説明

炊飯器

【課題】故障や誤使用の原因をより正確に簡単に知ることのできる炊飯器を提供すること。
【解決手段】サーミスタ等の温度センサを備えた温度入力手段13と、所定の時間内に所定の温度に到達しないと異物付着炊飯と判断する異物検知手段16と、インバータを保護する停電検知手段18と、停電または所定の電圧以下の低電圧を検知した回数を記憶する第1の異常計時手段19と、異物検知手段16により、炊飯動作を途中で停止した場合に、第1の異常計時手段19により、停電または所定の電圧以下の低電圧を検知した回数が所定の値を超えていれば、低電圧異常表示を行い、超えていなければ、異物異常表示を行う異常表示手段17を有し、使用者に故障や誤使用の原因を正確に知らせて、適切な処置ができる炊飯器を実現することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般家庭向けの炊飯器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の炊飯器としては、サーミスタ等の温度センサを備えた温度入力手段と、所定の時間内に所定の温度に到達しないと異物付着炊飯と判断する異物検知手段と、商用電源の停電を検知してインバータをオフする停電検知手段と、停電を検知したことを記憶する記憶手段と、異物検知手段により、炊飯動作を途中で停止した場合に、記憶手段により、停電を検知していれば、停電異常表示を行い、停電を検知していなければ、異物異常表示を行う異常表示手段を有している(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
図7は、特許文献1に記載された従来の炊飯器のブロック図を示すものである。図7に示すように、サーミスタ等の温度センサを備えた温度入力手段73と、所定の時間内に所定の温度に到達しないと異物付着炊飯と判断する異物検知手段76と、商用電源の停電を検知してインバータをオフする停電検知手段78と、停電を検知したことを記憶する記憶手段79と、異物検知手段76により、炊飯動作を途中で停止した場合に、記憶手段79により、停電を検知していれば、停電異常表示を行い、停電を検知していなければ、異物異常表示を行う異常表示手段77を有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000−41845号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前記従来の構成では、停電検知手段による停電検知の有無によって異物異常表示を行うか、停電異常表示を行うようにしているので、炊飯に影響のほとんどないような一時的な停電検知によっても、停電異常表示を行うため、使用者に故障や誤使用の原因を正確に知らせて、適切な処置ができない場合があるという課題を有していた。
また、停電ではないが、操作表示には影響のないレベルの低電圧によりインバータをオフした場合にも使用者に故障や誤使用の原因を正確に知らせて、適切な処置ができない場合があるという課題を有していた。
【0006】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、使用者に故障や誤使用の原因をより正確に知らせて、より適切な処置ができるようにした炊飯器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記従来の課題を解決するために、本発明の炊飯器は、炊飯動作が所定の時間内に前記内鍋の温度が所定の温度に到達しないことを検知して、前記内鍋に異物が付着していることを検知する異物検知手段と、前記異物検知手段が異物を検知し、炊飯を停止して異常表示を行う異常表示手段と、商用電源の停電または所定の電圧以下の電圧低下を検知してインバータをオフする停電検知手段と、前記停電検知手段が停電または所定の電圧以下の電圧低下を検知した回数または累積時間を計時する第1の異常計時手段を備え、前記第1の異常計時手段の出力が所定の値を超えた場合に、前記異常表示手段が表示を切り換えるとしたものである。
【0008】
これによって、炊飯に影響するほどの停電または所定の電圧以下の電圧低下を検知があ
