説明

故障しているネットワーク要素を置換するためにネットワーク要素を自動的に判定するデバイスおよび方法

少なくとも1つのネットワーク(N)のために働くデバイス(D)は、i)ネットワーク要素およびこれらのネットワーク要素の間の関係の表現を定義する少なくとも1つのオントロジを格納するオントロジ・エージェント(OA)と、ii)ネットワーク要素の状況が、ネットワーク要素が故障していることを示すときに、故障しているネットワーク要素およびこの故障しているネットワーク要素と少なくとも1つの他のネットワーク要素との間の関係の表現を得るためにオントロジ・エージェント(OA)にアクセスし、その後、これらの他のネットワーク要素のそれぞれについて、そのそれぞれのオントロジ表現から故障しているネットワーク要素との機能的類似を表すパラメータ値を判定し、この判定されたネットワーク要素を用いて故障しているネットワーク要素を置換することを提案するために最高の機能的類似を表すパラメータ値を提供するネットワーク要素を他のネットワーク要素の中から判定するために配置された処理手段(PM)とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワーク管理に関する。
【背景技術】
【0002】
本明細書では、「ネットワーク」は、その間で直接にまたは間接に接続された要素(またはオブジェクト、コンポーネント、もしくは機器)を含むすべてのタイプのシステムを意味する。したがって、ネットワークを、たとえば、コンピュータ・ネットワーク、(遠隔)通信ネットワーク、または異なるタイプの機器(コンピュータ、プリンタ、スキャナ、ファクシミリ、電話機、スイッチ、ソフトウェア・モジュールなど)を含むネットワークとすることができる。
【0003】
リモート・オブジェクトをネットワークを介して使用(または操作)しなければならないときに、そのリモート・オブジェクトまたはそのリモート・オブジェクトと共にタスクを実行するのに必要な1つもしくは複数のネットワーク・コンポーネント(またはオブジェクト)が、一時的に破壊されるか使用不能であるか取出が不可能である場合がある。どちらの場合でも、リモート・オブジェクトおよび/またはネットワーク・コンポーネントは、完全には働くことができない。これは、たとえばバンキング、ストレージ・ネットワーキング、コール・センタ、または製造工場など、いくつかの領域で有害である場合がある。残念ながら、既存のネットワーク管理ツールは、上で述べた問題をスマートに解決するのに十分ではない。
【0004】
実際に、既存ネットワーク管理ツールのうちの第1のツールは、管理情報ベース(すなわちMIB)を利用する。このツールは、ネットワーク要素の「ツリー」などのネットワークの抽象表現を定義することと、あるネットワーク要素が異常になりつつあるかどうかを判定するために(たとえば、「要素1.3.2.4が30秒以降に応答しない」などの受信メッセージを介して)この抽象表現を照会する(たとえばSNMPプロトコルによって)こととを目的とする。この第1のツールは、何もない場合、よりすばやい監督および物理的介入を可能にする。したがって、このツールは、ネットワーク要素の状況を得ることを可能にするが、ネットワーク要素の間の関係は与えず、したがって、ユーザは不良ネットワーク・コンポーネントの利用から別のネットワーク・コンポーネントの利用に切り替えることができるようにおよび潜在的に人間の介入を防ぐように、ネットワーク(の一部)をスマートに(すなわち、動的におよび/または効率的に)再編成することができない。
【0005】
既存ネットワーク管理ツールのうちの第2のツールは、XMLスキーマ(またはXSD)を利用する。このツールは、ネットワークに含まれる(または含まれる可能性がある)すべてのエンティティ(または要素、コンポーネント、もしくはオブジェクト)の抽象XML表現を提供することを目的とする。しかし、抽象XML表現は各基礎になるネットワーク・コンポーネントに束縛されるので、あるエンティティ(または要素もしくはコンポーネント)の状況を得る方法がない。したがって、XSDにより、プログラムは各ネットワーク要素の記述を知ることができるが、プログラムはあるネットワーク要素の状況を有することまたは複数のネットワーク要素の間の関係を入手することができない。言い換えると、XSDは、リモート・オブジェクトと相互作用できるようになるために、別のツールに結合されなければならない。
【0006】
既存ネットワーク管理ツールのうちの第3のツールは、オントロジを利用する。「オントロジ」が、所与の領域内で操作される用語(または概念)の、およびこれらの用語(または概念)の間の関係の、形式記述(またはデータ・モデル)であることを想起されたい。したがって、オントロジは、要素の組(そのタイプ(または「クラス」)およびその特性(または「属性」)によって定義される)および要素の間に存在する関係を表す。オントロジは、特に、領域内に存在するオブジェクトに関して推論するのに使用される。
【0007】
この第3のツールは、(たとえば、Fact++によって提案されるように)少なくとも1つのオントロジについて推論することを目的とする。このツールは、プログラムが、オントロジに含まれる要素のある興味深い特性を見つけるためにこのオントロジを照会することを可能にする。オントロジの使用により、プログラムはネットワークの異なる要素の間のすべての関係を得ることができるので、場合によってはネットワークを表す最も強力な形である。しかし、このツールは、プログラムが要素の状況を得られるようにはせず、ネットワークの再編成を可能にする機能性を提供しない。したがって、この第3のツールは、ネットワークの再編成を可能にするために別のネットワーク・ツールと結合されなければならない。
【0008】
既存ネットワーク管理ツールのうちの第4のツールは、ルール・エンジンを利用する。これは、第3のツールに対して閉ざされている。このツールは、ネットワーク要素に関する情報抽出を可能にするためにネットワークのすべての要素にルールの組を関連付けることを目的とする。この第4のツールは、第3のツールと同一の短所を提示する。
【0009】
