説明

液圧装置

【課題】液タンク流路に介設したパイロットチェック弁の開閉を、パイロット流路に介設した電磁弁の開閉制御により行なって、簡単な構成でハンチング現象を確実に防止できる液圧装置を提供する。
【解決手段】ロッド側パイロットチェック弁6とヘッド側パイロットチェック弁7を備えた液圧装置であって、ロッド側パイロット流路8aにロッド側電磁弁9を、ヘッド側パイロット流路8bにヘッド側電磁弁10をそれぞれ介設し、液圧ポンプ2からの作動液がヘッド側流路4bに吐出するときにロッド側電磁弁9を閉じるとともにヘッド側電磁弁10を開き、液圧ポンプ2からの作動液がロッド側流路4aに吐出するときにロッド側電磁弁9を開くとともにヘッド側電磁弁10を閉じる両電磁弁制御手段11cを備えることにより、各パイロットチェック弁6、7が不必要に開くハンチング現象を簡単な構成で確実に防止することができるようにしたのである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電動モータにより駆動される両方向の回転が可能な液圧ポンプからの圧液により液圧シリンダを駆動する液圧装置に係り、特に、液タンク流路に介設したパイロットチェック弁の開閉制御を行なうようにした液圧装置に関する技術である。
【背景技術】
【0002】
従来、図4に示す電動モータ23により駆動される両方向の回転が可能な液圧ポンプ22からの圧液により液圧シリンダ21を駆動する液圧装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
図4において、液圧シリンダ21はピストン21cの一方にロッド21aを備えた片ロッドタイプであり、液圧ポンプ22のロッド側ポート22aと液圧シリンダ21のロッド側ポート21dとをロッド側流路24aにより接続している。
【0003】
また、液圧ポンプ22のヘッド側ポート22bと液圧シリンダ21のヘッド側ポート21eとをヘッド側流路24bにより接続している。
液タンク25とロッド側流路24aとをロッド側パイロットチェック弁26を介設したロッド側液タンク流路25aにより接続し、液タンク25とヘッド側流路24bとをヘッド側パイロットチェック弁27を介設したヘッド側液タンク流路25bにより接続している。
【0004】
そして、ロッド側パイロットチェック弁26のパイロットポート26aとヘッド側流路24bとをヘッド側パイロット流路28bにより接続し、ヘッド側パイロットチェック弁27のパイロットポート27aとロッド側流路24aとをロッド側パイロット流路28aにより接続している。
なお、29はロッド21aに取付けた負荷となる重量物である。
【0005】
従来の液圧装置は、上記のように構成されており、電動モータ23により液圧ポンプ22を駆動し、矢印Xに示すように、ロッド側流路24aを介して作動液を液圧シリンダ21から液圧ポンプ22に吸入し、液圧ポンプ22からヘッド側流路24bに高圧作動液を吐出する。
その際、ヘッド側流路24bからヘッド側パイロット流路28bを介して導入されるパイロット圧によりロッド側パイロットチェック弁26を開弁して、ロッド21aの体積に応じた作動液の不足分を液タンク25からロッド側流路24aに、ロッド側液タンク流路25aを介して補給するようにしている。
【0006】
また、電動モータ23を逆回転させて液圧ポンプ23を駆動したときには、ヘッド側流路24bを介して作動液を液圧シリンダ21から液圧ポンプ22に吸入し、矢印Yに示すように、液圧ポンプ22からロッド側流路24aに高圧作動液を吐出する。
その際には、ロッド側流路24aからロッド側パイロット流路28aを介して導入されるパイロット圧によりヘッド側パイロットチェック弁27を開弁して、ロッド21aの体積に応じた作動液の過剰分を、ヘッド側流路24b及びヘッド側液タンク流路25bを介して液タンク25に排出するようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平10−78003号公報(図6、段落0003〜段落0009)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1に記載された液圧装置は、矢印Zで示す上方向に重量物29を移動する場合、停止状態からある速度まで加速し、加速状態から液圧ポンプ22をある一定速度で回転させる過渡期に、重量物29の移動速度を一定の速度に押さえようとするため、ロッド側流路24aの圧力が上昇する。
この圧力上昇によって、ロッド側流路24aからロッド側パイロット流路28aを介してヘッド側パイロットチェック弁27のパイロットポート27aに、パイロット圧が導入され、ヘッド側パイロットチェック弁27が開弁して、ヘッド側流路24bの高圧作動液を液タンク25に逃してしまう場合がある。
