燃料供給アシスト装置
【課題】運転者に対して燃料供給時における適切なアシスト動作を行う燃料供給アシスト装置を提供する。
【解決手段】本発明は、車両に搭載され運転者に対して前記車両の燃料供給に関するアシストを行う燃料供給アシスト装置であって、所定の情報を表示するディスプレイ610と、前記ディスプレイ610上に設けられ接触位置を検知するタッチパネル620と、前記車両の現在位置が燃料供給所の位置であるか否かを判定する判定部と、燃料供給口扉の開閉を制御する燃料供給口扉開閉制御部と、を有し、前記判定部の判定の結果、前記車両の現在位置が燃料供給所の位置であると判定されると、前記ディスプレイ610にボタンを表示すると共に、前記ボタン表示上の前記タッチパネル620への接触に伴い、前記燃料供給口扉開閉制御部に前記燃料供給口扉を開く制御を実行させることを特徴とする。
【解決手段】本発明は、車両に搭載され運転者に対して前記車両の燃料供給に関するアシストを行う燃料供給アシスト装置であって、所定の情報を表示するディスプレイ610と、前記ディスプレイ610上に設けられ接触位置を検知するタッチパネル620と、前記車両の現在位置が燃料供給所の位置であるか否かを判定する判定部と、燃料供給口扉の開閉を制御する燃料供給口扉開閉制御部と、を有し、前記判定部の判定の結果、前記車両の現在位置が燃料供給所の位置であると判定されると、前記ディスプレイ610にボタンを表示すると共に、前記ボタン表示上の前記タッチパネル620への接触に伴い、前記燃料供給口扉開閉制御部に前記燃料供給口扉を開く制御を実行させることを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両などに搭載され、当該車両の運転者に対して、燃料の供給に関するアシストを行う燃料供給アシスト装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、車両のインテリジェント化が一層推進されており、運転者の負荷を低減するための技術が種々提案されている。このような技術の中では、給油を行うに際して運転者を適宜アシスト、サポートする燃料供給アシスト装置のような装置が提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1(特開2004−307057号公報)には、車両の給油扉を開閉する電動アクチュエータと、ガソリンスタンド内に車両が位置するか否かを判定する判定手段と、前記ガソリンスタンド内に車両が位置することを前記判定手段が判定したとき、前記電動アクチュエータにより前記給油扉を開けさせる開制御手段と、を有することを特徴とする車両用給油扉開閉装置が開示されている。
【特許文献1】特開2004−307057号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1記載の発明においては、車両がガソリンスタンド内に位置すると、運転者は迷わず給油扉をあけることはできるものの、車両の給油扉が車両の左右いずれ側にあるのかを案内せずに給油口を開放する旨の案内をすることになるので、給油扉が車両の左右いずれ側にあるのか迷っている運転者は誤って給油扉を車両走行中に開放してしまうという問題があった。さらに、例えば給油扉が車両の左右いずれ側にあるのか迷っている運転者が、例えば、ガソリンスタンド内であっても給油機前ではないところで停止した場合にも給油扉を開放する旨の案内することになるため、誤って給油扉を給油機前ではない場所で開放してしまうという問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記問題点を解決するために、請求項1に係る発明は、車両に搭載され運転者に対して前記車両の燃料供給に関するアシストを行う燃料供給アシスト装置であって、所定の情報を表示するディスプレイと、前記ディスプレイ上に設けられ接触位置を検知するタッチパネルと、前記車両の現在位置を判定する現在位置判定部と、燃料供給口扉の開閉を制御する燃料供給口扉開閉制御部と、を有し、前記現在位置判定部の判定の結果、前記車両の現在位置が燃料供給所の位置であると判定されると、前記ディスプレイに燃料供給口の位置に関する情報を表示し、前記車両の現在位置が前記燃料供給所の位置であると判定され、前記車両が前記燃料供給所に配設された燃料供給機の前で停止したと判断されたときに、前記ディスプレイにボタンを表示すると共に、前記ボタン表示上の前記タッチパネルへの接触に伴い、前記燃料供給口扉開閉制御部に前記燃料供給口扉を開く制御を実行させることを特徴とする。
【0006】
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載の燃料供給アシスト装置において、前記燃料供給口扉が開いるときには、前記燃料供給口扉が開いていることを示す情報を前記ディスプレイに表示するとともに、前記車両のドライブモードを選択する操作を行うセレクトレバーの操作をセレクトレバーロック機構部によってロックすることを特徴とする。
【0007】
また、請求項3に係る発明は、請求項1に記載の燃料供給アシスト装置において、前記
ボタンを表示するときには、前記車両に供給する燃料の種類に係る情報を前記ディスプレイに表示することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明の請求項1に記載の燃料供給アシスト装置によれば、車両の現在位置が燃料供給所の位置であると判定されると、前記ディスプレイに燃料供給口の位置に関する情報を表示し、前記車両の現在位置が前記燃料供給所の位置であると判定され、前記車両が前記燃料供給所に配設された燃料供給機の前で停止したと判断されたときに、前記ディスプレイにボタンを表示すると共に、前記ボタン表示上の前記タッチパネルへの接触に伴い、前記燃料供給口扉開閉制御部に前記燃料供給口扉を開く制御を実行させる構成であるので、燃料供給所に至ると燃料供給口の位置に関する情報を表示し、車両の運転手に車両の左右いずれ側に燃料供給口があるのかを案内でき、車両が燃料供給所に配設された燃料供給機の前で停止したと判断されたときに、燃料供給口扉を開くためのボタンがディスプレイに自動的に出現すると共に、運転者は最終的な安全確認等を行った上で、このボタンにタッチすることによって、燃料供給口扉を開くことが可能となる。
