説明

映像音声記録再生装置、および映像音声記録再生方法

【課題】 CPU処理速度の遅い組込み機器において、録画中番組の追いかけ再生時に特定区間を除外した部分だけを再生する場合に、CPU演算量を低く抑えながらも高品位な再生位置制御を実現することは非常に困難であった。

【解決手段】 映像音声記録再生装置100は、あらかじめ規定された判定周期で現在位置が特定区間に含まれるか否かを判定し、特定区間に含まれる場合には当該特定区間の終了地点にジャンプする。本願では動作モード状態や再生方向情報に基づいて、前記判定周期および特定区間範囲の再構成を行うことにより、高品位な再生位置制御を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コマーシャルメッセージ(Commercial Message、以降CM)を検出し、コマーシャルメッセージの部分を飛ばして再生を行うことができる、あるいは、反対にコマーシャルメッセージの部分だけの再生を行うことができる映像音声記録再生装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
放送番組は、その内容から「番組本編区間」と「CM区間」に分類することができる。番組本編区間は、映画番組の場合には、映画の内容自体の映像音声データに基づく放送部分である。一方、CM区間は、広告主や広告代理店などの依頼主が放送局と契約を結んで、依頼主から提供を受けた映像音声データに基づく放送部分であり、番組本編区間の合間に放送されるものである。番組本編区間とCM区間との間には、内容の関連が希薄である場合が多く、番組本編区間の視聴に集中したい視聴者にとっては、放送番組の視聴時にはCM区間を効率よく削除したい、又は見飛ばしたいといった要求がある。一方、CMだけの視聴を望む視聴者は、番組本編を見飛ばしたいといった要求を持っている。
【0003】
また最近の映像音声記録再生装置では、放送番組をハードディスクなどのランダムアクセスが可能なメディアに記録することが一般的である。ランダムアクセスの利点を活かし、現在録画中の番組であっても当該メディアから録画済みの部分を読み出して再生するといった録画中の番組を後ろから追いかけるように再生する機能(以下、追いかけ再生機能)も普及している。
【0004】
従来の映像音声記録装置では、放送番組の記録と並行して、映像変化点や音声変化点の周期性に基づいて、ある程度のリアルタイム性を持ってCM区間の検出処理を実行できるものがある(例えば、特許文献1参照)。また別の映像音声再生装置として、録画時にハイライト区間を検出してメディアに記録しておき、再生時にはハイライト区間を通常速度で、ハイライト区間以外は早送りで再生するものがある(例えば、特許文献2参照)。また別の再生装置では、再生開始前にハイライト区間を連結した番組を作成しておき、再生時には当該番組を選択することでハイライト区間に限定した再生を行うものも知られている(例えば、特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第3894940号
【特許文献2】特開2005−236527号公報
【特許文献3】特許第4000171号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述した先行特許文献1に開示されている映像再生装置では、リアルタイムにCM区間情報を検出することは開示されているが、再生時において当該CM区間をどのように判定するかの方法については開示されていない。特許文献2では、比較的短時間で番組内容を把握できるもののハイライト区間以外を早送り再生しているだけである。結果として全ての映像シーンを見る必要があり、さらに番組内容の把握には多くの時間を要するといった欠点がある。また先行特許文献1と同様に再生時にハイライト区間をどのように判定するかについての具体的手法が開示されていない。
また特許文献3では、再生前にあらかじめハイライト区間を連結した番組(プレイリスト)を作成しているため、追いかけ再生のようにCM区間長や検出位置が刻々と変化する再生に対応するには不向きである。
【0007】
また追いかけ再生は、録画を行いながらリアルタイムにCM区間の抽出を行い、当該CM区間情報に基づいて再生位置制御を行うなど、CPU演算処理量は非常に大きいという特性がある。特にCPU処理速度の遅い組込み機器においてはその影響は大きく、CPU演算量を少なく抑えながらも、高品位な再生位置制御を実現することは非常に困難であった。本発明は、前述したこれらの課題を解決できる映像音声記録再生装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る映像音声記録再生装置は、映像音声データを記録する記録手段と、記録している映像音声データから特徴区間を検出する特徴区間検出手段と、前記特徴区間検出手段によって検出した特徴区間の位置情報を保持する特徴区間位置情報保持手段と、前記映像音声データの記録中に当該映像音声データを再生する再生手段と、前記再生手段は前記記録手段で記録している映像音声データを読み出すとともに、あらかじめ規定された判別周期で、特徴区間位置情報保持手段で記録している特徴区間の位置情報を元に再生すべき位置を特定するとともに、再生状態に基づいて判別周期を変更することを特徴とする。
【0009】
また本発明に係る映像音声記録再生方法は、映像音声データを記録する記録ステップと、
