみを回すと額受けを患者位置から始まって先ず患者から離れた基本位置に移動させ、さらに回すと揺動レバーの解錠がなされるようにシャフトに取付けられ、そのために偏心輪がほぼ重複しない角度を有している。
【0030】
それによって、回転運動により先ず額受けが患者の額から遠ざかり、引き続き揺動レバーが解錠される。
【0031】
有利には、額受けは、少なくとも1つのガイド手段内に挿入可能であり、そこで高さ調整自在に案内される少なくとも1本のロッドを含んでいる。さらに額当てをロッドと連結することができる。
【0032】
それによって、額受けはロッドを個々に調整することによって、患者の頭の大きさに個々に適合させることができる。
【0033】
有利には、額受けは、少なくとも1つのガイド手段内に挿入可能である少なくとも1本のロッドを含み、ロッドに対して高さ調整自在に案内される額当てを備えている。
【0034】
それによって、額当てをロッドに対して高さ調整することにより、額受けを個々に患者の頭の大きさに適合させることができる。
有利には、支持アームに操作盤用の別の揺動アームが取付けられる。
【0035】
それによって、操作盤と患者の位置決め装置がオペレータの視野内にあるので、目視方向を変えずに位置決めが可能である。
【0036】
有利には、別の揺動アームを旋回ヒンジに揺動可能に固定することができる。
【0037】
それによって、例えば別の位置決め周電または操作盤を取り付けることができる独立して揺動可能な別の揺動アームが備えられる。
【0038】
有利には、支持アームに把手を取付けることができる。
【0039】
それによって、患者は把手を掴むことができるので、患者はx線撮影中に所定位置に動かずに留まることができる。特に、患者が立っている場合は、把手で補足的に方向付けすることが有利である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0040】
本発明の実施例を図面で示す。
【0041】
図1には、歯科用レントゲン機器が示されている。支柱1には軸16に沿って高さ調整自在に支持体2が案内されている。支持体2には、片持ちビーム3が固定され、この片持ちビームには、固定されたx線射装置5と受像機6とを有する回転ユニット4が取付けられている。回転ユニット4は、x線放射装置5と受像機6との間で患者の頭(図示せず)が少なくとも少しは円弧状に回ることができるように形成されている。
【0042】
支持体2には、支持体2と共に高さ調整自在の支持アーム7が連結されている。支持アーム7は、支持アーム7を支持アームの固定部7.1と揺動アーム7.2とに区分する旋回ヒンジ8を具備している。揺動アーム7.2は旋回ヒンジ8を支点に患者(図示せず)の破線で示した入口位置に移動させることができ、そこでは揺動アームには7.2’の符号が付されている。旋回ヒンジ8は患者の側方の第1の側方領域Iに配置されているので、撮影位置では、揺動アーム7.2は患者を少なくとも部分的に囲む。
【0043】
撮影中に患者を所定位置に固定するため、揺動アーム7.2には額受け10と、好ましくはバイトブロック10が取付けられている。支持アームの端部には、旋回ヒンジ8用のロックユニットの一部として回転つまみ11があり、その機能は図4で詳細に説明する。
【0044】
揺動アーム7.2は患者を囲み、中間領域IIと第2の側方領域IIIとの間の回転つまみ11で終端しているので、バイトブロック10を中間領域IIの撮影位置にある揺動アーム7.2に取付けることができる。
【0045】
旋回ヒンジ8の下側には、オペレータによる歯科レントゲン機器の操作を可能にする操作盤7.3が配置されている。
【0046】
さらに、バイトブロック10の領域には揺動アーム7.2の下側に把手7.4が取付けられ、この把手はx線撮影中に患者を固定することができるので、バイトブロック10による固定を補足して患者が固定される。
【0047】
図2には図1の側面図が示されており、この図でも軸16に沿って垂直に案内される支持体2を有する支柱1が図示されている。支持体2には回転ユニット4を有する片持ちビーム3が示され、示された図面には回転ユニット4に取付けられた受信機6が示され、この受信機はx線放射装置5(図1)と患者の頭、および額受け9とバイトブロック10とを部分的に覆っている。回転ユニット4は、軸16と平行に、かつ軸に対して間隔を置いた軸15を支点に回転する。
