説明

構造的に統合されたアクセス可能な床システム

本開示の要約を記載すると、本発明は床構造に関し、さらに詳しくはグリッドに支持される取り外し可能なアクセスパネルを有する床アセンブリに関し、そのグリッドは、複数の第1の構造支持および第2の構造支持上で支持される。本発明は、該第1および該第2の構造支持、該支持に取り付けられるグリッド、および該パネルおよび該グリッド下の空間へのアクセスを提供するために該グリッドに取り外し可能に備え付けられた複数のパネルを有する、建築物のための床システムである。該床システムは、従来の永久的な構造床を取り替え、従来の床ではアクセスできない床下の空間への容易なアクセスを提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は床構造に関し、さらに詳しくは、グリッドに支持される取り外し可能なアクセスパネルを有する床アセンブリに関し、そのグリッドは、複数の第1の構造支持および第2の構造支持上で支持される。
【背景技術】
【0002】
コンピュータ、通信機器および他の電子的ハードウェアの使用の増加により、新たな需要が建築設計において存在する。ユーザーは、電源および通信信号にアクセスするための多くの差込口を望み、彼らは、日頃から時には頻繁に、このような差込口の位置を変更する可能性を必要としている。電源用およびデータ用の差込口は、典型的には、本来の支持構造床から上げられた取外し可能な床セクションの床中または床下に配置される。上げ床の2つの典型的のタイプはペデスタルフロア(pedestal floor)およびロープロファイルフロア(low−profile floor)である。
【0003】
このペデスタルアクセスフロアは台(pedestal)を有し、これは、一端において台板を有しおよび他端上に支持プレートを有する金属棒からなり、取外し可能な水平パネルを支持して、上げ床構造を形成する。この金属棒は高さが調節可能であり、従来のソリッドフロアデッキ(solid floor deck)上に載る。このソリッドフロアデッキは、木、コンクリート、またはスラブ上の金属デッキおよびコンクリートの組合せから作られ得る。この棒は、グリッド(典型的には正方形グリッド)中に配置される。この棒およびプレートは取外し可能な床セクションを支持する。この棒の高さは、典型的には、約12〜18インチであり、床セクションを組み込む前に所望の高さに調節され得る。電源およびデータケーブルは、そのソリッドフロアデッキとその床セクションの下との間に納められる。このケーブルは、ユーザーの必要に合うように、所望の位置においてその床セクションを通る。この貫通は、ケーブル用の開口部のみからなり得、又は一般的な電子的な壁コンセントと同様なジャンクションボックスであり得る。この貫通により、例えば、ケーブルテレビ、スピーカー線(speaker wire)、コンピュータネットワークのような電源線、単一ケーブルを納め得る。一定の設計では、そのフロアデッキと上げ床セクションとの間隔は、選択された床セクションに配置されるグリル(grille)およびレジスターを通って調和空気の分配を可能にするように構成される。上述タイプの床システムは、D.L.Tateによる米国特許第3,396,501号(1968年8月13日発行)に開示される。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前述のペデスタルシステムでは、これを配置して組み込む必要があることに関する労働追加料金が存在する。このペデスタルは耐地震基準を満たすよう固定されなければならず、さらなる労働およびコストが増加する。さらに、このペデスタルは、天井高を高くする必要性を増加させ、最終的には、建築物の高さを大きくし、その外周範囲を増加させ、それによって建築コストだけでなく、熱損失による維持コストをも増加させる。このペデスタルアクセスフロアが単に建築物の一部分において使用される場合、床の上昇変化に応じて傾斜板または調節設備が配置されなければならない。ユーザーがそのアクセスフロア下の電気ケーブルの経路を変更する場合、そのペデスタルは、新たな位置にケーブルを引く場合の障害となり得る。また、アクセスフロアは建築計画の別のステップも示す。このシステムの音響特性は乏しい。この床セクションは相対的に薄くかつ剛性であるので、水平方向および垂直方向に音を伝播することが多い。
【0005】
底上げ床の第2のタイプはロープロファイル設計であり、この設計では上げ底の高さはおおよそ2.5インチ〜4インチであり得る。この設計はその床セクションを上げて支持するためにペデスタルを使用せず、むしろフロアセクションの角の「脚(feet)」にかかり、ソリッドフロアデッキ上およびそのパネルの下面の下に空間を作る。そのパネルは、短い「脚」を用いて、直接フロアデッキ上にかかる。このロープロファイル設計はペデスタルフロアよりコストがかからないが、建築物における従来的に設計された床のコストに影響する。これはソリッドフロアデッキの使用を要求するからである。存在する従来の床とアクセスフロアとの間の底上げの変化の問題も残る。
【0006】
ペデスタルフロアと比較すると、ロープロファイルフロアには不都合な点がある。ロープロファイルセクション下の空間は空気を供給するのに使用されるほど深くない。このもたらされる床は、上述されるペデスタルアクセスフロアのように、水平方向または垂直方向のどちらか一方において、安定的ではない。このセクションはフロアデッキに固定されないので、ケーブルが引かれ再経路決めされる場合に移動し得る。建築物の階高が増え、したがって建築コストおよび維持コストが増える。概して、ソリッドフロアデッキおよび床セクションの表面との間の距離が短いほど、ロープロファイルフロアの柔軟性は減少する。どちらのタイプも、建物外部に構造安定性を提供する内在の支持用のソリッドフロアデッキを必要とする。
【0007】
さらに、典型的には、一般的なタイプの底上げ床のどちらも音響特性が非常に悪い。その特性は、様々な環境における使用に対して非実用的な程度でノイズを伝播する傾向がある。
【0008】