【0009】
したがって、ヘッド側パイロットチェック弁27が閉弁するまでは、液圧シリンダ21に高圧作動液が供給されなくなり、重量物29の速度が低下してしまう。
そして、ロッド側流路24aの圧力が低下してヘッド側パイロットチェック弁27が閉弁し、ヘッド側流路24bの圧力が回復すると再び重量物29を加速し始める。
【0010】
速度が増加すると再びヘッド側パイロットチェック弁27が開弁してしまい、上記現象が繰り返され、ハンチング現象が現れる場合があるという問題があった。
また、特許文献1には、上記液圧装置のハンチング現象の問題を解決するために、パイロットチェック弁26、27に替えて液タンクとロッド側流路とを接続するロッド側液タンク流路にロッド側電磁弁を介設し、液タンクとヘッド側流路とを接続するヘッド側液タンク流路にヘッド側電磁弁を介設して、これら電磁弁の開閉制御を電動モータの回転数を検知して行なうようにした液圧装置も提案されている(特許文献1、図1)。
【0011】
しかし、特許文献1におけるハンチング現象の解決提案は、電動モータの回転数を検知して、電磁弁を開閉制御するため、制御回路が煩雑という新たな問題が生じ、かつ時間遅れが発生するためハンチング現象を確実に防止することができないのである。
本発明は、このような従来の構成が有していた課題を解決しようとするものであり、液タンク流路に介設したパイロットチェック弁の開閉を、パイロット流路に介設した電磁弁の開閉制御により行なって、簡単な構成でハンチング現象を確実に防止できる液圧装置とすることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0012】
請求項1に係る本発明の液圧装置は、電動モータ3により駆動される両方向の回転が可能な液圧ポンプ2と、片ロッドタイプの液圧シリンダ1とを備え、
液圧ポンプ2のロッド側ポート2aと液圧シリンダ1のロッド側ポート1dとをロッド側流路4aにより、液圧ポンプ2のヘッド側ポート2bと液圧シリンダ1のヘッド側ポート1eとをヘッド側流路4bによりそれぞれ接続し、
液タンク5とロッド側流路4aとをロッド側パイロットチェック弁6を介設したロッド側液タンク流路5aにより、液タンク5とヘッド側流路4bとをヘッド側パイロットチェック弁7を介設したヘッド側液タンク流路5bによりそれぞれ接続し、
ロッド側パイロットチェック弁6のパイロットポート6aとヘッド側流路4bとをヘッド側パイロット流路8bにより、ヘッド側パイロットチェック弁7のパイロットポート7aとロッド側流路4aとをロッド側パイロット流路8aによりそれぞれ接続した液圧装置において、
ロッド側パイロット流路8aにロッド側電磁弁9を介設し、液圧ポンプ2からの作動液がヘッド側流路4bに吐出するときにロッド側電磁弁9を閉じ、液圧ポンプ2からの作動液がロッド側流路4aに吐出するときにロッド側電磁弁9を開くロッド側電磁弁制御手段11aを備えたものである。
【0013】
請求項2に係る本発明の液圧装置は、電動モータ3により駆動される両方向の回転が可能な液圧ポンプ2と、片ロッドタイプの液圧シリンダ1とを備え、
液圧ポンプ2のロッド側ポート2aと液圧シリンダ1のロッド側ポート1dとをロッド側流路4aにより、液圧ポンプ2のヘッド側ポート2bと液圧シリンダ1のヘッド側ポート1eとをヘッド側流路4bによりそれぞれ接続し、
液タンク5とロッド側流路4aとをロッド側パイロットチェック弁6を介設したロッド側液タンク流路5aにより、液タンク5とヘッド側流路4bとをヘッド側パイロットチェック弁7を介設したヘッド側液タンク流路5bによりそれぞれ接続し、
ロッド側パイロットチェック弁6のパイロットポート6aとヘッド側流路4bとをヘッド側パイロット流路8bにより、ヘッド側パイロットチェック弁7のパイロットポート7aとロッド側流路4aとをロッド側パイロット流路8aによりそれぞれ接続した液圧装置において、
ヘッド側パイロット流路8bにヘッド側電磁弁10を介設し、液圧ポンプ2からの作動液がロッド側流路4aに吐出するときにヘッド側電磁弁10を閉じ、液圧ポンプ2からの作動液がヘッド側流路4bに吐出するときにヘッド側電磁弁10を開くヘッド側電磁弁制御手段11bを備えたものである。
【0014】
請求項3に係る本発明の液圧装置は、電動モータ3により駆動される両方向の回転が可能な液圧ポンプ2と、片ロッドタイプの液圧シリンダ1とを備え、
液圧ポンプ2のロッド側ポート2aと液圧シリンダ1のロッド側ポート1dとをロッド側流路4aにより、液圧ポンプ2のヘッド側ポート2bと液圧シリンダ1のヘッド側ポート1eとをヘッド側流路4bによりそれぞれ接続し、
