説明

映像監視システムおよび映像監視方法

【課題】カメラの方位および撮像時間を災害レベルに応じて調整可能にして、災害ないしは災害予知の重要な情報を見逃さないようにする映像監視システム及び方法を提供する。
【解決手段】映像監視システムは、複数の監視エリアに向けて旋回して画像情報データを取得するカメラ装置と、カメラ装置を旋回駆動させるカメラ旋回制御データをカメラ装置へ送信すると共に、カメラ装置から受信するカメラ旋回角度データを出力するカメラ制御装置と、このカメラ制御装置からカメラ旋回角度データを受信して、このカメラ旋回角度データに対応して画像情報データに合成する文字情報データおよび表示位置データを出力する映像制御装置と、カメラ制御装置から受信する画像情報データと、映像制御装置から入力する文字情報データおよび表示位置データを合成し、合成画像情報データを生成する映像合成処理装置と、合成画像情報データを画面表示する表示装置とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、災害監視等の監視用として用いるに適する映像監視システムに係るもので、特に、災害発生時に効率的に監視をすることができる映像監視システムおよび映像監視方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の映像監視システムは、防犯、防災対策等の非常時対策の一つとして、非常対策を必要とする場所にリモート制御のできる映像監視カメラを設置して監視センタ側から監視することができるようにした映像監視システムが知られている。
【0003】
この従来の映像監視システムとして、カメラ制御された映像情報を記録・管理して、このカメラ制御された映像情報の映像監視を行うようにしたものがある。(例えば、特許文献1参照)。この種の映像監視システムについて、図11〜図13を参照して説明する。
【0004】
図11に示す映像監視システム1は、非常時対策を必要とする場所、例えば河川の決壊が予想される堤防付近に設置され、この堤防付近の撮像データxを取得し、時刻データを合成した合成映像データx1を生成するカメラシステム2と、このカメラシステム2により生成された合成映像データx1を通信回線3を介して受信し、合成映像データx1から更に映像選定処理された、画像変換データx2を画像表示して監視する監視センタ4とから構成される。
【0005】
カメラシステム2は、堤防付近の所望の、例えば災害の発生する虞れのある監視エリアに設置されるカメラ5と、このカメラ5の方位制御、ズーミング制御されるカメラ装置6とから構成される。
【0006】
カメラ装置6は、カメラ5にて得られた撮像データxを入力する映像入力部7と、この映像入力部7側から撮像データxを入力して、時刻発生部9aにて生成した時刻情報データを合成した合成撮像データx1を記録装置8へ記憶させるように設けられるデータ読み出し部9と、記録装置8に記憶された合成撮像データx1の中から任意の合成撮像データx1を呼び出し、I/F11側へ出力するデータ同期通信部12とから構成される。
【0007】
監視センタ4は、カメラシステム2のカメラ5を、取扱者により遠隔制御するために設けられる操作卓14と、この操作卓14により、カメラシステム2側を制御するカメラ制御部13と、このカメラ制御部13側にて合成撮像データx1に基づいて画像変換された画像変換データx2を入力して、画像を表示する表示装置15とから構成される。
【0008】
カメラ制御部13は、操作卓14側から出力される監視信号yを入力して制御信号y1を生成するシステム制御部16と、制御信号y1をカメラシステム2の側へ送信すると共に、カメラシステム2の通信I/F11から合成撮像データx1を受信する通信I/F17と、この通信I/F17から合成撮像データx1を入力して選定された画像データに変換された画像変換データx3を生成し、表示装置15側へ出力するデータ処理部18とから構成される。
【0009】
カメラ装置6側のデータ蓄積・読み出し部9は、監視センタ4側から受信する制御信号y1と、映像入力部7側から入力する撮像データxおよび時刻発生部9aから入力する時刻データとを合成した合成映像データx1を生成すると共に、この生成された合成映像データx1をデータ同期通信部12側へリアルタイムに出力する機能を備えている。
【0010】
一方、カメラシステム2のカメラ5は、図12に示すように、pan(t(0))〜pan(t(10))までの10の異なる方位角をもって所要の時間ずつ撮像可能に設けられる。また、この撮像の時刻に応じて、図13に示すように、映像音声データpおよび時刻t(n)に対応したカメラ制御情報(CM((t(0)))〜(CM((t(20)))qを含むカメラ画像データが得られるようになっている。
【0011】
この任意の時刻に対応して得られた映像音声データpは、図11に示すように、データ読み出し部9にて時刻データが合成されて合成映像データx1が生成される。そして、この生成された合成映像データx1を、通信I/F11を介して監視センタ4側に送信される。続いて、カメラ制御部13にて合成撮像データx1に基づく、合成画像が表示されるようにデータ変換された画像変換データx2が表示装置15に送信されるようになっている。
