説明

流量制御装置

【課題】給湯システムに適用した場合に、浴槽への注湯時に十分に温められた湯を供給できる流量制御装置を提供する。
【解決手段】流量制御装置では、パイロット弁34の開閉駆動により主弁32を開閉させる。その主弁32が開閉する際には、絞り弁36がオリフィスを形成して背圧室94へ給排する湯量の変化を緩やかにする。また、主弁32の弁部を構成するスリット89の形状が開弁するにつれて大きくなるように構成されているため、主弁32の開閉時にはその開度が徐々に変化する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一次圧側から二次圧側へ流す流体の流量を制御する流量制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
給湯システムにおいては一般に、上水道の給水管が分岐してその一方が熱交換器に接続され、他方がバイパス弁に接続されている。給水管を流れる水の一部は熱交換器を経由する過程で加熱され、バイパス弁を経由した水と下流側で合流する。このバイパス弁の開度を制御することにより湯水の混合比が調整される。このようにして適温に調整された湯は、給湯管を介して各種給湯設備に供給される。給湯管内の湯の一部は配管を介して浴槽にも供給される(例えば特許文献1参照)。
【0003】
給湯管から浴槽につながる配管の途中には、浴槽へ供給する湯量を制御する制御弁が配置されている。この制御弁は、一次圧側から二次圧側へ流れる湯水の通路を開閉する機械式の主弁と、この主弁を開閉制御するソレノイド式のパイロット弁とを含んで構成されることがある。湯水の主通路に主弁を配置し、これを小さなパイロット弁にて駆動することにより、その駆動部となるソレノイドを小さく構成できるようにしたものである。
【特許文献1】特開2005−147163号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、このような給湯システムにおいて浴槽に湯張りが行われた後、必要に応じて追加の注湯が行われることがある。その場合、注湯当初においては湯水の温度が十分に高まっておらず、その浴槽の注湯口から一時的に冷水が導入されることがある。このため、湯水が適温に上昇するまでの間、浴槽に浸かっている人に不快感を与えることがあった。
【0005】
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、例えば給湯システムに適用した場合に、浴槽への注湯時に十分に温められた湯を供給できる流量制御装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明のある態様の流量制御装置は、前後差圧を受けて一次圧側と二次圧側とをつなぐ流体通路を開閉する主弁と、主弁の前後差圧を変化させて主弁を開閉制御する電磁駆動のパイロット弁と、主弁の背圧室とパイロット弁との間に配置され、少なくとも背圧室からの流体の排出時にその流動抵抗を作用させることにより、パイロット弁の作動による主弁の前後差圧の変化を緩やかにする絞り部と、を備える。
【0007】
ここで、「前後差圧」とは、主弁に作用する一次圧と背圧との差圧であってよく、さらに加えて背圧と二次圧との差圧であってもよい。「絞り部」は、背圧室からの流体の排出時のみならず、背圧室への流体の供給時にもその流動抵抗を作用させるものであってもよい。「絞り部」は、流路断面が一定の固定オリフィスであってもよいし、流路断面が変化する「可変オリフィス」であってもよい。後者の場合、絞り部は、少なくとも背圧室からの流体の排出時にその流動抵抗を大きく作用させるものであればよい。
【0008】
この態様では、パイロット弁の作動により主弁の背圧室内の流体が給排されて主弁の前後差圧が変化する。その結果、主弁が開閉して流体通路の開度が制御される。この態様によれば、主弁を開弁させるためにその前後差圧を変化させる際、主弁の背圧室から排出される流体に流動抵抗が付与されるため、その流体の流量の変化が緩やかになる。その結果、主弁が徐々に開弁するため、その開度が大きくなるまでの時間をある程度確保することができる。したがって、このような流量制御装置を給湯システムに適用した場合、浴槽への注湯時に冷水が流れ込むことを抑制でき、十分に温められた湯を供給することができる。その結果、浴槽に浸かっている人に不快感を与えることも少ない。
【0009】
具体的には、主弁は、一次圧側通路と二次圧側通路との接続部に設けられた主弁座と、一次圧側通路および二次圧側通路と背圧室とを隔離させるとともに、一次圧と背圧との差圧を受けて主弁座に接離して接続部を開閉する主弁体と、を含んでもよい。パイロット弁は、一次圧側通路に連通する第1連通路と二次圧側通路に連通する第2連通路との連通部に設けられたパイロット弁座と、パイロット弁座に接離して連通部を開閉するパイロット弁体と、通電によりパイロット弁体に開閉方向の付勢力を付与するソレノイドと、を含んでもよい。さらに、絞り部は、第1連通路と背圧室とを連通させる感圧室と、感圧室に配置され、第1連通路の中間圧と背圧との差圧を受けて動作し、少なくとも主弁の開弁時に流動抵抗を作用させるオリフィスを形成する感圧部材と、を含んでもよい。
