説明

機械方向(MD)エレメンドルフ引裂強度に優れたフィルム樹脂製造用デュアルメタロセン触媒

【課題】重合活性が大きく、ポリマーの性質が所望の指定範囲内に保たれるようにする新しい触媒組成物と、その触媒組成物を製造する方法の提供。
【解決手段】本発明は、第1メタロセン化合物、第2メタロセン化合物、化学的に処理された固体酸化物の少なくとも1種、及び有機アルミニウム化合物の少なくとも1種を含む触媒組成物に関する。本発明はまた、この触媒組成物及び新しいポリオレフィンの調製及び使用方法にも関する。本明細書に開示される組成物と方法により、MIが小さく、溶融強度が大きく、MD引裂き特性が良好なエチレンポリマー及びコポリマーが得られる。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1メタロセン化合物、第2メタロセン化合物、焼成され、化学処理された固体酸化物の少なくとも1種、及び有機アルミニウム化合物の少なくとも1種を含む触媒組成物であって、
a)第1メタロセン化合物は次の式を有し、
(η−CZrX11
式中、それぞれの場合にRは独立に、1から20個の炭素原子を有する線状又は分岐状の脂肪族基であり、それぞれの場合にX11は独立に、F、Cl、Br、I、OMe、OEt、O−n−Pr、O−i−Pr、O−n−Bu、O−t−Bu、NMe、又はNEtであり;
b)第2メタロセン化合物は、
i)次の式を有するアンサ−メタロセンであり:
(X)(X)(X)(X)Zr
式中、(X)及び(X)は独立に、シクロペンタジエニル、インデニル、フルオレニル、これらの部分飽和アナログ、又はこれらの置換アナログであり;(X)及び(X)は、連鎖状になった3から5個のアンサ炭素原子を含む、置換されているか置換されていない架橋基により連結されていて、架橋基の一方の端は(X)に結合しており、架橋基の他方の端は(X)に結合しており;
式中、(X)、(X)、(X)と(X)とを連結する置換されている架橋基の任意の置換基、(X)上の置換基、及び(X)上の置換基は、独立に、脂肪族基、芳香族基、環式基、脂肪族基と環式基の組合せ、酸素基、硫黄基、窒素基、リン基、ヒ素基、炭素基、ケイ素基、ゲルマニウム基、スズ基、鉛基、ホウ素基、アルミニウム基、無機基、有機金属基、若しくは、これらの置換誘導体(これらの任意の1つは1から20個の炭素原子を有する);ハロゲン;又は、水素であり;又は、
ii)次の式を有するメタロセン化合物であり、
(η−CZrX11
式中、それぞれの場合にRは独立に、1から20個の炭素原子を有する線状又は分岐状の脂肪族基であり、それぞれの場合にX11は独立に、F、Cl、Br、I、OMe、OEt、O−n−Pr、O−i−Pr、O−n−Bu、O−t−Bu、NMe、又はNEtであり;
c)焼成され、化学処理された固体酸化物は電子吸引アニオンにより処理された固体酸化物を含み;
d)有機アルミニウム化合物は次の式を有し、
Al(X(X103−n
式中、(X)は1から20個の炭素原子を有するヒドロカルビルであり;(X10)は1から20個の炭素原子を有するアルコキシド若しくはアリールオキシド、ハロゲン、又は、水素であり;nは1から3の数(両端の数を含む)であり;
アルミノキサン、有機ホウ素化合物、又はイオン化イオン性化合物が、実質的に存在しない
触媒組成物。
【請求項2】
焼成され、化学処理された固体酸化物が、フッ素化アルミナ、塩素化アルミナ、臭素化アルミナ、硫酸化アルミナ、フッ素化シリカ−アルミナ、塩素化シリカ−アルミナ、臭素化シリカ−アルミナ、硫酸化シリカ−アルミナ、フッ素化シリカ−ジルコニア、塩素化シリカ−ジルコニア、臭素化シリカ−ジルコニア、硫酸化シリカ−ジルコニア、又はこれらの任意の組合せであり;
有機アルミニウム化合物が、トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリ−n−プロピルアルミニウム、ジエチルアルミニウムエトキシド、トリ−n−ブチルアルミニウム、ジイソブチルアルミニウムヒドリド、トリイソブチルアルミニウム、ジエチルアルミニウムクロリド、又はこれらの任意の組合せである
