説明

液体金属吐出装置

【課題】定量の液体金属を切り出し、切り出した液体金属をガスの圧力で吐出し、吐出方向を固定することによって、液体金属を定量吐出するとともに、同一の場所に滴下できる液体金属吐出装置を提供することを目的にする。
【解決手段】液体金属を導入し、導入した液体金属の定量を切り出して吐出流路に導く定量化手段と、前記吐出流路に導かれた定量の液体金属を駆動ガスの圧力により外部に吐出する吐出手段と、吐出する液体金属の吐出方向を固定する固定手段と、を有することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水銀などの液体金属を吐出する液体金属吐出装置に関し、詳しくは、導入する液体金属の量を一定にすることにより、液体金属を一定量吐出し、同一の場所に滴下する液体金属吐出装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
図7に、従来の液体金属ディスペンス用マイクロピペットの構成例の図を示す。
【0003】
マイクロピペット1に液体金属2を導入し、マイクロピペット1に接続した加圧式ディスペンサ(図示せず)で加圧することにより、マイクロピペット1内の液体金属2を押し出している。
【0004】
理論的には圧力と加圧時間による液体金属2の吐出ができるが、実際には液体金属2の表面張力により、液体金属2がマイクロピペット1内部を通り抜ける速度が速いため、少量吐出には向かない。また、マイクロピペット1内部を液体金属2が通り抜ける速度を遅くし、加圧時間による定量の精度を上げるためには、液体金属2が通り抜ける流路を細くする必要があるが、液体金属2は表面張力が大きいため、細い流路に進入させるには多大な圧力が必要となり、現実的ではないという問題がある。
【0005】
また、マイクロピペット1から吐出直後の液体金属2は、表面張力が強いため、マイクロピペット1の先端にぶらさがる状態になり、滴下するためには外力を加えるか、あるいは液体金属2の自重で落下するまで液体金属2の球を大きくするしかない。
【0006】
また、マイクロピペット1から液体金属2を滴下する場合、マイクロピペット1の先端の液体金属2を液体金属2で濡れる面に直接押しつけたり、マイクロピペット1内の液体金属2に風圧などの外力を与えることにより、液体金属2を滴下したい場所に滴下していた。このような方法では、水銀が濡れ広がる面にしか滴下できないという問題があった。さらに、液体金属2が落下する地点が不安定になり、同一の場所に液体金属2を滴下することが難しいという問題があった。
【0007】
そこで、特許文献1では導入流路に濡れ性の良い狭い導入流路を追加し、導入する液体金属量を外部から圧力や導入時間で調節し、適量の液体金属をリレー内部の液体室に導入し、合金化を用いて封止する液体金属リレーおよびその製造方法が記載されている。
【0008】
図7の従来例では液体金属2の定量測定が困難であったが、特許文献1記載の発明では液体金属の定量測定を可能にした。しかし、特許文献1記載の発明では、液体金属の定量測定はできるが定量吐出はできない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2009−134925号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の目的は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、定量の液体金属を切り出し、切り出した液体金属をガスの圧力で吐出し、吐出方向を固定することによって、液体金属を定量吐出するとともに、同一の場所に滴下できる液体金属吐出装置を実現することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
このような課題を達成するために、本発明のうち請求項1記載の発明は、
液体金属を導入し、導入した液体金属の定量を切り出して吐出流路に導く定量化手段と、
前記吐出流路に導かれた定量の液体金属を駆動ガスの圧力により外部に吐出する吐出手段と、
吐出する液体金属の吐出方向を固定する固定手段と、
を有することを特徴とする。
【0012】