【0012】
従って、監視センタ4の表示装置15には、時刻表示された合成画像が表示され、取扱者による目視によりカメラ5の設置現場での状況をタイムリに知ることができるようになっている。
【特許文献1】特開平10−243380号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
従来の映像監視システム1によれば、カメラ5の向き(方位角)が、時刻t(0)t〜(12)に合わせた所定の方位へ、また所定の時間間隔で振り向けられているので、特に洪水による堤防の決壊や災害に至る危険な状況を示す映像が現れた場合には、監視センタ4側の取扱者においては、本来監視しなければならない方位へ十分な時間をかけて確認ができる時間が必要となる。
【0014】
ところが、カメラ5は特定の方位および撮像時間が固定的に決められているので、災害または災害予知の重要な情報を見逃して対策が遅れる虞れがあった。
【0015】
また、カメラの向きを一方に固定した場合に、他方へ向くカメラ5の向きを直すのに、時間を要し対策が遅れてしまうという問題があった。
【0016】
本発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、カメラの方位および撮像時間を必要に応じて任意に調整可能にすることにより、災害ないしは災害予知の重要な情報を見逃すことのないようにした映像監視システムおよび映像監視方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0017】
上記目的を達成するために、本発明によれば、複数の監視エリアに向けて旋回して画像情報データを取得するカメラ装置と、カメラ装置を旋回駆動させるカメラ旋回制御データをカメラ装置へ送信すると共に、カメラ装置から受信するカメラ旋回角度データを出力するカメラ制御装置と、このカメラ制御装置から前記カメラ旋回角度データを受信して、このカメラ旋回角度データに対応して画像情報データに合成する文字情報データおよび表示位置データを出力する映像制御装置と、前記カメラ制御装置から受信する画像情報データと、前記映像制御装置から入力する前記文字情報データおよび表示位置データを合成し、合成画像情報データを生成する映像合成処理装置と、前記合成画像情報データを画面表示する表示装置と、を備えたことを特徴とする映像監視システムを提供する。
【0018】
上記目的を達成するために、本発明によれば、カメラ装置により監視エリアにおける画像情報データおよびカメラ旋回角度データを取得するステップと、前記カメラ装置が取得した画像情報データおよびカメラ旋回角度データを受信するステップと、映像制御装置が、前記カメラ旋回角度データを受信して、カメラ装置の旋回方位に対応した文字情報データおよび位置情報データを生成するステップと、前記カメラ制御装置から画像情報データを、また、映像制御装置から文字情報データおよび表示位置データを受信して合成画像情報データを生成するステップと、この生成された合成画像情報データを、映像監視センタの表示装置に表示するステップとを含むことを特徴とする映像監視方法を提供する。
【0019】
上記目的を達成するために、本発明によれば、カメラ装置により監視エリアにおける画像情報データおよびカメラ旋回角度データを取得するステップと、前記カメラ装置にて取得した画像情報データおよびカメラ旋回角度データを受信するステップと、取得したセンサ情報データを基にして、センサ情報処理データを生成するステップと、このセンサ情報処理データを映像制御装置が入力して災害レベルを判定すると共に、この災害レベルおよびカメラ装置の方位に対応した文字情報データおよび位置情報データを生成するステップと、前記画像情報データに前記文字情報データおよび表示位置データを合成して合成画像情報データを生成するステップと、前記合成画像情報データを、映像監視センタ側の表示装置に表示するステップと、を含むことを特徴とする映像監視方法を提供する。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、カメラの方位および撮像時間を災害レベルに応じて任意に調整可能にしたことにより、災害ないしは災害予知の重要な情報を見逃すことのないようにした映像監視システムおよび映像監視方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
本発明に係る映像監視システムの実施形態について、添付図面を参照して説明する。
【0022】
図1は、本発明の映像監視システム20の概要を示すブロック図である。
【0023】
図2は、図1のカメラ制御装置26の詳細を示す機能ブロック図である。
【0024】
図3は、本発明の映像監視システム20の映像制御装置29に用いられるカメラ旋回角度変換マッピングテーブルT2を示す図である。
【0025】
図4は、本発明の映像監視システム20のカメラ装置24の方位と旋回方位番号との関係を示す図である。
