説明

水に可溶性の媒体を含む化粧用または外皮適用用物品

【課題】少なくとも1種の媒体および該媒体によって担持された少なくとも1種の化粧用組成物を包含する化粧用または外皮適用用物品を提供する。
【解決手段】 本発明は、20℃より低い温度で水に可溶性の材料からなる少なくとも1枚のシート(2;3)の形態の媒体;および,該媒体によって担持された少なくとも1種の化粧用または外皮適用用組成物(C)を包含する化粧用または外皮適用用物品(1)に関するものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、とりわけ、少なくとも1種の媒体および該媒体によって担持された少なくとも1種の化粧用組成物を包含する化粧用または外皮適用用物品に関するものである。
【背景技術】
【0002】
水に不溶性の可撓性媒体および該媒体によって担持された化粧用組成物を包含する物品は、「ワイプ」としても知られているが、広範に、とりわけメーキャップを取り除くために、使用されている。
たとえば、泡立たせうる水性組成物を含浸させたウェットワイプが、特許文献1、特許文献2、特許文献3などの刊行物から既知である。
【特許文献1】WO02/092050
【特許文献2】WO02/092052
【特許文献3】US6287757
【0003】
特許文献4は、製造の間に、泡立ちうる組成物を含浸させ、含浸後に乾燥したドライワイプを開示している。
特許文献5は、ある量の泡立ちうる粉末を含有する2層スポンジを記述している。
【特許文献4】米国特許第4303543号
【特許文献5】国際公開WO00/07561
【0004】
既知のワイプまたはスポンジは、水に不溶性の基体により構成された媒体を包含し、それらは固体廃棄物源である。
特許文献6は、水溶性であってよい繊維を混入した石けん塊を開示している。
特許文献7は、水に可溶性の繊維を包含する粘着性包帯材を記載している。
【特許文献6】米国特許第6818603号
【特許文献7】米国特許第6576575号
【発明の開示】
【0005】
本発明は、その一面においては、
20℃より低い温度で水に可溶性の材料からなる少なくとも1枚のシートの形態を持つ媒体;および
該媒体によって担持された少なくとも1種の化粧用または外皮適用用化合物
を包含してなる化粧用または外皮適用用物品に関するものである。
「シート」および「層」の両語は同義であると解されたい。
【0006】
他の一面では、本発明は、水に可溶性の材料からなる少なくとも1枚のシートの形態を持つ媒体であって、少なくとも1種の化粧用または外皮適用用化合物を担持している媒体を水に溶解させて得られる流体形態の化粧用または外皮適用用組成物をも提供する。
「流体」なる語は、「自重の作用のもとに流動できる」意であると解されたい。
【0007】
他の一面では、本発明は、媒体であって、
水に可溶性の材料、特にかかる材料からなるシート;および
該媒体によって担持された少なくとも1種の化粧用または外皮適用用化合物
を包含する媒体を水に溶解させることによって化粧用または外皮適用用組成物を形成させ、
かくして形成された組成物を人体、たとえばケラチン性物質に適用することを
包含する化粧または外皮適用処置法をも提供する。
この化粧処置法は、メーキャップへの適用を包含する。
【0008】
他の一面では、本発明は、
少なくとも1種の化粧用組成物;および
水に可溶性の、好ましくは20℃より低い温度で水に可溶性の繊維からなる少なくとも1枚のシートであり、その密度が0.1g/cm以下であるシート
を包含する化粧用物品をも提供する。
【0009】
本発明は、それらの間で空洞を区画している少なくとも2つの層であって、それらの層の少なくとも一方が水に可溶性である2つの層;および
該空洞内の少なくとも1種の化粧用組成物
を包含する化粧用物品をも提供する。
【0010】
他の一面では、本発明は、
包装材料;および
・ 上に定義した通りの少なくとも1つの物品
を包含するキットをも提供する。
該包装材料は、該組成物の色を表す着色された標識を含んでいてもよい。
【0011】
他の一面では、本発明は、
水に可溶性であり、好ましくは水に完全に可溶性であり、より好ましくは20℃より低い温度で水に可溶性である少なくとも1種の媒体;および
該媒体によって担持された少なくとも1種の化粧用または外皮適用用化合物
を包含してなる非粘着性の、好ましくは可撓性の、化粧用または外皮適用用物品に関するものである。
とりわけ、該媒体は、化粧用または外皮適用用組成物を担持していることができる。
たとえば、該化粧用組成物は、該媒体中に含有され、あるいはその表面に保持されている。
【0012】
「20℃より低い温度で水に可溶性」なる語は、典型的には5分間よりも短い、好ましくは1分間以内の、より好ましくは30秒間以内の、該媒体の手による撹拌および/または必要に応じての媒体の摩擦によって、20℃より低い温度の水に溶解させる意であると解されたい。本発明は、20℃より高い温度の水を該媒体の溶解に使用することを排除するものではない。
【0013】
「可撓性」なる語は、破断を起こさせることなく圧迫したり、曲げたりでき、人体の輪郭に適応させることのできる物品を言うものと解されたい。いくつかの具体化態様においては、繊維シートの形態に作成された可撓性物品は、少なくとも1回は半分に折りたたむことができ、破れて2片になることはない。
たとえば、該物品は、1回だけ使用するためのものである。
【0014】
上に規定した通りの本発明は、消費者が生み出す固体廃棄物の量を減少させるという利益をもたらす。
本発明に従って作成された物品は、使用時に、該媒体が溶解する結果、その外観を変えることに関連してさらなる興味をそそることもでき、このことは、とりわけ幼い子供たちを喜ばせ、それらの子供らがより頻繁に、またはより完全に、手や歯を洗うよう助長することができる。
【0015】
本発明は、また、多くの製品、たとえば化粧品、衛生用品、あるいは皮膚、唇、口または毛髪用の手入れ用製品を包装、処方するに当っての新しい可能性を提供する。
本発明は、たとえば皿状容器に詰め込んだり、ペーストに組み込んだりという通常の包装方法に向かない粉末形態の化粧用組成物を包装することを可能にする。
【0016】
本発明は、また、手でとることが困難なペーストまたは粉末形態の化粧用組成物を包装することを容易にする。
該物品は、毛髪用組成物、とりわけシャンプー、コンディショナーまたはヘアコンディショニングトリートメント剤を包含しうる。
該組成物は、該媒体の重量に対して10〜1000重量%の間に相当していてよい。
【0017】
(媒体)
該媒体は、たとえば溶媒を蒸発させて得られる1枚以上の非繊維性フィルムの形態をとっていてもよいが、好ましくは、水に可溶性の、好ましくは20℃より低い温度で水に可溶性の、絡み合った繊維を包含し、水に不溶性の基材からなる少なくとも1つの層を包含していてもよい。
【0018】
本発明の一具体化態様にあっては、該媒体は、水に可溶性の、好ましくは20℃より低い温度で水に可溶性の繊維によって実質的に構成されている不織布の少なくとも1つの層を包含する。
いったん濡れた後は、該媒体は実質的に非収縮性であってもよい。