別のタイプのアクセスフロアは、D.L.Tateの米国特許第3,583,121号(1971年6月8日に発行)に開示される。このシステムは、他の上端においてそこに直角にある根太からなる2つの層を含む。上層一面に存在するパネルは、取り外し可能であり、そのパネル下の空間へのアクセスを提供するように構成され得る。このシステムの1つの不都合な点は、根太の2層の高さおよび建物物の追加高さである。さらには、その根太はともに、少なくともそのパネルの幅と同じぐらいに近接しなければならない。もたらされるこのシステムの荷重および深さは、さらに大きな荷重がこの床にかかるという点以外では、大きすぎて実用的ではない。さらに、この根太は各交差する点で溶接する必要があり、野外人件費を大きく増加させる。
【課題を解決するための手段】
【0009】
(本発明の簡単な要旨)
本発明の一実施形態によれば、建築物のための床アセンブリが提供され、該床アセンブリは、複数の第1の構造建材、該第1の建材に架かる間隔が離れた複数の第2の構造建材、該第2の建材の上面にある支持グリッド、および床を形成するように該支持グリッド上に載せられた複数のパネル、を有し、該パネルのそれぞれは該支持グリッドから個々に取外し可能であり、該下空間へのアクセスを提供する。
【0010】
本発明の代替的な実施形態によれば、床アセンブリは、複数の縦方向の構造支持、グリッドアセンブリ、該縦方向の構造支持それぞれの上面に該グリッドアセンブリを取り付けて該縦方向の構造支持に関して該グリッドアセンブリの位置を調節可能であるように構成される取り付けシステム、および複数のパネルを備えて提供され、該パネルの底面は該グリッドの開口部中に受容されるように構成され、その該パネルの上端部分は該グリッドアセンブリの上面に抗して支持するように構成される。
【0011】
本発明の別の実施形態によれば、床システムはプレファブの床セクションを含んで提供される。この床セクションは、選択される距離だけ離れて配置される複数の支持レールを備え、それぞれが、該アングル材間に配置されるスペーサーを有する一対の間隔が離れたアングル材を有する。該支持レールは、2つの第2の構造建材間を伸びるように構成される。この床セクションはさらに、複数のクロスレールを備え、それぞれは隣接する対の支持レール間に架かり、該支持レールおよびクロスレールがともに、隣接する対の支持レールと隣接する対のクロスレールとの間で、複数の孔を規定し、該孔は取り外し可能な床パネルを受容するように構成される。
【0012】
本発明の別の実施形態によれば、建物は、複数の第1の構造建材、該第1の建材に架かる間隔が離れた複数の第2の構造建材、該第2の建材の上面に取り付けられてパネルを受容するように構成される支持グリッド、該第2の構造建材のそれぞれの上面に該支持グリッドを取り付けて該第2の構造建材に関して該支持グリッドの位置を調節可能であるように構成される取り付けシステム、および床を形成するように該支持グリッド中に受容される複数のパネルを備えて提供され、該パネルのそれぞれが該支持グリッドから個々に取り外し可能であり、該第2の構造建材間の空間へのアクセスを提供する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
(発明の詳細な説明)
構造的に組み込まれたアクセス可能な床システム(以降、床システムと呼ぶ)は、一般的に100のように設計され、等角図法で図1に示される。
【0014】
第1のフレーム部材102は鉄骨造の不可欠な部分として形成され得るように提供され得る。例えば根太104のような第2のフレーム材は、第1のフレーム材102と接合される。本発明の一実施形態によれば、次に構造支持グリッド106が、第2のフレーム材104上に架かかるように形成される。グリッド106は、グリッド106により形成された開口部110中に、取外し可能な床パネル108を受容するように構成される。
【0015】
グリッド106は第2のフレーム材104を横切って架設されているように構成され、複数の床パネル108は、各床パネル108用の第2のフレーム材の支持を必要とせずに、各第2のフレーム材104間で、グリッドにより支持される。例えば、このグリッド106は図1に示され、2つの第2のフレーム材104の間の距離Dのスパンで架かり、Dと同じ距離である3つ分のパネル108幅を支持している。これは、各取外し可能なパネルが一般的に各パネルの各角で、脚、支柱又は台座を有するグリッドにより支持されている従来の取外し可能な床システムとは対照的である。
【0016】
取外し可能な床パネル108は互換性を許容するために同一の大きさで、電力および通信アクセスのための端子またはフックアップ112、および換気用の通気孔または可変風量吹出し口114を提供され得る。
【0017】
便宜性および明瞭性を目的として、1つの型の電力端子112が図1に示される。しかしながら、様々な端子が使用され得ることは当業者には明らかであり得、その端子には、規格化されたボルトソケット110、同軸ケーブル端子、光ファイバー接続、強力電力端末、T2型接続などを含む。ユーザーは、端子を使用せずに、ケーブルを通すことを可能にするパネル開口部を提供することをさらに選択し得る。本発明の範囲内で、これらの選択肢および他の選択肢が考えられる。
【0018】
同様にして、通気孔114の代わりに、空気およびガスを送るための様々な手段が使用され得、この手段には、圧縮空気フックアップ、真空ライン、ファン、直接的に調節可能な通気孔、フィルター、危険ガス排出システム、圧縮酸素、CO、プロパン、窒素などを含む。
【0019】
図1は金属製のチャンネル118に取付けられた任意パネル116を示し、このチャンネルは第2のフレーム材の裏面に順に取付けられる。これらのパネル116は、理想的には、耐火材料で構成されるので、耐火ブロックを形成する。パネル116は、一棟の建物を他の建物から分離して防火を構築し、これは多くの建築法規により要求され得る。第2のフレーム材の裏面に取付けられたパネル116は、第2のフレーム材間の空間を囲う。この閉じた空間は、HVACのプレナムとして使用され得る。これにより、管路が短くなりまたは除去されるためにコスト削減となり得る。床システムの目立たない部分をプレナムとしての使用のために加圧できるように、この空間内で仕切りが使用され得る。
【0020】
次に図2を参照すると、そこには、構造支持グリッド106の一実施形態の一セクションが示されている。この実施形態によれば、この構造支持グリッドは、T型接合接点200に対して背中合わせの関係で取付けられるL型レール材202を備え、取外し可能な床パネルの支持を形成する。この接点およびレール材は互換性を許容するように規格化されている。