【0026】
図5は、図3の旋回角度番号に対応した旋回方位番号−文字情報−画面表示位置変換マッピングテーブルT3を示す図である。
【0027】
図6は、図5の文字情報が表示される表示装置38の表示画面38aへの表示位置を示す概要図である。
【0028】
図7は、本発明の映像監視システム20に用いられる警報情報レベル−災害レベル度数変換マッピングテーブルを示す図である。
【0029】
図8は、本発明の映像監視システム20に用いられる災害レベル度数1〜3変換マッピングテーブル(カメラ方位優先度−旋回方位番号−文字情報−表示時間(秒)−画面表示位置変換マッピングテーブル)を示す図で、(A)は、災害レベル度数1変換マッピングテーブルT41を、(B)は、災害レベル度数2変換マッピングテーブルT42を、(C)は、災害レベル度数3変換マッピングテーブルT43をそれぞれ示している。
【0030】
図1に示す映像監視システム20は、災害の虞れのある場所である、例えば河川の堤防沿いに設置され、この堤防沿いの図示しない監視エリアの画像情報データaを取得するカメラシステム21と、監視エリアにおける災害あるいは災害予知レベルの状況、例えば河川水位の異常な上昇を示すテレメータデータとしてのセンサ情報データjを収集する映像センサ装置22と、カメラシステム21を通信ネットワークである通信回線Nを介して接続される映像監視センタ23とから構成される。
【0031】
カメラシステム21は、監視エリアの状況を画像情報データaとして取得するカメラ装置24と、このカメラ装置24により取得した画像情報データaを入力して合成画像情報データbを映像監視センタ23側に出力する映像生成装置25とから構成される。
【0032】
カメラ装置24は、監視エリアを撮像するカメラ本体24aと、このカメラ本体24aの方位を機械駆動させて変化させるために設けられるカメラ駆動装置24bと、カメラ本体24aの方位を検知する旋回角度検知器24cとを備えている。カメラ装置24は、図3のカメラ旋回角度変換マッピングテーブルT2に示すように、カメラ旋回角度に対応して、角度の小さい順から識別子として連番で付与された先回方位番号(1〜8)に基づき、全方位(360°)へ指向可能に設けられる。
【0033】
映像生成装置25は、カメラ装置24側からカメラ本体24aにて撮像した画像情報データaおよび旋回角度検知器24cにて検出したカメラ旋回角度データa1を入力し、出力させるカメラ制御装置26と、このカメラ制御装置26から出力する画像情報データaを入力して、後述する合成画像情報データbを後段側へ出力する映像合成処理装置27と、合成画像情報データbを入力して映像監視センタ23側へ出力する画像伝送装置28と、カメラ制御装置26側から画像情報データaを入力して文字情報データeおよび表示位置データfを映像合成処理装置27へ出力する映像制御装置29とから構成される。
【0034】
また、カメラ制御装置26は、映像制御装置29から出力されるカメラ旋回制御データcを入力して、このカメラ旋回制御データcをカメラ装置24へ送信してカメラ装置24の方位を任意に制御できるようになっている。
【0035】
映像制御装置29は、具体的には、図2に示すように、カメラ制御装置26から入力するカメラ旋回角度データa1を通信制御部31を介して入力する種々のデータを入出力する主制御部33と、映像センサ装置22のセンサ情報処理装置22b側から出力されるセンサ情報処理データgを入力して、この災害レベルを判別して警報情報データkを出力する警報情報処理部34と、入出力する各種データk,カメラ旋回角度データa1,カメラ旋回制御データc,文字情報データeおよび位置し情報データfを呼び出し(検索)自在にデータ保存するデータメモリ35と、これらの各データk,a1,c,eおよびfを映像合成処理装置27へ転送する情報転送処理部32と、を備えている。
【0036】
主制御部33は、比較照合判定手段33a、表示位置データ生成部33b、マッピングテーブル記憶・更新部33cおよび演算処理部33dを備えている。
【0037】
ここで、主制御部33から出力されるカメラ旋回制御データcについて、更に詳細に説明する。
【0038】
カメラ旋回制御データcは、カメラ装置24の方位を指定するために便宜上付与した特定の旋回方位番号データを含んでいる。
【0039】
すなわち、図8の災害レベル度数1〜3変換マッピングテーブルT41〜T43に示すように、カメラ旋回角度、文字情報、画面表示位置および表示時間に対応して、識別子としての旋回方位番号(1〜8)が付与される。
【0040】
カメラ制御装置26は、主制御部33からカメラ旋回制御データcを入力することにより、カメラ装置24に対して、カメラ旋回制御データcに含まれる特定の旋回方位番号に対応した方位へ向かわせるようになっている。
【0041】
カメラ装置24は、360°の方位を8等分された方位のいずれかに向かうように設けられる。
【0042】
具体的には、図4に示すように、基準方位から、例えば時計回りに(1)〜(8)の数字が示すように旋回方位番号が付与されている。
【0043】
