説明

漢方温灸剤

【課題】現代の化学医薬品を一切使用しない漢方複合構成からなる全身のツボを刺激する漢方温灸剤を提供する。
【解決手段】漢方生薬を擦り潰した原材料に、水を加えて練りまぜ合わせ、水分を含み柔らかくかつ型崩れしにくい程度に練り固めるとともに、モグサの灰、ニワトコの粉、マタタビの粉、米糠、又は大豆粉のいずれかを原材料として付加して、水分を含み柔らかくかつ型崩れしにくい程度に練り固めた。また、漢方生薬を擦り潰した原材料に対して、水の質量%を50%以上、好ましくは75〜85%とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、針灸のうちの灸に属し、灸にも有痕灸と無痕灸があるが、本発明は無痕灸の漢方温灸剤に関するものである。
特に、現代の化学医薬品を一切使用しない漢方複合構成からなる全身のツボを刺激する漢方温灸剤である。
また、漢方温灸剤は土鍋にいれた水に各種の原材料を加え火をもって熱しつつ練り混ぜ合わせ水分を含む漢方熟成エキスを持つ柔らかくかつ型崩れしにくい程度に練り固めた漢方温灸剤である。
【背景技術】
【0002】
従来、人間が身体に変調が来した時は、西洋医学の近代医療機関に通院して、長い時間と大きな費用とを持って、治療するか、または東洋医療としての針灸院に行って、治療するのが現状であった。
【0003】
従来から、「灸用もぐさ及びその製造方法』として、特開2001−87349号公報に記載の如く、ニンニクをスライスしたり、擦り潰してツボ等の上に載せて嵌装させたり、更にニンニクから採取された液状体を紙に含浸させて乾燥させたりする技術は公知となっている。
また、ニンニク片をジューサーにかけ、汁を出して、固形体が混じっている液状体をえて、このニンニク液状体に水を加えて、均一な混合液とし、これをモグサに浸透させ、繊維に含浸後に天日に干し、水を完全に蒸散させ、灸用モグサを得る方法が公知とされている。
また、乾燥ヨモギ、アオキ粉、タブ粉、ビワ葉粉等を混合し、水を加え練り上げた、モグサを電気加熱器の熱棒に固めて付ける技術も、特開2002−291838号公報により公知とされている。
【0004】
【特許文献1】特開平6−105886号公報
【特許文献2】特開平7−173049号公報
【特許文献3】特開2001−87349号公報
【特許文献4】特開2002−291838号公報
【特許文献5】特開2000−254205号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
現在身体に変調を起こした患者さんは近代医療機関にて治療するが、患者さんにとっては、薬剤に対してアレルギーが存在したり、治療しにくい部位が悪かったりして、対症治療が困難であるという課題の人が多い。
本発明の漢方温灸剤は、人体が持つ人体自然治癒力を、混合した漢方剤の熟成エキスで熱しつつ、ツボを直接刺激させ、それぞれの幹部の自然治癒力を高め、蘇生機能を回復させるものである。
漢方温灸剤による治療は、西洋医学の如く、臓器の一部が腫瘍となった病気等において、その悪化した部分を切除して、残った部分に改めて活力を求めるという治療とは相違するのである。
即ち、漢方温灸剤による治療の場合は、該悪化した臓器に対して機能を復帰させるツボを見つけて、該部分に灸をすえることにより、この悪化した臓器自体を構成する細胞を活性化させて、該臓器を構成する細胞の力で、悪化した腫瘍部分を食いつぶしたり、消滅させることにより、該臓器の正常な状態を取り戻さんとするものである。
実際に漢方温灸剤をツボにすえると、それまでは通常胃の動きを感ずることが無かった胃が、蠢動の如く動き始めたり、心臓の動悸が激しくなるという症状が出るのである。
人間の体内の臓器が部分的に突然活性化されて、それまで休眠していた臓器の機能が復活するという状況が発生するのである。これが漢方温灸剤の効果なのである。
その目的の為に、発明された漢方温灸剤である。
本発明の漢方複合温灸剤にて治癒された人には、身体の変調を訴えられることはなく、また患部に直結するツボにて治療する為に、他の良好な部位には全く影響することなく、安全に治療を行なうことが出来るのである。
