説明

水溶性活性物質の浸透の増強方法

水溶性スキンケア活性物質のケラチン組織への供給を増強させる方法であって、当該方法が水相および非水相を含む油中水型エマルジョンをケラチン組織に適用する工程を含み、前記水相が水溶性スキンケア活性物質を含み、前記組成物に剪断応力が印加されるとすぐに水相が非水相から目に見えて分離する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はパーソナルケア組成物および当該組成物の使用方法に関し、前記組成物は皮膚への水溶性活性物質の供給を増強する。
【背景技術】
【0002】
消費者は、スキンケアの利点を提供し、望ましくないと思われる多くの「皮膚の老化の兆候」、例えば、細かい線、しわおよび起伏のある皮膚のきめ、に対抗するための様々な製品を入手可能である。最も有効であるために、一部の製品は定期的および長期間適用しなければならない。これは、製品が長続きするまたは長期間の効果を提供することを意図している場合に重要である。頻繁な使用を促すために、提供したときに望ましい感触を製品が有することが重要であり、製品の意図する影響(即ち、速効性効果)を有していることの何らかの表示を提供することもまた重要である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
したがって、即時的な効果を提供し、これにより長期の効果を得るために繰り返し使用することを奨励するパーソナルケア組成物を提供するための継続的な必要性がある。さらに、活性成分をより効果的にケラチン組織に供給して、長期の効果を得ることのできる組成物を提供するための継続的な必要性がある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は上記の必要性を満たすものであり、例えば組成物を皮膚に適用することによって剪断力を印加した際に水相を放出するエマルジョンの形態の組成物を記載している。組成物は適用される際に水のよう新鮮な感触を提供し、消費者に使用後に絹のような感触を残し、これにより製品の繰り返しおよび定期的な使用を奨励し得る。さらに、出願人らは、これら組成物が、水溶性活性成分の皮膚への供給および浸透を増強すると考える。理論によって制限されることなく、適用の際、組成物がケラチン組織に適用されると水相は液滴に融合する。水溶性スキンケア活性物質は優勢に供給され、前記活性物質は水の液滴中でより濃縮され得、活性物質の皮膚への浸透を増強する助けとなる濃度勾配を生成する。多くのスキンケア活性物質の増強された皮膚への浸透は、当該活性物質の増強された有効性につながると一般的に考えられている。
【0005】
本発明の一実施形態によると、水溶性スキンケア活性物質のケラチン組織内への供給を増強する方法が提供され、当該方法は水相および非水相および少なくとも1つの水性スキンケア活性物質を含む油中水型エマルジョンをケラチン組織に適用する工程を含み、剪断応力を前記組成物に印加するとすぐに水相が非水相から目に見えて分離する。
【0006】
本発明の別の実施形態によると、スキンケア活性物のケラチン組織内への供給を増強する方法が提供され、0.1%〜15%の非乳化架橋シロキサンエラストマー、0.1%〜15%の乳化架橋シロキサンエラストマー、1%〜40%の非乳化および乳化架橋シロキサンエラストマーのための溶媒;皮膚科病学的に許容可能なキャリア;およびビタミンB化合物、ビタミンC化合物、ペプチドおよびペプチド誘導体、糖アミン、オイル制御剤、抗酸化物前駆体、ラジカルスカベンジャー、日焼け止め剤、プロテアーゼ阻害剤、美白剤、サンレスタンニング剤、またはこれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1種類の水溶性スキンケア活性物質を含む組成物をケラチン組織に提供する工程を含む。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明は、消費者に水溶性スキンケア活性物質のケラチン組織への供給を増加することにより、長期にわたる効果を提供すると同時に、目に見える水流出の形で即時的なスキンケア効果を提供する方法を記載する。組成物は様々なパーソナルケア製品に使用することができ、当該製品の非限定的な実施例には、保湿剤、コンディショナー、クレンザー、日焼け止め剤、老化防止化合物、およびこれらの組み合わせが挙げられる。組成物は様々な形状であってもよく、エマルジョン、ローション、固形物、クリーム、ジェル、ムース、オイン(oin)(商標)エント(ent)、ペースト、セラム、スティック等が挙げられるがこれらに限定されない。
【0008】
本発明の全ての実施形態において、特に記載のない限り、百分率は全て総組成物の重量による。特に記載のない限り、全ての比は、重量比である。全ての範囲は、包括的かつ結合可能である。有効数字の数は、表示されている量を限定するものでもなく、測定値の精度を限定するものでもない。特に別の記述がない限り、全ての数量は「約」という語句によって修飾されるものと理解する。全ての測定は、25℃および周囲条件で行われると理解され、ここで「周囲条件」は、約1気圧および約50%相対湿度の状態を意味する。列挙する成分に関連するこのような全ての重量は、活性レベルに基づき、かつ特に指定のない限り、市販の物質に含まれている場合があるキャリアや副生成物は含まない。
【0009】
本明細書で、「パーソナルケア組成物」とは、哺乳類の角質組織上への局所適用に好適な組成物を意味する。本明細書で使用するとき、「スキンケア活性物質」または「活性物質」とは、皮膚に適用したとき皮膚に効果または改善をもたらす化合物を意味する。スキンケア活性物質は、皮膚ばかりではなく、毛髪、爪およびその他の哺乳類ケラチン組織に適用しても有用であると理解される。
【0010】
本明細書において、「安定」および「安定性」は、輸送、保管および使用において受ける合理的に予期される条件、例えば温度約0℃〜約40℃で約30日間などの条件に曝された際に、化学性、物理的均一性および/または色が実質的に不変である組成物を意味する。安定性は、経験的観察または当業者に既知であろう適切な化学および/または物理分析法のいずれかにより決定され得る。
【0011】
本明細書で使用するとき、「ケラチン組織」とは、皮膚、毛髪、爪、角皮等を含むが、これらに限定されない哺乳類の最も外側の保護カバーとして配置されるケラチン含有層を指す。
【0012】
本明細書で使用するとき、「皮膚科学的に許容可能な」とは、記載の組成物または構成成分が、過度の毒性、不適応性、不安定性、アレルギー反応等がなく、人間のケラチン組織と接触して使用するのに好適であることを意味する。
【0013】
本明細書で使用するとき、「水溶性」とは、スキンケア活性物質が水相に実質的に溶解し、肉眼では沈澱または結晶などの固形として視覚的に明らかでないことを意味する。「水溶性」は水分散性活性物質を含むと理解される。「水分散性」は水相に懸濁するが実質的に溶解しない活性物質類をいう。
【0014】
本明細書において、「迅速な(immediate)」は、本明細書において定義されるように、水相が組成物の残余から可視的に分離した際に発生する効果を意味する。
【0015】