【発明の効果】
【0010】
本発明の流量制御装置によれば、流体の供給時の流量を緩やかに変化させることができ、例えば給湯システムに適用した場合には、浴槽への注湯時に十分に温められた湯を供給することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、実施の形態の流量制御装置が適用される給湯システムの構成を表す図である。 本実施の形態の給湯システムにおいては、上水道の給水管1が流量センサ2の下流側で分岐し、その一方が熱交換器3に接続され、他方がバイパス弁4に接続されている。給水管1から供給された水の一部は熱交換器3を経由する過程で加熱され、バイパス弁4を経由した水と下流側で合流して混合される。バイパス弁4の開度を制御することにより、その湯水の混合比が調整される。このようにして適温に調整された湯は、さらに調整弁5により出湯流量が制御され、給湯管6を介して給湯される。給湯管6は、その下流側でさらに配管7と配管8とに分岐している。配管7は浴槽12に接続され、配管8は台所その他の給湯設備に接続されている。そして、配管7の途中には、浴槽12へ供給する湯量を制御する流量制御装置10が配設されている。流量制御装置10は、浴槽12から上水道への逆流を防止する逆流防止装置としても機能する。
【0012】
流量制御装置10は、上流側から流量センサ14、制御弁15、逆止弁16,17を直列に配設して構成されている。逆止弁16と逆止弁17との間には、導出路9を介して大気開放弁18が接続されている。浴槽12へ供給される湯量は、制御弁15の開度により調整される。また、逆止弁16,17および大気開放弁18が、逆流防止装置を構成している。本実施の形態において、浴槽12は、例えば住宅の2階以上など上水道よりも高い位置に設置されている。
【0013】
図2は、流量制御装置の構成を表す断面図である。
流量制御装置10は、流量センサ14、制御弁15、逆止弁16,17および大気開放弁18を一体に設けた流量制御ユニットとして構成されている。すなわち、流量制御装置10は、給湯管6側に開口する円筒状の導入部20と、浴槽12側に開口する円筒状の導出部22とがその端部で連結されるように一体成形されたL字状のボディ24を有する。本実施の形態において、導入部20が「一次圧側通路」を構成し、導出部22が「二次圧側通路」を構成する。導入部20には流量センサ14が配置され、導出部22には逆止弁16,17を含む逆止弁ユニットが配置されている。導出部22の開口端部には、配管26がOリング28を介して接続されている。配管26は、浴槽12につながる配管7の一部を構成する。導入部20と導出部22との連結部には制御弁15が設けられている。
【0014】
流量センサ14は、着磁された複数枚の羽根を有する羽根車30と、この羽根車30に近接してボディ内に埋設された磁気センサ(図示せず)とを含んで構成されるが、このようなセンサ自体は公知であるため、その詳細な説明については省略する。
【0015】
制御弁15は、主弁32、パイロット弁34および絞り弁36(「絞り部」に該当する)を含む制御弁ユニットとして構成されている。主弁32は、導出部22の軸線上において逆止弁16に対向配置された機械式の弁からなり、その開閉により導入部20から導出部22へ流す湯量を調整する。ボディ24には、主弁32を外部から気密に覆うカバー37が装着されている。パイロット弁34は、導出部22の側部において導入部20に対向配置された電磁弁からなり、主弁32の前後差圧を変化させてこれを開閉制御する。絞り弁36は、主弁32とパイロット弁34との間に配置された可変オリフィスを構成し、主弁32の背圧室への湯水の給排量を調整することにより主弁32の開閉状態を調整する。制御弁15の構成および動作については後に詳述する。
【0016】
逆止弁ユニットは、円筒状のボディ40に第1弁体41及び第2弁体42を同軸状に組み付けて構成されている。ボディ40は、導出部22にOリング38を介して内挿され、導出部22に設けられた段部と配管26の端面との間に挟まれるように配設されている。ボディ40の上流側開口端部と下流側開口端部には、ボス状の軸受け部材43,44がそれぞれ圧入されている。第1弁体41は、長尺状の本体の一端部に円板状のゴムからなる弁部材45を装着して構成されている。導出部22の上流側に設けられた段部の開口端縁により弁座46が形成されており、第1弁体41が下流側から対向配置されている。第1弁体41は、軸受け部材43に摺動可能に支持されている。第1弁体41と軸受け部材43との間には、第1弁体41を閉弁方向に付勢するスプリング47が介装されており、弁部材45が弁座46に着脱することにより、大気開放弁18の上流側に設けられた第1の弁部を開閉する。すなわち、第1弁体41と弁座46とが逆止弁16を構成する。軸受け部材43には、その上流側と下流側とを連通させる連通孔48が設けられている。
