説明

無線技術を利用した放送信号配信システム

【課題】携帯電話ネットワークまたは移動電話ネットワーク等の移動無線通信システムに関し、特に、利用者が該ネットワークに接続された移動受信機によりエンターテメント・コンテンツにアクセスできる機能を提供するシステムに関するものである。
【解決手段】メディア・コンテンツ・ストリームを無線通信装置の利用者に配信するシステムであり、少なくとも1台の無線通信装置と、少なくとも1つのメディア・コンテンツ・ストリームを配信できる少なくとも1つのメディア・コンテンツ・ソースと、無線通信装置からメディア・コンテンツ要求を受信し、メディア・コンテンツ・ソースから無線通信装置へメディア・コンテンツ・ストリームを配信する少なくとも1つの交換局とを備えた配信システム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話ネットワークまたは移動電話ネットワーク等の移動無線通信システムに関し、特に、利用者が該ネットワークに接続された移動受信機によりエンターテメント・コンテンツにアクセスできる機能を提供するシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
本出願は、平成15年11月7日に出願の出願番号60/517,896に基づいて合衆国法典第35巻120により優先権を主張するものである。
回転ダイアル式電話の時代から、電話番号をダイアルして、録音されたメッセージを聞くことが可能であった(例えば、932−8437の「天気」に電話を掛けて天気予報を聞いたり、また別の番号で時刻を聞いたりなどである)。かつては、これらは(通常、「無料」の)市内電話であって、時として銀行や地元の電話会社等の地元企業の資金提供を受けていた。
【0003】
このようなメッセージに対する顧客からのアクセスは、通常は、電話会社の電話交換局のスイッチの回線を呼び出し音を必要としないよう特殊に構成することによって成され、アクセスを完了するのにピックアップ(普通の電話呼出に対して受話器を上げるのと同じ)はされなかった。番号のダイアルを回すことで十分に呼が完了し、通話相手に接続されメッセージを聞くことができた。また、回線の特殊な構成により、2人以上の通話者が(話中の信号なしで)同時に接続できて、多数の通話者に同時にサービスが可能であった。このようなサービスの以前までの形態においては、メッセージは通常、容易に取り外したり、更新済みメッセージが記録されている別のカートリッジと取替えができる、大抵はエンドレス・ループやカートリッジの磁気テープに録音されていた。しかし、メッセージは録音されたものに限定されていなかった。メッセージは、適当な信号レベルで特殊な構成の電話線に接続できるオーディオ・ソースであればどのようなものでも可能であった(ラジオ受信器を含む)。
【0004】
技術の進歩に伴い、このようなサービスは、地域または全国で、通常、「900」(あるいは、「1−900」)であるペイ・パー・サービス方式(有料)のプログラムに発展してきた。これらのサービスでは、時刻、天気、宝くじの当選番号、スポーツの結果、今日のジョーク等の簡単な情報提供項目から、モーニング・コール、個人向け超能力判断、毎日の星占い等の対話型のサービスやチャット、出会い系サービス、仮想ゲーム等の高度なサービスまでの全領域にわたる情報やサービスが提供できる。これらのオーディオ情報サービスは、もはや完全に電話会社の電話交換局の交換機に常駐している必要はない。即ち、これらのサービスは、電話交換局の交換機に接続された別の装置によっても提供できるのである。
【0005】
参照により本明細書に組み込まれる米国特許第6,721,403号には、公衆交換電話網(PSTN)を経由してラジオの番組を配信するシステムが開示されている。PSTNの帯域幅制限により、このようなシステムの音質には限界があると同時に、システムはPSTNにかなりの余分な負荷を与えている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
携帯電話の普及によって、新しい型の携帯電話サービスの需要が起きている。同時に、インターネット・ラジオ放送の普及によって、ラジオ番組配信の代替的な形態の技術的経済的可能性が実証されている。
【0007】