本明細書において、活性物質の組織への浸透に関して使用するとき、「強化」は、本明細書で記載されるように、水相放出組成物を適用することによりケラチン組織に吸収されるスキンケア活性物質の濃度が、同一のスキンケア活性物質を含み、適用される際に水相を放出しない組成物のほぼ同じ量を適用した場合にケラチン組織に吸収される量に対して統計的に増加することを意味する。
【0016】
本明細書で使用するとき、「目に見えて分離する」は、少なくとも2つの相、水相および非水相、を含むエマルジョンをケラチン組織に適用した場合に、水相は、例えば直径約1mm〜約1cmの個別の液滴を有し、実質的に視力の損なわれていない人が拡大鏡の補助なしに油相上で認識可能であることを意味する。
【0017】
本明細書で使用するとき、「適用された」または「適用」は、1本以上の指を使用しておよび/または一つの連続的で一方向の動きを、クリームを顔の皮膚に塗布する場合にするように実施して、ケラチン組織上に組成物を薄く塗ることを意味する。
【0018】
本明細書において、「供給促進機器」とは、機器を使用しないで供給される活性成分の量を基準として皮膚におよび/または皮膚内に適用される活性成分の量を増加させる全ての機器を意味する。
【0019】
本明細書において、「皮膚の状態を調整する」とは、例えば、より滑らかでより均一な外観および/または感触のような効果を提供することにより皮膚の外観および/または感触を改善することを意味する。ここで、「皮膚の状態を改善する」とは、視覚的におよび/または触覚的に認知可能な好ましい変化を皮膚外観および感触において達成することを意味する。効果は長続きするものであり得、次の1以上が挙げられる:しわおよび粗く深い線、細かい線、割れ目、瘤、および大きい毛穴の外見を減少させること;ケラチン組織を肥厚させること(例えば、皮膚、毛髪、または爪萎縮を低減する、皮膚の表皮および/または真皮および/または皮下層および必要に応じて爪および毛幹のケラチン層の構築);真皮−表皮の境界の回旋(乳頭間隆起としても既知)を増加させること;例えば、機能的皮膚エラスチンの損失、損傷、および/または不活性化に起因する、弾力線維症、弛み、皮膚または毛髪の変形からの反跳の損失のような状態をもたらす皮膚または毛髪弾性の損失を防止すること;セルライトを減少させること;皮膚、毛髪、または爪の着色、例えば目の下の周り、斑点(例えば、酒さに起因するむらのある赤色着色)、黄ばみ、毛色素沈着により引き起こされる変色等を変化させること。
【0020】
本明細書で使用するとき、「皮膚老化の徴候」としては、ケラチン性組織の老化による全ての外面的に目に見えるおよび触知できる知覚可能な症状、ならびに任意のマクロまたはミクロ的症状が挙げられるが、これらに限定されない。これらの兆候は、しわおよび粗くて深いしわ、細い小じわ、皮膚の小じわ、クレバス、隆起、大きな毛穴、不均一または粗さ;皮膚弾性の損失;しみ(目の下のくまを含む);しみだらけ;血色の悪さ;加齢しみおよびそばかす等の色素沈着皮膚領域;角化症;異常分化;超角質化;弾力線維症;コラーゲン破壊、ならびに角質層、真皮、表皮、脈管系(例えば、毛細血管拡張症またはクモ状血管(spidervessels))および皮下組織(例えば、脂質および/または筋肉)、特に皮膚に最も近いものの他の組織構造の変化等の組織的不連続の発現が挙げられるが、これらに限定されないプロセスから生じる可能性がある。
【0021】
本明細書において、「損傷を受けたケラチン組織」は、例えば物理的および/または化学的刺激に曝された後に、不快感、炎症、好ましくないまたは不整な外観等を示すケラチン組織を意味する。損傷を受けたケラチン組織の非限定的な実施例には、日焼けおよびその他の種類の火傷;おむつかぶれ、剃毛発疹およびアレルゲンに誘発される発疹などの発疹;漂泊、シミまたは色素沈着などの変色;例えば、ヒゲ剃りによる切り傷および傷口を有する皮膚;例えば風、寒さ、および/または低い湿度等に曝されたことによる乾燥した、荒れたまたは粗い皮膚が挙げられる。損傷の非限定的な例は、放熱、風、低い湿度、アレルゲン、汚染物質、化学的なおよび自然の刺激、体液、体外排泄物、過度の湿度、細菌、菌類等を含む。
【0022】
本明細書で使用する場合、「非揮発性」は、1気圧、25℃において約0.2mmHg以下の蒸気圧を示す物質、および/または1気圧での沸点が少なくとも約300℃の物質をいう。本明細書で使用するとき、「揮発性」は本明細書の定義による「非揮発性」でない全ての物質をいう。
【0023】
本明細書で使用するとき「無極性の」は物質の平均溶解度が約6.5(cal/cm30.5を下回ることを意味し、ここで「cal」はカロリーを意味する。油を別の油と混合し、当該油混合物の溶解度パラメータの重量平均が約6.5以下である場合、6.5を超える溶解度パラメータを有する油を使用してもよい。本明細書では、「重量平均」とは、平均溶解度パラメータを計算するときに、種々の油類の体積と溶解度パラメータとが考慮されるということを意味する。本明細書で使用するとき「極性」は、本明細書の定義による、物質が非極性化合物より高い平均溶解度パラメータを有することを意味する。溶解度パラメータは、C.D.ボーガン(C. D. Vaughan)によって「溶解度パラメータ:それは何か?(The Solubility Parameter: What is it?)」、化粧品およびトイレタリー(Cosmetics & Toiletries)第106巻、1991年11月、69〜72頁、およびまたC.D.ボーガンによって「化粧品配合における溶解度パラメータの使用(Using Solubility Parameters in Cosmetics Formulation)」、36化粧品化学者協会誌(36 J. Soc. Cosmetic Chemists)、319〜333頁、1988年9月/10月に広範に論じられている。
【0024】
I.組成物
本発明の組成物はエマルジョンの形状であり、非水相および水相を含む。本明細書において、用語「非水性」と「油は」は、「水性」と「水」のように互いに代替可能に使用される。エマルジョンの好適な種類には水中油型、油中水型、水中油中水型、および油中水中油型エマルジョンが含まれるがこれらに限定されない。油は、動物、植物、または、石油由来であってよく、天然または合成でもよく、油にはシリコーンオイルが含まれてもよい。一実施形態において、皮膚科学的に許容可能なキャリアは、水中油型エマルジョンおよび油中水型エマルジョンを含む。一実施形態において、組成物は油中水型エマルジョンである。剪断力、または剪断応力を印加すると、水相は目に見えて油相から分離し、水相は融合して油相の中および/または上に目に見える液滴を形成し得る。典型的には、油相は皮膚の上にほぼ均一に分配される。水相は、適用後すぐに、あるいは適用後約3秒以内に、あるいは適用後約10秒以内に目に見える液滴を形成し得る。
【0025】
剪断力の例には、例えば塗る、擦り込む、そっとたたく、ぬぐう等により、指、手、道具および/または供給促進機器を用いて皮膚またはその他のケラチン組織に適用することが挙げられる。分れた水相は、生成物がケラチン組織に潤いを与えているという即時の兆候および/または適用の際の強化された心地よい(「絹のような」)感覚などであるがこれらに限定されない即時の効果を提供し得る。相の分離後、水相は例えば皮膚に擦り込まれてもよく、または蒸発させてもよい。
【0026】
