放送受信装置
【課題】操作性に優れたチャンネル選局操作で、希望のチャンネルに効率良く切り換えることができる放送受信装置を提供する。
【解決手段】テレビジョン受像機100において、複数の数字釦13を備えるリモコン装置1を備え、チャンネル設定手段は、数字釦13の各々に割り当てる複数のチャンネルをユーザに設定させ、第1の選局手段は、数字釦13の短押し操作に基づいて、当該数字釦に割り当てられた複数のチャンネルのうち、予め設定された優先順位の最も高いチャンネルを選局し、第2の選局手段は、数字釦13の長押し操作に基づいて、当該数字釦13に割り当てられた複数のチャンネルの何れか一つのチャンネルを選局する。
【解決手段】テレビジョン受像機100において、複数の数字釦13を備えるリモコン装置1を備え、チャンネル設定手段は、数字釦13の各々に割り当てる複数のチャンネルをユーザに設定させ、第1の選局手段は、数字釦13の短押し操作に基づいて、当該数字釦に割り当てられた複数のチャンネルのうち、予め設定された優先順位の最も高いチャンネルを選局し、第2の選局手段は、数字釦13の長押し操作に基づいて、当該数字釦13に割り当てられた複数のチャンネルの何れか一つのチャンネルを選局する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、選局されたチャンネルの放送信号を受信する放送受信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年では、デジタル放送の普及に伴い、放送受信装置において、多チャンネルの番組を視聴することができる。しかしながら、多チャンネル化が進む一方で、ワンタッチ選局釦に割り当てられていないチャンネルを選局する場合に、3桁のチャンネル番号を1桁ずつ入力しなければならなかったり、お好みチャンネルとして記憶したチャンネルをOSD表示して、そのOSD画面の中から希望のチャンネルを選択しなければならない等、ユーザにとってチャンネル選局操作が益々面倒なものとなっている。
【0003】
そこで、例えば、特許文献1には、一つのリモコン番号キーに対して、複数の受信チャンネルを割り当て、トグル選局することで受信チャンネルを選局することができる放送受信装置が提案されている。
また、特許文献2には、同一のチャンネル選局ボタンに対して複数の放送が対応付けられており、当該チャンネル選択ボタンを連続して操作することで複数の放送のうちの望みの放送を選局することが可能となるデジタル放送受信装置が提案されている。
【特許文献1】特開2006−279663号公報
【特許文献2】特開2005−348010号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1及び2では、ユーザが、ワンタッチ選局釦に希望のチャンネルを自由に設定することはできないため、ワンタッチ選局釦の操作に際してユーザが視聴しないチャンネルにも切り換えられることとなって効率が悪く、また、使い勝手が悪い。
【0005】
本発明の課題は、操作性に優れたチャンネル選局操作で、希望のチャンネルに効率良く切り換えることができる放送受信装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、放送信号を受信する受信手段を備える放送受信装置において、
複数の数字釦を備える操作入力装置と、
前記数字釦の各々に割り当てる複数のチャンネルをユーザに設定させるチャンネル設定手段と、
前記数字釦の短押し操作に基づいて、当該数字釦に割り当てられた複数のチャンネルのうち、予め設定された優先順位の最も高いチャンネルを選局する第1の選局手段と、
前記数字釦の長押し操作に基づいて、当該数字釦に割り当てられた複数のチャンネルの何れか一つのチャンネルを選局する第2の選局手段と、
を備えることを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の放送受信装置において、前記数字釦の各々に割り当てる前記複数のチャンネルの各々に対して優先度を設定する優先度設定手段を備えることを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の放送受信装置において、前記第2の選局手段は、前記数字釦の長押し操作に基づいて、当該数字釦に割り当てられた前記複数のチャンネルの一覧を表示部に表示させ、当該一覧において前記操作入力装置により選択されたチャンネルを選局することを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項1又は2に記載の放送受信装置において、前記第2の選局手段は、前記数字釦が長押し操作されている間に、当該数字釦に割り当てられた複数のチャンネルを順に選択し、当該長押し操作が終了した時点で選択されているチャンネルを選局することを特徴とする。
【0010】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載の放送受信装置において、前記チャンネル設定手段は、一のジャンルをユーザに選択させ、選択された当該一のジャンルに属するチャンネルの一覧を前記表示部に表示させ、当該表示部に表示されたチャンネルの中から、前記操作入力装置によりチャンネルをユーザに選択させて設定させることを特徴とする。
【0011】
請求項6に記載の発明は、放送信号を受信する受信手段を備える放送受信装置において、
複数の数字釦を備える操作入力装置と、
前記数字釦の各々に割り当てる複数のチャンネルをユーザに設定させるチャンネル設定手段と、
前記数字釦の各々に割り当てる前記複数のチャンネルの各々に対して優先度を設定する優先度設定手段と、
前記数字釦の短押し操作に基づいて、当該数字釦に割り当てられた複数のチャンネルのうち、前記優先度設定手段により設定された優先順位の最も高いチャンネルを選局する第1の選局手段と、
前記数字釦の長押し操作に基づいて、当該数字釦が長押し操作されている間に、当該数字釦に割り当てられた複数のチャンネルを順に選択し、当該長押し操作が終了した時点で選択されているチャンネルを選局する第2の選局手段と、
を備え、
前記チャンネル設定手段は、一のジャンルをユーザに選択させ、選択された当該一のジャンルに属するチャンネルの一覧を前記表示部に表示させ、当該表示部に表示されたチャンネルの中から、前記操作入力装置によりチャンネルをユーザに選択させて設定させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、複数の数字釦を備える操作入力装置が備わり、チャンネル設定手段により、数字釦の各々に割り当てる複数のチャンネルがユーザにより設定され、第1の選局手段により、数字釦の短押し操作に基づいて、当該数字釦に割り当てられた複数のチャンネルのうち、予め設定された優先順位の最も高いチャンネルが選局され、第2の選局手段により、数字釦の長押し操作に基づいて、当該数字釦に割り当てられた複数のチャンネルの何れか一つのチャンネルが選局される。
即ち、ユーザは、各数字釦に希望の複数のチャンネルを自由に設定することができるため、数字釦の押下によるチャンネルの選局に際して、ユーザが視聴しないチャンネルに切り換えられることによる効率性の低下を防ぐとともに、操作入力装置の使い勝手を向上させることができる。また、数字釦を短押し操作すると、ユーザが設定した複数のチャンネルのうち、優先順位の最も高いチャンネルが選局され、数字釦を長押し操作すると、ユーザが設定した複数のチャンネルのうち、何れかのチャンネルが選局されることとなる。したがって、操作性に優れたチャンネル選局操作で、希望のチャンネルに効率良く切り換えることができる放送受信装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
(実施形態1)
以下、本発明の実施形態1を、図面を参照しながら説明する。なお、本発明の範囲は、図示例に限定されない。
【0014】
図1は、本実施形態1における放送受信装置としてのテレビジョン受像機100の全体構成を例示する図である。
実施形態1のテレビジョン受像機100は、例えば、地上デジタル放送、BSデジタル放送、CSデジタル放送等の、複数の放送種別の放送データを受信する共用受信機である。
図1に示すように、本テレビジョン受像機100は、ユーザが各種指示を入力する操作入力装置としてのリモコン装置1と、このリモコン装置1により遠隔操作される本体部2と、を備えて構成されている。
【0015】
図2は、リモコン装置1の平面図である。図2に示すように、リモコン装置1には、ユーザが本体部2に対して各種指示を入力するための複数の釦を備える操作部1aが設けられている。操作部1aに備わる複数の釦は、例えば、電源釦11、視聴する放送種別(例えば、地上デジタル放送・BSデジタル放送・CSデジタル放送等)を切り換える放送種別切換釦12、各釦に「1」〜「12」の数字が割り当てられた12個の数字釦13、メニュー釦14、EPG(電子番組表)釦15、リターン釦16、音声切換釦17、上下左右を指示するカーソル釦18、決定釦19、チャンネルアップ/ダウン釦20、ボリュームアップ/ダウン釦21等である。
【0016】
リモコン装置1に備わるこれらの釦の各々には識別情報が割り当てられており、所定の記憶領域に記憶されている。そして、ユーザにより釦の押下操作が行われると、操作された釦の識別情報が読み出されて、当該識別情報に対応するリモコン信号が生成される。そして、生成されたリモコン信号が図示しない送信部から送信され、本体部2の前面パネル等に設けられたリモコン信号受光部21において受信される。
【0017】
12個の数字釦13の一又は複数のそれぞれには、後述するチャンネル・優先度設定プログラム315aの実行において、一のジャンルに属する複数のチャンネルが割り当てられており、各数字釦13に割り当てられたチャンネルは設定メモリ314a(後述)に記憶されている。また、当該設定メモリ314aには、各数字釦13に割り当てられている複数のチャンネルに対して、数字釦13の操作に基づくそのチャンネルの選局の優先度が記憶されている。そして、後述する第1の選局プログラム315bの実行において、ユーザによる数字釦13の短押し操作に基づいて、短押し操作された数字釦13に割り当てられている複数のチャンネルのうち、優先度の最も高いチャンネルが選局されることとなる。また、第2の選局プログラム315cの実行において、ユーザによる数字釦13の長押し操作に基づいて、長押し操作された数字釦13に割り当てられている複数のチャンネルのうちの何れかのチャンネルが選局されることとなる。
また、リモコン装置1に選局法切換釦(図示省略)を設けて、数字釦13を、3桁チャンネル番号等を直接入力するための釦に切り換えることが可能であっても良い。
【0018】
図3は、実施形態1におけるテレビジョン受像機100の本体部2の要部構成を例示するブロック図である。
図3に示すように、本体部2は、リモコン装置1からのリモコン信号を受信するリモコン信号受光部21、地上デジタル放送・BSデジタル放送・CSデジタル放送等の放送データを受信するアンテナ22、アンテナ22により受信された放送データから希望チャンネルの放送データを選局する受信手段としてのチューナ23、チューナ23により選局された放送データを復調する復調部24、復調部24により復調された放送データを複数のデータに分離してデコードするデコーダ部25、デコーダ部25から入力される映像信号に対して所定の映像処理を行う映像処理部26、デコーダ部25から入力される音声信号に対して所定の音声処理を行う音声処理部27、映像処理部26により処理された映像信号にOSDデータを付加するOSD回路28、映像処理部26により処理された映像信号を出力する表示部29、音声処理部27により処理された音声信号を出力する音声出力部30、テレビジョン受像機100全体を統括制御する制御部31等を備えており、各部はバスにより接続されている。
【0019】
リモコン信号受光部21は、例えば、図示は省略するが、フォトダイオード、SUBCPU、増幅部、復調部、デコーダ等を備えて構成されている。そして、リモコン装置1から送信されたリモコン信号を、本体部2の前面パネル等に設けられたフォトダイオードにおいて受信すると、SUBCPUの制御により、増幅部により増幅した後に復調部において復調し、さらに、デコーダにより波形整形、誤り訂正等の各種処理を行って、入力されたリモコン信号から識別情報を取得し、制御部31に対して出力する。制御部31は、リモコン信号受光部21から入力されるリモコン信号の識別情報に基づいて、リモコン装置1において操作された釦の判別を行う。
【0020】
アンテナ22は、例えば、地上デジタルアンテナ、BS・CSパラボラアンテナ等であり、例えば、屋外において所定の方向に向けて配置され、各放送種別の高周波信号(放送データ)を受信する。
【0021】
チューナ23は、例えば、地上デジタル放送、BSデジタル放送、CSデジタル放送等の各放送種別に対応するチューナ23を備える。例えば、地上デジタルチューナは、地上デジタルアンテナにより入力された高周波信号の放送データの中から、BPF(バンドパスフィルタ)により特定周波数帯の信号を抽出して増幅し、局部発振器及びミキサにより周波数変換する。更に、BPFにより特定周波数帯の信号を抽出して、低周波信号に変換した後にLPF(ローパスフィルタ)を介してAD変換等を行い、復調部24に出力する。また、例えば、BS・CSチューナは、BS・CSアンテナにより入力され、IF信号に変換された放送データを増幅した後に、局部発振器及び2つのミキサにより所定の信号を生成する。そして、LPFを介して特定周波数帯の信号を取得した後に、AD変換等を行って復調部24に出力する。
【0022】
復調部24は、例えば、地上デジタル放送、BSデジタル放送、CSデジタル放送等の各放送種別に対応する復調部24を備え、制御部31からの制御に基づいて、チューナ23において選局されたチャンネルの信号に対してデジタル復調や誤り訂正などの処理を実行し、TSを生成して、分離部251に出力する。
【0023】
デコーダ部25は、例えば、分離部251、ビデオデコーダ252、オーディオデコーダ253、データデコーダ254等を備えて構成されている。
分離部251は、復調部24から入力される放送データをビデオデータ、オーディオデータ、デジタル放送におけるPSI(Program Specific Information:番組特定情報)、SI(Service Information: 番組配列情報)等の複数のストリームに分離する。PSIは、PMT(Program Map Table)、PAT(Program Association Table)、NIT(Network Information Table)、CAT(Conditional Access Table)のテーブルであり、TSパケットのPID(Packet Identifier)に基づいて、選局された番組の提供に必要なパケットを選択する際等に用いられる。また、SIは、サービス(チャンネル)に関する情報を記述するSDT(Service Description Table)、番組(イベント)に関する情報を記述するEIT(Event Information Table)、現在の日付・時刻を記述するTOT(Time Offset Table)、放送事業者に関する情報を記述するBIT(Broadcaster Information Table)等の各種テーブルである。EITのEIT scheduledには、現在放送中の番組及び8日以内に放送予定の番組に関する情報(例えば、タイトル、チャンネル、放送局、ジャンル、放送時刻としての放送開始時刻・放送終了時刻、出演者、番組内容等)が記述され、電子番組表(EPG:Electronic Program Guide)として用いられる。