記録している映像音声データから特徴区間を検出する特徴区間検出ステップと、前記特徴区間検出ステップによって検出した特徴区間の位置情報を保持する特徴区間位置情報保持ステップと、前記映像音声データの記録中に当該映像音声データを再生する再生ステップと、前記再生ステップは前記記録ステップで記録している映像音声データを読み出すとともに、あらかじめ規定された判別周期で、特徴区間位置情報保持ステップで記録している特徴区間の位置情報を元に再生すべき位置を特定するとともに、再生状態に基づいて判別周期を変更することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る映像音声記録再生装置は、上記の課題を解決するためになされたものであり、その目的はテレビジョン放送番組の録画と並行して録画中の放送番組を再生する場合において、CPU演算量を抑えながらもCM区間をユーザーになるべく見せないなど高品位な再生位置制御を行うことができる映像音声記録再生装置を提供するものである。なお以下の実施の形態においては、本編映像だけを再生する場合を例にとり、説明を進めるが、反対にCM区間部分だけの再生を行ってもよいことはいうまでもない。
【0011】
特にDVDレコーダやHDDレコーダといった組込み機器では、汎用コンピュータに比べ安価なCPUが用いられる。それにも関わらず、2番組同時録画や追いかけ再生などのマルチタスク処理が行われる。そのため組込み機器においては、機能実現を行う際のCPUリソースの処理低減は非常に有用となる。
また近年のオープンイノベーション化に伴い、制御用LSIやソフトウェアをすべて独自に開発せずに、一部を他社からの供給で賄うことも普通に行われるようになった。組込み機器において、他社製の再生制御ソフトウェアを利用し、再生機能を提供することも多い。その場合においては低位レベルのハードウェアを直接制御することはできず、アプリケーションレベルでの制御しかできないこともある。本発明はそういった場合においても適用することが可能なため、適用範囲が非常に広い。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】実施の形態1の映像音声記録再生装置100のシステム構成図である。
【図2】実施の形態1の録画番組の変移点が発生したタイミングを示す図である。
【図3】実施の形態1のCM検出パターンを示した図である。
【図4】実施の形態1で説明するCM群情報の説明図である。
【図5】一般的な追いかけ再生におけるCMカット判定処理(通常再生時)の説明図である。
【図6】一般的な追いかけ再生におけるCMカット判定処理(特殊再生時)の説明図である。
【図7】実施の形態1における追いかけ再生時におけるCMカット再生の判定処理フロー図である。
【図8】実施の形態1における追いかけ再生におけるCMカット判定処理(特殊再生時)の説明図である。
【図9】実施の形態2における追いかけ再生時におけるCMカット再生の判定処理フロー図である。
【図10】実施の形態2における追いかけ再生におけるCMカット判定処理の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
実施の形態1.
本発明は、映像情報の中の特徴的な区間を検出し、その区間を追いかけ再生中にスキップして再生する映像音声記録再生装置に関するものである。以下においては、特徴区間としてCM区間を例に説明を進める。
追いかけ再生中にCMカット再生を行うには、再生時に一定周期で特徴区間情報であるCM区間情報を読出し(ポーリング処理)、現在再生位置がCM区間に存在するか否かを判定している。録画をすすめていくと、CM区間は時々刻々と区間数および各区間長が変化していくため、再生時には、逐次CM区間情報を問い合わせることで再生位置制御を行っている。実施の形態1では、前記ポーリング処理の判定周期を、動作モードに基づいて変更することを特徴としている。なお動作モードとは再生している状態を示し、通常再生、早送り、早戻し、一時停止などの状態を示すものである。本実施の形態1では、通常再生時においては判定周期を長く設定することでCPUに負荷をかけないようにできる。また早送りや早戻しのようなランダムアクセスを伴う特殊再生時には判定周期を短く設定することで、ユーザーにCM区間の映像を極力見せないように再生位置制御を行うことができる。
【0014】
図1は、実施の形態1に係る映像音声記録再生装置100のシステム構成図である。映像音声記録再生装置100は、システム制御部110によって統合制御されており、操作部113を通じて、ユーザー要求を受ける。システム制御部110は、システムの状態を管理し、ユーザーからの録画要求や再生要求に応じて、録画制御部111や再生制御部112に対して、録画もしくは再生の指示を出す。
【0015】
<記録部分概略説明>
映像音声記録再生装置100は、デジタル放送波を受信し、選局された番組を示す映像音声ストリーム(AVストリーム)を抽出する放送受信部121と、放送受信部121から出力したAVストリームを入力ストリームバッファ122に一時的に保持し、記録部115にアンダーフロー、もしくはオーバーフローすることなく記録を行う入力ストリーム制御部123を備える。
【0016】
なお記録部115に記録されるAVストリームの再生アクセス単位に対する再生時刻情報とアドレス位置を関連づけたアドレス情報を生成するアドレス情報生成部124と、アドレス情報生成部124で生成したアドレス情報をAVストリームもしくは番組毎に1つもしくは複数有するアドレスマップとして管理するアドレスマップ管理部125とを有する。
