説明

滑り止めシート

【課題】 机や棚などの上に載置した物品の滑り止めとして使用する場合は勿論、床面(特に浴室のような濡れて滑り易い場所)を歩行する際の滑り止めとして使用する場合であっても高い耐滑り性を発揮できる滑り止めシートを提供する。
【解決手段】 ブタジエン共重合体を水素添加することにより得られる熱可塑性弾性樹脂を滑り止めシートの母材として用いることにより、静摩擦係数および動摩擦係数の両方において優れた滑り止めシート10を得ることができた。また、滑り止めシート10は、実質的に連続気泡F群を形成し得るよう調節されているので、滑り止めシート10そのものに通気性・吸水性が付与されることとなり、浴室のような濡れた場所に敷いて使用する場合であっても、床面上の水分が毛細管現象によって滑り止めシートに吸水される。したがって、床面と滑り止めシート10との間に水膜が形成されることはなく、摩擦係数が低下することはない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、机や棚などの上に載置した物品の滑り止めとして使用する場合は勿論、歩行時の滑り止めとして床面に敷いて使用する場合であっても高い耐滑り性を発揮できる滑り止めシートに関する。
【背景技術】
【0002】
机や棚などの上に載置した物品の滑り止め、或いは歩行時の滑り止めとして「滑り止めシート」と呼ばれる樹脂製シートを使用することが一般に行われている。
【0003】
この種の滑り止めシートは、例えば、EVA(エチレン酢酸ビニル共重合体)などの熱可塑性弾性樹脂を母材とするシート状のものであり、これまでに数多くの技術および商品が提案されている(例えば、特許文献1および非特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2003−170544号公報
【非特許文献1】「川村義肢 生活サポート用品カタログ vol.10」、川村義肢株式会社、2003年4月、p.92
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
滑り止めシートは、母材である熱可塑性弾性樹脂の弾性によって滑り止め機能を発現させているのであるが、EVAなどの熱可塑性弾性樹脂を母材とする従来の滑り止めシートは、静摩擦係数に比べて動摩擦係数が非常に小さかった。したがって、従来の滑り止めシートを歩行時の滑り止めとして床面に敷いて使用した場合には、歩行時において滑り止めシートとの引っ掛かり力が弱く、満足いく滑り止め効果を得ることができないという問題があった(このことは、滑り止めシートの動摩擦係数が小さいことを意味する。)。
【0005】
また、従来の滑り止めシートにおいて吸水性や吸湿性を備えるものは存在しなかったため、例えばこれを浴室のような濡れた場所に敷いて使用した場合には、床面と滑り止めシートとの間に介在する水膜によって滑り止めシートの静摩擦係数および動摩擦係数が低下し、十分な滑り止め機能を発揮させることができないという問題もあった。
【0006】
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたものであり、机や棚などの上に載置した物品の滑り止めとして使用する場合は勿論、床面(特に浴室のような濡れて滑り易い場所)を歩行する際の滑り止めとして使用する場合であっても高い耐滑り性を発揮できる滑り止めシートを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の発明は、「ブタジエン共重合体を水素添加することにより得られる熱可塑性弾性樹脂と発泡剤と多孔質粒子(Z)との混練物よりなり、かつ、実質的に連続気泡(F)群を形成し得るよう調節された」ことを特徴とする滑り止めシート(10)である。
【0008】
本願発明において「実質的に連続気泡(F)群を形成し」とは、独立気泡が混在してもよいが、主として連続気泡(F)群からなり、全体として通気性を有することを意味する。
【0009】
