説明

液体洗浄料

【課題】 脂肪酸のL−アルギニン塩10〜30重量%を単独の洗浄成分として用い、多価アルコールを20〜60重量%配合した透明液状洗浄料において、経時安定性及び使用感に優れ、皮膚及び眼粘膜に対し低刺激性の透明液状洗浄料を提供することを目的とした。
【解決手段】 高級脂肪酸のL−アルギニン塩10〜30重量%と、多価アルコールを20〜60重量%を含有する透明液状洗浄料において、アスコルビン酸若しくはその塩を配合することにより、経時安定性及び使用感に優れ、皮膚及び眼粘膜に対し低刺激性の透明液状洗浄料を提供することができた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、経時安定性及び使用感に優れ、皮膚及び眼粘膜に対し低刺激性の液状洗浄料に関する。さらに詳しくは、洗浄成分として高級脂肪酸のL−アルギニン塩のみを10〜30重量%含有しかつ、多価アルコールを20〜60重量%と、アスコルビン酸若しくはその塩を含有して成る透明液状洗浄料に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、主として手や身体の洗浄用として、ポンプ式容器等に収納される液状洗浄料が普及してきた。洗浄成分として汎用される脂肪酸セッケンは、優れた洗浄力と、べたつきのないさっぱりした使用感が得られるが、洗浄料のpHが高くなり、また脱脂力が強いため、洗浄後につっぱり感を生じることが多い。脂肪酸のL−アルギニン塩は、ナトリウム塩やカリウム塩に比べ洗浄料のpHを低く抑えることができるため、皮膚や粘膜に対する刺激が低くなる。しかしながら、液状の洗浄料において脂肪酸の塩基性アミノ酸塩のみを単独で洗浄成分として用いた場合、低温での安定性を保つことが困難であった。かかる問題点を解決するために、本出願人は、鋭意検討を重ねた結果、多価アルコールを20重量%以上配合することにより、低温での安定性を向上させることができることを見いだし、係る技術を開示している(特許文献1〜3参照)。また、アニオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤、両性界面活性剤及び半極性界面活性剤から選ばれた1種以上の界面活性剤と、多価アルコールと、高級脂肪酸の塩基性アミノ酸塩を特定の割合で含有するフォーマー容器充填用液状洗浄剤組成物にかかる技術が開示されている(特許文献4参照)。

脂肪酸の塩基性アミノ酸塩と
【0003】
【特許文献1】特開平10−316551号公報
【特許文献2】特開平10−316552号公報
【特許文献3】特開平10−316553号公報
【特許文献4】特開平11−035972号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、透明液状洗浄料において脂肪酸のL−アルギニン塩を単独の洗浄成分として10〜30重量%配合し、さらに多価アルコールを20重量%以上配合した場合、経時で臭気が変臭したり、黄色〜茶色に着色したり、バルクに濁りを生じることがあり、経時安定性を保つことが困難であった。かかる変臭,着色は、精油を含有する透明液状洗浄料において、最も顕著であった。
【0005】
そこで本発明においては、脂肪酸のL−アルギニン塩10〜30重量%を単独の洗浄成分として用い、多価アルコールを20〜60重量%配合した透明液状洗浄料において、経時安定性及び使用感に優れ、皮膚及び眼粘膜に対し低刺激性の透明液状洗浄料を提供することを目的とした。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するべく種々検討した結果、高級脂肪酸のL−アルギニン塩10〜30重量%と、多価アルコールを20〜60重量%を含有する透明液状洗浄料において、アスコルビン酸若しくはその塩を配合することにより、経時安定性及び使用感に優れ、皮膚及び眼粘膜に対し低刺激性の透明液状洗浄料が得られることを見いだし、本発明を完成するに至った。
【発明の効果】
【0007】
本発明により、経時安定性及び使用感に優れ、皮膚及び眼粘膜に対し低刺激性の透明液状洗浄料を得ることができた。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