液タンク5とロッド側流路4aとをロッド側パイロットチェック弁6を介設したロッド側液タンク流路5aにより、液タンク5とヘッド側流路4bとをヘッド側パイロットチェック弁7を介設したヘッド側液タンク流路5bによりそれぞれ接続し、
ロッド側パイロットチェック弁6のパイロットポート6aとヘッド側流路4bとをヘッド側パイロット流路8bにより、ヘッド側パイロットチェック弁7のパイロットポート7aとロッド側流路4aとをロッド側パイロット流路8aによりそれぞれ接続した液圧装置において、
ロッド側パイロット流路8aにロッド側電磁弁9を、ヘッド側パイロット流路8bにヘッド側電磁弁10をそれぞれ介設し、液圧ポンプ2からの作動液がヘッド側流路4bに吐出するときにロッド側電磁弁9を閉じるとともにヘッド側電磁弁10を開き、液圧ポンプ2からの作動液がロッド側流路4aに吐出するときにロッド側電磁弁9を開くとともにヘッド側電磁弁10を閉じる両電磁弁制御手段11cを備えたものである。
【発明の効果】
【0015】
請求項1に係る本発明の液圧装置は、ロッド側液タンク流路5aにロッド側パイロットチェック弁6を介設するとともにヘッド側液タンク流路5bにヘッド側パイロットチェック弁7を介設した液圧装置において、ロッド側パイロット流路8aにロッド側電磁弁9を介設し、液圧ポンプ2からの作動液がヘッド側流路4bに吐出するときにロッド側電磁弁9を閉じ、液圧ポンプ2からの作動液がロッド側流路4aに吐出するときにロッド側電磁弁6を開くロッド側電磁弁制御手段11aを備えたから、例えば、垂直方向に設けられたロッド1aが下側でヘッド1bが上側であって、負荷となる重量物12を一定速度で下降させる場合に、液圧ポンプ2からの作動液をヘッド側流路4bに吐出し、ロッド側電磁弁9を閉じているのでヘッド側パイロットチェック弁7が閉じており、ロッド側パイロットチェック弁6のパイロットポート6aにヘッド側流路4bの作動液の高圧が作用してロッド側パイロットチェック弁6を開き、ロッド1aの体積分の不足の作動液を、液タンク5からロッド側液タンク流路5a及びロッド側流路4aを介して液ポンプ2のロッド側ポート2aに補給することができ、ロッド側流路4aの作動液の圧力が上昇することがあってもロッド側電磁弁9を閉じているので、ヘッド側パイロットチェック弁7を開くことがないのである。
また、負荷となる重量物12を下降させ、次に、重量物12をロッド1aから取外してロッド1aを上昇させる場合に、液圧ポンプ2からの作動液をロッド側流路4aに吐出し、ロッド側電磁弁9を開いているので、ヘッド側パイロットチェック弁7のパイロットポート7aにロッド側流路4aの作動液の高圧が作用してヘッド側パイロットチェック弁7を開き、ロッド1aの体積分の余剰の作動液を、ヘッド側流路4b及びヘッド側液タンク流路5bを介して液タンク5に排出することができ、ヘッド側パイロットチェック弁7が開いてヘッド側流路4bと液タンク5とが連通するとともにロッド1aの上昇過程であるから、ヘッド側流路4bの液圧が上昇することがなく、ロッド側パイロットチェック弁6が開くことがないのである。
このように、簡単な構成でハンチング現象を確実に防止することができるのである。
【0016】
請求項2に係る本発明の液圧装置は、ロッド側液タンク流路5aにロッド側パイロットチェック弁6を介設するとともにヘッド側液タンク流路5bにヘッド側パイロットチェック弁7を介設した液圧装置において、ヘッド側パイロット流路8bにヘッド側電磁弁10を介設し、液圧ポンプ2からの作動液がロッド側流路4aに吐出するときにヘッド側電磁弁10を閉じ、液圧ポンプ2からの作動液がヘッド側流路4bに吐出するときにヘッド側電磁弁10を開くヘッド側電磁弁制御手段11bを備えたから、例えば、垂直方向に設けられたロッド1aが上側でヘッド1bが下側であって、負荷となる重量物12を一定速度で下降させる場合に、液圧ポンプ2からの作動液をロッド側流路4aに吐出し、ヘッド側電磁弁10を閉じているのでロッド側パイロットチェック弁6が閉じており、ヘッド側パイロットチェック弁7のパイロットポート7aにロッド側流路4aの作動液の高圧が作用してヘッド側パイロットチェック弁10を開き、ロッド1aの体積分の余剰の作動液を、ヘッド側流路4b及びヘッド側液タンク流路5bを介して液タンク5に排出することができ、ヘッド側流路4aの作動液の圧力が上昇することがあってもヘッド側電磁弁10が閉じているのでロッド側パイロットチェック弁6を開くことがないのである。
