説明

映像機器

【課題】コピー元コピー先いずれにおいて編集作業が行われていても、「コンテンツ再統合」を行える映像機器を提供する。
【解決手段】コンテンツごとに受信録画時に個別のIDを付与し、コンテンツが複数のコンテンツに分割された際にも初期のIDを含む新たなIDを付与する。コンテンツの分割や部分消去等の編集作業履歴とともに部分ごとのコピー可能残数管理を行う履歴データを記憶し、このID並びに履歴データをコンテンツデータと併せてコピーする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、テレビジョン(以下、TV)番組を録画した録画コンテンツ等のコピー回数を管理する映像機器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、TV放送のデジタル化に伴い、録画機器もHDD(ハードディスク装置)の様なデジタルデータとして記録する装置に置き換わって来た。その結果、全てがデジタル信号として処理され、コピーを行うときに従来のアナログシステムの様な画質劣化も生じないことから、放送番組等のコンテンツについての著作権保護が重要となった。そこで「コピーワンス」と称される1回のみ録画可能なコンテンツ保護の仕組みが取り入れられた。これは、番組録画を1回に限り認めるもので、原則コピーは禁止されている。唯一、HDDに蓄えられたコンテンツをDVD等のメディアにコピーするとともにHDD上のコンテンツは自動消去される「ムーブ」のみが認められている。
【0003】
しかし、この方式は、視聴者の権利を著しく制限するとの反発もあり、HDDに蓄えられたコンテンツのDVD等のメディアへのコピーを9回まで認める「ダビング・テン」方式に移行する動きがある。
一方、コンテンツは、デジタルデータであるので、録画機器間での簡便な受け渡しが可能である。例えばIEEE1394を用いたI−Linkや、LAN接続によるDLNA等の双方向通信である。よって、同一機器内でのHDDからDVD等のメディアへのコピーだけでなく、これらの双方向通信を用いた他の機器間とのコピーも包括したコピー回数管理システムが望まれる。
【0004】
特許文献1には、この様なシステムの例が記載されている。図24は、従来のコピー回数管理の概念を説明する図である。
特許文献1の方法では、機器間での包括的なコピー回数管理を行っている。例えば、機器1と機器2双方にコンテンツ記憶手段があり、コピー元(機器1)で記憶しているコンテンツをコピー先(機器2)にコピー可能とする。但し双方の機器でコピー可能残数(=放送受信時に許されていたコピー可能な回数から、既にコピーを実施した回数を引いた値)をも振り分けて、コピー可能残数の制約を維持する。そして図24のケース1の様にコピー先(機器2)からコピー元(機器1)にコンテンツをムーブして戻す、いわゆる「チェック・イン」「チェック・アウト」や、ケース2の様にコピー元(機器1)のコピー可能残数を全てコピー先(機器2)にムーブする等、コンテンツを1つにまとめ直す「コンテンツ再統合」といった利用方法が考えられる。
【0005】
しかし、この方法によってもコピー元(機器1)又はコピー先(機器2)において、コンテンツの分割や部分消去等の編集作業が行われた場合には、上記の様な「コンテンツ再統合」は不可能である。また、一部分のみのコピーを実施した場合でも、コピーを行なわなかった部分のコピー可能残数も減じざるを得なかった。
【0006】
特許文献2では、これらの問題を発生させないために、チェック・アウトされているコンテンツに対しては分割不能としている。
【特許文献1】特開2003−022338号公報
【特許文献2】特開2001−236080号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1は、機器間での包括的なコピー回数管理が実現できるものの、コンテンツの分割や部分消去等の編集作業が行われた場合には、いずれか一方の機器にコンテンツを1つにまとめ直す「コンテンツ再統合」が出来なかった。
また、特許文献2では、チェック・アウトされているコンテンツに対しては分割不能とするだけであり、根本的な解決とは言えない。例えばコピー先での分割は考慮されてはいない。さらに、コンテンツに対する分割についてのみ言及されているが、部分消去等の編集作業やコンテンツの一部分のみのコピーに対しては、対応不可能である。
【0008】
よって、コンテンツを互いにコピーしたり、ムーブしたりすることが可能な機器間での包括的なコピー回数管理を行なうにあたり、以下の問題があった。すなわち、一方の機器において、コンテンツの分割や部分消去等の編集作業、又はコンテンツの一部分のみのコピーが行われた場合、「コンテンツ再統合」を行なうには、コピー可能残回数の権利を一部放棄しない限り、不可能であるという問題があった。
【0009】
本発明の課題は、コピー元コピー先いずれにおいて編集作業が行われていても、「コンテンツ再統合」を行える映像機器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の第1の側面としての映像機器は、コピー可能残数が設定されたコンテンツを使用者の指示に応じて編集可能な編集部と、前記編集部により行われた前記コンテンツに対する編集に対応する区間に前記コンテンツを区分して編集履歴を管理する編集履歴管理部と、前記編集履歴管理部が管理する前記区間毎に、前記コピー可能残数を管理するコピー可能残数管理部とを備える。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、コンテンツに対して分割や部分消去等の編集が行われても、コンテンツのコピー可能残回数の権利を制限する事無く、かつ著作権保護機能を維持したまま、コンテンツを1つにまとめ直す「コンテンツ再統合」を行える。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態によるHDD搭載の録画機器と周辺映像機器との接続状況を含むシステムブロック図である。
