説明

植物成長調整樹脂・塗料

【課題】 ヒトにとって重要な草木も,時として交通の障害,衛生害虫の発生など弊害になることも多々ある。そのため国,県,市町村,企業は,樹木枝の伐採や草の除去のためには毎年多くの予算を使わざるをえなかった。又,老人や婦人は,有害紫外線を浴びながら可酷な草取り作業を余儀なくされてきた。
【解決手段】 植物成長調整塗料を開発した。このような機能性を持った塗料はいまだかつてなかった。この塗料を塗った個所から枝は伸長しない。枝の伸びの方向を決定することができる。
防草にはこの塗料を砂や樹木のチップ又その他の固形物に吹き付け又は浸漬し,コーティングしたものを草の生えては困る場所に敷き詰めることにより草の発生を防止する事ができる。環境への負荷を考慮して,これらの薬剤は,土壌微生物による消去する配合設計とした。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】

【技術分野】
国や都道府県市町村は草取りや樹木の枝伐採に多くの予算を費やしていた。又最近の公害による有害紫外線のある中,老人は日照りの下で草取りを余儀なくされていた。これらの解決のために一般に市販されている除草剤,根の忌避材,防藻剤を樹脂等の助けを得て接着固化させ長期にわたって薬剤効果を持続させる手法である。5年間に渡って,薬剤の種類,樹脂を試験してきた。防草効果と同時に環境に影響を与えないことに配慮して,除草剤などの薬剤をいかに3年程度で微生物分解をさせるかを追及した。
【背景技術】
除草剤は水に溶解して,地下に容易に浸透,河川に流れ環境を汚染して来た。薬剤を固定して長持ちさせることに留意しなかった。そのためにどれほどの,予算と労力を費やしたろうか。
樹木枝は高所に上り危険を犯し,ただ伐採するのみであった。重機移動による環境汚染も考慮しなくてはならない。
除草,樹木枝伐採の費用は,国,都道府県,市町村の予算出費に苦しんで来た。
【課題を解決するための手段】
薬剤を各種樹脂の利用により固定すること。草の固定は砂,砂利,木材チップ火山排出物,貝殻粉,各種産業廃棄物無機固形物などがある。
【発明の効果】
フィールドテストを5年間行った。シリコン樹脂をターペンで薄め,薬剤濃度を適宜変え実験した。12カ所の試験区を作り効果を毎月写真に撮った,薬剤の濃度を変えた樹脂に砂を浸漬乾燥させ,砂や砂利などの固形物を一緒に,40平方センチの大きさに区切り経時観察を行った。その結果,2年半は草の発生を押えていた。2年半を過ぎて,計画通り微生物特に子のう菌,不完全菌のトリコデルマにより侵食され,徐々に3年目には除草剤やその他の薬剤効果は減衰,消滅した試験区も出て来た。この試験区の砂をシャーレで培養すると,カビの阻止帯は全く作らなかった。また砂の上にはこの結果により,環境に影響を与えない,防草樹脂であり,技術であることを確信した。またこの防草樹脂砂を,観賞用植物に接触させ,その経過を見たが,全く影響がなかった。水仙にも接触させ実験したが一般に成育していた水仙より花の寿命,茎共に長かった。薬剤効果により,水仙の回りに草が生えていなかったのが理由ではないかと考えた。
【産業上の利用分野】
草取りや樹木枝の伐採これまでは,全くの手作業であった。どれだけの予算を使ったろうか。これからは大幅に予算を削減することが出来る。この作業の開発により,シルバー年齢の方,フリーターやニートの若者の職場を提供することにもなると想像する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
草の発生防止や樹木の成長調整を目的として,除草剤,根の忌避材,防藻剤のごとき化学品を混入した水性エマルション系の透明や不透明樹脂・塗料。
【請求項2】
草の発生防止や樹木の成長調整を目的として,除草剤,根の忌避材,防藻剤のごとき化学品を混入した溶剤系の透明や不透明塗料。
【請求項3】
草の発生防止や樹木の成長調整を目的として,除草剤,根の忌避材,防藻剤のごとき化学品を混入したシリコーンシーラントやアクリルシーラント,ウレタンシーレントのごときシーラント樹脂。
【請求項4】
草の発生防止や樹木の成長調整を目的として,除草剤,根の忌避材,防藻剤のごとき化学品を混入した各種塗料用下塗り透明シーラー。
【請求項5】
草の発生防止や樹木の成長調整目的として,除草剤,根の忌避材,防藻剤のごとき化学品を混入した重油や石炭から取り出した樹脂類。
【請求項6】
草の発生防止や樹木の成長調整を目的として,除草剤,根の忌避材,防藻剤のごとき化学品を混入したでん粉のり,松ヤニ,うるし,葛,長いものごとき植物樹脂。
【請求項7】
草の発生防止や樹木の成長調整を目的として,除草剤,根の忌避材,防藻剤のごとき化学品を混入したセラックニスごとき動物樹脂・塗料。
【請求項8】
草の発生防止や樹木の成長調整を目的として除草剤,根の忌避材,防藻剤のごとき化学品を混入したロウやパラフィンワックス。
【請求項9】
草の発生防止や樹木の成長の調整を目的とした除草剤,根の忌避材,防藻剤のごとき化学品を混入した高分子樹脂塗料。
【請求項10】
草の発生防止や樹木の幹,枝の成育,成長の調整を目的とした除草剤,根の忌避材,防藻剤のごとき化学品を混入した合成樹脂ニス・塗料。
【請求項11】
草の発生防止や樹木の成長を調整することを目的とした除草剤,根の忌避剤,防藻剤を混入したポリビニルアルコールのごとき各種合成樹脂。
【請求項12】
草の発生防止や樹木の成長を調整することを目的とした除草剤,根の忌避剤,防藻剤を混入した合成樹脂ワックス,油脂ワックス。
【請求項13】
除草剤,根の忌避剤,防藻剤を,カビ等の土壌微生物から守るためにオルトフェニルフェノールやチアベンダゾールやポリリジン等環境に害を与えない厚生労働省認定の食品添加物防カビ剤を混入した上記各種樹脂や塗料。
【請求項14】
防草は砂等の固形物に塗布,浸漬コーティングしてその固形物を敷き詰める又樹木枝の成育調整は直接ハケやコンプレッサー等での噴霧方式でも塗布可能な粘度調整してあること,屋外での樹木枝への塗布は,雨水で湿っている場合でも塗布可能なような設計である樹脂・塗料。
【請求項15】
防草,樹木枝調整剤共,長期残留して環境に影響を与えないように約3年間でカビ等の微生物侵食により消滅する設計の樹脂・塗料。
【請求項16】
防草性能を芝などの,背の低い草だけを生えさせるように,樹脂や塗料中の薬剤濃度を変化させるよう設計した樹脂・塗料。

【公開番号】特開2007−77376(P2007−77376A)
【公開日】平成19年3月29日(2007.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−296883(P2005−296883)
【出願日】平成17年9月11日(2005.9.11)
【出願人】(593158515)
【出願人】(503092364)
【Fターム(参考)】