説明

水平処理槽用シール板

【課題】ストリップを浸漬処理する上下ロールを備えた水平処理槽において、設備コストを過度に上昇させることなく、簡易かつ長期間確実に、上下ロール軸芯間距離の変動に追従可能な、槽の側板開口部に設置されるシール板を提供する。
【解決手段】本発明に係る水平処理槽用シール板は、上ロール7の軸を通すロール軸孔17を有する上シール板部材12と、下ロール8の軸を通すロール軸孔18を有する下シール板部材13とからなり、上シール板部材12の下端部19および下シール板部材13の上端部20のいずれか一方が板厚断面凹部21を、他方が凹部21に嵌装する板厚断面凸部22を有し、凹部21と凸部22とが相互に上下方向へ摺動可能に構成されたことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、上下一対のロールで槽内に充填した処理液中にストリップを通板して浸漬処理する水平処理槽の側板に設けられるシール板に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えばストリップ(薄鋼板)を亜鉛めっき液が充填された複数の水平めっき槽(水平処理槽)内を順次通板して浸漬処理により電気亜鉛めっきを行う水平めっき装置においては、図4に示すように、ストリップ101を挟んで各トレイ(槽)103の入出口にめっき液面をストリップ102より上方に維持するための上下一対のゴム製のダムロール104が配設され、めっき装置102の入出口および各トレイ103間にストリップ102を介して各槽103内のめっき液105中に浸漬したアノード電極106に通電を行う金属製のコンダクタロール(CDR)107とゴム製のバックアップロール(BUR)108が上下対に配設されている。
【0003】
このような構成の水平めっき装置102においては、ダムロール104は径が小さいため、ストリップ101のエッジにより表面に疵(エッジマーク)が入りやすく、この疵がストリップ101に転写され線状模様となり、製品外観が損なわれやすい。このため、疵が入った(エッジマークが発生した)ダムロール104は定期修理時に取外してその表面の研磨ないし巻替えを行っているが、ダムロール104は各トレイ103の入出口に設けられているため数が多くしかも通常狭い場所に設置されていることが多いので、その取替えに大変な手間を要していた。
【0004】
また、上記構成の水平めっき装置102においては、CDR107がめっき液105に浸かっていないため、ストリップ101等を介してCDR107表面に付着しためっき液が通電による発熱で乾燥して結晶化し、この結晶がストリップ101表面に剥がれ落ちることでめっきムラも発生しやすい。これに対しては、各トレイ出口のダムロール104通過直後のストリップ101表面に散水してめっき液を洗い流す手段を設けることが有効と考えられるが、洗浄後の廃液を処理する設備が別途必要となるなど設備コストが過大となる問題がある。
【0005】
そこで、本発明者らは、ダムロールを廃止するとともに、各トレイを連結して一体型のめっき槽とし、この一体型のめっき槽の入出口および連結部にCDRとBURを上下対に配し、入出口のCDRとBURの対にてめっき液面をストリップより上方に維持しつつ、CDRの一部(下部)を常時めっき液に浸漬した状態にてストリップを通板してめっき処理することで、上記問題点を解決できるものと考えた。
【0006】
ところが、CDRとBURの対(上下ロール)をめっき液に浸漬状態にして用いる場合は、上下ロールの軸芯間距離の変動に対応してめっき液漏れを確実に防止することができる上下ロール軸部のシール構造が非常に重要となる。すなわち、上下ロールの軸芯間距離は、めっき対象であるストリップの厚さ、CDRとBURによる圧下調整、ロール磨耗に対する研削等によって最大10〜15mm程度変動しうる。しかしながら、従来ダムロールの軸シールに用いられていたゴム板に放射状の切込みを入れたものは、上下ロールの軸芯間距離のわずかの変動には適用し得るものの、上記のような大きな変動に対しては切込みからの液漏れがひどくなるためまったく適用し得ないものであった。