CPU311は、PSIと各TSパケットが有するPIDに基づいて、必要なTSパケットを取得して、MPEG2(Moving Picture Experts Group 2)規格下のビデオストリームをビデオデコーダ252に、オーディオストリームをオーディオデコーダ253に、さらに、必要なSIをデータデコーダ254に出力する。
【0024】
ビデオデコーダ252は、分離部251から入力されたビデオストリームをデコードする。具体的には、ビデオデコーダ252は、ビデオストリームに、可変長復号化、逆量子化、逆DCT、動き補正等の各種処理を行うことで、ビデオストリームをDTS(Decoding Time Stamp)に応じたタイミングでデコードし、映像データを生成して映像処理部26に出力する。
オーディオデコーダ253は、分離部251から入力されたオーディオストリームをデコードし、音声データを生成して音声処理部27に出力する。
データデコーダ254は、分離部251から入力された字幕データ、SI等をデコードし、制御部31、OSD回路28等に出力する。制御部31に入力されたSIは、EPG情報として図示しないEPGメモリに格納されることとなる。
【0025】
映像処理部26は、入力される映像データに対して各種映像処理を施し、映像信号を生成する。生成された映像信号は、フレームメモリ(図示省略)に一旦格納された後に、PTS(Presentation Time Stamp)に応じた再生タイミングで、表示部29に出力される。
また、音声処理部27は、入力される音声データに対して各種音声処理を施して、音声信号を生成し、生成された音声信号をPTSに応じた再生タイミングで、音声出力部30に出力する。
OSD回路28は、EPGの表示に際して、EPGメモリに格納されたSIから必要なデータを読み出し、読み出したデータに基づいてEPG表示用データを生成する。そして、生成されたEPG表示用データを、映像処理部26から出力される映像信号に合成させ、表示部29においてEPGを表示させる。
【0026】
表示部29は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、PDP(Plasma Display Panel)、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等の図示しないディスプレイを備え、映像処理部26から入力された映像信号に基づく映像を当該ディスプレイに表示させる。
【0027】
音声出力部30は、例えば、図示しないスピーカ等を備え、音声処理部27から入力された音声信号に基づく音声を増幅して、スピーカにより出力させる。
【0028】
制御部31は、CPU(Central Processing Unit)311、STC(System Time Clock)等の計時部312、RAM(Random Access Memory)313等の揮発性メモリ、EPROM(Erasable Programmable ROM)314等の不揮発性メモリ、ROM(Read Only Memory)315等を備えて構成されている。
【0029】
CPU311は、本体部2の各部から入力された入力信号や、リモコン装置1における各種釦の押下操作によって入力されたリモコン信号等に応じて、ROM315に格納された各種プログラムを実行するとともに、実行にかかるプログラムに基づいて本体部2の各部に出力信号を出力することにより、テレビジョン受像機100の動作全般を統括制御する。
【0030】
RAM313は、CPU311のワークエリアとして用いられ、CPU311によって各種プログラムが実行される際に生じる処理結果や、入力されたデータ等を記憶する。
【0031】
EPROM314は、例えば、後述するチャンネル・優先度設定プログラム315aの実行において、リモコン装置1の数字釦13の各々に割り当てられた複数のチャンネルと、数字釦13の操作に基づく当該複数のチャンネルの選局における各チャンネルの優先度を記憶する設定メモリ314aを備える。設定メモリ314aについては、チャンネル・優先度設定プログラム315aの説明の中で詳述する。
【0032】
ROM315は、不揮発性メモリから成るプログラム格納エリアを有しており、具体的には、チャンネル・優先度設定プログラム315a、第1の選局プログラム315b、第2の選局プログラム315c等を記憶している。
【0033】
チャンネル・優先度設定プログラム315aは、例えば、CPU311に、数字釦13の各々に割り当てる複数のチャンネルをユーザに設定させるとともに、数字釦13の各々に割り当てる複数のチャンネルの各々に対して優先度を設定する機能を実現させるためのプログラムである。チャンネル・優先度設定プログラム315aは、一のジャンルをユーザに選択させ、選択された当該一のジャンルに属するチャンネルの一覧L2を表示部29に表示させ、表示部29に表示されたチャンネルの中から、リモコン装置1によりチャンネルをユーザに選択させて設定させる。
CPU311は、かかるチャンネル・優先度設定プログラム315aを実行することにより、チャンネル設定手段及び優先度設定手段として機能する。
【0034】
ここで、チャンネル・優先度設定プログラム315aの実行によるチャンネル・優先度設定処理について、具体的に説明する。なお、以下の説明では、地上デジタル放送と、CSデジタル放送のチャンネル・優先度設定処理について説明し、他の放送種別のチャンネル・優先度設定処理の説明は省略することとする。
【0035】
まず、地上デジタル放送のチャンネル・優先度設定処理について説明する。
CPU311は、リモコン信号受光部21を介して入力されるリモコン信号に基づいて、リモコン装置1におけるユーザの指示操作を監視している。そして、表示部29のメニュー画面等において、数字釦13へのチャンネルの割り当て及び各チャンネルの優先度の設定を行うチャンネル・優先度設定処理の開始を指示する操作が行われると、初めに、CPU311は、図4に例示する放送種別選択画面を表示部29に表示させる。
【0036】
図4の放送種別選択画面では、設定するチャンネルの放送種別を、例えば、地上デジタル放送、BSデジタル放送、CSデジタル放送の中からユーザに選択させる。
図4の放送種別選択画面において、例えば、ユーザが、地上デジタル放送を選択すると、次に、CPU311は、図5のチャンネル設定画面を表示部29に表示させる。
【0037】
図5のチャンネル設定画面は、地上デジタル放送の受信に関して、各数字釦13に対応付けるチャンネルを設定するための画面である。図5のチャンネル設定画面では、リモコン装置1に備わる数字釦13の各々に、優先順位の最も高いチャンネル(以下の説明では、優先順位の最も高いチャンネルを「最優先チャンネル」、「優先順位の最も高いチャンネル」、又は、「優先順位1番目のチャンネル」という。)の割り当てを行う。ユーザは、例えば、最優先チャンネルの割り当てを行う数字釦13の欄にフォーカスを合わせ、決定釦19を押下する。すると、数字釦13の欄のフォーカスが、数字釦13に対応付けられたチャンネルの欄に遷移するので、ユーザは、カーソル釦18の上下釦を操作して、当該数字釦13に割り当てたい最優先チャンネルを選択し、決定釦19の押下で確定する。
なお、図5に示すように、数字釦13に割り当てる最優先チャンネルが確定されると、そのチャンネルのチャンネル名が表示されるようになっている。また、ユーザは、チャンネルを割り当てない数字釦13に対しては、その数字釦13の欄に対応するチャンネルの欄を空欄とする。
なお、数字13に割り当てるチャンネルの確定時に表示される情報は、そのチャンネルのチャンネル名に限られることなく、そのチャンネルの放送局名(放送事業者名)等であっても良い。
【0038】
図5のチャンネル設定画面において、数字釦13に割り当てる最優先チャンネルを確定すると、ユーザは、次に、割り当てた最優先チャンネルが表示されている欄にフォーカスがある状態で、決定釦19を押下する。すると、図6(a)のチャンネル設定画面が表示され、その数字釦13に、複数のチャンネルを優先順位とともに割り当てるための一覧L1が表示される。図6(a)に示すように、チャンネル設定画面における一覧L1は、優先順位の欄、数字釦13に割り当てるチャンネルの欄、そのチャンネルのチャンネル名の欄から構成されている。当該一覧L1において、優先順位1番目の欄に対応するチャンネルの欄と、チャンネル名の欄には、図5のチャンネル設定画面において既に設定された最優先チャンネルと、そのチャンネル名が表示されている。
【0039】
図6(a)のチャンネル設定画面の一覧L1において、ユーザは、例えば、チャンネルの割り当てを行う優先順位の欄にフォーカスを合わせ、決定釦19を押下する。すると、優先順位の欄のフォーカスが、その優先順位に対応付けられたチャンネルの欄に遷移するので、ユーザは、カーソル釦18の上下釦を押下して、当該優先順位で、数字釦13に割り当てたいチャンネルを選択し、決定釦19の押下で確定する。チャンネルが確定されると、図6(b)に示すように、そのチャンネルのチャンネル名が表示される。
このように、ユーザは、各数字釦13に割り当てる複数のチャンネルを、優先順位とともに設定する。
【0040】
なお、図6(b)のチャンネル設定画面の一覧L1において、図5のチャンネル設定画面において設定した最優先チャンネルを変更することも可能である。一覧L1において、最優先チャンネルが変更されると、図6のチャンネル設定画面で、数字釦13に割り当てられて表示されている最優先チャンネルの表示も、自動的に変更される。
また、図6(b)のチャンネル設定画面の一覧L1では、一つの数字釦13に割り当て可能なチャンネルの最大数を5つとしたが、割り当て可能なチャンネル数は変更可能である。また、図6(b)のチャンネル設定画面の一覧L1では、優先順位が2番目以降のチャンネルのみが設定可能であるように構成しても良い。
【0041】
図7は、例えば、ユーザが図5及び図6のチャンネル設定画面におけるチャンネル・優先度設定処理を終了して、一覧L1上に、数字釦13に割り当てる全てのチャンネルが、優先順位の順に表示されたチャンネル設定画面を例示する図である。図7のチャンネル設定画面では、数字釦「8」13に、「081」が優先順位1番目のチャンネル、「082」が優先順位2番目のチャンネル、「091」が優先順位3番目のチャンネルとして割り当てられている。
CPU311は、図5〜図7のチャンネル設定画面におけるチャンネル・優先度設定処理により数字釦13に割り当てられた複数のチャンネルを、各チャンネルの優先順位とともに、設定メモリ314aに記憶させる。
【0042】
次に、CSデジタル放送のチャンネル・優先度設定処理について説明する。
CPU311は、ユーザにより、表示部29のメニュー画面等において、数字釦13へのチャンネルの割り当てを設定するチャンネル・優先度設定処理の開始を指示する操作が行われると、図4に例示する放送種別選択画面を表示部29に表示させる。そして、この放送種別選択画面において、ユーザが、CSデジタル放送を選択すると、CPU311は、図8のチャンネル設定画面を表示部29に表示させる。
【0043】
図8のチャンネル設定画面は、CSデジタル放送の受信に関して、各数字釦13に対応付けるチャンネルを設定するための画面である。図8のチャンネル設定画面では、リモコン装置1に備わる数字釦13の各々に割り当てるチャンネルのジャンルをユーザに選択させる。ユーザは、例えば、ジャンルの割り当てを行う数字釦13の欄にフォーカスを合わせ、決定釦19を押下する。すると、数字釦13の欄のフォーカスが、数字釦13に対応付けられたジャンルの欄に遷移するので、ユーザは、カーソル釦18の上下釦を操作して、当該数字釦13に割り当てたいジャンルを選択し、決定釦19の押下で確定する。図8のチャンネル設定画面において選択可能なジャンルとしては、例えば、「スポーツ」「映画・ドラマ」「エンタメ」「アニメ」」「ニュース・ドキュメンタリー」「音楽」「趣味」等がある。なお、より詳細に分類されたジャンルを設定可能であっても良い。
【0044】
図8のチャンネル設定画面において、数字釦13に対応付けるジャンルが確定されると、CPU311は、確定されたジャンルに属するチャンネルを、SI等を用いて検索し、図9(a)に示すように、そのジャンルに属するチャンネルの一覧L2を表示部29に表示させる。
図9(a)に示すように、当該一覧L2は、数字釦13に対応付けられたジャンルに属するチャンネルの欄と、そのチャンネルのチャンネル名の欄と、数字釦13に割り当てるチャンネルを、そのチャンネルの優先順位を設定することにより選択するための欄と、から構成されている。ユーザは、この一覧L2において、数字釦13に割り当てたいチャンネルの欄にフォーカスを合わせ、決定釦19を押下する。すると、図9(b)に示すように、そのチャンネルの欄のフォーカスが、優先順位を設定するための欄に遷移するので、ユーザは、カーソル釦18の上下釦を押下して、当該チャンネルの優先順位を選択し、決定釦19の押下で確定する。このように、ユーザは、各数字釦13に割り当てるジャンルと、そのジャンルに属する複数のチャンネルを、優先順位とともに設定する。
【0045】
図10は、例えば、ユーザ、図8及び図9のチャンネル設定画面におけるチャンネル・優先度設定処理を終了して、数字釦13にジャンルが割り当てられるとともに、そのジャンルに属するチャンネルのうち、数字釦13に割り当てる全てのチャンネルが、一覧L2上に、優先順位とともに表示されたチャンネル設定画面を例示する図である。図10のチャンネル設定画面では、数字釦「3」13に、ジャンル「スポーツ」が対応付けられ、数字釦「3」13に、ジャンル「スポーツ」に属する「CS210」が優先順位1番目のチャンネル、「CS216」が優先順位2番目のチャンネル、「CS213」が優先順位3番目のチャンネル、「CS211」が優先順位4番目のチャンネルとして割り当てられている。
CPU311は、図8〜図10のチャンネル設定画面におけるチャンネル・優先度設定処理により数字釦13に割り当てられた複数のチャンネルを、各チャンネルの優先順位とともに、設定メモリ314aに記憶させる。
【0046】
図11は、図5〜図7の地上デジタル放送におけるチャンネル・優先度設定処理と、図8〜図10のCSデジタル放送におけるチャンネル・優先度設定処理により、各数字釦13に割り当てられた複数のチャンネルを優先順位とともに記憶する設定メモリ314aを例示する図である。