一実施形態において、バルク組成はケラチン組織に適用される前は白またはほぼ無色である。
【0027】
A.非水相
組成物は、約1.2%〜約70%、あるいは約5%〜約60%、あるいは約10%〜約35%の非水相を含んでよい。非水相は、乳化および/または非乳化シリコーンエラストマー、エラストマー溶媒、1つ以上の油溶性スキンケア活性物質、およびこれらの混合物を含んでもよい。
【0028】
1.エラストマー
本発明の組成物は、適用の際に組成物のべたつき感を減少させ、および心地よい感触を提供するのに有用なシリコーンエラストマーを含む。有用なシリコーンエラストマーの一つの非限定的な実施例は、米国特許公開第2003/0049212A1号に記載のような架橋オルガノポリシロキサン(またはシロキサン)エラストマーである。エラストマーは乳化および非乳化シリコーンエラストマーを含んでもよい。本明細書で使用するとき、「乳化」は、ポリオキシアルキレン(例えば、ポリオキシエチレンまたはポリオキシプロピレン)またはポリグリセリン部分の少なくとも1つを有する架橋オルガノポリシロキサンエラストマーを意味し、非乳化は、ポリオキシアルキレンまたはポリグリセリン部分を本質的に有さない架橋オルガノポリシロキサンエラストマーを意味する。
【0029】
本発明の組成物は、非乳化架橋シロキサンエラストマーを約0.1%〜約15%、あるいは約0.1%〜約5%、および、あるいは約0.1%〜約2%含んでもよい。一実施形態において、非乳化架橋シロキサンエラストマーはジメチコン/ビニルジメチコンクロスポリマーであり、ダウ・コーニング(Dow Corning)(商標)(DC9040およびDC9041)、ゼネラル・エレクトリック(GeneralElectric)(商標)(SFE839)、信越(Shin Etsu)(商標)(KSG−15、16、18[ジメチコン/フェニルビニルジメチコンクロスポリマー])、およびグラント社(Grant Industries)(エラストマーのグランシル(GRANSIL)(商標)系列)などの様々な供給元から供給される。本発明で有用な架橋シロキサンエラストマーおよびその製造方法については、サクタ(Sakuta)らに発行された米国特許第4,970,252号、キルゴール(Kilgour)らに発行された米国特許第5,760,116号、および1997年8月5日にシュルツ・ジュニア(Schulz, Jr.)らに発行された米国特許第5,654,362号にさらに記載されている。本発明で有用な追加の架橋オルガノポリシロキサンエラストマー類は、日本特許JP61−18708(ポーラ化成工業(Pola Kasei Kogyo KK)に譲渡)に開示されている。さらに、好適なオルガノポリシロキサンエラストマー粉末としては、KSP−100、KSP−101、KSP−102、KSP−103、KSP−104、KSP−105などのビニルジメチコーン/メチコーンシレスキオキサンクロスポリマー(信越(Shin Etsu)(商標))、KSP−200などのフルオロアルキル基を含有するハイブリッドシリコーン粉末(信越(商標))、KSP−300(信越(商標))やDC−9506(ダウ・コーニング(Dow Corning)(商標))などのフェニル基含有ハイブリッドシリコーン粉末が挙げられる。
【0030】
本発明の組成物は、乳化架橋オルガノポリシロキサンエラストマーを約0.1%〜約15%、あるいは約0.2%〜約5%、およびあるいは約0.2%〜約2%含んでもよく、米国特許第5,412,004号、米国特許第5,837,793号、および米国特許第5,811,487号に記載されている。乳化エラストマーの非限定的な例として、ジビニル化合物から形成されるポリオキシアルキレン修飾エラストマー、例えば、ポリシロキサン主鎖上でのSi−H連鎖と結合する、少なくとも2つの遊離ビニル基をもつシロキサンポリマーが挙げられる。一実施形態において、乳化架橋オルガノポリシロキサンエラストマーは、分子の球形状MQ樹脂(R3SiO1/2SiO4/2)上でSi−H部位で架橋されたジメチルポリシロキサン、あるいは信越からKSG−21として市販のジメチコンコポリオールクロスポリマーおよびジメチコンである。
【0031】
2.エラストマー溶媒
本発明の組成物は、架橋オルガノポリシロキサンエラストマーに好適な溶媒の重量で約1%〜約70%、あるいは約4%〜約50%、あるいは約5%〜約40%の非水相を含んでもよい。好適な溶媒の非限定的な実施例は、米国特許公開第2003/0049212A1号に記載されている。本発明の化粧品組成物における溶媒の濃度は、使用する溶媒および架橋シロキサンエストラマーの種類および量によって異なってもよく、本発明の架橋オルガノポリシロキサンエラストマー粒子と組み合わせる場合はエラストマー粒子を懸濁および膨張させて弾性でジェルのような網状組織またはマトリックスを提供する。架橋シロキサンエラストマーのためのキャリアは、周囲条件下で液体であり、一実施形態において、皮膚上での広がりが向上するように低い粘度を有する
溶媒には好ましくは、揮発性で非極性の油、不揮発性で極性の油、不揮発性で非極性の油、および不揮発性のパラフィン系炭化水素の油が挙げられる。非極性で揮発性の油の非限定的な実施例は、米国特許第4,781,917号(ルエボ(Luebbe)らに発行)に開示されており、イソドデカンおよびイソデカン(例えば、パーメチル(Permethyl)‐99A、プレスパース(Presperse)(商標)社より入手可能))およびC7〜C15イソパラフィン(例えば、イソパー(Isopar)シリーズ、エクソン(Exxon)(商標)ケミカルズ社より入手可能);粘度を変化させるシクロメチコン、例えばダウ・コーニング(商標)200、ダウ・コーニング(商標)244、ダウ・コーニング(商標)245、ダウ・コーニング(商標)344、およびダウ・コーニング(商標)345、G.E.シリコーンズ(G.E.Silicones)から入手可能なシリコーン流体(例えば、SF−1204、SF−1202、GE7207およびGE7158);およびSWS−03314(SWSシリコーンズ(SWSSilicones)(商標)社から市販)を含む。
【0032】
本発明で有用な極性の不揮発性の油には、これらに限定されないが、シリコーン油類、炭化水素油類、脂肪族アルコール類、脂肪酸類、一塩基および二塩基カルボン酸と一価および多価アルコールとのエステル類、ポリオキシエチレン類、ポリオキシプロピレン類、脂肪族アルコールのポリオキシエチレンおよびポリオキシプロピレンエーテルの混合物、ならびにそれらの混合物が挙げられる。一実施形態において、極性の不揮発性の油は、プロポキシル化の程度が約50を下回るC14〜C18の脂肪族アルコールのプロポキシル化エーテル、C2〜C8のアルコール類とC12〜C26のカルボン酸のエステル(例えば、エチルミリステート、パルミチン酸イソプロピル)、C12〜C26アルコール類と安息香酸のエステル(例えば、ファインテックス(Finetex)(商標)から供給されるフィンソルブ(Finsolv)(商標)TN)、C2〜C8アルコール類とアジピン、セバシン酸およびフタル酸のジエステル(例えば、ジイソプロピルセバケート、ジイソプロピルアジパート、ジ−n−ブチルフタレート)、C6〜C26のカルボン酸の多価アルコールエステル(例えば、プロピレングリコールジカプリル/カプリン酸、プロピレングリコールイソステアレート);およびこれらの混合物からなる群から選択される。
