説明

焼却炉及びその焼却炉によるクリンカーの防止・除去方法

【課題】簡単な設備で安価なコストにより、焼却炉の内部にクリンカーが付着するのを連続的に防止するとともに、既に付着して成長したクリンカーを除去する効果を有し、且つ耐火材へのダメージがない焼却炉と、その焼却炉によるクリンカーの防止・除去方法を提供する。
【解決手段】産業廃棄物や一般廃棄物を焼却する焼却炉3において、焼却炉3内にカーテン状の流水8を発生させる流水管7を配管する。これにより、カーテン状の流水8に接触したダストが固化し、焼却炉3の壁面32に付着しにくくなるため、連続的にクリンカーを防止することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、産業廃棄物や一般廃棄物等の廃棄物を焼却する際に生じるダストが、焼却炉の炉壁や煙道に付着、堆積して形成されるクリンカー(炉内生成物、炉内付着物)を防止・除去する手段を有する焼却炉、及びその焼却炉によるクリンカーの防止・除去方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
産業廃棄物や一般廃棄物の焼却炉においては、焼却に伴い、種種雑多な廃棄物が、溶融・固化等の物理変化や、酸化或いは酸・アルカリ反応等の化学反応を複合的に起こし、生成物が発生する。この生成物は、焼却炉の側壁等に付着した後、更に複雑な物理変化や化学反応を繰り返して成長し、硬質なクリンカーとなる。
【0003】
クリンカーが成長すると、焼却炉の内部や煙道の容積が減少し、廃棄物そのものや燃焼排ガスの燃焼時間が減少する。それにより、有害物質を除去するための燃焼が不十分となる。また、炉内や煙道が狭くなると、排気の効率が悪くなることがある。更に、巨大化したクリンカーが落下して炉内の壁面や各種設備等が損傷することがあり、修繕のために多大な時間やコストを費やす必要が生じる。
【0004】
このように、炉壁や煙道に発生したクリンカーが燃焼効率や設備の寿命に影響を及ぼさないために、クリンカーを除去する必要がある。従来、1年に数回、定期的に焼却炉の運転を停止し、人力によってクリンカーを除去していた。ところが、焼却炉の運転を停止した後、人による炉内の作業が可能な温度になるまでには、冷却のために数時間から数日を必要とする。更に、クリンカーの除去後、再び焼却を行うための焼却炉の立ち上げにも同様の昇温時間が必要であり、多大な時間を要する。そのため、焼却炉の年間の稼働時間が短くなる。
【0005】
しかも、炉内に付着したクリンカーは極めて除去困難であり、除去作業は肉体的負担が大きい。また、専用機械や場合によっては大がかりな重機等が用いられるため、多大なコストを要する。
【0006】
そこで、特許文献1〜3に開示されている方法によりクリンカーの堆積を防ぐ方法が提案されている。
【0007】
特許文献1は、焼却炉の炉壁の内面に沿うように噴霧水を供給し、炉壁の内面近傍を流動する燃焼ガス中の灰分の温度を低下させて、溶融状態の灰分が炉壁に付着するのを防止するものである。特許文献2は、おき燃焼層及び灰層に、飽和水蒸気又は加熱水蒸気を挿入し、焼却炉底部の局部異常燃焼を防止して、クリンカーの発生を防止するものである。
【0008】
特許文献3は、クリンカー生成部である炉の側壁に高融点粒子またはその分散液を噴射して、クリンカーの付着を防止するものである。
【0009】
【特許文献1】特開2004−205115号公報
【特許文献2】特開2005−69542号公報
【特許文献3】特開2006−29701号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
ところが、上記特許文献1,2の発明は、いずれも霧状の水を噴霧するものであり、クリンカーの防止効果が十分ではないうえ、既に付着したクリンカーを除去する効果は期待できない。さらに、炉壁の内側を保護している耐火材は水濡れに弱く、亀裂・剥離等を生じやすい。また、上記特許文献3の発明は、高融点粒子や薬液タンクが必要であり、材料及び設備のためのコストが高くなる。