該媒体が不織布を包含するとき、繊維から不織布を製造するのに適した任意の手法を、該媒体の製造のために用いることができる。
たとえば、押出しによって繊維を形成し、繊維のシートを形成するようにそれらをコンベヤ上に配置し、次に、通常の繊維結合手法、たとえばニードリング、加熱ボンディング、カレンダリングまたは、熱風を吹き込んでいるトンネル内にシートを通過させる手法であるエアスルーボンディングによって、該シートを固定すればよい。エアスルーボンディング手法を有利に使用するには、シートが2成分繊維、たとえば、融点または軟化点が相違する少なくとも2種類のポリビニルアルコール(PVA)からなり、2つの繊維がたとえば同時押出しされて、繊維の芯部に配置された少なくとも1つの第一の種類と、繊維の外周に鞘の形に配置された少なくとも1つの第二の種類とから構成されている。かくして、該鞘部が芯部よりも低い融点をもつとき、それらの繊維がより容易に結合されうる。
【0019】
該不織布の製造に用いる繊維シートも、10mm〜50mmの範囲内の長さに切断した繊維をカーディングに付し、次にそれらの繊維をコンベヤ上に配置することによって形成することができ、該シートはコンベヤ上で上に述べたとおりの結合手法によって固定することができる。
【0020】
該媒体の密度は、その用途による。該媒体は、随意に、たとえば0.1g/cm3以下の密度をもちうる。0.1g/cm以下、よりよくは0.01g/cm〜0.1g/cmの範囲内の密度は、それをきわめて目の粗いものとすることができ、それの水への溶解をより容易にすることができる。
【0021】
一具体化態様にあっては、該媒体は、水に可溶性の、好ましくは20℃より低い温度で水に可溶性の繊維によって各々が実質的に構成されている少なくとも2つの不織布層を包含する。
たとえば、それらの2つの層は、図1および2に示されているように、それらの周辺で結合される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
図1は、水溶性繊維により形成された不織布の2枚のシート2および3を包含する物品1の平面図であり、それら2枚のシートはそれらの周辺でヒートシールにより結合されて、図2(図1のII−IIにおける断面図である)に見られるように、内部空洞4内に化粧用または外皮適用用組成物Cを保持できるクッションを構成している。
【0023】
該媒体は、水溶性繊維からなる単一の層のみを包含していてもよく、化粧用または外皮適用用組成物は、たとえば、該層の内部に分散されていてもよく、あるいはその表面の片側のみを被覆していてもよい。
【0024】
図3は、可溶性繊維からなる不織布により形成された単一層7を包含する化粧用物品6を示す概念的斜視図であり、図4(図3の断片的概念的断面図である)に示されているように、たとえば粉末形態の組成物Cがその層内に分散されている。
【0025】
図3では、該物品は長方形の形状を呈しているが、なんらかの他の形状、たとえば少なくとも2本の指で持つことのできる寸法の、たとえば円形または卵形を呈していてもよい。該物品はワイプを形成していてもよい。
【0026】
図1および3の具体化態様では、該媒体は概して平坦な形状を呈し、図2および4での極大厚みeは、たとえば、面積が0.00005cm〜0.01cmの範囲内、好ましくは0.0001cm〜0.001cmの範囲内の場合、10mm以下である。
【0027】
該媒体は、概して平坦ではない形状を呈することもでき、図5に示されているように、塊の外観を呈していてもよく、図5は、化粧用または外皮適用用組成物を受け入れる密集した水溶性繊維の球状塊により形成された物品8を示す平面図である。
【0028】
本発明の一具体化態様では、化粧用または外皮適用用組成物および該媒体によって形成された物品は、使用前に水と接触させることを意図している。すなわち、該物品を人体に適用する前に、該媒体をまず完全に溶解させる。該媒体を溶解させるために該物品に添加する水の量に応じて、得られる組成物の見掛け粘度を調節することが可能である。
【0029】
本発明の別の一具体化態様では、化粧用または外皮適用用組成物および該媒体によって形成された該物品は、使用前に水と接触させることを意図しているが、それが完全に溶解する前に、さらにはそれを濡らす前に、該媒体を人体のある部位、たとえば皮膚または毛髪と接触させる。添加する水の量に応じて、たとえば、所望の結果に応じてそれの性質を変化させることがこれによって可能となる。該物品が人体と接触していない間に、該物品に水を注ぎかけてもよい。あるいは、体が濡れていてもよく、または該物品が処置すべき部位と接触している間に該媒体に水を振りかけ、または注ぎかけてもよい。
【0030】
本発明のさらに別の一具体化態様では、該物品が、水に浸漬させることなく使用するように意図されている。この場合には、また使用者が望むならば、該媒体を、使用後にはじめて、たとえば洗面器の底に置き、流水をかけて、溶解させることもできる。たとえば、該物品に該組成物を前もって含浸させておくか、または使用者が該組成物をその上に置くことができる。
【0031】
特に、該媒体が適用前に水に完全に溶解されることを意図していない場合、該媒体の形状は、処置すべき人体の部位に応じて異なりうる。
たとえば、図6は、腎臓様の輪郭をした媒体を有し、まぶたにメーキャップを施すことを意図されている物品9を示す平面図である。
【0032】
図7は、目、鼻および口のための開口または切抜き14をもつマスクを形成している媒体13を有する物品12を示す正面図であり、図8は、モッブキャップを形成している媒体16を有する物品15を示す斜視図である。
【0033】
(水に完全には可溶性でない、特に20℃より低い水に完全には可溶性でない媒体を含む化粧用物品)
他の一面では、本発明は、
水に完全に可溶性であり、特に20℃より低い温度で水に完全に可溶性である少なくとも1つの層;
水に不溶性であり、特に20℃より低い温度で水に不溶性である基材からなる少なくとも1つの層;
を有して多層構造を呈する少なくとも1つの媒体;および
該媒体によって担持された少なくとも1種の化粧用組成物
を包含してなる、好ましくは可撓性の、化粧用または外皮適用用物品に関するものでもある。
【0034】
たとえば、図9(本発明のこの一面に従った一物品を示す断面図である)に示されているように、かかる媒体は、水に可溶性の繊維によって構成された層21によって被覆された水に不溶性の基材からなる層20を含んでいることができ、化粧用組成物Cは、たとえば、図示されているように、層20と21との間に保持される。たとえば、層20と21とは、ヒートシーリングまたは他の方法によって、それらの周辺で結合される。
【0035】
たとえば、基体20は、合成不織布、たとえばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリ乳酸、ポリアミド、ビスコースまたはセルロース繊維あるいはこれらの繊維の混合物からなる不織布のシートあるいはフィルムであり、必要に応じて透過性である。不織布は、引用によってここに挿入するRIEDEL「不織結合方法および材料(Nonwoven Bonding Methods and Materials)」Nonwoven World(1987)中に包括的に記載されている。
