景品交換システム
【課題】遊技場において、遊技者が遊技により獲得した獲得価値のうち購入を希望する煙草及び/又は煙草関連商品の販売額に相当する煙草購入用価値を成人識別記録媒体にチャージするようにした場合に、遊技場が該チャージされる煙草購入用価値に応じたチャージ価値に応じた手数料の支払を確実に受けることができるような、景品交換システムを提供する。
【解決手段】POS端末は、獲得価値の計数値から購入を希望する煙草の販売額に相当する交換媒体数を減算し(S34)、該減算する交換媒体数に相当する電子マネーを成人識別カードにチャージし(S42)、該チャージする電子マネーであるチャージ額を特定可能な第1チャージ額情報を電子マネー管理機関の管理装置に送信する(S43)。該管理装置は、第1チャージ額情報に含まれるチャージ額を管理し、これにより、該チャージ額に応じた手数料が遊技場に支払われる。
【解決手段】POS端末は、獲得価値の計数値から購入を希望する煙草の販売額に相当する交換媒体数を減算し(S34)、該減算する交換媒体数に相当する電子マネーを成人識別カードにチャージし(S42)、該チャージする電子マネーであるチャージ額を特定可能な第1チャージ額情報を電子マネー管理機関の管理装置に送信する(S43)。該管理装置は、第1チャージ額情報に含まれるチャージ額を管理し、これにより、該チャージ額に応じた手数料が遊技場に支払われる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技者が所有する成人識別記録媒体の成人識別情報に基づき該遊技者が成人であると識別されたことを条件として、当該遊技者が遊技により獲得した獲得価値のうち購入を希望する煙草及び/又は煙草関連商品の販売額に相当する煙草購入用価値を前記成人識別記録媒体にチャージするための処理を行う景品交換装置を備える景品交換システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、特許文献1に示すように、遊技場に設けられ、成人識別部により成人識別記録媒体の記録情報を読み取り、該読み取った記録情報に基づき利用者が成人であると確認されたことを条件として、当該遊技者が遊技により獲得した獲得遊技媒体数から交換を希望する煙草の交換玉数を減算するPOSレジスタを含む取引管理システムが知られている。また近年では、非特許文献1に示すように、煙草の購入にのみ使用可能な電子マネーを記憶する成人識別記録媒体も知られている。
【0003】
【特許文献1】特開2005−332149号公報(段落0050,0059)
【非特許文献1】http://www.taspo.jp/
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、遊技場において、特許文献1に示すPOSレジスタにより減算した煙草の交換玉数に相当する電子マネーを、非特許文献1に示す成人識別記録媒体にチャージするようにした場合に、特許文献1に示す取引管理システムでは、該チャージ額に応じた手数料の支払について何ら考慮されていないため、遊技場は該手数料の支払を確実に受けることができないおそれがあった。
【0005】
本発明は、このような背景のもとになされたものであり、その目的は、遊技場において、遊技者が遊技により獲得した獲得価値のうち購入を希望する煙草及び/又は煙草関連商品の販売額に相当する煙草購入用価値を成人識別記録媒体にチャージするようにした場合に、遊技場が該チャージされる煙草購入用価値に応じたチャージ価値に応じた手数料の支払を確実に受けることができるような、景品交換システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、前記課題を解決するために、次のような手段を採る。なお後述する発明を実施するための最良の形態の説明及び図面で使用した符号を参考のために括弧書きで付記するが、本発明の構成要素は該付記したものには限定されない。
【0007】
まず請求項1に係る発明は、遊技場に設けられ、遊技者が所有し、該遊技者が成人であることを識別するための成人識別情報が記録されており、煙草及び/又は煙草関連商品の購入にのみ使用可能な煙草購入用価値(電子マネー)をチャージ可能な成人識別記録媒体(成人識別カード2)を受け付ける成人識別記録媒体受付手段(カードR/W17)と、該成人識別記録媒体受付手段により受け付けた成人識別記録媒体の成人識別情報に基づき前記遊技者が成人であると識別されたことを条件として、当該遊技者が遊技により獲得した獲得価値(パチンコ玉又はメダルの計数値)から購入を希望する煙草及び/又は煙草関連商品の販売額に相当する獲得価値(交換媒体数)を減算するための減算処理を行う減算処理手段(制御部12)と、該減算処理により減算される獲得価値に相当する煙草購入用価値を前記成人識別記録媒体にチャージするためのチャージ処理を行うチャージ処理手段(カードR/W17)と、該チャージ処理によりチャージされる煙草購入用価値に相当するチャージ価値を特定可能なチャージ価値情報(第1チャージ額情報)を、前記煙草購入用価値を管理する管理機関(電子マネー管理機関)が管理し、前記チャージ価値に応じた決済を行う管理装置(電子マネーサーバ30)に対して送信するための処理を行うチャージ価値情報送信手段(通信部11)と、を有する景品交換装置(POS端末10)を備えることを特徴とする景品交換システム(1)である。
【0008】
また請求項2に係る発明は、請求項1に記載した景品交換システム(1)であって、前記減算処理手段(制御部12)は、前記成人識別記録媒体受付手段(カードR/W17)により受け付けた成人識別記録媒体(成人識別カード2)の成人識別情報に基づき前記遊技者が成人であると識別されたことを条件として、前記獲得価値(パチンコ玉又はメダルの計数値)から前記販売額に相当する獲得価値に満たない端数価値(チャージ媒体数)を減算するための減算処理を行い、前記チャージ処理手段(カードR/W17)は、該減算処理により減算される端数価値に相当する煙草購入用価値(電子マネー)を前記成人識別記録媒体にチャージするためのチャージ処理を行うことを特徴とする景品交換システムである。
【0009】
また請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載した景品交換システム(1)であって、前記遊技場が管理し、当該遊技場に設けられた前記景品交換装置(POS端末10)で所定期間(1ヶ月)内にチャージされた前記煙草購入用価値(電子マネー)に相当するチャージ価値(月間チャージ額)を管理する遊技場管理装置(20)をさらに備え、前記チャージ価値情報送信手段(通信部11)は、前記チャージ価値情報(第2チャージ額情報)を、前記遊技場管理装置に対して送信するための処理を行うことを特徴とする景品交換システムである。
【0010】
さらに請求項4に係る発明は、請求項3に記載した景品交換システム(1)であって、前記遊技場管理装置(40)は、前記管理しているチャージ価値(月間チャージ額)に基づいて、該チャージ価値に応じて前記遊技場に支払われる手数料額を管理することを特徴とする景品交換システムである。
【発明の効果】
【0011】
まず請求項1に係る景品交換システムによれば、獲得価値と交換に煙草購入用価値が成人識別記録媒体にチャージされるので、遊技者の利便性が向上すると共に、該チャージされる煙草購入用価値に相当するチャージ価値を特定可能なチャージ価値情報が該チャージ価値に応じた決済を行う管理装置に対して送信されるので、遊技場は該チャージ価値に応じた手数料の支払を確実に受けることができる。
【0012】
また請求項2に係る景品交換システムによれば、煙草及び/又は煙草関連商品の販売額に満たない端数価値が成人識別記録媒体にチャージされるので、遊技者の利便性が向上すると共に、該チャージされる端数価値に相当するチャージ価値を特定可能なチャージ価値情報が管理装置に対して送信されるので、遊技場は該チャージされる端数価値に応じた手数料の支払も確実に受けることができる。
【0013】
また請求項3に係る景品交換システムによれば、所定期間内にチャージされた煙草購入用価値に相当するチャージ価値を管理する遊技場管理装置に対しても前記チャージ価値情報が送信されるので、チャージ価値を遊技場側でも確認することができる。
【0014】
さらに請求項4に係る景品交換システムによれば、遊技場管理装置において、チャージ価値に応じて遊技場に支払われる手数料額が管理されるので、該手数料額を遊技場側でも確認することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。本発明に係る景品交換システム1は、図1に示すように、遊技場に設けられるPOS端末10及び遊技場管理装置20を備えるものである。なお遊技場には、図示しないが、計数機(パチンコ玉計数機及びメダル計数機),計数値管理装置,及び景品管理装置も設けられている。また本例では、複数の遊技場A,B,…が設けられているが、各遊技場に設けられる構成要素は同様であるため、以下においては、遊技場Aについてのみ説明する。
【0016】
各遊技場に設けられるPOS端末10は、煙草の購入にのみ使用可能な煙草購入用価値である電子マネーを管理する電子マネー管理機関(例えばクレジットカード会社や金融機関等)に設けられる電子マネーサーバ30と通信可能であり、該電子マネーサーバ30は、遊技場や街中に設けられる煙草自動販売機40と通信可能である。また景品交換システム1では、成人識別カード2,計数レシート3,及び煙草交換用バーコード表4が使用される。
【0017】
以下、図1に示す各構成要素について説明する。なお、以下においては、リーダ/ライタを「R/W」,データベースを「DB」,ステップを「S」と略記する。
【0018】
まず、成人識別カード2について説明する。成人識別カード2は成人識別記録媒体の一例であって、遊技者が所有し、該遊技者が成人であることを識別するための成人識別情報が記録されており、煙草の購入にのみ使用可能な煙草購入用価値である電子マネーをチャージ可能なものである。この成人識別カード2の表面には、図2に示すように、遊技者の氏名及び顔写真と、該成人識別カード2を個々に識別可能なカードID(ここではユニークな16桁の数字)と、該成人識別カード2の有効期限(例えば該成人識別カード2の発行日から3年)とが記録される。
【0019】
また成人識別カード2の内部には、図示しないが、ICチップが内蔵されており、該ICチップでは、成人識別情報,電子マネー額,及びカードIDを記憶している。ここで成人識別情報及びカードIDは、当該成人識別カード2の発行時に予め記憶されている。一方、電子マネー額は、当該成人識別カード2の発行時には記憶されておらず、煙草自動販売機40又はPOS端末10において当該成人識別カード2に対して電子マネーがチャージされた時に加算更新され、煙草自動販売機40において煙草の購入に使用された時に減算更新される。
【0020】
このICチップは、CPU,RAM,ROM,EEPROM,通信モジュール等を備えており、EEPROMでは、前記各情報が記憶される。このICチップは、外部のカードR/Wからの電磁波による電磁誘導によって電力が供給されて作動することにより、ROM(あるいはEEPROM)に記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行され、カードR/Wからの電磁波である搬送波を当該ICチップやカードR/Wが変調させることによって、当該ICチップとカードR/Wとの間における通信が行われる。
【0021】
この成人識別カード2は、遊技者が、該遊技者の属性情報(氏名,住所,電話番号,及び生年月日)を記入した申込用紙と、該遊技者の顔写真と、該遊技者が成人であることを証明する書類(例えば運転免許証,各種健康保険証,住民基本台帳カード,各種年金手帳,各種福祉手帳,外国人登録証明書,又は住民票のコピー等)とを、成人識別システムを運営する成人識別システム運営機関(図示外)に送付すると、当該成人識別システム運営機関による審査(成人であること,及び二重発行でないこと等)の後に発行されて、前記住所に送付される。
【0022】
そして成人識別システム運営機関では、該発行された成人識別カード2のカードIDに対応付けて、発行対象である遊技者の属性情報と、発行日と、有効期限とが管理される。また電子マネーサーバ30では、図8(a)に示す電子マネーDBにおいて、該発行された成人識別カード2のカードIDに対応付けて、該成人識別カード2のICチップに記憶される電子マネー額が管理される。
【0023】
次に、計数レシート3について説明する。計数レシート3は、遊技者が、遊技機(パチンコ機又はスロットマシン)での遊技により獲得した獲得価値である獲得遊技媒体(パチンコ玉又はメダル)を計数機(図示外)により計数すると、該計数機により紙に印刷されて遊技者に対して発行される記録媒体であり、図3に示すように、遊技場名と、当該計数を個々に識別可能な計数IDと、当該計数が行われた計数日時と、当該計数による獲得遊技媒体の計数値と、計数ID及び計数値を示すバーコードとが記録される。そして計数値管理装置(図示外)では、該発行された計数レシート3の計数IDに対応付けて、該計数レシート3に記録される計数値が管理される。
