説明

無線通信システムにおける効果的なページング

【課題】効率的な二段階ページング無線通信システムのための方法及び装置の提供。
【解決手段】無線端末はページング群に割当てら、二、三の第一ページング・メッセージ情報ビットは(非同期変調を使用して)第一ページング信号に変調され、基地局から無線端末へ通信される。WTは立上がり、第一ページング信号を受取り、そのページング群が第二ページング信号を待つべきかどうかを迅速に確かめ、もしそうであれば、WTは第二ページング信号を受取るように作動される;そうでなければ、電力を保存する休眠状態に戻る。基地局は(同期変調を使用して)いくつかの第二メッセージ情報ビットを変調し、および信号をWTに伝送する。第一及び第二ページング信号における情報から、WTはそれが呼出されたWTであることを判定し、およびページング命令を処理することができる。目的の呼出されたWTは受信通知信号を専用上り回線資源上で伝送することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一般に無線通信システムにおけるページングに関係し、特に効率的な二段階ページングの改良された方法及び装置に関係する。
【背景技術】
【0002】
無線通信システムにおいて、休眠状態及びページングの概念は電池電力に効率的な方法及び空中回線資源に効率的な方法で大集団の無線デバイス、例えば、無線端末へのネットワーク接続性を提供するために重要である。無線端末は様々な移動体デバイスとして提供される。
【0003】
休眠状態は端末の送信/受信回路の全体または一部の電源を落とすことによって電池電力消費を最小にする動作モードを無線端末に提供する。その上、いくつかのシステムでは、休眠状態の無線端末は専用空中回線を割当てられず、したがって多数のユーザに同時に対応することができる。無線端末がトラヒック稼働していない時間期間には、無線端末は休眠状態にあり、このように資源を維持することができる。
【0004】
ページングは休眠状態から定期的に無線端末を立上げ、そして下り回線、例えば、基地局から無線端末への通信において、ページング・メッセージ(送られたならば)を受取り、および処理するために無線端末を作動させることを含む。基地局は無線端末が立上がる時を大抵は知っている。このように、基地局が無線端末に連絡、或いは呼出し(page)をしようとすれば、無線端末が立上がり、チャネルを監視する時に基地局は下り回線ページング(DLPG)チャネルにおいてページング・メッセージに送ることができる。無線端末がDLPGチャネルにおいてそのメッセージを全く受取らなければ、無線端末は休眠状態に戻る。そうでない場合は、無線端末はページング・メッセージにおいて指定されたあらゆる動作を実行するであろう。例えば、無線端末はメッセージをただ受取るだけで、もとの休眠状態へ戻る。代りに、無線端末は基地局との稼働接続を確立するために基地局にアクセスする。
【0005】
二つの連続する立上がり期間の間の時間間隔はページング・サイクルと呼ばれる。無線端末が休眠状態において動作できる呼出しを受取ることに関する処理を無線端末がしていないとき、それはページング・サイクルの部分の期間にある。休眠状態の恩恵を最大にするために、周知のページング・システムは一般にページング・サイクルに対して大きな値を使用する。例えば、音声システム、例えばIS-95では、代表的なページング・サイクルは約1〜3秒である。データ・システムでは、ページング・サイクルはさらに大きいかもしれない。例えば、1×EV DOでは、代表的なページング・サイクルは約5秒である。周知のシステムでは、無線端末が立上がったとき、DLPGチャネルを受取るために、無線端末は受信機を下り回線信号と同期させ、そして下り回線チャネルについてチャネル推定を準備するといった或る物理層動作を実行することを通常必要とする。その上、DLPGチャネル伝送は一般に比較的長い期間を占有し、そして一般的に識別情報と同様に短い説明メッセージを含む。例えば、IS-95システムにおけるページング・メッセージ伝送は80ミリ秒を占有する。従って、無線端末が立上がったとき、それは一般に呼出が受取られる各期間の間に十分な電力で、例えば、80ミリ秒以上動作するデバイスによって必要な動作を完了するために電池電力量をすっかり消費する。この周知のページング方法はページング期間に比較的長い継続時間を持ち、およびかなりの遅延量、例えば、数秒に対応できる音声チャネルのような従来の通信サービスに関する終端間設定を確立するのに適している。
【0006】
しかしながら、大きなページング・サイクル(それは電力を保存する)は大きなページング待ち時間を招き、即時通話(push-to-talk)のような様々な緊急サービスに適当ではない。これらの緊急サービスはユーザに迅速な応答感覚を与えるために非常に少ないページング待ち時間、例えば、多分1秒以下のサイクルを必要とする。例えば、即時通話システムでは、呼出設定時間を最小にするために、所望のページング・サイクルは約100ミリ秒であり、それは多数の周知のページング・システムが対応できるものよりはるかに短い。注意すべきは、IS-95に使用されるような周知のページング・システムによって、これらのシステムがそのような要求を満たすために大幅にページング・サイクルを簡単に減少させ得ることはありそうもないことである。これはチャネル推定処理にいくぶん起因する周知のページング・システムにおける各立上がり期間に必要な大きな電池電力消費量のためである。そのようなシステムにおいて、小さなページング・サイクルが使用されたならば、頻繁な立上がり動作のために消費される電力量はユーザが非常に頻繁にデバイスの電池を再充電しなければならないことになり、それは実用的ではない。従って、これらの新しい緊急サービスの低ページング待ち時間要求を満たすことができる効率的なページング・システムの必要性がある。低ページング待ち時間が現存デバイスに比べて全体の電池電力消費率を著しく増加させずに達成されるならば、それは非常に望ましいであろう。
【0007】
前述の議論に基づいて、即時通話といった新しい緊急サービスの低ページング待ち時間要求を満たし、および/または現存サービスによる電池電力消費率を減少させるために無線通信システムのページング効率を増加するページングの改善方法が必要とされることは明らかである。無線端末の電池電力消費を減少させ、ページング試行失敗の反復呼出の機会を促進し、および/または信号通信によるシステム妨害を制限する新しいページング方法は有益であろう。新しい緊急サービスの要求を満たすために開発されたページング改善はまた総合効率を増加させ、および資源を保存するため現存の従来サービス・システム・アプリケーションにおいても有益に使用され、そして低待ち時間ページングを必要とする、あるいは使用するアプリケーションに限定される必要はない。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明のページング方法を使用する典型的な無線通信システムを例示する。
【図2】本発明に従って実施される典型的な基地局を例示する。
【図3】本発明に従って実施される典型的な無線端末を例示する。
【図4】本発明に従って典型的な下り回線の第一及び第二のページング信号を例示する。
【図5】本発明に従って運ばれる情報を例示する典型的な下り回線の第一及び第二のページング信号を例示する。
【図6】本発明に従って8個のページング群を使用する典型的な実施例における下り回線の二段階ページング信号通信を例示する。
【図7】本発明に従って8個のページング群を使用する典型的な別の実施例における下り回線の二段階ページング信号通信を例示する。
【図8】本発明に従って4個のページング群を使用する典型的な別の実施例における下り回線の二段階ページング信号通信を例示する。
【図9】本発明に従って図8の下り回線の二段階ページング信号通信、受信通知(acknowledgement)上り回線信号通信、及び信号通信間のタイミング関係を例示する。
【図10】本発明に従って第一ページング信号について使用される典型的なオン/オフ非同期(non-coherent)変調手法を例示する。
【図11】本発明に従って第一ページング信号について使用される(オン/オフ・キーイング及び直交位相変調を用いる)典型的な別のオン/オフ非同期変調手法を例示する。
【図12】本発明に従って基地局を動作させ、そしてページング信号を生成する典型的な方法を例示する。
【図13】本発明に従ってページング信号を受信し、および処理するために無線端末を動作させる典型的な方法を例示する。
【発明の概要】
【0009】
本発明はページング方法及び装置に関する。本発明の方法及び装置は周知のページング技術に比べて無線端末、例えば、移動体デバイスのページングと関連する電力消費要求を減少させるために使用することができる。
【0010】
本発明に従って、呼出しは多数の信号を利用して送られる。第一ページング信号は、例えば、特定の無線端末または一群の無線端末にページング・メッセージが送られつつあるかどうかを示すために使用される。ページング・メッセージが送られつつあることを第一ページング信号が示すとき、少なくとも一つの追加ページング信号、例えば、第二ページング信号が送られる。大抵の場合、第二ページング信号は、第一のページング信号からオフセットされた一定の時間に、第一ページング信号に続いて送られる。
【0011】
様々な実施例において、チャネル推定動作を行わなくても、呼出しが無線端末、或いは特定の無線端末が属する群中のデバイスに伝送されつつあるかどうかを無線端末が判定することを可能にするために、第一ページング信号は復号化のためのチャネル推定情報を必要としない変調形式を用いて伝送される。第二ページング・メッセージは第一変調形式とは異なる変調形式、例えば、復調処理にチャネル推定を用いる変調方法を使用して通常伝送される。
【0012】
いくつかの実施例では、第一ページング信号は、オン/オフ変調、直交変調、及び差分変調といった非同期形式の変調を用いて伝送される。そのような実施例では、第二ページング信号は同期変調(coherent modulation)を用いて伝送される。同期変調の例は直角位相偏移キーイング変調及び直角振幅変調を含む。本開示の非同期変調技術は変調信号の復号化のためにチャネル情報を必要としない。従って、非同期変調信号は復号化処理においてチャネル情報を獲得し、および/または使用することに時間を割かなくても迅速に復号することが通常できる。同期変調技術は変調信号の復号化のためにチャネル情報を使用する。従って、非同期変調技術より高い符号化率に大抵対応すると同時に、同期変調はデバイスが同期変調信号を確実に復号する前に正確なチャネル推定及び/または他のチャネル情報を獲得する時間を費やすデバイスを必要とする。
【0013】
いくつかの、しかし必ずしも全ての実施例ではないが、第一ページング信号は第二ページング信号ほど情報ビットを含まない。第一ページング信号は所定の、例えば、定期的な時間に伝送され、特定の無線端末、または無線端末の群に対する既知の関係を有する。このようにして、所定時間に立上がることによって、移動体端末(mobile)は第一ページング信号を受信し、復号することができる。ページング・メッセージが、例えば、第二ページング信号において或いは多数の追加チャネル情報を用いて伝送されたことを第一ページング信号が示すならば、移動体デバイスは立上がり状態のまま、ページング・メッセージの全てまたは一部を含む第二のページング信号を符号化するために使用できる必要なチャネル情報を生成する。
【0014】
第一ページング信号が一群の無線端末における少なくとも一つのデバイスに対するページの伝送を示す場合には、第二ページング信号は単独で、もしくは第一ページング信号における情報と組合わせて、第一ページング信号が対応し、伝送ページング・メッセージが提供される群内のいずれかの特定の無線端末を決定するに十分な情報を含む。いくつかの実施例では、第二のページング信号は特定の第二ページング信号が伝送されるセクター、セルまたはシステムを持つ無線端末を識別するために使用される無線端末識別子(identifier)の全てまたは一部を含む。
【0015】
ページング信号、例えば、第一及び第二ページング信号は定期的に、例えば、一定の既知の所定スケジュールに従って伝送される。ページング・メッセージが伝送されていないことを特定の第一ページング信号が示す場合には、特定の第一ページング信号と関連する第二ページング信号伝送スロットは未使用の状態になる。
【0016】
同期変調方法によって変調された一以上のページング信号は非同期変調方法を用いて変調された第一のページング信号と関連する。そのような実施例は多数の無線端末、例えば、一群の端末が特定の第一ページング信号と関連している実施に適している。
【0017】
いろいろな実施例はいろいろな形式のページング・サイクル及び/またはページング間隔を有する。
【0018】
本発明の方法及び装置はCDMA及びOFDMシステムを含む多数の異なる形式の通信システムと共に使用することができる。
【0019】
本発明の方法及び装置の多くのさらなる特徴、利点及び実施例は後述する詳細な説明において述べられる。
【発明の詳細な説明】
【0020】
図1は本発明に従って実行される典型的な無線通信システム100を例示する。典型的な無線通信システム100はスペクトル拡散OFDM(直交周波数分割多重)多元接続システムである。典型的なOFDM無線通信システムは本発明を説明する目的でこのアプリケーションに使われているが、本発明はその例より範囲が更に広く、および本発明は多くの他の通信システム、例えば、CDMA無線通信システムにおいて適用することができ、同時にページングが使われる。
【0021】
システム100は複数のセル(セル1 102、セルM 104)を含む。各セル(セル1 102、セルM 104)は基地局(BS)(BS1 106、BS M 108)をそれぞれ含み、基地局の無線通信区域(wireless coverage area)を表す。BS1 106は無線回線(114、116)を介して複数の終端ノード(EN(1)110、EN(X)112)とそれぞれ連結される。BS M 108は無線回線(122、124)を介して複数の終端ノード(EN(1')122、EN(X')124)とそれぞれ連結される。終端ノード110、112、118、120は移動体及び/または定置無線通信デバイスであり、無線端末(WT)と呼ばれる。移動体WTはしばしば移動体ノード(MN)と呼ばれる。MNはシステム100の至る所を移動する。BS1 106及びBS M 108はネットワーク回線128、130を介してネットワーク・ノード126とそれぞれ連結される。ネットワーク・ノード126はネットワーク回線132を介して他のネットワーク・ノード及びインターネットと連結される。ネットワーク回線128、130、132は、例えば、光ファイバ・ケーブルである。