【0007】
また、上下ロール軸芯間距離の変動に追従可能なシール構造として、上ロールの軸を貫通するロール軸孔を備えた上シール板部材と下ロールの軸を貫通するロール軸孔を備えた下シール板部材との重ね合せ部にチューブ式シールを挟んで昇降可能に構成したシール構造が開示されている(特許文献1参照)。
【0008】
しかしながら、上記特許文献1には、このシール構造により上下ロール軸芯間距離±1mmの変動に対して長期間液漏れがほとんどないとの実施例を提示しているものの、シール部材を用いる限りその耐久性に限界があり、また最大10〜15mmといった大きな変動に対しても長期間液漏れを確実に防止できる保証はなく、さらには、チューブ式シールに空気圧を供給するための設備を別途必要とし設備コストが高くなる問題がある。
【特許文献1】特開平3−28395号公報(特許請求の範囲、図1など)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
そこで、本発明は、ストリップを浸漬処理する上下ロールを備えた水平処理槽において、設備コストを過度に上昇させることなく、簡易かつ長期間確実に、上下ロール軸芯間距離の変動に追従可能なシール構造、より詳しくは槽の側板開口部に設置されるシール板を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
請求項1に記載の発明は、ストリップを槽内に充填された処理液中を通過させるための上ロールと下ロールを備えた水平処理槽の側板開口部に設置されるシール板であって、前記上ロールの軸を通すロール軸孔を有する上シール板部材と、前記下ロールの軸を通すロール軸孔を有する下シール板部材とからなり、前記上シール板部材の下端部および前記下シール板部材の上端部のいずれか一方が板厚断面凹部を、他方が前記凹部に嵌装する板厚断面凸部を有し、前記凹部と前記凸部とが相互に上下方向へ摺動可能に構成されたことを特徴とする水平処理槽用シール板である。
【0011】
請求項2に記載の発明は、前記上シール板部材および前記下シール板部材のいずれかまたはそれぞれが、前記ロール軸孔の中心位置で上下に分割可能に構成された請求項1に記載の水平処理槽用シール板である。
【0012】
請求項3に記載の発明は、前記分割可能な部位がボルト締結にて着脱自在に構成された請求項2に記載の水平処理槽用シール板である。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、凹部に凸部を嵌装させた簡易な構造を採用したことにより、チューブ式シールなどの高価なシール部材を用いる必要がなくなり、低コストでかつ長期間確実に、上下ロール軸芯間距離の変動に追従可能なシール構造を提供できるようになった。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
(実施形態)
本実施形態では薄鋼板に電気亜鉛めっきを施す水平めっき装置における適用例について詳細に説明する。図1に本発明に係るシール板を適用した水平めっき装置の概略を示す全体構造を、図2に水平処理槽の側板へのシール板の取付け構造を、図3にシール板の詳細構造をそれぞれ示す。
【0015】
図1に示すように、水平めっき装置2は、アノード電極6を内部に備えた複数のトレイ3aを連結部3bにて直列に連結した一体型の水平処理槽3とし、この一体型の水平処理槽3の入出口部3cおよび連結部3bにCDR(上ロール)7とBUR(下ロール)8を上下対に配し、入出口部3cのCDR7とBUR8の対(上下ロール)にてめっき液面をストリップ1より上方に維持しつつ、ストリップ1をめっき液5中に通板するとともに、CDR7とアノード電極6間に通電することでストリップ1に亜鉛めっきを施すように構成されている。
【0016】
