【課題】消費税を徴収する機能を備える消費税徴収型遊技媒体貸出機、消費税徴収型遊技媒体貸出方法および消費税徴収型遊技処理システムを提供することを目的とする。
【解決手段】複数のパチンコ機２および複数のパチンコ機２のそれぞれに接続された台間機３、４、複数のスロットマシン機５およびスロットマシン機５間に接続された台間機６が島コンピュータ７を介してネットワーク８に接続されている。また、台間機とともに遊技ホールでは発券機２０、再プレー受付機１２、計数機９、景品管理機（ＰＯＳ）１１、精算機１０などが設置され、これらの各機器では消費税を徴収することができるので、貸玉、景品交換などに対する消費税を遊技者から適正に徴収することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項１】
有価価値を特定可能な有価価値特定情報が記憶された記憶媒体を受け付けて、その特定された有価価値の範囲で遊技に供する遊技媒体を貸し出すための処理が可能な消費税徴収型遊技媒体貸出機であって、
付与された預り消費税を遊技媒体の貸し出しに応じて減算する預り消費税減算手段と、
遊技媒体の貸し出しに応じて記憶媒体の有価価値特定情報によって特定される有価価値を更新する記憶媒体更新手段と、
記憶媒体を返却する際に、残存する預り消費税を該残存する預り消費税に対応する遊技媒体数に換算し、該遊技媒体数を返却する残預り消費税決済手段と
を具備したことを特徴とする消費税徴収型遊技媒体貸出機。
【請求項２】
有価価値を特定可能な有価価値特定情報が記憶された記憶媒体を受け付けて、その特定された有価価値の範囲で遊技に供する遊技媒体を貸し出すための処理が可能な消費税徴収型遊技媒体貸出機であって、
記憶媒体を受け付ける記憶媒体受付手段と、
記憶媒体の有価価値特定情報を読み取る記憶媒体読取手段と、
貨幣を受け入れて該貨幣を識別する貨幣識別手段と、
前記貨幣識別手段により識別された貨幣の金額に対応する有価価値を特定する有価価値特定情報を書き込む有価価値書込手段と、
有価価値を預り消費税と遊技媒体の貸し出しに対応する遊技用有価価値とに区分する有価価値区分手段と、
遊技媒体の貸し出しに応じて前記預り消費税を減算する預り消費税減算手段と、
遊技媒体の貸し出しに応じて前記遊技用有価価値を更新する遊技用有価価値更新手段と、
記憶媒体を返却する際に、残存する預り消費税を該残存する預り消費税に対応する遊技媒体数に換算し、該遊技媒体数を返却する残預り消費税決済手段と
を具備したことを特徴とする消費税徴収型遊技媒体貸出機。
【請求項３】
有価価値を特定可能な有価価値特定情報が記憶された記憶媒体を受け付けて、その特定された有価価値の範囲で遊技に供する遊技媒体を貸し出すための処理が可能な消費税徴収型遊技媒体貸出機であって、
記憶媒体を受け付ける記憶媒体受付手段と、
記憶媒体の有価価値特定情報を読み取る記憶媒体読取手段と、
前記記憶媒体読取手段で読み取られた有価価値を、預り消費税と遊技媒体の貸し出しに対応する遊技用有価価値とに区分する有価価値区分手段と、
遊技媒体の貸し出しに応じて前記預り消費税を減算する預り消費税減算手段と、
遊技媒体の貸し出しに応じて前記遊技用有価価値を更新する遊技用有価価値更新手段と、
記憶媒体を返却する際に、残存する預り消費税を該残存する預り消費税に対応する遊技媒体数に換算し、該遊技媒体数を返却する残預り消費税決済手段と
を具備することを特徴とする消費税徴収型遊技媒体貸出機。
【請求項４】
前記消費税徴収型遊技媒体貸出機が、
貨幣を受け入れて該貨幣を識別する貨幣識別手段と、
前記貨幣識別手段により識別された貨幣の金額に対応する有価価値を特定する有価価値特定情報を書き込んで貯留された記憶媒体を発行する記憶媒体発行手段と、
前記記憶媒体読取手段の情報に基づいて少なくとも有価価値を有しないことを含む所定条件が成立する場合に記憶媒体を貯留する貯留手段と、
前記貯留手段において記憶媒体の貯留量が許容貯留量に達した場合に記憶媒体を回収する回収手段と
をさらに具備したことを特徴とする請求項１または３記載の消費税徴収型遊技媒体貸出機。
【請求項５】
前記消費税徴収型遊技媒体貸出機が、
前記貨幣識別手段により識別された貨幣の金額に対応する有価価値を特定する有価価値特定情報を書き込んで貯留された記憶媒体を発行する記憶媒体発行手段と、
