映像信号処理装置及び映像信号処理方法
【課題】 映像信号を一旦メモリに保存することなくオプティカルブラック段差の補正を行うことを可能とし、次の撮影までの間隔を短くする。
【解決手段】 撮像手段より出力される映像信号302内のオプティカルブラック領域303からオプティカルブラックレベルを検出し、算出されたオプティカルブラックレベルに基づいて、オプティカルブラック領域303以降に撮像手段より出力される映像信号301のオプティカルブラック段差を補正する。
【解決手段】 撮像手段より出力される映像信号302内のオプティカルブラック領域303からオプティカルブラックレベルを検出し、算出されたオプティカルブラックレベルに基づいて、オプティカルブラック領域303以降に撮像手段より出力される映像信号301のオプティカルブラック段差を補正する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オプティカルブラック段差補正が可能な映像信号処理装置及び映像信号処理方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般にレンズ系と撮像素子とを有する撮像装置においては、例えばレンズ系による周辺光量落ちなどによって撮像される画像にシェーディングなどの障害が発生する恐れがある。このような障害に対しては、例えばレンズ系を多枚数で設計して障害の発生を防止することも行われるが、このような多枚数で設計されるレンズ系は高価であり、コンパクトカメラ等には採用が困難な場合が多い。
【0003】
一方、例えば半導体撮像素子を用いる機器のように信号の取り出しがXY座標に従って行われる場合には、取り出された映像信号に対するデジタル処理によって画像を補正することができる。そこで従来から、例えば安価なレンズ系で撮像したために生じる歪みや、周辺光量落ち、色にじみ等のレンズシェーディングをデジタル補正する技術が提案されている。例えば特許文献1では、一般にレンズシェーディングはレンズ系光軸から補正画素までの距離の関数になっていると考えられるため、いわゆるピタゴラスの定理を利用したd=√(X^2+Y^2)でレンズ系光軸から補正画素までの距離dを計算して、レンズ系光軸から補正画素までの距離の関数であるシェーディング係数を各補正画素に適用して補正を実施する技術が提案されている。
【0004】
このようなシェーディング補正を適用する際には、各画素のOB(オプティカルブラック)段差を先に補正することで、OB段差をシェーディング補正により過補正しないようにすることが一般的である。
【0005】
また、WB(ホワイトバランス)検出のような処理も、OB段差が存在すると正しく検出できないため、各画素のOB段差を先に補正することが一般的である。
【0006】
そのため、OBレベルを検出してOB段差を補正する方法としては、被写体確認のために撮像素子から画素間引きしながら連続フィールドを読み出して映像信号を処理する「モニタモード(EVF)」においては、図13のように前のフィールドのOBレベル検出結果を用いてOB段差を補正し、記録画像撮影のために撮像素子から全画素を単写もしくは連写で読み出して映像信号を処理する「静止画像モード(本画像)」においては、図13のように撮像素子から映像信号を読み出す際にOBレベルを検出し、その映像信号を一旦メモリに保持して、映像信号をメモリから読み出す際に,OB段差を補正するのが一般的である。
【0007】
【特許文献1】特開2004−266750号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上記のように静止画撮影モードにおいてOB段差を補正するために映像信号を一旦メモリに保持してまた読み出すという処理をすると、次の撮影までの間隔が長くなってしまい、ユーザのストレスやシャッターチャンスの喪失などにつながってしまう。
【0009】
そこで、本発明の目的は、映像信号を一旦メモリに保存することなくオプティカルブラック段差の補正を行うことを可能とし、次の撮影までの間隔を短くすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の映像信号処理装置の第1の態様は、被写体像の映像信号を出力する撮像手段と、前記撮像手段より出力される映像信号内のオプティカルブラック領域からオプティカルブラックレベルを検出するオプティカルブラックレベル検出手段と、前記オプティカルブラックレベル検出手段により算出されたオプティカルブラックレベルに基づいて、前記オプティカルブラック領域以降に前記撮像手段より出力される映像信号のオプティカルブラック段差を補正するオプティカルブラック段差補正手段と、前記撮像手段における所定の画素数から映像信号を出力する第1のモードと前記撮像手段における前記所定の画素数より少ない画素数から映像信号を出力する第2のモードとの間でモード切り替えを制御するモード切替手段とを有し、前記オプティカルブラックレベル検出手段は、前記第2のモード時に前記撮像手段より出力される映像信号からオブティカルブラックレベルを検出し、オプティカルブラック段差補正手段は、前記第1のモード時における撮影条件に基づいて前記オプティカルブラックレベル検出手段により検出されたオプティカルブラックレベルから前記第1のモード時におけるオプティカルブラックレベルを算出し、算出した前記第1のモード時におけるオプティカルブラックレベルに基づいて、前記第1のモード時に前記撮像手段より出力される映像信号を対象にオプティカルブラック段差の補正を行うことを特徴とする。
本発明の映像信号処理装置の第2の態様は、被写体像の映像信号を出力する撮像手段と、前記撮像手段より出力される映像信号内のオプティカルブラック領域からオプティカルブラックレベルを検出するオプティカルブラックレベル検出手段と、前記オプティカルブラックレベル検出手段により算出されたオプティカルブラックレベルに基づいて、前記オプティカルブラック領域以降に前記撮像手段より出力される映像信号のオプティカルブラック段差を補正するオプティカルブラック段差補正手段と、前記撮像手段における所定の画素数から映像信号を出力する第1のモードと前記撮像手段における前記所定の画素数より少ない画素数から映像信号を出力する第2のモードとの間でモード切り替えを制御するモード切替手段とを有し、前記オプティカルブラックレベル検出手段は、前記第2のモード時に、前記第1のモード時に合わせた撮影条件で前記撮像手段より出力される映像信号からオプティカルブラックレベルを検出し、検出したオプティカルブラックレベルに基づいて、前記第1のモード時に前記撮像手段より出力される映像信号を対象にオプティカルブラック段差の補正を行うことを特徴とする。
本発明の映像信号処理方法の第1の態様は、撮像手段より出力される被写体像の映像信号の映像信号処理方法であって、前記撮像手段より出力される映像信号内のオプティカルブラック領域からオプティカルブラックレベルを検出するオプティカルブラックレベル検出ステップと、前記オプティカルブラックレベル検出ステップにより算出されたオプティカルブラックレベルに基づいて、前記オプティカルブラック領域以降に前記撮像手段より出力される映像信号のオプティカルブラック段差を補正するオプティカルブラック段差補正ステップと、前記撮像手段における所定の画素数から映像信号を出力する第1のモードと前記撮像手段における前記所定の画素数より少ない画素数から映像信号を出力する第2のモードとの間でモード切り替えを制御するモード切替ステップとを有し、前記オプティカルブラックレベル検出ステップは、前記第2のモード時に前記撮像手段より出力される映像信号からオブティカルブラックレベルを検出し、オプティカルブラック段差補正ステップは、前記第1のモード時における撮影条件に基づいて前記オプティカルブラックレベル検出ステップにより検出されたオプティカルブラックレベルから前記第1のモード時におけるオプティカルブラックレベルを算出し、算出した前記第1のモード時におけるオプティカルブラックレベルに基づいて、前記第1のモード時に前記撮像手段より出力される映像信号を対象にオプティカルブラック段差の補正を行うことを特徴とする。