L−アルギニンと塩を形成する脂肪酸としては、通常洗浄料に用いられる脂肪酸であれば特に限定されない。例えば炭素数10〜30の直鎖若しくは分岐鎖を有する飽和脂肪酸,不飽和脂肪酸を用いることができる。
【0009】
炭素数10〜30の直鎖飽和脂肪酸としては、ドデカン酸(ラウリン酸),テトラデカン酸(ミリスチン酸),ペンタデカン酸,ヘキサデカン酸(パルミチン酸),ヘプタデカン酸(マルガリン酸),オクタデカン酸(ステアリン酸),ノナデカン酸,エイコサン酸(アラキン酸),ヘンエイコサン酸,ドコサン酸(ベヘン酸),トリコサン酸,テトラコサン酸(リグノセリン酸),ペンタコサン酸,ヘキサコサン酸(セロチン酸),ヘプタコサン酸,オクタコサン酸(モンタン酸),ノナコサン酸,トリアコンタン酸(メリシン酸)、炭素数10〜30の直鎖不飽和脂肪酸としては、4-テトラデセン酸(ツズ酸),5-テトラデセン酸(5-ミリストレイン酸),9-テトラデセン酸(9-ミリストレイン酸),6-ペンタデセン酸,cis-9-ペンタデセン酸,14-ペンタデセン酸,2-ヘキサデセン酸(2-パルミトレイン酸),trans-3-ヘキサデセン酸,cis-7-ヘキサデセン酸(7-パルミトレイン酸),cis-9-ヘキサデセン酸(cis-9-パルミトレイン酸),trans-9-ヘキサデセン酸(trans-9-パルミトレイン酸),2-ヘプタデセン酸,cis-7-ヘプタデセン酸,cis-8-ヘプタデセン酸,cis-9-ヘプタデセン酸,trans-2-オクタデセン酸,cis-2-オクタデセン酸,trans-3-オクタデセン酸,cis-3-オクタデセン酸,trans-4-オクタデセン酸,cis-6-オクタデセン酸(ペトロセリン酸),trans-6-オクタデセン酸(ペトロセエライジン酸),cis-7-オクタデセン酸,trans-7-オクタデセン酸,cis-8-オクタデセン酸,trans-8-オクタデセン酸,cis-9-オクタデセン酸(オレイン酸),trans-9-オクタデセン酸(エライジン酸),cis-11-オクタデセン酸,trans-11-オクタデセン酸(バセニン酸),cis-9-ノナデセン酸,cis-11-エイコセン酸(ゴンドイン酸),trans-11-エイコセン酸(trans-ゴンドイン酸),cis-13-ドコセン酸(エルカ酸),trans-13-ドコセン酸(ブラシン酸),cis-15-テトラコセン酸(セラコレイン酸),trans-15-テトラコセン酸(trans-セラコレイン酸),cis-17-ヘキサコセン酸等の直鎖モノエン酸、trans-8,trans-10-オクタデカジエン酸,cis-9,cis-12-オクタデカジエン酸(リノール酸),trans-9,trans-12-オクタデカジエン酸(リノエライジン酸),cis-9,trans-11-オクタデカジエン酸,trans-10,cis-12-オクタデカジエン酸,cis-9,cis-11-オクタデカジエン酸,cis-10,cis-12-オクタデカジエン酸,trans-10,trans-12-オクタデカジエン酸,trans-9,trans-11-オクタデカジエン酸,trans-8,trans-10-オクタデカジエン酸,trans-9,trans-11-オクタデカジエン酸,12,20-ヘンエイコサジエン酸,9,13-ドコサジエン酸,9,15 10-テトラコサジエン酸等の直鎖ジエン酸、cis-9,trans-11,trans-13-オクタデカトリエン酸(α-エレオステアリン酸),trans-9,trans-11,trans-13-オクタデカトリエン酸(β-エレオステアリン酸),cis-9,cis-11,trans-13-オクタデカトリエン酸,cis-9,cis-12,cis-15-オクタデカトリエン酸(リノレン酸),trans-9,trans-12,trans-15-オクタデカトリエン酸(リノレンエライジン酸),trans-10,trans-12,trans-14-オクタデカトリエン酸(プソイドエレオステアリン酸)等の直鎖トリエン酸、9,11,13,15-オクタデカテトラエン酸(パリナリン酸),5,8,11,14-エイコサテトラエン酸(アラキドン酸)等の直鎖テトラエン酸、4,8,12,15,19-ドコサペンタエン酸(クルパノドン酸)等の直鎖ペンタエン酸等が例示され、これらより1種又は2種以上を選択して用いる。特に炭素数12〜24程度の直鎖脂肪酸が好ましい。
