説明

流路切替スイッチおよびポジショナ

【課題】フィルタの交換を簡単に行えるようにする。
【解決手段】ハウジング8の肉厚内に形成されたスイッチ収容部9内に進退操作可能に収容される動作モード切替スイッチ100の弁体100aの先端部に、ハウジング8の外部からの供給空気の流入口100a1と流出口100a2と連通路100a3とを形成し、連通路100a3内の流入口100a1側に固定絞り18を設け、固定絞り18の供給空気の流入側にフィルタ10を着脱可能に設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、弁体を弁座に着座させた状態と弁座から離間させた状態とで空気の流出経路を切り替える流路切替スイッチおよびこの流路切替スイッチを用いたポジショナに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、空気作動型の調節弁を開閉制御するために、ポジショナが広く使用されている。この種のポジショナは、入力信号(変位信号)を電空変換器によってフラッパの揺動変位に変換し、これをノズル・フラッパ機構によって空気圧信号(ノズル背圧)に変換して増幅した後、調節弁の駆動装置に駆動圧力として供給し、調節弁を駆動制御するように構成されている。
【0003】
図16はこのようなポジショナの従来例を示すブロック図である(例えば、特許文献1,2参照)。同図において、1は調節弁、2はポジショナである。ポジショナ2は、上位のコントローラ3から電気信号で送られてくる入力信号を空気圧信号(ノズル背圧)PNに変換する電気/空気変換部(電空変換器)4、ノズル背圧PNを増幅して空気圧信号POとして調節弁1の駆動装置6に出力するパイロットリレー5、調節弁1の動作モードをオート(自動)とマニュアル(手動)に切り替える流路切替スイッチ(動作モード切替スイッチ)7等を備えている。なお、図16中、PSは空気供給源、28は減圧弁である。
【0004】
図17は流路切替スイッチ7の断面図である。この流路切替スイッチ7は、電空変換器4等を収納するハウジング(筐体)8の肉厚内に形成されたスイッチ収容部9内にOリングO1を介してねじ込まれる弁体7aを備えている。この弁体7aには、その先端にテーパ状の着座面11が形成されている。
【0005】
また、ハウジング8の内部には、空気通路16を形成する3つの通路、すなわち空気供給通路12、ノズル通路14および背圧通路15が形成されている。空気供給通路12は、一端がパイロットリレー5を介して空気供給源PSに接続され、他端がスイッチ収容部9に連通している。ノズル通路14は、一端がノズルフラッパ機構のノズル13に接続され、他端がスイッチ収容部9に連通している。背圧通路15は、一端がパイロットリレー5の背圧室に接続され、他端が空気供給通路12に連通している。スイッチ収容部9と空気供給通路12との接続部には、着座部(弁座)17が弁体7aの着座面11に対応して設けられている。なお、18は流量を制限する固定絞りである。
【0006】
〔オートモード〕
このような流路切替スイッチ7を備えたポジショナ2において、調節弁1を自動制御する際には、流路切替スイッチ7をオートモードに切り替える。図17は流路切替スイッチ7をオートモードに切り替えた状態を示している。この場合、弁体7aは着座面11と着座部17が離間した弁開状態に保持され、ノズル通路14と背圧通路15とが共に空気供給通路12に連通した状態とされる。
【0007】
したがって、空気供給源PSからの供給空気圧PSUPは、ノズル通路14を通ってノズル13に供給され、そのノズル背圧PNが背圧通路15を通ってパイロットリレー5の背圧室に供給され、このノズル背圧PNをパイロットリレー5によって増幅し、空気圧信号PO として出力することによって、調節弁1が自動制御される。
【0008】
〔マニュアルモード〕
一方、メンテナンスや零調整等のために調節弁1をマニュアルモードに切り替える場合は、弁体7aを回転させることによって図示左方向へ移動(前進)させ、弁体7aの着座面11を着座部17に当接させて弁閉状態とする(図18)。これにより、ノズル通路14と空気供給通路12との連通が遮断され、背圧通路15と空気供給通路12のみが連通状態となり、減圧弁28を操作して供給空気圧PSUPを変更することによって、調節弁1の開度を手動で調節することが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開平9−79417号公報
【特許文献2】実開昭63−30603号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、上述したポジショナにおいて、空気供給源PSからの供給空気圧PSUPは、ノズル通路14を通ってノズル13に供給されるが、空気供給源PSから送られてくる供給空気にはゴミや油分などが混入する場合が多く、これを放置すると、これらがノズル13の吹出口やノズル13の吹出口に対向するフラッパ面に付着して、ノズル13とフラッパの隙間を変動させ、調節弁1の正確な開度制御を妨げることになる。また、空気供給源PSから送られてくる供給空気に混入するゴミや油分などが背圧通路15を通ってパイロットリレー5の背圧室に入り、調節弁1の正確な開度制御を妨げることになる。