前記記憶媒体読取手段の情報に基づいて少なくとも有価価値を有しないことを含む所定条件が成立する場合に記憶媒体を貯留する貯留手段と、
前記貯留手段において記憶媒体の貯留量が許容貯留量に達した場合に記憶媒体を回収する回収手段と
をさらに具備したことを特徴とする請求項２記載の消費税徴収型遊技媒体貸出機。
【請求項６】
少なくとも預り消費税に対応する情報を表示する表示手段をさらに具備したことを特徴とする請求項１乃至５のいずれか１項記載の消費税徴収型遊技媒体貸出機。
【請求項７】
少なくとも預り消費税に対応する情報を集計する集計手段をさらに具備したことを特徴とする請求項１乃至６のいずれか１項記載の消費税徴収型遊技媒体貸出機。
【請求項８】
少なくとも預り消費税に対応する情報の履歴を記録する履歴情報記録手段をさらに具備したことを特徴とする請求項１乃至７のいずれか１項記載の消費税徴収型遊技媒体貸出機。
【請求項９】
有価価値を特定可能な有価価値特定情報が記憶された記憶媒体を受け付けて、その特定された有価価値の範囲で遊技に供する遊技媒体を貸し出すための処理が可能な消費税徴収型遊技媒体貸出方法であって、
遊技媒体を遊技媒体貸出手段が貸し出す遊技媒体貸出ステップと、
付与された預り消費税を預り消費税減算手段が遊技媒体の貸し出しに応じて減算する預り消費税減算ステップと、
遊技媒体の貸し出しに応じて記憶媒体の有価価値特定情報によって特定される有価価値 を記憶媒体更新手段が更新する記憶媒体更新ステップと、
記憶媒体を返却する際に、残存する預り消費税を残預り消費税決済手段が該残存する預り消費税に対応する遊技媒体数に換算し、該遊技媒体数を返却する残預り消費税決済ステップと
を具備したことを特徴とする消費税徴収型遊技媒体貸出方法。
【請求項１０】
有価価値を特定可能な有価価値特定情報が記憶された記憶媒体または貨幣のいずれかを受付手段が受け付ける受付ステップと、
前記受付ステップで、記憶媒体または貨幣のいずれかが受け付けられたことに対応して、記憶媒体対応処理ステップまたは貨幣対応処理ステップのいずれかが実行される実行ステップを具備する消費税徴収型遊技媒体貸出方法であって、
前記記憶媒体対応処理ステップが、
前記受付ステップで受け付けられた記憶媒体の有価価値特定情報を記憶媒体読取手段が読み取る記憶媒体読取ステップと、
前記受付ステップ後に、貨幣が受け付けられた場合には、該貨幣を貨幣識別手段が識別する第１の貨幣識別ステップと、
貨幣が受け付けられた場合において、識別された貨幣の情報に基づいて前記受付ステップで受け付けた記憶媒体の有価価値特定情報によって特定される有価価値を記憶媒体取扱手段が更新する第１の記憶媒体取扱ステップと、
前記記憶媒体読取ステップまたは前記第１の記憶媒体取扱ステップで、読み取られたか、更新された有価価値を、有価価値区分手段が預り消費税と遊技媒体の貸し出しに対応する遊技用有価価値とに区分する第１の有価価値区分ステップと、
前記第１の有価価値区分ステップで区分された遊技用有価価値の範囲で遊技媒体を遊技媒体貸出手段が貸し出す第１の遊技媒体貸出ステップと、
遊技媒体の貸し出しに応じて前記第１の有価価値区分ステップで区分された預り消費税を預り消費税減算手段が減算する第１の預り消費税減算ステップと、
前記第１の遊技媒体貸出ステップによって少なくとも預り消費税および遊技用有価価値を有しなくなったことを含む所定条件が成立した場合に記憶媒体を貯留手段が貯留する貯留ステップと、
前記貯留ステップにおいて、記憶媒体の貯留量が許容貯留量に達した場合に記憶媒体を回収手段が回収する回収ステップと、
遊技媒体の貸し出しに応じて前記第１の有価価値区分ステップで区分された遊技用有価価値を遊技用有価価値更新手段が更新する第１の遊技用有価価値更新ステップと、
記憶媒体を返却する際に、残存する預り消費税を残預り消費税決済手段が該残存する預り消費税に対応する遊技媒体数に換算し、該遊技媒体数を返却する第１の残預り消費税決済ステップと
を有し、
前記貨幣対応処理ステップが、
前記受付ステップで受け付けた貨幣を前記貨幣識別手段が識別する第２の貨幣識別ステップと、
前記記憶媒体取扱手段が、前記第２の貨幣識別ステップで識別された貨幣の金額に対応した有価価値を特定可能な有価価値特定情報を書き込んで貯留された第２の記憶媒体を発行する第２の記憶媒体取扱ステップと、
