説明

有機物の保存装置および有機物の保存システム

【課題】 保存機能が高められた有機物の保存装置および有機物の保存システムを提供する。
【解決手段】 有機物の保存装置100は、冷却装置を含む。冷却装置は、通気性を有する中空状のドライアイス収容体20と、加圧された液体二酸化炭素をドライアイス収容体の内部に導入するための導入部とを含む。さらに、有機物の保存装置100は、液体二酸化炭素が通過するフィルタ12を含み、フィルタ12は、5〜30気圧に加圧された水を所定の無機物質に接触通過させた活性化鉱水を2〜30気圧で接触処理されていることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、有機物の腐敗などを遅延化させる有機物の保存装置および有機物の保存システムに関する。
【背景技術】
【0002】
冷凍食品などの食品を運搬する際に、ドライアイスにより冷却するのが一般的である(特許文献1参照)。しかし、ドライアイスは、通常の冷却装置内の温度下では、昇華して気化してしまうことから、無くなるごとに人の手により追加する必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000−106858号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、保存能力が向上した有機物の保存装置および有機物の保存システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
1.第1の有機物の保存装置
本発明の第1の有機物の保存装置は、
冷却装置を含む有機物の保存装置であって、
前記冷却装置は、通気性をする中空状のドライアイス収容体と、加圧された液体二酸化炭素を前記ドライアイス収容体の内部に導入するための導入部とを含む。
【0006】
ドライアイス収容体に加圧された液体二酸化炭素を導入することで、ドライアイス収容体に気化した二酸化炭素の他に、ドライアイス(固化した二酸化炭素)が発生する。これにより、ドライアイス収容体にドライアイスを人間の手により入れることなく、ドライアイスを設けることができる。
【0007】
2.第2の有機物の保存装置
本発明の第2の有機物の保存装置は、
冷却装置を含む有機物の保存装置であって、
前記冷却装置は、液体二酸化炭素を機能水とを混合した混合液体を噴霧する噴霧装置を含む。
【0008】
これにより、液体二酸化炭素が気化すると共に機能水も気化し、冷却機能の他に、機能水による保存機能も有機物に付与することができる。
【0009】
前記機能水は、海洋深層水と多糖類とを含むことができる。
【0010】
本発明の第1および第2の有機物の保存装置は、前記液体二酸化炭素が通過するフィルタを含み、前記フィルタは、5〜30気圧に加圧された水を所定の無機物質に接触通過させた活性化鉱水を2〜30気圧で接触処理されていることができる。これにより、そのような処理がなされたフィルタを通過した二酸化炭素は、さらなる保存機能を有することとなる。
【0011】
3.第3の有機物の保存装置
本発明の第3の有機物の保存装置は、
冷却装置を含む有機物の保存装置であって、
前記冷却装置は、液体二酸化炭素を気化させて冷却するものであり、
前記液体二酸化炭素が通過するフィルタを含み、
前記フィルタは、5〜30気圧に加圧された水を所定の無機物質に接触通過させた活性化鉱水を2〜30気圧で接触処理されている。
【0012】
これにより、そのような処理がなされたフィルタを通過した二酸化炭素は、さらなる保存機能を有することとなる。
【0013】
本発明の第1〜第3の有機物の保存装置は、前記有機物を収容するフィルムを含み、前記フィルムは、5〜30気圧に加圧された水を所定の無機物質に接触通過させた活性化鉱水を2〜30気圧で接触処理されていることができる。これにより、フィルタを通過した二酸化炭素にさらなる保存機能を付与することができる。
【0014】
前記有機物の保存装置は、棺や、生鮮食料品である有機物の保存装置、又は輸送車の輸送庫に適用される。
【0015】
ここで、有機物は、炭素原子を基本骨格に含む化合物から構成されるものであり、人間を含む動植物体などの生物を含む概念である。
【0016】
2.有機物の保存システム
本発明の有機物の保存システムは、本発明の有機物の保存装置と、前記有機物を収容する収容体を覆う透明性を有する外装体とを含む。
【0017】
透明性を有する外装体を設けることで、有機物の保存装置に直接に触れることがないため、衛生的であり、菌などの感染を防止することができる。また、外装体が透明性を有することで、棺の状態を確認することができる利点がある。
