説明

流体圧シリンダ

【課題】ロッドとピストンとを、相互に一定範囲内で角度自由度を有しながら、クッションパイプを不要としてクッション機構を簡素化できる流体圧シリンダを提供する。
【解決手段】ピストン3とロッド2との連結に自由継手4を用い、このピストン3にクッション用の孔5を設けた。自由継手の種類は球軸受型だけでなく、球面型であっても良い。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、作動流体の流体圧を直線駆動力に変換する流体圧シリンダに関する。
【背景技術】
【0002】
油圧などを用いた流体圧シリンダは、簡易に直線駆動力を発生させるアクチュエータとして、多方面に用いられている。しかし、そのロッドが長い場合に、このロッドへの負荷によりロッドが撓んで、その結果、そのロッドの基端に設けられたピストンが偏心したり、傾いたりして、シリンダ本体の内壁に齧りを生じることがある。
【0003】
そのような問題を解決するために、ロッドとピストンとを、相互に一定範囲内での角度自由度を有しながら、シリンダ軸方向の動きは伝達する自由継手で連結した流体圧シリンダが提案されている。
【0004】
そのような流体圧シリンダの内、図5(a)は特許文献1に記載されたもの、図5(b)は特許文献2に記載されたものを示している。
【0005】
図5(a)の流体圧シリンダ30は、シリンダ本体21、ロッド22、ピストン23を備え、ピストン23の外周には作動流体のロッド側、ボトム側間の漏れを防止する流体シール23aが設置された、いわゆるピストン型シリンダである。
【0006】
このシリンダ30は、ロッド22とピストン23との間の自由継手として、ロッド22の基端に設けられた球面体24aと、ピストン23の内部に設けられ、この球面体24aに対応した球内面を備えた軸受体24bからなる球面型継手24を用いている点を特徴とし、これによりロッド22の撓みによるピストン23の偏心、傾きを防止して、ピストン23によるシリンダ本体21への齧りを防止している。
【0007】
しかしながら、この流体圧シリンダ30では、ピストン23の上端、下端に於けるクッションは設けられていなかった。
【0008】
図5(b)の流体圧シリンダ40は、シリンダ本体31、ロッド32、ピストン33を備え、作動流体のロッド側、ボトム側間の流通を許可しているラム型シリンダである。
【0009】
このシリンダ40は、ロッド32とピストン33との間の自由継手として、複数の球体34a、ロッド32の基端部32aに設けられ、球体34aに対応した凹面を備えた内側凹部34b、ピストン23の内側に設けられ、この球体34aに対応した凹溝34cからなる球軸受型継手34を用いている点を特徴とし、これによりロッド32の撓みによるピストン33の偏心、傾きを防止して、ピストン33によるシリンダ本体31への齧りを防止している。
【0010】
一方、この流体圧シリンダ40は、ロッド32の基端部32aの内側にはクッション用孔35、シリンダ本体31のボトム部31aにはクッション用突起36、これらクッション用孔35、クッション用突起36の嵌合部分にはクッションパイプ37が設けられ、いわゆるクッション機能を備えている。
【0011】
クッションパイプ37は、クッション用孔35内でスライド可能で、その内周とクッション用突起36の外周との隙間がクッション隙間として機能し、また、その外周とクッション用孔35の内周との通路隙間は、クッション隙間より大きく、ロッド32の撓みによる偏心、傾きを吸収する。
【0012】
ロッド32の収縮時には、クッションパイプ37の奥面がクッション用孔35に当接して、通路隙間が閉止され、作動流体はクッション隙間を通過することになるので、ロッド32がボトム部31aに当接する際の衝撃を和らげる。
【0013】
ロッド32の伸長時には、クッションパイプ37はクッション用孔35の開口側に位置し、作動流体は、クッション隙間、通路隙間の双方を通ることとなるので、良好にロッド32を伸長させることができる。
【0014】
このように、このクッションパイプ37には、偏心、傾きを吸収する調心機能と、収縮時のクッション機能と、伸長時にはその絞りを解除する機能とがあるが、この例のように、偏心、傾きを生じるロッド32の基端にクッションパイプ37を設置する場合には、他の二つの機能の必要のない場合でも、調心機能だけのためにクッションパイプ37を設置しなければならなかった。
