説明

機械的抵抗を改善した螺旋状に巻回した紙製管を形成する機械および方法

本発明は、マンドレル(4)と、該マンドレル周囲にウェブ材料のストリップ(S1、S2)を螺旋状に巻回するための巻取り部材(7)とからなる、ウェブ材料のストリップを螺旋状に巻回することにより管状製品(T)を製造する機械に関するものである。ストリップ間の接着を改善するため、該マンドレルと協働し、該マンドレル上に形成される管状製品の前進の方向(fT)に対して、巻取り部材(7)の下流または上流に配設される少なくとも1個の圧力部材(31)を備える。圧力部材によって作用する圧力が製品を形成するストリップの接着を促進する。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コアワインダー、すなわち、マンドレル周囲に螺旋状に巻回され、のり付けされたウェブ材料のストリップから管状製品を製造し、その結果、最終製品を形成するために用いられる機械または装置に関する。
【0002】
本発明はまた、前述の種類の管状製品を製造するための方法に関する。
【背景技術】
【0003】
例えば、トイレットペーパー、キッチンタオル、不織布、接着テープ、プラスチックフィルム、金属フィルム等のロール等、ウェブ材料のロールの製造にあたり、少なくともウェブ材料の2本のストリップを結合して重ね合わせ、互い違いにずらして巻回して得られる厚紙その他材料の管を巻取り芯として共通に用いる。
【0004】
巻回は、コアワインダーと呼ばれる機械で行われるが、コアワインダーは成形マンドレル(アイドル状態で軸に固定されるか、その周囲で支持される)を有し、その周囲に、予めのり付けの層を備えたウェブ材料のストリップが巻回される。通常、巻回は連続ベルトに代表される巻取り部材によって行われ、これがマンドレル周囲を螺旋状に回転し、ウェブ材料のストリップを引き出して巻回する。巻取り部材は螺旋状に巻回されたストリップに推力を与え、管状製品を形成し、これを巻取りマンドレルに沿って前進させる。
【0005】
この種の機械の例は、米国特許第3,150,575号、第3,220,320号、第3,636,827号、第3,942,418号、第5,468,207号および第5、873,806号に記載される。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ウェブ材料のストリップは連続して巻回され、連続管を形成してから、形成された管に沿って配設される切断手段により必要な長さのセクションに切断される。
【0007】
ウェブ材料のターンの巻回を行うために利用される連続ベルトの幅は該材料のストリップの幅より小さい。その目的は、ベルトにより及ぼされる圧力によって回転縁に沿って押し出されるのりが該ベルトを汚すことを防ぐためである。このことは、及ぼされる圧力が、これを最も必要とする領域において、管を形成する2本以上の重なり合うストリップのターンを相互に接着するのに充分でないことを意味する。
【0008】
このような管の製造とその後の利用において遭遇する問題の1つは、ウェブ材料の螺旋状ストリップの間ののり付けの品質が、管の一体性を維持するのに必ずしも充分でないという事実にある。実際、のり付けが該マンドレル上で形成されたターンを安定させるのに十分でない場合、管状製品は成形マンドレルに沿った移動中に破損することがある。管状製品の形成においてもう1つ重要な点は、連続した管状製品をセクションに切断する領域で遭遇する。この領域でも、のり付けの接着の問題によって製品の間接的劣化または局所的破損が生じることがある。
【0009】
製品が一体状態でコアワインダーから出てきたとしても、それを形成するストリップののり付けが不完全だと、管をロールの巻取り芯としての利用中にさらなる欠点が生じることがある。
【0010】
実際、例えばトイレットペーパーやキッチンタオルのロールの製造等の多くの用途において、管状芯に巻き取られたロールはその後、軸に対して交差するように切断され、最終製品の軸方向に等しい軸長さを持つ小さいロールに分けられる。この目的に用いるのこ盤では、切断を行う刃が管状巻取り芯を形成するウェブ材料のストリップと干渉するという事実により、その部分的破損という問題が頻発する。この破損は、刃がウェブ材料の最内側ストリップの縁と交差する切断面のレベルで発生する。刃によって付加される応力は、摩擦により、ウェブ材料のストリップを巻取り芯の管状内壁から部分的に剥離させる。この破損は最終製品の外観にマイナスの影響を及ぼすため、ロールの製造にとって容認できない。これはまた、分与装置への挿入を阻害するため、ある程度、最終製品の機能的欠点も構成する。
【0011】