【0018】
前記有機物の保存装置は、前記有機物を収める棺を有し、前記外装体は、前記棺を覆っていることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】第1の有機物の保存装置を模式的に示す図である。
【図2】第2の有機物の保存装置を模式的に示す図である。
【図3】第2の有機物の保存装置を模式的に示す図である。
【図4】有機物の保存システムを模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の好適な実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0021】
1.第1の有機物の保存装置
第1の有機物の保存装置100は、棺に適用した例である。
【0022】
第1の有機物の保存装置100は、液体二酸化炭素の収容体10と、棺60とを含む。
【0023】
液体二酸化炭素の収容体10は、液体二酸化炭素が収容されており、二酸化炭素ガスボンベなどから構成される。この二酸化炭素は、棺60に導入され、棺60内を冷却する。液体二酸化炭素の収容体10の内部は高圧下(たとえば1MPa)におかれている。
【0024】
棺60内の冷却方法として次の二つがある。第1の冷却方法は、棺60内に噴霧装置(ノズルなど)16により二酸化炭素を注入する方法である。第2の冷却方法は、棺60内に、ドライアイス収容体(たとえば袋)20を設け、そのドライアイス収容体20を通じて液体二酸化炭素の収容体10から導かれた二酸化炭素を放出することができる。
【0025】
第1の冷却方法を具体的に説明する。液体二酸化炭素は、フィルタ12を経た後、機能水容器14a内に貯留された機能水と混合されて噴霧装置16により棺60内に放出される。フィルタ12は、後述のMICA処理がなされた濾過装置が好適であり、たとえば、特許第3989944号に開示された濾過装置を適用することができる。MICA処理がなされたフィルタ12を通過した二酸化炭素に触れた有機物は、腐敗し難いというメリットがある。機能水としては、後述のミネラル活性液や、二酸化塩素を含む殺菌脱臭液を適用することができる。液体二酸化炭素の収容体10とフィルタ12との間に、電磁弁30を設けておくことができる。所定時間ごとにオンオフが繰り返されるように、電磁弁30に間欠タイマーを付けておくこともできる。噴霧装置16は、たとえば超音波を利用したノズルなどのマイクロミストノズルを用いることができ、マイクロバブル化して液体二酸化炭素を噴霧することができる。
【0026】
第2の冷却方法を具体的に説明する。液体二酸化炭素は、棺60内にあるドライアイス収容体20の内部に管路により導入され、そのドライアイス収容体20を通じて棺60内に放出される。ドライアイス収容体20に液体二酸化炭素が放出される際に、急激に減圧がなされるので、一部の液体二酸化炭素(約60%程度)が気化されて、残りの液体二酸化炭素(約40%程度)が固体二酸化炭素(ドライアイス)となる。これにより、ドライアイス収容体20内にドライアイスを生成することができ、ドライアイスを人の手を使ってその収容袋に入れる手間が解消される。必要なだけ液体二酸化炭素を供給すればよいため、二酸化炭素の消費量も抑えることができ、二酸化炭素の排出削減にもつながる。センサーなどで棺内の湿度、二酸化炭素濃度を計測し、電磁弁により適切な条件で管理することにより、自動で棺内の雰囲気を所定の条件に保つことができる。
【0027】
ドライアイス収容体20は、たとえば通気性の袋で、不織布などの布製のものや濾紙などの紙製のものからなることができる。ドライアイス収容体20は、たとえば、人間の棺に適用する場合には、頭部や腹部に相当する位置に設けることができる。液体二酸化炭素の収容体10とドライアイス収容体20との間に、電磁弁32を設けておくことができる。所定時間ごとにオンオフが繰り返されるように、電磁弁32に間欠タイマーを付けておくこともできる。ドライアイス収容体20は、後述のMICA処理をしておくことが好ましい。第2の冷却方法においても、機能水容器14bに貯留された機能水を液体二酸化炭素に合流管(T字管など)を用いて合流させてもよい。機能水容器14bと合流管との間に電磁弁などの弁を設けてもよい。
【0028】
棺60内には、MICA処理されたフィルム62が設けられている。このフィルム62内に棺60内に収める人間を含む動植物の遺体を入れておくことで、保存能力が増すこととなる。
【0029】
気化した二酸化炭素は、たとえば、二つのルートで棺内に導入される。第1のルートは、機能性のある液体中を通過させ、ノズル(たとえばマイクロミストノズル)を通じて棺内に導入されるものである。