【0015】
図6は、従来の流体圧シリンダの他例を示す縦断面図である。
【0016】
この流体圧シリンダ50は、シリンダ本体41、ロッド42、ピストン43を備え、ロッド側、ボトム側間の作動流体の流通を許可せず、ボトム側のみに作動流体が供給され、ピストン43で流体圧を受ける単動ピストン型シリンダである。
【0017】
ロッド42とピストン43とは嵌合部44a、44bで隙間なく嵌合しており、両者の離脱は止めリング44cで制止されている。また、ピストン43の外周には、オイルシール43aが外嵌されており、作動流体のロッド側、ボトム側間の流通を阻止している。
【0018】
また、このシリンダ50は、図5(b)のシリンダ40と同様のクッション機構48を備えており、この場合、ロッド42とピストン43とは剛性結合であるため、クッション機構48は、上記3つの機能を兼ねている。
【0019】
一方、この単動ピストン型である流体圧シリンダ50では、不可避的にボトム側からロッド側へ作動流体が滲出するので、これをボトム側へ戻すために、ピストン43の外部に流体溝47a、内部に流体通路47b、チェック弁47cを設置する必要があったが、この作動流体の戻し機構の簡素化も求められていた。
【特許文献1】実登第2576611号公報(図1)
【特許文献1】特開2005−76709号公報(図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0020】
本発明は、上記問題を改善しようとするもので、必要に応じてクッションパイプを不要としてクッション機構を簡素化でき、また、単動ピストン型の場合の作動流体の戻し機構の簡素化をも可能とする流体圧シリンダを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0021】
本発明の流体圧シリンダは、そのピストンとロッドとの連結に自由継手を用い、このピストンにクッション用の孔を設けたことを特徴とする。
【0022】
また、この自由継手に生じる隙間を作動流体戻し機構の流体通路として用いることを特徴とする。
【発明の効果】
【0023】
本発明の流体圧シリンダは、そのピストンとロッドとの連結に自由継手を用い、このピストンにクッション用の孔を設けたので、必要に応じてクッションパイプを不要としてクッション機構を簡素化できる。
【0024】
また、この自由継手に生じる隙間を作動流体戻し機構の流体通路として用いたので、その機構を簡素化できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下に、本発明の実施の形態(実施例)について、図面を用いて説明する。
【実施例1】
【0026】
図1は、本発明の流体圧シリンダの一例を示すもので、(a)はその要部縦断面図、(b)は(a)の自由継手部分の横断面図、(c)は(b)のAA断面図である。
【0027】
この流体圧シリンダ10は、一般に流体圧から得られる直線駆動力が必要とされる場合に用いられるが、上述したように、ロッドの撓み起因するピストンによるシリンダ本体の齧り防止に重点があるので、特にそのような問題の生じやすい、重荷重でストロークの長い場合に有効なものである。
【0028】
この流体圧シリンダ10は、筒状のシリンダ本体1、このシリンダ本体1内で直線スライドするロッド2、このロッド2の基端に設けられ、シリンダ本体1の内壁に当接しながらスライドするピストン3を備え、ロッド2とピストン3との連結に、自由継手としての球軸受型継手4を用いたことを特徴とする。
【0029】
また、この流体圧シリンダ10は、クッション用孔5、クッション用突起6からなるクッション機構を備え、このクッション用孔5をピストン3に設けたことを特徴とする。
【0030】
符合7は、供給される作動流体の通路である流体通路であり、符合8は、ロッド側からボトム側への作動流体の流通のみを許可するチェック弁である。
【0031】
ピストン3の外周には、オイルシール3bが外嵌されて、作動流体のロッド側、ボトム側間の流通を阻止しており、流体通路7によってボトム側のみに作動流体が供給される。したがって、このシリンダ10は、ピストン3で流体圧を受ける単動ピストン型シリンダである。
【0032】
ロッド2とピストン3の連結は、ロッド2側に設けられた嵌合孔2a、この嵌合孔2aに嵌まり込むようにピストン3側に設けられた嵌合突起3a、これら嵌合孔2a、嵌合突起3a間に設けられた自由継手である上記球軸受型継手4によって達成されている。