【0024】
次に、煙草交換用バーコード表4について説明する。煙草交換用バーコード表4は、予め電子マネー管理機関が作成して各遊技場に配布するものであり、図4に示すように、遊技場は提供しないが煙草自動販売機40で購入可能な複数の煙草の各々について、各煙草のパッケージ写真,銘柄,販売額,及び交換媒体数(交換玉数及び交換メダル数)と、当該煙草の銘柄を識別可能な銘柄識別情報であるJANコードを内在する情報記録シンボルであるバーコードとが示される。
【0025】
次に、POS端末10について説明する。POS端末10は景品交換装置の一例であって、遊技場内における景品交換カウンタに設けられ、図5に示すように、遊技者用端末10aと店員用端末10bとが接続されてなるコンピュータである。ここで遊技者用端末10aには、その表面に遊技者用表示部13,及び近接部17aが設けられ、その内部にカードR/W17が設けられており、店員用端末10bには、その内部に通信部11,及び制御部12が設けられており、店員用表示部14,店員用操作部15,及びバーコードリーダ16が接続されている。そしてPOS端末10に設けられる各機器は、図1に示すように接続される。
【0026】
通信部11は、前述の如く、遊技場管理装置20及び電子マネーサーバ30と通信可能に接続されている。制御部12は、CPU,RAM,ROM,EEPROM等を備えており、ROMに記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、POS端末10に備えられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものである。
【0027】
この制御部12のEEPROMでは、図6に示す景品DBを記憶している。この景品DBでは、遊技場が提供する複数の一般景品(即ち煙草以外の景品)の各々について、各景品に付されているバーコードが内在するJANコードに対応付けて、当該景品の景品名,販売額,及び交換媒体数(交換玉数と交換メダル数)が記憶される。ここでJANコードは、各景品に付されているバーコードをバーコードリーダ16で読み取ることにより記憶され、景品名,販売額,及び交換媒体数は、店員用操作部15から遊技場の店員の操作により入力されて記憶される。
【0028】
また景品DBでは、遊技場は提供しないが煙草自動販売機40で購入可能な複数の煙草の各々について、各煙草に付されているバーコードが内在するJANコードに対応付けて、当該煙草の銘柄,販売額,及び交換媒体数(交換玉数と交換メダル数)が記憶される。ここでJANコードは、煙草交換用バーコード表4に示されているバーコードをバーコードリーダ16で読み取ることにより記憶され、銘柄,販売額,及び交換媒体数は、煙草交換用バーコード表4に示されているそれらが店員用操作部15から遊技場の店員の操作により入力されて記憶される。
【0029】
遊技者用表示部13は、制御部12のEEPROMが記憶している計数値を遊技者に対して表示するものであり、例えば液晶ディスプレイである。店員用表示部14は、制御部12のEEPROMが記憶している計数値を遊技場の店員に対して表示すると共に、各種の情報を遊技場の店員に対して表示するものであり、例えば液晶ディスプレイである。店員用操作部15は、遊技場の店員から各種の情報の入力を受け付けるものであり、例えばキーボードやマウスである。バーコードリーダ16は、計数レシート3に示されているバーコード,一般景品に付されているバーコード,及び煙草交換用バーコード表4に示されているバーコードを読み取るものである。
【0030】
カードR/W17は成人識別記録媒体受付手段の一例であって、近接部17aに近接された成人識別カード2を受け付けて、該受け付けた成人識別カード2のICチップから成人識別情報,電子マネー額,及びカードIDを読み取るものである。またカードR/W17はチャージ処理手段の一例であって、後述する減算処理により減算される獲得価値(図7のS34に示す交換媒体数)や端数価値若しくは任意の価値(同S37に示すチャージ媒体数)に相当する煙草購入用価値(即ち電子マネー)を成人識別カード2にチャージするためのチャージ処理を行うものである。
【0031】
具体的には、カードR/W17は、「TOUCH」と表示されている近接部17aを中心とした半球型の空間に向けて、成人識別カード2のICチップにアクセスするための電磁波を発信しており、成人識別カード2が近接部17aに近接される(かざされる)ことにより当該空間に入ってくると、該成人識別カード2のICチップから、成人識別情報,電子マネー額,及びカードIDを読み取り、また該ICチップに、電子マネーをチャージする(書き込む)。
【0032】
ここで図7を参照して、POS端末10が行う処理について説明する。なお、以下の説明において、待機状態で予め設定された所定時間が経過した場合には、該待機状態を解除して、図7に示す処理を終了するものとする。
【0033】
まずPOS端末10は、計数レシート3に示されているバーコードのバーコードリーダ16による読取(S01)を待機し、該S01で読取が有ると(YES)、該読み取ったバーコードが示す計数ID及び計数値を含む計数値確認要求を計数値管理装置(図示外)に対して送信する。計数値管理装置は、該計数値確認要求を受信すると、該計数値確認要求に含まれる計数ID及び計数値と前記管理している計数ID及び計数値とが一致するか否かを確認し、一致する場合には確認OK通知をPOS端末10に対して送信し、一致しない場合には確認NG通知をPOS端末10に対して送信する。
【0034】
POS端末10は、S02の処理を行うと、計数値管理装置から送信されてくる確認OK通知の受信(S03),又は確認NG通知の受信(S04)を待機する。このS04で確認NG通知の受信が有ると(YES)、計数値に異常がある旨を遊技者用表示部13及び店員用表示部14に表示して(S05)、処理を終了する。一方、S03で確認OK通知の受信が有ると(YES)、計数値を制御部12のRAMで記憶すると共に、該計数値を遊技者用表示部13及び店員用表示部14に表示して(S06)、計数値を一般景品と交換するための処理を行う景品交換モードの選択(S07),計数値を電子マネーとしてチャージするための処理を行うチャージモードの選択(S08),又は処理終了操作(S09)を待機する。
【0035】
このS07で景品交換モードの選択が有ると(YES)、モード終了操作(S11),又は交換を希望する景品に付されているバーコードのバーコードリーダ16による読取(S12)を待機する。このS12で読取が有ると(YES)、制御部12のRAMで記憶している計数値が、該読み取ったバーコードが内在するJANコードに対応付けて景品DB(図6)で記憶している交換媒体数以上であるか否かを判定する(S13)。このS13で計数値が交換媒体数以上である(YES)と判定された場合には、該計数値から交換媒体数を減算すると共に(S14)、遊技者用表示部13及び店員用表示部14で表示している計数値を減算後の計数値に更新して、S11に戻る。一方、S13で計数値が交換媒体数未満である(NO)と判定された場合にも、S11に戻る。このS11でモード終了操作が有ると(YES)、S07に戻る。
【0036】
なお同一の複数の景品との交換を希望する場合には、S12でバーコードの読取を行った後に、交換を希望する個数の指定を受け付け、S13で計数値が交換媒体数×指定個数以上であるか否かを判定するようにしても良い。
【0037】
前記S08でチャージモードの選択が有ると(YES)、成人識別カード2のカードR/W17による受付(S21)を待機し、該S21で受付が有ると(YES)、該受け付けた成人識別カード2のICチップから成人識別情報,電子マネー額,及びカードIDを読み取って、該読み取った成人識別情報に基づき遊技者が成人であるか否かを判定する(S22)。このS22で成人でない、即ち成人識別NGである(NO)と判定された場合には、S07に戻る。一方、S22で成人である、即ち成人識別OKである(YES)と判定された場合には、煙草の販売額に相当する電子マネーをチャージするための販売額チャージの選択(S23),計数値のうちの任意の媒体数であるチャージ媒体数に相当する電子マネーをチャージするための媒体数指定チャージの選択(S24),又はモード終了操作(S25)を待機する。
【0038】
このS23で販売額チャージの選択が有ると(YES)、読取終了操作(S31),又は煙草交換用バーコード表4に示されているバーコードのうち購入を希望する煙草に対応するバーコードのバーコードリーダ16による読取(S32)を待機する。このS32で読取が有ると(YES)、制御部12のRAMで記憶している計数値(即ち遊技者が遊技により獲得した獲得価値)が、該読み取ったバーコードが内在するJANコードに対応付けて景品DB(図6)で記憶している交換媒体数(即ち購入を希望する煙草の販売額に相当する獲得価値)以上であるか否かを判定する(S33)。このS33で計数値が交換媒体数以上である(YES)と判定された場合には、該計数値から交換媒体数を減算すると共に(S34)、遊技者用表示部13及び店員用表示部14で表示している計数値を減算後の計数値に更新して、S31に戻る。一方、S33で計数値が交換媒体数未満である(NO)と判定された場合にも、S31に戻る。このS31で読取終了操作が有ると(YES)、S41に進む。
【0039】
ここでS34の処理を行う制御部12は減算処理手段の一例であって、カードR/W17により受け付けた成人識別カード2の成人識別情報に基づき遊技者が成人であると識別されたこと(S22でYESと判定されたこと)を条件として、当該遊技者が遊技により獲得した獲得価値(即ち計数値)から購入を希望する煙草の販売額に相当する獲得価値(即ち交換媒体数)を減算するための減算処理を行うものである。
【0040】
なお同一銘柄の複数の煙草の購入を希望する場合には、S32でバーコードの読取を行った後に、購入を希望する個数の指定を受け付け、S33で計数値が交換媒体数×指定個数以上であるか否かを判定するようにしても良い。
【0041】
前記S24で媒体数指定チャージの選択が有ると(YES)、電子マネーとしてチャージする価値であるチャージ媒体数の指定を待機する(S35)。ここでチャージ媒体数としては、煙草の販売額に満たない端数価値を指定可能であると共に、煙草の販売額と無関係に任意の価値も指定可能である。一般的には、S11〜S14の景品交換モード及び/又はS31〜S34の販売額チャージを経てS35に進んできた場合には、該景品交換モード及び/又は販売額チャージで使用されなかった端数価値(例えば残りの計数値33玉の全部)がチャージ媒体数として指定され、該景品交換モードや販売額チャージを経ずにS35に進んできた場合には、当初の計数値のうちの任意の価値(例えば計数値3224玉中の2000玉)がチャージ媒体数として指定される。
【0042】
このS35でチャージ媒体数の指定が有ると(YES)、制御部12のRAMで記憶している計数値が、該指定されたチャージ媒体数以上であるか否かを判定する(S36)。このS36で計数値がチャージ媒体数以上である(YES)と判定された場合には、該計数値からチャージ媒体数を減算すると共に(S37)、遊技者用表示部13及び店員用表示部14で表示している計数値を減算後の計数値に更新して、S41に進む。一方、S36で計数値がチャージ媒体数未満である(NO)と判定された場合には、S35に戻る。
【0043】
ここでS37の処理を行う制御部12は減算処理手段の一例であって、カードR/W17により受け付けた成人識別カード2の成人識別情報に基づき遊技者が成人であると識別されたこと(S22でYESと判定されたこと)を条件として、当該遊技者が遊技により獲得した獲得価値(即ち計数値)から煙草の販売額に満たない端数価値又は任意の価値(即ちチャージ媒体数)を減算するための減算処理を行うものである。
【0044】
S41では、前記S21で受け付けたのと同一の成人識別カード2のカードR/W17による受付を待機し、該S41で受付が有る(YES)、即ち該受け付けた成人識別カード2のICチップから読み取ったカードIDが前記S21で読み取ったカードIDと同一であると、S42で、該受け付けた成人識別カード2に電子マネーをチャージして、S43に進む。
【0045】
具体的には、S34の減算処理が行われた場合には、該減算処理により減算された交換媒体数に相当する電子マネー額を、S41で受け付けた成人識別カード2にチャージする。このS42の処理を行うカードR/W17はチャージ処理手段の一例であって、減算処理により減算される獲得価値(即ち交換媒体数)に相当する煙草購入用価値(即ち電子マネー)を成人識別カード2にチャージするためのチャージ処理を行うものである。これによれば、獲得価値と交換に煙草購入用価値が成人識別カード2にチャージされるので、遊技者の利便性が向上する。
【0046】