また、負荷となる重量物12を下降させ、次に、重量物12をロッド1aから取外してロッド1aを上昇させる場合に、液圧ポンプ2からの作動液をヘッド側流路4bに吐出し、ヘッド側電磁弁10を開いているので、ロッド側パイロットチェック弁6のパイロットポート6aにヘッド側流路4aの作動液の高圧が作用してロッド側パイロットチェック弁6を開き、ロッド1aの体積分の不足の作動液を、液タンク5からロッド側液タンク流路5a及びロッド側流路4aを介して液ポンプ2のロッド側ポート2aに補給することができ、ロッド側パイロットチェック弁6が開いてロッド側流路4aと液タンク5とが連通するとともにロッド1aの上昇過程であるから、ロッド側流路4aの液圧が上昇することがなく、ヘッド側パイロットチェック弁7が開くことがないのである。
このように、簡単な構成でハンチング現象を確実に防止することができるのである。
【0017】
請求項3に係る本発明の液圧装置は、ロッド側液タンク流路5aにロッド側パイロットチェック弁6を介設するとともにヘッド側液タンク流路4bにヘッド側パイロットチェック弁7を介設した液圧装置において、ロッド側パイロット流路8aにロッド側電磁弁9を、ヘッド側パイロット流路8bにヘッド側電磁弁10をそれぞれ介設し、液圧ポンプ2からの作動液がヘッド側流路4bに吐出するときにロッド側電磁弁9を閉じるとともにヘッド側電磁弁10を開き、液圧ポンプ2からの作動液がロッド側流路4aに吐出するときにロッド側電磁弁9を開くとともにヘッド側電磁弁10を閉じる両電磁弁制御手段11cを備えたから、例えば、ロッド1aを水平に設け、負荷となる重量物12を一定速度で水平方向に往復搬送する場合であって、往搬送するときに、液圧ポンプ2からの作動液をヘッド側流路4bに吐出し、ロッド側電磁弁9を閉じているのでヘッド側パイロットチェック弁7が閉じており、ロッド側パイロットチェック弁6のパイロットポート6aにヘッド側流路4bの作動液の高圧が作用してロッド側パイロットチェック弁6を開き、ロッド1aの体積分の不足の作動液を、液タンク5からロッド側液タンク流路5a及びロッド側流路4aを介して液ポンプ2のロッド側ポート2aに補給することができ、ロッド側流路4aの作動液の圧力が上昇することがあってもロッド側電磁弁9を閉じているので、ヘッド側パイロットチェック弁7を開くことがないのである。
また、例えば、ロッド1aを水平に設け、負荷となる重量物12を一定速度で水平方向に往復搬送する場合であって、復搬送するときに、液圧ポンプ2からの作動液をロッド側流路4aに吐出し、ヘッド側電磁弁10を閉じているのでロッド側パイロットチェック弁6が閉じており、ヘッド側パイロットチェック弁7のパイロットポート7aにロッド側流路4aの作動液の高圧が作用してヘッド側パイロットチェック弁7を開き、ロッド1aの体積分の余剰の作動液を、ヘッド側流路4b及びヘッド側液タンク流路5bを介して液タンク6に排出することができ、ヘッド側流路4bの作動液の圧力が上昇することがあってもヘッド側電磁弁10が閉じているのでロッド側パイロットチェック弁6を開くことがないのである。
このように、簡単な構成でハンチング現象を確実に防止することができるのである。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の第一の実施の形態に係る液圧装置の油圧回路図である。
【図2】本発明の第二の実施の形態に係る液圧装置の油圧回路図である。
【図3】本発明の第三の実施の形態に係る液圧装置の油圧回路図である。
【図4】従来の液圧装置の油圧回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態を添付した図面により詳細に説明する。
本発明の第一の実施の形態に係る液圧装置について図1に基づき説明する。
【0020】
図1において、1は作動液として油を用いた液圧シリンダでロッド1aをピストン1cの片方に固定した片ロッドタイプである。
2は両方向の回転が可能なポンプ作用を行なう液圧ポンプであり、電動モータ3により両方向に回転駆動されるように構成されている。
【0021】
液圧ポンプ2のロッド側ポート2aと液圧シリンダ1のロッド側ポート1dとをロッド側流路4aにより接続している。
また、液圧ポンプ2のヘッド側ポート2bと液圧シリンダ1のヘッド側ポート1eとをヘッド側流路4bにより接続している。
【0022】
5は液タンクであり、この液タンク5とロッド側流路4aとは、途中にロッド側パイロットチェック弁6を介設したロッド側液タンク流路5aにより接続している。
また、液タンク5とヘッド側流路4bとは、途中にヘッド側パイロットチェック弁7を介設したヘッド側液タンク流路5bにより接続している。
【0023】
ロッド側パイロットチェック弁6のパイロットポート6aには、ヘッド側流路4bから分岐したヘッド側パイロット流路8bを接続している。
また、ヘッド側パイロットチェック弁7のパイロットポート7aには、ロッド側流路4aから分岐したロッド側パイロット流路8aを接続している。