【0017】
なお放送受信部121で受信した放送波がアナログ信号である場合、記録部115に記録するために、選局された番組に係る映像音声信号を符号化圧縮する必要がある。符号化部126は、放送受信部121でアナログ映像音声信号からA/D変換後に出力されるデジタル映像音声信号を、MPEG−2(Motion Picture Experts Group)やH.264に変換する。また符号化部126は、デジタル放送として受信したMPEG−2のデータに対して、符号化レートを変更する目的で、再圧縮を行うことにも利用される。
【0018】
図1に示される記録部115は、ランダムアクセス可能な情報記録媒体であればよく、HDDであってもDVDのような光ディスクなどの情報記録媒体であってもよいし、フラッシュメモリ等の大容量半導体メモリであってもよい。また映像音声記録再生装置100は、放送番組を受信及び録画する受信機又はDVD/HDDハイブリッドレコーダであってもよい。さらに映像音声記録再生装置100は、家庭用のビデオレコーダに限らず、パーソナルコンピュータ、映像サーバ、又は、監視システム用の監視レコーダなどの各種用途に適用できる。
【0019】
<再生部分概略説明>
映像音声記録再生装置100における再生機能の概略について説明する。出力ストリーム制御部127は、記録部115に記録されているAVストリームを出力ストリームバッファ128に読み出す。復号化部129は、出力ストリーム制御部127から出力される符号化圧縮されたAVストリームを復号化し、デジタル映像信号やアナログ映像信号に変換する。その後当該映像信号を表示装置114に出力する。出力するデータ形式としては、HDMIインターフェースに対応したRGBやYCbCr信号や、アナログビデオ出力信号であるコンポジット信号やコンポーネント信号がある。
【0020】
<CM検出部分説明>
映像音声記録再生装置100は、録画中の番組からCM区間を検出するためのCM検出部130と、CM検出部130で抽出したCM区間情報を元に、記録すべきCM情報を生成するCM情報管理部131を有する。CM情報管理部131は、録画済番組用CM情報データベース(CMPr)132と録画中番組用CM情報データベース(CMPt)133を管理する。録画済番組用CM情報データベース(CMPr)132は、一度録画した番組に対して、CM区間の位置情報を保持し、CM区間の飛ばし見を実現するために、再生制御部112にCM情報管理部131を介してCM区間の位置情報等のCM情報を提供する目的で利用される。また、録画中番組用CM情報データベース(CMPt)133は、録画中の番組に対して、CM区間の位置情報を保持し、CM区間の飛ばし見を実現するために、再生制御部112にCM情報管理部131を介してCM区間の位置情報等のCM情報を提供するために利用される。
【0021】
<入力および出力ストリームバッファ>
記録部115に書込まれるAVストリームは、可変レートに対応しており1秒間に発生する符号量(ビットレート)は時間によって大きく変動する。そのため入力ストリーム制御部123は、記録部115へのデータ書込みするAVストリームがオーバーフロー又はアンダーフローしないように、AVストリームを入力ストリームバッファ122に一時的に保持させ、記録部115の状態に応じてAVストリームの記録部115への書き出し制御を行っている。
【0022】
入力ストリームバッファ122は、リングバッファで構成されており、書込み位置ポインタと読み出し位置ポインタによって有効なデータ領域が管理されている。すなわちデータ書込み時には、書込み位置ポインタを先頭にデータサイズ分書き込みを行い、書込んだデータサイズ分だけ書込み位置ポインタを進める。一方、データの読み出し時には、読み出し位置ポインタを先頭にデータサイズ分読み出しを行い、読み出したデータサイズ分だけ読み出し位置ポインタを進める。ただし、リングバッファの終了位置に来たときは、ポインタを先頭の位置に戻す処理を行う。
【0023】
また同様に出力ストリーム制御部127は、記録部115に記録されているAVストリームを復号する場合において、復号化部129が必要とするAVストリームを必要なときに供給可能なように、一時的に出力ストリームバッファ128にあらかじめ読み出しておく。これによって、AVストリームの復号化が途絶えなく実行が可能になる。
【0024】
<録画動作>
次に、放送番組の録画動作について詳細に説明する。ユーザーが操作部113を通じて手動で録画開始ボタンを押した、又はあらかじめ録画タイマーで設定しておいた録画開始時間になると、システム制御部110は、録画制御部111に対して録画を開始するように指示を送る。録画制御部111は、放送受信部121、符号化部126、入力ストリーム制御部123およびアドレス情報生成部124を制御し、録画処理を行う。
【0025】
録画処理が開始されると、放送受信部121は受信した放送波から指定チャンネルを選局する。その後、指定チャンネルのデジタル映像信号及びデジタル音声信号に変換され、AVストリームが出力される。なおアナログ放送波が選択された場合や符号化の再エンコードが必要な場合に、録画制御部111には、符号化部126に対して、符号化または再符号化を行うことを指示する。
【0026】