【0022】
本発明のページング方法は典型的なOFDM無線通信システム100で使用される。個々の基地局(例えば、BS1 106)は本発明に従ってBSが位置しているセル(例えば、セル1 102)内のEN(例えば、EN(1)110)へ、例えば、非同期変調を用いて第一ページング信号を、そして同期変調を用いて第二ページング信号を含むページング信号情報を伝送する。EN(例えば、EN(1)110)は本発明の方法に従ってページング情報を受取り、例えば、一以上の受信通知信号を送ることによって応答する。
【0023】
図2は本発明に従って実施される典型的な基地局200を例示する。BS 200は図1に示されたシステム100のBS 106、108のうちの一つとして使用されるBS 200のさらに詳細な表示である。典型的なBS 200は様々な要素がデータ及び情報を交換するバス212を介して共に連結された受信機202、送信機204、プロセッサ206、I/Oインタフェース208、及びメモリ210を含む。送信機204は第一変調モジュール220及び第二変調モジュール222を含む。受信機202はBS 200が無線端末300から信号を受信するアンテナ214に連結される(図3参照)。受信信号は、例えば、ページング・メッセージに応答してWTによって伝送される受信通知メッセージ信号を含む。送信機204はBS 200がページング・メッセージ信号を含む情報を複数のWT 300に送るアンテナ218に連結される。I/Oインタフェース208はBS 200からインターネット及び他のネットワーク・ノードへのインタフェースを提供する。
【0024】
メモリ210はルーチン224及びデータ/情報226を含む。プロセッサ206、例えば、CPUはルーチン224を実行して、BS 200を制御し、およびルーチンの基地局動作、例えば、ユーザに対する空中回線資源の予定計画、下り回線トラヒック・チャネル・トーン・ホッピング系列の制御、下り回線トラヒック・チャネルの送信機204電力制御、等々を実行し、そして本発明のページング方法を実施するためにメモリ210内のデータ/情報226を使用する。ルーチン224は通信ルーチン228及び基地局制御ルーチン230を含む。基地局制御ルーチン230はスケジューラ・モジュール232、信号通信ルーチン234、及びタイミング・モジュール236を含む。信号通信ルーチン234は第一ページング信号モジュール238、第二ページング信号モジュール240、及び受信通知信号モジュール242を含む。
【0025】
データ/情報226はデータ244、第一ページング信号システム情報246、第二ページング信号システム情報248、ページング要求250、第一ページング信号メッセージ252、第二ページング信号メッセージ254、受信通知信号メッセージ256、ページング信号電力情報258、及び無線端末データ/情報260を含む。データ244はWT 300に伝送され、および/またはWT 300から受信されるデータ(例えばピア・ノードによる通信セッションからのユーザ・データ)を含む。
【0026】
無線端末(WT)データ/情報260は複数の無線端末1・・・NのWTデータ/情報、例えば、WT 1情報282、WT N情報284を含む。WT 1情報282はデータ286、端末識別(ID)情報288、インターネット・プロトコル(IP)アドレス情報290、ページング情報292及びモード情報294を含む。データ252はWT 1に送られる目的でBS 200によって受取られるデータ及びWT 1のピア・ノード、例えば、WT N向けのWT 1から受取られたデータを含む。端末ID情報288はWT 1の基地局割当IDである。IPアドレス情報290はWT 1 300に固有の識別子であり、基地局に無関係である。ページング情報292は第一ページング信号情報296、第二ページング信号情報298、及びページング受信通知情報299を含む。第一ページング信号情報296はWT 1向けの第一ページング信号メッセージ252を定義し、および/またはそこに含まれる情報を含み、WT 1が構成員(member)である群に対応する群IDを含む。第二ページング信号情報298はWT 1を一意的に識別する情報、WT 1に関する第二ページング・メッセージを伝送する時についてのタイミング情報、伝送の電力レベル及び呼出の形式といった追加ページング情報を含めてWT 1向けの第二ページング信号メッセージ254を定義し、および/またはそこに含まれる情報を含む。ページング受信通知情報299はBS 200から送られた第二ページング信号メッセージ254に応答してWT 1からの受信通知メッセージ256が受取られたかどうかを示す情報を含む。モード情報294はWT 1の状態(例えば、ON状態、休眠状態、等々)を指定する。
【0027】
第一ページング信号システム情報246はトーン情報262、変調情報264、第一ページング情報ビット266、WT関連情報268、及びタイミング情報270を含む。トーン情報262は第一ページング信号において使用されるトーンを定義する。トーン情報262はまたトーンの部分集合を定義する。いくつかの実施例において、各トーン部分集合は連続する物理的トーンを含み、第一ページング信号はトーンの一つの部分集合に印加される伝送電力によって伝送され、一方トーンの他の部分集合には伝送電力は印加されない。二、三のトーンを含む連続するトーンの部分集合を使用することによって、チャネルがトーンの部分集合間でさほど多く変化しないと仮定すれば、非同期変調が使用されるいくつかの場合にはチャネル推定を行わずにトーンのデータを再生することが可能である。変調情報264は本発明に従って第一ページング信号メッセージ252の情報を変調し、第一ページング信号を伝送するため選択された非同期変調手法を実施する第一変調モジュール220の動作を制御する第一ページング信号モジュール238によって使用される情報を含む。典型的な非同期変調手法はオン/オフ変調、直交変調、及び差分変調を含む。非同期変調手法は符号語(code words)を使用し、使用される非同期変調方法によって振幅情報と同様に位相情報を利用する。第一ページング情報ビット266は第一ページング信号メッセージ252の中に情報ビットを含む。第一ページング情報ビット266は群識別(ID)ビット及び拡張ビットを含む。群IDビットはどちらの特定の群が第一ページング信号メッセージ252によって呼出されつつあるメンバーを、もしあれば、持つかを伝達するために変調される第一ページング信号メッセージ252中にいくつかのビットを含む。拡張ビットは呼出しを持つ群内のWTが異なる群に通常関連する時間に、第二ページング信号メッセージ254を探すべきことを示すために、第一ページング信号メッセージ252に設定されるビットを含む。拡張ビットは一つの群内の多数のWTが同時に呼出される必要があるところで使用され、所定の時間に通常使用される第二ページング信号メッセージ254は情報を伝えるのに十分な能力を持っていない。WT関連情報268はBS 200が呼出しを受取る各個々のWT(固有のIPアドレス290を持つWT)と群IDビットによって識別された群とを関連づけることを可能にする情報を含む。タイミング情報270は第一ページング信号メッセージ252をWTへ伝送するときを定義する情報を含む。例えば、タイミング情報270は第一ページング・メッセージ信号伝送のためのスーパー・スロット内の特定のOFDMシンボル期間、ページング間隔セグメント(例えば、連続する第一ページング信号間の繰返し間隔)、ページング間隔(例えば、ページング群の二つの連続する立上がり期間の間の繰返し間隔)、及び/または第一ページング信号の伝送タイミング制御のために使用されるビーコン・スロットを定義する。各立上がり期間におけるWTの電池電力消費は非常に少ないので、本発明において、ページング・システムはWTの全体の電池電力消費を低く保ちながらページング待ち時間を減少させるために比較的小さなページング・サイクル、例えば、約100ミリ秒を採用することができる。
【0028】
第二ページング信号システム情報248はトーン情報272、変調情報274、第二ページング情報ビット276、WT識別情報278、及びタイミング情報280を含む。トーン情報272は第二ページング・メッセージの伝送のために使用されるために定義された一組のトーンを含む。いくつかの実施例では、使用されるトーンはホッピング系列に続く。変調情報274は第二ページング・メッセージ254のページング情報ビット276を第二ページング信号に変調する第二変調モジュール222の動作を制御する第二ページング信号モジュール240によって使用される同期変調手法(例えば、直角位相偏移キーイング(QPSK)または直角振幅変調(QAM))において使用される情報を含む。第二ページング情報ビット276はページング識別のために使用されるビット、及び特定のページング命令(paging instructions)を呼出されたWT 300に提供する情報といった追加情報を伝えるために使用されるビットを含む。第二ページング・メッセージによって伝達される命令の例はオン状態への移行、受信タイミング制御情報、送信タイミング制御情報、送信電力制御情報、送信状態情報、等々を含む。発明に従って、第二ページング情報ビット276は第一ページング情報ビット266より大きいビット数を含む。WT識別情報278はWT 300が第二ページング信号メッセージ254の目的の特定の受取人であることを識別することを、第二ページング情報を受取るWT 300に許容する情報を含む。いくつかの実施例では、WT識別情報278はセルによって目的の受取人を一意的に識別するのに十分な完全WT識別子を含む。いくつかの実施例では、識別情報278は完全なIPアドレス(例えば、WT 1 290のIPアドレス情報)を伝えるのに十分なビットを含む。他の実施例では、第二ページング・メッセージ254から確認ビットからの情報が第一ページング信号メッセージ252の群識別ビットによって搬送された情報と結合されるとき、第二ページング・メッセージ254の目的の受取人の完全なIPアドレスが判定されるように、WT識別情報278は部分的識別子を含む。タイミング情報280は第二ページング・メッセージをWTにいつ伝送すべきかといった情報を含む。例えば、いろいろな群はスーパー・スロット内のいろいろなOFDMシンボル時間、ページング間隔セグメント、ページング間隔、及び/またはBS 200が第二ページング・メッセージ254を送るべきビーコン・スロットを割当てられる。各群はその第二ページング信号メッセージ254信号に関するページング間隔内で二、三の連続したOFDMシンボル時間を割当てられる。ページング要求250はBS 200によって生成され、システム内の要素、例えば、別の基地局、AAA(認証課金及び承認)サーバ、ピア・ノード、等々からBS 200によって受取られた特定の無線端末へのページの要求を含む。第一ページング信号メッセージ252は第一ページング情報ビット266を搬送するWT 300に伝送されるメッセージである。本発明に従って、第一ページング信号メッセージ252は第一ページング非同期変調手法を用いて変調される。第二ページング信号メッセージ254は第二ページング情報ビット276を搬送するWT 300に伝送されるメッセージで、本発明に従って、そのようなメッセージ254は第二ページング同期変調手法を用いて変調される。受信通知メッセージ256はWT 300から受取られるメッセージである。受信通知メッセージ256は特定のWT 300向けの第二ページング信号メッセージ254の受信成功に応答して、WT 300によってBS 200へ伝送される。受信通知メッセージ256は短いメッセージ(例えば、1または数ビット)で、所定の時間(例えば、第二ページング信号メッセージについてオフセットされた一定の時間)に伝送される。いくつかの実施例では、受信通知メッセージ256は次に見込まれる第二ページング信号メッセージについて指定された時間の前にBS 200によって受取られると予想される。これは、受信通知が受取られず、およびページング期間を飛ばさない場合には、情報による決定に基づく第二ページング・メッセージの再伝送を可能にする。ページング信号電力情報258は第一及び第二ページング信号の電力レベルを定義する情報を含む。いくつかの実施例では、第二ページング信号の電力レベルは無応答呼出し試行の数、呼出しの型式、サービスのレベル、及び/またはモード294の関数として変化する。例えば、初めて第二ページング信号メッセージ254信号がBS 200によってWT 300へ送られるとき、電力レベルは低ベルに設定される。受信通知256が受取られなければ、電力レベルは増加し、同じ第二ページング信号が第二ページング・メッセージのために用意された時間に同じWT端末に再び送られる。いくつかの実施例では、反復第二ページング・メッセージ254は(増加電力レベルで)次の利用可能な第二ページング時間スロットで送られる。他の実施例では、反復第二ページング・メッセージ254は(増加電力レベルで)WT 300が属する群向けに第二ページング・メッセージ254に用意された次のページング間隔の基準時間に送られる。
【0029】