った場合には、停電異常表示を行い、検知していなければ、異物異常表示を行うため、使用者に故障や誤使用の原因をより正確に知らせて、より適切な処置ができるようにした炊飯器を提供することができるようになる。
【発明の効果】
【0009】
本発明の炊飯器は、異物検知手段により、炊飯動作を途中で停止した場合に、炊飯に影響するほどの停電あるいは所定の電圧以下の低電圧の検知があった場合には、停電異常表示を行い、検知していなければ、異物異常表示を行うため、使用者に故障や誤使用の原因をより正確に知らせて、より適切な処置ができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の実施の形態1における炊飯器のブロック図
【図2】本発明の実施の形態1における炊飯器のフローチャート
【図3】本発明の実施の形態2における炊飯器のブロック図
【図4】本発明の実施の形態2における炊飯器のフローチャート
【図5】本発明の実施の形態3における炊飯器のブロック図
【図6】本発明の実施の形態3における炊飯器のフローチャート
【図7】従来の炊飯器のブロック図
【発明を実施するための形態】
【0011】
第1の発明は、本体内部に設置されて調理物を入れる内鍋と、加熱コイル、スイッチング素子、共振コンデンサで構成される前記内鍋を加熱するインバータ回路と、サーミスタ等の温度センサを備えた前記内鍋の温度を入力する温度入力手段と、炊飯中の工程時間を計時する計時手段と、前記温度入力手段と前記計時手段の出力により前記インバータ回路を制御して炊飯を行う炊飯制御手段と、炊飯動作が所定の時間内に前記内鍋の温度が所定の温度に到達しないことを検知して、前記内鍋に異物が付着していることを検知する異物検知手段と、前記異物検知手段が異物を検知し、炊飯を停止して異常表示を行う異常表示手段と、商用電源の停電または所定の電圧以下の電圧低下を検知してインバータをオフする停電検知手段と、前記停電検知手段が停電を検知した回数または累積時間を計時する第1の異常計時手段を備え、前記第1の異常計時手段の出力が所定の値を超えた場合に、前記異常表示手段が表示を切り換えることにより、炊飯に影響するほどの回数や累積時間の停電または所定の電圧以下の電圧低下の検知があった場合には、停電異常表示を行い、なかった場合には、異物異常表示を行うため、使用者に故障や誤使用の原因をより正確に知らせて、より適切な処置ができるようにすることができる。
【0012】
第2の発明は、特に、第1の発明の異常計時手段は、インバータをオンすべきタイミングで商用電源の停電または所定の電圧以下の電圧低下を検知した場合のみ、その回数または累積時間を計時することにより、より炊飯に影響するタイミングで炊飯に影響するほどの回数や累積時間の停電または所定の電圧以下の電圧低下を検知があった場合には、停電異常表示を行い、なかった場合には、異物異常表示を行うため、使用者に故障や誤使用の原因をより正確に知らせて、より適切な処置ができるようにすることができる。
【0013】
第3の発明は、特に、第1または第2の発明の異常計時手段は、停電検知手段が停電または所定の電圧以下の電圧低下を検知した回数または累積時間を計時する際に、炊飯中の状況に応じた所定の係数を乗じて計時することにより、炊飯に影響する度合いの小さいタイミングの場合は少ない回数や累積時間で、炊飯に影響する度合いの大きいタイミングの場合は、より多い回数や累積時間とすることで、炊飯に影響する回数や累積時間の停電または所定の電圧以下の電圧低下を検知があった場合には、停電異常表示を行い、ない場合には、異物異常表示を行うため、使用者に故障や誤使用の原因をより正確に知らせて、より適切な処置ができるようにすることができる。
【0014】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0015】
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における炊飯器のブロック図を示すものである。
【0016】
図1において、本体内部に設置されて調理物を入れる内鍋11、内鍋11を加熱するインバータ回路12は、加熱コイル、IGBT等のスイッチング素子、共振コンデンサ等
