説明

放電ランプ及び付随するランプの作動をモニタリングするための方法及びシステム

本発明は、放電ランプの作動をモニタリングする方法を供する。放電ランプは、電極と、ガスで満たされ、発光層を備えた放電ベッセルと、を含み、前記ガスは、当該ガスが前記電極によって作り出された電場によって励起されるときに、第1のスペクトル領域内にある第1の紫外線光を放出するよう企図され、前記第1の紫外線光の少なくとも一部は、前記発光層によって、前記第1のスペクトル領域よりもより長波長である、第2のスペクトル領域内にある第2の紫外線光へと変換されるように企図される。前記方法は、前記第1の紫外線光の第1の強度の値を取得する、第1取得段階;前記第2の紫外線光の第2の強度の値を取得する、第2取得段階;及び前記第2の強度の値の、前記第1の強度の値に対する比に基づいて、前記第1の紫外線光を前記第2の紫外線光へと変換するための、前記発光層の変換効率を決定する、決定段階;を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通常、放電ランプの作動をモニタリングするための方法に、より具体的には、紫外線光を出力するための放電ランプの作動をモニタリングするための方法に関する。
【0002】
本発明はまた、放電ランプを含み、本発明に係る方法を実行するために使用され得るシステムに関連する。
【背景技術】
【0003】
従来の紫外線(UV)ランプに関して、可視光センサは、プラズマにより発生した可視スペクトル線の強度を検出するために使用される。可視スペクトル線の強度は、ランプ内のUV光強度に関連する。これは、UVランプ作動をモニタするための、コスト効率の良い検出システムを供する。しかしながら、UVの誘電体バリア放電(DBD)ランプ又は他の同様な種類のUVランプに関して、可視光センサを、ランプから放出される可視光がないので、そのような種類のUVランプ作動をモニタするために使用することができない。
【0004】
UVのDBDランプは、比較的新しい群のUVランプに属し、ガスで満たされ、発光層を備えた放電ベッセル(discharge vessel)と、誘電体バリアによりガスから電気的に絶縁されている電極と、で作られる。ガスは電極により発生した電場により励起されるとき、ガスは、主に第1のスペクトル領域内にある、第1の紫外線光を放出する。第1の紫外線光の少なくとも一部は、その後、発光層により、第1のスペクトル領域よりもより長波長の、第2のスペクトル領域内にある、第2の紫外線光に変えられる。通常、紫外線センサは、UVランプの作動をモニタするために、ランプの、第2の紫外線光強度を検出するよう使用される。しかしながら、そのような紫外線センサは、非常に高価であり、かつ、第2の紫外線光強度の変化の、主要因(root−cause)を確認するためには使用され得ない。その理由は、第2の紫外線光強度が、DBDランプ内の電場によるガスの励起後に、ガスのプラズマから直接発生する、第1の紫外線光の強度だけでなく、発光層の変換効率にも依存するということである。結果として、ランプ作動の診断は、容易でなく、信頼できない。
【発明の概要】
【0005】
本発明の目的は、放電ランプの作動をモニタリングできる方法及びシステムを供することである。
【0006】
一様態に従って、本発明は、放電ランプの作動をモニタリングするための方法を供する。放電ランプは、電極と、ガスで満たされ、発光層を備えた放電ベッセルと、を含み、前記ガスは、当該ガスが前記電極により作り出された電場により励起されるとき、第1のスペクトル領域内の第1の紫外線光を放出するよう企図され、前記第1の紫外線光の少なくとも一部は、前記発光層により前記第一のスペクトル領域よりもより長波長の第2のスペクトル領域内の第2の紫外線光に変換されるよう企図される。方法は、前記第1の紫外線光の第1の強度の値を取得する段階;前記第2の紫外線光の第2の強度の値を取得する段階;及び前記第1の強度の値に対する、前記第2の強度の値の比に基づいて、前記第1の紫外線光を、前記第2の紫外線光へと変換するための、前記発光層の変換効率を決定する段階;を含む。
【0007】
他の様態に従って、本発明は、放電ランプを含む照射システムを供する。放電ランプは、電極と、ガスで満たされ、発光層を備えた放電ベッセルと、を含み、前記ガスは、当該ガスが前記電極により作り出された電場により励起されるとき、第1のスペクトル領域内の第1の紫外線光を放出するよう企図され、前記第1の紫外線光の少なくとも一部は、前記発光層により前記第一のスペクトル領域よりもより長波長の第2のスペクトル領域内の第2の紫外線光に変換されるよう企図される。システムは更に、前記第1の紫外線光の第1の強度の値及び前記第2の紫外線光の第2の強度の値を、各々、取得するよう構成された、第1のモニタリングユニット及び第2のモニタリングユニットと、前記第1の強度の値に対する、前記第2の強度の値の比に基づいて、前記第1の紫外線光を、前記第2の紫外線光へと変換するための、前記発光層の変換効率を決定するよう構成された制御ユニットと、を含む。
【0008】