一方、S37の減算処理が行われた場合には、該減算処理により減算されたチャージ媒体数に相当する電子マネー額を、S41で受け付けた成人識別カード2にチャージする。このS42の処理を行うカードR/W17はチャージ処理手段の一例であって、減算処理により減算される端数価値(即ちチャージ媒体数)に相当する煙草購入用価値(即ち電子マネー)を成人識別カード2にチャージするためのチャージ処理を行うものである。これによれば、煙草の販売額に満たない端数価値が成人識別カード2にチャージされるので、遊技者の利便性が向上する。特に獲得価値を貯蓄できる貯蓄システム(いわゆる貯玉,貯メダル)を採用していない場合であっても、煙草の販売額未満であって一般景品と交換できない端数価値を電子マネーとしてチャージすることができるので、遊技者が損をすることがない。また、任意の価値が成人識別カード2にチャージされるので、遊技者の利便性が向上する。
【0047】
S43では、S42のチャージ処理によりチャージされた電子マネーに相当するチャージ額と、S41で読み取ったカードIDと、POS端末10が設けられる遊技場を特定可能な情報とを含む第1チャージ額情報を電子マネーサーバ30に対して送信して、S44に進む。このS43の処理を行う通信部11はチャージ価値情報送信手段の一例であって、前記チャージ処理によりチャージされる煙草購入用価値(即ち交換媒体数に相当する電子マネー),又は端数価値若しくは任意の価値(即ちチャージ媒体数に相当する電子マネー)に相当するチャージ価値を特定可能なチャージ価値情報を電子マネーサーバ30に対して送信するための処理を行うものである。
【0048】
S44では、S42のチャージ処理によりチャージされた電子マネーに相当するチャージ額と、S41で読み取ったカードIDとを含む第2チャージ額情報を遊技場管理装置20に対して送信して、S23に戻る。このS44の処理を行う通信部11はチャージ価値情報送信手段の一例であって、前記チャージ処理によりチャージされる煙草購入用価値(即ち交換媒体数に相当する電子マネー),又は端数価値若しくは任意の価値(即ちチャージ媒体数に相当する電子マネー)に相当するチャージ価値を特定可能なチャージ価値情報を遊技場管理装置20に対して送信するための処理を行うものである。
【0049】
前記S25でモード終了操作が有ると(YES)、S07に戻る。また前記S09で処理終了操作が有ると(YES)、S01で読み取った計数IDと、S12又はS13で読み取ったJANコードと、S14,S34,又はS37の減算処理で減算した獲得価値とを含む処理終了情報を、計数値管理装置(図示外)及び景品管理装置(図示外)に送信して(S10)、処理を終了する。計数値管理装置は、処理終了情報を受信すると、該処理終了情報に含まれる計数ID及び該計数IDに対応する計数値を消去する。また景品管理装置は、処理終了情報を受信すると、該処理終了情報に含まれるJANコードの景品が交換された旨を管理すると共に、該処理終了情報に含まれる減算した獲得価値を管理する。
【0050】
次に、電子マネーサーバ30について説明する。電子マネーサーバ80は管理装置の一例であって、煙草購入用価値(電子マネー)を管理する電子マネー管理機関が管理し、チャージ価値に応じた決済を行うものであり、図示しないが、通信部,制御部,ディスプレイ,入力装置,及びハードディスク等を備えているコンピュータである。この電子マネーサーバ30は、図8(a)に示す電子マネーDBと、図8(b)に示すチャージ額DBと、図8(c)に示す決済DBとを記憶している。
【0051】
図8(a)に示す電子マネーDBでは、カードIDに対応付けて、当該カードIDの成人識別カード2のICチップで記憶している電子マネー額を管理している。この電子マネーDBでは、各遊技場に設けられるPOS端末10から図7のS43に示す第1チャージ額情報を受信すると、該第1チャージ額情報に含まれるカードIDに対応付けて管理している電子マネー額に該第1チャージ額情報に含まれるチャージ額を加算する。なお煙草自動販売機40との通信に基づく電子マネー額の加減算については後述する。
【0052】
図8(b)に示すチャージ額DBでは、各遊技場毎のデータテーブルが設けられており、各データテーブルでは、1日毎に、電子マネーのチャージが行われた成人識別カード2のカードIDと該チャージされた電子マネーであるチャージ額とが対応付けて記憶されると共に、該チャージ額の当日合計が記憶される。このチャージ額DBでは、各遊技場に設けられるPOS端末10から図7のS43に示す第1チャージ額情報を受信すると、該第1チャージ額情報が示す遊技場のデータテーブルにおいて、当日の記憶欄に、該第1チャージ額情報に含まれるカードIDとチャージ額とを記憶して、当日合計を更新する。
【0053】
図8(c)に示す決済DBでは、各遊技場について、決済月毎に、当該決済月の月初から月末までのチャージ額の当日合計を合算した合計チャージ額と、該合計チャージ額に応じた手数料額とが記憶される。ここで手数料額は、合計チャージ額×予め定められた手数料率(例えば1%)の式で算出される。この決済DBは、各遊技場に設けられたPOS端末10で所定期間(1ヶ月)内にチャージされた煙草購入用価値(電子マネー)に相当するチャージ額を管理するものである。この決済DBで記憶している合計チャージ額が、遊技場の決済口座から引き落とされる一方、該決済DBで記憶している手数料額が、遊技場の決済口座に振り込まれて支払われる。
【0054】
以上に説明したように、チャージされる煙草購入用価値又は端数価値に相当するチャージ価値を特定可能なチャージ価値情報(図7のS43)が、POS端末10から該チャージ価値に応じた決済を行う電子マネーサーバ30に対して送信されるので、遊技場は該チャージ価値に応じた手数料の支払を確実に受けることができる。
【0055】
次に、遊技場管理装置20について説明する。遊技場管理装置20は、遊技場が管理し、当該遊技場に設けられたPOS端末10で所定期間内(1ヶ月)内にチャージされた煙草購入用価値(電子マネー)に相当するチャージ額を管理するものであり、図示しないが、通信部,制御部,ディスプレイ,入力装置,及びハードディスク等を備えているコンピュータである。この遊技場管理装置20は、図9(a)に示すチャージ額DBと、図9(b)に示す決済DBとを記憶している。
【0056】
図9(a)に示すチャージ額DBでは、1日毎に、電子マネーのチャージが行われた成人識別カード2のカードIDと該チャージされた電子マネーであるチャージ額とが対応付けて記憶されると共に、該チャージ額の当日合計が記憶される。このチャージ額DBでは、当該遊技場に設けられるPOS端末10から図7のS44に示す第2チャージ額情報を受信すると、当日の記憶欄に、該第2チャージ額情報に含まれるカードIDとチャージ額とを記憶して、当日合計を更新する。
【0057】
図9(b)に示す決済DBでは、決済月毎に、当該決済月の月初から月末までのチャージ額の当日合計を合算した合計チャージ額と、該合計チャージ額に応じた手数料額とが記憶される。ここで手数料額は、合計チャージ額×予め定められた手数料率(例えば1%)の式で算出される。この決済DBは、各遊技場に設けられたPOS端末10で所定期間(1ヶ月)内にチャージされた煙草購入用価値(電子マネー)に相当するチャージ額を管理するものである。
【0058】
以上に説明したように、チャージされる煙草購入用価値又は端数価値に相当するチャージ価値を特定可能なチャージ価値情報(図7のS44)が、POS端末10から遊技場管理装置20に対しても送信されるので、チャージ価値を遊技場側でも確認することができる。そして遊技場管理装置20において、チャージ価値に応じて遊技場に支払われる手数料額が管理されるので、該手数料額を遊技場側でも確認することができる。これにより、電子マネー管理機関から遊技場の決済口座に振り込まれて支払われた手数料額が正確であるか否かを確認することができる。
【0059】
次に、煙草自動販売機40について説明する。煙草自動販売機40は、図10に示すように、その表面に煙草選択ボタン43,紙幣挿入口44a,硬貨投入口46a,近接部47a,チャージボタン47b,及び煙草取出口48a等を備え、その内部に通信部41,制御部42,紙幣識別機44,硬貨識別機45,硬貨返却機46,カードR/W47,及び煙草ストッカ48等を備え、これらの各構成要素は図1に示すように接続されている。
【0060】
通信部41は、電子マネーサーバ30と無線(例えば携帯電話回線)を介して通信可能である。制御部42は、CPU,RAM,ROM,EEPROM等を備えており、ROM(あるいはEEPROM)に記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、煙草自動販売機40に備えられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものである。煙草選択ボタン43は、購入を希望する煙草の選択を受け付けるボタンである。
【0061】
紙幣識別機44は、紙幣挿入口44aから挿入された紙幣を受け付けて、該受け付けた紙幣が正規の紙幣であるか否か(即ち受付可能な金種の紙幣であるか否か)を識別するものである。この紙幣識別機44は、1000円紙幣のみを受付可能である。この紙幣識別機44で正規の紙幣であると識別されて取り込まれた紙幣は、該紙幣識別機44の背後に設けられる紙幣収納部44bに収納される。なお正規の紙幣でないと識別された紙幣は、紙幣挿入口44aから返却される。
【0062】
硬貨識別機45は、硬貨投入口45aから投入された硬貨を受け付けて、該受け付けた硬貨が正規の硬貨であるか(即ち受付可能な金種の硬貨であるか否か)を識別するものである。この硬貨識別機45は、10円硬貨,50円硬貨,100円硬貨,及び500円硬貨を受付可能である。この硬貨識別機45で正規の硬貨であると識別された硬貨は、該硬貨識別機45の下方に設けられる硬貨返却機46に収納される。なお正規の硬貨でないと識別された硬貨は、硬貨返却口45aから返却される。硬貨返却機46は、釣銭がある場合に、該釣銭を返却するものでもある。
【0063】
カードR/W47は、近接部47aに近接された成人識別カード2を受け付けて、該受け付けた成人識別カード2のICチップから成人識別情報,電子マネー額,及びカードIDを読み取るものであり、また煙草の購入が行われたことに基づいて、成人識別カード2のICチップで記憶している電子マネーを減算するものであり、さらに入金が行われたことに基づいて、成人識別カード2のICチップに該入金された金額に相当する電子マネーをチャージするものである。このカードR/W47の具体的な作用は、前記カードR/W17と同様である。
【0064】
チャージボタン47bは、電子マネーのチャージを行う操作を受け付けるボタンである。煙草ストッカ48は、販売する煙草をストックしておくものである。
【0065】
この煙草自動販売機40において、現金を使用して煙草を購入する場合には、該煙草自動販売機40は、紙幣識別機44により紙幣を受け付けるか、又は硬貨識別機45により硬貨を受け付けて、該受付額の範囲内で購入を希望する煙草に対応する煙草選択ボタン43の操作を受け付け、カードR/W47により成人識別カード2を受け付ける。該受け付けた成人識別カード2から読み取った成人識別情報に基づく成人識別がOKならば、前記操作を受け付けた煙草選択ボタン43に対応する煙草を煙草ストッカ48から煙草取出口48aに供給し、釣銭が有る場合には該釣銭を硬貨返却機46から硬貨返却口46aに返却する。
【0066】
また煙草自動販売機40において、電子マネーを使用して煙草を購入する場合には、該煙草自動販売機40は、購入を希望する煙草に対応する煙草選択ボタン43の操作を受け付けて、カードR/W47により成人識別カード2を受け付ける。該受け付けた成人識別カード2から読み取った成人識別情報に基づく成人識別がOKならば、該成人識別カード2のICチップで記憶している電子マネーから前記操作を受け付けた煙草選択ボタン43に対応する煙草の販売額を減算して、該煙草を煙草ストッカ48から煙草取出口48aに供給する。なお煙草自動販売機40は、成人識別カード2のカードIDと減算額とを記憶しておき、該記憶しているカードIDと減算額とを所定のタイミングで電子マネーサーバ30に対して送信し、電子マネーサーバ30は、煙草自動販売機40から受信したカードIDに対応付けて電子マネーDBで記憶している電子マネー額から該受信した減算額を減算する。
【0067】
この電子マネーを使用した煙草の購入では、図4に示す煙草交換用バーコード表4から読み取ったバーコードに対応する銘柄に拘わらず、当該電子マネーを使用していずれの銘柄の煙草であっても購入可能である。即ち煙草交換用バーコード表4から銘柄に対応するバーコードを読み取るのは、遊技者が購入を希望する煙草を選択する際の便宜を図るためであり、購入可能な煙草の銘柄を拘束するものではない。
【0068】
