説明

歪曲補正画像生成ユニットおよび歪曲補正画像生成方法

【課題】製造上の交差によってレンズ面と撮像素子面とが完全に平行とならなくても、歪曲画像の歪曲をより正確に補正することができる「歪曲補正画像生成ユニットおよび歪曲補正画像生成方法」を提供する。
【解決手段】画像主点からの各方向の画素位置の補正に適用する複数の内部パラメータ、つまり、画像主点からの方向に応じて異なる大きさで生じる誤差を吸収するための各方向の複数の内部パラメータを予め内部パラメータ記憶部100に記憶するようにする。そして、補正対象である画素位置の画像主点からの方向に基づいて、予め記憶している複数の内部パラメータのなかから内部パラメータを内部パラメータ選択部170にて選択し、選択した内部パラメータに基づいて歪曲補正画像生成部190が歪曲を補正するようにする。これにより、レンズ面と撮像素子面とが完全に平行とならなくても、歪曲をより正確に補正することができるようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、歪曲補正画像生成ユニットおよび歪曲補正画像生成方法に関し、特に、魚眼レンズによって撮像された撮像画像の歪曲を補正する場合に好適な歪曲補正画像生成ユニットおよび歪曲補正画像生成方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、魚眼レンズなどの焦点距離の短いレンズを使用して撮像された撮像画像(以下、「歪曲画像」という)に生じる歪曲は、使用レンズの内部パラメータを用いて補正されている。図23は、従来の歪曲補正を説明する模式図である。図23(a)において、XYZはカメラ座標系である(原点O、光軸方向Z、レンズ面を含む平面上の2方向XY)。点Pはカメラ座標系XYZにおける実際の物体の座標である。Θは物体P方向の光軸方向Zに対する入射角である。点oはカメラの内部パラメータであって画像主点である。点pは歪曲画像上の画素位置である。点qは歪曲画像の歪曲を補正した補正後の画像(以下、「歪曲補正画像」という)上の、画素位置pに対応する画素位置である。距離rは、画素位置qから画像主点oまでの距離を示す像高である。なお、レンズ面は、レンズの中心を含み光軸に垂直な面である。
【0003】
従来の歪曲補正で用いられている内部パラメータは、図23(a)に示す画像主点oの座標、歪補正パラメータk1、k2、k3、k4、k5などである。歪補正パラメータk1、k2・・・k5は、図23(b)に示すように、歪曲補正画像における像高rを規定する高次式であって入射角Θを変数とする高次式における各次元の係数である。図23(b)の高次式によれば、同一の入射角Θで撮像された歪曲画像上の画素位置pは、画像主点oからの方向に関係なく、歪曲補正画像において同一の像高rの画素位置qに補正される。つまり、図23(b)の高次式は、歪曲画像に生じる歪曲の程度が入射角Θのみに依存するという考えに基づく。なお、カメラのレンズ歪み補正値をパラメータとして用いたキャリブレーション手段を備えた画像生成装置が開示されている(例えば、特許文献1を参照)。
【特許文献1】特許第3286306号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、実際には、歪曲画像に生じる歪曲の程度は、入射角Θのみに依存するわけではない。従って、図23(b)の高次式では、歪曲画像の歪曲を正確に補正することができないという問題がある。レンズ面とCCDの撮像素子面とが完全に平行である場合(撮像素子面上の各点においてレンズ面との各距離(隙間幅)が一定数である規定距離(規定隙間幅)に一致する場合)には、歪曲画像に生じる歪曲の程度は入射角Θのみに依存するが、実際は、製造上の交差によって、レンズ面と撮像素子面とが完全に平行でないからである。
【0005】
レンズ面と撮像素子面とが平行である場合、上述の如く、撮像素子面上の全ての位置においてレンズ面との距離が規定距離と一致するが、レンズ面と撮像素子面とが平行でない場合、撮像素子面上のある位置またはある直線上の任意の位置を除く他の全ての位置において規定距離に対する誤差が生じる。また、誤差の大きさは、撮像素子面上の位置によって異なり、撮像素子面の周縁部で極大化する。また、誤差の大きさが大きいほど、歪曲を正確に補正することができない。従って、歪曲が生じ易く歪曲を正確に補正すべき歪曲画像の周縁部において、歪曲を正確に補正することができないということが特に問題となる。
【0006】
本発明は、このような問題を解決するために成されたものである。すなわち、製造上の交差によってレンズ面と撮像素子面とが完全に平行とならなくても、歪曲画像の歪曲をより正確に補正することができるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記した課題を解決するために、本発明では、画像主点からの各方向の画素位置の補正に適用する複数の内部パラメータ、つまり、画像主点からの方向に応じて異なる大きさで生じる誤差を吸収するための複数の内部パラメータを予め記憶するようにしている。そして、補正対象である画素位置の画像主点からの方向に基づいて、予め記憶している複数の内部パラメータのなかから補正対象である画素位置の補正に適用する内部パラメータを選択し、選択した内部パラメータに基づいて歪曲を補正するようにしている。
【発明の効果】
【0008】
上記のように構成した本発明によれば、画像主点からの方向に応じて異なる大きさで生じる誤差を吸収するための内部パラメータ、つまり、画像主点からの方向に応じて異なる大きさで生じる誤差を吸収することができる内部パラメータが選択され、選択された内部パラメータに基づいて歪曲が補正されるので、製造上の交差によってレンズ面と撮像素子面とが完全に平行とならなくても、歪曲画像の歪曲をより正確に補正することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の第1の実施形態である歪曲補正画像生成ユニット10の構成例を示す図である。図2は、内部パラメータ記憶部100に記憶された内部パラメータの一例を示す図である。図3および図4は、内部パラメータ記憶部100に記憶された内部パラメータを説明する図である。図3(a)において、点Rは直線OP上の点QからXY平面へ下ろした垂線の交点である。Φは直線OYと直線ORとの成す角である。なお、XYZ、点P、Θ、点o、点p、点q、距離rは、図23(a)と同様である。
【0010】
歪曲補正画像生成ユニット10は、魚眼レンズを用いて撮像された歪曲画像から歪曲画像の歪曲を補正した歪曲補正画像を生成する(後述する歪曲補正画像生成ユニット20、30、40、50についても同様)。歪曲補正画像生成ユニット10は、図1に示すように、内部パラメータ記憶部100、歪曲画像取得部150、内部パラメータ選択部170および歪曲補正画像生成部190を備える。
【0011】
内部パラメータ記憶部100は、歪曲画像の画像主点からの方向毎に、魚眼レンズに係る内部パラメータであって各方向の画素位置の補正に適用する複数の内部パラメータ(各方向に応じて異なる大きさで生じる誤差を吸収するための複数の内部パラメータ)を記憶する。具体的には、内部パラメータ記憶部100は、図2(a)に示すように、放射線ID(本発明の放射線識別情報に相当)に対応付けて、第1係数、第2係数、第3係数、第4係数、第5係数を1組とする計8組の内部パラメータを記憶する。また、内部パラメータ記憶部100は、図2(a)に示すように、放射線IDに対応付けて、各放射線を規定する情報(以下、「放射線情報」という)を記憶する。放射線情報は、座標情報、一次関数などである。
【0012】