更に他の様態に従って、本発明は、紫外線光を出力するための放電ランプを供する。放電ランプは、電極と、ガスで満たされ、発光層を備えた放電ベッセルと、を含み、前記ガスは、当該ガスが前記電極により作り出された電場により励起されるとき、第1のスペクトル領域内の第1の紫外線光を放出するよう企図され、前記第1の紫外線光の少なくとも一部は、前記発光層により前記第一のスペクトル領域よりもより長波長の第2のスペクトル領域内の第2の紫外線光に変換されるよう企図される。前記放電ランプは更に、第1の基板及び第2の基板から選択された少なくとも1つの基板を含む。前記第1の基板は、前記第1の紫外線光と前記第2の紫外線光の、前記第1の紫外線光を、第1の可視光へと変換するよう適合され、前記第2の基板は、前記第1の紫外線光と前記第2の紫外線光の、前記第2の紫外線光を、前記第1の可視光のスペクトル領域とは異なるスペクトル領域にある、第2の可視光へと変換するよう適合される。
【0009】
本発明の方法及びシステムは、放電ランプのより信頼できる診断をもたらし、プラズマの状況及び電極の状況によって主に作用される、第1の紫外線光の発生を理解するための第1の強度及び、発光層の劣化を評価するための発光層の変換効率といった、ランプ作動を示す本質的なパラメータを供する。結果として、ランプ作動の変化を判断することができ、より具体的には、これが、第1の紫外線光の発生又は発光層の劣化により引き起こされるかどうかを決定することができる。これらの本質的なパラメータの見解からランプ作動を知ることにより、下記に説明されるように、ユーザーは、ランプ作動の変化がプラズマにより引き起こされるとき、ランプを駆動するための電力を積極的に調節する、又は例えば、ランプの作動が、ランプがその寿命(end)に近付いていることを意味する、発光層の劣化により引き起こされるとき、ランプを交換する、ことができる。
【0010】
本発明の上述及び他の目的及び特徴は、添付の図面を参照して、実施形態中の種々の様態についての、次の詳細な説明から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】図1は、本発明に係る自己診断機能を有する照射システムの配線図である。
【図2】図2は、本発明に係るシステムの一部の第1の実施形態である。
【図3】図3は、本発明に係るシステムの一部の第2の実施形態である。
【図4】図4は、本発明に係るシステムの一部の第3の実施形態である。
【図5】図5は、本発明に係る放電ランプを診断するための方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1は、本発明に係る自己診断機能を有する照射システム100の配線図である。システム100は、放電ランプ10、第1のモニタリングユニット20、第2のモニタリングユニット30及び制御ユニット40を含む。
【0013】
図2に示されるように、放電ランプ10は、電極11と、ガス121で満たされ、発光層122が備えられた放電ベッセル12と、を含む。図2で示された電極11及びその後の図面は、単に例示するだけであり、詳細な構成に関して、参照は従来技術に対してなされるということが理解されるであろう。ガス121の少なくとも一部は、プラズマに変換され、ガス121が電極11により作り出される電場によって励起されるとき、主に第1のスペクトル領域内にある第1の紫外線光UV1を放出する。第1の紫外線光UV1の少なくとも一部は、その後、発光層122によって、第1のスペクトル領域よりもより長波長の第2のスペクトル領域内にある、紫外線光UV2に変換される。
【0014】
例えば、そのような放電ランプ10はUV DBDランプであることができる。この場合、第1の紫外線光は、真空紫外(VUV)であり、第2の紫外線光は、紫外線A(UVA)、紫外線B(UVB)又は紫外線C(UVC)であることができる。
【0015】
さらに、ガス121はキセノンを含む。いくつかの実施形態において、キセノンに加えて、他の希ガスの少量の添加、例えば、5%以下のネオン及び/又は5%のヘリウムが、ガス121内に含まれる。ガス121は、キセノンを除く他の構成要素を含むことができる。ただし、ガス121が電場により励起されるとき、それがある種類の、比較的短波長で、少なくとも一部が、発光層122により別の種類の比較的長波長の紫外線光へと変換され得る、紫外線光を放出することができるという条件で。
【0016】
第1のモニタリングユニット20は、第1の紫外線光UV1の第1の強度の値を取得するよう構成される。第2のモニタリングユニット30は、第2の紫外線光UV2の第2の強度の値を取得するよう構成される。代わりに、第1のモニタリングユニット及び第2のモニタリングユニットは、第1の紫外線光の第1の強度及び第2の紫外線光の第2の強度の値を、協力して取得するよう構成される。通常、第1のモニタリングユニット20及び第2のモニタリングユニット30は、種々の構成をゆすることができ、種々の組み合わせを形成することができる。
【0017】