【0011】
そこで、その対策として、ゴミや油分などの異物を吸着除去するためのフィルタをノズル通路14や背圧通路15の途中に設置することが行われてきたが、このノズル通路14や背圧通路15の途中に設置されたフィルタを交換するためには、防爆構造のハウジング8の内部を専用の工具を用いて開かなければならず、また、新しいフィルタに交換後、ハウジング8の内部を専用の工具を用いて閉じなければならず、フィルタの交換の作業が煩わしいという問題があった。
【0012】
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、ノズル通路や背圧通路へのゴミや油分などの異物を除去するフィルタの交換を簡単に行うことが可能な流路切替スイッチおよびポジショナを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
このような目的を達成するために本発明は、筐体の肉厚内に形成されたスイッチ収容部に筐体の外部から進退操作可能に収容される弁体を備え、この弁体を弁座に着座させた状態と弁座から離間させた状態とで空気の流出経路を切り替える流路切替スイッチにおいて、筐体の外部からの供給空気の流入口と、筐体の外部からの供給空気の流出口と、この流入口と流出口とを連通する連通路とを弁体に設け、連通路を通過する供給空気に混入する異物を除去するフィルタを弁体に装着したものである。
【0014】
この発明によれば、流路切替スイッチの弁体に装着されたフィルタによって、筐体の外部からの供給空気に混入するゴミや油分などの異物が除去される。また、このフィルタを交換する際には、筐体の外部から流路切替スイッチの弁体を取り外すのみでよく、専用の工具を用いて筐体の内部を開いたり、閉じたりする必要がない。
【0015】
本発明の流路切替スイッチをポジショナで使用する場合、電空変換器を少なくとも収容する筐体のパイロットリレーへの空気圧信号を導く通路中に形成されたスイッチ収容部に、筐体の外部から進退操作可能に流路切替スイッチの弁体を収容する。これにより、スイッチ収容部に収容された流路切替スイッチの弁体に装着されたフィルタによって、筐体の外部からの供給空気に混入するゴミや油分などが除去され、電空変換器のノズルやパイロットリレーへゴミや油分などの異物が運ばれるのを阻止することができる。また、電空変換器のノズルに接続されるノズル通路中やパイロットリレーの背圧室に接続される背圧通路中にフィルタを設ける必要がなくなり、筐体の外部から流路切替スイッチの弁体を取り外すのみで、フィルタを簡単に交換することが可能となる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、筐体の肉厚内に形成されたスイッチ収容部に筐体の外部から進退操作可能に収容される弁体を備え、この弁体を弁座に着座させた状態と弁座から離間させた状態とで空気の流出経路を切り替える流路切替スイッチにおいて、筐体の外部からの供給空気の流入口と、筐体の外部からの供給空気の流出口と、この流入口と流出口とを連通する連通路とを弁体に設け、連通路を通過する供給空気に混入する異物を除去するフィルタを弁体に装着したので、筐体の外部から流路切替スイッチの弁体を取り外すのみでフィルタを交換することが可能となり、専用の工具を用いて筐体の内部を開いたり、閉じたりすることなく、フィルタの交換を簡単に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明に係る流路切替スイッチの一実施の形態(実施の形態1)を示す断面図(オートモードとした状態を示す図)である。
【図2】この実施の形態1の流路切替スイッチをマニュアルモードとした状態を示す図である。
【図3】本発明に係る流路切替スイッチの他の実施の形態の第1例(実施の形態2)を示す断面図(オートモードとした状態を示す図)である。
【図4】この実施の形態2の流路切替スイッチにおける弁体の後端部のねじ部に形成された段部を示す図である。
【図5】この実施の形態2の流路切替スイッチをマニュアルモードとした状態を示す図である。
【図6】この実施の形態2の流路切替スイッチを緊急排気モードとした状態を示す図である。
【図7】本発明に係る流路切替スイッチの他の実施の形態の第2例(実施の形態3)を示す断面図である。
【図8】この実施の形態3の流路切替スイッチを用いたポジショナの構成を示す断面図である。
【図9】この実施の形態3の流路切替スイッチをオートモードとした状態を示す図である。
【図10】この実施の形態3の流路切替スイッチをマニュアルモードとした状態を示す図である。