【0047】
第1の選局プログラム315bは、例えば、CPU311に、数字釦13の短押し操作に基づいて、数字釦13に割り当てられた複数のチャンネルのうち、優先度設定手段としてのチャンネル・優先度設定プログラム315aにより設定された優先順位の最も高いチャンネルを選局する機能を実現させるためのプログラムである。
【0048】
具体的には、CPU311は、リモコン信号受光部21を介して入力されるリモコン信号に基づいて、リモコン装置1におけるユーザの指示操作を監視している。そして、複数のチャンネルが割り当てられている数字釦13の押下操作が行われると、CPU311は、その数字釦13が押下されている時間をカウントし、当該押下が短押し操作(例えば、2秒未満の押下操作)であるか、又は、長押し操作(例えば、2秒以上の連続押下操作)であるかを判断する。そして、短押し操作である判断すると、設定メモリ314aから、現在切り換えられている放送種別に対応して、短押し操作された数字釦13に割り当てられている最優先チャンネルを読み出して、チューナ23に、短押し操作されたチャンネルに対応付けられている最優先チャンネルの選局を指示する制御信号を出力し、このチャンネルの放送データを受信させる。
【0049】
例えば、地上デジタル放送に切り換えられている状態で、「081」が最優先チャンネルとして割り当てられている数字釦「8」13が短押し操作されると、CPU311は、チューナ23に、「081」の選局を指示し、地上デジタル放送「081」の放送データを受信させる。
また、例えば、CSデジタル放送に切り換えられている状態で、ジャンル「スポーツ」に属する「CS210」が最優先チャンネルとして割り当てられている数字釦「3」13が短押し操作されると、CPU311は、チューナ23に、「CS210」の選局を指示し、CSデジタル放送「CS210」の放送データを受信させる。
CPU311は、かかる第1の選局プログラム315bを実行することにより、第1の選局手段として機能する。
【0050】
第2の選局プログラム315cは、例えば、CPU311に、数字釦13の長押し操作に基づいて、当該数字釦13が長押し操作されている間に、数字釦13に割り当てられた複数のチャンネルを順に選択し、当該長押し操作が終了した時点で選択されているチャンネルを選局する機能を実現させるためのプログラムである。
【0051】
具体的には、CPU311は、リモコン信号受光部21を介して入力されるリモコン信号に基づいて、リモコン装置1におけるユーザの指示操作を監視している。そして、複数のチャンネルが割り当てられている数字釦13の押下操作が行われると、CPU311は、その数字釦13が押下されている時間をカウントし、当該押下が短押し操作(例えば、2秒未満の押下操作)であるか、又は、長押し操作(例えば、2秒以上の連続押下操作)であるかを判断する。そして、長押し操作である判断すると、設定メモリ314aから、現在切り換えられている放送種別に対応して、長押し操作された数字釦13に割り当てられている優先順位が2番目のチャンネルを読み出して、そのチャンネルを選択する。さらに、当該数字釦13の長押し操作が行われている間に、所定間隔(例えば、1秒間隔)毎に、当該数字釦13に対応付けられている複数のチャンネルを、優先順位の高い順番に、順次選択する。そして、当該数字釦13の長押し操作が終了すると、長押し操作が終了した時点で選択されているチャンネルの選局を指示する制御信号を、チューナ23に出力し、そのチャンネルの放送データを受信させる。
また、図示は省略するが、CPU311は、数字釦13の長押し操作が行われている間、選択中のチャンネルを表示部29にOSD表示させ、ユーザに選択中のチャンネルを報知する。
【0052】
例えば、地上デジタル放送に切り換えられている状態で、優先順位1番目として「081」、優先順位2番目として「082」、優先順位3番目として「091」が割り当てられている数字釦「8」13が長押し操作されると、CPU311は、初めに、優先順位2番目の「082」を選択し、「082」のチャンネルが選択されている旨を表示部29にOSD表示する。そして、所定間隔(例えば、1秒間隔)毎に、数字釦「8」13に割り当てられているチャンネルを、優先順位の高い順に、順次選択する。即ち、(「082」)→「091」(優先順位3番目のチャンネル)→「081」(優先順位1番目のチャンネル)→・・・、が所定間隔毎に選択されることとなる。さらに、ユーザが、例えば、「091」に切り換えられている時点で、数字釦「8」13の長押し操作を終了すると、CPU311は、チューナ23に、「091」(優先順位3番目のチャンネル)の選局を指示し、地上デジタル放送「091」の放送データを受信させる。
また、例えば、CSデジタル放送に切り換えられている状態で、ジャンル「スポーツ」に属する、優先順位1番目として「CS210」、優先順位2番目として「CS216」、優先順位3番目として「CS213」、優先順位4番目として「CS211」が割り当てられている数字釦「3」13が長押し操作されると、CPU311は、初めに、優先順位2番目の「CS216」を選択し、「CS216」が選択されている旨を表示部29にOSD表示する。そして、所定間隔(例えば、1秒間隔)毎に、数字釦「3」13に割り当てられているチャンネルを、優先順位の高い順に、順次選択する。即ち、(「CS216」)→「CS213」(優先順位3番目のチャンネル)→「CS211」(優先順位4番目のチャンネル)→「CS210」(優先順位1番目のチャンネル)→・・・、が所定間隔毎に選択されることとなる。さらに、ユーザが、例えば、「CS211」に切り換えられている時点で、数字釦「3」13の長押し操作を終了すると、CPU311は、チューナ23に、「CS211」(優先順位4番目のチャンネル)の選局を指示し、CSデジタル放送「CS211」の放送データを受信させる。
CPU311は、かかる第2の選局プログラム315cを実行することにより、第2の選局手段として機能する。
【0053】
なお、数字釦13の長押し操作に基づくチャンネルの切り換えは、上述のように、優先順位が2番目のチャンネルから、優先順位が高い順に切り換えられる場合に限られない。例えば、各数字釦13の押下により視聴されたラストチャンネルを記憶するメモリ(図示省略)を設け、数字釦13が長押し操作されると、そのメモリに基づいて、その数字釦13の押下により視聴したラストチャンネルから、優先順位の高い順に切り換えられても良い。また、各数字釦13の押下により視聴されたチャンネルの視聴履歴を、累積視聴時間の長い順に記憶するメモリを設け、数字釦13が長押し操作されると、そのメモリに基づいて、その数字釦13の押下により視聴した最も視聴時間の長いチャンネルから、視聴時間の長い順に切り換えられても良い。
また、数字釦13の長押し操作に基づくチャンネルの切り換えは、上述のように、数字釦13が連続して押下されている間に、所定間隔で切り換える場合に限られない。例えば、数字釦13が数回に分けて長押し操作される度に、その数字釦13に対応付けられたチャンネルに順に切り換えても良い。
また、数字釦13の長押し操作により切り換えられるチャンネルに、最優先チャンネルは含まれなくても良く、最優先チャンネルは、数字釦13の短押し操作によってのみ切り換え可能であっても良い。
【0054】
次に、図12のフローチャートを参照しながら、実施形態1のテレビジョン受像機100におけるチャンネル選局処理について説明する。
【0055】
ステップS1において、CPU311は、リモコン装置1において、数字釦13が押下操作されたか否かを判断する。CPU311は、ステップS1において、数字釦13が押下操作されたと判断すると(ステップS1;Yes)、ステップS2において、押下されている時間をカウントして、当該数字釦13の押下操作が短押し操作(例えば、2秒未満の押下操作)であるか否かを判断する。
CPU311は、ステップS2において、短押し操作であると判断すると(ステップS2;Yes)、ステップS3において、設定メモリ314aから、短押し操作された数字釦13に割り当てられている最優先チャンネルを読み出して、チューナ23に、当該最優先チャンネルの選局を指示する制御信号を出力して、最優先チャンネルの放送データの受信に切り換え、本処理を終了する。
【0056】
一方、ステップS2において、CPU311は、数字釦13の押下操作が短押し操作でなく、長押し操作(例えば、2秒以上の連続押下操作)であると判断すると(ステップS2;No)、ステップS4において、設定メモリ314aから、長押し操作された数字釦13に割り当てられている優先順位が次順位(初期値=優先順位2番目)のチャンネルを読み出して、優先順位が次順位のチャンネルを選択し、選択されたチャンネルを表示部29にOSD表示する。なお、本ステップS4において、既に選択されているチャンネルが、優先順位が最も低いチャンネルである場合には、優先順位の最も高いチャンネルが、優先順位が次順位のチャンネルとされる。
さらに、CPU311は、ステップS5において、数字釦13の長押し操作が終了したか否かを判断する。CPU311は、ステップS5において、数字釦13の長押し操作が終了していないと判断すると(ステップS5;No)、ステップS6において、ステップS4における前のチャンネルの選択から所定時間(例えば、1秒間)が経過したか否かを判断する。そして、ステップS6において、所定時間が経過していないと判断すると(ステップS5;No)、ステップS5に戻って以上の処理を繰り返し、一方、所定時間が経過したと判断すると(ステップS5;Yes)、ステップS4に戻って以上の処理を繰り返す。
【0057】
一方、CPU311は、ステップS5において、数字釦13の長押し操作が終了したと判断すると(ステップS5;Yes)、ステップS7において、チューナ23に、その時点で選択されているチャンネルの選局を指示する制御信号を出力して、そのチャンネルの放送データの受信に切り換え、本処理を終了する。
【0058】
以上説明した実施形態1におけるテレビジョン受像機100によれば、複数の数字釦13を備えるリモコン装置1が備わり、チャンネル・優先度設定プログラム315aの実行により、数字釦13の各々に割り当てる複数のチャンネルがユーザにより設定されるとともに、数字釦13の各々に割り当てる複数のチャンネルの各々に対して優先度が設定され、第1の選局プログラム315bの実行により、数字釦13の短押し操作に基づいて、当該数字釦13に割り当てられた複数のチャンネルのうち、チャンネル・優先度設定プログラム315aの実行により設定された優先順位の最も高いチャンネルが選局され、第2の選局プログラム315cの実行により、数字釦13の長押し操作に基づいて、当該数字釦13が長押し操作されている間に、当該数字釦13に割り当てられた複数のチャンネルが順に選択され、当該長押し操作が終了した時点で選択されているチャンネルが選局される。また、チャンネル・優先度設定プログラム315aにより、一のジャンルがユーザにより選択され、選択された当該一のジャンルに属するチャンネルの一覧L2が表示部29に表示され、当該表示部29に表示された当該チャンネルの中から、リモコン装置1によりチャンネルがユーザにより選択されて設定される。
即ち、ユーザは、各数字釦13に希望の複数のチャンネルを自由に設定することができるため、数字釦13の押下によるチャンネルの選局に際して、ユーザが視聴しないチャンネルに切り換えられることによる効率性の低下を防ぐとともに、リモコン装置1の使い勝手を向上させることができる。また、数字釦13を短押し操作すると、ユーザが設定した複数のチャンネルのうち、優先順位の最も高いチャンネルが選局され、数字釦13を長押し操作すると、ユーザが設定した複数のチャンネルのうち、何れかのチャンネルが選局されることとなる。したがって、操作性に優れたチャンネル選局操作で、希望のチャンネルに効率良く切り換えることができるテレビジョン受像機100を提供することができる。
【0059】
また、チャンネル・優先度設定プログラム315aの実行により、数字釦13の各々に割り当てる複数のチャンネルの各々に対して優先度が設定されるため、例えば、ユーザ自身が、選局を望む可能性の高いチャンネルの順に優先度を設定すれば、数字釦13に割り当てられた希望のチャンネルの選局がより容易となる。特に、選局を望む可能性の最も高いチャンネルの優先度を最も高く設定すれば、このチャンネルを数字釦13の短押し操作により非常に容易に選局することができる。
【0060】
また、第2の選局プログラム315cの実行により、数字釦13が長押し操作されている間に、当該数字釦13に割り当てられた複数のチャンネルが順に選択され、当該長押し操作が終了した時点で選択されているチャンネルが選局されるため、数字釦13の割り当てられた各チャンネルを、数字釦13の長押し操作のみで、非常に容易に選局できることとなる。
【0061】
また、チャンネル・優先度設定プログラム315aの実行により、一のジャンルがユーザにより選択され、選択された当該一のジャンルに属するチャンネルの一覧L2が表示部29に表示され、当該表示部29に表示されたチャンネルの中から、リモコン装置1によりチャンネルがユーザにより選択されて設定される。
したがって、ユーザは、各数字釦13に、一のジャンルに属する複数のチャンネルを設定できることとなり、ユーザにとって、更に使い勝手の良いチャンネル選局操作が実現できる。特に、特定のジャンルの番組を専門に配信しているチャンネルをまとめて一つの数字釦13に割り当てる場合に有効である。即ち、例えば、ユーザが、ジャンル「スポーツ」の番組を視聴したい場合には、ジャンル「スポーツ」に属する複数のチャンネルが割り当てられた数字釦13を操作すれば、視聴を望むジャンル「スポーツ」に属する希望のチャンネルに効率良く切り換えることができる。また、チャンネルの設定操作において、一のジャンルを選択すると、そのジャンルに属するチャンネルが表示部29に表示され、その中から希望のチャンネルを選択することができるため、ユーザは、ジャンル毎に複数のチャンネルを数字釦13に割り当てる操作を、容易に行うことができる。
【0062】
(実施形態2)
次に、本発明の実施形態2を、図面を参照しながら説明する。本実施形態2では、実施形態1と同様に、放送受信装置としてテレビジョン受像機200を例に、本発明の説明を行う。
なお、以下の説明において、実施形態1と同じ部分には同一の符号を付して説明を省略し、実施形態1と異なる部分についてのみ説明を行うこととする。
【0063】
図13は、実施形態2におけるテレビジョン受像機200の本体部2aの要部構成を例示するブロック図である。