たとえば、水に不溶性の基材により形成された少なくとも1つの層をもつ多層構造は、図10(これは斜視図である)に示されているように、手袋の指の形をした媒体23を含む物品22を作成するのに有用でありうるものであり、かかる物品は歯科衛生に使用するためのものである。水溶性繊維により形成された層は、該物品の外側に配置されるが、これは、使用の間に、濡れた後に、または人体の濡れた部位と接触したときに、それが溶解することを意図しているからである。
不溶性基材の層20は、手袋または二叉手袋の形をしていてもよい。
【0036】
該媒体が複数の層を含むとき、該層がすべて水溶性繊維からなっているか否かにかかわりなく、それらの種々の層がいろいろな方法・手段で、たとえばヒートシーリング、接着剤またはステッチングによって互いに結合されていてもよく、適切とあれば、それらの層は、1種以上の化粧用または外皮適用用組成物または即座に互いに混合されるべきある単一の化粧用組成物の複数の成分を含有する1つ以上の空洞を構成していてもよい。適切とあれば、ステッチングによる結合の間に、それ自体が水溶性である糸を用いることが可能である。
【0037】
(水溶性繊維)
上記の通り、該媒体は、可溶性の、好ましくは20℃より低温の水に可溶性の繊維を含むことができ、あるいは実質的にそれらの繊維から構成されていてもよい。
かくして、たとえば、該媒体は水溶性繊維を95重量%以上、さらには99%以上含んでいることができる。
【0038】
それらの繊維は、ポリビニルアルコール(PVA)から、所望の溶解度を付与する方法を用いて作られていることが好ましい。
20℃より低い温度で水に可溶性の繊維は、日本の株式会社クラレによってクラロンK−II WN2なる商品名で販売されている。かかる繊維の製造法は、有機溶媒の使用を含んでいる。それらの繊維は断面が実質的に円形である。
【0039】
欧州特許出願EP0636716は、PVAを主成分とする水溶性繊維およびそれらの製造法を記載しており、その内容を引用によりここに挿入する。
本発明は、PVAの使用に限定されるものではなく、所望の温度で水に溶解する限り、他の水溶性材料から作成された繊維を使用することができ、たとえばLYSAC TECHNOLOGIES,INC.によってLYSORBなる商品名で販売されている多糖繊維あるいはグルマンナン、デンプンなどのデンプン加水分解産物重合体を主成分とする繊維を使用してもよい。
【0040】
適切とあれば、該媒体は、異なる温度で水に可溶性の繊維の混合物を含んでいてもよい。
該繊維は、複合繊維であってもよく、たとえば、同じタイプのものではない、たとえば異なる等級のPVAから形成された芯部および鞘部を含んでいてもよい。
該媒体は、水に不溶性の繊維を実質的に有していなくてもよい。
本発明の一面では、該媒体は、なんらの接着剤、特に感圧性接着剤を有さない。
【0041】
(化粧用および外皮適用用化合物)
本発明に従って作成される物品には、きわめて種々の化合物を使用できる。
たとえば、それらは、メーキャップに、手入れに、および/または衛生上および/または皮膚、口、唇、毛髪または爪の洗浄のために使用される化合物であってよい。
【0042】
該媒体によって担持される化粧用または外皮適用用組成物は、たとえば該媒体の重量に対して10重量%と1000重量%の間に相当していてよい。
【0043】
(活性成分)
該物品は、少なくとも1種の化粧品または外皮用薬として活性な成分を含んでいてもよい。
挙げることのできる活性成分の例には、過剰の皮脂を皮膚から取り除くことを可能にするふけ防止活性成分、皮膚表面に存在している可能性のある微生物を除去する抗微生物薬およびそれらの混合物が含まれるが、このリストは限定を意味するものではない。
【0044】
挙げることのできるふけ防止活性成分の例には、硫黄および硫黄誘導体、過酸化ベンゾイル、硫酸亜鉛、酸化亜鉛などの亜鉛誘導体、塩化アルミニウム、二硫化セレン、ビタミンBならびにとりわけパンテノール(ビタミンB5)およびナイアシンアミド(ビタミンB6またはPP)およびこれらの混合物が含まれる。挙げることのできる抗微生物剤には次のものが含まれる:β−ラクタム誘導体、キノリン誘導体、シプロフロキサシン、ノルフロキサシン、テトラサイクリンおよびその塩類(塩酸塩)、エリスロマイシンおよびその塩類(亜鉛塩、エストラートおよびステアリン酸塩)、アミカシンおよびその塩類(硫酸塩)、2,4,4′−トリクロロ−2′−ヒドロキシジフェニルエーテル(トリクロサン)、3,4,4′−トリクロロカルバニリド(トリカルバン)、フェノキシエタノール、フェノキシプロパノール、フェノキシイソプロパノール、ドキシサイクリンおよびその塩類(硫酸塩)、カプレオマイシンおよびその塩類(硫酸塩)、クロルヘキシジンおよびその塩類(グルコン酸塩、塩酸塩)、クロロテトラサイクリンおよびその塩類(塩酸塩)、オキシテトラサイクリンおよびその塩類(塩酸塩)、クリンダマイシンおよびその塩類(塩酸塩)、エタンブトールおよびその塩類(塩酸塩)、ヘキサミジンおよびその塩類(イセチオン酸塩)、メトロニダゾールおよびその塩類(塩酸塩)、ペンタミジンおよびその塩類(塩酸塩)、ゲンタマイシンおよびその塩類(硫酸塩)、カナマイシンおよびその塩類(硫酸塩)、リネオマイシンおよびその塩類(塩酸塩)、メタサイクリンおよびその塩類(塩酸塩)、メテナミンおよびその塩類(馬尿酸塩、マンデル酸塩)、ミノサイクリンおよびその塩類(塩酸塩)、ネオマイシンおよびその塩類(硫酸塩)、ネチルマイシンおよびその塩類(硫酸塩)、パロモマイシンおよびその塩類(硫酸塩)、ストレプトマイシンおよびその塩類(硫酸塩)、トブラマイシンおよびその塩類(硫酸塩)、ミコナゾールおよびその塩類(塩酸塩)、アマンファジンおよびその塩類(硫酸塩、塩酸塩)、オプトピロックス、パラクロロメタキシレノール、ナイスタチン、トルナフタート、ジンクピリチオン、クロトリマゾール、サリチル酸、5−n−オクタノイルサリチル酸(またはカプリロイルサリチル酸)、過酸化ベンゾイル、3−ヒドロキシ安息香酸、グリコール酸、乳酸、4−ヒドロキシ安息香酸、アセチルサリチル酸、2−ヒドロキシブタン酸、2−ヒドロキシペンタン酸、2−ヒドロキシヘキサン酸、フィチン酸、N−アセチル−L−システイン酸、リポ酸、アゼライン酸、アラキドン酸、イブプロフェン、ナプロキセン、ヒドロコルチゾン、アセトアミノフェン、レソルシノール、塩酸リドカイン、硫酸ネオサイシン、オクトキシグリセリン、オクタノイルグリシン(またはカプリロイルグリシン)、カプリリルグリコール(1,2−オクタンジオール)、10−ヒドロキシ−2−デカン酸、およびこれらの混合物。好ましい抗微生物剤は、2,4,4′−トリクロロ−2′−ヒドロキシジフェニルエーテル、3,4,4′−トリクロロカルバニリド、フェノキシエタノール、フェノキシプロパノール、フェノキシイソプロパノール、クロルヘキシジンおよびその塩類、オクトピロックス、ジンクピリチオン、サリチル酸、5−n−オクタノイルサリチル酸、過酸化ベンゾイル、3−ヒドロキシ安息香酸、グリコール酸、乳酸、4−ヒドロキシ安息香酸、アセチルサリチル酸、2−ヒドロキシブタン酸、2−ヒドロキシペンタン酸、2−ヒドロキシヘキサン酸、フィチン酸、N−アセチル−L−システイン酸、リポ酸、アゼライン酸、アラキドン酸、オクトキシグリセリン、オクタノイルグリシン、カプリリルグリコール、10−ヒドロキシ−2−デカン酸、およびこれらの混合物である。
