説明

椅子型マッサージ機

【課題】 脚部又は腕部を対象とする施療を行わない場合にはこれらの身体部位を拘束せずに比較的自由な姿勢を許容すると共に、該施療を行う場合には脚部又は腕部の姿勢を整えて好適な施療を行うことができる椅子型マッサージ機を提供する。
【解決手段】
第1施療機構10が備える弧状側壁部16は、内壁部15に近接配置されて回動時に基点となる回動基部16aと、回動時に揺動する揺動端部16bと、回動基部16aから外側方へ向かう途中で前方へ湾曲して揺動端部16bへ至るまで延設されて被施療者の脚部100の背面及び外側面に対向する押圧面16cとを有し、弧状側壁部16は、アクチュエータ18により、回動基部16aを基点として揺動端部16bが内壁部15へ接近及び離反するよう回動すべく構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、座部に着座した被施療者の脚部又は腕部を施療する施療機構を有する椅子型マッサージ機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、被施療者の脚部を施療する施療機構を有する椅子型マッサージ機用のフットレストを開示するものとして、下記に示す特許文献1,2がある。このうち特許文献1は本願と同じ出願人が出願したものであって、枢軸回りに回動自在な凹状円弧面が空気袋の膨縮によって回動し、被施療者の脚部又は腕部を押圧施療する構成が開示されており、シンプルな構成によって身体部位を効果的に押圧施療することが可能となっている。また、特許文献2には、脚部を挿入する施療凹部において端部側壁が移動可能となっており、該端部側壁の内側面に設けられた空気袋の膨張により、脚部を押圧施療する構成が開示されている。
【特許文献1】特開2004−97459号公報(特に、図2参照)
【特許文献2】特許第3828717号公報(特に、図10参照)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、公知の椅子型マッサージ機においては、フットレストのみでなく座部や背凭れ部にも施療部が設けられているものがあり、被施療者の選択によって、脚部以外の身体部位のみを施療を実行することが可能である。このように脚部を施療しない場合には、脚部がフットレストによって拘束されないよう比較的自由な姿勢をとることができるようになっていることが好ましい。しかしながら、上記特許文献1,2に開示された構成の場合、脚部を挿入する凹状部分の幅方向寸法が比較的狭くなっているため、フットレストによる施療を行わない場合においても脚部に対する拘束感が拭えない。
【0004】
一方、凹状部分の幅方向寸法を単純に大きくすると、ここに挿入された脚部はフットレストにより拘束されにくく、比較的自由な姿勢をとることができる。しかしながら、フットレストによる脚部の施療を実行する場合にあっては、脚部が一定の姿勢となっていないため、適切な箇所を押圧できずに施療効果を向上することが困難となる場合がある。これに対し、凹状部分の内面に、大きく膨張可能な大容量の空気袋を設けることが考えられるが、この場合は、凹状部分の内面から遠く離れた脚部の施療対象箇所まで空気袋が膨張した後に、該空気袋が施療対象箇所を押圧することとなるため、施療対象箇所を適切に押圧できなかったり充分な押圧力を付与できない可能性がある。また、このような事情は脚部に限られるものではなく、着座した被施療者の腕部の施療においても同様のことがいえる。
【0005】
そこで本発明は、脚部又は腕部を対象とする施療を行わない場合にはこれらの身体部位を拘束しにくくすると共に、該施療を行う場合には脚部又は腕部の姿勢を整えて好適な施療を行うことができる椅子型マッサージ機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は上述したような事情に鑑みてなされたものであり、本発明に係る椅子型マッサージ機は、座部に着座した被施療者の脚部又は腕部を施療する施療機構を有する椅子型マッサージ機であって、前記施療機構は、脚部又は腕部の内側面に対向配置される内壁部と、該内壁部の外側方に配置されて弧状を成す弧状側壁部と、該弧状側壁部を回動させるアクチュエータとを備え、前記弧状側壁部は、前記内壁部に近接配置されて前記アクチュエータによる回動時に基点となる回動基部と、前記回動時に揺動する揺動端部と、前記回動基部から外側方へ向かう途中で前方へ湾曲して前記揺動端部へ至るまで延設され、被施療者の脚部又は腕部の背面及び外側面に対向する押圧面とを有し、更に前記弧状側壁部は、前記アクチュエータにより、前記回動基部を基点として前記揺動端部が前記内壁部へ接近及び離反するよう回動すべく構成されている。
【0007】