図13に示すように、本体部2aは、リモコン装置1からのリモコン信号を受信するリモコン信号受光部21、地上デジタル放送・BSデジタル放送・CSデジタル放送等の放送データを受信するアンテナ22、アンテナ22により受信された放送データから希望チャンネルの放送データを選局する受信手段としてのチューナ23、チューナ23により選局された放送データを復調する復調部24、復調部24により復調された放送データを複数のデータに分離してデコードするデコーダ部25、デコーダ部25から入力される映像信号に対して所定の映像処理を行う映像処理部26、デコーダ部25から入力される音声信号に対して所定の音声処理を行う音声処理部27、映像処理部26により処理された映像信号にOSDデータを付加するOSD回路28、映像処理部26により処理された映像信号を出力する表示部29、音声処理部27により処理された音声信号を出力する音声出力部30、テレビジョン受像機200全体を統括制御する制御部32等を備えており、各部はバスにより接続されている。
【0064】
制御部32は、CPU321、STC等の計時部312、RAM313等の揮発性メモリ、EPROM314等の不揮発性メモリ、ROM322等を備えて構成されている。
【0065】
CPU321は、本体部2aの各部から入力された入力信号や、リモコン装置1における各種釦の押下操作によって入力されたリモコン信号等に応じて、ROM322に格納された各種プログラムを実行するとともに、実行にかかるプログラムに基づいて本体部2aの各部に出力信号を出力することにより、テレビジョン受像機200の動作全般を統括制御する。
【0066】
ROM322は、不揮発性メモリから成るプログラム格納エリアを有しており、具体的には、チャンネル・優先度設定プログラム315a、第1の選局プログラム315b、第2の選局プログラム322a等を記憶している。
【0067】
第2の選局プログラム322aは、例えば、CPU321に、数字釦13の長押し操作に基づいて、当該数字釦13に割り当てられた複数のチャンネルの一覧L3を表示部29に表示させ、当該一覧L3においてリモコン装置1により選択されたチャンネルを選局する機能を実現させるためのプログラムである。
【0068】
具体的には、CPU321は、リモコン信号受光部21を介して入力されるリモコン信号に基づいて、リモコン装置1におけるユーザの指示操作を監視している。そして、複数のチャンネルが割り当てられている数字釦13の押下操作が行われると、CPU321は、押下されている時間をカウントし、当該押下が短押し操作(例えば、2秒未満の押下操作)であるか、又は、長押し操作(例えば、2秒以上の連続押下操作)であるかを判断する。そして、長押し操作である判断すると、設定メモリ314aから、現在切り換えられている放送種別に対応して、長押し操作された数字釦13に割り当てられている複数のチャンネルを読み出して、読み出したチャンネルの一覧L3を、表示部29に表示させる。そして、この一覧L3において、ユーザのリモコン装置1の操作により、一のチャンネルが選択されると、チューナ23に、選択されたチャンネルの選局を指示する制御信号を出力して、このチャンネルの放送データを受信させる。
【0069】
例えば、地上デジタル放送に切り換えられている状態で、優先順位1番目として「081」、優先順位2番目として「082」、優先順位3番目として「091」が割り当てられている数字釦「8」13が長押し操作されると、CPU321は、設定メモリ314aから、数字釦「8」13に割り当てられているこれらのチャンネルを読み出して、図14に示すように、数字釦「8」13に割り当てられている複数のチャンネル「081」「082」「091」の一覧L3を表示部29に表示させる。この一覧L3では、例えば、図13に示すように、優先順位の順に、数字釦「8」に割り当てられているチャンネルと、そのチャンネル名と、各チャンネルで現在放送中の番組の番組名等の情報が表示されている。そして、当該一覧L3において、ユーザが、例えば、「082」を選択すると、CPU321は、チューナ23に、「082」(優先順位2番目のチャンネル)の選局を指示し、地上デジタル放送「082」の放送データを受信させる。
また、例えば、CSデジタル放送に切り換えられている状態で、ジャンル「スポーツ」に属する、優先順位1番目として「CS210」、優先順位2番目として「CS216」、優先順位3番目として「CS213」、優先順位4番目として「CS211」が割り当てられている数字釦「3」13が長押し操作されると、CPU321は、設定メモリ314aから、数字釦「3」13に割り当てられているこれらのチャンネルを読み出して、図15に示すように、数字釦「3」13に割り当てられている複数のチャンネル「CS210」「CS216」「CS213」「CS211」の一覧L3を表示部29に表示させる。そして、当該一覧L3において、ユーザが、例えば、「CS213」を選択すると、CPU321は、チューナ23に、「CS213」(優先順位3番目のチャンネル)の選局を指示し、CSデジタル放送「CS213」の放送データを受信させる。
なお、数字釦13に割り当てられたジャンルに属するチャンネルの一覧L3には、現在放送中の番組の番組名の他、放送時間や番組内容等、SIから取得されるその他の情報を表示させても良い。
CPU321は、かかる第2の選局プログラム322aを実行することにより、第2の選局手段として機能する。
【0070】
次に、図16のフローチャートを参照しながら、実施形態2のテレビジョン受像機200におけるチャンネル選局処理について説明する。
【0071】
ステップS11において、CPU321は、リモコン装置1において、数字釦13が押下操作されたか否かを判断する。CPU321は、ステップS11において、数字釦13が押下操作されたと判断すると(ステップS11;Yes)、ステップS12において、押下されている時間をカウントして、当該数字釦13の押下操作が短押し操作(例えば、2秒未満の押下操作)であるか否かを判断する。
CPU321は、ステップS12において、短押し操作であると判断すると(ステップS12;Yes)、ステップS13において、設定メモリ314aから、短押し操作された数字釦13に割り当てられている最優先チャンネルを読み出して、チューナ23に、当該最優先チャンネルの選局を指示する制御信号を出力して、最優先チャンネルの放送データの受信に切り換え、本処理を終了する。
【0072】
一方、ステップS12において、CPU321は、数字釦13の押下操作が短押し操作でなく、長押し操作(例えば、2秒以上の連続押下操作)であると判断すると(ステップS12;No)、ステップS14において、設定メモリ314aから、長押し操作された数字釦13に割り当てられている複数のチャンネルの全てを読み出す。そして、ステップS15において、長押し操作された数字釦13に割り当てられているチャンネルの一覧L3を、表示部29に表示させ、ステップS16において、チャンネルの一覧L3においてリモコン装置1の操作により、ユーザにより選択されたチャンネルを判別する。そして、ステップS17において、チューナ23に、チャンネルの一覧L3において選局されたチャンネルの選局を指示する制御信号を出力して、当該選局されたチャンネルの放送データの受信に切り換え、本処理を終了する。
【0073】
以上説明した実施形態2におけるテレビジョン受像機200によれば、実施形態1のテレビジョン受像機100と同様の効果が得られるとともに、第2の選局プログラム322aの実行により、数字釦13の長押し操作に基づいて、当該数字釦13に割り当てられた複数のチャンネルの一覧L3が表示部29に表示され、当該一覧L3においてリモコン装置1により選択されたチャンネルが選局されるため、数字釦13の長押し操作のみで、数字釦13の割り当てられた全チャンネルを、一目で容易に把握することができるとともに、希望のチャンネルを容易に選局できることとなる。
【0074】
なお、本発明は、上記実施の形態に限られることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の改良並びに設計の変更を行っても良い。
例えば、数字釦13に割り当てられているチャンネルが2つの場合には、その数字釦13の長押し操作に基づいて、2つのチャンネルうちの、優先順位が高い方のチャンネルを選局し、その数字釦13の短押し操作に基づいて、優先順位の低い方のチャンネルを選局するように構成しても良い。
また、上記実施形態では説明を省略したが、例えば、データ放送や、ラジオ放送、ケーブルテレビジョン(Cable television)放送等のチャンネルを、数字釦13に設定可能であっても良い。
また、異なる放送種別のチャンネルを、各数字釦13にまとめて設定することができても良い。例えば、数字釦「1」13に、地上デジタル放送におけるチャンネル「011」、BSデジタル放送におけるチャンネル「141」、CSデジタル放送におけるチャンネル「CS240」等を優先順位とともに設定可能であっても良い。これにより、放送種別の切換操作を行うことなく、希望の放送種別のチャンネルを、数字釦13のワンタッチ操作で選局することができる。
また、数字釦13に割り当てるジャンルを選択すると、複数の放送種別のチャンネルの中から、選択されたジャンルに属するチャンネルが検索されて、検索されたチャンネルの一覧が表示部29に表示されるようになっていても良い。
また、例えば、異なる放送種別のチャンネルを、別々の数字釦13に設定すれば、放送種別の切換操作を行うことなく、希望の放送種別のチャンネルを、数字釦13のワンタッチ操作で選局することができる。
また、優先度設定手段により設定される優先度は、ユーザ自身が設定する場合に限られることなく、所定の基準に従って(例えば、視聴率の高い順、累積視聴時間の長い順等で)、自動的に設定されても良い。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【図1】実施形態1におけるテレビジョン受像機の全体図を例示する図である。
【図2】リモコン装置の平面図である。
【図3】実施形態1におけるテレビジョン受像機の本体部の要部構成を例示するブロック図である。
【図4】設定するチャンネルの放送種別を選択する表示部の放送種別選択画面を例示する図である。
【図5】チャンネル・優先度設定処理において表示部に表示される地上デジタル放送のチャンネル設定画面を例示する図である。
【図6】チャンネル・優先度設定処理において表示部に表示される地上デジタル放送のチャンネル設定画面を例示する図である。
【図7】チャンネル・優先度設定処理において表示部に表示される地上デジタル放送のチャンネル設定画面を例示する図である。
【図8】チャンネル・優先度設定処理において表示部に表示されるCSデジタル放送のチャンネル設定画面を例示する図である。
【図9】チャンネル・優先度設定処理において表示部に表示されるCSデジタル放送のチャンネル設定画面を例示する図である。
【図10】チャンネル・優先度設定処理において表示部に表示されるCSデジタル放送のチャンネル設定画面を例示する図である。
【図11】チャンネル・優先度設定処理において各数字釦に設定されたチャンネルを優先度とともに記憶する設定メモリを例示する図である。
【図12】実施形態1のテレビジョン受像機におけるチャンネル選局処理を示すフローチャートである。
【図13】実施形態2におけるテレビジョン受像機の本体部の要部構成を例示するブロック図である。
【図14】実施形態2の第2の選局プログラムにおいて、表示部に表示される、長押し操作された数字釦に割り当てられているチャンネルの一覧を例示する図である。
【図15】実施形態2の第2の選局プログラムにおいて、表示部に表示される、長押し操作された数字釦に割り当てられているチャンネルの一覧を例示する図である。
【図16】実施形態2のテレビジョン受像機におけるチャンネル選局処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0076】
100 テレビジョン受像機(放送受信装置)
1 リモコン装置(操作入力装置)
13 数字釦
29 表示部
311 CPU(チャンネル設定手段、優先度設定手段、第1の選局手段、第2の選局手段)
315a チャンネル・優先度設定プログラム(チャンネル設定手段、優先度設定手段)
315b 第1の選局プログラム(第1の選局手段)
315c 第2の選局プログラム(第2の選局手段)
L2 一覧
200 テレビジョン受像機(放送受信装置)
321 CPU(チャンネル設定手段、優先度設定手段、第1の選局手段、第2の選局手段)
322a 第2の選局プログラム(第2の選局手段)
L3 一覧
【技術分野】
【0001】
本発明は、選局されたチャンネルの放送信号を受信する放送受信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年では、デジタル放送の普及に伴い、放送受信装置において、多チャンネルの番組を視聴することができる。しかしながら、多チャンネル化が進む一方で、ワンタッチ選局釦に割り当てられていないチャンネルを選局する場合に、3桁のチャンネル番号を1桁ずつ入力しなければならなかったり、お好みチャンネルとして記憶したチャンネルをOSD表示して、そのOSD画面の中から希望のチャンネルを選択しなければならない等、ユーザにとってチャンネル選局操作が益々面倒なものとなっている。
【0003】
そこで、例えば、特許文献1には、一つのリモコン番号キーに対して、複数の受信チャンネルを割り当て、トグル選局することで受信チャンネルを選局することができる放送受信装置が提案されている。
また、特許文献2には、同一のチャンネル選局ボタンに対して複数の放送が対応付けられており、当該チャンネル選択ボタンを連続して操作することで複数の放送のうちの望みの放送を選局することが可能となるデジタル放送受信装置が提案されている。
【特許文献1】特開2006−279663号公報
【特許文献2】特開2005−348010号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1及び2では、ユーザが、ワンタッチ選局釦に希望のチャンネルを自由に設定することはできないため、ワンタッチ選局釦の操作に際してユーザが視聴しないチャンネルにも切り換えられることとなって効率が悪く、また、使い勝手が悪い。
【0005】
本発明の課題は、操作性に優れたチャンネル選局操作で、希望のチャンネルに効率良く切り換えることができる放送受信装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、放送信号を受信する受信手段を備える放送受信装置において、
複数の数字釦を備える操作入力装置と、
前記数字釦の各々に割り当てる複数のチャンネルをユーザに設定させるチャンネル設定手段と、
前記数字釦の短押し操作に基づいて、当該数字釦に割り当てられた複数のチャンネルのうち、予め設定された優先順位の最も高いチャンネルを選局する第1の選局手段と、
前記数字釦の長押し操作に基づいて、当該数字釦に割り当てられた複数のチャンネルの何れか一つのチャンネルを選局する第2の選局手段と、