【0045】
該組成物は、皮膚のバリヤー機能に作用する活性成分、皮膚の湿潤化を容易にする活性成分ならびに剥皮剤を含有することができる。
【0046】
「剥皮剤」なる語は、
・ β−ヒドロキシ酸類、特にサリチル酸およびその誘導体(5−n−オクタノイルサリチル酸を含む);グリコール酸、クエン酸、乳酸、酒石酸、リンゴ酸、マンデル酸などのα−ヒドロキシ酸類;尿素;ゲンチジン酸;オリゴフコース;桂皮酸;エンジュ(Saphora japonica)抽出物;レスベラトロールなどの、剥皮に直接作用して、落屑を容易にするか、または、
・ グリコシダーゼ類、角質層分解キモトリプシン様酵素(SCCE)、その他のプロテアーゼ類(トリプシン、キモトリプシン様プロテアーゼ)などの剥落または角質デスモソームの分解に関係する酵素に作用できる
任意の化合物を意味する。
【0047】
無機塩類キレート化剤:EDTA;N−アシル−N,N′,N′−エチレンジアミン三酢酸;アミノスルホン酸化合物、特にN−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−N′−2−エタンスルホン酸(HEPES);2−オキソチアゾリジン−4−カルボン酸(プロシステイン)の誘導体;グリシン型アルファアミノ酸類の誘導体(EP−0852949に記載されているような、またBASF社によって「TRILON M」の商品名で販売されているメチルグリシン二酢酸ナトリウムなどの);蜂蜜;O−オクタノイル−6−D−マルトース、N−アセチルグルコサミンなどの糖誘導体を挙げることができる。
【0048】
皮膚のバリヤー機能に作用するかまたは皮膚の湿潤化を容易にする活性成分のうちでは、次のものを挙げることができる:
【0049】
・ 角質層を湿潤状態に保つべくバリヤー機能に作用する化合物、または閉塞性化合物、特にセラミド類、スフィンゴイド塩基化合物、レシチン類、スフィンゴ糖脂質、リン脂質、コレステロールおよびその誘導体、フィトステロール類(スチグマステロール、β−シトステロール、カンペステロール)、必須脂肪酸類、1,2−ジアシルグリセロール、4−クロマノン、ウルソール酸などの五員環式トリテルペン類、ワセリンおよびラノリン;
・ 角質層の水分を直接的に増加させる化合物、たとえばトレアロースおよびその誘導体、ヒアルロン酸およびその誘導体、グリセリン、ペンタンジオール、ピドール酸ナトリウム、セリン、キシリトール、乳酸ナトリウム、グリセリンポリアクリレート、エクトインおよびその誘導体、キトサン、オリゴ糖類および多糖類、環状炭酸エステル、N−ラウロイルピロリジンカルボン酸、およびN−α−ベンゾイル−L−アルギニン。
【0050】
さらに挙げることのできる好適な化粧用、外皮適用用または衛生用活性成分は、ビタミン類(C、A、E、F、BまたはPP)、必須脂肪酸類、エッセンシャルオイル、日焼け止め剤、特に脂溶性またはナノ粒子日焼け止め剤、特定の皮膚処置用活性成分(防臭剤、しわ防止剤など)、自然日焼け剤、任意の植物、鉱物または海洋生物抽出物、抗ラジカル性または疼痛緩和性物質、および減量剤(カフェインなど)である。これらの活性成分は、いずれも、組成物の全重量に対してたとえば0〜20%の範囲内、特に0.001%〜15%の範囲内の濃度で使用できる。
それら活性成分の全部または一部は、適切とあれば、カプセル化してもよい。
【0051】
(着色剤)
該物品は、該組成物の全重量の0〜100%の範囲内、たとえば0〜90%の範囲内、好ましくは0.1%〜50%の範囲内、よりよくは1%〜20%の範囲内の量の少なくとも1種の着色剤を、特に、少なくとも1種の顔料または色素・染料、たとえば無機顔料、有機レーキまたは顔料、真珠光沢顔料、複合顔料、脂溶性および水溶性色素・染料のうちから選ばれた着色剤を含むことができる。
【0052】
上記無機顔料は随意に被覆してあってもよい。随意に表面処理されていてもよい二酸化チタニウム、ジルコニウムまたはセリウムの酸化物類、ならびに鉄またはクロムの酸化物類、マンガンバイオレット、群青、水和クロムおよび紺青を挙げることができる。
【0053】
真珠光沢顔料は、チタンまたはビスマスのオキシ塩化物で被覆された雲母などの白色真珠光沢顔料;鉄酸化物類雲母チタン、特に紺青または酸化クロム雲母チタンなどの着色真珠光沢顔料;エンゲルハルト社からブリリアントゴールド212G(Timicaシリーズ)、ゴールド222C(Cloisonneシリーズ)、スパークルゴールド(Timica)、ゴールド4504(Chromaliteシリーズ)およびモナークゴールド233X(Cloisonne)の商品名で販売されているものなどの金色真珠光沢顔料;ブロンズ色真珠光沢顔料、特に、メルク社がブロンズファイン(17384)(Coloronaシリーズ)およびブロンズ(17353)(Colorona)の商品名で販売しているものならびにエンゲルハルト社がスーパーブロンズ(Cloisonne)の商品名で販売しているもの;オレンジ色真珠光沢顔料、特に、エンゲルハルト社がオレンジ363C(Cloisonne)およびオレンジMCR101(Cosmicaシリーズ)の商品名で、ならびにメルク社がパッションオレンジ(Colorona)およびマットオレンジ(17449)(Micronaシリーズ)の商品名で販売しているもの;エンゲルハルト社がニューアンティークコパー340XB(Cloisonne)およびブラウンCL4509(Chromalite)の商品名で販売している褐色の色合いの真珠光沢顔料;エンゲルハルト社がコパー340A(Timica)の商品名で販売している銅光輝真珠光沢顔料;赤色光輝真珠光沢顔料、特に、メルク社がシエナファイン(17386)(Colorona)の商品名で販売しているもの;黄色光輝真珠光沢顔料、特に、エンゲルハルト社がイエロー(4502)(Chromalite)の商品名で販売しているもの;赤色の色合いの金光輝真珠光沢顔料、特に、エンゲルハルト社がサンストーンG012(Gemtoneシリーズ)の商品名で販売しているもの;ピンク色真珠光沢顔料、特に、エンゲルハルト社がタンオパールG005(Gemtone)の商品名で販売しているもの;きらめきをもつ黒色真珠光沢顔料、特にエンゲルハルト社がNuアンティークブロンズ240AB(Timica)の商品名で販売しているもの;青色真珠光沢顔料、特にメルク社がマットブルー(17433)(Microna)の商品名で販売しているもの;銀色の輝きをもつ白色真珠光沢顔料、特にメルク社がキシロナシルバーの商品名で販売しているもの;および、メルク社がインディアンサマー(Xirona)の商品名で販売している橙色・ピンク、緑色・金色ハイライト真珠光沢顔料およびそれらの混合物のうちから選ぶことができる。脂溶性着色剤の例は、植物抽出物、スーダンレッド、D&C(医薬品・化粧品用)レッド17号、D&Cグリーン6号、β−カロテン、大豆油、スーダンブラウン、D&Cイエロー11号、D&Cバイオレット2号、D&Cオレンジ5号およびキノリンイエローである。