【0017】
第2弁体42は、第1弁体41と同様の構成を有する。ボディ40の内周面には下流側に突出した弁座50が形成されており、第2弁体42がボディ40に内挿されて下流側から対向配置されている。第2弁体42は、軸受け部材44に摺動可能に支持されている。第2弁体42と軸受け部材44との間には、第2弁体42を閉弁方向に付勢するスプリング51が介装されており、弁部材45が弁座50に着脱することにより、大気開放弁18の下流側に設けられた第2の弁部を開閉する。すなわち、第2弁体42と弁座50とが逆止弁17を構成する。軸受け部材44には、その上流側と下流側とを連通させる連通孔52が設けられている。なお、通常の流量制御時における不要な圧力損失を抑制するために、各スプリング47,51のばね荷重は小さく設定されている。
【0018】
大気開放弁18は、導出部22に接続されるボディ58と、ボディ58内で弁部として機能するピストン64を含んで構成されている。ボディ58は、第1ボディ60と第2ボディ76とを接続部材74を介して接続して構成されている。第1ボディ60は、導出部22の側部開口部55に接続される接続部61と、大気に開放される開放部62を一体に備えている。第2ボディ76は、検圧管19に接続される接続部78を一体に備えている。ピストン64は二重構造をなし、環状の弁体66が嵌着されている。ピストン64が軸線方向に進退することにより、弁体66が接続部61の開口部に着脱し、ピストン64の接続部61と開放部62との間の通路を開閉するよう構成されている。
【0019】
ピストン64の接続部61とは反対側には、ダイヤフラム68が配設されている。ダイヤフラム68は、円形の薄膜状可撓性部材からなり、その中央部がリテーナ70及びネジ72によってピストン64に固定されている。このダイヤフラム68は、その中央部より外側にピストン64の外周面に沿った深い折り返し部を有し、その有効受圧面積を一定に保ちながら長いストロークを作動できるように構成されている。ダイヤフラム68の外周縁は、接続部材74と第2ボディ76とによって挾持固定されている。第2ボディ76の接続部78が検圧管19を介して給水管1に接続されており、ダイヤフラム68と第2ボディ76とによって形成される空間は、給水管1の元圧(一次圧P1)を受ける圧力室を構成している。ピストン64は、スプリング80によって開弁方向に付勢されている。
【0020】
次に、制御弁15の構成について詳細に説明する。図3は、制御弁周辺の部分拡大断面図である。図4は、制御弁を構成する絞り弁周辺のさらなる部分拡大断面図である。
図3に示すように、制御弁15は、流量制御装置10のボディ24およびカバー37の一部がそのボディ81を兼ねている。
【0021】
主弁32は、ボディ24の導出部22の端部からなる筒状の弁座82(「主弁座」に該当する)と、可撓性を有するダイヤフラム84に支持された弁体86(「主弁体」に該当する)と、弁体86とカバー37との間に介装されて弁体86を閉弁方向に付勢するスプリング88とを含んで構成される。弁体86は有底円筒状をなし、導出部22に内挿される筒状の本体(「ガイド部」として機能する)と、その本体から半径方向外向きに延出した底部との間に、ダイヤフラム84の中央部が挟まれるように装着されている。本体の側部の数カ所には三角形状のスリット89(「通路断面形成部」に該当する)が設けられている。スリット89は、その周方向の幅が導出部22の内方に向かうほど大きく形成されている。このため、主弁32が開弁するにつれて本体の内外を連通する開口部、つまり弁部の開度が徐々に大きくなるようになっている。
【0022】
ダイヤフラム84は、その周縁部がボディ24とカバー37とに挟まれるようにして固定されており、ボディ81内を導入部20に連通する圧力室90、導出部22に連通する圧力室92、およびカバー37との間の空間からなる背圧室94に仕切っている。圧力室90には一次圧P1が導入され、主弁32を経由して減圧された二次圧P2が圧力室92に導出される。弁体86は、一次圧P1と背圧室94の圧力(「背圧」という)Ppとの差圧(P1−Pp)による開弁方向の力と、背圧Ppと二次圧P2との差圧(Pp−P2)による閉弁方向の力と、スプリング88による閉弁方向の力とがバランスするように弁部の開閉方向に動作する。
【0023】
パイロット弁34は、Oリング102,104を介してボディ81に組み付けられたボディ106と、ボディ106内に配置された弁体108(「パイロット弁体」に該当する)と、弁体108を弁部の開閉方向に駆動するソレノイド110とを含んで構成されている。ボディ106は、その中央先端部にボス状に突設された内外連通部112を備える。この内外連通部112は、パイロット弁34の弁孔を形成し、ボディ81に形成された連通路114(「第2連通路」に該当する)を介して圧力室92に連通している。一方、内外連通部112の内部側端部によって弁座116(「パイロット弁座」に該当する)が形成されている。ボディ106にはさらに内外を連通する連通孔118が設けられており、その内部はボディ81に形成された連通路120(「第1連通路」に該当する)およびオリフィス122(「減圧部」に該当する)を介して圧力室90に連通している。したがって、ボディ106内の弁室には、一次圧P1がオリフィス122にて減圧されて得られた中間圧Psvが導入される。