通信ルーチン228は基地局200によって使用される様々な通信プロトコルを実施する。基地局制御ルーチン230は本発明に従って受信機202、送信機204、ユーザの予定計画、電力制御、タイミング制御、及び信号通信の動作を含む基地局の機能的動作を制御する。基地局制御ルーチン230はスケジューラ・モジュール232、信号通信ルーチン234、及びタイミング・モジュール236を含む。基地局のスケジューラ・モジュールは上り回線及び下り回線空中資源(例えば、時間にわたる帯域幅)に関してWT 300を予定計画する。信号通信ルーチン234は(第一ページング信号メッセージ252及び第二ページング信号メッセージ254を含む)信号をWT 300に送る送信機204の動作を制御し、および(受信通知メッセージ256を含む)信号をWT 300から受取る受信機202を動作させるためにデータ/情報226を使用する。タイミング・モジュール236は第一及び第二ページング・メッセージ252、254の伝送のタイミングを制御するために第一ページング信号タイミング情報270及び第二ページング信号タイミング情報280を含むデータ/情報226を使用する。第一ページング信号モジュール238はページング要求250、第一ページング信号システム情報246、及び第一ページング信号メッセージ252を生成し、第一ページング信号メッセージ252の非同期変調を行う第一変調モジュール220を制御し、およびWT 300へ変調信号を伝送する送信機204を制御するWTデータ/情報260を含むデータ/情報226を使用する。第二ページング信号モジュール240はページング要求250、第二ページング信号システム情報248、ページング信号電力情報258、及び第二ページング信号メッセージ254を生成し、第二ページング信号メッセージ254の同期変調を行う第二変調モジュール222を制御し、およびWT 300へ変調信号を伝送する送信機204を制御するWTデータ/情報260を含むデータ/情報226を使用する。いくつかの実施例では、第二ページング信号モジュール240はページング要求250によって稼働され、ページング要求が処理されていないとき、第二ページング信号モジュールは稼働されない。受信通知信号モジュール242は第二ページング信号メッセージ254に応答してWT 300から受取られた受信通知メッセージ256を処理する受信機202を制御する。受信通知信号モジュール242はページング受信通知メッセージ256をWTデータ/情報260のページング受信通知情報299に送り、それは、例えば、第二ページング信号メッセージ254の再伝送が、例えば、さらに高い信号電力レベルで必要とされるかどうかを決定するために使用される。
【0030】
図3は本発明に従って実施される典型的な無線端末(終端ノード)300を例示する。典型的なWT 300はシステム100のWT 110、112、118、120の一つとしてどれでも使用される。典型的な無線端末300はアンテナ312に連結された受信機302、アンテナ318に連結された送信機304、プロセッサ306、及びメモリ308を含み、それらは様々な要素がデータ/情報を交換することができるバス310を介して共に連結されている。
【0031】
受信機302は本発明に従って第一及び第二ページング信号を含むBS 200からの下り回線信号を受信する。受信機302は第一復調モジュール314及び第二復調モジュール316を含む。第一復調モジュール314は本発明に従って使われる非同期変調手法に従って(BS 200から伝送された)第一ページング信号を復調する。第二復調モジュール316は本発明に従って使われる同期変調手法に従って(BS 200から伝送された)第二ページング信号を復調する。
【0032】
送信機304は上り回線信号をBS 200に伝送するために使用される。伝送された上り回線信号は(例えば、WT 300向けの受信第二ページング信号に対応する各受信通知によって)受信ページング・メッセージに応答して受信通知信号を含む。
【0033】
メモリ308はルーチン322及びデータ/情報324を含む。プロセッサ306、例えば、CPUはルーチン322を実行し、およびルーチンの無線端末動作(例えば、下り回線トラヒック・チャネル情報を受取り、上り回線トラヒック・チャネル情報を伝送し、WT電力制御動作を実行し、WTタイミング制御動作を行う)を行い、本発明のページング方法を実施するためにメモリ308中のデータ/情報324を使用する。ルーチン322は通信ルーチン326と、信号通信ルーチン330及びタイミング・モジュール332を含む無線端末制御ルーチン328とを含む。信号通信ルーチン330は第一ページング信号検知モジュール334及び第二ページング信号検知モジュール336を含む。データ/情報324はデータ338、第一ページング信号システム情報340、第二ページング信号システム情報342、受信第一ページング信号メッセージ344、受信第二ページング信号メッセージ346、ページング受信通知メッセージ348、及びWT情報350を含むデータ338はBS 200に伝送されるデータ(例えば、WTとの通信セッションにおけるピア・ノード向けのユーザ・データ)、及びBS 200から受取られたデータを含む。
【0034】
第一ページング信号システム情報340はトーン情報352、変調情報354、第一ページング情報ビット356、WT関連情報358、及びタイミング情報360を含む。
【0035】
トーン情報352は受信第一ページング信号メッセージ344に対応する信号において使用されるトーンを定義する。トーン情報352はまたトーンの部分集合を定義する。いくつかの実施例では、各トーン部分集合は連続する物理トーンを含み、第一ページング信号はトーンの一つの部分集合に印加される伝送電力と共にBS 200によって伝送され、一方トーンの他の部分集合には伝送電力は印加されない。連続するトーンの部分集合を使っているとき、そのチャネルはトーンの部分集合の間ではあまり多く変化しないという仮定がなされる。そのような場合には、変調手法及びチャネル条件に応じて、WT 300はチャネル推定を行わずに受信第一ページング信号メッセージ344に含まれる伝送データを再生することが可能である。
【0036】
変調情報354は本発明に従って第一ページング信号を処理し、および受信された第一ページング信号メッセージ344の情報を得る、一以上の選択された非同期変調手法を使用する第一復調モジュール314の動作を制御する、第一ページング信号検知モジュール334によって使用される情報を含む。非同期復調ではWT 300はチャネル推定を必要とせず、および確立せず、或いは伝送情報を復調し、および再生するためにチャネル条件の履歴に頼らない。典型的な非同期変調手法はオン/オフ変調、直交変調、及び差分変調を含む。実施される非同期変調手法は符号語を使用し、位相情報及び/または振幅情報を利用する。
【0037】
第一ページング情報ビット356は受信第一ページング信号メッセージ中に情報ビットを含む。第一ページ情報ビット356は通常一以上の群IDビット及び選択的に拡張ビットを含む。群IDビットはどちらの特定の群が受信第一ページング信号メッセージ344によって呼出されつつあるメンバーを、もしあれば、持つかということを示す。群IDビットは群中のWTに割当てられた各WT識別子の開始で使用される前以て選択されたビット数、例えば、群中のWTに割当てられたIPアドレスの最初のnビットに対応する一組のマスク・ビットである。従って、そのような実施例において、群IDビットは前以て選択されたビット数で、そこでは群IDビットの各集合はWT識別子の開始において前以て選択されたビット数の唯一の型(pattern)、例えば、一組のマスク・ビットであり、そこでは各マスク・ビットはWTのIPアドレスの最初のnビットの(他の群IDビットに関する)唯一の型に対応する。拡張ビットは群中のWT 300が異なる群と通常関連する時に第二ページング・メッセージを探すべきであることを示すために第一ページング・メッセージに設定されるビットを含む。拡張ビットは一つの群内の多数のWT 300が同時に呼出される必要があり、および所定の時間に通常使用される第二ページング・メッセージが情報を伝える十分な能力を持たないところで使用される。
【0038】
WT関連情報358は一組の群IDビットによって識別された群とWT 300を関連付ける情報を含む。タイミング情報360はBS 200から第一ページング・メッセージを探すときを定義する情報を含む。例えば、いくつかの実施例において、タイミング情報360は第一ページング・メッセージ信号伝送のためのスーパー・スロット内の特定のOFDMシンボル期間、ページング間隔セグメント(或いは、連続する第一ページング信号メッセージ252間の繰返し間隔)、ページング間隔(ページング群の二つの連続する立上がり期間の間の繰返し間隔)、及び/または第一ページング信号の伝送タイミング制御のために使用されるビーコン・スロットを定義する。
【0039】
第二ページング信号システム情報342はトーン情報362、変調情報364、第二ページング情報ビット366、WT識別情報368、及びタイミング情報370を含む。トーン情報362は受信第二ページング信号メッセージ346を抜き出すために、受信第二ページング・メッセージ信号を処理するために使用されるように定義された一組のトーンを含む。いくつかの実施例では、トーンはホッピング系列に続く。
【0040】
変調情報364は第二ページング・メッセージ信号を受信第二ページング・メッセージ信号に復調するために使用される同期変調手法、例えば、直角位相偏移キーイング(QPSK)または直角振幅変調において使用される情報を含む。第二ページング信号メッセージ346は第二ページング情報ビット366を含む。
【0041】
第二ページング情報ビット366はページング識別のために使用されるビット、及び/または呼出されるWT 300に特定のページング命令を提供する情報、例えば、オン状態への転移、受信タイミング制御情報、送信タイミング制御情報、送信電力制御情報、送信状態情報、等々といった追加情報を供給するために使用されるビットを含む。本発明に従って、第二ページング情報ビット366は第一ページング情報ビット356より多くのビット数を含む。WT識別情報368はWT 300が受信第二ページング信号メッセージ346の特定の目的の受取人であることを識別するように、第二ページング情報を受取るWT 300を許容する情報を含む。そのようなWT識別情報368はそれが位置するセル内、及び/またはシステム100内のWTを唯一識別する完全な識別子を含む。いくつかの実施例では、識別情報368は完全なIPアドレスを搬送するために十分なビットを含む。他の実施例では、受信第二ページング・メッセージ346から、確認ビットからの情報が受信第一ページング信号メッセージ344の群識別ビットによって搬送された情報と結合されるとき、受信第二ページング・メッセージ346の目的の受取人の完全な識別子、例えば、IPアドレスが判定されるように、WT識別情報368は部分的識別子を含む。判定されたアドレスは適合のためにWT 300のIPアドレスに対して比較することができ、および通常比較される。
【0042】
タイミング情報370はBS 200から第二ページング・メッセージ信号をいつ探すかを示す情報を含む。例えば、WT 300に対応する群は、それらが第二ページング信号を探し、受信第二ページング信号メッセージ346を獲得するページング間隔内の二、三の連続するOFDMシンボル時間を割当てられる。
【0043】
受信第一ページング信号メッセージ344は、第一ページング情報ビット356を搬送する(BS 200から伝送された)受信第一ページング信号から得られたメッセージである。受信第一ページング信号メッセージ344は、受信第一ページング信号を復調する第一復調モジュール314の動作を制御するため第一ページング信号検知モジュールを使用することによってWT 300により得られる。第一ページング信号の復号は第一ページング信号を変調するために使用される非同期変調手法に従う。
【0044】
受信第二ページング信号メッセージ346は、(BS 200から伝送された)受信第二ページング信号を復調する第二復調モジュール314の動作を制御するため、第二ページング信号検知モジュールを使用することによってWT 300により得られる。第二ページング信号は第二ページング信号を変調するために使用される同期変調手法に従って復号される。このように、本発明に従って、第一及び第二ページング信号は復調される。
【0045】
受信第二ページング信号メッセージは第二ページング情報ビット366において第二ページング情報ビットを搬送する。ページング受信通知メッセージ348はWT 300によって生成され、受信通知を生成する特定のWT 300向けの第二ページング信号メッセージ254の受信成功に応答してBS 200に伝送されるメッセージである。ページング受信通知メッセージ348は(例えば、第二ページングに関して)所定の時間に伝送される短いメッセージ(例えば、1または数ビット)であり、伝送される第二ページング・メッセージに対応する専用(予約)空中回線資源(例えば、1トーン・シンボル)に割当てられる。ページング信号及び受信通知信号に関するBS 200とWT 300との間のタイミング仕様はBS 200とWT 300の両者に周知の所定の方法または予定に従い、および決定される。
【0046】
WT情報350はデータ372、端末ID情報374、IPアドレス情報376、受信ページング情報378、及びモード情報380を含む。データ372はBS 200に伝送されるデータ(例えば、WT 300のピア・ノードに送られる目的のユーザ・データ)及びBS 200から受取られるデータを含む。端末ID情報374はBS 200によって割当てられるWT 300の識別子である。IPアドレス情報290はWT 300に固有の識別子であり、基地局に無関係である。受信ページング情報378は第一ページング信号情報382及び第二ページング信号情報384を含む。第一ページング信号情報382はWT 300が群のメンバーである群IDを含めて、WT 300向けの第一ページング信号メッセージ344に含まれる情報を含む。第二ページング信号情報384は、セル及び/またはシステム100中のWT 300を唯一識別する情報を含むWT 300向けの受信第二ページング信号メッセージに含まれる情報、及び呼出しの形式といった、例えば、呼出しに含まれる情報の形式に対応する形式を持つ追加ページング情報を含む。モード情報380はWT 300の状態(例えば、オン状態、休眠状態、等々)を指定する。
【0047】