このように、ブロードバンド対応の携帯電話や携帯電話ネットワークを必要とせずに、高品質のラジオ放送番組及びその他のメディア・コンテンツを携帯電話利用者に配信する機能を提供する必要性がある。
【0008】
また、携帯電話サービスは利用できるが、ラジオの受信ができないか、辛うじて受信できる場所でラジオ番組を利用できるようにする必要性もある。
さらに、携帯電話利用者が、通常は固定した場所でのみ利用できるレコード音楽の膨大なコレクション等の各種のメディア・コンテンツにアクセスできるようにする必要性もある。
【0009】
さらに、普通の携帯電話等の単一装置に、携帯ラジオ、パーソナルCDプレーヤ、および/またはパーソナルMP3プレーヤ等、他の数台の装置の機能を果させる必要性もある。これにより、利用者は多数の装置を持ち運びせずに、数種類のメディアやサービスにアクセスができるのである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記特定した必要性は、無線サービス加入者に、加入者の無線装置により、ラジオ番組や他の各種メディア・コンテンツを配信する本システムによって、十分に満たされる。
【0011】
一実施形態においては、少なくとも1台の携帯型無線通信装置と、少なくとも1つのメディア・コンテンツ・ストリームを配信できる少なくとも1つのメディア・コンテンツ・ソースと、無線通信装置からメディア・コンテンツ要求を受信し、メディア・コンテンツ・ソースから無線通信装置へメディア・コンテンツ・ストリームを配信する少なくとも1つの交換局とを含むシステムにより、番組またはメディア・コンテンツが「リアルタイム」で無線サービス加入者に提供される。
【0012】
他の実施形態においては、本システムは、携帯型無線通信装置と交換局とを接続し、前記携帯型無線通信装置から前記交換局へメディア・コンテンツ要求を送信し、前記メディア・コンテンツ要求に基づきメディア・コンテンツ・ソース及びメディア・コンテンツ・ストリームを選択する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
利用者は、サービス要求番号、即ち、無線装置のキーボード上で「#1003」または、「*80」等の特殊コードを入力して本システムにアクセスできる。サービス要求番号は、無線通信業者の無線スイッチ(図1)により処理される。無線スイッチは、無線通信事業者へ全ての呼を転送するハブである。本発明に関しては、無線スイッチは、呼を物理的に無線スイッチの近くに置かれた受信機(プリセットAM/FMチュナーまたはテレビ受像機)に転送する。受信機を無線スイッチに接続することで、消費者は無線装置を経由して放送を聴くことができる。あるいは、無線通信業者が携帯電話のメニュー・システムに本発明を取り入れるならば、利用者はメニューから適当に選んでそれにアクセスができる。
【0014】
また受信機の機能は、オーディオ・レコーダ等の他のいかなる種類のメディア・コンテンツ・ソースによっても果たすことができる。例えば、オーディオ・レコーダは、エンドレス・ループに録音されている天気予報や交通情報を再生することができる。
【0015】
呼を転送するもう1つの方法は、無線スイッチから放送局へ多数の通信線を引くことである(図3)。放送局では、通信線はコンピュータに接続されている。選択されたコンテンツは、これを聴きたい発呼者がこれを利用できるコンピュータ上に置かれ、定期的に更新できる。コンテンツにはプレミアホストによる「今日のジョーク」、有名人のサウンドバイト、地域の特殊な交通情報、およびその他のデータが含まれる。このコンテンツには制限はない。選択されたコンテンツの配信容量を増加させるため多数のコンピュータが必要かもしれない。このコンテンツは通信線を経由して無線スイッチへ転送され、最終的には発呼者へ届けられる。
【0016】
図1を参照すると、本システムの第1の好ましい実施形態は、一般的に10で示される。システム10においては、携帯電話利用者は、携帯電話12にサービス要求番号を入力してサービス要求を開始する。
【0017】
本システムは、オーディオ・メディア・コンテンツを利用者へ提供できるいかなる種類の無線サービス装置や携帯型無線通信装置とも共用され得る。「携帯電話」という用語は、本明細書ではこのような装置の全てを指すのに用いられ、携帯情報端末(PDA)、ハンドヘルド・コンピュータ、ノート型コンピュータ、加入無線サービスに接続可能なその他の移動無線装置を含んでいる。この用語は、本発明が利用することができる無線サービス及び無線装置の種類を限定するものではない。