【0011】
本発明の目的は、簡単な設備で安価なコストにより、焼却炉の内部にクリンカーが付着するのを連続的に防止するとともに、既に付着して成長したクリンカーを除去する効果を有し、且つ耐火材へのダメージがない焼却炉と、その焼却炉によるクリンカーの防止・除去方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記問題を解決するため、本発明によれば、産業廃棄物や一般廃棄物を焼却する焼却炉において、焼却炉内にカーテン状の流水を発生させる流水管が配管されていることを特徴とする焼却炉が提供される。これにより、カーテン状の流水に接触した溶融状態のダスト等が固化し、焼却炉の壁面に付着しにくくなるため、連続的にクリンカーを防止することができる。
【0013】
前記流水管は、前記焼却炉の側壁に沿って配管されていることが好ましい。これにより、側壁全体にクリンカーが付着するのを防止することができる。
【0014】
また、前記流水管は、前記側壁から所定の間隔を有して配管されていることが好ましい。これにより、焼却炉の側壁を保護する耐火材に流水が直接かかることがなく、耐火材がヒートショックで損傷するのを防ぐことができる。
【0015】
また、前記流水管は、散水口が設けられていることが好ましく、これによりカーテン状の流水を発生させる。さらに、流水管の上方へ向けて開口する散水口が設けられていることが好ましく、これにより、流水管の上側にクリンカーが付着するのを防ぐことができる。
【0016】
更に、焼却炉の底面が水封構造であることが好ましい。これにより、流水管からの流水を回収し、水封構造に用いることができる。
【0017】
また、本発明は、産業廃棄物や一般廃棄物を焼却する際に発生するダストが焼却炉の側壁に付着、堆積して形成されるクリンカーの防止方法であって、前記焼却炉内にカーテン状の流水を発生させることにより、前記ダストが前記流水に接触して固化し、前記側壁に付着するのを防止する前記焼却炉によるクリンカーの防止方法を提供する。
【0018】
更に、本発明は、産業廃棄物や一般廃棄物を焼却する際に発生するダストが焼却炉の側壁に付着、堆積して形成されるクリンカーの除去方法であって、前記焼却炉内にカーテン状の流水を発生させることにより、前記流水が堆積した前記クリンカーに接触し、ヒートショックで前記クリンカーが破壊されて剥がれ落ちる前記焼却炉によるクリンカーの除去方法を提供する。
【0019】
また、本発明は、産業廃棄物や一般廃棄物を焼却する際に発生するダストが焼却炉の側壁に付着、堆積して形成されるクリンカーの除去方法であって、前記焼却炉内にカーテン状の流水を発生させることにより、前記流水が堆積した前記クリンカーに接触し、クリンカー成分の一部が前記流水に溶解して剥がれ落ちることを特徴とするクリンカーの除去方法を提供する。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、カーテン状の流水を発生させることにより、廃棄物の焼却時に発生するダストが、低温の流水に接触して固化し、焼却炉の側壁等に付着しにくくなる。従って、連続的に、クリンカーの付着を防止する効果がある。また、高熱の焼却炉内では、流水の一部が蒸発して水蒸気が発生する。このとき、急激な体積の膨張によって、ダストが弾き返されて側壁に付着せずに落下する。更に、流水よりも広範囲なカーテン状の水蒸気が形成され、ダストが低温の水蒸気に接触して固化し、側壁に付着しにくくなる。このように、流水と水蒸気の両方を利用して、クリンカーの発生を阻止することができる。
【0021】
また、側壁にクリンカーが付着し、それが成長した場合でも、流水がクリンカーに接触することにより、ヒートショックで破壊される。さらに、堆積したクリンカーに流水が接触し、クリンカー成分の一部が流水に溶解して剥がれ落ちる。従って、一定以上の大きさに成長したクリンカーを除去する効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、本発明の実施の形態を、図を参照して説明する。