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記定量化手段は、
液体金属を導入する導入穴と、
この導入穴と前記吐出流路とを接続する導入流路と、
を有し、前記導入流路の断面積は前記吐出流路の断面積よりも小さいことを特徴とする。
【0013】
請求項3記載の発明は、請求項2に記載の発明において、
濡れ性を有し、前記導入流路及び前記吐出流路の内面に形成された金属膜を有し、
前記導入流路と前記吐出流路の接続部分近傍に前記金属膜を形成しない部分を設けたことを特徴とする。
【0014】
請求項4記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記吐出手段は、
密閉されていて前記駆動ガスが充填された空間部と、
この空間部に設けられた加熱手段とを有し、
前記加熱手段が前記駆動ガスを加熱して膨張させ、膨張した駆動ガスの圧力により前記液体金属を外部に吐出することを特徴とする。
【0015】
請求項5記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記定量化手段と前記吐出手段がノズルチップに設けられていて、前記固定手段はこのノズルチップを固定することを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、定量の液体金属を切り出し、切り出した液体金属を加熱で膨張したガスの圧力で吐出することによって、液体金属を安定して定量吐出することができる。また、液体金属を滴下したい場所に液体金属の吐出方向を固定し、加熱手段を設けたことにより、定量化された液体金属を同一の場所に滴下することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の一実施例を示した構成図である。
【図2】液体金属リレーの断面一例を示す断面図である。
【図3】金属膜の形状の一実施例を示す構造図である。
【図4】金属膜の一実施例を示す断面図である。
【図5】液体金属の定量導入方法の一実施例を示す工程図である。
【図6】液体金属吐出装置の一実施例を示す構成図である。
【図7】従来の液体金属ディスペンス用マイクロピペットの構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下本発明を、図面を用いて詳細に説明する。図1は本発明の液体金属吐出装置の一実施例を示す構成図である。なお、図7と同じ要素には同一符号を付す。
【0019】
図1で、液体金属を導入し、導入した液体金属の定量を切り出して吐出流路に導く定量化手段10と、この定量化手段10と接続されている空間部21の駆動ガスを膨張させる吐出手段20とが設けられている。液体金属を滴下したい場所に液体金属の吐出方向を固定し、吐出手段20に設けられている加熱手段22により、吐出手段20に設けられている空間部21の駆動ガスが膨張され、安定した定量化が行われた液体金属が膨張された駆動ガスの圧力により外部に押し出される。
【0020】
定量化手段10は、液体金属を導入する導入穴11と、この導入穴11と吐出流路23とを接続する導入流路12と、液体金属と合金化する金属膜13とからなる。
【0021】
また、吐出手段20は、密閉された空間部21と、この空間部21に設けられた加熱手段22とを有する。また、空間部21の内部の駆動ガスは、たとえば水素、窒素などである。ここで、加熱手段22は、たとえばヒータのことである。
【0022】
また、吐出手段20は、フィルタ24を介して吐出流路23と接続されている。ここで、フィルタ24は、定量化手段10により定量化された液体金属が、吐出手段20の空間部21への流入を防ぐためのものである。
【0023】
ノズルチップには定量化手段10と吐出手段20とが設けられていて、このノズルチップは固定手段(図示せず)によって固定されている。
【0024】
なお、固定手段は、液体金属2を滴下したい場所に液体金属2の吐出方向を固定するための手段であり、また液体金属2を滴下したい場所に滴下するための十分な位置精度を確保できる手段である。
【0025】