【図11】この実施の形態3の流路切替スイッチをフェイルモードとした状態を示す図である。
【図12】この実施の形態3の流路切替スイッチをホールドモードとした状態を示す図である。
【図13】本発明に係る流路切替スイッチの他の実施の形態の第3例(実施の形態4)を示す断面図(オートモードとした状態を示す図)である。
【図14】この実施の形態4の流路切替スイッチをマニュアルモードとした状態を示す図である。
【図15】この実施の形態4の流路切替スイッチをパイロットリレーのケースに設けた例を示す図である。
【図16】従来のポジショナを示すブロック図である。
【図17】従来の流路切替スイッチの断面図(オートモードとした状態を示す図)である。
【図18】従来の流路切替スイッチの断面図(マニュアルモードとした状態を示す図)である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明を図面に基づいて詳細に説明する。
〔実施の形態1〕
図1はこの発明に係る流路切替スイッチの一実施の形態(実施の形態1)を示す断面図である。同図において、図17と同一符号は図17を参照して説明した構成要素と同一或いは同等構成要素を示し、その説明は省略する。
【0019】
この実施の形態1の流路切替スイッチ100は、ハウジング(筐体)8の肉厚内に形成されたスイッチ収容部9内にOリングO1およびO2を介してねじ込まれる弁体100aを備えている。この弁体100aには、そのくびれ部にテーパ状の着座面11が形成されている。
【0020】
また、弁体100aの先端部に、ハウジング8の外部からの供給空気の流入口100a1と流出口100a2とこの流入口100a1と流出口100a2とを連通する連通路100a3とが形成されており、流入口100a1は空気供給通路12に連通する開口として弁体100aの先端に形成され、流出口100a2はノズル通路14および背圧通路15に連通する開口として弁体100aの先端部の外周面に形成されている。
【0021】
また、弁体100aの先端部に、連通路100a3内の流入口100a1側に固定絞り18が嵌着されており、この固定絞り18の供給空気の流入側にその供給空気に含まれるゴミや油分などの異物を吸着除去するフィルタ10が着脱可能に設けられている。なお、この例では、フィルタ10を流入口100a1内に嵌め込んでいるが、流入口100a1に被せるように設けてもよい。
【0022】
〔オートモード〕
この流路切替スイッチ100を備えたポジショナ2(図16)において、調節弁1を自動制御する際には、流路切替スイッチ100をオートモードに切り替える。図1は流路切替スイッチ100をオートモードに切り替えた状態を示している。この場合、弁体100aは着座面11と着座部17が離間した弁開状態に保持され、ノズル通路14と背圧通路15とが共に弁体100aの先端部に形成された流出口100a2を介して空気供給路12に連通した状態とされる。
【0023】
したがって、空気供給源PSからの供給空気圧PSUPは、弁体100aの先端部の流入口100a1からフィルタ10,固定絞り18,連通路100a3,流出口100a2,ノズル通路14を通ってノズル13に供給され、そのノズル背圧PNが背圧通路15を通ってパイロットリレー5の背圧室に供給され、このノズル背圧PNをパイロットリレー5によって増幅し、空気圧信号PO として出力することによって、調節弁1が自動制御される。
【0024】
〔マニュアルモード〕
一方、メンテナンスや零調整等のために調節弁1をマニュアルモードに切り替える場合は、弁体100aを回転させることによって図示左方向へ移動(前進)させ、着座面11を着座部17に当接させて弁閉状態とする(図2)。これにより、ノズル通路14と空気供給通路12との連通が遮断され、背圧通路15と空気供給通路12のみが連通状態となり、減圧弁28を操作して供給空気圧PSUPを変更することによって、調節弁1の開度を手動で調節することが可能となる。
【0025】
この流路切替スイッチ100では、弁体100aの先端部に装着されたフィルタ10によって、空気供給源PSからの供給空気に混入するゴミや油分などの異物が吸着除去され、電空変換器4のノズル13やパイロットリレー5へゴミや油分などが運ばれるのが阻止される。したがって、電空変換器4のノズル13に接続されるノズル通路14中やパイロットリレー5の背圧室に接続される背圧通路15中にフィルタを設ける必要がなくなる。また、フィルタ10を交換する際には、ハウジング8の外部から弁体100aを取り外すのみでよく、専用の工具を用いてハウジング8の内部を開いたり、閉じたりする必要がなく、フィルタ10の交換を簡単に行うことができる。また、固定絞り18を弁体100aの先端部に取り付けているので、弁体100aをスイッチ収納部9から取り出すと、固定絞り18の掃除、交換等のメンテナンスを容易に行うこともできる。
【0026】
〔実施の形態2〕