既存ネットワーク管理ツールのうちの第5のツールは、ネットワーク・リソースまたはネットワーク使用を編成するために配置されたグラフ・ベースのアルゴリズムを利用する。そのようなグラフ・ベースのアルゴリズムは、特に、IEEE文書「A Graph Based Algorithm for Data Path Optimization in Custom Processors」に記載されている。残念ながら、この種のアルゴリズムは、一般にあるタイプのオブジェクト(たとえば、プロセッサ)専用なので、共通の特性の組(たとえば、プロセッサが実行しなければならないサイクル数)を有するオブジェクトなどのすべてのグラフ・ノードを検討する。したがって、この第5のツールにより、プログラムは、あるネットワークが同種オブジェクトからなるネットワークである場合に限って、そのネットワークを再編成すべきであることを知ることができる。さらに、プログラムはネットワーク要素の間の関係を得ることができない。最後に、このツールにより、ネットワーク再編成は行えない。
【0010】
さらに、上で述べたツールのどれによっても、プログラムは、「3つの続く要素を、それらに近い(たとえば、特性および/またはタイプに関して)ので第4の要素によって置換できる」など、要素の組に関する情報を得ることができない。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0011】
【非特許文献1】IEEE文書「A Graph Based Algorithm for Data Path Optimization in Custom Processors」
【非特許文献2】http://www.w3.org/TR/2004/REC−owl−guide−20040210/wine.rdf
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
したがって、本発明の目的は、少なくとも1つの故障しているネットワーク要素を置換することができるネットワーク要素の自動判定を可能にすることによって、この情況を改善することである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
このため、本発明は、少なくとも1つのネットワーク(要素を含む)のために働くデバイスであって、
i)ネットワーク要素およびこれらのネットワーク要素の間の関係の表現を定義する少なくとも1つのオントロジを格納するオントロジ・エージェントと、
ii)ネットワーク要素の状況が、このネットワーク要素が故障していることを示すときに、この故障しているネットワーク要素およびこの故障しているネットワーク要素と少なくとも1つの他のネットワーク要素との間の関係の表現を得るためにオントロジ・エージェントにアクセスし、その後、これらの他のネットワーク要素のそれぞれについて、そのそれぞれのオントロジ表現から故障しているネットワーク要素との機能的類似を表すパラメータ値を判定し、この判定されたネットワーク要素を用いて故障しているネットワーク要素を置換することを提案するために最高の機能的類似を表すパラメータ値を提供するネットワーク要素を他のネットワーク要素の中から判定するために配置された処理手段と
を含むデバイスを提供する。
【0014】
本発明によるデバイスは、別々にまたは組み合わせて考慮される追加の特性を含むことができ、特に、
その処理手段は、各ネットワーク要素が少なくとも1つの要素特性および少なくとも1つのクラス「特異性」(たとえば「クラス制約」または「クラス交わり」など)を含むオントロジ表現によって定義される場合に、故障しているネットワーク要素と他のネットワーク要素との間の共通のクラス特異性の個数および故障しているネットワーク要素とこの他のネットワーク要素との間の共通の要素特性の個数の第1の和と、故障しているネットワーク要素のクラス特異性の個数および故障しているネットワーク要素の要素特性の個数の第2の和との間の比からパラメータ値を判定するために配置され得、
変形形態では、その処理手段は、各ネットワーク要素が少なくとも1つの要素特性および少なくとも1つのクラス特異性を含むオントロジ表現によって定義される場合に、故障しているネットワーク要素および他のネットワーク要素(1つまたは複数)のオントロジ表現の特性および/またはクラス特異性に関連付けられた重みを考慮に入れながらパラメータ値を判定するために配置され得、
その処理手段は、故障しているネットワーク要素および他のネットワーク要素に共通するクラス特異性に関連付けられた重みならびに故障しているネットワーク要素およびこの他のネットワーク要素に共通する要素特性に関連付けられた重みの第1の和と、故障しているネットワーク要素のクラス特異性に関連付けられた重みおよび故障しているネットワーク要素の要素特性に関連付けられた重みの第2の和との間の比からパラメータ値を判定するために配置され得、
このデバイスは、ネットワークのネットワーク要素の状況を得るためにネットワークを照会するために配置されたインターフェース(またはネットワーク・エージェント)を含むことができる。
【0015】
本発明は、上で導入されたものなどのデバイスを含むコンピュータ・ソフトウェア製品をも提供する。
【0016】
本発明は、ネットワークの少なくとも1つの故障しているネットワーク要素を置換できるこのネットワークの要素を自動的に判定するための方法であって、ネットワーク要素の状況が、ネットワーク要素が故障していることを示すときに、
i)ネットワーク要素およびこれらのネットワーク要素の間の関係の表現を定義するオントロジ内に、故障しているネットワーク要素ならびにこの故障しているネットワーク要素と少なくとも1つの他のネットワーク要素との間の関係の表現を判定するステップと、その後、
ii)これらの他のネットワーク要素のそれぞれについて、そのそれぞれのオントロジ表現から故障しているネットワーク要素との機能的類似を表すパラメータ値を判定するステップと、
iii)この判定されたネットワーク要素を用いて故障しているネットワーク要素を置換することを提案するために、最高の機能的類似を表すパラメータ値を提供するネットワーク要素を他のネットワーク要素の中から判定するステップと
