説明

炊飯器

【課題】 構造が簡単で機械的強度が強く耐久性及び安全性が高い炊飯器を提供すること。
【解決手段】 上方が開口し有底の筒状容器からなる内鍋2と、内鍋2が収容される開口を上方に有し、内鍋2内の被炊飯物を加熱調理する加熱手段が設けられた炊飯器本体3と、内鍋2及び炊飯器本体3の開口部を塞ぎ、一端が炊飯器本体に枢着され他端が炊飯器本体3に蓋体ロック機構23により回動自在に係止された蓋体14と、を備えた炊飯器1において、炊飯器本体3の開口部の外周囲はフレームカバー6で覆われており、フレームカバー6及び蓋体14は、少なくともいずれか一方が剛性金属材で形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は炊飯器に係り、特に鍋内の圧力を高めて炊飯する圧力式のものに好適な炊飯器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般家庭において電気炊飯器は、既に必需品の一つとなっており、種々タイプのものが開発されて多く市販されている。この種の炊飯器には、鍋内の圧力をほぼ常圧で炊飯するタイプのものと所定の圧力に昇圧して炊飯するタイプのものとがある。
【0003】
後者の炊飯器は、炊飯時に鍋内の被炊飯物を高温に加熱すると同時に、高圧、例えば1.2気圧程度に昇圧して炊飯している。この圧力式炊飯器は、被炊飯物を収容する鍋と、この鍋を収容する炊飯器本体と、鍋及び炊飯器本体の開口部を覆う蓋体とを有し、炊飯器本体及び蓋体は、通常、合成樹脂材からなる樹脂成型体で作製されている。そして、この蓋体は、その一端が炊飯器本体に枢支され他端がロック機構で係止されて、このロック機構により炊飯時に蓋体が不用意に開放されないようになっている。
【0004】
ところが、このような炊飯器は、炊飯器本体及び蓋体が樹脂成型体で作製されているので、これらの部材は炊飯時に高熱に晒されると同時に高圧が加わるために成型体が熱変形および機械的変形を起こし、これらの変形に起因して蓋体のロック機構が外れて突然蓋体が開放されて、高温に加熱された被炊飯物が鍋から外へ飛散して人に火傷をさせる等の危険性がある。そこで、この種の圧力式炊飯器では、このような危険を回避するために種々の工夫・改良がなされている。
【0005】
例えば、下記特許文献1の炊飯器は、鍋内が加圧状態になっても蓋体が変形したり或いは蓋体のロック機構が不用意に外れたりしないようにしたものである。具体的には、この炊飯器は、鍋を収容する炊飯器本体と、この炊飯器本体の開口部を覆う開閉自在な蓋体とを備え、この蓋体は上板と下板とからなり、この上下板の間に補強板が配設されて、この補強板の一側が炊飯器本体に枢着され、他側が本体に掛止機構により固定される構成となっている。
【0006】
このような構成の炊飯器によると、炊飯時に鍋内の圧力が昇圧されて蓋体が上方へ押上げられても、補強板の両端が直接炊飯器本体に枢支及び掛止されているので、この押上げ力が補強板により阻止されると同時に蓋体全体に分散される。その結果、蓋体が不用意に開き或いは掛止機構が外れることがなくなる。なお、下記特許文献1の炊飯器は本件出願人の出願に係るものであり、その後、このような蓋補強部材を設けた炊飯器が種々開発されて特許公報でも多く紹介されている(例えば下記特許文献2〜4参照)。
【0007】
例えば、下記特許文献2の炊飯器の蓋補強板は、前後方向に延びた略方形状の補強部材からなり、この部材は左右両側縁部が立ち上げられて一対の側壁が形成され、この側壁部分に蓋体を固定するように構成されている。この蓋補強板によると、蓋体の前後方向の強度が大幅に向上される。なお、この下記特許文献2には、この蓋補強板とは別に、蓋体の前方部分に蓋補強板と直交する幅方向に補強軸を配置して、蓋体の幅方向の補強をする技術も紹介されている。
【0008】
また、下記特許文献3の炊飯ジャーは、内蓋の上面に金属製の蓋補強板を設けたもので、この蓋補強板は内蓋の中央部をカバーする平坦部と、その両側に上向きに屈曲された前後方向の側壁とで構成されて、その側壁の外側に補強部材がボルトで固定された構成を有している。この炊飯ジャーによると、内蓋は補強板及び補強部材で補強されるので、内蓋の成型時の歪みを吸収できるとともに、蓋体の全体の強度が高くなる。
【0009】
さらに、下記特許文献4の補強板は、その一側を炊飯器本体に枢支させ、他側を掛止部とストッパーに掛止させて鍋内の圧力上昇に伴って掛止部が徐々にストッパーに対して喰い込み掛止されるように構成されている。
【特許文献1】特開平9−103358号公報(段落〔0024〕、図1)
【特許文献2】特開2005−40396号公報(段落〔0022〕、図5)