すなわち、図3に示すように、カメラ旋回角度変換マッピングテーブルT2に示すように、基準方位を0°として360°までを8等分(45°等分)に区分して1〜8の旋回方位番号が付与され、この付与された旋回方位番号が指定されることにより、カメラ装置24のカメラ本体24aの方位が自動的に定まるようになっている。
【0044】
更に、カメラ制御装置26は、映像合成処理装置27からカメラ旋回指令データhを入力することにより、カメラ装置24の方位が制御されるようになっている。このカメラ制御装置26からカメラ装置24へ出力されるカメラ旋回指令データhは、カメラ本体24aを旋回駆動するカメラ駆動装置24bが作動してカメラ本体24aが、所定の方位へ指向するようになされる。
【0045】
映像制御装置29は、センサ装置22からセンサ情報処理データgを入力することにより、カメラ制御装置26から入力するカメラ旋回角度データa1の相互関係を演算処理し、カメラ制御装置26へカメラ旋回制御データcを出力したり、このカメラ旋回制御データcに含まれるカメラ旋回角度に対応した文字情報データeおよび表示位置データfが生成され、映像合成処理装置27へ出力されるようになっている。
【0046】
例えば図4に示すように、旋回方位番号(1)(ハッチング表示部)の方位情報を含むカメラ旋回角度データa1が入力されることにより、図5の旋回方位番号−文字情報−画面表示位置変換マッピングテーブルT3に示すように、旋回方位番号を示す識別子(1)に示す方位の映像に対応した、画面表示位置(識別子)(1)の例えば「○○○方面」という文字情報を含む文字情報データeが生成されるようになっている。
【0047】
また、主制御部33は、センサ装置22からセンサ情報処理データgを入力することにより、警報情報として扱う災害レベルが判定され、この災害レベルにより、図7の災害レベル度数1変換マッピングテーブルT1に示すように、3つの災害レベル度数のいずれかが判定されるようになっている。
【0048】
すなわち、主制御部33は、警報情報処理部34から出力される警報情報データkに基づき、3つの災害レベル度数示す、危険度の少ない順に、「待機レベル」、「警戒レベル」および「危険レベル」の各レベルから何れか1つが判定される。
【0049】
比較照合判定手段33aは、災害レベルを判定するために設けられたもので、所定のレベル判定基準となる基準値が記憶され、警報情報処理部34から入力された警報情報データkと比較して判定される。
【0050】
表示位置データ生成部33bは、警報情報データkに含まれる災害レベルに応じて、映像監視センタ23側の表示装置38に表示される表示位置を特定するデータが出力されるものである。
【0051】
マッピングテーブル記憶・更新部33cは、例えば図5に示すように、カメラ装置24の旋回方位に対応した旋回方位番号毎に生成された文字情報が、図6に示すように、表示装置38の表示画面38aの予め定められた表示位置に、更新情報が表示されるようになっている。
【0052】
演算処理部33dは、カメラ制御装置26からカメラ旋回角度データa1および警報情報データkを入力して、カメラ旋回制御データc、文字情報データeおよび表示位置データfを生成するにあたって、災害情報レベル−災害レベル度数変換マッピングテーブルT1等の各テーブルT2〜T43から関連データの検索やデータ間の整合をとるために設けられる。
【0053】
次に、映像制御装置29の機能について、更に詳細に説明する。
【0054】
映像制御装置29は、カメラ装置24の方位を、災害レベルに応じて特定したり、その特定した方位に向くカメラ装置24の時間やカメラ画像にマッピング(画像合成)処理する文字情報の種類、更にはこの文字情報の表示画面への表示位置を指定する機能を有する。すなわち、映像制御装置29は、カメラ制御装置26から入力するカメラ旋回角度データa1に基づき、カメラ装置24の方位に対する文字情報や、その文字情報の表示画面上での表示位置が演算処理部33dにより演算処理して求められる。
【0055】
具体的には、主制御部33が、カメラ制御装置26からカメラ旋回制御データcを入力すると、主制御部33により、図3に示す災害レベル度数2変換マッピングテーブルT2に基づき、旋回方位番号が得られるようになっている。
【0056】
この旋回方位番号が得られると表示位置データ生成部33bにより、図5に示す、旋回方位番号−文字情報−画面表示位置変換マッピングテーブルT3が用いられて、図6に示すように、後述する表示装置38の表示画面38aに表示する文字情報と、その画面表示位置が求められるようになっている。
【0057】
また、映像制御装置29は、センサ装置22から入力するセンサ情報処理データgに基づき、災害レベルが判定されるようになっている。このセンサ情報処理データgは、例えば河川の堤防に設置される水位計から得られる水位情報データである。
【0058】