制御ユニット40は、第2の強度の値の、第1の強度の値に対する比に基づいて、第1の紫外線光を第2の紫外線光へと変換するための、発光層の変換効率を決定するよう構成される。第2の紫外線光UV2の第2の強度は、電場によるガスの励起の後の、ガスのプラズマから直接発生する、第1の紫外線光UV1の第1の強度だけでなく、発光層122の変換効率にも依存する。第2の強度は、第1の強度及び発光層122の変換効率に比例する。結果として、発光層122の変換効率は、第2の強度の値の、第1の強度の値に対する比に基づいて、決定され得る。
【0018】
また、制御ユニット40は更に、第1の強度及び発光層122の変換効率に基づいて、放電ランプ10の作動を解析するよう構成される。第1の強度、第2の強度及び発光層122の変換効率の変化は、別々の瞬間での、各々のパラメータを比較することにより、容易に発見され得る。ランプの寿命は、発光層122の変換効率の変化を具体化し、主に発光層の劣化によって引き起こされる、発光層の稼動寿命によって、かなり高い程度で、決定される。ランプの寿命がその終わりに近付いているかどうかは、発光層122の変換効率に基づいて、決定されるよう計画される(proposed)。一方、発光層122の所定の変換効率より下で、第2の紫外線光UV2の第2の強度は、プラズマによって主に決定される、第1の強度によって決定される。ランプ作動の変化は、見たところでは(apparently)第2の紫外線光UV2の変化で具体化され、プラズマによって引き起こされているか又は発光層122によって引き起こされているかどうかに関して、判断され得る。これにより、いくつかの本質的なパラメータを介して、ランプ10の診断を容易にすることができ、ランプ作動の劣化に関する本質的な原因を見つけることができる。
【0019】
また、制御ユニット40は更に、ランプ10への電力を制御するために、第1の強度に対応する、信号を出力するよう構成される。一実施形態において、システム100は更に、電源供給源(図示しない)からランプ10へと電力を供給するための、駆動回路ユニット60を含む。制御ユニット40は、駆動回路ユニット60へと、第1の強度に対応する信号を出力し、駆動回路ユニット60はその後、この信号に基づいて電力を調節する。したがって、制御ユニット40は、第1の強度に基づいて、ランプへの電力を制御することができる。
【0020】
また、制御ユニット40は更に、発光層122の変換効率に基づいて、ランプの寿命がその終わりに近付いているかどうかを判断するよう構成される。例えば、発光層122の変換効率を、十分なランプの作動を示す、変換効率に関する、所定の閾値と比較することにより。さらに、制御ユニット40は、発光層122の変換効率が、変換効率に関する、所定の閾値を下回るとき、ランプ10の寿命の終わりを示す信号を出力するよう、構成される。
【0021】
また、システム100は、第1の強度、第2の強度及び発光層の変換効率並びに/又はランプの寿命の終わりを示す信号といった、(複数の)信号といった、上述のパラメータを表示するための、表示ユニット50を含む。
【0022】
下記に、第1のモニタリングユニット20及び第2のモニタリングユニットについての、より詳細な説明が与えられるであろう。
【0023】
第1の実施形態において、図2に示されるように、第1のモニタリングユニット20は、第1のサブスタンス(substance)21及び第1の検出器22を含む。第1のサブサタンス21は、第1の紫外線光UV1及び第2の紫外線光UV2の、第1の紫外線光の少なくとも一部を、各々、第1の可視光VL1へと変換するよう適合される。第1の検出器22は、第1の可視光VL1の強度を測定するよう適合される。
【0024】
さらに、第1のサブスタンス21の第2の紫外線光UV2に対する感度は、おおよそゼロに等しい、或いは、第1のサブスタンス21の第1の紫外線光UV1に対する感度の、第1のサブスタンス21の第2の紫外線光UV2に対する感度に対する比が非常に大きく、第1のサブスタンス21の第2の紫外線光UV2に対する感度が、ゼロである見なされる。言い換えれば、第1のサブスタンス21は、第2の紫外線光UV2に対して、無反応である又は非常に弱い感度であり、第1の紫外線光UV1を第1の可視光VL1へと、大部分を変換するよう適合される。
【0025】
第2のモニタリングユニット30は、第2のサブスタンス31及び第2の検出器32を含む。第2のサブスタンス31は、第1の紫外線光UV1及び第2の紫外線光UV2の、第2の紫外線光の少なくとも一部を、各々、第2の可視光VL2へと変換するよう適合される。第2の検出器32は、第2の可視光VL2の強度を測定するよう適合される。
【0026】
さらに、第2のサブスタンス31の第1の紫外線光UV1に対する感度は、おおよそ0に等しい、或いは、第2のサブスタンス31の第2の紫外線光UV2に対する感度の、第2のサブスタンス31の第1の紫外線光UV1に対する感度に対する比が非常に大きく、第2のサブスタンス31の第1の紫外線光UV1に対する感度が、ゼロである見なされる。言い換えれば、第2のサブスタンス31は、第1の紫外線光UV1に対して、無反応である又は非常に弱い感度であり、第2の紫外線光UV2を第2の可視光VL2へと、大部分を変換するよう適合される。
【0027】