【0010】
炭素数10〜26の分岐鎖脂肪酸としては、炭素数12以上のものが好ましく、12-メチルトリデカン酸(イソミリスチン酸),11-メチルトリデカン酸(アンティイソミリスチン酸),14-メチルペンタデカン酸(イソパルミチン酸),13-メチルペンタデカン酸(アンティイソパルミチン酸),16-メチルヘプタデカン酸(イソステアリン酸),15-メチルヘプタデカン酸(アンティイソステアリン酸),20-メチルヘンエイコサン酸(イソベヘン酸),19-メチルヘンエイコサン酸(アンティイソベヘン酸)等の分岐鎖を有する飽和脂肪酸、2,2-ジメチル-cis-9,cis-12-オクタデカジエン酸,2,2-ジメチル-cis-11,cis-14-エイコサジエン酸等の分岐鎖を有する不飽和脂肪酸等が例示され、これらより1種又は2種以上を選択して用いる。特に炭素数12〜30程度の分岐鎖脂肪酸が好ましい。
【0011】
脂肪酸の塩基性アミノ酸塩の液状洗浄料中の含有量としては、10〜30重量%とする。30重量%をこえて配合すると、組成物がゲル状となって液状を保てないため好ましくない。逆に10重量%未満の配合では、充分な洗浄効果を得ることができない場合がある。
【0012】
脂肪酸として、ラウリン酸を配合する場合、ラウリン酸と、炭素数14以上の直鎖脂肪酸及び分岐鎖脂肪酸とは、重量比にして1:1〜1:5となるように含有させる。ラウリン酸の含有量がこれ以上高いと皮膚刺激性が発現し、これ以上低いと液状を保てないからである。さらに、分岐鎖脂肪酸の含有量は、全脂肪酸中1.0〜20.0重量%とすることが好ましい。
【0013】
脂肪酸はL−アルギニンとの塩を形成させて用いる。L−アルギニンは弱塩基であるため、本発明においては脂肪酸全含有量に対し、モル比で1.0〜2.0となる量を含有させる必要がある。
【0014】
本発明において用いる多価アルコールとしては、ポリエチレングリコール,プロピレングリコール,ジプロピレングリコール,1,3-ブチレングリコール等のグリコール類、グリセリン、ジグリセリン,デカグリセリン等のポリグリセリン類、グリセリンモノパルミチルエーテル(キミルアルコール),グリセリンモノステアリルエーテル(バチルアルコール),グリセリンモノオレイルエーテル(セラキルアルコール)等のグリセリンモノエーテル類、エリスリトール,スレイトール,ペンタエリスリトール,アドニトール,アラビトール,キシリトール,ソルビトール,マンニトール,ガラクチトール,イノシトール,マルチトール等の糖アルコール類、ブドウ糖,ショ糖等の糖類が挙げられ、これらより1種又は2種以上を選択して用いる。これら多価アルコールの液状洗浄料中における含有量は、20〜60重量%とする。20重量%未満であると、十分な温度安定性と皮膚及び眼粘膜刺激低減効果を得ることができない。
【0015】
なお、脂肪酸のL−アルギニン塩の全含有量と、多価アルコールの全含有量との重量比は、1:1〜1:70とすることが好ましい。前記範囲より多価アルコールの含有量が少ないと、十分な温度安定性及び刺激低減効果が得られず、また多価アルコールの含有量が多くなると、組成物は粘稠な水飴状となり、良好な液状を保てない。
【0016】
本発明においてはアスコルビン酸若しくはその塩を用いる。塩としては、生理的に許容されるものであれば特段の限定無く使用することが出来、例えば、ナトリウム塩やカリウム塩などのアルカリ金属塩、カルシウム塩やマグネシウム塩などのアルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、トリエタノールアミン塩やトリエチルアミン塩などの有機アミン塩、リジン塩やアルギニン塩などの塩基性アミノ酸塩などが好ましく例示できる。これらの中でも、その安定性及び入手のしやすさから、アスコルビン酸のナトリウム塩を用いることが好ましい。アスコルビン酸若しくはその塩の配合量は、透明液状化粧料全量に対し、0.01〜5重量%、特に0.05〜1重量%が好ましい。5重量%を超えて配合しても、経時安定性向上効果に変化は見られない。0.01重量%未満では,経時安定性向上効果が発揮されない場合がある。