により構成される。温度入力手段13は内鍋11の温度を測定するサーミスタ等の温度センサを有する。計時手段14は炊飯の各工程時間を計時する。炊飯制御手段15は温度入力手段13から出力される内鍋11の温度と、計時手段14から出力される時間を入力し、インバータ回路12にインバータをオンまたはオフする信号を出力し、炊飯動作を制御する。異物検知手段16は炊飯制御手段15が炊飯を制御している時に、所定の時間内に所定の温度に到達しないことから、内鍋11に米等の異物が付着し、サーミスタ等の温度センサが正常に入力できないことを検知し、炊飯制御手段15に炊飯動作を停止させる。LCD等の異常表示手段17は異物検知手段5が、内鍋11に米等の異物が付着し、サーミスタ等の温度センサが入力できないことを検知して炊飯を異常停止したことを使用者に知らせる。停電検知手段18は商用電源の停電または所定の電圧以下(例えば60V以下)の電圧低下を検知してインバータ回路12にインバータをオフする信号を出力し、インバータ回路12を破壊等の故障から保護する。第1の異常計時手段19は停電検知手段18により、停電または所定の電圧以下の電圧低下を検知した回数あるいは検知している累積時間を計時する。異常表示手段17は、第1の異常計時手段19の出力が、所定の値(例えば10回)より大きい場合には、停電異常表示を行い、所定の値以下の場合には、異物異常表示を行う。
【0017】
第1の実施の形態の異常表示の動作について、図2より説明する。ステップ21で、前炊き工程を行う。ステップ22で、炊き上げ工程を行う。ステップ23で炊き上げ終了温度に到達するとステップ24のむらし工程に移行する。ステップ23で炊き上げ終了温度に到達しない場合、ステップ25に移行する。ステップ25で炊き上げ終了時間に達しない場合、ステップ22に戻り、炊き上げ工程を継続する。ステップ25で炊き上げ終了時間に到達した場合、ステップ26に移行する。ステップ26で停電または所定の電圧以下の電圧低下を検知をした回数が所定の値である本実施の形態の場合、10回以下の場合、ステップ27で異物検知表示を行い、ステップ26で停電または所定の電圧以下の電圧低下を検知した回数が所定の値である10回より大きい場合ステップ28で停電異常表示を行う。
【0018】
以上のように本実施の形態において、炊飯中に所定の回数を超えて商用電源の停電または所定の電圧以下の電圧低下を検知した場合にのみ、停電異常表示を行うようにしたことにより、炊飯中に所定の回数を超えて商用電源の停電または所定の電圧以下(本実施の形態の場合は60V)の電圧低下を検知したために、誤って異物付着を検知し、炊飯動作を異常終了した場合にも、所定の回数を超えて停電検知により、炊飯途中にインバータがオフしたことを使用者に知らせることができるとともに、1,2回程度の炊飯に影響がないレベルでの停電または所定の電圧以下の電圧低下を検知の場合には、停電異常表示を行わないことができるため、故障や誤使用に対し適切な処置ができる炊飯器を供給することが実現できることである。
【0019】
なお、本実施の形態では、所定の回数を10回としたが、これに限定されるものではなく、炊飯に影響のあるレベル以上または明らかに電源の異常と思われるレベル以上であればよく、回数だけでなく累積時間でもよいことは明らかであり、また、同じ回数でも炊飯
時間が短い場合は、その影響度は大きくなるので、より小さい値としてもよく、メニューや炊飯量や炊飯時間に応じて変えるようにしてもよいことは明らかである。
【0020】
なお、本実施の形態では、所定の電圧以下として60V以下としたが、この値に限定されるものではなく、インバータ動作に影響のある電圧以下であればよいことは明らかである。
【0021】
(実施の形態2)
図3は、本発明の第2の実施の形態における炊飯器のブロック図を示すものである。
図3において、第2の異常計時手段39はインバータをオンすべきタイミングで、停電検知手段により、停電または所定の電圧以下の電圧低下を検知し、インバータを停止した回数あるいは、検知している累積時間を計時する。異常表示手段37は、第2の異常計時手段39の出力が、所定の値(例えば10回)より大きい場合には、停電異常表示を行い、所定の値以下の場合には、異物異常表示を行う。その他図1と同じ番号を付したものは同じであるため詳細な説明は省略する。
【0022】