【0024】
9はロッド側パイロット流路8aに介設したロッド側電磁弁であり、11aは制御装置11に設けられたロッド側電磁弁制御手段である。
ロッド側電磁弁制御手段11aは、矢印Aに示すように、液圧ポンプ2からの作動液がヘッド側流路4bに吐出するときにロッド側電磁弁9を閉じ、矢印Bに示すように、液圧ポンプ2からの作動液がロッド側流路4aに吐出するときにロッド側電磁弁9を開くようにロッド側電磁弁9に制御信号を出力している。
【0025】
12は負荷となる重量物であり、この重量物25はロッド1aが下側でヘッド1bが上側となるように垂直方向に設けられたロッド1aの下端に取付けられている。
また、図1において、13は電動モータ3の回転数検出センサ、14はロッド1aの位置を検出する位置センサ、15は制御装置11に入力する外部からの設定信号である。
【0026】
次に、上記のように構成した第一の実施の形態に係る液圧装置の作用について説明する。
第一の実施の形態における液圧装置は、垂直方向に設けられたロッド1aが下側でヘッド1bが上側であって、ロッド1aの下端に取付けられた重量物12を矢印C方向に一定速度で所定位置に下降させ、次に、重量物12をロッド1aから取外してロッド1aを矢印D方向に上昇させ元の位置に戻すことを繰り返すのである。
【0027】
まず、制御装置11からの制御信号を電動モータ3に出力して液圧ポンプ2からの作動液をヘッド側流路4bに吐出するとともに、液圧ポンプ2からの作動液のヘッド側流路4bへの吐出と連動して、制御装置11のロッド側電磁弁制御手段11aからロッド側電磁弁9に閉信号を出力するようにしている。
そして、液圧ポンプ2からの作動液がヘッド側流路4bに吐出してロッド1aが下降し、重量物12を一定速度に制御する際にロッド側流路4aの作動液の圧力が上昇することがあってもロッド側電磁弁9を閉じているのでヘッド側パイロットチェック弁7のパイロットポート7aに作動液の高圧が作用することがなく、ヘッド側パイロットチェック弁7が開くことがないのである。
【0028】
このように、ヘッド側パイロットチェック弁7が閉じており、ロッド側パイロットチェック弁6のパイロットポート6aにヘッド側流路4bの作動液の高圧が作用してロッド側パイロットチェック弁6を開き、ロッド1aの体積分の不足の作動液を液タンク5からロッド側液タンク流路5a及びロッド側流路4aを介して液ポンプ2のロッド側ポート2aに補給することができるのである。
また、負荷となる重量物12を下降させて負荷なしで上昇させる場合に、制御装置11からの制御信号を電動モータ3に出力して液圧ポンプ2からの作動液をロッド側流路4aに吐出するとともに、液圧ポンプ2からの作動液のロッド側流路4aへの吐出と連動して、制御装置11のロッド側電磁弁制御手段11aからロッド側電磁弁9に開信号を出力するのである。
【0029】
そして、液圧ポンプ2からの作動液をロッド側流路4aに吐出し、ロッド側電磁弁9を開いているので、ヘッド側パイロットチェック弁7のパイロットポート7aにロッド側流路4aの作動液の高圧が作用してヘッド側パイロットチェック弁7を開き、ロッド1aの体積分の余剰の作動液をヘッド側流路4b及びヘッド側液タンク流路5bを介して液タンク5に排出することができる。
このロッド1aの上昇時には、ヘッド側パイロットチェック弁7が開いてヘッド側流路4bと液タンク5とが連通しているのでヘッド側流路4bの液圧が上昇することがなく、ロッド側パイロットチェック弁6が開くことがないのである。
【0030】
以上の第一の実施の形態では、重量物12を矢印C方向に一定速度で所定位置に下降させ、次に、重量物12をロッド1aから取外してロッド1aを矢印D方向に上昇させ元の位置に戻すことを繰り返すようにしたが、負荷となる重量物12を所定位置に下降させ、次に、重量物12に所定の処理を行なって重量物12を上昇させて元の位置に戻すようにしてもよいのである。
このように、重量物12を上昇させるようにしても、図1においてロッド1aには下方向に重量物12による荷重が作用するために、ヘッド側流路4bの作動液の圧力がロッド側パイロットチェック弁6のパイロットポート6aにロッド側パイロットチェック弁6を開くほど上昇することがないのである。
【0031】
次に、本発明の第二の実施の形態に係る液圧装置について、図2に基づき説明する。
第二の実施の形態は、第一の実施の形態における液圧シリンダ1の上下を逆に配置するとともに、ロッド側パイロット流路8aに介設したロッド側電磁弁9に替えて、ヘッド側パイロット流路8bにヘッド側電磁弁10を介設して、ヘッド側電磁弁制御手段11bにより、液圧ポンプ2からの作動液がロッド側流路4aに吐出するときにヘッド側電磁弁10を閉じ、液圧ポンプ2からの作動液がヘッド側流路4bに吐出するときにヘッド側電磁弁10を開くようにしたのである。