【0018】
当然のことながら、2本以上の携帯電話アンテナ塔および/または衛星がネットワーク14を構成するものと考えられるが、サービス要求番号は、遠隔の利用者が中央のプロバイダと無線で通信できる携帯電話アンテナ塔、衛星または同類のネットワーク構成部品から構成される携帯電話会社独自のネットワーク14を経由して伝送される。次に、要求は最終的に、サービス要求番号が検知されることによって、携帯電話12と、ラジオ・チューナ18またはテレビ受像機20等の対応するメディア・コンテンツ・ソースとを接続する無線スイッチ、即ち交換局16に転送される。
【0019】
本システムの目的は、携帯電話12の利用者が、ラジオ・チューナ18またはテレビ受像機をそれぞれ同調させたラジオ放送局またはテレビ放送局によりその時放送中の番組等のメディア・コンテンツ・ストリームを聴けるようにすることである。コンテンツは、携帯電話12の利用者によって、「リアルタイム」ベース、すなわち通常の伝送遅延を考慮して、実際の放送とほぼ同時に受信されることが好ましい。
【0020】
無線スイッチ16は、2台以上のラジオ・チューナ18および/またはテレビ受像機20にアクセスできるよう考えられているので、利用者は、様々なサ−ビス要求番号をダイアルして、いくつかのラジオ放送局および/またはテレビ放送局数局の中から選択できる。このように、各サービス要求番号は特定のラジオ放送局またはチャンネル・テレビジョンに対応している。あるいは、システム10は、利用者が単一のサービス要求番号をダイアルして、無線スイッチ16に接続し、次に、無線スイッチ16からの一連の質問に答える対話式でいくつかの放送局の中から選べるよう構成してもよい。このような質問は、利用者がその中から選択するメニューか、フリー形式の入力を記入するプロンプトか、またはこれらのメニューの組み合わせ及び当分野で公知のその他の対話型システムを採用してもよい。
【0021】
また、システム10は、2個以上の無線スイッチ16を組み込み、例えば、システムが同時にサービスが可能な利用者数を増やせるよう考えられている。多数の無線スイッチ16を有するシステム10においては、各無線スイッチ16が、例えば、各スイッチと各ソースを交差接続することによって各ラジオ・チューナ18および/または各テレビ受像機20と通信できるようにしてもよい。
【0022】
また、無線スイッチ16は、音声の録音および/または音声認識により利用者と言葉による情報交換をすることも考えられている。即ち、無線スイッチ16は、音声録音を再生したり、音声認識を利用して、利用者へメニューまたはプロンプトを提示するようにしてもよいし、および/または、利用者は、無線スイッチに実装された音声認識機能に話しかけて応答してもよい。
【0023】
一旦、携帯電話12とラジオ・チューナ18またはテレビ受像機20が接続されると、利用者が携帯電話の「エンド・コール」ボタンを押し、接続を「保留」にして電話を掛けたり、もしくは電話を受けたり、または様々なメディア・コンテンツ・ソースを選択するまで、要求されたメディア・コンテンツ・ストリームは配信され続ける。
【0024】
予想されるように、多数の利用者が、同じメディア・コンテンツ・ソースを同時に聴きたいと思うだろう。無線スイッチ16は、数人の利用者であっても単一メディア・コンテンツ・ソースに接続することで、この必要性に対応できる。
【0025】
利用者はまた、従来の方法で電話を掛けるために携帯電話を利用することができる。無線スイッチ16がサービス要求番号でないダイアル番号を検出すると、本システムが存在していなかったならばそうしたように、その番号を公衆交換電話網(PSTN)22へ転送する。
【0026】
図2を参照すると、本システム10の第2の実施形態は、一般的に30で示されている。図1に示すシステム10と共有する構成部品には同じ参照番号が付けてある。従って、システム30は、携帯電話12、独自のネットワーク14、無線スイッチ16、ラジオ・チューナ18、テレビ受像機20、及び公衆交換電話網22を含んでいる。システム10とシステム30の違いは、スイッチング機能が、無線スイッチ16及びオーディオ・テキスト・プロセッサ32の2つの構成部品間で分割されていることである。無線スイッチ16は、携帯電話ネットワーク14をPSTN22へインターフェイス接続するといった従来の機能を果たし、サービス要求番号を、オーディオテキスト・プロセッサ26へ転送する。