【0021】
レール材が多くの異なる断面形状および接点構成を有し得ることが理解され得る。例えば、ある代替的な断面形状はTチャンネルおよび正方形である。
【0022】
図3は、図1中のIII−III線に沿って切られた断面の床システム100を示す。取外し可能なパネル108は上層300を含む複数の層を有し、具体的な適用の必要性にしたがって構成され、カーペット面またはタイル面を有し得る。代替的には、上面326は、研究室または他の腐食性の物質を扱う環境における使用のために抗化学材料を使用して形成され得る。上層300および下層306は、パネル108に対し構造的に剛性を提供するように設計され、具体的な適用の構造的必要性および荷重支持の必要性にしたがって構成される。防火材料層304も組み込まれ得、これは例えば、石膏または他の適切な材料のような耐火材料からなり、パネル108の一側から他の側へ燃え広がるのを抑制するのに有効である。絶縁層302は、温度的なおよび音響的な分離を提供し、グリッド中で摩擦接合を提供するように、すこしだけ大きなサイズにされ得る。
【0023】
取外し可能な床パネルの構成は具体的な適用の必要性にしたがって変化し、予想される環境、収納物を支える必要荷重、所望の外観、ノイズ制御の予測度合、地方の建築基準および耐火基準および他の要因により部分的に影響され得ることが理解され得る。
【0024】
取外し可能な床システム108は、構造支持グリッド106に支持され、パネルファスナー310は、構造支持グリッド106にパネル108をしっかりと取付けるために使用され得る。図3に示される一実施形態では、パネルファスナー310は、構造支持グリッド106のレール部材202中の開口部311を介して、構造支持グリッド106の下面から、取外し可能なパネル108の下面にある開口部に通すねじ山を有するファスナーを含む。開口部311はネジ山を有するファスナー310に関して大きめであり、構造支持グリッド106に関して取外し可能なパネル108の位置を調節可能である。ネジ山を有するファスナー310のねじ山は取外し可能なパネルと係合し、六角頭のファスナー310は、支持グリッド106の下面324を支持し、取外し可能なパネルを構造支持グリッド106に固定する。このように、この実施形態では、パネルファスナー310へのアクセスは構造支持グリッド106の下からである。
【0025】
レベリングユニット(leveling unit)308は、構造支持グリッド106と第2のフレーム材104との間の垂直距離320を制御するために提供される。図3は、レベリングシステムを備える複数の同じユニットのうち1つを示し、それは下記のように機能する。
【0026】
図3に示すように、レベリングユニット308は支持プレート314に取り付けられたねじ山付の棒312を含み、この支持プレートは、第2のフレーム材104の上面322に支持される。このねじ山付の棒312は、リフトプレート316中の開口部を介して、リフトプレート316を通りぬけ、リフトプレート316は構造支持グリッド106の下面324に上方に抗して支持する。この棒312は、グリッド106中に形成された開口部307中にスライド可能に受容される。一対のねじ山付き棒の下側のナット318はリフトプレート316を支持する。ねじ山付の棒上の下側のナット318の位置は、第2のフレーム材104の上面322と構造支持グリッド106の下面324との間の距離320を決定する。
【0027】
第2のフレーム材の上面322が水平になってない場合でさえ、レベリングシステムの複数のユニットのそれぞれを調節することによって、床システム100の支持面326を同じ高さにし得る。
【0028】
本発明の別の実施形態では、上記されるレベリングユニット308と機能的に同じレベリング装置が、第1のフレーム材102の上面120(図1に示される)と第1のフレーム材に支持される第2のフレーム材104の一部105との間で使用され得る。第1のフレーム材と第2のフレーム材との間の垂直距離を調節することによって、構造支持グリッド106の高さは制御され得る。
【0029】
第1のフレーム材102と第2のフレーム材104との間、または構造支持グリッド106と第2のフレーム材104との間の垂直距離(示されず)を制御する他の方法は当業者には明らかである。これらの方法は、くさび、シム、上記床システムからアクセスされるねじ山付き装置、自動または遠隔調節装置などの使用を含み、これらのすべては、本発明の範囲内であると判断される。
【0030】
図4は、IV−IV線に沿って切られた床システム100の断面図であり、取外し可能なパネル108の代替的な実施形態を示す。この実施形態では、可撓性のガスケット400が、各パネル108、109の上端412に取付けられる。隣接パネル108、109のガスケット400は互いに押し合い、取外し可能なパネル108と109との間にシール(seal)を提供する。このシールは、溢水が床システムを通って漏れることを抑制するために使用され得る。腐食物質または危険物質の溢れが予測され得る適用では、ガスケット400の構成は、使用物質の特定階級に応じて耐久性があるように選択される。複数のガスケットまたは連動ガスケットは多くの安全シールを提供するようにも使用され得る。代替的には、隣接パネル108、109が構造支持グリッド106上に取付けられた後に、単一のガスケットが隣接パネル108、109との間に詰め込まれ得る。このガスケット400は、床システムの一側から他の側への、空気または他のガスの流れを制御することが望ましいという用途で使用され得る。
【0031】
図4はさらに、パネルファスナーの代替的な実施形態を示す。ここで、このパネルファスナー410は、床システムの表面の上側からジョイントノード(joint node)200の中心へ挿入される工具(示されず)によってアクセスされる。このパネルファスナー410は約45°回転する。ファスナーブレード408は、ジョイントノード200におけるスロット(示されず)中の位置から、取外し可能なパネル406のコーナーにおけるスロットへ回転し、所定の場所にそれらコーナーを固定する。
【0032】