に存する方法をも提供する。
【0017】
本発明による方法は、別々にまたは組み合わせて考慮される追加の特性を含むことができ、特に、
各ネットワーク要素が少なくとも1つの要素特性および少なくとも1つのクラス特異性を含むオントロジ表現によって定義される場合に、故障しているネットワーク要素と他のネットワーク要素との間の共通のクラス特異性の個数および故障しているネットワーク要素とこの他のネットワーク要素との間の共通の要素特性の個数の第1の和と、故障しているネットワーク要素のクラス特異性の個数および故障しているネットワーク要素の要素特性の個数の第2の和との間の比からパラメータ値を判定することができ、
変形形態では、各ネットワーク要素が少なくとも1つの要素特性および少なくとも1つのクラス特異性を含むオントロジ表現によって定義される場合に、故障しているネットワーク要素および他のネットワーク要素(1つまたは複数)のオントロジ表現の特性および/またはクラス特異性に関連付けられた重みを考慮に入れながらパラメータ値を判定することができ、
故障しているネットワーク要素および他のネットワーク要素に共通するクラス特異性に関連付けられた重みならびに故障しているネットワーク要素およびこの他のネットワーク要素に共通する要素特性に関連付けられた重みの第1の和と、故障しているネットワーク要素のクラス特異性に関連付けられた重みおよび故障しているネットワーク要素の要素特性に関連付けられた重みの第2の和との間の比からパラメータ値を判定することができる。
【0018】
本発明の他の特徴および利益は、詳細に述べられた明細書およびその後の付録ならびに添付図面を検討すると明らかになるだろう。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】ネットワークに結合された本発明によるデバイスの実施形態の例を概略的に示す図である。
【図2】故障しているネットワーク要素に関する「機能的類似(または近接)の範囲」の例を概略的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
添付図面は、本発明を完成させるだけではなく、必要な場合にその定義に寄与するようにも働く場合がある。
【0021】
本発明は、少なくとも1つの故障しているネットワーク要素Iを置換できるネットワーク要素Ik’(ただし、k≠k’)を自動的に判定するためのデバイス(D)および関連する方法を提供することを目的とする。
【0022】
本発明によるデバイス(D)を、たとえばネットワーク(N)を管理するための機器またはアプリケーションの一部とするかこれに結合できることに留意することが重要である。したがって、そのようなデバイス(D)を、ソフトウェア・モジュール、電子回路(1つまたは複数)(またはハードウェア・モジュール)、またはハードウェア・モジュールおよびソフトウェア・モジュールの組合せからなるコンピュータ電子製品とすることができる。
【0023】
図1に概略的に示されているように、本発明によるデバイスDは、少なくとも1つのオントロジ・エージェントOAおよび処理モジュールPMを含む。
【0024】
次の説明では、「エージェント」は、どこか(たとえば、オントロジ・エージェントOAの場合にはデバイスD内)で実行されるプログラムを意味する。
【0025】
オントロジ・エージェントOAは、少なくとも、ネットワークNの要素(または個体、オブジェクト、もしくはコンポーネント)I(k>0)およびこれらのネットワーク要素Iの間の関係の表現を定義する少なくとも1つのオントロジOを格納するために配置される。
【0026】
より正確には、W3C(「World Wide Web Consortium」)によれば、ネットワークNの要素(または個体)Iのオントロジ表現は、
単一の名前付きのクラスまたは複数の関係から構成されるより複雑なクラスのいずれかとすることができ、定義された特性に対する制約または1つの制約と値の組との間の交わり(1つまたは複数)などの1つまたは複数の特異性を有することができる、1つの(唯一の)クラスと、
1つまたは複数の要素(または個体)特性と、
同一のネットワークNの少なくとも1つの他の要素(または個体)I(k’≠k)との1つまたは複数の関係と
によって定義される。
【0027】
上で述べた定義が、古典的なオントロジの要素表現の定義であることに留意することが重要である。しかし、本発明は、要素表現が各クラス特異性)に関連する選択された重みおよび/または各要素(または個体)特性に関連する選択された重みをさらに含む、「強化された」または「増補された」オントロジをも導入する。これは、古典的なオントロジにおいて、すべてのクラス特異性重みが1と等しく、すべての要素特性重みが1と等しいことを意味する。
【0028】
本発明は、すべてのタイプのネットワーク要素に対処するので、すべてのタイプの領域で操作される用語(または概念)およびこれらの用語(または概念)の間の関係を形式的な形で記述するすべてのタイプのオントロジに対処する。
【0029】
たとえば、オントロジOは、OWL(「Ontology Web Language」)などの選択されたオントロジ言語を用いて記述される。しかし、オントロジOを、たとえばRDF/XML(「Resource Description Framework/eXtended Markup Language」)などの別のオントロジ言語を用いて記述することもできる。OWLおよびRDF/XMLが、W3Cによって開発され、標準化された2つのオントロジ言語であることを想起されたい。
【0030】
オントロジ・エージェントOAは、図示されているように、少なくとも1つのオントロジOを格納する格納手段を含むことができる。しかし、オントロジ(1つまたは複数)を、オントロジ・エージェントOAの一部ではなく、またデバイスDの一部ですらない、オントロジ・エージェントOAがアクセスできる格納手段に格納することができる。この格納手段は、少なくとも1つのオントロジOを格納できるようになるや否や当業者から知られる任意のタイプのものとすることができる。したがって、この格納手段を、オントロジ・エージェントOAによって読み取ることができる、データベース、フラッシュ・メモリ、ROM、RAM、CD(「コンパクト・ディスク」)またはDVD(「ディジタル・ビデオ・ディスク」)、フラット・ファイル・システム、またはすべての他の種類のリポジトリとすることができる。