入力ストリーム制御部123が管理する入力ストリームバッファ122には、符号化されたデータであるAVストリームが次々と記録され、入力ストリーム制御部123は記録部115の書込みタイミングに合わせて、入力ストリームバッファ122に一時的に記録されているAVストリームを記録部115に転送し、記録部115はAVストリームを記録する。
【0027】
入力ストリーム制御部123は、符号化圧縮単位であるGOP(Group of Pictures)が入力ストリームバッファ122に書込まれる毎に、アドレス情報生成部124に対して、当該GOPに対応するIピクチャの再生開始時刻情報やストリーム内位置情報を送信する。なおIピクチャとは、GOPに含まれる基準フレームであり、フレーム内圧縮が行われている画像を指す。アドレスマップ管理部125は、アドレス情報生成部124が生成した再生開始時刻情報とストリーム内位置情報を対として、番組単位もしくはAVストリーム単位でまとめたアドレスマップを記録部115に記録する。記録部115への記録タイミングは、定期的もしくはGOP認識時や録画終了や録画中断などのイベント発生時に行われる。なお早送りに代表される特殊再生では、一定の間隔で離れたIピクチャを連続的にデコードすることで行われることが一般的であり、その際に、アドレスマップが利用される。
【0028】
またGOP情報を検出した入力ストリーム制御部123は、当該GOP情報をCM検出部130にも送信する。CM検出部130では、GOP情報を元に入力ストリームバッファ122に一時的に記録されたAVストリームを解析し、CM区間の断片であるCMブロック、もしくは複数のCMブロックから構成されるCM群の検出が行なわれるとともに、生成されたCM群の情報は、記録部115に記録される。ここでCMブロックとは、ある商品やサービスを視聴者に広告するために作成された1つのまとまったコンテンツを示すものであり、CMブロックを1つ以上つなげたものがCM群である。本実施の形態では、本編区間と本編区間に挟まれたCMを示す区間をCM群と定義する。
【0029】
<再生動作>
次に再生動作について説明する。ユーザーが任意の番組に対して再生開始指示を操作部113に対して行うと、システム制御部110は再生制御部112に、指定番組の再生開始を指示する。再生制御部112は、再生対象となった番組のアドレスマップを記録部115から読み出し、アドレスマップ管理部125に展開する。
再生制御部112は、再生経過時刻を管理しており、次に再生すべき時刻情報を元に、アドレスマップ管理部125に対して、時刻情報に対応するストリーム内位置情報を問合せ、出力ストリーム制御部127に対応するアドレスのデータを記録部115から出力ストリームバッファ128に読み出すように指示を出す。読み出しが完了すると再生制御部112は、次に読み出すデータをアドレスマップ管理部125に順次問合せを行い、出力ストリームバッファ128に次々とAVストリームを読み出していく。復号化部129は、復号化するAVストリームのデータを出力ストリームバッファ128から必要に応じて読み出し復号化を行う。復号化されたデータは、順次表示装置114へ出力される。
【0030】
<CM検出処理>
次にCM区間を検出する基本原理について、図2および図3を用いて説明する。図2は録画番組中の映像や音声の変移点の発生タイミングを示す図である。また図3はCM検出パターンを示す図である。図2では、録画番組の映像もしくは音声を解析し、シーンチェンジおよび無音が同時に発生した事象を変移点とし、変移点が発生したタイミングを20aから20iで示している。なお前記変移点は、シーンチェンジだけでも無音単独であっても、また外部から与えられた事象であってもよい。
【0031】
CM群を検出するために、図3で示すようなCMテーブル300が予め用意されており、変移点の間隔がCMテーブル300で示されるパターンに一致してれば、各変移点の間隔がCMブロックと判定される。図2の例では、20cと20d間、20dと20e間、20eと20f間、および20fと20g間の4箇所がそれぞれCMブロックとなる。なおCMテーブル300には、CMパターンが連続する可能性のない長さとして、CM終了時間長Pt_xを併記している。
【0032】
CMブロックが2つ以上連続すればCM群と判定され、CM群が検出されることによって、CM区間として認識される。図2では、20cから20gまでの変移点の各間隔に対して、対応するCMパターンが存在するために、それぞれの変移点間隔がCMブロックと判定され、CMブロックが4つ連続するために、20cから20gまでをCM群と判定する。
【0033】
<録画済み番組のCMスキップ再生>
次に録画済番組に対するCMスキップ再生について、図4を用いて説明を行う。図4は、録画済番組用CM情報データベース(CMPr)132で管理されるCM群情報400を示す。CM群情報400に対応する30分間の記録時間を持つ番組の再生が要求された場合に関して、以下に説明を進める。
【0034】
システム制御部110からの再生指示を受けた再生制御部112は、アドレスマップ管理部125を通じて記録部115に記録されたアドレスマップを読み出し、内部メモリに展開しておく。そしてCM情報管理部131は、記録部115から録画済み番組のCM情報を録画済番組用CM情報データベース132上に設けられた録画済番組用CMスキップ再生テーブルに読み出す指示を行う。再生制御部112は、録画済番組用CM情報データベース132に読み出されたCM区間情報を元に、再生する区間を決定する。図4に示されたCM情報であれば、0:00:15から0:12:15までと、0:14:15から0:28:00までと、0:29:45から0:30:00までを再生すべき区間とする。