【0027】
オーディオ・テキスト・プロセッサ32に適するタイプとして、カナダ国オンタリオ州のRichmond HillにあるPulse Software and Consulting,Inc.から提供される「pulseteleserve」オーディオテキスト・システムがある。このシステムは、通常、無線スイッチとインターフェイス接続される音声処理ボード付のデジタル・コンピュターとその動作を制御するソフトウェアとで構成されている。オーディオテキスト・プロセッサ32は、携帯電話12と、ラジオ・チューナ18またはテレビ受像機20等のメディア・コンテンツ・ソースとの接続を行う。適当なプログラムと構成を備えたこのオーディオテキスト・システムは、提供するサービスの種類において非常に柔軟性がある。オーディオ・ソースの接続は非常に簡単である。先行技術の磁気テープ・プレーヤの使用は、オーディオ情報をデータ・ファイルに記録し、それを全体的に電子的な方法で再生できるコンピュータ・プログラムによりほぼ置き換えられている。ラジオ放送および/またはテレビ放送等の外部の非録音済み番組は、放送の特定の周波数またはチャンネルに同調させるとともに、オーディオテキスト・システムの入力に接続された受信機で提供できる。本システム10および30はオーディオ信号の送信に焦点が当てられたが、改善された無線ネットワークの発展とともにビデオ信号の送信も可能であることも考えられる。
【0028】
図3を参照すると、本システムの第3の好ましい実施形態は、一般的に40で示される。システム10と共有する構成部品には同じ参照番号が付けてあり、携帯電話12、独自のネットワーク14、及び公衆交換電話網22を含む。メディア・コンテンツ・ストリームのいくつか、または全ては、ラジオ番組、個々の歌、または情報メッセージ等のメディア・コンテンツの記録を記憶し、要求があり次第配信するようプログラミングされたデジタルコンピュータ48によって配信される。
【0029】
コンピュータ42は、通常、ラジオ放送局またはテレビ放送局であるコンテンツ・プロバイダの構内に設置され、専用の通信路46を経由して、図1に示す無線スイッチ16または図2に示す無線スイッチ16とオーディオテキスト・プロセッサ32との組み合わせのいずれかである交換局48に接続される。
【0030】
単一のデジタル・コンピュータは、多くのメディア・コンテンツ・ストリームを様々な利用者に同時に配信するようにプログラミングが可能で、多数のメディア・コンテンツ・ストリームを配信するシステム40の能力は、さらに強力なコンピュータや追加のコンピュータを用いて、または両方を用いて増加させることができることは当業者には理解されるだろう。
【0031】
デジタル・コンピュータ42は、利用者に追加のサービスが提供できるようプログラミングされてもよい。例えば、個人の利用者が好きな歌のリストまたはその他のメディア・コンテンツを記憶するようプログラミングされてもよく、その結果、利用者は簡単な選択手続きでそのリストから歌を選べるようになる。また、もう1つの例として、CDのリスト及び、個人の利用者が複製権を購入した他の著作物を記憶するようプログラミングされてもよい。これによって、こうしない場合に利用者に請求される再生ごとの著作権使用料を支払うことなく、利用者はリストから歌を選択できるようになる。これら2つの特長の組み合わせにより、本システムは、アップルのアイポッドのようにパーソナル・プレーヤに必須の機能を果たすことができる。
【0032】
また、2台以上のコンピュータを構成して様々な種類のメディア・コンテンツまたは様々なソースからのメディア・コンテンツを配信できるようにしてもよい。例えば、システム40は、様々な放送装置またはその他のコンテンツ・プロバイダの代わりに2台以上のコンピュータを組み込んでもよい。
【0033】