【0054】
上記水溶性色素・染料は、たとえば、植物抽出物、とりわけビートジュースおよびメチレンブルーのうちから選ばれる。
【0055】
該着色剤は、少なくとも1種の有機着色物質、たとえば少なくとも1種の有機顔料および/または少なくとも1種の有機レーキを含みうる。
【0056】
たとえば、該有機着色物質は、下記の化合物およびそれらの混合物のうちから選ぶことができる有機レーキまたは顔料からなっていてよい:
・ コチニールカルミン;
・ アゾ、アントラキノン、インジゴ、キサンテン、ピレン、キノリン、トリフェニルメタンまたはフルオラン染料の有機顔料;
・ 有機レーキあるいはナトリウム、カリウム、カルシウム、バリウム、アルミニウム、ジルコニウム、ストロンチウム、チタンの不溶性塩類、あるいは少なくとも1個のカルボン酸基またはスルホン酸基を含んでいてもよいアゾ、アントラキノン、インジゴ、キサンテン、ピレン、キノリン、トリフェニルメタンまたはフルオラン染料などの酸性染料の不溶性塩類。
【0057】
挙げることのできる有機顔料には、次の名称のものが包含される:D&Cブルー4号、D&Cブラウン1号、D&Cグリーン5号、D&Cグリーン6号、D&Cオレンジ4号、D&Cオレンジ5号、D&Cオレンジ10号、D&Cオレンジ11号、D&Cレッド6号、D&Cレッド7号、D&Cレッド17号、D&Cレッド21号、D&Cレッド22号、D&Cレッド27号、D&Cレッド28号、D&Cレッド30号、D&Cレッド31号、D&Cレッド33号、D&Cレッド34号、D&Cレッド36号、D&Cバイオレット2号、D&Cイエロー7号、D&Cイエロー8号、D&Cイエロー10号、D&Cイエロー11号、FD&C(食品・医薬品・化粧品用)ブルー1号、FD&Cグリーン3号、FD&Cレッド40号、FD&Cイエロー5号、FD&Cイエロー6号。
【0058】
前記有機着色物質は、たとえば松やに、安息香酸アルミニウムなどの有機媒体に担持された有機レーキを含んでいてもよい。
【0059】
挙げることのできる特定の有機レーキは、次の名称をもつものを含む:D&Cレッド2号アルミニウムレーキ、D&Cレッド3号アルミニウムレーキ、D&Cレッド4号アルミニウムレーキ、D&Cレッド6号アルミニウムレーキ、D&Cレッド6号バリウムレーキ、D&Cレッド6号バリウム/ストロンチウムレーキ、D&C6号ストロンチウムレーキ、D&Cレッド6号カリウムレーキ、D&Cレッド7号アルミニウムレーキ、D&Cレッド7号バリウムレーキ、D&Cレッド7号カルシウムレーキ、D&Cレッド7号カルシウム/ストロンチウムレーキ、D&Cレッド7号ジルコニウムレーキ、D&Cレッド8号ナトリウムレーキ、D&Cレッド9号アルミニウムレーキ、D&Cレッド9号バリウムレーキ、D&Cレッド9号バリウム/ストロンチウムレーキ、D&Cレッド9号ジルコニウムレーキ、D&Cレッド10号ナトリウムレーキ、D&Cレッド19号アルミニウムレーキ、D&Cレッド19号バリウムレーキ、D&Cレッド19号ジルコニウムレーキ、D&Cレッド21号アルミニウムレーキ、D&Cレッド21号ジルコニウムレーキ、D&Cレッド22号アルミニウムレーキ、D&Cレッド27号アルミニウムレーキ、D&Cレッド27号アルミニウム/チタン/ジルコニウムレーキ、D&Cレッド27号バリウムレーキ、D&Cレッド27号カルシウムレーキ、D&Cレッド27号ジルコニウムレーキ、D&Cレッド28号アルミニウムレーキ、D&Cレッド30号レーキ、D&Cレッド31号カルシウムレーキ、D&Cレッド33号アルミニウムレーキ、D&Cレッド34号カルシウムレーキ、D&Cレッド36号レーキ、D&Cレッド40号アルミニウムレーキ、D&Cブルー1号アルミニウムレーキ、D&Cグリーン3号アルミニウムレーキ、D&Cオレンジ4号アルミニウムレーキ、D&Cオレンジ5号アルミニウムレーキ、D&Cオレンジ5号ジルコニウムレーキ、D&Cオレンジ10号アルミニウムレーキ、D&Cオレンジ17号バリウムレーキ、D&Cイエロー5号アルミニウムレーキ、D&Cイエロー5号ジルコニウムレーキ、D&Cイエロー6号アルミニウムレーキ、D&Cイエロー7号ジルコニウムレーキ、D&Cイエロー10号アルミニウムレーキ、FD&Cブルー1号アルミニウムレーキ、FD&Cレッド4号アルミニウムレーキ、FD&Cレッド40号アルミニウムレーキ、FD&Cイエロー5号アルミニウムレーキ、FD&Cイエロー6号アルミニウムレーキ。
【0060】
上に列挙した有機着色物質の各々に対応する化合物が、「化粧品・洗面用品・香料協会(The Cosmetic,Toiletry,and Fragrance Association)」発行の「国際化粧品成分辞典・ハンドブック(International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook)」なる表題の刊行物の1997年版371−386頁および524−528頁に挙げられており、その内容を引用によりここに挿入する。
【0061】
該物品は、少なくとも1種の角度変色性(多色性)着色剤を含んでいてもよい。
該角度変色性着色剤は、たとえば、多層干渉構造体および液晶着色剤のうちから選ぶことができ、これらとしては、たとえばFe/SiO/Fe/SiO/Fe、この構造をもちBASF社がSICOPEARLの商品名で販売している顔料;MoS/SiO/雲母酸化物/SiO/MoS;Fe/SiO/雲母酸化物/SiO2/Fe;TiO2/SiO2/TiO2またはTiO/Al/TiO、これらの構造をもちメルク社(ダルムシュタット)がキシロナの商品名で販売している顔料がある。
【0062】
該着色剤は、たとえばFLEX PRODUCTS社がSPECTRAFLAIR1400ピグメントシルバーまたはSPECTRAFLAIR1400ピグメントシルバーFGの商品名で販売しているものなどのMgF2/Al/MgF2の構造をもつ回折顔料をも包含しうる。
【0063】
使用する顔料の性質にかかわりなく、該物品は、顔料からなる粒子相のみならず、少なくとも1種の親水性固体弾性オルガノポリシロキサンを含む少なくとも1種の結合剤をも含有していてよい。かかる重合体の例は、米国特許出願第2004/0071648号に示されており、それの内容を引用によりここに挿入する。
【0064】
(皮膜形成剤)
該物品は、たとえばメーキャップを施すことあるいは剥離用フィルムまたは肌の手入れ用のマスクを形成することを意図しているものである場合、1種以上の皮膜形成剤を含んでいてよい。
【0065】
該媒体は、いったん溶解してしまえば、特に該媒体がPVAからなる場合には、それ自体が皮膜形成剤として役立ちうる。
従って、該媒体を、ケラチン性物質の表面に連続皮膜が形成されうるのに十分な量だけ供給してもよい。
【0066】
該物品は他の皮膜生成剤を含んでいてもよく、それらは、たとえば該媒体の性質に応じて選択されるべきである。
該他の皮膜形成剤は、ラジカル型または重縮合型の合成重合体、天然の重合体、およびそれらの混合物のうちから選択できる。
【0067】