【0033】
好適な不揮発性の非極性の油の例には、これらに限定されないが、不揮発性ポリシロキサン、パラフィン系炭化水素油、およびこれらの混合物が挙げられる。本発明で有用なポリシロキサン類は、ポリアルキルシロキサン類、ポリアリールシロキサン類、ポリアルキルアリールシロキサン類、ポリエーテルシロキサンコポリマー類、およびこれらの混合物からなる群より選択される(selected)。有用な油の例には、ビスカシル(Viscasil)(商標)シリーズ(ゼネラル・エレクトリック(General Electric));ダウ・コーニング200シリーズ(ダウ・コーニング社);SF1075メチルフェニル液(ゼネラル・エレクトリック)およびSF1075メチルフェニル流体(ゼネラル・エレクトリック)および556コスメチック・グレード液(ダウ・コーニング社)が含まれる。
【0034】
本発明で有用な不揮発性のパラフィン系炭化水素が、米国特許第5,019,375号(タナー(Tanner)らに発行)および2003/0049212A1に記載されており、鉱油および分枝鎖炭化水素、例えばパーメチル(商標)102A、103Aおよび104A(パーメチル(Permethyl)社);およびエチルフロ(Ethylflo)(商標)364(エチル社(Ethyl Corp.))が挙げられる。本明細書で有用なさらなる好適な溶媒が、ガスキー(Guskey)らに付与された米国特許第5,750,096号に記載されている。
【0035】
B.水相
本発明の組成物水相を含んでいてもよい一実施形態において、組成物は、約25%〜約98.8%、あるいは約40%〜約95%、あるいは約65%〜約90%の水相を含む。同様に、水相は追加的乳化剤、1つ以上の水溶性スキンケア活性物質、およびこれらの混合物を含んでもよい。
【0036】
1.追加的乳化剤
本発明の組成物は、水相を油中水型エマルジョン中の油相に分散および懸濁させるのに有用な追加の乳化剤を含有してもよい組成物は、約0.001%〜約5%、あるいは約0.01%〜約5%、あるいは約0.1%〜約3%、あるいは約0.1%〜約2%の少なくとも1つの追加の乳化剤を含んでもよい。
【0037】
シリコン中水型エマルジョンを形成するために本明細書においては、様々な乳化剤を用いることが可能であり、米国特許第2003/0049212A1号に記載されている。一実施形態において、追加の乳化剤は、ジメチコンコポリオールなどの有機的に修飾されたオルガノポリシロキサン(シリコーン界面活性剤)を含むシリコーン乳化剤である。本明細書で有用な市販のジメチコンコポリオールの例は、ダウ・コーニング(登録商標)190、193、Q2−5220、2501ワックス、2−5324液、および3225C;ABIL(商標)EM−90、ABIL(商標)WE−09およびABIL(登録商標)WS−08(ゴールドシュミット(Goldschmidt))、KF−6028およびKF−6106(信越(商標))である。
【0038】
一実施形態において、追加的乳化剤は非シリコーン乳化剤であり、その非限定的な実施例には、糖エステルおよびポリエステル、アルコキシル化糖エステルおよびポリエステル、C1〜C30脂肪族アルコールのC1〜C30脂肪酸エステル、C1〜C30脂肪族アルコールのC1〜C30脂肪酸エステルのアルコキシル化誘導体、C1〜C30脂肪族アルコールのアルコキシル化エーテル、C1〜C30脂肪酸のポリグリセリルエステル、ポリオールのC1〜C30エステル、のC1〜C30エーテル、アルキルホスフェート、ポリオキシアルキレン脂肪族リン酸エーテル、脂肪酸アミド、アシルラクチレート、石鹸およびこれらの混合物などの非イオン性および陰イオン乳化剤が挙げられる。
【0039】
2.活性物質
本発明の組成物は、少なくとも1種類の水溶性スキンケア活性物質を含み、少なくとも1種類の追加的油溶性スキンケア活性物質を含んでいてもよく、その両方が哺乳類の皮膚の状態を調整および/または改善するのに有用である。水および油への溶解度は当業者には知識の範囲内であり、既知の分析方法を用いて測定することが可能である。当業者は、溶解度が組成物中のその他の構成成分の種類および濃度、ならびにpH、イオン強度等などのその他の条件に影響を受け得ることをさらに理解するであろう。多くのスキンケア活性物質が1つ以上の効果を提供することができ、または作用の1以上のモードを介して機能することができる。したがって、本明細書における分類は便宜上のものであり、その特定の適用または列挙された適用に活性物質を限定することを意図していない。
【0040】
ビタミン
本発明の組成物は、約0.0001%〜約50%、あるいは約0.001%〜約10%、あるいは約0.01%〜約5%、あるいは約0.1%〜約1%の1つ以上のビタミンを含んでもよい。本明細書で、「ビタミン」とは、ビタミン類、プロビタミン類、およびそれらの塩類、異性体類および誘導体類を意味する。好適なビタミン類の非限定的な実施例は次を含む:ビタミンB化合物(B1化合物、B2化合物、B3化合物、例えばナイアシンアミド、ナイアシンニコチネート、トコフェリルニコチネート、C1〜C18ニコチン酸エステル、およびニコチニルアルコール;B5化合物、例えばパンテノールまたはプロ−B5、パントテン酸、パントテニル基;B6化合物例えばピロキシジン、ピリドキサル、ピリドキサミン;カルニチン、チアミン、リボフラビン);レチノイド、レチノール、レチニルアセテート、レチニルパルミテート、レチン酸、レチンアルデヒド、レチニルプロピオネート、カロチノイド(プロ−ビタミンA)、およびビタミンAの生物活性を有するその他の化合物を含むビタミンA化合物および全てのビタミンAの自然および/または合成類似体;ビタミンD化合物;ビタミンK化合物;ビタミンE化合物またはソルビン酸トコフェロール、酢酸トコフェロール、トコフェロールおよびトコフェリル化合物のその他エステルを含むトコフェロール;アスコルビン酸、脂肪酸のアスコルビルエステルおよびアスコルビン酸誘導体例えばリン酸マグネシウムアスコルビルおよびリン酸アスコルビルナトリウムなどのリン酸アスコルビル、アスコルビルグルコシド、およびアスコルビルソルベートを含むビタミンC化合物、および飽和および/または不飽和脂肪酸などのビタミンF化合物。一実施形態において、組成物は、ビタミンB化合物、ビタミンC化合物、ビタミンE化合物、およびこれらの混合物からなる群から選択されるビタミンを含む。あるいは、ビタミンは、ナイアシンアミド、トコフェリルニコチネート、ピロキシジン、パンテノール、ビタミンE、ビタミンEアセテート、リン酸アスコルビル、アスコルビルグルコシド、およびこれらの混合物からなる群から選択される。
【0041】
ペプチドおよびペプチド誘導体
