説明

植物補光照明装置

【課題】植物補光照明装置において、新たな誘虫要因を付加することなく既存の装置に簡単な構成を付加するだけで安価かつ効率的に害虫を捕殺することができる。
【解決手段】植物補光照明装置1は、光源3と、光源3の光を反射する光反射板4と、光源3及び光反射板4を収納する筐体5と、を備え、光反射板4は光源3の光の一部を筐体5内へ透過させる光透過部40を備え、筐体5は光透過部40を透過した光を筐体5外へ放出して虫Xを誘引すると共に、虫Xを筐体5内へ引き入れるための開口部51及び虫Xを捕獲する捕獲部52を備える。また、捕獲部52は、光源3から放出された熱を伝導可能に構成され、捕獲部52に捕獲された虫Xは光源3から伝導された熱によって殺虫・乾燥される。このように、虫Xの誘引・捕殺において、光源3から放出された光及び熱が利用されるので、簡単な構成により害虫を捕殺することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、植物に対して照明光を照射する植物補光照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、植物に対して人為的に照明光を照射して昼間の太陽光を補うこと等により、花や葉の色合いを向上させたり、植物の開花時期(又は出荷時期)を調整するための植物補光照明装置が知られている。このような照明装置を用いた植物の補光は、一般に夕方から日没又は夜明け前に実施されることが多い。しかし、これらの時間帯には虫の活動が活発になるので、補光用の照明光によって多くの虫が誘引され、これらの虫によって植物が食害やウイルス性の病気の媒介等の被害を受けることがある。
【0003】
上記のような被害を低減するために、植物から少し離れた位置に、例えば、特許文献1に示されるような、誘虫(紫外線)ランプ等を備えた捕虫装置を設置して虫を駆除する方法が考えられる。この捕虫装置は、虫を誘引する光を発する虫誘引部及び虫を加熱して捕殺する虫加熱部を備えている。また、上記の虫加熱部は赤外線レーザ発振器を備えていて、虫誘引部に誘引された虫に対して赤外線を放射することによって虫を捕殺する。
【0004】
また、栽培植物に対する補光を行うと共に、虫による被害を低減することができる照明装置として、例えば、特許文献2に示されるように、波長580〜700nmに発光ピークを有する光を放射する第1の光源及び波長700〜800nmに発光ピークを有する光を放射する第2の光源を備えた照明装置がある。この照明装置は、第1の光源から照射される光により、夜蛾の防除効果を得て、第2の光源から照射される光により、植物の開花及び生長促進効果を得るようにしている。
【特許文献1】特開2003−339291号公報
【特許文献2】特開2004−93号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に示されるような捕虫装置を設置すると、植物補光照明装置の他に新たな誘虫要因を付加することになるので、植物補光用の光以上に多くの虫を誘引してしまうことがある。また、この捕虫装置は虫を効果的に捕殺できるように、比較的サイズの大きな虫誘引部等を備えているので、その設置位置によっては昼間の太陽光を遮蔽して植物の生長を妨げてしまうことがある。
【0006】
また、特許文献2に示された照明装置は、2種類の光源を用いているので、省エネに好ましくなく、また、特定の波長成分の光を放射する光源が使用されるので、ユーザは光源の種類を自由に選択することができず、結果として栽培する植物の品種も限定されてしまう。また、第1の光源から照射される光に忌避性のない虫に対しては効果がなく、植物の近くに飛翔してきたような虫を捕殺することはできない。
【0007】