さらに煙草自動販売機40において、電子マネーをチャージする場合には、チャージボタン47bの操作を受け付け、紙幣識別機44により紙幣を受け付けて、カードR/W47により成人識別カード2を受け付けると、成人識別は行わずに、該成人識別カード2のICチップで記憶している電子マネーに受付額を加算する。なお煙草自動販売機40は、成人識別カード2のカードIDと加算額とを記憶しておき、該記憶しているカードIDと加算額とを所定のタイミングで電子マネーサーバ30に対して送信し、電子マネーサーバ30は、煙草自動販売機40から受信したカードIDに対応付けて電子マネーDBで記憶している電子マネー額に対して該受信した加算額を加算する。
【0069】
以上に説明したように、本実施例によれば、獲得価値と交換に煙草購入用価値又は端数価値(電子マネー)が成人識別カード2にチャージされ、該チャージされた電子マネーを使用して、煙草自動販売機40で煙草を購入することができるので、遊技場は、景品としての煙草を仕入れて管理する必要が無く、該煙草の仕入れ及び管理の手間やコストをなくすことができる。
【0070】
最後に、本発明の変形例について説明する。
【0071】
上記の実施形態では、図1に示すように、管理装置(電子マネーサーバ30)が管理機関(電子マネー管理機関)に設けられる例について説明したが、これに限らず、該管理装置は、管理機関が管理するものであれば、管理機関以外の場所に設けられるものであっても良い。
【0072】
上記の実施形態では、図1に示すように、遊技場管理装置20が遊技場に設けられる例について説明したが、これに限らず、該遊技場管理装置20は、遊技場が管理するものであれば、遊技場以外の場所に設けられるものであっても良い。
【0073】
上記の実施形態では、図2に示すように、成人識別記録媒体(成人識別カード2)がカード型である例について説明したが、これに限らず、該成人識別記録媒体はコイン型であっても良い。また成人識別記録媒体は、遊技者が所有し、財布機能を有するICチップを内蔵する携帯端末(例えば携帯電話)であっても良く、この場合には、該ICチップに成人識別情報を記憶させることにより、当該携帯端末が成人識別記録媒体として機能するようにしても良い。
【0074】
上記の実施形態では、獲得価値(計数値)と交換に購入を希望する煙草の販売額に相当する獲得価値(交換媒体数)を減算し、該減算する獲得価値に相当する煙草購入用価値(電子マネー)を成人識別記録媒体(成人識別カード2)にチャージする例について説明したが、これに限らず、獲得価値と交換に購入を希望する煙草関連商品(例えばライター,携帯灰皿等)の販売額に相当する獲得価値を減算するようにしても良い。即ち減算処理手段は、成人識別記録媒体受付手段(カードR/W17)により受け付けた成人識別記録媒体の成人識別情報に基づき遊技者が成人であると識別されたことを条件として、当該遊技者が遊技により獲得した獲得価値から購入を希望する煙草及び/又は煙草関連商品の販売額に相当する獲得価値を減算するための減算処理を行うものであれば良い。
【0075】
上記の実施形態では、獲得価値が、遊技機(パチンコ機又はスロットマシン)での遊技により獲得した遊技媒体(パチンコ玉又はメダル)である例について説明したが、これに限らず、該獲得価値は、遊技機が得点データを使用して遊技を行うものである場合には、該特典データであっても良い。
【0076】
上記の実施形態では、獲得価値が、獲得遊技媒体(パチンコ玉又はメダル)を計数した計数値である例について説明したが、これに限らず、該獲得価値は、獲得遊技媒体が貯蓄されてなる貯蓄価値(いわゆる貯玉又は貯メダル)であっても良い。
【0077】
上記の実施形態では、遊技場が、景品としての煙草を提供しない例について説明したが、これに限らず、該煙草を仕入れて管理し、景品として該煙草を提供するようにしても良く、この場合には、景品交換装置(POS端末10)において、煙草購入用価値(電子マネー)のチャージか,又はその場での煙草との交換かの選択を受け付け、後者が選択された場合には、成人識別OKである場合に、獲得価値と交換に景品として煙草を提供する。
【0078】
上記の実施形態では、景品交換装置が、一般景品との交換が可能であると共に、煙草購入用価値(電子マネー)のチャージも可能である例について説明したが、これに限らず、該景品交換装置は、煙草購入用価値のチャージ(又は煙草との景品交換)のみが可能なものであっても良く、この場合には、当該景品交換装置と、一般景品との交換用のPOS端末とを併用すれば良い。
【0079】
上記の実施形態では、図7のS32に示すように、購入を希望する煙草に対応するバーコードを図4に示す煙草交換用バーコード表4から読み取ると、該読み取ったバーコードが内在するJANコードに対応付けて図6に示す景品DBで記憶している交換媒体数が減算されて、該減算された交換媒体数に相当する電子マネーがチャージされる例について説明したが、これに限らず、購入を希望する煙草の販売額の入力を受け付けると、該販売額に対応する獲得価値が減算されて、該減算された獲得価値に相当する電子マネーがチャージされるようにしても良い。
【0080】
上記の実施形態では、図7のS35に示すように、チャージ媒体数の指定を受け付けると、該指定されたチャージ媒体数が減算されて、該減算されたチャージ媒体数に相当する電子マネーがチャージされる例について説明したが、これに限らず、チャージを希望するチャージ額の入力を受け付けると、該チャージ額に対応する獲得価値が減算されて、該減算された獲得価値に相当する電子マネーがチャージされるようにしても良い。
【0081】
上記の実施形態では、図7に示すように、S34又はS37の減算処理が行われてから、S42のチャージ処理が行われ、S43又はS44のチャージ価値情報送信処理が行われる例について説明したが、これら3つの処理が行われる順序は特に限定されない。
【0082】
上記の実施形態では、図7のS42に示すように、チャージ処理においてチャージされる煙草購入用価値が、電子マネーである例について説明したが、これに限らず、該煙草購入用価値は、煙草及び/又は煙草関連商品の購入にのみ使用可能なポイントであっても良い。
【0083】
上記の実施形態では、図7のS42に示すように、チャージ処理として、チャージ処理手段であるカードR/W17が、成人識別記録媒体(成人識別カード2)を受け付けて(S41)、該受け付けた成人識別記録媒体に煙草購入用価値(電子マネー)をチャージする例について説明したが、前述の如く、成人識別記録媒体が通信機能を有する携帯端末である場合には、通信部11が、該携帯端末に対して煙草購入用価値をチャージするためのチャージ情報(例えば所定のURLをクリックすると電子マネーのチャージが実行される旨の情報)を送信し、カードR/W17が成人識別記録媒体を受け付けなくても、該チャージ情報に基づいて成人識別記録媒体に煙草購入用価値がチャージされるようにしても良く、この場合には通信部11がチャージ処理手段に相当する。
【0084】
上記の実施形態では、図7のS43に示すように、チャージ価値情報(第1チャージ額情報)が、景品交換装置(POS端末10)から管理装置(電子マネーサーバ30)に対して直接送信される例について説明したが、これに限らず、景品交換装置は、POS管理センタに設けられるPOS管理サーバに対してチャージ価値情報を送信し、該POS管理サーバが、電子マネーサーバ30に対してチャージ価値情報を送信するようにしても良い。即ちチャージ価値情報送信手段である通信部11は、チャージ価値情報を管理装置に送信するための処理を行うものであれば良い。この場合において、管理機関(電子マネー管理機関)から各遊技場に支払われる手数料は、POS管理センタが一括して徴収し、該POS管理センタが各遊技場に振り分けるようにしても良い。
【0085】
上記の実施形態では、図7のS43及びS44に示すように、チャージ処理が行われる毎にチャージ価値情報(第1チャージ額情報,第2チャージ額情報)が送信される例について説明したが、これに限らず、チャージ処理が行われても直ちにチャージ価値情報を送信せずに景品交換装置(POS端末10)において記憶しておき、該記憶されているチャージ価値情報が所定期間毎に送信されるようにしても良い。
【0086】
上記の実施形態では、図8(b)及び図9(a)に示すように、電子マネーサーバ30及び遊技場管理装置20のチャージ額DBにおいて、カードIDとチャージ額とが対応付けて記憶される例について説明したが、これに限らず、図11に示すように、販売額指定チャージについて、煙草の販売額毎に、当該販売額が選択された個数,当該販売額に個数を乗じたチャージ額,当該販売額に応じた手数料率,及びチャージ額に手数料率を乗じた手数料額が記憶されると共に、媒体数指定チャージについて、該媒体数指定チャージが行われた件数,該媒体数指定チャージによりチャージされた手数料率,該媒体数指定チャージに応じた手数料率,及びチャージ額に手数料率を乗じた手数料額が記憶されるようにしても良い。この場合において、各販売額に応じた手数料率,及び媒体数指定チャージに応じた手数料率は、任意の値を設定可能であり、図示の如く、各々の値が異なっていても良い。
【0087】
この場合において、上記の実施形態の如く、電子マネーを使用していずれの銘柄の煙草であっても購入可能とするのではなく、例えば成人識別カード2において、チャージされた販売額を特定可能に(例えば販売額300円を10個分,販売額360円を5個分というように)電子マネーを記憶しておき、該チャージされた販売額の銘柄の煙草のみを購入可能とするようにしても良い。
【0088】
上記の実施形態では、図8(c)及び図9(b)に示す決済DB,及び図11に示すチャージ額DBのように、チャージ額に手数料率を乗じて手数料額が算出される例について説明したが、これに限らず、チャージ処理が行われた計数に応じて手数料額が算出されるものであっても良い。
【図面の簡単な説明】
【0089】
【図1】図1は本発明に係る景品交換システムの一例を表す機能ブロック図である。
【図2】図2は成人識別カードの一例を表す正面図である。
【図3】図3は計数レシートの一例を表す正面図である。
【図4】図4は煙草交換用バーコード表の一例を表す正面図である。
【図5】図5はPOS端末の一例を表す外観図である。
【図6】図6はPOS端末が記憶する景品DBの記憶内容の一例を表す図である。
【図7】図7はPOS端末が行う景品交換処理の一例を表すフローチャートである。
【図8】図8は電子マネーサーバが記憶するDBの記憶内容の一例を表す図であり、(a)は電子マネーDB,(b)はチャージ額DB,(c)は決済DBである。
【図9】図9は遊技場管理装置が記憶するDBの記憶内容の一例を表す図であり、(a)はチャージ額DB,(b)は決済DBである。
【図10】図10は煙草自動販売機の一例を表す斜視図である。
【図11】図11は電子マネーサーバ及び遊技場管理装置が管理するチャージ額DBの変形例を表す図である。
【符号の説明】
【0090】
1…景品交換システム
2…成人識別カード
10…POS端末
11…通信部
12…制御部
17…カードR/W
20…遊技場管理装置
30…電子マネーサーバ
40…煙草自動販売機
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技者が所有する成人識別記録媒体の成人識別情報に基づき該遊技者が成人であると識別されたことを条件として、当該遊技者が遊技により獲得した獲得価値のうち購入を希望する煙草及び/又は煙草関連商品の販売額に相当する煙草購入用価値を前記成人識別記録媒体にチャージするための処理を行う景品交換装置を備える景品交換システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、特許文献1に示すように、遊技場に設けられ、成人識別部により成人識別記録媒体の記録情報を読み取り、該読み取った記録情報に基づき利用者が成人であると確認されたことを条件として、当該遊技者が遊技により獲得した獲得遊技媒体数から交換を希望する煙草の交換玉数を減算するPOSレジスタを含む取引管理システムが知られている。また近年では、非特許文献1に示すように、煙草の購入にのみ使用可能な電子マネーを記憶する成人識別記録媒体も知られている。
【0003】
【特許文献1】特開2005−332149号公報(段落0050,0059)
【非特許文献1】http://www.taspo.jp/
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、遊技場において、特許文献1に示すPOSレジスタにより減算した煙草の交換玉数に相当する電子マネーを、非特許文献1に示す成人識別記録媒体にチャージするようにした場合に、特許文献1に示す取引管理システムでは、該チャージ額に応じた手数料の支払について何ら考慮されていないため、遊技場は該手数料の支払を確実に受けることができないおそれがあった。
【0005】
本発明は、このような背景のもとになされたものであり、その目的は、遊技場において、遊技者が遊技により獲得した獲得価値のうち購入を希望する煙草及び/又は煙草関連商品の販売額に相当する煙草購入用価値を成人識別記録媒体にチャージするようにした場合に、遊技場が該チャージされる煙草購入用価値に応じたチャージ価値に応じた手数料の支払を確実に受けることができるような、景品交換システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、前記課題を解決するために、次のような手段を採る。なお後述する発明を実施するための最良の形態の説明及び図面で使用した符号を参考のために括弧書きで付記するが、本発明の構成要素は該付記したものには限定されない。