【0033】
嵌合孔2aの内周と嵌合突起3aの外周との間には、作動流体の流通を許可し、また、ロッド2とピストン3間の偏心、傾きがあっても、相互に当接しない程度の隙間7cがある。
【0034】
球軸受型継手4は、複数の球体4a、この球体4aに対応した凹面を備え、球体4aを円周上に分散して収容すべく嵌合突起3a側に設けられた複数の内側凹部4b、嵌合孔2a側に設けられ、この球体4aに対応した凹溝4cを備えている。
【0035】
要するに、この球軸受型継手4は、球体4aが転がり球軸受の球、内側凹部4bの部分が内輪、凹溝4cの部分が外輪に相当し、全体として転がり球軸受を構成し、この構成によって、内輪側であるピストン3と外輪側であるロッド2との間の一定角度範囲内での角度自由度を確保しながら、ロッド2とピストン3との間のシリンダ軸方向の駆動力を伝達するものである。
【0036】
クッション用突起6は、シリンダ10のボトム部10aに立設され、その内部は中空となって流体通路7aを形成している。
【0037】
クッション用突起6の外周とクッション用孔5の内周との隙間は、流体通路を構成し、主としてクッションに用いられるクッション隙間7dとなっている。
【0038】
流体通路7としては、上述の流体通路7a、隙間7c、クッション隙間7d以外に、ピストン3の嵌合突起3の内部が中空とされた流体通路7bがある。流体通路7aは作動流体の流入流出口に連結されている。
【0039】
チェック弁8は、ピストン3の流体通路7bの出口部分に収容されている。
【0040】
なお、この図1(a)は、ピストン3が最もボトム側に移動した状態となっており、ピストン3がボトム部10aに当接し、クッション機構のクッション用孔5は、クッション用突起6に完全に外嵌された状態を示している。
【0041】
さて、球軸受型継手4は、通常の転がり球軸受と異なり、その内輪、外輪となる内側凹部4b、凹溝4cが相互に嵌合している嵌合突起3a、嵌合孔2aに設けられ、その内部に収容されるべき球体4aを通常の転がり球軸受のように内輪または外輪の側方から挿入することができない。
【0042】
したがって、図1(b)に示すように、外輪に相当する凹溝4c部分に設けられた挿入孔2bから球体4aを挿入するようにしている。なお、ここで、凹溝4cは嵌合孔2aの内周全体に渡って形成されている点に留意されたい。
【0043】
つまり、ロッド2の嵌合孔2aにピストン3の嵌合突起3aを嵌め込み、挿入孔2bから球体4aを入れ、嵌合突起3aを回転させながら、順に、その内側凹部4bに一個ずつ球体4aが収容されるようにし、最後にこの挿入孔2bに栓2cを圧入する、という方法が用いられる。
【0044】
なお、凹溝4cは、この例のような曲面底溝であってもよいし、二点鎖線で示したように、角底の凹溝4c′であってもよく、球体を収容し円周方向に移動可能とするものであれば、その形状は限定されない。
【0045】
このような構成の流体圧シリンダ10においては、ロッド2とピストン3は上記のような構成、機能の球軸受型継手4で連結されているので、ロッド2が撓んでも、ピストン3はその影響を受けることなく、ピストン3がシリンダ本体1の内壁を齧るようなことがない。
【0046】
加えて、このようなロッド2の撓みの影響を受けないピストン3に、クッション機構のクッション用孔5を設けたので、このクッション用孔5もボトム部10aに立設されたクッション用突起6に対して偏心したり、傾いたりすることがなく、調心を目的としては、この両者間に従来例のようなクッションパイプを設ける必要がなくなり、クッション機構の簡素化を図ることができる。
【0047】
更に、このシリンダ10においては、球軸受型継手4において、その球体4a間の隙間を含む嵌合孔2a、嵌合突起3間の隙間7cが有り、更に、流体通路7b、チェック弁8、流体通路7aが連通しているので、ピストン3が最もロッド側に到達した際、ロッド側に滲み出して一定量蓄積された作動流体は、ロッド側からボトム側へ戻される。
【0048】
この際、球軸受型継手4において、自然に生じる隙間7cがあるので、図6の従来の流体圧シリンダ50のような作動流体の戻し機構の流体溝47aを別途加工して設ける必要がなくなり、作動流体の戻し機構の簡素化が図れ、また、コストダウンにもつながる。
【実施例2】
【0049】