図3はこの発明に係る流路切替スイッチの他の実施の形態の第1例(実施の形態2)を示す断面図である。この実施の形態2の流路切替スイッチ101は、ハウジング(筐体)8の肉厚内に形成されたスイッチ収容部9内にOリングO1およびO2を介してねじ込まれる弁体101aを備え、弁体101aのくびれ部にテーパ状の着座面11が形成されており、弁体101aの後端部のねじ部101bに、図4に示す如く、平面カットされた段部101cが形成されている。なお、図3において、弁体101aについては、その断面ではなく、外観を示している。
【0027】
また、弁体101aの先端部に、ハウジング8の外部からの供給空気の流入口101a1と流出口101a2とこの流入口101a1と流出口101a2とを連通する連通路101a3とが形成されており、流入口101a1は空気供給通路12に連通する開口として弁体101aの先端に形成され、流出口101a2はノズル通路14および背圧通路15に連通する開口として弁体101aの先端部の外周面に形成されている。
【0028】
また、弁体101aの先端部には、流入口101a1に嵌め込んで固定絞り18が設けられており、この固定絞り18の供給空気の流入側にその供給空気に含まれるゴミや油分などの異物を吸着除去するフィルタ10が着脱可能に設けられている。なお、この例では、固定絞り18を流入口101a1に途中まで嵌め込んでその先端を露出させているが、実施の形態1と同様に連通路101a3内に固定絞り18の全体を位置させるようにしてもよい。
【0029】
〔オートモード〕
この流路切替スイッチ101を備えたポジショナ2(図16)において、調節弁1を自動制御する際には、流路切替スイッチ101をオートモードに切り替える。図3は流路切替スイッチ101をオートモードに切り替えた状態を示している。この場合、弁体101aは着座面11と着座部17が離間した弁開状態に保持され、ノズル通路14と背圧通路15とが共に弁体101aの先端部に形成された流出口101a2を介して空気供給路12に連通した状態とされる。
【0030】
したがって、空気供給源PSからの供給空気圧PSUPは、弁体101aの先端部の流入口101a1からフィルタ10,固定絞り18,連通路101a3,流出口101a2,ノズル通路14を通ってノズル13に供給され、そのノズル背圧PNが背圧通路15を通ってパイロットリレー5の背圧室に供給され、このノズル背圧PNをパイロットリレー5によって増幅し、空気圧信号PO として出力することによって、調節弁1が自動制御される。
【0031】
〔マニュアルモード〕
一方、メンテナンスや零調整等のために調節弁1をマニュアルモードに切り替える場合は、弁体101aを回転させることによって図示左方向へ移動(前進)させ、着座面11を着座部17に当接させて弁閉状態とする(図5)。これにより、ノズル通路14と空気供給通路12との連通が遮断され、背圧通路15と空気供給通路12のみが連通状態となり、減圧弁28を操作して供給空気圧PSUPを変更することによって、調節弁1の開度を手動で調節することが可能となる。
【0032】
〔緊急排気モード〕
異常時など緊急排気を行いた場合には、図6に示す如く、弁体101aを回転させることによって右方向へ移動(後退)させ、弁体101aの後端部のねじ部101bに形成されている段部101cをネジ溝からはみ出すようにする。これにより、背圧通路15への供給空気が逆流し、段部101cとハウジング8との隙間から排出されるものとなる。
【0033】
この流路切替スイッチ101では、弁体101aの先端部に装着されたフィルタ10によって、空気供給源PSからの供給空気に混入するゴミや油分などの異物が吸着除去され、電空変換器4のノズル13やパイロットリレー5へゴミや油分などが運ばれるのが阻止される。また、フィルタ10を交換する際には、ハウジング8の外部から弁体101aを取り外すのみでよく、専用の工具を用いてハウジング8の内部を開いたり、閉じたりする必要がなく、フィルタ10の交換を簡単に行うことができる。また、固定絞り18を弁体101aの先端部に取り付けているので、弁体101aをスイッチ収納部9から取り出すと、固定絞り18の掃除、交換等のメンテナンスを容易に行うこともできる。
【0034】
〔実施の形態3〕
図7はこの発明に係る流路切替スイッチの他の実施の形態の第2例(実施の形態3)を示す断面図である。図8はこの実施の形態3の流路切替スイッチ102を用いたポジショナの実施の形態を示す断面図である。
【0035】
図8において、ポジショナ2は、耐圧防爆構造からなるハウジング8を備えている。ハウジング8の内部には、電気入力信号IO を空気圧信号(ノズル背圧PN)に変換する電空変換器4、調節弁1の実作動量をフィードバックするフィードバック機構21、制御部22等が収納され、外部には電空変換器4による空気圧信号を増幅して調節弁1の駆動装置6に出力空気圧PO として出力するパイロットリレー5が配設され、さらに肉厚内には調節弁1の動作モードを後述する4つのモード(オートモード、マニュアルモード、フェイルモード、ホールドモード)に切り替える流路切替スイッチ102等が組み込まれている。フィードバック機構21のレバー21aは、ハウジング8の外部に揺動自在に突出し、調節弁1の弁軸32に連結されている。