を備えることを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の放送受信装置において、前記数字釦の各々に割り当てる前記複数のチャンネルの各々に対して優先度を設定する優先度設定手段を備えることを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の放送受信装置において、前記第2の選局手段は、前記数字釦の長押し操作に基づいて、当該数字釦に割り当てられた前記複数のチャンネルの一覧を表示部に表示させ、当該一覧において前記操作入力装置により選択されたチャンネルを選局することを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項1又は2に記載の放送受信装置において、前記第2の選局手段は、前記数字釦が長押し操作されている間に、当該数字釦に割り当てられた複数のチャンネルを順に選択し、当該長押し操作が終了した時点で選択されているチャンネルを選局することを特徴とする。
【0010】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載の放送受信装置において、前記チャンネル設定手段は、一のジャンルをユーザに選択させ、選択された当該一のジャンルに属するチャンネルの一覧を前記表示部に表示させ、当該表示部に表示されたチャンネルの中から、前記操作入力装置によりチャンネルをユーザに選択させて設定させることを特徴とする。
【0011】
請求項6に記載の発明は、放送信号を受信する受信手段を備える放送受信装置において、
複数の数字釦を備える操作入力装置と、
前記数字釦の各々に割り当てる複数のチャンネルをユーザに設定させるチャンネル設定手段と、
前記数字釦の各々に割り当てる前記複数のチャンネルの各々に対して優先度を設定する優先度設定手段と、
前記数字釦の短押し操作に基づいて、当該数字釦に割り当てられた複数のチャンネルのうち、前記優先度設定手段により設定された優先順位の最も高いチャンネルを選局する第1の選局手段と、
前記数字釦の長押し操作に基づいて、当該数字釦が長押し操作されている間に、当該数字釦に割り当てられた複数のチャンネルを順に選択し、当該長押し操作が終了した時点で選択されているチャンネルを選局する第2の選局手段と、
を備え、
前記チャンネル設定手段は、一のジャンルをユーザに選択させ、選択された当該一のジャンルに属するチャンネルの一覧を前記表示部に表示させ、当該表示部に表示されたチャンネルの中から、前記操作入力装置によりチャンネルをユーザに選択させて設定させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、複数の数字釦を備える操作入力装置が備わり、チャンネル設定手段により、数字釦の各々に割り当てる複数のチャンネルがユーザにより設定され、第1の選局手段により、数字釦の短押し操作に基づいて、当該数字釦に割り当てられた複数のチャンネルのうち、予め設定された優先順位の最も高いチャンネルが選局され、第2の選局手段により、数字釦の長押し操作に基づいて、当該数字釦に割り当てられた複数のチャンネルの何れか一つのチャンネルが選局される。
即ち、ユーザは、各数字釦に希望の複数のチャンネルを自由に設定することができるため、数字釦の押下によるチャンネルの選局に際して、ユーザが視聴しないチャンネルに切り換えられることによる効率性の低下を防ぐとともに、操作入力装置の使い勝手を向上させることができる。また、数字釦を短押し操作すると、ユーザが設定した複数のチャンネルのうち、優先順位の最も高いチャンネルが選局され、数字釦を長押し操作すると、ユーザが設定した複数のチャンネルのうち、何れかのチャンネルが選局されることとなる。したがって、操作性に優れたチャンネル選局操作で、希望のチャンネルに効率良く切り換えることができる放送受信装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
(実施形態1)
以下、本発明の実施形態1を、図面を参照しながら説明する。なお、本発明の範囲は、図示例に限定されない。
【0014】
図1は、本実施形態1における放送受信装置としてのテレビジョン受像機100の全体構成を例示する図である。
実施形態1のテレビジョン受像機100は、例えば、地上デジタル放送、BSデジタル放送、CSデジタル放送等の、複数の放送種別の放送データを受信する共用受信機である。
図1に示すように、本テレビジョン受像機100は、ユーザが各種指示を入力する操作入力装置としてのリモコン装置1と、このリモコン装置1により遠隔操作される本体部2と、を備えて構成されている。
【0015】
図2は、リモコン装置1の平面図である。図2に示すように、リモコン装置1には、ユーザが本体部2に対して各種指示を入力するための複数の釦を備える操作部1aが設けられている。操作部1aに備わる複数の釦は、例えば、電源釦11、視聴する放送種別(例えば、地上デジタル放送・BSデジタル放送・CSデジタル放送等)を切り換える放送種別切換釦12、各釦に「1」〜「12」の数字が割り当てられた12個の数字釦13、メニュー釦14、EPG(電子番組表)釦15、リターン釦16、音声切換釦17、上下左右を指示するカーソル釦18、決定釦19、チャンネルアップ/ダウン釦20、ボリュームアップ/ダウン釦21等である。
【0016】
リモコン装置1に備わるこれらの釦の各々には識別情報が割り当てられており、所定の記憶領域に記憶されている。そして、ユーザにより釦の押下操作が行われると、操作された釦の識別情報が読み出されて、当該識別情報に対応するリモコン信号が生成される。そして、生成されたリモコン信号が図示しない送信部から送信され、本体部2の前面パネル等に設けられたリモコン信号受光部21において受信される。
【0017】
12個の数字釦13の一又は複数のそれぞれには、後述するチャンネル・優先度設定プログラム315aの実行において、一のジャンルに属する複数のチャンネルが割り当てられており、各数字釦13に割り当てられたチャンネルは設定メモリ314a(後述)に記憶されている。また、当該設定メモリ314aには、各数字釦13に割り当てられている複数のチャンネルに対して、数字釦13の操作に基づくそのチャンネルの選局の優先度が記憶されている。そして、後述する第1の選局プログラム315bの実行において、ユーザによる数字釦13の短押し操作に基づいて、短押し操作された数字釦13に割り当てられている複数のチャンネルのうち、優先度の最も高いチャンネルが選局されることとなる。また、第2の選局プログラム315cの実行において、ユーザによる数字釦13の長押し操作に基づいて、長押し操作された数字釦13に割り当てられている複数のチャンネルのうちの何れかのチャンネルが選局されることとなる。
また、リモコン装置1に選局法切換釦(図示省略)を設けて、数字釦13を、3桁チャンネル番号等を直接入力するための釦に切り換えることが可能であっても良い。
【0018】
図3は、実施形態1におけるテレビジョン受像機100の本体部2の要部構成を例示するブロック図である。
図3に示すように、本体部2は、リモコン装置1からのリモコン信号を受信するリモコン信号受光部21、地上デジタル放送・BSデジタル放送・CSデジタル放送等の放送データを受信するアンテナ22、アンテナ22により受信された放送データから希望チャンネルの放送データを選局する受信手段としてのチューナ23、チューナ23により選局された放送データを復調する復調部24、復調部24により復調された放送データを複数のデータに分離してデコードするデコーダ部25、デコーダ部25から入力される映像信号に対して所定の映像処理を行う映像処理部26、デコーダ部25から入力される音声信号に対して所定の音声処理を行う音声処理部27、映像処理部26により処理された映像信号にOSDデータを付加するOSD回路28、映像処理部26により処理された映像信号を出力する表示部29、音声処理部27により処理された音声信号を出力する音声出力部30、テレビジョン受像機100全体を統括制御する制御部31等を備えており、各部はバスにより接続されている。
【0019】
リモコン信号受光部21は、例えば、図示は省略するが、フォトダイオード、SUBCPU、増幅部、復調部、デコーダ等を備えて構成されている。そして、リモコン装置1から送信されたリモコン信号を、本体部2の前面パネル等に設けられたフォトダイオードにおいて受信すると、SUBCPUの制御により、増幅部により増幅した後に復調部において復調し、さらに、デコーダにより波形整形、誤り訂正等の各種処理を行って、入力されたリモコン信号から識別情報を取得し、制御部31に対して出力する。制御部31は、リモコン信号受光部21から入力されるリモコン信号の識別情報に基づいて、リモコン装置1において操作された釦の判別を行う。
【0020】
アンテナ22は、例えば、地上デジタルアンテナ、BS・CSパラボラアンテナ等であり、例えば、屋外において所定の方向に向けて配置され、各放送種別の高周波信号(放送データ)を受信する。
【0021】
チューナ23は、例えば、地上デジタル放送、BSデジタル放送、CSデジタル放送等の各放送種別に対応するチューナ23を備える。例えば、地上デジタルチューナは、地上デジタルアンテナにより入力された高周波信号の放送データの中から、BPF(バンドパスフィルタ)により特定周波数帯の信号を抽出して増幅し、局部発振器及びミキサにより周波数変換する。更に、BPFにより特定周波数帯の信号を抽出して、低周波信号に変換した後にLPF(ローパスフィルタ)を介してAD変換等を行い、復調部24に出力する。また、例えば、BS・CSチューナは、BS・CSアンテナにより入力され、IF信号に変換された放送データを増幅した後に、局部発振器及び2つのミキサにより所定の信号を生成する。そして、LPFを介して特定周波数帯の信号を取得した後に、AD変換等を行って復調部24に出力する。
【0022】
復調部24は、例えば、地上デジタル放送、BSデジタル放送、CSデジタル放送等の各放送種別に対応する復調部24を備え、制御部31からの制御に基づいて、チューナ23において選局されたチャンネルの信号に対してデジタル復調や誤り訂正などの処理を実行し、TSを生成して、分離部251に出力する。
【0023】
デコーダ部25は、例えば、分離部251、ビデオデコーダ252、オーディオデコーダ253、データデコーダ254等を備えて構成されている。
分離部251は、復調部24から入力される放送データをビデオデータ、オーディオデータ、デジタル放送におけるPSI(Program Specific Information:番組特定情報)、SI(Service Information: 番組配列情報)等の複数のストリームに分離する。PSIは、PMT(Program Map Table)、PAT(Program Association Table)、NIT(Network Information Table)、CAT(Conditional Access Table)のテーブルであり、TSパケットのPID(Packet Identifier)に基づいて、選局された番組の提供に必要なパケットを選択する際等に用いられる。また、SIは、サービス(チャンネル)に関する情報を記述するSDT(Service Description Table)、番組(イベント)に関する情報を記述するEIT(Event Information Table)、現在の日付・時刻を記述するTOT(Time Offset Table)、放送事業者に関する情報を記述するBIT(Broadcaster Information Table)等の各種テーブルである。EITのEIT scheduledには、現在放送中の番組及び8日以内に放送予定の番組に関する情報(例えば、タイトル、チャンネル、放送局、ジャンル、放送時刻としての放送開始時刻・放送終了時刻、出演者、番組内容等)が記述され、電子番組表(EPG:Electronic Program Guide)として用いられる。
CPU311は、PSIと各TSパケットが有するPIDに基づいて、必要なTSパケットを取得して、MPEG2(Moving Picture Experts Group 2)規格下のビデオストリームをビデオデコーダ252に、オーディオストリームをオーディオデコーダ253に、さらに、必要なSIをデータデコーダ254に出力する。
【0024】
ビデオデコーダ252は、分離部251から入力されたビデオストリームをデコードする。具体的には、ビデオデコーダ252は、ビデオストリームに、可変長復号化、逆量子化、逆DCT、動き補正等の各種処理を行うことで、ビデオストリームをDTS(Decoding Time Stamp)に応じたタイミングでデコードし、映像データを生成して映像処理部26に出力する。
オーディオデコーダ253は、分離部251から入力されたオーディオストリームをデコードし、音声データを生成して音声処理部27に出力する。
データデコーダ254は、分離部251から入力された字幕データ、SI等をデコードし、制御部31、OSD回路28等に出力する。制御部31に入力されたSIは、EPG情報として図示しないEPGメモリに格納されることとなる。
【0025】
映像処理部26は、入力される映像データに対して各種映像処理を施し、映像信号を生成する。生成された映像信号は、フレームメモリ(図示省略)に一旦格納された後に、PTS(Presentation Time Stamp)に応じた再生タイミングで、表示部29に出力される。
また、音声処理部27は、入力される音声データに対して各種音声処理を施して、音声信号を生成し、生成された音声信号をPTSに応じた再生タイミングで、音声出力部30に出力する。
OSD回路28は、EPGの表示に際して、EPGメモリに格納されたSIから必要なデータを読み出し、読み出したデータに基づいてEPG表示用データを生成する。そして、生成されたEPG表示用データを、映像処理部26から出力される映像信号に合成させ、表示部29においてEPGを表示させる。
【0026】
表示部29は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、PDP(Plasma Display Panel)、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等の図示しないディスプレイを備え、映像処理部26から入力された映像信号に基づく映像を当該ディスプレイに表示させる。
【0027】
音声出力部30は、例えば、図示しないスピーカ等を備え、音声処理部27から入力された音声信号に基づく音声を増幅して、スピーカにより出力させる。
【0028】
制御部31は、CPU(Central Processing Unit)311、STC(System Time Clock)等の計時部312、RAM(Random Access Memory)313等の揮発性メモリ、EPROM(Erasable Programmable ROM)314等の不揮発性メモリ、ROM(Read Only Memory)315等を備えて構成されている。
【0029】
CPU311は、本体部2の各部から入力された入力信号や、リモコン装置1における各種釦の押下操作によって入力されたリモコン信号等に応じて、ROM315に格納された各種プログラムを実行するとともに、実行にかかるプログラムに基づいて本体部2の各部に出力信号を出力することにより、テレビジョン受像機100の動作全般を統括制御する。