他の固定装置およびシステムは当業者に対して明白であり、本発明の範囲内であると考えられる。このような装置はカム−タイプのファスナー、装置を使用するものを含み、これらは、取外し可能な床パネルの表面からアクセス可能であり、その取外し可能な床パネルが備え付けられるなどの場合に自動的にとまる。
【0033】
高さ要求およびある地域に限られた要求により、一部の建物では、耐震性を提供する建設装置または方法を考慮に入れる。従来の建設方法においては、ソリッドフロアデッキ(solid floor deck)はダイアフラムとして機能し、このダイアフラムは、平面応力(dimensional stress)に耐する。
【0034】
本発明の一実施形態によれば、図5に示されるように、構造支持グリッド106は、第1のフレーム材102および第2のフレーム材104に直角に取付けられる。筋かい(Diagonal stay)501は、この構造を補強して、この構造に必要な安定性を提供するために使用される。この筋かい500は、構造物の第1の柱502に直接取付けられ、床構造500の下を通される。
【0035】
図6は、本発明の代替的な実施形態による床構造600を示し、その構造において、構造支持グリッド106は、第1のフレーム材102および第2のフレーム材104に対して斜めに配向される。この実施形態では、この構造支持グリッド106それ自体が、構造物の構造を強化する斜めの筋かいを形成する。
【0036】
本発明のさらなる実施形態では、図7において示されるように、再配置可能な壁702が、構造的に組み込まれたアクセス可能な床システム700の一部として使用され得る。これら再配置可能な壁は、間仕切りを内張りするように床を構成し得、図7に示されるように、現場で組み立てられ得、または個々のユニットとしてプレファブされた組み込まれ得、または代替的には、それらの壁はオフィス環境に共通の型のプレファブの小区画の間仕切りであり得る。再配置可能な壁702は、構造支持グリッド104に直接取付けられる。床パネルの一部分108aが、従来の方法を使用して、現場で必要なサイズに切断され得、または、共通の寸法(common dimension)で製造され得る。その壁702をグリッド106に取り付けて床パネルの一部分を使用することによって、壁の防音効果が向上し、壁702の構造安定性も改善する。
【0037】
壁702中の電気部品(例えば、ライトのスイッチ、サーモスタット、電源差込口など)は、ハーネス(harness;示されず)により、壁の底面を介して直接配線され得、床パネル108の下にあるケーブルおよびコネクタに接続され得る。従来の間仕切りは、電源を開口範囲にもっていかねばならず、間仕切りと間仕切りとの間で複雑な配線を含み得、電源が天井からおちるので、この壁は、現在使用されている方法よりも大きな利点を有し、小さく区切った間仕切りの場合には特にそうである。他の方法は、切り替えおよび制御のワイヤレス技術の使用を含む。このような技術は壁の中においてどんな配線接続をも必要としないという利点を有する。
【0038】
図8は本発明の代替的な実施形態800を示し、この形態においては、構造支持レール802が使用される。このレール802は第2のフレーム材104に架かり、取外し可能な床パネル108をその二つの側で支持する。この実施形態の床パネル108は、構造支持レール802に架かって構成される。
【0039】
本発明の別の実施形態は、図9〜15を参照して記載される。床システム900は、構造物の一部の構造として図9において示される。このシステム900は、プレファブの床セクション902を備え、このセクションは複数の一次の支持レール904を有する。支持レール904のそれぞれは、そのセクション902の全長に伸びる一対の間隔の離れたアングル材を備える。交差支持レール906は、支持レール904間において等間隔で配置され、各隣接した一対の支持レール904および交差支持レール906は、その中に取外し可能な床パネル908を受容するように構成された開口部を形成する。
【0040】
プレファブの床セクション902は、その構造の第2のフレーム材909に架かって構成される。コネクタ910は等間隔で第2のフレーム材909の上面に取り付けられ、プレファブのセクション902の支持レール904の間隔に対応する。コネクタ910は任意の適切な方法によって第2のフレーム材909の上面に取付けられ得、その方法は溶接、ボルト接合などを含む。図10は、間隔の離れた一対のアングルセクションを含む各コネクタ910を示す。コネクタ910は、支持レール904の必要な間隔および必要支持を提供する単一のT型材または他の一定の構造から形成され得ることが理解される。各支持レール904の間隔が離れたアングル材905はコネクタ910と係合し、プレファブセクション902と第2のフレーム材909との間でしっかりとした接触を提供する。支持レール904は、溶接またはボルト接合のような公知の方法によりコネクタ910に取付けられ得る。代替的には、プレファブのセクション902の支持レール904の一部は、そのそれぞれのファスナー910に取付けられ得、一方、他の支持レール904は、しっかりと取付けられずにコネクタ910上に直接置かれることを許容され得る。コネクタ910は、構造物が建つ前に、第2のフレーム材909に前もって取付けられ得る。例えば、第2の支持材909は、建築現場へ移送する前に、製造工場において支持材に取付けられたコネクタ910を有し得る。
【0041】
スペーサー922は、支持レール904それぞれの間隔が離れたアングル材905の間に配置されて取り付けられる。このスペーサー922は、示される実施形態におけるアングル材905の間隔が離れた関係を維持し、このスペーサーは、アングル材905間において配置された角材のセクションとして示される。図10〜12は、貫通するねじ山付きの孔を有するスペーサー922を示し、これは、クロスレール906の位置に対応する位置に配置される。
【0042】
