説明

板材振分装置

【課題】滑らかにかつ安定して板材を所望の向きに向けることができ、しかも、装置としてコンパクト化を図ることができる板材振分装置を提供する。
【解決手段】投入口20から板材21がその長手方向と直交する方向に沿って投入されて回転体22に収容される板材収容体23を備える。板材収容体23に投入された板材は判別手段24にてその姿勢状態が判別される。制御手段25は判別手段24にて判別された姿勢状態に基づいて回転体22の回転方向を決定する。回転駆動手段27は制御手段25にて決定された回転方向に板材収容体23の回転体22をその軸心廻りに回転させる。これによって、板材21を板材収容体23の排出口26から排出させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、板材振分装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、板材の表裏を反転する板材振分装置として、従来には特許文献1に記載のように複数の旋回レバーを備えたものがある。この特許文献1に記載の板材振分装置(板材の表裏を揃える装置)は、図6に示すように、第1旋回レバー1と、第2旋回レバー2と、第3レバー3とを備え、各旋回レバー1,2,3にはそれぞれ駆動装置4、5、6が付設されている。
【0003】
すなわち、各駆動装置4、5、6はシリンダ機構7、8、9からなり、旋回レバー1を旋回させる場合にはシリンダ機構7のピストンロッド7aを伸縮させ、旋回レバー2を旋回させる場合にはシリンダ機構8のピストンロッド8aを伸縮させ、旋回レバー3を旋回させる場合にはシリンダ機構9のピストンロッド9aを伸縮させる必要があった。
【0004】
この装置では、板材10はまず第1旋回レバー1に供給される。そして、第1旋回レバー1に板材10が供給されれば、センサにてこの板材10が表向いているか裏向いているかが検出される。この場合、板材10は、幅狭面10aと幅広面10bとがあり、幅狭面10aを表面とし、幅広面10bを裏面としている。
【0005】
このため、図6に示す状態では、第1旋回レバー1上の板材10は表を向いていることになる。そこで、反転させる必要がないので、第2旋回レバー2を実線で示す状態から仮想線で示す矢印のように揺動(旋回)させる。これによって、第1旋回レバー1上の板材10は表を向いたまま基台11の載置面11a上に載置される。
【0006】
また、第1旋回レバー1の上流側に位置している板材10のように、裏を向いている場合、第1旋回レバー1を実線で示す状態から仮想線で示す状態に揺動(旋回)させる。この際、第3レバー3も実線で示す状態から仮想線で示す状態に揺動(旋回)させる。これによって、板材10は第1レバー1から第3レバー3へ受け渡される。その後、第3レバー3を揺動させて、実線で示すように、水平状として板材10を基台11の載置面11a上に載置する。これによって、板材10は表向くことになる。
【特許文献1】特開平5−193727号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
前記特許文献1に記載の板材振分装置では、3種類の旋回レバー1,2,3と、各旋回レバー1,2,3毎の駆動装置4、5、6とを必要とし、装置全体が大型化するとともに、制御も複雑化していた。また、反転させる場合、装置上で板材10を第1旋回レバー1から第3旋回レバー3へ移送する必要があり、作業時間が大となるとともに、移送時に板材10が衝撃を受けるおそれがあり、このように衝撃を受ければ、板材10が傷むことになる。
【0008】
本発明は、上記課題に鑑みて、滑らかにかつ安定して板材を所望の向きに向けることができ、しかも、装置としてコンパクト化を図ることができる板材振分装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の板材振分装置は、投入口から板材がその長手方向と直交する方向に沿って投入されて回転体に収容される板材収容体と、板材収容体に投入された板材の姿勢状態を判別する判別手段と、判別手段にて判別された姿勢状態に基づいて前記回転体の回転方向を決定する制御手段と、制御手段にて決定された回転方向に前記板材収容体の回転体をその軸心廻りに回転させて板材収容体の排出口から板材を排出させる回転駆動手段とを備えたものである。
【0010】
