説明

極性変性ポリマーを含有する組成物

本発明は、(1)少なくとも一の極性変性ポリマー、(2)少なくとも2のヒドロキシル基を有する超分枝ポリオール、糖シリコーン界面活性剤、及びゲル化剤から選択される少なくとも一の化合物を含有する組成物に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、少なくとも一の極性変性ポリマーと、少なくとも2のヒドロキシル基を有する超分枝状ポリオール、糖シリコーン界面活性剤、及びゲル化剤から選択される少なくとも一の化合物を含有する組成物に関する。このような組成物は、工業的、薬理学的及び/又は化粧品的利用性を有する。
【背景技術】
【0002】
米国特許第6492455号は、ポリアミン類とC6オレフィン/無水マレイン酸コポリマーの水溶性反応生成物を開示している。これらの組成物は水溶性であるため、このような反応生成物に水を添加すると、水不溶性が必要とされる用途には適さない生成物になる。例えば、このような反応生成物は、反応生成物が水への暴露時に破壊されてしまうため、着色剤(例えば、工業用顔料)又は活性剤(例えば、医薬)を含む固形担体としての使用には適していない。
【0003】
よって、所望の薬剤に対する担体及び/又はマトリックスとして機能することができる改良された生成物に対して必要性が残っている。
【発明の概要】
【0004】
本発明は、(1)少なくとも一の極性変性ポリマーと(2)少なくとも2のヒドロキシル基を有する超分枝状ポリオール、糖シリコーン界面活性剤、及びゲル化剤から選択される少なくとも一の化合物を含有する組成物に関する。
【0005】
また本発明は、(1)少なくとも一の極性変性ポリマー、(2)少なくとも2のヒドロキシル基を有する超分枝状ポリオール、糖シリコーン界面活性剤、及びゲル化剤から選択される少なくとも一の化合物、及び(3)着色剤又は薬理学的活性剤等の所望の薬剤を含有する組成物に関する。
【0006】
さらに本発明は、(1)少なくとも一の極性変性ポリマー、(2)少なくとも2のヒドロキシル基を有する超分枝状ポリオール、糖シリコーン界面活性剤、及びゲル化剤から選択される少なくとも一の化合物、及び(3)水を含有する組成物に関する。好ましくは、このような組成物は所望の薬剤をさらに含有する。
【0007】
またさらに本発明は、(1)少なくとも一の極性変性ポリマー、(2)少なくとも2のヒドロキシル基を有する超分枝状ポリオール、糖シリコーン界面活性剤、及びゲル化剤から選択される少なくとも一の化合物、及び(3)少なくとも一の油を含有する組成物に関する。好ましくは、このような組成物は所望の薬剤をさらに含有する。
【0008】
また本発明は、ケラチン物質を処理(トリートメント)し、手入れし及び/又はメークアップするのに十分な量、ケラチン物質に本発明の化粧品組成物を適用することによる、ケラチン物質(例えば、皮膚、眼、睫又は唇)を処理(トリートメント)し、手入れし及び/又はメークアップする方法に関する。
【0009】
さらに本発明は、(1)少なくとも一の極性変性ポリマーと(2)少なくとも2のヒドロキシル基を有する超分枝状ポリオール、糖シリコーン界面活性剤、及びゲル化剤から選択される少なくとも一の化合物を含有する組成物を形成することを含む、ケラチン物質への適用時における、化粧品組成物の感触、光沢及び/又はテクスチャーを改善する方法に関する。
【0010】
上の一般的記載及び以下の詳細な記載の双方とも、例示及び説明のためだけのものであり、本発明を限定するものではないことが理解されなければならない。
【発明を実施するための形態】
【0011】
ここで使用される場合、「少なくとも一の」なる表現は一又は複数であることを意味し、よって個々の成分並びに混合物/組合せ物を含む。
【0012】
実施例以外、又は特に示さない限りは、成分の量及び/又は反応条件を表す全ての数値は、いずれの場合においても、示された数字の10%〜15%以内を意味する「約」なる用語により変更されることが理解される。
【0013】
ここで使用される「皮膜形成体(film former)」又は「皮膜形成剤(film forming agent )」は、例えば皮膜形成体に付随する溶媒が基体(substrate)上で蒸発し、基体中に吸収され及び/又は基体上で消散した後に、それが適用される基体上に皮膜を残すポリマー又は樹脂を意味する。
【0014】
ここで使用される「耐移り性」とは、例えば食事又は飲用により、グラス、衣類又は皮膚等の他の物質と接触することで、容易には除去されないという組成物が示す品質を意味する。耐移り性は、このような評価のための当該技術分野で知られている任意の方法により評価されうる。例えば、組成物の耐移り性は「キス」テストにより評価されうる。「キス」テストは、ヒトのケラチン物質、例えば毛髪、皮膚又は唇に組成物を適用し、適用から所定時間後、例えば適用の2分後に、ペーパーシート等の材料を、毛髪、皮膚又は唇にこすりつけることを含むものでありうる。同様に、組成物の耐移り性は、毛髪、皮膚又は唇への組成物の適用から所定時間後に、任意の他の基体に着用者から移動した、例えば個人の毛髪、皮膚又は唇から着用している衣服の衿に移動した製品の量によっても評価されうる。ついで、基体(例えば、衿又は紙)に移動した組成物の量を評価し、比較することができる。例えば、製品の大部分が着用者の毛髪、皮膚又は唇に残っているならば、組成物は耐移り性があるとされる。さらに、移った量を、他の組成物、例えば商業的に入手可能な組成物と比較してもよい。本発明の好ましい実施態様では、組成物は、全く又はほとんど、毛髪、皮膚又は唇から基体に移動しない。
【0015】
ここで使用される「長時間にわたる帯着性」を有する組成物とは、長時間経過後、裸眼で見て、適用時と同じ又は実質的に同じ色調が保持されている組成物を意味する。長時間にわたる帯着性は、このような特性を評価するための、当該技術分野で知られている任意の方法により評価されうる。例えば、長時間にわたる帯着性は、ヒトの毛髪、皮膚又は唇に組成物を適用し、長時間経過後の組成物の色調を評価することを含む試験により評価され得る。例えば、組成物の色調を、毛髪、皮膚又は唇への適用直後に評価し、所定時間後に、これらの特徴を再評価し、比較することができる。さらに、これらの特徴は、他の組成物、例えば商業的に入手可能な組成物に対して評価してもよい。
【0016】
ここで使用される「粘着性」とは、2つの物質の間の接着性を意味する。例えば、2つの物質に間の粘着性が大きければ大きい程、物質の間の接着性は増す。「粘着性」を定量化するために、2つの物質に関し、IUPACによって定義される「接着仕事」を測定することが有用である。一般的に言えば、接着仕事は2つの物質を分離させるのに必要な仕事量を測定する。よって、2つの物質に関する接着仕事が大きければ大きい程、物質間にはより大きな接着力が存在し、2つの物質間の粘着性が大きくなることを意味する。
【0017】
接着仕事、よって粘着性は、接着性を測定するために一般的に使用される許容可能な技術及び方法を使用して定量することができ、典型的には力・時間の単位(例えばグラム秒(「gs」))で報告される。例えば、ステイブル・マイクロ・システムズ社(Stable Micro Systems, Ltd.)のTA-XT2を使用して、その全内容が出典明示によりここに援用される2000年1月改訂のTA-XT2応用研究(参照符号:MATI/PO.25)に記載の手順に従って接着性を測定することができる。この方法によれば、実質的に非粘着性の物質に対する接着仕事の所望値は、約0.5gs未満、約0.4gs未満、約0.3gs未満、及び約0.2gs未満を含む。当該技術分野で知られているように、他の類似した方法を、接着性を測定するための他の類似した分析装置で使用することができる。
【0018】
ここで使用される「耐水性」とは、撥水能力及び水に対する耐性を意味する。耐水性は、このような特性を評価する当該技術分野で知られている任意の方法により評価することができる。例えば、マスカラ用組成物はつけまつげに適用されてもよく、ついで、所定時間、例えば20分水に配してもよい。予め確定されている時間の経過後、つけまつげを水から取り出し、例えばペーパーシート等の材料上に渡す。ついで、材料上に残った残留物の程度を評価し、他の組成物、例えば商業的に入手可能な組成物と比較してもよい。同様に、例えば組成物を皮膚に適用し、所定時間、皮膚を水に浸してもよい。ついで、予め確定されている時間後、皮膚に残存する組成物の量を評価し、比較してもよい。例えば、製品の大部分が着用者、例えば睫毛、皮膚等に残っているならば、組成物は耐水性があるとされる。本発明の好ましい実施態様では、組成物はほとんど又は全く帯着者から移動しない。
【0019】
ここで使用される「置換された」とは、少なくとも一の置換基を有することを意味する。置換基の非限定的例には、原子、例えば酸素原子及び窒素原子、並びに官能基、例えばヒドロキシル基、エーテル基、アルコキシ基、アシルオキシアルキル基、オキシアルキレン基、ポリオキシアルキレン基、カルボン酸基、アミン基、アシルアミノ基、アミド基、ハロゲン含有基、エステル基、チオール基、スルホナート基、チオスルファート基、シロキサン基、及びポリシロキサン基が含まれる。置換基はさらに置換されてもよい。
【0020】
ここで使用される「揮発性」とは、約100℃未満の引火点を有することを意味する。
【0021】
ここで使用される「非揮発性」とは、約100℃より高い引火点を有することを意味する。
【0022】
本発明の組成物及び方法は、ここに記載された本発明の必須要素及び限定、並びにここに記載された任意の付加的な又は任意成分、要素又は限定、もしくは他の有用なものを含むか、それらから構成されるか、又は本質的にそれらから構成され得る。
【0023】
本発明によれば、組成物の「硬度」をまた考慮してもよい。組成物の硬度は、例えばグラム力(gf)で表すことができる。本発明の組成物は、それらの間の全ての範囲及び部分的範囲を含む、例えば20gf〜2000gf、例えば20gf〜900gf、さらには例えば20gf〜600gfの範囲の硬度を有していてもよい。
【0024】
この硬度は2つの方法の一つで測定される。第1の硬度試験は、組成物中にプローブを挿入し、特に高さ25mm、直径8mmのエボナイト製シリンダを具備するテクスチャー分析器(例えばレオ社(Rheo)製のTA-XT2i)を使用する方法に従う。硬度測定は20℃で、組成物の5つのサンプルの中心で実施される。シリンダを2mm/sの前速度、次いで0.5mm/sの速度、最後に2mm/sの後速度、全変位が1mmで、組成物の各サンプルに導入する。記録される硬度値は観察される最大ピークのものである。測定誤差は±50gfである。
【0025】
第2の硬度試験は、直径8.1mm、好ましくは12.7mmのスティック組成物を切断し、インデルコ−シャティロン社(Indelco-Chatillon Co.)のDFGHS2張力試験器を使用し、速度100mm/分、20℃でその硬度を測定することを含む、「チーズワイヤー」法である。この方法の硬度値は、上記条件下でスティックを切断するために要した剪断力をグラムで表したものである。この方法によれば、スティック形態でありうる本発明に係る組成物の硬度は、例えば直径8.1mmのスティックのサンプルにおいては、30gf〜300gf、例えば30gf〜250gfの範囲にあり、さらに直径12.7mmのスティックのサンプルにおいては、例えば30gf〜200gf、さらには30gf〜120gfの範囲にある。
【0026】
当業者であれば、所望の硬度及び考慮される用途に基づき、上に概説した硬度試験の少なくとも一方を使用し、組成物を評価するために選択するであろう。意図される用途を考慮して、これらの硬度試験の少なくとも一方から許容可能な硬度値が得られるならば、組成物は本発明の好ましい実施態様の範囲内である。
【0027】
極性変性ポリマー
本発明によれば、少なくとも一の極性変性ポリマーを含有する組成物が提供される。ここで使用される「極性変性ポリマー」とは、「油溶性の極性変性ポリマー」及び/又は「油溶性の高炭素極性変性ポリマー」を意味する。
【0028】
油溶性の極性変性ポリマー
本発明によれば、少なくとも一の油溶性の極性変性ポリマーを含有する組成物が提供される。ここで使用される「極性変性ポリマー」とは、親水性単位で変性された疎水性ホモポリマー又はコポリマーを意味する。ここで使用される「油溶性」とは、極性変性ポリマーが油に可溶性であることを意味する。
【0029】
疎水性のホモポリマー及び/又はコポリマーの適切なモノマーには、限定されるものではないが、全ての範囲及びその間の部分的範囲を含む、環状、直鎖状又は分枝状で、置換又は未置換のC2−C20化合物、例えばスチレン、エチレン、プロピレン、イソプロピレン、ブチレン、イソブチレン、ペンテン、イソペンテン、イソプレン、ヘキセン、イソヘキセン、デセン、イソデセン、及びオクタデセンが含まれる。好ましくは、モノマーは、C2−C8化合物、より好ましくはC2−C6化合物、最も好ましくはC2−C4化合物、例えばエチレン、プロピレン及びブチレンである。
【0030】
適切な親水性単位には、限定されるものではないが、無水マレイン酸、アクリラート類、アクリル酸アルキル、例えばアクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、及びアクリル酸ブチル、及びポリビニルピロリドン(PVP)が含まれる。
【0031】
本発明によれば、極性変性ポリマーは油溶性である;すなわち、ポリマーは、ポリマー全体を水溶性又は油不溶性にするのに十分な量の疎水性単位を含んでいない。好ましい実施態様では、極性変性ポリマーは、親水性単位と同量の疎水性モノマー(1:1の比率)、又は親水性単位よりも多くの疎水性モノマーを含む。特に好ましい実施態様では、極性変性ポリマーは、50%以下の親水性単位(ポリマーの重量に基づき)、40%以下の親水性単位、30%以下の親水性単位、20%以下の親水性単位、10%以下の親水性単位、5%以下の親水性単位、4%以下の親水性単位、又は3%以下の親水性単位を含む。
【0032】
好ましくは、極性変性ポリマーは、全ての範囲及びその間の部分的範囲を含み、ポリマーの重量に対して約0.5%〜約10%の親水性単位、好ましくは約1%〜約8%の親水性単位を有する。特に好ましい親水的に変性されたポリマーは、エチレン及び/又はプロピレンのホモポリマー及びコポリマーで、無水マレイン酸単位で変性されているものである。
【0033】
本発明の好ましい実施態様によれば、極性変性ポリマーはロウである。特に好ましい実施態様によれば、極性変性ロウはメタロセン触媒を介して製造され、極性基又は単位並びに疎水性骨格を含む。適切な変性ロウには、その全内容が出典明示によりここに援用される米国特許出願公開第20070031361号に開示されているものが含まれる。特に好ましい極性変性ロウはC2−C3極性変性ロウである。
【0034】
本発明の好ましい実施態様によれば、極性変性ロウは疎水性モノマーのホモポリマー及び/又はコポリマーロウをベースにしており、25000g/mol以下、好ましくは1000〜22000g/mol、特に好ましくは4000〜20000g/molの重量平均分子量Mw、15000g/mol以下、好ましくは500〜12000g/mol、特に好ましくは1000〜5000g/molの数平均分子量Mn、1.5〜10、好ましくは1.5〜5、特に好ましくは1.5〜3、さらに好ましくは2〜2.5の範囲のモル質量分布Mw/Mnを有し、メタロセン触媒により得られる。また、極性変性ロウは、全ての範囲及びその間の部分的範囲を含み、好ましくは75℃以上、より好ましくは90℃以上の融点、例えば90℃〜160℃、好ましくは100℃〜150℃の融点を有する。
【0035】
コポリマーロウの場合、コポリマー骨格の全重量に基づき、一方のモノマーに由来する0.1〜30.0重量%の構造単位と、他方のモノマーに由来する70.0〜99.9重量%の構造単位を有していることが好ましい。このようなホモポリマー及びコポリマーロウは、例えばここで特定されるメタロセン触媒を使用し、その全内容が出典明示によりここに援用される欧州特許出願公開第571882号に記載された方法により作製することができる。適切な調製方法は、例えば、メタロセン触媒の存在下でのオレフィンの懸濁重合、溶液重合、及び気相重合を含み、モノマーの重合がまた可能である。
【0036】