本発明の組成物は、1つ以上のペプチドを含んでもよい。本明細書で、「ペプチド」とは、10個以下のアミノ酸を含有するペプチド類、その誘導体類、異性体類、および金属イオン類(例えば、銅、亜鉛、マンガンおよびマグネシウム)のような他の種との錯体を指す。本明細書にて使用するとき、ペプチドとは、天然起源のペプチドおよび合成ペプチドの両方を指す。一実施形態において、ペプチドは、ジ−、トリ−、テトラ−、ペンタ−、およびヘキサ−ペプチド、それらの塩、異性体、誘導体、およびこれらの混合物である。有用なペプチド誘導体の例には次が挙げられるがこれらに限定されない:大豆タンパク質(リドゥリスC(Ridulisse C)(商標)、フランス、シラブ(Silab, France))、カルノシン(β−アラニン−ヒスチジン)、パルミトイル−リジン−トレオニン(pal−KT)およびパルミトイル−リジン−トレオニン−トレオニン−リジン−セリン(Pal−KTTKS、マトリキシル(MATRIXYL)(登録商標)として既知の組成物で入手可能)、パルミトイル−グリシン−グルタミン−プロリン−アルギニン(pal−GQPR、リジン(RIGIN)(登録商標)として既知の組成物で入手可能)由来のペプチド。これら3つはフランスのセダーマ(Sederma)社からアセチル−グルタメート−グルタメート−メチオニン−グルタミン−アルギニン−アルギニン(Ac−EEMQRR;アルジルリン(Argireline)(登録商標))、およびCu−ヒスチジン−グリシン−グリシン(Cu−HGG、イアミン(IAMIN)(登録商標)としても既知)で入手可能である。
【0042】
前記組成物は、約1×10-7%〜約20%、あるいは約1×10-6%〜約10%、あるいは約1×10-5%〜約5%の前記ペプチドを含んでよい。
【0043】
糖アミン
本発明の組成物は、糖アミン(アミノ糖としても知られる)、およびそれらの塩、異性体類、互変異性体類ならびに誘導体類を含んでよい。糖アミンは、合成または天然由来であってよく、純粋化合物または化合物の混合物(例えば、自然源からの抽出物または合成物質の混合物)として用いることができる。例えば、グルコサミンは、一般に多くの甲殻類に見られ、真菌源由来である場合もある。本発明で有用な糖アミン化合物類としては、例えばN−アセチルグルコサミン、ならびに国際公開特許第02/076423号および米国特許第6,159,485号(ユ(Yu)らに発行)に記載されているものも挙げられる。一実施形態において、組成物は約0.01%〜約15%、あるいは約0.1%〜約10%、およびあるいは約0.5%〜約5%の糖アミンを含む。
【0044】
日焼け止め剤
本発明の組成物は、1つ以上の日焼け止め活性種(日焼け止め活性種)および/または紫外線吸収剤を含んでよい。本明細書において、「日焼け止め活性物質」とは、日焼け止め剤および物理的日焼け防止剤の両方を包含する。日焼け止め活性種および紫外線吸収剤は有機または無機であってもよい。好適な日焼け止め用活性物質および紫外線吸収剤の例は、国際化粧品成分辞典(International Cosmetic Ingredient Dictionary)(米国化粧品工業会、第10版、T.E.ゴットシャルク,(Gottschalck, T.E.)、マクイウーエン,Jr.(McEwen, Jr.)編、2004年、2267頁および2292〜93頁)に開示されている。特に好適な日焼け止め活性物質としては、ベンゾフェノン、ベンゾフェノン−1、ベンゾフェノン−2、ベンゾフェノン−3、ベンゾフェノン−4、ベンゾフェノン−5、ベンゾフェノン−6、ベンゾフェノン−7、ベンゾフェノン−8、ベンゾフェノン−9、ベンゾフェノン−10、ベンゾフェノン−11、ベンゾフェノン−12、ベンゾトリアゾリルドデシルp−クレゾール,3−ベンジリデンカンファー、ベンジリデンカンファースルホン酸、ベンジルサリチラート、ビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン、ボルネロン、ブメトリゾール、ブチルメトキシジベンゾイル−メタン、ブチルPABA(p−アミノ安息香酸)、シンナミドプロピル−トリモニウムクロライド、シノキセート、dea−メトキシシンナメート、ジベンズオキサゾイルナフタレン、ジ−t−ブチルヒドロキシ−ベンジリデンカンファー、ジエチルアミノヒドロキシ−ベンゾイルヘキシルベンゾエート、ジエチルヘキシルブタミドトリアゾン、ジエチルヘキシル2,6−ナフタレート、ジイソプロピルエチルシンナメート、ジイソプロピルメチルシンナメート、ジ−メトキシシンナミド−プロピルエチルジモニウムクロライドエーテル、ジメチルPABAエチルセテアリールジモニウムトシラート、ジモルフォリノ−ピリダジノン、ジモルフォリノ−ピリダジノン、ジナトリウムビスエチルフェニルトリアミノトリアジンスチルベンジスルホネート、ジナトリウムジスチリルビフェニルジスルホネート、ジナトリウムフェニルジベンズイミダゾールテトラスルホネート、ドロメトリゾール(drometrizole)、ドロメトリゾール(drometrizole)トリシロキサン、エチルジヒドロキシプロピルPABA、エチルジイソプロピル−シンナメート、エチルヘキシルビス−イソペンチルベンズオキサゾリルフェニルメラミン、エチルジメトキシベンズ−イリデンジオキソイミダゾリジンプロピオネート(ethyldimethoxybenz-ylidenedioxoimidazolidinepropionate)、エチルヘキシルジメチルPABA、エチルヘキシルメトキシ−シンナメート、エチルヘキシルメトキシジベンゾイル−メタン、エチルヘキシルサリチラート、エチルヘキシルトリアゾン、エチルメトキシシンナメート、エチルPABA、エチルウロカネート、エトクリレン(etocrylene)、4−(2−β−グルコピラノ−シロキシ)プロポキシ−2−ヒドロキシベンゾフェノン(4−(2-beta-glucopyrano-siloxy)propoxy-2-hydroxybenzophenone)、グリセリルエチルヘキサノエートジメトキシシンナメート、グリセリルPABA、グリコールサリチラート、ヘキサンジオールジサリチラート、ホモサレート(homosalate)、イソアミルシンナメート、イソアミルp−メトキシシンナメート、イソペンチルトリメトキシ−シンナメートトリシロキサン、イソプロピルベンジルサリチラート、イソプロピルジベンゾイルメタン、イソプロピルメトキシ−シンナメート、カエンフェリアガランガ(kaempferia galanga)根抽出物、メンチルアントラニラート、メンチルサリチラート、メトキシシンナミド−プロピルヒドロキシスルタイン、メトキシシンナミド−プロピルラウジモニウムトシラート(methoxycinnamido-propyl laurdimonium tosylate)、4−メチルベンジリデンカンファー、メチレンビス−ベンゾトリアゾイルテトラメチルブチル−フェノール、オクトクリレン、オクトリゾール(octrizole)、PABA、PEG−25PABA、フェニルベンズイミダゾールスルホン酸、ポリアクリルアミドメチルベンジリデンカンファー、ポリアミド−2、ポリクオタニウム−59、ポリシリコン−15、メトキシ−桂皮酸カリウム、フェニル−ベンズイミダゾールスルフォン酸カリウム、赤ワセリン、ベンゾトリアゾイルブチルフェノールスルホン酸ナトリウム、フェニルベンズ−イミダゾールスルホン酸ナトリウム、ウロカニン酸ナトリウム、TEA−フェニルベンズイミド−アゾールスルホネート(TEA-phenylbenzimid-azole sulfonate)、TEA−サリチラート、テレフタリリデンジカンファースルホン酸(terephthalylidene dicamphor sulfonic acid)、テトラブチルフェニルヒドロキシベンゾエート、二酸化チタン、ウロカニン酸、亜鉛セリウム酸化物、酸化亜鉛、およびそれらの混合物が挙げられる。一実施形態において、組成物は、その組成物の約1重量%〜約20重量%、およびあるいは約2重量%〜約10重量%の日焼け止め用活性物質および/または紫外線吸収剤を含んでよい。正確な量は、選択した日焼け止め用活性物質および/または紫外線吸収剤ならびに所望の太陽光線保護指数(SPF)に応じて変化し、かつ当業者の知識と判断の範囲内である。