通信ルーチン326は無線端末300によって使用される様々な通信プロトコルを実施する。無線端末制御ルーチン330は本発明に従って受信機302、送信機304、電力制御、タイミング制御、及びページング信号通信を含む無線端末300の機能的動作を制御する。信号通信ルーチン330はBS 200から(第一ページング信号メッセージ及び第二ページング信号メッセージを含む)信号を受取り、および処理する受信機302の動作を制御するため、及びBS 200へ(ページング受信通知メッセージ348を含む)信号を伝送する送信機304を制御するためにデータ/情報324を使用する。タイミング・モジュール332はWTを作動させるため、即ち、第一ページング信号を受取る適切な時間に休眠から立上げ、適切な時間に休眠に復帰させ、適切な時間に第二ページング信号を受信し、そして適切な時間に受信通知メッセージ348を送るために第一ページング信号タイミング情報360、及び第二ページング信号タイミング情報370を含むデータ/情報324を使用する。第一ページング信号検知モジュール334は第一ページング信号を受取る受信機302を制御し、および第一ページング信号メッセージ344を再生するために、例えば、受信第一ページング信号の非同期復調を行う第一復調モジュール314の動作を制御する第一ページング信号システム情報340、及びWT情報350を含むデータ/情報324を使用する。第一ページング信号検知モジュール334はまた、受信第一ページング信号メッセージ344から第一ページング情報ビット356に対応する第一ページング信号情報382を抜き出し、WT 300がページの受取人であるとされる群のメンバーであるかどうかを判定し、そして適切な行動を取る(例えば、休眠へ逆転移を行い、或いは第二ページング信号検知モジュール336を稼働する)ためにデータ/情報324を使用する。第二ページング信号検知モジュール336は第二ページング信号を受取る受信機302を制御し、および受信第二ページング信号を受信第二ページング信号メッセージ344に復調する第二復調モジュール316を制御する第二ページング信号システム情報342、及びWT情報350を含むデータ/情報324を使用する。第二ページング信号検知モジュール336はWT 300がページの目的とする受取人であるかどうかを判定するためにデータ/情報324を使用する。WT 300が受取人であれば、第二ページング情報ビット366に対応する受信第二ページング・メッセージ346における情報はWTの第二ページング信号情報384に伝えられ、ページング受信通知信号メッセージ348が生成され、タイミング・モジュール332によって決定された適切な時間に送信機304によって伝送される。第二ページング信号検知モジュールはまた受信第二ページング信号メッセージ346において搬送された命令を実行するために適切な行動をとるWT 300を制御する。
【0048】
図4は本発明の一つの典型的な実施例において典型的な通信システム100に使用される二段階ページング、及び二つの明白なページング信号の形式に関する信号通信を例示する。図4は縦軸402に周波数、横軸404に時間をとった図表400である。ページング間隔418は連続する第一ページング信号406、410の間の時間を表す。ページング間隔418は第二ページング信号408がその後に続く第一ページング信号406を含む。第一ページング信号406は非常に短い時間期間414(例えば、1OFDMシンボル)を占有し、非同期変調方法を使用する。第二ページング信号408はチャネルを受取る処理費用を最小にするために少数のOFDMシンボル416(例えば、10以下)を占有し、同期変調方法を使用する。第一ページング間隔418は第一ページング信号410及び第二ページング信号412を含む第二ページング間隔が後に続く。
【0049】
第一ページング信号406は1ビットの情報を搬送し、それはユーザ(例えば、WT 300)、または一般に一群のユーザが呼出されつつあるかどうかを示す。第一ページング信号406情報ビットがゼロであれば、ユーザは呼出されていない。第一ページング信号情報ビットが1であれば、群中のユーザ(例えば、WT 300)の少なくとも一人(例えば、WT 300)は呼出されつつある。ユーザ(WT 300)の動作は2ステップを含む。ユーザ(WT 300)が立上がるとき、ユーザ(WT 300)は最初に第一ページング信号406を受取る。第一ページング信号406情報ビットがゼロであることをユーザが検知すれば、ユーザ(WT 300)は休眠状態に戻る。他の場合は、ユーザ(WT 300)は第二ページング信号408中の詳細なページング・メッセージを受取る動作を続ける。第二ページング信号408は呼出しの形式といった詳細なページング情報(例えば、ユーザが基地局にアクセスするか、或いは他の明確な下り回線チャネルにおいて追加メッセージを受取るように要請されるか否か)を含む。さらに、一群のユーザが一つの第一ページング信号406を監視すれば、第二ページング信号408は呼出されたユーザの詳細なページング識別子を含み、その呼出しが目的とする群メンバーが識別できる。
【0050】
注意すべきは、前述の方法はユーザ群の概念に対応するシステムに適用できることである。特に、ユーザは一または多数のユーザ群のメンバーである。ページングに関して、ユーザはそれ自身のユーザ・ページング識別子を持ち、またユーザが属する関連ユーザ群に関するページング識別子を持つ。この場合には、ユーザはそれ自身のユーザ・ページング識別子及び関連ユーザ群ページング識別子によってページング・メッセージを監視することになる。一般性を損うことなく、この発明における方法はユーザ群に関するページングに適用できることを了解して、下記ではユーザ群について明白に論じない。
【0051】
図5は図4に述べられた前述の二段階ページング方法のユーザ動作を例示する。図5は縦軸502に周波数、横軸504に時間をとった図表500を含む。双方共が第一ページング信号506について割当てられた下り回線チャネルを監視する二人のユーザ、WTA1及びWTA2を考察する。時間t 515で、WTA1及びWTA2の双方は立上がり、第一ページング信号506を受取る。基地局200はそれらのどちらにも呼出しをすることなく、従って第一ページング信号情報ビット=0を伝送すると仮定する。第一ページング信号506を受取った後、WTA1及びWTA2の双方は休眠状態に戻る。第一ページング信号情報ビットは0であるので、基地局200は(破線ボックス506で示されたように)第二ページング信号を伝送しない。1ページング間隔518の後、WTA1及びWTA2の双方は再び立上がり、時間tに別の第一ページング信号510を受取る。基地局200はWTA1を呼出し、従って第一ページング信号情報ビット=1を設定すると仮定する。第一ページング信号510の受信の際、WTA1及びWTA2の双方は第二ページング信号512を受取る動作を続ける。第二ページング信号512はユーザWTA1のページング識別子を含む。第二ページング信号512の受信の際、ユーザWTA1は、もしあれば、第二ページング信号メッセージに含まれる命令に従い、ユーザWTA2は信号512における識別子がWTA2の識別子に合致しないことを判定した後で休眠状態に戻るであろう。注意すべきは、ユーザWTA1及びWTA2は前述の例において同じページング間隔を持つけれども、一般に異なるユーザには異なるページング間隔があり得ることである。
【0052】
図5の第一及び第二ページング形式の信号の間の差異をさらに述べる。本発明に従って、図5では、異なる変調手法が第一ページング形式の信号、例えば、信号(506、510)に対して、及び第二ページング形式の信号、例えば、信号512に対して使用される。第一ページング信号506は第一変調形式、例えば、変調情報を復号するためにチャネル情報を必要としない非同期変調手法を使用する。WTA1及びWTA2は時間t515で立上がり、第一ページング信号506の先頭で、期間514の第一ページング信号の1または2OFDMシンボルを受取り、処理し、例えば、それらの1または2受信OFDM信号にFFTを行い、そして第一ページングに含まれる情報ビットの値を決定する。第一ページング信号506における典型的な情報ビットは0であるので、WTは対応する第二ページング信号508がないであろうということを認識し、従って電力を保存するために時間 t3で休眠に戻る。同様に、第一ページング信号510は非同期変調手法を使用する。WTA1及びWTA2は時間t519で立上がり、第一ページング信号510の先頭またはその直前で、第一ページング信号の1または2OFDMシンボルを受取り、処理し、例えば、それらの1または2受信OFDM信号にFFTを行い、そしてチャネル推定または他の現在のチャネル情報を必要としないで第一ページングに含まれる情報ビットの値を決定する。第一ページング信号510における情報ビットは1であるから、WTは対応する第二ページング信号512があるであろうということを認識し、いくつかの実施例において、例えば、前記休眠状態より多く電力を消費する稼働状態に留まる。第二形式のページング信号512は変調情報を復調するためにチャネル情報の使用を必要とする変調手法、例えば、同期変調手法を使用する。時間t 524、第二ページング信号512の受信の開始、の前のある時間tで、WTA1及びWTA2は信号、例えば、パイロット・シンボルの受取りを開始する。多数のシンボルが、例えば、異なるトーンを使用して、各シンボル期間の間に伝送される間、ある所与のシンボル時間、例えば、シンボルを伝送するために使用される時間におけるただ二、三のシンボルはパイロット・シンボルである。いろいろな周波数、例えば、トーンに亘って正確な推定を得るために、ページング信号を伝送するために使用されつつある通信チャネルの信頼できる推定を行う十分な数のパイロット・シンボルを受取るには、いくつかのシンボル時間が必要である。t 522で開始して、WTA1及びWTA2は、例えば、t524の前の4シンボル期間に信頼できるチャネル推定を確立するために受信信号に対してFFTを行う。確立チャネル推定は第二ページング信号512を復号しているときWTA1及びWTA2によって使用される。
【0053】
時間t 526はWTが第一ページング信号510の処理を完了した時間である。いくつかの実施例では、例えば、WTがONにとどまるところで、WTはチャネル推定を確立するためにt 526からt 524の全体の期間を使用する。しかしながら、いくつかの実施例において、WTは情報ビット=1にも拘わらず休眠状態に戻り、十分な情報、例えば、パイロット信号を受取り、および処理するために時間t 522で再び立上がり、その結果チャネル推定が確立され、時間t5 524(第二ページング信号512の開始)で使用することができる。信号510の情報が、第二ページング信号が受取られなかったことを示す0であったならば、tでの立上がりは起こらなかったであろう。いくつかの実施例では、 4個のパイロット・シンボルが1シンボル時間の間に伝送され、そしてチャネル推定を確立するために使用されるt 522とt 524との時間間隔は3〜5シンボル時間である。注意すべきは、第一ページング信号(506、510)は搬送される情報を再生するためにチャネル推定を必要としない非同期変調を使用するので、相対的に無線端末は第一ページング信号(506、510)の前に立上がる必要はないことである。
【0054】
図6は各第一ページング信号が多数の情報ビット含み、各情報ビットが一つの第二ページング群と関連する本発明の二段階ページング・システムの他の実施例を例示する。図6の一実施例では、各第一ページング信号は4個の情報ビットを搬送する。4情報ビットの各々は対応するユーザ群が呼出されつつあるかどうかを特定し、そうであれば、対応する第二ページング信号が(例えば、所定の時間に予約周波数を使用して)予約スロットで送られることになる。この実施例における第二ページング信号は詳細なページング情報(例えば、呼出された無線端末に対応するページング形式及びページング識別子)を含む。
【0055】
図6は縦軸602に周波数(例えば、下り回線ページング信号に使用されるトーン)、横軸604に時間を例示する図表600である。三つの典型的な第一ページング信号606、608、610及び九つの典型的な第二ページング信号612、614、616、618、620、622、624、626、628が図6に示される。第一ページング信号606及び610はページング群A、B、C、及びDに対応する情報ビットを含む。第一ページング信号608はページング群E、F、G、及びHと関連する情報ビットを含む。ページング群(A、B、C、D、E、F、G、H)の各々は多数のユーザ(例えば、(WTA1、WTA2)、(WTB1、WTB2)、(WTC1、WTC2)、(WTD1、WTD2)、(WTE1、WTE2)、(WTF1、WTF2)、(WTG1、WTG2)、(WTH1、WTH2)それぞれ)を含む。ビーコン・スロット650は二つのページング間隔セグメント、第一ページング間隔セグメント(1)646及び第二ページング間隔セグメント(2)648を含む。第一ページング間隔セグメント(1)646及び第二ページング間隔セグメント(2)648はページング間隔649を含み、それはビーコン・スロット650に対応する。ビーコン・スロット650は8個のスーパー・スロット:スーパー・スロット(1)630、スーパー・スロット(2)632、スーパー・スロット(3)634、スーパー・スロット(4)636、スーパー・スロット(5)638、スーパー・スロット(6)640、スーパー・スロット(7)642、及びスーパー・スロット(8)644を含む。スーパー・スロット、例えば、スーパー・スロット(1)630は下り回線トラヒック・チャネル・トーン・ホッピング系列に関する反復時間間隔を表す。ビーコン・スロット650は基地局からのビーコン信号伝送に基づく反復時間間隔を表す。この例において、ビーコン・スロット650はページング間隔649に対応し、ページング群A、B、C、D、E、F、G、及びHの各々のページング機会を含むシステムの一組のページング信号に関する反復時間間隔を表す。各ページング間隔セグメント646、648は一つの第一ページング信号及び四つの第二ページング信号に対する機会と関連する時間間隔を表す。ページング間隔(1)646は第一ページング信号(1)606、第二(群A)ページング信号612、第二(群B)ページング信号614、第二(群C)ページング信号616、及び第二(群D)ページング信号618を含む。ページング間隔(2)648は第一ページング信号(2)608、第二(群E)ページング信号620、第二(群F)ページング信号622、第二(群G)ページング信号624、及び第二(群H)626を含む。
【0056】
ページング群A、B、C、及びDは第一ページング信号(1)606を監視し、一方ページング群E、F、G、及びHは第一ページング信号(2)608を監視する。ページング群Aは第一ページング信号(1)606の第一情報ビットを監視し、それは第二(群A)ページング信号612に対応する。ページング群Bは第一ページング信号(1)606の第二情報ビットを監視し、それは第二(群B)ページング信号614に対応する。ページング群Cは第一ページング信号(1)606の第三情報ビットを監視し、それは第二(群C)ページング信号616に対応する。ページング群Dは第一ページング信号(1)606の第四情報ビットを監視し、それは第二(群D)ページング信号618に対応する。ページング群Eは第一ページング信号(2)608の第一情報ビットを監視し、それは第二(群E)ページング信号620に対応する。ページング群Fは第一ページング信号(2)608の第二情報ビットを監視し、それは第二(群E)ページング信号622に対応する。ページング群Gは第一ページング信号(2)608の第三情報ビットを監視し、それは第二(群F)ページング信号624に対応する。ページング群Hは第一ページング信号(2)608の第四情報ビットを監視し、それは第二(群H)ページング信号626に対応する。