このような構成とすることにより、非施療時には脚部又は腕部を拘束せず比較的自由な姿勢をとることができると共に、施療時には、背面及び外側面から脚部又は腕部に対向する押圧面を有する弧状側壁部を回動させることにより、脚部又は腕部を内壁部側へ押動して一定の姿勢をとらせ、施療対象箇所を適切に施療することが可能である。なお本明細書において「脚部」とは、人体における股下部分をいい、上腿部、下腿部、及び足首より先の足部を含む概念として用い、「腕部」とは、人体における肩より手先側の部分をいい、上腕、前腕、手首より先の部分を含む概念として用いる。
【0008】
また、前記弧状側壁部の後方に配設されて該弧状側壁部を支持する背面板を更に備え、前記弧状側壁部の回動基部は、前記背面板の前面から所定寸法だけ離隔した位置にて該背面板により支持されていてもよい。このような構成とすることにより、弧状側壁部の回動範囲が大きくなる。即ち、弧状側壁部の一部が回動基部の支持位置よりも背面板側の後方へ位置することができ、このとき弧状側壁部はより大きく前方へ開口することとなる。従って、被施療者にとってすれば脚部又は腕部の姿勢に関する自由度が増すこととなって好適である。
【0009】
また、前記弧状側壁部の押圧面に設けられて膨張することによって脚部又は腕部に押圧刺激を与える空気袋を更に備え、該空気袋を膨張させた状態で前記弧状側壁部を前記内壁部から離反する方向へ回動させることにより、脚部又は腕部を引き揉みするよう構成されていてもよい。このような構成とすることにより、弧状側壁部の後退に伴って、空気袋が脚部表面を押圧した状態のままその押圧箇所が背面側へ移動するため、脚部又は腕部を好適に引き揉みすることができる。
【0010】
また、前記施療機構が被施療者の脚部を施療するものにあっては、脚部において足首より先の足部を保持する足保持部を更に備え、前記施療機構による引き揉みは、該足保持部によって足部を保持した状態で実行するよう構成されていてもよいし、前記施療機構が被施療者の腕部を施療するものにあっては、腕部において相対的に手先側の部位を保持する手先側保持部を更に備え、前記施療機構による引き揉みは、該手先側保持部によって手先側の部位を保持した状態で、該部位よりも肩側の部位に対して実行するよう構成されていてもよい。このような構成とすることにより、引き揉み中に円弧状側壁部が後退するように回動していても、足部又は手が保持されているため、脚部又は腕部の全体の姿勢が崩れにくく、脚部又は腕部の筋肉のみを適切に引き揉みを実現することができる。
【0011】
また、前記施療機構が被施療者の脚部を施療するものにあっては、脚部において足首より先の足部を保持する足保持部を更に備え、該足保持部と前記施療機構との相対距離を変更可能に構成されていてもよいし、前記施療機構が被施療者の腕部を施療するものにあっては、腕部において相対的に手先側の部位を保持する手先側保持部を更に備え、該手先側保持部と前記施療機構との相対距離を変更可能に構成されていてもよい。このような構成とすることにより、被施療者の体格の相違にかかわらず、脚部又は腕部の施療を行うことができる。また、足部又は手を保持した状態で相対距離を大きくすることによって脚部又は腕部のストレッチが可能であり、円弧状側壁部により脚部又は腕部を押圧した状態で相対距離を変更することによって脚部表面又は腕部表面を長手方向に沿って擦りマッサージすることも可能である。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、脚部又は腕部を対象とする施療を行わない場合にはこれらの身体部位を拘束せず比較的自由な姿勢を許容すると共に、該施療を行う場合には脚部又は腕部の姿勢を整えて好適な施療を行うことができる椅子型マッサージ機を実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態に係る椅子型マッサージ機について図面を参照しながら具体的に説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る椅子型マッサージ機を示す斜視図である。図1に示すように、この椅子型マッサージ機1は、被施療者が着座する座部2(二点鎖線で示す)、被施療者の上体を支持する背凭れ部3、被施療者の脚部を支持するフットレスト4、及び腕部を支持する肘掛け部5が備えられ、また、座部2の下方には椅子型マッサージ機1の動作を制御する制御部6(図5参照)が配設されている。これらの座部2、背凭れ部3、及びフットレスト4には、複数点から成るクッションやカバーが取り付けられるが、図1においては図示を省略している。なお、本実施の形態の説明において以下で用いる方向の概念は、文中に特に説明を付している場合を除き、椅子型マッサージ機1の座部2に着座した被施療者(図示せず)から見たときの方向の概念と一致するものとする。
【0014】