すなわち、図2に示すように、主制御部33が、センサ装置22からセンサ情報処理データgを入力することにより、このセンサ情報処理データgに含まれるデータの程度、例えば水位データに基づく災害レベルには、既に災害が発生していたり、発生の虞のある程度により、「待機レベル」、「警戒レベル」および「危険レベル」の3段階のレベルに区分され、図7の災害情報レベル−災害レベル度数変換マッピングテーブルT1に示すように、それぞれに災害レベル度数1〜3が識別子として与えられる。
【0059】
この何れかの識別子は、警報情報データkに含まれ、主制御部33の比較照合判定手段33aに入力され、図8の災害レベル度数1〜3変換マッピングテーブルT41〜T43に示される中から災害レベルに応じてテーブルが選択されるようになっている。このテーブルT41〜T43は、図2に示す主制御部33の比較照合判定手段33aの図示しないメモリに記憶されており、「待機レベル」、「警戒レベル」および「危険レベル」の3段階に対応した所定の基準値を有している。
【0060】
災害レベルが、例えば災害レベル度数2に判別された場合には、図8(B)の災害レベル度数2変換マッピングテーブルT42に示すように、カメラ装置24の方位が危険度に応じて、優先度順に5つに絞られるようになっている。また、この5つの旋回方位番号に対応して、表示時間(秒)が所要程度長くなるように変更設定される。
【0061】
なお、文字情報の内容は、図6に示すように、表示画面38aの定位置に表示される。
【0062】
一方、映像センサ22は、監視エリア側の、例えば水位,温度および圧力等の物理的変化を検知して監視エリア情報データjを生成するセンサ部22aと、監視エリア情報データjを入力して、センサ情報処理データgを出力するセンサ情報処理装置22bとを備える。
【0063】
次に、映像監視センタ23について説明する。
【0064】
映像監視センタ23は、カメラシステム21の画像伝送装置28から送信される合成画像情報データbを受信する画像伝送装置37と、この合成画像情報データbを画像伝送装置37から受信して、監視エリアの画像を画面表示する表示装置38と、取扱者により入力操作され、カメラ旋回指令データhを出力して通信回線Nを介してカメラシステム21側へ送信できるように設けられる操作装置としての操作卓39とから構成される。
【0065】
警報情報処理部34は、センサ装置22から警報情報データkを入力して警報情報レベルを判定することができるようになっている。警報情報処理部34は、センサ装置22のセンサ部22aが検知した監視エリアの方位に対応した3つの警報レベルである「待機レベル」、「警戒レベル」および「危険レベル」のいずれかを判定することができるものである。
【0066】
このために、警報情報処理部34には、これらの各判定レベルに応じて、図7に示すように、識別子として災害レベル度数1〜3のいずれかへの変換を行う、警報情報レベル−災害レベル度数変換マッピングテーブルT1を備えている。更には、警報情報処理部34には、災害レベル度数1〜3のいずれか1つの情報を含むセンサ情報処理データgが生成され、主制御部33へ出力するようになっている。
【0067】
また、この警報情報処理部34は、災害レベル度数1〜3に応じて、図8に示すように、災害レベル度数1変換マッピングテーブルT41〜災害レベル度数3変換マッピングテーブルT43を記憶する図示しない記憶部を備えている。
【0068】
災害レベル度数1変換マッピングテーブルT41〜災害レベル度数3変換マッピングテーブルT43は、具体的には、図8に示すように、災害レベル度数1変換マッピングテーブルT41には、カメラ方位に優先度が設けられる。
【0069】
この優先度は、3つの災害レベル度数別にそれぞれ8つの旋回方位別の優先度が警報情報処理部34にて、データ処理がなされ、図8に示すように、災害レベル度数1変換マッピングテーブルT41〜災害レベル度数3変換マッピングテーブルT43別に変換マッピングテーブルの設定がなされる。
【0070】
この変換マッピングテーブルの設定は、災害レベルが高くなるほど、すなわち、災害レベル度数1から災害レベル度数3に移行するほど、優先度として扱われる旋回方位(旋回方位番号)が絞られる。すなわち、災害レベル度数1では、全て(8つ)の旋回方位番号が、災害レベル度数2では、5つの旋回方位番号が、更に災害レベル度数3では、3つの旋回方位番号のみの方位に絞られる。
【0071】
そして、各旋回方位番号に対応した文字情報が、映像監視センタ23の表示装置38の表示画面38aの所定位置に所定時間表示することができる。この表示位置および表示時間は、取扱者により操作卓39へ入力して自動的に設定することができる。
【0072】
また、各災害レベルの優先度の設定や、文字情報の文言についても、取扱者により操作卓39の入力操作により任意に設定し、図8(A)〜(C)に示す災害レベル度数1変換マッピングテーブルT41から災害レベル度数3変換マッピングテーブルT43までを更新することができる。
【0073】
次に、映像監視システム20の作用を、図1〜図10を参照して説明する。
【0074】
図9は、本発明の映像監視システム20の通常時の制御方法のフローチャート、図10は、本発明の映像監視システム20の災害時の制御方法のフローチャートである。
【0075】
映像監視システム20の通常時の制御方法について説明する。