【0031】
処理モジュールPMは、ネットワーク要素Iの状況が、ネットワーク要素Iが故障していることを示すときに介入するために配置される。
【0032】
本明細書では、「状況」によって、ネットワーク要素Iが故障している(すなわち、一時的に破壊されるか使用不能であるか取出が不可能である)ことを示すすべてのタイプのパラメータまたは変数を意味する。
【0033】
ネットワーク要素状況を、デバイスDの一部とすることができる、図1の非限定的な例に示された格納手段EMに格納することができる。しかし、ネットワーク要素状況を、デバイスDの一部ではないがオントロジ・エージェントOAがアクセスできる格納手段EMに格納することができる。この格納手段EMは、ネットワーク要素状況を格納できるようになるや否や当業者から知られる任意のタイプのものとすることができる。したがって、この格納手段EMを、データベース、RAM、フラット・ファイル・システム、またはすべての他の種類のリポジトリとすることができる。
【0034】
ネットワーク要素状況は、格納手段EMに接続される(直接にまたは間接に)、図1の非限定的な例に示されているようにデバイスDの一部とすることができるインターフェースまたはネットワーク・エージェントSAによって提供される。しかし、このインターフェースまたはネットワーク・エージェントSAを、デバイスDの外部とすることができる。そのようなインターフェースまたはネットワーク・エージェントSAは、ネットワークNのネットワーク要素Iの状況を得るためにネットワークNを照会するために配置される。
【0035】
たとえば、インターフェースまたはネットワーク・エージェントSAは、ネットワークNを照会するのにSNMPプロトコルを使用し、ある種の管理情報ベース(すなわちMIB)を構成する。
【0036】
たとえば、インターフェースまたはネットワーク・エージェントSAは、ネットワーク要素I(すべてまたはそのうちの一部のみ)に(おそらくは専用の)メッセージを送信し、メッセージ送信後30秒のうちにネットワーク要素Iから応答(たとえば、肯定応答受取)を受信しない場合には、このネットワーク要素Iが故障していると考え、したがって、このネットワーク要素Iに「故障状況」を関連付け、この「故障状況」を、故障しているネットワーク要素Iの識別子に対応して格納手段EMに格納する。
【0037】
インターフェースまたはネットワーク・エージェントSAが、自動的に(おそらくは周期的に)または要求(おそらくは処理モジュールPMから発する)時にのいずれかにネットワークNを照会できることに留意することが重要である。
【0038】
故障しているネットワーク要素Iに関する故障状況が格納手段EMに格納されるときに、処理モジュールPMは、オントロジ・エージェントOAにアクセスして、この故障しているネットワーク要素Iおよびこの故障しているネットワーク要素Iと少なくとも1つの他のネットワーク要素Ik’(k’≠k)との間の関係の表現を得る。次に、処理モジュールPMは、これらの他のネットワーク要素Ik’(すなわち、故障しているネットワーク要素Iとの関係を有するネットワーク要素)のそれぞれのパラメータ値を判定する。本明細書では、「パラメータ値」によって、故障しているネットワーク要素(または個体)Iとのネットワーク要素(または個体)Ik’の機能的類似(または近接もしくは近傍)の表現であるパラメータの値を意味する。
【0039】
処理モジュールPMは、ネットワーク要素(または個体)Ik’および故障しているネットワーク要素Iのそれぞれのオントロジ表現から各パラメータ値を判定する。
【0040】
この判定を、重みが各クラス特異性および/または各要素(または個体)特性に関連するかまたは関連しないかによって決まる少なくとも2つの異なるやり方に従って実行することができる。
【0041】
第1のやり方は、各クラス特異性および/または各要素(または個体)特性に重みが割り当てられない(または1と等しい重みが割り当てられる)場合に関する。この場合には、処理モジュールPMは、第1の和S1と第2の和S2との間の比Rからパラメータ値を判定する。言い換えると、R=S1/S2である。
【0042】
第1の和S1は、故障しているネットワーク要素Iと他のネットワーク要素Ik’との両方に共通するクラス特異性の個数N11に故障しているネットワーク要素Iとこの他のネットワーク要素Ik’との両方に共通する要素特性の個数N12を加えたものと等しい。言い換えると、S1=N11+N12である。
【0043】
第2の第1の和S2は、故障しているネットワーク要素Iのクラス特異性の個数N21に故障しているネットワーク要素Iの要素特性の個数N22を加えたものと等しい。言い換えると、S1=N21+N22である。
【0044】
したがって、第1の場合には、パラメータ値は、(N11+N12)/(N21+N22)と等しい比Rの値である。
【0045】
第2のやり方は、可変重みが各クラス特異性および/または各要素(または個体)特性に関連付けられる場合に関する。この場合には、処理モジュールPMは、故障しているネットワーク要素Iおよび他のネットワーク要素(1つまたは複数)Ik’のオントロジ表現の特性および/またはクラス特異性に関連付けられる重みを考慮に入れながらパラメータ値を判定する。
【0046】
たとえば、処理モジュールPMは、第1の和S1’と第2の和S2’との間の比R’からパラメータ値を判定することができる。言い換えると、R’=S1’/S2’である。
【0047】
第1の和S1’は、故障しているネットワーク要素Iと他のネットワーク要素Ik’との両方に共通するクラス特異性にそれぞれ関連付けられる重みWjkおよびWjk’の和に故障しているネットワーク要素Iと他のネットワーク要素Ik’との両方に共通する要素(または個体)特性にそれぞれ関連付けられる重みW’ikおよびW’ik’の和を加えたものと等しい。言い換えると、
【数1】