なお、以下の説明では、具体的な数値、構成、動作等を示して説明を行うが、これらは、適宜変更することができる。
本実施形態のコピー元録画機器1には、コピー先録画機器2と、TVモニター3とが接続されている。
コピー先録画機器2は、コピー元録画機器1と同等な機能を有する映像機器であり、第2保存部として機能する。この第2保存部については、後述する。
TVモニター3は、コピー元録画機器1の映像を表示する表示装置である。
【0013】
第1実施形態のコピー元録画機器1は、アンテナ入力端子10、チューナー部11、視聴権利確認ブロック12、セレクタ13、ローカル暗号処理ブロック14、HDD15、記録処理ブロック16、光ディスク17、描画処理ブロック18、モニター出力端子19、暗号処理ブロック20、第1のシリアル通信処理ブロック21、入出力端子22、編集部23、CPU30を備え、映像の録画を行える映像機器である。
【0014】
アンテナ入力端子10は、不図示のアンテナケーブルが接続され、アンテナが受信したデジタル放送波が入力される端子である。
チューナー部11は、アンテナ入力端子10から入力されたデジタル放送波を受信して復調する受信部である。チューナー部11は、復調した信号を視聴権利確認ブロック12に伝える。
【0015】
視聴権利確認ブロック12は、チューナー部11から伝えられた信号から、PMT(Program Map Table)やSDT(Service Description
Table)、EIT(Event Information Table)等のコンテンツ保護に関わる情報を抜き出すブロックである。視聴権利確認ブロック12は、これらの情報を、CPU30に送ると共に、セレクタ13にコンテンツデータを送る。
【0016】
セレクタ13は、ローカル暗号処理ブロック14、記録処理ブロック16、描画処理ブロック18、暗号処理ブロック20、編集部23に接続され、CPU30の指示により、コンテンツデータを適宜選択し、送出先の切り換えを行う切り換え器である。
【0017】
ローカル暗号処理ブロック14は、セレクタ13からHDD15へ送られるコンテンツデータに対してローカル暗号化の処理を行うブロックである。また、ローカル暗号処理ブロック14は、HDD15からセレクタ13へ送られるコンテンツデータに対してローカル暗号解除(復号)の処理も行う。
【0018】
HDD15は、ローカル暗号処理ブロック14によってローカル暗号が施されたコンテンツデータを記憶する第1保存部としてのハードディスク装置である。
本実施形態の説明では、チューナー部11が得たデジタル放送波に含まれるコンテンツデータを最初に保存(記憶)する保存部(すなわち、HDD15)を第1保存部と呼ぶ。また、この第1保存部たるHDD15からコンテンツデータをコピーして保存する保存部(本実施形態では、コピー先録画機器2及び光ディスク17)を第2保存部と呼ぶ。
【0019】
記録処理ブロック16は、HDD15に蓄えられたコンテンツデータを光ディスク17に記録するためのデータフォーマットに変換し、光ディスク17への記録処理を行うブロックである。また、記録処理ブロック16は、光ディスク17からの読み出し処理も行う。
【0020】
光ディスク17は、DVDやBD(Blu-ray Disc)等、不図示のドライブ装置から取り外し可能な記憶媒体(リムーバブルメディア)である。光ディスク17は、記録処理ブロック16の記録処理により、HDD15に蓄えられたコンテンツデータ等がドライブ装置により記録される。この逆に、光ディスク17に記録されたコンテンツデータ等を読み出して、HDD15に記録することもできる。本実施形態の光ディスク17は、第1保存部としてのHDD15に対して、コピー先録画機器2と同様に第2保存部として機能する。
【0021】
描画処理ブロック18は、HDD15又は光ディスク17に圧縮された状態で記憶されたコンテンツデータを解凍(展開)しRGBデータに変換するブロックである。このRGBデータは、モニター出力端子19へ送られる。
【0022】
モニター出力端子19は、描画処理ブロック18からのRGBデータを不図示のケーブルを介して外部に出力する端子である。本実施形態では、TVモニター3が接続されており、RGBデータは、TVモニター3に出力される。
【0023】
暗号処理ブロック20は、HDD15や光ディスク17に記録されているコンテンツデータを暗号化し、第1のシリアル通信処理ブロック21へ送るブロックである。また、暗号処理ブロック20は、コピー先録画機器2から第1のシリアル通信処理ブロック21を介して入力された暗号化されたコンテンツデータを復号化する処理も行う。なお、このコピー先録画機器2から入力されて複合化されたコンテンツデータは、HDD15や光ディスク17に記録できる。
【0024】
第1のシリアル通信処理ブロック21は、入出力端子22を介してコピー先録画機器2とコンテンツデータの通信を行う通信部である。
入出力端子22は、不図示のケーブルを介して外部の映像機器が接続される端子である。本実施形態では、コピー先録画機器2が通信可能に接続されている。