そして、図2に示すように、水平処理槽3の連結部3bおよび入出口部3cの側板9に設けられた例えばU字状の開口部10に以下の構成からなるシール板11を嵌め込むようにしている。このシール板11は、上下に2分割され、CDR(上ロール)7の軸15を通すロール軸孔17を有する上シール板部材12と、BUR(下ロール)8の軸16を通すロール軸孔18を有する下シール板部材13とで構成されている。そして、上シール板部材12の下端部19に板厚断面凹部21を設けるとともに、下シール板部材13の上端部20に、上記凹部21に嵌装する板厚断面凸部22を設ける。凹部21および凸部22の幅は、これらを互いに嵌装した状態において凹部21および凸部22のそれぞれの基端部に掛かる曲げ応力に耐えうるように、例えば上下シール板部材12,13の厚みの1/3程度とするとよい。そして、凸部22の幅は、これを凹部21に嵌装したとき摺動可能でかつ嵌装部位の隙間からめっき液が漏れ出さないように、凹部の幅より少しだけ小さめ(例えば1mm程度小さめ)とするとよい。
【0017】
また、凹部21の深さおよび凸部22の長さは、上下ロール軸芯間距離の最大変動量(10〜15mm程度)に追従するためだけの目的からいえば20mm程度で十分であるが、嵌装部位の隙間からのめっき液の漏れ出しを防止する目的を考慮すると嵌装部位の長さをできるだけ大きくするのが好ましく、例えば50mm以上、さらには80mm以上とするとよい。ただし、凹部21の深さおよび凸部22の長さを過度に大きくするとそれぞれの基端部に掛かる曲げ応力が過大になり破損するおそれが高まるので、凹部21および凸部22の幅にもよるが、最大100mm程度とするとよい。
【0018】
なお、シール板11の材質は、めっき液(硫酸亜鉛溶液など)に対する耐食性の他、強度や加工性などを考慮して例えばテフロン(登録商標)などのフッ素樹脂が推奨される。
【0019】
また、ロール軸孔17,18とロール軸15,16との間のシールは、各ロール軸孔17,18がロール軸15,16の昇降にそれぞれ追従して昇降するので、従来のようにゴム板に放射状の切込みを入れたものを用いる必要がなく、例えば、ロール軸孔17,18それぞれに周溝23,24を設けておき(図3の斜視図も参照)、これらの周溝23,24にOリングを嵌めてシールすることができる。これにより、従来のようにゴム板の切込みからの液漏れを懸念する必要がまったくなくなる。なお、シール板11と側板開口部10との間のシールには、通常用いられるゴム板やチューブ式シール等を用いればよい。
【0020】
上記のように、上シール板部材と下シール板部材との間を単に凹部と凸部とを互いに嵌装させた簡易な構造とするだけで、上下ロール軸芯間距離の変動に追従できるのはもちろんのこと、上記従来技術が採用するようなチューブ式シールなどのシール部材を省略しても、嵌装部位の隙間からのめっき液の漏れ出しが確実に防止できる(下記実施例参照)。
【0021】
また、ダムロールを省略したことでエッジマークが低減するとともに、ダムロール取替えの手間が不要となり、さらには、CDRをめっき液に常時浸漬した状態にて使用することでCDR表面でのめっき液の結晶化が防止され、めっきムラも低減する効果が得られる。
【0022】
上下シール板部材12,13は、図3に示すように、それぞれロール軸孔17,18の中心位置でさらに上下に分割可能とするとよい。上下シール板部材12,13の分割構造は上下対称に構成すればよいので、以下、上シール板部材12の分割構造のみについて詳細に説明する。上シール板部材12は、上分割部材12aと下分割部材12bからなり、上分割部材12aには縦に貫通するボルト孔12cがロール軸孔17を避けて左右2個設けられ、下分割部材12bには上分割部材12aと締結したとき上記ボルト孔12cに一致し、先端にねじ切り部を有するボルト孔12dが設けられ、2本のボルトにてこれら分割部材12a,12bが締結自在に構成されている。
【0023】
CDR7は通電に使用することからその軸支持部はメカニカルシールにより高さ位置が固定されていることが多く、通常BUR8側が上下ロール軸芯間距離の調整およびロール取替えの便宜のために昇降可能に構成されている。
【0024】