ラジカル型皮膜形成性重合体は、たとえば、ビニル重合体または共重合体、とりわけアクリル系重合体であってよい。
皮膜形成性ビニル重合体は、エチレン様不飽和結合をもち、少なくとも1つの酸性基を含有する単量体、および/または、該酸性単量体のエステル類、および/または、該酸性単量体のアミド類、たとえばα,β−エチレン様不飽和カルボン酸類を重合させることによって得ることができる。
【0068】
挙げることのできる皮膜形成性重縮合物の例は、ポリウレタン類、ポリエステル類、ポリエステルアミド類、ポリアミド類およびポリウレア類を含むが、このリストは限定を意味するものではない。
随意に修飾・改質されていてもよい天然重合体は、セラック樹脂、サンダラックゴム、ダンマー樹脂、エレミゴム、コーパル樹脂、セルロース重合体のうちから選ぶことができる。
【0069】
(他の成分)
該物品は、化粧品または皮膚科学の分野で日常的に使用されており、生理的に許容される任意の成分、たとえば充填剤、増粘剤、界面活性剤、微量元素、金属イオン封鎖剤、香料、アルカリ性化または酸性化剤、保存剤、酸化防止剤などを含有していてもよい。
【0070】
例を挙げれば、該物品は、それを水と接触させて撹拌するときに泡が立つようにできる少なくとも1種の化合物、たとえば少なくとも1種のアニオン、カチオン、両性または非イオン界面活性剤を含んでいてよい。挙げることのできるこのタイプの界面活性剤の例は、次のものを含む:
【0071】
(1) 非イオン界面活性剤のうちでは、ポロキサマー184(化粧品・洗面用品・香料協会(CTFA)の名称)などのオキシプロピレン/オキシエチレンブロック重合体;アルキルポリグリコシド、とりわけ炭素原子数6〜30のアルキル基をもつアルキルポリグルコシド(APG)(C6−C30アルキルポリグルコシド)、好ましくは炭素原子数8〜16のアルキル基をもつもの、たとえばデシルグルコシド(C9/C11アルキルポリグルコシド(1,4))、たとえば花王(株)がマイドール10なる商品名で販売している製品、ヘンケル社がPLANTAREN 2000 UPまたはPLANTACARE 2000 UPなる商品名で販売している製品およびSeppic社がORAMIX NS 10なる商品名で販売している製品;カプリリル/カプリルグルコシド、たとえばSeppic社がORAMIX CG 110なる商品名で販売している製品;ラウリルグルコシド、たとえばヘンケル社がPLANTAREN 1200 NおよびPLANTACARE 1200なる商品名で販売している製品;およびココグルコシド、たとえばヘンケル社がPLANTACARE 818/UPなる商品名で販売している製品;
【0072】
(2) アニオン界面活性剤のうちでは、アルキル硫酸、アルキルエーテル硫酸およびそれらの塩類、とりわけナトリウム塩、たとえばヘンケル社がTexapon ASVなる商品名で販売しているラウレス硫酸ナトリウム/ラウレス硫酸マグネシウム/ラウレス−8硫酸ナトリウム/ラウレス−8硫酸マグネシウム混合物;ヘンケル社がSIPON AOS 225またはTEXAPON N702 PATEなる商品名で販売しているラウリルエーテル硫酸ナトリウム(C12−14 70/30)(2.2OE)、ヘンケル社がSIPON LEA 370なる商品名で販売しているラウリルエーテル硫酸アンモニウム(C12−14 70/30)(3 OE);ローディア・シミー社がRHODAPEX AB/20なる商品名で販売しているアルキルエーテル硫酸アンモニウム(C12−C14)(9OE);
【0073】
(3) 両性または双性イオン界面活性剤のうちでは、ローディア・シミー社がMIRANOL C2M CONC NPの商品名で食塩水溶液の形で販売しているN−ココイル−N−カルボキシメトキシエチル−N−カルボキシメチルエチレンジアミンN−二ナトリウム(CTFA名:ココアンフォ二酢酸二ナトリウム);N−ココイル−N−ヒドロキシエチル−N−カルボキシメチルエチレンジアミンN−ナトリウム(CTFA名:ココアンフォ酢酸ナトリウム);およびココ酸エタノールアミド混合物(CTFA名:ココアミドDEA)などのアルキルアミドアルキルアミン誘導体。
【0074】
該物品は、該界面活性剤の混合物を含んでいてもよい。
該物品は、水の存在下に反応することを意図した、たとえば発泡を生じさせるための化合物、たとえば少なくとも1種の有機酸、とりわけクエン酸および少なくとも1種のアルカリ性薬剤、たとえば重炭酸ナトリウムを含んでいてもよい。
【0075】
(該物品中に化粧用または外皮適用用化合物を配合する方法)
該物品の外側には、少なくとも1種の化粧用または外皮適用用化合物、より一般的には化粧用または外皮適用用組成物が随意に存在していてよい。
該物品の外側に該組成物が存在する場合、該物品を、たとえば処置すべき部位と接触させ、該組成物の移行を可能ならしめるようにして、使用することができる。それが適切であれば、該物品を処置すべき部位にこすりつけることによって、該移行を実現することができる。
【0076】
該物品の外側に該組成物が存在する場合には、該物品を使用中に湿潤している必要はなく、それを使用してしまった後にはじめて、該媒体を溶解させる。
しかし、場合によっては、該媒体の外側に該組成物が存在するときに、該物品を使用中、それが湿潤していて、たとえば該組成物の性質を変化させたり、該組成物の移行を改善したり、皮膜形成性物質を生じさせたりできるようになっていてもよい。
【0077】
該組成物が該物品の外側に存在していない場合には、使用前に該媒体を少なくとも部分的に、あるいは完全に、溶解させることが必要となりうる。
【0078】
該組成物の少なくとも一部、できるならば全部が、粉末の形態で、とりわけ実質的に無水の粉末の形で、該物品の内部に存在していてもよい。該物品は、たとえば指触乾燥の状態にあってもよい。該組成物の粒度は、振り動かしたときの損失を少なくするように、該媒体の多孔度に応じて選択すべきである。
【0079】
該組成物が粉末であるときには、それは、たとえば図2の具体化態様におけるように該媒体の2つの層の間に形成された空洞の中に含まれていてもよく、あるいは該媒体内部に、特に図4の具体化態様におけるような該媒体の単一の繊維層の内部に、一様に分散されていてもよい。
【0080】