本発明の映像信号処理方法の第2の態様は、撮像手段より出力される被写体像の映像信号の映像信号処理方法であって、前記撮像手段より出力される映像信号内のオプティカルブラック領域からオプティカルブラックレベルを検出するオプティカルブラックレベル検出ステップと、前記オプティカルブラックレベル検出ステップにより算出されたオプティカルブラックレベルに基づいて、前記オプティカルブラック領域以降に前記撮像手段より出力される映像信号のオプティカルブラック段差を補正するオプティカルブラック段差補正ステップと、前記撮像手段における所定の画素数から映像信号を出力する第1のモードと前記撮像手段における前記所定の画素数より少ない画素数から映像信号を出力する第2のモードとの間でモード切り替えを制御するモード切替ステップとを有し、前記オプティカルブラックレベル検出ステップは、前記第2のモード時に、前記第1のモード時に合わせた撮影条件で前記撮像手段より出力される映像信号からオプティカルブラックレベルを検出し、検出したオプティカルブラックレベルに基づいて、前記第1のモード時に前記撮像手段より出力される映像信号を対象にオプティカルブラック段差の補正を行うことを特徴とする。
本発明のプログラムは、前記映像信号処理方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、前記プログラムを記録したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、検出されたオプティカルブラックレベルに基づいて、そのオプティカルブラックレベルが検出されたオプティカルブラック領域以降に出力される映像信号を補正するように構成したので、映像信号を一旦メモリに保存することなくオプティカルブラック段差の補正を行うことが可能となり、次の撮影までの間隔を短くすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明を適用した好適な実施形態を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0013】
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態に係る映像信号処理装置を説明するための、概略ブロック図である。図1において、100は映像信号処理装置である。なお、映像信号処理装置の一例として電子カメラ等が挙げられる。
【0014】
10は撮影像を光学的に結像させる撮像レンズ、11は撮影像の露出を調節するシャッタ、12は撮影像をアナログの電気信号に変換する撮像素子、14は撮像素子12のアナログ信号出力をデジタル信号に変換するA/D変換器である。ここで、A/D変換器14から出力されたデジタルデータを、以下ではCCD−RAWデータと称す。
【0015】
16はD/A変換器、18はTFT LCD等からなる画像表示部である。メモリ40に書き込まれた表示用の画像データはD/A変換器16を介してデジタルデータからアナログデータに変換され、画像表示部18により表示される。また、撮像素子12から映像信号を連続的に読み出し、画像表示部18に表示することで、電子ビューファインダ機能を実現する。
【0016】
20はメモリカードやハードディスク等の記録媒体であり、撮影された画像データ等は記録媒体20に記録される。
【0017】
30は画像処理回路であり、撮影、あるいは記録されたCCD−RAWデータに対してWB補正処理や所定の画素補間処理や色変換処理等の現像処理やリサイズ処理を行う。
【0018】
40はROM96のデータを展開したり撮影した画像データを一時的に格納するためのメモリであり、所定枚数の静止画像や所定時間の動画像を格納するのに十分な記録容量備えている。例えば、A/D変換器14から出力された画像のデジタルデータがメモリ制御回路50、画像処理回路30、JPEG回路60を介して、あるいは直接メモリ制御回路50を介して、メモリ40に書き込まれる。
【0019】
50はメモリ制御回路であり、A/D変換器14、D/A変換器16、記録媒体20、画像処理回路30、メモリ40、JPEG回路60、OB検出回路70、OB補正回路72、シェーディング補正回路74、WB検出回路へのデータフローを制御する。
【0020】
60はベースラインJPEG方式により画像データを圧縮・伸長するJPEG回路である。
【0021】
70は、OB(オプティカルブラック)レベルを検出するOB検出回路である。撮像素子のカラーフィルタ配列に応じて、例えばR/G/B各色毎に映像信号を積分することでOBレベルを検出する。
【0022】
72は、映像信号からOB検出回路70のOBレベルをクランプしてOB段差補正をするOB補正回路である。
【0023】
74は、シェーディング補正回路である。映像信号に光学中心からの距離に応じたシェーディング補正係数を乗算する。また、本発明においてはこれに限らず、例えば、水平座標に応じたシェーディング補正係数や垂直座標に応じたシェーディング補正係数を乗算するようにしても良いし、2次元座標に応じたシェーディング補正係数を乗算するように構成しても構わない。
【0024】
76は、WB(ホワイトバランス)検出回路である。90はモードダイアルスイッチ92による設定に従い、またROM96(読み出し専用メモリ)に格納された内容に従い、撮像装置100全体及び撮像装置100を構成する各回路の動作制御を行うシステム制御回路である。
【0025】
92は操作部で、例えば、電源オフ、撮影モード、再生モード等の各機能モードを切り替え設定をすることができる。96は読み出し専用メモリ(ROM)で、システム制御回路50が使用するプログラム及び、シェーディング補正回路72が使うシェーディング補正係数等が予め記憶されている。
【0026】
以下、図2から図6を用いて本発明の第1の実施形態における映像信号処理装置の動作について説明する。
【0027】
図3は、撮像素子12から読み出される信号の映像信号領域、OB領域と、画像表示部18に適合する程度のものとして選択された比較的少ない画素からの映像信号を読み出すように駆動するEVFから、撮像素子の全画素若しくは比較的多い画素からの映像信号を読み出すように駆動する本画像撮影に移行する様子を説明するための図である。図中、301の矩画像形が映像信号領域で、その周りの斜線の領域302がOB領域である。VDは垂直同期タイミング信号である。本画像のOBレベルはOB検出回路70により破線の矩形303の領域から検出される。
【0028】
図4は、図3の処理を説明するためのタイミングチャートである。T=t0〜t1では、EVF処理によりEVFを表示する。T=t1〜t2では、本画像の露光を実施する。T=t2〜t3では、本画像の読み出しを実施する。その際、図3の破線矩形303で示した垂直OB領域からOB検出回路70によりOBレベルを検出し、それ以降読み出される映像信号に対してOB補正回路72によりOB段差補正を実施する。そのOB段差補正された映像信号をシェーディング補正回路74によりシェーディング補正する。また、OB段差補正された映像信号からWB検出回路76によりWBを検出する。
【0029】
OB検出方法としては本画像の垂直OB領域を利用する方法を説明したが、本発明においてはこれに限らず、例えば、図5、図6にあるように、本画像の水平OB領域からラインごとにOBレベルを検出してこれによりOB補正を実施するようにしても構わない。
【0030】
図2は、図3、図4の処理にかかわるシステム制御回路90の制御を説明するためのフローチャートである。
