説明

梱包材

【課題】箱本体と被梱包物との間に、別途、保護用の部材を設ける必要がなく、また、箱本体の強度を必要最小限に設定できる梱包材を提供する。
【解決手段】箱本体4の複数の側面部41のうちの全てでなく一つの側面部41は、外側面部41aと内側面部41bとを重ねて構成している。そして、この外側面部41aと内側面部41bとの二重構造にて、冷蔵庫の一部を覆う。このため、この冷蔵庫の一部に、外部から過大な力が加わっても、この外力を外側面部41aと内側面部41bとの二重構造により吸収して、この冷蔵庫の一部には、外力による打痕が発生しない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えば、冷蔵庫や棚などの被梱包物を梱包する梱包材に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、梱包材としては、被梱包物の周囲を覆う箱本体と、この箱本体と被梱包物との間に配置された保護シートとを備えたものがある(特開平8−258887号公報:特許文献1参照)。そして、被梱包物に外部から過大な力が加わったとき、この外力を保護シートにより吸収して、被梱包物への外力による打痕の発生を防止していた。つまり、箱本体は、一重構造(シングル段ボール)であり、箱本体の強度が小さいため、保護シートに外力を受けさせていた。
【0003】
しかしながら、上記従来の梱包材では、箱本体と被梱包物との間に、保護シートを配置していたので、梱包材を被梱包物に梱包し難くなる問題があった。ここで、仮に、保護シートを用いずに、箱本体の厚みを一様に厚くして箱本体の強度を向上させた場合、箱本体の強度の必要のない部分の厚みをも厚くすることになって、箱本体のコストが高くなる問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平8−258887号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、この発明の課題は、箱本体と被梱包物との間に、別途、保護用の部材を設ける必要がなく、また、箱本体の強度を必要最小限に設定できる梱包材を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、この発明の梱包材は、
被梱包物の周囲を覆う箱本体を備え、
この箱本体は、環状に連続して配置された複数の側面部を有し、
この複数の側面部のうちの全てでなく少なくとも一つの側面部は、外側面部と、この外側面部の内側に配置された内側面部とを、重ねて構成していることを特徴としている。
【0007】
この発明の梱包材によれば、上記箱本体の複数の側面部のうちの全てでなく少なくとも一つの側面部は、上記外側面部と上記内側面部とを重ねて構成しているので、この外側面部と内側面部との二重構造にて、被梱包物の一部を覆う。このため、この被梱包物の一部に、外部から過大な力が加わっても、この外力を外側面部と内側面部との二重構造により吸収して、この被梱包物の一部には、外力による打痕が発生しない。したがって、箱本体と被梱包物との間に、別途、保護用の部材を設ける必要がなくて、梱包材を被梱包物に梱包し易く、また、梱包材のコストを低減できる。
【0008】
また、上記外側面部と内側面部との二重構造は、箱本体の全ての側面部に用いられていないため、強度の必要な側面部にのみ二重構造を用いる一方、強度の必要のない側面部に通常の一重構造を用いることができる。したがって、箱本体の強度を必要最小限に設定できて、箱本体のコストを低減できる。
【0009】
また、一実施形態の梱包材では、
上記箱本体は、一枚のシート材を環状に組み立てて構成され、
このシート材は、展開状態で、直列に順に連続して配置された第1から第N(Nは、4以上の整数)の面部を有し、
上記シート材の組立状態で、上記第1面部は、上記第N面部の外側に重なり、上記第1面部は、上記外側面部を構成し、上記第N面部は、上記内側面部を構成する。
【0010】
この実施形態の梱包材によれば、上記シート材の組立状態で、上記第1面部は、上記第N面部の外側に重なり、上記第1面部は、上記外側面部を構成し、上記第N面部は、上記内側面部を構成するので、箱本体の一つの側面部を、外側面部と内側面部との二重構造とできる。そして、この箱本体の二重構造の側面部により、被梱包物の保護の必要な部分を保護することができる。また、箱本体は、一枚のシート材にて構成されるので、箱本体の組立が容易になる。
【0011】
また、一実施形態の梱包材では、
上記シート材の展開状態で、上記第N面部に関して第(N−1)面部と反対側に、第2面部の幅よりも小さな幅を有する第1補助面部が設けられ、
上記シート材の組立状態で、上記第1補助面部は、上記第2面部の内側に重なる。
【0012】
この実施形態の梱包材によれば、上記シート材の組立状態で、上記第1補助面部は、上記第2面部の内側に重なるので、シート材の第1面部と第2面部との間の角部分をも、二重構造とできる。そして、この箱本体の二重構造の角部分により、被梱包物の角部分を保護することができる。
【0013】
また、一実施形態の梱包材では、