【0032】
以下、第一の実施の形態と同様な構成については、同一の符号を付して説明を省略ないし簡略にして説明する。
図2において、10はヘッド側パイロット流路8bに介設したヘッド側電磁弁であり、11bは制御装置11に設けられたヘッド側電磁弁制御手段である。
【0033】
ヘッド側電磁弁制御手段11bは、矢印Eに示すように、液圧ポンプ2からの作動液がロッド側流路4aに吐出するときにヘッド側電磁弁10を閉じ、矢印Fに示すように、液圧ポンプ2からの作動液がヘッド側流路4bに吐出するときにヘッド側電磁弁10を開くようにヘッド側電磁弁10に制御信号を出力している。
12は負荷となる重量物であり、この重量物12はロッド1aが上側でヘッド1bが下側となるように垂直方向に設けられたロッド1aの上端に取付けられている。
【0034】
次に、上記のように構成した第二の実施の形態に係る液圧装置の作用について説明する。
第二の実施の形態における液圧装置は、垂直方向に設けられたロッド1aが上側でヘッド1bが下側であって、ロッド1aの上端に取付けられた重量物12を矢印G方向に一定速度で所定位置に下降させ、次に、重量物12をロッド1aから取外してロッド1aを矢印H方向に上昇させ元の位置に戻すことを繰り返すのである。
【0035】
まず、制御装置11からの制御信号を電動モータ3に出力して液圧ポンプ2からの作動液をロッド側流路4aに吐出するとともに、液圧ポンプ2からの作動液のロッド側流路4aへの吐出と連動して、制御装置11のヘッド側電磁弁制御手段11bからヘッド側電磁弁10に閉信号を出力するようにしている。
そして、液圧ポンプ2からの作動液がロッド側流路4aに吐出してロッド1aが下降し、重量物12を一定速度に制御する際にヘッド側流路4bの作動液の圧力が上昇することがあってもヘッド側電磁弁10を閉じているのでロッド側パイロットチェック弁6のパイロットポート6aに作動液の高圧が作用することがなく、ロッド側パイロットチェック弁6が開くことがないのである。
【0036】
このように、ロッド側パイロットチェック弁6が閉じており、ヘッド側パイロットチェック弁7のパイロットポート7aにロッド側流路4aの作動液の高圧が作用してヘッド側パイロットチェック弁7を開き、ロッド1aの体積分の余剰の作動液をヘッド側流路4b及びヘッド側液タンク流路5bを介して液タンク5に排出することができるのである。
また、負荷となる重量物12を下降させて負荷なしで上昇させる場合に、制御装置11からの制御信号を電動モータ3に出力して液圧ポンプ2からの作動液をヘッド側流路4b
に吐出するとともに、液圧ポンプ2からの作動液のヘッド側流路4bへの吐出と連動して、制御装置11のヘッド側電磁弁制御手段11bからヘッド側電磁弁10に開信号を出力するのである。
【0037】
そして、液圧ポンプ2からの作動液をヘッド側流路4bに吐出し、ヘッド側電磁弁10を開いているので、ロッド側パイロットチェック弁6のパイロットポート6aにヘッド側流路4bの作動液の高圧が作用してロッド側パイロットチェック弁6を開き、ロッド1aの体積分の不足の作動液を液タンク5からロッド側液タンク流路5a及びロッド側流路4aを介して液ポンプ2のロッド側ポート2aに補給することができ、ロッド側パイロットチェック弁6が開いてロッド側流路4aと液タンク5が連通しているのでロッド側流路4aの液圧が上昇することがなく、ヘッド側パイロットチェック弁7が開くことがないのである。
【0038】
以上の第二の実施の形態では、重量物12を矢印E方向に一定速度で所定位置に下降させ、次に、重量物12をロッド1aから取外してロッド1aを矢印F方向に上昇させ元の位置に戻すことを繰り返すようにしたが、負荷となる重量物12を所定位置に下降させ、次に、重量物12に所定の処理を行なって重量物12を上昇させて元の位置に戻すようにしてもよいのである。
このように、重量物12を上昇させるようにしても、図2においてロッド1aには下方向に重量物12による荷重が作用するために、ロッド側流路4aの作動液の圧力がヘッド側パイロットチェック弁7のパイロットポート7aにヘッド側パイロットチェック弁7を開くほど上昇することがないのである。
【0039】
次に、本発明の第三の実施の形態に係る液圧装置について、図3に基づき説明する。
第三の実施の形態は、第一の実施の形態における液圧シリンダ1を水平方向に配置するとともに、ヘッド側パイロット流路8bにも電磁弁10を介設して、ロッド側とヘッド側両電磁弁制御手段11cにより、液圧ポンプ2からの作動液がヘッド側流路4bに吐出するときにロッド側電磁弁9を閉じるとともにヘッド側電磁弁10を開き、液圧ポンプ2からの作動液がロッド側流路4aに吐出するときにロッド側電磁弁9を開くとともにヘッド側電磁弁10を閉じるようにしたのである。