【0024】
ソレノイド110は、ボディ106に連設されたスリーブ124内に固定されたコア128と、スリーブ124内でコア128に軸線方向に対向配置されたプランジャ130と、スリーブ124の外周部に巻回された電磁コイル132と、電磁コイル132を外部から覆うようにコア128に組み付けられたケース134とを含んで構成されている。弁体108は、プランジャ130に嵌合されてこれと一体的に動作する。コア128とプランジャ130との間には、プランジャ130を介して弁体108を閉弁方向に付勢するスプリング136が介装されている。
【0025】
絞り弁36は、ボディ81における連通路120と背圧室94との間に形成された感圧室140と、その感圧室140に配置された感圧部材142とを含んで構成されている。感圧室140は、一方で小径の摺動通路144(「第1摺動通路」に該当する)を介して背圧室94につながり、他方で小径の摺動通路146(「第2摺動通路」に該当する)を介して連通路120につながっている。各通路は、感圧部材142の両端部をそれぞれ摺動可能に挿通する軸受け部も兼ねている。
【0026】
図4に示すように、摺動通路144の背圧室94側の開口端部はさらに縮径されており、その段部により弁座162(「第1の弁座」に該当する)が形成されている。同様に、摺動通路146の連通路120側の開口端部も縮径されており、その段部により弁座164(「第2の弁座」に該当する)が形成されている。一方、感圧部材142は長尺段付円柱状の本体を有し、その一端部が摺動通路144に摺動可能に挿通され、その先端面に突設された凸部により弁体166(「第1の弁体」に該当する)が構成されている。この弁体166は、感圧室140側から弁座162に接離して摺動通路144と背圧室94とを連通する通路の開度を変化させる第1の可変オリフィスを形成する。また、感圧部材142の他端部も摺動通路146に摺動可能に挿通され、その先端面に突設された凸部により弁体168(「第2の弁体」に該当する)が構成されている。この弁体168は、感圧室140側から弁座164に接離して摺動通路146と連通路120とを連通する通路の開度を変化させる第2の可変オリフィスを形成する。
【0027】
感圧部材142の各摺動面には、軸線に平行な溝部151が設けられており、各摺動通路144,146と溝部151との間に形成される間隙により小通路が形成される。また、感圧部材142の軸線方向中央には、半径方向外向きに延設された段付円板状のフランジ部152が設けられている。このフランジ部152は、感圧室140を背圧室94側の第1圧力室154と、連通路120側の第2圧力室156とに区画しており、軸線方向に動作することにより、その第1圧力室154側および第2圧力室156側のいずれかに変位可能となっている。フランジ部152には、第1圧力室154と第2圧力室156とを連通させる小径のオリフィス170が形成されている。なお、本実施の形態では、オリフィス170が「絞り通路」および「絞り通路形成部」に該当するが、フランジ部152と感圧室140の内周面との間隙により「絞り通路」を形成してもよい。その場合、フランジ部152の外周面が「絞り通路形成部」に該当する。
【0028】
第1圧力室154には、フランジ部152を介して感圧部材142を連通路120側に付勢するスプリング158が配設されている。一方、第2圧力室156には、フランジ部152を介して感圧部材142を背圧室94側に付勢するスプリング160が配設されている。本実施の形態において、スプリング158および160は同じばね定数を有し、背圧Ppと中間圧Psvとの間に差圧がないときには、感圧部材142は、感圧室140の中央に位置するようになっている。このとき、弁体166および弁体168がともに全開状態にあるため、両弁体は実質的にオリフィスを形成せず、背圧室94と連通路120とが感圧部材142のオリフィス170および各小通路を介して連通状態となる。
【0029】
一方、背圧Ppと中間圧Psvとの間に差圧があるとき、感圧部材142は、その差圧(Pp−Psv)の大きさに応じて第1圧力室154側および第2圧力室156側のいずれかに変位する。背圧Ppが中間圧Psvよりも高い場合には、感圧部材142が第2圧力室156側に変位し、弁体168が弁座164に近接して第2の可変オリフィスを形成する。この差圧によって背圧室94内の湯水が連通路120側へ導出されることになるが、後述のように、背圧室94側から連通路120側へ定流量の湯水が流れるようにその第2の可変オリフィスの開度が変化する。逆に、中間圧Psvが背圧Ppよりも高い場合には、感圧部材142が第1圧力室154側に変位し、弁体166が弁座162に近接して第1の可変オリフィスを形成する。この差圧によって連通路120側から背圧室94内へ湯水が導入されることになるが、連通路120側から背圧室94側へ定流量の湯水が流れるようにその第1の可変オリフィスの開度が変化する。