請求項1に記載の触媒組成物。
【請求項3】
a)第1メタロセン化合物が式(η−CBu)ZrClを有し;
b)第2メタロセン化合物が式(η−CBuRZrClを有し、式中、Rは、Me、Et、n−Pr、i−Pr、n−Bu、s−Bu、i−Bu、又はt−Buであり;
c)焼成され、化学処理された固体酸化物が、フッ素化アルミナ、塩素化アルミナ、硫酸化アルミナ、フッ素化シリカ−アルミナ、又はこれらの任意の組合せであり;
d)有機アルミニウム化合物が、トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリ−n−プロピルアルミニウム、ジエチルアルミニウムエトキシド、トリ−n−ブチルアルミニウム、ジイソブチルアルミニウムヒドリド、トリイソブチルアルミニウム、ジエチルアルミニウムクロリド、又はこれらの任意の組合せである
請求項1に記載の触媒組成物。
【請求項4】
a)第1メタロセン化合物が式(η−CBu)ZrClを有し;
b)第2メタロセン化合物が式(η−CBuMe)ZrClを有し;
c)焼成され、化学処理された固体酸化物が、フッ素化アルミナ、塩素化アルミナ、硫酸化アルミナ、フッ素化シリカ−アルミナ、又はこれらの任意の組合せであり;
d)有機アルミニウム化合物が、トリエチルアルミニウム又はトリイソブチルアルミニウムである
請求項1に記載の触媒組成物。
【請求項5】
a)第1メタロセン化合物が式(η−CZrClを有し、式中、それぞれの場合にRは独立に、1から20個の炭素原子を有する線状又は分岐状の脂肪族基であり;
b)第2メタロセン化合物が、[μ−CH(CHCH](η−9−C13ZrX12、[μ−CH(CHCH](η−9−C1316ZrX12、[μ−CH(CHCH](η−1−CZrX12、[μ−CH(CHCH](η−1−C10ZrX12、又はこれらの任意の組合せであって、
式中、nは1から3であり、また
式中、X12はそれぞれの場合に独立に、脂肪族基、芳香族基、アルコキシド基、アリールオキシド基、アルキルアミド基、アリールアミド基、ジアルキルアミド基、ジアリールアミド基、アルキルアリールアミド基、アルキルチオラート基、アリールチオラート基、若しくは、これらの置換誘導体(これらの任意の1つは1から20個の炭素原子を有する);ハライド;又は、水素であり;
c)焼成され、化学処理された固体酸化物が、フッ素化アルミナ、塩素化アルミナ、臭素化アルミナ、硫酸化アルミナ、フッ素化シリカ−アルミナ、塩素化シリカ−アルミナ、臭素化シリカ−アルミナ、硫酸化シリカ−アルミナ、フッ素化シリカ−ジルコニア、塩素化シリカ−ジルコニア、臭素化シリカ−ジルコニア、硫酸化シリカ−ジルコニア、又はこれらの任意の組合せであり;
d)有機アルミニウム化合物が、トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリ−n−プロピルアルミニウム、ジエチルアルミニウムエトキシド、トリ−n−ブチルアルミニウム、ジイソブチルアルミニウムヒドリド、トリイソブチルアルミニウム、ジエチルアルミニウムクロリド、又はこれらの任意の組合せである
請求項1に記載の触媒組成物。
【請求項6】
12が独立に、F、Cl、Br、I、OMe、OEt、O−n−Pr、O−i−Pr、O−n−Bu、O−t−Bu、NMe、又はNEtである請求項5に記載の触媒組成物。
【請求項7】
a)第1メタロセン化合物が次の式(η−CZrClを有し、式中、それぞれの場合にRは独立に、1から20個の炭素原子を有する線状又は分岐状の脂肪族基であり;
b)第2メタロセン化合物が次の化合物又はこれらの任意の組合せであり、
1,3−プロパンジイルビス(η−9−フルオレニル)ジクロロジルコニウム;
1,4−ブタンジイルビス(η−9−フルオレニル)ジクロロジルコニウム;
1,5−ペンタンジイルビス(η−9−フルオレニル)ジクロロジルコニウム;
1,3−プロパンジイルビス(η−1−インデニル)ジクロロジルコニウム;
1,4−ブタンジイルビス(η−1−インデニル)ジクロロジルコニウム;
1,5−ペンタンジイルビス(η−1−インデニル)ジクロロジルコニウム;