管の製造において起こり得る他の問題は、重なり合うストリップ間ののり付けの品質が劣るため、コアワインダーを最大設計速度に対して低い速度で運転しなければならず、結果として生産性が下がり、管が、それを利用する巻取り機械の達成可能な高速に耐えられず、コアワインダーと管を利用する巻取り機械の間での保管中に管が損傷する恐れがあるという事実として認識される。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の目的は、上記欠点を克服し、より大きな抵抗、特に形成する螺旋状ストリップの相互接着を改善した管状製品の取得を可能にし、高い生産速度と製造サイクルにおける効率化を達成できるコアワインダーを製造することである。
【0013】
さらに別の側面によると、本発明の目的は、コアワインダーによってより抵抗の大きい管状製品を取得することを可能にする方法、特に管状製品を形成するウェブ材料の螺旋状ストリップの相互接着を改善したことを特徴とする方法を設けることである。
【0014】
これらその他の目的および利点は、本文を読むことにより当業者にとって明らかであるが、主にコアワインダー、すなわち、マンドレルと、該マンドレル周囲にウェブ材料のストリップを螺旋状に巻回する巻取り部材とからなるウェブ材料のストリップを螺旋状に巻回することにより管状製品を製造する機械で、該マンドレルと協働し、マンドレルと関連して該マンドレル上に形成される管状製品の前進経路に沿って配設される少なくとも1個の圧力部材を備え、その圧力は該圧力部材によって与えられて製品を形成するストリップの接着を促進するものによって取得される。圧力部材は、巻取り部材またはワインダーの下流またはその上流で、ウェブ材料のターンを形成する場所に設置することができる。圧力部材をワインダーの上流に設置する場合、マンドレル上のウェブ材料ストリップの摩擦の問題は減少する。
【0015】
本発明の好適な実施例によると、圧力部材は、ホイールと、ホイールとマンドレルを互いに押しつけるアクチュエータとから構成することができる。あるいは、2個のホイールを備えて、例えば、管状製品をそれぞれ形成する最外側ストリップと最内側ストリップの隣接する縁によって形成される螺旋状線のレベルで、形成する管状製品の異なる領域に好適に作用させることができる。このように、製品の外面および内面に沿ったターンの接着が改善され、形成された管のセクション上に巻回されるロールの製造中とその後のより短い軸長の小ロールへの切断が有利となる。
【0016】
圧力部材が1個以上のホイールを有する場合、該ホイールまたは該複数のホイールのそれぞれの円形縁は、ウェブ材料の該ストリップの螺旋状巻回の傾斜に実質的に等しい傾斜で、マンドレルの軸に対して傾斜して配設するのが有利で好ましい。
【0017】
ホイールの付加する局所的圧力を増すために突起部または隆起部を備えることができる。例えば、環状の突起部または隆起部を備えることができるが、歯車の歯に類似の歯の形状の隆起部を備えるのが好ましい。
【0018】
圧力部材が2個のホイールを有する場合、マンドレルに補助的支持を与える必要性を減少または解消するよう、すなわち、一方のホイールが、他方のホイールに加わる応力に対してマンドレルを支持するために必要な反力を与えるよう、これらを有利に配設することが出来る。例えば、これら2個のホイールをマンドレルの軸周囲に約180度互い違いにずらした位置に設置して、マンドレル上に形成される管状製品との接触点を結ぶ直線状の縁がマンドレルの軸とほぼ直交し、軸と交差するよう設置することができる。
【0019】
本発明による機械のさらに好適な特徴および実施例を添付の従属項に示し、実施例を参照しながら説明する。
【0020】
別の側面によると、本発明はまた、ウェブ材料の、相互に互い違いにずらした少なくとも第1ストリップおよび第2ストリップを、巻取り部材によって巻取りマンドレル周囲に螺旋状に巻回し、2本のストリップを互いにのり付けする、管状製品を製造するための方法に関する。本発明によると、該巻取り部材の下流で、該2本のストリップの間の接着を安定させるため、該マンドレル周囲に形成される管状製品の外面に圧力を加えることを特徴とする。この圧力は、例えば、管状製品の最外層を形成するウェブ材料の第1ストリップの隣接するターンの間の結合線周囲に加えるのが有利である。あるいは、該圧力は、管状製品の内層を形成するウェブ材料の第2ストリップの隣接するターンの間の結合線のレベルで管状製品の外面に加えるか、これらを組み合わせる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
本発明は本書による説明と本発明の限定的でない実施例を示す添付の図面を参照することにより、よりよく理解される。図面において、同等あるいは対応する部分は同一の参照番号によって示す。