【0036】
電空変換器4は、ヨーク23、励磁コイル24等からなるマグネットユニット25と、ノズル13およびフラッパ26等からなるノズルフラッパ機構27とで構成されている。ノズル13は、空気供給通路12を介して空気供給源PSに接続されており、一定の供給空気圧Psup (通常1.4Kgf/cm2 )が供給される。この空気供給通路12の途中にはパイロットリレー5、流路切替スイッチ102、減圧弁28、供給空気用圧力計29等が設けられている。
【0037】
電気入力信号I0 (例えば4〜20mA)によって励磁コイル23を励磁しフラッパ26をその支点部31を中心として揺動させると、ノズル13とフラッパ26の間隙(ノズルギャップ)が変化し、ノズル13の背圧PNを変化させる。このノズル背圧PNは、パイロットリレー5によって増幅され、出力空気圧PO として駆動装置6に出力されると、駆動装置6が駆動して弁軸32を上下方向に変位させ、これによって調節弁1の弁開度が自動的に調節される。また、弁軸32の動きは、フィードバック機構21が受けて電空変換器4にフィードバックすることにより、フラッパ26の動きを安定化させる。
【0038】
パイロットリレー5は、内部が2つの隔壁35,36と2枚のダイヤフラム37,38によって5つの室、すなわち空気供給室39、出力室40、大気開放室41、バイアス室42および背圧室43に仕切られたケース44と、ポペット弁45およびピストン弁46等で構成されている。空気供給室39は、空気供給通路12を介して空気供給源に接続されるとともに、ノズル13に接続されている。
【0039】
出力室40は、隔壁35に設けられた連通孔48によって空気供給室39と連通するとともに、ピストン弁46内に設けられた排気通路50により大気開放室41に連通可能とされ、また配管51によって駆動装置6に接続されている。大気開放室41は、ベント孔52を介してケース44の外部と連通している。バイアス室42には供給空気圧PSUPが通路53を介して供給され、背圧室43にはノズル背圧PNが背圧通路15を介して供給される。
【0040】
ポペット弁45は、連通孔48を進退自在に貫通し、連通孔48とピストン弁46の排気通路50を開閉制御するもので、図示しないばねによって閉方向、すなわち連通孔48および排気通路50を閉鎖する方向に付勢されている。ピストン弁46は、2つのダイヤフラム37,38によって保持され、下端部が隔壁36に設けられた貫通孔49にOリングを介して摺動自在に挿入されている。
【0041】
このようなパイロットリレー5において、入力増加に伴い出力が増加する正作動型として使用する場合、背圧通路15を通って背圧室43に流入するノズル背圧PNが増加すると、ダイヤフラム37が下方へ変位する。このため、ピストン弁46が下降し、これによりポペット弁45も下降する。この結果、ポペット弁45の下側弁体45aが隔壁35から離間して連通孔48を開き空気供給室39と出力室40を連通させる。このため、空気供給通路12から空気供給室39に供給される供給空気圧PSUPは連通孔48を通って出力室40に流入し、出力室40内の圧力を増大させる。そして、この出力室40内の圧力は、配管51を通り出力空気圧PO として駆動装置6へ供給される。
【0042】
一方、この状態からノズル背圧PNが減少すると、出力空気圧PO とバイアス室42内の圧力(バイアス圧)によってピストン弁46が上昇復帰し、ポペット弁45が図示しないばねの弾撥力によって上昇復帰する。この時、ポペット弁45の上側弁体45bがピストン弁46の下面から離間して排気通路50を開き、圧力室40と排気通路50を連通させる。このため、出力室40内の圧力は、排気通路50,大気開放室41,ベント孔52を経てケース44の外部へ排出される。
【0043】
流路切替スイッチ102(図7)は、ハウジング8内に形成されたスイッチ収納部9内にシール部材としての2個のOリング60a,60bを介して進退可能に組み込まれた第1のストップバルブ61と、この第1のストップバルブ61内にOリング60cを介して進退可能に組み込まれた第2のストップバルブ63とで構成されている。この構成において、第1のストップバルブ61が本発明で言う弁体に対応する。
【0044】
スイッチ収納部9は奥側に向かって小径化する異径孔とされることにより、孔径がd1 ,d2 ,d3 ,d4(d1 < d2 <d3 <d4 )の4つの孔部9a,9b,9c,9dを有している。最奥の孔部9aには、一端がパイロットリレー5の空気供給室39を介して空気供給源に接続される空気供給通路12の他端が接続されている。奥から二番目の孔部9bには、一端がノズル13に連通するノズル通路14の他端が連通している。奥から三番目の孔部9cには、一端がパイロットリレー5の背圧室43に連通する背圧通路15の他端が連通するとともに、この背圧通路15より手前側に位置して雌ねじ65が形成されている。また、孔部9bと孔部9cとの境部に設けられた段差部は、第1のストップバルブ61の着座部66を形成している。