第2の実施の形態の異常表示の動作について、図4より説明する。ステップ41で、前炊き工程を行う。ステップ42で、炊き上げ工程を行う。ステップ43で炊き上げ終了温度に到達するとステップ44のむらし工程に移行する。ステップ43で炊き上げ終了温度に到達しない場合、ステップ45に移行する。ステップ45で炊き上げ終了時間に達しない場合、ステップ42に戻り、炊き上げ工程を継続する。ステップ45で炊き上げ終了時間に到達した場合、ステップ46に移行する。ステップ46でインバータをオンすべきタイミングで停電または所定の電圧以下の電圧低下を検知をしてインバータをオフした回数が所定の値である本実施の形態の場合、10回以下の場合、ステップ47で異物検知表示を行い、ステップ46でインバータをオンすべきタイミングで停電または所定の電圧以下の電圧低下を検知してインバータをオフした回数が所定の値である10回より大きい場合ステップ48で停電異常表示を行う。
【0023】
以上のように本実施の形態において、炊飯中にインバータをオンすべきタイミングで所定の回数を超えて商用電源の停電または所定の電圧以下の電圧低下を検知した場合にのみ、停電異常表示を行うようにしたことにより、炊飯中にインバータをオンすべきタイミングで所定の回数を超えて商用電源の停電を検知して、インバータがオフしたために、誤って異物付着を検知し、炊飯動作を異常終了した場合にも、インバータをオンすべきタイミングで所定の回数を超えて停電または所定の電圧以下の電圧低下を検知により、炊飯途中にインバータがオフしたことを使用者に知らせることができるとともに、元々インバータがオフするタイミングでの停電または所定の電圧以下の電圧低下を検知の場合や、1,2回程度の炊飯に影響がないレベルでの停電または所定の電圧以下の電圧低下を検知の場合には、停電異常表示を行わないことができるため、故障や誤使用に対し適切な処置ができる炊飯器を供給することが実現できることである。
【0024】
なお、本実施の形態では、所定の回数を10回としたが、これに限定されるものではなく、炊飯に影響のあるレベル以上または明らかに電源の異常と思われるレベル以上であればよく、回数だけでなく累積時間でもよいことは明らかであり、また、同じ回数でも炊飯時間が短い場合は、その影響度は大きくなるので、より小さい値としてもよく、メニューや炊飯量や炊飯時間に応じて変えるようにしてもよいことは明らかである。
【0025】
(実施の形態3)
図5は、本発明の第3の実施の形態における炊飯器のブロック図を示すものである。
【0026】
図5において、第3の異常計時手段59は停電検知手段18により、停電または所定の
電圧以下の電圧低下を検知し、インバータを停止した回数あるいは、検知している累積時間を、炊飯中の状況に応じた所定の係数を乗じて、例えば炊き上げ中は前炊き中の10倍として計時する。第3の異常計時手段である。異常表示手段57は、第3の異常計時手段59の出力が、所定の値(例えば100回)より大きい場合には、停電異常表示を行い、所定の値以下の場合には、異物異常表示を行う。その他図1と同じ番号を付したものは同じであるため詳細な説明は省略する。
第3の実施の形態の異常表示の動作について、図6より説明する。ステップ61で、前炊き工程を行う。ステップ62で、炊き上げ工程を行う。ステップ63で炊き上げ終了温度に到達するとステップ64のむらし工程に移行する。
【0027】
ステップ63で炊き上げ終了温度に到達しない場合、ステップ65に移行する。ステップ65で炊き上げ終了時間に達しない場合、ステップ62に戻り、炊き上げ工程を継続する。
【0028】
ステップ65で炊き上げ終了時間に到達した場合、ステップ66に移行する。ステップ66で炊き上げ中に停電または所定の電圧以下の電圧低下を検知してインバータをオフした回数の10倍とそれ以外で停電または所定の電圧以下の電圧低下を検知してインバータオフした回数の合計が所定の値である本実施の形態の場合、100回以下の場合、ステップ67で異物検知表示を行い、100回より大きい場合ステップ68で停電異常表示を行う。
【0029】