極性変性ロウは、酸素含有ガス、例えば空気を用いて酸化させることにより、又は極性モノマー、例えばマレイン酸又はアクリル酸又はこれらの酸の誘導体とグラフト反応させることにより、上述したホモポリマー及びコポリマーから、知られた方法で生成させることができる。空気を用いた酸化によるメタロセンポリオレフィンロウの極性変性は、例えば欧州特許出願公開第0890583A1号に記載されており、グラフト化による変性は、例えば米国特許第5998547号に記載されており、その双方の全内容は、それらの全てを出典明示によりここに援用される。
【0037】
許容可能な極性変性ロウには、限定されるものではないが、無水マレイン酸、アクリラート、メタクリラート、ポリビニルピロリドン(PVP)等、親水性単位で変性されている、エチレン及び/又はプロピレン基のホモポリマー及び/又はコポリマーが含まれる。好ましくは、C2−C3ロウは、全ての範囲及びその間の部分的範囲を含み、ロウの重量に関して、約0.5%〜約10%の親水性単位、好ましくは約1%〜約8%の親水性単位を有する。特に好ましくは、親水的に変性したロウは、無水マレイン酸単位で変性した、エチレン及び/又はプロピレンのホモポリマー及びコポリマーである。
【0038】
本発明で使用される特に好ましいC2−C3極性変性ロウは、リコケア(LICOCARE)又はリコセン(LICOCENE)の商品名でクラリアント社(Clariant)から商業的に入手可能な、ポリプロピレン及び/又はポリエチレン-無水マレイン酸の変性ロウ(「PEMA」、「PPMA」、「PEPPMA」)であり、このようなロウの特定の例には、例えばPP207との命名を有し、リコケアなる名称でクラリアント社から市販されている製品が含まれる。
【0039】
他の適切な極性変性ポリマーには、限定されるものではないが、ハネウェル社(Honeywell)のA-C573A(エチレン-無水マレイン酸コポリマー;Drop Point, Mettler :106℃)、ハネウェル社のA-C596A(プロピレン-無水マレイン酸コポリマー;Drop Point, Mettler:143℃)、ハネウェル社のA-C597(プロピレン-無水マレイン酸コポリマー;Drop Point, Mettler:141℃)、エチレンと無水マレイン酸の1:1コポリマーであるゼマック(ZeMac)(登録商標)コポリマー(ヴェルテルス社(VERTELLUS))、イソバム(ISOBAM)の商品名で(クラレ社(Kuraray)から)販売されているポリイソブチレン-無水マレイン酸、シグマ・アルドリッチ社(Sigma Aldrich)から販売されているポリイソプレン-グラフト-無水マレイン酸、シェブロン・フィリップ・ケミカル社(Chevron Philips Chemcial Co.,)から販売されているポリ(無水マレイン酸-オクタデセン)、アルケマ社(Arkema)からロタダー(Lotader)(例えば、2210、3210、4210、及び3410グレード)の商品名で販売されているポリ(エチレン-コ-アクリル酸ブチル-コ-無水マレイン酸)、ロタダーの名称でアルケマ社から販売されている、アクリル酸ブチルが他のアクリル酸アルキル(アクリル酸メチル[グレード3430、4404、及び4503]、及びアクリル酸エチル[グレード6200、8200、3300、TX8030、7500、5500、4700、及び4720])で置き換えられてるコポリマー、及びISP社からACO-5013の名称で販売されているイソブチレン無水マレイン酸コポリマーが含まれる。
【0040】
本発明の他の実施態様によれば、極性変性ポリマーはロウではない。本発明のこれらの実施態様によれば、極性変性ポリマーは、疎水性モノマーのホモポリマー及び/又はコポリマーをベースにしており、全ての範囲及びその間の部分的範囲を含み、1000000g/mol以下、好ましくは1000〜250000g/mol、特に好ましくは5000〜50000g/molの重量平均分子量Mwを有する。
【0041】
これらの実施態様によれば、極性変性ポリマーは、ブロックコポリマー、グラフト化コポリマー、又は交互コポリマー等のポリマーに典型的には関連した任意の形態とすることができる。例えば、極性変性ポリマーは、例えばグラフト化を含む任意の手段により、親水性基(例えば、無水マレイン酸)が結合している疎水性骨格(例えば、ポリプロピレン及び/又はポリエチレン)を含むことができる。結合基は任意の配向(例えば、骨格に沿って、アタクティック、アイソタクティック又はシンジオタクティック)を有することができる。
【0042】
好ましくは、油溶性の極性変性ポリマーは、全ての範囲及びその間の部分的範囲を含み、組成物の全重量に対して約1%〜約30%、好ましくは組成物の全重量に対して約3%〜約17%、最も好ましくは約5%〜約15%である。
【0043】
油溶性の高炭素極性変性ポリマー
本発明によれば、少なくとも一の油溶性の高炭素極性変性ポリマーを含有する組成物が提供される。ここで使用される「極性変性ポリマー」は、親水性単位で変性されている疎水性のホモポリマー又はコポリマーを意味する。ここで使用される「油溶性」とは、極性変性ポリマーが油に可溶性であることを意味する。「高炭素」とは、20を越える炭素原子を意味する。
【0044】
疎水性ホモポリマー及び/又はコポリマーに適したモノマーには、限定されるものではないが、全ての範囲及びそれらの間の部分的範囲を含む、環状、直鎖状又は分枝状で、置換又は未置換のC22−C40化合物、例えばC22−C28化合物、C24−C26化合物、C26−C28化合物、及びC30−C38化合物が含まれる。好ましくは、モノマーは、C24−26化合物、C26−C28化合物、又はC30−C38化合物である。
【0045】
適切な親水性単位には、限定されるものではないが、無水マレイン酸、アクリラート類、アクリル酸アルキル、例えばアクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、及びアクリル酸ブチル、及びポリビニルピロリドン(PVP)が含まれる。
【0046】
好ましい実施態様によれば、油溶性の高炭素極性変性ポリマーはロウである。また好ましくは、油溶性の高炭素極性変性ポリマーロウは、次の特性の一又は複数を有する:
全ての範囲及びそれらの間の部分的範囲を含み、30000g/mol以下、好ましくは500〜10000g/mol、特に好ましくは1000〜5000g/molの重量平均分子量Mw;
全ての範囲及びそれらの間の部分的範囲を含み、15000g/mol以下、好ましくは500〜12000g/mol、特に好ましくは1000〜5000g/molの数平均分子量Mn;
全ての範囲及びそれらの間の部分的範囲を含み、1.5〜10、好ましくは1.5〜5、特に好ましくは1.5〜3、さらに好ましくは2〜2.5の範囲のモル質量分布Mw/Mn;及び/又は
示差走査熱量測定により測定して、全ての範囲及びそれらの間の部分的範囲を含み、8%〜60%、好ましくは9%〜40%、より好ましくは10%〜30%の結晶化度。
【0047】
コポリマーロウに関する好ましい実施態様によれば、コポリマー骨格の全重量に基づき、一方のモノマーに由来する0.1〜30.0重量%の構造単位と、他方のモノマーに由来する70.0〜99.9重量%の構造単位を有していることが好ましい。
【0048】
本発明のロウは、例えば、その全内容が出典明示によりここに援用される欧州特許出願公開第571882号に記載された方法により作製されるホモポリマー又はコポリマーをベースにすることができる。適切な調製方法は、触媒の存在下でのオレフィンの懸濁重合、溶液重合、及び気相重合を含み、モノマーの重合がまた可能である。
【0049】
油溶性の高炭素極性変性ポリマーロウは、酸素含有ガス、例えば空気を用いて酸化させることにより、又は極性モノマー、例えばマレイン酸又はアクリル酸又はこれらの酸の誘導体とグラフト反応させることにより、上述のホモポリマー及びコポリマーから知られた方法で生成させることができる。空気を用いた酸化によるポリオレフィンロウの極性変性は、例えば欧州特許出願公開第0890583A1号に記載されており、グラフト化による変性は、例えば米国特許第5998547号に記載されており、双方の全内容は、それらの全てが出典明示によりここに援用される。
【0050】
許容可能な油溶性の高炭素極性変性ポリマーロウには、限定されるものではないが、C24、C25及び/又はC26基のホモポリマー及び/又はコポリマー、C26、C27及び/又はC28基のコポリマー、又はC30−C38基のコポリマーで、親水性単位、例えば無水マレイン酸、アクリラート、メタクリラート、ポリビニルピロリドン(PVP)等で変性されているものが含まれる。好ましくは、油溶性の高炭素極性変性ポリマーロウは、全ての範囲及びそれらの間の部分的範囲を含み、ロウの重量に対して、約5%〜約30%の親水性単位、より好ましくは約10%〜約25%の親水性単位を有する。特に好ましい親水的に変性されたロウは、無水マレイン酸単位で変性されたC26、C27及び/又はC28のホモポリマー及びコポリマーである。
【0051】
本発明で使用される特に好ましい油溶性の高炭素極性変性ポリマーロウは、リコケア(LICOCARE)又はリコセン(LICOCENE)の商品名で、クラリアント社から商業的に入手可能な、C26−C28αオレフィン無水マレイン酸コポリマーロウである。このようなロウの特定の例には、2025のMwと11%の結晶化度を有する無水マレイン酸の変性ロウであり、例えばCM401の命名を有するリコケアなる名称でクラリアント社から市販されている製品、パフォーマ(Performa)(登録商標)V1608の名称で、ベイカー・ヒュージズ社(Baker Hughes)から販売されているC30−C38オレフィン/イソプロピルマレアート/無水マレイン酸のコポリマー、及び交互エステルとカルボン酸基を有するC24−C26側鎖のある極性骨格をベースにした、リコケアCA301 LP3346の商品名で、クラリアント社から商業的に入手可能なC24−C26アルファオレフィンアクリラートコポリマーロウが含まれる。
【0052】
本発明の他の実施態様によれば、極性変性ポリマーはロウではない。本発明のこれらの実施態様によれば、極性変性ポリマーは、疎水性モノマーのホモポリマー及び/又はコポリマーをベースにしており、全ての範囲及びその間の部分的範囲を含み、1000000g/mol以下、好ましくは1000〜250000g/mol、特に好ましくは5000〜50000g/molの重量平均分子量Mwを有する。
【0053】
これらの実施態様によれば、極性変性ポリマーは、ブロックコポリマー、グラフト化コポリマー、又は交互コポリマー等のポリマーに典型的には関連した任意の形態とすることができる。例えば、極性変性ポリマーは、例えばグラフト化を含む任意の手段により、親水性基(例えば、無水マレイン酸)が結合している、疎水性骨格(例えば、ポリプロピレン及び/又はポリエチレン)を含むことができる。結合基は任意の配向(例えば、骨格に沿って、アタクティック、アイソタクティック又はシンジオタクティック)を有することができる。
【0054】
好ましくは、油溶性の高炭素極性変性ポリマーは、全ての範囲及びその間の部分的範囲を含み、組成物の全重量に対して約1%〜約30%、好ましくは組成物の全重量に対して約3%〜約17%、最も好ましくは約5%〜約15%である。
【0055】
ポリオール、ゲル化剤、糖シリコーン界面活性剤
本発明においては、(1)少なくとも一の極性変性ポリマーと(2)少なくとも2のヒドロキシル基を有する超分枝状ポリオール、糖シリコーン界面活性剤、及びゲル化剤から選択される少なくとも一の化合物を含有する組成物が提供される。本発明において、組成物は、超分枝状ポリオール及び/又は糖シリコーン界面活性剤及び/又はゲル化剤を含有する。
【0056】
超分枝状ポリオール化合物
本発明の好ましい実施態様によれば、少なくとも一の超分枝状ポリオール化合物を含有する組成物が提供される。本発明において、超分枝状ポリオール化合物は、極性変性ロウの骨格において、親水性基と反応可能な、少なくとも2のヒドロキシル基を有する。
【0057】
時折「アセチル価」とも称される「ヒドロキシル数」又は「ヒドロキシル価」は、物質がアセチル化され得る程度を示す数であり;1gのアセチル化サンプルの鹸化において遊離する酢酸を中和するのに必要な水酸化カリウムのミリグラム数である。好ましい実施態様によれば、少なくとも一の超分枝状ポリオールは、全ての範囲及びその間の部分的範囲を含み、50〜250、好ましくは75〜225、より好ましくは100〜200、さらに好ましくは125〜175、例えば90〜150のヒドロキシル数を有する。
【0058】
本発明によれば、「超分枝状ポリオール」は、デンドリマー、超分枝状高分子、及び他のデンドロンベースの構造体を意味する。超分枝状ポリオールは、一般的に樹状構造を有する3次元的に高度に分枝した分子として記載することができる。それらは、少なくとも2がヒドロキシル基である多くの末端基により特徴付けられる。樹枝状又は「樹状」構造は、好ましくは、分子当たり多くの末端基を有するコンパクトな球状又は準球状の構造に至る中央の多官能性コア分子からの規則的な対称分枝を示す。超分枝状ポリオールの適切な例は、米国特許第7423104号、及び米国特許出願公開第2008/0207871号及び同第2008/0286152号に見出すことができ、その全ての全内容は出典明示よりここに援用される。他の適切な例には、アルコール官能性オレフィンポリマー、例えばニュー・フェーズ・テクノロジー社(New Phase Technologies)から入手可能なものが含まれる。
【0059】
デンドリマーは、各繰り返し単位にポリマー分枝点を有する、コア部分の周囲に層状に作られた正確な単分散構造となる傾向がある。超分枝状ポリマーはデンドリマーに類似した多くの特徴を有する傾向にあるが、多分散系で、複数の高度に分枝したセグメントが成長し又は結合している比較的直鎖状のセグメントを含んでいる傾向を有している。
【0060】
さらに、「超分枝状ポリマー」は、主要分枝又は二次分枝のいずれかを形成し、それぞれ同一又は異なっていてもよい少なくとも一の少なくとも三官能性分枝点を有し、互いに異なり独立している少なくとも2の少なくとも三官能性の分枝点を形成可能である、少なくとも2、例えば3のポリマー状分枝状部を有するポリマーを意味する。各分枝点は、例えば少なくとも一の鎖の内部に配置されていてもよい。分枝は、例えば多官能性化合物により互いに結合していてもよい。
【0061】
ここで使用される場合、「三官能性分枝点」とは、その少なくとも2の分枝状部が、化学的組成及び/又は構造において異なっていてもよい、3つのポリマー分枝間の接合点を意味する。例えば、ある分枝は親水性であってもよく、すなわち主として親水性モノマーを含有していてもよく、他の分枝は疎水性であってよく、すなわち主として疎水性モノマーを含んでいてもよい。さらに分枝は、ランダムモノマー又はブロックポリマーを形成してもよい。
【0062】
ここで使用される場合、「少なくとも三官能性分枝」とは、少なくとも3つのポリマー性分枝間の接合点、例えば、少なくともn−1の分枝状部が化学的組成及び/又は構造において異なっているnのポリマー分枝を意味する。
【0063】
ここで使用される場合、「内部鎖(chain interior)」とは、この鎖の2つの端部を形成する原子を除き、ポリマー鎖内に位置している原子を意味する。
【0064】
ここで使用される場合、「主要分枝」とは、重量パーセントが最も高いモノマーを含む分枝又はポリマー配列を意味する。
【0065】
主要分枝ではない分枝は「二次分枝」と呼ばれる。
【0066】
本発明の特に好ましい実施態様によれば、超分枝状ポリオールは、疎水性内部鎖を有する。好ましくは、内部鎖は、一又は複数の炭化水素基、一又は複数のケイ素ベース基、又はその混合物を含む。特に好ましい内部鎖は、オレフィン性ポリマー又はコポリマー、及び/又はシリコーンポリマー又はコポリマーを含む。
【0067】
適切なオレフィン性モノマーには、限定されるものではないが、分子当たり約2〜約30の炭素原子を有し、少なくとも一のオレフィン性二重結合を有し、非環式、環式、多環式、末端α、内部、直鎖状、分枝状、置換、未置換、官能性及び/又は非官能性である化合物が含まれる。例えば、適切なモノマーには、エチレン、プロピレン、1-ブテン、2-ブテン、3-メチル-1-ブテン、及びイソブチレンが含まれる。
【0068】
内部鎖に含まれる適切なシリコーン基には、「D」基(例えば、ジメチコーン又は置換ジメチコーン基)が含まれる。
【0069】
例示的な構造は以下の通りである:

ここで、Xはヒドロキシル官能性に対応し、Rは、メチル基又は好ましくは2−30原子を有するアルキル基に対応する。
【0070】
好ましい実施態様によれば、少なくとも一の超分枝状ポリオールは、それらの間の全ての範囲及び部分的範囲を含み、約3000〜25000、好ましくは4000〜22000、さらに好ましくは5000〜20000、例えば4000〜5500の分子量(Mw)を有する。
【0071】
好ましい実施態様によれば、少なくとも一の超分枝状ポリオールは、90°Fで、それらの間の全ての範囲及び部分的範囲を含み、1000〜8000センチポアズ(cps)、好ましくは2000〜7000cps、さらに好ましくは3000〜6000cpsの粘度を有する。
【0072】
好ましい実施態様によれば、少なくとも一の超分枝状ポリオールは、それらの間の全ての範囲及び部分的範囲を含み、組成物の全重量に対して約0.1〜約15重量%、好ましくは約1〜約10重量%、最も好ましくは約2〜約8重量%の範囲の量で、本発明の組成物中に存在する。
【0073】
好ましくは、ポリオール対油溶性の極性変性ポリマーの重量比は、それらの間の全ての範囲及び部分的範囲を含み、4:1〜1:4、好ましくは3:1〜1:3、さらに好ましくは2:1〜1:2である。
【0074】
好ましい実施態様によれば、油溶性の極性変性ポリマーは油性担体中に存在し、ポリオールは、本発明の組成物の生成中に、油性担体に混合される。油溶性の極性変性ポリマーは、典型的には室温で固体であるため、油性担体はポリオールと組合せる前にロウを液化するため、好ましくは加熱される。好ましくは、油性担体は油溶性の極性変性ポリマーの融点を超えて、典型的には約70℃、80℃、90℃、100℃又は110℃まで加熱される。ついで、極性変性ポリマーは、室温、又はわずかに高温(室温と極性変性ロウが液化又は溶解する温度との間の温度)、例えば約30℃、40℃、50℃、60℃又は70℃で、少なくとも約30分の混合中に、ポリオールと組合せられることが好ましい。
【0075】
本発明のいくつかの実施態様によれば、ポリオールは水性担体中に存在可能で、極性変性ロウは、水性担体と油性担体とを組合せることにより、ポリオールと組合せることができる。他の実施態様によれば、ポリオールは水性担体中に存在する必要はない−ポリオールをまず油性担体に添加し、ついで水を混合物に添加することもできる。
【0076】
好ましい実施態様によれば、油性担体は揮発性及び/又は非揮発性油を含む。このような油は、限定されるものではないが、シリコーン油及び/又は炭化水素油を含む任意の許容可能な油でありうる。
【0077】
好ましい実施態様によれば、油性担体は一又は複数の揮発性シリコーン油を含有する。このような揮発性シリコーン油の例には、2〜7のケイ素原子を有し、室温で6cSt以下の粘度を有する直鎖状又は環状のシリコーン油が含まれ、これらのシリコーン類は1〜10の炭素原子を有するアルキル又はアルコキシ基で置換されていてもよい。本発明で使用されうる特定の油には、オクタメチルテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、ヘプタメチルオクチルトリシロキサン、ヘキサメチルジシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、ドデカメチルペンタシロキサン及びそれらの混合物が含まれる。使用されうる他の揮発性油には、6cStの粘度を有するKF96A、94℃の引火点を有する信越製の市販品が含まれる。好ましくは、揮発性シリコーン油は少なくとも40℃の引火点を有する。
【0078】
揮発性シリコーン油の非限定的例を、以下の表1に列挙する。