プレファブセクション902は、支持レール904と直角に、プレファブセクション902の下側に取付けられたサブ床レール(subfloor rail)912を備える。図9〜15において示される実施形態においては、サブ床レール912は、支持レール904と同じ間隔が離れたアングル材917を備え、角型スペーサー915はアングル材917の間に取付けられる。サブ床レール912は、プレファブセクション902の全幅を走り、隣接したプレファブセクション902のサブ床レール912と、端と端で合うように配置される。隣接セクション902のサブ床レール912間で取付けられる継ぎ板(splice plate)914は、隣接セクション902のサブ床レールと接合する。互いに隣接するセクション902のサブ床レール912を位置合わせして接合することによって、隣接したプレファブセクション902を正しく配置して間隔をとることが確実となる。第2のクロスレール916は、プレファブの床セクション902のクロスレール906に対応する位置において隣接するセクション902間に間隔が離れた関係で配置され、隣接したプレファブのパネル902間に置かれた取外し可能な床パネル908の支持を提供する。
【0043】
弾性体材料または準弾性体材料のガスケット924は床パネル908間に配置される。このガスケット924は、床システム900の防音特性を改善するように構成され得る。このガスケット924は、隣接の床パネル908間にシールを提供するように構成され得、液体または気体が通り抜けすることを抑制するように構成され得る。これらは、断熱材料または防火材料から形成され得、向上した耐火性を提供する。図10では、このガスケット924は、変形したT型断面形状を有するように見られ得、そのガスケットの下の部分は、支持レール904の間隔が離れたアングル材905間およびクロスレール906間でぴったりと適合するような大きさで構成される。このガスケットはさらにその側面を伸びて、床パネル908の上側部分911を受容するように構成されるフランジを備える。ガスケット924の上方に伸びる部分は2つの隣接した床パネル908間で立ち上がり、床パネルの上面とほぼ同じ高さのところで終わる。
【0044】
本発明の先の実施形態において開示されたように、床パネル908がパネルの2つの側を支持レール904間かつ2つの側をクロスレール906間に適切に位置する場合に、パネル908の下側部分913が支持レール904およびクロスレール906の直立部分間にあるように、取外し可能な床パネル908は下側部分913より大きい寸法を有する上側部分911を含み、一方、パネル908の上側部分911は、支持レール904およびクロスレール906上を広がる。典型的には、床パネル908は、ガスケット924のフランジ上に置くように構成され、支持レール904およびクロスレール906の上面は、パネル908の重量およびその上に他の荷重を支持する。このような配置により、パネル908とフランジ924との間において適切なシールが確実となる。パネルの下側部分913は絶縁材および耐火材を含み得る。床パネル908の下側部分913は、レール904と906との間の空間にちょうどぴったり適合するような大きさで構成され、最高の防音性および断熱性および耐火性を提供する。
【0045】
本発明の他の実施形態は、支持レールおよびクロスレールの下側部分を支持するように構成されるパネルを含み、またはレール上に広がるパネル部分を有さず、支持レールおよびクロスレールとの間に全体的に適合するように構成され得る。
【0046】
図10〜12に示されるように、床パネル908は、ねじ山を有するファスナー918により定位置に取り付けられ得、このファスナーは、支持レール904のスペーサー922の開口部930中のねじ山に係合する。この床パネル908は、その各角においてファスナー用の隅切り部分919を含む。このファスナー用の隅切り部分919は、ショルダー928を規定し、ねじ山を有するファスナー918のヘッドが、定位置に床パネル908を維持するようにこのショルダー928を支持する。ファスナー918は、床パネル908の各角において提供され、各ファスナー918は、4つの隣接した取外し可能なパネル908のショルダー928を支持する。ファスナーの隅切りキャップ920は、4つの隣接した床パネル908のファスナー用の隅切り部分919中で適合するように構成され、各々のファスナー918を覆う。
【0047】
図10、14,15において最も容易にみられるが、この床システム900は、デッキ支持レール(deck support rail)934を含み、これは、概してサブ床レール912および第2のフレーム材909と平行に走る。デッキ支持レール934は、ねじ山を有するスペーサー938を含み、これは、支持レール904のスペーサー922と同じである。ねじ山を有する棒926は、第1の端でサブ床レール912のねじ山を有するスペーサー915と係合し、第2の端でデッキ支持レール934のねじ山を有するスペーサー938と係合し、セクション902の下において選択された距離でデッキ支持レール934を支持する。波状デッキ(corrugated decking)932(コンクリート床を支持する市販の構造において使用されるタイプ)はデッキ支持レール934間に配置され得る。この波状デッキ932は、床の間において障壁(barrier)を提供し、HVACのプレナム構内の一部として使用され得る。
【0048】
照明(lighting fixture)、消化制御スプリンクラ、および図9〜15の床システム900下の空間に適用される他の有用物(例えば、構造のローワーフロア(lower floor of the structure))は、波状デッキ932に、またはデッキ支持レール934に取付けられ得る。耐火パネル(例えば、石膏ボード)は、波状デッキ936の下側に、またはデッキ支持レール934に取付けられ得る。
【0049】
床システム900を製造して組み立てる場合、このシステムの多くが、構造物中で組み立てられる前に、プレファブされ組み立てられ得る。例えば、図9に示される床セクション902は、8’×8’でプレファブされた部分であり、そこには2’×2’の床パネル908が組み込まれる。プレファブの床セクション902は、一時的に取外し可能なパネル908を備え得、そのパネルは、建設が完了するまでその場所に残され得、建設完了のとき、一時的なパネル908は完成パネルと取り替えられる。一時的な床パネル908の使用により建設中には完成パネルに損傷を与えず、作業員、左官、仕上げ人(finisher)が、完成床の保護を提供する必要なく、仮床(floored space)の状態で作業することを可能にする。一時的なパネルは取り外されると、そのパネルは、次の建築計画で再使用され得、製造物に対する更なるコスト削減を提供する。
【0050】