【0030】
次に、制御弁15の動作について詳細に説明する。図5は、制御弁の動作の一例を表すタイミングチャートである。同図の縦軸は、上段からパイロット弁34のソレノイド110の通電状態、各圧力または差圧、絞り弁36の感圧部材142の位置、絞り弁36のオリフィスを通過する湯水の流量、主弁32の開度をそれぞれ表している。上段から2段目においては、太い実線が一次圧P1、太い破線が二次圧P2、細い破線が背圧Pp、細い一点鎖線が中間圧Psv、細い二点鎖線が背圧Ppと中間圧Psvとの差圧(Pp−Psv)をそれぞれ表している。同図の横軸は、時間の経過を表している。一方、図6〜図8は、制御弁の動作状態を表す部分拡大断面図である。図6は、パイロット弁34のソレノイド110がオンにされた直後の状態を表している。図7は、ソレノイド110がオンにされた定常状態を表している。図8は、ソレノイド110がオフにされた直後の状態を表している。なお、既に説明した図3は、ソレノイド110がオフにされた定常状態を表している。以下、図5に基づき、図3,図6〜図8を適宜参照しながら説明する。
【0031】
時刻t0〜t1においては、パイロット弁34のソレノイド110がオフにされてからある程度時間が経過し、安定した定常状態となっている。この状態が図3に示されている。このとき、ソレノイド110による開弁方向のソレノイド力が作用しないため、スプリング136の付勢力によって弁体108が弁座116に着座し、パイロット弁34は閉弁状態となる。このため、連通路114を介した圧力室92への湯水の流出はなく、背圧室94、感圧室140および連通路120をつなぐ空間が実質的に閉状態となり、その圧力は上流側から供給される一次圧P1でほぼ均一となる。
【0032】
すなわち、第1圧力室154と第2圧力室156の内部圧力が等しくなり、感圧部材142に作用する前後差圧(Pp−Psv)は実質的にゼロになる。その結果、感圧部材142が感圧室140の中央に保持される状態となる。この流体通路による導通状態により一次圧P1と背圧Ppとが実質的に等しくなる状態が保持される。このとき、背圧Ppと二次圧P2との差圧(Pp−P2)による力と、スプリング88の付勢力により弁体86が弁座82に着座し、主弁32は閉弁状態となる。その結果、導入部20から導出部22へ湯水が流れるのが阻止される。
【0033】
時刻t1においてソレノイド110がオンにされると、図6に示すように、ソレノイド力が作用して弁体108が弁座116から離間し、パイロット弁34が開弁状態となる。その結果、連通路120から連通路114を介した圧力室92への湯水の流出が発生し、中間圧Psvが低下する。これに伴い、感圧部材142に正の差圧(Pp−Psv)が発生するため、感圧部材142が第2圧力室156側に変位し、弁体168と弁座164との間に第2の可変オリフィスが形成される。このとき、背圧室94内の湯水は、第1圧力室154、オリフィス170、第2圧力室156および第2の可変オリフィスを介して連通路120へ導出されるが、その流量はほぼ一定に規制される。
【0034】
すなわち、正の差圧(Pp−Psv)が大きくなって第2の可変オリフィスが小さくなると、第2圧力室156と連通路120との間に差圧が生じ、背圧室94から流出する湯水の流量は、この差圧と第2のオリフィスの開度により決まる。このとき、その差圧が大きくなると、弁体168が第2のオリフィスを小さくする方向に動作するため、流量の増加が規制される。一方、差圧が小さくなると、スプリング160の付勢力により弁体168が第2のオリフィスを大きくする方向に動作するため、流量の減少が規制される。その結果、背圧室94から流出する湯水は、第2の可変オリフィスによって定流量でゆっくりと導出され、連通路120、連通路114を経由して圧力室92に導出される。このとき、パイロット弁34は全開状態であるが、プランジャ130がコア128に係止されてその開度は比較的小さく保持される。
【0035】
一方、連通路120には圧力室90の湯水がオリフィス122を介して供給されるため、中間圧Psvは所定値まで低下した後、その圧力を保持するようになる。このため、主弁32が全開状態となる時刻t2に到るまでの間、感圧部材142は、差圧(Pp−Psv)が徐々に小さくなりつつも、ほぼ一定となる状態を保つように動作する。その結果、背圧Ppもほぼ一定に保持される。その間、一次圧P1と背圧Ppとの差圧(P1−Pp)により、弁体86がスプリング88の付勢力に抗して弁座82から徐々に離間する。このとき、弁体86が背圧室94内の湯水の流出にともなって徐々に開弁方向に動作する一方、スリット89による三角形状の開口部が徐々に大きくなるため、主弁32の開度も徐々に大きくなる。