である。
【0048】
第2の和S2’は、故障しているネットワーク要素Iの異なるクラス特異性にそれぞれ関連付けられる重みWnkの和に故障しているネットワーク要素Iの異なる要素(または個体)特性にそれぞれ関連付けられる重みW’mkの和を加えたものと等しい。言い換えると、
【数2】

である。
【0049】
nが、故障しているネットワーク要素Iのクラス特異性のいずれかを指定するインデックスであり、jが、故障しているネットワーク要素Iと他のネットワーク要素Ik’との両方に共通するクラス特異性のいずれかだけを指定するインデックスであることに留意することが重要である。同様に、mは、故障しているネットワーク要素Iの要素(または個体)特性のいずれかを指定するインデックスであり、iは、故障しているネットワーク要素Iと他のネットワーク要素Ik’との両方に共通する要素(または個体)特性のいずれかだけを指定するインデックスである。
【0050】
したがって、第2の場合には、パラメータ値は、
【数3】

と等しい比R’の値である。
【0051】
パラメータ値の判定中に使用される重みが、処理モジュールPMによって(たとえば対応テーブルを介して)知られるか、関係する要素(または個体)IおよびIk’のオントロジ表現に含まれる(増補された(または強化された)オントロジOの場合)かのいずれかとすることができることに留意することが重要である。
【0052】
パラメータ値の判定の例のより形式的な(すなわち、数学)表現を、付録で与える。この非限定的な例では、検討される要素(または個体)は、「セラックス・ソーヴィニヨン・ブラン」と呼ばれる白ワインである。
【0053】
処理モジュールPMは、ネットワーク要素(または個体)の異なる対(Ik’,I)のパラメータ値を判定した後に、対(Ik’,I)の(他の)ネットワーク要素Ik’の中で、最高の機能的類似(または近接)を表すパラメータ値を提供するネットワーク要素を判定する。その後、処理モジュールPMは、そのようなネットワーク要素Ik’を判定した後に、出力上にメッセージPEを配送し、このメッセージは、故障しているネットワーク要素Iをこの判定されたネットワーク要素Ik’によって置換することを提案するものである。
【0054】
図1の非限定的な例に示されているように、このメッセージPEを、ローカルに処理するかネットワークNの選択されたネットワーク管理機器に送信することができるようにするために、インターフェースまたはネットワーク・エージェントSAに供給することができる。故障しているネットワーク要素Iを、自動的にまたはネットワーク・マネージャから発する認可の受信時にのいずれかで、1つまたは複数の判定されたネットワーク要素Ik’によって置換することができる。
【0055】
1つまたは複数の判定されたネットワーク要素Ik’が、故障しているネットワーク要素Iを効果的に置換するときに、サード・パーティ(プログラム)がこの故障しているネットワーク要素Iを使用することを望むたびに、ネットワークNが、これを判定されたネットワーク要素Ik’のうちの1つの近くに自動的に再ルーティングすることに留意することが重要である。
【0056】
プリンタからなるネットワーク要素(または個体)Iのパラメータ値の判定の2つの非限定的な例を、後で与える。この2つの例は、それぞれ、上で説明した第1の場合(重みなし)および第2の場合(重みあり)に対応する。
【0057】
次を仮定する。
第1プリンタIは、
2つのクラス特異性(ここでは、特性「プリンタのタイプ」に対する2つのクラス制約)すなわち、
・消費者のタイプ 会社(重み=0.5)
・黒レーザ(重み=2)
3つの要素(または個体)特性すなわち、
・黒解像度 >600×600dpi(重み=2)
・プリント・メモリ 8MB(重み=2)
・プロセッサ 266MHz(重み=2)
を含むオントロジ表現に関連し
第2プリンタIは、
2つのクラス特異性(ここでは、2つのクラス制約)すなわち、
・消費者のタイプ 会社(重み=0.5)
・カラー・インクジェット(重み=2)
4つの要素(または個体)特性すなわち、
・カラー解像度 >28ppm(重み=2)
・黒解像度 >22ppm(重み=2)
・用紙入力容量 >100枚(重み=0.5)
・用紙トレイ >3(重み=0.5)
を含むオントロジ表現に関連し
第3プリンタIは、
2つのクラス特異性(ここでは、2つのクラス制約)すなわち、
・消費者のタイプ 家庭およびホーム・オフィス(重み=0.5)
・写真専用(重み=2)
3つの要素(または個体)特性すなわち、
・赤目修正(重み=2)
・ワン・ボタン印刷(重み=0.5)
・写真印刷解像度 >4800×1200dpi(重み=2)
を含むオントロジ表現に関連し
第4プリンタIは、
2つのクラス特異性(ここでは、2つのクラス制約)すなわち、
・消費者のタイプ 会社(重み=0.5)
・マルチファンクション(重み=2)
5つの要素(または個体)特性すなわち、
・カラー解像度 >28ppm(重み=2)
・黒解像度 >22ppm(重み=2)
・スキャナ・タイプ フラットベッド(重み=2)
・用紙入力容量 >100枚(重み=0.5)
・用紙トレイ =1(重み=0.5)
を含むオントロジ表現に関連する。
【0058】
故障しているプリンタが、第2プリンタIであり、第1の比R(R=S1/S2、重みなしの第1の場合)を使用する場合には、次が得られる。
R(I,I)=(1+0)/(2+4)=0.16=16%、
R(I,I)=(0+0)/(2+4)=0=0%、
R(I,I)=(1+3)/(2+4)=0.66=66.6%。
【0059】
この3つのパラメータ値Rは、故障している第2プリンタIの「機能的類似(または近接)の範囲」の3つの点と見なすことができる。そのような範囲の例を、図2に示す。
【0060】
この第1の場合では、最高の機能的類似(または近接)Rを提供するプリンタは、第4プリンタI(66.6%)である。したがって、処理モジュールPMは、故障している第2プリンタIを第4プリンタIによって置換することを提案するメッセージPEを配送する。
【0061】
ここで、故障しているプリンタが第2プリンタIであり、第2の比R’(R’=S1’/S2’、重みありの第2の場合)を使用する場合には、次が得られる。
R’(I,I)=(0.5+0)/(2,5+5)=0.06=6%、
R’(I,I)=(0+0)/(2,5+5)=0=0%、
R’(I,I)=(0.5+4.5)/(2,5+5)=0.83=83%。
【0062】
この第2の場合には、依然として最高の機能的類似(または近接)R’を提供するプリンタは、第4プリンタI(83%)である。したがって、処理モジュールPMは、故障している第2プリンタIを第4プリンタIによって置換することを提案するメッセージPEを配送する。
【0063】
本発明を、ネットワークNの少なくとも1つの故障しているネットワーク要素Iを置換できるネットワークNの要素Ik’(ただし、k≠k’)を自動的に判定する方法に関して検討することもできる。
【0064】
そのような方法を、図1を参照して上で説明したものなどのデバイスDによって実施することができる。したがって、その主要な特性だけを、下で述べる。
【0065】
本発明による方法は、ネットワーク要素Iの状況が、ネットワーク要素(I)が故障していることを示すときに、
i)ネットワーク要素Iおよびこれらのネットワーク要素の間の関係の表現を定義するオントロジO内に、故障しているネットワーク要素Iならびにこの故障しているネットワーク要素Iと少なくとも1つの他のネットワーク要素Ik’(ただしk’≠k)との間の関係の表現を判定するステップと、その後、
ii)これらの他のネットワーク要素Ik’のそれぞれについて、そのそれぞれのオントロジ表現から故障しているネットワーク要素Iとの機能的類似を表すパラメータ値を判定するステップと、
iii)この判定されたネットワーク要素を用いて故障しているネットワーク要素Ik’を置換することを提案するために、最高の機能的類似を表すパラメータ値を提供するネットワーク要素を他のネットワーク要素Ik’の中から判定するステップと
に存する。
【0066】
本発明は、ネットワークの動的再構成だけではなく、ネットワークへの動的ネットワーク要素集積をも行うことを可能にする。
【0067】
本発明は、上で例としてのみ説明した方法およびデバイスの実施態様に限定されるのではなく、下の特許請求の範囲に含まれると当業者によって考えられる可能性があるすべての代替実施形態を含む。
【0068】
付録
この後では、「セラックス・ソーヴィニヨン・ブラン」と呼ばれる白ワインである要素(または個体)を検討する。この白ワインは、「ソーヴィニヨン・ブラン」と呼ばれる等級(クラス)に属し、そのオントロジ表現は、W3Cによって定義されたワイン・オントロジの一部である(たとえば、インターネット・アドレス「http://www.w3.org/TR/2004/REC−owl−guide−20040210/wine.rdf」を参照されたい)。セラックス・ソーヴィニヨン・ブランのオントロジ表現を部分的に定義する個体(または要素)特性の組(locatedIn、hasMaker、hasSugar、hasFlavor、およびhasBoby)が、後で与えられる。