【0031】
EVF動作中(ステップS10)にユーザによりレリーズボタンが押されると(ステップS12)、本画像撮影が開始される。本画像を露光し(ステップS14)、所定のシャッタ秒時でシャッタを閉じ(ステップS16)、撮像素子12に結像された映像信号を読み出す(ステップS18)。読み出された映像信号に対して、図3から図6で説明した手順でOB検出、OB段差補正、シェーディング補正、WB検出を行う(ステップS20)。
【0032】
<第2の実施形態>
本発明の第2の実施形態における映像信号処理装置を説明するための概略ブロック図は、図1と同じである。以下、図7から図12を用いて本発明の第2の実施形態における映像信号処理装置の動作について説明する。
【0033】
図8は、撮像素子12から読み出される信号の映像信号領域、OB領域と、EVFから本画像撮影に移行する様子を説明するための図である。図中、801の矩形が映像信号領域で、その周りの斜線の領域802がOB領域である。VDは垂直同期タイミング信号である。本画像のOBレベルはOB検出回路70により破線の矩形803の領域から検出される。
【0034】
図9は、図8の処理を説明するためのタイミングチャートである。T=t0〜t1では、EVF処理によりEVFを表示する。また、図8の破線矩形803で示される領域からOB検出回路70によりOBレベルを検出する。EVF動作中も直前のフィールドでOB検出されその検出OBレベルによりOB段差補正がなされるが、OB検出はOB段差補正前のOB領域信号を用いて行われる。
【0035】
T=t1〜t2では、本画像の露光を実施する。その際、直前のフィールドのEVF処理におけるシャッタ秒時、感度、及び本画像露光時のシャッタ秒時、感度等のパラメータを用いて、直前のEVFによるOB検出結果から本画像のOBレベルを算出する。T=t2〜t3では、本画像の読み出しを実施する。読み出された映像信号は、算出されたOBレベルを用いて、OB補正回路72によりOB段差補正される。そのOB段差補正された映像信号をシェーディング補正回路74によりシェーディング補正する。また、OB段差補正された映像信号からWB検出回路76によりWBを検出する。
【0036】
図7は、図8、図9の処理にかかわるシステム制御回路90の制御を説明するためのフローチャートである。
【0037】
EVF動作中(ステップS100)にユーザによりレリーズボタンが押されると(ステップS102)、本画像撮影が開始される。本画像を露光しつつ、EVFのOB検出値から本画像のOBレベルを算出する(ステップS104)。その後、所定のシャッタ秒時でシャッタを閉じ(ステップS106),撮像素子12に結像された映像信号を読み出す(ステップS108)。読み出された映像信号に対して、図8から図9で説明した手順でOB段差補正、シェーディング補正、WB検出を行う(ステップS110)。
【0038】
上記の方法だけに限らず、他の実施形態として、以下のようにして本画像のOBレベルを得ても構わない。
【0039】
図11は、撮像素子12から読み出される信号の映像信号領域、OB領域と、EVFから本画像撮影に移行する様子を説明するための図である。図中、1101の矩形が映像信号領域で、その周りの斜線の領域1102がOB領域である。VDは垂直同期タイミング信号である。本画像のOBレベルはOB検出回路70により破線の矩形1103の領域から検出される。
【0040】
図12は、図11の処理を説明するためのタイミングチャートである。T=t0までは、EVF処理によりEVFを表示する。T=t0〜t1では、シャッタ秒時、感度等のパラメータを本画像処理にあわせてEVF読み出しをして、図11の点線矩形で示される領域からOB検出回路70によりOB検出し、EVFは表示しない。EVF動作中も直前のフィールドでOB検出されその検出OBレベルによりOB段差補正がなされるが、OB検出はOB段差補正前のOB領域信号を用いて行われる。
【0041】
T=t1〜t2では、本画像の露光を実施する。T=t2〜t3では、本画像の読み出しを実施する。読み出された映像信号は、直前のEVF処理で検出されたOBレベルを用いて、OB補正回路72によりOB段差補正される。そのOB段差補正された映像信号をシェーディング補正回路74によりシェーディング補正する。また、OB段差補正された映像信号からWB検出回路76によりWBを検出する。
【0042】
図10は、図11、図12の処理にかかわるシステム制御回路90の制御を説明するためのフローチャートである。
【0043】
EVF動作中(ステップS200)にユーザによりレリーズボタンが押されると(ステップS202)、EVF動作のままシャッタ秒時、感度等のパラメータを本画像とあわせてOB検出される(ステップS204)。続いて本画像撮影が開始される。本画像を露光し(ステップS206)、所定のシャッタ秒時でシャッタを閉じ(ステップS208)、撮像素子12に結像された映像信号を読み出す(ステップS210)。読み出された映像信号に対して、図11から図12で説明した手順でOB段差補正、シェーディング補正、WB検出を行う(ステップS212)。
【0044】
以上のように、上記実施形態によれば、本画像のセンサからの読み出し中にOB段差補正を実施することで、センサ読み出し中に本画像のOB段差補正と輝度シェーディング補正、WB検出等の処理を重ねることが可能となり、次の撮影までの間隔を短くすることが出来る。
【0045】
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
【0046】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、プログラムコード自体及びそのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0047】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
【0048】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(基本システム或いはオペレーティングシステム)などが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0049】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明の実施形態に係る映像信号処理装置を説明するための概略ブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る映像信号処理装置のシステム制御回路の動作を説明するためのフローチャートである。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る映像信号処理装置の動作を説明するためのセンサ読み出しイメージ図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る映像信号処理装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図5】本発明の第1の実施形態に係る映像信号処理装置の動作を説明するためのセンサ読み出しイメージ図である。
【図6】本発明の第1の実施形態に係る映像信号処理装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図7】本発明の第2の実施形態に係る映像信号処理装置のシステム制御回路の動作を説明するためのフローチャートである。
【図8】本発明の第2の実施形態に係る映像信号処理装置の動作を説明するためのセンサ読み出しイメージ図である。