【0025】
編集部23は、視聴者(録画機器の使用者)の指示入力に応じて、HDD15又は光磁気ディスク17に記憶されているコンテンツデータに対して各種の編集処理を行う部分である。編集部23は、コンテンツを区分するチャプターを設定したり、コンテンツの一部分を消去したり、コンテンツを複数に分割したりする編集を行える。
【0026】
CPU30は、コピー元録画機器1全体の動作を統括して制御する制御部である。CPU30は、上述した各ブロックに接続されているが、図1では省略して示している。
図2は、本実施形態におけるCPU30の重要な機能部分を示すブロック図である。
CPU30は、不図示のROM等に記憶されたプログラムを読み込むことにより各種制御を実行するが、本実施形態では特に、その機能として、編集履歴管理部31、コピー可能残数管理部32、コピー実行部33を有している。
【0027】
編集履歴管理部31は、編集部23が行った編集の履歴を管理する部分である。
コピー可能残数管理部32は、コンテンツデータに付与されているコピー可能残数を管理する部分である。ここで、コピー可能残数とは、放送受信時に許されていたコピー可能な回数から、既にコピーを実施した回数を減算した値である。例えば、ダビング・テンでは、9回のコピーが許可されていることから、放送受信直後に保存されたコンテンツでは、9となる。
コピー実行部33は、コンテンツデータを第2保存部たる光ディスク17又はコピー先録画機器2に対してコピーを実行する部分である。
【0028】
次に、本実施形態のコピー元録画機器1が行うコンテンツデータのコピー動作を説明する。
ここでは、以下に示す2つの具体的な動作を行う場合について説明を行う。
(動作例1)受信したコンテンツデータをHDD15に蓄積し、コピー先録画機器2にコピーする。その後、コピー元録画機器1で「チャプター編集」「部分消去」を行った場合のコンテンツ再統合を行う。
(動作例2)受信したコンテンツデータをHDD15に蓄積し、コピー先録画機器2にコピーする。その後、コピー元録画機器1で「分割」が行われた場合のコンテンツ再統合を行う。
【0029】
(動作例1)
図3は、動作例1の動作の流れをフローチャート状に示した図である。以下、図3の流れに沿って、動作例1の動作を説明する。なお、以下の動作は、基本的にはCPU30に制御されて実行される。
ステップ(以下、Sとする)101では、チューナー11がコンテンツデータを受信する。ここでは、音楽番組を受信した場合を想定する。
S102では、受信してHDD15に記録するコンテンツ毎にコンテンツIDを割り当てる。
【0030】
図4は、コンテンツIDの例を示す図である。
図4(a)に示すように、コンテンツIDは、録画機器1台ごとにふられた機器個別IDと、初回録画開始日と時刻を繋げて固有の番号としている。これにより、コンテンツIDは、2つと無い個別IDとして機能する。
【0031】
図3に戻って、S103では、コンテンツID毎に、編集履歴に関する情報とコピー可能残数に関する情報とが含まれている「履歴データ」が編集履歴管理部31及びコピー可能回数管理部32により作成され記憶する。また、これらコンテンツデータがHDD15に記憶される。
【0032】
図5は、履歴データの例を示す図である。
「履歴データ」は、「セクター」ごとに情報を持つ。「セクター」とは管理上の区間であり、何等かの編集作業が行われたポイントごとに区分けしたもので、視聴者が視聴の際の目印として任意の場所に設ける「チャプター」とは異なる。「チャプター」は、視聴者に意識させるが、「セクター」は、通常視聴者には見せないものである。
例えば視聴者が設けた「チャプター」の境界点が、その後の操作により廃止された際の位置や、特定の部分のみ消去する「部分消去」時の境界点で「セクター」に区分けされる。
この様な境界点の前後でコピー可能残数に差異が生じた場合、履歴データ管理上は境界点が必要なので、視聴者には意識させない区間としてセクターを設けて区間毎に管理を行う。
【0033】
各セクターに持たせる情報は、各セクターの始まりである「開始点」と終わりを示す「終了点」のタイムコードと、そのセクターに残されている「コピー可能残数」である。このタイムコードとは、各画像の位置を分、秒、フレーム番号を用いて表すもので、例えば、7’42”08とは、7分42秒8フレーム目を表す。また、「開始点」及び「終了点」ともに「元版」と「最終版」の2種類のタイムコードを持つ。放送を受信し記録したままの状態でのタイムコードで表した各境界点を「元版」、直近の編集作業を終えた状態でのタイムコードで表した境界点を「最終版」と称す。
図5に示す履歴データの場合、録画直後で何も編集が行われていないため、セクターは1つのみであり、開始点、終了点ともに元版タイムコードと最終版タイムコードは同一の値となる。またコピー可能残数も全域に渡って「9回」、つまり1度もコピーが行われていない状態を表している。
【0034】
図3に戻って、S104では、視聴者の操作により、コピー先録画機器2へコピーするコンテンツに対して割り当てるコピー可能残数を、不図示の操作部を操作して入力する。
S105では、コンテンツデータをコピー先録画機器2へ送信する。なお、コピーに関する動作については、コピー実行部33が行う(以下、同様)。このとき、例えば、コピー先録画機器2へコピーするコンテンツのコピー可能残数を4回分とする旨の操作を行なった場合、CPU30(編集履歴管理部31及びコピー可能残数管理部32)が管理しているコンテンツIDと「コピー可能残数」=“4”とした履歴データとを、コンテンツデータとともにコピー先録画機器2に送信する。