【0079】
さらに、直鎖状の揮発性シリコーン油を、本発明の組成物に使用してもよい。適切な直鎖状の揮発性シリコーン油には、その内容が出典明示によりここに援用される米国特許第6338839号及び国際公開第03/042221号に記載されているものが含まれる。一実施態様において、直鎖状の揮発性シリコーン油はデカメチルテトラシロキサンである。他の実施態様において、デカメチルテトラシロキサンは、デカメチルテトラシロキサンよりもさらに揮発性である他の溶媒と組合せてもよい。
【0080】
他の好ましい実施態様によれば、油性担体は一又は複数の揮発性非シリコーン油を含有し、揮発性炭化水素油、揮発性エステル及び揮発性エーテルから選択され得る。このような揮発性非シリコーン油の例には、限定されるものではないが、8〜16の炭素原子を有する揮発性炭化水素油、及びそれらの混合物、特に分枝状のC〜C16アルカン類、例えばC〜C16イソアルカン類(イソパラフィン類としても知られている)、イソドデカン、イソデカン、例えばアイソパー(Isopar)又はパーメチル(Permethyl)の商品名で販売されている油が含まれる。好ましくは、揮発性非シリコーン油は少なくとも40℃の引火点を有する。
【0081】
揮発性非シリコーン油の非限定的例を、次の表2に付与する。