【実施例】
【0022】
図1は、本発明を適用したコアワインダーを全体として示す。ここに示す機械は、米国特許第5,873,806号に記載のものとほぼ対応する構造を有し、これは本発明の説明についてではなく、機械の構成要素の詳細な説明として参照されなければならない。特に、連続管の切断部材は、前記米国特許その他好適な方法により製造できるもので、図示されない。
【0023】
本発明は、固定されるか、軸の周囲を回転できる管を形成するための成形マンドレルを備える限り、異なる構造の機械にも適用できることも理解される。
【0024】
簡単に、本記載の関心部分に限定すると、図1の機械は、全体として1として示され、負荷支持構造体3からなり、ここからマンドレル4が片持ち梁式で支持され、その第1端部はスリーブ8によって負荷支持構造体3に拘束される。マンドレル4の対向端は、切断領域またはコンベヤベルト10近傍で終結し、ここに、本書にマンドレル4について説明するように連続して形成された管Tを切断することによって得た個々の管状製品が下ろされる。管をセクションに分割する切断システムは図示せず、ほぼ周知である。
【0025】
管Tを形成するには、S1およびS2で示される厚紙その他の連続したウェブ材料の2本の連続したストリップをコアワインダー1に送る。これらは連続ベルト7の助けによりマンドレル4周囲に螺旋状に巻回されるが、ベルト7は2本の分岐7Aおよび7Bを有し、2個のプーリ9および17周囲で駆動され、その内、9Aおよび17Aがそれぞれの回転軸を示す。分岐7Aはマンドレル4周囲および巻回されるウェブ材料ストリップS1およびS2周囲に螺旋回転を形成する。参照番号19は駆動プーリ17の回転を引き出し、ベルト7の移動を生じせしめるモータを示す。
【0026】
プーリ9、17、ベルト7、およびモータ19から形成される組立体の傾斜は、ネジつきバー21およびハンドホイール23によって調整可能で、これにより2本のストリップS1,S2によって形成されるマンドレル4の軸周囲の螺旋回転の傾斜を調整する。
【0027】
2本のストリップS1およびS2は重なり合い、互い違いにずらして巻回され、最外側ストリップS1のターンにより形成されるねじれが、最内側ストリップS2のターンにより形成されるねじれに重なるようにする。この2つのターンを交互にして、最内側ねじれの隣接するターンの間の結合線が、最外側ストリップにターンによって覆われるようにする。この2本のストリップは、例えば半ピッチずつ交互にすることができる。
【0028】
外側ストリップS1の内面および/または内側ストリップS2の外面に、周知の図示しない方法でのりを塗布し、2個のターンを互いに接着させる。前述のように、ベルト7の幅は、のりがそれを汚すのを防ぐためストリップS1、S2の幅より小さい。
【0029】
マンドレル4の延長線に沿って、ベルト7によって形成されるストリップS1、S2の巻取り部材の下流に、全体として31で示される圧力部材が配設されるが、これは、図4および図5に詳細に示す歯付きあるいは刻み付きホイール33からなる。これらの図からわかるように、ホイール33の円形周囲は、ホイールの回転軸に平行な歯または隆起部34を備える。歯34の配置は、図示のものと異なる場合があることを理解しなければならない。例えば、歯34ははすば歯車の歯に類似して傾斜させることができる。さらに、これらは連続せず、むしろ不連続か、凹形の前面を有することができる。一般に、歯は凹形の輪郭を持ち、形成する管Tとのより大きな接触面積を生成し、歯の全延長ともある程度接触させることができる。このように、ホイールが管Tに対して作用する螺旋状帯を増す。
【0030】
ホイール33は、マンドレル4の軸Aに関してその軸Bを傾斜させて支持される。傾斜の度合いは、ホイールがストリップS1およびS2によって形成されるターンとほぼ同じ傾斜を有する線に沿って、マンドレル周囲に形成される管T上で回転するようにしている。ホイール33の軸の傾斜は、ストリップS1およびS2によって形成されるターンの傾斜同様、調整可能である。管を形成するストリップS1、S2のターンの形成領域に関するホイール33の位置を調整し、ホイールが、最外側ストリップS1によって形成される2つの隣接するターンを分ける線のレベルで管の外面と接触するようにする。このように、ホイール33は、ストリップS1の隣接するターンの並列する縁によって画定される螺旋状線に重なり合う螺旋状帯に沿って圧力を及ぼす。
【0031】
ホイールの及ぼす圧力は、管Tを形成するターンの安定化に二重の効果を持つことができる。一方で、この圧力により2本のストリップの間に塗布されるのりの具現化する接着が増す。もう一方で、高圧は重なり合うストリップS1およびS2の間の層結合という追加効果をも与えることができる。