【0076】
図1に示すように、カメラシステム21の映像制御装置29が、センサ装置22からセンサ情報処理データgを入力した際に、所定の災害レベル情報が含まれていた場合には警報情報処理部34にて、センサ情報処理データgを入力する。そして、この入力したセンサ情報処理データgの災害レベルを警報情報処理部34にて判定する。
【0077】
この判定結果、警報情報データkがなかった(生成されなかった)場合には、災害時の制御方法のフロー(図10)へ移行する<ステップ1>。
【0078】
映像制御装置29にてカメラ装置24から入力したカメラ旋回角度データa1を、カメラ制御装置26から取得する<ステップ2>。
【0079】
次に、映像制御装置29の主制御部33にて、図3に示すように、カメラ旋回角度変換マッピングテーブルT2と照合して、カメラ旋回角度データa1に対応した旋回方位番号(識別子)を判定する<ステップ3>。
【0080】
主制御部33にて、図5の旋回方位番号−文字情報−画面表示位置対応変換マッピングテーブルT3の中から文字情報データeが存在するか否かを、変換マッピングテーブル・記憶更新部33cを検索して有無を判定する。文字情報データeが存在しなかった場合(例えば図5に示すマッピングテーブルT3の旋回方位番号6)には、後段の全てのステップを終了する<ステップ4>。
【0081】
次に、文字情報データeが存在していた場合には、主制御部33の変換マッピングテーブル記憶・更新部33cから文字情報データeを、また表示位置データ生成部33bから、文字情報の表示位置データfを検索して抽出する<ステップ5>。
【0082】
主制御部33にて、文字情報データeおよび表示位置データfを、映像監視センタ23側へ出力する<ステップ6>。
【0083】
映像監視センタ23にて、文字情報データeおよび表示位置データfを入力し、表示装置38の表示画面38a上において、図6に示すように、文字情報を指定された表示位置に、カメラ映像と共に合成画像として表示する<ステップ7>。
【0084】
映像監視システム20によれば、以上の<ステップ1>〜<ステップ7>を踏むことにより、映像監視センタ23側において、その表示装置38の表示画面38aには、カメラ装置24の旋回方向に対応した文字情報が、所定位置に表示されるので、映像監視センタ23内の取扱者においては、表示画面38aによる監視が随時に目視により行うこととができるので、監視エリア側の状況をタイムリに把握して、必要により速やかに防災対策をとる事とが可能となる。
【0085】
一方、映像生成装置25の映像制御装置29が、センサ装置22からセンサ情報処理データgを入力した場合、すなわち、監視エリア側が所定の災害レベルである。
【0086】
例えば災害レベル度数2のレベルに達している場合には、図10に示すように、災害時の対応としての制御方法を実行することができる。
【0087】
図10には、カメラ制御装置20の災害時の制御方法のフローチャートを示している。
【0088】
この災害時におけるカメラ制御装置20の制御方法は、図1に示すように、カメラシステム21の映像制御装置29が、映像センサ装置22から情報処理データgを入力して、所定の基準値以上の災害レベルであるか否かを判定する。
【0089】
そして、この判定の結果、映像制御装置29にて警報情報データkを生成する。この警報情報データkが生成できなかった場合(災害レベルとする基準値に達しなかった場合)通常時の制御フロー(図9)へ移行する<ステップ1>。
【0090】
警報情報データkが、生成された場合には、図7に示す、警報情報レベル−災害レベル度数1変換マッピングテーブルT1、文字情報−画面表示位置変換マッピングテーブルT3および災害レベル度数1〜3変換マッピングテーブルT41〜T43を用いて、災害レベル度数に対応したマッピング処理を行う。すなわち、各テーブルT1,T3およびT41〜T43から警報情報データkに対応した災害のレベル、すなわち「待機レベル」(災害レベル度数1)、「警戒レベル」(災害レベル度数2)および「危険レベル」(災害レベル度数3)の3つの災害レベル度数の何れか1つのマッピング処理を行う。例えば、警報情報データkが、「警戒レベル」(災害レベル度数2)であった場合には、図8(B)の[災害レベル度数2]に示すように、カメラ方位が優先度の高い順の5方向に絞られる共に、それぞれの方位(旋回方向番号)に対応した文字情報が、図6に示すように、それぞれ特定された表示位置番号に対応した位置へマッピング処理を行う<ステップ2>。
【0091】
そして、主制御部33に、図5の旋回方位番号に対応した文字情報データeや画面への表示位置データfが得られるか否かを検索する。ここで、文字情報データeおよび表示位置データfが得られなかった場合には、通常時の制御方法のフロー(図10)の最初へ戻る<ステップ3>。
【0092】