【0057】
ユーザ・デバイス(例えば、WT 300)の動作は各ページング群に関して図5に例示されたものと類似する。典型的なページング群Aが無線端末WTA1及びWTA2を含む場合を考察する。無線端末WTA1は第一ページング信号(1)606の第一情報ビットを監視する。第一情報ビットが0であれば、無線端末WTA1は次の第一ページング信号(1)610まで休眠状態に戻る。第一情報ビットが1であれば、無線端末WTA1は動作を続け、第二(群A)ページング信号612を受取ることになる。一方、第一情報ビットが0であれば、基地局200は対応する第二(群A)ページング信号612の伝送を一時中断することができる。第一情報ビットが1であれば、基地局200は第二(群A)ページング信号612において詳細なページング情報を送らなければならない。
【0058】
前述の実施例の一つの潜在的欠点は個々のページング群における混雑によって起こりうるページング遅延である。例えば、基地局200が同じページング群に属する多数の無線端末(例えば、群AのWTA1及びWTA2)を個々に呼出ししようとすれば、その時基地局200はページング群の1無線端末のみしか一度に呼出しできないので、基地局200は無線端末を呼出すために多くのページング間隔(例えば、多くのページング間隔セグメント(1)反復)を取る。基地局200が無線端末WTA1及びWTA2の両方を呼出ししようとすると仮定する。そして、ページング群Aは混雑して、WTA1及びWTA2を呼出すためにページング間隔セグメント(1)646を二つ反復するであろう。注目すべきは、ページング群が混雑するとき、別のページング群が遊休状態で、即ち、そのページング群のユーザは呼出されないことである。例えば、ページング群Aが混雑するとき、ページング群Bは遊休状態である。
【0059】
次に述べる典型的実施例は、異なるページング群の間で第二ページング信号チャネル資源を分配することによってページング待ち時間を減少させる。特に、一つの第一ページング信号は多数のページング群情報ビット及び拡張ビットを含む情報ビットを含む。図6において、その第一ページング信号(1)606が(上に述べたように)4ページング群情報ビット及び拡張ビットを搬送することを仮定する。前の実施例と同様に、各ページング群情報ビットは対応するページング群のユーザが呼出されるかどうかを特定する。ユーザは最初に第一ページング信号(1)を受取ることになる。対応するページング群情報ビットが0であれば、ユーザは休眠状態に戻ることができる。対応するページング群情報ビットが1であれば、ユーザは詳細な第二ページング・メッセージ信号を受信するために動作し続けることになる。ページング群情報ビットが1であり、および拡張ビットが0であれば、詳細な第二ページング・メッセージ信号は前の実施例と同様に対応する第二ページング信号スロットにおいて受信されることになる。しかしながら、ページング群情報ビットが1であり、および拡張ビットが1であれば、ユーザに対応する詳細な第二ページング・メッセージ信号は通常使われるものとは異なる第二ページング信号スロットにおいて送ることができる。一つの実施例では、ページング群情報ビット=1及び拡張ビット=1に関して、詳細な第二ページング・メッセージ信号は第一ページング信号の次の四つの第二ページング信号チャネル・スロットのいずれにおいても送ることができる。この場合には、ユーザは四つの第二ページング信号スロットの各々において信号を受取り、および処理する動作を続ける。
【0060】
基地局200が二つの無線端末WTA1及びWTA2(両方ともページング群Aにある)を呼出ししようとすると想定する。基地局200は(ページング群Aに対応する)1に設定されるページング群情報ビットを除いて、第一ページング信号(1)606中のページング群情報ビットの各々を0に設定することになる。BS 200はまた第一ページング信号(1)606において1になるように拡張ビットを設定することになる。基地局200はWTA1及びWTA2に関する第二ページング・メッセージ信号を612、614、616、及び618に対応する次に続く4個の第二ページング信号スロットのいずれか二個において送ることができ、WTA1及びWTA2の両方が一つのページング間隔(1)646において両方呼出されることを可能にし、それによってページング待ち時間を減少させる。
【0061】
別の実施例では、拡張ビット=1は、群情報ビット=1を持つ群からのWTがそのページング間隔の間にそれ自身の群スロット、または群情報を持つスロットのいずれかにおいて伝送された第二ページング信号を持つことになることを示す。WTはWT向けの候補ページング信号のために受取り、および処理するために次に続く第二ページング信号612、614、616、618のどれかを決定するため、第一ページング信号(1)606を使用することができる。
【0062】
図7は本発明に従って二段階ページング・システムの別の典型的な実施例を例示する。図7は縦軸702に(下り回線ページング信号のために使われる)周波数を、横軸704に時間を例示する図表700である。二つの典型的な第一ページング信号706、708及び九つの典型的な第二ページング信号710、712、714、716、718、720、722、724、726が図7に示される。第一ページング信号706及び708は8個の群情報ビットを含み、一つの群情報ビットは各ページング群A、B、C、D、E、F、G、Hで識別される。ビーコン・スロット746は一つのページング間隔と8個のスーパー・スロット:スーパー・スロット(1)728、スーパー・スロット(2)730、スーパー・スロット(3)732、スーパー・スロット(4)734、スーパー・スロット(5)736、スーパー・スロット(6)738、スーパー・スロット(7)740、及びスーパー・スロット(8)742を含む。ビーコン・スロット746はページング群A、B、C、D、E、F、G、及びHの各々のページング機会を含むシステムの一組のページング信号に関する反復時間間隔を表す。ページング間隔744は第一ページング信号(1)706、第二(群A)ページング信号710、第二(群B)ページング信号712、第二(群C)ページング信号714、第二(群D)ページング信号716、第二(群E)ページング信号718、第二(群F)ページング信号720、第二(群G)ページング信号722、及び第二(群H)ページング信号724を含む。
【0063】
図6の第一情報信号(1)606に含まれる4個の群情報ビットに関して述べられた同じ方法は、図7の第一情報信号706における8個の群情報ビットに適用される。例えば、第一ページング信号706情報ビット=00100010であれば、二つの第二ページング信号は、(群C)ページング信号714及び第二(群G)ページング信号722を使用して二つのWT(例えば、WTC1及びWTG1)に送られるであろう。
【0064】
その上、いくつかの実施例では、拡張ビットは図6に関して論じられたものと同じ、もしくは同様の仕様を使用して第一情報信号706の8個の群情報ビットに加えられる。例えば、第一ページング信号706情報ビット=00010000 1であれば、一実施例において、二つの第二ページング信号は8個の第二ページング・スロット710、712、714、716、718、720、722、及び724のどれか二つを使用して群Dの二人のメンバー(例えば、WTD1及びWTD2)に送られるであろう。
【0065】
各無線端末特定ID(例えば、WT IPアドレス376)が32ビットを含む図7の例を考察する。一つの実施例では、32ビットの各無線端末特定IDは8個の群(A、B、C、D、E、F、G、H)の一つを特定する(例えば、ハッシュ関数を介して)3ビットに写像される。基地局200がWT 300に関する第二ページング・メッセージをどの群に送るべきか、及びWT 300は可能な第二ページング・メッセージに関してどの第二の標準ページング・スロットを見るべきかを3ビットは識別する。BS 200は呼出しの目的である特定WT 300を識別するために使用される第二ページング・メッセージ中に追加識別情報(例えば、29個の追加識別ビット)を含めることができる。
【0066】
図8は本発明に従って二段階ページング・システムの別の典型的な実施例を例示する。図8は縦軸802に(下り回線ページング信号に使用される)周波数、横軸804に時間を例示する図表800である。三つの典型的な第一ページング信号806、808、810及び九つの典型的な第二ページング信号812、814、816、818、820、822、824、826、828が図8に示される。第一ページング信号806、808、810は四つの群情報ビットを含み、一つの群情報ビットは各ページング群A、B、C、Dによって識別される。ビーコン・スロット848は二つのページング間隔846、846' 及び8個のスーパー・スロット:スーパー・スロット(1)830、スーパー・スロット(2)832、スーパー・スロット(3)834、スーパー・スロット(4)836、スーパー・スロット(5)838、スーパー・スロット(6)840、スーパー・スロット(7)842、及びスーパー・スロット(8)844を含む。ビーコン・スロット848はページング群A、B、C、Dの各々のページング機会の二つの集合を含むシステムのページング信号の二つの集合に関する反復時間間隔を表す。ページング間隔846は第一ページング信号806、第二(群A)ページング信号812、第二(群B)ページング信号814、第二(群C)ページング信号816、第二(群D)ページング信号818を含む。ページング間隔846' は第一ページング信号808、第二(群A)ページング信号820、第二(群B)ページング信号822、第二(群C)ページング信号824、第二(群D)ページング信号826を含む。 図8において、特定(例えば、群A)の第二ページング群の連続する機会の間の反復時間は4スーパー・スロットであり、一方、図6または図7において、反復間隔は8スーパー・スロットである。
【0067】
図6の第一情報信号(1)606に含まれる四つの群情報ビットに関して述べられた同じ方法は、図8の第一情報信号806における四つの群情報ビットに適用される。その上、いくつかの実施例において、拡張ビットは図6に関して論じられたものと同じか、もしくは同様の仕様を使用して第一情報信号806の四つの群情報ビットに加えられる。
【0068】
図8に関して述べられたこの方法はいくつかのアプリケーションにおいて図6または図7の方法に対する利点を提供することができる(例えば、ここでは個々のWT 300のページング間隔を最小にすることは重要であり、システムの動態は各群においてより多数のユーザに対応することができる)。その上、図8の方法を使うことによって、同じ群(例えば、群A)の二人のメンバーが呼出しを必要とするならば(そして、その実施が拡張ビットに対応しなければ)、BS 200は、例えば、待ち行列、サービス要求の品質、等々に基づいて呼出しを優先させることによって、どのページがより時間重視であるか見分けることができ、その呼出しを第一ページング信号806及び第二(群A)ページング信号812に割当て、一方あまり時間重視しない呼出しを第一ページング信号808及び第二(群A)ページング信号820に保持する。
【0069】
図9は本発明に従って典型的な下り回線ページング信号通信、典型的な上り回線受信通知信号、及び信号通信間のタイミング相互関係を例示する。図9は縦軸902に(例えば、BS 200からWT 300への下り回線ページング信号に使用される)周波数、横軸904に時間を例示する図表900を含む。三つの典型的な第一ページング信号906、908、910及び九つの典型的な第二ページング信号912、914、916、918、920、922、924、926、928が図9に示される。第一ページング信号906、908、910は四つの群情報ビットを含み、一つの群情報ビットは各ページング群A、B、C、Dによって識別される。ビーコン・スロット996は二つのページング間隔994、994' 及び8個のスーパー・スロット:スーパー・スロット(1)978、スーパー・スロット(2)980、スーパー・スロット(3)982、スーパー・スロット(4)984、スーパー・スロット(5)986、スーパー・スロット(6)988、スーパー・スロット(7)990、及びスーパー・スロット(8)992を含む。ビーコン・スロット996はページング群A、B、C、Dの各々のページング機会の二つの集合を含むシステムのページング信号の二つの集合に関する反復時間間隔を表す。ページング間隔994は第一ページング信号906、第二(群A)ページング信号912、第二(群B)ページング信号914、第二(群C)ページング信号916、第二(群D)ページング信号918を含む。ページング間隔994' は第一ページング信号908、第二(群A)ページング信号920、第二(群B)ページング信号922、第二(群C)ページング信号924、第二(群D)ページング信号926を含む。
【0070】
図9はまた縦軸952に( 例えば、WT 300からBS 200への上り回線ページング受信通知信号に使用されるトーンに対応する)周波数、横軸954に時間を例示する図表950を含む。BS 200からWT 300へ伝送される各第二ページング信号に関して、WT 300からBS 200への受信通知のために用意された対応スロットがある。典型的なOFDMシステムにおいて、各受信通知のための専用上り回線チャネル資源は二、三のOFDMシンボルまたは1OFDMトーン・シンボル上で二、三トーンであり、それは対応する第二ページング信号の目的の受取人による使用のために用意される。
【0071】
図表950は九つの典型的な受信通知信号:(群A)受信通知信号956(第二(群A)ページング信号912に対応する)、(群B)受信通知信号958(第二(群B)ページング信号914に対応する)、(群C)受信通知信号960(第二(群C)ページング信号916に対応する)、(群D)受信通知信号962(第二(群D)ページング信号918に対応する)、(群A)受信通知信号964(第二(群A)ページング信号920に対応する)、(群B)受信通知信号966(第二(群B)ページング信号922に対応する)、(群C)受信通知信号968(第二(群C)ページング信号924に対応する)、(群D)受信通知信号970(第二(群D)ページング信号926に対応する)、(群A)受信通知信号972(第二(群A)ページング信号928に対応する)を含む。
【0072】