第1の可視光VL1及び第2の可視光VL2は各々、異なるスペクトル領域を融資、第1の検出器22及び第2の検出器32により、容易に検出及び識別することができる。第1の検出器22及び第2の検出器32は、共通のフォトダイオード又はフォトレジスタであることができ、照射線の一部だけを伝えるための、光学フィルタを備えている。
【0028】
第1の可視光VL1及び第2の可視光VL2の強度は、各々、I及びIとして独立して定義され、第1の強度及び第2の強度は、IUV1及びIUV2として独立して定義される。第1の強度及び第2の強度は、第1の可視光VL1及び第2の可視光VL2の強度に基づいて、独立して決定することができる。例えば、第1のサブスタンス21の、第1の紫外線光UV1に対する及び第2の紫外線光UV2に対する感度は、各々、S11及びS12として定義される。第2のサブスタンス31の、第1の紫外線光UV1に対する及び第2の紫外線光UV2に対する感度は、各々、S21及びS22として定義される。結果として、I及びIは、次の式により表すことができる:各々、I=S11×IUV1+S12×IUV2及びI=S21×IUV1+S22×IUV2である。S11、S12、S21及びS22は、第1及び第2のサブスタンスの材料特性であるので、それらは、一度第1のサブスタンス21及び第2のサブスタンス31が固定されると、決定され得る;第1の紫外線光及び第2の紫外線光の強度、IUV1及びIUV2は、これらの2つの式から導かれ得る。利用可能であるIUV1及びIUV2の解を得るために、S11、S12、S21及びS22の関係は、S11×S22≠S12×S21を満たす必要があり、一般的に言うと、第2のサブスタンスの、第1の紫外線光に関する感度S21の、第2の紫外線光に関する感度S22に対する比は、第1のサブスタンスの、第1の紫外線光に関する感度S11の、第2の紫外線光に関する感度S12に対する比と異なるということを意味する。
【0029】
他方では、第2の強度は、第1の強度と、発光層122の変換効率との積により決定される。結果として、発光層122の変換効率は、第2の強度の値及び第1の強度の値の比に基づいて、決定され得る。
【0030】
12=S21=0又はS12<<S11、S21<<S22であるとき、第1の可視光VL1の強度Iは、第1の強度IUV1に正比例し、第2の可視光VL2の強度Iは、第2の強度IUV2に正比例する。そのような状況において、発光層の変換効率を、第2の可視光VL2の強度Iの値及び第1の可視光VL1の強度Iの値の比に基づいて、決定することもできる。
【0031】
ランプ10が製造された後で、それが使用される前の、如何なる時点といった、あるイニシャルの時点で、第1の可視光VL1及び第2の可視光VL2の強度は、測定され、各々、I(0)及びI(0)として記録される。したがって、第1及び第2のイニシャルの強度を、各々、第1の可視光VL1及び第2の可視光VL2の強度I(0)及びI(0)に基づいて、決定することができる。結果として、発光層のイニシャルの変換効率は、イニシャルの第2の強度及びイニシャルの第1の強度の比に基づいて、或いは、上述された環境下での強度I(0)及び強度I(0)の比に基づいて、決定することができる。
【0032】
ランプ10の使用の間の、他の時点tにおいて、第1の可視光VL1及び第2の可視光VL2の強度は、測定され、各々、I(t)及びI(t)として記録される。その後、その時点tでの第1の強度及び第2の強度を、各々、第1の可視光VL1の強度I(t)及び第2の可視光VL2の強度I(t)に基づいて、決定することができる。時点tでの発光層の変換効率を、時点tでの、第2の強度の値及び第1の強度の値の比に基づいて、決定することができる。
【0033】
したがって、第1の強度の変化を、第1の強度のイニシャルの値と、時点tでの第1の強度の値との比較により、容易に発見することができる;第2の強度の変化を、第2の強度のイニシャルの値と、時点tでの第2の強度の値との比較により、発見するこをができる;発光層の変換効率の変化を、イニシャルの変換効率と、時点tでの変換効率tの比較により、決定することができる。
【0034】
さらに、S12=S21=0又はS12<<S11、S21<<S22であるとき、比I(t)/I(0)は、第1の紫外線光UV1の第1の強度の変化を示し;比I(t)/I(0)は、第2の紫外線光UV2の第2の強度の変化を示し、第1の紫外線光UV1の第1の強度及び発光層の変換効率の両方の変化を示しもする。2つの比、I(t)/I(t)及びI(0)/I(0)の比較により、発光層の変換効率の変化を決定することができる。
【0035】
上述されたように、ランプの寿命は、発光層の変換効率の変化を具現化し、主に、発光層の劣化により引き起こされる、発光層の稼動寿命により、かなり高い程度で決定される。結果として、ランプの寿命が、その終わりに近付いているかどうかを、発光層の変換効率に基づいて決定することができる。例えば、時点tでの発光層の変換効率を、十分なランプ作動を示す、変換効率に関する所定の閾値と比較するときには、発光層の変換効率が、変換効率に関する所定の閾値を下回った時点で、結果的に、ランプの寿命は、その終わりに近付いていると判断され得る。または、時点tでの発光層の変換効率及びイニシャルの変換効率の比を、所定の閾値と比較するとき、比が所定の閾値を下回った時点で、結果的に、ランプの寿命は終わりに近付いていると判断され得る。