前記第２の記憶媒体取扱ステップで書き込まれた有価価値を前記有価価値区分手段が預り消費税と遊技媒体の貸し出しに対応する遊技用有価価値とに区分する第２の有価価値区分ステップと、
前記第２の有価価値区分ステップで区分された遊技用有価価値の範囲で遊技媒体を前記遊技媒体貸出手段が貸し出す第２の遊技媒体貸出ステップと、
遊技媒体の貸し出しに応じて前記第２の有価価値区分ステップで区分された預り消費税を前記預り消費税減算手段が減算する第２の預り消費税減算ステップと、
遊技媒体の貸し出しに応じて前記第２の有価価値区分ステップで区分された遊技用有価価値を前記遊技用有価価値更新手段が更新する第２の遊技用有価価値更新ステップと、
記憶媒体を返却する際に、残存する預り消費税を前記残預り消費税決済手段が該残存する預り消費税に対応する遊技媒体数に換算し、該遊技媒体数を返却する第２の残預り消費税決済ステップと
を有することを特徴とする消費税徴収型遊技媒体貸出方法。
【請求項１１】
有価価値を特定可能な有価価値特定情報が記憶された記憶媒体を受け付けて、その特定された有価価値の範囲で遊技に供する遊技媒体を貸し出すための処理が可能な消費税徴収型遊技媒体貸出方法であって、
記憶媒体を記憶媒体受付手段が受け付ける記憶媒体受付ステップと、
前記記憶媒体受付ステップで受け付けられた記憶媒体の有価価値特定情報を記憶媒体読取手段が読み取る記憶媒体読取ステップと、
前記記憶媒体読取ステップで読み取られた有価価値を、有価価値区分手段が預り消費税と遊技媒体の貸し出しに対応する遊技用有価価値とに区分する有価価値区分ステップと、
前記有価価値区分ステップで区分された遊技用有価価値の範囲で遊技媒体を遊技媒体貸出手段が貸し出す遊技媒体貸出ステップと、
遊技媒体の貸し出しに応じて前記預り消費税を預り消費税減算手段が減算する預り消費税減算ステップと、
遊技媒体の貸し出しに応じて前記遊技用有価価値を遊技用有価価値更新手段が更新する遊技用有価価値更新ステップと、
記憶媒体を返却する際に、残存する預り消費税を残預り消費税決済手段が該残存する預り消費税に対応する遊技媒体数に換算し、該遊技媒体数を返却する残預り消費税決済ステップと
を具備したことを特徴とする消費税徴収型遊技媒体貸出方法。
【請求項１２】
少なくとも預り消費税に対応する情報を表示手段が表示する表示ステップをさらに具備したことを特徴とする請求項９乃至１１のいずれか１項記載の消費税徴収型遊技媒体貸出方法。
【請求項１３】
少なくとも預り消費税に対応する情報を集計手段が集計する集計ステップをさらに具備したことを特徴とする請求項９乃至１２のいずれか１項記載の消費税徴収型遊技媒体貸出方法。
【請求項１４】
少なくとも預り消費税に対応する情報の履歴を履歴情報記録手段が記録する履歴情報記録ステップをさらに具備したことを特徴とする請求項９乃至１３のいずれか１項記載の消費税徴収型遊技媒体貸出方法。
【請求項１５】
請求項１乃至８のいずれか１項記載の消費税徴収型遊技媒体貸出機と、精算機と、管理装置とを具備し、前記消費税徴収型遊技媒体貸出機と、前記精算機と、前記管理装置とがそれぞれ通信可能に接続された消費税徴収型遊技処理システムであって、
前記精算機が、
記憶媒体を受け入れる第１の記憶媒体受入手段と、
前記第１の記憶媒体受入手段が受け入れた記憶媒体から有価価値特定情報および預り消費税に対応する情報を読み取る第１の記憶媒体読取手段と、
前記第１の記憶媒体読取手段により読み取られた有価価値特定情報によって特定される有価価値および前記預り消費税に対応する情報に基づいて貨幣を払い戻す貨幣払戻手段と、
前記貨幣払戻手段で払い戻された貨幣に対応して記憶媒体の有価価値特定情報によって特定される有価価値および前記預り消費税に対応する情報を更新する第１の記憶媒体更新手段と
を具備し、
前記管理装置が、
少なくとも前記消費税徴収型遊技媒体貸出機で記憶媒体の有価価値特定情報によって特定される有価価値を区分して構成された預り消費税と遊技媒体の貸し出しに対応する遊技用有価価値とを管理する貸出機情報管理手段と、
少なくとも前記精算機で払い戻された貨幣に対応して記憶媒体の有価価値特定情報によって特定される有価価値および預り消費税に対応する情報を管理する精算機情報管理手段と
を具備することを特徴とする消費税徴収型遊技処理システム。
【請求項１６】