S106では、コンテンツデータをコピー先録画機器2へ送信すると同時に、コピー元録画機器1の履歴データの「コピー可能残数」を、当初の“9”から“4”減じた“5”に書き換える(置換する)。
【0035】
図6は、コンテンツデータをコピー先録画機器2へ送信後に更新された履歴データを示す図である。図6(a)がこの書き換えられたコピー元録画機器1での履歴データである。
コピー先録画機器2では、S201でコピー元録画機器1からコンテンツデータとともにコンテンツID及び履歴データを受信する。
S202では、履歴データの更新を行う。コピー先録画機器2は、「コピー可能残数」=“4”として受信するが、自己のHDDに記録する時点でコピー権利数を1つ用いてしまうので、コピー先録画機器2で管理する履歴データでは「コピー可能残数」=“3”に書き換える。図6(b)が、この書き換えられたコピー先録画機器2での履歴データである。コンテンツIDは、コピー先録画機器2でもコピー元録画機器1でのIDをそのまま用いる。
【0036】
コピー元録画機器1に戻って、S107では、視聴者がコピー元録画機器1を操作して、「チャプター編集」「部分消去」を行う。具体的には、音楽番組を、各楽曲の切り替わり目やCMの前後で視聴者がチャプターを設ける。
S108では、編集内容に応じて、履歴データの更新を行う。
【0037】
図7は、動作例1でチャプター編集を行った場合のコンテンツの時間経過を帯状に表した図である。
図7において、縦線は、チャプターが打たれたチャプター点である。そしてこのチャプター点の下に記した数字は、各チャプター点でのタイムコードである。また、チャプター点とチャプター点に挟まれた範囲がチャプターであり、各チャプターのカッコ内の数字は、それぞれのチャプターでのコピー可能残数を表している。
図8は、チャプター編集後の履歴データの例を示す図である。
図7の様なチャプター編集が行われた事により、このコンテンツの履歴データは図8に示す様に7つのセクターに別けて管理される。
【0038】
ここでは、チャプター編集に続いて、部分消去(=チャプター消去)が行われた場合を説明する。
例えば、視聴者がGUI(Graphical User Interface)操作等により、#1:オープニング、#3:楽曲1、#4:CM、#6:楽曲2、#7:エンディング、の部分を消去するよう命じる。
【0039】
図9は、部分消去後のコンテンツの時間経過を帯状に表した図である。
図10は、部分消去後の履歴データの例を示す図である。
部分的に消去された後のコンテンツは、図9の様にトータル12分57秒11フレームと短くなり、各セクターの「最終版タイムコード」も変化するが、「元版タイムコード」(カッコ内のコード)は変らない。
一方、履歴データは、図10の様になる。消去されたチャプターは、セクターとして残るので、消去開始点と消去終了点が分かるようになっている。チャプター番号が無い事、或いは「最終版タイムコード」が存在しない事で、チャプターとしては存在しない事が判別できる。このように、編集履歴管理部31は、初回保存時の保存開始時点からの経過時間によって、部分消去を行ったときに消去開始点と消去終了点とを管理する。
【0040】
図3に戻って、S109では、視聴者の指示によりコピー元録画機器1においてコンテンツを光ディスク17にコピーする。
ここで、上述のように、編集により部分消去されたままの状態でコンテンツが光ディスク17にコピーされる。
S110では、コンテンツが光ディスク17にコピーされたことに応じて、履歴データを更新する。
【0041】
図11は、光ディスクにコンテンツをコピーした後の履歴データを示す図である。
図11に示す様に、コピーされた各セクター(#2、#5)のコピー可能残数は“5”から“1”減じた“4”になる。しかし履歴データ上は、消去済の各セクター(#1、#3、#4、#6、#7)はコピーが行われていないので、コピー元録画機器1でのコピー可能残数は“5”をキープしておく。つまり1つのコンテンツであっても区間毎に異なるコピー可能残数が残る。
【0042】
図3に戻って、コピー先録画機器2のS203では、視聴者がコピー先録画機器2を操作して、コピー先録画機器2にコピーされた音楽番組を、コピー元録画機器1にムーブにて戻す(=ムーブバック)指示を与える。
S204では、履歴データを更新してから、コピー元録画機器1へコンテンツデータを送信する。
【0043】
コピー先録画機器2において編集作業が行なわれていない場合、セクターは1つのままでコピー可能残数も“3”のままである。そしてムーブバックを行なうと、コピー先録画機器2では、HDDから自動的に消去され、コピー先録画機器2にあったコピー可能残数“3”とコピー先録画機器2側のHDDでの記録分の“1”の計“4”となり、この値がコピー元録画機器1へ戻される。
コピー元録画機器1のS111では、コピー先録画機器2からコンテンツデータと履歴データ及びコンテンツIDを受信する。
S112では、コンテンツ再統合が行われ、S113でこれに対応して履歴データの更新が行われる。
【0044】
図12は、部分消去後にコンテンツ再統合したときの履歴データを示す図である。
ここで、コピー元録画機器1にある#2:楽曲1、#5:楽曲3の各セクターのコピー可能残数は、直前の値“4”に、コピー先録画機器2から戻された“4”を加算した“8”に変る。一方、一旦消去した#1:オープニング、#3:楽曲1、#4:CM、#6:楽曲2、#7:エンディング、の部分も復活し、コピー可能残数は、直前の値“5”に、戻された“4”を加算し“9”に復活する。