【0035】
再生開始時には、再生すべき区間をまとめた一時的な番組(プレイリスト)を生成し、当該プレイリストの再生を行うことで、CM区間を全く表示させずにCMカット再生における再生制御操作を行うことが一般的である。このようなプレイリストを用いた再生は、再生区間を決めた番組をあらかじめ生成しておくことで、再生時には現在再生位置がCM区間か否かを判別する必要がない。このように高い利便性を持つ反面、プレイリストの生成は非常にCPUの負荷が大きいといった欠点がある。そのため再生開始時に別途処理時間を要し、映像出画が行われるまでの時間が遅くなるといった欠点もある。また当該プレイリストを作成する方式は、録画済み番組のようにCM区間が確定している番組に対しては有効であるが、時々刻々と変化するような追いかけ再生時の場合など、CPU負荷が大きい状態でプレイリストを生成すると録画や再生が止まる危険性がある。
【0036】
<おいかけ再生時のCM区間検出>
次に、録画中の番組に対してCMカット再生を実行する場合について説明する。録画中のCMカット再生においては、再生開始前に前述したプレイリストを生成することが困難となる。そのため録画中にリアルタイムに記録されたCM区間の位置情報等のCM情報を読出し、周期的にCM区間か否かを判定する必要がでてくる。
【0037】
録画実行中に、CM検出部130で検出されたCM区間の位置情報等のCM情報は、録画中番組用CM情報データベース(CMPt)133に記録される。録画中の番組に対してCMスキップ再生を実行したい場合は、CM情報管理部131を経由して、録画中番組用CM情報データベース(CMPt)133を参照することによって、現在再生位置がCM区間内であるか否かを判定し、CM区間内に存在する場合はCM区間終了位置にジャンプすることで、録画中であってもCMスキップ再生が可能となる。
【0038】
図5は、一般的な追いかけ再生におけるCMカット判定処理(通常再生時)の説明図である。500は録画している番組放送時間を示している。同図例では、番組放送時間500は、501a、501b、501c、501dの4つの区間に分割されている。501aおよび501cは、それぞれ録画済の本編映像部分を示している。501bは録画済のCM区間を示すCM群である。501dは放送がされる予定の区間である未放送部分を示す。
【0039】
502は録画中位置を示す録画ポイント、503は再生位置を示す再生ポイントを示す。録画ポイント502は、録画時間の経過とともに、未放送部分501dを減らす方向に進む。再生ポイント503は、ユーザー操作などによって番組開始位置から録画ポイント502の区間を、自由に進んだり戻ったりすることができる。
【0040】
なお本実施の形態1に示す追いかけ再生では、現在の再生ポイント503がCM区間内に存在するか否かを周期的なポーリング処理によって判定する。当該判定周期は、再生制御部112内の周期制御部140によって定められる。今回、当該判定周期がTMA505であるとすると、再生制御部112内の区間判定部141はCM群である501bを再生した初回のTMA505の箇所で、現在再生位置である再生ポイント503がCM区間であることを認識する。CM区間で認識すると、当該CM群501bの終端位置までジャンプし、再生を継続することでCMカット再生を行う。なおCM501bの開始点から、CM区間内の判定地点までの区間をOVA506と定義する。OVA506は短いほど、CM区間を見せずに高品位な再生位置制御を行われていたことを示す。なお判定周期TMA505を1秒と規定すると1秒周期でCM区間か否かの判定を行われるため、超過時間OVA506は0秒から1秒の間の時間が設定される。
【0041】
今回、周期制御部140および区間判定部141は、再生制御部112内のファームウェアとして構成した例として説明を進めるが、当該機能を持つハードウェアでもよいことはいうまでもない。また再生制御部112内にある必要もなく、システム制御部110内にあってもよいことはいうまでもない。
【0042】
次に図6を用いて、一般的な追いかけ再生におけるCMカット判定処理(特殊再生時)の説明を行う。本実施の形態1で説明を行う特殊再生は、ランダムアクセス可能なメディアで実施されるもので、一般的には前述したGOP毎に存在するフレーム内圧縮フレームであるIピクチャデータのみを読出し、当該フレームだけを間欠的に表示することで行われる。このような特殊再生方式では単位時間当たりの出画枚数は固定であり、早送りや早戻しの速度を変更することはデコードされるIピクチャのフレーム間隔を変更することで行われる。
【0043】
なお図6では1秒間に4枚のピクチャをデコードする例を示している。判定周期TMA505が1秒であると仮定すると、判定周期TMA505間で4枚のIピクチャがデコードされる。また早送り速度を最大に設定すると、超過時間OVB601も非常に大きくなる。そのため早送り時にCM群501b中盤の画像を視聴することになり、ユーザーはCMカット再生を行っていると認識しているにも関わらず、当該機能が正常に動作していないと困惑することになる。本発明はこのような誤認識をさせることなく、高品位のCMカット再生機能を提供することを目的の1つとしている。
【0044】