上記シート材の展開状態で、上記第1面部に関して第2面部と反対側に、第(N−1)面部の幅よりも小さな幅を有する第2補助面部が設けられ、
上記シート材の組立状態で、上記第2補助面部は、上記第(N−1)面部の外側に重なる。
【0014】
この実施形態の梱包材によれば、上記シート材の組立状態で、上記第2補助面部は、上記第(N−1)面部の外側に重なるので、シート材の第N面部と第(N−1)面部との間の角部分をも、二重構造とできる。そして、この箱本体の二重構造の角部分により、被梱包物の角部分を保護することができる。
【0015】
また、一実施形態の梱包材では、
上記箱本体は、第1シート材と第2シート材とを環状に組み立てて構成され、
上記第1シート材は、展開状態で、直列に順に連続して配置された第1から第L(Lは、3以上の整数)の面部を有し、
上記第2シート材は、展開状態で、直列に順に連続して配置された第1から第M(Mは、3以上の整数)の面部を有し、
上記第1シート材と上記第2シート材との組立状態で、
上記第1シート材の上記第1面部は、上記第2シート材の上記第1面部の外側に重なり、上記第1シート材の上記第1面部は、上記外側面部を構成し、上記第2シート材の上記第1面部は、上記内側面部を構成すると共に、
上記第1シート材の上記第L面部は、上記第2シート材の上記第M面部の内側に重なり、上記第1シート材の上記第L面部は、上記内側面部を構成し、上記第2シート材の上記第M面部は、上記外側面部を構成する。
【0016】
この実施形態の梱包材によれば、上記第1シート材と上記第2シート材との組立状態で、上記第1シート材の上記第1面部は、上記第2シート材の上記第1面部の外側に重なり、上記第1シート材の上記第1面部は、上記外側面部を構成し、上記第2シート材の上記第1面部は、上記内側面部を構成すると共に、上記第1シート材の上記第L面部は、上記第2シート材の上記第M面部の内側に重なり、上記第1シート材の上記第L面部は、上記内側面部を構成し、上記第2シート材の上記第M面部は、上記外側面部を構成するので、箱本体の二つの側面部を、外側面部と内側面部との二重構造とできる。そして、この箱本体の二重構造の側面部により、被梱包物の保護の必要な部分を保護することができる。
【0017】
また、一実施形態の梱包材では、
上記第1シート材の展開状態で、上記第L面部に関して第(L−1)面部と反対側に、上記第2シート材の第(M−1)面部の幅よりも小さな幅を有する第1補助面部が設けられ、
上記第2シート材の展開状態で、上記第1面部に関して第2面部と反対側に、上記第1シート材の第2面部の幅よりも小さな幅を有する第2補助面部が設けられ、
上記第1シート材と上記第2シート材との組立状態で、
上記第1シート材の上記第1補助面部は、上記第2シート材の上記第(M−1)面部の内側に重なると共に、上記第2シート材の上記第2補助面部は、上記第1シート材の上記第2面部の内側に重なる。
【0018】
この実施形態の梱包材によれば、上記第1シート材と上記第2シート材との組立状態で、上記第1シート材の上記第1補助面部は、上記第2シート材の上記第(M−1)面部の内側に重なると共に、上記第2シート材の上記第2補助面部は、上記第1シート材の上記第2面部の内側に重なるので、第1シート材の第1面部と第2面部との間の角部分と、第2シート材の第M面部と第(M−1)面部との間の角部分とをも、二重構造とできる。そして、この箱本体の二重構造の角部分により、被梱包物の角部分を保護することができる。
【0019】
また、一実施形態の梱包材では、
上記第1シート材の展開状態で、上記第1面部に関して第2面部と反対側に、上記第2シート材の第2面部の幅よりも小さな幅を有する第3補助面部が設けられ、
上記第2シート材の展開状態で、上記第M面部に関して第(M−1)面部と反対側に、上記第1シート材の第(L−1)面部の幅よりも小さな幅を有する第4補助面部が設けられ、
上記第1シート材と上記第2シート材との組立状態で、
上記第1シート材の上記第3補助面部は、上記第2シート材の上記第2面部の外側に重なると共に、上記第2シート材の上記第4補助面部は、上記第1シート材の上記第(L−1)面部の外側に重なる。
【0020】
この実施形態の梱包材によれば、上記第1シート材と上記第2シート材との組立状態で、上記第1シート材の上記第3補助面部は、上記第2シート材の上記第2面部の外側に重なると共に、上記第2シート材の上記第4補助面部は、上記第1シート材の上記第(L−1)面部の外側に重なるので、第1シート材の第L面部と第(L−1)面部との間の角部分と、第2シート材の第1面部と第2面部との間の角部分とをも、二重構造とできる。そして、この箱本体の二重構造の角部分により、被梱包物の角部分を保護することができる。
【発明の効果】
【0021】
この発明の梱包材によれば、箱本体の複数の側面部のうちの全てでなく少なくとも一つの側面部は、外側面部と内側面部とを重ねて構成しているので、箱本体と被梱包物との間に、別途、保護用の部材を設ける必要がなく、また、箱本体の強度を必要最小限に設定できる。
【0022】