【0023】
図1は、本発明に係る焼却炉3を備えた廃棄物燃焼装置1の概要を示す。廃棄物燃焼装置1は、例えばロータリーキルン装置等による一次燃焼装置2、一次燃焼装置2から排出される廃棄物や一次燃焼装置2において発生した排ガスを燃焼させる焼却炉3、焼却炉3において燃焼させた排ガスを冷却する冷却装置4、冷却した排ガスから灰分を分離する煤塵除去装置5、灰分を除去した排ガスを大気中に排出する煙突6を備えている。焼却炉3の下部には、燃焼後の残渣物を搬送する水封式コンベア装置10が設けられている。
【0024】
焼却炉3は、例えば縦長の略直方体状もしくは円柱状に形成されている。焼却炉3は、長手方向を縦に向け、側壁32を略鉛直にした状態で備えられる。焼却炉3の内壁は、例えば煉瓦等の耐火材によって形成されており、焼却炉3内は、耐酸性・耐熱性を有する。この焼却炉3の内側が燃焼室31となっている。焼却炉3の一側壁には、一次燃焼装置2の端部に連通する開口33が形成されている。焼却炉3の下端部には、水封式コンベア装置10に接続された残渣物排出口34が設けられている。
【0025】
被燃焼物である各種廃棄物は、適当な大きさに粉砕混合され、供給部11から一次燃焼装置2内へ供給される。一次燃焼装置2内において、廃棄物を加熱し、乾燥及び燃焼させる。乾燥及び一次燃焼後の廃棄物や一次燃焼時に発生した排ガスは、開口33から焼却炉3の燃焼室31へ送り込まれ、焼却炉3による二次燃焼が行われる。二次燃焼時の燃焼温度は、少なくとも800℃以上、望ましくは900℃以上であり、これにより、排ガスを完全燃焼させ、ダイオキシン類を確実に分解することができる。廃棄物が燃焼室31内で焼却された後に残った残渣物は、残渣物排出口34を介して水封式コンベア装置10内に排出される。
【0026】
焼却炉3の上端部には、排ガスを導出する導出口35が開口され、冷却装置4に接続される。導出口35から排出された排ガスは、冷却装置4に導入されて所定の冷却工程が行われる。その後、排ガスは煤塵除去装置5に送られ、残留していた灰分等が除去されて、煙突6から大気中に放出される。
【0027】
焼却炉3には、燃焼室31に廃液を噴霧する噴霧ノズル38が複数個備えられている。これらの噴霧ノズル38の数や配置、向き、噴霧量、噴霧状態等を適宜設定することにより、噴霧ノズル38から燃焼室31に噴霧される廃液は、高温で蒸発し、蒸発残渣分は焼却される。尚、この噴霧ノズル38は、産業廃棄物を焼却する場合に設けられ、通常一般廃棄物用の焼却炉では設けられない。
【0028】
焼却炉3には、燃焼室31に空気を供給する空気供給口36が複数個備えられている。これらの空気供給口36の数や配置、向き等を適宜設定することにより、空気供給口36から燃焼室31に空気が供給される際に燃焼室31内の雰囲気が撹拌され、燃焼室31の容積を有効に利用して燃焼させることができる。また、焼却炉3には、燃焼室31に燃焼ガスを供給するバーナ37が設けられている。空気供給口36から供給される空気の流量や、バーナ37に供給される空気の流量は、いずれも可変である。
【0029】
燃焼室31内の、クリンカーが生成しやすい位置、もしくは生成が予測される位置の上部に、流水管7を配管し、流水8を発生させる。流水管7は、燃焼室31上部に、側壁32の内側に沿って、側壁32から適当な間隔を有して設置される。流水管7は、焼却炉3の側壁32に形成された貫通孔を通して焼却炉3の外部から燃焼室31内へ挿通され、固定具14により側壁32に固定される。流水管7は、焼却炉3の外部において、流水計13及びポンプ12を備え、これらにより散水量が制御される。
【0030】
尚、流水管7の配管位置は、図1の例に示す位置に限ることはなく、クリンカーが生成しやすい場所の必要な範囲に必要な本数だけ配管するのが好ましい。
【0031】
流水管7には、後述する散水口が複数個所設けられる。散水口から、例えば1時間当たり1.6立米の水が燃焼室31に散水される。高温の燃焼室31内でも未蒸発な状態の水が流れるように、十分な水量で、且つ大きな水滴となるように散水する。流れ落ちた水は、水封式コンベア装置10に回収される。