以上のように本実施の形態において、商用電源の停電または所定の電圧以下の電圧低下を検知した回数を、炊飯中の状況に応じた所定の係数を乗じて累積で計時し、この値が所定の回数を超えた場合にのみ、停電異常表示を行うようにしたことにより、炊飯中に商用電源の停電または所定の電圧以下の電圧低下を検知してインバータがオフしたために、誤って異物付着を検知し、炊飯動作を異常終了した場合にも、より影響の大きいタイミングでの停電または所定の電圧以下の電圧低下を検知により、炊飯途中にインバータがオフしたことを使用者に知らせることができるとともに、比較的影響の少ないタイミングでの検知や1,2回程度の炊飯に影響がないレベルでの停電または所定の電圧以下の電圧低下を検知の場合には、停電異常表示を行わないことができるため、故障や誤使用に対し適切な処置ができる炊飯器を供給することが実現できることである。
【0030】
なお、本実施の形態では、所定の回数を100回としたが、これに限定されるものではなく、炊飯に影響のあるレベル以上または明らかに電源の異常と思われるレベル以上であればよく、回数だけでなく累積時間でもよいことは明らかであり、また、同じ回数でも炊飯時間が短い場合は、その影響度は大きくなるので、より小さい値としてもよく、メニューや炊飯量や炊飯時間に応じて変えるようにしてもよいことは明らかである。
【0031】
また、本実施の形態では、炊き上げ中に停電または所定の電圧以下の電圧低下を検知してインバータをオフした回数の10倍と計時するようにしたが、これに限定されるものではなく、炊飯への影響度合いによって設定されていればよく、例えば前炊き中は0倍として、特定の条件では全く計時しないというようにしてもよく、各工程も細分化して、例えば前半と中盤と後半で別の値としたり、鍋内の温度が100℃未満と100℃以上で別の値というように各種の条件に応じて別の値にしてもよく、これらをくみあわせてもよいのは明らかである。
【産業上の利用可能性】
【0032】
以上のように、本発明にかかる炊飯器は、異物検知手段により、炊飯動作を途中で停止した場合に、炊飯に影響するほどの停電または所定の電圧以下の電圧低下を検知があった場合には、停電異常表示を行い、検知していなければ、異物異常表示を行うため、使用者
に故障や誤使用の原因をより正確に知らせて、より適切な処置ができるので、家庭用のみならず業務用の炊飯器でも応用可能である。
【符号の説明】
【0033】
11 内鍋
12 インバータ回路
13、73 温度入力手段
14 計時手段
15 炊飯制御手段
5、16、76 異物検知手段
17、37、57、77 異常表示手段
18、78 停電検知手段
19 第1の異常計時手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体内部に設置されて調理物を入れる内鍋と、加熱コイル、スイッチング素子、共振コンデンサで構成される前記内鍋を加熱するインバータ回路と、サーミスタ等の温度センサを備えた前記内鍋の温度を入力する温度入力手段と、炊飯中の工程時間を計時する計時手段と、前記温度入力手段と前記計時手段の出力により前記インバータ回路を制御して炊飯を行う炊飯制御手段と、炊飯動作が所定の時間内に前記内鍋の温度が所定の温度に到達しないことを検知して、前記内鍋に異物が付着していることを検知する異物検知手段と、前記異物検知手段が異物を検知し、炊飯を停止して異常表示を行う異常表示手段と、商用電源の停電または所定の電圧以下の低電圧を検知してインバータをオフする停電検知手段と、前記停電検知手段が低電圧を検知した回数または累積時間を計時する第1の異常計時手段を備え、前記第1の異常計時手段の出力が所定の値を超えた場合に、前記異常表示手段が表示を切り換える炊飯器。
【請求項2】
前記第1の異常計時手段は、インバータをオンすべきタイミングで商用電源の停電または所定の電圧以下の低電圧を検知した場合のみ、その回数または累積時間を計時するようにした請求項1に記載の炊飯器。
【請求項3】
前記第1の異常計時手段は、停電検知手段が停電または所定の電圧以下の低電圧を検知した回数または累積時間を計時する際に、炊飯中の状況に応じた所定の係数を乗じて計時するようにした請求項1または請求項2に記載の炊飯器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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