説明

油圧装置

【課題】 油圧ポンプ、電動機、タンク、増圧器を一体的にして装置全体をコンパクトにし得る油圧装置を提供する。
【解決手段】 増圧器15はシリンダ23の内部に軸方向へ摺動自在にピストン24を嵌挿し、ピストン24の一端にはシリンダ23の一端を液密に貫通して外部に突出するピストンロッド16を有する。ピストンロッド16は外部に突出する突出端面に有底の凹部16Aを窪み形成し、凹部16Aには油圧ポンプ7を回転駆動する電動機6を収容可能にする。このため、ピストンロッド16の軸方向移動に影響されず電動機6を増圧器15のピストンロッド16と重合して配置できて装置全体をコンパクトにすることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電動機で回転駆動する油圧ポンプより吐出する作動油を増圧器で増圧してアクチュエータ側に供給する油圧装置に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の油圧装置は、油圧ポンプ(油圧源)、電動機、タンク、増圧器(増圧シリンダ)などを備え、油圧ポンプとアクチュエータ(クランプシリンダ)とを接続するラインに増圧器を分岐接続している。そして、アクチュエータによるワークのクランプ時には、油圧ポンプから増圧器に充填した作動油を増圧器で増圧し、この増圧した作動油をアクチュエータに供給し、この増圧器からの作動油のみによってクランプを行い、油圧ポンプから作動油を供給する必要がないため、油圧ポンプを停止することができて省エネ化を図るようにしている。
【特許文献1】特開2002−174201公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところが、かかる従来の油圧装置では、増圧器を油圧装置とアクチュエータとを接続するラインに分岐接続して設けているため、増圧器を格別に配置しなければならず、装置全体が大型になる問題があった。
【0004】
本発明の課題は、油圧ポンプ、電動機、タンク、増圧器を一体的にして装置全体をコンパクトにし得る油圧装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
かかる課題を達成すべく、本発明は次の手段をとった。即ち、
内部に作動油を貯蔵するタンクと、油圧ポンプを回転駆動する電動機と、電動機により回転駆動されてタンクの貯蔵作動油を吸入して吐出する油圧ポンプと、油圧ポンプより吐出する作動油を充填し、この充填した作動油を増圧して吐出する増圧器を備え、増圧器はシリンダの内部に軸方向へ摺動自在にピストンを嵌挿し、ピストンの一端にはシリンダの一端を液密に貫通して外部に突出するピストンロッドを有し、シリンダの内部には、ピストンのピストンロッドを突出する一端と対向する他端側に圧縮空気を導入する圧縮空気室を区画形成すると共に、ピストンの一端側にピストンロッド外周とシリンダ内周との間で作動油を充填する作動油室を区画形成し、圧縮空気室に導入する圧縮空気のピストンへの作用で作動油室の作動油を増圧して吐出するようピストンの作動油室側受圧面積を圧縮空気室側受圧面積より小さく設け、ピストンロッドは外部に突出する突出端面に有底の凹部を窪み形成し、凹部には油圧ポンプを回転駆動する電動機若しくは内部に作動油を貯蔵するタンクのいずれか一方を収容可能にしたことを特徴とする油圧装置がそれである。
【0006】
この場合、前記電動機と前記タンクとをフランジ部材を介在して縦方向に連結し、前記増圧器は前記ピストンロッドを上方に突出する縦方向に配置し、前記ピストンロッドの前記凹部に前記電動機若しくは前記タンクのいずれか一方を収容可能にするよう前記増圧器の上方に前記フランジ部材を配置し、前記フランジ部材に前記ピストンロッドの軸方向移動で前記ピストンロッドの突出端面が当接して前記ピストンロッドの移動を規制する止め部を有しても良い。また、前記タンクの内部に前記油圧ポンプを収装し、前記電動機と前記タンクとを前記電動機を下方にして縦方向に連結し、前記増圧器は前記ピストンロッドを上方に突出する縦方向に配置し、前記凹部に前記電動機を収容可能にしても良い。