【0030】
RAM313は、CPU311のワークエリアとして用いられ、CPU311によって各種プログラムが実行される際に生じる処理結果や、入力されたデータ等を記憶する。
【0031】
EPROM314は、例えば、後述するチャンネル・優先度設定プログラム315aの実行において、リモコン装置1の数字釦13の各々に割り当てられた複数のチャンネルと、数字釦13の操作に基づく当該複数のチャンネルの選局における各チャンネルの優先度を記憶する設定メモリ314aを備える。設定メモリ314aについては、チャンネル・優先度設定プログラム315aの説明の中で詳述する。
【0032】
ROM315は、不揮発性メモリから成るプログラム格納エリアを有しており、具体的には、チャンネル・優先度設定プログラム315a、第1の選局プログラム315b、第2の選局プログラム315c等を記憶している。
【0033】
チャンネル・優先度設定プログラム315aは、例えば、CPU311に、数字釦13の各々に割り当てる複数のチャンネルをユーザに設定させるとともに、数字釦13の各々に割り当てる複数のチャンネルの各々に対して優先度を設定する機能を実現させるためのプログラムである。チャンネル・優先度設定プログラム315aは、一のジャンルをユーザに選択させ、選択された当該一のジャンルに属するチャンネルの一覧L2を表示部29に表示させ、表示部29に表示されたチャンネルの中から、リモコン装置1によりチャンネルをユーザに選択させて設定させる。
CPU311は、かかるチャンネル・優先度設定プログラム315aを実行することにより、チャンネル設定手段及び優先度設定手段として機能する。
【0034】
ここで、チャンネル・優先度設定プログラム315aの実行によるチャンネル・優先度設定処理について、具体的に説明する。なお、以下の説明では、地上デジタル放送と、CSデジタル放送のチャンネル・優先度設定処理について説明し、他の放送種別のチャンネル・優先度設定処理の説明は省略することとする。
【0035】
まず、地上デジタル放送のチャンネル・優先度設定処理について説明する。
CPU311は、リモコン信号受光部21を介して入力されるリモコン信号に基づいて、リモコン装置1におけるユーザの指示操作を監視している。そして、表示部29のメニュー画面等において、数字釦13へのチャンネルの割り当て及び各チャンネルの優先度の設定を行うチャンネル・優先度設定処理の開始を指示する操作が行われると、初めに、CPU311は、図4に例示する放送種別選択画面を表示部29に表示させる。
【0036】
図4の放送種別選択画面では、設定するチャンネルの放送種別を、例えば、地上デジタル放送、BSデジタル放送、CSデジタル放送の中からユーザに選択させる。
図4の放送種別選択画面において、例えば、ユーザが、地上デジタル放送を選択すると、次に、CPU311は、図5のチャンネル設定画面を表示部29に表示させる。
【0037】
図5のチャンネル設定画面は、地上デジタル放送の受信に関して、各数字釦13に対応付けるチャンネルを設定するための画面である。図5のチャンネル設定画面では、リモコン装置1に備わる数字釦13の各々に、優先順位の最も高いチャンネル(以下の説明では、優先順位の最も高いチャンネルを「最優先チャンネル」、「優先順位の最も高いチャンネル」、又は、「優先順位1番目のチャンネル」という。)の割り当てを行う。ユーザは、例えば、最優先チャンネルの割り当てを行う数字釦13の欄にフォーカスを合わせ、決定釦19を押下する。すると、数字釦13の欄のフォーカスが、数字釦13に対応付けられたチャンネルの欄に遷移するので、ユーザは、カーソル釦18の上下釦を操作して、当該数字釦13に割り当てたい最優先チャンネルを選択し、決定釦19の押下で確定する。
なお、図5に示すように、数字釦13に割り当てる最優先チャンネルが確定されると、そのチャンネルのチャンネル名が表示されるようになっている。また、ユーザは、チャンネルを割り当てない数字釦13に対しては、その数字釦13の欄に対応するチャンネルの欄を空欄とする。
なお、数字13に割り当てるチャンネルの確定時に表示される情報は、そのチャンネルのチャンネル名に限られることなく、そのチャンネルの放送局名(放送事業者名)等であっても良い。
【0038】
図5のチャンネル設定画面において、数字釦13に割り当てる最優先チャンネルを確定すると、ユーザは、次に、割り当てた最優先チャンネルが表示されている欄にフォーカスがある状態で、決定釦19を押下する。すると、図6(a)のチャンネル設定画面が表示され、その数字釦13に、複数のチャンネルを優先順位とともに割り当てるための一覧L1が表示される。図6(a)に示すように、チャンネル設定画面における一覧L1は、優先順位の欄、数字釦13に割り当てるチャンネルの欄、そのチャンネルのチャンネル名の欄から構成されている。当該一覧L1において、優先順位1番目の欄に対応するチャンネルの欄と、チャンネル名の欄には、図5のチャンネル設定画面において既に設定された最優先チャンネルと、そのチャンネル名が表示されている。
【0039】
図6(a)のチャンネル設定画面の一覧L1において、ユーザは、例えば、チャンネルの割り当てを行う優先順位の欄にフォーカスを合わせ、決定釦19を押下する。すると、優先順位の欄のフォーカスが、その優先順位に対応付けられたチャンネルの欄に遷移するので、ユーザは、カーソル釦18の上下釦を押下して、当該優先順位で、数字釦13に割り当てたいチャンネルを選択し、決定釦19の押下で確定する。チャンネルが確定されると、図6(b)に示すように、そのチャンネルのチャンネル名が表示される。
このように、ユーザは、各数字釦13に割り当てる複数のチャンネルを、優先順位とともに設定する。
【0040】
なお、図6(b)のチャンネル設定画面の一覧L1において、図5のチャンネル設定画面において設定した最優先チャンネルを変更することも可能である。一覧L1において、最優先チャンネルが変更されると、図6のチャンネル設定画面で、数字釦13に割り当てられて表示されている最優先チャンネルの表示も、自動的に変更される。
また、図6(b)のチャンネル設定画面の一覧L1では、一つの数字釦13に割り当て可能なチャンネルの最大数を5つとしたが、割り当て可能なチャンネル数は変更可能である。また、図6(b)のチャンネル設定画面の一覧L1では、優先順位が2番目以降のチャンネルのみが設定可能であるように構成しても良い。
【0041】
図7は、例えば、ユーザが図5及び図6のチャンネル設定画面におけるチャンネル・優先度設定処理を終了して、一覧L1上に、数字釦13に割り当てる全てのチャンネルが、優先順位の順に表示されたチャンネル設定画面を例示する図である。図7のチャンネル設定画面では、数字釦「8」13に、「081」が優先順位1番目のチャンネル、「082」が優先順位2番目のチャンネル、「091」が優先順位3番目のチャンネルとして割り当てられている。
CPU311は、図5〜図7のチャンネル設定画面におけるチャンネル・優先度設定処理により数字釦13に割り当てられた複数のチャンネルを、各チャンネルの優先順位とともに、設定メモリ314aに記憶させる。
【0042】
次に、CSデジタル放送のチャンネル・優先度設定処理について説明する。
CPU311は、ユーザにより、表示部29のメニュー画面等において、数字釦13へのチャンネルの割り当てを設定するチャンネル・優先度設定処理の開始を指示する操作が行われると、図4に例示する放送種別選択画面を表示部29に表示させる。そして、この放送種別選択画面において、ユーザが、CSデジタル放送を選択すると、CPU311は、図8のチャンネル設定画面を表示部29に表示させる。
【0043】
図8のチャンネル設定画面は、CSデジタル放送の受信に関して、各数字釦13に対応付けるチャンネルを設定するための画面である。図8のチャンネル設定画面では、リモコン装置1に備わる数字釦13の各々に割り当てるチャンネルのジャンルをユーザに選択させる。ユーザは、例えば、ジャンルの割り当てを行う数字釦13の欄にフォーカスを合わせ、決定釦19を押下する。すると、数字釦13の欄のフォーカスが、数字釦13に対応付けられたジャンルの欄に遷移するので、ユーザは、カーソル釦18の上下釦を操作して、当該数字釦13に割り当てたいジャンルを選択し、決定釦19の押下で確定する。図8のチャンネル設定画面において選択可能なジャンルとしては、例えば、「スポーツ」「映画・ドラマ」「エンタメ」「アニメ」」「ニュース・ドキュメンタリー」「音楽」「趣味」等がある。なお、より詳細に分類されたジャンルを設定可能であっても良い。
【0044】
図8のチャンネル設定画面において、数字釦13に対応付けるジャンルが確定されると、CPU311は、確定されたジャンルに属するチャンネルを、SI等を用いて検索し、図9(a)に示すように、そのジャンルに属するチャンネルの一覧L2を表示部29に表示させる。
図9(a)に示すように、当該一覧L2は、数字釦13に対応付けられたジャンルに属するチャンネルの欄と、そのチャンネルのチャンネル名の欄と、数字釦13に割り当てるチャンネルを、そのチャンネルの優先順位を設定することにより選択するための欄と、から構成されている。ユーザは、この一覧L2において、数字釦13に割り当てたいチャンネルの欄にフォーカスを合わせ、決定釦19を押下する。すると、図9(b)に示すように、そのチャンネルの欄のフォーカスが、優先順位を設定するための欄に遷移するので、ユーザは、カーソル釦18の上下釦を押下して、当該チャンネルの優先順位を選択し、決定釦19の押下で確定する。このように、ユーザは、各数字釦13に割り当てるジャンルと、そのジャンルに属する複数のチャンネルを、優先順位とともに設定する。
【0045】
図10は、例えば、ユーザ、図8及び図9のチャンネル設定画面におけるチャンネル・優先度設定処理を終了して、数字釦13にジャンルが割り当てられるとともに、そのジャンルに属するチャンネルのうち、数字釦13に割り当てる全てのチャンネルが、一覧L2上に、優先順位とともに表示されたチャンネル設定画面を例示する図である。図10のチャンネル設定画面では、数字釦「3」13に、ジャンル「スポーツ」が対応付けられ、数字釦「3」13に、ジャンル「スポーツ」に属する「CS210」が優先順位1番目のチャンネル、「CS216」が優先順位2番目のチャンネル、「CS213」が優先順位3番目のチャンネル、「CS211」が優先順位4番目のチャンネルとして割り当てられている。
CPU311は、図8〜図10のチャンネル設定画面におけるチャンネル・優先度設定処理により数字釦13に割り当てられた複数のチャンネルを、各チャンネルの優先順位とともに、設定メモリ314aに記憶させる。
【0046】
図11は、図5〜図7の地上デジタル放送におけるチャンネル・優先度設定処理と、図8〜図10のCSデジタル放送におけるチャンネル・優先度設定処理により、各数字釦13に割り当てられた複数のチャンネルを優先順位とともに記憶する設定メモリ314aを例示する図である。
【0047】
第1の選局プログラム315bは、例えば、CPU311に、数字釦13の短押し操作に基づいて、数字釦13に割り当てられた複数のチャンネルのうち、優先度設定手段としてのチャンネル・優先度設定プログラム315aにより設定された優先順位の最も高いチャンネルを選局する機能を実現させるためのプログラムである。
【0048】
具体的には、CPU311は、リモコン信号受光部21を介して入力されるリモコン信号に基づいて、リモコン装置1におけるユーザの指示操作を監視している。そして、複数のチャンネルが割り当てられている数字釦13の押下操作が行われると、CPU311は、その数字釦13が押下されている時間をカウントし、当該押下が短押し操作(例えば、2秒未満の押下操作)であるか、又は、長押し操作(例えば、2秒以上の連続押下操作)であるかを判断する。そして、短押し操作である判断すると、設定メモリ314aから、現在切り換えられている放送種別に対応して、短押し操作された数字釦13に割り当てられている最優先チャンネルを読み出して、チューナ23に、短押し操作されたチャンネルに対応付けられている最優先チャンネルの選局を指示する制御信号を出力し、このチャンネルの放送データを受信させる。
【0049】
例えば、地上デジタル放送に切り換えられている状態で、「081」が最優先チャンネルとして割り当てられている数字釦「8」13が短押し操作されると、CPU311は、チューナ23に、「081」の選局を指示し、地上デジタル放送「081」の放送データを受信させる。
また、例えば、CSデジタル放送に切り換えられている状態で、ジャンル「スポーツ」に属する「CS210」が最優先チャンネルとして割り当てられている数字釦「3」13が短押し操作されると、CPU311は、チューナ23に、「CS210」の選局を指示し、CSデジタル放送「CS210」の放送データを受信させる。
CPU311は、かかる第1の選局プログラム315bを実行することにより、第1の選局手段として機能する。
【0050】
第2の選局プログラム315cは、例えば、CPU311に、数字釦13の長押し操作に基づいて、当該数字釦13が長押し操作されている間に、数字釦13に割り当てられた複数のチャンネルを順に選択し、当該長押し操作が終了した時点で選択されているチャンネルを選局する機能を実現させるためのプログラムである。
【0051】
具体的には、CPU311は、リモコン信号受光部21を介して入力されるリモコン信号に基づいて、リモコン装置1におけるユーザの指示操作を監視している。そして、複数のチャンネルが割り当てられている数字釦13の押下操作が行われると、CPU311は、その数字釦13が押下されている時間をカウントし、当該押下が短押し操作(例えば、2秒未満の押下操作)であるか、又は、長押し操作(例えば、2秒以上の連続押下操作)であるかを判断する。そして、長押し操作である判断すると、設定メモリ314aから、現在切り換えられている放送種別に対応して、長押し操作された数字釦13に割り当てられている優先順位が2番目のチャンネルを読み出して、そのチャンネルを選択する。さらに、当該数字釦13の長押し操作が行われている間に、所定間隔(例えば、1秒間隔)毎に、当該数字釦13に対応付けられている複数のチャンネルを、優先順位の高い順番に、順次選択する。そして、当該数字釦13の長押し操作が終了すると、長押し操作が終了した時点で選択されているチャンネルの選局を指示する制御信号を、チューナ23に出力し、そのチャンネルの放送データを受信させる。
また、図示は省略するが、CPU311は、数字釦13の長押し操作が行われている間、選択中のチャンネルを表示部29にOSD表示させ、ユーザに選択中のチャンネルを報知する。
【0052】