【0048】
一方、支持体2には旋回ヒンジ8と揺動アーム7.2とを有する支持アーム7が見て取れる。旋回ヒンジの下側には操作盤7.3が、また揺動アーム7.2には把手7.4が見て取れる。
【0049】
図3には揺動アーム7.2の端部の額受け9とバイトブロック10とが詳細に示されている。この図は、患者の視線から、すなわち軸16から軸15にy方向(図2)に見た図である。額受け9は互いに間隔を置いて揺動アーム7.2に取付けられた2本のロッド12を含んでおり、それらの端部には額当て13が備えられている。ロッド12はガイド手段17内に高さ調整自在に案内され、ガイド手段17、およびこれと共にロッド12と額当て13も回転軸22を支点に患者に向かって、かつ患者から離れるように矢印23の方向に旋回することができる。旋回は回転つまみ11を矢印24の方向に操作することによって行われる。
【0050】
図4には一方では旋回ヒンジ8が、他方では額受け9の回転が例示的に示されている。支持体の固定部7.1は旋回ヒンジ8まで延在しているので、支持体に対して間隔dyが生ずる。旋回ヒンジ8が患者の位置14および軸15に対して側方に配置されているので、旋回ヒンジ8も間隔dxを有している。
【0051】
旋回ヒンジ8は、支持アーム部分7.1と固定連結され、揺動アーム7.2に取付けられた揺動レバー20と連動する歯車19を含んでいる。揺動アーム7.2は歯車19と支持アーム部7.1との間に回転自在に支承されている。
【0052】
揺動レバー20はばね26によって歯車19内に押圧され、それによって、摩擦結合または形状結合が生ずる。揺動レバー20は偏心輪21を介してばね力26に抗して歯車19の歯から押し出され、それによって摩擦結合または形状結合が解除される。そのために偏心輪21が、回転つまみ11によって回されるシャフト18に取付けられている。
【0053】
揺動アーム7.2にはさらに額受け9が取付けられ、額当て13を支持するロッド12用の額受けのガイド手段17は偏心輪27とそれぞれ連動する。偏心輪27はシャフト18と回転不能に連結され、回転つまみ11を介してシャフト18が回転すると、ガイド手段17はシャフト18と平行な回転軸22を支点に旋回する。回転軸は図6に示されている。
【0054】
図5では、歯車19と揺動レバー20との連動が詳細に説明されている。支持アーム部7.1は固定連結された歯車19を担持し、双方の間には揺動アーム7.2が配置され、支承されている。揺動アーム7.2にはさらに揺動レバー20が回転自在に支承され、図示した位置では揺動レバー20は歯車19と嵌合し、その結果、摩擦結合または形状結合が生ずる。
【0055】
図6には額受けの揺動機構が詳細に示されている。ガイド手段17は軸22を支点に回転自在に支承され、シャフト18を固定連結された偏心輪27の一端に当接する。回転つまみ(図示せず)によるシャフト18の回転によって偏心輪27が回転すると、偏心輪27は矢印23の方向に回転するので、ロッド12は患者の方向、または患者から離れる方向に軸22を支点に揺動する。これは、ガイド手段17の接触面が偏心輪27に案内されることによって行われる。ガイド手段17の戻り運動は例えば戻りばね(図示せず)によって行われる。
【0056】
図7には、図1の回転つまみ11の回転角の分割が概略的に示されている。第1の角度領域αでは、図1の揺動アーム7.2の入口位置、すなわち揺動アーム7.2がほぼ開いた位置、または揺動アーム7.2がちょうど閉じた位置の中間位置Mから始まって、好ましくは患者の方向に回転つまみの回転によって、額受け9が図の位置から患者の方向に揺動し、額受け9が患者の頭部の額に当たる。角度領域αは、実際には極端な場合だけフルに利用される角度にされる。通常は、患者の額が所望の位置に固定されるには、角度領域α内での部分的な揺動だけで十分である。回転つまみ11を反対方向に回すことによって、額受け9は垂直の最終位置まで揺動するまで患者から遠ざかる。
【0057】
第2の角度領域βは角度領域αと重複せずに続くが、その間の角度領域が存在することもできる。角度領域βを越えて揺動すると、図1の旋回ヒンジ8のロックが解除される。