【発明の効果】
【0007】
以上詳述したように、請求項1に記載の発明は、増圧器の外部に突出するピストンロッドの突出端面に窪み形成の有底の凹部に、油圧ポンプを回転駆動する電動機若しくは内部に作動油を貯蔵するタンクのいずれか一方を収容可能にしている。このため、増圧器の外部に突出するピストンロッドに、電動機若しくはタンクを収容可能にするための外部に開放する空間を確保することができるから、ピストンロッドの軸方向移動に影響されず電動機若しくはタンクのいずれか一方を増圧器のピストンロッドと重合して配置できて装置全体をコンパクトにすることができる。
【0008】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明の効果に加え、電動機とタンクとをフランジ部材を介在して縦方向に連結し、増圧器はピストンロッドを上方に突出する縦方向に配置し、ピストンロッドの凹部に電動機若しくはタンクのいずれか一方を収容可能にするよう増圧器の上方にフランジ部材を配置し、フランジ部材にピストンロッドの軸方向移動でピストンロッドの突出端面が当接してピストンロッドの移動を規制する止め部を有している。このため、増圧器の圧縮空気室に導入する圧縮空気のピストンへの作用で作動油室の作動油を増圧して吐出するピストン及びピストンロッドの軸方向移動で、ピストンロッドの突出端面がフランジ部材の止め部に当接することでピストンロッドを停止できるから、凹部に収容した電動機若しくはタンクが凹部の底面に衝突することなくできてピストンロッド及び電動機若しくはタンクの破損を良好に防止することができる。
【0009】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明の効果に加え、電動機とタンクとを電動機を下方にして縦方向に連結し、増圧器はピストンロッドを上方に突出する縦方向に配置し、凹部に電動機を収容可能にしている。このため、増圧器のピストンロッドが軸方向移動してもタンクが外部から遮蔽されることなくできるから、タンクを透過性の材料で形成することで、タンク内部に貯蔵した作動油量、作動油の汚れ、作動油中に混在する異物(コンタミネーション)の沈殿量等を外部から作業者が容易に視認でき、異常を容易に発見することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づき説明する。
図1および図2において、1は内部に作動油を貯蔵するタンクで、フランジ部材2の上面に、透過性の樹脂材料より形成の筒状部材3を載置固定し、筒状部材3の上部開口をボルト4により着脱自在にした円板状の上板5で閉塞している。6は油圧ポンプ7を回転駆動する電動機で、フランジ部材2の下面に駆動軸6Aを上方にして縦方向に取付け、駆動軸6Aをフランジ部材2の上下面の間を貫設した貫通孔8へ収装している。油圧ポンプ7は、タンク1内部の貯蔵作動油中に浸漬し、フランジ部材2の上面に回転軸7Aを下方にして取付け、回転軸7Aを貫通孔8へ収装して電動機6の駆動軸6Aと結合し、電動機6による回転駆動でタンク1の貯蔵作動油を吸入管9より吸入して吐出する。10は油圧ポンプ7より吐出する作動油が流れる吐出流路で、フランジ部材2に穿設している。11は油圧ポンプ7から吐出する作動油の逆方向流れを阻止する逆止め弁で、吐出流路10に配設してフランジ部材2の内部に設けている。12はアクチュエータとしての油圧シリンダ13A、13B,13Cからタンク1内部に還流する作動油が流れる戻り流路で、フランジ部材2に穿設している。13はタンク1の貯蔵作動油中に浸漬した戻り管で、フランジ部材2の上面に立設し、戻り流路12に接続している。14はポンプ7から吐出する作動油の圧力の上限を設定する安全弁で、後術詳記のマニホールド配置部材30に設けている。
【0011】