デジタル・コンピュータ42は、数多くのメディア・コンテンツ・ストリーム(例えば、数多くの様々な歌や番組)を配信できるので、交換局48はデジタル・コンピュータに、ある種類の指令を与えて利用者が要求しているメディア・コンテンツ・ストリームを特定する必要がある。これは、利用者の選択に応じて適切な指令を生成したり、または利用者が直接コンピュータと対話してメディア・コンテンツ・ストリームを選択できるように利用者の携帯電話12とコンピュータ42とを接続することで可能である。
【0034】
利用者が録音済みメディア・コンテンツ・ストリームを要求した場合には、コンテンツは通常、初めから提供される。従って、仮に数人の利用者が同時に同じメディア・コンテンツを要求した場合、システムは、その利用者の要求があった瞬間から始まる別のメディア・コンテンツ・ストリームを各自に配信しなければならないことになる。これは、メディア・コンテンツ・ストリームをリアル・タイムで配信することによって、ラジオ放送局またはテレビ放送局の単一メディア・コンテンツ・ストリームを利用者数に関係なく配信できる、システム10のラジオ・チューナ18及びテレビ受像機20によって供給される生のメディア・コンテンツとは対照的である。
【0035】
図4を参照すると、本システムの第4の好ましい実施形態は、一般的に50で示される。図3に示したシステム40と共有する構成部品は、携帯電話12、独自のネットワーク14、公衆交換電話網22、交換局48、コンテンツ・プロバイダ44、及びコンピュータ42である。システム50の主な顕著な特徴は、コンピュータ42が、交換局48に近い無線通信業者の構内に設置されていることである。従って、コンテンツ・プロバイダ44は、コンテンツをコンピュータ42にダウンロードすると共に、狭帯域幅の通信路を経由してその構内からコンピュータ42を、制御している。
【0036】
本実施形態は、常時接続、広帯域幅、無遅延伝送を必要とする図3に示す通信路46を必要とせず、通信路を、断続的にしか必要がなく、広帯域幅を必要とせず、伝送遅延に左右されない狭帯域幅の通信路52で置き換えられることが当業者には理解されるであろう。狭帯域幅の通信路52はインターネットを経由して従来のインタネット・プロトコル(IP)接続によって実施することができる。
【0037】
本発明のいくつかの好ましい実施形態を本明細書で説明してきた。添付の請求項によって規定される本発明の真の精神及び範囲から逸脱せず種々の変更および修正を実施形態の中で加えられることが理解される。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】メディア・コンテンツ・ソースとしてラジオ受信機またはテレビ受像機を用いた本発明の実施形態の動作を示す概略図である。
【図2】従来のスイッチング機能を果たし、無線装置をメディア・コンテンツ・ソースに接続する別のシステム構成部品を用いた本発明の実施形態の動作を示す概略図である。
【図3】メディア・コンテンツ・ソースとしてメディア・コンテンツ・プロバイダ構内に設置されたコンピュータを用いた本発明の実施形態の動作を示す概略図である。
【図4】メディア・コンテンツ・ソースとして無線スイッチのサイトに設置されたコンピュータを用いた本発明の実施形態の動作を示す概略図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
メディア・コンテンツ・ストリームを無線通信装置の利用者に配信するシステムであり、
少なくとも1台の携帯型無線通信装置と、
少なくとも1つのメディア・コンテンツ・ストリームを配信できる少なくとも1つのメディア・コンテンツ・ソースと、
前記無線通信装置からメディア・コンテンツ要求を受信するとともに前記メディア・コンテンツ・ソースから前記無線通信装置へメディア・コンテンツ・ストリームを配信する少なくとも1つの交換局とを備える配信システム。
【請求項2】