放射線IDは、図3(a)に示す歪曲画像をZ方向から見た図3(b)に示すように、画像主点oを中心に歪曲画像上の領域を放射状に分割する複数の放射線H1、H2・・・H8を識別する。つまり、内部パラメータ記憶部100は、8方向の放射線H1〜H8の各方向に係る第1係数、第2係数・・・第5係数を1組とする計8組の内部パラメータを記憶する。
【0013】
図2に示す放射線ID「H01」に対応付けて記憶された1組の内部パラメータ(第1係数k11、第2係数k12・・・第5係数k15の組)は、放射線ID「H01」により識別される放射線1の方向の画素位置の補正に適用される。第1係数k11は、図4(a)に示す放射線H1の方向の画素位置の補正に適用される高次式(入射角Θを変数とし歪曲補正画像における像高rを規定する)における入射角Θの1次元の係数、第2係数k12は入射角Θの2次元の係数、第3係数k13は入射角Θの3次元の係数、第4係数k14は入射角Θの4次元の係数、第5係数k15は入射角Θの5次元の係数である。
【0014】
同様に、図2に示す放射線ID「H02」に対応付けて記憶された1組の内部パラメータ(第1係数k21、第2係数k22・・・第5係数k25の組)は、放射線ID「H02」により識別される放射線H2の方向の画素位置の補正に適用される。第1係数k21は、図4(b)に示す放射線2の方向の画素位置の補正に適用される高次式における入射角Θの1次元の係数、第2係数k22は入射角Θの2次元の係数、第3係数k23は入射角Θの3次元の係数、第4係数k24は入射角Θの4次元の係数、第5係数k25は入射角Θの5次元の係数である。以下、放射線ID「H03」から放射線ID「H08」のそれぞれに対応付けて記憶された1組の内部パラメータについても同様である。
【0015】
なお、内部パラメータ記憶部100は、放射線IDに代えて領域ID(本発明の領域識別情報に相当)に対応付けて、図2(b)に示すように、計8組の内部パラメータを記憶してもよい。この場合、内部パラメータ記憶部100は、図2(b)に示すように、領域IDに対応付けて、各分割領域を規定する情報(以下、「分割領域情報」という)を記憶する。分割領域情報は、座標情報などである。
【0016】
領域IDは、図3(a)に示す歪曲画像をZ方向から見た図3(c)に示すように、画像主点oを中心に歪曲画像上の領域を放射状に分割した複数の分割領域R1、R2・・・R8を識別する。つまり、内部パラメータ記憶部100は、画像主点oを中心とする8方向の分割領域R1〜R8の各方向に係る第1係数、第2係数・・・第5係数を1組とする計8組の内部パラメータを記憶する。
【0017】
歪曲画像取得部150は、歪曲画像をカメラユニットから取得する。なお、歪曲画像取得部150は、カメラユニットに代えて記憶メモリなどの他のユニットから歪曲画像を取得してもよい。歪曲画像取得部150は、取得した歪曲画像を内部パラメータ選択部170に供給する。
【0018】
内部パラメータ選択部170は、歪曲画像を歪曲画像取得部150から取得する。内部パラメータ選択部170は、取得した歪曲画像上の補正対象の画素位置を決定する。内部パラメータ選択部170は、決定した補正対象の画素位置の画像主点oからの方向に基づいて、内部パラメータ記憶部100に記憶されている計8組の内部パラメータのなかから補正対象である画素位置の補正に適用する1組の内部パラメータを選択する。
【0019】
具体的には、図2(a)のように放射線IDに対応付けて計8組の内部パラメータが内部パラメータ記憶部100に記憶されている場合には、内部パラメータ選択部170は、補正対象である画素位置の補正に適用する内部パラメータとして、内部パラメータ記憶部100に記憶されている計8組の内部パラメータのなかから、補正対象の画素位置までの距離が1番目に短い放射線を識別する放射線IDに対応付けられた1組の内部パラメータを選択する。例えば、図3(b)の画素位置pが補正対象である場合、内部パラメータ選択部170は、画素位置pまでの距離が1番目に短い放射線H2を識別する放射線ID「H02」に対応付けられた1組の内部パラメータを選択する。
【0020】
一方、図2(b)のように領域IDに対応付けて計8組の内部パラメータが内部パラメータ記憶部100に記憶されている場合には、内部パラメータ選択部170は、補正対象である画素位置の補正に適用する内部パラメータとして、補正対象の画素位置を含む分割領域を識別する領域IDに対応付けられた内部パラメータを選択する。例えば、図3(c)に示す歪曲画像上の画素位置pが補正対象である場合、内部パラメータ選択部170は、画素位置pを含む分割領域R2を識別する領域ID「R02」に対応付けられた1組の内部パラメータを選択する。
【0021】
歪曲補正画像生成部190は、内部パラメータ選択部170によって補正対象である画素位置の補正に適用する1組の内部パラメータが選択された場合に、当該1組の内部パラメータに基づいて補正対象である画素位置の画素値を他の画素位置の画素値とすることにより、歪曲画像から歪曲補正画像を生成する。
【0022】
より詳細には、歪曲補正画像生成部190は、内部パラメータ選択部170によってある1組の内部パラメータが選択された場合に、まず、歪曲画像上の補正対象である画素位置pに係る直交座標(x,y)から円座標(r,Φ)、および、入射角Θを取得する。なお、像高rと入射角Θの関係は既知である。次に、歪曲補正画像生成部190は、図4に示す高次式に当該1組の内部パラメータおよび入射角Θを代入し、歪曲補正画像上の画素位置qの像高rを算出する。次に、歪曲補正画像生成部190は、歪曲補正画像上の画素位置qに係る円座標(r,Φ)から直交座標(x’,y’)を取得する。そして、歪曲補正画像生成部190は、歪曲補正画像上の補正対象である画素位置p(座標(x,y))の画素値を他の画素位置q(座標(x’,y’))の画素値とすることにより、歪曲画像から歪曲補正画像を生成する。歪曲補正画像生成部190は、生成した歪曲補正画像を外部の他のユニットへ供給する。
【0023】
以下、歪曲補正画像生成ユニット10の動作について説明する。図5は、図1に示す歪曲補正画像生成ユニット10の動作の一例を示すフローチャートである。図6および図7は、画素位置と適用する内部パラメータとの関係を模式的に示す図である。なお、図5に示すフローチャートの開始時において、内部パラメータ記憶部100には、図2(a)に示す情報が記憶されているものとする。
【0024】
図5において、歪曲画像取得部150は、歪曲画像をカメラユニットから取得する(ステップS100)。歪曲画像取得部150は、取得した歪曲画像を内部パラメータ選択部170に供給する。
【0025】
内部パラメータ選択部170は、内部パラメータ記憶部100に記憶されている全8組の内部パラメータおよび放射線情報を放射線IDに対応付けて読み出す(ステップS110)。続いて、内部パラメータ選択部170は、歪曲画像上の補正対象の画素位置を決定する(ステップS130)。例えば、内部パラメータ選択部170は、まずは、歪曲画像上の左上角を補正対象である画素位置として決定する。
【0026】
内部パラメータ選択部170は、ステップS110にて読み出した全8組の内部パラメータのなかから、ステップS130にて決定した補正対象である画素位置の補正に適用する1組の内部パラメータを選択する(ステップS150)。具体的には、内部パラメータ選択部170は、補正対象の画素位置までの距離が1番目に短い放射線を識別する放射線IDに対応付けられた1組の内部パラメータを選択する。
【0027】
例えば、図6(a)に示す歪曲画像上の画素位置pが補正対象である場合、内部パラメータ選択部170は、画素位置pまでの距離が1番目に短い放射線H7を識別する放射線識別情報「H07」に対応付けられた1組の内部パラメータを選択する。内部パラメータ選択部170は、ステップS130にて決定した補正対象の画素位置、および、ステップS150にて選択した1組の内部パラメータを歪曲補正画像生成部190に供給する。