【0036】
他方では、発光層のわずかな(certain)変換効率より下位で、第2の紫外線光UV2の第2の強度は、主にプラズマにより決定される、第1の強度により決定される。結果として、ランプの出力を、第2の紫外線光UV2の必要とされる強度を満たすように、第1の強度に基づいて制御することができる。
【0037】
第2の紫外線光UV2に無反応である又は非常に弱い感度である第1のサブスタンス21は、LaMgAI1119:Gd, LaPO:Pr, LaPO:Ce, LuPO:Pr, YPO:Pr, YAlO:Pr, CaLiSi0:Pr,Na, (Y,Gd)BO:Tb, (Y,Gd)BO:Eu, (Y,Gd)BO:Ce, LaPO:Tm, YPO:Bi, LuAl12:Pr, LuAl12:Gd及びLuAl12:Tmの群から選択された、少なくとも1つの組成物を含む。
【0038】
第1のスブスタンス21は、放電ベッセル12の小さい領域内で、発光層122の上のプラズマと直接接触して、配置され得る。第1のサブスタンス21は、発光層122に混ぜられても良く、これは、発光層122もまた、プラズマの診断のために使用される、第1の可視光VL1を放出することを意味する。
【0039】
第2のサブスタンス22は、第1の紫外線光UV1に無反応である又は非常に弱い感度である;ある程度、このことは、第2のサブスタンス22が、プラズマから励起を防ぐために、プラズマに対して保護されるべきであるということを意味する。第2のサブスタンス22に関して多くの選択肢がある。一実施形態において、CaLuSi12:Prを含むサブスタンスが、第2のサブスタンス22に関する効果的な選択肢である。この場合、第2のサブスタンス22は、放電ベッセル12の別の小さな領域、即ち、放電ベッセル12の壁と発光層122との間に配置され得る。したがって、第2のサブスタンス22は、発光層122により励起され、プラズマに対して保護される。
【0040】
他の実施形態において、第2のサブスタンス22は、蛍光体(phosphor)及び該蛍光体の上の保護層を含む。第2のサブスタンス22は、放電ベッセル12の壁と発光層122との間に配置される。蛍光体の上の保護層の光の透過は、プラズマ発光を吸収することができるが、発光層122の発光に関しては透過性であるように選択され得る。保護層のバンドギャップは、発光層122の等価の(equivalent)光子エネルギーよりも大きく、プラズマ照射からの第1の紫外線光の光子エネルギーよりも小さい。さらに他の実施形態において、第2のサブスタンス22は、複数の蛍光体粒子と、各々個々の蛍光体粒子上の複数の粒子コーティングと、を含む。以前の実施形態における、保護層により満たされるべき要求が、粒子コーティングにも適用される。そのような実施形態において、第2のサブスタンス内に含まれる蛍光体は、かなり長波長の紫外線光を、可視光へと変換することができる、BaMgAl1017:Eu, ZnSiO:Mn又はY:Euといった、如何なるタイプの蛍光体であり得る。保護層又は粒子コーティング内に含まれる効果的な組成物は、ZrO, Y, La又はGdの群から選択された、少なくとも1つであり得る。
【0041】
または、第1のサブスタンス21及び第2のサブスタンス22の各々は、独立して蛍光体を含む。好ましくは、第1のサブスタンス21及び第2のサブスタンス22は、高い安定性を有する。これは、第1ノサブスタンス21及び第2のサブスタンス22が、それらの寿命に亘って劣化しない或いはそれらの劣化速度が発光層の劣化速度よりもはるかに遅く、第1のサブスタンス21及び第2のサブスタンス22の劣化を、無視することができるということを意味する。両方のサブスタンスの配置に関して、材料特性及びランプ製造プロセスに依存して、第1のサブスタンス21及び第2のサブスタンス22を配置することに関して、より多くの方法があり得る。
【0042】
この実施形態において、種々の波長の紫外線光の一部を、種々の波長の可視光へと各々変換する、第1のサブスタンス21及び第2のサブスタンス22を使用することにより、ランプから発生した種々の波長の紫外線光の強度が、より費用のかからない可視光検出器を介して、可視光に対応する強度を測定することにより、容易に達成される。紫外線光の強度を直接測定するためのかなり高価な紫外線検出器を比較して、第1のサブスタンス21及び第2のサブスタンス22の助けを借りて使用される、そのような2次的なモニタ手段は、コストを抑える利点を有する。さらに、そのような2次的なモニタ手段は、紫外線検出器を介する直接的な測定と比較して、より広範囲に使用され得る。なぜなら、紫外線検出器によりキャプチャされ得る紫外線光は、ランプが配置される位置によって、容易に影響が及ぼされ、紫外線検出器の適用を制限するからである。
【0043】