前記携帯型無線通信装置は、携帯電話、無線通信が可能な携帯情報端末、無線通信が可能なハンドヘルド・コンピュータ、無線通信が可能なノート型コンピュータを含むグループから選ばれる請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記交換局は、無線スイッチである請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記交換局は、無線スイッチおよびオーディオテキスト・プロセッサを含むサブシステムであって、前記無線スイッチは、前記携帯型無線通信装置と前記オーディオテキスト・プロセッサとを接続し、前記オーディオテキスト・プロセッサは、メディア・コンテンツ・ソースおよびメディア・コンテンツの単位を選択する機能の少なくとも一部分を果たす請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記交換局は、利用者が入力するサービス要求番号に応じて、メディア・コンテンツ・ソースが選択されるよう構成される請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記携帯型無線通信装置のメニュー・システム、前記無線スイッチ、オーディオテキスト・プロセッサおよび前記メディア・コンテンツ・ソースを含むグループから選択される少なくとも1つのシステム構成要素は、前記少なくとも1つのシステム構成要素により与えられる一連の少なくとも1つの質問に対する利用者の応答に応じて、メディア・コンテンツ・ソースおよびメディア・コンテンツ・ストリームが選択されるよう構成される請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記メディア・コンテンツ・ソースの各々は、要求に応じてメディア・コンテンツ・ストリームを配信するよう構成されたラジオ・チューナ、テレビ受像機、オーディオ録音装置およびコンピュータを含むグループから選ばれる請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記コンピュータは、各利用者にとって好ましいコンテンツのリストを受け取り記憶するとともに、簡単な選択手続きにより該リストから選択したメディア・コンテンツ・ストリームを配信するよう構成される請求項7にシステム。
【請求項9】
前記無線スイッチは、前記無線通信装置の利用者が公衆交換電話網を経由して電話の送受を出来る付加的機能を果たす請求項3に記載のシステム。
【請求項10】
前記無線スイッチは、前記無線通信装置の利用者が公衆交換電話網を経由して電話の送受を出来る付加的機能を果たす請求項4に記載のシステム。
【請求項11】
メディア・コンテンツ・ストリームを携帯型無線通信装置の利用者に配信する方法であって、
携帯型無線通信装置と交換局とを接続するステップと、
前記携帯型無線通信装置から前記交換局へメディア・コンテンツ要求を送信するステップと、
前記メディア・コンテンツ要求に基づきメディア・コンテンツ・ソースを選択するステップと、
前記交換局を経由して前記メディア・コンテンツ・ソースから前記携帯型無線通信装置へメディア・コンテンツ・ストリームを配信するステップとを含む方法。
【請求項12】
メディア・コンテンツ・ソースは、利用者が入力するサービス要求番号に応じて選択される請求項11に記載の方法。
【請求項13】
メディア・コンテンツ・ソースは、前記無線通信装置によって与えられる一連の少なくとも1つの質問に対する利用者の応答に応じて選択される請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記質問は、目に見える形で利用者へ与えられる請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記質問は、利用者に音声として与えられる請求項13に記載の方法。
【請求項16】
利用者は、前記携帯型無線通信装置のキーを押して前記質問に応答する請求項13に記載の方法。
【請求項17】
利用者は、前記携帯型無線通信装置に話しかけることによって前記質問に応答する請求項13に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2007−512737(P2007−512737A)
【公表日】平成19年5月17日(2007.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−539692(P2006−539692)
【出願日】平成16年11月8日(2004.11.8)
【国際出願番号】PCT/US2004/037104
【国際公開番号】WO2005/086624
【国際公開日】平成17年9月22日(2005.9.22)
【出願人】(506153631)
【Fターム(参考)】