【0009】
また、本発明の請求項2に記載の燃料供給アシスト装置によれば、前記燃料供給口扉が開いるときには、前記燃料供給口扉が開いていることを示す情報を前記ディスプレイに表示するとともに、前記車両のドライブモードを選択する操作を行うセレクトレバーの操作をセレクトレバーロック機構部によってロックする構成であるので、燃料供給後において、燃料供給口扉が開いた状態で車両を走行させることを防止できるなど、適切なアシスト動作を行うものである。
【0010】
また、本発明の請求項3に記載の燃料供給アシスト装置によれば、前記ボタンを表示するときには、前記車両に供給する燃料の種類に係る情報を前記ディスプレイに表示する構成であるので、燃料の種類に対して関心のない運転者に対しても燃料供給時における適切なアシスト動作を行うものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。図1は本発明の実施の形態に係る燃料供給アシスト装置のブロック構成の概略を示す図である。なお、本実施形態の燃料供給アシスト装置は、自動車、ハイブリッド車、電気自動車などの車両に搭載されることを想定しているが、その他電車、船舶、航空機などの移動手段に搭載することも可能である。また、本実施形態においては、燃料供給アシスト装置が一般的なガソリン車に搭載される例に基づいて説明するが、本発明の燃料供給アシスト装置は、車両に電気などのエネルギーを供給するようなケースにも適用である。本発明の燃料供給アシスト装置でいう「燃料」には、電気エネルギーなども含まれるものである。なお、燃料供給アシスト装置で扱うエネルギーが電気である場合には、実施形態における「給油所」などの表現は「給電ステーション」などに置き換わることは言うまでもない。
【0012】
図1において、100はECU、200は走行情報取得部、210は走行距離情報取得部、220は燃料残量検出部、300はレンジセレクトレバー部、310はレンジ情報取得部、320はセレクトレバーロック機構部、400は給油口部、410は給油口扉開閉制御部、420は給油口扉位置検出部、500は記憶部、510は走行履歴データベース、600はインターフェイス部、610はディスプレイ、620はタッチパネル、630はスピーカ、800はナビゲーションシステム部、810はナビゲーションシステム(経路案内部)、820はデータベース、900は給油機検出装置、910は給油機検出部をそれぞれ示している。
【0013】
ECU100はエレクトロニックコントロールユニットの略であり、CPUとCPU上
で動作するプログラムを保持するROMとCPUのワークエリアであるRAMなどからなる汎用の情報処理機構である。ECU100は、図示されているECU100と接続される各構成と協働・動作する。
【0014】
走行情報取得部200は、車両の実走行に関連する情報などを取得する構成であり、車両の走行距離に関する情報を取得する走行距離情報取得部210と、車両の燃料タンク(不図示)に搭載され、当該燃料タンクに満たされた燃料の残量を検出する燃料残量検出部220とからなっている。
【0015】
レンジセレクトレバー部300は、車両の走行モードを選択するものである。このレンジセレクトレバー部300のセレクトレバーを操作するによって、車両の運転者はD(ドライブレンジ)、P(パーキングレンジ)、R(リバースレンジ)などを選択するが、レンジ情報取得部310は車両の運転者が選択したこれらのレンジに係る情報を取得する。また、セレクトレバーロック機構部320は、不図示のロック機構によって、レンジセレクトレバー部300のセレクトレバーをロックし、運転者によって操作を行うことができないようにするものである。
【0016】
給油口部400は、車両に燃料を供給するための燃料供給口周囲のメカトロに係る構成である。ここで、車両における給油口について説明する。図2は本発明の実施の形態に係る燃料供給アシスト装置が搭載される車両の給油口近傍を斜視的に示す図である。車両の給油口は、燃料タンクへの燃料を注入するための構成であるが、給油口扉401及びキャップ402の2重のシーリングがなされ、安全が担保されるようになっている。車両への給油においては、給油口扉401を開き、ねじ込み式のキャップ402を取り去る。このような2段階によって、給油ノズルを挿入可能な口部が現れるようになっている。
【0017】
給油口扉開閉制御部410は、このような給油口扉401を開閉させるためのアクチュエータなどの機構を含む給油口扉410の開閉のための構成である。このような給油口扉開閉制御部410により、車両運転席からの操作によって、給油口扉401の開閉を行い得るようになっている。また、給油口扉位置検出部420は、例えば機械式スイッチなどであり、給油口扉401が開いた状態であるのか、閉じた状態であるのかを検出するものである。
【0018】
記憶部500は、例えばハードディスクなどの比較的大容量の記憶装置からなるものであり、車両の走行記録のログや、燃料の消費状況のログが記憶される走行履歴データベース510を有している。
【0019】
インターフェイス部600は、車両の運転席前面に設けられると共に、ユーザに対し車両に係る情報などを提供したり、ユーザの操作によって所定事項を車両側に入力したりするための構成である。図3は本発明の実施の形態に係る燃料供給アシスト装置が搭載される車両の運転席を示す図である。
【0020】