第一ページング信号906はスーパー・スロット(1)978、ページング間隔994、及びビーコン・スロット996に関して同期する。時間間隔930は第一ページング信号906と第二(群A)ページング信号912スロットとの間のタイミング関係を表す。時間間隔932はページング間隔(例えば、第二(群A)ページング信号912と第二(群B)ページング信号914との間の時間)における次の第二ページング信号スロット間隔の間の遅延を表す。
【0073】
図9は第二ページング・メッセージ信号に対応する上り回線専用受信通知信号を示す。本発明に従って、異なるユーザは長時間にわたって受信通知チャネルを使用することができる。例えば、第一ページング間隔994の間、第二(群A)ページング信号912はWTA1向けであり、そして(群A)受信通知信号956はWTA1によって伝送される;続いて、第二ページング間隔994' の間、第二(群A)ページング信号920はWTA2向けであり、(群A)受信通知信号964はWTA2によって伝送される。一方、受信通知チャネルは勝手自由に使用される。
【0074】
図9において、第二ページング信号及び受信通知信号は各々の可能なスロットにおいて示されてきた。しかしながら、特定の群のメンバーが或るページング間隔に呼出されなければ、第一ページング信号はその情報を伝え、続いて対応する第二ページング信号及び受信通知信号は所定の時間スロットにおいてその群のために送られないであろう。
【0075】
この特別の典型的実施例では、第一ページング信号について明白な受信通知はない。上り回線受信通知信号は(首尾よく受取られた第二ページング・メッセージを示す)肯定受信通知、または(誤り状態で受取られた第二ページング・メッセージを示す)否定受信通知を示す1ビット情報を伝える。第二ページング信号の目的の受取人、例えば、WT 300がBS 200へ対応する受信通知確認を伝送しなければ、BS 200はWT 300が第二ページング信号を受取らなかったとして、第二ページング信号の再伝送が必要である(ページがなお適用可能であれば)ことを仮定する。
【0076】
基地局200は第二ページング信号(例えば、第二(群A)ページング信号912)を送った後、基地局200はページング・メッセージが正しく受取られたことを確認するために対応する上り回線受信通知信号(例えば、(群A)受信通知信号956)を受取らなければならない。基地局200が受信通知信号を受取らなければ、基地局200はそのページングが届けられなかったと推測し、従って後の第二ページング信号においてページングを再伝送する。基地局200が否定応答を受取れば、基地局200は目的の受取人が誤りのある第二ページング・メッセージを受取ったことを通告され、斯くして基地局はページングを後の第二メッセージにおいて再伝送する。ページング間隔が本発明によって短ければ、再伝送待ち時間もまた長くはない。従って、いくつかの実施例において、基地局はページング信頼性を高めるためにページング・メッセージを何度も伝送することができる。
【0077】
時間間隔974は第二ページング信号と対応受信通知信号との間の遅延、例えば、第二(群A)ページング信号912と(群A)受信通知信号956との間の時間を表す。注意すべきは、受信通知信号974が次の第二ページング信号(例えば、第二(群B)ページング信号916)に時間間隔976だけ先行することである。いくつかの実施例において、BS 200は(例えば、拡張ビット=1であれば)未肯定または否定受信通知の第二ページング信号を次に続く利用可能な第二ページング・スロットにおいて再伝送する。いくつかの実施例において、BS 200は未肯定または否定受信通知の第二ページング信号を別の第一ページング信号及び別の第二ページング信号を含む次のページング間隔において再伝送する。
【0078】
ページング再伝送機構はまたページング信号を送るに必要な平均電力を減少させるのに役立てることができる。特に、ページング信号は休眠状態におけるユーザ(例えば、WT 300)に送られるので、基地局200は一般にユーザの下り回線チャネル状態が分からない。ユーザ(例えば、WT 300)はページング信号を受取るために大抵そのような高い電力を必要としないけれども、ユーザ(例えば、WT 300)に達するために、基地局200はページング信号を送る最悪の場合の電力を使用しなければならない。ページング再伝送機構に関して、基地局200は最初の伝送のページング信号を送るために比較的小さな電力を使用する。ユーザ(例えば、WT 300)が基地局200に近ければ、ユーザ(例えば、WT 300)は最初の時間にページング信号を受取り、それによって下り回線電力を節約することができる。ユーザ(例えば、WT 300)が基地局200から離れており、最初にページング信号を受取ることができなければ、基地局200はユーザに届くようにするため第二の伝送において電力を増加し、および時折増加を行う。平均して、基地局200は下り回線ページング信号において伝送電力を節約することができる。
【0079】
いくつかの実施例において、BS 200は第一ページング信号及び第二ページング信号に関していろいろな電力レベルを使用する。例えば、(多数のユーザ群において多数のユーザにサービス可能な)第一ページング信号に適用された電力レベルは一定の最悪の場合の電力レベルを使用し、一方、第二ページング信号は可変電力レベルを使用する。いくつかの実施例において、BS 200は失敗したページング試行数の関数として第二ページング信号の電力レベルを変える。例えば、第二ページング信号の電力レベルは最初の試行の間は低く設定される。そして、肯定受信通知が得られなければ、電力レベルは同じ第二ページング信号の再伝送のために増加される。このようにシステム中の総合的干渉レベルは低減される。第二ページング信号の電力レベルはまたページの時間及び/またはサービスのレベルの関数として決定的に変えられる。
【0080】
注意すべきは、下り回線ページング信号を受信するユーザ(例えば、WT 300)は休眠状態からようやく来たところなので、ユーザは電力またはタイミング制御されていないことである。本発明に従って、上り回線ページング受信通知チャネルは他の正常なデータ伝送を妨害しない信号通信フォーマットを使用する。そのような一つの実施例では、上り回線ページング受信通知信号は時間分割(TDM)様式で通常のデータ伝送から分離している個別受信通知チャネルにおいて伝送され、そこでは各上り回線承認セグメントはページング信号を伝送するために使用されるページング・チャネルのセグメントに所定の様式で対応している。その上、タイミング同期なしでも、上り回線ページング受信通知チャネルが上り回線アクセス・チャネルになお直交するように長い巡回プレフィックスが使用される。さらに、上り回線ページング受信通知チャネルは同様の信号通信フォーマットを使用するので、稼働状態に戻るようにユーザ(例えば、WT 300)に基地局200が指示する場合に、基地局200は特別なアクセス試行として上り回線ページング受信通知チャネルを扱うことができる。例えば、基地局200は上り回線ページング受信通知チャネル信号からタイミング修正を決定し、およびユーザ(例えば、WT 300)のタイミングを修正し、そして稼働接続を確立する必要がある適切な空中回線チャネル資源をユーザに供与することができる。
【0081】
いくつかの実施例において、(例えば、第一ページング信号は特定の呼出された無線端末の情報の識別を許容する情報を伝達するところで)、受信通知信号は第一ページング信号に応答してWT 300によって送られる。
【0082】
本発明の他の実施例において、各ページング群に指定されたスロットは固定されてないが、基地局200とWT 300との間の所定の了解に基づいて変化する。例えば、図7の8個のページング群(A、B、C、D、E、F、G、H)を考慮し、拡張ビットは使用されないと仮定する。一つの典型的なページング間隔744の間、基地局200は二つのWT(例えば、WTE1及びWTG1)の呼出しを要求する。BS 200は情報ビット=00001010を含む第一ページング信号706を送る。群E及び群Gにおける無線端末はそれらが可能性のある呼出しを持っていること及び二つの群が呼出しを持っていることを認識する。この実施例において、第二ページング信号は未使用のスロットを利用するスロット位置に進められる。WTE1のページング信号は最初の第二ページング・スロット(例えば、第二(群A)ページング信号710のために通常用意されるスロット)において送られ、そしてWTG1のページング信号は二番目の第二ページング・スロット(例えば、第二(群B)ページング信号712のために通常用意されるスロット)において送られるであろう。
【0083】
図10は五つの第一情報メッセージ(例えば、第一ページング信号メッセージ252)の第一ページング情報ビット(例えば、第一ページング情報ビット256)を変調するために使用される非同期変調手法の典型的な方法を例示する。図表1000は32個のトーン(トーン0 1021、トーン1 1022、トーン2 1023、トーン3 1024、トーン4 1025、トーン5 1026、トーン6 1027、トーン7 1028、トーン8 1029、トーン9 1030、トーン10 1031、トーン11 1032、トーン12 1033、トーン13 1034、トーン14 1035、トーン15 1036、トーン16 1037、トーン17 1038、トーン18 1039、トーン19 1040、トーン20 1041、トーン21 1042、トーン22 1043、トーン23 1044、トーン24 1045、トーン25 1046、トーン26 1047、トーン27 1048、トーン28 1049、トーン29 1050、トーン30 1051、トーン31 1052)の間に分割された軸1002上の下り回線周波数を例示する。図10に例示された方法はオン/オフ・キーイングである。或る時間に、第一ページング・メッセージ信号伝送(例えば、典型的なOFDMシンボル時間1040) に関して、32個のトーンの集合における一つのトーンは印加電力によって伝送され、残りの他の31個のトーンは何も伝送しない。第一ページング・メッセージ信号の四つの例が図10に示される。典型的な第一ページング信号1001において、電力はトーン0 1021(位置1062の1で示される)に印加され、トーン集合中の他の31個のトーンには印加されない。典型的な第一ページング信号1003において、電力はトーン1 1022(位置1064の1で示される)に印加され、トーン集合中の他の31個のトーンには印加されない。典型的な第一ページング信号1005において、電力はトーン2 1023(位置1066の1で示される)に印加され、トーン集合中の他の31個のトーンには印加されない。典型的な第一ページング信号1007において、電力はトーン3 1024(位置1068の1で示される)に印加され、トーン集合中の他の31個のトーンには印加されない。第一ページング信号を受取るWT 300はチャネル推定を確立する必要はない。WT 300は適切な時間に立上がり、一つのOFDMシンボル期間の第一ページング・メッセージ信号を受取り、FFTを行い、非常に高い電力の一つのトーン(周波数)を確立し、そして五つの情報ビットを算定することができる。
【0084】
典型的な五つの情報ビットと32個のトーンによって例示され、図5に関して述べられたオン/オフ・キーイング非同期変調方法は、異なる数の第一情報ビット及び使用された異なる数のトーン(例えば、k個の情報、2個のトーン)を使用する実施例において適用される。
【0085】
他の実施例において、五つの情報ビットは32個のトーンのオン/オフ状態を32個の符号語と関連させることによって搬送される。一般に、第一ページング信号のk個の第一情報ビットは2の直交単位(orthogonal units)によって搬送される。
【0086】
図11は情報メッセージ(例えば、第一ページング信号メッセージ)の五つの第一情報ビット(例えば、第一ページング情報ビット266)を第一情報信号へ変調するために使用される別の典型的な方法を例示する。図表1100は32個のトーン(トーン0 1121、トーン1 1122、トーン2 1123、トーン3 1124、トーン4 1125、トーン5 1126、トーン6 1127、トーン7 1128、トーン8 1129、トーン9 1130、トーン10 1131、トーン11 1132、トーン12 1133、トーン13 1134、トーン14 1135、トーン15 1136、トーン16 1137、トーン17 1138、トーン18 1139、トーン19 1140、トーン20 1141、トーン21 1142、トーン22 1143、トーン23 1144、トーン24 1145、トーン25 1146、トーン26 1147、トーン27 1148、トーン28 1149、トーン29 1150、トーン30 1151、トーン31 1152)の間に分割された軸1102上の下り回線周波数を例示する。32個のトーンは八つのトーン部分集合:トーン部分集合0 1161(トーン0〜3)、トーン部分集合1 1162(トーン4〜7)、トーン部分集合2 1163(トーン8〜11)、トーン部分集合3 1164(トーン12〜15)、トーン部分集合4 1165(トーン16〜19)、トーン部分集合5 1166(トーン20〜23)、トーン部分集合6 1167(トーン24〜27)、トーン部分集合7 1168(トーン24〜27)に分割される。
【0087】