15は油圧ポンプ7より吐出する作動油を充填し、この充填した作動油を増圧して吐出する増圧器で、縦方向に配置したシリンダチューブ19の下端に下蓋部材20を固着すると共にシリンダチューブ19の上端に流路形成部材21を介して上蓋部材22を固着してシリンダ23を構成し、シリンダ23の内部に上下の軸方向へ摺動自在にピストン24を嵌挿し、ピストン24の一端にピストンロッド16を一体形成し、ピストンロッド16が上蓋部材22を液密に貫通して上方に突出する縦方向に配置している。増圧器15の上方には、電動機6を下面に取り付けたフランジ部材2を配置し、フランジ部材2と増圧器15とを中空円筒状の筒部材17を介し4本のタイロッド18で結合している。増圧器15のピストンロッド16及びピストン24は中空円筒状で、シリンダ23の内部に位置する軸方向の一端側を閉塞部材24Aで閉塞することで、ピストンロッド16の外部に突出する突出端面に有底の凹部16Aを窪み形成し、凹部16Aは電動機6を収容可能な大きさに設けている。フランジ部材2はピストンロッド16の上方向への移動でピストンロッド16の突出端面が当接してピストンロッド16の移動を規制する止め部2Aを下面に有している。増圧器15は、している。
【0012】
25は油圧ポンプ7から吐出する作動油を充填する作動油室で、ピストン24の一端側にピストンロッド16外周とシリンダチューブ19内周との間に区画形成し、流路形成部材21に穿設の流路26、上蓋部材22に穿設の流路27、フランジ部材2と上蓋部材22との間を接続する接続部材28に穿設の流路29を介して吐出流路10に接続している。さらに、作動油室25は、流路26より流路形成部材21の側面に結合したマニホールド配置部材30に穿設の流路31、マニホールド配置部材30に立設したマニホールド32に穿設の流路33に接続し、流路33には複数の電磁切換弁34A、34B、34C、34D、34E、34Fを並列的に分岐接続している。電磁切換弁34A〜34Fはマニホールド32に取り付け、油圧シリンダ13A、13B、13C・・・に配管で接続し、通電非通電操作により流路33から油圧シリンダ13A、13B、13C・・・に供給する作動油の流れ方向を切換制御する。
【0013】
35は圧縮空気を導入する圧縮空気室で、ピストン24のピストンロッド16を突出する一端と対向する他端側に、シリンダチューブ19と下蓋部材20とピストン24とで区画形成し、圧縮空気源Aに接続している。そして、増圧器15は、圧縮空気室35に導入する圧縮空気のピストン24への圧縮空気の作用で作動油室25の作動油を増圧して吐出するようピストン24の作動油室25側の受圧面積を圧縮空気室35側の受圧面積よりピストンロッド16の横断面積に相当する分小さく設けている。
【0014】
36A、36Bはピストンロッド16の上下方向位置を検知する第1及び第2検知手段で、近接形位置検知スイッチから成り、第1検知手段36Aはタイロッド18の上端位置へ着脱自在に取り付け、作動油室25に充填の作動油量が少量となる上方位置にピストンロッド16の突出端面が位置すると信号を発し、第2検知手段36Bは第1検知手段36Aと軸方向に間隙を有してタイロッド18の下端位置へ着脱自在に取り付け、作動油室25に充填の作動油量が十分量となる下方位置にピストンロッド16の突出端面が位置すると信号を発する。37は電磁操作の開閉弁で、吐出流路10に接続する流路31と戻り流路12との間を接続する接続流路38に配設し、通常は通電により接続流路38を遮断し、全体の電源をOFFした時や非常停止時等に非通電により接続流路38を連通する。
【0015】
次に、かかる構成の作動を説明する。
図2の状態で、各電磁切換弁34A〜34Fを非通電の中立位置にして流路33を遮断すると共に、開閉弁37を通電して接続流路38を遮断し、電動機6によって油圧ポンプ7を回転駆動すると、油圧ポンプ7は吸入流路9よりタンク1内部に貯蔵する作動油を吸入して吐出流路10に吐出し、この作動油は吐出流路10より流路28、27、26を流れて増圧器15の作動油室25に充填される。ピストン24は、作動油室25に充填の作動油の圧力に基づく作用力により圧縮空気室35に導入する圧縮空気の圧力に基づく作用力に抗して下方に移動し、ピストンロッド16が図2の左半分に示す下方位置まで移動すると、第2検知手段36Bが信号を発して電動機6を停止する。