1,3−プロパンジイルビス(η−9−フルオレニル)ジ−n−ブトキシジルコニウム;
1,4−ブタンジイルビス(η−9−フルオレニル)ジ−n−ブトキシジルコニウム;
1,5−ペンタンジイルビス(η−9−フルオレニル)ジ−n−ブトキシジルコニウム;
1,3−プロパンジイルビス(η−1−インデニル)ジ−n−ブトキシジルコニウム;
1,4−ブタンジイルビス(η−1−インデニル)ジ−n−ブトキシジルコニウム;
1,5−ペンタンジイルビス(η−1−インデニル)ジ−n−ブトキシジルコニウム;
1,3−プロパンジイルビス(η−9−フルオレニル)ジルコニウムジメチル;
1,4−ブタンジイルビス(η−9−フルオレニル)ジルコニウムジメチル;
1,5−ペンタンジイルビス(η−9−フルオレニル)ジルコニウムジメチル;
1,3−プロパンジイルビス(η−1−インデニル)ジルコニウムジメチル;
1,4−ブタンジイルビス(η−1−インデニル)ジルコニウムジメチル;
1,5−ペンタンジイルビス(η−1−インデニル)ジルコニウムジメチル;
c)焼成され、化学処理された固体酸化物が、フッ素化アルミナ、塩素化アルミナ、硫酸化アルミナ、フッ素化シリカ−アルミナ、又はこれらの任意の組合せであり;
d)有機アルミニウム化合物が、トリエチルアルミニウム又はトリイソブチルアルミニウムである
請求項1に記載の触媒組成物。
【請求項8】
a)第1メタロセン化合物が次の式(η−CBu)ZrClであり;
b)第2メタロセン化合物が式(η−CBu)HfClであり;
c)焼成され、化学処理された固体酸化物が、フッ素化アルミナ、塩素化アルミナ、硫酸化アルミナ、フッ素化シリカ−アルミナ、又はこれらの任意の組合せであり;
d)有機アルミニウム化合物が、トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリ−n−プロピルアルミニウム、ジエチルアルミニウムエトキシド、トリ−n−ブチルアルミニウム、ジイソブチルアルミニウムヒドリド、トリイソブチルアルミニウム、ジエチルアルミニウムクロリド、又はこれらの任意の組合せである
請求項1に記載の触媒組成物。
【請求項9】
焼成され、化学処理された固体酸化物が電子吸引アニオンにより処理された固体酸化物を含み、
固体酸化物が、シリカ、アルミナ、シリカ−アルミナ、リン酸アルミニウム、ヘテロポリタングテン酸塩、チタニア、ジルコニア、マグネシア、ボリア、酸化亜鉛、これらの混合酸化物、又はこれらの混合物であり;
電子吸引アニオンが、フッ化物イオン、塩化物イオン、臭化物イオン、リン酸イオン、トリフラートイオン、硫酸水素イオン、硫酸イオン、又はこれらの任意の組合せである
請求項1に記載の触媒組成物。
【請求項10】
焼成され、化学処理された固体酸化物が、フッ素化アルミナ、塩素化アルミナ、臭素化アルミナ、硫酸化アルミナ、フッ素化シリカ−アルミナ、塩素化シリカ−アルミナ、臭素化シリカ−アルミナ、硫酸化シリカ−アルミナ、フッ素化シリカ−ジルコニア、塩素化シリカ−ジルコニア、臭素化シリカ−ジルコニア、硫酸化シリカ−ジルコニア、又はこれらの任意の組合せである請求項1に記載の触媒組成物。
【請求項11】
焼成され、化学処理された固体酸化物が、亜鉛、ニッケル、バナジウム、銀、銅、ガリウム、スズ、タングステン、モリブデン、又はこれらの任意の組合せを含む金属又は金属イオンをさらに含む請求項1に記載の触媒組成物。
【請求項12】
焼成され、化学処理された固体酸化物が、金属又は金属イオンをさらに含み、亜鉛含浸塩素化アルミナ、亜鉛含浸フッ素化アルミナ、亜鉛含浸塩素化シリカ−アルミナ、亜鉛含浸フッ素化シリカ−アルミナ、亜鉛含浸硫酸化アルミナ、又はこれらの任意の組合せである請求項1に記載の触媒組成物。
【請求項13】
有機アルミニウム化合物と、焼成され、化学処理された固体酸化物との重量比が、10:1から1:1,000である請求項1に記載の触媒組成物。
【請求項14】