<SauvignonBlanc rdf:ID="SelaksSauvignonBlanc">
<locatedIn rdf:resource="#NewZealandRegion" />
<hasMaker rdf:resource="#Selaks" />:
<hasSugar rdf:resource="#Dry" />
<hasFlavor rdf:resource="#Moderate" />
<hasBody rdf:resource="#Medium" />
</SauvignonBlanc>
【0069】
重みの関連付け
何がワインに関して最も関連する情報であるのかを判定することを可能にするために、後で例として述べるように、選択された重みを、これらの個体(または要素)特性のうちの少なくとも1つおよび/またはソーヴィニヨン・ブラン・クラスの少なくとも1つの特異性に関連付けることができる。
<owl:ObjectProperty rdf:ID="locatedIn" rdf-ext:weight="0.1">
<rdf:type rdf:resource="&owl; TransitiveProperty" />
<rdfs:domain...rdf:resource="http://www.w3.org/2002/07/owl#Thing" />
<rdfs:range rdf:resource="#Region" />
</owl:ObjectProperty>

<owl:ObjectProperty rdf:ID="hasFlavor" rdf-ext:weight="1">
<rdf:type rdf:resource="&owl; FunctionalProperty" />
<rdfs:subPropertyOf rdf:resource="#hasWineDescriptor" />
<rdfs:range rdf:resource="#WineFlavor" />
</owl:ObjectProperty>

<owl:ObjectProperty rdf:ID="hasBody" rdf-ext:weight="1">
<rdf:type rdf:resource="&owl; FunctionalProperty" />
<rdfs:subPropertyOf rdf:resource="#hasWineDescriptor" />
<rdfs:range rdf:resource="#WineBody" />
</owl:ObjectProperty>

<owl:Class rdf:ID="SauvignonBlanc">
<owl:intersectionOf rdf:parseType="Collection" rdf-...
...ext :weight="5">
<owl:Class rdf:about="#SemillonOrSauvignonBlanc" />
<owl:Restriction rdf-ext:weight="5">
<owl:onProperty rdf: resource="#madeFromGrape" />
<owl:hasValue rdf:resource="#SauvignonBlancGrape" />