【特許文献3】特開2000−37286号公報(段落〔0015〕、図3)
【特許文献4】特許第2869389号公報(段落〔0016〕〜〔0019〕、図2)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
上記特許文献1〜4の炊飯器は、いずれも蓋体が補強部材で補強されるので、鍋内の圧力上昇に伴って、蓋体のロック機構が外れて蓋体が不用意に開放されることがなくなる。
【0011】
しかしながら、このような蓋体は補強部材を装着するために、先ず、蓋体は補強部材を組み込むことができる構造に設計しなければならないと共に、これに適合する形状の補強部材を用意しなければならない。そうすると、それぞれの蓋体に適合する補強部材が必要となり、蓋体の部品を含めると蓋体を構成する部品点数が多くなり、その結果、組立て・調整等が面倒になる。例えば、上記特許文献1の補強板は、蓋体の上下板の間に配設されるので、蓋体及び補強板の特殊加工、細かな調整を伴う組立て作業が必要になる。また、上記特許文献2の補強板は前後方向に延びる略方形の部材の左右両側縁部分を立ち上げた構造にして樹脂製の蓋体に組み込まなければならないので、上記特許文献1の補強板と同様な課題が潜在している。さらに、上記特許文献3の蓋体は補強板及び補強部材が必要になり、部品点数が多くなる、さらにまた、上記特許文献4のものは特殊な機構が必要となる。
【0012】
また、これらの補強部材は蓋体に組み込まれるが、蓋体自体は合成樹脂材で形成されているので、この補強部材が組み込まれた蓋体は樹脂部分に熱変形および機械的変形が起り、さらに経年変化も加わると機械的強度が低下して、蓋体のロック機構に不具合をもたらすことがある。さらに、蓋体及び炊飯器本体は使用毎に各種の洗剤で洗浄されるが、この洗剤によって樹脂部分が変色してしまうことがある。またこの樹脂部分に傷等がつき易く、このような傷等がつくと見栄えの悪いものになってしまうことになる。
【0013】
加えて、近年の圧力式炊飯器は、炊飯時の圧力が1.2気圧からさらに上昇されて2.0気圧或いはそれ以上の圧力で炊飯が行われるものが登場し始めている。このため、この種の圧力式炊飯器の安全基準がさらに高く設定されることが予想され、このような高い安全基準が制定されるとこれまでの補強部材での対応が困難になる。
【0014】
さらに、従来の炊飯器においては、通常、炊飯器本体の開口部に設けられるフレームカバーは樹脂材で形成されている。しかしながら、フレームカバーを樹脂材で構成した場合、炊飯時の熱等による膨張・収縮により炊飯器本体の大きさが変化するため、蓋体のロック機構が十分に機能しなくなることがあるという問題点がある。そのため、この膨張・収縮を吸収するように蓋体のロック機構を構成すると、その構造が複雑になってしまう。
【0015】
本発明は、上述した従来技術の課題及び今後の安全基準の改定等に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、構造が簡単で機械的強度が強く耐久性及び安全性が高い炊飯器を提供することにある。
【0016】
本発明の他の目的は、頻繁に洗浄する蓋体及びフレームカバーを洗剤等で強く洗浄しても、傷、変色やキズによる美観の低下等が抑えられ、洗浄し易く清潔な状態を維持できる炊飯器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0017】
上記目的を達成するために、本発明の炊飯器は、上方が開口し有底の筒状容器からなる内鍋と、前記内鍋が収容される開口を上方に有し、前記内鍋内の被炊飯物を加熱調理する加熱手段が設けられた炊飯器本体と、前記内鍋及び炊飯器本体の開口部を塞ぎ、一端が前記炊飯器本体に枢着され他端が前記炊飯器本体にロック機構により回動自在に係止された蓋体と、を備えた炊飯器において、前記炊飯器本体の開口部の外周囲はフレームカバーで覆われており、前記フレームカバー及び前記蓋体は、少なくともいずれか一方が剛性金属材で形成されていることを特徴とする。
【0018】
また、本発明の炊飯器において、前記蓋体は、前記炊飯器本体の開口部を塞ぐ内蓋カバーと、この内蓋カバーの上面を覆う化粧カバーとを有し、前記内蓋カバー及び前記フレームカバーの少なくともいずれか一方が前記剛性金属材で形成されていることを特徴とする。
【0019】
また、本発明の炊飯器において、前記内蓋カバーの外周縁部の一端にはヒンジ機構が形成され、他端には蓋体ロック機構が装着される固定部が形成され、前記フレームカバーの開口周縁部の一端には前記ヒンジ機構が枢着される固定部が形成され、他端には前記蓋体ロック機構が装着される取付け部が設けられていることを特徴とする。