図7は本実施の形態1における追いかけ再生時におけるCMカット再生の判定処理フロー図である。操作部113から番組録画中に当該番組の再生指示があると、システム制御部110は再生制御部112に対して、追いかけ再生の指示を行う。CM区間検出の基準周期として、再生制御部112内の周期制御部140は、判定周期TMA505を設定する(S701)。その後、再生終了まで、現在再生位置がCM区間内であるか否かを、判定周期TMA505のタイミングで判別する(S702)。再生が終了されたと判断されると、追いかけ再生自体を終了させる。
【0045】
判定周期TMA505のタイミングで、区間判定部141はCM情報管理部131が保持する録画中番組用CM情報データベース(CMPt)133を確認する。録画中番組用CM情報データベース(CMPt)133内のデータ構造は、図4に示す情報が録画時間とともに時々刻々と変更されているものとする。
【0046】
区間判定部141は、例えば1分程度の周期で録画中番組用CM情報データベース(CMPt)133の情報を読出し、区間判定部141内のメモリに展開しておく(S703)。そうすることでアクセス速度が遅いハードディスクに録画中番組用CM情報データベース(CMPt)133が存在していたとしても区間判定部141内のメモリに展開されたCM区間情報を用いることで、高速にCM区間か否かを判定することができる。
【0047】
次に操作部113からユーザー操作があるか否かを判定(S704)し、操作があった場合には当該操作が早送りや早戻しなどのランダムアクセスを行う操作であるか否かを判定する(S705)。もし通常再生やスロー再生のような全てのフレームを表示するような再生の場合には、周期制御部140には判定周期TMA505を設定し、ステップS708に遷移する。もし早送りや巻き戻しなどのランダムアクセス系の再生制御を行う場合では、判定周期TMB801を設定し、ステップS708に遷移する(S707)。
【0048】
周期制御部140に設定された判定周期で、現在再生時刻を取得(S708)し、現在再生時刻がCM区間内であるか否かを判定する(S709)。もしCM区間外であれば、ステップS702に遷移し、動作モードを継続した再生動作を行う。一方、ステップS709でCM区間内であると判定されると、当該CM区間の終了点にジャンプし、動作状態を継続する(S710)。その後はステップS702に遷移し、再生動作の継続を行う。
【0049】
図8は、実施の形態1における追いかけ再生におけるCMカット判定処理(特殊再生時)の説明図である。周期制御部140に通常再生時の判定周期TMAが設定されると、図6に示す再生制御が行われる。そこで図7のフローで説明したように、ランダムアクセス系の再生制御処理が行われた場合、判定周期TMA505から判定周期TMB801に短縮する。このように構成することで、判定周期あたりの画像出画は4枚から1枚に減少する。
【0050】
そうするとランダアクセス再生時には超過時間OVC802は超過時間OVB601と比較して非常に短い区間になる。その結果、ユーザーが認識するCM区間映像は、CM群501bの開始点の近傍の画像だけが出力されることになり、CM群501b中盤の画像表示が行われることがない。ユーザーはCMカット再生が正常に行われないとの誤認識をおこしにくくなり、高品位な再生位置制御を行うことができる。
【0051】
なお本実施の形態1では、特殊再生はランダムアクセス再生が行われ、Iピクチャの表示後にCM区間内であるか否かを判定していたが、Iピクチャの表示前に当該判定を行ってもよい。また低レベル(ハードウェアレベル)の再生位置制御を行うことができる映像音声記録再生装置であれば、すなわち、制御用のLSIを自ら設計し、再生動作を自由に設定できるのであれば、ランダムアクセス再生で次のIピクチャにジャンプする前に、ジャンプ先に位置するIピクチャの時間情報または再生位置情報を割出し、CM区間か否かの検出を行ってもよい。
【0052】
上記において、CM区間のスキップ再生を行う場合を中心に説明したが、同様の動作によってCM区間のみを再生するように構成してもよいことはいうまでもない。
【0053】
また本実施の形態では、再生をスキップする対象である特徴区間をCM区間に特定して説明してきたが、特徴区間検出部であるCM検出部130を、例えば、音楽、会話、ニュース、スポーツのハイライトシーン、ドラマの特徴シーン等、特定の内容に特化した検出処理を有するものに変更することによって、本実施の形態と同じく、録画中に特定区間のみを再生することが可能になる。
【0054】
このように実施の形態1では、動作モードに基づいてCM区間可否の判定周期を変更するよう構成しているため、通常再生速度で再生する際には判別周期を長く設定することで再生位置制御に関する負荷をかけないようにできる。また特殊再生などの再生状態に変更したときに限定してCPUリソースを使うようにできるといった効果を奏する。CPUリソースを使用しないのであれば、もっと安価なCPUでも動作可能であり、装置コスト低減が可能である。またCPUリソースを使用しないことによって、同時に処理される動作が軽快になるといった効果がある。例えばユーザーのキー操作に対するレスポンスを高速化し、また、表示更新速度を滑らかにできる。
【0055】
また特殊再生時に判別周期を短く設定することで、ユーザーが視聴したくないCM区間の映像をできるだけ出力させず、高品位な再生位置制御が行うことができる。
【0056】
実施の形態2.