【0045】
ここで、視聴者が一旦消去した区間(チャプター)まで復活させてしまうが、チャプターの境界が残っているので、改めて消去するにしても比較的簡便な操作で対応可能である。
または、ムーブバックにより復活した部分を、まとめて再消去するか否かの判断を視聴者に求める表示を行い、ボタン1つ或いは確認用も含め2アクションによって消去する様にしてもよい。
【0046】
また、ここでの説明では、最終的にコピー元録画機器1側にムーブバックして「コンテンツ再統合」を行なったが、コピー先録画機器2に対しコピー元録画機器1に残ったコピー権利を「追加ムーブ」してコピー先録画機器2側で「コンテンツ再統合」を行なう事も可能である。その場合は、コピー先録画機器2の履歴データが図12に示したものになり、コピー元録画機器1からはそのコンテンツが全て自動消去されるだけであり、先の説明と大きな差異は無い。
【0047】
(動作例2)
次に、動作例2の動作を説明する。
図13は、動作例2で受信して記録するコンテンツの時間経過を帯状に表した図である。
動作例2では、図13に示す様に、連続ドラマ番組を受信しこれを2話続けて1つのコンテンツとしてHDD15に記録した場合を想定する。
【0048】
図14は、動作例2の動作の流れをフローチャート状に示した図である。以下、図14の流れに沿って、動作例1の動作を説明するが、先に示した図3と同様な部分については適宜説明を省略する。
S301では、チューナー11がコンテンツデータを受信する。ここでは、図13に示すドラマ番組を受信する。
S302及びS303では、図3のS102、S103と同様に、コンテンツIDを割り当て、履歴データが作成され、記憶される。
【0049】
図15は、動作例2の履歴データの例を示す図である。
このコンテンツに付与されたコンテンツIDは、0100256−2007−12−24−19:00である。この例のコンテンツは、120分10秒25フレームの長さのコンテンツであり、編集作業は一切加えられておらずコピー可能残数も全域に渡って「9回」、つまり1度もコピーが行われていない状態を表している。
S304では、図3のS104と同様に、コピー先録画機器2へコピーするコンテンツに対して、割り当てるコピー可能残数を入力する。ここでは、コピー先録画機器2にコピーの権利数を6回分付加してコピーするものとする。
S305、S306、S401、S402では、動作例1と同様にして、コンテンツデータの送受信と履歴データの更新がコピー元録画機器1及びコピー先録画機器2で行われる。
【0050】
図16は、コンテンツデータをコピー先録画機器2へコピーした後のコピー元録画機器1及びコピー先録画機器2それぞれにおける履歴データを示す図である。図16(a)は、コピー元録画機器1における履歴データを示し、図16(b)は、コピー先録画機器2における履歴データを示している。
コピー元録画機器1でのコピー可能残数は“3”に、コピー先録画機器2でのコピー可能残数は“5”になる。ここまでは、動作例1におけるコピー先録画機器2に対するコピーの場合とほぼ同等の動作である。
【0051】
その後、S307で編集作業として「分割」が行われ、これに応じてS308で履歴データの更新が行われた場合を想定する。
ここでは、コピー元録画機器1側でタイムコード53”08’22の個所で2つのコンテンツに「分割」がなされたとする。するとこのコンテンツは、2つのコンテンツとして扱われ、コンテンツIDや履歴データも2つ用意される。新たに付加されるコンテンツIDには、図4(b)に示す様に、当初のIDの直後に分割情報−0若しくは−1と、分割処理が行われた機器IDとを付加する。分割情報は、分割された前半側が−0、後半側が−1である。すなわち、初回保存時のコンテンツデータ名であるコンテンツIDを分割後のコンテンツID(コンテンツデータ名)に含む様にする。
この様に当初のIDに付加した形とするのは、オリジナルコンテンツを分割したことがコンテンツIDですぐに判別できるからである。また、分割した相手方や他の録画機器内にコピーとして残っているコンテンツの同一性を容易に判別可能となるからでもある。さらにまた、コンテンツIDに機器IDを更に付加するのは、コピー元録画機器1、コピー先録画機器2双方でそれぞれ異なる分割がなされた場合でも、コンテンツIDが重複しない様にするためである。
【0052】
図17は、動作例2で分割編集を行った場合のコンテンツの時間経過を帯状に表した図である。
図18は、動作例2で分割編集を行った場合の履歴データを示す図である。図18(a)は、第1話側を示し、図18(b)は、第2話側を示している。
分割が行われて新たなコンテンツIDが付与されても、分割前の元版タイムコードを踏襲する。このように、編集履歴管理部31は、初回保存時の保存開始時点からの経過時間によって、分割を行ったときの分割点を管理する。これにより、映像が途切れたり不自然に繋がったりすることなく、その後のコンテンツ再統合や編集が行える。
【0053】
S309では、コピー元録画機器1側でコンテンツの第1話側のみ光ディスク17にコピーされる。
S310では、光ディスク17へのコピーに対応して履歴データの更新を行う。
図19は、光ディスクにコピーを行った後の、第1話側の履歴データを示す図である。
コピー元録画機器1側でコンテンツの第1話側のみ光ディスク17にコピーすると、0100256−2007−12−24−19:00−0−0100256のコピー可能残数が“1”減ぜられて“2”となる。