【0007】
まず請求項1に係る発明は、遊技場に設けられ、遊技者が所有し、該遊技者が成人であることを識別するための成人識別情報が記録されており、煙草及び/又は煙草関連商品の購入にのみ使用可能な煙草購入用価値(電子マネー)をチャージ可能な成人識別記録媒体(成人識別カード2)を受け付ける成人識別記録媒体受付手段(カードR/W17)と、該成人識別記録媒体受付手段により受け付けた成人識別記録媒体の成人識別情報に基づき前記遊技者が成人であると識別されたことを条件として、当該遊技者が遊技により獲得した獲得価値(パチンコ玉又はメダルの計数値)から購入を希望する煙草及び/又は煙草関連商品の販売額に相当する獲得価値(交換媒体数)を減算するための減算処理を行う減算処理手段(制御部12)と、該減算処理により減算される獲得価値に相当する煙草購入用価値を前記成人識別記録媒体にチャージするためのチャージ処理を行うチャージ処理手段(カードR/W17)と、該チャージ処理によりチャージされる煙草購入用価値に相当するチャージ価値を特定可能なチャージ価値情報(第1チャージ額情報)を、前記煙草購入用価値を管理する管理機関(電子マネー管理機関)が管理し、前記チャージ価値に応じた決済を行う管理装置(電子マネーサーバ30)に対して送信するための処理を行うチャージ価値情報送信手段(通信部11)と、を有する景品交換装置(POS端末10)を備えることを特徴とする景品交換システム(1)である。
【0008】
また請求項2に係る発明は、請求項1に記載した景品交換システム(1)であって、前記減算処理手段(制御部12)は、前記成人識別記録媒体受付手段(カードR/W17)により受け付けた成人識別記録媒体(成人識別カード2)の成人識別情報に基づき前記遊技者が成人であると識別されたことを条件として、前記獲得価値(パチンコ玉又はメダルの計数値)から前記販売額に相当する獲得価値に満たない端数価値(チャージ媒体数)を減算するための減算処理を行い、前記チャージ処理手段(カードR/W17)は、該減算処理により減算される端数価値に相当する煙草購入用価値(電子マネー)を前記成人識別記録媒体にチャージするためのチャージ処理を行うことを特徴とする景品交換システムである。
【0009】
また請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載した景品交換システム(1)であって、前記遊技場が管理し、当該遊技場に設けられた前記景品交換装置(POS端末10)で所定期間(1ヶ月)内にチャージされた前記煙草購入用価値(電子マネー)に相当するチャージ価値(月間チャージ額)を管理する遊技場管理装置(20)をさらに備え、前記チャージ価値情報送信手段(通信部11)は、前記チャージ価値情報(第2チャージ額情報)を、前記遊技場管理装置に対して送信するための処理を行うことを特徴とする景品交換システムである。
【0010】
さらに請求項4に係る発明は、請求項3に記載した景品交換システム(1)であって、前記遊技場管理装置(40)は、前記管理しているチャージ価値(月間チャージ額)に基づいて、該チャージ価値に応じて前記遊技場に支払われる手数料額を管理することを特徴とする景品交換システムである。
【発明の効果】
【0011】
まず請求項1に係る景品交換システムによれば、獲得価値と交換に煙草購入用価値が成人識別記録媒体にチャージされるので、遊技者の利便性が向上すると共に、該チャージされる煙草購入用価値に相当するチャージ価値を特定可能なチャージ価値情報が該チャージ価値に応じた決済を行う管理装置に対して送信されるので、遊技場は該チャージ価値に応じた手数料の支払を確実に受けることができる。
【0012】
また請求項2に係る景品交換システムによれば、煙草及び/又は煙草関連商品の販売額に満たない端数価値が成人識別記録媒体にチャージされるので、遊技者の利便性が向上すると共に、該チャージされる端数価値に相当するチャージ価値を特定可能なチャージ価値情報が管理装置に対して送信されるので、遊技場は該チャージされる端数価値に応じた手数料の支払も確実に受けることができる。
【0013】
また請求項3に係る景品交換システムによれば、所定期間内にチャージされた煙草購入用価値に相当するチャージ価値を管理する遊技場管理装置に対しても前記チャージ価値情報が送信されるので、チャージ価値を遊技場側でも確認することができる。
【0014】
さらに請求項4に係る景品交換システムによれば、遊技場管理装置において、チャージ価値に応じて遊技場に支払われる手数料額が管理されるので、該手数料額を遊技場側でも確認することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。本発明に係る景品交換システム1は、図1に示すように、遊技場に設けられるPOS端末10及び遊技場管理装置20を備えるものである。なお遊技場には、図示しないが、計数機(パチンコ玉計数機及びメダル計数機),計数値管理装置,及び景品管理装置も設けられている。また本例では、複数の遊技場A,B,…が設けられているが、各遊技場に設けられる構成要素は同様であるため、以下においては、遊技場Aについてのみ説明する。
【0016】
各遊技場に設けられるPOS端末10は、煙草の購入にのみ使用可能な煙草購入用価値である電子マネーを管理する電子マネー管理機関(例えばクレジットカード会社や金融機関等)に設けられる電子マネーサーバ30と通信可能であり、該電子マネーサーバ30は、遊技場や街中に設けられる煙草自動販売機40と通信可能である。また景品交換システム1では、成人識別カード2,計数レシート3,及び煙草交換用バーコード表4が使用される。
【0017】
以下、図1に示す各構成要素について説明する。なお、以下においては、リーダ/ライタを「R/W」,データベースを「DB」,ステップを「S」と略記する。
【0018】
まず、成人識別カード2について説明する。成人識別カード2は成人識別記録媒体の一例であって、遊技者が所有し、該遊技者が成人であることを識別するための成人識別情報が記録されており、煙草の購入にのみ使用可能な煙草購入用価値である電子マネーをチャージ可能なものである。この成人識別カード2の表面には、図2に示すように、遊技者の氏名及び顔写真と、該成人識別カード2を個々に識別可能なカードID(ここではユニークな16桁の数字)と、該成人識別カード2の有効期限(例えば該成人識別カード2の発行日から3年)とが記録される。
【0019】
また成人識別カード2の内部には、図示しないが、ICチップが内蔵されており、該ICチップでは、成人識別情報,電子マネー額,及びカードIDを記憶している。ここで成人識別情報及びカードIDは、当該成人識別カード2の発行時に予め記憶されている。一方、電子マネー額は、当該成人識別カード2の発行時には記憶されておらず、煙草自動販売機40又はPOS端末10において当該成人識別カード2に対して電子マネーがチャージされた時に加算更新され、煙草自動販売機40において煙草の購入に使用された時に減算更新される。
【0020】
このICチップは、CPU,RAM,ROM,EEPROM,通信モジュール等を備えており、EEPROMでは、前記各情報が記憶される。このICチップは、外部のカードR/Wからの電磁波による電磁誘導によって電力が供給されて作動することにより、ROM(あるいはEEPROM)に記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行され、カードR/Wからの電磁波である搬送波を当該ICチップやカードR/Wが変調させることによって、当該ICチップとカードR/Wとの間における通信が行われる。
【0021】
この成人識別カード2は、遊技者が、該遊技者の属性情報(氏名,住所,電話番号,及び生年月日)を記入した申込用紙と、該遊技者の顔写真と、該遊技者が成人であることを証明する書類(例えば運転免許証,各種健康保険証,住民基本台帳カード,各種年金手帳,各種福祉手帳,外国人登録証明書,又は住民票のコピー等)とを、成人識別システムを運営する成人識別システム運営機関(図示外)に送付すると、当該成人識別システム運営機関による審査(成人であること,及び二重発行でないこと等)の後に発行されて、前記住所に送付される。
【0022】
そして成人識別システム運営機関では、該発行された成人識別カード2のカードIDに対応付けて、発行対象である遊技者の属性情報と、発行日と、有効期限とが管理される。また電子マネーサーバ30では、図8(a)に示す電子マネーDBにおいて、該発行された成人識別カード2のカードIDに対応付けて、該成人識別カード2のICチップに記憶される電子マネー額が管理される。
【0023】
次に、計数レシート3について説明する。計数レシート3は、遊技者が、遊技機(パチンコ機又はスロットマシン)での遊技により獲得した獲得価値である獲得遊技媒体(パチンコ玉又はメダル)を計数機(図示外)により計数すると、該計数機により紙に印刷されて遊技者に対して発行される記録媒体であり、図3に示すように、遊技場名と、当該計数を個々に識別可能な計数IDと、当該計数が行われた計数日時と、当該計数による獲得遊技媒体の計数値と、計数ID及び計数値を示すバーコードとが記録される。そして計数値管理装置(図示外)では、該発行された計数レシート3の計数IDに対応付けて、該計数レシート3に記録される計数値が管理される。
【0024】
次に、煙草交換用バーコード表4について説明する。煙草交換用バーコード表4は、予め電子マネー管理機関が作成して各遊技場に配布するものであり、図4に示すように、遊技場は提供しないが煙草自動販売機40で購入可能な複数の煙草の各々について、各煙草のパッケージ写真,銘柄,販売額,及び交換媒体数(交換玉数及び交換メダル数)と、当該煙草の銘柄を識別可能な銘柄識別情報であるJANコードを内在する情報記録シンボルであるバーコードとが示される。
【0025】
次に、POS端末10について説明する。POS端末10は景品交換装置の一例であって、遊技場内における景品交換カウンタに設けられ、図5に示すように、遊技者用端末10aと店員用端末10bとが接続されてなるコンピュータである。ここで遊技者用端末10aには、その表面に遊技者用表示部13,及び近接部17aが設けられ、その内部にカードR/W17が設けられており、店員用端末10bには、その内部に通信部11,及び制御部12が設けられており、店員用表示部14,店員用操作部15,及びバーコードリーダ16が接続されている。そしてPOS端末10に設けられる各機器は、図1に示すように接続される。
【0026】
通信部11は、前述の如く、遊技場管理装置20及び電子マネーサーバ30と通信可能に接続されている。制御部12は、CPU,RAM,ROM,EEPROM等を備えており、ROMに記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、POS端末10に備えられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものである。
【0027】
この制御部12のEEPROMでは、図6に示す景品DBを記憶している。この景品DBでは、遊技場が提供する複数の一般景品(即ち煙草以外の景品)の各々について、各景品に付されているバーコードが内在するJANコードに対応付けて、当該景品の景品名,販売額,及び交換媒体数(交換玉数と交換メダル数)が記憶される。ここでJANコードは、各景品に付されているバーコードをバーコードリーダ16で読み取ることにより記憶され、景品名,販売額,及び交換媒体数は、店員用操作部15から遊技場の店員の操作により入力されて記憶される。
【0028】
また景品DBでは、遊技場は提供しないが煙草自動販売機40で購入可能な複数の煙草の各々について、各煙草に付されているバーコードが内在するJANコードに対応付けて、当該煙草の銘柄,販売額,及び交換媒体数(交換玉数と交換メダル数)が記憶される。ここでJANコードは、煙草交換用バーコード表4に示されているバーコードをバーコードリーダ16で読み取ることにより記憶され、銘柄,販売額,及び交換媒体数は、煙草交換用バーコード表4に示されているそれらが店員用操作部15から遊技場の店員の操作により入力されて記憶される。
【0029】
遊技者用表示部13は、制御部12のEEPROMが記憶している計数値を遊技者に対して表示するものであり、例えば液晶ディスプレイである。店員用表示部14は、制御部12のEEPROMが記憶している計数値を遊技場の店員に対して表示すると共に、各種の情報を遊技場の店員に対して表示するものであり、例えば液晶ディスプレイである。店員用操作部15は、遊技場の店員から各種の情報の入力を受け付けるものであり、例えばキーボードやマウスである。バーコードリーダ16は、計数レシート3に示されているバーコード,一般景品に付されているバーコード,及び煙草交換用バーコード表4に示されているバーコードを読み取るものである。