実施の形態2では、CM区間として判定する区間を、動作モードや再生方向に基づいて再構築することを特徴としている。その結果、現在再生位置がCM区間内か否かを周期的に判定しているにも関わらず、CM区間部分の画像表示を行うことなく本編映像だけを視聴させることができる。このように構成することで、高品位な再生位置制御処理を行うことができる映像音声記録再生装置を提供することができる。
【0057】
図9は、実施の形態2における追いかけ再生時におけるCMカット再生の判定処理フロー図である。同図を用いて、本実施の形態2における追いかけCM再生の動作フローを詳細に説明する。操作部113から番組録画中に当該番組の再生指示があると、システム制御部110は再生制御部112に対して、追いかけ再生の指示を行う。CM区間検出の基準周期として、再生制御部112内の周期制御部140は、判定周期TMA505を設定する(S901)。その後、再生終了まで、現在再生位置がCM区間内であるか否かを、判定周期TMA505のタイミングで判別する(S902)。再生が終了されたと判断されると、追いかけ再生自体を終了させる。
【0058】
判定周期TMA505のタイミングで、区間判定部141はCM情報管理部131が保持する録画中番組用CM情報データベース(CMPt)133を確認する。録画中番組用CM情報データベース(CMPt)133内のデータ構造は、図4に示す情報が録画時間とともに時々刻々と変更されているものとする。
【0059】
区間判定部141は、例えば1分程度の周期で録画中番組用CM情報データベース(CMPt)133の情報を読出し、区間判定部141内のメモリに展開しておく(S903)。そうすることでアクセス速度が遅いハードディスクに録画中番組用CM情報データベース(CMPt)133が存在していたとしても区間判定部141内のメモリに展開されたCM区間情報を用いることで、高速にCM区間か否かを判定することができる。
【0060】
次に、区間判定部141は現在の動作モードを取得する(S904)。取得する情報としては、早送りや早戻しなどのランダムアクセス再生可否情報や早送りや早戻しの速度情報を示す。そして区間判定部141では、再生方向情報の取得を行う(S905)。本情報に基づいて、時間的に順方向に進んでいるか否かを判断することができる。
【0061】
次にステップS906にて、CM区間の再構成を行う。ステップS905で取得した情報に基づいて、再生方向が順方向である場合には、区間判定部141に保持しているCM区間の開始位置を一時的に前(過去)方向に拡大する。反対に再生方向が逆方向である場合には、CM終了位置を後(未来)方向へ拡大処理を行う。
【0062】
またCM区間の再構成時における拡大範囲としては、再生速度が早いほど大きくなるように構成する。拡大範囲は特殊再生時の飛ばし幅に基づいて決定されるように調整すれば、CM区間を表示させずに本編部分を長く楽しむことができる。
【0063】
周期制御部140に設定された判定周期で、現在再生時刻を取得(S907)し、現在再生時刻がCM区間内であるか否かを判定する(S908)。もしCM区間外であれば、ステップS902に遷移し、動作モードを継続した再生動作を行う。一方、ステップS908でCM区間内であると判定されると、当該CM区間の終了点にジャンプし、動作状態を継続する(S909)。その後はステップS902に遷移し、再生動作の継続を行う。
【0064】
図10は、実施の形態2における追いかけ再生におけるCMカット判定処理の説明図である。同図では、順方向に通常速度で再生している場合を例として説明をしているものである。ステップS903で区間判定部141には、CM区間情報が読込まれる。その後、S905にて再生方向が順方向であると識別されると、CM区間の再構成を行う際には、CM区間再生開始位置が前方向に、オフセット1001の時間分だけ拡大される。通常再生であるため、判定周期TMA505分だけ前方向に拡大するように構成すれば、CM区間映像を全く見せることなく、CMカット再生を行うことができる。
【0065】
なおステップS904にて動作モードが早送り再生であると判別された場合には、オフセット1001の時間長を、判別周期TMA1001の周期で進む時間分だけ前に拡大すれば、早送り等のランダムアクセス再生でありながらもCM区間部分の画像表示を行わないように構成できる。なお当該区間が非常に長時間に至る場合については、ある閾値を設けておき、オフセット1001が閾値内で変化するように構成してもよい。このように構成することで、CM区間に近い地点まで映像出力をさせるようにできる。
【0066】
なおステップS905で再生方向が逆方向であった(逆再生など)場合については、CM区間の再構成を行う際には、CM区間終了位置が後方向に、オフセット1001の時間分だけ拡大されるようにする。
【0067】
このように実施の形態2では、動作モード情報や再生方向情報に基づいて、CM区間範囲の再構成を行うように構成するため、現在位置がCM区間内であるか否かを周期的に判定する方式でありながら、CM区間の画像を表示させないように構成できる。そうすることで通常再生時には、CPU判定処理負荷をかけずに、ユーザーが視聴したくないCM区間の映像を出力させないようにできる。このように高品位な再生位置制御が行うことができる。
【0068】
また動作モード情報と再生方向情報に基づいて、適応的にCM判定区間の長さを変更できるため、特殊再生時であってもCM区間の映像を見せないような再生位置制御を行うことができる。