該組成物は、粉末である必要はなく、たとえばペーストを形成するクリーム状またはペースト状の液体であってもよい。この場合には、該組成物は、たとえば、該媒体の性質に適合する1種以上の溶媒、とりわけそれの早すぎる溶解を防止するような非水溶媒を含有していてよい。たとえば、エタノールなどの炭素原子数1〜6の低級アルコール;グリセリンなどのポリオール類;ブチレングリコール、イソプレングリコール、ヘキシレングリコール、プロピレングリコールなどのグリコール類;PEG−8、ソルビトールなどのポリエチレングリコール;ペルヒドロスクアレンなどの動物性炭化水素油;グリセリンまたは脂肪酸モノ、ジまたはトリエステルグリセリド類などの植物性炭化水素油、たとえば甘扁桃油、ひまわり油、とうもろこし油、大豆油、堅果油またはあんず核油;合成トリグリセリド類、たとえばStearineries Dubois社が販売しているもの、ダイナマイト・ノーベル社がミグリオール810、812および818の商品名で販売しているもの;合成エステル類およびエーテル類、特に脂肪酸、たとえば式RCOORおよびROR(式中、R1は炭素原子数8〜29の脂肪酸残基を表わし、R2は炭素原子数3〜30の枝分かれしていてもよい炭化水素基を表わす)の油類、たとえばパーセリン油、イソノナン酸イソノニル、ステアリン酸2−オクチルドデシル、乳酸イソステアリル、ヒドロキシステアリン酸オクチルまたはクエン酸トリイソデシル;ポリオールエステル類、たとえばプロピレングリコールジオクタノエート、ジエチレングリコールジイソノナノエート;およびペンタエリトリトールエステル類;鉱物または合成起源の直鎖状または分枝鎖状炭化水素、たとえば揮発性または不揮発性パラフィン油;炭素原子数8〜26の脂肪アルコール、たとえばセチルアルコール、ステアリルアルコール、およびこれらの混合物(セテアリルアルコール)、オクチルドデカノール、2−ヘキシルデカノール;アルコキシル化脂肪アルコール、特にエトキシル化脂肪アルコール、たとえばオレス−12またはセテアレス−20;部分フッ素化炭化水素および/またはシリコーン油、たとえば特開平2−295912に記載されているものを含んでいることができる。やはり挙げることのできる適当なフッ素化油類は、BNFLフルオロケミカルズ社がFLUTEC PC1およびFLUTEC PC3の商品名で販売しているペルフルオロメチルシクロペンタンおよび1,3−ペルフルオロジメチルシクロヘキサン;3M社がPF5050およびPF5060の商品名で販売しているドデカフルオロペンタンおよびテトラデカフルオロヘキサンなどのペルフルオロアルカン類;線状または環状シリコーン鎖をもち、外界温度で液状またはペースト状である揮発性または不揮発性ポリメチルシロキサン類(PDMS)などのシリコーン油、とりわけシクロヘキサシロキサンなどのシクロポリジメチルシロキサン類(シクロメチコン類);シリコーン鎖の側鎖となっているまたはその末端にある炭素原子数2〜24のアルキル、アルコキシまたはフェニル基を含有するポリジメチルシロキサン類;フェニルシリコーン類、たとえばフェニルトリメチコン類、フェニルジメチコン類、フェニルトリメチルシロキシジフェニルシロキサン類、ジフェニルジメチコン類、ジフェニルメチルジフェニルトリシロキサン類、2−フェニルメチルトリメチルシロキシシリケート類およびポルメチルフェニルシロキサン類である。
【0081】
上記油類のリストの中の「炭化水素油」なる語は、主として水素原子および炭素原子を含有し、随意にエステル、エーテル、フッ素、カルボン酸および/またはアルコール由来の基を含有する任意の油を意味する。
【0082】
該組成物は、該媒体に充満させ/染み込ませるときに、若干量の水を含有していることがありうる。それの早すぎる溶解を防止するために、該媒体の充填/含浸の間にそれに導入される水を、水を含有する組成物の脱水のために用いられる常法、たとえば加熱によって、除去する。
【0083】
該組成物は、該媒体の片面のみに配置して、該媒体の他面は、たとえば該物品の保持に利用するようにしてもよい。
着色組成物の場合、該物品は、たとえば、図11に示したように、箱30などの包装材に包装する。適切とあれば、該媒体が溶解した後に得られる物質の色を示す標識31を該包装材表面に表示して、購入前に消費者に知らせるようにしてもよい。
【0084】
該組成物を該物品にその製造の間に組込んだ場合には、該物品を箱または個別包装材中に束ねずに包装する。適切とあれば、該物品をひもで束ねて包装する。該物品は、半分に折りたたみ、交互にはめ合わせて、1つの物品を取出すと、次のものがつかみ易くなる形態になるようにしてもよい。
【0085】
該組成物を使用者が該媒体上に配置しなければならない場合には、該組成物および該媒体を、たとえばキットの形で提供してもよい。たとえば、該組成物を、逐次使用が意図されている1セットの媒体に複数の用量を分配できるのに十分な量だけ供給する。
【実施例】
【0086】
(メーキャップを施すに際しての適用/皮膚、唇または毛髪と接触させるかまたはそれにこすりつけるだけで移行の可能な組成物)
【0087】
(実施例A:皮膚、とりわけまぶたのメーキャップ)
厚さが約0.5mmで、重量が1平方メートル当り60グラム(g/m)のクラロンK−II WN2のシートから、長さ約5cm、幅1.5cmの卵形を切出して、媒体を作成する。
所望するメーキャップの強さに応じて、上記媒体に0.02g〜0.1gの範囲内の量の下記着色粉末組成物を含浸させ、その表面に堆積させる。
【0088】
【表1】

【0089】
このようにして含浸させられた媒体は、感触がソフトであり、持ちやすく、特に上記組成物を担持している面の反対側の面を持つのが容易であり、それを皮膚上に転置して、該組成物が皮膚に移行するようにできる。
使用後、上記媒体は、流水のもとで容易に除去される。
使用されている間に該媒体を含浸させることもでき、あるいは事前に含浸させておき、とりわけ個別包装材に入れて、使用者へ提供することもできる。
【0090】
(実施例B:皮膚、とくに頬のメーキャップ)
厚さが約2mmで、重量が80g/mのクラロンK−II WN2のシートから、直径約5cmの円形物を切出して、媒体を作成する。
上記媒体を、下記の粉末組成物0.1gで含浸させ、その表面に堆積させる。
使用後、該媒体は、流水のもとで容易に除去される。
【0091】
【表2】

【0092】
(実施例C:皮膚、特に顔のメーキャップ)
実施例Aと同じ媒体を、下記の無水のクリーム頬紅組成物0.25gで被覆する:
【0093】
【表3】

【0094】
使用後、該媒体は、冷水に溶解させることによって容易に除去される。
【0095】
(メーキャップを施すに際しての適用/適用前に溶解させるべき媒体を有する物品)
(実施例D:皮膚のメーキャップ)
クラロンK−II WN2繊維から、図1および2に示した物品のごとき物品を、空洞4に化粧用組成物を前もって挿入したのちに、層2および3をそれらの周囲でヒートシールすることによって作製する。層2および3の重量は70g/m〜80g/mの範囲内であり、厚みは3mm〜4mmの範囲内である。上記物品は、直径が3cmの円盤の形態をしており、下記処方の着色粉末組成物約0.3gを含有している。
【0096】
【表4】

【0097】
上記物品を使用するためには、該物品を手のひらのくぼみに載せ、媒体に水を注ぎかける。
前記PVA繊維は、当該組成物に特定の感触を与え、それにフィルム様の性質を付与するのに寄与する。使用者は、水を多くまたは少なく加えることにより、生成物質の感触に影響を与えることができる。
このようにして形成された物質は、指で、またはアプリケーター、たとえば発泡プラスチック、フェルト、脱脂綿などを末端に巻きつけた棒状物、あるいはブラシを用いて、身体または顔の表面に直接拡げることができる。
【0098】
(衛生および/または手入れを目的とした適用)
(実施例E:わきの下の衛生)
80g/mのクラロンK−II WN2繊維からなる厚さ2mmのシートである直径7cmの円盤で構成され、下記処方の防臭用粉末組成物0.2gを含浸させた媒体を包含する物品を作製する。
【0099】
【表5】

【0100】