本発明の板材振分装置によれば、板材収容体の回転体に、投入口から板材がその長手方向と直交する方向に沿って投入されて収容される。板材収容体の回転体に収容された板材は、その姿勢が判別手段にて判別される。制御手段では、判別手段にて判別された姿勢状態に基づいて回転体の回転方向を決定する。回転駆動手段によって、制御手段にて決定された回転方向に板材収容体の回転体をその軸心廻りに回転させて、板材収容体の排出口から板材を排出させることができる。すなわち、板材収容体の回転体をその軸心廻りに回転させることによって、排出口から排出される板材の向きを一定にすることができる。
【0011】
板材は断面略半円状体乃至台形状体からなり、判別手段を、板材収容体に板材が収容された状態で板材の裏面側の辺縁角部が所定範囲位置に位置するか否かを検出するセンサにて構成することができる。すなわち、板材は断面略半円状体乃至台形状体であるので、裏面側の辺縁角部が所定範囲位置に位置した場合、辺縁角部がこのセンサに検出できる位置に配置され、辺縁角部が所定範囲位置外に位置した場合、辺縁角部がこのセンサに検出できない位置に配置されている。このため、板材の平面部が表向いているか裏向いているかを判別でき、この表裏状態に基づいて板材収容体の回転体させることができる。一面側が平面部で他面側が円弧面部である断面略半円状体(背板)である板材であれば、平面部を裏面と呼び、円弧面部を表面と呼ぶ。また、幅狭の平面部と幅広の平面部とを有する断面台形状体である板材であれば、幅広の平面部を裏面と呼び、幅狭の平面部を表面と呼ぶ。
【0012】
前記センサが回転体の反入口側に配設されて、板材の辺縁角部の有無を検出する非接触式センサであっても、探触子式センサであってもよい。
【0013】
板材の辺縁角部が所定範囲位置に位置するときに、前記制御手段は回転体の入口が下方に開口する方向に回転させ、板材の辺縁角部が所定範囲位置外のときに、前記制御手段は回転体の反入口側の開口部が下方に開口する方向に回転させる。
【発明の効果】
【0014】
本発明の板材振分装置では、板材収容体の回転体をその軸心廻りに回転させることによって、排出口から排出される板材の向きを一定にすることができる。このため、装置全体の小型化を図るとともに、制御性に優れ安定した振分作業を行うことができる。
【0015】
板材が断面略半円状体乃至台形状体である場合、排出口から排出される板材を、全てを表向き(上方を表面が向く状態)としたり、全てを裏向き(上方を裏面が向く状態)としたりすることができる。このため、所望の向きの状態の板材を排出口から排出することができ、その後の板材に対する処理が安定する。
【0016】
判別手段を非接触式センサや探触子式センサ等の種々のセンサで構成でき、振分ける板材の種類、大きさ、形状に応じて最適なものを選択して使用することができる。このため、振分ける板材の種類、大きさ、形状に応じて最適なものを選択して使用することができ、板材の姿勢状態を判別する判別手段としても精度を高めることができる。
【0017】
板材の辺縁角部が所定範囲位置に位置するときに、前記制御手段は回転体の入口が下方に開口する方向に回転させ、板材の辺縁角部が所定範囲位置外のときに、前記制御手段は回転体の反入口側の開口部が下方に開口する方向に回転させる。このため、振分作業における回転体の回転角度を最小限に抑えることができ、作業時間の短縮及び制御性の一層の向上を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明に係る板材振分装置の実施形態を図1〜図5に基づいて説明する。
【0019】
図1と図2は本発明の板材振分装置を示している。この板材振分装置は、投入口20から板材21がその長手方向と直交する方向に沿って投入されて回転体22に収容される板材収容体23と、板材収容体23に投入された板材の姿勢状態を判別する判別手段24(図3参照)と、判別手段24にて判別された姿勢状態に基づいて回転体の回転方向を決定する制御手段25(図3参照)と、制御手段25にて決定された回転方向に板材収容体23の回転体22をその軸心廻りに回転させて板材収容体23の排出口26から板材を排出させる回転駆動手段27とを備える。
【0020】
この場合の板材21は、図4と図5に示すように、一面側が平面部(平坦面部)21bとされるとともに他面側が円弧面部21aとされた断面略半円状体である。また、円弧面部21aを表面と呼び、平坦面部21bを裏面と呼ぶ。
【0021】