【図9】本発明の第2の実施形態に係る映像信号処理装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図10】本発明の他の実施形態に係る映像信号処理装置のシステム制御回路の動作を説明するためのフローチャートである。
【図11】本発明の他の実施形態に係る映像信号処理装置の動作を説明するためのセンサ読み出しイメージ図である。
【図12】本発明の他の実施形態に係る映像信号処理装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図13】従来技術における映像信号処理装置の動作を説明するためのセンサ読み出しイメージ図である。
【符号の説明】
【0051】
10:撮影レンズ
11:シャッタ
12:撮像素子
14:A/D変換器
16:D/A変換器
18:画像表示部
20:記録媒体
30:画像処理回路
40:メモリ
50:メモリ制御回路
60:JPEG回路
70:OB検出回路
72:OB段差補正回路
74:輝度シェーディング補正回路
76:WB検出回路
90:システム制御回路
92:操作部
96:メモリ(ROM)
100:撮像装置
【技術分野】
【0001】
本発明は、オプティカルブラック段差補正が可能な映像信号処理装置及び映像信号処理方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般にレンズ系と撮像素子とを有する撮像装置においては、例えばレンズ系による周辺光量落ちなどによって撮像される画像にシェーディングなどの障害が発生する恐れがある。このような障害に対しては、例えばレンズ系を多枚数で設計して障害の発生を防止することも行われるが、このような多枚数で設計されるレンズ系は高価であり、コンパクトカメラ等には採用が困難な場合が多い。
【0003】
一方、例えば半導体撮像素子を用いる機器のように信号の取り出しがXY座標に従って行われる場合には、取り出された映像信号に対するデジタル処理によって画像を補正することができる。そこで従来から、例えば安価なレンズ系で撮像したために生じる歪みや、周辺光量落ち、色にじみ等のレンズシェーディングをデジタル補正する技術が提案されている。例えば特許文献1では、一般にレンズシェーディングはレンズ系光軸から補正画素までの距離の関数になっていると考えられるため、いわゆるピタゴラスの定理を利用したd=√(X^2+Y^2)でレンズ系光軸から補正画素までの距離dを計算して、レンズ系光軸から補正画素までの距離の関数であるシェーディング係数を各補正画素に適用して補正を実施する技術が提案されている。
【0004】
このようなシェーディング補正を適用する際には、各画素のOB(オプティカルブラック)段差を先に補正することで、OB段差をシェーディング補正により過補正しないようにすることが一般的である。
【0005】
また、WB(ホワイトバランス)検出のような処理も、OB段差が存在すると正しく検出できないため、各画素のOB段差を先に補正することが一般的である。
【0006】
そのため、OBレベルを検出してOB段差を補正する方法としては、被写体確認のために撮像素子から画素間引きしながら連続フィールドを読み出して映像信号を処理する「モニタモード(EVF)」においては、図13のように前のフィールドのOBレベル検出結果を用いてOB段差を補正し、記録画像撮影のために撮像素子から全画素を単写もしくは連写で読み出して映像信号を処理する「静止画像モード(本画像)」においては、図13のように撮像素子から映像信号を読み出す際にOBレベルを検出し、その映像信号を一旦メモリに保持して、映像信号をメモリから読み出す際に,OB段差を補正するのが一般的である。
【0007】
【特許文献1】特開2004−266750号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上記のように静止画撮影モードにおいてOB段差を補正するために映像信号を一旦メモリに保持してまた読み出すという処理をすると、次の撮影までの間隔が長くなってしまい、ユーザのストレスやシャッターチャンスの喪失などにつながってしまう。
【0009】
そこで、本発明の目的は、映像信号を一旦メモリに保存することなくオプティカルブラック段差の補正を行うことを可能とし、次の撮影までの間隔を短くすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の映像信号処理装置の第1の態様は、被写体像の映像信号を出力する撮像手段と、前記撮像手段より出力される映像信号内のオプティカルブラック領域からオプティカルブラックレベルを検出するオプティカルブラックレベル検出手段と、前記オプティカルブラックレベル検出手段により算出されたオプティカルブラックレベルに基づいて、前記オプティカルブラック領域以降に前記撮像手段より出力される映像信号のオプティカルブラック段差を補正するオプティカルブラック段差補正手段と、前記撮像手段における所定の画素数から映像信号を出力する第1のモードと前記撮像手段における前記所定の画素数より少ない画素数から映像信号を出力する第2のモードとの間でモード切り替えを制御するモード切替手段とを有し、前記オプティカルブラックレベル検出手段は、前記第2のモード時に前記撮像手段より出力される映像信号からオブティカルブラックレベルを検出し、オプティカルブラック段差補正手段は、前記第1のモード時における撮影条件に基づいて前記オプティカルブラックレベル検出手段により検出されたオプティカルブラックレベルから前記第1のモード時におけるオプティカルブラックレベルを算出し、算出した前記第1のモード時におけるオプティカルブラックレベルに基づいて、前記第1のモード時に前記撮像手段より出力される映像信号を対象にオプティカルブラック段差の補正を行うことを特徴とする。
本発明の映像信号処理装置の第2の態様は、被写体像の映像信号を出力する撮像手段と、前記撮像手段より出力される映像信号内のオプティカルブラック領域からオプティカルブラックレベルを検出するオプティカルブラックレベル検出手段と、前記オプティカルブラックレベル検出手段により算出されたオプティカルブラックレベルに基づいて、前記オプティカルブラック領域以降に前記撮像手段より出力される映像信号のオプティカルブラック段差を補正するオプティカルブラック段差補正手段と、前記撮像手段における所定の画素数から映像信号を出力する第1のモードと前記撮像手段における前記所定の画素数より少ない画素数から映像信号を出力する第2のモードとの間でモード切り替えを制御するモード切替手段とを有し、前記オプティカルブラックレベル検出手段は、前記第2のモード時に、前記第1のモード時に合わせた撮影条件で前記撮像手段より出力される映像信号からオプティカルブラックレベルを検出し、検出したオプティカルブラックレベルに基づいて、前記第1のモード時に前記撮像手段より出力される映像信号を対象にオプティカルブラック段差の補正を行うことを特徴とする。
本発明の映像信号処理方法の第1の態様は、撮像手段より出力される被写体像の映像信号の映像信号処理方法であって、前記撮像手段より出力される映像信号内のオプティカルブラック領域からオプティカルブラックレベルを検出するオプティカルブラックレベル検出ステップと、前記オプティカルブラックレベル検出ステップにより算出されたオプティカルブラックレベルに基づいて、前記オプティカルブラック領域以降に前記撮像手段より出力される映像信号のオプティカルブラック段差を補正するオプティカルブラック段差補正ステップと、前記撮像手段における所定の画素数から映像信号を出力する第1のモードと前記撮像手段における前記所定の画素数より少ない画素数から映像信号を出力する第2のモードとの間でモード切り替えを制御するモード切替ステップとを有し、前記オプティカルブラックレベル検出ステップは、前記第2のモード時に前記撮像手段より出力される映像信号からオブティカルブラックレベルを検出し、オプティカルブラック段差補正ステップは、前記第1のモード時における撮影条件に基づいて前記オプティカルブラックレベル検出ステップにより検出されたオプティカルブラックレベルから前記第1のモード時におけるオプティカルブラックレベルを算出し、算出した前記第1のモード時におけるオプティカルブラックレベルに基づいて、前記第1のモード時に前記撮像手段より出力される映像信号を対象にオプティカルブラック段差の補正を行うことを特徴とする。