この発明では、ブタジエン共重合体を水素添加して得られる熱可塑性弾性樹脂を滑り止めシート(10)の原料として用いることにより、静摩擦係数および動摩擦係数の両方において優れた滑り止めシート(10)を得ることができた。
【0010】
また、滑り止めシート(10)は、実質的に連続気泡(F)群を形成し得るよう調節されているので、滑り止めシート(10)には、通気性・吸水性が付与されることとなる。
【0011】
さらに、連続気泡(F)群内には多孔質粒子(Z)が分散されており、当該多孔質粒子(Z)が空気中の水分を吸収できるので、滑り止めシート(10)が適度な湿気を帯びることができる。
【0012】
請求項2に記載の発明は、「比重が1よりも大きな中間層(22)と、中間層(22)の表裏両面に形成された表面層(24)とを有する滑り止めシート(20)であって、表面層(24)は、ブタジエン共重合体を水素添加することにより得られる熱可塑性弾性樹脂と発泡剤と多孔質粒子(Z)との混練物よりなり、かつ、実質的に連続気泡(F)群を形成し得るよう調節することによって形成されている」ことを特徴とする。
【0013】
この発明によれば、滑り止めシート(20)の中間層(24)の比重が1よりも大きいので、滑り止めシート(20)を浴槽内に沈めて使用する際、滑り止めシート(20)が浮力によって湯船に浮き上がることはない。
【発明の効果】
【0014】
本願第1発明および第2発明によれば、静摩擦係数および動摩擦係数の両方において優れた滑り止めシートを得ることができるので、机や棚などの上に載置した物品の滑り止めとして使用する場合は勿論、歩行する際の滑り止めとして床面に敷いて使用する場合であっても高い耐滑り性を発揮できる。
【0015】
なお、滑り止めシートには、連続気泡群内の多孔質粒子が空気中の水分を吸収することによって適度な湿気が付与されるので、その滑り止め効果は一層高められることになる(ちょうど手に唾をつけることによって滑り止め機能を発現させるのと同様の効果が得られるのである。)。
【0016】
また、滑り止めシートには、通気性・吸水性が付与されているので、例えば浴室のように濡れて滑り易い床面に敷いて使用する場合であっても、床面と滑り止めシートとの間に介在する水膜が毛細管現象によって滑り止めシートに吸水されることとなる。したがって、床面と滑り止めシートとがその全面に亘って水膜を介することなく直接接触でき、静摩擦係数や動摩擦係数が低下することがない。
【0017】
本願第2発明によれば、中間層の比重が1よりも大きいので、滑り止めシートを浴槽内で使用しても浮力によって湯船に浮かび上がることがなく、非常に使い勝手がよい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
[実施例1]
本発明にかかる滑り止めシート(10)は、熱可塑性弾性樹脂と発泡剤と多孔質粒子(Z)との混練物よりなり、かつ、実質的に連続気泡(F)群を形成し得るよう調節されたシート状部材である。
【0019】
ここで、「実質的に連続気泡(F)群を形成し」とは、独立気泡が混在してもよいが、主として連続気泡(F)群からなり、全体として通気性を有することを意味する。
【0020】
また、「連続気泡(F)群を形成し得るよう調節する」とは、例えば、発泡剤、発泡助剤、架橋剤を適宜組み合わせることにより達成できるが、より簡単な方法としては、熱可塑性物質と発泡剤との混練物に多孔質粒子(Z)を添加し、これを発泡させると連続気泡(F)群からなる発泡体が得られることになる。
【0021】
熱可塑性弾性樹脂は、滑り止めシート(10)の母材となるものであり、ブタジエン共重合体を水素添加することによって得られるオレフィン系熱可塑性弾性樹脂(例えば、商品名:SOE−SO 旭化成ケミカルズ株式会社製)がそのまま用いられる。なお、この熱可塑性弾性樹脂は、フィラー(充填材)を大量に加えても柔軟性が損なわれることはないため、滑り止めシート(10)の設計自由度を高めることができる。
【0022】