板材収容体23は、図1と図2に示すように、基台30に脚部37を介して立設される複数の枠体31を備え、各枠体31は、円弧部32と、この円弧部32の上端縁から外径方向に延びる鍔部33を有している。また、この鍔部33に対向して上流側板材案内部材34が配置され、この上流側板材案内部材34と鍔部33との間の空間が前記投入口20を構成する。円弧部32の下端縁部には、下流側板材案内部材35が配置され、この下流側板材案内部材35の近傍の開口部が板材収容体23の排出口26とされる。なお、基台30は、脚体30aと、この脚体30aに支持される基盤30bとを備え、この基盤30bに枠体31が固定されている。
【0022】
図4と図5に示すように、上流側板材案内部材34は投入口20に向かって下傾するようにその案内面34aが傾斜して、投入口20は枠体31の径方向に沿って開口している。また、この上流側板材案内部材34の上流側には図示省略のベルトコンベア等からなる搬送手段が配置され、この搬送手段から板材21が上流側板材案内部材34に供給される。
【0023】
下流側板材案内部材35はその案内面35aが排出口26からその枠体31の径方向に沿って傾斜するように延びる。また、この下流側板材案内部材35の下流側には、ベルトコンベア等からなる搬送手段38(図1参照)が配置され、排出口26から排出された板材21がこの搬送手段38によって他の工程へ搬送される。
【0024】
回転体22は、長手方向端部の軸部40a、40bが基台30上に設けられた支持機構41a、41bを介して回転自在に支持された本体枠部42と、この本体枠部42に長手方向に沿って所定ピッチで複数個が付設されるガイド枠部43とを備える。本体枠部42は、端部枠42a、42bと、側壁枠42c、42dとを備え、端部枠42a、42bに前記軸部40a、40bが突設されている。ガイド枠部43は一対の対向するバー44、45からなり、一方のバー44が一方の側壁枠42cに付設され、他方の一方のバー45が一方の側壁枠42dに付設されている。バー44、45の内面端部は、図4と図5に示すように、板材ガイド用の傾斜面44a、45aが設けられている。
【0025】
支持機構41a、41bは、支柱46と、この支柱46上に配置される軸受47とを備え、軸受47によって、軸部40a、40bが回転自在に枢支されている。また、この回転体22は、回転駆動手段27が駆動することによってその軸心廻りに回転する。
【0026】
回転駆動手段27は、基台30上に配置される駆動用モータ51と、この駆動用モータ51の出力軸の回転を軸部40bに伝達する連動機構52とを備える。このため、駆動用モータ51が駆動すると、連動機構52を介して軸部40bが回転して回転体22が回転する。
【0027】
この回転駆動手段27は前記制御手段25にて制御することができる。この場合、回転体22を図4(a)に示す状態から図4(b)に示すようにその軸心O廻りに矢印A方向(反時計廻り方向)に所定量回転させたり、回転体22を図5(a)に示す状態から図5(b)に示すようにその軸心O廻りに矢印B方向(時計廻り方向)に所定量回転させたりすることができる。すなわち、初期状態では、回転体22は図4(a)や図5(a)に示すように、ガイド枠部43の一方の開口部(入口)53が板材収容体23の投入口20と一致し、軸心O廻りに矢印A方向に回転した際には、図4(b)に示すように、この開口部(入口)53が板材収容体23の排出口26に一致する。また、初期状態から、矢印B方向に回転した際には、図5(b)に示すように、ガイド枠部43の他方の開口部54(反入口側の開口部)が板材収容体23の排出口26に一致する。なお、制御手段25は例えばマイクロコンピュータにて構成することができる。
【0028】
ところで、板材収容体23に投入された板材21の姿勢状態を判別する判別手段24(図2参照)は、非接触子式センサ(例えば、発光素子と受光素子で構成される光センサ)であっても、探触式センサ(例えば、リミットスイッチ)等で構成することができる。なお、光センサとしては反射型フォトセンサや分離型フォトセンサ等を使用することができる。
【0029】
この場合、判別手段24は、バー45の反入口側の端部に設けられ、板材21の平面部21bの辺縁角部55が所定範囲位置に位置した場合(反入口側の端部側に位置した場合)にこの辺縁角部55を検出することができる。すなわち、光センサ(反射型フォトセンサ)であれば、図4(a)の状態では、発光素子からの光が辺縁角部55で反射されて受光素子にその反射光が入光して、辺縁角部55がこの範囲に位置していることを検出でき、探触式センサであれば、探触子が辺縁角部55に接触してこれによって辺縁角部55がこの範囲に位置していることを検出できる。
【0030】