【0045】
オイル制御剤
本発明の組成物は、皮膚の油、または皮脂の生成を調節するのに有用な、かつ油性肌の外観を改善するのに有用な1以上の化合物を含んでよい。好適なオイル制御剤の例には、サリチル酸、デヒドロ酢酸、過酸化ベンゾイル、レゾルシノール、イオウ、エリスロマイシン、亜鉛、ビタミンB3化合物(例えば、ナイアシンアミドまたはトコフェリルニコチネート)、これらの異性体、エステル、塩および誘導体、およびこれらの混合物が挙げられる。前記組成物は、約0.0001%〜約15%、あるいは約0.01%〜約10%、あるいは約0.1%〜約5%、あるいは約0.2%〜約2%のオイル制御剤を含んでもよい。
【0046】
フラボノイド
本発明の組成物は、フラボノイドを含んでもよい。フラボノイドは、合成物質であってもよく、または自然源からの抽出物として得ることもでき、更に誘導体化されてもよい。好適なフラボノイド類の部類の例は、米国特許第6,235,773号(ビセット(Bissett)に発行)に開示されており、非置換フラバノン類、メトキシフラバノン類、非置換カルコン、およびこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。ある実施形態において、フラボノイド類は非置換フラバノン類、非置換カルコン(特に、トランス異性体)、それらのグルコシル誘導体類、およびこれらの混合物である。好適なフラボノイドの他の例としては、ヘスペリジンおよびグルコシルヘスペリジンのようなフラバノン類、大豆イソフラボン類(ゲニステイン、ダイゼイン、およびエクオルが挙げられるが、これらに限定されない)のようなイソフラボン類、それらのグルコシル誘導体類2,4−ジヒドロキシカルコン、およびこれらの混合物が挙げられる。
【0047】
本発明の組成物は、約0.01%〜約20%、あるいは約0.1%〜約10%、あるいは約0.5%〜約5%のフラボノイドを含むことができる。
【0048】
美白剤
本発明の組成物は約0.1%〜約10%、あるいは約0.2%〜約5%の美白剤を含んでもよい。美白剤は皮膚の外観を改善することができおよび/または色素沈着を軽減することができる。本明細書で有用な美白剤には、アゼライン酸、ブチルヒドロキシアニソール、没食子酸、ヒドロキノン、コウジ酸、アルブチンおよびデオキシ−アルブチン、クワ抽出物、ウンデシレノイルフェニルアラニン、オクタデセン二酸、オクタデセン二酸、上記の塩および誘導体ならびにこれらの混合物が挙げられる。
【0049】
他のスキンケア活性物質
本発明の組成物は、非ビタミンA酸化防止剤およびラジカルスカベンジャー、ミネラル、防腐剤、育毛調整剤、フィトステロールおよび/または植物ホルモン、プロテアーゼ阻害剤、チロシナーゼ阻害物質、ならびに抗炎症剤を含んでもよい。
【0050】
好適な非ビタミンA抗酸化剤およびラジカルスカベンジャーとしては、BHT(ブチル化ヒドロキシトルエン)、ブチル化ヒドロキシ安息香酸、L−エルゴチオネイン(チオタン(THIOTANE)(商標)として入手可能);テトラヒドロクルクミン、塩化セチルピリジニウム、マロン酸ジエチルヘキシルシリニリデン(diethylhexyl syrinylidene malonate)(オキシネックス(OXYNEX)(商標)として入手可能)、6−ヒドロキシ−2,5,7,8−テトラメチルクロマン−2−カルボン酸(トロロックス(TROLOX)(商標)として市販)、ヘキサデカ−8−エン−1,16−ジカルボン酸(オクタデセン二酸;ユニケマよりアーラトン(ARLATONE)(商標)ジオイックDCA(Dioic DCA)として市販)、ユビキノン(コエンザイムQ10)、緑茶抽出物を含む茶抽出物、酵素エキスまたは酵素培養液流体(例えば、ピテラ(Pitera)(商標))、没食子酸、尿酸、ソルビン酸、リポ酸、アミン(例えば、N,N−ジエチルヒドロキシルアミン、アミノ−グアニジン)、グルタチオン、ジヒドロキシフマル酸、リシンピドレート、アルギニンピロレート、ノルジヒドログアヤレト酸、クルクミン、リジン、メチオニン、プロリン、過酸化ジスムターゼ、シリマリン、ブドウ皮および/またはブドウ種抽出物、メラニン、およびローズマリー抽出物、上記のいずれかの塩および誘導体を含むスルフヒドリル化合物、およびこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。
【0051】
好適な育毛調節剤としては、ヘキサミジン、ブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)、ヘキサンジオール、パンテノールおよびパントテン酸誘導体類、それらの異性体類、塩類および誘導体類、ならびにこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。
【0052】
好適なミネラルには、亜鉛、マンガン、マグネシウム、銅、鉄、セレンおよびその他のミネラルサプリメントが挙げられる。「ミネラル」は、様々な酸化状態のミネラル、無機複合体、塩、誘導体およびこれらの組み合わせであると理解される。
【0053】
好適な植物ステロール類(フィトステロール)および/または植物類ホルモンの例としては、シトステロール、スチグマステロール、カンペステロール、ブラジカステロール、カイネチン、ゼアチン、およびこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。
【0054】
好適なプロテアーゼ阻害剤には、ヘキサミジン、バニリンアセテート、メンチルアントラニレート、大豆トリプシン阻害物質、ボウマン−バーク(Bowman-Birk)阻害物質、およびこれらの混合物が挙げられるがこれらに限定されない。
【0055】
好適なチロシナーゼ阻害剤としては、シナブランカ(カラシナ種子抽出物)、テトラヒドロクルクミン、セチルピリジニウムクロライド、およびこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。
【0056】
好適な抗炎症剤には、非ステロイド系の抗炎症剤(NSAIDS)が挙げられるがこれらに限定されず、イブプロフェン、ナプロキセン、フルフェナム酸、エトフェナマート、アスピリン、メフェナム酸、メクロフェナム酸、ピロキシカムおよびフェルビナク;グリシルリジン酸(グリチルリチン、グリシルヒキシニック酸(glycyrrhixinic acid)、およびグリシルレチン酸グリコシドとしても知られている)、グリチルレチン酸、その他のカンゾウ抽出物;キャンデリラワックス、ビサボロール(例えば、αビサボロール)、マンジスタ(キイチゴ属の植物、特にクルマバアカネ(Rubia cordifolia)から抽出される)、およびガッグル(guggal)(コミフォラ属の植物、特にコミフォラムクリ(Commiphora mukul)から抽出される)、コーラノキ抽出物、カミツレ、ムラサキツメクサ抽出物、およびムチサンゴ(sea whip)抽出物、上記のいずれかの誘導体、およびこれらの混合物を含むがこれらに限定されない。
【0057】