【0020】
また、本発明の炊飯器において、前記内蓋カバーは、裏面に前記内鍋の開口部を塞ぐ内蓋が着脱自在な固定手段で装着されていることを特徴とする。
【0021】
また、本発明の炊飯器において、前記内蓋カバーには圧力弁開放機構が設けられ、前記内蓋の上面に前記圧力弁開放機構によって作動される圧力弁部材が設けられていることを特徴とする。
【0022】
また、本発明の炊飯器において、前記剛性金属材で形成された前記内蓋カバー及びフレームカバーの少なくとも一方の互いに対向する面が鏡面加工されていることを特徴とする。
【0023】
また、本発明の炊飯器において、前記内蓋カバーは前記剛性金属材で形成され、該内蓋カバーと前記化粧カバーとの間には前記内蓋カバー冷却用のファンが配設されていることを特徴とする。
【0024】
また、本発明の炊飯器において、前記内蓋カバーの上面には断熱材及び遮熱板の少なくとも一方が配設されていることを特徴とする。
【0025】
また、本発明の炊飯器において、前記炊飯器本体の側面にその両端部が回動自在に固定された剛性部材からなるU字状の杷手が設けられていることを特徴とする。
【0026】
また、本発明の炊飯器において、前記剛性金属材はダイキャスト成型体、プレス加工又は切削加工による成型体であることを特徴とする。
【0027】
また、本発明の炊飯器において、前記剛性金属材はステンレス、アルミニウムあるいはこれらの合金から形成されており、該剛性金属材がアルミニウムあるいはアルミニウム合金から形成されている場合には、その表面に酸化防止加工が施されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0028】
本発明は上記構成を備えることにより、以下に示すような優れた効果を奏する。すなわち、本発明の炊飯器によれば、少なくとも蓋体及びフレームカバーのいずれか一方の部材が剛性金属材で形成されているので、機械的強度が増大し、しかも耐熱性、耐油性及び耐薬品性を有するようになり、特に洗剤で洗っても変色等することが無くなる。したがって、従来技術で蓋体及びフレームカバーを合成樹脂材で形成したものに比べて、熱変形、亀裂等が生じ難くなり、しかも各種洗剤等で強く洗浄しても変色せず清潔性を維持できて耐久性が優れたものとなる。特に、蓋体及びフレームカバーの双方を剛性金属材にすることにより、双方の強度が増大して、より高い圧力で炊飯する圧力式炊飯器において効果的に適用することが可能となる。
【0029】
また、本発明の炊飯器によれば、蓋体のうち内蓋カバー全体を剛性金属材で形成することにより、上述の効果を奏すると共に、従来技術で必要としていた蓋補強部材が不要になる。また、この蓋補強部材が不要になったことにより、蓋体の作製が極めて簡単になる。
【0030】
また、本発明の炊飯器によれば、内蓋カバーの外周縁部の一端にヒンジ機構、他端に蓋体ロック機構が固定される固定部を形成することにより、ヒンジ機構及び蓋体ロック機構の装着が堅固になり、炊飯器本体との固定及びロックが堅固になる。また、フレームカバーの開口周縁部の一端に蓋体のヒンジ機構が枢着される固定部、他端に蓋体ロック機構が装着される取付け部を設けることにより、特別な部品を使用することなく、蓋体との軸支を堅固にできる。
【0031】
また、本発明の炊飯器によれば、内蓋カバーの下面に着脱自在な固定手段を設けることにより、内鍋の開口部を塞ぐ内蓋を簡単に装着することが可能になる。
【0032】
また、本発明の炊飯器によれば、内蓋カバーの上面に圧力弁開放機構、内蓋の上面に圧力弁開放機構によって作動される圧力弁部材を設けることにより、圧力式炊飯器を構成することができる。
【0033】
また、本発明の炊飯器によれば、内蓋カバー及びフレームカバーの対向する面の少なくとも一方を鏡面加工することにより、鏡面加工が施された部分の清掃性がよくなると共に清潔感及び高級感を出現させることができる。
【0034】
また、本発明の炊飯器によれば、内蓋カバーが剛性金属材で形成されるとともに、この内蓋カバーと化粧カバーとの間にファンを設けることで、炊飯時に高温に達する内蓋カバーを冷却することができ、蓋体内に配設される他の構成部品に悪影響を与えることがなくなる。
【0035】
また、本発明の炊飯器によれば、内蓋カバーの上面に断熱材あるいは遮熱板が設けられることで内蓋カバーに生じる熱が蓋体内の他の構成部品に及ばなくなる。
【0036】
また、本発明の炊飯器によれば、炊飯器本体に金属製の杷手を設けたことで、内蓋カバー及び/又はフレームカバーが剛性金属材により形成されたことで重量が増大した炊飯器を持ち運ぶ際にも、杷手が破損することがなくなる。
【0037】