【0054】
次に、コピー先録画機器2のS403、S404、及び、コピー元録画機器1のS311、S312で、図3のS203、S204、S111、S112と同様に、コピー先録画機器2から「ムーブバック」を行なう。
【0055】
図20は、動作例2で「ムーブバック」を行った後のコンテンツの時間経過を帯状に表した図である。
図21は、動作例2で「ムーブバック」を行った後の履歴データを示す図である。
この「ムーブバック」を行うと、図20に示す様に、分割されていた2つのコンテンツは1つに再統合され、分割されていた際の境界位置でチャプター点が付いた状態となる。そして図21に示す様に、コンテンツIDも分割前のものに戻る。また、コピー先録画機2に与えていたコピー可能残数もコピー元録画機器1に戻され、第1話の領域であるセクター1のコピー可能残数は、“8”に、第2話の領域であるセクター2は、“9”になる。このとき、当該コンテンツは、コピー先録画機器2のHDDから自動的に消去される。
【0056】
このように、本実施形態によれば、編集した履歴に対応した区間毎にコピー可能残数を管理するので、コピー後にコンテンツ再統合を行ったとしても、コピー可能残数を無駄にすることなく、視聴者にとっての使い勝手を向上できる。
【0057】
(第2実施形態)
図22は、本発明をTV受像機に用いた第2実施形態の回路ブロック図である。
第2実施形態は、第1実施形態のコピー元録画機器1に表示器42を設けた点、リムーバブルHDDユニット5を着脱可能とした点、及び、光ディスク17を省略した点が第1実施形態からの主な変更点である。よって、前述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
【0058】
第2実施形態のTV受像機4は、アンテナ入力端子10、チューナー部11、視聴権利確認ブロック12、セレクタ13、ローカル暗号処理ブロック14、HDD15、暗号処理ブロック20、第1のシリアル通信処理ブロック21、入出力端子22、編集部23、CPU30、描画処理ブロック41、表示器42、第2のシリアル通信処理ブロック43、接続端子44を備え、映像の視聴と録画を行える映像機器である。また、TV受像機4は、接続端子44によりリムーバブルHDDユニット5が着脱自在な形態で内蔵可能である。
【0059】
描画処理ブロック41は、チューナー部11が受信したコンテンツデータ、または、HDD15から読み出したコンテンツデータを表示器42に描画するための信号に変換するブロックである。
表示器42は、LCD(Liquid Crystal Display)パネル、PDP(Plasma Display Panel)、有機EL(electro
luminescence)パネル、SED(Surface-conduction Electron
Emitter Display)パネル等を用いて、映像を表示する表示装置である。
第2のシリアル通信処理ブロック43は、接続端子44を介して接続されるリムーバブルHDDユニット5との通信を行うブロックである。
接続端子44は、リムーバブルHDDユニット5を接続するI/O端子である。
【0060】
図23は、図22のTV受像機4に接続される着脱可能なリムーバブルHDDユニット5の回路ブロック図である。
リムーバブルHDDユニット5は、接続端子51、第3のシリアル通信処理ブロック52、HDDインターフェイス(I/F)53、HDD54を備えている。
【0061】
接続端子51は、TV受像機4の接続端子44に接続するI/O端子である。
第3のシリアル通信処理ブロック52は、TV受像機4との通信を担うブロックである。
HDD_I/F53は、HDD54への書き込み、及び、読み出しを行なう回路ブロックである。
HDD54は、HDDユニット5に内蔵されるハードディスク装置である。
以上の構成によって、第2実施形態では、録画機器6及びリムーバブルHDDユニット5が第2保存部として機能する。
【0062】
本実施形態のTV受像機4は、チューナー11で受信したコンテンツを表示器42に表示して視聴する機能以外に、以下の機能を有する。
(機能1)内蔵するHDD15に録画、及び、蓄積する。
(機能2)外部接続された録画機器6との間で、蓄積されているコンテンツを相互にコピー及びムーブできる。
(機能3)HDD15とリムーバブルHDDユニット5との間で、蓄積されているコンテンツを相互にコピー及びムーブできる。
【0063】
上記(機能1)は、前述の第1実施形態と同一の処理が行なわれる。
上記(機能2)は、入出力端子22に録画機器6を接続する事により機能し、録画機器6との間のコピー及びムーブは、これも第1実施形態に示した方法と全く同一の処理が行なわれる。
上記(機能3)は、接続端子44にHDDユニット5を装着する事により機能する。この時のHDDユニット5をTV受像機4専用の装置とすれば、HDD15に書き込む際に用いたローカル暗号処理を施したままのコンテンツデータを着脱式HDDユニット5に転送すればよい。そして、第1実施形態に示した方法と全く同一のコンテンツID管理、履歴管理処理が行なわれる。
【0064】
本実施形態によれば、TV受像機において、本発明を適用できる。
また、リムーバブルHDDユニット5を利用することにより、大量のコンテンツを保存し、利用することができる。大量のコンテンツを扱う場合ほど、編集作業及びコピー作業の使い勝手を向上させる本発明を適用することにより、視聴者の利便性を向上できる。