また、本発明によれば、箱本体を被せる冷蔵庫の梱包材において、冷蔵庫を輸送トラック等の高さのある荷台より、冷蔵庫の背面を荷台角に当てて滑り下ろされる場合にダメージが発生する。これを防ぐために段ボールの材料強度を上げることなく、さらに冷蔵庫(非梱包物)の背面に別の段ボールを追加して用いることなく、背面の強度を必要最小限に設計することが出来る。
【0023】
すなわち、2重になる部分を一部の面とすることで、それ以外の面の強度確保のためダブル段ボールを用いることなく、シングル段ボールにてダブル段ボール同等の強度を実現できる。と同時に、強度が必要ない側面部分にシングル段ボールを構成できる。
【0024】
そして、“角”部分の一部については二重とすることで、荷台の角によるダメージ特徴である「場所が特定できない直線的な打痕」に対して、箱本体側面の“角”部分での強度アップを図りつつ広範囲な保護が実現できる。さらに2重の段ボールで左右側面を補強に加えて、左右“角”部分も補強することで、前後の荷台の角によるダメージによる打痕についても保護が可能であるため、全体的にトータルな保護が可能となる。
【0025】
さらに、テープ等の異種材料を用いることなく、箱本体を構成できるので、リサイクルし易く環境に配慮した梱包材を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】冷蔵庫の梱包組立を示す説明図である。
【図2】本発明の第1実施形態の箱本体の斜視図である。
【図3A】箱本体の上部からみた断面部図である。
【図3B】箱本体の展開図である。
【図4A】本発明の第2実施形態の箱本体の上部からみた断面部図である。
【図4B】箱本体の展開図である。
【図5A】本発明の第3実施形態の箱本体の上部からみた断面部図である。
【図5B】箱本体の展開図である。
【図6A】本発明の第4実施形態の箱本体の上部からみた断面部図である。
【図6B】箱本体の展開図である。
【図7A】本発明の第5実施形態の箱本体の上部からみた断面部図である。
【図7B】箱本体の展開図である。
【図8A】本発明の第6実施形態の箱本体の上部からみた断面部図である。
【図8B】箱本体の展開図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
【0028】
(第1の実施形態)
図1は、この発明の梱包材の使用状態を示す斜視図を示している。この梱包材は、(外装箱などの)箱本体4を有し、この箱本体4は、被梱包物としての冷蔵庫2の周囲を覆う。冷蔵庫2の標準的な梱包方法を説明すると、重量物である冷蔵庫2を、下部緩衝材を含む底台組立品1に載せ、ポリ袋3に続いて箱本体4を被せる。その後、上部緩衝材5を設置して、仮想線に示すようにテープ6にて封緘する。最後に、PPバンド7にて底台組立品1と箱本体4とを結束する。なお、図1中の矢印F方向は、冷蔵庫2の前側(扉側)を示す。
【0029】
図2に示すように、上記箱本体4は、環状に連続して配置された4つの側面部41と、各側面部41の上部に接続された4つの天板42とを有する。4つの天板42は、折り畳まれて、箱本体4の天面部を形成する。4つの側面部41のうちの冷蔵庫2の前側(F方向)に位置する一つの側面部41は、外側面部41aと、この外側面部41aの内側に配置された内側面部41bとを、重ねて構成している。
【0030】
図3Aと図3Bに示すように、上記箱本体4は、一枚のシート材50を環状に組み立てて構成されている。このシート材50は、例えば、段ボール材や樹脂材からなる。シート材50は、展開状態で、直列に順に連続して配置された第1面部51、第2面部52、第3面部53、第4面部54および第5面部55を有する。
【0031】
上記シート材50の組立状態で、第1面部51は、第5面部55の外側に重なり、第1面部51は、上記外側面部41aを構成し、第5面部は、上記内側面部41bを構成する。つまり、第1面部51と第5面部55とは、一つの側面部41を構成し、第2面部52、第3面部53および第4面部54は、それぞれ、一つの側面部41を構成する。
【0032】
上記第1面部51から上記第4面部54のそれぞれの上部には、上記天板42を設けている一方、第5面部55の上部には、天板42を設けていない。このため、天板42の折畳みを容易にして、シート材50の組立性を向上できる。
【0033】
上記第5面部55(の外面部)の幅は、上記第1面部51(の内面部)の幅と略同じである。ここで、「幅」とは、第1面部51から第5面部55の配列方向の長さをいう。第1面部51と第5面部55とは、例えば接着剤により接合される(グルー接合という)。
【0034】
上記構成の梱包材によれば、上記箱本体4の複数の側面部41のうちの全てでなく一つの側面部41は、上記外側面部41aと上記内側面部41bとを重ねて構成しているので、この外側面部41aと内側面部41bとの二重構造にて、冷蔵庫2の一部を覆う。このため、この冷蔵庫2の一部に、外部から過大な力が加わっても、この外力を外側面部41aと内側面部41bとの二重構造により吸収して、この冷蔵庫2の一部には、外力による打痕が発生しない。例えば、冷蔵庫2を斜めに倒して移動する時に冷蔵庫2を膝で押すことにより、冷蔵庫2に過大な力が加わり、または、冷蔵庫2をトラック等の高い荷台より降ろす時にこの荷台の角により、冷蔵庫2に過大な力が加わっても、この外力を二重構造により吸収する。したがって、箱本体4と冷蔵庫2との間に、別途、保護用の部材を設ける必要がなくて、梱包材を冷蔵庫2に梱包し易く、また、梱包材のコストを低減できる。