座部2は、床面に設置される基台7に支持された基礎フレーム8の上方に配設されており、本実施の形態に係る椅子型マッサージ機1にあってはこの座部2は着脱可能になっている。背凭れ部3は被施療者の上体に合わせて縦長に構成されており、その下部が座部2の後方位置にて基礎フレーム8に枢支されている。座部2の下方にて、背凭れ部3の下端部と基礎フレーム8の前部とが直動アクチュエータ9a(図5も参照)により接続されており、この直動アクチュエータ9aの伸縮駆動によって背凭れ部3は前後方向に起伏動(リクライニング)可能となっている。また、背凭れ部3の内部には縦長の空間3aが形成されており、この空間3aには被施療者の上体の背面部を押圧施療(揉み及び叩き)する背面施療機構(図示せず)が収容可能となっている。更に、座部2の左右の側方には肘掛け部5が着脱可能に設けられており、着座した被施療者は該肘掛け部5の上面に腕部を載置できるようになっている。
【0015】
座部2の前方にはフットレスト4が配設され、着座した被施療者の左右の脚部を個別に支持できるようになっている。基礎フレーム8の前側上部には枢軸8aが設けられており、フットレスト4はその上部が枢軸8aにより支持されている。このフットレスト4は、通常はこの支持箇所から下方へ垂設された状態となっているが、直動アクチュエータ9b(図5参照)の駆動により、枢軸8aを中心に下部が前後方向へ揺動するように回動可能となっている。従って、背凭れ部3を後方へ倒すと共にフットレスト4を前方へ回動させることにより、椅子型マッサージ機1を所謂フルフラットな状態とすることも可能である。
【0016】
[フットレスト]
図2はフットレスト4の構成を示す斜視図であり、図3はフットレスト4を正面側の若干上方から斜めに見下ろしたときの図面、図4はフットレスト4の平面図である。図2に示すように、フットレスト4は、被施療者の脚部のうち脹脛を施療対象とする第1施療機構10と、足首より先の足を施療対象とする第2施療機構11と、これらの施療機構10,11を支持する筐体12とから構成されている。
【0017】
筐体12は、矩形の背面板12aを備え、該背面板12aの上部左右には軸受13が上方へ向けて突設されており、基礎フレーム8に設けられた枢軸8a(図1参照)はこの軸受13によって支持される。背面板12aの左右の端辺からは、互いに対向配置された矩形の側面板12b,12bが前方へ延設されている。これらの背面板12a及び側面板12bは、何れも薄肉の樹脂製板材の外面に対し縦横に延びる複数のリブが立設されて構成されており、一定の強度を確保しつつ軽量化が図られている。そして、このような筐体12の内方上部には、被施療者の脚部のうち主に膝から足首までの下腿部を施療対象とする第1施療機構10が配設され、内方下部には足首から先の足部を施療対象又は保持対象とする第2施療機構11が配設されている。
【0018】
[第1施療機構]
まず第1施療機構10から説明すると、図2乃至図4に示すように、該第1施療機構10は、背面板12aにおける左右方向中央部分に突設されて被施療者の脚部の内側面に対向する内壁部15と、該内壁部15の左右側方に配設されて被施療者の脚部の背面及び外側面に対向する弧状側壁部16とを備えている。
【0019】
内壁部15は、背面板12aに固定された直方体形状の基部15aと、該基部15aの前面から前方へ延設された内壁部15bとを有している。該内壁部15bは、被施療者の脚部の内側面に対向する壁面15c,15cを左右に有し、該壁面15c,15cには空気袋1a,1aが配設されている。この空気袋1aは、壁面15cよりも若干小さい面積を有して排気状態で扁平形状を成し、基端20aと蛇腹状の展開端21aとを有している。そして、基端20aが展開端21aよりも基部15aに近接する(後方に位置する)ようにして配設され、給気することによって展開端21aが蛇腹状に左右の側方へ向かって展開可能になっている。
【0020】
内壁部15が有する基部15aの側部には、上下方向へ延びる枢軸17aが設けられており、この枢軸17aによって弧状側壁部16は支持されている。より詳しくは、図4に示すように、内壁部15の基部15aにおける側部の前側部分から、左右の側方へ向けてボス部17が突設されており、該ボス部17の先端に枢軸17aが備えられている。従って、この枢軸17aは、筐体12の背面板12aの前面から所定寸法Dだけ前方に離隔して位置している。そして、弧状側壁部16の一方の端部である回動基部16aはこの枢軸17aによって支持され、他方の端部である揺動端部16bは、弧状側壁部16が枢軸17aを基点に回動したときに揺動するようになっている。
【0021】
図2に示すように、弧状側壁部16は、被施療者の脚部の背面及び外側面に対向する押圧面16cを有している。該押圧面16cは、回動基部16aから外側方へ向かって延び、途中で湾曲して前方へ向かって揺動端部16bに至るまで延設されており、全体としては平面視で円弧状を成す凹面となっている。そして、押圧面16cのうち、回動基部16aから外側方へ向かって延びている部分が被施療者の脚部の背面に対向し、当該部分には脚部を背後から施療する空気袋1gが設けられている。この空気袋1gは、収縮時において扁平な矩形状を成し、給気されることによって厚みが増して脚部(特に脹脛部分)の背部に接近するように膨張する。
【0022】