本発明は、上記課題を解決するものであり、新たな誘虫要因を付加することなく、既存の植物補光照明装置に簡単な構成を付加するだけで、安価、かつ効率的に害虫を捕殺することができる植物補光照明装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、植物に対して光を照射する光源と、前記光源から照射された光を植物の方向へ反射する光反射板と、前記光源及び光反射板を収納する筐体と、を備えた植物補光照明装置において、前記光反射板は、前記光源からの光の一部を前記筐体内へ透過させる光透過部を備え、前記筐体は、前記光透過部を透過した光を前記筐体外へ放出して虫を誘引すると共に、誘引された虫を前記筐体内へ引き入れるための開口部と、前記筐体内に引き入れられた虫を捕獲する捕獲部と、を備え、前記捕獲部は、前記光源から放出された熱を伝導可能に構成され、該捕獲部に捕獲された虫が前記光源から伝導された熱によって殺虫及び乾燥されるようにしたものである。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1に記載の植物補光照明装置虫において、前記開口部の形状が、虫の入口部が広く、出口部が狭くなるように形成されているものである。
【0010】
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の植物補光照明装置において、前記捕獲部の内表面が拡散反射面であるものである。
【0011】
請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の植物補光照明装置において、前記筐体の外表面が、青色、黄色、桃色又はこれらの色を任意に組み合わせた色に着色されているものである。
【発明の効果】
【0012】
請求項1の発明によれば、植物補光用の光源から照射された光の一部を利用して虫を捕獲部へ誘引すると共に、捕獲部内の虫を光源から放出された熱を利用して殺虫することができる。従って、新たな誘虫要因となる光源を設けたり、別個の加熱殺虫手段等を設ける必要がなく、簡単な構成により安価、かつ効率的に害虫を捕殺することができる。
【0013】
請求項2の発明によれば、開口部の形状が、筐体外から筺体内へ虫が容易に侵入でき、筺体内から筺体外へ出難いように形成されているので、捕獲部の捕虫効率が向上する。
【0014】
請求項3の発明によれば、光源から照射された光のうち、光透過部を透過して捕獲部に入射した光が、捕獲部の内表面で拡散反射することにより、捕獲部内に光が均一に分散する。そのため、筺体に複数の開口部が設けられているとき、各開口部から筺体外へ放出される光の強度が均一になり、装置周辺に居る虫は、その存在位置に限らずに等しい確率で各開口部に誘引される。従って、特定の開口部に虫が集中することがなく、装置全体として誘虫効率が向上する。
【0015】
請求項4の発明によれば、昼間に太陽光が筐体の外表面を照らしているとき、筐体の外表面に着色された色彩によって昼行性の虫が誘引される。このように、昼間に筐体の外表面に虫を誘引しておくと、夕方になって、植物に対する補光が開始され、開口部から光が放出されたとき、開口部から筐体内の捕獲部へ虫を効率的に誘導することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の一実施形態に係る植物補光照明装置について、図1及び図2を参照して説明する。本実施形態の植物補光照明装置1は、栽培される植物2に対して光を照射する光源3と、この光源3から照射された光を植物2の方向へ反射する光反射板4と、光源3及び光反射板4を収納する筐体5と、を備えている。植物補光照明装置1は、植物2が載置される栽培用ベンチ7の上部又は斜め上部の少なくとも一方に設置される。なお、上記の植物2は、特に限定されるものではないが、一般に照明光の補光によって品質が向上し、また虫による被害を受け易い植物である。
【0017】
光源3は、栽培用ベンチ7の長辺に対して平行に設置することができる直管タイプの光源であり、強光度の光を照射すると共に、虫を殺すことができる程度の熱を放射することができる必要がある。また、光源3から照射される光の波長は、栽培される植物2の性質に応じて決定されるが、少なくとも駆除対象となる害虫を誘引する波長を含む必要がある。なお、単位電力に対する植物の光合成効率の観点から、光源3には略500〜700nm付近の光成分を多く含む光を照射する高輝度放電灯等を用いることが好ましい。