【0032】
ホイール33が、形成中の管Tの外面に対して作用する圧力は、ピストン・シリンダアクチュエータ35によって与えられ、このステム37は、ホイール33のサポート部材41と一体のサポートロッド39(図2)に拘束される。サポートロッド39はスリーブ43を摺動自在で、後者にねじれるように拘束される。このため、ロッド39は非円形断面を有し、スリーブ43は対応する形状の貫通孔を有することができる。または、図示する例のように、サポートロッド39は、該ロッドの軸の方向に細長い長い貫通孔を有することができ、その内側にはスリーブ43と一体の横ピンが係合する。
【0033】
スリーブ43は長孔47(特に図3参照)を供えたフランジ45を有し、これにより、該スリーブを、角度調整可能な位置で、構造体3に一体のサポート構造49に固定することができる。ピストン・シリンダアクチュエータ35の本体が拘束されるブラケット51もまた、サポート49に剛性に固定される。
【0034】
アクチュエータ35は比較的高い力でもマンドレル4に対してホイール33を押し付けることができる。ホイール33の下で、この実施例においてマンドレルに充分な反力および支持力を備えるため、2個のレストを備えるが、これは、構造49に固定したピン57と一体のサポート55により緩やかに支持される2個のローラ53からなる。このピンは角度調整可能で、ローラ53を、ホイール33と全く同じように、傾斜させ、該管を形成するストリップS1、S2と同じ傾斜の螺旋状線に沿って形成中の管Tの円筒面上を転がるようにできる。このように、ローラと管Tとの間のこすれあいを防ぐ。特に図1から明らかなように、ローラ53とホイール33は、これら部材とマンドレル4周囲で形成中の管Tとの接触点がマンドレル4の軸Aにほぼ直交する平面にあるような空間に配設され、該マンドレル上のモーメント応力を防止する。
【0035】
これまで説明したレイアウトでは、コアワインダーは次のように動作する。ストリップS1、S2が連続的に送られ、マンドレル4周囲に巻回されるが、これは固定マンドレルまたはその軸周囲に回転するよう無負荷で取り付けられたものでよい。あるいは、周知の方法でマンドレルを部分的に固定し、部分的に無負荷にすることができる。2本のストリップS1、S2によって形成された互い違いにずらしたターンは、螺旋状に巻回されたストリップの相互のり付けを安定させるためベルト7によって互いに押圧され、連続管Tを形成する。これは、それ自体の周囲を回転しながら矢印fTに従って管の経路に沿って配設された図示しない切断手段に向かって前進し、必要な長さのセクションに切断する。管Tが圧力部材31を通過すると、ホイール33はその隆起部33によって、ストリップS1によって形成された外側のターンの縁領域に沿って高い圧力を付加し、管状製品のよりよい安定性と抵抗を得る。この圧力がのり付け効果と、必要に応じてストリップS1、S2を形成する厚紙その他材料の適切な圧力値および特性を通じてストリップの結合を改良し、層結合を得ることができる。
【0036】
図6から図8に示す本発明によるコアワインダーの改良例において、ストリップS2によって形成される内側ターンの並列縁に画定される螺旋状線のレベルでも管Tを形成するストリップの結合を改良するには、単一ホイールよりはむしろ、2個のホイールを備える圧力部材を備える。
【0037】
実際、この場合は、ここでも31で示す圧力部材は2個のホイール33A、33Bからなり、それぞれが図4および図5に示すホイール33同様に製造される。この2個のホイール33A、33Bは、そのB1およびB2がそれぞれの回転軸を示すが、サポート41A、41Bおよびロッド39A、39Bに支持され、フランジ45A、45Bを備えるスリーブ43A、43Bに誘導される。参照番号35A、35Bおよび37A、37Bはピストン・シリンダアクチュエータおよび関連ロッドを示し、負荷サポート構造49のブラケット51に拘束され、これがマンドレル4とその周囲で形成される管Tに対して2個のホイールを押し付ける。
【0038】
この2個のホイールは重なり合い、マンドレルに加わる応力が打ち消されるようになっている。これにより、マンドレルにさらにサポートを備える必要がなくなる。但し、ホイールはこれと異なり、前実施例のローラ53に類似のサポートその他同等のサポートと組み合わせて配設することもできる。
【0039】