図3は、本発明に係るシステム100の一部の第2の実施形態である。図3に示されるように、第1のモニタリングユニット20は、ガス121から放出された赤外光(IR)の強度を測定するための検出器23と、IRの強度に基づいて、第1の強度を決定するための、(図で示されない)計算装置と、を含む。IRの強度は、第1の強度と、ある相関関係を有する。また、計算装置を、制御ユニット40と結合することができる或いは、その機能を、人的資源により実行することができる。
【0044】
種々のランプ入力電力での、IR強度及び第1の紫外線光UV1の第1の強度を、予め計算することができ、参照テーブルが形成され得る。現実の使用において、通常の光ダイオードであり得る、検出器23を介してIR強度を測定することにより、第1の強度IUV1を、参照テーブルに基づいて、それに従って決定することができる。
【0045】
第2のモニタリングユニット30は、各々がシステムの第1の実施形態で使用されたものと、同じ構成及び機能を有する、第2のサブスタンス31及び第2の検出器32を含む。したがって、第2の可視光VL2の強度Iは、第2の検出器32を用いて直接測定される。式I=S21×IUV1+S22×IUV2に基づいて、一度第2のサブスタンス31が固定され、第1の強度IUV1が第1のモニタリングユニット20により得られると、S21及びS22を決定することができるので、第2の紫外線光UV2の第2の強度IUV2は、この式から導かれる。
【0046】
もし第2のサブスタンス31が、第1の紫外線光UV1に対して、無反応である又は非常に弱い感度であるよう選択されるなら、そのとき、S21はゼロであると判断することができる;結果として、第2の紫外線光UV2の第2の強度IUV2は、第2の可視光VL2の第2の強度Iに正比例し、第2の可視光VL2の第2の強度Iに基づいて、直接得ることができる。
【0047】
発光層の変換効率は、その後、第2の強度IUV2の、第1の強度IUV1に対する比に基づいて、決定される。また、発光層の変換効率は、もし、第2のサブスタンス31が、第1の紫外線光UV1に対して、無反応である又は非常に弱い感度であるなら、第2の可視光VL2及びIRの強度の比に基づいて、決定することもできる。結果として、第2の紫外線光UV2の変化(ランプ作動)に関して、第1の紫外線光UV1又は発光層により引き起こされるかどうかを、決定することができる。これは、プラズマ及び発光層を考慮した、ランプの診断を容易にすることができる。発光層の変換効率は、また、ランプの寿命の情報も与える。
【0048】
図4は、本発明に係るシステムの一部の第3の実施形態である。第1のモニタリングユニット20は、各々がシステムの第1の実施形態で使用されたものと、同じ構成及び機能を有する、第1のサブスタンス21及び第1の検出器22を含む。したがって、第1の可視光VL1の強度Iは、第1の検出器22を用いて、直接測定される。
【0049】
第2のモニタリングユニット30は、第2の紫外線光UV2の第2の強度IUV2を測定するための、紫外線検出器33を含む。第2の紫外線光UV2は、かなり長い波長を有しているので、ランプ自身からの第2の紫外線光UV2の強度を直接測定することができる、そのような紫外線検出器33は、市販のものである。例えば、第2の紫外線光UV2gたUVCであるとき、UVCセンサを、市場から、容易に購入することができる。
【0050】
式I=S11×IUV1+S12×IUV2に基づいて、一度第1のサブスタンス21が固定され、第2の強度IUV2が第2のモニタリングユニット30により得られると、S21及びS22を決定することができるので、第1の紫外線光UV1の第1の強度IUV1は、この式から導かれる。
【0051】
もし第1のサブスタンス21が、第2の紫外線光UV2に対して、無反応である又は非常に弱い感度であるよう選択されるなら、そのとき、S12はゼロであると判断することができる;結果として、第1の紫外線光UV1の第2の強度IUV1は、第1の可視光VL1
の第1の強度Iに正比例し、第1の可視光VL1の第1の強度Iに基づいて、直接得ることができる。結果として、第1の紫外線光UV1の第1の強度IUV1を、第1のモニタリングユニット20を用いて得ることができる。
【0052】
同じ原理に基づいて、発光層の変換効率は、第2の強度IUV2及び第1の強度IUV1の比に基づいて、決定される。
【0053】
図5は、本発明に係る放電ランプの作動をモニタリングする方法600のフローチャートである。容易な理解のために、方法600の例は、上述された照射システム100と組み合わせて、これより与えられるであろう。第1に、段階S1において、第1の紫外線光の第1の強度の値が、第1のモニタリングユニット20を用いて得られる。段階S3において、第2の紫外線光の第2の強度の値が、第2のモニタリングユニット30を介して得られる。また、種々の目的及び/又は要求に関して、段階S1及び段階S3は、隔たりを有して、又は中断無しで、繰り返しなされても良い。また、各々の時間に関して、段階S1及び段階S3は、同時に、又は適正な期間内で連続してなすことができ、特定の順番に関する要求はない。結果として、第1の紫外線光を第2の紫外線光へと変換するための、発光層の変換効率は、第2の強度の値の、第1の強度の値に対する比に基づいて、決定される(段階S5)。第1の強度の値及び第2の強度の値は、時々変更し得るということを理解することができ;したがって、ある時点又は適正な期間内での発光層の変換効率は、同時で又は適切な期間内で得られる第1の強度及び第2の強度の値により、決定される。一度、第1の強度、第2の強度及び発光層の変換効率を含むこれらの基本的なパラメータが得られると、ランプの作動は、ランプ作動に影響を及ぼす基本的な理由を発見するように、第1の強度及び発光層の変換効率に基づいて、解析され得る(段階S7)。段階S7において、解析を、制御ユニット40又は人的資源により、自動的になすことができる。方法60についてのより詳細に関して、参照は、システム100の説明に対してなされる。