【0082】
溶媒/油の揮発度は、その内容が出典明示によりここに援用される米国特許第6338839号に説明されているように、蒸発速度を使用して測定することができる。
【0083】
本発明の好ましい実施態様によれば、油性担体は少なくとも一の非揮発性油を含有する。本発明で使用可能な非揮発性油の例には、限定されるものではないが、極性油、例えば以下のものが含まれる:
− グリセロールの脂肪酸エステルからなる高含有量のトリグリセリドを有し、その脂肪酸が可変長さの鎖を有することができ、これらの鎖が直鎖状又は分枝状で、飽和又は不飽和とできる、炭化水素ベースの植物性油;これらの油は、特に小麦胚芽油、トウモロコシ油、ヒマワリ油、カリテバター、ヒマシ油、スイートアルモンド油、マカダミア油、アプリコット油、大豆油、菜種油、綿実油、アルファルファ油、ケシ油、カボチャ油、ゴマ種油、マロー油、アボカド油、ヘーゼルナッツ油、グレープシード油、クロフサスグリの種油、マツヨイグサ油、穀類油、大麦油、キノア油、オリブ油、ライ麦油、ベニバナ油、ククイノキ油、トケイソウ油、又はマスクローズ油;又はカプリル/カプリン酸のトリグリセリド、例えばステアリネリーズ・デュボア社(Stearineris Dubois)から販売されているもの、又はダイナミットノーベル社(Dynamit Nobel)からミグリオール(Miglyol)810、812及び818の名称で販売されているものである。
− Rが7〜19の炭素原子を含む1〜40の炭素原子を有する直鎖状又は分枝状の高級脂肪酸残基を表し、Rが3〜20の炭素原子を含む、1〜40の炭素原子を有する分枝状の炭化水素ベース鎖を表し、R+R≧10である式RCOORの合成油又はエステル、例えばプルセリン油(オクタン酸セトステアリル)、イソノナン酸イソノニル、C12ないしC15の安息香酸アルキル、ミリスチン酸イソプロピル、2-エチルヘキシルパルミタート、及びアルコール又は多価アルコールのオクタノアート、デカノアート又はリシノレアート;ヒドロキシル化エステル、例えば乳酸イソステアリル又はリンゴ酸ジイソステアリル;及びペンタエリトリトールエステル;
− 10〜40の炭素原子を有する合成エーテル;
− CないしC26脂肪アルコール、例えばオレイルアルコール;及び
− その混合物。
【0084】
さらに、本発明で使用可能な非揮発性油の例には、限定されるものではないが、非極性油、例えば分枝状及び非分枝状の炭化水素、及びポリオレフィン類を含む炭化水素ロウ、特にワセリン(ペトロラタム)、パラフィン油、スクワラン、スクワレン、水素化ポリイソブテン、水素化ポリデセン、ポリブテン、鉱物性油、ペンタヒドロスクアレン、及びそれらの混合物が含まれる。
【0085】
糖シリコーン界面活性剤
本発明の好ましい実施態様によれば、少なくとも一の糖シリコーン界面活性剤を含有する組成物が提供される。本発明の糖シリコーン界面活性剤は、次の式:
Sach−X−Dn−X−Sach
を有する。
ここで、Sachは複数のヒドロキシル基を有する糖部分を表す。適切な糖部分には、限定されるものではないが、単糖類、例えばグルコース、フルクトース、ガラクトース、リボース、マンノース、ソルボーズ等をベースにしたもの、及びオリゴ糖類、例えばスクロース、ラクトース、パラチノース(palatinose)、ラフィノース、ラクトスクロース、グルコシルスクロース、ガラクトシル-スクロース、キシロビオース等をベースにしたものが含まれる。好ましくは、糖部分は、単糖類、最も好ましくはグルコースをベースにしている。
またXは、その内部鎖に、一又は複数の酸素、硫黄及び/又は窒素原子を有することが可能な、直鎖状又は分枝状で、飽和又は不飽和のC1ないしC40炭化水素ベース基を表す。好ましくは、Xは、少なくとも一のN原子を有する直鎖状で未置換のアルキル基、最も好ましくは、1-6の炭素原子と少なくとも一のN原子を有する、直鎖状で未置換のアルキル基を表す。
Dは、式R2SiOのシリコーンベース基を表し、ここでR2は直鎖状又は分枝状で飽和又は不飽和のC1からC10炭化水素ベース基を表す。好ましくは、R2は未置換のC1ないしC3アルキル基(メチル、エチル、プロピル)、最も好ましくはメチル基である。
nは、それらの間の全ての範囲及び部分的範囲を含み、1〜1000、好ましくは100〜500、より好ましくは250〜400、さらに好ましくは300〜350の数を表す。
【0086】
好ましくは、このような糖シリコーン界面活性剤は、ラクトン形態の糖類と、アミノ形態のD基とを反応させ、糖部分とシリコーン部分との間に、N原子を有するアルキル基Xを形成させることにより調製される。
【0087】
特に好ましい糖シリコーン界面活性剤には、グルコンアミドエチルアミノプロピルシリコーン、ラクトビオノラクトンシロキサン、又はその混合物が含まれる。
【0088】
好ましくは、糖シリコーン界面活性剤は、それらの間の全ての範囲及び部分的範囲を含み、組成物の全重量に対して約0.5%〜約25%、好ましくは組成物の全重量に対して約0.75%〜約15%、最も好ましくは約1%〜約10%を表す。
【0089】
ゲル化剤
本発明の好ましい実施態様によれば、セルロース、及びその誘導体から選択される少なくとも一のゲル化剤を含有する組成物が提供される。このようなゲル化剤は、典型的には組成物の水性相に見出される。
【0090】
適切なセルロース及びその誘導体の例には、限定されるものではないが以下のものが含まれる:
セルロースポリマー、例えばヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、及び第4級セルロース誘導体;
セルロース増粘剤、例えばヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、及びカルボキシメチルセルロース、グアーガム及びその誘導体、例えばヒドロキシプロピルグアー、微生物由来のガム類、例えばキサンタンガム及びスクレログルカンガム;
第4級セルロース誘導体及び非環式アミン側基を有するポリアクリラート類。第4級セルロース誘導体には、例えば次のものが含まれる:
少なくとも一の脂肪鎖、例えば少なくとも8の炭素原子を有するアルキル、アリールアルキル、及びアルキルアリール基、及びその混合物で変性された第4級セルロース;
少なくとも一の脂肪鎖を有する基、例えば少なくとも8の炭素原子を有するアルキル、アリールアルキル、及びアルキルアリール基、及びその混合物で変性された第4級ヒドロキシエチルセルロース;
ポリクオータニウム-37(ウルトラゲル(Ultragel)300の商品名でコグニス社(Cognis)から、サルケア(SalCARE)の商品名でチバ社(Ciba)から商業的に入手可能なもの);ヒドロキシアルキルセルロースポリマー及びアルキルヒドロキシアルキルセルロースポリマー、例えばヒドロキシエチルセルロース(セロサイズ(Cellosize)及びナトロゾール(Natrosol)の商品名で、アメルコール社(Amerchol)及びダウ・ケミカル社(The Dow Chemical Company)及びハーキュレス社(Hercules)から商業的に入手可能なもの)、ヒドロキシプロピルセルロース(クリューセル(Klucel)の商品名でハーキュレス社から入手可能なもの)、及びセチルヒドロキシエチルセルロース(ナトロゾールの商品名でハーキュレス社から入手可能なもの);
カルボキシメチルセルロース(アクアロン(Aqualon)の商品名でハーキュレス社から入手可能なもの)、天然又は合成ガム類、及びデンプン;
C8−C30脂肪鎖を有する第4級アルキルヒドロキシエチルセルロースは、例えば、アメルコール社から販売されている製品クアトリソフト(Quatrisoft)LM200、クアトリソフトLM-X 529-18-A、クアトリソフトLM-X 529-18(C12アルキル)、及びクアトリソフトLM-X 529-8(C18アルキル)、及びクロダ社(Croda)から販売されている製品クロダセル(Crodacel)QM、クロダセルQL(C12アルキル)及びクロダセルQS(C18アルキル)を含む。
【0091】
特に好ましい増粘剤は、多糖類又は多糖類誘導体、例えばヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、キサンタンガム、グアーガム、ヒドロキシメチルセルロース誘導体、例えばヒドロキシプロピルメチルセルロース及びヒドロキシブチルメチルセルロース、デンプン及びデンプン誘導体である。
【0092】
特に好ましいレオロジー修正剤は、セチルヒドロキシエチルセルロース、第4級セルロース、及びヒドロキシエチルセルロースである。
【0093】
好ましくは、ゲル化剤は、それらの間の全ての範囲及び部分的範囲を含み、組成物の全重量に対して約0.1重量%〜約10.0重量%、好ましくは約0.5重量%〜約5.0重量%、さらに好ましくは約1.0重量%〜約4.0重量%の範囲の量で、本発明の組成物に存在している。
【0094】
アルコール
本発明の好ましい実施態様によれば、本発明の組成物は、少なくとも一のアルコールをさらに含有可能である。アルコールは直鎖状又は分枝状であってよい。好ましくは、アルコールは高い沸点を有する非揮発性のものである。例えば、アルコールは少なくとも50℃、75℃又は100℃の沸点を有する。また好ましくは、アルコールは少なくとも8の炭素原子、好ましくは少なくとも10の炭素原子を有する許容可能なアルコールの適切な例には、ブチルオクタノール、ブチルノナノール、ブチルデカノール、ペンチルオクタノール、ペンチルノナノール、ペンチルデカノール、ヘキシルオクタノール、ヘキシルノナノール、及びヘキシルデカノールが含まれる。
【0095】
好ましくは、アルコールは、それらの間の全ての範囲及び部分的範囲を含み、組成物の全重量に対して約0.1%〜約30%、より好ましくは約0.5%〜約15%、最も好ましくは約1%〜約10%である。
【0096】
本発明の特に好ましい実施態様によれば、アルコール、少なくとも8の炭素原子と少なくとも2のアルコキシル化単位を有するアルコキシル化界面活性剤、及び糖シリコーン界面活性剤が組合せられて、エマルションが形成される。このようなエマルションの適切な例は、CE-8810(グルコンアミドエチルアミノプロピルシリコーン/C11-C15パレス(Pareth)-40/ブチルオクタノール)の名称でダウ・コーニング社から販売されている製品である。
【0097】
本発明の好ましい実施態様によれば、所望する薬剤が組成物に導入されうる。所望する薬剤は、例えば任意の着色剤(顔料、染料等)、任意の製薬用又は化粧品用活性剤、又は任意の皮膜形成剤で、当該技術分野で知られているものとすることができる。このような所望の薬剤は本発明の組成物に導入可能であり、組成物の後続する使用中に活性化可能である。例えばメークアップ用化粧品組成物又は着色剤を含有するペイント用組成物は、使用中に基体(皮膚、唇、壁、フレーム等)に、着色剤及び/又は皮膜形成剤を提供し、所望の皮膜及び/又は色調を基体に提供することができる。同様に、製薬用活性剤を含有する製薬用又は化粧品組成物は、使用時に、患者又は使用者に、このような活性剤を提供することができる(例えば、その内部に製薬用又は化粧品用活性剤が存在する経皮用パッチ、又は活性剤を含有する錠剤又はカプセル)。
【0098】
許容可能な着色剤には、顔料、染料、例えば脂溶性染料、真珠箔、及び真珠光沢剤が含まれる。
【0099】
本発明で使用可能な代表的な脂溶性染料には、スーダンレッド、DCレッド17、DCグリーン6、β-カロチン、大豆油、スーダンブラウン、DCイエロー11、DCバイオレット2、DCオレンジ5、アナトー、及びキノリンイエローが含まれる。
【0100】
代表的な真珠箔には、白色の真珠箔、例えば、チタン又はオキシ塩化ビスマスで被覆されたマイカ、有色の真珠箔、例えば、酸化鉄を有するチタンマイカ、フェリックブルー又は酸化クロムを有するチタンマイカ、上述したものから選択される有機顔料を有するチタンマイカ、及びオキシ塩化ビスマスをベースとした真珠箔が含まれる。
【0101】
代表的な顔料には、白色、有色、無機、有機、ポリマー性、非ポリマー性で、被覆又は非被覆顔料が含まれる。無機顔料の代表的な例には、表面処理されていてもよい二酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化鉄、酸化クロム、マンガンバイオレット、ウルトラマリンブルー、クロム水和物及びフェリックブルーが含まれる。有機顔料の代表的な例には、カーボンブラック、D&C型の顔料、バリウム、コチニールカルミンをベースとしたレーキ類が含まれる。
【0102】
許容可能な皮膜形成剤及び/又はレオロジー剤は当該技術分野で知られており、限定されるものではないが、その全内容が出典明示によりここに援用される米国特許出願公開第2004/0170586号に開示されているものが含まれる。
【0103】
許容可能な皮膜形成剤/レオロジー剤の非限定的代表例には、シリコーン樹脂、例えばMQ樹脂(例えばトリメチルシロキシシリカート)、T-プロピルシルセスキオキサン類、及びMK樹脂(例えばポリメチルシルセスキオキサン類)、シリコーンエステル、例えばその開示が出典明示によりここに援用される、米国特許第6045782号、同5334737号及び同4725658号に開示されているもの、ビニルポリマー、メタクリルポリマー、及びアクリルポリマーから選択される骨格と、ペンダントシロキサン基及びペンダントフルオロ化学基から選択される少なくとも一の鎖を含有するポリマー、例えばその開示が出典明示によりここに援用される、米国特許第5209924号、同4693935号、同4981903号、同4981902号、及び同4972037号、及び国際公開第01/32737号に開示されているもの、ポリマー、例えばその開示が出典明示によりここに援用される、米国特許第5468477号に開示されているもの(このようなポリマーの非限定的例は、VS70IBMの商品名で3M社から商業的に入手可能なポリ(ジメチルシロキサン)-g-ポリ(メタクリル酸イソブチル)である)が含まれる。
【0104】
許容可能な脂溶性ポリマーの適切な例には、限定されるものではないが、ポリアルキレン類、ポリビニルピロリドン(PVP)又はビニルピロリドン(VP)のホモポリマー又はコポリマー、C〜C30、例えばC〜C22アルケンのコポリマー、及びそれらの組合物が含まれる。本発明で使用可能なVPコポリマーの特定の例としては、VP/酢酸ビニル、VP/メタクリル酸エチル、ブチル化ポリビニルピロリドン(PVP)、VP/メタクリル酸エチル/メタクリル酸、VP/エイコセン、VP/ヘキサデセン、VP/トリアコンテン、VP/スチレン又はVP/アクリル酸/メタクリル酸ラウリルのコポリマーを挙げることができる。
【0105】
本発明の組成物に使用され得るブロックコポリマーの一タイプは、熱可塑性エラストマーである。熱可塑性エラストマーの硬質セグメントは、典型的には種々の量でビニルモノマーを含有する。適切なビニルモノマーの例には、限定されるものではないが、スチレン、メタクリラート、アクリラート、ビニルエステル、ビニルエーテル、酢酸ビニル等が含まれる。
【0106】
熱可塑性エラストマーの軟質セグメントは、典型的には、飽和、不飽和、又はそれらの組合せであってよいオレフィンポリマー及び/又はコポリマーを含む。適切なオレフィンコポリマーには、限定されるものではないが、エチレン/プロピレンのコポリマー、エチレン/ブチレンのコポリマー、プロピレン/ブチレンのコポリマー、ポリブチレン、ポリイソプレン、水素化ブタン類及びイソプレン類のポリマー、及びそれらの混合物が含まれる。
【0107】
本発明に有用な熱可塑性エラストマーには、ブロックコポリマー、例えばジブロック、トリブロック、マルチブロック、ラジカル又は星型ブロックコポリマー、及びそれらの混合物及び融合物が含まれる。ジ-ブロック熱可塑性エラストマーは、通常A-B型として定められ、つまり配列中に硬質セグメント(A)、これに軟質セグメント(B)が続く。トリ-ブロックは通常A-B-A型コポリマーとして定められ、つまり1の硬質、1の軟質及び1の硬質セグメントの比のものである。マルチ-ブロック又はラジカルブロック又は星型ブロックの熱可塑性エラストマーは、通常、硬質及び軟質セグメントの任意の組合せを含有し、エラストマーは硬質及び軟質の双方の特徴を有する。
【0108】
好ましい実施態様では、本発明の熱可塑性エラストマーは、クレイトン(Kraton)TMゴムクラス(シェルケミカル社(Shell Chemical Company))又は類似した熱可塑性エラストマーから選択され得る。クレイトンTMゴムは、ポリマー鎖がジブロック、トリブロック、マルチブロック、又はラジカル又は星型ブロック構造、又はそれらの多くの混合物を含有する熱可塑性エラストマーである。クレイトンTMトリ-ブロックゴムはゴム(軟質)セグメントの各端部にポリスチレン(硬質)セグメントを有するが、クレイトンTMジ-ブロックゴムはゴム(軟質)セグメントに付着したポリスチレン(硬質)セグメントを有する。クレイトンTMラジカル又は星型構造は4点、又は他には多点星型であってよく、ゴムセグメントの各端部に付着してポリスチレンセグメントを有するゴムから作製される。各クレイトンTMゴムの構造は、別個のポリスチレン及びゴムドメインを形成する。
【0109】
クレイトンTMゴムの各分子は、スチレンモノマー単位とゴムモノマー及び/又はコ-モノマー単位のブロックセグメントを含有していると言われている。クレイトンTMトリブロックコポリマーの最も一般的な構造は、直線状A-B-Aブロック型で、スチレン-ブタジエン-スチレン、スチレン-イソプレン-スチレン、スチレン-エチレンプロピレン-スチレン、又はスチレン-エチレンブチレン-スチレンである。クレイトンTMジ-ブロックは、好ましくはABブロック型、例えばスチレン-エチレンプロピレン、スチレン-エチレンブチレン、スチレン-ブタジエン、又はスチレン-イソプレンである。クレイトンTMゴム構造は当該技術分野でよく知られており、類似した構造を有する任意のブロックコポリマーエラストマーも本発明の実施の範囲内である。他のブロックコポリマーは、商品名セプトン(Septon)(クラレ社(Kurary, Co., Ltd)から販売されている、SEEPSとしても知られているエラストマーを表す)として販売されており、また商品名ベクター(Vector)TMとしてエクソン・ダウ社(Exxon Dow)から販売されているものがある。
【0110】
本発明で有用な他の熱可塑性エラストマーには、スチレン-ブチレン/エチレン-スチレンのコポリマー(トリ-ブロック)、エチレン/プロピレン-スチレンのコポリマー(ラジカル又は星型ブロック)、又は2つの混合物もしくは融合物を含む、それらのブロックコポリマーエラストマーが含まれる(ある製造者では、ブロックコポリマーを水素化ブロックコポリマー、例えば水素化スチレン-ブチレン/エチレン-スチレンのコポリマー(トリ-ブロック)と称する)。
【0111】
また、許容可能な皮膜形成/レオロジー剤には、水溶性ポリマー、例えばアクリル酸の高分子量架橋ホモポリマー、及びアクリラート類/C10−30アクリル酸アルキルクロスポリマー、例えばカルボポール(Carbopol)(登録商標)及びペミュレン(Pemulen)(登録商標);アニオン性アクリラートポリマー、例えばサルケア(登録商標)AST、及びカチオン性アクリラートポリマー、例えばサルケア(登録商標)SC96;塩化アクリルアミドプロピルトリモニウム/アクリルアミド;メタクリル酸ヒドロキシエチルポリマー、ステアレス(Steareth)-10アリルエーテル/アクリラートコポリマー;アクリラート類/ベヘネス(Beheneth)-25メタクリラートコポリマーで、アキュリン(Aculyn)(登録商標)28としても知られているもの;ポリメタクリル酸グリセリル、アクリラート類/ステアレス-20メタクリラートコポリマー;ベントナイト;ガム類、例えばアルギナート類、カラゲーナン、アカシアガム、アラビアガム、ガッチガム、カヤラゴム、トラガカントガム、グアーガム;グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド、キサンタンガム又はゲランガム;セルロース誘導体、例えばナトリウムカルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシメチルカルボキシエチルセルロース、ヒドロキシメチルカルボキシプロピルセルロース、エチルセルロース、硫酸セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、マイクロクリスタリンセルロース;寒天;ペクチン;ゼラチン;デンプン及びその誘導体;キトサン及びその誘導体、例えばヒドロキシエチルキトサン;ポリビニルアルコール、PVM/MAコポリマー、PVM/MAデカジエンクロスポリマー、ポリ(エチレンオキシド)ベースの増粘剤、ナトリウムカルボマー、及びその混合物が含まれる。
【0112】
セルロース及びその誘導体以外の付加的なゲル化剤を使用することが望ましい場合もある。このような他のゲル化剤の例には以下のものが含まれる。
水溶性のゲル化ポリマー、例えば、
タンパク質、例えば植物由来のタンパク質、特に小麦タンパク質及び大豆タンパク質;動物由来のタンパク質、例えばケラチン類、特にケラチン加水分解物及びスルホンケラチン;
アニオン性、カチオン性、両性又は非イオン性キチン又はキトサンポリマー;及び
合成増粘剤、例えばアクリル酸とアクリルアミドプロパンスルホン酸の架橋ホモポリマー;
脂肪酸アミド類、例えばココナツジエタノールアミド及びモノエタノールアミド、及びカルボン酸アルキルエーテルのオキシエチレン化モノエタノールアミド、及び会合性ポリマー。
カチオン性の会合性ポリマーには、限定されるものではないが、以下のものが含まれる:
ジイソシアナート類及び不安定水素を有する官能基を持つ種々の化合物から形成され得るカチオン性の会合性ポリウレタン類。不安定水素を有する官能基は、アルコール、第1級及び第2級アミン、及びチオール官能基で、ジイソシアナート官能基との反応後に、ポリウレタン類、ポリ尿素、及びポリチオ尿素をそれぞれ付与するものから選択される。「本発明で使用可能なポリウレタン類」なる表現には、これらの3種類のポリマー、すなわちポリウレタンそれ自体、ポリ尿素及びポリチオ尿素、及びそれらのコポリマーが含まれる。このような化合物の例には、限定されるものではないが、メチレンジフェニルジイソシアナート、メチレンシクロヘキサンジイソシアナート、イソホロンジイソシアナート、トリレンジイソシアナート、ナフタレンジイソシアナート、ブタンジイソシアナート、及びヘキサンジイソシアナート;及びカルボキシビニルポリマー、アクリル酸/ポリアリルスクロースコポリマー、ポリアクリル化合物及びアクリル酸/アクリル酸エチルコポリマー(カルボポールの商品名で商業的に入手可能なもの)は含まれる。
【0113】
存在するならば、このような他のゲル化剤は、組成物の全重量に対して約0.1重量%〜約10.0重量%、好ましくは約0.5重量%〜約5.0重量%、さらに好ましくは約1.0重量%〜約4.0重量%の範囲の量で、本発明の組成物に存在する。
【0114】
本発明の好ましい実施態様によれば、本発明の組成物は、実質的な量の水を含有可能である。好ましくは、本発明の組成物は、それらの間の全ての範囲及び部分的範囲を含み、組成物の全重量に対して約5%〜約50%の水、好ましくは約15%〜約45%の水、より好ましくは約25%〜約40%の水を含有する。特に好ましい実施態様によれば、本発明の組成物と少なくとも25%の水は、固形組成物である。このような固形組成物は、スティック形態(例えば、リップスティック又はスティック状ファンデーション)である。
【0115】
本発明の組成物は、考慮される分野で通常使用される任意の添加剤をさらに含有可能である。例えば、分散剤、特にポリ(12-ヒドロキシステアリン酸)、酸化防止剤、精油、サンスクリーン剤、防腐剤、香料、フィラー、中和剤、化粧品用及び皮膚用の活性剤、例えばエモリエント、保湿剤、ビタミン類、必須脂肪酸、界面活性剤、シリコーンエラストマー、ペースト状の化合物、増粘剤、例えばロウ又は脂溶性/脂質分散性ポリマー、及びそれらの混合物を添加することができる。このような成分の非包括的列挙は、その全内容が出典明示によりここに援用される、米国特許出願公開第2004/0170586号に見出すことができる。適切な付加的成分のさらなる例は、この出願に出典明示により援用されている他の参考文献に見出すことができる。このような付加的成分のまたさらなる例は、International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook(第9版、2002年)に見出される。
【0116】
本発明の一実施態様では、本発明の組成物はシリコーン油を実質的に含有しない(すなわち、約0.5%未満のシリコーン油しか含有しない)。他の実施態様において、組成物は非シリコーン油を実質的に含有しない(すなわち、約0.5%未満の非シリコーン油しか含有しない)。他の実施態様において、組成物は非揮発性油を実質的に含有しない(すなわち、約0.5%未満の非揮発性油しか含有しない)。
【0117】
本発明の他の特に好ましい実施態様は、非常に少しのエラストマーしか含まないので、そのようなエラストマーの存在が組成物の化粧品特性に影響を与えない組成物である。好ましくは、組成物はこのようなエラストマーを実質的に含有しない(すなわち、約0.5%未満のエラストマーしか含有しない)、このようなエラストマーを本質的に含有しない(すなわち、約0.25%未満のエラストマーしか含有しない)、又はこのようなエラストマーを含有しない(すなわち、エラストマーを含有しない)。
【0118】
他の好ましい実施態様によれば、ケラチン物質を処理(トリートメント)し、手入れし、及び/又はその外観を高めるのに十分な量、ケラチン物質に本発明の組成物を適用することによる、ケラチン物質を処理(トリートメント)し、手入れし、及び/又はその外観を高める方法が提供される。これらの上述した好ましい実施態様によれば、(1)少なくとも一の極性変性ポリマー、(2)少なくとも2のヒドロキシル基を有する超分枝状ポリオール、糖シリコーン界面活性剤、及びゲル化剤から選択される少なくとも一の化合物を含有する組成物が、ケラチン物質を処理(トリートメント)し、手入れし、及び/又はその外観を高めるのに十分な量、ケラチン物質の所望の領域に、局所的に適用される。組成物は、必要であれば、好ましくは1日1回又は2回、より好ましくは1日1回、所望の領域に適用され、ついで好ましくは、衣類又は他の物体等(例えば、グラス又はトップコート)と接触する前に乾燥させる。好ましくは、組成物は約1分未満、好ましくは約45秒未満放置して乾燥させられる。組成物は、乾燥しているか、又は適用前に乾燥させられる、又はベースコートが予め適用されている所望の領域に適用される。
【0119】
本発明の好ましい実施態様によれば、改善された化粧品特性、例えば改善された適用感(例えば、テクスチャー、引っ張り感又は粘着性の低下)、及び/又は増加した光沢/色調特性を有する組成物が提供される。
【0120】
本発明の他の実施態様によれば、組成物に、(1)少なくとも一の極性変性ポリマー、(2)少なくとも2のヒドロキシル基を有する超分枝状ポリオール、糖シリコーン界面活性剤、及びゲル化剤から選択される少なくとも一の化合物を添加することを含む、組成物の感触、光沢及び/又はテクスチャーを改善する方法が提供される。この実施態様によれば、含有される(1)少なくとも一の極性変性ポリマー、(2)少なくとも2のヒドロキシル基を有する超分枝状ポリオール、糖シリコーン界面活性剤、及びゲル化剤から選択される少なくとも一の化合物は、所望の結果を達成するのに十分な量で存在する。
【0121】
特に示さない限りは、明細書及び特許請求の範囲に使用されている成分の量、反応条件等を表す全ての数値は、いずれの場合においても、「約」なる用語により加減されると理解される。従って、それとは別の定義がなされていない限り、以下の明細書及び添付の特許請求の範囲に記載される数的パラメータは、本発明により得られることが求められる所望の特性に応じて変化しうる近似値である。
【0122】
本発明の広い範囲を定める数的範囲及びパラメータは近似値であるにもかかわらず、特定の実施例に記載されている数値は、可能な限り正確に報告されている。しかしながら、あらゆる数値は、その各測定に見出される標準偏差から必然的に生じるある誤差を本質的に含む。以下の実施例は本発明を例証することを意図しており、結果としてその範囲を限定するものではない。パーセンテージは重量基準である。
【実施例】
【0123】
実施例1 マスカラ組成物