かつ、現代の医療費より格段に安い費用にて治療を受けることか出来るという利点も有しているのである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次に該課題を解決する為の手段を説明する。
請求項1においては、 漢方生薬を擦り潰した原材料に、水を加えて練りまぜ合わせ、水分を含み柔らかくかつ型崩れしにくい程度に練り固めたことを特徴とする漢方温灸剤である。
請求項2においては、請求項1記載の漢方温灸剤に、モグサの灰を原材料として付加して、水分を含み柔らかくかつ型崩れしにくい程度に練り固めたことを特徴とする漢方温灸剤である。
請求項3においては、請求項1記載の漢方温灸剤に、ニワトコの粉を原材料として付加して、水分を含み柔らかくかつ型崩れしにくい程度に練り固めたことを特徴とする漢方温灸剤である。
請求項4においては、請求項1記載の漢方温灸剤に、マタタビの粉を原材料として付加して、水分を含み柔らかくかつ型崩れしにくい程度に練り固めたことを特徴とする漢方温灸剤である。
請求項5においては、請求項1記載の漢方温灸剤に、米糠を原材料として付加して、水分を含み柔らかくかつ型崩れしにくい程度に練り固めたことを特徴とする漢方温灸剤である。
請求項6においては、請求項1記載の漢方温灸剤に、大豆粉を原材料として付加して、水分を含み柔らかくかつ型崩れしにくい程度に練り固めたことを特徴とする漢方温灸剤である。
請求項7においては、請求項1記載の漢方温灸剤において、漢方生薬を擦り潰した原材料に対して、水の質量%を50%以上、好ましくは75〜85%としたことを特徴とする漢方温灸剤である。
請求項8においては、請求項1記載の漢方温灸剤において、治療時にツボ部に水滴を置き、該水滴の上に、和紙を載置し、該和紙の上に漢方温灸剤を載置し、該漢方温灸剤の上に乾燥モグサを載置して、該乾燥モグサに火を点けることを特徴とする漢方温灸剤である。
【発明の効果】
【0007】
上記配合例の漢方温灸剤にて、治癒された多数の被験者の方の不適合な患者は、一人も無く、また被験者の症状も、人体の五臓を含め腰痛、ひざ痛、肩こり、骨粗症等、色々とありましたが、それぞれ症状の改善の効果が著しく見られた。
【0008】
本発明の漢方温灸剤は、水を加えて練りまぜ合わせ、水分を含み柔らかくかつ型崩れしにくい程度に練り固めた状態の漢方温灸剤であり、原材料である漢方生薬の葉液や樹液等のエキスがそのまま、水分に溶け込んだ状態で、上に載置したモグサに点火するのである。このように、水分が多くて乾いていない状態の漢方温灸剤であるので、ニンニクのエキスのようにそのままニンニク液が漢方温灸剤の対象となり、『モグサの灰』を介して、生体の皮膚を介して、灸の効果が同化順応して、体内に薬効を生じやすくなるのである。
また従来は用いられていないマタタビやニワトコ(接骨木)の粉や、米糠や大豆粉等が漢方生薬として用いられているので、いろいろの症状に対して薬効を発揮するのである。
【0009】
上記配合例の漢方温灸剤で次の表のような効果を得た。
【表1】

【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明の漢方温灸剤は、従来から種々の漢方剤を混合し練り固めで、乾燥した固形物として、漢方温灸剤を構成した『千年灸』(商標)等として販売されているものが公知とされている。
しかし、上記の固形漢方温灸剤は、混合練り固めの上で、乾燥して含有水分を落とした固形物であり、肌に付着する面に接着剤等を塗布して、肌に密着して落ちることの無いような構造とし、はりきゅう師の手を煩わすことなく、個人が治療できるように構成していた。
また、上記の従来技術においては、乾燥ヨモギであるモグサが主体であり、またニンニクを付加したり、アオキ粉やタブ粉やビワ葉粉等が混合されたものも公知とされている。
【0011】
これに対して、本発明の漢方温灸剤は、まず、混合する漢方薬としての草木において、従来技術との相違点が存在するのである。
最も、相違するのは、『モグサの灰』が、1.35質量%だけ混合されている点である。
モグサは、『ヨモギの葉に生えている毛を集めたものである。』とされている。その実際の作り方は、枯れたよもぎの葉をひたすらもんで葉肉の部分を落とす。このように枯れた葉をもみこむことにより、毛が絡み合って、毛だけを取り出すことができるのである。これがモグサである。