本発明の映像信号処理方法の第2の態様は、撮像手段より出力される被写体像の映像信号の映像信号処理方法であって、前記撮像手段より出力される映像信号内のオプティカルブラック領域からオプティカルブラックレベルを検出するオプティカルブラックレベル検出ステップと、前記オプティカルブラックレベル検出ステップにより算出されたオプティカルブラックレベルに基づいて、前記オプティカルブラック領域以降に前記撮像手段より出力される映像信号のオプティカルブラック段差を補正するオプティカルブラック段差補正ステップと、前記撮像手段における所定の画素数から映像信号を出力する第1のモードと前記撮像手段における前記所定の画素数より少ない画素数から映像信号を出力する第2のモードとの間でモード切り替えを制御するモード切替ステップとを有し、前記オプティカルブラックレベル検出ステップは、前記第2のモード時に、前記第1のモード時に合わせた撮影条件で前記撮像手段より出力される映像信号からオプティカルブラックレベルを検出し、検出したオプティカルブラックレベルに基づいて、前記第1のモード時に前記撮像手段より出力される映像信号を対象にオプティカルブラック段差の補正を行うことを特徴とする。
本発明のプログラムは、前記映像信号処理方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、前記プログラムを記録したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、検出されたオプティカルブラックレベルに基づいて、そのオプティカルブラックレベルが検出されたオプティカルブラック領域以降に出力される映像信号を補正するように構成したので、映像信号を一旦メモリに保存することなくオプティカルブラック段差の補正を行うことが可能となり、次の撮影までの間隔を短くすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明を適用した好適な実施形態を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0013】
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態に係る映像信号処理装置を説明するための、概略ブロック図である。図1において、100は映像信号処理装置である。なお、映像信号処理装置の一例として電子カメラ等が挙げられる。
【0014】
10は撮影像を光学的に結像させる撮像レンズ、11は撮影像の露出を調節するシャッタ、12は撮影像をアナログの電気信号に変換する撮像素子、14は撮像素子12のアナログ信号出力をデジタル信号に変換するA/D変換器である。ここで、A/D変換器14から出力されたデジタルデータを、以下ではCCD−RAWデータと称す。
【0015】
16はD/A変換器、18はTFT LCD等からなる画像表示部である。メモリ40に書き込まれた表示用の画像データはD/A変換器16を介してデジタルデータからアナログデータに変換され、画像表示部18により表示される。また、撮像素子12から映像信号を連続的に読み出し、画像表示部18に表示することで、電子ビューファインダ機能を実現する。
【0016】
20はメモリカードやハードディスク等の記録媒体であり、撮影された画像データ等は記録媒体20に記録される。
【0017】
30は画像処理回路であり、撮影、あるいは記録されたCCD−RAWデータに対してWB補正処理や所定の画素補間処理や色変換処理等の現像処理やリサイズ処理を行う。
【0018】
40はROM96のデータを展開したり撮影した画像データを一時的に格納するためのメモリであり、所定枚数の静止画像や所定時間の動画像を格納するのに十分な記録容量備えている。例えば、A/D変換器14から出力された画像のデジタルデータがメモリ制御回路50、画像処理回路30、JPEG回路60を介して、あるいは直接メモリ制御回路50を介して、メモリ40に書き込まれる。
【0019】
50はメモリ制御回路であり、A/D変換器14、D/A変換器16、記録媒体20、画像処理回路30、メモリ40、JPEG回路60、OB検出回路70、OB補正回路72、シェーディング補正回路74、WB検出回路へのデータフローを制御する。
【0020】
60はベースラインJPEG方式により画像データを圧縮・伸長するJPEG回路である。
【0021】
70は、OB(オプティカルブラック)レベルを検出するOB検出回路である。撮像素子のカラーフィルタ配列に応じて、例えばR/G/B各色毎に映像信号を積分することでOBレベルを検出する。
【0022】
72は、映像信号からOB検出回路70のOBレベルをクランプしてOB段差補正をするOB補正回路である。
【0023】
74は、シェーディング補正回路である。映像信号に光学中心からの距離に応じたシェーディング補正係数を乗算する。また、本発明においてはこれに限らず、例えば、水平座標に応じたシェーディング補正係数や垂直座標に応じたシェーディング補正係数を乗算するようにしても良いし、2次元座標に応じたシェーディング補正係数を乗算するように構成しても構わない。
【0024】
76は、WB(ホワイトバランス)検出回路である。90はモードダイアルスイッチ92による設定に従い、またROM96(読み出し専用メモリ)に格納された内容に従い、撮像装置100全体及び撮像装置100を構成する各回路の動作制御を行うシステム制御回路である。
【0025】
92は操作部で、例えば、電源オフ、撮影モード、再生モード等の各機能モードを切り替え設定をすることができる。96は読み出し専用メモリ(ROM)で、システム制御回路50が使用するプログラム及び、シェーディング補正回路72が使うシェーディング補正係数等が予め記憶されている。
【0026】
以下、図2から図6を用いて本発明の第1の実施形態における映像信号処理装置の動作について説明する。
【0027】
図3は、撮像素子12から読み出される信号の映像信号領域、OB領域と、画像表示部18に適合する程度のものとして選択された比較的少ない画素からの映像信号を読み出すように駆動するEVFから、撮像素子の全画素若しくは比較的多い画素からの映像信号を読み出すように駆動する本画像撮影に移行する様子を説明するための図である。図中、301の矩画像形が映像信号領域で、その周りの斜線の領域302がOB領域である。VDは垂直同期タイミング信号である。本画像のOBレベルはOB検出回路70により破線の矩形303の領域から検出される。
【0028】
図4は、図3の処理を説明するためのタイミングチャートである。T=t0〜t1では、EVF処理によりEVFを表示する。T=t1〜t2では、本画像の露光を実施する。T=t2〜t3では、本画像の読み出しを実施する。その際、図3の破線矩形303で示した垂直OB領域からOB検出回路70によりOBレベルを検出し、それ以降読み出される映像信号に対してOB補正回路72によりOB段差補正を実施する。そのOB段差補正された映像信号をシェーディング補正回路74によりシェーディング補正する。また、OB段差補正された映像信号からWB検出回路76によりWBを検出する。
【0029】
OB検出方法としては本画像の垂直OB領域を利用する方法を説明したが、本発明においてはこれに限らず、例えば、図5、図6にあるように、本画像の水平OB領域からラインごとにOBレベルを検出してこれによりOB補正を実施するようにしても構わない。