【0124】
手順
1.適切な大きさの金属容器に、超分枝状ポリオール、油溶性の極性変性ポリマー、及びプロピルパラベンを添加し、90℃まで又はあらゆる固形物が溶解するまで加熱した。
2.全ての固形物が溶解したとき、イソドデカンをバッチに添加した。
3.酸化鉄を添加し、バッチを少なくとも1時間均一化した。
4.水浴を具備する副タンクBに、全てのB相を添加し、均質になるまで混合した。内容物を90℃まで加熱した。
5.副タンクBを20分混合した。
6.双方のタンクが所定温度になった時、850rpmで均一化しつつ、主タンクAに副タンクBをゆっくりと添加した。
7.5分均一化した後、シメチコンを添加し、90℃で30分均一化した。
8.自然に25℃までバッチを冷却し始めた。
9.プラネタリアンブレードを用い、バッチを25℃まで冷却し続けた。
10.35℃で主タンクにD相を添加した。25℃まで冷却し続けた。
11.25℃でバッチを落とし、pHと粘度を測定した。
【0125】
実施例2 リップスティック組成物

【0126】
手順
1.A相物質を適切な大きさのビーカーAに添加し、95℃まで加熱した。
2.十分な固形物が溶解したとき、内容物を、全ての固形物が95℃で溶解するまで、中程度の速度で混合した。
3.温度を85℃までゆっくりと低下させ、顔料とマイカを添加した。
4.温度を85−90℃に維持しつつ、乳化のために、主ビーカーAの内容物をシルバーソン(Silverson)ミキサーに移した。
5.別のビーカーBにおいて、グリセリンと糖シリコーン界面活性剤をDI水に添加し、混合し、85℃まで加熱した。
6.副ビーカーBの内容物を、シルバーソンミキサー下で30分、9000rpmで乳化させつつ、ビーカーAに滴下した。
7.80℃で、内容物をリップスティック鋳型に注いだ。
8.鋳型のリップスティックを、−10℃で15分、冷却用トンネル配した。冷却し、鋳型のリップスティックを冷却用トンネルから取り出し、25℃で平衡にし、リップスティックを25℃まで解凍した後に、鋳型から取り出した。
【0127】
実施例3 リップグロス組成物

【0128】
手順
1.A相物質を適切な大きさのビーカーAに添加し、95℃まで加熱した。
2.十分な固形物が溶解したとき、内容物を、全ての固形物が95℃で溶解するまで、中程度の速度で混合した。
3.温度を85℃までゆっくりと低下させ、顔料とマイカを添加した。
4.温度を85−90℃に維持しつつ、乳化のために、主ビーカーAの内容物をシルバーソンミキサーに移した。
5.別のビーカーBにおいて、グリセリンと糖シリコーン界面活性剤をDI水に添加し、混合し、85℃まで加熱した。
6.副ビーカーBの内容物を、シルバーソンミキサー下で30分、9000rpmで乳化させつつ、ビーカーAに滴下した。その後、内容物が25℃に冷却するまで、乳化速度を5分間、2000rpmまで低下させた。
7.主ビーカーAの内容物を容器に注いだ。
【0129】
実施例4 ファンデーション組成物

(*) PP207は、リコケアPP207LP3349の商品名でクラリアント社から商業的に入手可能な直鎖状ポリプロピレン-エチレン-無水マレイン酸コポリマーである。
【0130】
手順
1.容器Aにおいて、油溶性の極性変性ポリマーと超分枝状ポリオールを、完全に溶解するまで、イソヘキサデカン及びイソドデカンに溶解させた。温度を90℃にした。
2.温度を維持しつつ、完全に溶解するまで、ポリグリセリル-2 トリイソステアラート、二酸化チタン、及び酸化鉄を容器Aに添加した。
3.別の容器Bにおいて、水、セルロース、糖シリコーン界面活性剤、二ナトリウムEDTA、プロピレングリコール及び防腐剤を混合し、90℃まで加熱した。
4.容器Bの内容物を、高剪断(〜1000rpm)でゆっくりと、容器Aの内容物に添加した。
5.高剪断混合を維持しつつ、70℃−80℃で20分、加熱し続けた。
6.混合しつつ、混合物を室温まで冷却した。
【0131】
実施例5
以下に開示の成分を含有する化粧品組成物を調製した。