【0030】
2.第2の有機物の保存装置
第2の有機物の保存装置200は、有機物の鮮度を保持する装置に適用した例である。
【0031】
第2の有機物の保存装置200は、液体二酸化炭素の収容体10と、冷却庫(冷蔵庫または冷凍庫)70とを含む。
【0032】
液体二酸化炭素の収容体10は、液体二酸化炭素が収容されており、二酸化炭素ガスボンベなどから構成される。この二酸化炭素は、噴霧装置16を通じて冷却庫70内に導入され、冷却庫70を冷却する。具体的には、二酸化炭素は、フィルタ12を経た後、機能水容器14に貯留された機能水と混合されて噴霧装置16により冷却庫70に放出される。液体二酸化炭素の収容体10の内部は高圧下(たとえば1MPa)におかれている。
【0033】
フィルタ12は、後述のMICA処理がなされた濾過装置が好適であり、たとえば、特許第3989944号に開示された濾過装置を適用することができる。MICA処理がなされたフィルタを通過した二酸化炭素に触れた物は鮮度が落ちにくいというメリットがある。機能水としては、後述のミネラル活性液や、二酸化塩素を含む殺菌脱臭液を適用することができる。機能水は、純水装置40で製造された純水と、ミネラル活性液の原液注入ユニット42から注入された機能水の原液とを混合して製造することができる。液体二酸化炭素の収容体10とフィルタ12との間に、電磁弁30を設けておくことができる。所定時間ごとにオンオフが繰り返されるように、電磁弁30に間欠タイマーを付けておくこともできる。噴霧装置16は、たとえば超音波を利用したノズルなどのマイクロミストノズルを用いることができ、マイクロバブル化して液体二酸化炭素を噴霧することができる。
【0034】
冷却庫70内には、MICA処理がなされたフィルム72を設けておくことができ、たとえば、壁面に沿って設けることができる。このフィルム72内に冷却しようとする物を入れておくことで、より鮮度が維持される。
【0035】
冷却庫70の二酸化炭素は、循環装置(コンプレッサー又はポンプ)56によりガスを吸引して、MICA処理されたフィルタ(セラミックボール充填層や特許第3989944号に開示された濾過装置)58を通過させて、三方弁34を通じて再度、冷却庫70内に導入してもよい。この二酸化炭素はMICA処理がなされたフィルタ58を通過するため、この二酸化炭素に晒された物の鮮度が低下するのを抑えることができる。
【0036】
冷却しようとする物は、MICA処理がなされた収容袋(ポリ袋など)74に入れておくことができる。
【0037】
冷却庫70内には、センサー(湿度や酸素濃度、二酸化炭素の濃度センサー)54を設けておくことができる。
【0038】
冷却庫70内には、生鮮野菜や果実の育成促進のために、照明装置(たとえばLED照明装置)50を設けておくことができる。照明装置50は、後述のMICA処理をしておくことができる。
【0039】
3.第3の有機物の保存装置
第3の有機物の保存装置300は、輸送車用の保存装置に適用した例である。
【0040】
第3の有機物の保存装置300は、液体二酸化炭素の収容体10と、輸送車用の輸送庫80とを含む。
【0041】
輸送庫80内には、内面に沿って断熱シート84とMICA処理がなされたフィルム82とが設けられている。断熱シート84は求める冷却機能によって任意に設定される。
【0042】
液体二酸化炭素の収容体10は、液体二酸化炭素が収容されており、二酸化炭素ガスボンベなどから構成される。この二酸化炭素は輸送庫80内を冷却するためのものである。液体二酸化炭素の収容体の内部は高圧下(たとえば1MPa)におかれている。
【0043】
輸送庫80内の冷却方法として次の二つがある。第1の冷却方法は、噴霧装置16により二酸化炭素を注入する方法である。第2の冷却方法は、輸送物80を包むMICA処理されたフィルム82内に二酸化炭素を注入する方法である。
【0044】
第1の冷却方法を具体的に説明する。液体二酸化炭素は、フィルタ12を経た後、機能水容器14に貯留された機能水と混合されて噴霧装置16により棺内に放出される。フィルタは、後述のMICA処理がなされた濾過装置が好適であり、たとえば、特許第3989944号に開示された濾過装置を適用することができる。MICA処理がなされたフィルタを通過した二酸化炭素に触れた有機物は、腐敗し難いというメリットがある。機能水としては、後述のミネラル活性液や、二酸化塩素を含む殺菌脱臭液を適用することができる。液体二酸化炭素の収容体10とフィルタ12との間に、電磁弁30を設けておくことができる。所定時間ごとにオンオフが繰り返されるように、電磁弁30に間欠タイマーを付けておくこともできる。噴霧装置16は、たとえば超音波を利用したノズルなどのマイクロミストノズルを用いることができ、マイクロバブル化して液体二酸化炭素を噴霧することができる。