【0054】
上述された実施形態は、本発明の単に好ましい実施形態である。開示された実施形態の他の変更は、図面の研究、開示、添付の特許請求の範囲から、クレームかされた発明を実行するときに、当業者によって理解され、達成され得る。これらの変更も、本発明の範囲内であると考えられるべきである。特許請求の範囲及び説明において、“含む”の動詞及びその活用の使用は、他の要素又は段階を除外せず、不定冠詞“a”又は“an”は、複数を除外しない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電極と、ガスで満たされ、発光層を備えた放電ベッセルと、を含む放電ランプの作動をモニタリングするための方法であって、
前記ガスは、当該ガスが前記電極によって作り出された電場によって励起されるときに、第1のスペクトル領域内にある第1の紫外線光を放出するよう企図され、
前記第1の紫外線光の少なくとも一部は、前記発光層によって、前記第1のスペクトル領域よりもより長波長である、第2のスペクトル領域内にある第2の紫外線光へと変換されるように企図され、
当該方法は、
前記第1の紫外線光の第1の強度の値を取得する、第1取得段階;
前記第2の紫外線光の第2の強度の値を取得する、第2取得段階;及び
前記第2の強度の値の、前記第1の強度の値に対する比に基づいて、前記第1の紫外線光を前記第2の紫外線光へと変換するための、前記発光層の変換効率を決定する、決定段階;
を含む、方法。
【請求項2】
前記第1取得段階は、
前記ガスから放出された赤外光の強度を測定する段階、及び
前記第1の強度と、ある相関関係を有する、前記赤外線の強度に基づいて、前記第1の強度を決定する段階、
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1取得段階は、
前記第1の紫外線光及び前記第2の紫外線光のうちの、前記第1の紫外線光の少なくとも一部を、第1の可視光へと変換するために、第1のサブスタンスを使用する段階、及び
前記第1の可視光の強度を測定する段階、
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1のサブスタンスの前記第2の紫外線光に対する感度は、およそゼロに等しい、或いは、前記第1のサブスタンスの前記第1の紫外線光に対する感度の、前記第1のサブスタンスの前記第2の紫外線光に対する感度、に対する比は、前記第1のサブスタンスの前記第2の紫外線光に対する感度がゼロであると判断されるくらい大きい、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記第2取得段階は、紫外線検出器を用いて、前記第2の強度を測定する段階を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第2取得段階は、
前記第1の紫外線光及び前記第2の紫外線光のうちの、前記第2の紫外線光の少なくとも一部を、第2の可視光へと変換するために、第2のサブスタンスを使用する段階、及び
前記第2の可視光の強度を測定する段階、
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第2のサブスタンスの前記第1の紫外線光に対する感度は、およそゼロに等しい、或いは、前記第2のサブスタンスの前記第2の紫外線光に対する感度の、前記第2のサブスタンスの前記第1の紫外線光に対する感度、に対する比は、前記第2のサブスタンスの前記第1の紫外線光に対する感度がゼロであると判断されるくらい大きい、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記第2取得段階は、
前記第1の紫外線光及び前記第2の紫外線光のうちの、前記第2の紫外線光の少なくとも一部を、第2の可視光へと変換するために、第2のサブスタンスを使用する段階、及び
前記第2の可視光の強度を測定する段階、
を含み、
前記第2のサブスタンスにおける、前記第1の紫外線光に対する感度の、前記第2の紫外線光に対する感度、に対する比は、前記第1のサブスタンスにおける、前記第1の紫外線光に対する感度の、前記第2の紫外線光に対する感度、に対する比と異なる、
請求項3に記載の方法。
【請求項9】
前記第1のサブスタンスにおける前記第2の紫外線光に対する感度は、おおよそゼロに等しく、或いは、前記第1のサブスタンスの前記第1の紫外線光に対する感度の、前記第1のサブスタンスの前記第2の紫外線光に対する感度、に対する比は、前記第1のサブスタンスの前記第2の紫外線光に対する感度がゼロであると判断されるくらい大きく;