モグサ自体は、本漢方温灸剤による治療をする場合において、濡れた状態の『軟らかくかつ型崩れし難い程度に練り固めた漢方温灸剤』の上に載せて、これに着火するのであるから、乾いたモグサ自体も治療の段階においては使用するのであるが、『練り固めた漢方温灸剤』自体に、『モグサの灰』が混合されているのである。
【0012】
実際にこの『モグサの灰』は、前回の温灸治療においてモグサを燃焼した結果発生する『モグサの灰』を、そのまま集めて、次回の漢方温灸剤を製造する場合に使用しても良いものである。
そして、この『モグサの灰』を混合することにより、『モグサの灰』の薬効としての、『同化順応』を得ることが出来るのである。
即ち、『同化順応』とは、これが『練り固めた漢方温灸剤』に付加されていることにより、生体に対して、漢方温灸剤の高温蒸気が皮膚を通じて同化し、生体内に浸透する順応作用を向上させることか出来るのである。
【0013】
更に、従来の公知技術の漢方温灸剤の生薬漢方において、使用されていない原材料として、『ニワトコ(接骨木)の粉』が存在するのである。
この『ニワトコ(接骨木)の粉』は、すいかずら科ニワトコ属の植物であり、枝・幹・葉の煎じた液が、骨折や打撲の治療に用いられることから接骨木の用語が用いられるようになったものである。四月ごろ白い花が咲くものである。『庭常』と書く場合もある。古くから骨折や打撲の治療に用いられていた漢方薬である。
【0014】
更に、『マタタビの粉』のマタタビは、日本全国の山地に自生する雌雄雑居性の落葉つる性植物である。
古くから、マタタビに発生する『マタタビアブラムシ』の産卵によって発生する虫瘤の部分を『木天蓼』として生薬として用いている。また、マタタビの蔓を乾燥したものを『天木蔓』として生薬として用いまた、乾燥したものを『天木実』として生薬としている。
また、マタタビ酒や、塩漬けや浴用剤や若葉を塩入りの熱湯で茹でてから水に曝して調理している。
【0015】
また、米糠も用いている。これは、一般的に玄米を搗精した際に出てきる玄米の表面の『糊粉細胞以外の糠層』や『糊粉細胞層』の部分であり、精白することにより、精米から取り去られる部分である。
古くから、その薬効として肥満抑制等の効果がある。対症例としては、ガンや糖尿病や便秘等に効果がある。知られている。
【0016】
また、従来は漢方温灸剤に付加されていない漢方薬としての、大豆粉がある。これは、一般的には、食卓に『きなこ』として出されるものと同じであり、利尿、解毒、鎮痛、消化等がある。
そして対症例としては、肝臓や肥満等がある。
【0017】
また、黒砂糖も、従来は余り漢方温灸剤には用いられていないものである。
これも、中性脂肪の抑制等を発揮する。
黒砂糖の対症例としては、動脈硬化、肝臓障害、高血圧症、ガンの予防排除、冷え症、便秘等がある。
【0018】
これちのいろいろの種類の漢方原料を、漢方温灸剤とする為には、次のような手順を踏むものである。
まず、土鍋にいれた水に、上記の8種の原材料を加える。この際において、対症例の病名に応じて、8種類の漢方生薬の過多を調整して調合することもできるのである。例えば、癌に対して治療する場合には、『大豆粉』を少々多めにする等の所作を行なうものである。それぞれの対症により、対応する漢方生薬の調合を別に行なうことは当然である。
【0019】
次に、該土鍋を火で加熱する、そして熱しつつ練り混ぜ合わせ、水分を含む漢方熟成エキスの状態とするのである。完全に乾燥するのではなくて、水分が残っており、該水分にニンニクのエキスや、マタタビのエキスや、ニワトコのエキスや、『モグサの灰』のエキスが溶けた状態で、その水分を含んだ柔らかくかつ型崩れしにくい程度の状態で、保存しておいて、温灸治療をする場合において、練り固めた漢方温灸剤を肌に載せ、その上に、別の乾燥したモグサを載せて、該モグサに火を付けるのである。
大体のモグサの乾燥終了に、10〜20分かかるが、その温灸治療を、4〜6点において2回ずつ繰り返すという治療を、1〜2か月行なうのが通常の治療形態である。
【0020】
本発明の実施に必要な原材料は、次の如くである。
(1).ニワトコ(接骨木)の粉
接骨木(ニワトコ)の粉の成分は、硝酸カリウム、トリテルベン、タンニン等である。そして、該ニワトコの粉の薬効としては、蘇生、機能回復、利尿などの効果があり、対症例としては、湿疹、神経痛、便秘、むくみ、腎炎等がある。