【0045】
第2の冷却方法を具体的に説明する。液体二酸化炭素は、冷却庫80内にあるドライアイス収容体20の内部に管路により導入される。液体二酸化炭素の収容体10とドライアイスの収容体20との間に、電磁弁32を設けておくことができる。所定時間ごとにオンオフが繰り返されるように、電磁弁に間欠タイマーを付けておくこともできる。このドライアイス収容体20は、たとえば通気性の袋で、不織布などの布製のものや濾紙などの紙製のものからなることができ、後述のMICA処理がなされていることが好ましい。
【0046】
ドライアイス収容体20に液体二酸化炭素が放出される際に、急激に減圧がなされるので、一部の液体二酸化炭素(約60%程度)が気化されて、残りの液体二酸化炭素(約40%程度)が固体二酸化炭素(ドライアイス)となる。これにより、ドライアイス収容体20内にドライアイスを生成することができ、ドライアイスを人の手を使ってその収容袋に入れる手間が解消される。必要なだけ液体二酸化炭素を供給すればよいため、二酸化炭素の消費量も抑えることができ、二酸化炭素の排出削減にもつながる。センサーなどで棺内の湿度、二酸化炭素濃度を計測し、電磁弁により適切な条件で管理することにより、自動で棺内の雰囲気を所定の条件に保つことができる。
【0047】
ドライアイス収容体20は、輸送物86を収容するフィルム82を覆うようにして形成することができる。ドライアイス収容体20は、断熱シート84により覆われていることができる。
【0048】
冷却庫80内には、センサー(湿度や酸素濃度、二酸化炭素の濃度センサー)54を設けておくことができる。
【0049】
冷却庫80内には、生鮮野菜や果実の育成促進のために、照明装置(たとえばLED照明装置)50を設けておくことができる。照明装置50は、後述のMICA処理をしておくことができる。
【0050】
4.MICA処理
MICA処理は次のように行うことができる。
【0051】
まず、第1の工程として、5〜30気圧に加圧された水を所定の無機物質に接触通過させる。この無機物質は、たとえば、鉱物性無機物質、金属酸化物もしくはこれらを焼結したセラミックスまたは鉄鋼、アルミニウムなどの精錬した金属等を挙げることができる。鉱物性無機物質としては、自然残留磁気を有し、かつマグネシウム、鉄などのいわゆるミネラルを含んだ玄武岩、安山岩、磁鉄鉱などの強磁性鉱物が特に好ましく、ゲルマニウム等の半導体物質を添加してもよい。
【0052】
次に、第2の工程として、この加圧水を所定の気圧未満の雰囲気に貯留する。
【0053】
第1および第2の工程を交互に繰り返し、加圧水を循環させて活性化鉱水を製造する。
【0054】
この活性化鉱水を2〜30気圧に加圧して、MICA処理をしようとする固形状被処理物に接触させることで、MICA処理が完了する。
【0055】
なお、活性化鉱水を抽出溶媒として被抽出物を浸漬し、分取した抽出液を別途製造した活性化鉱水に添加し、その活性化鉱水を2〜30気圧に加圧して固形状被処理物に接触通過させてもよい。被抽出物としては、有害な成分を含まない動・植物体などがある。このような植物体としては、キュウリ、ニンジン、レタス、トマト、大豆、ごま、ニンニク、銀杏、トウガラシなどの野菜類、食用藻類として、クロレラ、コンブ、ワカメなどが挙げられる。また、植物成分由来の薬効を期待する場合には、梅の実、ココ椰子、松や杉の葉や種子、孟宗竹などの竹、もしくは檜またはこれらの乾留物(活性炭)等であってよい。動物体としては、鶏卵など鳥類の卵、羊毛、絹糸、動物の角、甲殻(キチン、キトサン)等の硬蛋白質が挙げられる。
【0056】
5.ミネラル活性液
ミネラル活性液は、海洋深層水と多糖類とを有する水溶液である。成分の割合は、海洋深層水は、0.01〜0.001重量%であり、多糖類は、0.01〜0.001重量%である。ミネラル活性液は、必要に応じて原液を精製水で希釈して使用することができる。
【0057】
このミネラル活性液は、生体組織の活性化の性質を有しており、例えば、生物の腐敗の遅延、細胞の活性化、水産物の鮮度保持、臓器の保存など生体組織の活性化の性質を有している。海洋深層水海洋深層水は、200mより深い深度の海洋水とすることができる。
【0058】
6.有機物の保存システム