【0032】
図2に示すように、焼却炉3の側壁32は、構造鉄皮32aと、鉄皮32aを保護するための耐火煉瓦等からなる耐火層32bとの二重構造により構成される。尚、耐火層を複数備えた構造のものも存在する。また、焼却炉3の形状や温度域等によっては、耐火層32bを設けない場合もある。流水管7は、この側壁32から間隔Dだけ離れた位置に設けられる。間隔Dは、散水された水が直接耐火層32bに飛散して耐火層32bがヒートショックで破損しないように設定され、通常100mm〜500mm程度である。燃焼室31内の流水管7には、図2に示すように、上方に向かって開口する散水口71が一定間隔、例えば100mmおきに複数開けられている。散水口71の径は、例えば5mm程度である。流水管7の素材は、ステンレス鋼、好ましくはSUS316L等の耐熱性に優れたものが用いられる。
【0033】
流水管7の散水口71は、下方や側方あるいは上方など、いずれの方向に開口させてもよいが、上方に向かって開口することが好ましい。図3(A)に示すように、流水管7aの下方に散水口71aを設け、下方に向かって散水すると、流水管7の上部に、焼却時に発生するダストが付着し、クリンカー9が堆積しやすい。図3(B)に示すように上方に向かって散水すると、流水管7の外周が流水8bで覆われて、クリンカーが付着しにくくなる。更に、流水管7の内側を流れる流水8aと外周の流水8bとで流水管7を冷却するため、燃焼室31内の高温雰囲気における流水管7の強度低下を防ぎ、耐久性を高める。
【0034】
このように、流水管7の上側に散水口71を設けることにより、散水時、燃焼室31内に、図4に示すような流水及び水蒸気が発生する。則ち、流水管7上部から流水管7の外周に沿って流水8bが発生し、燃焼室31の下方に向かって流水8cがカーテン状に形成される。また、1000℃程度に達する高温の燃焼室31内では、散水された水の一部は蒸発し、カーテン状の水蒸気8dが形成される。流水が蒸発する際、気化により体積が急激に膨張するため、図4に示すように、燃焼時に生じたダスト9aを弾き返す効果が得られる。また、ダスト9aが低温のカーテン状の流水8cまたは水蒸気8dに接触することにより、溶融状態のダスト9aが固化して側壁32にクリンカーとして付着しにくい状態となり、燃焼室31下方の残渣物排出口34(図1)へ向けて落下する。
【0035】
また、図5に示すように、側壁32にクリンカー9bが堆積した場合には、側壁32近傍の流水8cにより、堆積したクリンカー9bがヒートショックで破壊されて一部が剥がれ落ちる。従って、クリンカー9bは一定以上に成長することなく除去されるので、焼却炉3の運転に影響を及ぼすことがない。
【0036】
このように、未蒸発の水流と、蒸発して生成した水蒸気とを併用することにより、簡単且つ安価に、連続的に焼却炉3内のクリンカーの付着や成長を抑えることができる。そのため、焼却炉3の運転を停止してクリンカーを除去するという労力及びコストのかかる作業を行う必要がなく、焼却炉3の操業上の安定性、及びコスト優位性が大幅に向上する。実際に、上記のように流水管7を配管して散水を実施したところ、1年に3〜4回必要であったクリンカーの除去作業を行う必要がなくなった。
【0037】
また、一般的に1000℃を超えることもある焼却炉3内では、鉄などの物質は軟化し、強度を維持できないが、流水管7内に水が流れることで、流水管7自体の温度が下がり、強度及び耐久性を維持できる。
【0038】
図6は、流水管14の異なる配管例を示す。焼却炉3の側壁32の前面に縦方向に流水管14を配管し、流水管14の側方に設けた散水口141から放物線状に散水して、燃焼室31内にカーテン状の流水を発生させる。このように、例えば焼却炉の構造上の制約等から、上方から散水する位置に流水管を配管することが困難な場合には、側方や下方から散水するように配管してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0039】