図2は、本発明の流体圧シリンダの他例を示す要部縦断面図である。これより、既に説明した部分と同じ部分については、同じ符号を付して重複説明を省略する。
【0050】
この流体圧シリンダ10Aは、図1の流体圧シリンダ10に比べ、作動流体の戻し機構をシリンダ10の外に設けた点が異なり、従って、流体圧シリンダ10に有った流体通路7b、チェック弁8がここでは不要とされ、ピストン3Aには設けられていない。
【0051】
一方、球軸受型継手4における隙間7cは、球軸受型継手4の構成要素として必要なものであるので、残存している。つまり、これにより、作動流体の戻し機構をシリンダ内部に設ける場合でも、そのために、従来例のような、作動流体の戻し機構の流体溝47aを設ける必要がない、ということが解る。
【0052】
この流体圧シリンダ10Aは、上記の点を除けば、図1の流体圧シリンダ10と同じ構成なので、この点を除いて、流体圧シリンダ10と同一の作用効果を発揮する。
【実施例3】
【0053】
図3は、本発明の流体圧シリンダの他例を示すもので、(a)はその要部縦断面図、(b)はその球面内輪、球面外輪の断面図、(c)は(b)の側面図である。
【0054】
この流体圧シリンダ10Bは、図2の流体圧シリンダ10Aに比べ、作動流体の戻し機構をシリンダ10の外に設けた点は共通し、ピストン3Bには、流体通路7b、チェック弁8は設けられていない。
【0055】
一方、ロッド2Aとピストン3Bとの連結は、同様に自由継手であるが、いわゆる球面型継手4Aが用いられている点が異なっている。
【0056】
この球面型継手4Aを設けるために、ロッド2Aとピストン3Bとの嵌合部分もそれに対応した嵌合孔2d、嵌合突起3cとなっている。
【0057】
球面型継手4Aは、嵌合突起3cに外嵌された球面内輪4d、この球面内輪4dが嵌合突起3cから脱落するのを防止する止めリング4f、嵌合孔2dに内嵌された球面外輪4e、この球面外輪4eが嵌合孔2dから脱落するのを防止する止めリング4gを備えている。
【0058】
このような球面内輪4d、球面外輪4eを組み合わせた球面型継手4Aは、図1の球軸受型継手4と同様に、内輪側のピストン3Bと外輪側であるロッド2Aとの間の一定角度範囲内での角度自由度を確保しながら、ロッド2Aとピストン3Bとの間のシリンダ軸方向の駆動力を伝達するものである。
【0059】
よって、この流体圧シリンダ10Bは、この点では、図1の球軸受型継手4を備えた流体圧シリンダ10と同様の作用効果を発揮する。
【0060】
一方、この球面型継手4Aを構成する球面の内輪、外輪は、少なくともどちらか一方を分割しないと球面部分を嵌合させることができず、この場合、図3(a)、(b)に示すように、球面外輪4eが分割されている。
【0061】
従って、分割された球面外輪4eの分割面間に分割隙間7eが生じており、この分割隙間7eは、図4(b)の流体圧シリンダ10Dについて後述するように、作動流体戻し機構のための流体通路として機能するものである。
【0062】
なお、上述したように、このような分割は、球面内輪側としてもよく、双方共分割するようにしてもよく、その場合にも、上記と同様の効果を発揮する。
【0063】
また、球面継手を嵌め合わせる場合に、球面外輪を分割するのではなく、その円周の一か所に切れ目を入れ、弾性限度内でその切れ目を広げて、球面内輪を嵌め込む方法もあるが、その場合には、その切れ目が流体通路として機能する。
【実施例4】
【0064】
図4は、本発明の流体圧シリンダの他例を示す要部縦断面図である。
【0065】
図4(a)の流体圧シリンダ10Cは、図2の流体圧シリンダ10Aに比べ、クッション機構にクッションパイプ9を備えている点が異なっている。
【0066】
このクッション機構は、クッション用孔5Aがクッションパイプ9をスライド可能に収容する形状となり、そのクッションパイプ9の抜け出しを防止するために、クッション用孔5Aの開口側に止めリング5aを備えている。
【0067】
このクッションパイプ9の内周と、クッション用突起6の外周との間の隙間は、クッションに用いられるクッション隙間7fとなっている。クッションパイプ9の外周とクッション用孔5Aの内周との間の通路隙間7eは、クッション隙間7fより大きい。
【0068】