有機アルミニウム化合物が、トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリプロピルアルミニウム、ジエチルアルミニウムエトキシド、トリブチルアルミニウム、ジイソブチルアルミニウムヒドリド、トリイソブチルアルミニウム、又はジエチルアルミニウムクロリドである請求項1に記載の触媒組成物。
【請求項15】
有機亜鉛化合物の少なくとも1種を含む任意選択の共触媒をさらに含む請求項1に記載の触媒組成物であって、
前記有機亜鉛化合物は次の式を有し、
Zn(X13)(X14
式中、(X13)は1から20個の炭素原子を有するヒドロカルビルであり;(X14)は、1から20個の炭素原子を有する、ヒドロカルビル、アルコキシド又はアリールオキシド、ハロゲン、或いはヒドリドである
触媒組成物。
【請求項16】
有機亜鉛化合物の少なくとも1種を含む任意選択の共触媒をさらに含み、有機亜鉛化合物が、ジメチル亜鉛、ジエチル亜鉛、ジプロピル亜鉛、ジブチル亜鉛、ジネオペンチル亜鉛、ジ(トリメチルシリルメチル)亜鉛、又はこれらの任意の組合せである請求項1に記載の触媒組成物。
【請求項17】
第1メタロセン化合物、第2メタロセン化合物、焼成され、化学処理された固体酸化物の少なくとも1種、及び有機アルミニウム化合物の少なくとも1種の接触生成物を含む触媒組成物であって、
a)第1メタロセン化合物は次の式を有し、
(η−CZrX11
式中、それぞれの場合にRは独立に、1から20個の炭素原子を有する線状又は分岐状の脂肪族基であり、それぞれの場合にX11は独立に、F、Cl、Br、I、OMe、OEt、O−n−Pr、O−i−Pr、O−n−Bu、O−t−Bu、NMe、又はNEtであり;
b)第2メタロセン化合物は、
i)次の式を有するアンサ−メタロセンであり:
(X)(X)(X)(X)Zr
式中、(X)及び(X)は独立に、シクロペンタジエニル、インデニル、フルオレニル、これらの部分飽和アナログ、又はこれらの置換アナログであり;(X)及び(X)は、連鎖状になった3から5個のアンサ炭素原子を含む、置換されているか置換されていない架橋基により連結されていて、架橋基の一方の端は(X)に結合しており、架橋基の他方の端は(X)に結合しており;
式中、(X)、(X)、(X)と(X)とを連結する置換されている架橋基の任意の置換基、(X)上の置換基、及び(X)上の置換基は、独立に、脂肪族基、芳香族基、環式基、脂肪族基と環式基の組合せ、酸素基、硫黄基、窒素基、リン基、ヒ素基、炭素基、ケイ素基、ゲルマニウム基、スズ基、鉛基、ホウ素基、アルミニウム基、無機基、有機金属基、若しくは、これらの置換誘導体(これらの任意の1つは1から20個の炭素原子を有する);ハロゲン;又は、水素であり;又は、
ii)次の式を有するメタロセン化合物であり、
(η−CZrX11
式中、それぞれの場合にRは独立に、1から20個の炭素原子を有する線状又は分岐状の脂肪族基であり、それぞれの場合にX11は独立に、F、Cl、Br、I、OMe、OEt、O−n−Pr、O−i−Pr、O−n−Bu、O−t−Bu、NMe、又はNEtであり;
c)焼成され、化学処理された固体酸化物は電子吸引アニオンにより処理された固体酸化物を含み;
d)有機アルミニウム化合物は次の式を有し、
Al(X(X103−n
式中、(X)は1から20個の炭素原子を有するヒドロカルビルであり;(X10)は1から20個の炭素原子を有するアルコキシド又はアリールオキシド、ハロゲン、或いはヒドリドであり;nは1から3の数(両端の数を含む)である
触媒組成物。
【請求項18】
第1メタロセン化合物、第2メタロセン化合物、焼成され、化学処理された固体酸化物の少なくとも1種、及び有機アルミニウム化合物の少なくとも1種を接触させることを含む触媒組成物の製造方法であって、
a)第1メタロセン化合物は次の式を有し、
(η−CZrX11
式中、それぞれの場合にRは独立に、1から20個の炭素原子を有する線状又は分岐状の脂肪族基であり、それぞれの場合にX11は独立に、F、Cl、Br、I、OMe、OEt、O−n−Pr、O−i−Pr、O−n−Bu、O−t−Bu、NMe、又はNEtであり;
b)第2メタロセン化合物は、
i)次の式を有するアンサ−メタロセンであり:
(X)(X)(X)(X)Zr