また、押圧面16cのうち、前方へ向かって延びている部分が脚部の外側面に対向し、ここには空気袋1bが配設されている。この空気袋1bは、上述した空気袋1aと同様の構成であって基端20bと蛇腹状の展開端21bとを有しており、展開端21bが弧状側壁部16の揺動端部16bの前端と略一致すると共に基端20bが展開端21bより後方に位置するようにして配設されている。従って、空気袋1bに給気されると、該空気袋1bは扇状に展開し、展開端21bが内壁部15bへ近接するように膨張する。
【0023】
弧状側壁部16の後方であって、筐体12の背面板12aの前面には、弧状側壁部16を回動させるためのアクチュエータ18が設けられている。該アクチュエータ18は空気袋から成り、給排気されることによって膨張及び収縮し、膨張時には枢軸17aを回動中心として弧状側壁部16を前方又は左右中央方向へ内壁部15bに向かって揺動させる。
【0024】
図5は、椅子型マッサージ機1の機能を説明するためのブロック図であり、フットレスト4に関係する機能についてのみ図示している。図5に示すように、椅子型マッサージ機1は制御部6を備えており、この制御部6は座部2の下部などに搭載されている。椅子型マッサージ機1は、着座した被施療者が操作することのできるリモートコントローラである操作部30を備え、該操作部30は制御部6と接続されている。更に、制御部6には複数の駆動部31〜33が接続されている。
【0025】
このうち駆動部31は、図示しないポンプ及び電磁弁を有する給排気装置35に接続され、該給排気装置35は、上述した第1施療機構10が有する空気袋1a,1b,1g及び空気袋から成るアクチュエータ18の夫々とエアホースを介して接続されている。駆動部31は、制御部6からの指示に従って給排気装置35を駆動し、空気袋1a,1b,1g及びアクチュエータ18を個別に独立して膨張及び収縮させることができる。
【0026】
なお、椅子型マッサージ機1の座部2及び背凭れ部3にも適宜施療用の空気袋(図示せず)が設けてあり、これらの空気袋も給排気装置35に接続され、個々に膨張及び収縮することが可能になっている。また、背凭れ部3のリクライニング用の直動アクチュエータ9a及びフットレスト4の回動用の直動アクチュエータ9bも駆動部32を介して制御部6に接続されており、該制御部6からの指示により起伏動又は回動が自在になっている。更に、椅子型マッサージ機1は、背凭れ部3が有する空間3aに設けられた背面施療機構(図示せず)を駆動するための揉みモータ36及び叩きモータ37を備え、これらのモータ36,37は駆動部33を介して制御部6と接続されており、制御部6からの指示によって、被施療者の上体背面に対し背面施療機構により揉み又は叩きの施療を実行可能となっている。
【0027】
上述したような第1施療機構10によれば、非施療時に被施療者の脹脛を拘束しにくく比較的自由な姿勢を許容する一方、施療時には脹脛の姿勢を施療に適するように補正した上で押圧施療することができる。より具体的には、図6に示すように、空気袋1a,1b,1g及びアクチュエータ18が収縮状態(図6(a)参照)にあるときは、弧状側壁部16は前方に大きく開いた状態となっており、被施療者は弧状側壁部16に囲まれる比較的広い空間内で自由な姿勢をとることが可能である。例えば、座部2に着座した被施療者は左右の膝を開き気味にしたリラックスした姿勢をとることができ、このとき被施療者の脹脛100は、図6(a)に二点鎖線で示すように弧状側壁部16において揺動端部16bに近接する位置(空気袋1bに対向する位置)に存在している。
【0028】
一方、第1施療機構10による施療時には、駆動部31による給排気装置35の駆動によってアクチュエータ18が膨張する(図6(b)参照)。すると、弧状側壁部16が枢軸17aを基点として回動し、空気袋1gは表面を空気袋1aに対向させるように傾動すると共に空気袋1bは空気袋1aに近接するように移動する。その結果、被施療者の脹脛100は、図6(a)で示した状態から図6(b)にて二点差線で示す状態となり、空気袋1a,1b,1gを介して内壁部15bの壁面15cと弧状側壁部16の押圧面16cとに挟持されるような状態となる。この状態で空気袋1a,1b,1gの何れか又は全てへ給排気して膨縮させることにより、被施療者の脹脛100は前後左右から適切に押圧施療される。即ち、脹脛100は、内側の空気袋1aによって主に内側方から押圧され、外側の空気袋1bによって主に前方及び外側方から押圧され、背後の空気袋1gの膨張によって後方から押圧されることとなる。なお、図6(b)には空気袋1a,1b,1g及びアクチュエータ18が膨張した状態を二点鎖線で示し、収縮していた状態は実線で示している。
【0029】
また、本実施の形態に係る第1施療機構10の場合、弧状側壁部16の回動基点たる枢軸17aが、既に説明したように筐体12の背面板12aの表面から寸法D(図4参照)だけ前方へ離隔して設けられている。従って、非施療時であってアクチュエータ18が収縮しているときの弧状側壁部16は、前方から見てより一層大きく開口した状態となる。これにより、被施療者の脹脛100はより一層拘束されにくく自由な姿勢をとることが可能となっている。