【0016】
この状態で、例えば中立位置にある電磁切換弁34Aを通電して左位置に切換えると、増圧器15は、圧縮空気室35に導入する圧縮空気の圧力に基づく作用力でピストン24を上方に移動し、作動油室25に充填した作動油を圧縮空気室35と作動油室25との面積比に基づき増圧して流路26に吐出する。この流路26に吐出した作動油は、逆止め弁11で油圧ポンプ7側への流れを阻止され、流路31、33を流れて電磁切換弁34Aより油圧シリンダ13Aのキャップ側に供給され、油圧シリンダ13Aは図1の右方向に作動し、ヘッド側からの作動油は戻り流路12を流れてタンク1内部に還流する。
【0017】
油圧シリンダ13Aが図1の右方向に作動した状態で、電磁切換弁34Aを非通電にして中立位置に切換えると、油圧シリンダ13Aは図1の右方向で停止する。この状態で、電磁切換弁34Aを通電して右位置に切換えると、流路26、31、33を流れる作動油が電磁切換弁34Aにより油圧シリンダ13Aのヘッド側に供給され、油圧シリンダ13Aは図1の左方向に作動し、キャップ側からの作動油が戻り流路12を流れてタンク1内部に還流する。そして、油圧シリンダ13Aが図1の状態に復帰作動すると、電磁切換弁34Aを非通電にして中立位置に切換え、油圧シリンダ13Aを停止する。なお、油圧シリンダ13Aは前述の如き、単一で作動する他に、6個の電磁切換弁34A〜34Fの中で、任意の個数を同時に切換えることで、それに応じた油圧シリンダ13A〜13Cを同時に作動することもできる。
【0018】
油圧シリンダ13Aの作動で増圧器15の作動油室25に充填した作動油が消費され、作動油室25の作動油量が少量となりピストンロッド16が図2の右半分に示す上方位置まで移動すると、第1検知手段36Aが信号を発し、再び電動機6を回転して、油圧ポンプより吐出する作動油を作動油室25に充填する。そして、作動油室25に充填された作動油が十分量となり、ピストンロッド16が図2の左半分に示す下方位置まで移動すると、電動機6を停止する。
【0019】
かかる作動で、増圧器15の外部に突出するピストンロッド16の突出端面に窪み形成の有底の凹部16Aに、油圧ポンプ7を回転駆動する電動機6を収容可能にしているため、増圧器15の外部に突出するピストンロッド16に、電動機6を収容可能にするための外部に開放する空間を確保することができるから、ピストンロッド16の軸方向移動に影響されず電動機6を増圧器15のピストンロッド16と重合して配置できて装置全体をコンパクトにすることができる。
【0020】
また、電動機6とタンク1とをフランジ部材2を介在して縦方向に連結し、増圧器15はピストンロッド16を上方に突出する縦方向に配置し、ピストンロッド16の凹部16Aに電動機6を収容可能にするよう増圧器15の上方にフランジ部材2を配置し、フランジ部材2にピストンロッド16の軸方向移動でピストンロッド16の突出端面が当接してピストンロッド16の移動を規制する止め部2Aを有している。このため、増圧器15の圧縮空気室35に導入する圧縮空気のピストン24への作用で作動油室25の作動油を増圧して吐出するピストン24及びピストンロッド16の軸方向移動で、ピストンロッド16の突出端面がフランジ部材2の止め部2Aに当接することでピストンロッド16を停止できるから、凹部16Aに収容した電動機6が凹部16Aの底面に衝突することなくできてピストンロッド16及び電動機6の破損を良好に防止することができる。
【0021】