また、本発明の炊飯器によれば、剛性金属材をダイキャスト成型体、プレス加工による成型体あるいは切削加工による成型体とすることにより、内蓋カバー及び/又はフレームカバーの作製が容易になる。
【0038】
また、本発明の炊飯器によれば、剛性金属材としてはステンレス、アルミニウムあるいはこれらの合金を用い、特にアルミニウム又はアルミニウム合金を使用する場合にはこの剛性金属材表面をクリアコート層で被覆するなど、公知の酸化防止加工を施すようになしたので、内蓋カバー及び/又はフレームカバーの耐油性・耐薬品性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0039】
以下、図面を参照して本発明の最良の実施形態を説明する。但し、以下に示す実施形態は、本発明の技術思想を具体化するための炊飯器を例示するものであって、本発明をこの炊飯器に特定することを意図するものではなく、特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態のものも等しく適応し得るものである。なお、図1は本発明の一実施例に係る電気炊飯器の蓋体を開放した状態で示した外観斜視図、図2は図1の炊飯器において蓋体を閉じた状態の縦断面図、図3は図1の炊飯器の内蓋カバーの平面図、図4は図1の炊飯器の内蓋カバーの底面図である。
【0040】
この電気炊飯器(以下、単に「炊飯器」という)1は、炊飯中の鍋内の圧力を例えば1.2気圧程度に昇圧して炊飯する圧力式炊飯器である。この炊飯器1は、図1及び図2に示すように、上方が開口し比較的深底の筒状容器からなる内鍋2と、上方が開口しこの開口から内鍋2を収容し内鍋2内の被炊飯物を加熱する加熱手段を有する炊飯器本体3と、内鍋2および炊飯器本体3の開口部を覆う開閉自在な蓋体14と、を有している。
【0041】
内鍋2は、熱伝導性の高い材料、例えば銅或いはアルミニウム等からなる内層と、磁性材料、例えばステンレス鋼からなる外層とを有し、内層の表面がフッ素樹脂等で被覆された構成を有している。
【0042】
炊飯器本体3は、上方に内鍋2が収容される大きさの開口を有し、有底で内鍋2の外形と略同じ形状の内ケース5と、この内ケース5の開口部の外周縁を覆うフレームカバー6と、内ケース5等の外側を覆う外装ケース4とを有している。なお、内ケース5及び外装ケース4は合成樹脂材の成型体で形成されている。
【0043】
フレームカバー6は、図1及び図2に示すように、内ケース5の開口部の外周縁を覆うと共に、蓋体14が固定されるもので、所定の肉厚を有するダイキャスト成型体で作製されている。すなわち、このフレームカバー6は、内部に内鍋2の開口より若干大きい大きさの開口6Aと、この開口6Aから外方へ延び外装ケース4に達する長さの周縁部6Bとを有し、その周縁部6Bは、開口6Aの周辺に内鍋2のフランジ部分2Aが載置される載置部6Bが設けられ、この載置部6Bに近接した箇所の一端に蓋体14が枢着される固定部6Cが設けられ、他端に蓋体14のロック機構が係止される係止部6Dが設けられ、所定の肉厚、例えば1〜3mmの肉厚を有するステンレス、アルミニウムまたはアルミニウム合金の何れかからなるダイキャスト成型体で形成されている。このダイキャスト成型体として、例えばアルミニウムを用いた場合は、溶解したアルミニウム等を金型に注入して、冷却・凝固させて形成されている。この成型体は、蓋体14と接触する周縁部6Bの上面が研磨等により鏡面加工されていると美観的に好ましい。なお、ここではフレームカバー6としてダイキャスト成型体からなるものを説明したが、剛性金属材で形成されていればダイキャスト成型体でなくてもよく、例えば1〜3mm程度のアルミ板やステンレス板をプレス加工したものあるいは切削加工したものでもよい。また、このフレームカバー6としてアルミニウム又はアルミニウム合金を使用する場合には、その上面を酸化防止用のクリアコート層で被覆したり、あるいは酸化防止剤を塗装したりすることでアルミニウムの酸化を抑えるようにすると好ましい。
【0044】
載置部6Bは、図2に示すように、所定の幅長及び平坦面を有するリング状をなしており、平坦面にリング状のパッキン部材Pが装着されている。固定部6Cは、周縁部6の表面上方から突出したフランジで形成されている。また、係止部6Dは、蓋体ロック機構23の係止爪23Aが係止されるように鉤状になっている。そして、このフレームカバー6の周縁部6Bは、蓋体14と接触して内部の圧力が漏れないようになっている。
【0045】