【0018】
光反射板4は、光源3から照射される光を効果的に栽培用ベンチ7の方向へ反射できるように、直管タイプの光源3を巻き込むような略樋形状に形成されている。この略樋形状の光反射板4は、高反射処理された帯長状の平面板が、その長辺に垂直な断面が凹状となるようにプレス加工等されることによって形成される。また、光反射板4の原型である平面板には、熱伝導性の高い金属板が用いられる。
【0019】
また、光反射板4の長辺に垂直な断面における端部には、光源3から照射された光の一部を筐体5内へ透過させる光透過部40が設けられている。この光透過部40は、光反射板4に所定の間隔で貫通孔が設けられ、光源3から入射した光を透過すると共に、筐体5内に侵入した虫が光源3側へ行かないようにするため、上記の貫通孔にガラス材や耐熱性の透光性樹脂等又は虫が通り抜けることができない程度の網目の網部材が設置されることにより形成される。また、光透過部40の設置位置及び設置数は、光反射板4の反射効率を低下させない範囲において適宜に決定される。
【0020】
筐体5は、上記の光反射板4を収容するのに十分なサイズであり、その底面に光源3から照射された光及び光反射板4で反射された光を出射するための光出射口50を有する。また、筐体5の上面及び側面には、光透過部40を透過した光を筐体5外へ放出して虫を誘引すると共に、誘引された虫を筐体5内へ引き入れるための開口部51が設けられている。
【0021】
上記の筐体5の底面と光反射板4の端部とは隙間なく接合されており、筐体5の内側面及び光反射板4の裏面(反射面の反対側の面)によって仕切られる空間は、開口部51を通って筐体5内に引き入れられた虫を閉じ込めて捕獲する捕獲部52となっている。上述のように、捕獲部52の一部を構成する光反射板4は、光源3と近い位置に配置されていて、また、熱伝導性の高い金属板から成るので、捕獲部52は、光源3から放射された熱が容易に伝導される構成となっている。なお、筐体5の材質には、例えば、アルミニウム又はステンレスといった風雨に対する十分な強度と耐久性を備えた金属材料や耐熱性の樹脂材料が用いられる。
【0022】
捕獲部52の内表面は、光源3から放射され光透過部40を透過した光が、効率的に開口部51から筐体5外へ放出されるように、高い拡散率と反射率を有するように構成されている。具体的には、捕獲部52の内側面に高反射性の白色塗装、アルミ蒸着又は銀蒸着等の表面処理を施し、更にその表面にマット状の微細な凸凹を形成するといった加工を行うこと等が考えられる。
【0023】
上記のように、捕獲部52の内表面が拡散反射面として構成されると、光源3から光透過部40を透過して捕獲部52に入射した光が、捕獲部52内で拡散反射して、捕獲部52内の全体に光が分散する。そのため、筐体5に複数の開口部51が設けられているとき、各開口部51から筐体5外へ放出される光の強度が均一になり、装置1周辺に存在する虫は、その位置に限らずに等しい確率で各開口部51に誘引される。従って、特定の開口部51のみ虫Xが集中して誘引されることがなく、植物補光照明全体として誘虫効率が向上する。
【0024】
次に、開口部51の形状について、図3(a)乃至(c)を参照して説明する。開口部51の形状は、筐体5外からの虫Xの入口部Aが広く、筐体5内へ通じる出口部Bが狭くなるように形成されている。これら入口部A及び出口部Bの口径は、捕獲対象となる虫の大きさによって適宜に決定されるが、その虫の一般的な大きさよりも若干大きい程度であることが好ましい。上記のような開口部51の形状は、図3(a)に示されるように、筐体5に所定の孔径の貫通孔が形成され、漏斗のようなテーパ状の外観を有する筒状の部材53が、テーパ形状の小径口(出口部B)側を筐体5の内側にして、大径口側(入口部A)が上記の貫通孔に接合されることにより形成される。また、部材53を構成する材料に、例えば、透光性樹脂等が用いられると、筐体5内からより多くの光(図中点線矢印)が放射されるので、誘虫効果が向上する。
【0025】