第一ページング・メッセージ信号において、一つの特定トーン部分集合が伝送され、その間他の七つのトーン部分集合は伝送されない。八つのトーン部分集合の選択におけるこの選択は情報ビット(例えば、三つの第一ページング情報ビット)を搬送する。図11における各トーン部分集合はトーン部分集合のトーンが物理的に連続するトーンになるように配列される。そして、無線チャネル応答が一つのトーンから別の物理的に連続するトーンまであまり多く変化しないと仮定することによって、どのトーン部分集合のトーン上でも情報を変調することによって追加の情報(例えば、二つの第一ページング情報ビット)を伝送することができる。例えば、差分変調手法または直交変調手法はあらゆるトーン部分集合の連続するトーンにおいて使用することができる。図11は直交位相変調手法が選択されたトーン部分集合に対して使用されると仮定する。図11の直交位相変調手法は選択された(電力伝送)トーン部分集合の四つの連続するトーンの間の位相に関する可能性:++++、++−−、+−+−、及び+−−+を許容する。ここで、+は0度位相を示し、−は180度位相を示す。第一ページング・メッセージ信号の四つの例が図11に示される。典型的な第一ページング信号1101において、伝送電力は第一トーン部分集合0 1161の四つのトーンに与えられ、他の七つのトーン部分集合における他の28のトーンには与えられない;そして対応するボックス1171、1172、1173、1174に示されたように、位相は四つのトーン1121、1122、1123、1124に関して++++にそれぞれ設定される。典型的な第一ページング信号1103において、伝送電力は第一トーン部分集合0 1161の四つのトーンに与えられ、他の七つのトーン部分集合における他の28のトーンには与えられない;そして対応するボックス1175、1176、1177、1178に示されたように、位相は四つのトーン1121、1122、1123、1124に関して++−−にそれぞれ設定される。典型的な第一ページング信号1105において、伝送電力は第一トーン部分集合0 1161の四つのトーンに与えられ、他の七つのトーン部分集合における他の28のトーンには与えられない;そして対応するボックス1179、1180、1181、1182に示されたように、位相は四つのトーン1121、1122、1123、1124に関して+−+−にそれぞれ設定される。典型的な第一ページング信号1107において、伝送電力は第一トーン部分集合0 1161の四つのトーンに与えられ、他の七つのトーン部分集合における他の28のトーンには与えられない;そして対応するボックス1183、1184、1185、1186に示されたように、位相は四つのトーン1121、1122、1123、1124に関して+−−+にそれぞれ設定される。第一ページング信号を受信するWT 300はチャネル推定を確立し、チャネル推定の知識を持ち、またはチャネル状態の履歴に頼る必要性はない。WT 300は適切な時間に立上がり、1OFDMシンボル期間(例えば、時間間隔1104)の第一ページング・メッセージ信号を受取り、FFTを行い、(三つの第一ページング・メッセージ情報ビットを得る)他のトーン部分集合よりも非常に高い電力のトーン部分集合を決定し、集合中の四つのトーンに関する位相を決定し、そして(追加の第一ページング情報ビットを得る)四つの符号語のいずれが伝送されたかについ
て最良の決定を行う。
【0088】
図12は本発明に従って多数の無線端末を含む通信システムにおいて、無線端末(WT)を呼出す基地局を動作させる典型的な方法を例示するフローチャート1200の図である。典型的な基地局ページング方法はステップ1202で開始され、そこでは少なくとも一つの基地局が初期化され、例えば、ページング信号の伝送に関して所定のタイミング系列を処理するために初期化され、および伝送されるページング・メッセージを受取り、および/または生成するために初期化される。動作はステップ1202からステップ1204へ進む。
【0089】
ステップ1204において、基地局は第一の群においてWTに関して伝送されるページング・メッセージがあるかどうかを決定する。例えば、ページング・メッセージは伝送に関して待ち行列になっている。そのようなページング・メッセージは呼出されるWTと通信セッションを確立することを試みて、呼出されるWTのピア・ノードに応答して生成される。呼出しが並んだ基地局は呼出されるWTの最近の既知の接続点である。第一群中のWTのために伝送されるページング・メッセージがあれば、動作はステップ1206に進む;他の場合は、動作はステップ1208に進む。
【0090】
ステップ1206において、基地局は第一の情報ビット数を搬送する第一ページング信号を生成するために、第一変調形式、例えば、非同期変調形式を使用して、前記第一の情報ビット数、例えば、1情報ビットを変調するために動作し、前記第一ページング信号は第一群の少なくとも一つの無線端末に関するページング・メッセージがそこにあるかどうかを示す情報を含む。様々な実施例において使用される変調手法のいくつかの形式はオン/オフ変調、直交変調、及び差分変調を含む。動作はステップ1206からステップ1210へ進む。
【0091】
ステップ1208において、基地局は第一の情報ビット数を搬送する第一ページング信号を生成するために、第一変調形式、例えば、非同期変調形式を使用して、前記第一の情報ビット数、例えば、1情報ビットを変調するために動作し、前記第一ページング信号はページング・メッセージがそこにないかどうかを示す情報を含む。様々な実施例に使用される非同期変調手法のいくつかの形式はオン/オフ変調、直交変調、及び差分変調を含む。動作はステップ1208からステップ1210へ進む。
【0092】
次に、ステップ1210において、基地局は第一ページング信号を、例えば、その通信可能区域、例えば、セルまたはセクターに伝送するために動作する。いくつかのOFDMの実施例において、第一ページング・シンボルは期間に4シンボル時間より少ない、例えば、1、2あるいは3シンボル時間の期間に伝送され、そこではシンボル時間はシンボルを伝送するために使用される時間期間に対応する。多数のシンボルは、例えば、いろいろなトーンを使用して、シンボル時間の間に並行して伝送される。第一ページング信号の伝送は第一ページング信号を通信チャネルに伝送することを含む。上で論じたように、第一変調方法は変調情報を復調するためにWTによって使用されるのに通信チャネル情報を必要としない変調方法、例えば、非同期変調方法である。
【0093】
動作はステップ1210からステップ1212へ進む。ステップ1212において、ページング・メッセージが伝送されたことをステップ1204が示したかどうかに関して検査が行われる。ページング・メッセージが送られたことがステップ1204において判定されたならば、動作はステップ1214へ進む;そうでない場合は、伝送されるページング・メッセージが無く、動作はステップ1204に戻る。
【0094】
ステップ1214において、基地局は第二ページング信号を生成するために、第一変調形式とは異なる第二変調形式を使用して第二の情報ビット数を変調するために動作し、ページング・メッセージがそこにあることを前記第一ページング信号が示すとき、前記第二ページング信号は前記ページング・メッセージの少なくとも一部を含む。多くの実施例において、第二の情報ビット数は第一の情報ビット数と異なり、そして第二の情報ビット数は第一の情報ビット数より大きい。様々な実施例において使用される同期変調手法のいくつかの形式は直角位相偏移キーイング及び直角振幅変調を含む。いくつかの実施例において、第二ページング信号はシステムにおいてWTを識別するために使用される情報を含む。いくつかの実施例において、第二ページング信号は一群のWT内のWTを唯一識別することができる情報を含む。いくつかの実施例において、第一ページング信号は一群の通信デバイスを指示し、第二ページング信号はページング・メッセージが群中のいずれの特定のページング・デバイスに送られるかを指示する。
【0095】
動作はステップ1214からステップ1216へ進み、そこで基地局は第二ページング信号を、例えば、その通信可能区域、例えば、そのセルまたはセクターに伝送するために動作する。多くの実施例において、第二変調形式、例えば、同期変調方法は第二変調形式によって変調された情報を復調するためにWTによる通信チャネル情報の使用を必要とする。第一及び第二ページング信号が異なる時点で伝送される様々な実施例において第二ページング情報信号は第一ページング情報信号の伝送時間からオフセットされた第一の固定時間に伝送される。様々なOFDMの実施例において、第二ページング信号は第一ページング信号の伝送の完了の後の少なくとも2シンボル時間に伝送される。
【0096】
動作はステップ1216からステップ1204に戻り、そこではBSは第一群におけるWTに伝送されるページング・メッセージを調べるために再び検査を行う。
【0097】
いくつかの実施例において、多数のWTページング群が存在し、いくつかのWT群は複数のWTを含むマルチキャスト群である。ステップ1204の検査は各々のページング群まで拡張される。第一ページング信号は第一群のWTにはWTに関してページング・メッセージが全くないことを示すが、第二群のWTには少なくとも一つのWTに関するページング・メッセージであることを示す。いくつかの実施例において、第一ページング信号はいずれのページング群がページング・メッセージを受取るメンバーを持つか、そして多数の第二ページング信号が存在し、例えば、一つが呼出しを受取るメンバーを持つ各第二ページング群に対応することを示す。
【0098】
第一ページング信号が一群の通信デバイスを指示する様々な実施例において、多数の第二ページング信号が生成され、各メッセージは指示された群におけるいろいろなWTに対応する。そのような実施例において、伝送されるメッセージが対応する群メンバーに応じたオフセットを持つ第一ページング信号に関して異なる一定時間に第二ページング信号は伝送される。
【0099】
図13は本発明に従ってページング信号を受信し、および処理するために無線端末を動作させる典型的な方法を例示するフローチャート1300の図である。動作は典型的なWTが動作の休眠モードにあるステップ1302において開始する。休眠モード、つまり稼働モードより低いWT電力消費状態はいくつかのタイミング情報を保持し、および時折、例えば、定期的にそれが呼出されつつあるかどうかを検査する。動作は1304に進み、そこではWTは休眠動作モードから立上がり、および第一ページング信号を受信するために動作する。WT内のBSによるタイミング同期、及び時間トラッキングを維持するために使用される内部保持の時間情報はWTが立ち上がり、そしてBSからの第一形式のページング信号の伝送を予想するときをWTが決定することを可能にする。
【0100】
次に、ステップ1306において、WTは第一ページング信号を受取るために動作される。いくつかのOFDMの実施例において、第一ページング信号は4シンボル時間以下の継続期間を持つ。いくつかのOFDMの実施例において、第一ページング信号は1または2OFDMシンボルである。次に、ステップ1308において、WTは復調情報を造出する受信第一ページング信号に対して非同期復調動作を行うために動作される。この非同期復調動作はチャネル推定情報を必要とせず、通常は使用しない。動作はステップ1308からステップ1310へ進む。ステップ1310において、WTはページング・メッセージが第一ページング信号の後で伝送されつつあることを前記復調情報が示すかどうかを判定するために動作される。次に、ステップ1312において、ページング・メッセージが伝送されつつあれば、動作はステップ1316へ進み、一方ページング・メッセージが伝送されつつなければ、動作はステップ1314へ進む。
【0101】
ステップ1316において、WTは休眠モードに戻るために作動され、動作は連結ノードA 1332を介してステップ1304へ戻り、そこではWTは次の第一ページング信号に関して適切な時間に再び立上げられる。
【0102】
ステップ1314において、WTは、例えば、一時的に休眠動作モードに戻るために動作される。動作はステップ1314からステップ1318へ進み、そこでは無線端末は第二ページング信号を受取る前の別の時間に睡眠動作モードから立ち上がる。WTは、チャネル推定の完了を可能にするため予想される第二ページング信号に先立って十分に立上がっている。そしてステップ1320において、WTはチャネル推定動作を開始し、および行うために作動される。チャネル推定動作は、例えば、パイロット・シンボルを受信すること、受信パイロット・シンボル、例えば、10〜20パイロット・シンボルにFFTを行うこと、そして処理情報からチャネル推定を決定することを含む。次に、ステップ1322において、WTは第二ページング信号、例えば、少なくとも10シンボルを含むページング信号を受信するために作動される。
【0103】
そしてステップ1324において、WTはステップ1320において得られたチャネル推定情報を使用して第二ページング信号に同期復調動作を行う。第二ページング信号は第二の情報ビット数を含み、一方、第一ページング信号は第一の情報ビット数を含む。第一及び第二の情報ビット数は同じであってよい。しかしながら、多くの実施例において、第二のページング・ビット数は第一のページング・ビット数より大きい。いくつかの実施例において、復調第二ページング情報はWT識別子の一部及び/またはページング・メッセージの一部を含む。いくつかの実施例において、WT識別子はページング・メッセージの全てまたは一部である。いくつかの実施例において、ページング・メッセージは移動体ノード情報、命令、または単に移動体ノード識別情報以外の追加情報を含む。
【0104】
ステップ1326において、第二ページング・メッセージの復号情報だけ、もしくは復号された第一ページング・メッセージとの組合せに基づいて、呼出しはWT向けであったかどうかの判定が行われる。例えば、第一ページング信号は一群のWTを識別し、そして第二ページング情報はページメッセージが送られる特定もしくは唯一のWTを識別した。いくつかの実施例において、第二ページング信号の復調から得られた情報はWT識別子の一部を含み、そしてその呼出しがWTに送られるならば、ステップ1326の動作は少なくともWT識別子の一部から決定することを含む。いくつかの実施例において、第一ページングの群識別子と組み合わせて第二ページング・メッセージにおいて、提供されたWT識別子の一部はページング・メッセージが伝送される通信システムにおいてWTを一意的に識別する。
【0105】
ステップ1326において、呼出しがWT向けでなかったことが判定されれば、動作はステップ1330に進み、そこではWTは休眠動作モードに戻るために作動される。しかしながら、ステップ1326において、WTがページメッセージの目的の受取人であることが判定されれば、動作はステップ1328へ進み、そこではWTは呼出しに応答する。そのような応答は、例えば、呼出しが受取られたことを認めること、ピア・ノードとの通信セッションを確立し、および参加し、そして最終的には休眠モードに移行する。
【0106】
ステップ1330あるいはステップ1328から、動作は連結ノードA1332を経由してステップ1304へ進み、そこではWTは適切な時間に別の第一ページング・メッセージのために立上がる。
【0107】
いくつかの実施例において、システムはある時点で前記システムにおいて呼出しを受取るために登録できる最大数のWTに対応し、第一ページング信号において通信される第一の情報ビット数はWTの前記最大数の各々に唯一要求されるビット数より少ない。そのような実施例において、第二ページング・メッセージにおける情報と組合わせて第一ページング・メッセージに含まれる情報はシステムにおいてWTを唯一識別することができる。