また、内ケース5と外装ケース4との間には所定の隙間SPが形成されており、この隙間SPが部品取付けスペース及び通風空間スペースとなっている。この隙間SPには、ファンモータ12や制御基板(図示省略)等が装着されている。この隙間SPを設けることにより、内ケース5と外装ケース4間を断熱でき、また、ファンモータ12を駆動させることによって制御基板等が冷却される。
【0046】
また、周縁部6Bの固定部6C及び係止部6Dが設けられていない位置で対向する側縁部は所定長さ下方に垂下した延在部6Eを形成しており、この延在部6Eには貫通孔が設けられ、この貫通孔には回転軸4bを介して回動自在に略U字状の杷手4aが取り付けられている。この杷手4aは炊飯器1自体の重量に耐えうるように、剛性部材、例えば金属材から形成されており、その両端部に設けられた貫通孔に回転軸4bが回動自在に挿通されることで固定されている。
【0047】
内ケース5は、内鍋2の外形と略同じ形状を有し深底の筒状容器となっている。内ケースの底部5Aにはその中心部に所定大きさの開口5A’が設けられ、この開口5A’には内鍋底の温度を検知する温度センサ9が設けられている。この温度センサ9により内鍋2底部の温度を検知することで内鍋2内の炊飯量等が検出される。また、底部5Aの外底壁面には、同心円状に分巻された電磁誘導コイル(図示省略)が装着されている。これらの電磁誘導コイルにより、内鍋2にうず電流が誘起されて内鍋自体が自己発熱される。なお、内ケース5の胴部にはスペース7が設けられて、このスペース7に補助加熱コイル8が設けられている。
【0048】
外装ケース4は、内ケース5との間に所定の隙間SPが設けられ内ケース5より大きな外形を有する化粧ボックスとなっている。また、この外装ケース4の前面には、操作パネル10が装着されている。この操作パネル10には、各種の操作スイッチ類及びこの操作スイッチ類によって設定される設定状態を表示する表示装置11が設けられている(図1参照)。
【0049】
蓋体14は、図1及び図2に示すように、炊飯器本体3の開口部を塞ぐ大きさの内蓋カバー15と、この内蓋カバー15の上面を所定の隙間をあけて覆う化粧カバー16と、内蓋カバー15に着脱自在に装着されて内鍋2の開口部を塞ぐ内蓋17とを有している。このうち化粧カバー16は、その表面に窪み16Aが形成されて、この窪み16Aに化粧カバー16と内蓋カバー15とを連通する蒸気抜け穴を有する蒸気蓋14Aが着脱自在に装着されている。また、内蓋17は内鍋2の開口部を塞ぐ大きさを有する円盤状の蓋体からなり、金属部材で形成されている。この内蓋17は、その上面の略中央部に圧力弁開放機構18を構成する圧力弁及びその付属部品、更に安全弁25が設けられている。更に、内蓋17の外周囲には、内蓋カバー15に当接されるシール部材P2が装着されている。更にまた、この内蓋17の外周囲には外方へ突出して内蓋17の固定手段に係止される係止部材(図示省略)が設けられている。
【0050】
内蓋カバー15は、図2〜図4に示すように、その表面15に炊飯器本体3との固定部6C及びロック機構23と、内鍋3内の圧力を制御する圧力弁開放機構18とが設けられ、また、その後部に内蓋17を着脱自在に固定する固定手段が設けられて、全体が所定の肉厚、例えば1〜3mmの肉厚を有するステンレス、アルミニウムまたはアルミニウム合金の何れかからなるダイキャスト成型体で形成されている。このダイキャスト成型体として、例えばアルミニウムを用いた場合は、このダイキャスト成型体は、溶解したアルミニウム等を金型に注入して、冷却・凝固させて形成される。この内蓋カバー15は、フレームカバー6と接触する裏面15が研磨等により鏡面加工されていると好ましい。なお、この内蓋カバー15もフレームカバー6と同様にダイキャスト成型体に限らず、剛性金属材のプレス加工あるいは切削加工により成型されるものであってもよい。また、フレームカバー6と同じく、ダイキャスト成型体としてアルミニウム又はアルミニウム合金を用いる場合には酸化防止用のクリアコート層による被覆、あるいは酸化防止剤の塗装によるコーティングを行うと好ましい。
【0051】
更に詳細に説明すると、この内蓋カバー15は、図3に示すように、その表面15に、その後部に位置する一端にフレームカバー6の固定部6Cに枢着される枢支部15A、前部に位置する他端にこのフレームカバー6の係止部6Dに係止される蓋体ロック機構23が取付けられる取付け部15B、略中央部に圧力弁開放機構18がそれぞれ設けられている。枢支部15Aは、所定の間隔をあけた一対のフランジ15A、15Aで形成されている。これらのフランジ15A、15Aには支軸21を挿通する挿通穴が形成されている。また、この支軸21は一対のフランジ15A、15A間にバネ体22を介して装着される。このバネ体22は、蓋体14の開放時に開放を速める方向に付勢すると共に、開放された後は蓋体14の自重により閉じないような構成となっている。