【0035】
また、上記外側面部41aと内側面部41bとの二重構造は、箱本体4の全ての側面部41に用いられていないため、強度の必要な側面部41にのみ二重構造を用いる一方、強度の必要のない側面部41に通常の一重構造を用いることができる。したがって、箱本体4の強度を必要最小限に設定できて、箱本体4のコストを低減できる。
【0036】
上記構成の梱包材によれば、上記シート材50の組立状態で、上記第1面部51は、上記第5面部55の外側に重なり、上記第1面部51は、上記外側面部41aを構成し、上記第5面部55は、上記内側面部41bを構成するので、箱本体4の一つの側面部41を、外側面部41aと内側面部41bとの二重構造とできる。そして、この箱本体4の二重構造の側面部41により、冷蔵庫2の保護の必要な部分を保護することができる。つまり、冷蔵庫2の意匠上最も重要な部分である前側面部41を確実に保護することができる。また、箱本体4は、一枚のシート材50にて構成されるので、箱本体4の組立が容易になる。
【0037】
(第2の実施形態)
図4Aと図4Bは、この発明の梱包材の第2の実施形態を示している。上記第1の実施形態と相違する点を説明すると、この第2の実施形態では、シート材に第1補助面部が設けられている。なお、上記第1の実施形態と同一の符号は、上記第1の実施形態と同じ構成であるため、その説明を省略する。
【0038】
図4Aと図4Bに示すように、この箱本体4Aのシート材50Aは、展開状態で、第5面部55に関して第4面部54と反対側に、第1補助面部56を設けている。この第1補助面部56(の外面部)の幅は、第2面部52(の内面部)の幅よりも小さい。第1補助面部56(の外面部)の幅は、例えば、第2面部52(の内面部)の幅に対して、1/6から1/4の大きさである。第1補助面部56の上部には、天板42を設けていない。
【0039】
上記シート材50Aの組立状態で、上記第1補助面部56は、第2面部52の内側に重なる。第1補助面部56と第2面部52とは、例えば接着剤により接合される(グルー接合という)。
【0040】
上記構成の梱包材によれば、上記シート材50Aの組立状態で、上記第1補助面部56は、上記第2面部52の内側に重なるので、シート材50Aの第1面部51と第2面部52との間の角部分をも、二重構造とできる。そして、この箱本体4Aの二重構造の角部分により、冷蔵庫2の角部分を保護することができる。つまり、冷蔵庫2の前面部の左右一方のドアコーナー部を確実に保護することができる。例えば、荷台の角によるダメージ特徴である「場所が特定できない直線的な打痕」に対して、箱本体4Aの角部分での強度アップを図っているため、箱本体4Aによる広範囲な保護が実現できる。
【0041】
なお、第1補助面部56(の外面部)の幅は、第1補助面部56と第2面部52との接合性と、第1面部51と第2面部52との間の角部分の補強性とを、同時に満たすことができれば、どのような大きさであってもよい。
【0042】
(第3の実施形態)
図5Aと図5Bは、この発明の梱包材の第3の実施形態を示している。上記第2の実施形態と相違する点を説明すると、この第3の実施形態では、シート材に第2補助面部が設けられている。なお、上記第1、上記第2の実施形態と同一の符号は、上記第1、上記第2の実施形態と同じ構成であるため、その説明を省略する。
【0043】
図5Aと図5Bに示すように、この箱本体4Bのシート材50Bは、展開状態で、第1面部51に関して第2面部52と反対側に、第2補助面部57を設けている。この第2補助面部57(の内面部)の幅は、第4面部54(の外面部)の幅よりも小さい。第2補助面部57(の内面部)の幅は、例えば、第4面部54(の外面部)の幅に対して、1/6から1/4の大きさである。第2補助面部57の上部には、天板42を設けていない。
【0044】
上記シート材50Bの組立状態で、上記第2補助面部57は、第4面部54の外側に重なる。第2補助面部57と第4面部54とは、例えば接着剤により接合される(グルー接合という)。
【0045】
上記構成の梱包材によれば、上記シート材50Bの組立状態で、上記第2補助面部57は、上記第4面部54の外側に重なるので、シート材50Bの第4面部54と第5面部55との間の角部分をも、二重構造とできる。そして、この箱本体4Bの二重構造の角部分により、冷蔵庫2の角部分を保護することができる。つまり、第1、第2補助面部56,57により、冷蔵庫2の前面部の左右両方のドアコーナー部を確実に保護することができる。例えば、冷蔵庫2の左右幅より大きいトラックの荷台の角などでの、位置を特定できない広範囲で直線的な打痕を防ぐことができる。
【0046】
なお、第2補助面部57(の内面部)の幅は、第2補助面部57と第4面部54との接合性と、第4面部54と第5面部55との間の角部分の補強性とを、同時に満たすことができれば、どのような大きさであってもよい。