【0030】
[第2施療機構]
次に、足部を施療対象又は保持対象とする第2施療機構11について説明する。図2乃至図4に示すように、第2施療機構11は、平面視で凹状を成して足部のうち踵部分に左右及び後方から対向する左右2つの踵支持壁部40と、該踵支持壁部40の前方に設けられて足部のうち足先部分に下方及び外側方から対向する足先支持壁部41と、これらに設けられた複数の空気袋1c〜1fとから構成されている。
【0031】
踵支持壁部40は、踵部分の内側面に対向する側壁面40aと外側面に対向する側壁面40bとを有し、これら一対の側壁面40a,40bは前方(足先側)へ向かうに従って互いの離隔距離が大きくなるように構成されている。そして、これら側壁面40a,40bには夫々空気袋1c,1dが取り付けられている。この空気袋1c,1dは上述した空気袋1gと同様の構成であり、収縮時において扁平な矩形状を成し、給気されることによって厚みが増して踵部分の側面に接近するように膨張する。
【0032】
足先支持壁部41は、足先部分の下面(足裏面)に対向する足裏壁面41aと外側面に対向する側壁面41bとを有し、これらの壁面41a,41bには夫々空気袋1e,1fが取り付けられている。このうち空気袋1eは、上述した空気袋1aと同様の構成であって、基端20eと蛇腹状の展開端21eとを有し、基端20eが展開端21eに対して左右方向外側に向けられて側壁面41bに近接するようにして配設されている。また、空気袋1fも、上述した空気袋1aと同様の構成であって、基端20fと蛇腹状の展開端21fとを有し、基端20fが展開端21fよりも下方に向けられて足裏壁面41aに近接するようにして配設されている。
【0033】
図5に示すように、これらの空気袋1c〜1fも、上述した給排気装置35にエアホースを介して接続されており、制御部6からの指示に従って駆動部31が給排気装置35を駆動すると、互いに独立して膨張及び収縮されるようになっている。このような第2施療機構11によれば、第1施療機構10とは独立して足首から先の足部を押圧施療することができると共に、第1施療機構10による脹脛の施療と同時に動作して、足部を押圧施療したり保持したりすることも可能である。
【0034】
例えば、踵部分に対応する空気袋1c,1dの何れか一方又は両方を膨縮させることにより、踵部分を側方から反復的に押圧施療することができ、膨張状態を維持することによって持続的な押圧施療、又は踵部分の保持を行うことができる。また、足先部分に対応する空気袋1e,1fの何れか一方又は両方を膨縮させることにより、足先部分を上下方向から反復的に押圧施療することができ、膨張状態を維持することによって持続的な押圧施療、又は足先部分の保持を行うことができる。更に、上述した第1施療機構10による施療と合わせて行えば、脹脛及び足部についての上述した押圧施療を同時に行うことが可能であり、この場合においても、上述した第1施療機構10の構成により、非施療時において自由な姿勢をとっていた被施療者の脹脛は施療時には適切に押圧施療されることとなる。
【0035】
[引き揉み施療]
このようなフットレスト4によれば、上述したような押圧施療の他、次に説明するような引き揉みと称される施療も適切に行うことができる。図7は、引き揉み施療時のフットレスト4の動作を説明するための図面であり、説明の便宜上から第2施療機構11の図示は省略してある。まず、フットレスト4に脚部が配設された状態で第1施療機構10のアクチュエータ18を膨張させ、次いで空気袋1a,1bを膨張させることにより、脹脛を押圧した状態とする(図7(a)参照)。この状態でアクチュエータ18のみを収縮させることにより、弧状側壁部16を後方へ回動させる(図7(b)参照)。このようにすることにより、弧状側壁部16に設けられた空気袋1bが、脹脛の外側面の前側部分から側方部分に至るまでの領域を押圧しながら摺動するため、この領域を引き揉み施療することができる。
【0036】
なお、アクチュエータ18の収縮に伴って空気袋1bへの給気量を増加させることにより、上記領域への押圧力を略一定に維持することができ、より好適である。また、アクチュエータ18の収縮に伴って脚部後方の空気袋1gへ給気すると、空気袋1bによって引き揉み施療がなされている状態の脚部が、膨張していく空気袋1gによって前方へ移動される。その結果、空気袋1bと脚部表面との摺動距離が大きくなり、引き揉み領域を拡大することができる。
【0037】