【0065】
(変形形態)
以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の範囲内である。
(1)各実施形態において、タイムコードは、実時間を用いて表現し、編集履歴管理部31は、この実時間を用いて編集履歴を管理する例を示したが、これに限らず、例えば、何番目のフレームであるかのを示すフレーム番号を用いてカウントしてもよい。また、図10及び図11の説明において、「最終版タイムコード」が無い事が消去されたセクターを表すとしたが、実在しないタイムコード、例えば1コンテンツの最長連続録画時間が240分だとすると、「256分64秒32フレーム」等の値を代入してもよい。
【0066】
(2)各実施形態において、放送波を受信するチューナー部11からコンテンツデータが入力される例を示したが、コンテンツデータの入力方法はこれに限らない。例えば、チューナー部11をインターネット回線等の受信機能に置き換え、ネット経由でコンテンツを入力してもよい。また、コンテンツデータ及びコピー可能残数が記録されている光ディスクやメモリカード等のリムーバブルメディアを用いてコンテンツデータを入力してもよい。さらに、リムーバブルメディアを用いてコンテンツデータを入力する場合には、HDD15のような第1保存部に相当する部分を設けなくともよい。さらにまた、コンテンツとしては、TV放送を録画したコンテンツに限らず、コピー可能残数が設定されたコンテンツであればよい。
【0067】
(3)第1実施形態では、取り外し可能な第2保存部として取り外し可能な記憶媒体である光ディスク17を例に挙げた。また、第2実施形態では、取り外し可能な第2保存部としてリムーバブルHDDユニット5を例に挙げた。取り外し可能な第2保存部としては、これらに限らず、例えば、メモリカードやUSBメモリ等のフラッシュメモリ等、他の種類のリムーバブルメディアを用いてもよい。
【0068】
(4)第1実施形態では、部分消去を行ったときに、消去した部分のコンテンツデータを削除する(図9参照)例を示したが、これに限らず、例えば、削除対象の区間におけるコンテンツデータを保持し、見かけ上コンテンツデータを部分削除するのみとしてもよい。この場合、第2保存部から消去した区間を含むコンテンツデータがコピーして戻されたとき、編集履歴とコピー可能残数とを第2保存部から受け取り、消去した区間を復活させることができる。
【0069】
(5)各実施形態において、コピー元録画機器1で編集作業を行う例を示したが、これに限らず、例えば、コピー先録画機器2で編集作業を行ってもよい。この場合であっても、各実施形態と同様にしてコンテンツ再統合を行うことができる。
【0070】
なお、第1実施形態、第2実施形態及び変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。また、本発明は以上説明した各実施形態によって限定されることはない。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】本発明の第1実施形態によるHDD搭載の録画機器と周辺映像機器との接続状況を含むシステムブロック図である。
【図2】本実施形態におけるCPU30の重要な機能部分を示すブロック図である。
【図3】動作例1の動作の流れをフローチャート状に示した図である。
【図4】コンテンツIDの例を示す図である。
【図5】履歴データの例を示す図である。
【図6】コンテンツデータをコピー先録画機器2へ送信後に更新された履歴データを示す図である。
【図7】動作例1でチャプター編集を行った場合のコンテンツの時間経過を帯状に表した図である。
【図8】チャプター編集後の履歴データの例を示す図である。
【図9】部分消去後のコンテンツの時間経過を帯状に表した図である。
【図10】部分消去後の履歴データの例を示す図である。
【図11】光ディスクにコンテンツをコピーした後の履歴データを示す図である。
【図12】部分消去後にコンテンツ再統合したときの履歴データを示す図である。
【図13】動作例2で受信して記録するコンテンツの時間経過を帯状に表した図である。
【図14】動作例2の動作の流れをフローチャート状に示した図である。
【図15】動作例2の履歴データの例を示す図である。
【図16】コンテンツデータをコピー先録画機器2へコピーした後のコピー元録画機器1及びコピー先録画機器2それぞれにおける履歴データを示す図である。
【図17】動作例2で分割編集を行った場合のコンテンツの時間経過を帯状に表した図である。
【図18】動作例2で分割編集を行った場合の履歴データを示す図である。
【図19】光ディスクにコピーを行った後の、第1話側の履歴データを示す図である。
【図20】動作例2で「ムーブバック」を行った後のコンテンツの時間経過を帯状に表した図である。
【図21】動作例2で「ムーブバック」を行った後の履歴データを示す図である。
【図22】本発明をTV受像機に用いた第2実施形態の回路ブロック図である。
【図23】図22のTV受像機4に接続される着脱可能なリムーバブルHDDユニット5の回路ブロック図である。
【図24】従来のコピー回数管理の概念を説明する図である。
【符号の説明】
【0072】
1 コピー元録画機器
2 コピー先録画機器
3 TVモニター
10 アンテナ入力端子
11 チューナー部
12 視聴権利確認ブロック
13 セレクタ
14 ローカル暗号処理ブロック
15 HDD
16 記録処理ブロック
17 光ディスク
18 描画処理ブロック