次に、センサ情報処理データgに含まれるセンサ情報が、どの災害レベルに相当するか、災害レベル度数に応じて、災害レベル度数1変換マッピングテーブルT1から、センサ情報処理データgの災害レベルに応じた災害レベル度数を判定すると共に、この判定された災害レベル度数に応じて、図8に示す災害レベル度数1〜3変換マッピングテーブルT4を用いて、カメラ方位優先度の昇順に、旋回方位番号、表示文字、表示時間を判定する。例えば、災害レベル度数が「2」と判定された場合には、災害レベル度数2変換マッピングテーブルT42において、カメラ方位優先度が5つに絞られる。
【0093】
そして、そのそれぞれの旋回方位番号、表示文字および表示時間を判定する<ステップ4>。
【0094】
判定された旋回方位番号から、カメラ旋回角度変換マッピングテーブルT2を用いて検索して得たカメラ旋回角度データa1に対応したカメラ旋回制御データcを、カメラ制御装置26へ送信する<ステップ5>。
【0095】
主制御部33にて、カメラ旋回制御データcに基づく旋回方位(番号)に対応した文字情報データeが、図5の文字情報−画面表示位置変換マッピングテーブルT3に存在するか否かを検索する。ここで、文字情報データeが存在しなかった(災害や危険を示唆する文字情報がない)場合には、後述する<ステップ8>へ入る<ステップ6>。
【0096】
次に、映像制御装置29から映像合成処理装置27へ文字情報データeおよび表示位置データfを出力する<ステップ7>。
【0097】
カメラ方位優先度に応じて表示装置38の表示画面38aに表示されるカメラ画像の表示時間をカウントを開始する<ステップ8>。
【0098】
<ステップ8>のカメラ画像の表示に合わせて、指定された表示位置に文字情報を表示する<ステップ9>。
【0099】
表示装置38の表示画面38aに表示されるカメラ画像の表示を終了(タイマ値のカウントアップ)する。
【0100】
タイマがカウント中は、<ステップ9>を繰り返す<ステップ10>。
【0101】
映像監視システム20によれば、以上の<ステップ1>〜<ステップ10>を踏むことにより、映像監視センタ23側において、その表示装置38の表示画面38aには、映像センサ装置22にて捉えたテレメータデータとしてのセンサ情報処理データgの情報により生成された警報情報データkに基づき、その災害レベルに応じたカメラ映像と共に、文字情報が、表示装置38の表示画面38aの所定位置に表示されるので、映像監視センタ23内の取扱者においては、表示装置38の表示画面38aを随時に目視することのみにより、監視エリア側の状況をタイムリに把握して、必要により速やかに防災対策をとる事が可能となる。
【0102】
なお、映像監視システム20によれば、カメラシステム21の映像生成装置25に用いた映像制御装置29は、センサ装置22側からセンサ情報処理データgを入力して、基準値との比較による災害レベルに応じた警報情報データkを出力させるようにしたが、センサ装置22にて警報情報データkを生成し、映像制御装置29側に出力させることもできる。この場合には、映像制御装置29の警報情報処理部34は省略することができる。
【0103】
また、映像監視システム20によれば、映像センサ装置22のセンサ部22aにより捉えたテレメータデータは、特定した河川の水位だけでなく、水圧や流水速度等のデータであってもよい。
【0104】
また、河川に限らず、火山活動を監視するために振動や振動音、地熱等の測定データであってもよい。
【0105】
更にまた、テレメータデータとして画像データを用いることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0106】
【図1】本発明の映像監視システムの概要を示すブロック図。
【図2】図1のカメラ制御装置の詳細を示す機能ブロック図。
【図3】本発明の映像監視システムの映像制御装置に用いられるカメラ旋回角度変換マッピングテーブルを示す図。
【図4】本発明の映像監視システムのカメラ装置の方位と旋回方位番号との関係を示す図。
【図5】図4の旋回方位番号に対応した旋回方位番号−文字情報−画面表示位置変換マッピングテーブルを示す図。
【図6】文字情報が表示される表示装置の表示画面への表示位置を示す概要図。
【図7】警報情報レベル−災害レベル度数変換マッピングテーブルを示す図。
【図8】災害レベル度数毎のカメラ方位優先度別の災害レベル度数変換マッピングテーブルで、(A)は、災害レベル度数1変換マッピングテーブルを、(B)は、災害レベル度数2変換マッピングテーブルを、(C)は、災害レベル度数3変換マッピングテーブルをそれぞれ示す図。
【図9】本発明の映像監視システムの通常時の制御方法のフローチャートを示す図。
【図10】本発明の映像監視システムの災害時の制御方法のフローチャートを示す図。
【図11】従来の映像監視システムの概要を示す図。
【図12】従来の映像監視システムにおけるカメラの複数の向きを説明する図。
【図13】従来の映像監視システムのカメラの複数の向き毎に、カメラ側にて取得する映像音声データおよびカメラ制御情報との関係を示す図。
【符号の説明】
【0107】
20 映像監視システム
21 カメラシステム
22 センサ装置
22a センサ部
22b センサ情報処理装置
23 映像監視センタ
24 カメラ装置
24a カメラ本体
24b カメラ駆動装置