【0028】
歪曲補正画像生成部190は、補正対象の画素位置、および、補正対象である画素位置の補正に適用する1組の内部パラメータを内部パラメータ選択部170から取得する。歪曲補正画像生成部190は、当該1組の内部パラメータに基づいて補正対象の画素位置の画素値を他の画素位置の画素値とすることにより、歪曲画像から歪曲補正画像を生成する(ステップS170)。
【0029】
例えば、歪曲補正画像生成部190は、補正対象の画素位置として図6(a)に示す歪曲画像上の画素位置p、および、画素位置pの補正に適用する1組の内部パラメータ(第1係数k71、第2係数k72・・・第5係数k75の組)を内部パラメータ選択部170から取得した場合、まず、図4(g)に示す高次式に、当該1組の内部パラメータおよび入射角Θを代入し、歪曲補正画像上の画素位置の像高rを算出する。なお、入射角Θは画素位置pの座標(x,y)から取得(算出)する。
【0030】
そして、歪曲補正画像生成部190は、図6(a)に示す歪曲画像上の画素位置pの画素値を図6(b)に示す歪曲補正画像上の画素位置q(座標(x’,y’))の画素値とすることにより、図6(a)に示す歪曲画像から図6(b)に示す歪曲補正画像を生成する。なお、座標(x’,y’)は座標(r7,Φ)から取得(算出)する。角度Φは座標(x,y)から取得(算出)する。
【0031】
次に、内部パラメータ選択部170は、歪曲画像上の全ての画素位置について補正対象の画素位置として決定したか否かを判断する(ステップS180)。歪曲画像上の全ての画素位置について補正対象の画素位置として決定していないと内部パラメータ選択部170にて判断した場合(ステップS180:No)、内部パラメータ選択部170は、歪曲画像上の次の補正対象の画素位置を決定し(ステップS190)、ステップS150に戻る。一方、歪曲画像上の全ての画素位置について補正対象の画素位置として決定したと内部パラメータ選択部170にて判断した場合(ステップS180:Yes)、本フローチャートは終了する。
【0032】
なお、内部パラメータ記憶部100に図2(b)に示す情報が記憶されている場合には、ステップS150において、内部パラメータ選択部170は、補正対象の画素位置を含む分割領域を識別する領域IDに対応付けられた内部パラメータを選択する。
【0033】
例えば、図7(a)に示す歪曲画像上の画素位置pが補正対象である場合、内部パラメータ選択部170は、画素位置pを含む分割領域R7を識別する領域ID「R07」に対応付けられた1組の内部パラメータを選択する。なお、歪曲補正画像生成部190は、図7(a)に示す歪曲画像から図7(b)に示す歪曲補正画像を生成する。
【0034】
次に、本発明の第2の実施形態を図面に基づいて説明する。図8は、本発明の第2の実施形態である歪曲補正画像生成ユニット20の構成例を示す図である。歪曲補正画像生成ユニット20は、図8に示すように、内部パラメータ記憶部100、出力領域情報記憶部110、歪曲画像取得部150、内部パラメータ選択部172および歪曲補正画像生成部190を備える。なお、内部パラメータ記憶部100、歪曲画像取得部150および歪曲補正画像生成部190の各機能は、図1に示す歪曲補正画像生成ユニット10における同一符号の各ブロックの機能と同一であるので説明を省略する。
【0035】
出力領域情報記憶部110は、歪曲画像上の領域のうち外部へ出力すべき出力領域を示す出力領域情報を記憶する。出力領域は、歪曲画像上の全領域のうち後工程に係る他ユニットにて実際に必要となる領域である。例えば、出力領域は、他ユニットである記憶ユニットにて記憶される領域、他ユニットである他の画像処理ユニットにて画像処理される領域、他ユニットである表示ユニットにて表示される領域などである。また、出力領域情報は、座標情報などである。
【0036】
内部パラメータ選択部172は、歪曲画像を歪曲画像取得部150から取得する。内部パラメータ選択部172は、出力領域情報記憶部110に記憶されている出力領域情報を参照し、出力領域情報により示される歪曲画像上の出力領域内の画素位置を補正対象である画素位置として決定する。内部パラメータ選択部172は、決定した補正対象の画素位置の画像主点oからの方向に基づいて、内部パラメータ記憶部100に記憶されている計8組の内部パラメータのなかから補正対象である画素位置の補正に適用する1組の内部パラメータを選択する。
【0037】
以下、歪曲補正画像生成ユニット20の動作について説明する。図9は、図8に示す歪曲補正画像生成ユニット20の動作の一例を示すフローチャートである。図10は、画素位置と適用する内部パラメータとの関係を模式的に示す図である。なお、ステップS200、ステップS210、ステップS250およびステップS270の動作は、図5に示すステップS100、ステップS110、ステップS150およびステップS170の動作と同一であるので説明を省略する。
【0038】
ステップS210に続いて、内部パラメータ選択部172は、出力領域情報記憶部110に記憶されている出力領域情報を読み出す(ステップS222)。続いて、内部パラメータ選択部172は、出力領域情報により示される出力領域内の画素位置を補正対象である画素位置として決定する(ステップS232)。例えば、内部パラメータ選択部170は、まずは、出力領域内の左上角を補正対象である画素位置として決定する。
【0039】
ステップS270に続いて、内部パラメータ選択部172は、出力領域内の全ての画素位置について補正対象の画素位置として決定したか否かを判断する(ステップS282)。出力領域内の全ての画素位置について補正対象の画素位置として決定していないと内部パラメータ選択部172にて判断した場合(ステップS282:No)、内部パラメータ選択部172は、出力領域内の次の補正対象の画素位置を決定し(ステップS292)、ステップS250に戻る。一方、出力領域内の全ての画素位置について補正対象の画素位置として決定したと内部パラメータ選択部172にて判断した場合(ステップS282:Yes)、本フローチャートは終了する。
【0040】
なお、図10(a)に示す出力領域内の画素位置pが補正対象である場合、ステップS270において、歪曲補正画像生成部190は、図10(a)に示す歪曲画像上の出力領域内の画素位置pの画素値を図10(b)に示す歪曲補正画像上の画素位置qの画素値とすることにより、図10(a)に示す歪曲画像から図11(b)に示す歪曲補正画像を生成する。
【0041】
次に、本発明の第3の実施形態を図面に基づいて説明する。図11は、本発明の第3の実施形態である歪曲補正画像生成ユニット30の構成例を示す図である。図12は、画素位置と適用する内部パラメータとの関係を模式的に示す図である。歪曲補正画像生成ユニット30は、図11に示すように、内部パラメータ記憶部100、歪曲画像取得部150、内部パラメータ選択部174、内部パラメータ算出部180および歪曲補正画像生成部192を備える。なお、内部パラメータ記憶部100および歪曲画像取得部150の各機能は、図1に示す歪曲補正画像生成ユニット10における同一符号の各ブロックの機能と同一であるので説明を省略する。内部パラメータ記憶部100は、図2(a)に示す情報を記憶している。
【0042】
内部パラメータ選択部174は、歪曲画像を歪曲画像取得部150から取得する。内部パラメータ選択部174は、取得した歪曲画像上の補正対象の画素位置を決定する。内部パラメータ選択部174は、決定した補正対象の画素位置の画像主点oからの方向に基づいて、内部パラメータ記憶部100に記憶されている計8組の内部パラメータのなかから補正対象である画素位置の補正に適用する2組の内部パラメータを選択する。