このような床システムを組み立てることにより、第2のフレーム材909は、前もって取付けられたコネクタ910を提供される。各セクションは、昇降機またはクレーンによって適所に持ち上げられ、コネクタ910上に降ろされる。コネクタ910および支持レール904の構成により、床セクション902はX軸において適切な位置を与えられる。図9において見られるように、各コネクタ910は、端と端とを結合することで、2つの隣接したパネル902のそれぞれから支持レール904へ位置決めを提供する。前もって組み入れられたセクション902の支持レール904の端に対してセクション902の支持レール904をしっかりと引き込むことによって、Y軸の適切な位置決めを確実にする。セクション902がX軸およびY軸において正しく配置された後、そのセクションは、シムまたはジャッキを使用することで、このセクションをZ軸上の正しい位置の高さに持ち上げられる。このセクションがZ軸に正しく配置される場合、このセクション902の支持レール904がコネクタ910に取付けられ、その位置に永久に固定される。任意のいくつかの公知の方法によりこれが達成され得、その方法は、現場溶接、支持レール904とコネクタ910を貫通するボルト接合の使用、または任意の他の好ましい取り付け方法を含む。次に、継ぎ板914が、隣接するセクション902のサブ床レール912間の定位置に取付けられ、次いで第2のクロスレール916が隣接したセクション902に配置されて取付けられ、取外し可能な床パネル908が、隣接するセクション902間によってつくられた空間に配置される。ねじ山を有するファスナー918およびファスナー用の隅切りキャップ920が、取外し可能な床パネル908を固定するために必要に応じて組み込まれる。床パネル902の下側から、ねじ山を有する棒926が、サブ床レール912のねじ山を有するスペーサー915に取り付けられ、デッキ支持レール934のねじ山を有するスペーサー938に取り付けられる。このようにして、波状デッキ932はデッキ支持レール934間にあり、床システム900の下側の空間を閉じる。
【0051】
第2のフレーム材の表面より上の床システム900の全高H(図14参照)は、ハイ−ライズ(hi−rise)建設において一般的に使用されたタイプの従来の鋼床およびコンクリート床の高さおよび厚みとほぼ等しくなるように選択される。一定の場合においては、構造は、本発明の原理によれば、構造的に統合されたフロアリング(flooring)を有する従来のフロアリングの組合せを含む。高さが実質的に等しいので、あるフロアリングから別のフロアリングに変更する場合にスロープまたは高さ調節の必要が無い。
【0052】
図9〜15を参照して記載された本発明の実施形態は具体的に選択された寸法を有して示されるが、セクション902の寸法、レール904、906、912および934の間隔、パネル908の寸法、およびこのシステムの他の寸法およびパラメータは特定の適用の必要性、またはユーザーの好みにより選択可能であることが理解される。
【0053】
従来の建物においては、本明細書の背景部分で記載されたタイプの上げ床システムが、既存の床で最もよく組み込まれる。上げ床は、床の上の空間を占め、建物物の構造の一部ではない。このような上げ床によって提供されるアクセス可能な空間は、上げ床の表面を形成するパネルと硬質な床デッキの上面との間の空間である。本明細書中に記載された本発明の実施形態の構造的に統合されたアクセス可能な床システムにおいては、この硬質なデッキは必要ではない。この取外し可能なパネルは、グリッドの下の空間、および各第2のフレーム材間の空間へのアクセスを提供する。従来の床構造では、この空間はアクセスできず無駄であった。本発明の構造支持グリッドは第2のフレーム材に架かるので、その下の空間は通過可能で、ケーブルを引いたり、ガス線、電気線、ダクトおよびパイプを備えるために容易なアクセスを提供する。本明細書中に開示される床システムのコストはいくつかの要因により大いに軽減される。従来の構造床は必要とせず、この床システムは従来の構造床と実質的に同じ高さであり、従来の床がこの床システムと隣接する範囲における傾斜の必要性を取り除く。この床システムが建設完了まで階高を増やさないので、従来技術によるアクセス可能な床を使用した同じ建物の費用より建材の節約、作業費用の節約となる。さらに、床システムの下の空間は柱脚、柱足または他の支持材により妨げられないので、この床システムは、柔軟性および変更可能性を改善している。ケーブルを引いたり、ガス・電気線を備えたり、ダクトを通したりすることはすべて容易となる。労働費用および休止コストは転換の間減少する。この床システムは、例えば、ガスケットシステムの一部、つまりパネルの頂点に、この床システムにおいては、避難照明装置(egress lighting)を組み込んで再配置することも可能である。このガスケットは、ガスケット中に貫通孔を組み込むことによってガスの通過を許容するようにも構成され得る。
【0054】
従来の建設方法に比べてさらなるコスト節約が、本発明の実施形態の実施により提供される荷重の低減により理解される。本発明の原理にしたがって製造されたフロアリングは、単位フィート面積当たり、従来のハイ−ライズフロアリングの半分の積載荷重を有する。床の許容荷重を減少させないで、このような荷重の低減は単位フィート面積あたり20〜30ポンドを超え得る。この節約により、建材を建築現場へ運ぶ費用、構造物を組み立てる費用、構造物を支持するのに必要な材料の総量および費用の低減となり、最終的には、構造物の重量により今まで利用できなかった建築構造の選択肢を与える。
【0055】
HVACのプレナムとしてサブ床空間を使用する利点は以前から知られている。しかし、従来の方法で建設された建築物においてはその空間にアクセスできないために、または従来の取外し可能なフロアリングシステムのコストのために、プレナムとしてのサブ床空間の使用に関する努力および支出が、利益にまさることが多かった。本発明の実施により、その費用は大いに低減する。サブ床空間は容易に仕切られ得、望みどおりにアクセスされる床の広い範囲が加圧され、必要状態に調節された空気を有し得る。したがって、単純に床パネルを所望の構成を有するパネルに取り替えることにより、様々な必要性および好みに適合するよう換気が割安で修正され得る。同じ例により、負圧を有するリターンプレナム(return plenum)も割安で構成され得る。ダクトを通され、切り替えられる高価な空気の必要性が大いに低減し得る。本明細書中に参照された、および/または出願データシート中にリストされたすべての上記米国特許、米国特許出願公開、米国特許出願、外国出願、外国特許出願および非特許文献はその全体について参照として本明細書中に援用される。