本発明は、産業廃棄物や一般廃棄物の焼却炉に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明に係る焼却炉を備えた廃棄物燃焼装置を示す概要図。
【図2】図1の焼却炉の流水管設置部を示す部分切断斜視図。
【図3】流水管の散水口の位置による散水状態を示す説明図。
【図4】本発明による散水時の状態を示す説明図。
【図5】本発明による散水時の異なる状態を示す説明図。
【図6】流水管の異なる配管例を示す縦断面図。
【符号の説明】
【0041】
1 廃棄物燃焼装置
2 一次燃焼装置
3 焼却炉
4 冷却装置
5 煤塵除去装置
6 煙突
7 流水管
8,8c 流水
9a ダスト
9b クリンカー
10 水封式コンベア装置
11 供給部
12 ポンプ
13 流量計
31 燃焼室
32 側壁
71 散水口

【特許請求の範囲】
【請求項1】
産業廃棄物や一般廃棄物を焼却する焼却炉において、前記焼却炉内にカーテン状の流水を発生させる流水管が配管されていることを特徴とする焼却炉。
【請求項2】
前記流水管は、前記焼却炉の側壁に沿って配管されていることを特徴とする請求項1に記載の焼却炉。
【請求項3】
前記流水管は、前記側壁から所定の間隔を有して配管されていることを特徴とする請求項1または2に記載の焼却炉。
【請求項4】
前記流水管に散水口が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の焼却炉。
【請求項5】
前記流水管は、前記流水管の上方へ向けて開口する散水口が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の焼却炉。
【請求項6】
前記焼却炉の底面が水封構造であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の焼却炉。
【請求項7】
産業廃棄物や一般廃棄物を焼却する際に発生するダストが焼却炉の側壁に付着、堆積して形成されるクリンカーの防止方法であって、
前記焼却炉内にカーテン状の流水を発生させることにより、前記ダストが前記流水に接触して固化し、前記側壁に付着するのを防止することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の焼却炉によるクリンカーの防止方法。
【請求項8】
産業廃棄物や一般廃棄物を焼却する際に発生するダストが焼却炉の側壁に付着、堆積して形成されるクリンカーの除去方法であって、
前記焼却炉内にカーテン状の流水を発生させることにより、前記流水が堆積した前記クリンカーに接触し、ヒートショックで前記クリンカーが破壊されて剥がれ落ちることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の焼却炉によるクリンカーの除去方法。
【請求項9】
産業廃棄物や一般廃棄物を焼却する際に発生するダストが焼却炉の側壁に付着、堆積して形成されるクリンカーの除去方法であって、
前記焼却炉内にカーテン状の流水を発生させることにより、前記流水が堆積した前記クリンカーに接触し、クリンカー成分の一部が前記流水に溶解して剥がれ落ちることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の焼却炉によるクリンカーの除去方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−82660(P2008−82660A)
【公開日】平成20年4月10日(2008.4.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−265730(P2006−265730)
【出願日】平成18年9月28日(2006.9.28)
【出願人】(000224798)DOWAホールディングス株式会社 (550)
【Fターム(参考)】