例えば、地上デジタル放送に切り換えられている状態で、優先順位1番目として「081」、優先順位2番目として「082」、優先順位3番目として「091」が割り当てられている数字釦「8」13が長押し操作されると、CPU311は、初めに、優先順位2番目の「082」を選択し、「082」のチャンネルが選択されている旨を表示部29にOSD表示する。そして、所定間隔(例えば、1秒間隔)毎に、数字釦「8」13に割り当てられているチャンネルを、優先順位の高い順に、順次選択する。即ち、(「082」)→「091」(優先順位3番目のチャンネル)→「081」(優先順位1番目のチャンネル)→・・・、が所定間隔毎に選択されることとなる。さらに、ユーザが、例えば、「091」に切り換えられている時点で、数字釦「8」13の長押し操作を終了すると、CPU311は、チューナ23に、「091」(優先順位3番目のチャンネル)の選局を指示し、地上デジタル放送「091」の放送データを受信させる。
また、例えば、CSデジタル放送に切り換えられている状態で、ジャンル「スポーツ」に属する、優先順位1番目として「CS210」、優先順位2番目として「CS216」、優先順位3番目として「CS213」、優先順位4番目として「CS211」が割り当てられている数字釦「3」13が長押し操作されると、CPU311は、初めに、優先順位2番目の「CS216」を選択し、「CS216」が選択されている旨を表示部29にOSD表示する。そして、所定間隔(例えば、1秒間隔)毎に、数字釦「3」13に割り当てられているチャンネルを、優先順位の高い順に、順次選択する。即ち、(「CS216」)→「CS213」(優先順位3番目のチャンネル)→「CS211」(優先順位4番目のチャンネル)→「CS210」(優先順位1番目のチャンネル)→・・・、が所定間隔毎に選択されることとなる。さらに、ユーザが、例えば、「CS211」に切り換えられている時点で、数字釦「3」13の長押し操作を終了すると、CPU311は、チューナ23に、「CS211」(優先順位4番目のチャンネル)の選局を指示し、CSデジタル放送「CS211」の放送データを受信させる。
CPU311は、かかる第2の選局プログラム315cを実行することにより、第2の選局手段として機能する。
【0053】
なお、数字釦13の長押し操作に基づくチャンネルの切り換えは、上述のように、優先順位が2番目のチャンネルから、優先順位が高い順に切り換えられる場合に限られない。例えば、各数字釦13の押下により視聴されたラストチャンネルを記憶するメモリ(図示省略)を設け、数字釦13が長押し操作されると、そのメモリに基づいて、その数字釦13の押下により視聴したラストチャンネルから、優先順位の高い順に切り換えられても良い。また、各数字釦13の押下により視聴されたチャンネルの視聴履歴を、累積視聴時間の長い順に記憶するメモリを設け、数字釦13が長押し操作されると、そのメモリに基づいて、その数字釦13の押下により視聴した最も視聴時間の長いチャンネルから、視聴時間の長い順に切り換えられても良い。
また、数字釦13の長押し操作に基づくチャンネルの切り換えは、上述のように、数字釦13が連続して押下されている間に、所定間隔で切り換える場合に限られない。例えば、数字釦13が数回に分けて長押し操作される度に、その数字釦13に対応付けられたチャンネルに順に切り換えても良い。
また、数字釦13の長押し操作により切り換えられるチャンネルに、最優先チャンネルは含まれなくても良く、最優先チャンネルは、数字釦13の短押し操作によってのみ切り換え可能であっても良い。
【0054】
次に、図12のフローチャートを参照しながら、実施形態1のテレビジョン受像機100におけるチャンネル選局処理について説明する。
【0055】
ステップS1において、CPU311は、リモコン装置1において、数字釦13が押下操作されたか否かを判断する。CPU311は、ステップS1において、数字釦13が押下操作されたと判断すると(ステップS1;Yes)、ステップS2において、押下されている時間をカウントして、当該数字釦13の押下操作が短押し操作(例えば、2秒未満の押下操作)であるか否かを判断する。
CPU311は、ステップS2において、短押し操作であると判断すると(ステップS2;Yes)、ステップS3において、設定メモリ314aから、短押し操作された数字釦13に割り当てられている最優先チャンネルを読み出して、チューナ23に、当該最優先チャンネルの選局を指示する制御信号を出力して、最優先チャンネルの放送データの受信に切り換え、本処理を終了する。
【0056】
一方、ステップS2において、CPU311は、数字釦13の押下操作が短押し操作でなく、長押し操作(例えば、2秒以上の連続押下操作)であると判断すると(ステップS2;No)、ステップS4において、設定メモリ314aから、長押し操作された数字釦13に割り当てられている優先順位が次順位(初期値=優先順位2番目)のチャンネルを読み出して、優先順位が次順位のチャンネルを選択し、選択されたチャンネルを表示部29にOSD表示する。なお、本ステップS4において、既に選択されているチャンネルが、優先順位が最も低いチャンネルである場合には、優先順位の最も高いチャンネルが、優先順位が次順位のチャンネルとされる。
さらに、CPU311は、ステップS5において、数字釦13の長押し操作が終了したか否かを判断する。CPU311は、ステップS5において、数字釦13の長押し操作が終了していないと判断すると(ステップS5;No)、ステップS6において、ステップS4における前のチャンネルの選択から所定時間(例えば、1秒間)が経過したか否かを判断する。そして、ステップS6において、所定時間が経過していないと判断すると(ステップS5;No)、ステップS5に戻って以上の処理を繰り返し、一方、所定時間が経過したと判断すると(ステップS5;Yes)、ステップS4に戻って以上の処理を繰り返す。
【0057】
一方、CPU311は、ステップS5において、数字釦13の長押し操作が終了したと判断すると(ステップS5;Yes)、ステップS7において、チューナ23に、その時点で選択されているチャンネルの選局を指示する制御信号を出力して、そのチャンネルの放送データの受信に切り換え、本処理を終了する。
【0058】
以上説明した実施形態1におけるテレビジョン受像機100によれば、複数の数字釦13を備えるリモコン装置1が備わり、チャンネル・優先度設定プログラム315aの実行により、数字釦13の各々に割り当てる複数のチャンネルがユーザにより設定されるとともに、数字釦13の各々に割り当てる複数のチャンネルの各々に対して優先度が設定され、第1の選局プログラム315bの実行により、数字釦13の短押し操作に基づいて、当該数字釦13に割り当てられた複数のチャンネルのうち、チャンネル・優先度設定プログラム315aの実行により設定された優先順位の最も高いチャンネルが選局され、第2の選局プログラム315cの実行により、数字釦13の長押し操作に基づいて、当該数字釦13が長押し操作されている間に、当該数字釦13に割り当てられた複数のチャンネルが順に選択され、当該長押し操作が終了した時点で選択されているチャンネルが選局される。また、チャンネル・優先度設定プログラム315aにより、一のジャンルがユーザにより選択され、選択された当該一のジャンルに属するチャンネルの一覧L2が表示部29に表示され、当該表示部29に表示された当該チャンネルの中から、リモコン装置1によりチャンネルがユーザにより選択されて設定される。
即ち、ユーザは、各数字釦13に希望の複数のチャンネルを自由に設定することができるため、数字釦13の押下によるチャンネルの選局に際して、ユーザが視聴しないチャンネルに切り換えられることによる効率性の低下を防ぐとともに、リモコン装置1の使い勝手を向上させることができる。また、数字釦13を短押し操作すると、ユーザが設定した複数のチャンネルのうち、優先順位の最も高いチャンネルが選局され、数字釦13を長押し操作すると、ユーザが設定した複数のチャンネルのうち、何れかのチャンネルが選局されることとなる。したがって、操作性に優れたチャンネル選局操作で、希望のチャンネルに効率良く切り換えることができるテレビジョン受像機100を提供することができる。
【0059】
また、チャンネル・優先度設定プログラム315aの実行により、数字釦13の各々に割り当てる複数のチャンネルの各々に対して優先度が設定されるため、例えば、ユーザ自身が、選局を望む可能性の高いチャンネルの順に優先度を設定すれば、数字釦13に割り当てられた希望のチャンネルの選局がより容易となる。特に、選局を望む可能性の最も高いチャンネルの優先度を最も高く設定すれば、このチャンネルを数字釦13の短押し操作により非常に容易に選局することができる。
【0060】
また、第2の選局プログラム315cの実行により、数字釦13が長押し操作されている間に、当該数字釦13に割り当てられた複数のチャンネルが順に選択され、当該長押し操作が終了した時点で選択されているチャンネルが選局されるため、数字釦13の割り当てられた各チャンネルを、数字釦13の長押し操作のみで、非常に容易に選局できることとなる。
【0061】
また、チャンネル・優先度設定プログラム315aの実行により、一のジャンルがユーザにより選択され、選択された当該一のジャンルに属するチャンネルの一覧L2が表示部29に表示され、当該表示部29に表示されたチャンネルの中から、リモコン装置1によりチャンネルがユーザにより選択されて設定される。
したがって、ユーザは、各数字釦13に、一のジャンルに属する複数のチャンネルを設定できることとなり、ユーザにとって、更に使い勝手の良いチャンネル選局操作が実現できる。特に、特定のジャンルの番組を専門に配信しているチャンネルをまとめて一つの数字釦13に割り当てる場合に有効である。即ち、例えば、ユーザが、ジャンル「スポーツ」の番組を視聴したい場合には、ジャンル「スポーツ」に属する複数のチャンネルが割り当てられた数字釦13を操作すれば、視聴を望むジャンル「スポーツ」に属する希望のチャンネルに効率良く切り換えることができる。また、チャンネルの設定操作において、一のジャンルを選択すると、そのジャンルに属するチャンネルが表示部29に表示され、その中から希望のチャンネルを選択することができるため、ユーザは、ジャンル毎に複数のチャンネルを数字釦13に割り当てる操作を、容易に行うことができる。
【0062】
(実施形態2)
次に、本発明の実施形態2を、図面を参照しながら説明する。本実施形態2では、実施形態1と同様に、放送受信装置としてテレビジョン受像機200を例に、本発明の説明を行う。
なお、以下の説明において、実施形態1と同じ部分には同一の符号を付して説明を省略し、実施形態1と異なる部分についてのみ説明を行うこととする。
【0063】
図13は、実施形態2におけるテレビジョン受像機200の本体部2aの要部構成を例示するブロック図である。
図13に示すように、本体部2aは、リモコン装置1からのリモコン信号を受信するリモコン信号受光部21、地上デジタル放送・BSデジタル放送・CSデジタル放送等の放送データを受信するアンテナ22、アンテナ22により受信された放送データから希望チャンネルの放送データを選局する受信手段としてのチューナ23、チューナ23により選局された放送データを復調する復調部24、復調部24により復調された放送データを複数のデータに分離してデコードするデコーダ部25、デコーダ部25から入力される映像信号に対して所定の映像処理を行う映像処理部26、デコーダ部25から入力される音声信号に対して所定の音声処理を行う音声処理部27、映像処理部26により処理された映像信号にOSDデータを付加するOSD回路28、映像処理部26により処理された映像信号を出力する表示部29、音声処理部27により処理された音声信号を出力する音声出力部30、テレビジョン受像機200全体を統括制御する制御部32等を備えており、各部はバスにより接続されている。
【0064】
制御部32は、CPU321、STC等の計時部312、RAM313等の揮発性メモリ、EPROM314等の不揮発性メモリ、ROM322等を備えて構成されている。
【0065】
CPU321は、本体部2aの各部から入力された入力信号や、リモコン装置1における各種釦の押下操作によって入力されたリモコン信号等に応じて、ROM322に格納された各種プログラムを実行するとともに、実行にかかるプログラムに基づいて本体部2aの各部に出力信号を出力することにより、テレビジョン受像機200の動作全般を統括制御する。
【0066】
ROM322は、不揮発性メモリから成るプログラム格納エリアを有しており、具体的には、チャンネル・優先度設定プログラム315a、第1の選局プログラム315b、第2の選局プログラム322a等を記憶している。
【0067】
第2の選局プログラム322aは、例えば、CPU321に、数字釦13の長押し操作に基づいて、当該数字釦13に割り当てられた複数のチャンネルの一覧L3を表示部29に表示させ、当該一覧L3においてリモコン装置1により選択されたチャンネルを選局する機能を実現させるためのプログラムである。
【0068】
具体的には、CPU321は、リモコン信号受光部21を介して入力されるリモコン信号に基づいて、リモコン装置1におけるユーザの指示操作を監視している。そして、複数のチャンネルが割り当てられている数字釦13の押下操作が行われると、CPU321は、押下されている時間をカウントし、当該押下が短押し操作(例えば、2秒未満の押下操作)であるか、又は、長押し操作(例えば、2秒以上の連続押下操作)であるかを判断する。そして、長押し操作である判断すると、設定メモリ314aから、現在切り換えられている放送種別に対応して、長押し操作された数字釦13に割り当てられている複数のチャンネルを読み出して、読み出したチャンネルの一覧L3を、表示部29に表示させる。そして、この一覧L3において、ユーザのリモコン装置1の操作により、一のチャンネルが選択されると、チューナ23に、選択されたチャンネルの選局を指示する制御信号を出力して、このチャンネルの放送データを受信させる。
【0069】
例えば、地上デジタル放送に切り換えられている状態で、優先順位1番目として「081」、優先順位2番目として「082」、優先順位3番目として「091」が割り当てられている数字釦「8」13が長押し操作されると、CPU321は、設定メモリ314aから、数字釦「8」13に割り当てられているこれらのチャンネルを読み出して、図14に示すように、数字釦「8」13に割り当てられている複数のチャンネル「081」「082」「091」の一覧L3を表示部29に表示させる。この一覧L3では、例えば、図13に示すように、優先順位の順に、数字釦「8」に割り当てられているチャンネルと、そのチャンネル名と、各チャンネルで現在放送中の番組の番組名等の情報が表示されている。そして、当該一覧L3において、ユーザが、例えば、「082」を選択すると、CPU321は、チューナ23に、「082」(優先順位2番目のチャンネル)の選局を指示し、地上デジタル放送「082」の放送データを受信させる。