【符号の説明】
【0069】
100 映像音声記録再生装置
110 システム制御部
111 録画制御部
112 再生制御部
113 操作部
114 表示装置
115 記録部
121 放送受信部121
122 入力ストリームバッファ
123 入力ストリーム制御部
124 アドレス情報生成部
125 アドレスマップ管理部
126 符号化部
127 出力ストリーム制御部
128 出力ストリームバッファ
129 復号化部
130 CM検出部
131 CM情報管理部
132 録画済番組用CM情報データベース(CMPr)
133 録画中番組用CM情報データベース(CMPt)
140 周期制御部
141 区間判定部
300 CMテーブル
400 CM群情報
500 番組放送時間
502 録画ポイント
503 再生ポイント
505 判定周期TMA
506 超過時間OVA
601 超過時間OVB
801 判定周期TMB
802 超過時間OVC
1001 オフセット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
映像音声データを記録する記録手段と、
記録している映像音声データから特徴区間を検出する特徴区間検出手段と、
前記特徴区間検出手段によって検出した特徴区間の位置情報を保持する特徴区間位置情報保持手段と、
前記映像音声データの記録中に当該映像音声データを再生する再生手段と、
前記再生手段は前記記録手段で記録している映像音声データを読み出すとともに、あらかじめ規定された判別周期で、特徴区間位置情報保持手段で記録している特徴区間の位置情報を元に再生すべき位置を特定するとともに、再生状態に基づいて判別周期を変更することを特徴とした映像音声記録再生装置。
【請求項2】
請求項1に記載の映像音声記録再生装置であって、
前記再生状態として、ランダムアクセスが行われる早送りや巻戻しなどの特殊再生時には、通常再生時よりも判別周期を短く設定することを特徴とした映像音声記録再生装置。
【請求項3】
映像音声データを記録する記録手段と、
記録している映像音声データから特徴区間を検出する特徴区間検出手段と、
前記特徴区間検出手段によって検出した特徴区間の位置情報を保持する特徴区間位置情報保持手段と、
前記映像音声データの記録中に当該映像音声データを再生する再生手段と、
前記再生手段は前記記録手段で記録している映像音声データを読み出すとともに、あらかじめ規定された判別周期で、特徴区間位置情報保持手段で記録している特徴区間の位置情報を元に再生すべき位置を特定する際に、前記判別周期の設定値に基づいて前記特徴区間の再構成を行った後に再生すべき位置を特定することを特徴とした映像音声記録再生装置。
【請求項4】
請求項3に記載の映像音声記録再生装置であって、
さらに再生状態および再生方向の情報に基づいて、前記特徴区間の再構成を行うことを特徴とした映像音声記録再生装置。
【請求項5】
映像音声データを記録する記録ステップと、
記録している映像音声データから特徴区間を検出する特徴区間検出ステップと、
前記特徴区間検出ステップによって検出した特徴区間の位置情報を保持する特徴区間位置情報保持ステップと、
前記映像音声データの記録中に当該映像音声データを再生する再生ステップと、
前記再生ステップは前記記録ステップで記録している映像音声データを読み出すとともに、あらかじめ規定された判別周期で、特徴区間位置情報保持ステップで記録している特徴区間の位置情報を元に再生すべき位置を特定するとともに、再生状態に基づいて判別周期を変更することを特徴とした映像音声記録再生方法。
【請求項6】
請求項5に記載の映像音声記録再生方法であって、
前記再生状態として、ランダムアクセスが行われる早送りや巻戻しなどの特殊再生時には、通常再生時よりも判別周期を短く設定することを特徴とした映像音声記録再生方法。
【請求項7】
映像音声データを記録する記録ステップと、
記録している映像音声データから特徴区間を検出する特徴区間検出ステップと、
前記特徴区間検出ステップによって検出した特徴区間の位置情報を保持する特徴区間位置情報保持ステップと、
前記映像音声データの記録中に当該映像音声データを再生する再生ステップと、
前記再生ステップは前記記録ステップで記録している映像音声データを読み出すとともに、あらかじめ規定された判別周期で、特徴区間位置情報保持手段で記録している特徴区間の位置情報を元に再生すべき位置を特定する際に、前記判別周期の設定値に基づいて前記特徴区間の再構成を行った後に再生すべき位置を特定することを特徴とした映像音声記録再生方法。
【請求項8】
請求項7に記載の映像音声記録再生方法であって、
さらに再生状態および再生方向の情報に基づいて、前記特徴区間の再構成を行うことを特徴とした映像音声記録再生方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate


【公開番号】特開2012−34210(P2012−34210A)
【公開日】平成24年2月16日(2012.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−172370(P2010−172370)
【出願日】平成22年7月30日(2010.7.30)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】