また、開口部51は、図3(b)に示されるように、テーパ状に広がった入口部Aが筐体5外に飛び出しているような形状に形成されてもよい。このとき、筐体5に形成される貫通孔の孔径は、部材53を取り付けるときよりも小さくしておくことが望ましい。また、虫導入口の内側面54に高反射処理を施しておくと、筐体5内の光(図中点線矢印)が効果的に筐体5外に放射されて、誘虫効果が向上する。
【0026】
また、より簡単に開口部51を形成する方法として、筐体5にコの字状又はc字状の切り込み55を入れ、筐体5と繋がった部分を折り曲げて、切り込まれた部分55を筐体5の内側へ押し込んで、開口部51を形成する方法もある(図3(c)参照)。また、切り込まれた部分55に高反射処理を施しておくと、上記と同様に誘虫効果が向上する。
【0027】
次に、本実施形態の植物補光照明装置1の使用態様について、上述した図面を参照して説明する。光源3から照射された光の多くは、直接又は光反射板4によって反射されて、図2の破線で示される範囲に放射され、植物2の補光に用いられる。また、光源3から照射された光のうち光透過部40を透過した光は、筐体5の内表面で拡散反射して開口部51から筐体5外へ放出される(図2の点線矢印に示す)。植物補光照明装置1の近傍に存在する虫のうち、光出射口50よりも上部に居る虫Xは、開口部51から放出される光に誘引され、開口部51から筐体5内に侵入する。上述のように、開口部51は虫Xの入口が広く、出口が狭くなるよう構成されていて、虫Xは光源3に近い光透過部40周辺に誘引されるので、開口部51を通って筐体5内に侵入した虫Xのほとんどが、筐体5外へ脱出することなく捕獲部52において捕獲される。
【0028】
また、上述のように、光反射板4は熱伝導性の高い金属材料から構成されているので、上記の捕獲部52内には光源3から放出された熱が容易に伝導される。例えば、本実施形態の植物補光照明装置1において、光源3に940Wの高圧ナトリウムランプを用いたとき、光反射板4の表面温度は100〜140℃に達することが計測された。一般的に、虫は80℃以上の温度で絶命することと考えられている。従って、開口部51を通って筐体5内に誘引された虫Xは、高温の光反射板4に触れると速やかに絶命する。また、上記の高圧ナトリウムランプの点灯時、捕獲部52の内部空間の温度は50℃以上となることが計測されており、捕獲部52内において捕獲された虫Xは、光反射板4に触れなくても、それ程長い時間を要せずに死滅する。
【0029】
上述のように、本実施形態の植物補光照明装置は、光源3から照射された光の一部を利用して、筐体5内に設けられた捕獲部52に虫Xを誘引すると共に、光源3から伝導された熱を利用して虫Xを死滅させる。従って、新たな誘虫要因となる誘虫用の光源や、捕獲された虫Xを死滅させるために殺虫手段等を設ける必要がなく、簡単な構成により安価で害虫を捕殺駆除することができる。また、捕獲部52は、光源3が点灯している間、高温が維持されるので、虫Xの屍骸の水分を奪い、屍骸の乾燥を促す。そのため、虫Xの屍骸に含まれる水分によって屍骸が腐敗して異臭を発するといったことがない。また、例えば、筐体5の底面又は側面下部に扉状の構造を設けておくと、捕殺された虫Xの残骸を簡単に廃棄することができる。
【0030】
また、筐体5の外表面を、青色、黄色、桃色又はこれらの色を任意に組み合わせた色等、捕獲対象となる虫の性質に適応した誘引色に着色する塗装を施したり、その誘引色のシートを貼り付けてもよい。例えば、図4(a)乃至(c)に示されるように、筐体5の外表面のいずれかに、上記の誘引色を適宜に組み合わせた縞模様状の塗装等を施したり(図4(a)(c))、モザイク模様のように不規則な誘引色のパッチを重ねた塗装やシートの貼り付けがなされてもよい(図4(b))。なお、図4(a)乃至(c)に示される配色や模様は例示であり、実際に筐体5の外表面に施される配色等はこれらに限定されない。また、捕獲対象の虫が複数種であるときは、筐体5を構成する各面が、夫々異なる誘引色又は異なる誘引色を組み合わせた模様等に着色されていてもよい。
【0031】