図8の略図でわかるように、ホイール33Aは、外側ストリップS1によって形成される連続ターンの隣接する縁に画定される結合線L1に沿った螺旋状帯の突起部または隆起部34と作用するように配設される。そのため、これは図1から図3Aに示す例のホイール33と同じ機能を実行する。ホイール33Bは、内側ストリップS2によって形成される2個の隣接するターンの並列縁に画定される線L2のレベルで、ストリップS1の外面に作用するよう位置決めされ、傾斜される。
【0040】
そのため、このレイアウトにより、管Tの外面および内面両方にストリップS1、S2の螺旋状縁線に沿って高い圧力が付加され、製品の品質を改善する。ホイールの追加によりローラ53によって生じる反作用支持が必要なくなるため、この利点は、実質的に構造を増大させることなしに得られる。単一アクチュエータ35Aを備え、アクチュエータ35Bをなくし、下側ホイール33B(あるいは逆に上側ホイール)に単純で角度調整可能な支持を備えることもできる。
【0041】
しかしながら、最終製品の抵抗増加の利点は、ホイール33A、33Bをマンドレル4の軸Aに対して示すものと角度が異なる位置に設置することによっても得られる。この場合、ローラ53に類似の補助支持を備えることができる。
【0042】
いずれの図示例においても、ホイール33;33A、33Bを電動化して、マンドレル4に沿った前進を容易にする推力を管に与えることができる。
【0043】
図示の例では、圧力部材の一部を構成するホイールは、巻取り部材、すなわちベルト7の下流に配設される。しかしながら、ホイールは、ストリップS1およびS2によって形成されるターンが形成を開始する領域で、ベルトの上流に配設することもできる。
【0044】
さらに、圧力部材は、機械の固定構造体3に直接というよりはむしろ、モータ19、プーリ9および17、ベルト7を配設するサポートに拘束することもできる。
【0045】
ウェブ材料のストリップによって形成されるターンを部分的に重ね合わせて管状製品を形成する時、ホイールはいずれにしてもそれぞれのストリップの一方の縁のレベルに配設することができる。
【0046】
図面は、本発明の実施例を単に示すだけで、これは本発明を基づかせた概念の範囲を逸脱することなく形式およびレイアウトにおいて変更可能であることが理解される。特許請求の範囲の参照番号は前記記載と添付の図面の読み取りを容易にするためにのみ備え、保護の範囲をどのようにも限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明による機械の側面図。
【図2】図1のII−II線による部分図。
【図3】図2のIII−III線による部分断面図。
【図3A】図2のIIIA−IIIA線による部分断面図。
【図4】図1から図3の機械のホイールの側面図。
【図5】図4のV−V線による側面図。
【図6】図2の部分に類似の部分断面図。
【図7】図6のVII−VII線による断面図。
【図8】図6および図7の配置で形成するホイールおよび管の側面図。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
マンドレル(4)と、前記マンドレル周囲にウェブ材料のストリップ(S1、S2)を螺旋状に巻回する巻取り部材(7)とからなり、ウェブ材料のストリップを螺旋状に巻回することにより管状製品(T)を製造するための機械において、少なくとも1個の圧力部材(31)が前記マンドレルと協働し、前記マンドレル上に形成される管状製品の経路に沿って配設される、前記圧力部材による圧力は製品を形成するストリップの接着を促進することを特徴とする機械。
【請求項2】
前記圧力部材は少なくともホイール(33;33A;33B)と、アクチュエータ(35;35A;35B)とからなり、ホイールと前記マンドレルを互いに押圧することを特徴とする請求項1に記載の機械。
【請求項3】
前記ホイールは、管状製品(T)を形成するウェブ材料の最外側ストリップ(S1)の隣接するターンの縁線(L1)のレベルで、管状製品の外面に作用するよう位置決めされることを特徴とする請求項2に記載の機械。
【請求項4】
前記ホイールの前記円形縁は、前記マンドレルの軸(A)に関して、ウェブ材料の前記ストリップ(S1、S2)の螺旋状巻取りの傾斜にほぼ等しい傾斜で配設されることを特徴とする請求項3に記載の機械。
【請求項5】
前記ホイールの円形縁は一連の隆起部(34)を有することを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載の機械。
【請求項6】
前記隆起部は歯付きの形状を有することを特徴とする請求項5に記載の機械。
【請求項7】
前記マンドレル(4)の軸(A)に関する前記ホイール(33;33A;33B)の回転軸(B)の傾斜は調整可能であることを特徴とする請求項2から6のいずれかに記載の機械。
【請求項8】