発泡剤は、滑り止めシート(10)の内部に連続気泡を形成するためのものであり、当分野で公知のものを利用することが可能であるが、とりわけ化学発泡剤が好ましく、有機系発泡剤及び無機系発泡剤の何れをも用いることができる。
【0023】
また、これらの化学発泡剤のうち、熱分解型の方が好適に用いられるが、反応型のものであってもよい。例えば、熱分解型無機系発泡剤には、炭酸塩、重炭酸塩、亜硝酸塩、水素化物等があり、具体的には炭酸水素ナトリウム、炭酸アンモニウム等が好ましいものとして挙げられる。また、熱分解型有機系発泡剤には、アゾ化合物、ヒドラジン誘導体、セミカルバジド化合物、アジ化物、ニトロソ化物、トリアゾール化物等があり、具体的にはアゾジカルボンアミド、N,N’−ジニトロソペンタメチレンテトラミン、4,4’−オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)等が挙げられる。
【0024】
多孔質粒子(Z)は、発泡剤が発泡する際の発泡核として機能するものであり、発泡・膨張時には、これらが発泡ガスを若干吸収して膨張の程度を制御できる点で好適なものである。また、発泡体形成後には、脱臭・消臭・吸放湿等の作用を奏することができる点でも好適なものである。
【0025】
多孔質粒子(Z)としては、無機粉粒体或いは有機粉粒体の何れであっても良く、例えば、前者にはセラミック、酸化鉄、鉱石等に由来するものが挙げられ、具体的には、酸性処理粘土、フラー土、活性アルミナ、モレキュラーシーブ、ゼオライト、人工ゼオライト、白土、含水若しくは無水珪酸、シリカゲル、活性炭、パーライト、バーミキュライト、マグネシア等が挙げられる。また、後者には、籾殻、木炭、デキストリン等が挙げられる。
【0026】
なお、「粉粒体」とは、粒状,粉状は勿論のこと、微細な繊維状も含まれる概念である。また、上記多孔質粒子(Z)は、1種で用いられても良くまた2種以上混合して用いられても良い。
【0027】
なお、発泡助剤としては、亜鉛華、尿素、ジンクステアレート、サリチル酸等が好ましいものとして挙げられる。
【0028】
また、架橋剤としては、パーオキシケタール、ジアルキルパーオキサイド等が挙げられ、具体的には、ジ(t−ブチルパーオキシイソプロピル)ジイソプロピルベンゼン、ジクミルパーオキサイド等が挙げられる。
【0029】
次に、滑り止めシート(10)の製造方法について説明する。まず、下記表1に示された配合表に従って、各配合物をそれぞれ個別にオープンロール、バンバリーミキサ、加圧ニーダ等で均一に溶融混合して混練し、滑り止めシート(10)を製造する組成物を調整した。
【0030】
【表1】

【0031】
得られた溶融混合物について、ロール、押出機等で成形し、これを加熱・加圧用プレス内に配置した。
【0032】
然る後、一段加熱・加圧発泡方式により、温度150〜180℃、圧力:150〜200kg/cm2で10〜15分程度保持した。これにより、溶融混合物が発泡・膨張し、目的とする滑り止めシート(10)が得られた。
【0033】
以上のようにして形成された滑り止めシート(10)は、静摩擦係数および動摩擦係数の両方において優れた、非常に耐滑り性の高いものであった。したがって、机や棚などの上に載置した物品の滑り止めとして使用する場合は勿論、歩行時の滑り止めとして床面に敷いて使用する場合であっても、高い滑り止め効果を得ることができる。
【0034】
なお、連続気泡(F)群内の多孔質粒子(Z)が空気中の水分を吸収することによって滑り止めシート(10)には適度な湿気が付与されるので、その滑り止め効果が一層高められることになる(ちょうど手に唾をつけることによって滑り止め機能を発現させるのと同様の効果が得られるのである。)。
【0035】
また、滑り止めシート(10)の内部には、図1に示すように、若干の独立気泡が存在するが、実質的に連続気泡(F)群からなるものであり、滑り止めシート(10)に通気性・吸水性が付与されることとなる。したがって、この滑り止めシート(10)を浴室のような濡れた場所に敷いて使用する場合、床面と滑り止めシート(10)との間に水膜が介在したとしても、当該水膜が毛細管現象によって滑り止めシート(10)に吸水されることとなり、床面と滑り止めシート(10)とが直接当接することとなる。したがって、従来のように水膜の存在による静摩擦係数や動摩擦係数の低下が生じることはない。