その他の有用なスキンケア活性物質は、潤いを与えるおよび/またはコンディショニング剤、例えばグリセロール、ワセリン、アロエベラ、アラントイン、ビサボロール、グリチルリチン酸二カリウム、および尿素;デヒドロエピアンドロステロン(DHEA)、その類似体および誘導体;剥離剤、例えばα−およびβ−ヒドロキシ酸、α−ケト酸、グリコール酸およびオクタノイルサリチラート;落屑活性物質、例えば双極性界面活性剤;抗菌剤;抗セルライト剤、例えばカフェイン、テオフィリン、テオブロミン、およびアミノフィリン;抗ふけ剤、例えばピロクトンオラミン、3,4,4−トリクロロカルバニリド(トリクロサン(trichlosan))、トリクロカルバン(triclocarban)および亜鉛ピリチオン;ジメチルアミノエタノール(DMAE);クレアチン;(1サンレス)タンニング剤、例えばジヒドロキシアセトン(DHA);キレート在、例えば、フリルジオキシム(furildioxime)およびフリルモノキシム(furilmonoxime);ジアルカノイルヒドロキシプロリン化合物;大豆抽出物、例えば豆乳、みそ、およびみその塩;アミノ酸類;オリーブ油誘導体類、例えばPEG−7オリーブオイルカルボキシレートナトリウム、ベンゾカイン、リドカイン、ブピバカイン、クロルプロカイン、ジブカイン、エチドロネート、メピバカイン、テトラカイン、ジクロニン、ヘキシルカイン、プロカイン、コカイン、ケタミン、プラモキシン、フェノール;前記のいずれかの塩および誘導体などの局所麻酔剤;およびこれらの混合物が挙げられる。
【0058】
C.その他の成分
増粘剤
本発明の組成物は、約0.1%〜約5%、あるいは約0.1%〜約4%、あるいは約0.25%〜約3%の増粘剤を含んでもよい。増粘剤の非限定的な部類は、カルボン酸ポリマー類、架橋ポリアクリレートポリマー、類ポリアクリルアミドポリマー類、多糖類、ゴム類、およびこれらの混合物を含むがこれらに限定されない。
【0059】
II.使用方法
本発明は、哺乳類の皮膚の状態を調整する方法、即座の、または即時的効果を消費者に示す方法、および水溶性スキンケア活性物質のケラチン組織への浸透を増加させる方法を記載している。当該方法は、哺乳類の皮膚に本明細書に記載のパーソナルケア組成物を局所的に適用する工程を含む。あるいは、当該方法は、本明細書に記載の組成物を損傷を受けたケラチン組織に適用してかかる組織の状態を調節するおよび/または改善する、および/または損傷の影響を緩和させる工程を含んでもよい。
【0060】
組成物は、1つ以上の効果が必要なケラチン組織を含む任意のケラチン組織に適用可能である。効果にはケラチン組織の調節および/または改善が含まれ、その非限定的な実施例には皺の外見を減少させること、深い線の外見を減少させること、細かい線の外見を減少させること、大きい毛穴の外見を減少させること、ケラチン組織の厚さを減少させること、真皮−表皮の境界の回旋を増加させること、弾力を増加させること、セルライトの外見を減少させること、変色の外見を減少させること、目の下のくまの外見を減少させること、黄ばみの外見を減少させること、およびこれらの組み合わせが挙げられる。あるいは、前記効果はしわを低減し、深い線を低減し、細かい線を低減し、大きい毛穴を低減し、セルライトを低減し、色素沈着を低減し、目の下のくまを低減し、黄ばみを低減することを含んでもよい。
【0061】
組成物の適用は、手または指で、擦り込む、ぬぐう、またはそっとたたく、あるいは器具および/または供給促進機器を使用することを含む種々の手段によって行うことができる。器具の非限定的な実施例は、スポンジまたは先端がスポンジの塗布器、モップ(例えば、先端が綿のモップ)、任意で発泡体またはスポンジ塗布器を含むペン、ブラシ、化学ぞうきんおよびこれらの組み合わせを含む。供給促進機器の非限定的な実施例は、機械的な、電気的な、超音波のおよび/またはその他のエネルギー装置を含む。一実施形態において、組成物は皮膚上にやさしく広げられて油相から水相が分離するのを容易にする。水相が分離しおよび目に見えて強化された液滴に融合したとき、組成物をケラチン組織上にそのまま放置してもよい。あるいは、ケラチン組織に擦り込む前に組成物を皮膚の上に5秒間、10秒間、30秒間、または1分間とどめることができる。
【0062】
適用される組成物の量、適用の頻度、および使用期間は、所与の組成物の構成成分のレベルおよび所望される調整のレベルに依存して広く変化するであろう。例えば、ケラチン組織の約0.01g組成物/cm2〜約1g組成物/cm2が適用されてよい。ある実施形態において、組成物は、少なくとも毎日1回適用され、「毎日」および「日」は24時間の周期を意味する。例えば、組成物は、30連続日、あるいは14連続日、あるいは7連続日、およびあるいは2連続日毎日適用されてよい。
【0063】
前記方法は、組成物をケラチン組織に適用する工程と共に同時または順次のどちらか一方で組成物および/またはケラチン組織に温度変化を起こす工程を含んでよい。前記方法は、処理または適用レジメンの一部を形成する追加的工程を含んでもよく、少なくとも1種類の追加組成物を適用する工程、1つ以上の栄養補助食品を摂取する工程、クレンジングする工程等が含まれる。
【実施例】
【0064】
(実施例1〜6)
以下は、本明細書に記載の方法によってケラチン組織に適用され得る組成物の非限定的な実施例である。
【0065】
【表1】

1. 例えば、トスパール(Tospearl)145AまたはCF600。GE東芝シリコーン(GE Toshiba Silicone)より入手可能
2. 12.5%シクロペンタシロキサン中のジメチコンクロスポリマーダウ・コーニングより入手可能
3. 12.5%シクロペンタシロキサン中のジメチコン。ダウ・コーニングより入手可能
4. 5%ジメチコン/ビニルジメチコンクロスポリマーのジメチコン溶液。信越より入手可能
5. 25%ジメチコンPEG−10/15クロスポリマーのジメチコン溶液。信越より入手可能
6. PEG−9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン。信越より入手可能
7. PEG−10ジメチコン。信越より入手可能
8. ジメチコン/メチコンコポリマーの表面コーティングを有するシリカ、アルミナ、二酸化チタン、タルク。触媒化成工業(Catalysts & Chemicals)より入手可能
9. 25%ジメチコン/ビニルジメチコンクロスポリマーのジメチコン溶液。信越より入手可能
10. 追加的にまたは代替的に、本明細書において開示されているように、組成物は1つ以上のその他のスキンケア活性物質、それらの塩および誘導体を、当業者が好適であると考える、これもまた本明細書において開示されている、量で含んでいてもよい。
11. ヘキサミジンジイセチオネート、セロバイオロジックラボラトリーズ(Laboratoires Serobiologiques)より入手可能
12. 水中のDMDMヒダントイン、ヨードプロピニルブチルカルバメート、1,3ブチレングリコール。ロンザ社(Lonza Inc.)より入手可能
【0066】
好適な容器で、相Aの成分を混合する。別個の好適な容器で、相Bの成分を混合する。各相が均質になるまで好適な混合機(例えば、アンカーブレード、プロペラブレード、IKA T25)を用いて各相を混合する。相Aを混合し続けている間に、相Bを相Aに徐々に加える。バッチが均一になるまで混合を続ける。好適な容器に生成物を注ぎ、室温で保管する。