【0021】
(2).マタタビの粉
マタタビの粉の成分としては、イリドミルメシン、イソイリドミルメシン、アクチニドール、ジヒドロネベタラクトン、イリジヒドロネベタラクトン、アクチニジオリドシヒドロアクチニジン等である。
そして、マタタビの薬効としては、利尿、機能回復等の効果があり、対症例としては、冷え性、神経痛、リュウマチ等に効く。
【0022】
(3).ニンニク
ニンニクの成分としては、アリシン、アリルジスルフィド、ミネラル、アリルトリスルフィド、有機ゲルマニューム等より構成されている。
そして、ニンニクの薬効としては、精気、強壮等の効果がある。そして、ニンニクの対症例としては、食欲不振、胃痛、下痢、ガン抑制等に効くのである。
【0023】
(4).米糠
米糠の成分としては、ビタミンEB群、ナイアシン、ミネラル、カリウム、リン、マグネシウム、イノシトール、植物ステロール等により構成されている。
そして、米糠の薬効としては、肥満抑制等の効果がある。対症例としては、ガンや糖尿病や便秘等に効果がある。
【0024】
(5).黒砂糖
黒砂糖の成分としては、ブドウ糖、カルシウム、リン、鉄、ビタミン、オクタコサノール、ラフィノース等より構成されている。
黒砂糖の薬効としては、中性脂肪の抑制等を発揮する。
黒砂糖の対症例としては、動脈硬化、肝臓障害、高血圧症、ガンの予防排除、冷え症、便秘等がある。
【0025】
(6).大豆粉
大豆粉は、きなこでも良いものである。そして大豆粉の成分としては、タンパク、脂肪、カリウム、リン、ビタミンB1・B2:ソヤサポニン1・2・3を含むイソフラボンのダイゼイン。そして、大豆粉の薬効としては、利尿、解毒、鎮痛、消化等がある。
そして対症例としては、肝臓や肥満等がある。
【0026】
(7).パン粉
パン粉の成分としては、ビタミンB1・B2・E、ナイアシン、パントテン酸、リン、カルシウム、鉄、カリウム、ナトリウム、マグネシューム、タンパク質、肥質等により構成されている。
パン粉の薬効としては、中和剤の役目を果たすものである。
【0027】
(8).モグサの灰
性質はアルカリ性であり、薬効としては、同化順応の効目が存在するのである。最初は、モグサ自体を燃焼させて灰を得るが、その後は、本発明の漢方温灸剤の治療の際に発生する漢方温灸剤の上に載置して着火燃焼後のモグサの灰をその都度溜めておいて、これを本発明の漢方温灸剤に『モグサの灰』として使用することが出来る。
【0028】
(9)水
本発明は、漢方生薬を擦り潰した原材料に、水を加えて練りまぜ合わせ、水分を含み柔らかくかつ型崩れしにくい程度に練り固めた漢方温灸剤であり、治療をする場合においても、濡れた状態の漢方温灸剤であり、その為には練り固めにおいて、通常よりも重量%として多めの水が添加されるものである。この点においても特徴が存在するのである。
また、最終的な漢方温灸剤の形として、濡れた状態の漢方温灸剤となっているのである。
【0029】
本発明の漢方温灸剤の配合例を説明する。
【表2】

【0030】
図1と図2においては、最終的な使用状態の漢方温灸剤を図示されている。高さ3は、約5ミリ程度であり、直径4は20mm程度の漢方温灸剤に仕上げるのである。
この図面に示した漢方温灸剤の上に、乾いたモグサを載せ、このモグサに着火し、燃焼させるのである。1回のモグサの燃焼に要する時間は約10分である。1回の治療においては、4か所程度のツボに対して、2回ずつの温灸治療を施すのが通常である。このツボの位置は、患者の症例によって相違し、また症状によっても相違するのである。
【0031】
図3においては、本発明の漢方温灸剤の治療時の水滴8と和紙9と漢方温灸剤Aと乾燥モグサ7の上下関係を示す図面であり、図4は本発明の乾燥モグサ7と漢方温灸剤Aと和紙9と水滴8による治療状態を示す斜視図である。
本発明は、漢方温灸剤A自体が水分を依然として80%も含んだ状態の湿った塊の状態である。このように、該漢方温灸剤Aに水分を多いのは、例えば、ニンニクの磨り潰し後のエキス液が入っており、また水分に対して、にわとこやまたたびや米糠や大豆粉等の水溶性の部分か溶け込んだエキスの状態となっており、これらを乾燥モグサ7の燃焼熱を加えることにより、ツボを通して体内への浸透を良くしているのである。