【0056】
前記から、本発明の具体的な実施形態が例示の目的で本明細書中に記載されたが、本発明の精神および範囲を逸脱することなく様々な変形がなされ得ることが理解される。したがって、本発明は、添付の特許請求の範囲以外では制限されない。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】本発明の一実施形態にしたがって形成される床システムの部分等角図である。
【図2】本発明の別の実施形態により形成された床システムの構造支持グリッド要素の詳細図である。
【図3】図1の床システム部分に記載の線III−IIIに沿って切った断面図である。
【図4】線IV−IVにそって切った、図3に記載の床システムの代替的な実施形態の断面図である。
【図5】本発明の別の実施形態による床システムの平面図である。
【図6】本発明の代替的な実施形態による床システムの平面図である。
【図7】本発明の床システムのさらなる実施形態の等角図である。
【図8】本発明の代替的な実施形態を示す床システムの等角図である。
【図9】本発明の別の実施形態によるフロアリングシステムの部分分解組立図である。
【図10】図9に記載の実施形態のシステムのさらなる詳細図である。
【図11】図9に記載の実施形態の特徴を記載する詳細図を示す。
【図12】線XII−XIIで示される図10に記載の部分断面図である。
【図13】図9に記載のシステムの部分切断平面図である。
【図14】線XIV−XIVで示される図9に記載の部分断面図である。
【図15】線XV−XVで示される図9の部分断面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の第1の構造建材、
該第1の建材に架かる複数の間隔が離れた第2の構造建材、
該複数の第2の建材のうちの2つの建材間の距離に架かり、かつ第2の建材上にのみ掛かる支持グリッドであって、該支持グリッドが、パネルを受容するように構成される開口部を規定する横架構造部材を含み、該支持グリッドによって架かる距離が該開口部の幅または縦の長さより長い、支持グリッド、および
床を形成するために該支持グリッド上に載る複数のパネルであって、該複数のパネルのそれぞれが、該支持グリッドから個々に取外し可能であり、該複数の間隔が離れた第2の構造建材間の空間へのアクセスを提供する、複数のパネル、
を有する建築物の床。
【請求項2】
前記支持グリッドに複数のパネルを個々に固定する手段を含む、請求項1に記載の床。
【請求項3】
前記床の高さ調整をする手段を含む、請求項1に記載の床。
【請求項4】
前記高さ調整をする手段が、前記複数の間隔が離れた第2の構造建材のそれぞれと前記支持グリッドとの間に個々に挿入される複数の構造を含み、前記複数の間隔が離れた第2の構造建材のそれぞれと前記支持グリッドとの距離を変化させて個々に調整可能である、請求項3に記載の床。
【請求項5】
前記複数のパネルが、少なくとも1つのパネルの第1の側から、少なくとも1つのパネルの第2の側へガスが通過可能であるように構成される少なくとも1つのパネルを有する、請求項1に記載の床。
【請求項6】
前記床によって形成されるプレナムを再分割するために、前記複数の間隔が離れた第2の構造建材間の空間において仕切りを有する、請求項5に記載の床。
【請求項7】
前記複数の間隔が離れた第2の構造建材の底面に取付けられる耐火障壁を有する、請求項1に記載の床。
【請求項8】
前記複数のパネルが、音の伝達を低減するように構成される、請求項1に記載の床。
【請求項9】
前記支持グリッドの主軸が、前記複数の間隔が離れた第2の構造建材の縦軸に対して約90度で配向される、請求項1に記載の床。
【請求項10】
前記支持グリッドの主軸が、前記複数の間隔が離れた第2の構造建材の縦軸に対して約45度で配向される、請求項1に記載の床。
【請求項11】
第2の支持システムを提供するために、第1の支持システムを架けるのに適合する手段、
該スパン手段間の複数の床パネルを支持するための手段であって、該床パネルが、該スパン手段間の距離以上の寸法を有さず、該支持手段が各々の床パネルの取外しが可能であるように構成され、該パネル下の空間および該支持手段間の空間へのアクセスを提供する手段、および
該スパン手段上にある該支持手段の位置を調整するための手段、
を有する、第1の支持システムとともに使用するための床構造。
【請求項12】
前記支持手段が複数の開口部をもつグリッドを備え、複数の開口部のそれぞれが前記複数の床パネルの1つを受容するように構成される、請求項11に記載の床構造。
【請求項13】
前記複数の床パネルのそれぞれを前記支持手段に固定するための手段をさらに有する、請求項11に記載の床構造。
【請求項14】
間隔をあけた関係で保持される一次および二次の水平構造材、
一次および二次の水平構造材を架け、かつ第1および第2の軸のそれぞれにおいて複数の開口部を規定する複数の一次および二次の交差グリッド材を有する剛性のグリッドアセンブリ、および
複数のパネルであって、それぞれが複数の開口部を覆うように個々にかつ取外し可能にグリッドアセンブリと係合する大きさおよび形状である、複数のパネル、
を有する床構造。
【請求項15】
前記複数のパネルのそれぞれが取外し可能であり、前記複数のパネルの下の空間および前記複数の水平構造材間の空間へのアクセスを提供する、請求項14に記載の床構造。
【請求項16】
前記複数のパネルのそれぞれが各々の開口部内の大きさに合うように構成され、各パネルが、前記各々の開口部を形成する前記複数のグリッド材のうちの開口部の一部にわたって広がるように構成される上面を含む、請求項14に記載の床構造。
【請求項17】
前記複数のパネルが複数の開口部のうち隣接する開口部内に配置される場合に、隣接する可撓性のガスケットが互いに係合するように、前記複数のパネルのそれぞれが前記上面を囲む可撓性のあるガスケットを提供される、請求項16に記載の床構造。
【請求項18】