【0043】
具体的には、内部パラメータ選択部174は、2組の内部パラメータとして、補正対象の画素位置までの距離が1番目に短い放射線を識別する放射線IDに対応付けられた1組の内部パラメータ(本発明の第1内部パラメータに相当)、および、当該距離が2番目に短い放射線を識別する放射線IDに対応付けられた他の1組の内部パラメータ(本発明の第2内部パラメータに相当)を選択する。
【0044】
例えば、図12(a)の画素位置pが補正対象である場合、内部パラメータ選択部174は、画素位置pの補正に適用する2組の内部パラメータとして、画素位置pまでの距離が1番目に短い放射線H7を識別する放射線ID「H07」に対応付けられた1組の内部パラメータ、および、画素位置pまでの距離が2番目に短い放射線H6を識別する放射線ID「H06」に対応付けられた1組の内部パラメータを選択する。
【0045】
内部パラメータ算出部180は、内部パラメータ選択部174によって選択された2組の内部パラメータを各係数別に加重平均して、新たな1組の内部パラメータを算出する。
【0046】
例えば、図12(a)の画素位置pが補正対象である場合に、内部パラメータ選択部174によって、放射線ID「H07」に対応付けられた1組の内部パラメータ(第1係数k71、第2係数k72・・・第5係数k75の組)、および、放射線ID「H06」に対応付けられた1組の内部パラメータ(第1係数k61、第2係数k62・・・第5係数k65の組)が選択されたときは、内部パラメータ算出部180は、図12(b)〜図12(f)に示すように、両組の内部パラメータを各係数別に加重平均して、新たな1組の内部パラメータ(第1係数k、第2係数k・・・第5係数kの組)を算出する。なお、図12(a)〜図12(f)において、d1は放射線H7から画素位置pまでの距離、d2は放射線H6から画素位置pまでの距離である。
【0047】
歪曲補正画像生成部192は、内部パラメータ算出部180によって算出された新たな1組の内部パラメータに基づいて補正対象である画素位置の画素値を他の画素位置の画素値とすることにより、歪曲画像から歪曲補正画像を生成する。
【0048】
例えば、内部パラメータ算出部180によって画素位置pの補正に適用する、図12(b)〜図12(f)に示す新たな1組の内部パラメータが算出された場合、歪曲補正画像生成部192は、図12(g)に示す高次式に、図12(b)〜図12(f)に示す新たな1組の内部パラメータおよび入射角Θを代入し、歪曲補正画像上の画素位置の像高rcalを算出することにより、画素位置pの画素値を他の画素位置の画素値とする。
【0049】
以下、歪曲補正画像生成ユニット30の動作について説明する。図13は、図11に示す歪曲補正画像生成ユニット30の動作の一例を示すフローチャートである。図14は、画素位置と適用する内部パラメータとの関係を模式的に示す図である。なお、ステップS300、ステップS310、ステップS330、ステップS380およびステップS390の動作は、図1に示すステップS100、ステップS110、ステップS130、ステップS180およびステップS190の動作と同一であるので説明を省略する。
【0050】
ステップS330に続いて、内部パラメータ選択部174は、ステップS310にて読み出した全8組の内部パラメータのなかから、2組の内部パラメータを選択する(ステップS352)。具体的には、内部パラメータ選択部174は、補正対象の画素位置までの距離が1番目に短い放射線を識別する放射線IDに対応付けられた1組の内部パラメータ、および、当該距離が2番目に短い放射線を識別する放射線IDに対応付けられた他の1組の内部パラメータを選択する。
【0051】
例えば、図14(a)の画素位置pが補正対象である場合、内部パラメータ選択部174は、画素位置pの補正に適用する2組の内部パラメータとして、画素位置pまでの距離が1番目に短い放射線H7を識別する放射線ID「H07」に対応付けられた1組の内部パラメータ、および、画素位置pまでの距離が2番目に短い放射線H6を識別する放射線ID「H06」に対応付けられた1組の内部パラメータを選択する。
【0052】
内部パラメータ選択部174は、ステップS330にて決定した補正対象の画素位置、および、ステップS352にて選択した2組の内部パラメータを内部パラメータ算出部180に供給する。内部パラメータ算出部180は、補正対象の画素位置および2組の内部パラメータを内部パラメータ選択部174から取得する。内部パラメータ算出部180は、2組の内部パラメータを各係数別に加重平均して、新たな1組の内部パラメータを算出する(ステップS360)。
【0053】
例えば、図14(a)の画素位置pが補正対象である場合に、内部パラメータ選択部174によって、放射線ID「H07」に対応付けられた1組の内部パラメータ(第1係数k71」、第2係数k72・・・第5係数k75の組)、および、放射線ID「H06」に対応付けられた1組の内部パラメータ(第1係数k61、第2係数k62・・・第5係数k65の組)が選択されたときは、内部パラメータ算出部180は、図12(b)〜図12(f)に示すように、両組の内部パラメータを各係数別に加重平均して、新たな1組の内部パラメータ(第1係数k、第2係数k・・・第5係数kの組)を算出する。
【0054】
内部パラメータ算出部180は、補正対象の画素位置、および、算出した新たな1組の内部パラメータを歪曲補正画像生成部192に供給する。歪曲補正画像生成部192は、補正対象の画素位置および新たな1組の内部パラメータを内部パラメータ算出部180から取得する。歪曲補正画像生成部192は、新たな1組の内部パラメータに基づいて補正対象である画素位置の画素値を他の画素位置の画素値とすることにより、歪曲画像から歪曲補正画像を生成する(ステップS372)。
【0055】
例えば、図14(a)に示す画素位置pが補正対象である場合、内部パラメータ算出部180によって画素位置pの補正に適用する、図12(b)〜図12(f)に示す新たな1組の内部パラメータが算出されたときは、歪曲補正画像生成部192は、図12(g)に示す高次式に、図12(b)〜図12(f)に示す新たな1組の内部パラメータおよび入射角Θを代入し、歪曲補正画像上の画素位置の像高rcalを算出する。この演算によって、画素位置pの画素値を他の画素位置の画素値とすることにより、歪曲画像から歪曲補正画像を生成する。
【0056】
次に、本発明の第4の実施形態を図面に基づいて説明する。図15は、本発明の第4の実施形態である歪曲補正画像生成ユニット40の構成例を示す図である。歪曲補正画像生成ユニット40は、図15に示すように、内部パラメータ記憶部100、歪曲画像取得部150、像高判断部160、内部パラメータ選択部176、内部パラメータ算出部180および歪曲補正画像生成部194を備える。なお、内部パラメータ記憶部100、歪曲画像取得部150および内部パラメータ算出部180の各機能は、図11に示す歪曲補正画像生成ユニット30における同一符号の各ブロックの機能と同一であるので説明を省略する。
【0057】
像高判断部160は、内部パラメータ選択部176によって決定された歪曲画像上の補正対象の画素位置から歪曲画像上の画像主点までの距離である像高が所定の値未満であるか否かを判断する。像高判断部160は、像高が所定の値未満であるか否かの判断結果を内部パラメータ選択部176に供給する。
【0058】