【0045】
第1のストップバルブ61は、両端が開放する異径の筒状体に形成されることにより前端側が小径筒部61a、後端側が大径筒部61bとされる。小径筒部61aと大径筒部61bの接続部には、テーパ状の着座面67が着座部66に対応して形成されている。小径筒部61aは、Oリング60aを介して孔部9a内に臨み、内部には空気供給通路12に連通する通路孔(連通路)68を形成している。また、この通路孔68には空気供給通路12に臨むその開口部(流入口)68a側に固定絞り18が嵌着されており、固定絞り18の供給空気の流入側にその供給空気に含まれるゴミや油分などの異物を吸着除去するフィルタ10が着脱可能に設けられている。
【0046】
Oリング60aは、小径筒部61aの外周面前端部寄りに形成された環状溝70に装着されている。大径筒部61bの外周面には、雌ねじ65に螺合する雄ねじ部73が形成される一方、内周面には第2のストップバルブ63の外周面に形成された雄ねじ部74が螺合する雌ねじ部75が設けられている。また、大径筒部61bには、大径筒部61bの内外を連通させる連通孔(流出口)76が雄ねじ部73および雌ねじ75より前方に位置して径方向に形成されている。
【0047】
さらに、大径筒部61bの外周面で雄ねじ部73より後方側には環状溝77が形成されており、この環状溝77にはOリング60bが装着されている。大径筒部61bの孔78は通路孔68より大きな孔径を有し、この通路孔68との接続部が第2のストップバルブ63の着座部82とされる。第1のストップバルブ61の後端面には、第1のストップバルブ61を回転させる際、ドライバ等が係入される直径方向の溝83が形成されている。雄ねじ部73より前方側における大径筒部61bの外周面と孔部9cとの隙間は、第1の環状通路84を形成し、背圧通路15および連通孔76と連通している。一方、小径筒部61aと孔部9bとの隙間は、第2の環状通路85を形成し、ノズル通路14と連通している。
【0048】
第2のストップバルブ63は、外周面に雄ねじ部74を有し、前端部には弁閉時に着座部82に着座するテーパ状の着座面81が形成されている。また、外周面で雄ねじ部74より後方側にはOリング60cが装着される環状溝86が形成され、さらに後端面には、第2のストップバルブ63を回転させる際にドライバ等が差し込まれる回転操作部としての溝87が設けられている。
【0049】
〔オートモード〕
次に、この流路切替スイッチ102による動作モードの切り替えを図9〜図11に基づいて説明する。図9はオートモード時の状態を示す図である。このオートモード時において、第1、第2のストップバルブ61,63は共に弁開状態に保持される。この状態においては、着座面67が着座部66から離間し、着座面81が着座部82から離間している。このため、空気供給通路12は、通路孔68,連通孔76,第1環状通路84,第2環状通路85を経てノズル通路14と背圧通路15に連通している。したがって、空気供給源PSよりパイロットリレー5を介して供給される一定の供給空気圧Psup は、ノズル13に供給され、そのノズル背圧PNをパイロットリレー5によって増幅し、その出力空気圧PO を駆動装置6に出力することにより調節弁1の弁開度が自動調整される。
【0050】
〔マニュアルモード〕
図10はオートモードからマニュアルモードに切り替えた状態を示す図である。この状態においては、第1のストップバルブ61が閉止し、第2のストップバルブ63が開いている。第1のストップバルブ61を閉止するには、ドライバの先端部を溝83に差し込んで第1のストップバルブ61を前進方向に回転させ、着座面67を着座部66に当接させればよい。このマニュアルモードにおいては、空気供給通路12が通路孔68,連通孔76,第1環状通路84を介して背圧通路15と連通し、第1環状通路84と第2環状通路85の連通が遮断される。したがって、供給空気圧PSUPはノズル13に供給されず、ノズル背圧PNは供給空気圧PSUPと等しくなる。この場合、パイロットリレー5からは一定の出力空気圧PO (=PSUP)が駆動装置6に出力されるので、減圧弁28を操作し、PSUPを調節することで調節弁1の弁開度を調節できる。
【0051】
〔フェイルモード〕
図11はオートモードからフェイルモードに切り替えた状態を示す図である。この状態においては、第1のストップバルブ61が開き、第2のストップバルブ63が閉止している。第2のストップバルブ63を閉止するには、ドライバの先端部を溝87に差し込んで第2のストップバルブ63を前進方向に回転させ、着座面81を着座部82に当接させればよい。このフェイルモードにおいては、通路孔68と連通孔76の連通が遮断され、第2のストップバルブ63を閉止する直前のノズル背圧PNがノズル13を通って外部に排気される。そのため、ノズル背圧PNは零となる。この状態において、供給空気圧PSUPは消費されることがないので、減圧弁28を閉じて供給空気圧PSUPの供給を一時停止させる必要がなく、出力空気圧PO を零とすることができる。