【0036】
発明者等は、上述した手法によって滑り止めシート(10)を製作し、得られた滑り止めシート(10)の摩擦係数および耐滑り性について試験を行い、その実用性を検証した。以下には、その試験方法および試験結果について説明する。
【0037】
[摩擦係数および耐滑り性についての試験]
(試料)
上述の配合表および製造方法に従って得られた滑り止めシートを試料とした。なお、試料の厚みは1mmである。
(比較試料1)
熱可塑性弾性樹脂をEVAとした以外は試料と同じようにして得られた滑り止めシートを比較試料1とした。なお、比較試料1の厚みは、試料と同様1mmである。
(比較試料2)
ゼオライトの配合量を30重量部とした以外は試料と同じようにして得られた滑り止めシートを比較試料2とした。なお、比較試料2の厚みは、試料と同様1mmである。
【0038】
(摩擦係数および耐滑り性についての試験の方法)
(1) 摩擦係数(静摩擦係数および動摩擦係数)は、JIS K 7125:1999に準拠して行った。幅50mm、長さ50mmに裁断した試料、比較試料1および比較試料2の上面に1.96Nの接触力にてステンレス材をそれぞれ載置し、100mm/minの速度にてステンレス材を移動させたときの摩擦係数を測定した。
(2) 幅50mm、長さ150mmに裁断した試料、比較試料1および比較試料2を厚さ7mmのダンボール紙の上に貼り着けて固定した。次に、各試料の一端に100円硬貨を載せ、ダンボール紙を水平状態から垂直状態となるように1度づつ傾斜させ、100円硬貨が滑り出す角度を測定した。
(3) 幅50mm、長さ150mmに裁断した試料、比較試料1および比較試料2を厚さ7mmのダンボール紙の上に貼り着けて固定した。次に、各試料の一端に100円硬貨を載せ、ダンボール紙を45度の角度で傾斜させたときに100円硬貨が50mm進むのに要する時間を測定した。
【0039】
なお、試験(1)〜試験(3)の結果は、[表2]の通りである。
【0040】
【表2】

【0041】
[表2]からも分かるように、ブタジエン共重合体を水素添加することにより得られる熱可塑性弾性樹脂を母材とする試料では、EVAを母材とする比較試料1と比較して静摩擦係数は同じであるが、動摩擦係数の値が大幅に向上していることが分かった。
【0042】
また、試料では、比較試料1に比べて100円硬貨が50mm進むのに要する時間が飛躍的に向上していることがわかった。
【0043】
これらの実験結果から、本発明にかかる滑り止めシート(10)の耐滑り性が非常に高いことが照明された。
【0044】
なお、試料と比較試料2との比較からも分かるように、滑り止めシート(10)の静摩擦係数や動摩擦係数は、多孔質粒子(Z)の含有量によって大きく影響を受けることが分かった。換言すれば、多孔質粒子(Z)の含有量を調整することで、所望の静摩擦係数および動摩擦係数を有する滑り止めシート(10)を得ることができるのである。
【0045】
[実施例2]
滑り止めシート(10)には、連続気泡(F)が形成されており、その内部には多量の空気が含まれている。したがって、滑り止めシート(10)を浴槽に沈めて使用した場合には、滑り止めシート(10)が浮力によって湯船に浮き上がってくるという問題がある。そこで、このような場合には、図2に示す滑り止めシート(20)のように、比重が1よりも大きな中間層(22)を形成すればよい。
【0046】
本実施例の滑り止めシート(20)は、図2に示すように、中間層(22)と表面層(24)とで構成されている。
【0047】
中間層(22)は、比重が1よりも大きくなるように調整された樹脂性のシート状部材である。なお、中間層(22)の母材としては、強度と柔軟性とを兼ね備えたSBR(スチレンブタジエンゴム)や天然ゴムなどのエラストマが好ましい。また、中間層(22)の比重を大きくする手段としては、増量剤としての沈降性バリウムを上記エラストマに混練する方法が採用される。