内部パラメータ選択部176は、歪曲画像を歪曲画像取得部150から取得する。内部パラメータ選択部176は、取得した歪曲画像上の補正対象の画素位置を決定する。内部パラメータ選択部176は、決定した補正対象の画素位置を像高判断部160に供給する。内部パラメータ選択部176は、像高判断部160から像高が所定の値未満である旨の判断結果を取得した場合、補正対象である画素位置の補正に適用する内部パラメータとして、補正対象の画素位置までの距離が1番目に短い放射線を識別する放射線IDに対応付けられた1組の内部パラメータを選択する。
【0059】
一方、内部パラメータ選択部176は、上記像高が所定の値以上である旨の判断結果を像高判断部160から取得した場合には、補正対象の画素位置までの距離が1番目に短い放射線を識別する放射線IDに対応付けられた1組の内部パラメータ、および、補正対象の画素位置までの距離が2番目に短い放射線を識別する放射線IDに対応付けられた1組の内部パラメータを選択する。
【0060】
歪曲補正画像生成部194は、内部パラメータ選択部176によって1組の内部パラメータが選択された場合には、内部パラメータ選択部176によって選択された1組の内部パラメータに基づいて補正対象である画素位置の画素値を他の画素位置の画素値とすることにより、歪曲画像から歪曲補正画像を生成する。
【0061】
歪曲補正画像生成部194は、内部パラメータ選択部176によって2組の内部パラメータが選択された場合には、内部パラメータ算出部180によって算出された1組の新たな内部パラメータに基づいて補正対象である画素位置の画素値を他の画素位置の画素値とすることにより、歪曲画像から歪曲補正画像を生成する。
【0062】
以下、歪曲補正画像生成ユニット40の動作について説明する。図16は、図15に示す歪曲補正画像生成ユニット40の動作の一例を示すフローチャートである。図17は、画素位置と適用する内部パラメータとの関係を模式的に示す図である。なお、ステップS400、ステップS410、ステップS430、ステップS450、ステップS470、ステップS480およびステップS490の動作は、図5に示すステップS100、ステップS110、ステップS130、ステップS150、ステップS170、ステップS180およびステップS190の動作と同一であるので説明を省略する。また、ステップS452、ステップS460およびステップS472の動作は、図13に示すステップS352、ステップS360およびステップS372の動作と同一であるので説明を省略する。
【0063】
ステップ430に続いて、内部パラメータ選択部176は、決定した補正対象の画素位置を像高判断部160に供給する。像高判断部160は、内部パラメータ選択部176によって決定された歪曲画像上の補正対象の画素位置から歪曲画像上の画像主点までの距離である像高が所定の値未満であるか否かを判断する(ステップS440)。像高が所定の値未満であると像高判断部160にて判断した場合(ステップS440:Yes)、内部パラメータ選択部176はステップS450を実行する。一方、像高が所定の値未満でないと像高判断部160にて判断した場合(ステップS440:No)、内部パラメータ選択部176はステップS452を実行する。
【0064】
例えば、図17(a)に示す歪曲画像上の画素位置p1が補正対象である場合、像高が所定の値「r(Θ)」未満であると像高判断部160にて判断され(ステップS440:Yes)、ステップS450において内部パラメータ選択部176は1組の内部パラメータ(第1係数k21、第2係数k22・・・第5係数k25の組)を選択する。一方、図17(a)に示す歪曲画像上の画素位置p2が補正対象である場合、像高が所定の値「r(Θ)」未満でないと像高判断部160にて判断され(ステップS440:No)、ステップS452において内部パラメータ選択部176は2組の内部パラメータ(第1係数k71、第2係数k72・・・第5係数k75の組、および、第1係数k61、第2係数k62・・・第5係数k65の組)を選択する。
【0065】
なお、図17(a)に示す画素位置p1が補正対象である場合、ステップS470において、歪曲補正画像生成部194は、図17(a)に示す歪曲画像上の画素位置p1の画素値を図17(b)に示す歪曲補正画像上の画素位置q1の画素値とすることにより、図17(a)に示す歪曲画像から図17(b)に示す歪曲補正画像を生成する。また、図17(a)に示す画素位置p2が補正対象である場合、ステップS470において、歪曲補正画像生成部194は、図17(a)に示す歪曲画像上の画素位置p2の画素値を図17(b)に示す歪曲補正画像上の画素位置q2の画素値とすることにより、図17(a)に示す歪曲画像から図17(b)に示す歪曲補正画像を生成する。
【0066】
次に、本発明の第5の実施形態を図面に基づいて説明する。図18は、本発明の第5の実施形態である歪曲補正画像生成ユニット50の構成例を示す図である。図19は、選択可否情報記憶部120および補正レベル記憶部130に記憶される情報の一例を示す図である。歪曲補正画像生成ユニット50は、図18に示すように、内部パラメータ記憶部100、選択可否情報記憶部120、補正レベル記憶部130、補正レベル受付部140、歪曲画像取得部150、内部パラメータ選択部178および歪曲補正画像生成部190を備える。なお、内部パラメータ記憶部100、歪曲画像取得部150および歪曲補正画像生成部190の各機能は、図1に示す歪曲補正画像生成ユニット10における同一符号の各ブロックの機能と同一であるので説明を省略する。
【0067】
選択可否情報記憶部120は、歪曲画像の歪曲を補正する補正レベルと当該補正レベルにおいて歪曲の補正に選択可能な内部パラメータとの関係を示す選択可否情報を記憶する。例えば、内部パラメータ記憶部100が図2(a)のように放射線IDに対応付けて計8組の内部パラメータを記憶している場合には、選択可否情報記憶部120は、図19(a)に示すように、補正レベル別、放射線ID別の選択可/選択不可を示す選択可否情報を記憶する。
【0068】
図19(a)に示す選択可否情報は、歪曲の補正の正確性が比較的低い補正レベル(以下、「低補正レベル」という)では、放射線ID「H02」「H04」「H06」「H08」に対応付けて内部パラメータ記憶部100に記憶された4組の内部パラメータが選択可能である旨を示す。また、歪曲の補正の正確性が比較的高い補正レベル(以下、「高補正レベル」という)では、放射線ID「H01」「H02」・・・「H08」に対応付けて内部パラメータ記憶部100に記憶された全8組の内部パラメータが選択可能である旨を示す。
【0069】
また、内部パラメータ記憶部100が図2(b)のように領域IDに対応付けて計8組の内部パラメータを記憶している場合には、選択可否情報記憶部120は、図19(b)に示すように、補正レベル別、領域ID別の選択可/選択不可を示す選択可否情報を記憶する。
【0070】
図19(b)に示す選択可否情報は、低補正レベルでは、領域ID「R01」「R03」「R05」「R07」に対応付けて内部パラメータ記憶部100に記憶された4組の内部パラメータが選択可能である旨を示す。また、歪曲の補正の正確性が比較的高い補正レベル(以下、「高補正レベル」という)では、領域ID「R01」「R02」・・・「R08」に対応付けて内部パラメータ記憶部100に記憶された全8組の内部パラメータが選択可能である旨を示す。
【0071】
また、図19(b)に示す選択可否情報は、低補正レベルにおいて選択可能でない内部パラメータに代えて、当該選択可能でない内部パラメータに対応付けられた領域IDにより識別される分割領域に隣接する他の分割領域を識別する他の領域IDに対応付けられた他の内部パラメータが選択可能される旨を示す。例えば、領域ID「R02」に対応付けられた内部パラメータに代えて、領域ID「R02」により識別される分割領域R2に隣接する分割領域R3を識別する他の領域ID「R03」に対応付けられた他の内部パラメータが選択可能される旨を示す。