【0017】
本発明におけるアスコルビン酸若しくはその塩による経時安定性向上効果は、精油を含有する透明液状洗浄料において顕著である。精油としては、フレグランス,フレーバーとして用いられる精油であれば特に限定されず、例えばアニス精油、アンゲリカ精油、イランイラン精油、イリス精油、ウイキョウ精油、オレンジ精油、カナンガ精油、カラウェー精油、カルダモン精油、グアヤクウッド精油、クミン精油、黒文字精油、ケイ皮精油、シンナモン精油、ゲラニウム精油、コパイババルサム精油、コリアンデル精油、シソ精油、シダーウッド精油、シトロネラ精油、ジャスミン精油、ジンジャーグラス精油、杉精油、スペアミント精油、西洋ハッカ精油、大茴香精油、ティートリー精油、チュベローズ精油、丁字精油、橙花精油、冬緑精油、トルーバルサム精油、バチュリー精油、バラ精油、パルマローザ精油、桧精油、ヒバ精油、白檀精油、プチグレン精油、ベイ精油、ベチバ精油、ベルガモット精油、ペルーバルサム精油、ボアドローズ精油、芳樟精油、マンダリン精油、ユーカリ精油、ライム精油、ラベンダー精油、リナロエ精油、レモングラス精油、レモン精油、ローズマリー精油、ローマカミツレ精油、和種ハッカ精油などが例示される。本発明の透明液状洗浄料においては、透明性及び安全性を損なわない範囲で、これらの精油を配合することができる。
【0018】
また本発明に係る液状洗浄料においては、本発明の特徴を損なわない範囲で、植物油脂,動物油脂,炭化水素などの油脂類、ロウ類、アミノ酸等多価アルコール以外の保湿剤、ビタミン類、抗酸化剤、防腐剤、紫外線吸収剤、香料、顔料等、一般的に液状洗浄料に配合される原材料を添加することができる。なお、本発明に係る透明液状洗浄料は、顔,手,身体等、ヒトの皮膚の洗浄に特に適する。
【実施例】
【0019】
更に、実施例により、本発明の特徴について詳細に説明する。なお、特に断らない限り、実施例中の量目は重量%で示した。
【0020】
実施例1〜2,比較例1〜6 透明液状洗浄料
(1)ラウリン酸 1.20(重量%)
(2)ミリスチン酸 3.30
(3)イソステアリン酸 2.10
(4)グリセリン 15.00
(5)ソルビトール 10.00
(6)L−アルギニン 8.60
(7)精製水 全量を100とする量
(8)エタノール 3.00
(9)精油混合物 表1に示す量
(10)表1に示す抗酸化剤 0.10
製法:(1)〜(4)の油相成分及び(5)〜(7)の水相成分をそれぞれ加熱溶解する。水相に油相を添加して、ケン化し脱泡しながら冷却し40℃で(8)〜(10)を添加する。
精油混合物:オレンジ油16重量部、ラベンダー油26重量部、ユーカリ油6重量部、ローズマリー油6重量部、ローマカミツレ油6重量部の混合物
【0021】
【表1】

【0022】
表1に示した実施例及び比較例について、洗浄料の外観及び経時安定性の評価を行い、結果を表1に併せて示した。
【0023】
透明液状洗浄料の外観については、良好な透明液状を呈するかどうかを観察した。経時安定性については、実施例及び比較例の各試料を25℃及び50℃にて6カ月間保存し、「○;臭いの変化を認めない」,「△;変臭がわずかに認められる」,「×;著しい変臭が認められる」として評価した。皮膚刺激性については、試料として実施例及び比較例のそれぞれの1.0重量%水溶液を用い、男性パネラー30名による48時間の背部閉塞貼付試験により評価し、表2に示す判定基準に従って点数化し、30名の平均値を求めた。眼粘膜刺激性については、男女パネラー20名を1群とした実使用(洗顔)試験を行い、眼にしみるといった、使用時に眼に感じた刺激性につき、表3に示す評価基準に従って評価させて点数化し、20名の平均値を求めた。
【0024】
表1に示した通り、一般的に使用されている抗酸化剤であるd−δ−トコフェロール、ブチルヒドロキシトルエンを配合した比較例1〜4では、変臭が認められていた。またアスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩を配合した比較例5,6においては、変臭は抑制されていたが、透明な外観を保つことができなかった。これに対し、本願発明のアスコルビン酸ナトリウムを配合した実施例1、2においては、透明な外観は維持したまま、経時での変臭が抑制され、良好な状態を保っていた。