【0132】
手順
1.主ビーカーAに、次のものを添加した:イソドデカン、カプリル/カプリン酸トリグリセリド、ポリプロピレン-エチレン-無水マレイン酸コポリマーロウ、C26-C28アルファオレフィン無水マレイン酸、プロピルパラベン。ついで、固形物が全て溶解するまで、内容物を90℃まで加熱した。
2.主ビーカーに酸化鉄を添加し、850RPMで1時間、バッチの均一化を開始した(温度を85−90℃に維持した)。
3.別のビーカーBに、脱イオン水、二ナトリウムEDTA、リン酸セチルカリウム、メチルパラベン、ペンチレングリコール、糖シリコーン(グルコンアミドエチルアミノプロピルシリコーン及びアルコール)及びNaOHを添加した。均質になるまでこれらを混合し、ついで90℃まで加熱した。
4.ビーカーBの内容物をビーカーAにゆっくりと添加した。ついで、混合物にシメチコンを添加した。500RPMで20分混合した。
5.スイープブレードに交換し、50RPMを使用して冷却し始めた。
6.35℃で、フェノキシエタノール(及び)メチルパラベン(及び)イソプロピルパラベン(及び)イソブチルパラベン(及び)ブチルパラベンの混合物を添加した。
7.25℃まで冷却し続けた。
【0133】
実施例6 マスカラ組成物

【0134】
手順
1.適切な大きさの金属容器に、カプリル/カプリン酸トリグリセリド、PPMA、及びプロピルパラベンを添加した。全ての固形物が溶解するまで、又は90℃まで、内容物を加熱した。
2.全ての固形物が溶解したとき、イソドデカンをバッチに添加した。
3.酸化鉄を添加し、均一化を開始し、バッチを少なくとも1時間均一化した。
4.水浴を具備する副タンクBに、全てのB相を添加し、均質になるまで混合した。内容物を90℃まで加熱した。
5.副タンクBを20分混合した。
6.双方のタンクが所定温度になった時、850rpmで均一化しつつ、主タンクAに副タンクBをゆっくりと添加した。
7.5分均一化した後、シメチコンを添加した。90℃で30分均一化した。
8.自然に25℃までバッチを冷却した。
9.35℃で容器AにD相を添加し、25℃までさらに冷却した。
10.内容物を適切な容器に注いだ。
【0135】
実施例7 リップスティック組成物

【0136】
手順
1.A相物質を適切な大きさのビーカーAに添加し、95℃まで加熱した。
2.十分な固形物が溶解したとき、内容物を、全ての固形物が95℃で溶解するまで、中程度の速度で混合した。
3.温度を85℃までゆっくりと低下させ、顔料とマイカを添加した。
4.温度を85−90℃に維持しつつ、乳化のために、主ビーカーAの内容物をシルバーソンミキサーに移した。
5.別のビーカーBにおいて、グリセリンと糖シリコーン界面活性剤をDI水に添加し、混合し、85℃まで加熱した。
6.副ビーカーBの内容物を、シルバーソンミキサー下で30分、9000rpmで乳化させつつ、ビーカーAに滴下した。その後、乳化速度を5分間、2000rpmまで低下させた。
7.80℃で、内容物をリップスティック鋳型に注いだ。
8.鋳型のリップスティックを、−10℃で15分、冷却用トンネル配した。冷却し、鋳型のリップスティックを冷却用トンネルから取り出し、25℃で平衡にし、リップスティックを25℃まで解凍した後に、鋳型から取り出した。
【0137】
実施例8 リップグロス組成物

【0138】
手順
1.A相物質を適切な大きさのビーカーAに添加し、95℃まで加熱した。
2.十分な固形物が溶解したとき、内容物を、全ての固形物が95℃で溶解するまで、中程度の速度で混合した。
3.温度を85℃までゆっくりと低下させ、顔料とマイカを添加した。
4.温度を85−90℃に維持しつつ、乳化のために、主ビーカーAの内容物をシルバーソンミキサーに移した。
5.別のビーカーBにおいて、グリセリンと糖シリコーン界面活性剤をDI水に添加し、混合し、85℃まで加熱した。
6.副ビーカーBの内容物を、シルバーソンミキサー下で30分、9000rpmで乳化させつつ、ビーカーAに滴下した。その後、内容物が25℃に冷却するまで、乳化速度を5分間、2000rpmまで低下させた。
7.主ビーカーAの内容物を容器に注いだ。
【0139】
実施例9 ファンデーション組成物

【0140】
手順
1.容器Aにおいて、油溶性の極性変性ポリマーを、完全に溶解するまで、イソヘキサデカン及びイソドデカンに溶解させた。温度を90℃にした。
2.温度を維持しつつ、完全に溶解するまで、ポリグリセリル-2-トリイソステアラートと顔料を、完全に溶解するまで、容器Aに添加した。
3.別の容器Bにおいて、水、セルロース、糖シリコーン界面活性剤、及び防腐剤を混合し、90℃まで加熱した。
4.容器Bの内容物を、高剪断(〜1000rpm)でゆっくりと、容器Aの内容物に添加した。
5.高剪断混合を維持しつつ、70℃−80℃で20分、加熱し続けた。
6.混合しつつ、混合物を室温まで冷却した。
【0141】
実施例10
以下に開示の成分を含有する化粧品組成物を調製した。

(*) PP207は、リコケアPP207LP3349の商品名でクラリアント社から商業的に入手可能な、直鎖状ポリプロピレン-エチレン-無水マレイン酸コポリマーである。
【0142】
手順
1.容器Aにおいて、PP207を、完全に溶解するまで、イソヘキサデカン及びイソドデカンに溶解させた。温度を90℃にした。
2.温度を維持しつつ、完全に溶解するまで、乳化剤と顔料粉砕物を容器Aに添加した。
3.別の容器Bにおいて、糖シリコーン界面活性剤、水、セルロース、及び防腐剤を室温で混合した。
4.容器Bの内容物を、高剪断(〜700rpm)でゆっくりと、容器Aの内容物に添加した。
5.高剪断混合を維持しつつ、70℃−80℃で20分、加熱し続けた。
6.混合しつつ、混合物を室温まで冷却した。
【0143】
実施例11

【0144】
手順
1.適切な大きさのビーカーAに次のものを添加し、95℃まで加熱した:非揮発性溶媒、ポリエチレン400、ポリプロピレン-エチレン-無水マレイン酸コポリマーロウ。
2.十分な固形物が溶解したとき、内容物を、全ての固形物が95℃で溶解するまで、中程度の速度で混合した。
3.温度を85℃までゆっくりと低下させ、顔料とマイカを添加した。
4.温度を85-90℃に維持しつつ、乳化のために、主ビーカーAの内容物をシルバーソンミキサーに移した。
5.別のビーカー2において、グリセリンと糖シリコーン界面活性剤をDI水に添加し、混合し、85℃まで加熱した。
6.副ビーカーBの内容物を、シルバーソンミキサー下で30分、9000rpmで乳化させつつ、ビーカーAに滴下した。その後、乳化速度を5分間、2000rpmまで低下させた。
7.80℃で、内容物をリップスティック鋳型に注いだ。
8.鋳型のリップスティックを、−10℃で15分、冷却用トンネル配した。冷却し、鋳型のリップスティックを冷却用トンネルから取り出し、25℃で平衡にし、リップスティックを25℃まで解凍した後に、鋳型から取り出した。
【0145】
実施例12

【0146】
手順
1.適切な大きさのビーカーAに次のものを添加し、95℃まで加熱した:非揮発性溶媒、ポリプロピレン-エチレン-無水マレイン酸コポリマーロウ。
2.十分な固形物が溶解したとき、内容物を、全ての固形物が95℃で溶解するまで、中程度の速度で混合した。
3.温度を85℃までゆっくりと低下させ、顔料とマイカを添加した。
4.温度を85−90℃に維持しつつ、乳化のために、主ビーカーAの内容物をシルバーソンミキサーに移した。
5.別のビーカー2において、グリセリンと糖シリコーン界面活性剤をDI水に添加し、混合し、85℃まで加熱した。
6.副ビーカーBの内容物を、シルバーソンミキサー下で30分、9000rpmで乳化させつつ、ビーカーAに滴下した。その後、内容物が25℃に冷却するまで、乳化速度を5分間、2000rpmまで低下させた。
7.主ビーカーAの内容物を容器に注いだ。
【0147】
実施例13 マスカラ組成物

【0148】
手順
1.適切な大きさの金属容器に、カプリル/カプリン酸トリグリセリド、C26−28極性変性ロウ、及びプロピルパラベンを添加した。全ての固形物が溶解するまで、又は90℃まで、内容物を加熱した。
2.全ての固形物が溶解したとき、イソドデカンをバッチに添加した。
3.酸化鉄を添加し、バッチの均一化を開始し、少なくとも1時間均一化した。
4.水浴を具備する副タンクBに、全てのB相を添加し、均質になるまで混合した。内容物を90℃まで加熱した。
5.副タンクBを20分混合した。
6.双方のタンクが所定温度になった時、850rpmで均一化しつつ、主タンクAに副タンクBをゆっくりと添加した。
7.5分均一化した後、シメチコンを添加した。90℃で30分均一化した。
8.自然に25℃までバッチを冷却し始めた。
9.プラネタリアンブレードを用い、バッチを25℃まで冷却し続けた。
10.35℃で主タンクにD相を添加した。25℃まで冷却し続けた。
11.25℃でバッチを落とし、pHと粘度を測定した。
【0149】
実施例14 リップスティック

【0150】
手順
1.適切な大きさのビーカーAに次のものを添加し、95℃まで加熱した:オクタドデカノール、ポリエチレン400、C26−28極性変性ロウ。
2.十分な固形物が溶解したとき、内容物を、全ての固形物が95℃で溶解するまで、中程度の速度で混合した。
3.温度を85℃までゆっくりと低下させ、顔料とマイカを添加した。
4.温度を85−90℃に維持しつつ、乳化のために、主ビーカーAの内容物をシルバーソンミキサーに移した。
5.別のビーカー2において、グリセリンと糖シリコーン界面活性剤をDI水に添加し、混合し、85℃まで加熱した。
6.副ビーカーBの内容物を、シルバーソンミキサー下で30分、9000rpmで乳化させつつ、ビーカーAに滴下した。ついで、イソドデカンを主ビーカーAに添加した。
7.その後、乳化速度を5分間、2000rpmまで低下させた。
8.80℃で、内容物をリップスティック鋳型に注いだ。
9.鋳型のリップスティックを、−10℃で15分、冷却用トンネル配した。冷却し、鋳型のリップスティックを冷却用トンネルから取り出し、25℃で平衡にし、リップスティックを25℃まで解凍した後に、鋳型から取り出した。
【0151】
実施例15 リップグロス

【0152】
手順
1.適切な大きさのビーカーAに次のものを添加し、95℃まで加熱した:オクタドデカノール、C26−28極性変性ロウ。
2.十分な固形物が溶解したとき、内容物を、全ての固形物が95℃で溶解するまで、中程度の速度で混合した。
3.温度を85℃までゆっくりと低下させ、顔料とマイカを添加した。
4.温度を85−90℃に維持しつつ、乳化のために、主ビーカーAの内容物をシルバーソンミキサーに移した。
5.別のビーカー2において、グリセリンと糖シリコーン界面活性剤をDI水に添加し、混合し、85℃まで加熱した。
6.副ビーカーBの内容物を、シルバーソンミキサー下で30分、9000rpmで乳化させつつ、ビーカーAに滴下した。ついで、イソドデカンを主ビーカーAに添加した。
7.その後、内容物が25℃に冷却するまで、乳化速度を5分間、2000rpmまで低下させた。
8.主ビーカーAの内容物を容器に注いだ。
【0153】
実施例16 ファンデーション組成物