【0052】
〔ホールドモード〕
図12はオートモードからホールドモードに切り替えた状態を示す図である。この状態においては、第1のストップバルブ61と第2のストップバルブ63が共に閉止しており、通路孔68と連通孔76の連通を遮断するとともに、第1環状通路84と第2環状通路85の連通を遮断している。したがって、閉止直前のノズル背圧PNが保持され、このノズル背圧PNに比例した出力空気圧PO によって調節弁1の開度を維持する。したがって、ノズル13の掃除、交換等のメンテナンスをポジショナ2が調節弁1の制御を維持した状態のままで行うことができる。
【0053】
この流路切替スイッチ102では、第1のストップバルブ(弁体)61の小径筒部(先端部)61aに装着されたフィルタ10によって、空気供給源PSからの供給空気に混入するゴミや油分などの異物が吸着除去され、電空変換器4のノズル13やパイロットリレー5へゴミや油分などが運ばれるのが阻止される。また、フィルタ10を交換する際には、ハウジング8の外部から第2のストップバルブ63が組み込まれた第1のストップバルブ61を取り外すのみでよく、専用の工具を用いてハウジング8の内部を開いたり、閉じたりする必要がなく、フィルタ10の交換を簡単に行うことができる。また、固定絞り18を第1のストップバルブ61内に取り付けているので、第1のストップバルブ61をスイッチ収納部9から抜き出すと、固定絞り18の掃除、交換等のメンテナンスを容易に行うこともできる。
【0054】
〔実施の形態4〕
図13はこの発明に係る流路切替スイッチの他の実施の形態の第3例(実施の形態4)を示す断面図である。この実施の形態4の流路切替スイッチ103は、ハウジング(筐体)8の肉厚内に形成されたスイッチ収容部9内にOリングO1〜O24介してねじ込まれる弁体103aを備えている。この弁体103aには、その先端にテーパ状の着座面11が形成されている。
【0055】
また、弁体103aには、その中央部に外部からの供給空気の流入口103a1が形成され、その先端部に外部からの供給空気の流出口103a2および103a3,103a4が形成され、その中心部に流入口103a1と流出口103a2,103a3,103a4とを連通する連通路103a5が形成されている。この例において、流入口103a1は空気供給通路12に連通する開口として弁体103aの中央部に、流出口103a2はノズル通路14および背圧通路15に連通するハウジング8内の通路Lに連通する開口として弁体103aの先端部に形成されている。また、流出口103a3,103a4は、スイッチ収容部9内のOリングO3とO4とで仕切られる空間に臨む開口として、弁体103aの先端部の外周面に形成されている。
【0056】
また、弁体103aの先端部には、連通路103a5内の流出口103a2側に固定絞り18が設けられている。また、弁体103aの中央部には、流入口103a1が形成されている弁体103aの胴部を覆うように、この流入口103a1への供給空気に含まれるゴミや油分などの異物を吸着除去する筒状のフィルタ10’が着脱可能に設けられている。なお、ハウジング8内の通路Lと連通するノズル通路14および背圧通路15は、ノズル通路14の方が背圧通路15よりもその通路幅が格段に細いものとされている。
【0057】
〔オートモード〕
この流路切替スイッチ103を備えたポジショナ2(図16)において、調節弁1を自動制御する際には、流路切替スイッチ103をオートモードに切り替える。図13は流路切替スイッチ103をオートモードに切り替えた状態を示している。この場合、弁体103aは着座面11を着座部17に着座させた状態に保持され、流入口103a1より入流した空気供給源PSからの供給空気は連通路103a5を通り、固定絞り18を通って通路Lに至り、ノズル通路14および背圧通路15へ送られる。
【0058】
すなわち、オートモード時は、空気供給源PSからの供給空気が固定絞り18のみを通過して通路Lへ送られ、この通路Lに送られる小流量の供給空気によって作られるノズル背圧PNが背圧通路15を通ってパイロットリレー5の背圧室に供給され、このノズル背圧PNをパイロットリレー5によって増幅し、空気圧信号PO として出力することによって、調節弁1が自動制御される。
【0059】
〔マニュアルモード〕
一方、メンテナンスや零調整等のために調節弁1をマニュアルモードに切り替える場合は、弁体103aを回転させることによって図示右方向へ移動(後退)させ、着座面11と着座部17とを離間させた状態とする(図14)。この場合、流入口103a1より入流した供給空気は連通路103a5を通り、固定絞り18および流出口103a3,103a4を通って通路Lに至り、ノズル通路14および背圧通路15へ送られる。