【0036】
時刻t2において主弁32が全開状態となると、図7に示すように、圧力室90に到達した湯水が主弁32を介して積極的に圧力室92側へ導出され、その負圧によって連通路114から湯水が引き出されるようになる。このため、背圧室94の湯水が速やかに導出され、背圧Ppが急激に低下して中間圧Psvと等しくなる。その結果、差圧(Pp−Psv)が実質的にゼロとなり、感圧部材142は元の中立位置に戻る。差圧がないために各オリフィスを流れる流量もゼロになる。
【0037】
このような状態から時刻t3においてソレノイド110がオフにされると、図8に示すように連通路114が遮断され、圧力室90からオリフィス122を介して連通路120に導入された湯水が、感圧室140を介して背圧室94へ流入する。このとき、中間圧Psvが一次圧P1に等しくなり、背圧Ppも速やかに上昇する。また、感圧部材142に負の差圧(Pp−Psv)が発生するため、感圧部材142が第1圧力室154側に変位し、弁体166と弁座162との間に第1の可変オリフィスが形成される。このとき、連通路120側からの湯水が第2圧力室156、オリフィス170、第1圧力室154および第1の可変オリフィスを介して背圧室94に導入されるが、その流量はほぼ一定に規制される。
【0038】
すなわち、負の差圧(Pp−Psv)が大きくなって第1の可変オリフィスが小さくなると、第1圧力室154と背圧室94との間に差圧が生じ、背圧室94へ導入される湯水の流量は、この差圧と第1のオリフィスの開度により決まる。このとき、その差圧が大きくなると、弁体166が第1のオリフィスを小さくする方向に動作するため、流量の増加が規制される。一方、差圧が小さくなると、スプリング158の付勢力により弁体166が第1のオリフィスを大きくする方向に動作するため、流量の減少が規制される。その結果、湯水は第1の可変オリフィスによって定流量でゆっくりと背圧室94に導入される。
【0039】
このとき、パイロット弁34は閉弁状態であるため、中間圧Psvが低下することはなく、主弁32が閉じるまで背圧Ppよりも高い状態を保つ。一方、この背圧Ppが上昇して差圧(P1−Pp)が小さくなるため、スプリング88の付勢力により弁体86が閉弁方向に動作する。その結果、スリット89による開口部が徐々に小さくなり、主弁32の開度も徐々に小さくなる。このようにして主弁32が閉弁状態になると、再び図3に示した状態に戻る。以上のように、本実施の形態の絞り弁36は、定流量弁として機能する。
【0040】
図1に戻り、以上のように構成された流量制御装置10において、浴槽12に湯張りやその後の注湯を行う際には、調整弁5を通過した湯が、流量センサ14、制御弁15及び逆止弁16,17を介して浴槽12へ供給される。このとき、パイロット弁34を開弁して主弁32の開度を徐々に開度を大きくしていく。注湯開始時の正の差圧(Pp−Psv)は、注湯停止移行時の負の差圧(Pp−Psv)よりも大きく、特に注湯が開始される際には感圧部材142が直ちに変位して第2の可変オリフィスを形成し、湯量を緩やかに供給できるようになっている。その結果、加熱が不十分で湯温が低い状態での注湯が抑制され、十分に温められた湯が注がれることになる。このため、特に人が浴槽に浸かった状態で追加的な注湯が行われても、冷水が導入されて不快感を覚えることもなくなる。
【0041】
このように浴槽12に湯が供給された状態において、大気開放弁18には、検圧管19を介して上水道の元圧(一次圧P1)が導入されている。この一次圧P1は通常、制御弁15から逆止弁16,17を経て浴槽12に到る配管7内の通水圧(二次圧P2)より大きいため、大気開放弁18は閉弁状態を保持する。しかし、停電により上水を汲み上げているポンプが停止したり、断水が発生するなどして給水管1内に負圧が発生すると、大気開放弁18がその一次圧P1の低下を感知して開弁し、配管7内の水を大気に放出する。このとき、仮に逆止弁17が異物の噛み込み等、何らかの要因で水密不良となっていた場合、浴槽12内の汚水がその水頭圧により逆止弁17を介して大気開放弁18まで逆流してくる。しかし、その汚水は大気開放弁18により大気に放出されるため、給湯管6まで逆流することはない。
【0042】
以上に説明したように、本実施の形態の流量制御装置10によれば、パイロット弁34の開閉駆動により主弁32を開閉させる。その主弁32が開閉する際には、絞り弁36がオリフィスを形成して背圧室94へ給排する湯量の変化を緩やかにするとともに、スリット89の形状により、主弁32の開度が徐々に変化するように構成されている。このため、主弁32をゆっくりと徐々に開閉させることができる。その結果、特に浴槽12への注湯時に十分に温められた湯を供給することができ、浴槽に浸かっている人の快適感を保持することができる。
【0043】