また、図5(a)の状態では、辺縁角部55がバー44側に位置しているので、前記所定範囲位置に位置していない。このため、前記センサにてこの辺縁角部55を検出することができない。
【0031】
図4(a)に示すように、平面部21bがバー45に対応(対面)している状態を表を向いている状態(表向き)と呼び、図5(a)に示すように、平面部21bがバー44に対応(対面)している状態を裏を向いている状態(裏向き)と呼ぶ。
【0032】
判別手段24によって辺縁角部55を検知したか否かが、制御手段25に入力される。辺縁角部55が検知されれば、図4(a)に示す状態であるので、制御手段25によって回転体22が矢印A方向に回転するように回転駆動手段27を制御する。また、辺縁角部55が検知されなければ、図5(a)に示す状態であるので、制御手段25によって回転体22が矢印B方向に回転するように回転駆動手段27を制御する。
【0033】
なお、この装置においては、排出口26の近傍に、排出口26を介して下流側板材案内部材35に搬出された板材21の通過を確認するためのセンサ50(図2参照)を配置するのが好ましい。このセンサとしては、前記センサと同様、非接触子式センサであっても、探触式センサ等で構成することができる。
【0034】
この実施形態においては、回転体22がその入口部53が投入口20に対応する状態(板材21の投入可能状態)では、ガイド枠部43が水平方向に対して所定角度だけ傾斜して、回転体22へ板材を滑らかに投入できるようにしている。ガイド枠部43の傾斜角度θ1はこの実施形態では、図4に示すように、45°程度としている。また、搬出時のガイド枠部43の傾斜角度θ2も実施形態では45°程度としている。
【0035】
ガイド枠部43のバー44とバー45との間の間隔H(図4参照)は、振分ける板材21の厚さ寸法に応じて設定することができる。すなわち、板材21の厚さ寸法よりも僅かに大きい程度とし、板材21の回転体22への投入を許容できればよい。
【0036】
次に、この振分装置を使用した振分方法を説明する。上流側板材案内部材34の上流側に配設された図示省略の搬送手段にて、上流側板材案内部材34に板材21が供給される。この際、平面部21bが上流側板材案内部材34の案内面34aを摺動するものでは、このまま投入口20からこのままの姿勢で、板材収容体23に投入されて、図4(a)に示す状態の回転体22内に収容される。この際、バー45側において板材21の辺縁角部55が枠体31に当接している。このため、辺縁角部55を判別手段24であるセンサにて検出することになる。
【0037】
このように辺縁角部55を検出すれば、制御手段25の制御によって、回転体22がその軸心廻りに回転して、図4(b)に示す状態となる。この状態では、回転体22の一方の開口部である入口部53が排出口26に対応する。このため、板材1はバー45上を摺動して排出口26から下流側板材案内部材35に排出され、この下流側板材案内部材35に案内されて搬送手段38に供給される。この際、板材21は平面部21bが下を向いた表向きとなっている。
【0038】
また、円弧面部21aが上流側板材案内部材34の案内面34aを摺動するものでは、投入口20からこのままの姿勢で、板材収容体23に投入されて、図5(a)に示す状態の回転体22内に収容される。この際、バー44側において板材21の辺縁角部55が枠体31に当接している。このため、辺縁角部55を判別手段24であるセンサにて検出することができない。
【0039】
このように辺縁角部55を検出しなければ、制御手段25の制御によって、回転体22がその軸心廻りに回転して、図5(b)に示す状態となる。この状態では、回転体22の他方の開口部である反入口部54が排出口26に対応する。このため、板材1はバー44上を摺動して排出口26から下流側板材案内部材35に排出され、この下流側板材案内部材35に案内されて搬送手段38に供給される。この際、板材21は平面部21bが下を向いた表向きとなっている。
【0040】
本発明では、板材収容体23の回転体22をその軸心O廻りに回転させることによって、排出口26から排出される板材21の向きを一定にすることができる。このため、装置全体の小型化を図るとともに、制御性に優れ安定した振分作業を行うことができる。
【0041】
板材21が断面略半円状体であるので、排出口26から排出される板材21を、全てを表向き(上方を表面が向く状態)としたり、全てを裏向き(上方を裏面が向く状態)としたりすることができる。このため、所望の向きの状態の板材21を排出口26から排出することができ、その後の板材21に対する処理が安定する。
【0042】