更に、第2施療機構11によって足部を保持した状態で上記引き揉み施療を実行することにより、より一層効果的な施療を行うことができる。即ち、本実施の形態に係るフットレスト4にあっては、非施療時に脚部が自由な姿勢をとることができるよう、第1施療機構10の弧状側壁部16は前方へ大きく開口した構成となっているため、引き揉み中にアクチュエータ18が収縮して弧状側壁部16が後退すると、被施療者の脹脛に位置ずれが生じやすくなる。しかしながら、既に説明したようにして第2施療機構11により足部を保持した状態とし、この状態で上述した第1施療機構10による引き揉みを行うと、足部が固定されているため、引き揉み中に弧状側壁部16が後退しても、脹脛の位置ずれが生じにくくなり、引き揉み施療を適切に行うことができる。
【0038】
[フットレストの伸縮機構]
図8に示すように、本実施の形態に係るフットレスト4は、更に伸縮機構50を備えており、第1施療機構10と第2施療機構11との相対距離を変更することができるようになっている。詳述すると、伸縮機構50は、一対のラックギヤ51,52とこれらに噛合するピニオンギヤ53とを備えている。一方のラックギヤ51は、筐体12の側面板12b(図4参照)の内面に固定されており、歯列を前方へ向けた状態で、その下端が側面板12bの下端に一致するようにして上下方向へ延設されている。他方のラックギヤ52は、上記ラックギヤ51の前方に配設され、第2施療機構11の側部に下部が固定されて上方へ向かって延設されており、一方のラックギヤ51と同長の歯列を有している。また、ピニオンギヤ53は、第1施療機構10の側部に支持されており、ラックギヤ51,52によって前後から挟まれるように位置してこれらと噛合している。
【0039】
また、筐体12の側面板12bの内面には、ラックギヤ51,52に対して並行に、上下方向へ延びる2本のガイド溝51a,52aが設けられている。なお、図8では視認性を考慮して筐体12の図示は省略し、ガイド溝51a,52aは二点鎖線で示している。
【0040】
一方のガイド溝51aは第1施療機構10の移動時にこれを案内するものであり、ピニオンギヤ53の回転軸芯から外側方へ突設されたガイドピン53aがガイド溝51aに遊嵌し、ピニオンギヤ53はガイド溝51aに沿って上下方向へ案内される。また、第1施療機構10には、ピニオンギヤ53の上方に配設されたローラ54が支持されており、該ローラ54にもガイド溝51aに遊嵌するガイドピン54aが回転軸芯から外側方へ突設されている。従って、第1施療機構10は、ガイドピン54a,54aがガイド溝51aに沿って案内されることにより、前後方向への移動が規制された状態で上下方向へ移動可能となっている。
【0041】
また、他方のガイド溝52aは第2施療機構11の移動時にこれを案内するものであり、上記ガイド溝51aの前側に配置されている。第2施療機構11の側部に固定されたラックギヤ52には、その外側面から突出するガイドフィン55が、ラックギヤ52の長手方向に沿って上下方向へ延設されており、このガイドフィン55はガイド溝52aに遊嵌されている。従って、第2施療機構11は、ガイドフィン55がガイド溝52aに沿って案内されることにより、前後方向への移動が規制された状態で上下方向へ移動可能となっている。
【0042】
従って、筐体12に対して第1施療機構10は、ラックギヤ51上をピニオンギヤ53が転動することにより、上方及び下方へ移動して相対的に近接及び離反可能になっている。また、第1施療機構10に対して第2施療機構11は、ピニオンギヤ53の回転によりラックギヤ52が上下方向へ移動し、相対的に近接及び離反可能になっている。また、このような構成により、ピニオンギヤ53が回転すると、第1施療機構10及び第2施療機構11は筐体12に対して同時に相対移動することとなり、筐体12に対する第2施療機構11の移動距離は第1施療機構10の移動距離の2倍となる。
【0043】
また、第1施療機構10の側部にはピニオンギヤ53の回転を規制するストッパ57が支持されている。このストッパは枢軸57aを中心に回動可能となっており、先端にはピニオンギヤ53の歯列間に嵌挿される係止爪57bを有している。そして、この係止爪57bがピニオンギヤ53の歯列間に嵌挿して係合することにより、ピニオンギヤ53は回転不能となる。このようなストッパ57は、被施療者の手動操作によって回動可能となっており、非操作時には係止爪57bがピニオンギヤ53に係合してこれを回転不能状態とし、手動操作によってピニオンギヤ53が解放されると、第1施療機構10及び第2施療機構11は相対移動可能となって、フットレスト4は伸縮動作することができる。
【0044】
フットレスト4がこのような伸縮機構50を備えることにより、被施療者の体格の如何(特に、下腿部の長さ寸法)に関わらず、その体格に適するようにフットレスト4を伸縮することができ、適切な施療を行うことが可能である。また、既に説明した第1施療機構10及び第2施療機構11による施療と伸縮機構50による伸縮動作とを組み合わせることにより、次のような施療をも実行することができる。
【0045】