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はその特定の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術思想の範囲内で種々の変形が可能であることはいうまでもない。
【0044】
図9は、第1の変形例における絞り弁周辺の部分拡大断面図である。図示のように、感圧室240の中央部にやや拡径された所定長さの凹部250を設けてもよい。このような構成によれば、感圧部材142に差圧(Pp−Psv)が作用しないときに、フランジ部152が凹部250に位置することで、フランジ部152と感圧室240との間に比較的大きな間隙が形成される。それにより、感圧部材142が動作したときに感圧室240との間にゴミが挟まった場合には、そのゴミを凹部250に掃き出すことができる。これにより、絞り弁36のゴミ詰まりによる作動不良を防止することができる。
【0045】
図10は、第2の変形例における絞り弁周辺の部分拡大断面図である。図示のように、感圧部材342において背圧室94側の弁体をなくし、連通路120側の第2の可変オリフィスのみ形成可能な構成としてもよい。これに伴い、図示のようにボディ381における背圧室94側の摺動通路344を長くして、第1圧力室154を小さくしてもよい。感圧部材342は、この小さくなった第1圧力室154の壁面に係止されることにより、その摺動通路344側への変位が規制される。ただし、湯水の流通を可能にするため、第1圧力室154には、摺動通路344側の溝部151と、感圧部材342に形成されるオリフィス170とを連通させることができるだけの空間は確保される。このような構成により、上記実施の形態よりも簡素な構造にすることができ、また、第1圧力室154側のスプリングをなくすことができる。一方、浴槽12への注湯時に第2の可変オリフィスは形成されるため、主弁32をゆっくりと徐々に開弁させることができる。
【0046】
上記実施の形態においては、絞り弁36を、感圧室140内の感圧部材142の動作により主弁32の開閉時にオリフィスが形成される可変オリフィスとして構成した例を示した。変形例においては、常に一定の流路断面にて所定の流動抵抗を作用させる固定オリフィスとして構成してもよい。
【0047】
上記実施の形態においては、主弁32の本体側部の数カ所に設けた三角形状のスリット89により湯水の通路断面を形成したが、スリットの形状は、主弁32の開閉時にその弁開度を徐々に変化させる形状であればよい。スリットではなく、孔であってもよい。
【0048】
上記実施の形態においては、検圧管19を給水管1に接続した例を示したが、配管7に接続してもよい。その場合、検圧管19も流量制御ユニットの一部としてボディ24に一体に設けられてもよい。
【0049】
なお、上記実施の形態においては、流量制御装置10を給湯システムに適用した例を示したが、主弁とパイロット弁とを用いて一次圧側から二次圧側へ流れる流体の流量を制御するシステムであれば、同様に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】実施の形態の流量制御装置が適用される給湯システムの構成を表す図である。
【図2】流量制御装置の構成を表す断面図である。
【図3】制御弁周辺の部分拡大断面図である。
【図4】制御弁を構成する絞り弁周辺のさらなる部分拡大断面図である。
【図5】制御弁の動作の一例を表すタイミングチャートである。
【図6】制御弁の動作状態を表す部分拡大断面図である。
【図7】制御弁の動作状態を表す部分拡大断面図である。
【図8】制御弁の動作状態を表す部分拡大断面図である。
【図9】第1の変形例における絞り弁周辺の部分拡大断面図である。
【図10】第2の変形例における絞り弁周辺の部分拡大断面図である。
【符号の説明】
【0051】
1 給水管、 2 流量センサ、 3 熱交換器、 4 バイパス弁、 5 調整弁、 6 給湯管、 7 配管、 8 配管、 10 流量制御装置、 12 浴槽、 14 流量センサ、 15 制御弁、 16 逆止弁、 17 逆止弁、 18 大気開放弁、 19 検圧管、 20 導入部、 22 導出部、 24 ボディ、 32 主弁、 34 パイロット弁、 36 絞り弁、 81 ボディ、 82 弁座、 84 ダイヤフラム、 86 弁体、 88 スプリング、 89 スリット、 90 圧力室、 92 圧力室、 94 背圧室、 106 ボディ、 108 弁体、 110 ソレノイド、 112 内外連通部、 114 連通路、 116 弁座、 118 連通孔、 120 連通路、 122 オリフィス、 140 感圧室、 142 感圧部材、 144 摺動通路、 146 摺動通路、 151 溝部、 152 フランジ部、 154 第1圧力室、 156 第2圧力室、 158 スプリング、 160 スプリング、 162 弁座、 164 弁座、 166 弁体、 168 弁体、 170 オリフィス、 240 感圧室、 250 凹部、 342 感圧部材、 344 摺動通路、 381 ボディ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