【0030】
カードR/W17は成人識別記録媒体受付手段の一例であって、近接部17aに近接された成人識別カード2を受け付けて、該受け付けた成人識別カード2のICチップから成人識別情報,電子マネー額,及びカードIDを読み取るものである。またカードR/W17はチャージ処理手段の一例であって、後述する減算処理により減算される獲得価値(図7のS34に示す交換媒体数)や端数価値若しくは任意の価値(同S37に示すチャージ媒体数)に相当する煙草購入用価値(即ち電子マネー)を成人識別カード2にチャージするためのチャージ処理を行うものである。
【0031】
具体的には、カードR/W17は、「TOUCH」と表示されている近接部17aを中心とした半球型の空間に向けて、成人識別カード2のICチップにアクセスするための電磁波を発信しており、成人識別カード2が近接部17aに近接される(かざされる)ことにより当該空間に入ってくると、該成人識別カード2のICチップから、成人識別情報,電子マネー額,及びカードIDを読み取り、また該ICチップに、電子マネーをチャージする(書き込む)。
【0032】
ここで図7を参照して、POS端末10が行う処理について説明する。なお、以下の説明において、待機状態で予め設定された所定時間が経過した場合には、該待機状態を解除して、図7に示す処理を終了するものとする。
【0033】
まずPOS端末10は、計数レシート3に示されているバーコードのバーコードリーダ16による読取(S01)を待機し、該S01で読取が有ると(YES)、該読み取ったバーコードが示す計数ID及び計数値を含む計数値確認要求を計数値管理装置(図示外)に対して送信する。計数値管理装置は、該計数値確認要求を受信すると、該計数値確認要求に含まれる計数ID及び計数値と前記管理している計数ID及び計数値とが一致するか否かを確認し、一致する場合には確認OK通知をPOS端末10に対して送信し、一致しない場合には確認NG通知をPOS端末10に対して送信する。
【0034】
POS端末10は、S02の処理を行うと、計数値管理装置から送信されてくる確認OK通知の受信(S03),又は確認NG通知の受信(S04)を待機する。このS04で確認NG通知の受信が有ると(YES)、計数値に異常がある旨を遊技者用表示部13及び店員用表示部14に表示して(S05)、処理を終了する。一方、S03で確認OK通知の受信が有ると(YES)、計数値を制御部12のRAMで記憶すると共に、該計数値を遊技者用表示部13及び店員用表示部14に表示して(S06)、計数値を一般景品と交換するための処理を行う景品交換モードの選択(S07),計数値を電子マネーとしてチャージするための処理を行うチャージモードの選択(S08),又は処理終了操作(S09)を待機する。
【0035】
このS07で景品交換モードの選択が有ると(YES)、モード終了操作(S11),又は交換を希望する景品に付されているバーコードのバーコードリーダ16による読取(S12)を待機する。このS12で読取が有ると(YES)、制御部12のRAMで記憶している計数値が、該読み取ったバーコードが内在するJANコードに対応付けて景品DB(図6)で記憶している交換媒体数以上であるか否かを判定する(S13)。このS13で計数値が交換媒体数以上である(YES)と判定された場合には、該計数値から交換媒体数を減算すると共に(S14)、遊技者用表示部13及び店員用表示部14で表示している計数値を減算後の計数値に更新して、S11に戻る。一方、S13で計数値が交換媒体数未満である(NO)と判定された場合にも、S11に戻る。このS11でモード終了操作が有ると(YES)、S07に戻る。
【0036】
なお同一の複数の景品との交換を希望する場合には、S12でバーコードの読取を行った後に、交換を希望する個数の指定を受け付け、S13で計数値が交換媒体数×指定個数以上であるか否かを判定するようにしても良い。
【0037】
前記S08でチャージモードの選択が有ると(YES)、成人識別カード2のカードR/W17による受付(S21)を待機し、該S21で受付が有ると(YES)、該受け付けた成人識別カード2のICチップから成人識別情報,電子マネー額,及びカードIDを読み取って、該読み取った成人識別情報に基づき遊技者が成人であるか否かを判定する(S22)。このS22で成人でない、即ち成人識別NGである(NO)と判定された場合には、S07に戻る。一方、S22で成人である、即ち成人識別OKである(YES)と判定された場合には、煙草の販売額に相当する電子マネーをチャージするための販売額チャージの選択(S23),計数値のうちの任意の媒体数であるチャージ媒体数に相当する電子マネーをチャージするための媒体数指定チャージの選択(S24),又はモード終了操作(S25)を待機する。
【0038】
このS23で販売額チャージの選択が有ると(YES)、読取終了操作(S31),又は煙草交換用バーコード表4に示されているバーコードのうち購入を希望する煙草に対応するバーコードのバーコードリーダ16による読取(S32)を待機する。このS32で読取が有ると(YES)、制御部12のRAMで記憶している計数値(即ち遊技者が遊技により獲得した獲得価値)が、該読み取ったバーコードが内在するJANコードに対応付けて景品DB(図6)で記憶している交換媒体数(即ち購入を希望する煙草の販売額に相当する獲得価値)以上であるか否かを判定する(S33)。このS33で計数値が交換媒体数以上である(YES)と判定された場合には、該計数値から交換媒体数を減算すると共に(S34)、遊技者用表示部13及び店員用表示部14で表示している計数値を減算後の計数値に更新して、S31に戻る。一方、S33で計数値が交換媒体数未満である(NO)と判定された場合にも、S31に戻る。このS31で読取終了操作が有ると(YES)、S41に進む。
【0039】
ここでS34の処理を行う制御部12は減算処理手段の一例であって、カードR/W17により受け付けた成人識別カード2の成人識別情報に基づき遊技者が成人であると識別されたこと(S22でYESと判定されたこと)を条件として、当該遊技者が遊技により獲得した獲得価値(即ち計数値)から購入を希望する煙草の販売額に相当する獲得価値(即ち交換媒体数)を減算するための減算処理を行うものである。
【0040】
なお同一銘柄の複数の煙草の購入を希望する場合には、S32でバーコードの読取を行った後に、購入を希望する個数の指定を受け付け、S33で計数値が交換媒体数×指定個数以上であるか否かを判定するようにしても良い。
【0041】
前記S24で媒体数指定チャージの選択が有ると(YES)、電子マネーとしてチャージする価値であるチャージ媒体数の指定を待機する(S35)。ここでチャージ媒体数としては、煙草の販売額に満たない端数価値を指定可能であると共に、煙草の販売額と無関係に任意の価値も指定可能である。一般的には、S11〜S14の景品交換モード及び/又はS31〜S34の販売額チャージを経てS35に進んできた場合には、該景品交換モード及び/又は販売額チャージで使用されなかった端数価値(例えば残りの計数値33玉の全部)がチャージ媒体数として指定され、該景品交換モードや販売額チャージを経ずにS35に進んできた場合には、当初の計数値のうちの任意の価値(例えば計数値3224玉中の2000玉)がチャージ媒体数として指定される。
【0042】
このS35でチャージ媒体数の指定が有ると(YES)、制御部12のRAMで記憶している計数値が、該指定されたチャージ媒体数以上であるか否かを判定する(S36)。このS36で計数値がチャージ媒体数以上である(YES)と判定された場合には、該計数値からチャージ媒体数を減算すると共に(S37)、遊技者用表示部13及び店員用表示部14で表示している計数値を減算後の計数値に更新して、S41に進む。一方、S36で計数値がチャージ媒体数未満である(NO)と判定された場合には、S35に戻る。
【0043】
ここでS37の処理を行う制御部12は減算処理手段の一例であって、カードR/W17により受け付けた成人識別カード2の成人識別情報に基づき遊技者が成人であると識別されたこと(S22でYESと判定されたこと)を条件として、当該遊技者が遊技により獲得した獲得価値(即ち計数値)から煙草の販売額に満たない端数価値又は任意の価値(即ちチャージ媒体数)を減算するための減算処理を行うものである。
【0044】
S41では、前記S21で受け付けたのと同一の成人識別カード2のカードR/W17による受付を待機し、該S41で受付が有る(YES)、即ち該受け付けた成人識別カード2のICチップから読み取ったカードIDが前記S21で読み取ったカードIDと同一であると、S42で、該受け付けた成人識別カード2に電子マネーをチャージして、S43に進む。
【0045】
具体的には、S34の減算処理が行われた場合には、該減算処理により減算された交換媒体数に相当する電子マネー額を、S41で受け付けた成人識別カード2にチャージする。このS42の処理を行うカードR/W17はチャージ処理手段の一例であって、減算処理により減算される獲得価値(即ち交換媒体数)に相当する煙草購入用価値(即ち電子マネー)を成人識別カード2にチャージするためのチャージ処理を行うものである。これによれば、獲得価値と交換に煙草購入用価値が成人識別カード2にチャージされるので、遊技者の利便性が向上する。
【0046】
一方、S37の減算処理が行われた場合には、該減算処理により減算されたチャージ媒体数に相当する電子マネー額を、S41で受け付けた成人識別カード2にチャージする。このS42の処理を行うカードR/W17はチャージ処理手段の一例であって、減算処理により減算される端数価値(即ちチャージ媒体数)に相当する煙草購入用価値(即ち電子マネー)を成人識別カード2にチャージするためのチャージ処理を行うものである。これによれば、煙草の販売額に満たない端数価値が成人識別カード2にチャージされるので、遊技者の利便性が向上する。特に獲得価値を貯蓄できる貯蓄システム(いわゆる貯玉,貯メダル)を採用していない場合であっても、煙草の販売額未満であって一般景品と交換できない端数価値を電子マネーとしてチャージすることができるので、遊技者が損をすることがない。また、任意の価値が成人識別カード2にチャージされるので、遊技者の利便性が向上する。
【0047】
S43では、S42のチャージ処理によりチャージされた電子マネーに相当するチャージ額と、S41で読み取ったカードIDと、POS端末10が設けられる遊技場を特定可能な情報とを含む第1チャージ額情報を電子マネーサーバ30に対して送信して、S44に進む。このS43の処理を行う通信部11はチャージ価値情報送信手段の一例であって、前記チャージ処理によりチャージされる煙草購入用価値(即ち交換媒体数に相当する電子マネー),又は端数価値若しくは任意の価値(即ちチャージ媒体数に相当する電子マネー)に相当するチャージ価値を特定可能なチャージ価値情報を電子マネーサーバ30に対して送信するための処理を行うものである。
【0048】
S44では、S42のチャージ処理によりチャージされた電子マネーに相当するチャージ額と、S41で読み取ったカードIDとを含む第2チャージ額情報を遊技場管理装置20に対して送信して、S23に戻る。このS44の処理を行う通信部11はチャージ価値情報送信手段の一例であって、前記チャージ処理によりチャージされる煙草購入用価値(即ち交換媒体数に相当する電子マネー),又は端数価値若しくは任意の価値(即ちチャージ媒体数に相当する電子マネー)に相当するチャージ価値を特定可能なチャージ価値情報を遊技場管理装置20に対して送信するための処理を行うものである。
【0049】
前記S25でモード終了操作が有ると(YES)、S07に戻る。また前記S09で処理終了操作が有ると(YES)、S01で読み取った計数IDと、S12又はS13で読み取ったJANコードと、S14,S34,又はS37の減算処理で減算した獲得価値とを含む処理終了情報を、計数値管理装置(図示外)及び景品管理装置(図示外)に送信して(S10)、処理を終了する。計数値管理装置は、処理終了情報を受信すると、該処理終了情報に含まれる計数ID及び該計数IDに対応する計数値を消去する。また景品管理装置は、処理終了情報を受信すると、該処理終了情報に含まれるJANコードの景品が交換された旨を管理すると共に、該処理終了情報に含まれる減算した獲得価値を管理する。
【0050】
次に、電子マネーサーバ30について説明する。電子マネーサーバ80は管理装置の一例であって、煙草購入用価値(電子マネー)を管理する電子マネー管理機関が管理し、チャージ価値に応じた決済を行うものであり、図示しないが、通信部,制御部,ディスプレイ,入力装置,及びハードディスク等を備えているコンピュータである。この電子マネーサーバ30は、図8(a)に示す電子マネーDBと、図8(b)に示すチャージ額DBと、図8(c)に示す決済DBとを記憶している。
【0051】