したがって、CDR7を取り外す場合は、例えば、上シール板部材12ごと上方へ引き上げ、上シール板部材12を側板開口部10から上方へ引き抜いてしまう。そして、上シール板部材12のボルトを外して上下分割部材12aと12bとに分離することにより、CDR7のロール軸15から上シール板部材12を取り外すことができる。
【0025】
いっぽう、BUR8を取り外す場合は、例えば、まずCDR7を上シール板部材12ごと上方へ引き上げて、上シール板部材12を側板開口部10から上方へ引き抜いてしまう。その後、BUR8を下シール板部材13ごと上方へ引き上げ、下シール板部材13を側板開口部10から上方へ引き抜いてしまう。そして、下シール板部材13のボルトを外して上下分割部材13aと13bとに分離することにより、BUR8のロール軸16から下シール板部材12を取り外すことができる。
【0026】
なお、各ロールを取り付ける場合は、上記と逆の手順で行えばよい。
【0027】
上記のように上下シール板部材12,13をそれぞれ分割可能に構成したことで、シール板11とロール軸とを簡便に取り外すことができるようになった。また、分割部位をボルト締結により着脱自在に構成したことで、締結時は上下分割部材が一体化してガタ付くことがなく確実にロール軸をシールできるとともに、取り外し時はボルトを外すだけでよいので迅速に取り外し作業が行えるようになった。
【0028】
(変形例)
上記実施形態では、上シール板部材に凹部を、下シール板部材に凸部を設けた例を示したが、これらを逆にして、上シール板部材に凸部を、下シール板部材に凹部を設けても同様の効果が得られることは明らかである。
【0029】
また、上記実施形態では、上下ロールとして、ダムロールを省略した水平処理槽におけるCDRとBURを例示したが、従来のダムロールを有する水平処理槽におけるこれらダムロールにも当然に適用可能である。
【0030】
また、上記実施形態では、上下シール板部材のそれぞれをロール軸孔の中心位置で上下に分割可能に構成した例を示したが、いずれか一方のみを分割可能に構成したものも当該分割可能なシール板部材とこれと組み合わされるロール軸とを簡便に取り外すことができるという一定の効果を奏するので本発明の技術的範囲に含まれる。
【0031】
また、上記実施形態では、めっき槽への適用例を示したが、脱脂槽、酸洗槽、リンス槽など浸漬処理を行う水平処理槽であれば当然に適用可能である。
【実施例】
【0032】
〔比較例1(従来例)〕
従来用いていた、上記図4に示したような、11台のトレイ(槽)の各入出口にダムロールを有する電気亜鉛めっき装置では、ダムロール表面にエッジマークが入りやすく、ダムロールの寿命は1ヶ月もたなかった。また、ダムロールの取替えには上下1対あたり2時間程度を要し、1ヶ月ごとの定期修理期間で8対の取替えが限度であり、多くのダムロール表面に疵を残したまま使用せざるを得ない状況にあり、製品(めっき鋼)表面の外観を著しく損なっていた。
【0033】
〔比較例2〕
そこで、上記図1に示すように、ダムロールをすべて撤去し、11台のトレイの間に新たに連結部を設けて直列に連結して全体で1つの(一体型の)水平処理槽とし、この水平処理槽の入出口および各連結部にCDRとBURの対をそれぞれ配置するように改造を行った。そして、まず、水平処理槽の入出口および各連結部の側板開口部に、図5に示すように、テフロン(登録商標)製の上下シール板部材の片端部をいずれも断面L字形に加工し、これらL字形部どうしを重ね合わせただけでこの重ね合せ部にはシール部材を取り付けない構造のシール板の設置を試みた。この構造により上下ロール軸間距離の変動には追従できるものの、重ね合せ部からのめっき液漏れが著しく、とうてい長期間の使用には耐えるものではなかった。
【0034】
〔本発明例〕