また、取付け部15Bは、内蓋カバー15の表面へ突出した一対のフランジ15B、15Bと、蓋体ロック機構23の係止爪23Aが挿通される穴15B(図2参照)とを有し、この穴15Bは係止爪23Aが移動できるように係止爪23Aの肉厚及び幅長に比べて若干その開口が大きくなっている。また、各フランジ15B、15Bには支軸24を回動自在に取り付ける取付け穴が設けられている。そして、この支軸24は係止爪23A及びこの係止爪23Aに一端が固定され、解除ボタン23Bの押圧に合わせて揺動する作動片23Cに挿通されてこれらを支持している。すなわち、蓋体ロック機構23は、係止爪23A、解除ボタン23B及び作動片23Cから構成され、作動片23Cが支軸24で枢支された構成を有している。この内蓋カバー15は、その裏面に内蓋17を着脱自在に装着できる固定手段(図示省略)が設けられている。
【0052】
このような構成を備える内蓋カバー15は、全体がダイキャスト成型体で形成されていることにより、機械的強度が強くなり、フレームカバー6に装着される際の結合及び係止が堅固になる。特に、内蓋カバー15及びフレームカバー6の双方をダイキャスト成型体にすることにより、両部材の機械的強度が強くなるので、例え炊飯時に鍋内の過度の圧力上昇及び高温加熱があってもそれらに耐えることができる。したがって、従来必要としていた蓋体の補強部材が不要になり、しかもロック機構23への悪影響がなくなる。また、ダイキャスト成型体は洗剤で洗っても変色等することがなく耐洗剤性を有し、傷等もつき難く耐久性も強くなる。更に、この内蓋カバー15の裏面15、すなわちフレームカバー6と接触する面を鏡面加工することにより、清掃性がよくなると共に、美観の向上、詳しくは高級感を出すことができる
内蓋カバー15の表面15には、圧力弁開放機構18を構成するプランジャ20及びその付属部品が設けられている。以下、図2を参照して圧力弁開放機構18を説明する。
【0053】
この圧力弁開放機構18は、弁孔19を有する弁座19と、弁座19の上に自重により弁孔19を塞ぐように載置される金属性のボール19と、このボール19を覆うカバー19と、ボール19を移動させるプランジャ20とで構成されている。この圧力弁開放機構18は、プランジャ20の作動によってボール19を移動させ、このボール19の移動により弁孔19の開閉を制御するものである。すなわち、プランジャ20はロッドとシリンダによって形成された公知のものであり、図5に示す制御手段30からの出力を受けていないときは、ロッドがシリンダから突出して弁孔19上のボール19を横方向に押圧して移動させ、弁孔19を強制的に開放する。また、プランジャ20が制御手段30の出力を受けた時には、ロッドがシリンダ内に引き込まれ、ボール19は自重により弁孔19上に戻り、弁孔19が閉塞される。このように、プランジャ20は圧力弁開放機構18として作動し、圧力弁開放機構18は炊飯工程中に加圧された内鍋2内の圧力を強制的に低下させる。また、内蓋17には、内鍋2内が異常に加圧された時(例えば炊飯中に圧力弁が故障して開かないとき)に自動的に開放して内鍋2内の圧力を逃がす安全弁25が設けられている。
【0054】
次に、図5及び図6を参照して、この炊飯器1を用いた炊飯工程を説明する。なお、図5は制御手段のブロック図、図6は一連の炊飯工程における温度・圧力変化及び圧力弁開放機構の作動状態を示した特性図である。
【0055】
制御手段30は、図5に示すように、入出力部31、31、制御部31a、演算部31b、計時部31c及び記憶部31d等を有するマイクロコンピュータ31で構成されている。このマイクロコンピュータ31には、操作パネル10に設けた炊飯スタートボタン、メニュー選択ボタン、タイマーおよび鍋底の温度を検出する温度センサ9等からの信号が入力され、加熱手段(誘導コイル)、圧力弁開放機構18及び表示手段11等への制御信号が送出されることによって、これらが制御されるようになっている。
【0056】
記憶部31dには、各種の炊飯メニュー、例えば白米・標準炊飯メニューを実行するプログラムがメモリされている。各種の炊飯メニューは、それぞれの炊飯工程を有している。この炊飯工程は、図6に示すように、内鍋2内の被炊飯物である米に水を吸収させる吸水工程、吸水された米を一気に加熱する立上り加熱工程、この立上り加熱工程後に短時間で内鍋2内を沸騰させてこの状態を維持する沸騰維持工程、この沸騰維持工程後に炊き上がったご飯を蒸らす蒸らし1、2工程及び追い炊き工程となっている。以下、この炊飯工程の概要を説明する。
【0057】