図2は本発明の液体金属導入部の断面の一例を示す断面図であり、(a)は図1に示したY−Y’断面模式図、(b)は(a)に示したa−a’断面図、(c)は(a)に示したb−b’断面図である。なお、図1と同じ要素には同一符号を付し、説明を省略する。
【0026】
ガラス基板14は、パイレックス(登録商標)ガラス基板を使用する。
【0027】
定量化手段10は、ガラス基板14、シリコン基板15を張り合わせた構造である。また、導入流路12は、第1の導入流路と第2の導入流路から形成されている。ここで、導入穴11に接続している導入流路12を第1の導入流路(以下、狭い導入流路12aとする)とする。また、吐出流路23と狭い導入流路12aとを接続する導入流路を第2の導入流路(以下、広い導入流路12bとする)とする。
【0028】
また、定量化手段10は、液体金属を導入する導入穴11と、この導入穴11と広い導入流路12bとを接続する狭い導入流路12aと、吐出流路23と、この吐出流路23に液体金属を導入するための広い導入流路12bと、液体金属と合金化するための金属膜13a、13bからなる。
【0029】
また、狭い導入流路12aに液体金属を入れるため、狭い導入流路12aの内面あるいは少なくとも内面の一部分に、金属膜が形成されている。この図の場合では、狭い導入流路12aの内面に金属膜13a、13bが形成されている。また、狭い導入流路12aと広い導入流路12bとの断面積は、吐出流路23の断面積に比べて小さく設計されている。また、吐出流路23は、金属膜13a、13bを少なくとも一部に有している。
【0030】
(b)に示すように、定量手段10は、ガラス基板14とシリコン基板15を張り合わせて、液体金属を吐出流路23に導入するための広い導入流路12bが形成されている。
【0031】
(c)に示すように、ガラス基板14とシリコン基板15を張り合わせて、狭い導入流路12aが形成されている。この狭い導入流路12aの内面に金属膜13a、13bが形成されている。金属膜13a、13bは、狭い導入流路12aの内面の一部分に形成されていてもよい。
【0032】
また、(c)に示す狭い導入流路12aの断面積は、(b)に示す広い導入流路12bの断面積と比べて、小さく設計されている。
【0033】
また、広い導入流路12bは、吐出流路23より断面積が小さく、かつ狭い導入流路12aより断面積が大きく設計されている。
【0034】
なお、液体金属を定量化するために設けられた狭い導入流路12aは、金属膜13a13bが内面に形成されるとともに、深さ10μm以下の狭い流路である。
【0035】
図3は、本発明における金属膜の形状の構成例を示す図である。(a)は図1に示したY−Y’断面模式図、(b)は(a)に示したc−c’断面図、(c)は(a)に示したd−d’断面図である。
【0036】
(b)は定量化手段10において形成されている金属膜13aの断面図であり、(c)は金属膜13bの断面図である。
【0037】
(b)、(c)において、金属膜13a、13bは、導入穴11を囲む部分(以下、金属膜の導入穴を囲む部分13a‐1、13b‐1とする)と、狭い導入流路12aの部分を形成する部分(以下、狭い導入流路部分13a‐2、13b‐2とする)からなる。
【0038】
図4は、本発明における金属膜の構成例を示す図である。(a)は図1に示したY−Y’断面の一部構成図、(b)は(a)のD部分の金属膜の断面拡大図である。
【0039】
金属膜13a、13bは、第1の金属層(以下、金属膜16とする)と第2の金属層(以下、金属層17とする)からなる。
【0040】
金属層16には、ガラス基板14のガラスと密着性が良い金属を使用している。たとえば、金属層16の材料として、クロム、モリブデン、タンタル、タングステン、ニッケル、ニオブなどが挙げられる。
【0041】
また、金属層17には、液体金属2と合金化することが可能な金属を使用している。たとえば、金属層17の材料として、金、銅、すず、銀などが挙げられる。
【0042】
なお、ガラス基板14と、シリコン基板15を使用したが、液体金属2と濡れ性の良いリーク防止電極、すなわち金属層16および金属層17を形成できるのであれば、他の素材の基板を使用してもよい。
【0043】
図5は、本発明の液体金属の定量導入手順を示した動作説明図である。
【0044】
