説明

梱包方法

【課題】大型の部材と小型の部材を同時に梱包した場合に、作業者が小型の部材をとり忘れたり、誤って小型の部材を破損したりしない梱包方法を提供する。
【解決手段】大型部材1と、小型部材5と、を梱包する梱包方法であって、前記大型部材にはちらし3が貼付されており、前記ちらしには、小型部材が梱包されている旨が記載されており、前記ちらしと、前記小型部材と、が接続されており、前記ちらしを大型部材より取り外すことで、接続された小型部材を同時に取り出すことが出来ることを特徴とする梱包方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、部材の梱包に係り、特に大型の部材と、脆い小型の部材を一つに梱包する際に好適な梱包方法に関する発明である。
【背景技術】
【0002】
従来の梱包方法としては、大型の部材を梱包する隙間に小型の組み込み部材を梱包しているものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
このような場合、作業者が梱包されている小型の部材の存在に気が付かず、とり忘れてしまうという問題があった。
また、小型の部材を大型の部材の下部に梱包した場合に、大型の部材を取り出そうとした作業者が誤って小型の部材を踏んでしまい、部材が破損するという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平6−321284号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記問題を解決するためになされたもので、本発明の課題は、大型の部材と小型の部材を同時に梱包した場合に、作業者が小型の部材をとり忘れたり、誤って小型の部材を破損したりしないようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために請求項1記載の発明によれば、(請求項1)とすることにより、小型の材の存在を確実に作業者に伝えると同時に、表示紙を外すことで自動的に小型の部材が取り出され、とり忘れを防止することが可能となる。
【0006】
また、請求項2記載の発明によれば、ちらしをとりはずさないと大型部材を取り出せないようにすることで、作業者がちらしに気づかずに作業を進めてしまうことを防止できる。
【0007】
また、請求項3記載の発明によれば、作業者が小型部材に気づかずに踏んでしまい、小型部材が破損する問題を防止することが可能となる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、大型の部材と小型の部材を同時に梱包できると共に、小型の部材のとり忘れ、破損を防ぐことが出来るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の実施例における梱包状態を示す斜視図。
【図2】本発明の実施例における上部梱包材1を取り除いた状態を示す斜視図。
【図3】本発明の実施例における下部梱包材2を開いた状態を示す斜視図。
【図4】本発明の実施例におけるちらし3を取り除いた上体を示す斜視図。
【発明を実施するための形態】
【実施例】
【0010】
本発明の実施例を図を用いて示す。
図1は本発明の実施例における梱包状態を示す斜視図である。被梱包物はその上部をダンボールからなる上部梱包材6によって覆われている。上部梱包材6は底面を開口した形状であり、垂直に引き上げることで取り除くことが可能となっている。
なお、上部梱包材6の材質は被梱包物の性質、要求耐久性によって適宜変更することが可能であり、ここで例にあげたダンボールに限られるものではない。
【0011】
図2に上部梱包材6を取り除いた状態を示す。上部梱包材6を取り除くことで、被梱包物であるキャビネット1の上部が露になる。キャビネット1の下部は下部梱包材2によって梱包されており、梱包状態において、キャビネット1は上部梱包材6と下部梱包材2によって上下を梱包されている状態である。
【0012】
図3に下部梱包材2を開いた状態を示す。下部梱包材2の上には(緩衝材の材質を入れてください)からなる緩衝材4が載っており、キャビネット1は緩衝材4に積載されている構造となっている。
このとき、緩衝材4の材質は上部梱包材6同様に、被梱包物の性質、要求耐久性、重量などによって適宜変更することが可能である。
【0013】
キャビネット1の側面にはちらし3が貼付してある。ちらし3はその下辺を緩衝材4中に梱包されている付属部品5(図4を参照)に接続されている。よって、ちらし3を取り外さなければ、キャビネット1を取り外すことが出来ない構造となっている。
また、このちらし3には、緩衝材4に包まれる形で付属部品5が梱包されている旨、ちらし3をキャビネット1から取り外すことで付属部品5を同時に取り出すことが可能である旨が記載されている。
【0014】
図4はちらし3を取り外した状態を示す斜視図である。先述のように、ちらし3の下辺は付属部品5と接続されており、ちらし3をキャビネット1から取り外すことで、自動的に付属部品5が緩衝材4から引き出される。
【0015】
なお、本発明はここで示した実施例に限られるものではなく、本発明の範囲を逸脱しないかぎり、自由に設計変更を行うことが出来る。
例えば、被梱包物はここに示したキャビネットに限られるものではなく、付属部品5も電池や替刃のような消耗品等、どのようなものであってもよい。
【符号の説明】
【0016】
1…キャビネット
2…下部梱包材
3…ちらし
4…緩衝材
5…付属部品
6…上部梱包材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
大型部材と、小型部材と、を梱包する梱包方法であって、
前記大型部材にはちらしが貼付されており、
前記ちらしには、小型部材が梱包されている旨が記載されており、
前記ちらしと、前記小型部材と、が接続されており、
前記ちらしを大型部材より取り外すことで、接続された小型部材を同時に取り出すことが出来ることを特徴とする梱包方法。
【請求項2】
前記小型部材は、前記大型部材と梱包材との隙間に梱包され、
前記ちらしが前記梱包材と前記大型部材の離間を妨げる位置に貼付されていることを特徴とする請求項1に記載の梱包方法。
【請求項3】
前記大型部材が緩衝材の上に積載され、
前記緩衝材の内部に前記小型部材が梱包されていることを特徴とする請求項2に記載の梱包方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−254324(P2010−254324A)
【公開日】平成22年11月11日(2010.11.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−104656(P2009−104656)
【出願日】平成21年4月23日(2009.4.23)
【出願人】(000010087)TOTO株式会社 (3,889)
【Fターム(参考)】