</owl:Restriction>
<owl:Restriction rdf-ext:weight="3">
<owl:onProperty rdf:resource="#madeFromGrape" />
<owl:maxCardinalityrdf:datatype="&xsd;...
...nonNegativeInteger">1</owl:maxCardinality>
</owl:Restriction>
</owl:intersectionOf>
</owl:Class>
【0070】
この非限定的な例では、クラス特異性は、それらに特権を与えるために、要素(または個体)特性に関連付けられるものより重要な関連付けられた重みを有する。
【0071】
機能的類似(または近接もしくは近傍)の判定
次では、その定義が後で与えられる変数を利用する。
は、個体(または要素)を表す。
は、クラスを表す。
は、特性を表す。
C(I)は、個体Iのクラスを表す。
CS(C(I))は、個体クラスIのクラス特異性「i」を表す。
(I)は、個体「I」の特性「i」を表す。
Ω(I)は、クラス特異性CS(C(I))に関連付けられた重みを表す。
ω(I)は、個体特性P(I)に関連付けられた重みを表す。
【数4】

Ψ(A,B)は、AとBとの間の機能的類似(または近接)を表す。
【0072】
次では、次の判断基準をも利用する。
同一クラスの2つのクラス特異性は、必ず別個であり、
同一要素(または個体)の2つの特性は、必ず別個であり、
すべてのクラスは、互いに別個であり、
すべての要素(または個体)特性は、互いに別個である。
【0073】
これらの判断基準は、上で与えた変数定義を考慮に入れて、次の式によって数学的に定義することができる。
∀(i,j,k)∈N,i≠j⇒CS(C(I)≠CS(C(I))
∀(i,j,k)∈N,i≠j⇒CS(C)≠CS(C
∀(i,j,k)∈N,i≠j⇒P(I)≠P(I
∀(i,j)∈N,i≠j⇒P≠P
∀(i,j)∈N,i≠j⇒C≠C
【0074】
要素(または個体)オントロジ表現が、
1つ(唯一)のクラス。このクラスは、単一の名前付きのクラスまたは複数の関係から構成されるより複雑なクラスのいずれかとすることができる。さらに、このクラスは、1つまたは複数の特異性(たとえば、制約または交わり)を有することができ、「増補されたオントロジ」の場合に、それぞれが選択された重みを有する(古典的なオントロジでは、すべてのクラス特異性重みが1と等しい)、
「増補されたオントロジ」の場合に、それぞれが選択された重みを有する(古典的なオントロジでは、すべての要素特性重みが1と等しい)1つまたは複数の要素(または個体)特性、および
少なくとも1つの他の要素(または個体)との1つまたは複数の関係
によって定義されると仮定する場合に、故障している要素(または個体)Iと他の要素(または個体)Iとの間の機能的類似(または近接もしくは近傍)を、次の式によって定義することができ、
【数5】

2つのオントロジ・クラスの間の機能的類似(または近接もしくは近傍)を、次の式によって定義することができる。
【数6】

【0075】
ある要素(または個体)と他の要素(または個体)の組との間の機能的類似(または近接もしくは近傍)を定義する式を作成することも可能である。そのような式は、特に、要素(または個体)の組を要素(またはオブジェクト)によって置換しなければならない場合に使用することができる。ある要素(または個体)と別の要素(または個体)との間の近接が、これらの要素(または個体)が共通して何も有しないときに0に近いという事実を考慮に入れる場合には、この式を、次の積として表すことができ、
【数7】

あるクラスとクラスの組との間の機能的類似(または近接もしくは近傍)を、次の積によって定義することができる。
【数8】

【0076】
ある要素(または個体)と少なくとも1つの他の要素(または個体)の組との間の機能的類似(または近接もしくは近傍)を判定することを可能にするプログラムの非限定的な例を、後で与える。そのようなプログラムを、クラスの場合に簡単に置き換えることができる。
// プログラム変数を宣言する
Neighbor = {Individual, Proximity};
Neighbourhood = {Individual, MapOf(Neighbor)};
Neighbourhoods = MapOf(Neighbourhood);
// プログラム変数を初期化する
Neighbourhoods Ns = CreateEmptyNeighbourhoods();
// メイン関数
Work(Ontology O)
{
// 反復する
Foreach (Element el of type Individual in Ontology)
{
Neighbourhood Ne1 = CreateEmptyNeighbourhood();
// e1以外の各要素をとり、e1と比較する
Foreach (Element e2 of type Individual in Ontorogy
and e2 ≠e1)
{
D = GetProximity(e1,e2);
If (D > 0)
{
Neighbor N = Neighbor {e2, D};
AddInNeighbourhood(Ne1,N);
}
}
AddInNeighbourhoods(Ns, Ne1);
}
}
// 表すべき唯一の興味深い関数
GetProximity(Individual i1, Individual i2)
{
Properties P1 = GetPropertiesFromClassicalReasoner
(e1);
Class C1 = GetClassFromClassicalReasoner (e1);
ClassRelations CR1 =...
...GetClassSpecificitiesFromClassicalReasoner(C1);

Properties P2 = GetPropertiesFromClassicalReasoner
(e2);
Class C2 = GetClassFromClassicalReasoner (e2);
ClassRealations CR2 =...
...GetClassSpecificitiesFromClassicalReasoner(C2);

Int Proximity = 0;
Int N = 0;
Int D = 0;
Foreach (element cr1 in CR1)
{
Foreach (element cr2 in CR2)
{
if
(GetEquivalenceFromClassicalReasoner(cr1,cr2
)
{
N += GetWeight(cr1); // 古典的なオントロジでは
値は「1」と等しい
}
D += GetWeight(cr1);
}
}
Foreach (element p1 in P1)
{
Foreach (element p2 in P2)
{
if
(GetEquivalenceFromClassicalReasoner(p1,p2)
{
N += GetWeight(p1); // 古典的なオントロジでは
値は「1」と等しい
}
D += GetWeight(p1);
}
}
if (D > 0)
Proximity = N / D;
else
Proxoimity = 0;
Return Proximity ;
}