【0072】
補正レベル受付部140は、補正レベルの指定を外部(例えば、利用者から補正レベルの指定を受け付ける受付ユニット)から受け付ける。具体的には、補正レベル受付部140は、選択可否情報記憶部120に記憶されている選択可否情報において選択可能な内部パラメータとの関係を示された複数の補正レベルのうちの一の補正レベルを外部から受け付ける。補正レベル受付部140は、外部から受け付けた補正レベルを補正レベル記憶部130に記憶する。例えば、補正レベル受付部140は、外部から低補正レベルを受け付けたときは、図19(c)に示すように、補正レベル記憶部130に低補正レベルを示す情報「低補正レベル(1)」を記憶する。
【0073】
内部パラメータ選択部178は、補正レベル記憶部130に記憶されている補正レベルおよび選択可否情報記憶部120に記憶されている選択可否情報を参照し、補正レベル記憶部130に記憶されている補正レベルにおいて歪曲の補正に選択可能な内部パラメータのなかから、補正対象である画素位置の補正に適用する内部パラメータを選択する。
【0074】
以下、歪曲補正画像生成ユニット50の動作について説明する。図20は、図18に示す歪曲補正画像生成ユニット50の動作の一例を示すフローチャートである。図21および図22は、画素位置と適用する内部パラメータとの関係を模式的に示す図である。なお、ステップS500、ステップS530、ステップS550、ステップS570、ステップS580およびステップS590の動作は、図5に示すステップS100、ステップS130、ステップS150、ステップS170、ステップS180およびステップS190の動作と同一であるので説明を省略する。
【0075】
ステップS500に続いて、内部パラメータ選択部178は、補正レベル記憶部130に記憶されている補正レベルを読み出す(ステップS505)。続いて、内部パラメータ選択部178は、内部パラメータ記憶部100に記憶されている計8組の内部パラメータのなかから、ステップS505において読み出した補正レベルにおいて選択可能な内部パラメータを放射線IDに対応付けて読み出す(ステップS512)。また、内部パラメータ選択部178は、必要な放射線情報(または分割領域情報)を読み出す。
【0076】
例えば、内部パラメータ記憶部100に図2(a)に示す情報、選択可否情報記憶部120に図19(a)に示す情報、補正レベル記憶部130に高レベル補正を示す情報が記憶されている場合、内部パラメータ選択部178は、放射線ID「H01」「H02」・・・「H08」に対応付けて全8組の内部パラメータを内部パラメータ記憶部100から読み出すとともに、放射線ID「H01」「H02」・・・「H08」に対応付けて全8組の放射線情報を内部パラメータ記憶部100から読み出す。
【0077】
なお、図21(a)に示す歪曲画像上の画素位置pが補正対象である場合に、内部パラメータ選択部178が放射線ID「H01」「H02」・・・「H08」に対応付けて全8組の内部パラメータを読み出したときは、ステップS550において、内部パラメータ選択部178は、図21(b)に示すように、画素位置pまでの距離が1番目に短い放射線H7を識別する放射線識別情報「H07」に対応付けられた1組の内部パラメータを選択する。続くステップS570において、歪曲補正画像生成部190は、図21(a)(b)に示す歪曲画像上の画素位置pの画素値を図21(c)に示す歪曲補正画像上の画素位置q1の画素値とすることにより、図21(a)(b)に示す歪曲画像から図21(c)に示す歪曲補正画像を生成する。
【0078】
また、内部パラメータ記憶部100に図2(a)に示す情報、選択可否情報記憶部120に図19(a)に示す情報、補正レベル記憶部130に低レベル補正を示す情報が記憶されている場合、内部パラメータ選択部178は、放射線ID「H02」「H04」「H06」「H08」に対応付けて4組の内部パラメータを内部パラメータ記憶部100から読み出すとともに、放射線ID「H02」「H04」「H06」「H08」に対応付けて4組の放射線情報を内部パラメータ記憶部100から読み出す。
【0079】
なお、図21(a)に示す歪曲画像上の画素位置pが補正対象である場合に、内部パラメータ選択部178が放射線ID「H02」「H04」「H06」「H08」に対応付けて4組の内部パラメータを読み出したときは、ステップS550において、内部パラメータ選択部178は、図21(d)に示すように、画素位置pまでの距離が1番目に短い放射線H6を識別する放射線識別情報「H06」に対応付けられた1組の内部パラメータを選択する。続くステップS570において、歪曲補正画像生成部190は、図21(a)(d)に示す歪曲画像上の画素位置pの画素値を図21(e)に示す歪曲補正画像上の画素位置q2の画素値とすることにより、図21(a)(d)に示す歪曲画像から図21(e)に示す歪曲補正画像を生成する。
【0080】
また、内部パラメータ記憶部100に図2(b)に示す情報、選択可否情報記憶部120に図19(b)に示す情報、補正レベル記憶部130に高レベル補正を示す情報が記憶されている場合、内部パラメータ選択部178は、領域ID「R01」「R02」・・・「R08」に対応付けて全8組の内部パラメータを内部パラメータ記憶部100から読み出すとともに、領域ID「R01」「R02」・・・「R08」に対応付けて全8組の分割領域情報を内部パラメータ記憶部100から読み出す。
【0081】
なお、図22(a)に示す歪曲画像上の画素位置pが補正対象である場合に、内部パラメータ選択部178が領域ID「R01」「R02」・・・「R08」に対応付けて全8組の内部パラメータを読み出したときは、ステップS550において、内部パラメータ選択部178は、まず、図19(b)に示す情報を参照し、画素位置pを含む図22(b)に示す分割領域R4を識別する領域ID「R04」が高レベル補正において選択可能であるか否かを判断する。そして、内部パラメータ選択部178は、領域ID「R04」が高レベル補正において選択可能であると判断し、分割領域R4を識別する領域ID「R04」に対応付けられた1組の内部パラメータを選択する。続くステップS570において、歪曲補正画像生成部190は、図22(a)(b)に示す歪曲画像上の画素位置pの画素値を図22(c)に示す歪曲補正画像上の画素位置q1の画素値とすることにより、図22(a)(b)に示す歪曲画像から図22(c)に示す歪曲補正画像を生成する。
【0082】
また、内部パラメータ記憶部100に図2(b)に示す情報、選択可否情報記憶部120に図19(b)に示す情報、補正レベル記憶部130に低レベル補正を示す情報が記憶されている場合、内部パラメータ選択部178は、領域ID「R01」「R03」「R05」「R07」に対応付けて4組の内部パラメータを内部パラメータ記憶部100から読み出すとともに、領域ID「R01」「R02」・・・「R08」に対応付けて全8組の分割領域情報を内部パラメータ記憶部100から読み出す。
【0083】
なお、図22(a)に示す歪曲画像上の画素位置pが補正対象である場合に、内部パラメータ選択部178が領域ID「R01」「R03」「R05」「R07」に対応付けて4組の内部パラメータを読み出したときは、ステップS550において、内部パラメータ選択部178は、まず、図19(b)に示す情報を参照し、画素位置pを含む図22(b)に示す分割領域R4を識別する領域ID「R04」が低レベル補正において選択可能であるか否かを判断する。そして、内部パラメータ選択部178は、領域ID「R04」が低レベル補正において選択不可であると判断し、領域ID「R04」に代えて領域ID「R05」に対応付けられた1組の内部パラメータを選択する。続くステップS570において、歪曲補正画像生成部190は、図22(a)(d)に示す歪曲画像上の画素位置pの画素値を図22(e)に示す歪曲補正画像上の画素位置q2の画素値とすることにより、図22(a)(d)に示す歪曲画像から図22(e)に示す歪曲補正画像を生成する。