インターフェイス部600の表示出力部・入力部は、ディスプレイ610は液晶などの表示装置と、その上に設けられた透明なタッチパネル620が配された構造をしている。このタッチパネル620は、所定の接触位置を検知することができるものである。インターフェイス部600では、例えば、ディスプレイ610に仮想ボタンを表示し、このボタンに運転者がタッチすることをタッチパネル620が検出することによって、装置に対する所定の入力を行い得るようになっている。また、インターフェイス部600は、スピーカ630も含んでおり、必要に応じて運転者に対して、音声による案内や警告を行い得るようになっている。
【0021】
インターフェイス部600の表示出力部・入力部(ディスプレイ610、タッチパネル620)における画面表示例が図3の(A)乃至(C)に示されている。
【0022】
図3(A)はディスプレイ610にナビゲーション情報を表示した場合を示している。また、図3(B)はディスプレイ610に燃料の残量情報、車両の平均燃費情報などの車両の燃料に係る情報を表示したものである。また、このような画面表示においては、燃料が所定量を下回ったときに警告灯を点灯させる。図3(C)では、ディスプレイ610において、燃料供給に係るアシスト表示を行っている状態を示している。このような燃料供給アシスト表示では、車両に供給する油種情報に係る表示、車両における給油口の位置(右サイドか左サイドかなど)の表示、給油口扉を開くためのボタンの表示などがなされる。
【0023】
ナビゲーションシステム部800は、ナビゲーションシステム810やこのナビゲーションシステム810が参照する地図情報などのナビゲーションシステム用データベース820とからなっている。ナビゲーションシステム810は、GPS衛星からのGPS信号を受信して自らの位置を計算するGPS測位部を用いることによって、車両の現在位置情報を取得することができる。本発明の燃料供給アシスト装置においては、位置情報を取得することができれば、このようなGPS測位法によらずとも、その他の測位法を用いることができるものである。また、本発明の燃料供給アシスト装置においては、データベース820には、道路情報、施設情報などが記憶されているが、記憶される施設情報には少なくとも給油所に係る情報が含まれる。
【0024】
給油機検出装置900は、車両が給油機に対して所定内の距離に近接したことを検出する給油機検出部910を有している。このような給油機検出部910は、給油機から発せられるビーコンを検知したり、或いはカメラなどで取得した車両周辺画像を解析することによって給油機を認識したりすることによって
次に、以上のように構成される燃料供給アシスト装置の制御について説明する。図4は本発明の実施の形態に係る燃料供給アシスト装置のアシスト処理のフローチャートを示す図である。このフローチャートは、燃料供給アシスト装置の制御の第1のメインルーチン処理を示すものである。なお、燃料供給アシスト装置のアシスト処理は、ECU100で所定のプログラムが実行され、ECU100がその他の構成と協働することに実現される。
【0025】
図4において、例えば、車両のエンジンスタートなどとともに、ステップS100において、燃料供給アシスト処理が開始されると、続いて、ステップS101においては、燃料情報表示処理のサブルーチンが実行される。
【0026】
燃料情報表示処理のサブルーチンからリターンすると、次に、ステップS102において、給油催促処理のサブルーチンが実行される。また、給油催促処理のサブルーチンからリターンすると、次に、ステップS103において、残量警告処理のサブルーチンが実行される。また、残量警告処理のサブルーチンからリターンすると、
次に、ステップS104において、給油所提示フラグが1であるか否かが判定される。ステップS104における判定の結果がYESであるときにはステップS105に進み、ステップS104における判定の結果がNOであるときにはステップS101に進む。
【0027】
ステップS105においては、給油情報表示処理のサブルーチンが実行される。また、給油情報表示処理のサブルーチンからリターンすると、次に、ステップS106においては、車両のエンジンが停止されたか否かが判定される。判定の結果がNOであるときには、ステップS101に戻る。また、判定の結果がYESであるときには、ステップS107に進み、燃料供給アシスト処理を終了する。
【0028】
なお、以下の説明における「給油」の語は、特許請求の範囲における「燃料供給」の下位概念として用いられるものであって、例えば、車両に配設されたモータ等の電気及び電子部品を駆動するための電気や、電気を作るために用いられる水素等を供給可能な車両にあっては、これら電気及び水素等が燃料であり「燃料供給」とはこれら燃料を車両の走行等に必要なエネルギーとして供給することを意図する概念である。
【0029】
次に、燃料供給アシスト装置のアシスト処理の第2のメイン処理である給油口扉閉じ忘れ防止処理について説明する。この第2のメイン処理の終了後、或いは、燃料供給後の所定時間経過後などに、第2のメイン処理から第1のメイン処理に移行するように処理する。
【0030】
給油口扉閉じ忘れ防止処理のサブルーチンの詳細について説明する。図2は本発明の実施の形態に係る燃料供給アシスト装置の給油口扉閉じ忘れ防止処理のフローチャートを示す図である。このサブルーチンは、給油口扉が開いているときにはその旨運転者に報知すると共に、給油口扉が開いている状態では、車両を走行させることを不可能にする処理を実行するものである。
【0031】
図5において、ステップS200で、給油口扉閉じ忘れ防止処理のサブルーチンが開始されると、続いてステップS201に進み、給油フラグ=1であるか否かが判定される。ステップS201の判定結果がYESのときはステップS202に進み、ステップS201の判定結果がNOのときはステップS208に進み、処理を終了する。
【0032】