【0108】
主としてOFDMシステムについて述べられたが、本発明の方法及び装置は非OFDM及び/または非セルラ・システムを含む広範囲の通信システムに適用できる。
【0109】
様々な実施例において、ここに述べられたノードは本発明の一以上の方法、例えば、ページング・モジュール、変調モジュール、ページング信号検知モジュール、復調モジュール、通信モジュール、タイミング・モジュール、等々に対応するステップを行うために一以上のモジュールを使用して実施される。いくつかの実施例において、本発明の様々な特徴はモジュールを用いて実施される。そのようなモジュールはソフトウェア、ハードウェア、または、ソフトウェア及びハードウェアの組合せを使用して実施される。前述の方法もしくは方法ステップの多くは、例えば、一以上のノードにおいて前述の方法の全て一部を実施するため、マシン、例えば、追加のハードウェアを持つ、或いは持たない一般用途コンピュータを制御するため、メモリ・デバイス、例えば、RAM、フロッピー(登録商標)ディスク、等々といったマシン可読媒体に含まれるソフトウェアなど、マシン実行可能な命令指示を用いて実施することができる。従って、とりわけ本発明はマシン、例えば、プロセッサ及び関連ハードウェアに上記の方法の一以上のステップを実行させるマシン実行可能な命令を含むマシン可読媒体に向けられる。
【0110】
上述の本発明の方法及び装置に関する多くのさらなる変形は本発明の上の記述をみれば当業者とって明白であろう。そのような変形は発明の範囲内で考察されることである。本発明の方法及び装置はCDMA、直交周波数分割多重化(OFDM)、及び/または様々な他のタイプの通信技術 ( アクセス・ノードと移動体ノードとの間の無線通信回線を提供するために使用される他の様々な型式の通信技術)によって使用でき、および様々な実施例において使用されている。いくつかの実施例において、アクセス・ノードはOFDM及び/またはCDMAを使用する移動体ノードとの通信回線を確立する基地局として実施される。様々な実施例において、移動体ノードは本発明の方法を実行するためにノート型パソコン、携帯情報端末(PDA)、または受信機/送信機回路及び論理及び/またはルーチンを含む他の携帯機器として実施される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
多数の無線端末を含む通信システムにおいて無線端末をページングする方法であって、
第一変調形式を用いて、第一ページング信号を生成するために第一の情報ビット数を変調することであって、前記第一ページング信号は前記第一の情報ビット数を搬送し、前記第一ページング信号はページング・メッセージがあるかどうかを示す情報を含み、
第二変調形式を用いて、第二ページング信号を生成するために第二の情報ビット数を変調することであって、前記第二変調形式は前記第一変調形式とは異なり、ページングメッセージがあることを前記第一ページング信号が示すとき、前記第二ページング信号が前記ページング・メッセージの少なくとも一部を含み、
前記第一ページング信号を伝送すること、及び
前記第二ページング信号を伝送することを含む方法。
【請求項2】
前記第一及び第二の情報ビット数は異なり、前記第二の情報ビット数は前記第一の情報ビット数より大きい、請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記第一ページング信号は継続期間が4シンボル時間より少ない時間期間に伝送され、前記第二ページング信号は前記第一ページング信号の伝送の完了後少なくとも2シンボル時間伝送され、そしてシンボル時間はシンボルを伝送するために使用される時間期間に対応する、請求項2記載の方法。
【請求項4】
前記第一の情報ビット数は1である、請求項1記載の方法。
【請求項5】
前記第一ページング信号は、多数の無線端末を含む無線端末群に少なくとも一つの無線端末に関するページング・メッセージがあるかどうかを示す、請求項1記載の方法。
【請求項6】
前記第二変調形式は、前記第二変調形式によって変調された情報を復調するために通信チャネル情報の使用を必要とする、請求項5記載の方法。
【請求項7】
前記第一及び第二ページング信号を伝送する前記ステップを定期的に繰返すことをさらに含む、請求項6記載の方法。
【請求項8】
前記第一ページング信号は、無線端末群に少なくとも一つの無線端末に関するページング・メッセージがあるかどうかを示し、そして前記無線端末群は複数の無線端末群の一つであり、前記複数の無線端末のいくつかは複数の無線端末を含むマルチキャスト群である、請求項1記載の方法。
【請求項9】
前記第一変調形式は非同期変調である、請求項1記載の方法。
【請求項10】
前記第二変調形式は同期変調である、請求項1記載の方法。
【請求項11】
前記非同期変調形式はオン/オフ変調、直交変調、及び差分変調の一つである、請求項9記載の方法。
【請求項12】
前記第二変調形式は直角位相偏移キーイング変調及び直角振幅変調の一つである、請求項10記載の方法。
【請求項13】
前記第一及び第二ページング情報信号は異なる時点で伝送され、前記第二ページング情報信号は前記第一ページング情報信号が伝送される時間からオフセットされた第一の固定時間に伝送される、請求項1記載の方法。
【請求項14】
前記第二ページング情報信号は前記システムにおける無線端末を識別するために使用される情報を含む、請求項13記載の方法。
【請求項15】
前記第二ページング信号は一群の無線端末内の無線端末を一意的に識別するのに十分な情報を含む、請求項14記載の方法。
【請求項16】
前記第一信号は第一群の無線端末の任意の無線端末に関するページング・メッセージが全くないが、第二群の無線端末の少なくとも一つの無線端末に関するページング・メッセージがあることを示す、請求項1記載の方法。
【請求項17】
前記システムはある時点に前記システムにおいて呼出し(pages)を受取るために登録できる最大数の無線端末に対応し、そして
第一のビット数は前記最大数の無線端末の各々を一意的に識別するために必要とされるビット数より少ない、請求項1記載の方法。
【請求項18】
前記第二ページング・メッセージに含まれる情報と組合せて、前記第一ページング・メッセージに含まれる情報は、前記システムにおける無線端末を一意的に識別する、請求項1記載の方法。
【請求項19】
前記第一ページング信号を伝送することは前記第一ページング信号を通信チャネルに伝送することを含み、そして
前記第一変調形式は前記変調情報を復調するために使用される通信チャネル情報を必要としない変調形式である、請求項1記載の方法。
【請求項20】
前記第一ページング信号は一群の通信デバイスを示し、前記第二ページング信号は、ページング・メッセージが向けられる通信デバイス群における特定ページング・デバイスを示す、請求項1記載の方法。
【請求項21】
無線端末と通信するための基地局であって、
非同期変調方法を用いて第一形式のページング信号を定期的に生成するための第一ページング信号形式生成手段であって、前記第一形式のページング信号はページング・メッセージが一群の無線端末の少なくとも一つの無線端末に伝送られるかどうかを示す手段と、
同期変調方法を用いて第二形式のページング信号を生成する手段であって、前記第二形式のページング信号がページング・メッセージの少なくとも一部を含む手段と、及び
前記第一及び第二形式ページング信号を伝送するための手段とを具備する基地局。
【請求項22】
前記第一ページング信号形式生成手段は第一形式のページング信号を生成し、前記第一形式ページング信号は第一の情報ビット数を含み、そして
前記第二ページング信号形式生成手段は第二形式のページング信号を生成し、前記第二形式ページング信号は第二の情報ビット数を含み、前記第二の情報ビット数は前記第一の情報ビット数より大きい、請求項21記載の基地局。
【請求項23】
前記第一ページング信号形式生成手段は、
オン/オフ変調、直交変調、及び差分変調の一つを使用して情報ビットを変調するための第一変調モジュールを具備する、請求項22記載の基地局。
【請求項24】
前記第二ページング信号形式生成手段は、
直角位相偏移キーイング変調及び直角振幅変調の一つを使用して情報ビットを変調するための第二変調モジュールを具備する、請求項22記載の基地局。
【請求項25】
無線端末を動作させる方法であって、
第一ページング信号を受信するために休眠動作モードから立上がること、
復調情報を造出するために前記第一ページング信号に非同期復調動作を行うこと、
ページング・メッセージが伝送されたことを前記復調情報が示すかどうかを判定すること、及び
ページング・メッセージが伝送されたことを前記復調情報が示すことが判定されれば、第二ページング信号に同期復調動作を行うことを含む方法。
【請求項26】
ページング・メッセージが伝送されなかったことを前記復調情報が示すことが判定されれば、休眠動作モードに戻ることをさらに含む、請求項25記載の方法。
【請求項27】
ページング・メッセージが伝送されたことを前記復調情報が示すことが判定されれば、前記同期復調動作を行う前にチャネル推定動作を行うことをさらに含む、請求項25記載の方法。
【請求項28】
前記第一ページング信号は4シンボル時間より少ない継続時間を有し、シンボル時間はシンボルを伝送するために使用される時間の大きさであり、
前記第二ページング信号は少なくとも10シンボルの継続時間を有し、そして
前記第二ページング信号を受取る前に前記チャネル推定動作が開始される、請求項27記載の方法。
【請求項29】
前記第二ページング信号を受取る前に前記休眠動作モードへ戻ること、
前記第二ページング信号を受取る前の別の時間に休眠動作モードから立上がること、
前記第二ページングを受取る前にチャネル推定動作を開始することをさらに含み、
前記休眠動作モードから立上げられる際に発生する稼働動作モードにおいて動作するときより前記休眠動作モードにおいては少ない電力を前記無線端末は消費する、請求項25記載の方法。
【請求項30】
前記非同期復調動作はチャネル情報を使わず、そして前記同期復調動作は前記復調動作を行うために通信チャネル推定値を使用する、請求項25記載の方法。
【請求項31】
前記第一ページング信号は第一のビット数を含み、そして前記第二ページング信号は前記第一のビット数より大きい第二のビット数を含む、請求項25記載の方法。
【請求項32】
前記第二ページング信号を復調して得られた情報は無線端末識別子の少なくとも一部を含み、前記方法はさらに、
前記ページが前記無線端末に向けられたかどうかを無線端末識別子の前記少なくとも一部から判断することを含む、請求項31記載の方法。
【請求項33】
前記第一ページング信号を復調することによって得られた無線端末群識別情報と組合わせて、無線端末識別子の前記少なくとも一部は、前記無線端末が位置し、前記ページング・メッセージが伝送される通信システムにおいて、どちらかの無線端末を一意的に識別する唯一の無線端末識別子を提供する、請求項32記載の方法。
【請求項34】
前記第二ページング信号を復調することによって得られた前記復調情報は前記ページング・メッセージの少なくとも一部を含む、請求項33記載の方法。
【請求項35】
第一ページング信号に対応するページング・メッセージが伝送されるかどうかを示す変調情報を再生するために、第一ページング信号に非同期復調動作を行うための手段と、
第一ページング信号に対応するページング・メッセージが伝送されるであろうことを、前記第一ページング信号から再生された情報が示すとき、事前選択時間に第二形式の第二ページング信号を受取るように無線端末を制御し、および休眠動作モードに入り、第一ページング信号に対応するページング・メッセージが伝送されないであろうことを、前記第一ページング信号から再生された前記情報が示す前記事前選択時間の後まで、前記休眠動作モードに留まるように無線端末を制御するための制御手段と、及び
ページング・メッセージの少なくとも一部を含む変調情報を再生するために受信第二ページング信号に同期復調動作を行うための手段とを具備する無線端末。
【請求項36】
ページング・メッセージが伝送されるであろうことを示す情報を含む第一ページング信号の受取りに続いて、および前記第二ページング信号の受取りの前にチャネル推定動作を行うための手段をさらに具備する、請求項35記載の無線端末。
【請求項37】
ページング・メッセージが伝送されるであろうことを示す情報を含む第一ページング信号の受取りに続いて、休眠動作モードに入るように前記無線端末を制御し、および前記事前選択時間の前にさらなる稼働状態に前記無線端末を立上げるためのタイミング制御手段をさらに具備する、請求項36記載の無線端末。
【請求項38】
前記第二ページング信号を復調することによって得られた前記情報が、前記無線端末に対応する識別子を含むかどうかを判定するための制御論理、及び
前記情報が前記無線端末に対応する識別子を含むことが判定されたとき、前記第二ページング信号を復調することによって得られた情報に応答して行動を取り、および前記第二ページング信号を復調することによって得られた前記情報が前記無線端末に対応する識別子を含まないことが判定されたとき、休眠動作モードに入るように前記無線端末を制御するための制御手段を具備する、請求項37記載の無線端末。
【請求項39】
ページング・メッセージが伝送されたかどうかを示す変調情報を再生するために、第一ページング信号に非同期復調動作を行う手段はオン/オフ変調復調器、直交変調復調器、及び差分変調復調器の少なくとも一つを含む、請求項35記載の無線端末。
【請求項40】
第二ページング信号に対する同期復調動作を行う手段は、直角位相偏移キーイング変調復調器及び直角振幅変調復調器の少なくとも一つを含む、請求項35記載の無線端末。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2012−170111(P2012−170111A)
【公開日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−87625(P2012−87625)
【出願日】平成24年4月6日(2012.4.6)
【分割の表示】特願2010−213897(P2010−213897)の分割
【原出願日】平成17年6月9日(2005.6.9)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】