有機物の保存システム400は、上記の実施の形態に係る有機物の保存装置と、有機物の収容部分を覆う透明性を有する外装体92と含み、特に、第1の有機物の保存装置100に適用するのが効果的である。第1の有機物の保存装置100を適用した具体的としては、棺60が台座90の上に載せられ、かつ、透明性を有する外装体92によって覆われていることができる。台座90の内部には、液体二酸化炭素の収容体10などを収容することができる。外装体92の材質としては、たとえば、ガラス、ポリカーボネート、アクリルなどを挙げることができる。透明性を有する外装体92を設けることで、有機物の保存装置100に直接に触れることがないため、衛生的であり、菌などの感染を防止することができる。また、外装体92が透明性を有することで、棺60の状態を確認することができる利点がある。
【0059】
本実施の形態は、本発明の範囲内において種々の変形が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0060】
本発明は、動植物の保存装置などの用途に適用することができる。
【符号の説明】
【0061】
10 液体二酸化炭素の収容体
12 フィルタ
14、14a、14b 機能水容器
16 噴霧装置
20 ドライアイス収容体
30 電磁弁
32 電磁弁
34 三方弁
40 純水装置
42 ミネラル活性液の原液注入ユニット
50 LED照明装置
52 電源
54 センサー
56 循環装置
58 フィルタ
60 棺
62 フィルム
70 冷却庫
72 フィルム
74 収容袋
80 輸送庫
82 フィルム
84 断熱シート
86 輸送物
90 台座
92 外装体
100 第1の有機物の保存装置
200 第2の有機物の保存装置
300 第3の有機物の保存装置
400 有機物の保存システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
冷却装置を含む有機物の保存装置であって、
前記冷却装置は、通気性を有する中空状のドライアイス収容体と、加圧された液体二酸化炭素を前記ドライアイス収容体の内部に導入するための導入部とを含む有機物の保存装置。
【請求項2】
冷却装置を含む有機物の保存装置であって、
前記冷却装置は、液体二酸化炭素を機能水とを混合した混合液体を噴霧する噴霧装置を含む有機物の保存装置。
【請求項3】
請求項2において、
前記機能水は、海洋深層水と多糖類とを含む有機物の保存装置。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれかにおいて、
前記液体二酸化炭素が通過するフィルタを含み、
前記フィルタは、5〜30気圧に加圧された水を所定の無機物質に接触通過させた活性化鉱水を2〜30気圧で接触処理されている有機物の保存装置。
【請求項5】
冷却装置を含む有機物の保存装置であって、
前記冷却装置は、液体二酸化炭素を気化させて冷却するものであり、
前記液体二酸化炭素が通過するフィルタを含み、
前記フィルタは、5〜30気圧に加圧された水を所定の無機物質に接触通過させた活性化鉱水を2〜30気圧で接触処理されている有機物の保存装置。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれかにおいて、
前記有機物を収容するフィルムを含み、
前記フィルムは、5〜30気圧に加圧された水を所定の無機物質に接触通過させた活性化鉱水を2〜30気圧で接触処理されている有機物の保存装置。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれかにおいて、
前記有機物の保存装置は、棺に適用される有機物の保存装置。
【請求項8】
請求項1〜6のいずれかにおいて、
前記有機物は、生鮮食料品である有機物の保存装置。
【請求項9】
請求項1〜6のいずれかにおいて、
前記有機物の保存装置は、輸送車の輸送庫に適用される有機物の保存装置。
【請求項10】
請求項1〜9のいずれかに記載の有機物の保存装置と、前記有機物の収容する収容体を覆うための透明性を有する外装体とを含む有機物の保存システム。
【請求項11】
請求項10において、
前記有機物の保存装置は、前記有機物を収める棺を有し、
前記外装体は、前記棺を覆っている有機物の保存システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−117798(P2012−117798A)
【公開日】平成24年6月21日(2012.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−282482(P2010−282482)
【出願日】平成22年12月19日(2010.12.19)
【出願人】(510299123)株式会社アシスト東経 (1)
【出願人】(510299134)株式会社ブリーズエコシステム (1)
【Fターム(参考)】