前記第2のサブスタンスの前記第1の紫外線光に対する感度は、およそゼロに等しく、或いは、前記第2のサブスタンスの前記第2の紫外線光に対する感度の、前記第2のサブスタンスの前記第1の紫外線光に対する感度、に対する比は、前記第2のサブスタンスの前記第1の紫外線光に対する感度がゼロであると判断されるくらい大きく;かつ
前記決定段階は、前記第2の強度の前記第1の強度に対する比とある相関関係を有する、前記第2の可視光の強度の前記第1の可視光の強度に対する比を計算する段階を含む;
請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記第1のサブスタンスは、LaMgAI1119:Gd, LaPO:Pr, LaPO:Ce, LuPO:Pr, YPO:Pr, YAlO:Pr, CaLiSi0:Pr,Na, (Y,Gd)BO:Tb, (Y,Gd)BO:Eu, (Y,Gd)BO:Ce, LaPO:Tm, YPO:Bi, LuAl12:Pr, LuAl12:Gd及びLuAl12:Tmの群から選択される少なくとも1つの組成物を含む、
請求項4又は9に記載の方法。
【請求項11】
前記第2のサブスタンスは、CaLuSi12:Prを含む、或いは、前記第1の紫外線光を吸収するよう適合された、粒子コーティングを有する蛍光体を含む、請求項7又は9に記載の方法。
【請求項12】
前記第1の紫外線光は真空紫外であり、
前記第2の紫外線光は、紫外線A、紫外線B、紫外線Ckara選択される少なくとも1つを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記第1の強度と、前記発光層の変換効率とに基づいて、放電ランプの作動を解析する、解析段階を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記解析段階は、
前記発光層の変換効率に基づいて、前記ランプの寿命が終わりに近付いているかどうかを決定する段階、及び/又は
前記第1の強度に基づいて、前記ランプの電力を調節する段階、
を含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
紫外線光を出力するための放電ランプであって、
当該放電ランプは、
電極;
ガスで満たされ、発光層が備えられた放電ベッセル;及び
第1のサブスタンス及び第2のサブスタンスから選択された、少なくとも1つのサブスタンス;
を含み、
前記ガスは、当該ガスが前記電極によって作り出された電場によって励起されるときに、第1のスペクトル領域内にある第1の紫外線光を放出するよう企図され、
前記第1の紫外線光の少なくとも一部は、前記発光層によって、前記第1のスペクトル領域よりもより長波長である、第2のスペクトル領域内にある第2の紫外線光へと変換されるように企図され、
前記第1のサブスタンスは、前記第1の紫外線光及び前記第2の紫外線光のうちの、前記第1の紫外線光の少なくとも一部を、第1の可視光へと変換するよう適合され、
前記第2のサブスタンスは、前記第1の紫外線光及び前記第2の紫外線光のうちの、前記第2の紫外線光の少なくとも一部を、前記第1の可視光のスペクトル領域とは異なるスペクトル領域にある第2の可視光へと変換するよう適合される、
放電ランプ。
【請求項16】
電極と、ガスで満たされ、発光層を備えた放電ベッセルと、を含む放電ランプであって、前記ガスは、当該ガスが前記電極によって作り出された電場によって励起されるときに、第1のスペクトル領域内にある第1の紫外線光を放出するよう企図され、前記第1の紫外線光の少なくとも一部は、前記発光層によって、前記第1のスペクトル領域よりもより長波長である、第2のスペクトル領域内にある第2の紫外線光へと変換されるように企図される、放電ランプ;
前記第1の紫外線光の第1の強度の値及び前記第2の紫外線光の第2の強度の値を、各々或いは協働して、取得するよう構成された、第1のモニタリングユニット及び第2のモニタリングユニット;及び
前記第1の紫外線光を前記第2の紫外線光へと変換する発光層の変換効率を、前記第2の強度の値の、前記第1の強度の値に対する比に基づいて決定するよう構成された制御ユニット;
を含む、照射システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2012−529142(P2012−529142A)
【公表日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−513721(P2012−513721)
【出願日】平成22年6月2日(2010.6.2)
【国際出願番号】PCT/IB2010/052451
【国際公開番号】WO2010/140124
【国際公開日】平成22年12月9日(2010.12.9)
【出願人】(590000248)コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ (12,071)
【Fターム(参考)】