【0047】
(第4の実施形態)
図6Aと図6Bは、この発明の梱包材の第4の実施形態を示している。上記第1の実施形態と相違する点を説明すると、この第4の実施形態では、箱本体は2枚のシート材から構成されている。なお、上記第1の実施形態と同一の符号は、上記第1の実施形態と同じ構成であるため、その説明を省略する。
【0048】
図6Aと図6Bに示すように、箱本体4Cは、第1シート材10Cと第2シート材20Cとを環状に組み立てて構成されている。この第1、第2シート材10C,20Cは、例えば、段ボール材や樹脂材からなる。
【0049】
上記第1シート材10Cは、展開状態で、直列に順に連続して配置された第1面部11、第2面部12および第3面部13を有する。上記第2シート材20Cは、展開状態で、直列に順に連続して配置された第1面部21、第2面部22および第3面部23を有する。
【0050】
上記第1シート材10Cと上記第2シート材20Cとの組立状態で、第1シート材10Cの第1面部11は、第2シート材20Cの第1面部21の外側に重なり、第1シート材10Cの第1面部11は、外側面部41aを構成し、第2シート材20Cの第1面部21は、内側面部41bを構成する。また、第1シート材10Cの第3面部13は、第2シート材20Cの第3面部23の内側に重なり、第1シート材10Cの第3面部13は、内側面部41bを構成し、第2シート材20Cの第3面部23は、外側面部41aを構成する。
【0051】
つまり、第1シート材10Cの第1面部11と第2シート材20Cの第1面部21とは、一つの側面部41を構成し、第1シート材10Cの第3面部13と第2シート材20Cの第3面部23とは、一つの側面部41を構成し、第1シート材10Cの第2面部12は、一つの側面部41を構成し、第2シート材20Cの第2面部22は、一つの側面部41を構成する。
【0052】
上記第1シート材10Cの第1と第2面部11,12、および、上記第2シート材20Cの第2と第3面部22,23のそれぞれの上部には、上記天板42を設けている。一方、第1シート材10Cの第3面部13、および、第2シート材20Cの第1面部21のそれぞれの上部には、天板42を設けていない。このため、天板42の折畳みを容易にして、第1、第2シート材10C,20Cの組立性を向上できる。
【0053】
上記第1シート材10Cの第1面部11(の内面部)の幅は、上記第2シート材20Cの第1面部21(の外面部)の幅と略同じである。上記第1シート材10Cの第3面部13(の外面部)の幅は、上記第2シート材20Cの第3面部23(の内面部)の幅と略同じである。ここで、「幅」とは、第1面部11,21から第3面部13,23の配列方向の長さをいう。第1シート材10Cの第1面部11と、第2シート材20Cの第1面部21とは、例えば接着剤により接合される(グルー接合という)。第1シート材10Cの第3面部13と、第2シート材20Cの第3面部23とは、例えば接着剤により接合される(グルー接合という)。
【0054】
上記構成の梱包材によれば、第1シート材10Cと第2シート材20Cとの組立状態で、第1シート材10Cの第1面部11は、第2シート材20Cの第1面部21の外側に重なり、第1シート材10Cの第1面部11は、外側面部41aを構成し、第2シート材20Cの第1面部21は、内側面部41bを構成すると共に、第1シート材10Cの第3面部13は、第2シート材20Cの第3面部23の内側に重なり、第1シート材10Cの第3面部13は、内側面部41bを構成し、第2シート材20Cの第3面部23は、外側面部41aを構成するので、箱本体4Cの二つの側面部41,41を、外側面部41aと内側面部41bとの二重構造とできる。そして、この箱本体4Cの二重構造の側面部41,41により、冷蔵庫2の保護の必要な部分を保護することができる。
【0055】
例えば、第1面部11,21による二重構造を、箱本体4Cの前面部に割り当てて梱包することで、冷蔵庫2の意匠上最も重要な部分である前面部を確実に保護することができる。また、第3面部13,23による二重構造を、箱本体4Cの背面部に割り当てて梱包することで、冷蔵庫2の運送時に保護が必要な背面部を確実に保護することができる。
【0056】
もしくは、第1面部11,21による二重構造と、第3面部13,23による二重構造とを、箱本体4Cの左右側面部に割り当て梱包することで、冷蔵庫2の左右側面部を保護することができる。なお、冷蔵庫2の前面部には、さらに保護効果の高い緩衝材等を用いて補強することで最適な梱包材を構成することができる。
【0057】
(第5の実施形態)
図7Aと図7Bは、この発明の梱包材の第5の実施形態を示している。上記第4の実施形態と相違する点を説明すると、この第5の実施形態では、第1シート材に第1補助面部が設けられ、第2シート材に第2補助面部が設けられている。なお、上記第4の実施形態と同一の符号は、上記第4の実施形態と同じ構成であるため、その説明を省略する。
【0058】