図8(a)に示す電子マネーDBでは、カードIDに対応付けて、当該カードIDの成人識別カード2のICチップで記憶している電子マネー額を管理している。この電子マネーDBでは、各遊技場に設けられるPOS端末10から図7のS43に示す第1チャージ額情報を受信すると、該第1チャージ額情報に含まれるカードIDに対応付けて管理している電子マネー額に該第1チャージ額情報に含まれるチャージ額を加算する。なお煙草自動販売機40との通信に基づく電子マネー額の加減算については後述する。
【0052】
図8(b)に示すチャージ額DBでは、各遊技場毎のデータテーブルが設けられており、各データテーブルでは、1日毎に、電子マネーのチャージが行われた成人識別カード2のカードIDと該チャージされた電子マネーであるチャージ額とが対応付けて記憶されると共に、該チャージ額の当日合計が記憶される。このチャージ額DBでは、各遊技場に設けられるPOS端末10から図7のS43に示す第1チャージ額情報を受信すると、該第1チャージ額情報が示す遊技場のデータテーブルにおいて、当日の記憶欄に、該第1チャージ額情報に含まれるカードIDとチャージ額とを記憶して、当日合計を更新する。
【0053】
図8(c)に示す決済DBでは、各遊技場について、決済月毎に、当該決済月の月初から月末までのチャージ額の当日合計を合算した合計チャージ額と、該合計チャージ額に応じた手数料額とが記憶される。ここで手数料額は、合計チャージ額×予め定められた手数料率(例えば1%)の式で算出される。この決済DBは、各遊技場に設けられたPOS端末10で所定期間(1ヶ月)内にチャージされた煙草購入用価値(電子マネー)に相当するチャージ額を管理するものである。この決済DBで記憶している合計チャージ額が、遊技場の決済口座から引き落とされる一方、該決済DBで記憶している手数料額が、遊技場の決済口座に振り込まれて支払われる。
【0054】
以上に説明したように、チャージされる煙草購入用価値又は端数価値に相当するチャージ価値を特定可能なチャージ価値情報(図7のS43)が、POS端末10から該チャージ価値に応じた決済を行う電子マネーサーバ30に対して送信されるので、遊技場は該チャージ価値に応じた手数料の支払を確実に受けることができる。
【0055】
次に、遊技場管理装置20について説明する。遊技場管理装置20は、遊技場が管理し、当該遊技場に設けられたPOS端末10で所定期間内(1ヶ月)内にチャージされた煙草購入用価値(電子マネー)に相当するチャージ額を管理するものであり、図示しないが、通信部,制御部,ディスプレイ,入力装置,及びハードディスク等を備えているコンピュータである。この遊技場管理装置20は、図9(a)に示すチャージ額DBと、図9(b)に示す決済DBとを記憶している。
【0056】
図9(a)に示すチャージ額DBでは、1日毎に、電子マネーのチャージが行われた成人識別カード2のカードIDと該チャージされた電子マネーであるチャージ額とが対応付けて記憶されると共に、該チャージ額の当日合計が記憶される。このチャージ額DBでは、当該遊技場に設けられるPOS端末10から図7のS44に示す第2チャージ額情報を受信すると、当日の記憶欄に、該第2チャージ額情報に含まれるカードIDとチャージ額とを記憶して、当日合計を更新する。
【0057】
図9(b)に示す決済DBでは、決済月毎に、当該決済月の月初から月末までのチャージ額の当日合計を合算した合計チャージ額と、該合計チャージ額に応じた手数料額とが記憶される。ここで手数料額は、合計チャージ額×予め定められた手数料率(例えば1%)の式で算出される。この決済DBは、各遊技場に設けられたPOS端末10で所定期間(1ヶ月)内にチャージされた煙草購入用価値(電子マネー)に相当するチャージ額を管理するものである。
【0058】
以上に説明したように、チャージされる煙草購入用価値又は端数価値に相当するチャージ価値を特定可能なチャージ価値情報(図7のS44)が、POS端末10から遊技場管理装置20に対しても送信されるので、チャージ価値を遊技場側でも確認することができる。そして遊技場管理装置20において、チャージ価値に応じて遊技場に支払われる手数料額が管理されるので、該手数料額を遊技場側でも確認することができる。これにより、電子マネー管理機関から遊技場の決済口座に振り込まれて支払われた手数料額が正確であるか否かを確認することができる。
【0059】
次に、煙草自動販売機40について説明する。煙草自動販売機40は、図10に示すように、その表面に煙草選択ボタン43,紙幣挿入口44a,硬貨投入口46a,近接部47a,チャージボタン47b,及び煙草取出口48a等を備え、その内部に通信部41,制御部42,紙幣識別機44,硬貨識別機45,硬貨返却機46,カードR/W47,及び煙草ストッカ48等を備え、これらの各構成要素は図1に示すように接続されている。
【0060】
通信部41は、電子マネーサーバ30と無線(例えば携帯電話回線)を介して通信可能である。制御部42は、CPU,RAM,ROM,EEPROM等を備えており、ROM(あるいはEEPROM)に記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、煙草自動販売機40に備えられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものである。煙草選択ボタン43は、購入を希望する煙草の選択を受け付けるボタンである。
【0061】
紙幣識別機44は、紙幣挿入口44aから挿入された紙幣を受け付けて、該受け付けた紙幣が正規の紙幣であるか否か(即ち受付可能な金種の紙幣であるか否か)を識別するものである。この紙幣識別機44は、1000円紙幣のみを受付可能である。この紙幣識別機44で正規の紙幣であると識別されて取り込まれた紙幣は、該紙幣識別機44の背後に設けられる紙幣収納部44bに収納される。なお正規の紙幣でないと識別された紙幣は、紙幣挿入口44aから返却される。
【0062】
硬貨識別機45は、硬貨投入口45aから投入された硬貨を受け付けて、該受け付けた硬貨が正規の硬貨であるか(即ち受付可能な金種の硬貨であるか否か)を識別するものである。この硬貨識別機45は、10円硬貨,50円硬貨,100円硬貨,及び500円硬貨を受付可能である。この硬貨識別機45で正規の硬貨であると識別された硬貨は、該硬貨識別機45の下方に設けられる硬貨返却機46に収納される。なお正規の硬貨でないと識別された硬貨は、硬貨返却口45aから返却される。硬貨返却機46は、釣銭がある場合に、該釣銭を返却するものでもある。
【0063】
カードR/W47は、近接部47aに近接された成人識別カード2を受け付けて、該受け付けた成人識別カード2のICチップから成人識別情報,電子マネー額,及びカードIDを読み取るものであり、また煙草の購入が行われたことに基づいて、成人識別カード2のICチップで記憶している電子マネーを減算するものであり、さらに入金が行われたことに基づいて、成人識別カード2のICチップに該入金された金額に相当する電子マネーをチャージするものである。このカードR/W47の具体的な作用は、前記カードR/W17と同様である。
【0064】
チャージボタン47bは、電子マネーのチャージを行う操作を受け付けるボタンである。煙草ストッカ48は、販売する煙草をストックしておくものである。
【0065】
この煙草自動販売機40において、現金を使用して煙草を購入する場合には、該煙草自動販売機40は、紙幣識別機44により紙幣を受け付けるか、又は硬貨識別機45により硬貨を受け付けて、該受付額の範囲内で購入を希望する煙草に対応する煙草選択ボタン43の操作を受け付け、カードR/W47により成人識別カード2を受け付ける。該受け付けた成人識別カード2から読み取った成人識別情報に基づく成人識別がOKならば、前記操作を受け付けた煙草選択ボタン43に対応する煙草を煙草ストッカ48から煙草取出口48aに供給し、釣銭が有る場合には該釣銭を硬貨返却機46から硬貨返却口46aに返却する。
【0066】
また煙草自動販売機40において、電子マネーを使用して煙草を購入する場合には、該煙草自動販売機40は、購入を希望する煙草に対応する煙草選択ボタン43の操作を受け付けて、カードR/W47により成人識別カード2を受け付ける。該受け付けた成人識別カード2から読み取った成人識別情報に基づく成人識別がOKならば、該成人識別カード2のICチップで記憶している電子マネーから前記操作を受け付けた煙草選択ボタン43に対応する煙草の販売額を減算して、該煙草を煙草ストッカ48から煙草取出口48aに供給する。なお煙草自動販売機40は、成人識別カード2のカードIDと減算額とを記憶しておき、該記憶しているカードIDと減算額とを所定のタイミングで電子マネーサーバ30に対して送信し、電子マネーサーバ30は、煙草自動販売機40から受信したカードIDに対応付けて電子マネーDBで記憶している電子マネー額から該受信した減算額を減算する。
【0067】
この電子マネーを使用した煙草の購入では、図4に示す煙草交換用バーコード表4から読み取ったバーコードに対応する銘柄に拘わらず、当該電子マネーを使用していずれの銘柄の煙草であっても購入可能である。即ち煙草交換用バーコード表4から銘柄に対応するバーコードを読み取るのは、遊技者が購入を希望する煙草を選択する際の便宜を図るためであり、購入可能な煙草の銘柄を拘束するものではない。
【0068】
さらに煙草自動販売機40において、電子マネーをチャージする場合には、チャージボタン47bの操作を受け付け、紙幣識別機44により紙幣を受け付けて、カードR/W47により成人識別カード2を受け付けると、成人識別は行わずに、該成人識別カード2のICチップで記憶している電子マネーに受付額を加算する。なお煙草自動販売機40は、成人識別カード2のカードIDと加算額とを記憶しておき、該記憶しているカードIDと加算額とを所定のタイミングで電子マネーサーバ30に対して送信し、電子マネーサーバ30は、煙草自動販売機40から受信したカードIDに対応付けて電子マネーDBで記憶している電子マネー額に対して該受信した加算額を加算する。
【0069】
以上に説明したように、本実施例によれば、獲得価値と交換に煙草購入用価値又は端数価値(電子マネー)が成人識別カード2にチャージされ、該チャージされた電子マネーを使用して、煙草自動販売機40で煙草を購入することができるので、遊技場は、景品としての煙草を仕入れて管理する必要が無く、該煙草の仕入れ及び管理の手間やコストをなくすことができる。
【0070】
最後に、本発明の変形例について説明する。
【0071】
上記の実施形態では、図1に示すように、管理装置(電子マネーサーバ30)が管理機関(電子マネー管理機関)に設けられる例について説明したが、これに限らず、該管理装置は、管理機関が管理するものであれば、管理機関以外の場所に設けられるものであっても良い。
【0072】
上記の実施形態では、図1に示すように、遊技場管理装置20が遊技場に設けられる例について説明したが、これに限らず、該遊技場管理装置20は、遊技場が管理するものであれば、遊技場以外の場所に設けられるものであっても良い。
【0073】
上記の実施形態では、図2に示すように、成人識別記録媒体(成人識別カード2)がカード型である例について説明したが、これに限らず、該成人識別記録媒体はコイン型であっても良い。また成人識別記録媒体は、遊技者が所有し、財布機能を有するICチップを内蔵する携帯端末(例えば携帯電話)であっても良く、この場合には、該ICチップに成人識別情報を記憶させることにより、当該携帯端末が成人識別記録媒体として機能するようにしても良い。
【0074】
上記の実施形態では、獲得価値(計数値)と交換に購入を希望する煙草の販売額に相当する獲得価値(交換媒体数)を減算し、該減算する獲得価値に相当する煙草購入用価値(電子マネー)を成人識別記録媒体(成人識別カード2)にチャージする例について説明したが、これに限らず、獲得価値と交換に購入を希望する煙草関連商品(例えばライター,携帯灰皿等)の販売額に相当する獲得価値を減算するようにしても良い。即ち減算処理手段は、成人識別記録媒体受付手段(カードR/W17)により受け付けた成人識別記録媒体の成人識別情報に基づき遊技者が成人であると識別されたことを条件として、当該遊技者が遊技により獲得した獲得価値から購入を希望する煙草及び/又は煙草関連商品の販売額に相当する獲得価値を減算するための減算処理を行うものであれば良い。
【0075】
上記の実施形態では、獲得価値が、遊技機(パチンコ機又はスロットマシン)での遊技により獲得した遊技媒体(パチンコ玉又はメダル)である例について説明したが、これに限らず、該獲得価値は、遊技機が得点データを使用して遊技を行うものである場合には、該特典データであっても良い。
【0076】
上記の実施形態では、獲得価値が、獲得遊技媒体(パチンコ玉又はメダル)を計数した計数値である例について説明したが、これに限らず、該獲得価値は、獲得遊技媒体が貯蓄されてなる貯蓄価値(いわゆる貯玉又は貯メダル)であっても良い。
【0077】
上記の実施形態では、遊技場が、景品としての煙草を提供しない例について説明したが、これに限らず、該煙草を仕入れて管理し、景品として該煙草を提供するようにしても良く、この場合には、景品交換装置(POS端末10)において、煙草購入用価値(電子マネー)のチャージか,又はその場での煙草との交換かの選択を受け付け、後者が選択された場合には、成人識別OKである場合に、獲得価値と交換に景品として煙草を提供する。