【0030】
図2は、図3、図4の処理にかかわるシステム制御回路90の制御を説明するためのフローチャートである。
【0031】
EVF動作中(ステップS10)にユーザによりレリーズボタンが押されると(ステップS12)、本画像撮影が開始される。本画像を露光し(ステップS14)、所定のシャッタ秒時でシャッタを閉じ(ステップS16)、撮像素子12に結像された映像信号を読み出す(ステップS18)。読み出された映像信号に対して、図3から図6で説明した手順でOB検出、OB段差補正、シェーディング補正、WB検出を行う(ステップS20)。
【0032】
<第2の実施形態>
本発明の第2の実施形態における映像信号処理装置を説明するための概略ブロック図は、図1と同じである。以下、図7から図12を用いて本発明の第2の実施形態における映像信号処理装置の動作について説明する。
【0033】
図8は、撮像素子12から読み出される信号の映像信号領域、OB領域と、EVFから本画像撮影に移行する様子を説明するための図である。図中、801の矩形が映像信号領域で、その周りの斜線の領域802がOB領域である。VDは垂直同期タイミング信号である。本画像のOBレベルはOB検出回路70により破線の矩形803の領域から検出される。
【0034】
図9は、図8の処理を説明するためのタイミングチャートである。T=t0〜t1では、EVF処理によりEVFを表示する。また、図8の破線矩形803で示される領域からOB検出回路70によりOBレベルを検出する。EVF動作中も直前のフィールドでOB検出されその検出OBレベルによりOB段差補正がなされるが、OB検出はOB段差補正前のOB領域信号を用いて行われる。
【0035】
T=t1〜t2では、本画像の露光を実施する。その際、直前のフィールドのEVF処理におけるシャッタ秒時、感度、及び本画像露光時のシャッタ秒時、感度等のパラメータを用いて、直前のEVFによるOB検出結果から本画像のOBレベルを算出する。T=t2〜t3では、本画像の読み出しを実施する。読み出された映像信号は、算出されたOBレベルを用いて、OB補正回路72によりOB段差補正される。そのOB段差補正された映像信号をシェーディング補正回路74によりシェーディング補正する。また、OB段差補正された映像信号からWB検出回路76によりWBを検出する。
【0036】
図7は、図8、図9の処理にかかわるシステム制御回路90の制御を説明するためのフローチャートである。
【0037】
EVF動作中(ステップS100)にユーザによりレリーズボタンが押されると(ステップS102)、本画像撮影が開始される。本画像を露光しつつ、EVFのOB検出値から本画像のOBレベルを算出する(ステップS104)。その後、所定のシャッタ秒時でシャッタを閉じ(ステップS106),撮像素子12に結像された映像信号を読み出す(ステップS108)。読み出された映像信号に対して、図8から図9で説明した手順でOB段差補正、シェーディング補正、WB検出を行う(ステップS110)。
【0038】
上記の方法だけに限らず、他の実施形態として、以下のようにして本画像のOBレベルを得ても構わない。
【0039】
図11は、撮像素子12から読み出される信号の映像信号領域、OB領域と、EVFから本画像撮影に移行する様子を説明するための図である。図中、1101の矩形が映像信号領域で、その周りの斜線の領域1102がOB領域である。VDは垂直同期タイミング信号である。本画像のOBレベルはOB検出回路70により破線の矩形1103の領域から検出される。
【0040】
図12は、図11の処理を説明するためのタイミングチャートである。T=t0までは、EVF処理によりEVFを表示する。T=t0〜t1では、シャッタ秒時、感度等のパラメータを本画像処理にあわせてEVF読み出しをして、図11の点線矩形で示される領域からOB検出回路70によりOB検出し、EVFは表示しない。EVF動作中も直前のフィールドでOB検出されその検出OBレベルによりOB段差補正がなされるが、OB検出はOB段差補正前のOB領域信号を用いて行われる。
【0041】
T=t1〜t2では、本画像の露光を実施する。T=t2〜t3では、本画像の読み出しを実施する。読み出された映像信号は、直前のEVF処理で検出されたOBレベルを用いて、OB補正回路72によりOB段差補正される。そのOB段差補正された映像信号をシェーディング補正回路74によりシェーディング補正する。また、OB段差補正された映像信号からWB検出回路76によりWBを検出する。
【0042】
図10は、図11、図12の処理にかかわるシステム制御回路90の制御を説明するためのフローチャートである。
【0043】
EVF動作中(ステップS200)にユーザによりレリーズボタンが押されると(ステップS202)、EVF動作のままシャッタ秒時、感度等のパラメータを本画像とあわせてOB検出される(ステップS204)。続いて本画像撮影が開始される。本画像を露光し(ステップS206)、所定のシャッタ秒時でシャッタを閉じ(ステップS208)、撮像素子12に結像された映像信号を読み出す(ステップS210)。読み出された映像信号に対して、図11から図12で説明した手順でOB段差補正、シェーディング補正、WB検出を行う(ステップS212)。
【0044】
以上のように、上記実施形態によれば、本画像のセンサからの読み出し中にOB段差補正を実施することで、センサ読み出し中に本画像のOB段差補正と輝度シェーディング補正、WB検出等の処理を重ねることが可能となり、次の撮影までの間隔を短くすることが出来る。
【0045】
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
【0046】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、プログラムコード自体及びそのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0047】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
【0048】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(基本システム或いはオペレーティングシステム)などが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0049】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明の実施形態に係る映像信号処理装置を説明するための概略ブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る映像信号処理装置のシステム制御回路の動作を説明するためのフローチャートである。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る映像信号処理装置の動作を説明するためのセンサ読み出しイメージ図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る映像信号処理装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図5】本発明の第1の実施形態に係る映像信号処理装置の動作を説明するためのセンサ読み出しイメージ図である。
【図6】本発明の第1の実施形態に係る映像信号処理装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図7】本発明の第2の実施形態に係る映像信号処理装置のシステム制御回路の動作を説明するためのフローチャートである。