【0154】
手順
1.容器Aにおいて、C26−28極性変性ロウを、完全に溶解するまで、イソヘキサデカン及びイソドデカンに溶解させた。温度を90℃にした。
2.温度を維持しつつ、完全に溶解するまで、ポリグリセリル-2-トリイソステアラートと顔料を、完全に溶解するまで、容器Aに添加した。
3.別の容器Bにおいて、水、セルロース、糖シリコーン界面活性剤、及び防腐剤を混合し、90℃まで加熱した。
4.容器Bの内容物を、高剪断(〜1000rpm)でゆっくりと、容器Aの内容物に添加した。
5.高剪断混合を維持しつつ、70℃−80℃で20分、加熱し続けた。
6.混合しつつ、混合物を室温まで冷却した。
【0155】
実施例17

【0156】
手順
1.適切な大きさのビーカーAに次のものを添加し、95℃まで加熱した:非揮発性溶媒、ポリエチレン400、C26−28α-オレフィン-無水マレイン酸コポリマーロウ。
2.十分な固形物が溶解したとき、内容物を、全ての固形物が95℃で溶解するまで、中程度の速度で混合した。
3.温度を85℃までゆっくりと低下させ、顔料とマイカを添加した。
4.温度を85−90℃に維持しつつ、乳化のために、主ビーカーAの内容物をシルバーソンミキサーに移した。
5.別のビーカー2において、グリセリンと糖シリコーン界面活性剤をDI水に添加し、混合し、85℃まで加熱した。
6.副ビーカーBの内容物を、シルバーソンミキサー下で30分、9000rpmで乳化させつつ、ビーカーAに滴下した。ついで、揮発性溶媒を主ビーカーAに添加した。
7.その後、乳化速度を5分間、2000rpmまで低下させた。
8.80℃で、内容物をリップスティック鋳型に注いだ。
9.鋳型のリップスティックを、−10℃で15分、冷却用トンネル配した。冷却し、鋳型のリップスティックを冷却用トンネルから取り出し、25℃で平衡にし、リップスティックを25℃まで解凍した後に、鋳型から取り出した。
【0157】
実施例18

【0158】
手順
1.適切な大きさのビーカーAに次のものを添加し、95℃まで加熱した:非揮発性溶媒、ポリエチレン400、C26-28α-オレフィン-無水マレイン酸コポリマーロウ。
2.十分な固形物が溶解したとき、内容物を、全ての固形物が95℃で溶解するまで、中程度の速度で混合した。
3.温度を85℃までゆっくりと低下させ、顔料とマイカを添加した。
4.温度を85−90℃に維持しつつ、乳化のために、主ビーカーAの内容物をシルバーソンミキサーに移した。
5.別のビーカー2において、グリセリンと糖シリコーン界面活性剤をDI水に添加し、混合し、85℃まで加熱した。
6.副ビーカーBの内容物を、シルバーソンミキサー下で30分、9000rpmで乳化させつつ、ビーカーAに滴下した。ついで、イソドデカンを主ビーカーAに添加した。
7.その後、内容物が25℃に低下するまで、乳化速度を5分間、2000rpmまで低下させた。
8.主ビーカーAの内容物を容器に注いだ。
【0159】
実施例19 リップスティック組成物

【0160】
手順
1.適切な大きさのビーカーAに次のものを添加し、95℃まで加熱した:非揮発性溶媒、超分枝状ポリオール、ポリエチレン400、C26−28極性変性ロウ。
2.十分な固形物が溶解したとき、内容物を、全ての固形物が95℃で溶解するまで、中程度の速度で混合した。
3.温度を85℃までゆっくりと低下させ、顔料とマイカを添加した。
4.温度を85−90℃に維持しつつ、乳化のために、主ビーカーAの内容物をシルバーソンミキサーに移した。
5.別のビーカー2において、グリセリンと糖シリコーン界面活性剤をDI水に添加し、混合し、85℃まで加熱した。
6.副ビーカーBの内容物を、シルバーソンミキサー下で30分、9000rpmで乳化させつつ、ビーカーAに滴下した。その後、乳化速度を5分間、2000rpmまで低下させた。
7.80℃で、内容物をリップスティック鋳型に配した。
8.鋳型のリップスティックを、−10℃で15分、冷却用トンネル配した。冷却し、鋳型のリップスティックを冷却用トンネルから取り出し、25℃で平衡にし、リップスティックを25℃まで解凍した後に、鋳型から取り出した。
【0161】
実施例20 リップグロス

【0162】
手順
1.適切な大きさのビーカーAに次のものを添加し、95℃まで加熱した:非揮発性溶媒、超分枝状ポリオール、C26−28極性変性ロウ。
2.十分な固形物が溶解したとき、内容物を、全ての固形物が95℃で溶解するまで、中程度の速度で混合した。
3.温度を85℃までゆっくりと低下させ、顔料とマイカを添加した。
4.温度を85−90℃に維持しつつ、乳化のために、主ビーカーAの内容物をシルバーソンミキサーに移した。
5.別のビーカー2において、グリセリンと糖シリコーン界面活性剤をDI水に添加し、混合し、85℃まで加熱した。
6.副ビーカーBの内容物を、シルバーソンミキサー下で30分、9000rpmで乳化させつつ、ビーカーAに滴下した。その後、内容物が25℃に低下するまで、乳化速度を5分間、2000rpmまで低下させた。
7.主ビーカーAの内容物を容器に注いだ。
【0163】
実施例21 ファンデーション用組成物

【0164】
手順
1.容器Aにおいて、C26−28極性変性ロウと超分枝状ポリオールを、完全に溶解するまで、イソヘキサデカン及びイソドデカンに溶解させた。温度を90℃にした。
2.温度を維持しつつ、完全に溶解するまで、ポリグリセリル-2-トリイソステアラート、二酸化チタン及び酸化鉄を、完全に溶解するまで、容器Aに添加した。
3.別の容器Bにおいて、水、セルロース、糖シリコーン界面活性剤、二ナトリウムEDTA、プロピレングリコール、及び防腐剤を混合し、90℃まで加熱した。
4.容器Bの内容物を、高剪断(〜1000rpm)でゆっくりと、容器Aの内容物に添加した。
5.高剪断混合を維持しつつ、70℃−80℃で20分、加熱し続けた。
6.混合しつつ、混合物を室温まで冷却した。
【0165】
実施例22

【0166】
手順
1.適切な大きさのビーカーAに次のものを添加し、95℃まで加熱した:非揮発性溶媒、超分枝状ポリオール、ポリエチレン400、C26−28α-オレフィン-無水マレイン酸コポリマーロウ。
2.十分な固形物が溶解したとき、内容物を、全ての固形物が95℃で溶解するまで、中程度の速度で混合した。
3.温度を85℃までゆっくりと低下させ、顔料とマイカを添加した。
4.温度を85−90℃に維持しつつ、乳化のために、主ビーカーAの内容物をシルバーソンミキサーに移した。
5.別のビーカー2において、グリセリンと糖シリコーン界面活性剤をDI水に添加し、混合し、85℃まで加熱した。
6.副ビーカーBの内容物を、シルバーソンミキサー下で30分、9000rpmで乳化させつつ、ビーカーAに滴下した。その後、乳化速度を5分間、2000rpmまで低下させた。
7.80℃で、内容物をリップスティック鋳型に注いだ。
8.鋳型を、−10℃で15分、冷却用トンネル配した。冷却し、鋳型を冷却用トンネルから取り出し、25℃で平衡にした。リップスティックを25℃まで解凍した後に、鋳型から取り出した。
【0167】
実施例23

【0168】
手順
1.適切な大きさのビーカーAに次のものを添加し、95℃まで加熱した:非揮発性溶媒、超分枝状ポリオール、及びC26−28α-オレフィン-無水マレイン酸コポリマーロウ。
2.十分な固形物が溶解したとき、内容物を、全ての固形物が95℃で溶解するまで、中程度の速度で混合した。
3.温度を85℃までゆっくりと低下させ、顔料とマイカを添加した。
4.温度を85−90℃に維持しつつ、乳化のために、主ビーカーAの内容物をシルバーソンミキサーに移した。
5.別のビーカー2において、グリセリンと糖シリコーン界面活性剤をDI水に添加し、混合し、85℃まで加熱した。
6.副ビーカーBの内容物を、シルバーソンミキサー下で30分、9000rpmで乳化させつつ、ビーカーAに滴下した。その後、内容物が25℃に低下するまで、乳化速度を5分間、2000rpmまで低下させた。
7.主ビーカーAの内容物を容器に注いだ。
【0169】
実施例24
以下に開示の成分を含有する化粧品組成物を調製した。

(*) PP207は、リコケアPP207LP3349の商品名でクラリアント社から商業的に入手可能な、直鎖状ポリプロピレン-エチレン-無水マレイン酸コポリマーである。
【0170】
手順
1.容器Aにおいて、PP207を、完全に溶解するまで、イソヘキサデカン及びイソドデカンに溶解させた。温度を90℃にした。
2.温度を維持しつつ、完全に溶解するまで、乳化剤と顔料粉砕物を容器Aに添加した。
3.別の容器Bにおいて、水、セルロース、及び防腐剤を室温で混合した。
4.容器Bの内容物を、高剪断(〜700rpm)でゆっくりと、容器Aの内容物に添加した。
5.高剪断混合を維持しつつ、70℃−80℃で20分、加熱し続けた。
6.混合しつつ、混合物を室温まで冷却した。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(1)少なくとも一の極性変性ポリマーと(2)少なくとも2のヒドロキシル基を有する超分枝状ポリオール、糖シリコーン界面活性剤、及びゲル化剤から選択される少なくとも一の化合物を含有する組成物。
【請求項2】
組成物がエマルションである、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
少なくとも一の着色剤をさらに含有する、請求項1に記載の組成物。
【請求項4】
少なくとも一の極性変性ポリマーが、ポリプロピレン、ポリエチレン及び無水マレイン酸単位からなる、請求項1に記載の組成物。
【請求項5】
水をさらに含有する、請求項1に記載の組成物。
【請求項6】
組成物の全重量に対して約20重量%〜約50重量%の範囲の量で水を含有する、請求項5に記載の組成物。
【請求項7】
組成物が固形状である、請求項1に記載の組成物。
【請求項8】
組成物がスティック形態である、請求項7に記載の組成物。
【請求項9】
組成物がマスカラ、リップスティック又はファンデーションである、請求項1に記載の組成物。
【請求項10】
セルロースゲル化剤を含有する、請求項1に記載の組成物。
【請求項11】
ゲル化剤が、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、及びセルロースからなる群から選択される、請求項10に記載の組成物。
【請求項12】
セルロースゲル化剤が、組成物の全重量に対して約0.5重量%〜約5.0重量%の量で存在している、請求項11に記載の組成物。
【請求項13】
極性変性ポリマーがポリプロピレン及び/又はポリエチレン−無水マレイン酸変性ロウである、請求項1に記載の組成物。
【請求項14】
超分枝状ポリオールが組成物の全重量に対して約0.1〜約15重量%の範囲の量で存在している、請求項1に記載の組成物。

【公表番号】特表2012−532109(P2012−532109A)
【公表日】平成24年12月13日(2012.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−517854(P2012−517854)
【出願日】平成22年6月29日(2010.6.29)
【国際出願番号】PCT/US2010/040360
【国際公開番号】WO2011/008532
【国際公開日】平成23年1月20日(2011.1.20)
【出願人】(391023932)ロレアル (950)
【Fターム(参考)】