【0048】
表面層(24)は、中間層(22)の表裏両面に形成されたシート状部材であり、第1実施例の滑り止めシート(10)がそのまま用いられる。したがって、その詳細については、前述実施例の記載を援用する。
【0049】
次に、滑り止めシート(20)の製造方法について説明する。中間層(22)については、下記表3に記載された配合に従い、表面層(24)については、上述した表1に記載された配合に従って、各配合物をそれぞれ個別にオープンロール、バンバリーミキサ、加圧ニーダ等で均一に溶融混合して混練し、滑り止めシート(20)を製造する各組成物をそれぞれ調整した。
【0050】
【表3】

【0051】
得られた各溶融混合物について、ロール、押出機等で成形して中間層用溶融混練物および表面層用溶融混練物をそれぞれ得た。このとき、中間層用溶融混練物については2mmの厚さに成形し、表面層用溶融混練物については1mmの厚さに成形した。
【0052】
次いで、加熱・加圧用プレス内に中間層用溶融混合物と2枚の表面層用溶融混合物と積層し(このとき、表面層用溶融混合物の間に中間層用溶融混合物が配されるように各溶融混合物がサンドイッチ状に積層される。)、然る後、一段加熱・加圧発泡方式により、温度150〜180℃、圧力:150〜200kg/cm2で10〜15分程度保持した。これにより、溶融混合物(24')が発泡・膨張し、目的とする滑り止めシート(20)が得られた。
【0053】
以上のようにして形成された滑り止めシート(20)には、比重が1よりも大きな中間層(22)が形成されているので、浴槽内に沈めて使用した場合であっても浮力によって湯船に浮き上がることはない。
【産業上の利用可能性】
【0054】
本発明の活用例としては、その高い耐滑り性に着目して、例えば、ブックエンド、電話、収納ボックス、トレー、カーペット或いは上敷きシートなど種々の物品の滑り止めとしての利用が考えられる。
【0055】
また、その通気性・吸水性に着目して、例えば、浴室の床面や浴槽の底面、或いは人工芝の裏面など濡れて滑り易い箇所の滑り止めとしての利用が考えられる。
【0056】
なお、滑り止めシートを浴槽の底面に敷いて利用する際は、滑り止めシートが湯船に浮き上がらないよう、上述実施例2で示したように、滑り止めシートの内部に比重が1よりも大きな中間層を形成することが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】本願発明の第1実施例を示す図である。
【図2】本願発明の第2実施例を示す図である。
【符号の説明】
【0058】
10、20 滑り止めシート
22 中間層
24 表面層
F 連続気泡
Z 多孔質粒子

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブタジエン共重合体を水素添加して得られる熱可塑性弾性樹脂と発泡剤と多孔質粒子との混練物よりなり、かつ、実質的に連続気泡群を形成し得るよう調節されたことを特徴とする滑り止めシート。
【請求項2】
比重が1よりも大きな中間層と、前記中間層の表裏両面に形成された表面層とを有する滑り止めシートであって、
前記表面層は、ブタジエン共重合体を水素添加することにより得られる熱可塑性弾性樹脂と発泡剤と多孔質粒子との混練物よりなり、かつ、実質的に連続気泡群を形成し得るよう調節することによって形成されていることを特徴とする滑り止めシート。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2006−291130(P2006−291130A)
【公開日】平成18年10月26日(2006.10.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−116997(P2005−116997)
【出願日】平成17年4月14日(2005.4.14)
【出願人】(500084108)シンエイテクノ株式会社 (3)
【Fターム(参考)】