図7Aと図7Bに示すように、この箱本体4Dの第1シート材10Dは、展開状態で、第3面部13に関して第2面部12と反対側に、第1補助面部15を設けている。この第1補助面部15(の外面部)の幅は、第2シート材20Dの第2面部22(の内面部)の幅よりも小さい。第1補助面部15(の外面部)の幅は、例えば、第2面部22(の内面部)の幅に対して、1/6から1/4の大きさである。第1補助面部15の上部には、天板42を設けていない。
【0059】
この箱本体4Dの第2シート材20Dは、展開状態で、第1面部21に関して第2面部22と反対側に、第2補助面部25を設けている。この第2補助面部25(の外面部)の幅は、第1シート材10Dの第2面部12(の内面部)の幅よりも小さい。第2補助面部25(の外面部)の幅は、例えば、第2面部12(の内面部)の幅に対して、1/6から1/4の大きさである。第2補助面部25の上部には、天板42を設けていない。
【0060】
上記第1シート材10Dと上記第2シート材20Dとの組立状態で、第1シート材10Dの第1補助面部15は、第2シート材20Dの第2面部22の内側に重なると共に、第2シート材20Dの第2補助面部25は、第1シート材10Dの第2面部12の内側に重なる。第1補助面部15と第2面部22とは、例えば接着剤により接合される(グルー接合という)。第2補助面部25と第2面部12とは、例えば接着剤により接合される(グルー接合という)。
【0061】
上記構成の梱包材によれば、上記第1シート材10Dと上記第2シート材20Dとの組立状態で、第1シート材10Dの第1補助面部15は、第2シート材20Dの第2面部22の内側に重なると共に、第2シート材20Dの第2補助面部25は、第1シート材10Dの第2面部12の内側に重なるので、第1シート材10Dの第1面部11と第2面部12との間の角部分と、第2シート材20Dの第3面部23と第2面部22との間の角部分とをも、二重構造とできる。そして、この箱本体4Dの二重構造の角部分により、冷蔵庫2の角部分を保護することができる。つまり、冷蔵庫2の前面部の左右一方のドアコーナー部と、冷蔵庫2の背面部の左右一方のドアコーナー部とを確実に保護することができる。例えば、荷台の角によるダメージ特徴である「場所が特定できない直線的な打痕」に対して、箱本体4Dの角部分での強度アップを図っているため、箱本体4Dによる広範囲な保護が実現できる。
【0062】
なお、第1補助面部15(の外面部)の幅は、第1補助面部15と第2面部22との接合性と、第2面部22と第3面部23との間の角部分の補強性とを、同時に満たすことができれば、どのような大きさであってもよい。第2補助面部25(の外面部)の幅は、第2補助面部25と第2面部12との接合性と、第1面部11と第2面部12との間の角部分の補強性とを、同時に満たすことができれば、どのような大きさであってもよい。
【0063】
(第6の実施形態)
図8Aと図8Bは、この発明の梱包材の第6の実施形態を示している。上記第5の実施形態と相違する点を説明すると、この第6の実施形態では、第1シート材に第1補助面部が設けられ、第2シート材に第2補助面部が設けられている。なお、上記第4、上記第5の実施形態と同一の符号は、上記第4、上記第5の実施形態と同じ構成であるため、その説明を省略する。
【0064】
図8Aと図8Bに示すように、この箱本体4Eの第1シート材10Eは、展開状態で、第1面部11に関して第2面部12と反対側に、第3補助面部16を設けている。この第3補助面部16(の内面部)の幅は、第2シート材20Eの第2面部22(の外面部)の幅よりも小さい。第3補助面部16(の内面部)の幅は、例えば、第2面部22(の外面部)の幅に対して、1/6から1/4の大きさである。第3補助面部16の上部には、天板42を設けていない。
【0065】
この箱本体4Eの第2シート材20Eは、展開状態で、第3面部23に関して第2面部22と反対側に、第4補助面部26を設けている。この第4補助面部26(の内面部)の幅は、第1シート材10Eの第2面部12(の外面部)の幅よりも小さい。第4補助面部26(の内面部)の幅は、例えば、第2面部12(の外面部)の幅に対して、1/6から1/4の大きさである。第4補助面部26の上部には、天板42を設けていない。
【0066】
上記第1シート材10Eと上記第2シート材20Eとの組立状態で、第1シート材10Eの第3補助面部16は、第2シート材20Eの第2面部22の外側に重なると共に、第2シート材20Eの第4補助面部26は、第1シート材10Eの第2面部12の外側に重なる。第3補助面部16と第2面部22とは、例えば接着剤により接合される(グルー接合という)。第4補助面部26と第2面部12とは、例えば接着剤により接合される(グルー接合という)。
【0067】
上記構成の梱包材によれば、上記第1シート材10Eと上記第2シート材20Eとの組立状態で、第1シート材10Eの第3補助面部16は、第2シート材20Eの第2面部22の外側に重なると共に、第2シート材20Eの第4補助面部26は、第1シート材10Eの第2面部12の外側に重なるので、第1シート材10Eの第2面部12と第3面部13との間の角部分と、第2シート材20Eの第1面部21と第2面部22との間の角部分とをも、二重構造とできる。そして、この箱本体4Eの二重構造の角部分により、冷蔵庫2の角部分を保護することができる。つまり、第1から第4補助面部15,25,16,26により、冷蔵庫2の前面部の左右両方のドアコーナー部と、冷蔵庫2の背面部の左右両方のドアコーナー部とを確実に保護することができる。例えば、冷蔵庫2の左右幅より大きいトラックの荷台の角などでの、位置を特定できない広範囲で直線的な打痕を防ぐことができる。