前記複数のパネルが、ガスが第1の側から第2の側へ通過可能に構成される少なくとも1つのパネルを備える、請求項16に記載の床構造。
【請求項19】
前記複数のパネルが、電気コンセントを介して電源を分配するように構成される少なくとも1つのパネルを備える、請求項16に記載の床構造。
【請求項20】
前記複数のパネルのそれぞれが、前記複数のパネルのうち1つのパネルから連続する前記複数のパネルのうち1つのパネルへ、音伝達を低減するように構成される、請求項16に記載の床構造。
【請求項21】
前記複数のパネルのそれぞれが、前記グリッドアセンブリに取外し可能に取付けられるように構成される、請求項16に記載の床構造。
【請求項22】
前記複数の構造材に前記グリッドアセンブリを取り付け、グリッドアセンブリと前記複数の構造材のそれぞれとの間に調節可能な間隔を維持し、前記グリッドアセンブリの高さ調整を提供するように構成される取り付けシステムをさらに備える、請求項14に記載の床構造。
【請求項23】
前記グリッドアセンブリに取外し可能に取付けられる壁をさらに備える、請求項14に記載の床構造。
【請求項24】
複数の縦軸方向の構造支持であって、該複数の縦軸方向の構造支持のそれぞれが上面および下面を有する、複数の縦軸方向の構造支持、
複数の開口部を有するグリッドアセンブリ、
該縦軸方向の構造支持の上面に該グリッドアセンブリの外周端部を取り付け、該縦軸方向の構造支持に関してグリッドアセンブリの位置を調節可能であるように構成される取り付けシステム、および
複数のパネルであって、各パネルが上端部分および底面部分を有し、少なくとも該底面部分の大きさおよび形状が、該複数の開口部のうちの1つにスライドして受容されるように構成され、該上端部分の大きさおよび形状が該グリッドアセンブリの上面に抗して支持するように選択されるパネル
を備える、床アセンブリ。
【請求項25】
前記複数のパネルのそれぞれが、各々に取外し可能であり、前記グリッドアセンブリの下の空間および前記複数の縦軸方向の構造支持間へのアクセスを許容する、請求項24に記載の床アセンブリ。
【請求項26】
複数の第1の構造建材、
一次および二次の構造建材であって、該建材間の距離Dの間隔を有し、該第1の建材に架かる、一次および二次の構造建材、
該一次および二次の第2の建材間の距離Dに架かり、パネルを受容するように構成される複数の開口部を規定する交差材を有する支持グリッド、および
床を形成するように該支持グリッド中に取外し可能に受容される複数のパネルであって、該複数のパネルのそれぞれが、該支持グリッドから各々取外し可能であり、該複数の間隔が離れた第2の構造建材間の空間へのアクセスを提供し、それぞれのパネルが該距離Dより短い幅および縦の長さを有するパネル
を備える建築物。
【請求項27】
複数の第1の建材、
該第1の建材に架かる複数の間隔が離れた第2の構造建材であって、該複数の間隔が離れた第2の構造建材の各1つが上面および底面を有する、複数の間隔が離れた第2の構造建材、
該第2の建材の上面に取付けられ、パネルを受容するように構成される支持グリッド、
床を形成するように該支持グリッド中に取外し可能に受容される複数のパネルであって、該複数のパネルのそれぞれが、該支持グリッドから各々取外し可能であり、該複数の間隔が離れた第2の構造建材間の空間へのアクセスを提供する複数のパネル、
該支持グリッドに取り外し可能に取り付けられた壁
を備える建築物。
【請求項28】
選択された距離だけ離れて配置される複数の支持レールであって、それぞれが、アングル材間に配置されるスペーサーを有する間隔が離れたアングル材の一対を有し、該支持レールが、該建築物中の該2つの第2の構造材間で伸びるように構成される、複数の支持レール、および
複数のクロスレールであって、それぞれが、隣接する対の支持レール間に架かり、該支持レールおよび該クロスレールがともに、隣接する対の支持レールと隣接する対のクロスレールとの間の複数の孔を規定し、それぞれの孔が取外し可能な床パネルを受容するように構成される、複数のクロスレール、
を有するプレファブの床セクションを備える、建築物の2つの第2の構造材間の取外し可能な床パネルを支持するための床システム。
【請求項29】
前記床セクションが、前記支持レールを横切って伸び、前記各支持レールのそれぞれの底面に取付けられるサブ床レールをさらに備える、請求項28に記載の床システム。
【請求項30】
複数のファスナーをさらに備え、それぞれのファスナーが、前記第2の構造材の1つに取り付けられるように構成され、該複数のファスナーが、前記複数の支持レールの各々1つの端に接合される、請求項28に記載の床システム。
【請求項31】
選択された距離だけ離れて配置される複数の支持レールであって、それぞれが、アングル材間に配置されたスペーサーを有する間隔が離れたアングル材の対を有し、該支持レールが、建築物の2つの第2の構造材間を伸びるように構成される支持レール、および
複数のクロスレールであって、それぞれが、隣接する対の支持レール間に架かり、該支持レールおよび該クロスレールがともに、隣接する対の支持レールと隣接する対のクロスレールとの間の複数の孔を規定するクロスレール、
有するプレファブの床セクション、および
複数の取外し可能な床パネルであって、それぞれが該複数の孔のうちの1つの中に配置される床パネル、
を備える、床システム。
【請求項32】
複数のねじ山を有するファスナーであって、それぞれが前記アングル材間に配置される前記スペーサーのうちの1つのねじ山を有する孔と係合するように構成され、1以上の前記複数の取外し可能なパネルと係合するように構成されるようにヘッドを有するファスナーをさらに備える、請求項31に記載の床システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公表番号】特表2006−522885(P2006−522885A)
【公表日】平成18年10月5日(2006.10.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−509870(P2006−509870)
【出願日】平成16年4月9日(2004.4.9)
【国際出願番号】PCT/US2004/011002
【国際公開番号】WO2004/092498
【国際公開日】平成16年10月28日(2004.10.28)
【出願人】(505375746)
【Fターム(参考)】