【0025】
本発明の実施例1と2について皮膚刺激性及び眼粘膜刺激性の評価と測定を行った。
【0026】
皮膚刺激性については、試料として実施例及び比較例のそれぞれの1.0重量%水溶液を用い、男性パネラー30名による48時間の背部閉塞貼付試験により評価し、表2に示す判定基準に従って点数化し、30名の平均値を求めた。眼粘膜刺激性については、男女パネラー20名を1群とした実使用(洗顔)試験を行い、眼にしみるといった、使用時に眼に感じた刺激性につき、表3に示す評価基準に従って評価させて点数化し、20名の平均値を求めた。
【0027】
【表2】

【0028】
【表3】

【0029】
【表4】

【0030】
表4に示したとおり、本願発明の実施例は皮膚刺激指数、眼粘膜刺激性ともに低い値で、安全性に優れることが示された。
【0031】
[実施例3] 洗顔フォーム(原液処方)
(1)ラウリン酸 3.00(重量%)
(2)パルミチン酸 3.00
(3)イソステアリン酸 0.35
(4)グリセリン 20.00
(5)1,3-ブチレングリコール 15.00
(6)マルチトール 10.00
(7)L-アルギニン 6.81
(8)パラオキシ安息香酸メチル 0.10
(9)精製水 41.54
(10)香料 0.10
(11)アスコルビン酸ナトリウム 0.10
製法:(1)〜(4)を混合,加熱融解して80℃とする。一方、(5),(6)を混合し、これに(8)を添加して(7)とともに(9)に加えて溶解した後加熱し、80℃とする。これに前記油分を加えてケン化させ、冷却後(10),(11)を添加,混合する。
(充填処方)
原液 90.0(重量%)
液化石油ガス 10.0
充填は、エアゾール缶に原液を充填し、バルブを装着した後、液化石油ガスを充填して行う。
【0032】
[実施例4] 液体ハンドソープ
(1)ラウリン酸 1.50(重量%)
(2)ミリスチン酸 4.00
(3)ベヘン酸 0.50
(4)イソパルミチン酸 0.60
(5)ジグリセリン 15.00
(6)マンニトール 6.00
(7)L-リジン 6.74
(8)パラオキシ安息香酸メチル 0.10
(9)精製水 65.36
(10)香料 0.10
(11)アスコルビン酸ナトリウム 0.10
製法:(1)〜(5)を混合,加熱融解して80℃とする。一方、(6)に(8)を添加して(7)とともに(9)に加えて溶解した後加熱し、80℃とする。これに前記油分を加えてケン化させ、冷却後(10),(11)を添加,混合する。
【0033】
[実施例5] 液体ボディソープ
(1)ラウリン酸 2.00(重量%)
(2)パルミチン酸 3.00
(3)イソミリスチン酸 0.35
(4)イソステアリン酸 0.35
(5)プロピレングリコール 30.00
(6)エリスリトール 10.00
(7)ガラクチトール 10.00
(8)L-アルギニン 4.26
(9)L-リジン 3.57
(10)パラオキシ安息香酸メチル 0.10
(11)精製水 36.17
(12)香料 0.10
(13)アスコルビン酸ナトリウム 0.10
製法:(1)〜(5)を混合,加熱融解して80℃とする。一方、(6),(7)を混合し、これに(10)を添加して(8),(9)とともに(11)に加えて溶解した後加熱し、80℃とする。これに前記油分を加えてケン化させ、冷却後(12),(13)を添加,混合する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
洗浄成分として高級脂肪酸のL−アルギニン塩のみを10〜30重量%含有しかつ、多価アルコールを20〜60重量%と、アスコルビン酸若しくはその塩を含有する透明液状洗浄料。
【請求項2】
精油を含有する請求項1に記載の透明液状洗浄料。

【公開番号】特開2007−77296(P2007−77296A)
【公開日】平成19年3月29日(2007.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−267817(P2005−267817)
【出願日】平成17年9月15日(2005.9.15)
【出願人】(000135324)株式会社ノエビア (258)
【Fターム(参考)】