式中、(X)及び(X)は独立に、シクロペンタジエニル、インデニル、フルオレニル、これらの部分飽和アナログ、又はこれらの置換アナログであり;(X)及び(X)は、連鎖状になった3から5個のアンサ炭素原子を含む、置換されているか置換されていない架橋基により連結されていて、架橋基の一方の端は(X)に結合しており、架橋基の他方の端は(X)に結合しており;
式中、(X)、(X)、(X)と(X)とを連結する置換されている架橋基の任意の置換基、(X)上の置換基、及び(X)上の置換基は、独立に、脂肪族基、芳香族基、環式基、脂肪族基と環式基の組合せ、酸素基、硫黄基、窒素基、リン基、ヒ素基、炭素基、ケイ素基、ゲルマニウム基、スズ基、鉛基、ホウ素基、アルミニウム基、無機基、有機金属基、若しくは、これらの置換誘導体(これらの任意の1つは1から20個の炭素原子を有する);ハロゲン;又は、水素であり;又は、
ii)次の式を有するメタロセン化合物であり、
(η−CZrX11
式中、それぞれの場合にRは独立に、1から20個の炭素原子を有する線状又は分岐状の脂肪族基であり、それぞれの場合にX11は独立に、F、Cl、Br、I、OMe、OEt、O−n−Pr、O−i−Pr、O−n−Bu、O−t−Bu、NMe、又はNEtであり;
c)焼成され、化学処理された固体酸化物は電子吸引アニオンにより処理された固体酸化物を含み;
d)有機アルミニウム化合物は次の式を有し、
Al(X(X103−n
式中、(X)は1から20個の炭素原子を有するヒドロカルビルであり;(X10)は1から20個の炭素原子を有するアルコキシド又はアリールオキシド、ハロゲン、或いはヒドリドであり;nは1から3の数(両端の数を含む)である
製造方法。
【請求項19】
第1メタロセン化合物、第2メタロセン化合物、焼成され、化学処理された固体酸化物の少なくとも1種、及び有機アルミニウム化合物の少なくとも1種を含む触媒組成物と、オレフィンモノマーの少なくとも1種とを接触させることを含む、触媒組成物の存在の下でのオレフィンの重合方法であって、
a)第1メタロセン化合物は次の式を有し、
(η−CZrX11
式中、それぞれの場合にRは独立に、1から20個の炭素原子を有する線状又は分岐状の脂肪族基であり、それぞれの場合にX11は独立に、F、Cl、Br、I、OMe、OEt、O−n−Pr、O−i−Pr、O−n−Bu、O−t−Bu、NMe、又はNEtであり;
b)第2メタロセン化合物は、
i)次の式を有するアンサ−メタロセンであり:
(X)(X)(X)(X)Zr
式中、(X)及び(X)は独立に、シクロペンタジエニル、インデニル、フルオレニル、これらの部分飽和アナログ、又はこれらの置換アナログであり;(X)及び(X)は、連鎖状になった3から5個のアンサ炭素原子を含む、置換されているか置換されていない架橋基により連結されていて、架橋基の一方の端は(X)に結合しており、架橋基の他方の端は(X)に結合しており;
式中、(X)、(X)、(X)と(X)とを連結する置換されている架橋基の任意の置換基、(X)上の置換基、及び(X)上の置換基は、独立に、脂肪族基、芳香族基、環式基、脂肪族基と環式基の組合せ、酸素基、硫黄基、窒素基、リン基、ヒ素基、炭素基、ケイ素基、ゲルマニウム基、スズ基、鉛基、ホウ素基、アルミニウム基、無機基、有機金属基、若しくは、これらの置換誘導体(これらの任意の1つは1から20個の炭素原子を有する);ハロゲン;又は、水素であり;又は、
ii)次の式を有するメタロセン化合物であり、
(η−CZrX11
式中、それぞれの場合にRは独立に、1から20個の炭素原子を有する線状又は分岐状の脂肪族基であり、それぞれの場合にX11は独立に、F、Cl、Br、I、OMe、OEt、O−n−Pr、O−i−Pr、O−n−Bu、O−t−Bu、NMe、又はNEtであり;
c)焼成され、化学処理された固体酸化物は電子吸引アニオンにより処理された固体酸化物を含み;
d)有機アルミニウム化合物は次の式を有し、
Al(X(X103−n