24c 旋回角度検知器
25 映像生成装置
26 カメラ制御装置
27 映像合成処理装置
28 画像伝送装置
29 映像制御装置
31 通信制御部
32 情報転送処理部
33 主制御部
33a 比較照合判定手段
33b 表示位置データ生成部
33c 変換マッピングテーブル記憶・更新部
33d 演算処理部
34 警報情報処理部
35 データメモリ
37 画像伝送装置
38 表示装置
38a 表示画面
39 操作卓(操作装置)
N 通信回線
a 画像情報データ
a1 カメラ旋回角度データ
b 合成画像情報データ
c カメラ旋回制御データ
e 文字情報データ
f 表示位置データ
g センサ情報処理データ
h カメラ旋回指令データ
j センサ情報データ
k 警報情報データ
T1 警報情報レベル−災害レベル度数変換マッピングテーブル
T2 カメラ旋回角度変換マッピングテーブル
T3 旋回方位番号−文字情報−画面表示位置変換マッピングテーブル
T41〜T43 災害レベル度数1〜3変換マッピングテーブル(文字情報−表示時間−画面表示位置変換マッピングテーブル)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の監視エリアに向けて旋回して画像情報データを取得するカメラ装置と、
カメラ装置を旋回駆動させるカメラ旋回制御データをカメラ装置へ送信すると共に、カメラ装置から受信するカメラ旋回角度データを出力するカメラ制御装置と、このカメラ制御装置から前記カメラ旋回角度データを受信して、このカメラ旋回角度データに対応して画像情報データに合成する文字情報データおよび表示位置データを出力する映像制御装置と、前記カメラ制御装置から受信する画像情報データと、前記映像制御装置から入力する前記文字情報データおよび表示位置データを合成し、合成画像情報データを生成する映像合成処理装置と、
前記合成画像情報データを画面表示する表示装置と、を備えたことを特徴とする映像監視システム。
【請求項2】
前記映像生成装置は、前記センサ装置からセンサ情報処理データを受信して、予め定められた基準値とを比較照合して判定するデータ比較照合判定手段と、このデータ比較照合判定手段による判定結果に基づいて、それぞれ異なったレベルの文字情報データおよび表示位置データを生成する演算処理部を有する主制御部と、を備えたことを特徴とする請求項1記載の映像監視システム。
【請求項3】
前記カメラ装置の方位を検知する旋回角度検知器を備え、映像生成装置の映像制御装置には、前記カメラ装置からカメラ旋回角度データを受信することにより、前記カメラ装置の旋回角度に応じた監視エリアに関わる文字情報データおよび表示位置データを生成し、映像合成処理装置へ送信する主制御部を備えたことを特徴とする請求項1記載の映像監視システム。
【請求項4】
カメラ装置により監視エリアにおける画像情報データおよびカメラ旋回角度データを取得するステップと、
前記カメラ装置が取得した画像情報データおよびカメラ旋回角度データを受信するステップと、
映像制御装置が、前記カメラ旋回角度データを受信して、カメラ装置の旋回方位に対応した文字情報データおよび位置情報データを生成するステップと、
前記カメラ制御装置から画像情報データを、また、映像制御装置から文字情報データおよび表示位置データを受信して合成画像情報データを生成するステップと、
この生成された合成画像情報データを、映像監視センタの表示装置に表示するステップとを含むことを特徴とする映像監視方法。
【請求項5】
カメラ装置により監視エリアにおける画像情報データおよびカメラ旋回角度データを取得するステップと、
前記カメラ装置にて取得した画像情報データおよびカメラ旋回角度データを受信するステップと、
取得したセンサ情報データを基にして、センサ情報処理データを生成するステップと、
このセンサ情報処理データを映像制御装置が入力して災害レベルを判定すると共に、この災害レベルおよびカメラ装置の方位に対応した文字情報データおよび位置情報データを生成するステップと、
前記画像情報データに前記文字情報データおよび表示位置データを合成して合成画像情報データを生成するステップと、
前記合成画像情報データを、映像監視センタ側の表示装置に表示するステップと、を含むことを特徴とする映像監視方法。
【請求項6】
センサ装置により取得したセンサ情報データに基づき、映像制御装置にて、災害レベルを判定すると共に、この判定結果に応じてカメラ装置の方位およびこの方位の撮像時間を選択的に可変可能にすることを特徴とする請求項5記載の映像監視方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2007−67975(P2007−67975A)
【公開日】平成19年3月15日(2007.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−252825(P2005−252825)
【出願日】平成17年8月31日(2005.8.31)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】