【図8】本発明の第2の実施形態に係る映像信号処理装置の動作を説明するためのセンサ読み出しイメージ図である。
【図9】本発明の第2の実施形態に係る映像信号処理装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図10】本発明の他の実施形態に係る映像信号処理装置のシステム制御回路の動作を説明するためのフローチャートである。
【図11】本発明の他の実施形態に係る映像信号処理装置の動作を説明するためのセンサ読み出しイメージ図である。
【図12】本発明の他の実施形態に係る映像信号処理装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図13】従来技術における映像信号処理装置の動作を説明するためのセンサ読み出しイメージ図である。
【符号の説明】
【0051】
10:撮影レンズ
11:シャッタ
12:撮像素子
14:A/D変換器
16:D/A変換器
18:画像表示部
20:記録媒体
30:画像処理回路
40:メモリ
50:メモリ制御回路
60:JPEG回路
70:OB検出回路
72:OB段差補正回路
74:輝度シェーディング補正回路
76:WB検出回路
90:システム制御回路
92:操作部
96:メモリ(ROM)
100:撮像装置
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被写体像の映像信号を出力する撮像手段と、
前記撮像手段より出力される映像信号内のオプティカルブラック領域からオプティカルブラックレベルを検出するオプティカルブラックレベル検出手段と、
前記オプティカルブラックレベル検出手段により算出されたオプティカルブラックレベルに基づいて、前記オプティカルブラック領域以降に前記撮像手段より出力される映像信号のオプティカルブラック段差を補正するオプティカルブラック段差補正手段と、
前記撮像手段における所定の画素数から映像信号を出力する第1のモードと前記撮像手段における前記所定の画素数より少ない画素数から映像信号を出力する第2のモードとの間でモード切り替えを制御するモード切替手段とを有し、
前記オプティカルブラックレベル検出手段は、前記第2のモード時に前記撮像手段より出力される映像信号からオブティカルブラックレベルを検出し、オプティカルブラック段差補正手段は、前記第1のモード時における撮影条件に基づいて前記オプティカルブラックレベル検出手段により検出されたオプティカルブラックレベルから前記第1のモード時におけるオプティカルブラックレベルを算出し、算出した前記第1のモード時におけるオプティカルブラックレベルに基づいて、前記第1のモード時に前記撮像手段より出力される映像信号を対象にオプティカルブラック段差の補正を行うことを特徴とする映像信号処理装置。
【請求項2】
被写体像の映像信号を出力する撮像手段と、
前記撮像手段より出力される映像信号内のオプティカルブラック領域からオプティカルブラックレベルを検出するオプティカルブラックレベル検出手段と、
前記オプティカルブラックレベル検出手段により算出されたオプティカルブラックレベルに基づいて、前記オプティカルブラック領域以降に前記撮像手段より出力される映像信号のオプティカルブラック段差を補正するオプティカルブラック段差補正手段と、
前記撮像手段における所定の画素数から映像信号を出力する第1のモードと前記撮像手段における前記所定の画素数より少ない画素数から映像信号を出力する第2のモードとの間でモード切り替えを制御するモード切替手段とを有し、
前記オプティカルブラックレベル検出手段は、前記第2のモード時に、前記第1のモード時に合わせた撮影条件で前記撮像手段より出力される映像信号からオプティカルブラックレベルを検出し、検出したオプティカルブラックレベルに基づいて、前記第1のモード時に前記撮像手段より出力される映像信号を対象にオプティカルブラック段差の補正を行うことを特徴とする映像信号処理装置。
【請求項3】
前記オプティカルブラックレベル検出手段及び前記オプティカルブラック段差補正手段は、前記第2のモード時に前記第1のモードで適用するオプティカルブラックレベルを検出しない場合に,前記第1のモード時に前記撮像手段より出力される映像信号を対象に、オプティカルブラックレベルの検出及びオプティカルブラック段差の補正を夫々行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の映像信号処理装置。
【請求項4】
前記オプティカルブラック領域は、垂直オプティカルブラック領域であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の映像信号処理装置。
【請求項5】
前記オプティカルブラック領域は、水平オプティカルブラック領域であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の映像信号処理装置。
【請求項6】
撮像手段より出力される被写体像の映像信号の映像信号処理方法であって、
前記撮像手段より出力される映像信号内のオプティカルブラック領域からオプティカルブラックレベルを検出するオプティカルブラックレベル検出ステップと、
前記オプティカルブラックレベル検出ステップにより算出されたオプティカルブラックレベルに基づいて、前記オプティカルブラック領域以降に前記撮像手段より出力される映像信号のオプティカルブラック段差を補正するオプティカルブラック段差補正ステップと、
前記撮像手段における所定の画素数から映像信号を出力する第1のモードと前記撮像手段における前記所定の画素数より少ない画素数から映像信号を出力する第2のモードとの間でモード切り替えを制御するモード切替ステップとを有し、
前記オプティカルブラックレベル検出ステップは、前記第2のモード時に前記撮像手段より出力される映像信号からオブティカルブラックレベルを検出し、オプティカルブラック段差補正ステップは、前記第1のモード時における撮影条件に基づいて前記オプティカルブラックレベル検出ステップにより検出されたオプティカルブラックレベルから前記第1のモード時におけるオプティカルブラックレベルを算出し、算出した前記第1のモード時におけるオプティカルブラックレベルに基づいて、前記第1のモード時に前記撮像手段より出力される映像信号を対象にオプティカルブラック段差の補正を行うことを特徴とする映像信号処理方法。
【請求項7】
撮像手段より出力される被写体像の映像信号の映像信号処理方法であって、
前記撮像手段より出力される映像信号内のオプティカルブラック領域からオプティカルブラックレベルを検出するオプティカルブラックレベル検出ステップと、
前記オプティカルブラックレベル検出ステップにより算出されたオプティカルブラックレベルに基づいて、前記オプティカルブラック領域以降に前記撮像手段より出力される映像信号のオプティカルブラック段差を補正するオプティカルブラック段差補正ステップと、
前記撮像手段における所定の画素数から映像信号を出力する第1のモードと前記撮像手段における前記所定の画素数より少ない画素数から映像信号を出力する第2のモードとの間でモード切り替えを制御するモード切替ステップとを有し、
前記オプティカルブラックレベル検出ステップは、前記第2のモード時に、前記第1のモード時に合わせた撮影条件で前記撮像手段より出力される映像信号からオプティカルブラックレベルを検出し、検出したオプティカルブラックレベルに基づいて、前記第1のモード時に前記撮像手段より出力される映像信号を対象にオプティカルブラック段差の補正を行うことを特徴とする映像信号処理方法。
【請求項8】
請求項6又は7に記載の映像信号処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項9】
請求項8に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項1】