そこで、上記図2に示すように、テフロン(登録商標)製の上下シール板部材の片端部の一方に凹部を、他方に凸部を設け、凹部に凸部を嵌装する構造のシール板の設置を行った。なお、シール板(上シール板部材、下シール板部材とも)の厚みは30mm、凹部の幅は10mm、凸部の幅は9mm、凹部の深さおよび凸部の長さはともに95mmとした。このシール板の設置後、18ヶ月を経過しているが、嵌装部からのめっき液漏れはまったく発生していない。また、ダムロールをなくしたことで製品(めっき鋼)のエッジマーク発生が大幅に減少するとともに、CDRがめっき液に常時浸漬した状態になったことでCDR表面からの亜鉛結晶の脱落がなくなり、製品品質が大幅に改善され、製品的中率(製品的中率(%)=オーダ質量/ライン出側質量×100(%))が比較例1(従来例)のときよりも0.05%上昇した。また、ダムロールを駆動するモータの電力原単位が不要となり、年間約50万kWhの電力が節減できることとなった。また、比較例1(従来例)のときにはダムロールの汚れやエッジマークの発生により整流器カットが発生していたのが、本発明例適用後は常時整流器出力最大で通板ができるようになり、生産性が比較例1(従来例)のときよりも0.5t/h上昇した。さらには、比較例1(従来例)のときにはダムロールへのエッジマーク発生による突発的なロール取替え作業やCDRチョックへのめっき液飛散によるストリップ板厚変更時におけるBUR開閉作業等が必要であったが、本発明例適用後はこれらの作業が不要となり、作業率(作業率(%)=(稼働時間−不良休止時間)/稼働時間×100(%))が比較例1(従来例)のときよりも0.7%向上した。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の実施に係る電気亜鉛めっき装置の概略を示す縦断面図である。
【図2】本発明の実施に係るシール板の側板開口部への取付け状態を示す、(a)は正面図、(b)は(a)のAA線断面図である。
【図3】本発明の実施に係るシール板の詳細な構造を示す斜視図である。
【図4】従来法による電気亜鉛めっき装置の概略を示す縦断面図である。
【図5】比較例2のシール板の概略構造を示す縦断面図である。
【符号の説明】
【0036】
1:ストリップ(薄鋼板)
2:水平めっき装置
3:水平処理槽
3a:トレイ
3b:連結部
3c:入出口部
5:めっき液
6:アノード電極
7:上ロール(コンダクタロール)
8:下ロール(バックアップロール)
9:側板
10:側板開口部
11:シール板
12:上シール板部材
12a:上分割部材
12b:下分割部材
12c,12d:ボルト孔
13:下シール板部材
13a:上分割部材
13b:下分割部材
13c,13d:ボルト孔
15,16:ロール軸
17,18:ロール軸孔
19:上シール板部材12の下端部
20:下シール板部材13の上端部
21:板厚断面凹部
22:板厚断面凸部
23,24:周溝

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ストリップを槽内に充填された処理液中を通過させるための上ロールと下ロールを備えた水平処理槽の側板開口部に設置されるシール板であって、
前記上ロールの軸を通すロール軸孔を有する上シール板部材と、前記下ロールの軸を通すロール軸孔を有する下シール板部材とからなり、前記上シール板部材の下端部および前記下シール板部材の上端部のいずれか一方が板厚断面凹部を、他方が前記凹部に嵌装する板厚断面凸部を有し、前記凹部と前記凸部とが相互に上下方向へ摺動可能に構成されたことを特徴とする水平処理槽用シール板。
【請求項2】
前記上シール板部材および前記下シール板部材のいずれかまたはそれぞれが、前記ロール軸孔の中心位置で上下に分割可能に構成された請求項1に記載の水平処理槽用シール板。
【請求項3】
前記分割可能な部位がボルト締結にて着脱自在に構成された請求項2に記載の水平処理槽用シール板。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−113073(P2007−113073A)
【公開日】平成19年5月10日(2007.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−306183(P2005−306183)
【出願日】平成17年10月20日(2005.10.20)
【出願人】(000001199)株式会社神戸製鋼所 (5,860)
【出願人】(505392477)中恒テック株式会社 (1)
【Fターム(参考)】