前記ホイール(33;33A;33B)は、スリーブ(43;43A;43B)を摺動するサポート(39、41;39A、41A;39B、41B)によって支持され、前記スリーブにねじれるように拘束されることを特徴とする請求項2から7のいずれかに記載の機械。
【請求項9】
前記スリーブは、固定負荷サポート構造(49)に関して角度を調整可能な位置に係止できることを特徴とする請求項7または8に記載の機械。
【請求項10】
前記スリーブ(43;43A;43B)は、前記スリーブを角度を調整可能な位置に係止するための溝孔(47)のあるフランジ(45;45A;45B)からなることを特徴とする請求項9に記載の機械。
【請求項11】
前記圧力部材(31)は、前記マンドレル(4)のための少なくとも1つのサポート要素(53)からなることを特徴とする先行請求項のいずれかに記載の機械。
【請求項12】
前記圧力部材は、前記ホイール(33)の加える応力への反作用を前記マンドレルに与える2個の角度を互い違いにずらしたサポート(53)からなることを特徴とする請求項2および11に記載の機械。
【請求項13】
前記ホイールと前記マンドレル上に形成される製品との間、および前記少なくとも1個のサポートと前記製品との間の接触点は、ほぼ前記マンドレルの軸に直交する平面にあることを特徴とする請求項12に記載の機械。
【請求項14】
前記圧力部材(31)は、前記マンドレル(4)周囲に形成される管状製品(T)に作用する前記2個のホイール(33A、33B)からなることを特徴とする先行請求項のいずれかに記載の機械。
【請求項15】
前記2個のホイールは、ウェブ材料の最外側ストリップ(S1)によって形成される隣接するターンの結合線(L1)のレベルで一方、ウェブ材料の最内側ストリップ(S2)によって形成される隣接するターンの結合線(L2)のレベルで他方が管状製品の外面に作用するよう位置決めされることを特徴とする請求項14に記載の機械。
【請求項16】
前記2個のホイールは、前記マンドレル(4)の軸(A)周囲に約180度互い違いにずらして、および前記マンドレル上に形成される管状製品との接触点を結ぶ直線が前記マンドレルの軸にほぼ直交する位置に配設されることを特徴とする請求項14または15に記載の機械。
【請求項17】
前記ホイール(33;33A;33B)が電動であることを特徴とする請求項1〜16のいずれか一項に記載の機械。
【請求項18】
前記圧力部材が巻取り部材の下流に位置決めすることを特徴とする請求項1〜17のいずれか一項に記載の機械。
【請求項19】
前記圧力部材が巻取り部材の上流に位置決めすることを特徴とする請求項1から17のいずれかに記載の機械。
【請求項20】
互い違いにずらしたウェブ材料の少なくとも第1ストリップ(S1)および第2ストリップ(S2)を巻取り部材(7)によって巻取りマンドレル(4)周囲に巻回し、2本のストリップは互いにのり付けされる冠状製品の製造方法において、前記マンドレル周囲に形成される管状製品の外面に、前記2本のストリップの間の接着を安定させるため前記マンドレル周囲に形成される製品の経路に沿って圧力を加えることを特徴とする管状製品の製造方法。
【請求項21】
前記圧力は、前記管状製品の最外層を形成する隣接するターンを形成するストリップの縁(L1)周囲に加えられることを特徴とする請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記圧力は、管状製品の内層を形成するウェブ材料のストリップ(S2)の縁(L2)のレベルで、管状製品の外面に加えられることを特徴とする請求項20または21に記載の方法。
【請求項23】
前記圧力は、巻取り部材の下流に加えられることを特徴とする請求項20から22のいずれかに記載の方法。
【請求項24】
前記圧力は、巻取り部材の上流に加えられることを特徴とする請求項20から22のいずれかに記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図3A】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2006−528921(P2006−528921A)
【公表日】平成18年12月28日(2006.12.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−531021(P2006−531021)
【出願日】平成16年5月7日(2004.5.7)
【国際出願番号】PCT/IT2004/000253
【国際公開番号】WO2004/101265
【国際公開日】平成16年11月25日(2004.11.25)
【出願人】(504004902)フアビオ・ペリニ・ソシエタ・ペル・アチオーニ (31)
【Fターム(参考)】