(a)はマイクロピペットを用いて液体金属を導入穴に導入する状態を示した図、(b)は(a)の状態に圧力を加える状態を示した図、(c)は圧力をかけた後の状態を示した図である。
【0045】
(a)の状態では、液体金属2を導入穴11にマイクロピペットなどを用いて導入する。液体金属2の導入量は、(b)の段階で決まるため、(a)の段階で導入する量を最適化する必要がない。また、液体金属2は、金属膜13a、13bを濡らすので金属膜13aと金属膜13bの隙間と導入穴11に充填される。
【0046】
(b)の状態では、外部を加圧するなどして導入穴11に圧力をかけることにより、狭い導入流路12aに液体金属2を導入する。液体金属2を導入する際に、外部から加える圧力によって、狭い導入流路12aを流れる液体金属2の単位時間に流れる量を調節することができる。
【0047】
つまり、液体金属2の導入量は、狭い導入流路12aを単位時間に流れる量と導入穴11に圧力をかける時間の積で決まるため、導入穴11に外部から加える圧力と導入穴11に圧力をかける時間により、液体金属2の導入量を調節することができる。
【0048】
また、吐出流路23は、金属膜13a、13bで囲まれているため、この段階で空間部21に加熱手段22、すなわちヒータが密閉されている。ここで、空間部21に加熱手段22、すなわちヒータが密閉されているのは、ヒータを駆動させることにより、液体金属2と金属膜13a、13bの濡れ性によって密閉された空間部21の駆動ガスを熱により膨張させ、定量化された液体金属2を膨張した駆動ガスの圧力で押し出すためである。
【0049】
(c)の状態では、外部を加圧するなどして導入穴11に圧力をかけることにより、導入される液体金属2は、狭い導入流路12aを介して吐出流路23に導入される液体金属2と、金属膜13a、13bと液体金属2が濡れることによって狭い導入流路12a内に残存する液体金属2とに分けられる。
【0050】
吐出流路23および広い導入流路12bの断面積よりも狭い導入流路12aの断面積を小さく、かつ、広い導入流路12bの断面積は吐出流路23の断面積よりも小さく、狭い導入流路12aの断面積よりも小さくするように、狭い導入流路12aおよび広い導入流路12bを形成することで、吐出流路23への液体金属2の単位時間当たりの導入量を少なくすることができるため、液体金属リレー動作に必要な適正な量の液体金属2を吐出流路23に導入するまでの時間を長くすることができる。
【0051】
つまり、狭い導入流路12aを形成することにより、吐出流路23に導入する液体金属2の量を時間によって調節することができる。
【0052】
また、液体金属2が狭い導入流路12aの内面に濡れない場合、液体金属2を狭い導入流路12aの内部に入れるためには多大な圧力が必要になる。このように多大な圧力が必要になるため、少なくとも狭い導入流路12aの内面の一部分には液体金属2に濡れる金属膜13aあるいは、金属膜13bが必要となる。
【0053】
つまり、狭い導入流路12aの内面あるいは内面の一部分に金属膜を形成することにより、導入する液体金属2の量を圧力によって調節することができる。
【0054】
また、導入する液体金属2の量を調節できることにより、適量の液体金属2を吐出流路23に導入することが可能になる。また、導入流路12に導入する液体金属2の量は、導入穴11に導入する液体金属2の量には影響を受けないため、導入穴11に液体金属2を導入する量を調節する必要がなくなる。
【0055】
導入穴11に圧力をかけなくなった後の液体金属2の動作の説明をする。
【0056】
導入穴11に液体金属2を導入し、導入穴11に圧力をかけ、吐出流路23及び狭い導入流路12aおよび広い導入流路12bに液体金属2が導入された後、圧力をかけることをやめると金属膜13a、13bが形成されている狭い導入流路12aは、液体金属2が金属膜13a、13bで濡れるため、液体金属2が狭い導入流路12aに残存する。
【0057】
一方、広い導入流路12bのX−X’部分は、金属膜13a、13bが形成されていないため、液体金属2には濡れない。
【0058】
また、液体金属2は表面張力が大きいため、金属膜13a、13bが形成されていない広い導入流路12bのX−X’部分に液体金属2を入れるとエネルギーが高くなってしまうことにより、断面積が小さい流路などに液体金属2を入れるには圧力が必要になる。圧力が必要になることにより、圧力をかけることをやめると、液体金属2は断面積が小さい流路の外部へ出て行く。