【0067】
(実施例7)
損傷を受けたケラチン組織を好適な組成物を適用することによってどのように調整および/または改善するかを以下の実施例で記載する。これら実施例は説明目的のみのために示され、皮膚の特定の損傷を受けた領域に適用することのできる活性物質の種類を限定することを意図しない。全ての活性物質は水溶性の形態である。
【0068】
次に記載の組成物をcm2あたり組成物を約0.1gの量で損傷を受けた皮膚領域に適用する。目に見えて特有の液滴が現れるまで皮膚上に組成物をぬぐう。あるいは、モップ状またはスティック状塗布器などの道具を使用して組成物を患部にそっとたたき込んで目に見えて特有の液滴を生成してもよい。組成物を約1分間皮膚上にとどめておく。次に、さらに組成物を皮膚の中にそっとたたき込んでもよい。
【0069】
【表2】

【0070】
本明細書に開示される寸法および値は、列挙された正確な数値に厳しく限定されるものとして理解されるべきでない。それよりむしろ、特に指定されない限り、各こうした寸法は、列挙された値とその値周辺の機能的に同等の範囲との両方を意味することを意図する。例えば、「40mm」として開示された寸法は、「約40mm」を意味することを意図する。
【0071】
「発明を実施するための最良の形態」で引用したすべての文献は、関連部分において本明細書に参考として組み込まれるが、いずれの文献の引用も、それが本発明に対する先行技術であることを容認するものと解釈されるべきではない。本書における用語の任意の意味または定義が、参照して組み込まれた文献における同一の用語の任意の意味または定義と相反する限りにおいて、本書においてその用語に与えられた意味または定義が適用されるものとする。
【0072】
本発明の特定の諸実施形態を図示し、記載したが、本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく他の様々な変更および修正を実施できることが当業者には自明である。したがって、本発明の範囲内にあるそのようなすべての変更および修正を添付の特許請求の範囲で扱うものとする。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
水溶性スキンケア活性物質のケラチン組織内への供給を増強する美容方法であって、
当該方法が水相及び非水相を含む油中水型エマルションをケラチン組織に適用する工程を含み、
前記水相が、好ましくはビタミンB化合物、ビタミンC化合物、ペプチド及びペプチド誘導体、糖アミン、オイル制御剤、抗酸化物前駆体、ラジカルスカベンジャー、日焼け止め剤、プロテアーゼ阻害剤、美白剤、サンレスタンニング剤、又はこれらの混合物を含む、より好ましくは、ナイアシンアミド、アスコルビルグルコシド、N−アセチルグルコサミン、ジヒドロキシアセトン、ペンタペプチド、ヘキサミジン化合物、デヒドロ酢酸ナトリウム、ヒドロキノン、ウンデシレノイルフェニルアラニン、セチルピリジニウムクロリド、これらの塩及び誘導体、又はこれらの混合物を含む水溶性スキンケア活性物質を含み、
前記組成物に剪断応力が印加されるとすぐに水相が非水相から視認可能に分離する、方法。
【請求項2】
前記組成物が1.2%〜70%の非水相を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記非水相が、乳化架橋シロキサンエラストマーを好ましくは0.1%〜15%の量で、非乳化架橋シロキサンエラストマーを好ましくは0.1%〜15%の量で、又はこれらの混合物を含む、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記組成物がエラストマー溶媒の重量で1%〜70%の非水相を含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記非水相が、好ましくはビタミンE化合物、日焼け止め剤、紫外線吸収剤、又はこれらの混合物を含む油溶性スキンケア活性物質をさらに含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記水相が、好ましくはシリコーン乳化剤、非シリコーン乳化剤、又はこれらの混合物を含む少なくとも1種類の追加の乳化剤を0.001%〜5%含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
消費者に即時の効果、好ましくは水の液滴の外観を提供し、かつスキンケア活性物質のケラチン組織中への供給を増強する美容方法であって、当該方法が、効果を必要とするケラチン組織、好ましくは哺乳類の皮膚、より好ましくは損傷を受けた哺乳類の皮膚に適用する工程を含み、組成物は1.2%〜70%の非水相及び30%〜98.8%の水相を含み、
a)前記非水相が以下を含み:
i.前記組成物の重量で0.1%〜15%の非乳化架橋シロキサンエラストマー;
ii.前記組成物の重量で0.1%〜15%の乳化架橋シロキサンエラストマー;
iii.前記非水相の重量で1%〜70%の非乳化及び乳化架橋シロキサンエラストマーのための溶媒;
iv.任意選択的に、ビタミンE化合物、日焼け止め剤、紫外線吸収剤、又はこれらの混合物を含む油溶性スキンケア活性物質;
b)前記水相が、ビタミンB化合物、ビタミンC化合物、ペプチド及びペプチド誘導体、糖アミン、オイル制御剤、抗酸化物前駆体、ラジカルスカベンジャー、日焼け止め剤、プロテアーゼ阻害剤、美白剤、サンレスタンニング剤、又はこれらの混合物、及び皮膚科病学的に許容可能なキャリアを含む少なくとも1種類の水溶性スキンケア活性物質を含む、方法。
【請求項8】
前記スキンケア活性物質が長続きする効果、好ましくは年齢の兆候を減少させること、しわの出現を減少させること、深い線の出現を減少させること、細かい線の出現を減少させること、大きい毛穴の外観を減少させること、ケラチン組織の厚さを減少させること、真皮−表皮の境界の回旋を増加させること、弾力を増加させること、セルライトの出現を減少させること、変色の発生を減少させること、目の下のくまの外観を減少させること、血色の悪さの外観を減少させること、及びこれらの組み合わせを含む、請求項7に記載の美容方法。
【請求項9】
前記損傷を受けた哺乳類の皮膚が、火傷、日焼け、発疹の影響、おむつかぶれによる発疹、ヒゲ剃りによる発疹、アレルゲン誘発による発疹、漂泊、染み、色素沈着;傷を有する皮膚、傷口を有する皮膚、乾燥肌、荒れた肌又はこれらの組み合わせを含む、請求項7又は8に記載の美容方法。

【公表番号】特表2009−536965(P2009−536965A)
【公表日】平成21年10月22日(2009.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−511020(P2009−511020)
【出願日】平成19年5月15日(2007.5.15)
【国際出願番号】PCT/US2007/011616
【国際公開番号】WO2007/133768
【国際公開日】平成19年11月22日(2007.11.22)
【出願人】(590005058)ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー (2,280)
【Fターム(参考)】