また、例えば、CSデジタル放送に切り換えられている状態で、ジャンル「スポーツ」に属する、優先順位1番目として「CS210」、優先順位2番目として「CS216」、優先順位3番目として「CS213」、優先順位4番目として「CS211」が割り当てられている数字釦「3」13が長押し操作されると、CPU321は、設定メモリ314aから、数字釦「3」13に割り当てられているこれらのチャンネルを読み出して、図15に示すように、数字釦「3」13に割り当てられている複数のチャンネル「CS210」「CS216」「CS213」「CS211」の一覧L3を表示部29に表示させる。そして、当該一覧L3において、ユーザが、例えば、「CS213」を選択すると、CPU321は、チューナ23に、「CS213」(優先順位3番目のチャンネル)の選局を指示し、CSデジタル放送「CS213」の放送データを受信させる。
なお、数字釦13に割り当てられたジャンルに属するチャンネルの一覧L3には、現在放送中の番組の番組名の他、放送時間や番組内容等、SIから取得されるその他の情報を表示させても良い。
CPU321は、かかる第2の選局プログラム322aを実行することにより、第2の選局手段として機能する。
【0070】
次に、図16のフローチャートを参照しながら、実施形態2のテレビジョン受像機200におけるチャンネル選局処理について説明する。
【0071】
ステップS11において、CPU321は、リモコン装置1において、数字釦13が押下操作されたか否かを判断する。CPU321は、ステップS11において、数字釦13が押下操作されたと判断すると(ステップS11;Yes)、ステップS12において、押下されている時間をカウントして、当該数字釦13の押下操作が短押し操作(例えば、2秒未満の押下操作)であるか否かを判断する。
CPU321は、ステップS12において、短押し操作であると判断すると(ステップS12;Yes)、ステップS13において、設定メモリ314aから、短押し操作された数字釦13に割り当てられている最優先チャンネルを読み出して、チューナ23に、当該最優先チャンネルの選局を指示する制御信号を出力して、最優先チャンネルの放送データの受信に切り換え、本処理を終了する。
【0072】
一方、ステップS12において、CPU321は、数字釦13の押下操作が短押し操作でなく、長押し操作(例えば、2秒以上の連続押下操作)であると判断すると(ステップS12;No)、ステップS14において、設定メモリ314aから、長押し操作された数字釦13に割り当てられている複数のチャンネルの全てを読み出す。そして、ステップS15において、長押し操作された数字釦13に割り当てられているチャンネルの一覧L3を、表示部29に表示させ、ステップS16において、チャンネルの一覧L3においてリモコン装置1の操作により、ユーザにより選択されたチャンネルを判別する。そして、ステップS17において、チューナ23に、チャンネルの一覧L3において選局されたチャンネルの選局を指示する制御信号を出力して、当該選局されたチャンネルの放送データの受信に切り換え、本処理を終了する。
【0073】
以上説明した実施形態2におけるテレビジョン受像機200によれば、実施形態1のテレビジョン受像機100と同様の効果が得られるとともに、第2の選局プログラム322aの実行により、数字釦13の長押し操作に基づいて、当該数字釦13に割り当てられた複数のチャンネルの一覧L3が表示部29に表示され、当該一覧L3においてリモコン装置1により選択されたチャンネルが選局されるため、数字釦13の長押し操作のみで、数字釦13の割り当てられた全チャンネルを、一目で容易に把握することができるとともに、希望のチャンネルを容易に選局できることとなる。
【0074】
なお、本発明は、上記実施の形態に限られることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の改良並びに設計の変更を行っても良い。
例えば、数字釦13に割り当てられているチャンネルが2つの場合には、その数字釦13の長押し操作に基づいて、2つのチャンネルうちの、優先順位が高い方のチャンネルを選局し、その数字釦13の短押し操作に基づいて、優先順位の低い方のチャンネルを選局するように構成しても良い。
また、上記実施形態では説明を省略したが、例えば、データ放送や、ラジオ放送、ケーブルテレビジョン(Cable television)放送等のチャンネルを、数字釦13に設定可能であっても良い。
また、異なる放送種別のチャンネルを、各数字釦13にまとめて設定することができても良い。例えば、数字釦「1」13に、地上デジタル放送におけるチャンネル「011」、BSデジタル放送におけるチャンネル「141」、CSデジタル放送におけるチャンネル「CS240」等を優先順位とともに設定可能であっても良い。これにより、放送種別の切換操作を行うことなく、希望の放送種別のチャンネルを、数字釦13のワンタッチ操作で選局することができる。
また、数字釦13に割り当てるジャンルを選択すると、複数の放送種別のチャンネルの中から、選択されたジャンルに属するチャンネルが検索されて、検索されたチャンネルの一覧が表示部29に表示されるようになっていても良い。
また、例えば、異なる放送種別のチャンネルを、別々の数字釦13に設定すれば、放送種別の切換操作を行うことなく、希望の放送種別のチャンネルを、数字釦13のワンタッチ操作で選局することができる。
また、優先度設定手段により設定される優先度は、ユーザ自身が設定する場合に限られることなく、所定の基準に従って(例えば、視聴率の高い順、累積視聴時間の長い順等で)、自動的に設定されても良い。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【図1】実施形態1におけるテレビジョン受像機の全体図を例示する図である。
【図2】リモコン装置の平面図である。
【図3】実施形態1におけるテレビジョン受像機の本体部の要部構成を例示するブロック図である。
【図4】設定するチャンネルの放送種別を選択する表示部の放送種別選択画面を例示する図である。
【図5】チャンネル・優先度設定処理において表示部に表示される地上デジタル放送のチャンネル設定画面を例示する図である。
【図6】チャンネル・優先度設定処理において表示部に表示される地上デジタル放送のチャンネル設定画面を例示する図である。
【図7】チャンネル・優先度設定処理において表示部に表示される地上デジタル放送のチャンネル設定画面を例示する図である。
【図8】チャンネル・優先度設定処理において表示部に表示されるCSデジタル放送のチャンネル設定画面を例示する図である。
【図9】チャンネル・優先度設定処理において表示部に表示されるCSデジタル放送のチャンネル設定画面を例示する図である。
【図10】チャンネル・優先度設定処理において表示部に表示されるCSデジタル放送のチャンネル設定画面を例示する図である。
【図11】チャンネル・優先度設定処理において各数字釦に設定されたチャンネルを優先度とともに記憶する設定メモリを例示する図である。
【図12】実施形態1のテレビジョン受像機におけるチャンネル選局処理を示すフローチャートである。
【図13】実施形態2におけるテレビジョン受像機の本体部の要部構成を例示するブロック図である。
【図14】実施形態2の第2の選局プログラムにおいて、表示部に表示される、長押し操作された数字釦に割り当てられているチャンネルの一覧を例示する図である。
【図15】実施形態2の第2の選局プログラムにおいて、表示部に表示される、長押し操作された数字釦に割り当てられているチャンネルの一覧を例示する図である。
【図16】実施形態2のテレビジョン受像機におけるチャンネル選局処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0076】
100 テレビジョン受像機(放送受信装置)
1 リモコン装置(操作入力装置)
13 数字釦
29 表示部
311 CPU(チャンネル設定手段、優先度設定手段、第1の選局手段、第2の選局手段)
315a チャンネル・優先度設定プログラム(チャンネル設定手段、優先度設定手段)
315b 第1の選局プログラム(第1の選局手段)
315c 第2の選局プログラム(第2の選局手段)
L2 一覧
200 テレビジョン受像機(放送受信装置)
321 CPU(チャンネル設定手段、優先度設定手段、第1の選局手段、第2の選局手段)
322a 第2の選局プログラム(第2の選局手段)
L3 一覧
【特許請求の範囲】
【請求項1】
放送信号を受信する受信手段を備える放送受信装置において、
複数の数字釦を備える操作入力装置と、
前記数字釦の各々に割り当てる複数のチャンネルをユーザに設定させるチャンネル設定手段と、
前記数字釦の短押し操作に基づいて、当該数字釦に割り当てられた複数のチャンネルのうち、予め設定された優先順位の最も高いチャンネルを選局する第1の選局手段と、
前記数字釦の長押し操作に基づいて、当該数字釦に割り当てられた複数のチャンネルの何れか一つのチャンネルを選局する第2の選局手段と、
を備えることを特徴とする放送受信装置。
【請求項2】
前記数字釦の各々に割り当てる前記複数のチャンネルの各々に対して優先度を設定する優先度設定手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の放送受信装置。
【請求項3】
前記第2の選局手段は、前記数字釦の長押し操作に基づいて、当該数字釦に割り当てられた前記複数のチャンネルの一覧を表示部に表示させ、当該一覧において前記操作入力装置により選択されたチャンネルを選局することを特徴とする請求項1又は2に記載の放送受信装置。
【請求項4】
前記第2の選局手段は、前記数字釦が長押し操作されている間に、当該数字釦に割り当てられた複数のチャンネルを順に選択し、当該長押し操作が終了した時点で選択されているチャンネルを選局することを特徴とする請求項1又は2に記載の放送受信装置。
【請求項5】
前記チャンネル設定手段は、一のジャンルをユーザに選択させ、選択された当該一のジャンルに属するチャンネルの一覧を前記表示部に表示させ、当該表示部に表示されたチャンネルの中から、前記操作入力装置によりチャンネルをユーザに選択させて設定させることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の放送受信装置。
【請求項6】
放送信号を受信する受信手段を備える放送受信装置において、
複数の数字釦を備える操作入力装置と、
前記数字釦の各々に割り当てる複数のチャンネルをユーザに設定させるチャンネル設定手段と、
前記数字釦の各々に割り当てる前記複数のチャンネルの各々に対して優先度を設定する優先度設定手段と、
前記数字釦の短押し操作に基づいて、当該数字釦に割り当てられた複数のチャンネルのうち、前記優先度設定手段により設定された優先順位の最も高いチャンネルを選局する第1の選局手段と、
前記数字釦の長押し操作に基づいて、当該数字釦が長押し操作されている間に、当該数字釦に割り当てられた複数のチャンネルを順に選択し、当該長押し操作が終了した時点で選択されているチャンネルを選局する第2の選局手段と、
を備え、
前記チャンネル設定手段は、一のジャンルをユーザに選択させ、選択された当該一のジャンルに属するチャンネルの一覧を前記表示部に表示させ、当該表示部に表示されたチャンネルの中から、前記操作入力装置によりチャンネルをユーザに選択させて設定させることを特徴とする放送受信装置。
【請求項1】
放送信号を受信する受信手段を備える放送受信装置において、
複数の数字釦を備える操作入力装置と、
前記数字釦の各々に割り当てる複数のチャンネルをユーザに設定させるチャンネル設定手段と、
前記数字釦の短押し操作に基づいて、当該数字釦に割り当てられた複数のチャンネルのうち、予め設定された優先順位の最も高いチャンネルを選局する第1の選局手段と、
前記数字釦の長押し操作に基づいて、当該数字釦に割り当てられた複数のチャンネルの何れか一つのチャンネルを選局する第2の選局手段と、
を備えることを特徴とする放送受信装置。
【請求項2】
前記数字釦の各々に割り当てる前記複数のチャンネルの各々に対して優先度を設定する優先度設定手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の放送受信装置。
【請求項3】
前記第2の選局手段は、前記数字釦の長押し操作に基づいて、当該数字釦に割り当てられた前記複数のチャンネルの一覧を表示部に表示させ、当該一覧において前記操作入力装置により選択されたチャンネルを選局することを特徴とする請求項1又は2に記載の放送受信装置。
【請求項4】
前記第2の選局手段は、前記数字釦が長押し操作されている間に、当該数字釦に割り当てられた複数のチャンネルを順に選択し、当該長押し操作が終了した時点で選択されているチャンネルを選局することを特徴とする請求項1又は2に記載の放送受信装置。
【請求項5】
前記チャンネル設定手段は、一のジャンルをユーザに選択させ、選択された当該一のジャンルに属するチャンネルの一覧を前記表示部に表示させ、当該表示部に表示されたチャンネルの中から、前記操作入力装置によりチャンネルをユーザに選択させて設定させることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の放送受信装置。
【請求項6】
放送信号を受信する受信手段を備える放送受信装置において、
複数の数字釦を備える操作入力装置と、
前記数字釦の各々に割り当てる複数のチャンネルをユーザに設定させるチャンネル設定手段と、
前記数字釦の各々に割り当てる前記複数のチャンネルの各々に対して優先度を設定する優先度設定手段と、
前記数字釦の短押し操作に基づいて、当該数字釦に割り当てられた複数のチャンネルのうち、前記優先度設定手段により設定された優先順位の最も高いチャンネルを選局する第1の選局手段と、
前記数字釦の長押し操作に基づいて、当該数字釦が長押し操作されている間に、当該数字釦に割り当てられた複数のチャンネルを順に選択し、当該長押し操作が終了した時点で選択されているチャンネルを選局する第2の選局手段と、
を備え、
前記チャンネル設定手段は、一のジャンルをユーザに選択させ、選択された当該一のジャンルに属するチャンネルの一覧を前記表示部に表示させ、当該表示部に表示されたチャンネルの中から、前記操作入力装置によりチャンネルをユーザに選択させて設定させることを特徴とする放送受信装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公開番号】特開2009−88608(P2009−88608A)
【公開日】平成21年4月23日(2009.4.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−251711(P2007−251711)
【出願日】平成19年9月27日(2007.9.27)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年4月23日(2009.4.23)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年9月27日(2007.9.27)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】
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