19 モニター出力端子
20 暗号処理ブロック
21 第1のシリアル通信処理ブロック
22 入出力端子
23 編集部
30 CPU
31 編集履歴管理部
32 コピー可能残数管理部
33 コピー実行部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コピー可能残数が設定されたコンテンツを使用者の指示に応じて編集可能な編集部と、
前記編集部により行われた前記コンテンツに対する編集に対応する区間に前記コンテンツを区分して編集履歴を管理する編集履歴管理部と、
前記編集履歴管理部が管理する前記区間毎に、前記コピー可能残数を管理するコピー可能残数管理部と、
を備える映像機器。
【請求項2】
請求項1に記載の映像機器において、
前記編集部は、前記コンテンツの一部分を消去する編集、前記コンテンツを複数に分割する編集の少なくとも一方を行えること、
を特徴とする映像機器。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の映像機器において、
前記コンテンツを含むコンテンツデータを受信する受信部と、
前記受信部が受信した前記コンテンツデータを保存する第1保存部と、
を備えること、
を特徴とする映像機器。
【請求項4】
請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の映像機器において、
前記コンテンツデータの少なくとも一部を外部又は内部に設けられた第2保存部との間でコピーを行うコピー実行部を備え、
前記コピー実行部は、前記コンテンツデータの少なくとも一部のコピーを行うときに、前記編集履歴及び前記コピー可能残数に関する情報を、コピー先に送ること、
を特徴とする映像機器。
【請求項5】
請求項4に記載の映像機器において、
前記コピー可能残数管理部は、コピーする区間毎に前記コピー可能残数を管理すること、
を特徴とする映像機器。
【請求項6】
請求項4又は請求項5に記載の映像機器において、
他の映像機器との間で前記コンテンツデータを通信可能な通信部を備え、
前記コピー実行部は、前記通信部を介して外部に設けられた前記第2保存部との間でコピーを行うこと、
を特徴とする映像機器。
【請求項7】
請求項4又は請求項5に記載の映像機器において、
前記第2保存部は、該映像機器内部に設けられており、
前記コピー実行部は、該映像機器内部において前記第2保存部との間でコピーを行うこと、
を特徴とする映像機器。
【請求項8】
請求項4から請求項7までのいずれか1項に記載の映像機器において、
前記コピー可能残数管理部は、前記コピー実行部が前記第2保存部に対してコピーを行うときには、前記第2保存部に対してコピーする前記コンテンツデータの少なくとも一部に割り当てるコピー可能残数を減算した値に前記コピー可能残数を置換し、
前記第2保存部からコピーするときには、前記第2保存部からコピーする前記コンテンツデータの少なくとも一部に割り当てられているコピー可能残数を加算した値に前記コピー可能残数を置換すること、
を特徴とする映像機器。
【請求項9】
請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載の映像機器において、
前記編集履歴管理部が管理する前記編集履歴には、コンテンツを部分的に消去したときの消去開始点と消去終了点と、
1つのコンテンツを複数のコンテンツに分割したときの分割点と、
前記分割を行った後の各コンテンツと分割前のコンテンツとの同一性を示す情報とを含むこと、
を特徴とする映像機器。
【請求項10】
請求項9に記載の映像機器において、
前記編集履歴管理部は、前記編集履歴に含まれる前記消去開始点と消去終了点と分割点とを、いずれも初回保存時の保存開始時点からの経過時間を用いて管理すること、
を特徴とする映像機器。
【請求項11】
請求項9に記載の映像機器において、
前記編集履歴管理部は、前記編集履歴に含まれる前記消去開始点と消去終了点と分割点とを、いずれも初回保存時の保存開始時点からのフレーム番号を用いて管理すること、
を特徴とする映像機器。
【請求項12】
請求項9に記載の映像機器において、
前記編集履歴管理部は、初回保存時に作成された前記コンテンツデータ名の少なくとも一部を分割後のコンテンツデータ名の少なくとも一部に含めることにより、前記編集履歴に含まれる分割後の各コンテンツと分割前のコンテンツとの同一性を示す情報とすること、
を特徴とする映像機器。
【請求項13】
請求項1から請求項12までのいずれか1項に記載の映像機器において、
前記編集部は、前記コンテンツの一部分を消去する編集を行う場合であっても、消去した区間のコンテンツデータを保持しておき、
前記第2保存部から前記消去した区間を含むコンテンツデータがコピーして戻されたとき、前記編集履歴と前記コピー可能残数とを前記第2保存部から受け取ることにより、前記消去した区間を復活させること、
を特徴とする映像機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【公開番号】特開2009−302826(P2009−302826A)
【公開日】平成21年12月24日(2009.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−154077(P2008−154077)
【出願日】平成20年6月12日(2008.6.12)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】