【0068】
なお、第3補助面部16(の内面部)の幅は、第3補助面部16と第2面部22との接合性と、第1面部21と第2面部22との間の角部分の補強性とを、同時に満たすことができれば、どのような大きさであってもよい。第4補助面部26(の内面部)の幅は、第4補助面部26と第2面部12との接合性と、第2面部12と第3面部13との間の角部分の補強性とを、同時に満たすことができれば、どのような大きさであってもよい。
【0069】
なお、この発明は上述の実施形態に限定されない。例えば、上記第1から上記第6の実施形態のそれぞれの特徴点を様々に組み合わせてもよい。また、被梱包物として、冷蔵庫以外に、洗濯機や棚や家具などを用いてもよい。また、梱包材の箱本体として、3つまたは5つ以上の複数の側面部を有する箱本体を用いてもよい。また、箱本体の複数の側面部のうちの全てでなく少なくとも一つの側面部を、外側面部と内側面部との二重構造により構成してもよい。
【0070】
また、上記第1から上記第3の実施形態において、上記シート材は、展開状態で、直列に順に連続して配置された第1から第N(Nは、4以上の整数)の面部を有するようにしてもよい。このとき、シート材の組立状態で、上記第1面部は、上記第N面部の外側に重なり、上記第1面部は、上記外側面部を構成し、上記第N面部は、上記内側面部を構成するようにしてもよい。
【0071】
また、上記第2、上記第3の実施形態において、上記シート材の展開状態で、上記第N面部に関して第(N−1)面部と反対側に、第2面部の幅よりも小さな幅を有する第1補助面部を設け、上記シート材の組立状態で、上記第1補助面部は、上記第2面部の内側に重なるようにしてもよい。
【0072】
また、上記第3の実施形態において、上記シート材の展開状態で、上記第1面部に関して第2面部と反対側に、第(N−1)面部の幅よりも小さな幅を有する第2補助面部を設け、上記シート材の組立状態で、上記第2補助面部は、上記第(N−1)面部の外側に重なるようにしてもよい。
【0073】
また、上記第4から上記第6の実施形態において、上記第1シート材は、展開状態で、直列に順に連続して配置された第1から第L(Lは、3以上の整数)の面部を有し、上記第2シート材は、展開状態で、直列に順に連続して配置された第1から第M(Mは、3以上の整数)の面部を有するようにしてもよい。このとき、上記第1シート材と上記第2シート材との組立状態で、上記第1シート材の上記第1面部は、上記第2シート材の上記第1面部の外側に重なり、上記第1シート材の上記第1面部は、上記外側面部を構成し、上記第2シート材の上記第1面部は、上記内側面部を構成すると共に、上記第1シート材の上記第L面部は、上記第2シート材の上記第M面部の内側に重なり、上記第1シート材の上記第L面部は、上記内側面部を構成し、上記第2シート材の上記第M面部は、上記外側面部を構成するようにしてもよい。
【0074】
また、上記第5、上記第6の実施形態において、上記第1シート材の展開状態で、上記第L面部に関して第(L−1)面部と反対側に、上記第2シート材の第(M−1)面部の幅よりも小さな幅を有する第1補助面部を設け、上記第2シート材の展開状態で、上記第1面部に関して第2面部と反対側に、上記第1シート材の第2面部の幅よりも小さな幅を有する第2補助面部を設けて、上記第1シート材と上記第2シート材との組立状態で、上記第1シート材の上記第1補助面部は、上記第2シート材の上記第(M−1)面部の内側に重なると共に、上記第2シート材の上記第2補助面部は、上記第1シート材の上記第2面部の内側に重なるようにしてもよい。
【0075】
また、上記第6の実施形態において、上記第1シート材の展開状態で、上記第1面部に関して第2面部と反対側に、上記第2シート材の第2面部の幅よりも小さな幅を有する第3補助面部を設け、上記第2シート材の展開状態で、上記第M面部に関して第(M−1)面部と反対側に、上記第1シート材の第(L−1)面部の幅よりも小さな幅を有する第4補助面部を設けて、上記第1シート材と上記第2シート材との組立状態で、上記第1シート材の上記第3補助面部は、上記第2シート材の上記第2面部の外側に重なると共に、上記第2シート材の上記第4補助面部は、上記第1シート材の上記第(L−1)面部の外側に重なるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0076】
4,4A〜4E 箱本体
41 側面部
41a 外側面部
41b 内側面部
42 天板
10C,10D,10E 第1シート材
11 第1面部
12 第2面部
13 第3面部
15 第1補助面部
16 第3補助面部
20C,20D,20E 第2シート材
21 第1面部
22 第2面部
23 第3面部