判別手段24を非接触式センサや探触子式センサ等の種々のセンサで構成でき、振分ける板材21の種類、大きさ、形状に応じて最適なものを選択して使用することができる。このため、板材21の姿勢状態を判別する判別手段24としても精度を高めることができる。
【0043】
板材21の辺縁角部55が所定範囲位置に位置するときに、制御手段25は回転体22の入口部53が下方に開口する方向に回転させ、板材21の辺縁角部55が所定範囲位置外のときに、制御手段25は回転体22の反入口側の開口部54が下方に開口する方向に回転させる。このため、振分作業における回転体22の回転角度を最小限に抑えることができ、作業時間の短縮及び制御性の一層の向上を図ることができる。
【0044】
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく種々の変形が可能であって、例えば、板材21としては、幅狭の平面部と幅広の平面部とを有する断面台形状体であってもよい。この場合、幅広の平面部を裏面と呼び、幅狭の平面部を表面と呼ぶ。また、前記実施形態では、円弧面部21aが上方を向く表向きとなるように、板材21を排出口26から排出するようにしたが、平面部21bが上方を向く裏向きとなるようにしてもよい。さらに、回転体22がその入口部53が投入口20に対応する状態(板材21の投入可能状態)におけるガイド枠部43の傾斜角度θ1は、板材の材質、大きさ、重量、形状等によって種々変更できるが、実施形態のように45°程度が好ましい。また、搬出時のガイド枠部43の傾斜角度θ2も種々変更できるが、実施形態のように45°程度が好ましい。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明の実施形態を示す板材振分装置の要部側面図である。
【図2】前記板材振分装置の要部正面図である。
【図3】前記板材振分装置の簡略ブロック図である。
【図4】前記板材振分装置の動作を示し、(a)は表向きに投入された状態の簡略図であり、(b)は排出状態の簡略図である。
【図5】前記板材振分装置の動作を示し、(a)は裏向きに投入された状態の簡略図であり、(b)は排出状態の簡略図である。
【図6】従来の板材振分装置の要部側面図である。
【符号の説明】
【0046】
20 投入口
21 板材
21a 円弧面
22 回転体
23 板材収容体
24 判別手段
25 制御手段
26 排出口
27 回転駆動手段
55 辺縁角部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
投入口から板材がその長手方向と直交する方向に沿って投入されて回転体に収容される板材収容体と、
板材収容体に投入された板材の姿勢状態を判別する判別手段と、
判別手段にて判別された姿勢状態に基づいて前記回転体の回転方向を決定する制御手段と、
制御手段にて決定された回転方向に前記板材収容体の回転体をその軸心廻りに回転させて板材収容体の排出口から板材を排出させる回転駆動手段とを備えたことを特徴とする板材振分装置。
【請求項2】
板材は断面略半円状体乃至台形状体からなり、前記判別手段を、板材収容体に板材が収容された状態で板材の裏面側の辺縁角部が所定範囲位置に位置するか否かを検出するセンサにて構成したことを特徴とする請求項1に記載の板材振分装置。
【請求項3】
前記センサが回転体の反入口側に配設されて、板材の辺縁角部の有無を検出する非接触式センサであることを特徴とする請求項2に記載の板材振分装置。
【請求項4】
前記センサが回転体の反入口側に配設されて、板材の辺縁角部の有無を検出する探触式センサであることを特徴とする請求項2に記載の板材振分装置。
【請求項5】
板材の辺縁角部が所定範囲位置に位置するときに、前記制御手段は回転体の入口部が下方に開口する方向に回転させ、板材の辺縁角部が所定範囲位置外のときに、前記制御手段は回転体の反入口側の開口部が下方に開口する方向に回転させることを特徴とする請求項2〜請求項4のいずれかに記載の板材振分装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2009−35381(P2009−35381A)
【公開日】平成21年2月19日(2009.2.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−201040(P2007−201040)
【出願日】平成19年8月1日(2007.8.1)
【出願人】(396026400)株式会社鈴工 (9)
【Fターム(参考)】