ステップS202では、セレクトレバーロック機構部320によって、セレクトレバーをロックする状態とする。このように給油口扉401が開いた状態では、セレクトレバーがロックされることによって、ドライブレンジなどの走行モードに変更することができず、車両の走行が不可能となる。
【0033】
ステップS203では、給油口扉位置検出部420から給油口扉401の状態を取得する。
【0034】
次のステップS204においては、給油口扉401の状態が開いている状態であるか否かが判定される。ステップS204の判定結果がNOであるときには、ステップS206に進み、YESであるときにはステップS205に進む。
【0035】
ステップS205では、ディスプレイ610に、給油口扉401が開いている旨の警告表示を行う。このような警告表示の表示例としては図11に示すものを挙げることができる。図11において、「給油口扉が開いた状態です」の表示が、イメージ表示されている車両の左側後部から引き出されており、このような表示が実給油口扉401の状態と対応するようになっている。
【0036】
ステップS206においては、セレクトレバーロック機構部320によって、セレクトレバーのロックを解除する。ステップS207では給油フラグを0に設定する。
【0037】
以上のような処理によれば、燃料供給口扉401が開いているときには、燃料供給口扉401が開いていることを示す情報を前記ディスプレイ610に表示するので、燃料供給時において燃料供給口扉401の状態を適切に運転者に知らせることができるなど、適切なアシスト動作を行うものである。
【0038】
また、燃料供給口扉401が開いるときには、セレクトレバーロック機構部320によ
ってセレクトレバーの操作をロックする構成であるので、燃料供給後において、燃料供給口扉401が開いた状態で車両を走行させることを防止できるなど、適切なアシスト動作を行うものである。
【0039】
次に、以上のサブルーチンの詳細についてそれぞれ説明する。図6は本発明の実施の形態に係る燃料供給アシスト装置の燃料情報表示処理(サブルーチン)のフローチャートを示す図である。このサブルーチンは、燃料に係る基本的な情報を運転者に報知することを可能とするものであり、これによって運転者は適切な燃料供給を行うことができる。
【0040】
図6において、ステップS300で燃料情報表示処理のサブルーチンが開始されると、続いてステップS301に進み、燃料残量検出部220から燃料の残量データを取得する。
【0041】
次のステップS302においては、走行履歴データベース510から平均燃費データが算出される。
【0042】
次のステップS303においては、図3(B)に示すように、ディスプレイ610において、燃料の残量データ、算出された平均燃費データを表示する。
【0043】
次のステップS304でリターンし、メインルーチンに戻る。
【0044】
次に、給油催促処理のサブルーチンの詳細について説明する。図7は本発明の実施の形態に係る燃料供給アシスト装置の給油催促処理(サブルーチン)のフローチャートを示す図である。このサブルーチンは、ナビゲーションシステム部800で設定された目的地などによって、必要となる燃料の量などを算出して、不足が生じているときには運転者に燃料補給を促す処理を行うものであり、これによれば運転者は適切に燃料補給等を行うことが可能となる。なお、ナビゲーションシステム部800で、目的地や自宅などの登録地を設定する際に用いる技術としては従来からよく知られているものを利用することができる。
【0045】
図7において、ステップS400で、給油催促処理のサブルーチンが開始されると、続いてステップS401に進み、ナビゲーションシステム部800で既に目的地が設定されているか否かを判定する。
【0046】
ステップS401における判定結果がYESであるときにはステップS402に進み、ステップS402で、車両の現在位置から目的地までを経路として設定する。
【0047】
ステップS401における判定結果がNOであるときにはステップS406に進み、ステップS406で、車両の現在位置から登録地(自宅など)までを経路として設定する。
【0048】
なお、上記のような経路の設定においては、ナビゲーションシステム部800のデータベース820に記憶される情報が利用される。
【0049】
ステップS403では、設定された経路から所用燃料量のデータを算出する。このような算出を行うときにおいては、最も単純には、設定された経路の距離と平均燃費との積によって求めることができる。また、より複雑には、データベース820に地形の勾配情報や法定速度情報を記憶させておき、勾配情報や法定速度情報も加味して、所用燃料量のデータを算出するように構成することもできる。
【0050】
ステップS404においては、燃料残量検出部220から燃料の残量データを取得する
。そして、次のステップS405で、(燃料の残量)>(所用燃料量)が成立するか否かを判定する。ステップS405の判定結果がYESであるときにはステップS409に進み、メインルーチンにリターンする。
【0051】
ステップS405の判定結果がNOであるときにはステップS407に進み、ステップS407において、ディスプレイ610に給油を促す警告を行う。このとき、スピーカ630を用いて音声によって給油催促の旨を運転者に報知することもできる。
【0052】
次のステップS408では、給油所提示処理のサブルーチンが実行される。この給油所提示処理のサブルーチンについては後述するが、運転者に対してナビゲーションシステム部800を利用して給油所(より広義には燃料供給所)を案内する処理である。そして、ステップS409に進み、メインルーチンにリターンする。
【0053】
次に、残量警告処理のサブルーチンの詳細について説明する。図8は本発明の実施の形態に係る燃料供給アシスト装置の残量警告処理(サブルーチン)のフローチャートを示す図である。このサブルーチンは、燃料の残量が所定量以下の場合に、その旨を運転者に知らせる処理を行うものであり、このような処理によれば運転者は適切な燃料供給行動をとることができる。