【0060】
すなわち、マニュアルモード時は、空気供給源PSからの供給空気が固定絞り18だけではなく、流出口103a3,103a4を通過し、Oリング4とスイッチ収容部9の内面との間の隙間(バイパス通路)BPを通って通路Lへ送られ、通路Lへ送られる供給空気の流量が増大する。この例では、バイパス通路BPの断面積を固定絞り18の通過断面積の約10倍としている。これにより、減圧弁28を操作して供給空気圧PSUPを変更することによって、調節弁1の開度を手動で調節することが可能となる。
【0061】
この流路切替スイッチ103では、弁体103aの中央部に装着されたフィルタ10’によって、空気供給源PSからの供給空気に混入するゴミや油分などの異物が吸着除去され、電空変換器4のノズル13やパイロットリレー5へゴミや油分などが運ばれるのが阻止される。また、フィルタ10’を交換する際には、ハウジング8の外部から弁体103aを取り外すのみでよく、専用の工具を用いてハウジング8の内部を開いたり、閉じたりする必要がなく、フィルタ10’の交換を簡単に行うことができる。また、固定絞り18を弁体103aの先端部に取り付けているので、弁体103aをスイッチ収納部9から取り出すと、固定絞り18の掃除、交換等のメンテナンスを容易に行うこともできる。
【0062】
〔実施の形態5〕
上述した実施の形態4では、流路切替スイッチ103を電空変換器4等を収納するハウジング(筐体)8に設けたが、パイロットリレー5のケース(筐体)44(図8)に設けるようにしてもよい。図15にパイロットリレー5のケース44に流路切替スイッチ103を設けた例を示す。この場合、ケース44の肉厚内にスイッチ収容部9を形成し、このスイッチ収容部9に弁体103aを収容する。また、弁体103aをケース44の外側から手動操作によって回転させることができるような構造とする。
【産業上の利用可能性】
【0063】
本発明の流路切替スイッチは、筐体の外部から空気の流出経路を切り替える手段として、空気作動型の調節弁を開閉するポジショナなど様々な分野で利用することが可能である。
【符号の説明】
【0064】
1…調節弁、2…ポジショナ、3…コントローラ、4…電空変換器、5…パイロットリレー、6…駆動装置、8…ハウジング(筐体)、9…スイッチ収容部、O1〜O4…Oリング、10,10’…フィルタ、11…着座面、12…空気供給通路、13…ノズル、14…ノズル通路、15…背圧通路、16…空気通路、17…着座部(弁座)、18…固定絞り、26…フラッパ、27…ノズルフラッパ機構、28…減圧弁、PS…空気供給源、44…ケース(筐体)、61…第1のストップバルブ、63…第2のストップバルブ、66…着座部、67…着座面、68…通路孔(連通路)、68a…開口部(流入口)、76…連通孔(流出口)、81…着座面、82…着座部、84…第1の環状通路、85…第2の環状通路、101〜103…流路切替スイッチ(動作モード切替スイッチ)、101a,103a…弁体、101a1,103a1…流入口、101a2,103a2〜103a4…流出口、101a3,103a5…連通路。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体の肉厚内に形成されたスイッチ収容部に前記筐体の外部から進退操作可能に収容される弁体を備え、前記弁体を弁座に着座させた状態と弁座から離間させた状態とで空気の流出経路を切り替える流路切替スイッチにおいて、
前記弁体に設けられた前記筐体の外部からの供給空気の流入口と、
前記弁体に設けられた前記筐体の外部からの供給空気の流出口と、
前記流入口と前記流出口とを連通する前記弁体に設けられた連通路と、
前記弁体に装着された前記連通路を通過する供給空気に混入する異物を除去するフィルタと
を備えることを特徴とする流路切替スイッチ。
【請求項2】
外部からの供給空気を利用して電気信号を空気圧信号に変換する電空変換器と、この電空変換器からの空気圧信号を増幅するパイロットリレーと、前記電空変換器を少なくとも収容する筐体とを備えたポジショナにおいて、
前記筐体は、
前記パイロットリレーへの空気圧信号を導く通路を備え、
この通路中に形成されたスイッチ収容部に前記筐体の外部から進退操作可能に請求項1に記載された流路切替スイッチの弁体が収容されている
ことを特徴とするポジショナ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2010−185540(P2010−185540A)
【公開日】平成22年8月26日(2010.8.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−31196(P2009−31196)
【出願日】平成21年2月13日(2009.2.13)
【出願人】(000006666)株式会社山武 (1,808)
【Fターム(参考)】