【0058】
回転つまみが再び角度領域β内に回転されると、図4の揺動レバー20は図4のシャフト18と連結された図4の偏心輪21を介して係止位置から離脱し、旋回ヒンジ8が解放されるので、揺動アーム7.2は患者が機器から出入り可能であるように撮影位置から入口位置に揺動することができる。
【0059】
したがって、回転つまみ11の形態の図示した操作部材によって、額受け9の調整と同時に揺動アーム7.2の解錠も行うことができる。揺動アーム7.2を解錠する前に、さらに額受け9が患者から離れた基本位置に移動される。
【0060】
図8には支持アーム7.1に揺動アーム7.2の他に操作盤7.3用の別の揺動アーム7.5を取付けることができることが示されている。その場合、別の揺動アーム7.5は旋回ヒンジ8に揺動可能に固定することができる。そのために、旋回ヒンジ8はそれぞれの揺動アームが取付けられる上部軸受30と、下部軸受31とを具備することができる。その際、額受け9用の揺動アーム7.2を操作盤用の揺動アーム7.5の上方に取付けることができる。
【0061】
その上、例えば揺動アーム7.2が開いた場合に操作盤も患者の領域から遠ざかるように、揺動アーム7.2の揺動運動を操作盤用の揺動アーム7.5の揺動運動と結合することが可能である。これは例えば揺動アーム7.2の、または旋回ヒンジ内の簡単なカムによって行うことができる。
【0062】
じっと静止していることが難しい患者をより良好に静止させるために、患者の頭部の周囲に当て、額受け9の適宜のフックに軽く引っ張って掛ける弾性バンド32をさらに備えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】揺動アームを有する歯科用レントゲン機器を示す斜視図である。
【図2】図1の歯科用レントゲン機器の側面図である。
【図3】揺動アームの端部の額受けおよびバイトブロックの図である。
【図4】旋回ヒンジおよび額受けの回転を示す図である。
【図5】歯車と揺動レバーとの連動の詳細図である。
【図6】額受けの揺動機構の詳細図である。
【図7】回転つまみの回転角の分割の概略図である。
【図8】支持アームに取付けた操作盤用の第2の揺動アームを示す図である。
【符号の説明】
【0064】
1 支柱
2 支持体
3 片持ちビーム
4 回転ユニット
5 x線放射装置
6 受像機
7 支持アーム
7.1 支持アーム部分
7.2 揺動アーム
7.2’入口位置の揺動アーム
7.3 操作盤
7.4 把手
7.5 揺動アーム
8 旋回ヒンジ
9 額受け
10 バイトブロック
11 回転つまみ
12 ロッド
13 額当て
14 患者位置
15 回転ユニット4の軸
16 支持体2の軸
17 ガイド手段
18 シャフト
19 歯車
20 揺動レバー
21 偏心輪
22 回転軸
23 矢印
24 矢印
25
26 ばね
27 偏心輪
30 上部軸受
31 下部軸受
I 第1の側方領域
II 中間領域
III 第2の側方領域

【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持体(2)に取付けられ、額受け(9)を有する患者位置決め機構を備える歯科用レントゲン機器であって、前記支持体(2)には水平に揺動可能な支持アーム(7)が取付けられ、前記額受け(9)はこの支持アームに取付けられることを特徴とするレントゲン機器。
【請求項2】
前記支持体(2)が高さ調整自在であり、前記支持体(2)にはx線放射装置(5)と受像機(6)とが取付けられることを特徴とする請求項1に記載のレントゲン機器。
【請求項3】
前記支持アーム(7)が旋回ヒンジ(8)を具備し、前記旋回ヒンジ(8)が前記支持体(2)から離隔し、患者位置(14)の近傍の第1の側方領域(I)に取付けられ、前記支持アーム(7)が撮影位置で円弧上に前記患者位置の周囲を巡回し、前記患者位置の中間領域(II)に届くことを特徴とする請求項1または2に記載のレントゲン機器。
【請求項4】
前記第1の側方領域(I)に対向する患者位置(14)の第2の側方領域(III)の前で終端し、前記支持アーム(7)の一部が、前記患者位置(14)に対して離れて配置された入口位置(7.2’)に取付けられた揺動アーム(7.2)を形成することを特徴とする請求項1から3の一項に記載のレントゲン機器。