【0054】
図8において、ステップS500で残量警告処理のサブルーチンが開始されると、次にステップS501に進み、燃料残量検出部220から燃料タンク中燃料の残量データを取得する。
【0055】
続くステップS502においては、この残量データが所定量以下であるか否かが判定される。ステップS502における判定結果がNOであれば、警告の必要がないので、ステップS505に進み、メインルーチンにリターンする。
【0056】
ステップS502における判定結果がYESであるときには、ステップS503に進み、図3(B)に示すような燃料警告灯を点灯する。次に、ステップS504では、給油所提示処理のサブルーチンが実行される。この給油所提示処理のサブルーチンについては後述するが、運転者に対してナビゲーションシステム部800を利用して給油所(より広義には燃料供給所)を案内する処理である。ステップS505に進み、メインルーチンにリターンする。
【0057】
なお、ステップS503における燃料残量の警告表示には、図12に示すようなデザインのものとすることもできる。図12は本発明の実施の形態に係る燃料供給アシスト装置における燃料残量警告表示の表示例を示す図である。図12に示すものによれば、目的地までの距離や航続可能距離、平気燃費などの情報を参照することが可能となる。
【0058】
次に、給油所提示処理のサブルーチンの詳細について説明する。図9は本発明の実施の形態に係る燃料供給アシスト装置の給油所提示処理(サブルーチン)のフローチャートを示す図である。
【0059】
ステップS600で、給油所提示処理が開始されると、次に、ステップS601に進み、設定されている経路の読み込みが実行される。そして、ステップS602で、この設定経路中及び設定経路近傍の給油所(燃料供給所)が、ナビゲーションシステム部800のデータベース820から抽出され、これを図3(A)に示すようにディスプレイ610に提示する。ステップS603では、給油所提示フラグを1に設定する。続く、ステップS604で、リターンし、元のルーチンに戻る。図3(A)では、「GS1」のマークが給油所(燃料供給所)を示している。
【0060】
なお、ステップS602における給油所(燃料供給所)の表示は、例えば図13に示すような表示も用いることができる。図13は本発明の実施の形態に係る燃料供給アシスト装置における給油所提示処理の表示例を示す図である。このような表示によれば、給油所までの距離や、ガソリンの価格情報などを運転者に報知することが可能となる。
【0061】
次に、給油情報表示処理のサブルーチンの詳細について説明する。図10は本発明の実施の形態に係る燃料供給アシスト装置の給油情報表示処理(サブルーチン)のフローチャートを示す図である。このサブルーチンにおいては、車両がガソリンスタンドなどの燃料供給所に進入したと判断されると、運転者に対して種々の給油のためのアシストを実行するルーチンである。
【0062】
図10において、ステップS700で、給油情報表示処理のサブルーチンが開始されると、次にステップS701に進み、ナビゲーションシステム部800で車両の現在位置の読み込みが行われる。
【0063】
続くステップS702では、データベース820を参照することによって、(車両の現在位置)=(給油所の位置)であるか否かが判定される。なお、車両に供給する燃料がガソリンとは限らない場合には、「給油所」は「燃料供給所」であるものとする。燃料供給所とは、例えば、車両に配設されたモータ等の電気及び電子部品を駆動するための電気や、電気を作るために用いられる水素等を供給可能な場所であり、車両の走行等に必要なエネルギーを供給可能な所定の場所である。
【0064】
ステップS702における判定結果がNOであるときにはステップS701に進む。また、ステップS702における判定結果がYESであるときには続いてステップS703に進む。
【0065】
ステップS703では、ディスプレイ610に油種に関する情報を表示する。ここで、油種とは「レギュラーガソリン」や「ハイオクガソリン」などの種別のことをいうものとする。ディスプレイ610における図3(C)に示される「油種情報 この車はレギュラーです。」の画面表示が、ステップS703による表示である。
【0066】
このような処理によれば、車両に供給する燃料の種類に係る情報をディスプレイ610に表示するものであるので、燃料の種類に対して関心のない運転者に対しても燃料供給時における適切なアシスト動作を行うことができる。
【0067】
なお、例えば、車両が電気エネルギーで動作するような場合には、このような「油種情報表示」に代えて、「給電電力規格表示」を行うとよい。
【0068】
ステップS704では、車両における給油口の位置に関する情報をディスプレイ610に表示する。図3(C)において、「給油口の位置はここです」の表示は、イメージ表示されている車両の左側後部から引き出されているが、この引き出し箇所が実車両における給油口の位置と対応するようになっている。
【0069】
このような処理によれば、車両における燃料供給口の位置に係る情報をディスプレイ610に表示する構成であるので、燃料供給口の位置に対して関心のない運転者に対しても燃料供給時における適切なアシスト動作を行うことが可能となる。
【0070】
次のステップS705では、給油機検出部910によって車両が給油機前(或いは、吊り下げ式の場合には、ポンプの下)で停止したか否かが判定される。ステップS705に
おける判定結果がNOであるときにはステップS703に進み、ステップS705の判定がYESであるときにはステップS706に進む。
【0071】