【0084】
以上、歪曲補正画像生成ユニット10、20、30、40、50によれば、補正対象である画素位置の画像主点からの方向に基づいて、予め記憶している複数の内部パラメータのなかから、補正対象である画素位置の補正に適用する内部パラメータ、つまり、画像主点からの方向に応じて異なる大きさで生じる誤差を吸収することができる内部パラメータが選択され、選択された内部パラメータに基づいて歪曲画像の歪曲が補正される。これにより、製造上の交差によってレンズ面と撮像素子面とが完全に平行とならなくても、歪曲画像の歪曲をより正確に補正することができる。
【0085】
更に、歪曲補正画像生成ユニット20によれば、歪曲画像上の全ての画素位置ではなく出力領域内の画素位置に限定して歪曲を補正するため、歪曲画像上の全領域のうち後工程に係る他ユニットにて実際に必要となる領域について、歪曲をより正確かつより高速に補正することができる。
【0086】
更に、歪曲補正画像生成ユニット30によれば、内部パラメータ記憶部100に記憶している2組の内部パラメータを補正対象の画素位置に応じて組み合わせて加重平均した新たな内部パラメータ、つまり、補正対象の個々の画素位置に応じた最適な内部パラメータにより歪曲を補正するため、内部パラメータ記憶部100に記憶している1組の内部パラメータにより補正をする場合に比べ、より一層正確に補正することができる。
【0087】
更に、歪曲補正画像生成ユニット40によれば、新たな内部パラメータにより時間を掛けて正確に歪曲を補正する範囲を周縁部に限定することができるため、新たな内部パラメータにより歪曲画像全体の歪曲の補正をする場合に比べ時間を短縮しつつ、内部パラメータ記憶部100に記憶している1組の内部パラメータにより補正をする場合に比べ、歪曲が生じ易い周縁部をより一層正確に補正することができる。
【0088】
更に、歪曲補正画像生成ユニット50によれば、補正レベルに応じて選択対象の内部パラメータの数が変わるため、歪曲画像の歪曲の正確性と歪曲の補正に要する時間との関係において、歪曲画像の歪曲の正確性を優先する場合には、選択対象の内部パラメータの数を多くしてより正確に補正し、歪曲の補正に要する時間の削減を優先する場合には、選択対象の内部パラメータの数を少なくしてより高速に補正することができる。
【0089】
また、歪曲補正画像生成ユニット10、20、30、40、50において、内部パラメータ記憶部100は、全8組の内部パラメータを記憶しているが、組数はこれに限定されない。つまり、内部パラメータ記憶部100は、全2組から全7組、または、全9組以上の内部パラメータを記憶してもよい。
【0090】
また、歪曲補正画像生成ユニット10、20、30、40、50において、内部パラメータ記憶部100は、第1係数(入射角Θの1次元の係数)、第2係数(入射角Θの2次元の係数)、第3係数(入射角Θの3次元の係数)、第4係数(入射角Θの4次元の係数)および第5係数(入射角Θの5次元の係数)の5個の係数を1組とする内部パラメータを記憶しているが、係数の数、および、各係数の対応する入射角Θの次元はこれに限定されない。例えば、内部パラメータ記憶部100は、第1係数(入射角Θの1次元の係数)、第2係数(入射角Θの3次元の係数)および第3係数(入射角Θの5次元の係数)の3個の係数を1組とする内部パラメータを記憶してもよい。
【0091】
また、歪曲補正画像生成ユニット50において、選択可否情報記憶部120は、2段階の補正レベル(低補正レベル/高補正レベル)と2段階の補正レベルの各段階において歪曲の補正に選択可能な内部パラメータとの関係を示す選択可否情報を記憶しているが、段階数はこれに限定されない。つまり、選択可否情報記憶部120は、3段階以上の補正レベルと3段階の補正レベルの各段階において歪曲の補正に選択可能な内部パラメータとの関係を示す選択可否情報を記憶してもよい。
【0092】
その他、上記第1〜第5の実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその精神、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0093】
【図1】本発明の第1の実施形態である歪曲補正画像生成ユニット10の構成例を示す図である。
【図2】第1〜第5の実施形態による内部パラメータ記憶部に記憶された内部パラメータの一例を示す図である。
【図3】第1〜第5の実施形態による内部パラメータ記憶部に記憶された内部パラメータを説明する図である。
【図4】第1〜第5の実施形態による内部パラメータ記憶部に記憶された内部パラメータを説明する図である。
【図5】図1に示す歪曲補正画像生成ユニットの動作の一例を示すフローチャートである。
【図6】第1の実施形態による画素位置と適用する内部パラメータとの関係を模式的に示す図である。
【図7】第1の実施形態による画素位置と適用する内部パラメータとの関係を模式的に示す図である。
【図8】本発明の第2の実施形態である歪曲補正画像生成ユニットの構成例を示す図である。
【図9】図8に示す歪曲補正画像生成ユニットの動作の一例を示すフローチャートである。
【図10】第2の実施形態による画素位置と適用する内部パラメータとの関係を模式的に示す図である。
【図11】本発明の第3の実施形態である歪曲補正画像生成ユニットの構成例を示す図である。
【図12】第3の実施形態による画素位置と適用する内部パラメータとの関係を模式的に示す図である。
【図13】図11に示す歪曲補正画像生成ユニットの動作の一例を示すフローチャートである。
【図14】第3の実施形態による画素位置と適用する内部パラメータとの関係を模式的に示す図である。
【図15】本発明の第4の実施形態である歪曲補正画像生成ユニットの構成例を示す図である。
【図16】図15に示す歪曲補正画像生成ユニットの動作の一例を示すフローチャートである。
【図17】第4の実施形態による画素位置と適用する内部パラメータとの関係を模式的に示す図である。
【図18】本発明の第5の実施形態である歪曲補正画像生成ユニットの構成例を示す図である。
【図19】第5の実施形態による選択可否情報記憶部および補正レベル記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。
【図20】図18に示す歪曲補正画像生成ユニットの動作の一例を示すフローチャートである。
【図21】第5の実施形態による画素位置と適用する内部パラメータとの関係を模式的に示す図である。
【図22】第5の実施形態による画素位置と適用する内部パラメータとの関係を模式的に示す図である。
【図23】従来の歪曲補正を説明する模式図である。
【符号の説明】
【0094】
10 歪曲補正画像生成ユニット
20 歪曲補正画像生成ユニット
30 歪曲補正画像生成ユニット
40 歪曲補正画像生成ユニット
50 歪曲補正画像生成ユニット
100 内部パラメータ記憶部
110 出力領域情報記憶部
120 選択可否情報記憶部
130 補正レベル記憶部
140 補正レベル受付部
150 歪曲画像取得部
160 像高判断部
170 内部パラメータ選択部
172 内部パラメータ選択部
174 内部パラメータ選択部
176 内部パラメータ選択部
178 内部パラメータ選択部
180 内部パラメータ算出部
190 歪曲補正画像生成部
192 歪曲補正画像生成部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