【0040】
以下、第一の実施の形態と同様な構成については、同一の符号を付して説明を省略ないし簡略にして説明する。
図3において、10はヘッド側パイロット流路8bに介設したヘッド側電磁弁であり、11cは制御装置11に設けられたロッド側とヘッド側両電磁弁制御手段である。
【0041】
ロッド側とヘッド側両電磁弁制御手段11cは、矢印Iに示すように、液圧ポンプ2からの作動液がヘッド側流路4bに吐出するときにロッド側電磁弁9を閉じるとともにヘッド側電磁弁10を開き、矢印Jに示すように、液圧ポンプ2からの作動液がロッド側流路4aに吐出するときにロッド側電磁弁9を開くとともにヘッド側電磁弁10を閉じるように両電磁弁9、10に制御信号を出力している。
12は負荷となる重量物であり、この重量物12はロッド1aが水平方向でロッド1aの先端に取付けられている。
【0042】
次に、上記のように構成した第三の実施の形態に係る液圧装置の作用について説明する。
第三の実施の形態における液圧装置は、水平方向に設けられたロッド1aが先端に取付けられた重量物12を矢印K方向に一定速度で所定位置に往搬送させ、次に、重量物12に所定の処理を行なって矢印L方向に復搬送させ元の位置に戻すことを繰り返すのである。
【0043】
まず、制御装置11からの制御信号を電動モータ3に出力して液圧ポンプ2からの作動液をヘッド側流路4bに吐出するとともに、液圧ポンプ2からの作動液のヘッド側流路4bへの吐出と連動して、制御装置11のヘッド側とロッド側両電磁弁制御手段11cからロッド側電磁弁9に閉信号を出力するとともにヘッド側電磁弁10に開信号を出力するようにしている。
そして、液圧ポンプ2からの作動液がヘッド側流路4bに吐出してロッド1aが矢印K方向に往搬送され、重量物12を一定速度に制御する際にロッド側流路4aの作動液の圧力が上昇することがあってもロッド側電磁弁9を閉じているのでヘッド側パイロットチェック弁7のパイロットポート7aに作動液の高圧が作用することがなく、ヘッド側パイロットチェック弁7が開くことがないのである。
【0044】
このように、ヘッド側パイロットチェック弁7が閉じており、ロッド側パイロットチェック弁6のパイロットポート6aにヘッド側流路4bの作動液の高圧が作用してロッド側パイロットチェック弁6を開き、ロッド1aの体積分の不足の作動液を液タンク5からロッド側液タンク流路5a及びロッド側流路4aを介して液ポンプ2のロッド側ポート2aに補給することができるのである。
また、負荷となる重量物12に所定の処理を行なって矢印L方向に復搬送させ元の位置に戻す場合に、制御装置11からの制御信号を電動モータ3に出力して液圧ポンプ2からの作動液をロッド側流路4aに吐出するとともに、液圧ポンプ2からの作動液のロッド側流路4aへの吐出と連動して、制御装置11のロッド側とヘッド側の両電磁弁制御手段11cからロッド側電磁弁9に開信号を出力するとともにヘッド側電磁弁10に閉信号を出力するのである。
【0045】
そして、液圧ポンプ2からの作動液をロッド側流路4aに吐出して重量物12が矢印L方向に復搬送され、重量物12を一定速度に制御する際にヘッド側流路4bの作動液の圧力が上昇することがあってもヘッド側電磁弁10を閉じているのでロッド側パイロットチェック弁6のパイロットポート6aに作動液の高圧が作用することがなく、ロッド側パイロットチェック弁6が開くことがないのである。
このように、ロッド側パイロットチェック弁6が閉じており、ヘッド側パイロットチェック弁7のパイロットポート7aにロッド側流路4aの作動液の高圧が作用してヘッド側パイロットチェック弁7をお開き、ロッド1aの体積分の余剰の作動液をヘッド側流路4b及びヘッド側液タンク流路5bを介して液タンク5に排出することができるのである。
【0046】
以上の第一〜第三の実施の形態では、作動液として油を用いたが、油に替えて水や水グリ(水−グリコール系作動液)などを用いることもできる。
さらに、以上の第一〜第三の実施の形態では、負荷として重量物の例を説明したが、他の負荷に適用できることはもちろんである。
【符号の説明】
【0047】
1 液圧シリンダ
1d ロッド側ポート
1e ヘッド側ポート
2 液圧ポンプ
2a ロッド側ポート
2b ヘッド側ポート
3 電動モータ
4a ロッド側流路
4b ヘッド側流路
5 液タンク
5a ロッド側液タンク流路
5b ヘッド側液タンク流路
6 ロッド側パイロットチェック弁
6a パイロットポート
7 ヘッド側パイロットチェック弁
7a パイロットポート
8a ロッド側パイロット流路