続く、ステップS706では、給油口扉を開くボタンの表示が行われる。このボタン表示は、図3(D)における「ここを押すと給油口扉が開きます」の表示部に相当する。ここで、この表示ボタン上のタッチパネル620に運転者が触れると、燃料供給口扉401が開くように構成する。すなわち、「タッチで給油口扉を開きます」の表示部に運転者がタッチすると、燃料供給口扉開閉制御部410に燃料供給口扉401を開く制御を実行させるようにする。
【0072】
このような処理によれば、給油所(燃料供給所)に至ると燃料供給口扉401を開くためのボタンがディスプレイに自動的に出現すると共に、運転者は最終的な安全確認等を行った上で、このボタンにタッチすることによって、燃料供給口扉401を開くことが可能となるのである。
【0073】
ステップS707では、給油口扉を開くボタンが押されたか否かが判定される。ステップS707の判定結果がYESであるときにはステップS708に進み、NOであるときにはステップS706に進む。ステップS708では、給油フラグ=1が設定され、次のステップS709で、メインルーチンにリターンする。
【0074】
以上、本発明の燃料供給アシスト装置によれば、燃料供給所に至ると燃料供給口扉を開くためのボタンがディスプレイに自動的に出現すると共に、運転者は最終的な安全確認等を行った上で、このボタンにタッチすることによって、燃料供給口扉を開くことが可能となる。
【0075】
また、本発明の燃料供給アシスト装置によれば、燃料供給後において、燃料供給口扉が開いた状態で車両を走行させることを防止できるなど、適切なアシスト動作を行うものである。
【0076】
また、本発明の燃料供給アシスト装置によれば、燃料の種類に対して関心のない運転者に対しても燃料供給時における適切なアシスト動作を行うものである。
【図面の簡単な説明】
【0077】
【図1】本発明の実施の形態に係る燃料供給アシスト装置のブロック構成の概略を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る燃料供給アシスト装置が搭載される車両の給油口近傍を斜視的に示す図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る燃料供給アシスト装置が搭載される車両の運転席を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る燃料供給アシスト装置のアシスト処理のフローチャートを示す図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る燃料供給アシスト装置の給油口扉閉じ忘れ防止処理のフローチャートを示す図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る燃料供給アシスト装置の燃料情報表示処理(サブルーチン)のフローチャートを示す図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る燃料供給アシスト装置の給油催促処理(サブルーチン)のフローチャートを示す図である。
【図8】本発明の実施の形態に係る燃料供給アシスト装置の残量警告処理(サブルーチン)のフローチャートを示す図である。
【図9】本発明の実施の形態に係る燃料供給アシスト装置の給油所提示処理(サブルーチン)のフローチャートを示す図である。
【図10】本発明の実施の形態に係る燃料供給アシスト装置の給油情報表示処理(サブルーチン)のフローチャートを示す図である。
【図11】本発明の実施の形態に係る燃料供給アシスト装置における警告表示の表示例を示す図である。
【図12】本発明の実施の形態に係る燃料供給アシスト装置における燃料残量警告表示の表示例を示す図である。
【図13】本発明の実施の形態に係る燃料供給アシスト装置における給油所提示処理の表示例を示す図である。
【符号の説明】
【0078】
100・・・ECU、200・・・走行情報取得部、210・・・走行距離情報取得部、220・・・燃料残量検出部、300・・・レンジセレクトレバー部、310・・・レンジ情報取得部、320・・・セレクトレバーロック機構部、400・・・給油口部、401・・・給油口扉、402・・・キャップ、410・・・給油口扉開閉制御部、420・・・給油口扉位置検出部、500・・・記憶部、510・・・走行履歴データベース、600・・・インターフェイス部、610・・・ディスプレイ、620・・・タッチパネル、630・・・スピーカ、800・・・ナビゲーションシステム部、810・・・ナビゲーションシステム、820・・・データベース、900・・・給油機検出装置、910・・・給油機検出部
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両などに搭載され、当該車両の運転者に対して、燃料の供給に関するアシストを行う燃料供給アシスト装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、車両のインテリジェント化が一層推進されており、運転者の負荷を低減するための技術が種々提案されている。このような技術の中では、給油を行うに際して運転者を適宜アシスト、サポートする燃料供給アシスト装置のような装置が提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1(特開2004−307057号公報)には、車両の給油扉を開閉する電動アクチュエータと、ガソリンスタンド内に車両が位置するか否かを判定する判定手段と、前記ガソリンスタンド内に車両が位置することを前記判定手段が判定したとき、前記電動アクチュエータにより前記給油扉を開けさせる開制御手段と、を有することを特徴とする車両用給油扉開閉装置が開示されている。