【請求項5】
前記支持アーム(7)にバイトブロック(10)が取付けられることを特徴とする請求項1から4の一項に記載のレントゲン機器。
【請求項6】
前記旋回ヒンジ(8)がロック機構を具備することを特徴とする請求項1から5の一項に記載のレントゲン機器。
【請求項7】
前記ロック機構は、揺動レバー(20)が前記支持アーム(7)の撮影位置内で摩擦結合または形状結合を生ずるように前記支持アーム(7)にて前記揺動レバー(20)と相互作用する係止手段(19)を具備することを特徴とする請求項6に記載のレントゲン機器。
【請求項8】
前記支持アーム(7)が、前記摩擦結合を解除するための解錠装置を具備することを特徴とする請求項6または7に記載のレントゲン機器。
【請求項9】
前記解錠装置が、前記支持アーム(7)の端部に取付けられた回転つまみ(11)を具備することを特徴とする請求項8に記載のレントゲン機器。
【請求項10】
前記解錠装置が前記揺動レバー(20)の解錠部への伝動手段を具備することを特徴とする請求項9に記載のレントゲン機器。
【請求項11】
前記伝動手段がシャフト(18)であり、前記解錠部が偏心輪(21)である請求項10に記載のレントゲン機器。
【請求項12】
前記シャフト(18)上に補足的に、額受け(9)を揺動させるために前記額受け(9)用のガイド手段と連動する少なくとももう1つの偏心輪(27)を設けることを特徴とする請求項11に記載のレントゲン機器。
【請求項13】
前記回転つまみ(11)によって、これを同じ方向に回転運動させることによって前記額受け(9)を前記患者位置(14)から離れるように調整可能であると同時に前記揺動レバー(20)を解錠可能であることを特徴とする請求項12に記載のレントゲン機器。
【請求項14】
前記偏心輪(21、27)は、前記回転つまみ(11)を回すと、前記額受け(9)を患者位置(14)から始まって先ず患者から離れた基本位置に移動させ、さらに回すと前記揺動レバー(20)の解錠がなされるように前記シャフト(18)に取付けられ、そのために前記偏心輪(21、27)がほぼ重複しない角度(α、β)を有することを特徴とする請求項13に記載のレントゲン機器。
【請求項15】
前記額受け(9)が、前記少なくとも1つのガイド手段(17)内に挿入可能であり、そこで高さ調整自在に案内される少なくとも1本のロッド(12)を含み、さらに額当て(13)が前記ロッド(12)と連結されることを特徴とする請求項11から14の一項に記載のレントゲン機器。
【請求項16】
前記額受け(9)が、前記少なくとも1つのガイド手段(17)内に挿入可能である少なくとも1本のロッド(12)を含み、前記ロッド(12)に対して高さ調整自在に案内される額当て(13)を備えることを特徴とする請求項11から15の一項に記載のレントゲン機器。
【請求項17】
前記支持アーム(7)には、操作盤(7.3)用の別の揺動アーム(7.5)が取付けられることを特徴とする請求項1から16の一項に記載のレントゲン機器。
【請求項18】
前記別の揺動アーム(7.5)が前記旋回ヒンジ(8)に揺動可能に固定されることを特徴とする請求項3および17に記載のレントゲン機器。
【請求項19】
前記支持アーム(7)に把手(7.4)が取付けられることを特徴とする請求項1から18の一項に記載のレントゲン機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2009−536055(P2009−536055A)
【公表日】平成21年10月8日(2009.10.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−508292(P2009−508292)
【出願日】平成19年4月11日(2007.4.11)
【国際出願番号】PCT/EP2007/053527
【国際公開番号】WO2007/128644
【国際公開日】平成19年11月15日(2007.11.15)
【出願人】(500058187)シロナ・デンタル・システムズ・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング (32)
【Fターム(参考)】