前後差圧を受けて一次圧側と二次圧側とをつなぐ流体通路を開閉する主弁と、
前記主弁の前後差圧を変化させて前記主弁を開閉制御する電磁駆動のパイロット弁と、
前記主弁の背圧室と前記パイロット弁との間に配置され、少なくとも前記背圧室からの流体の排出時にその流動抵抗を作用させることにより、前記パイロット弁の作動による前記主弁の前後差圧の変化を緩やかにする絞り部と、
を備えたことを特徴とする流量制御装置。
【請求項2】
前記絞り部は、少なくとも前記背圧室からの流体の排出時にその流動抵抗を大きく作用させる可変オリフィスからなることを特徴とする請求項1に記載の流量制御装置。
【請求項3】
前記主弁は、
一次圧側通路と二次圧側通路との接続部に設けられた主弁座と、
前記一次圧側通路および前記二次圧側通路と前記背圧室とを隔離させるとともに、一次圧と背圧との差圧を受けて前記主弁座に接離して前記接続部を開閉する主弁体と、を含み、
前記パイロット弁は、
前記一次圧側通路に連通する第1連通路と前記二次圧側通路に連通する第2連通路との連通部に設けられたパイロット弁座と、
前記パイロット弁座に接離して前記連通部を開閉するパイロット弁体と、
通電により前記パイロット弁体に開閉方向の付勢力を付与するソレノイドと、を含み、
前記絞り部は、
前記第1連通路と前記背圧室とを連通させる感圧室と、
前記感圧室に配置され、前記第1連通路の中間圧と前記背圧との差圧を受けて動作し、少なくとも前記主弁の開弁時に前記流動抵抗を作用させるオリフィスを形成する感圧部材と、を含んで構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の流量制御装置。
【請求項4】
前記一次圧側通路と前記第1連通路との間に減圧部が設けられ、
前記一次圧側通路の一次圧が前記減圧部にて減圧されて前記第1連通路に供給されることを特徴とする請求項3に記載の流量制御装置。
【請求項5】
前記感圧部材は、
一方で前記感圧室の前記背圧室側に形成された第1摺動通路に摺動可能に支持されるとともに、他方で前記感圧室の前記第1連通路側に形成された第2摺動通路に摺動可能に支持される長尺状の本体と、
前記本体の軸線方向中間部に周設されて、前記感圧室を前記背圧室側の第1感圧室と前記第1連通路側の第2感圧室とに区画するフランジ部と、
前記第1感圧室と前記第2感圧室とを連通させる絞り通路を形成する絞り通路形成部と、を含み、
前記感圧室は、前記中間圧と前記背圧との差圧により前記感圧部材が変位したときに、その感圧部材との間に前記オリフィスを形成するオリフィス形成部を含んで構成されていることを特徴とする請求項3または4に記載の流量制御装置。
【請求項6】
前記オリフィス形成部は、前記第1摺動通路の前記背圧室側に形成された第1の弁座と、前記第2摺動通路の前記第1連通路側に形成された第2の弁座とを含み、
前記感圧部材は、前記第1の弁座に接離して第1の可変オリフィスを形成する第1の弁体と、前記第2の弁座に接離して第2の可変オリフィスを形成する第2の弁体とを含んで構成されていることを特徴とする請求項5に記載の流量制御装置。
【請求項7】
前記絞り部は、前記背圧室に給排する流体の流量を一定にする定流量弁として構成されていることを特徴とする請求項6に記載の流量制御装置。
【請求項8】
前記主弁座が、前記二次圧側通路から前記一次圧側通路に突出した筒状部の先端部により構成され、
前記主弁体は、前記主弁座に着脱する本体部と、前記本体部に連設されて前記筒状部にガイドされるように挿通される筒状のガイド部と、を含み、
前記ガイド部には、前記主弁体が前記主弁座から離間するにつれて内外を連通する開口部を大きくする通路断面形成部が設けられ、前記主弁の開閉時にその弁開度を徐々に変化させるように構成されていることを特徴とする請求項3〜7のいずれかに記載の流量制御装置。
【請求項9】
前記通路断面形成部は、前記ガイド部の側部に形成され、その先端開口部側に向かって幅広となるスリットまたは孔からなることを特徴とする請求項8に記載の流量制御装置。
【請求項10】
給湯管から浴槽への配管の途中に設けられて、前記給湯管から前記浴槽へ流す湯水の流量を制御することを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の流量制御装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−133354(P2009−133354A)
【公開日】平成21年6月18日(2009.6.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−308220(P2007−308220)
【出願日】平成19年11月29日(2007.11.29)
【出願人】(000133652)株式会社テージーケー (280)
【Fターム(参考)】