【特許文献1】特開2004−307057号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1記載の発明においては、車両がガソリンスタンド内に位置すると、運転者は迷わず給油扉をあけることはできるものの、車両の給油扉が車両の左右いずれ側にあるのかを案内せずに給油口を開放する旨の案内をすることになるので、給油扉が車両の左右いずれ側にあるのか迷っている運転者は誤って給油扉を車両走行中に開放してしまうという問題があった。さらに、例えば給油扉が車両の左右いずれ側にあるのか迷っている運転者が、例えば、ガソリンスタンド内であっても給油機前ではないところで停止した場合にも給油扉を開放する旨の案内することになるため、誤って給油扉を給油機前ではない場所で開放してしまうという問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記問題点を解決するために、請求項1に係る発明は、車両に搭載され運転者に対して前記車両の燃料供給に関するアシストを行う燃料供給アシスト装置であって、所定の情報を表示するディスプレイと、前記ディスプレイ上に設けられ接触位置を検知するタッチパネルと、前記車両の現在位置を判定する現在位置判定部と、燃料供給口扉の開閉を制御する燃料供給口扉開閉制御部と、を有し、前記現在位置判定部の判定の結果、前記車両の現在位置が燃料供給所の位置であると判定されると、前記ディスプレイに燃料供給口の位置に関する情報を表示し、前記車両の現在位置が前記燃料供給所の位置であると判定され、前記車両が前記燃料供給所に配設された燃料供給機の前で停止したと判断されたときに、前記ディスプレイにボタンを表示すると共に、前記ボタン表示上の前記タッチパネルへの接触に伴い、前記燃料供給口扉開閉制御部に前記燃料供給口扉を開く制御を実行させることを特徴とする。
【0006】
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載の燃料供給アシスト装置において、前記燃料供給口扉が開いるときには、前記燃料供給口扉が開いていることを示す情報を前記ディスプレイに表示するとともに、前記車両のドライブモードを選択する操作を行うセレクトレバーの操作をセレクトレバーロック機構部によってロックすることを特徴とする。
【0007】
また、請求項3に係る発明は、請求項1に記載の燃料供給アシスト装置において、前記
ボタンを表示するときには、前記車両に供給する燃料の種類に係る情報を前記ディスプレイに表示することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明の請求項1に記載の燃料供給アシスト装置によれば、車両の現在位置が燃料供給所の位置であると判定されると、前記ディスプレイに燃料供給口の位置に関する情報を表示し、前記車両の現在位置が前記燃料供給所の位置であると判定され、前記車両が前記燃料供給所に配設された燃料供給機の前で停止したと判断されたときに、前記ディスプレイにボタンを表示すると共に、前記ボタン表示上の前記タッチパネルへの接触に伴い、前記燃料供給口扉開閉制御部に前記燃料供給口扉を開く制御を実行させる構成であるので、燃料供給所に至ると燃料供給口の位置に関する情報を表示し、車両の運転手に車両の左右いずれ側に燃料供給口があるのかを案内でき、車両が燃料供給所に配設された燃料供給機の前で停止したと判断されたときに、燃料供給口扉を開くためのボタンがディスプレイに自動的に出現すると共に、運転者は最終的な安全確認等を行った上で、このボタンにタッチすることによって、燃料供給口扉を開くことが可能となる。
【0009】
また、本発明の請求項2に記載の燃料供給アシスト装置によれば、前記燃料供給口扉が開いるときには、前記燃料供給口扉が開いていることを示す情報を前記ディスプレイに表示するとともに、前記車両のドライブモードを選択する操作を行うセレクトレバーの操作をセレクトレバーロック機構部によってロックする構成であるので、燃料供給後において、燃料供給口扉が開いた状態で車両を走行させることを防止できるなど、適切なアシスト動作を行うものである。
【0010】
また、本発明の請求項3に記載の燃料供給アシスト装置によれば、前記ボタンを表示するときには、前記車両に供給する燃料の種類に係る情報を前記ディスプレイに表示する構成であるので、燃料の種類に対して関心のない運転者に対しても燃料供給時における適切なアシスト動作を行うものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。図1は本発明の実施の形態に係る燃料供給アシスト装置のブロック構成の概略を示す図である。なお、本実施形態の燃料供給アシスト装置は、自動車、ハイブリッド車、電気自動車などの車両に搭載されることを想定しているが、その他電車、船舶、航空機などの移動手段に搭載することも可能である。また、本実施形態においては、燃料供給アシスト装置が一般的なガソリン車に搭載される例に基づいて説明するが、本発明の燃料供給アシスト装置は、車両に電気などのエネルギーを供給するようなケースにも適用である。本発明の燃料供給アシスト装置でいう「燃料」には、電気エネルギーなども含まれるものである。なお、燃料供給アシスト装置で扱うエネルギーが電気である場合には、実施形態における「給油所」などの表現は「給電ステーション」などに置き換わることは言うまでもない。
【0012】
図1において、100はECU、200は走行情報取得部、210は走行距離情報取得部、220は燃料残量検出部、300はレンジセレクトレバー部、310はレンジ情報取得部、320はセレクトレバーロック機構部、400は給油口部、410は給油口扉開閉制御部、420は給油口扉位置検出部、500は記憶部、510は走行履歴データベース、600はインターフェイス部、610はディスプレイ、620はタッチパネル、630はスピーカ、800はナビゲーションシステム部、810はナビゲーションシステム(経路案内部)、820はデータベース、900は給油機検出装置、910は給油機検出部をそれぞれ示している。
【0013】
ECU100はエレクトロニックコントロールユニットの略であり、CPUとCPU上