【特許請求の範囲】
【請求項1】
要素を含む少なくとも1つのネットワーク(N)用のデバイス(D)であって、i)前記ネットワーク要素および前記ネットワーク要素の間の関係の表現を定義する少なくとも1つのオントロジを格納するオントロジ・エージェント(OA)と、ii)ネットワーク要素の状況が、前記ネットワーク要素が故障していることを示すときに、前記故障しているネットワーク要素および前記故障しているネットワーク要素と少なくとも1つの他のネットワーク要素との間の関係の表現を得るために前記オントロジ・エージェント(OA)にアクセスし、その後、前記他のネットワーク要素のそれぞれについて、そのそれぞれのオントロジ表現から前記故障しているネットワーク要素との機能的類似を表すパラメータ値を判定し、判定されたネットワーク要素を用いて前記故障しているネットワーク要素を置換することを提案するために最高の機能的類似を表す前記パラメータ値を提供するネットワーク要素を前記他のネットワーク要素の中から判定するために配置された処理手段(PM)とを含む、デバイス(D)。
【請求項2】
前記処理手段(PM)は、各ネットワーク要素が少なくとも1つの要素特性および少なくとも1つのクラス特異性を含むオントロジ表現によって定義される場合に、前記故障しているネットワーク要素と他のネットワーク要素との間の共通のクラス特異性の個数および前記故障しているネットワーク要素と前記他のネットワーク要素との間の共通の要素特性の個数の第1の和と、前記故障しているネットワーク要素のクラス特異性の個数および前記故障しているネットワーク要素の要素特性の個数の第2の和との間の比からパラメータ値を判定するために配置される、請求項1に記載のデバイス。
【請求項3】
前記処理手段(PM)は、各ネットワーク要素が少なくとも1つの要素特性および少なくとも1つのクラス特異性を含むオントロジ表現によって定義される場合に、前記故障しているネットワーク要素および前記他のネットワーク要素(1つまたは複数)の前記オントロジ表現の前記特性および/または前記クラス特異性に関連付けられた重みを考慮に入れながらパラメータ値を判定するために配置される、請求項1に記載のデバイス。
【請求項4】
前記処理手段(PM)は、前記故障しているネットワーク要素および他のネットワーク要素に共通する前記クラス特異性に関連付けられた前記重みならびに前記故障しているネットワーク要素および前記他のネットワーク要素に共通する前記要素特性に関連付けられた前記重みの第1の和と、前記故障しているネットワーク要素の前記クラス特異性に関連付けられた前記重みおよび前記故障しているネットワーク要素の前記要素特性に関連付けられた前記重みの第2の和との間の比からパラメータ値を判定するために配置される、請求項3に記載のデバイス。
【請求項5】
前記ネットワークのネットワーク要素の状況を得るために前記ネットワークを照会するために配置されたインターフェース(SA)を含む、請求項1乃至4のいずれか1項に記載のデバイス。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれか1項に記載のデバイス(D)を含むことを特徴とするコンピュータ・ソフトウェア製品。
【請求項7】
ネットワーク(N)の少なくとも1つの故障しているネットワーク要素を置換できる前記ネットワーク(N)の要素を自動的に判定する方法であって、ネットワーク要素の状況が、前記ネットワーク要素が故障していることを示すときに、i)前記ネットワーク要素および前記ネットワーク要素の間の関係の表現を定義するオントロジ内に、前記故障しているネットワーク要素ならびに前記故障しているネットワーク要素と少なくとも1つの他のネットワーク要素との間の関係の表現を判定するステップと、その後、ii)前記他のネットワーク要素のそれぞれについて、そのそれぞれのオントロジ表現から前記故障しているネットワーク要素との機能的類似を表すパラメータ値を判定するステップと、iii)判定されたネットワーク要素を用いて前記故障しているネットワーク要素を置換することを提案するために、最高の機能的類似を表す前記パラメータ値を提供するネットワーク要素を前記他のネットワーク要素の中から判定するステップとに存する、方法。
【請求項8】
各ネットワーク要素が少なくとも1つの要素特性および少なくとも1つのクラス特異性を含むオントロジ表現によって定義される場合に、前記故障しているネットワーク要素と他のネットワーク要素との間の共通のクラス特異性の個数および前記故障しているネットワーク要素と前記他のネットワーク要素との間の共通の要素特性の個数の第1の和と、前記故障しているネットワーク要素のクラス特異性の個数および前記故障しているネットワーク要素の要素特性の個数の第2の和との間の比からパラメータ値を判定する、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
各ネットワーク要素が少なくとも1つの要素特性および少なくとも1つのクラス特異性を含むオントロジ表現によって定義される場合に、前記故障しているネットワーク要素および前記他のネットワーク要素(1つまたは複数)の前記オントロジ表現の前記特性および/または前記クラス特異性に関連付けられた重みを考慮に入れながらパラメータ値を判定する、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記故障しているネットワーク要素および他のネットワーク要素に共通する前記クラス特異性に関連付けられた前記重みならびに前記故障しているネットワーク要素および前記他のネットワーク要素に共通する前記要素特性に関連付けられた前記重みの第1の和と、前記故障しているネットワーク要素の前記クラス特異性に関連付けられた前記重みおよび前記故障しているネットワーク要素の前記要素特性に関連付けられた前記重みの第2の和との間の比からパラメータ値を判定する、請求項9に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2012−502528(P2012−502528A)
【公表日】平成24年1月26日(2012.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−525490(P2011−525490)
【出願日】平成21年8月5日(2009.8.5)
【国際出願番号】PCT/EP2009/060151
【国際公開番号】WO2010/026014
【国際公開日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【出願人】(391030332)アルカテル−ルーセント (1,149)
【Fターム(参考)】