筐体5の外表面を上記のような着色等を施しておくと、昼間に太陽光が筐体5の外表面を照らしているときに、筐体5の外表面の色彩により、特に昼行性の虫が誘引される。このようにして、昼間に筐体5の外表面に虫を誘引しておくと、夕方になって、植物に対する補光が開始され、開口部51から光が放出されたとき、開口部51から筐体5内の捕獲部52へ効率的に虫が誘導される。
【0032】
本実施形態の植物補光照明装置1の捕獲対象となる虫Xには、例えば、アブラムシ類、カメムシ類、チョウバエ類、ノミバエ類、コバエ類、ミカンキイロアザミウマ、ミナミキイロアザミウマのようなアザミウマ類、マメハモグリバエ、トマトハモグリバエ、ナスハモグリバエのようなハモグリバエ類、シルバーリーフコナジラミ、オンシツコナジラミのようなコナジラミ類、オオタバコガ、シロイチモジヨトウのような夜蛾類等が挙げられる。特に、アザミウマ類、ハモグリバエ類、コナジラミ類等は、昼間に植物周辺で活動することから、筐体5の外表面に着色等を施しておくことによって、効果的に捕獲される虫である。
【0033】
なお、本発明は、照明装置1に備えられた光源3から照射される光を利用して虫を誘引すると共に、照明装置1の筐体5内において虫Xを捕獲し、捕獲された虫Xを光源3から放出される熱により殺虫・乾燥するものであれば、上記構成に限られることなく種々の変形が可能である。また、本発明は、害虫駆除の必要性に鑑み、植物補光照明として使用されることを想定しているが、例えば、通常の屋外照明として使用されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の一実施形態に係る植物補光照明装置の設置例における斜視図。
【図2】上記装置における長手方向に垂直な断面図。
【図3】(a)〜(c)は上記装置における開口部の例を示す断面図。
【図4】(a)〜(c)は上記装置における筐体の外側面に施された虫を誘引する誘引色の塗装例を示す図。
【符号の説明】
【0035】
1 植物補光照明装置
2 植物
3 光源
4 光反射板
40 光透過部
5 筐体
51 開口部
52 捕獲部
A 入口部
B 出口部
X 虫

【特許請求の範囲】
【請求項1】
植物に対して光を照射する光源と、前記光源から照射された光を植物の方向へ反射する光反射板と、前記光源及び光反射板を収納する筐体と、を備えた植物補光照明装置において、
前記光反射板は、前記光源からの光の一部を前記筐体内へ透過させる光透過部を備え、
前記筐体は、前記光透過部を透過した光を前記筐体外へ放出して虫を誘引すると共に、誘引された虫を前記筐体内へ引き入れるための開口部と、前記筐体内に引き入れられた虫を捕獲する捕獲部と、を備え、
前記捕獲部は、前記光源から放出された熱を伝導可能に構成され、該捕獲部に捕獲された虫が前記光源から伝導された熱によって殺虫及び乾燥されるようにしたことを特徴とする植物補光照明装置。
【請求項2】
前記開口部の形状は、虫の入口部が広く、出口部が狭くなるように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の植物補光照明装置。
【請求項3】
前記捕獲部の内表面が拡散反射面であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の植物補光照明装置。
【請求項4】
前記筐体の外表面は、青色、黄色、桃色又はこれらの色を任意に組み合わせた色に着色されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の植物補光照明装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2008−118953(P2008−118953A)
【公開日】平成20年5月29日(2008.5.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−308601(P2006−308601)
【出願日】平成18年11月15日(2006.11.15)
【出願人】(000005832)松下電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】