まず、操作パネル10上のメニュー選択ボタンによって炊飯工程が選択され、炊飯スタートボタンが押されると、内ケース5の底部5Aに設けられた誘導コイルに高周波電流が流れて内鍋2に渦電流が発生し、鍋2内の米及び水の加熱が開始される。同時に制御手段30により圧力弁開放機構18を作動させてボール19を移動せしめ、弁孔19を開状態にして吸水工程が実行される。この吸水工程の実行が開始されると、計時部31cが吸水時間の計時を開始し、鍋底温度センサ9により鍋底温度が計測される。この鍋底温度の計測は所定の温度、例えば55℃に達するまで行われる。この吸水工程は、所定の吸水時間、例えば10分間継続される。この吸水時間が経過すると、立上り加熱工程に移行する。この立上り加熱工程では、短時間で内鍋2内が沸騰状態になるように加熱手段を全加熱(フルパワー加熱)するとともに、制御手段30により、圧力弁開放機構18を作動させてロッドを引き戻すことでボール19により弁孔19が閉鎖される。つまり、ボール19が自重により弁孔19上に転がってこの弁孔19を塞ぎ閉鎖状態となる。この状態においては、内鍋2内の圧力は所定の圧力値、例えば1.2気圧に上昇するまで昇圧される。この立上り加熱工程では、蒸気温度が蒸気温度センサ(図示省略)により計測される。この蒸気温度が所定温度、例えば75℃に達すると、米が沸騰現象を起こす温度になり、立上り加熱工程が終了する。次の沸騰維持工程に移行すると、内鍋2内の圧力は大気圧以上の所定圧力、例えば約1.2気圧となり、被炊飯物はこの圧力に対応する飽和温度で沸騰するようになる。この沸騰維持工程では、制御手段30により圧力弁開放機構18を作動させてボール19を移動させることで弁孔19の開動作が行われる。この弁孔19の強制的開動作により、内鍋2内の圧力が大気圧近傍まで一気に低下する。このように内鍋2内の圧力を所定沸騰圧力(約1.2気圧)から一気に大気圧近傍まで低下させると、内鍋2内は激しい突沸状態となる。この突沸状態になると、内鍋2内に泡が発生し、この泡によって米が攪拌される。その結果、米が均一に加熱され炊き上げられる。弁孔19を強制的に開放する所定時間は、1回目の弁孔19の強制開動作により内鍋2内の圧力が略大気圧に戻る程度の時間(すなわち4秒程度)に定められている。弁孔19を強制的に大気圧に開放する時間をこのように設定することにより、大きな攪拌エネルギーを得ることができるようにしている。また、弁孔19の強制的な開放を上記所定時間(4秒間)行った後、圧力弁開放機構18を作動させて再び弁孔19を閉状態とし、所定時間、例えば28秒間再び加熱する。なお、この加熱時間(28秒間)は、内鍋2内の圧力が前述の所定圧力(約1.2気圧)まで回復するのに必要な時間である。また、この時間は予め実験的に求められる。そして、この28秒間の加熱の後、再びプランジャ20を作動させて上述した突沸を起こさせるようにしてもよい。この圧力弁開放機構18による圧力弁の強制的開放は複数回、例えば6回繰り返される。弁孔19を複数回開放する操作を終えると、圧力弁開放機構18の制御が停止され、弁孔19を閉状態とされる。そして、加熱手段による沸騰状態を継続し、鍋底温度が計測される。そして、鍋底温度が所定温度、例えば130℃になると、内鍋2内の水が枯れて強制ドライアップが終了したと判断されるので、加熱手段による加熱作用が停止される。続いて、蒸らし1工程が開始され、蒸らし時間の計時が開始される。所定の蒸らし時間が所定時間、例えば4分経過すると、圧力弁開放機構18により圧力弁の弁座19が強制的に開放され、追い炊き工程に移行される。この追炊き工程に入ると、加熱手段により再加熱して米の表面に付着した水を蒸発させると共に、追い炊き(再加熱)時間の計測を行う。そして、所定の追い炊き時間、例えば3分が経過すると、加熱手段による加熱動作が停止され、蒸らし2工程に移行され、蒸らし時間が計時される。そして、蒸らし時間が所定時間、例えば5分経つと、炊飯が終了され、保温工程に移行され、標準炊飯工程が終了する。
【0058】
以上説明したように、本発明の炊飯器によれば、フレームカバー6と内蓋カバー15とをダイキャスト成型体で形成したことにより、内鍋2の開口部に生じる圧力によって蓋体14が変形することなく、しかも内蓋カバー15に補強部材を設ける必要もない。なお、上記実施例においては、フレームカバー6と内蓋カバー15とをそれぞれダイキャスト成型体で形成したものを説明したが、いずれか一方のみをダイキャスト成型体とし、他方を他の部材で形成するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】図1は本発明の一実施例に係る電気炊飯器を蓋体を開放した状態で示した外観斜視図である。
【図2】図2は図1の炊飯器において蓋体を閉じた状態の縦断面図である。