被写体像の映像信号を出力する撮像手段と、
前記撮像手段より出力される映像信号内のオプティカルブラック領域からオプティカルブラックレベルを検出するオプティカルブラックレベル検出手段と、
前記オプティカルブラックレベル検出手段により算出されたオプティカルブラックレベルに基づいて、前記オプティカルブラック領域以降に前記撮像手段より出力される映像信号のオプティカルブラック段差を補正するオプティカルブラック段差補正手段と、
前記撮像手段における所定の画素数から映像信号を出力する第1のモードと前記撮像手段における前記所定の画素数より少ない画素数から映像信号を出力する第2のモードとの間でモード切り替えを制御するモード切替手段とを有し、
前記オプティカルブラックレベル検出手段は、前記第2のモード時に前記撮像手段より出力される映像信号からオブティカルブラックレベルを検出し、オプティカルブラック段差補正手段は、前記第1のモード時における撮影条件に基づいて前記オプティカルブラックレベル検出手段により検出されたオプティカルブラックレベルから前記第1のモード時におけるオプティカルブラックレベルを算出し、算出した前記第1のモード時におけるオプティカルブラックレベルに基づいて、前記第1のモード時に前記撮像手段より出力される映像信号を対象にオプティカルブラック段差の補正を行うことを特徴とする映像信号処理装置。
【請求項2】
被写体像の映像信号を出力する撮像手段と、
前記撮像手段より出力される映像信号内のオプティカルブラック領域からオプティカルブラックレベルを検出するオプティカルブラックレベル検出手段と、
前記オプティカルブラックレベル検出手段により算出されたオプティカルブラックレベルに基づいて、前記オプティカルブラック領域以降に前記撮像手段より出力される映像信号のオプティカルブラック段差を補正するオプティカルブラック段差補正手段と、
前記撮像手段における所定の画素数から映像信号を出力する第1のモードと前記撮像手段における前記所定の画素数より少ない画素数から映像信号を出力する第2のモードとの間でモード切り替えを制御するモード切替手段とを有し、
前記オプティカルブラックレベル検出手段は、前記第2のモード時に、前記第1のモード時に合わせた撮影条件で前記撮像手段より出力される映像信号からオプティカルブラックレベルを検出し、検出したオプティカルブラックレベルに基づいて、前記第1のモード時に前記撮像手段より出力される映像信号を対象にオプティカルブラック段差の補正を行うことを特徴とする映像信号処理装置。
【請求項3】
前記オプティカルブラックレベル検出手段及び前記オプティカルブラック段差補正手段は、前記第2のモード時に前記第1のモードで適用するオプティカルブラックレベルを検出しない場合に,前記第1のモード時に前記撮像手段より出力される映像信号を対象に、オプティカルブラックレベルの検出及びオプティカルブラック段差の補正を夫々行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の映像信号処理装置。
【請求項4】
前記オプティカルブラック領域は、垂直オプティカルブラック領域であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の映像信号処理装置。
【請求項5】
前記オプティカルブラック領域は、水平オプティカルブラック領域であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の映像信号処理装置。
【請求項6】
撮像手段より出力される被写体像の映像信号の映像信号処理方法であって、
前記撮像手段より出力される映像信号内のオプティカルブラック領域からオプティカルブラックレベルを検出するオプティカルブラックレベル検出ステップと、
前記オプティカルブラックレベル検出ステップにより算出されたオプティカルブラックレベルに基づいて、前記オプティカルブラック領域以降に前記撮像手段より出力される映像信号のオプティカルブラック段差を補正するオプティカルブラック段差補正ステップと、
前記撮像手段における所定の画素数から映像信号を出力する第1のモードと前記撮像手段における前記所定の画素数より少ない画素数から映像信号を出力する第2のモードとの間でモード切り替えを制御するモード切替ステップとを有し、
前記オプティカルブラックレベル検出ステップは、前記第2のモード時に前記撮像手段より出力される映像信号からオブティカルブラックレベルを検出し、オプティカルブラック段差補正ステップは、前記第1のモード時における撮影条件に基づいて前記オプティカルブラックレベル検出ステップにより検出されたオプティカルブラックレベルから前記第1のモード時におけるオプティカルブラックレベルを算出し、算出した前記第1のモード時におけるオプティカルブラックレベルに基づいて、前記第1のモード時に前記撮像手段より出力される映像信号を対象にオプティカルブラック段差の補正を行うことを特徴とする映像信号処理方法。
【請求項7】
撮像手段より出力される被写体像の映像信号の映像信号処理方法であって、
前記撮像手段より出力される映像信号内のオプティカルブラック領域からオプティカルブラックレベルを検出するオプティカルブラックレベル検出ステップと、
前記オプティカルブラックレベル検出ステップにより算出されたオプティカルブラックレベルに基づいて、前記オプティカルブラック領域以降に前記撮像手段より出力される映像信号のオプティカルブラック段差を補正するオプティカルブラック段差補正ステップと、
前記撮像手段における所定の画素数から映像信号を出力する第1のモードと前記撮像手段における前記所定の画素数より少ない画素数から映像信号を出力する第2のモードとの間でモード切り替えを制御するモード切替ステップとを有し、
前記オプティカルブラックレベル検出ステップは、前記第2のモード時に、前記第1のモード時に合わせた撮影条件で前記撮像手段より出力される映像信号からオプティカルブラックレベルを検出し、検出したオプティカルブラックレベルに基づいて、前記第1のモード時に前記撮像手段より出力される映像信号を対象にオプティカルブラック段差の補正を行うことを特徴とする映像信号処理方法。
【請求項8】
請求項6又は7に記載の映像信号処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項9】
請求項8に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
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【図4】
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【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2006−324788(P2006−324788A)
【公開日】平成18年11月30日(2006.11.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−144344(P2005−144344)
【出願日】平成17年5月17日(2005.5.17)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年11月30日(2006.11.30)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年5月17日(2005.5.17)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
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