例えば、第1施療機構10によって脹脛を保持した状態でフットレスト4を伸ばす(即ち、第1施療機構10を、第1施療機構10が垂下した状態では下方へ、上方へ回動させた状態で前方へ移動させる)ことにより、膝から脹脛にかけての部分を引き延ばすような施療(ストレッチ)を行うことができる。また、第2施療機構11によって足部を保持した状態でフットレスト4を伸ばす(即ち、第2施療機構11を下方へ移動させる)ことにより、膝から足部までの下腿全体をストレッチことができる。更に、第1施療機構10によって脹脛を適度に押圧した状態でフットレスト4を伸縮させることにより、施療機構10が脹脛に対して上下動し、脹脛の表面部分を擦りマッサージすることも可能である。
【0046】
なお、上述した説明では伸縮機構50を手動により動作させるものとして説明したが、ピニオンギヤ53をモータによって回転させる構成とし、制御部6からの指示によって電動で駆動する構成としてもよい。ストッパ54についても手動操作するものに換えて、電動ストッパを採用するようにしてもよい。
【0047】
[腕部施療ユニット]
上述した第1施療機構10及び第2施療機構11を備えたフットレストは、被施療者の腕部を施療する構成としても応用することができる。図9は、このような腕部施療ユニット60の構成を示す平面図である。この腕部施療ユニット60は、図2に示したフットレスト4の右半分に相当するものであり、着座した被施療者から見て右側の肘掛け部5の上面(図9中に二点鎖線で示す)に、弧状側壁部16が上方へ開いた状態で配設され、座部2に着座した被施療者の右の腕部を施療することが可能である。また、被施療者の左の腕部を施療する腕部施療ユニット60は、図9に示すものと左右対称なだけであるためここでの詳説は省略する。
【0048】
なお、この腕部施療ユニット60が備える第1施療機構10は、腕部において相対的に肩側の部位を施療・保持するものであり、第2施療機構11は、腕部において相対的に手先側の部位を施療・保持することができる手施療機構を成している。そして、図9に示す第2施療機構11は、図2に示した第2施療機構11と比べると、足先支持壁部41及び空気袋1e,1fに相当する構成がなく、踵支持壁部40及び空気袋1c,1dに相当する構成(即ち、第1施療機構10による施療対象部位に対して相対的に手先側の部位を施療するための機構)が備えられている。また、図9に示す構成のうち、図2に示されたのと同じ符号が付された部分は、図2に示された構成と同様の構造・機能を有している。
【0049】
この場合であっても、非施療時においては腕部を拘束しにくく自由な姿勢を許容する一方、施療時においては腕部の姿勢を整えて好適な施療を行うことが可能である。また、フットレスト4についての上述した説明と同様に、第1施療機構10及び第2施療機構11をスライドさせることにより、腕部に対してストレッチによる施療を行うことが可能である。
【0050】
例えば、第1施療機構10により前腕を保持し、第2施療機構11により手首より先の部分を保持し、この状態で第1施療機構10,第2施療機構11をスライドさせることによって、前腕及び手首より先の部分を引き離すようにストレッチすることが可能である。同様に、第1施療機構10が前腕のうち肩側の部位を保持し、第2施療機構11が前腕のうち手先側の部位を保持した状態で、両者をスライドすることにより、前腕全体をストレッチすることができる。第1施療機構10及び第2施療機構11が保持する部位としては、上記の他、上腕及び前腕、上腕の肩側部位及び手先側部位、などの組み合わせがあり、夫々の部位を保持して両部位間をストレッチすることが可能である。
【0051】
また、空気袋1a,1bを膨張した状態でアクチュエータ18を収縮して弧状側壁部16を後退させることにより、引き揉みを腕部に対して実行することも可能である。この場合においても、第2施療機構11によって手首より先の部分を保持した状態で引き揉みすることにより、引き揉み中に被施療者の腕部全体の姿勢が崩れにくく、前腕の筋肉のみを適切に引き揉みすることが可能である。同様に、第1施療機構10によって引き揉みする部位と第2施療機構11によって保持する部位の組み合わせとしては、上述した手首より先の部分及び前腕、前腕の手先側部位及び肩側部位、前腕及び上腕、上腕の手先側部位及び肩側部位、など様々あり、何れの場合も適切に引き揉みを実行することが可能である。
【0052】
以上に説明したように、本実施の形態に係る椅子型マッサージ機1用のフットレスト4及び腕部施療ユニット60によれば、非施療時においては被施療者の脚部及び腕部を拘束しにくく自由な姿勢をとることを許容しつつ、施療時においては脚部及び腕部の姿勢を整えて好適な施療を行うことが可能である。更に、引き揉み施療、ストレッチ、擦りマッサージ等、様々な施療が可能であり、引き揉み中の脚部及び腕部の位置ずれを抑制して適切に施療することも可能である等、優れた作用効果を奏する。
【産業上の利用可能性】
【0053】
本発明は、脚部又は腕部を対象とする施療を行わない場合にはこれらの身体部位を拘束せず比較的自由な姿勢を許容すると共に、該施療を行う場合には脚部又は腕部の姿勢を整えて好適な施療を行うことができる椅子型マッサージ機に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】本発明の実施の形態に係る椅子型マッサージ機を示す斜視図である。