式中、(X)は1から20個の炭素原子を有するヒドロカルビルであり;(X10)は1から20個の炭素原子を有するアルコキシド又はアリールオキシド、ハロゲン、或いはヒドリドであり;nは1から3の数(両端の数を含む)である
重合方法。
【請求項20】
前記触媒組成物と、エチレン及び他のオレフィン(1−ブテン、2−ブテン、3−メチル−1−ブテン、イソブチレン、1−ペンテン、2−ペンテン、3−メチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、2−ヘキセン、3−ヘキセン、3−エチル−1−ヘキセン、1−へプテン、2−ヘプテン、又は3−ヘプテンを含む)の少なくとも1種とを接触させる請求項19に記載の方法。
【請求項21】
触媒組成物とエチレン及び1−ヘキセンとを接触させる請求項19に記載の方法。
【請求項22】
前記触媒組成物とエチレンとを接触させる請求項19に記載の方法。
【請求項23】
メルトインデックスが0.3から2.0dg/min;密度が0.94から0.91g/cmであり;CY−aパラメータが0.45から0.70であり;多分散度指数(Mw/Mn)が2から6であり;HLMI/MIの比が16.5から25であり;1ミルのインフレーションフィルムでエレメンドルフMD引裂抵抗が150gを超え;1ミルのインフレーションフィルムでエレメンドルフTD引裂抵抗が350gを超え;1ミルのインフレーションフィルムでフィルムヘーズが25%未満であり;1ミルのインフレーションフィルムでダート衝撃強度が600gを超え;1ミルのインフレーションフィルムでスペンサー衝撃強度0.7Jを超える、エチレンのポリマー又はコポリマー。
【請求項24】
メルトインデックスが0.5から1.5dg/min;密度が0.935から0.915g/cmであり;CY−aパラメータが0.50から0.65であり;多分散度指数(Mw/Mn)が2.2から5.0であり;HLMI/MIの比が17から24であり;1ミルのインフレーションフィルムでエレメンドルフMD引裂抵抗が200gを超え;1ミルのインフレーションフィルムでエレメンドルフTD引裂抵抗が380gを超え;1ミルのインフレーションフィルムでフィルムヘーズが15%未満であり;1ミルのインフレーションフィルムでダート衝撃強度が800gを超え;1ミルのインフレーションフィルムでスペンサー衝撃強度0.9Jを超える、エチレンのポリマー又はコポリマー。
【請求項25】
メルトインデックスが0.8から1.3dg/min;密度が0.925から0.915g/cmであり;CY−aパラメータが0.55から0.62であり;多分散度指数(Mw/Mn)が2.6から4.0であり;HLMI/MIの比が17.5から23であり;1ミルのインフレーションフィルムでエレメンドルフMD引裂抵抗が250gを超え;1ミルのインフレーションフィルムでエレメンドルフTD引裂抵抗が450gを超え;1ミルのインフレーションフィルムでフィルムヘーズが10%未満であり;1ミルのインフレーションフィルムでダート衝撃強度が1200gを超え;1ミルのインフレーションフィルムでスペンサー衝撃強度1.00Jを超える、エチレンのポリマー又はコポリマー。
【請求項26】
請求項19から22までのいずれかに記載の方法により調製されるポリマー。
【請求項27】
請求項18又は19に記載の方法により調製される触媒組成物。
【請求項28】
請求項1から17まで、又は請求項27のいずれかに記載の触媒組成物、或いは請求項18又は19に記載の方法により製造される触媒組成物の、オレフィン重合反応における使用。

【公開番号】特開2011−140658(P2011−140658A)
【公開日】平成23年7月21日(2011.7.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−56246(P2011−56246)
【出願日】平成23年3月15日(2011.3.15)
【分割の表示】特願2006−551343(P2006−551343)の分割
【原出願日】平成17年1月20日(2005.1.20)
【出願人】(502303175)シェブロン フィリップス ケミカル カンパニー エルピー (42)
【Fターム(参考)】