25 第2補助面部
26 第4補助面部
50,50A,50B シート材
51 第1面部
52 第2面部
53 第3面部
54 第4面部
55 第5面部
56 第1補助面部
57 第2補助面部
F 前方向

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被梱包物の周囲を覆う箱本体を備え、
この箱本体は、環状に連続して配置された複数の側面部を有し、
この複数の側面部のうちの全てでなく少なくとも一つの側面部は、外側面部と、この外側面部の内側に配置された内側面部とを、重ねて構成していることを特徴とする梱包材。
【請求項2】
請求項1に記載の梱包材において、
上記箱本体は、一枚のシート材を環状に組み立てて構成され、
このシート材は、展開状態で、直列に順に連続して配置された第1から第N(Nは、4以上の整数)の面部を有し、
上記シート材の組立状態で、上記第1面部は、上記第N面部の外側に重なり、上記第1面部は、上記外側面部を構成し、上記第N面部は、上記内側面部を構成することを特徴とする梱包材。
【請求項3】
請求項2に記載の梱包材において、
上記シート材の展開状態で、上記第N面部に関して第(N−1)面部と反対側に、第2面部の幅よりも小さな幅を有する第1補助面部が設けられ、
上記シート材の組立状態で、上記第1補助面部は、上記第2面部の内側に重なることを特徴とする梱包材。
【請求項4】
請求項3に記載の梱包材において、
上記シート材の展開状態で、上記第1面部に関して第2面部と反対側に、第(N−1)面部の幅よりも小さな幅を有する第2補助面部が設けられ、
上記シート材の組立状態で、上記第2補助面部は、上記第(N−1)面部の外側に重なることを特徴とする梱包材。
【請求項5】
請求項1に記載の梱包材において、
上記箱本体は、第1シート材と第2シート材とを環状に組み立てて構成され、
上記第1シート材は、展開状態で、直列に順に連続して配置された第1から第L(Lは、3以上の整数)の面部を有し、
上記第2シート材は、展開状態で、直列に順に連続して配置された第1から第M(Mは、3以上の整数)の面部を有し、
上記第1シート材と上記第2シート材との組立状態で、
上記第1シート材の上記第1面部は、上記第2シート材の上記第1面部の外側に重なり、上記第1シート材の上記第1面部は、上記外側面部を構成し、上記第2シート材の上記第1面部は、上記内側面部を構成すると共に、
上記第1シート材の上記第L面部は、上記第2シート材の上記第M面部の内側に重なり、上記第1シート材の上記第L面部は、上記内側面部を構成し、上記第2シート材の上記第M面部は、上記外側面部を構成することを特徴とする梱包材。
【請求項6】
請求項5に記載の梱包材において、
上記第1シート材の展開状態で、上記第L面部に関して第(L−1)面部と反対側に、上記第2シート材の第(M−1)面部の幅よりも小さな幅を有する第1補助面部が設けられ、
上記第2シート材の展開状態で、上記第1面部に関して第2面部と反対側に、上記第1シート材の第2面部の幅よりも小さな幅を有する第2補助面部が設けられ、
上記第1シート材と上記第2シート材との組立状態で、
上記第1シート材の上記第1補助面部は、上記第2シート材の上記第(M−1)面部の内側に重なると共に、上記第2シート材の上記第2補助面部は、上記第1シート材の上記第2面部の内側に重なることを特徴とする梱包材。
【請求項7】
請求項6に記載の梱包材において、
上記第1シート材の展開状態で、上記第1面部に関して第2面部と反対側に、上記第2シート材の第2面部の幅よりも小さな幅を有する第3補助面部が設けられ、
上記第2シート材の展開状態で、上記第M面部に関して第(M−1)面部と反対側に、上記第1シート材の第(L−1)面部の幅よりも小さな幅を有する第4補助面部が設けられ、
上記第1シート材と上記第2シート材との組立状態で、
上記第1シート材の上記第3補助面部は、上記第2シート材の上記第2面部の外側に重なると共に、上記第2シート材の上記第4補助面部は、上記第1シート材の上記第(L−1)面部の外側に重なることを特徴とする梱包材。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7A】
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【図7B】
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【図8A】
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【図8B】
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【公開番号】特開2012−166791(P2012−166791A)
【公開日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−26998(P2011−26998)
【出願日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】