更に、治療点であるツボに対して、水を介して、エキスが浸透し易いように、本発明においては、ツボである治療点に、まず1〜2滴の水滴8を垂らし、その上に、水滴8をその位置に維持する為に、和紙9を載置して、該和紙9に水を吸引した状態を作っている。
また、水滴8と和紙9を漢方温灸剤Aの下に置くことにより、治療時において、漢方温灸剤Aと乾燥モグサ7を一定の位置に維持するという位置保持の効果も存在するのである。
【0032】
該濡れた和紙9の上に、本発明の濡れた泥の塊のような、漢方温灸剤Aを載置し、漢方温灸剤A内のエキス水分を、和紙9にも吸い込ませるのである。これらが融合した状態で、漢方温灸剤Aの上に載せた乾燥モグサ7に線香により点火するのである。
一回の治療においては、当該諸症状に適応する壺を探し、該ツボの4点程度に対して、2回ずつの点火治療を行うのである。
1点は、約10分程度で終了する。左右の2点を一度に点火し、次に別の左右の2点を3〜4分後の点火する。次に更に2回目の2点に点火して、別の2点にも同時に点火する。実際には、この2点づつを2回ずつ行うので、20数分程度の治療時間が必要である。
【0033】
この治療を4日おきに行い、3ヶ月毎に、人間ドック等で行われているような、健康診断を行い、諸症状に対する検査数値の変化を確認するのである。そして、該数値の変化を検討した上で、ツボを変更したり、治療点の数を変えたりしながら、また4日置きに行う治療を続けるのである。3ヶ月毎に検査を行い、出てくる数値を検討する所作を常に行うものである。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の漢方温灸剤の断面図。
【図2】本発明の漢方温灸剤の斜視図。
【図3】本発明の漢方温灸剤の治療時の水滴8と和紙9と漢方温灸剤Aと乾燥モグサ7の上下関係を示す図面。
【図4】本発明の乾燥モグサ7と漢方温灸剤Aと和紙9と水滴8による治療状態を示す斜視図。
【符号の説明】
【0035】
A 漢方温灸剤
1 漢方温灸剤の上面部
2 漢方温灸剤の外周部
3 漢方温灸剤の高さ
4 漢方温灸剤の直径
7 乾燥モグサ
8 水滴
9 和紙

【特許請求の範囲】
【請求項1】
漢方生薬を擦り潰した原材料に、水を加えて練りまぜ合わせ、水分を含み柔らかくかつ型崩れしにくい程度に練り固めたことを特徴とする漢方温灸剤。
【請求項2】
請求項1記載の漢方温灸剤に、モグサの灰を原材料として付加して、水分を含み柔らかくかつ型崩れしにくい程度に練り固めたことを特徴とする漢方温灸剤。
【請求項3】
請求項1記載の漢方温灸剤に、ニワトコの粉を原材料として付加して、水分を含み柔らかくかつ型崩れしにくい程度に練り固めたことを特徴とする漢方温灸剤。
【請求項4】
請求項1記載の漢方温灸剤に、マタタビの粉を原材料として付加して、水分を含み柔らかくかつ型崩れしにくい程度に練り固めたことを特徴とする漢方温灸剤。
【請求項5】
請求項1記載の漢方温灸剤に、米糠を原材料として付加して、水分を含み柔らかくかつ型崩れしにくい程度に練り固めたことを特徴とする漢方温灸剤。
【請求項6】
請求項1記載の漢方温灸剤に、大豆粉を原材料として付加して、水分を含み柔らかくかつ型崩れしにくい程度に練り固めたことを特徴とする漢方温灸剤。
【請求項7】
請求項1記載の漢方温灸剤において、漢方生薬を擦り潰した原材料に対して、水の質量%を50%以上、好ましくは75〜85%としたことを特徴とする漢方温灸剤。
【請求項8】
請求項1記載の漢方温灸剤において、治療時にツボ部に水滴を置き、該水滴の上に、和紙を載置し、該和紙の上に漢方温灸剤を載置し、該漢方温灸剤の上に乾燥モグサを載置して、該乾燥モグサに火を点けることを特徴とする漢方温灸剤。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2006−280896(P2006−280896A)
【公開日】平成18年10月19日(2006.10.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−141964(P2005−141964)
【出願日】平成17年5月13日(2005.5.13)
【出願人】(505125602)
【Fターム(参考)】