また、電動機6とタンク1とを電動機6を下方にして縦方向に連結し、増圧器15はピストンロッド16を上方に突出する縦方向に配置し、凹部16Aに電動機6を収容可能にしている。このため、電動機とタンクとをタンクを下方にして縦方向に連結し、凹部にタンクを収容する構成にしても、ピストンロッドの軸方向移動に影響されずタンクを増圧器のピストンロッドと重合して配置できて装置全体をコンパクトにできるが、この油圧装置に比し、増圧器15のピストンロッド16が軸方向移動してもタンク1が外部から遮蔽されることなくできるから、タンク1を透過性の材料で形成することで、タンク1内部に貯蔵した作動油量、作動油の汚れ、作動油中に混在する異物(コンタミネーション)の沈殿量等を外部から作業者が容易に視認でき、異常を容易に発見することができる。
【0022】
なお、一実施形態では、電動機6とタンク1とを電動機6を下方にして縦方向に連結し、凹部16Aに電動機6を収容したが、電動機とタンクとをタンクを下方にして縦方向に連結し、凹部に電動機を収容しても良い。また、マニホールド32に電磁切換弁34A〜34Fを直接取り付けたが、マニホールドに作動油を流量制御する流量制御弁や作動油を圧力制御する圧力制御弁を介在して電磁切換弁を取り付けても良いことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の一実施形態を示した油圧装置の縦断面図である。
【図2】一実施形態の油圧回路図である。
【符号の説明】
【0024】
1:タンク
6:電動機
7:油圧ポンプ
15:増圧器
16:ピストンロッド
16A:凹部
23:シリンダ
24:ピストン
25:作動油室
35:圧縮空気室

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に作動油を貯蔵するタンクと、油圧ポンプを回転駆動する電動機と、電動機により回転駆動されてタンクの貯蔵作動油を吸入して吐出する油圧ポンプと、油圧ポンプより吐出する作動油を充填し、この充填した作動油を増圧して吐出する増圧器を備え、増圧器はシリンダの内部に軸方向へ摺動自在にピストンを嵌挿し、ピストンの一端にはシリンダの一端を液密に貫通して外部に突出するピストンロッドを有し、シリンダの内部には、ピストンのピストンロッドを突出する一端と対向する他端側に圧縮空気を導入する圧縮空気室を区画形成すると共に、ピストンの一端側にピストンロッド外周とシリンダ内周との間で作動油を充填する作動油室を区画形成し、圧縮空気室に導入する圧縮空気のピストンへの作用で作動油室の作動油を増圧して吐出するようピストンの作動油室側受圧面積を圧縮空気室側受圧面積より小さく設け、ピストンロッドは外部に突出する突出端面に有底の凹部を窪み形成し、凹部には油圧ポンプを回転駆動する電動機若しくは内部に作動油を貯蔵するタンクのいずれか一方を収容可能にしたことを特徴とする油圧装置。
【請求項2】
前記電動機と前記タンクとをフランジ部材を介在して縦方向に連結し、前記増圧器は前記ピストンロッドを上方に突出する縦方向に配置し、前記ピストンロッドの前記凹部に前記電動機若しくは前記タンクのいずれか一方を収容可能にするよう前記増圧器の上方に前記フランジ部材を配置し、前記フランジ部材に前記ピストンロッドの軸方向移動で前記ピストンロッドの突出端面が当接して前記ピストンロッドの移動を規制する止め部を有したことを特徴とする請求項1に記載の油圧装置。
【請求項3】
前記タンクの内部に前記油圧ポンプを収装し、前記電動機と前記タンクとを前記電動機を下方にして縦方向に連結し、前記増圧器は前記ピストンロッドを上方に突出する縦方向に配置し、前記凹部に前記電動機を収容可能にしたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の油圧装置。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2007−321942(P2007−321942A)
【公開日】平成19年12月13日(2007.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−155660(P2006−155660)
【出願日】平成18年6月5日(2006.6.5)
【出願人】(000241267)豊興工業株式会社 (63)
【Fターム(参考)】