請求項１乃至８のいずれか１項記載の消費税徴収型遊技媒体貸出機と、精算機と、計数機と、景品払出機と、管理装置とを具備し、前記消費税徴収型遊技媒体貸出機と、前記精算機と、前記計数機と、前記景品払出機と、前記管理装置とがそれぞれ通信可能に接続された消費税徴収型遊技処理システムであって、
前記精算機が、
記憶媒体を受け入れる第１の記憶媒体受入手段と、
前記第１の記憶媒体受入手段が受け入れた記憶媒体から有価価値特定情報および預り消費税に対応する情報を読み取る第１の記憶媒体読取手段と、
前記第１の記憶媒体読取手段により読み取られた有価価値特定情報によって特定される有価価値および前記預り消費税に対応する情報に基づいて貨幣を払い戻す貨幣払戻手段と、
前記貨幣払戻手段で払い戻された貨幣に対応して記憶媒体の有価価値特定情報によって特定される有価価値および前記預り消費税に対応する情報を更新する第１の記憶媒体更新手段と
を具備し、
前記計数機が、
記憶媒体を受け入れる第２の記憶媒体受入手段と、
前記第２の記憶媒体受入手段が受け入れた記憶媒体から預り消費税に対応する情報を読み取る第２の記憶媒体読取手段と、
遊技媒体を受け入れて該遊技媒体の数を計数する計数手段と、
前記計数手段により計数された遊技媒体数を遊技媒体貯数とし、該遊技媒体貯数を特定可能な遊技媒体貯数特定情報を記憶し、該遊技媒体貯数特定情報および預り消費税の情報に基づいて、実有価価値を算出する実有価価値算出手段と、
前記実有価価値算出手段で算出された実有価価値に対応する実有価価値情報を、前記第２の記憶媒体受入手段で受け入れられた記憶媒体の有価価値特定情報に書き込むか、または貯留された簡易記録媒体に書き込んで発行する計数結果出力手段と
を具備し、
前記景品払出機が、
記憶媒体を受け入れる第３の記憶媒体受入手段と、
前記第３の記憶媒体受入手段が受け入れた記憶媒体から有価価値特定情報によって特定される実有価価値情報を読み取る第３の記憶媒体読取手段と、
簡易記録媒体から実有価価値情報を読み取る簡易記録媒体読取手段と、
前記第３の記憶媒体読取手段または前記簡易記録媒体読取手段により読み取られた実有価価値情報に基づいて景品を払い出すか、または、払い出す景品の種別と数量を表示する景品処理手段と
を具備し、
前記管理装置が、
少なくとも前記消費税徴収型遊技媒体貸出機で記憶媒体の有価価値特定情報によって特定される有価価値を区分して構成された預り消費税と遊技媒体の貸し出しに対応する遊技用有価価値とを管理する貸出機情報管理手段と、
少なくとも前記精算機で払い戻された貨幣に対応して記憶媒体の有価価値特定情報によって特定される有価価値および預り消費税に対応する情報を管理する精算機情報管理手段と、
少なくとも前記計数機で計数された遊技媒体数および算出された実有価価値を管理する計数機情報管理手段と、
少なくとも前記景品払出機で交換された遊技媒体数、景品毎の交換回数の履歴、交換された遊技媒体数の履歴を管理する景品払出機情報管理手段と
を具備することを特徴とする消費税徴収型遊技処理システム。

【図１】

【図２】

【図３】

【図４】

【図５】

【図６】

【図７】

【図８】

【図９】

【図１０】

【図１１】

【図１２】

【図１３】

【図１４】

【図１５】

【図１６】

【図１７】

【図１８】

【図１９】

【図２０】

【図２１】

【図２２】

【図２３】

【図２４】

【図２５】

【図２６】

【図２７】

【図２８】

【図２９】

【図３０】

【図３１】

【図３２】

【図３３】

【図３４】

【図３５】

【図３６】

【図３７】

【図３８】

【図３９】

【図４０】

【図４１】

【図４２】

【図４３】

【図４４】

【図４５】

【図４６】

【図４７】

【図４８】

【公開番号】特開２００８−１１０２４７（Ｐ２００８−１１０２４７Ａ）
【公開日】平成２０年５月１５日（２００８．５．１５）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００８−２１６９９（Ｐ２００８−２１６９９）
【出願日】平成２０年１月３１日（２００８．１．３１）
【分割の表示】特願２００３−３４２０７２（Ｐ２００３−３４２０７２）の分割
【原出願日】平成１５年９月３０日（２００３．９．３０）
【出願人】（０００１３７２０３）株式会社マースエンジニアリング (218)
【Ｆターム（参考）】