上記物品は、乾燥状態のままわきの下をぬぐうことによって使用する。
上記媒体が水に対して親和性をもつので、残っている可能性のある汗の残留物をぬぐい去ることが可能になる。
【0101】
(実施例F:皮膚の清浄化)
クラロンK−II WN2繊維から、図1および2に示した物品のごとき物品を、空洞4に化粧用組成物を前もって挿入した後に、層2および3をそれらの周囲でヒートシールすることによって作成する。この物品は、直径3cmの円盤状の形態をしており、下記処方の洗浄用粉末組成物約0.3gを含有する。
【0102】
【表6】

【0103】
上記物品を使用するためには、該物品を手のひらのくぼみに載せ、約3立方センチメートル(cm)の水をその上に注ぐ。
必要に応じて3cm〜6cmの水を加え、該物品を他の手の人差し指でかきまぜて、上記媒体が完全に溶解した後に一様な泡立ちが得られるようにする。
この泡を用いて、たとえば手または顔を洗うことができる。
【0104】
(実施例G:皮膚の清浄化)
ワイプを次のようにして作成する:
クラロンK−II WN2から、一辺10cm、重さ60g/m、厚さ1mmの正方形のシートを切出し、下記の泡立ちうる濃縮組成物0.9gで含浸させる。
【0105】
【表7】

【0106】
この組成物は、少なくとも15%の水を含有する。それはペースト状であり、これを、たとえばロール塗りなどの常法を用いて上記媒体上に堆積させる。
この組成物を乾燥するが、いったん乾燥すれば、該組成物は繊維に付着している。
乾燥後、該媒体をロール間でカレンダリングに付して、それの密度を高め、それを固まらせ、それの表面気孔率を低下させる。
この物品を使用するには、該ワイプを水にくぐらせた後、こすって、泡を生じさせ、該媒体を溶解させるようにする。
【0107】
(実施例H:皮膚のシェービング)
実施例Eにおけるものと同じ媒体を用い、実施例Eの組成物を下記のように置換えて、シェービング用物品を製作する。
【0108】
【表8】

【0109】
この組成物は、少なくとも15%の水を含有する。それはペースト状であり、たとえばロール塗りなどの常法によって前記媒体表面に堆積させる。
該組成物を乾燥するが、いったん乾燥すれば、該組成物は前記繊維に付着している。
乾燥後、該媒体をロール間でカレンダリングに付して、それの密度を高め、それを固め、それの表面気孔率を低下させる。
この物品を使用するには、該物品をすでに濡らしてある頬にあてがい、徐々に水を加えながら、こすりつける。
【0110】
実施例I;メーキャップの除去
顔からメーキャップを除去するためのメーキャップ除去布を、実施例Eにおけるものと同じ媒体を用い、実施例Eの組成物を下記の通りに置換えて、作製する。
【0111】
【表9】

【0112】
上記組成物は無水であり、それを、たとえばアプリケーターローラー、含浸用小片などの通常の手段を用いて該媒体中に含浸させる。
上記シートを濡れた顔面上を通過させることにより、またはよりよくは手のひらのくぼみの中で少量の水とともにこすることにより、メーキャップ除去用乳濁液が生成される。
【0113】
本発明が上記実施例に限定されないことはもちろんである。
とりわけ、上述した以外の活性成分を使用することができる。
詳細な説明を通じて、また請求項を含めて、割合・量比は、特に断らない限り、重量によるものである。
「ある種の・・・を含むまたは包含する」なる表現は、特に断らない限り、「少なくとも1種の・・・を含むまたは含有する」と同意義であると解されたい。
「範囲内の」なる表現は、該範囲の上限・下限を含むものと解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0114】
【図1】水溶性繊維から形成された不織布の2枚のシート2および3を包含する物品1を示す平面図である。
【図2】図1のII−IIにおける断面図である。
【図3】可溶性繊維からなる不織布により形成された単一層7を包含する化粧用物品6を示す概略斜視図である。
【図4】図3の断片的概略断面図である。
【図5】化粧用または外皮適用用組成物を組込んだ密集水溶性繊維の球形塊で形成された物品8を示す平面図である。
【図6】たとえば腎臓様形状の輪郭をした媒体を有する物品9を示す平面図である。
【図7】目、鼻および口のための開口または切抜き14をもつマスクを形成している媒体13を有する物品12を示す正面図である。
【図8】モッブキャップを形成している媒体16を有する物品15を示す斜視図である。
【図9】本発明の一面に従った物品を示す断面図である。
【図10】手袋の指の形状の媒体23を包含する物品22を示す斜視図である。
【図11】当該物品が包装される包装材を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
密度が0.1g/cm以下である媒体を水に溶解させて化粧用組成物を生じさせ、前記媒体が、20℃より低い温度で水に可溶性の材料、およびこの媒体によって泡立て得る形態で担持されている少なくとも一種の化粧用化合物を含み、
かくして生じた前記組成物を人体に適用する
ことを包含する化粧処置。
【請求項2】
前記少なくとも一種の化粧用化合物が皮膚洗浄用であることを特徴とする、請求項1記載の化粧処置。
【請求項3】
前記少なくとも一種の化粧用化合物がメーキャップ化合物であることを特徴とする、請求項1記載の化粧処置。
【請求項4】
前記媒体が水に完全に可溶性であることを特徴とする、請求項1記載の化粧処置。
【請求項5】
前記媒体が、20°Cより低い温度で水に可溶性の繊維を含むことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一つの請求項に記載の化粧処置。
【請求項6】
前記媒体が実質的に前記可溶性繊維からなることを特徴とする、請求項4記載の化粧処置。
【請求項7】
前記繊維がポリビニルアルコールを含むことを特徴とする、請求項5または6記載の化粧処置。
【請求項8】
前記媒体が、医療または衛生目的の少なくとも一種の活性成分を含有することを特徴とする、請求項1記載の化粧処置。
【請求項9】
前記媒体が毛髪用の組成物を含むことを特徴とする、請求項1記載の化粧処置。
【請求項10】
前記媒体がクッション、マスクまたはパッチ、モッブキャップ、手袋または手袋の指、切取りシートまたはワイプ、円盤、楕円または長方形を形成している、請求項1〜9のいずれかに記載の化粧処置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate


【公開番号】特開2009−7373(P2009−7373A)
【公開日】平成21年1月15日(2009.1.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−199286(P2008−199286)
【出願日】平成20年8月1日(2008.8.1)
【分割の表示】特願2005−381280(P2005−381280)の分割
【原出願日】平成17年12月28日(2005.12.28)
【出願人】(595100370)ロレアル (108)
【氏名又は名称原語表記】L′OREAL
【Fターム(参考)】