【0078】
上記の実施形態では、景品交換装置が、一般景品との交換が可能であると共に、煙草購入用価値(電子マネー)のチャージも可能である例について説明したが、これに限らず、該景品交換装置は、煙草購入用価値のチャージ(又は煙草との景品交換)のみが可能なものであっても良く、この場合には、当該景品交換装置と、一般景品との交換用のPOS端末とを併用すれば良い。
【0079】
上記の実施形態では、図7のS32に示すように、購入を希望する煙草に対応するバーコードを図4に示す煙草交換用バーコード表4から読み取ると、該読み取ったバーコードが内在するJANコードに対応付けて図6に示す景品DBで記憶している交換媒体数が減算されて、該減算された交換媒体数に相当する電子マネーがチャージされる例について説明したが、これに限らず、購入を希望する煙草の販売額の入力を受け付けると、該販売額に対応する獲得価値が減算されて、該減算された獲得価値に相当する電子マネーがチャージされるようにしても良い。
【0080】
上記の実施形態では、図7のS35に示すように、チャージ媒体数の指定を受け付けると、該指定されたチャージ媒体数が減算されて、該減算されたチャージ媒体数に相当する電子マネーがチャージされる例について説明したが、これに限らず、チャージを希望するチャージ額の入力を受け付けると、該チャージ額に対応する獲得価値が減算されて、該減算された獲得価値に相当する電子マネーがチャージされるようにしても良い。
【0081】
上記の実施形態では、図7に示すように、S34又はS37の減算処理が行われてから、S42のチャージ処理が行われ、S43又はS44のチャージ価値情報送信処理が行われる例について説明したが、これら3つの処理が行われる順序は特に限定されない。
【0082】
上記の実施形態では、図7のS42に示すように、チャージ処理においてチャージされる煙草購入用価値が、電子マネーである例について説明したが、これに限らず、該煙草購入用価値は、煙草及び/又は煙草関連商品の購入にのみ使用可能なポイントであっても良い。
【0083】
上記の実施形態では、図7のS42に示すように、チャージ処理として、チャージ処理手段であるカードR/W17が、成人識別記録媒体(成人識別カード2)を受け付けて(S41)、該受け付けた成人識別記録媒体に煙草購入用価値(電子マネー)をチャージする例について説明したが、前述の如く、成人識別記録媒体が通信機能を有する携帯端末である場合には、通信部11が、該携帯端末に対して煙草購入用価値をチャージするためのチャージ情報(例えば所定のURLをクリックすると電子マネーのチャージが実行される旨の情報)を送信し、カードR/W17が成人識別記録媒体を受け付けなくても、該チャージ情報に基づいて成人識別記録媒体に煙草購入用価値がチャージされるようにしても良く、この場合には通信部11がチャージ処理手段に相当する。
【0084】
上記の実施形態では、図7のS43に示すように、チャージ価値情報(第1チャージ額情報)が、景品交換装置(POS端末10)から管理装置(電子マネーサーバ30)に対して直接送信される例について説明したが、これに限らず、景品交換装置は、POS管理センタに設けられるPOS管理サーバに対してチャージ価値情報を送信し、該POS管理サーバが、電子マネーサーバ30に対してチャージ価値情報を送信するようにしても良い。即ちチャージ価値情報送信手段である通信部11は、チャージ価値情報を管理装置に送信するための処理を行うものであれば良い。この場合において、管理機関(電子マネー管理機関)から各遊技場に支払われる手数料は、POS管理センタが一括して徴収し、該POS管理センタが各遊技場に振り分けるようにしても良い。
【0085】
上記の実施形態では、図7のS43及びS44に示すように、チャージ処理が行われる毎にチャージ価値情報(第1チャージ額情報,第2チャージ額情報)が送信される例について説明したが、これに限らず、チャージ処理が行われても直ちにチャージ価値情報を送信せずに景品交換装置(POS端末10)において記憶しておき、該記憶されているチャージ価値情報が所定期間毎に送信されるようにしても良い。
【0086】
上記の実施形態では、図8(b)及び図9(a)に示すように、電子マネーサーバ30及び遊技場管理装置20のチャージ額DBにおいて、カードIDとチャージ額とが対応付けて記憶される例について説明したが、これに限らず、図11に示すように、販売額指定チャージについて、煙草の販売額毎に、当該販売額が選択された個数,当該販売額に個数を乗じたチャージ額,当該販売額に応じた手数料率,及びチャージ額に手数料率を乗じた手数料額が記憶されると共に、媒体数指定チャージについて、該媒体数指定チャージが行われた件数,該媒体数指定チャージによりチャージされた手数料率,該媒体数指定チャージに応じた手数料率,及びチャージ額に手数料率を乗じた手数料額が記憶されるようにしても良い。この場合において、各販売額に応じた手数料率,及び媒体数指定チャージに応じた手数料率は、任意の値を設定可能であり、図示の如く、各々の値が異なっていても良い。
【0087】
この場合において、上記の実施形態の如く、電子マネーを使用していずれの銘柄の煙草であっても購入可能とするのではなく、例えば成人識別カード2において、チャージされた販売額を特定可能に(例えば販売額300円を10個分,販売額360円を5個分というように)電子マネーを記憶しておき、該チャージされた販売額の銘柄の煙草のみを購入可能とするようにしても良い。
【0088】
上記の実施形態では、図8(c)及び図9(b)に示す決済DB,及び図11に示すチャージ額DBのように、チャージ額に手数料率を乗じて手数料額が算出される例について説明したが、これに限らず、チャージ処理が行われた計数に応じて手数料額が算出されるものであっても良い。
【図面の簡単な説明】
【0089】
【図1】図1は本発明に係る景品交換システムの一例を表す機能ブロック図である。
【図2】図2は成人識別カードの一例を表す正面図である。
【図3】図3は計数レシートの一例を表す正面図である。
【図4】図4は煙草交換用バーコード表の一例を表す正面図である。
【図5】図5はPOS端末の一例を表す外観図である。
【図6】図6はPOS端末が記憶する景品DBの記憶内容の一例を表す図である。
【図7】図7はPOS端末が行う景品交換処理の一例を表すフローチャートである。
【図8】図8は電子マネーサーバが記憶するDBの記憶内容の一例を表す図であり、(a)は電子マネーDB,(b)はチャージ額DB,(c)は決済DBである。
【図9】図9は遊技場管理装置が記憶するDBの記憶内容の一例を表す図であり、(a)はチャージ額DB,(b)は決済DBである。
【図10】図10は煙草自動販売機の一例を表す斜視図である。
【図11】図11は電子マネーサーバ及び遊技場管理装置が管理するチャージ額DBの変形例を表す図である。
【符号の説明】
【0090】
1…景品交換システム
2…成人識別カード
10…POS端末
11…通信部
12…制御部
17…カードR/W
20…遊技場管理装置
30…電子マネーサーバ
40…煙草自動販売機
【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技場に設けられ、
遊技者が所有し、該遊技者が成人であることを識別するための成人識別情報が記録されており、煙草及び/又は煙草関連商品の購入にのみ使用可能な煙草購入用価値をチャージ可能な成人識別記録媒体を受け付ける成人識別記録媒体受付手段と、
該成人識別記録媒体受付手段により受け付けた成人識別記録媒体の成人識別情報に基づき前記遊技者が成人であると識別されたことを条件として、当該遊技者が遊技により獲得した獲得価値から購入を希望する煙草及び/又は煙草関連商品の販売額に相当する獲得価値を減算するための減算処理を行う減算処理手段と、
該減算処理により減算される獲得価値に相当する煙草購入用価値を前記成人識別記録媒体にチャージするためのチャージ処理を行うチャージ処理手段と、
該チャージ処理によりチャージされる煙草購入用価値に相当するチャージ価値を特定可能なチャージ価値情報を、前記煙草購入用価値を管理する管理機関が管理し、前記チャージ価値に応じた決済を行う管理装置に対して送信するための処理を行うチャージ価値情報送信手段と、を有する景品交換装置を備えることを特徴とする景品交換システム。
【請求項2】
請求項1に記載した景品交換システムであって、
前記減算処理手段は、前記成人識別記録媒体受付手段により受け付けた成人識別記録媒体の成人識別情報に基づき前記遊技者が成人であると識別されたことを条件として、前記獲得価値から前記販売額に相当する獲得価値に満たない端数価値を減算するための減算処理を行い、
前記チャージ処理手段は、該減算処理により減算される端数価値に相当する煙草購入用価値を前記成人識別記録媒体にチャージするためのチャージ処理を行うことを特徴とする景品交換システム。
【請求項3】
請求項1又は2に記載した景品交換システムであって、
前記遊技場が管理し、当該遊技場に設けられた前記景品交換装置で所定期間内にチャージされた前記煙草購入用価値に相当するチャージ価値を管理する遊技場管理装置をさらに備え、
前記チャージ価値情報送信手段は、前記チャージ価値情報を、前記遊技場管理装置に対して送信するための処理を行うことを特徴とする景品交換システム。
【請求項4】
請求項3に記載した景品交換システムであって、
前記遊技場管理装置は、前記管理しているチャージ価値に基づいて、該チャージ価値に応じて前記遊技場に支払われる手数料額を管理することを特徴とする景品交換システム。
【請求項1】
遊技場に設けられ、
遊技者が所有し、該遊技者が成人であることを識別するための成人識別情報が記録されており、煙草及び/又は煙草関連商品の購入にのみ使用可能な煙草購入用価値をチャージ可能な成人識別記録媒体を受け付ける成人識別記録媒体受付手段と、
該成人識別記録媒体受付手段により受け付けた成人識別記録媒体の成人識別情報に基づき前記遊技者が成人であると識別されたことを条件として、当該遊技者が遊技により獲得した獲得価値から購入を希望する煙草及び/又は煙草関連商品の販売額に相当する獲得価値を減算するための減算処理を行う減算処理手段と、
該減算処理により減算される獲得価値に相当する煙草購入用価値を前記成人識別記録媒体にチャージするためのチャージ処理を行うチャージ処理手段と、
該チャージ処理によりチャージされる煙草購入用価値に相当するチャージ価値を特定可能なチャージ価値情報を、前記煙草購入用価値を管理する管理機関が管理し、前記チャージ価値に応じた決済を行う管理装置に対して送信するための処理を行うチャージ価値情報送信手段と、を有する景品交換装置を備えることを特徴とする景品交換システム。
【請求項2】
請求項1に記載した景品交換システムであって、
前記減算処理手段は、前記成人識別記録媒体受付手段により受け付けた成人識別記録媒体の成人識別情報に基づき前記遊技者が成人であると識別されたことを条件として、前記獲得価値から前記販売額に相当する獲得価値に満たない端数価値を減算するための減算処理を行い、
前記チャージ処理手段は、該減算処理により減算される端数価値に相当する煙草購入用価値を前記成人識別記録媒体にチャージするためのチャージ処理を行うことを特徴とする景品交換システム。
【請求項3】
請求項1又は2に記載した景品交換システムであって、
前記遊技場が管理し、当該遊技場に設けられた前記景品交換装置で所定期間内にチャージされた前記煙草購入用価値に相当するチャージ価値を管理する遊技場管理装置をさらに備え、
前記チャージ価値情報送信手段は、前記チャージ価値情報を、前記遊技場管理装置に対して送信するための処理を行うことを特徴とする景品交換システム。
【請求項4】
請求項3に記載した景品交換システムであって、
前記遊技場管理装置は、前記管理しているチャージ価値に基づいて、該チャージ価値に応じて前記遊技場に支払われる手数料額を管理することを特徴とする景品交換システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2009−254623(P2009−254623A)
【公開日】平成21年11月5日(2009.11.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−107797(P2008−107797)
【出願日】平成20年4月17日(2008.4.17)
【出願人】(000144153)株式会社三共 (5,148)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年11月5日(2009.11.5)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年4月17日(2008.4.17)
【出願人】(000144153)株式会社三共 (5,148)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]