【0059】
つまり、広い導入流路12bは吐出流路23よりも断面積が小さく、かつ広い導入流路12bのX−X’部分に金属膜が形成されていないことにより、圧力をかけることを止めると、広い導入流路12bの液体金属2が吐出流路23に導入される。よって、導入穴11に圧力をかけるのを止めると、広い導入流路12bで液体金属2が切れる。広い導入流路12bで液体金属2が切れることによって、定量の液体金属を切り出すことができる。
【0060】
図6は、図1の液体金属吐出装置の動作説明図であり、(a)は液体金属を定量化する場合の説明図であり、(b)は液体金属を吐出する場合の説明図である。
【0061】
(a)は、導入穴11から液体金属2を導入し、定量化する。
【0062】
(b)は、液体金属2を吐出する所定の場所に合わせて、液体金属2を吐出する方向を固定し、加熱手段22、すなわちヒータを駆動させることにより、液体金属2と金属膜13の濡れ性によって密閉された空間部21の駆動ガスを熱により膨張させ、定量化された液体金属2を膨張した駆動ガスの圧力で押し出し、液体金属2をノズルチップの外部へと吐出する。
【0063】
なお、吐出手段20は、吐出流路23に導かれた定量の液体金属を駆動ガスの圧力により外部に吐出する手段であるが、液体金属2を安定して定量吐出することができるのであれば上記実施例のように加熱手段22を用いた場合でなくてもよい。
【0064】
以上説明したように、本発明によれば、濡れ性の良い狭い導入路を設けることにより、導入穴から導入する液体金属の量を導入圧力や時間で調節することができる。このように、液体金属の導入圧力および導入時間を調整した結果、液体金属を安定して定量吐出することができる。
【0065】
また、固定手段により、液体金属を滴下したい場所に液体金属の吐出方向を固定し、インジェクション性能を有した加熱手段を設けたことにより、定量化された液体金属を同一の場所に滴下することができる。
【符号の説明】
【0066】
2 液体金属
10 定量化手段
11 導入穴
12 導入流路
13 金属膜
20 吐出手段
21 空間部
22 加熱手段
23 吐出流路
30 固定手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体金属を導入し、導入した液体金属の定量を切り出して吐出流路に導く定量化手段と、
前記吐出流路に導かれた定量の液体金属を駆動ガスの圧力により外部に吐出する吐出手段と、
吐出する液体金属の吐出方向を固定する固定手段と、
を有することを特徴とする液体金属吐出装置。
【請求項2】
前記定量化手段は、
液体金属を導入する導入穴と、
この導入穴と前記吐出流路とを接続する導入流路と、
を有し、前記導入流路の断面積は前記吐出流路の断面積よりも小さいことを特徴とする請求項1記載の液体金属吐出装置。
【請求項3】
濡れ性を有し、前記導入流路及び前記吐出流路の内面に形成された金属膜を有し、
前記導入流路と前記吐出流路の接続部分近傍に前記金属膜を形成しない部分を設けたことを特徴とする請求項2記載の液体金属吐出装置。
【請求項4】
前記吐出手段は、
密閉されていて前記駆動ガスが充填された空間部と、
この空間部に設けられた加熱手段とを有し、
前記加熱手段が前記駆動ガスを加熱して膨張させ、膨張した駆動ガスの圧力により前記液体金属を外部に吐出することを特徴とする請求項1記載の液体金属吐出装置。
【請求項5】
前記定量化手段と前記吐出手段がノズルチップに設けられていて、前記固定手段はこのノズルチップを固定することを特徴とする請求項1記載の液体金属吐出装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−143345(P2011−143345A)
【公開日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−5814(P2010−5814)
【出願日】平成22年1月14日(2010.1.14)
【出願人】(000006507)横河電機株式会社 (4,443)
【Fターム(参考)】