【図3】図3は図1の炊飯器の内蓋カバーの平面図である。
【図4】図4は図1の炊飯器の内蓋カバーの底面図である。
【図5】図5は制御手段のブロック図である。
【図6】図6は一連の炊飯工程における温度・圧力変化及び圧力弁開放機構の作動状態を示した特性図である。
【符号の説明】
【0060】
1 電気炊飯器
2 内鍋
3 炊飯器本体
4 外装ケース
4a 杷手
5 内ケース(収容ケース)
6 フレームカバー
6A 開口
6B 周縁部
6C 固定部
6D 係止部
9 温度センサ
10 操作パネル
11 表示装置
14 蓋体
15 内蓋カバー
16 化粧カバー
17 内蓋
18 圧力弁開放機構
23 (蓋体)ロック機構
30 制御手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上方が開口し有底の筒状容器からなる内鍋と、前記内鍋が収容される開口を上方に有し、前記内鍋内の被炊飯物を加熱調理する加熱手段が設けられた炊飯器本体と、前記内鍋及び炊飯器本体の開口部を塞ぎ、一端が前記炊飯器本体に枢着され他端が前記炊飯器本体にロック機構により回動自在に係止された蓋体と、を備えた炊飯器において、前記炊飯器本体の開口部の外周囲はフレームカバーで覆われており、前記フレームカバー及び前記蓋体は、少なくともいずれか一方が剛性金属材で形成されていることを特徴とする炊飯器。
【請求項2】
前記蓋体は、前記炊飯器本体の開口部を塞ぐ内蓋カバーと、この内蓋カバーの上面を覆う化粧カバーとを有し、前記内蓋カバー及び前記フレームカバーの少なくともいずれか一方が前記剛性金属材で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の炊飯器。
【請求項3】
前記内蓋カバーの外周縁部の一端にはヒンジ機構が形成され、他端には蓋体ロック機構が装着される固定部が形成され、前記フレームカバーの開口周縁部の一端には前記ヒンジ機構が枢着される固定部が形成され、他端には前記蓋体ロック機構が装着される取付け部が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の炊飯器。
【請求項4】
前記内蓋カバーは、その上面に前記内鍋の開口部を塞ぐ内蓋が着脱自在な固定手段で装着されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の炊飯器。
【請求項5】
前記内蓋カバーには圧力弁開放機構が設けられ、前記内蓋の上面に前記圧力弁開放機構によって作動される圧力弁部材が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の炊飯器。
【請求項6】
前記剛性金属材で形成された前記内蓋カバー及びフレームカバーの少なくとも一方の互いに対向する面が鏡面加工されていることを特徴とする請求項2に記載の炊飯器。
【請求項7】
前記内蓋カバーは前記剛性金属材で形成され、該内蓋カバーと前記化粧カバーとの間には前記内蓋カバー冷却用のファンが配設されていることを特徴とする請求項2に記載の炊飯器。
【請求項8】
前記内蓋カバーの上面には断熱材及び遮熱板の少なくとも一方が配設されていることを特徴とする請求項2に記載の炊飯器。
【請求項9】
前記炊飯器本体の側面にその両端部が回動自在に固定された剛性部材からなるU字状の杷手が設けられていることを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載の炊飯器。
【請求項10】
前記剛性金属材はダイキャスト成型体、プレス加工又は切削加工による成型体であることを特徴とする請求項1〜9の何れかに記載の炊飯器。
【請求項11】
前記剛性金属材はステンレス、アルミニウムあるいはこれらの合金から形成されており、該剛性金属材がアルミニウムあるいはアルミニウム合金から形成されている場合には、その表面に酸化防止加工が施されていることを特徴とする請求項1〜10の何れかに記載の炊飯器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−194135(P2008−194135A)
【公開日】平成20年8月28日(2008.8.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−30421(P2007−30421)
【出願日】平成19年2月9日(2007.2.9)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【出願人】(000214892)三洋電機コンシューマエレクトロニクス株式会社 (1,582)
【Fターム(参考)】