【図2】図1に示す椅子型マッサージ機が備えるフットレストの構成を示す斜視図である。
【図3】フットレストを正面側の若干上方から斜めに見下ろしたときの図面である。
【図4】フットレストの正面図である。
【図5】椅子型マッサージ機の機能を説明するためのブロック図であり、主にフットレストに関係する機能についてのみ図示している。
【図6】フットレストの第1施療機構による脹脛への押圧施療動作を説明するための図面であり、(a)は弧状側壁部が後退した状態、(b)は弧状側壁部が前進し且つ施療用の空気袋が膨張した状態をそれぞれ示している。
【図7】引き揉み施療時のフットレストの動作を説明するための図面であり、第2施療機構は省略して図示してある。
【図8】フットレストが備える伸縮機構の構成を示す側面図である。
【図9】腕部施療ユニットの構成を示す平面図である。
【符号の説明】
【0055】
1 椅子型マッサージ機
1a〜1g 空気袋
4 フットレスト
6 制御部
10 第1施療機構
11 第2施療機構(足保持部,手保持部)
12a 背面板
15 内壁部
15c 壁面
16 弧状側壁部
16a 回動基部
16b 揺動端部
16c 押圧面
17a 枢軸
18 アクチュエータ
21a 展開端
21b 展開端
35 給排気装置
50 伸縮機構
60 腕部施療ユニット
100 脹脛

【特許請求の範囲】
【請求項1】
座部に着座した被施療者の脚部又は腕部を施療する施療機構を有する椅子型マッサージ機であって、前記施療機構は、脚部又は腕部の内側面に対向配置される内壁部と、該内壁部の外側方に配置されて弧状を成す弧状側壁部と、該弧状側壁部を回動させるアクチュエータとを備え、
前記弧状側壁部は、前記内壁部に近接配置されて前記アクチュエータによる回動時に基点となる回動基部と、前記回動時に揺動する揺動端部と、前記回動基部から外側方へ向かう途中で前方へ湾曲して前記揺動端部へ至るまで延設され、被施療者の脚部又は腕部の背面及び外側面に対向する押圧面とを有し、
更に前記弧状側壁部は、前記アクチュエータにより、前記回動基部を基点として前記揺動端部が前記内壁部へ接近及び離反するよう回動すべく構成されていることを特徴とする椅子型マッサージ機。
【請求項2】
前記弧状側壁部の後方に配設されて該弧状側壁部を支持する背面板を更に備え、前記弧状側壁部の回動基部は、前記背面板の前面から所定寸法だけ離隔した位置にて該背面板により支持されていることを特徴とする請求項1に記載の椅子型マッサージ機。
【請求項3】
前記弧状側壁部の押圧面に設けられて膨張することによって脚部又は腕部に押圧刺激を与える空気袋を更に備え、該空気袋を膨張させた状態で前記弧状側壁部を前記内壁部から離反する方向へ回動させることにより、脚部又は腕部を引き揉みするよう構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の椅子型マッサージ機。
【請求項4】
前記施療機構は、被施療者の脚部を施療するものであって、且つ、脚部において足首より先の足部を保持する足保持部を更に備え、前記施療機構による引き揉みは、該足保持部によって足部を保持した状態で実行するよう構成されていることを特徴とする請求項3に記載の椅子型マッサージ機。
【請求項5】
前記施療機構は、被施療者の脚部を施療するものであって、且つ、脚部において足首より先の足部を保持する足保持部を更に備え、該足保持部と前記施療機構との相対距離を変更可能に構成されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の椅子型マッサージ機。
【請求項6】
前記施療機構は、被施療者の腕部を施療するものであって、且つ、腕部において相対的に手先側の部位を保持する手先側保持部を更に備え、前記施療機構による引き揉みは、該手先側保持部によって手先側の部位を保持した状態で、該部位よりも肩側の部位に対して実行するよう構成されていることを特徴とする請求項3に記載の椅子型マッサージ機。
【請求項7】
前記施療機構は、被施療者の腕部を施療するものであって、且つ、腕部において相対的に手先側の部位を保持する手先側保持部を更に備え、該手先側保持部と前記施療機構との相対距離を変更可能に構成されていることを特徴とする請求項1乃至3及び請求項6の何れかに記載の椅子型マッサージ機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−200343(P2008−200343A)
【公開日】平成20年9月4日(2008.9.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−41036(P2007−41036)
【出願日】平成19年2月21日(2007.2.21)
【出願人】(000112406)ファミリー株式会社 (175)
【Fターム(参考)】