魚眼レンズを用いて撮像された歪曲画像から上記歪曲画像の歪曲を補正した歪曲補正画像を生成する歪曲補正画像生成ユニットであって、
上記歪曲画像を取得する歪曲画像取得部と、
上記歪曲画像の画像主点からの方向毎に、上記魚眼レンズに係る内部パラメータであって各方向の画素位置の補正に適用する複数の内部パラメータを記憶する内部パラメータ記憶部と、
上記歪曲画像取得部によって取得された上記歪曲画像上の補正対象である画素位置の上記画像主点からの方向に基づいて、上記内部パラメータ記憶部に記憶されている上記複数の内部パラメータのなかから上記補正対象である画素位置の補正に適用する上記内部パラメータを選択する内部パラメータ選択部と、
上記内部パラメータ選択部によって選択された上記内部パラメータに基づいて上記補正対象である画素位置の画素値を他の画素位置の画素値とすることにより、上記歪曲画像から上記歪曲補正画像を生成する歪曲補正画像生成部とを備えることを特徴とする歪曲補正画像生成ユニット。
【請求項2】
上記歪曲画像上の領域のうち外部へ出力すべき出力領域を示す出力領域情報を記憶する出力領域情報記憶部を更に備え、
上記内部パラメータ選択部は、上記出力領域情報記憶部に記憶されている上記出力領域情報を参照し、上記出力領域情報により示される上記出力領域内の画素位置を上記補正対象である画素位置とすることを特徴とする請求項1に記載の歪曲補正画像生成ユニット。
【請求項3】
上記内部パラメータ記憶部は、上記画像主点を中心に上記歪曲画像上の領域を放射状に分割する複数の放射線を識別する放射線識別情報に対応付けて、上記複数の内部パラメータを記憶することを特徴とする請求項1に記載の歪曲補正画像生成ユニット。
【請求項4】
上記内部パラメータ選択部は、上記補正対象である画素位置の補正に適用する上記内部パラメータとして、上記補正対象の画素位置までの距離が1番目に短い上記放射線を識別する上記放射線識別情報に対応付けられた上記内部パラメータを選択することを特徴とする請求項3に記載の歪曲補正画像生成ユニット。
【請求項5】
複数の内部パラメータを加重平均し新たな内部パラメータを算出する内部パラメータ算出部を更に備え、
上記内部パラメータ選択部は、上記補正対象である画素位置の補正に適用する上記内部パラメータとして、上記補正対象の画素位置までの距離が1番目に短い上記放射線を識別する上記放射線識別情報に対応付けられた第1内部パラメータ、および、上記距離が2番目に短い上記放射線を識別する上記放射線識別情報に対応付けられた第2内部パラメータを選択し、
上記内部パラメータ算出部は、上記内部パラメータ選択部によって選択された上記第1内部パラメータおよび上記第2内部パラメータを加重平均して新たな内部パラメータを算出し、
上記歪曲補正画像生成部は、上記内部パラメータ選択部によって選択された上記内部パラメータに代えて上記内部パラメータ算出部によって算出された上記新たな内部パラメータに基づいて、上記歪曲画像から上記歪曲補正画像を生成することを特徴とする請求項3に記載の歪曲補正画像生成ユニット。
【請求項6】
複数の内部パラメータを加重平均し新たな内部パラメータを算出する内部パラメータ算出部と、
上記補正対象の画素位置から上記画像主点までの距離である像高が所定の値未満であるか否かを判断する像高判断部とを更に備え、
上記内部パラメータ選択部は、上記像高判断部によって上記像高が所定の値未満であると判断された場合に、上記補正対象である画素位置の補正に適用する上記内部パラメータとして、上記補正対象の画素位置までの距離が1番目に短い上記放射線を識別する上記放射線識別情報に対応付けられた第1内部パラメータを選択する一方、上記像高が所定の値以上であると判断された場合には、上記第1内部パラメータ、および、上記距離が2番目に短い上記放射線を識別する上記放射線識別情報に対応付けられた第2内部パラメータを選択し、
上記内部パラメータ算出部は、上記第1内部パラメータおよび上記第2内部パラメータが選択された場合に、上記内部パラメータ選択部によって選択された上記第1内部パラメータおよび上記第2内部パラメータを加重平均して新たな内部パラメータを算出し、
上記歪曲補正画像生成部は、上記内部パラメータ算出部によって上記新たな内部パラメータが算出された場合には、上記内部パラメータ選択部によって選択された上記内部パラメータに代えて上記内部パラメータ算出部によって算出された上記新たな内部パラメータに基づいて、上記歪曲画像から上記歪曲補正画像を生成することを特徴とする請求項3に記載の歪曲補正画像生成ユニット。
【請求項7】
上記内部パラメータ記憶部は、上記画像主点を中心に上記歪曲画像上の領域を放射状に分割した複数の分割領域を識別する領域識別情報に対応付けて、上記複数の内部パラメータを記憶することを特徴とする請求項1に記載の歪曲補正画像生成ユニット。
【請求項8】
上記内部パラメータ選択部は、上記補正対象である画素位置の補正に適用する上記内部パラメータとして、上記補正対象の画素位置を含む上記分割領域を識別する上記領域識別情報に対応付けられた上記内部パラメータを選択することを特徴とする請求項7に記載の歪曲補正画像生成ユニット。
【請求項9】
上記歪曲画像の歪曲を補正する補正レベルと上記補正レベルにおいて上記歪曲の補正に選択可能な内部パラメータとの関係を示す選択可否情報を記憶する選択可否情報記憶部と、
上記補正レベルを外部から受け付ける補正レベル受付部と、
上記補正レベル受付部によって受け付けた上記補正レベルを記憶する補正レベル記憶部とを更に備え、
上記内部パラメータ選択部は、上記補正レベル記憶部に記憶された上記補正レベルおよび上記選択可否情報記憶部に記憶された上記選択可否情報を参照し、上記補正レベル記憶部に記憶されている上記補正レベルにおいて上記歪曲の補正に選択可能な上記内部パラメータのなかから上記補正対象である画素位置の補正に適用する上記内部パラメータを選択することを特徴とする請求項1に記載の歪曲補正画像生成ユニット。
【請求項10】
魚眼レンズを用いて撮像された歪曲画像から上記歪曲画像の歪曲を補正した歪曲補正画像を生成する歪曲補正画像生成方法であって、
上記歪曲画像を取得する歪曲画像取得ステップと、
上記歪曲画像取得ステップによって上記歪曲画像が取得された場合に、上記歪曲画像の画像主点からの方向毎に上記魚眼レンズに係る内部パラメータであって各方向の画素位置の補正に適用する複数の内部パラメータを記憶した内部パラメータ記憶部を参照し、上記歪曲画像上の補正対象である画素位置の上記画像主点からの方向に基づいて、上記内部パラメータ記憶部に記憶されている上記複数の内部パラメータのなかから上記補正対象である画素位置の補正に適用する上記内部パラメータを選択する内部パラメータ選択ステップと、
上記内部パラメータ選択ステップによって上記内部パラメータが選択された場合に、上記内部パラメータ選択ステップによって選択された上記内部パラメータに基づいて上記補正対象である画素位置の画素値を他の画素位置の画素値とすることにより、上記歪曲画像から上記歪曲補正画像を生成する歪曲補正画像生成ステップとを備えることを特徴とする歪曲補正画像生成方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【公開番号】特開2009−140066(P2009−140066A)
【公開日】平成21年6月25日(2009.6.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−313620(P2007−313620)
【出願日】平成19年12月4日(2007.12.4)
【出願人】(000101732)アルパイン株式会社 (2,424)
【Fターム(参考)】