8b ヘッド側パイロット流路
9 ロッド側電磁弁
10 ヘッド側電磁弁
11a ロッド側電磁弁制御手段
11b ヘッド側電磁弁制御手段
11c ロッド側とヘッド側の両電磁弁制御手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電動モータ3により駆動される両方向の回転が可能な液圧ポンプ2と、片ロッドタイプの液圧シリンダ1とを備え、
液圧ポンプ2のロッド側ポート2aと液圧シリンダ1のロッド側ポート1dとをロッド側流路4aにより、液圧ポンプ2のヘッド側ポート2bと液圧シリンダ1のヘッド側ポート1eとをヘッド側流路4bによりそれぞれ接続し、
液タンク5とロッド側流路4aとをロッド側パイロットチェック弁6を介設したロッド側液タンク流路5aにより、液タンク5とヘッド側流路4bとをヘッド側パイロットチェック弁7を介設したヘッド側液タンク流路5bによりそれぞれ接続し、
ロッド側パイロットチェック弁6のパイロットポート6aとヘッド側流路4bとをヘッド側パイロット流路8bにより、ヘッド側パイロットチェック弁7のパイロットポート7aとロッド側流路4aとをロッド側パイロット流路8aによりそれぞれ接続した液圧装置において、
ロッド側パイロット流路8aにロッド側電磁弁9を介設し、液圧ポンプ2からの作動液がヘッド側流路4bに吐出するときにロッド側電磁弁9を閉じ、液圧ポンプ2からの作動液がロッド側流路4aに吐出するときにロッド側電磁弁9を開くロッド側電磁弁制御手段11aを備えたことを特徴とする液圧装置。
【請求項2】
電動モータ3により駆動される両方向の回転が可能な液圧ポンプ2と、片ロッドタイプの液圧シリンダ1とを備え、
液圧ポンプ2のロッド側ポート2aと液圧シリンダ1のロッド側ポート1dとをロッド側流路4aにより、液圧ポンプ2のヘッド側ポート2bと液圧シリンダ1のヘッド側ポート1eとをヘッド側流路4bによりそれぞれ接続し、
液タンク5とロッド側流路4aとをロッド側パイロットチェック弁6を介設したロッド側液タンク流路5aにより、液タンク5とヘッド側流路4bとをヘッド側パイロットチェック弁7を介設したヘッド側液タンク流路5bによりそれぞれ接続し、
ロッド側パイロットチェック弁6のパイロットポート6aとヘッド側流路4bとをヘッド側パイロット流路8bにより、ヘッド側パイロットチェック弁7のパイロットポート7aとロッド側流路4aとをロッド側パイロット流路8aによりそれぞれ接続した液圧装置において、
ヘッド側パイロット流路8bにヘッド側電磁弁10を介設し、液圧ポンプ2からの作動液がロッド側流路4aに吐出するときにヘッド側電磁弁10を閉じ、液圧ポンプ2からの作動液がヘッド側流路4bに吐出するときにヘッド側電磁弁10を開くヘッド側電磁弁制御手段11bを備えたことを特徴とする液圧装置。
【請求項3】
電動モータ3により駆動される両方向の回転が可能な液圧ポンプ2と、片ロッドタイプの液圧シリンダ1とを備え、
液圧ポンプ2のロッド側ポート2aと液圧シリンダ1のロッド側ポート1dとをロッド側流路4aにより、液圧ポンプ2のヘッド側ポート2bと液圧シリンダ1のヘッド側ポート1eとをヘッド側流路4bによりそれぞれ接続し、
液タンク5とロッド側流路4aとをロッド側パイロットチェック弁6を介設したロッド側液タンク流路5aにより、液タンク5とヘッド側流路4bとをヘッド側パイロットチェック弁7を介設したヘッド側液タンク流路5bによりそれぞれ接続し、
ロッド側パイロットチェック弁6のパイロットポート6aとヘッド側流路4bとをヘッド側パイロット流路8bにより、ヘッド側パイロットチェック弁7のパイロットポート7aとロッド側流路4aとをロッド側パイロット流路8aによりそれぞれ接続した液圧装置において、
ロッド側パイロット流路8aにロッド側電磁弁9を、ヘッド側パイロット流路8bにヘッド側電磁弁10をそれぞれ介設し、液圧ポンプ2からの作動液がヘッド側流路4bに吐出するときにロッド側電磁弁9を閉じるとともにヘッド側電磁弁10を開き、液圧ポンプ2からの作動液がロッド側流路4aに吐出するときにロッド側電磁弁9を開くとともにヘッド側電磁弁10を閉じる両電磁弁制御手段11cを備えたことを特徴とする液圧装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−122517(P2012−122517A)
【公開日】平成24年6月28日(2012.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−272494(P2010−272494)
【出願日】平成22年12月7日(2010.12.7)
【出願人】(394007849)株式会社堀内機械 (7)
【Fターム(参考)】