こうして、この流体圧シリンダ10Cのクッションパイプ9を備えたクッション機構は、図6の従来例の流体圧シリンダ50のクッションパイプを備えたクッション機構48と同じ三つの機能を発揮し得るが、通路隙間7eは調心機能を発揮する必要がないので、この通路隙間7eの設計にあたっては、それだけ設計の自由度が高くなる。
【0069】
一方、このクッション機構以外の部分については、この流体圧シリンダ10Cは、図2の流体圧シリンダ10Aと同じ構成であり、同様の効果を発揮する。
【0070】
図4(b)の流体圧シリンダ10Dは、図4(a)の流体圧シリンダ10Cに比べ、クッション機構にクッションパイプ9を備えている点は共通している。
【0071】
一方、この流体圧シリンダ10Dは、図3(a)の流体圧シリンダ10Bに比べ、ロッド2Aとピストン3Dとの連結は、自由継手としての球面型継手4Aが用いられている点で共通し、また、図1(a)の流体圧シリンダ10に比べ、作動流体戻し機構を備えている点で共通している。
【0072】
したがって、この流体圧シリンダ10Dはそれぞれ共通している点で、それぞれの流体圧シリンダ10C、10B、10と同じ作用効果を発揮する。
【0073】
一方、本発明の流体圧シリンダでは、このような組み合わせも可能であり、この流体圧シリンダ10Dは、これらの組み合わせの効果を相乗的にも発揮する。
【0074】
また、本発明の流体圧シリンダは、上記の実施例に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲、実施例の範囲で、種々の変形例、組み合わせが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0075】
本発明の流体圧シリンダは、クッション機構の簡素化、また、単動ピストン型の場合の作動流体の戻し機構の簡素化が要請されるあらゆる産業分野に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0076】
【図1】本発明の流体圧シリンダの一例を示すもので、(a)はその要部縦断面図、(b)は(a)の自由継手部分の横断面図、(c)は(b)のAA断面図
【図2】本発明の流体圧シリンダの他例を示す要部縦断面図
【図3】本発明の流体圧シリンダの他例を示すもので、(a)はその要部縦断面図、(b)はその球面内輪、球面外輪の断面図、(c)は(b)の側面図
【図4】本発明の流体シリンダの他例を示す要部縦断面図
【図5】従来の流体圧シリンダを例示する断面図
【図6】従来の流体圧シリンダの他例を示す要部縦断面図
【符号の説明】
【0077】
1 シリンダ本体
2〜2A ロッド
3〜3D ピストン
4 球軸受型継手(自由継手)
4A 球面型継手(自由継手)
4a 球体
4d 球面内輪
4e 球面外輪
5、5A クッション用孔
6 クッション用突起
7 流体通路
7c 流体通路
7e 流体通路
10〜10D 流体圧シリンダ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体圧シリンダであって、そのピストンとロッドとの連結に自由継手を用い、このピストンにクッション用の孔を設けたことを特徴とする流体圧シリンダ。
【請求項2】
前記自由継手は、球軸受型継手であることを特徴とする請求項1記載の流体圧シリンダ。
【請求項3】
前記流体圧シリンダが単動ピストン型であって、前記球軸受型継手の球体間の隙間を、該流体圧シリンダのロッド側からボトム側への流体通路として用いることを特徴とする請求項2記載の流体圧シリンダ。
【請求項4】
前記自由継手は、球面型継手であることを特徴とする請求項1記載の流体圧シリンダ。
【請求項5】
前記流体圧シリンダが単動ピストン型であって、前記球面型継手を構成する球面内輪あるいは球面外輪のいずれかを、あるいは双方を分割し、その分割隙間を該流体圧シリンダのロッド側からボトム側への流体通路として用いることを特徴とする請求項4記載の流体圧シリンダ。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2007−85368(P2007−85368A)
【公開日】平成19年4月5日(2007.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−271474(P2005−271474)
【出願日】平成17年9月20日(2005.9.20)
【出願人】(000000929)カヤバ工業株式会社 (2,151)
【Fターム(参考)】