で動作するプログラムを保持するROMとCPUのワークエリアであるRAMなどからなる汎用の情報処理機構である。ECU100は、図示されているECU100と接続される各構成と協働・動作する。
【0014】
走行情報取得部200は、車両の実走行に関連する情報などを取得する構成であり、車両の走行距離に関する情報を取得する走行距離情報取得部210と、車両の燃料タンク(不図示)に搭載され、当該燃料タンクに満たされた燃料の残量を検出する燃料残量検出部220とからなっている。
【0015】
レンジセレクトレバー部300は、車両の走行モードを選択するものである。このレンジセレクトレバー部300のセレクトレバーを操作するによって、車両の運転者はD(ドライブレンジ)、P(パーキングレンジ)、R(リバースレンジ)などを選択するが、レンジ情報取得部310は車両の運転者が選択したこれらのレンジに係る情報を取得する。また、セレクトレバーロック機構部320は、不図示のロック機構によって、レンジセレクトレバー部300のセレクトレバーをロックし、運転者によって操作を行うことができないようにするものである。
【0016】
給油口部400は、車両に燃料を供給するための燃料供給口周囲のメカトロに係る構成である。ここで、車両における給油口について説明する。図2は本発明の実施の形態に係る燃料供給アシスト装置が搭載される車両の給油口近傍を斜視的に示す図である。車両の給油口は、燃料タンクへの燃料を注入するための構成であるが、給油口扉401及びキャップ402の2重のシーリングがなされ、安全が担保されるようになっている。車両への給油においては、給油口扉401を開き、ねじ込み式のキャップ402を取り去る。このような2段階によって、給油ノズルを挿入可能な口部が現れるようになっている。
【0017】
給油口扉開閉制御部410は、このような給油口扉401を開閉させるためのアクチュエータなどの機構を含む給油口扉410の開閉のための構成である。このような給油口扉開閉制御部410により、車両運転席からの操作によって、給油口扉401の開閉を行い得るようになっている。また、給油口扉位置検出部420は、例えば機械式スイッチなどであり、給油口扉401が開いた状態であるのか、閉じた状態であるのかを検出するものである。
【0018】
記憶部500は、例えばハードディスクなどの比較的大容量の記憶装置からなるものであり、車両の走行記録のログや、燃料の消費状況のログが記憶される走行履歴データベース510を有している。
【0019】
インターフェイス部600は、車両の運転席前面に設けられると共に、ユーザに対し車両に係る情報などを提供したり、ユーザの操作によって所定事項を車両側に入力したりするための構成である。図3は本発明の実施の形態に係る燃料供給アシスト装置が搭載される車両の運転席を示す図である。
【0020】
インターフェイス部600の表示出力部・入力部は、ディスプレイ610は液晶などの表示装置と、その上に設けられた透明なタッチパネル620が配された構造をしている。このタッチパネル620は、所定の接触位置を検知することができるものである。インターフェイス部600では、例えば、ディスプレイ610に仮想ボタンを表示し、このボタンに運転者がタッチすることをタッチパネル620が検出することによって、装置に対する所定の入力を行い得るようになっている。また、インターフェイス部600は、スピーカ630も含んでおり、必要に応じて運転者に対して、音声による案内や警告を行い得るようになっている。
【0021】
インターフェイス部600の表示出力部・入力部(ディスプレイ610、タッチパネル620)における画面表示例が図3の(A)乃至(C)に示されている。
【0022】
図3(A)はディスプレイ610にナビゲーション情報を表示した場合を示している。また、図3(B)はディスプレイ610に燃料の残量情報、車両の平均燃費情報などの車両の燃料に係る情報を表示したものである。また、このような画面表示においては、燃料が所定量を下回ったときに警告灯を点灯させる。図3(C)では、ディスプレイ610において、燃料供給に係るアシスト表示を行っている状態を示している。このような燃料供給アシスト表示では、車両に供給する油種情報に係る表示、車両における給油口の位置(右サイドか左サイドかなど)の表示、給油口扉を開くためのボタンの表示などがなされる。
【0023】
ナビゲーションシステム部800は、ナビゲーションシステム810やこのナビゲーションシステム810が参照する地図情報などのナビゲーションシステム用データベース820とからなっている。ナビゲーションシステム810は、GPS衛星からのGPS信号を受信して自らの位置を計算するGPS測位部を用いることによって、車両の現在位置情報を取得することができる。本発明の燃料供給アシスト装置においては、位置情報を取得することができれば、このようなGPS測位法によらずとも、その他の測位法を用いることができるものである。また、本発明の燃料供給アシスト装置においては、データベース820には、道路情報、施設情報などが記憶されているが、記憶される施設情報には少なくとも給油所に係る情報が含まれる。
【0024】
給油機検出装置900は、車両が給油機に対して所定内の距離に近接したことを検出する給油機検出部910を有している。このような給油機検出部910は、給油機から発せられるビーコンを検知したり、或いはカメラなどで取得した車両周辺画像を解析することによって給油機を認識したりすることによって
次に、以上のように構成される燃料供給アシスト装置の制御について説明する。図4は本発明の実施の形態に係る燃料供給アシスト装置のアシスト処理のフローチャートを示す図である。このフローチャートは、燃料供給アシスト装置の制御の第1のメインルーチン処理を示すものである。なお、燃料供給アシスト装置のアシスト処理は、ECU100で所定のプログラムが実行され、ECU100がその他の構成と協働することに実現される。
【0025】
図4において、例えば、車両のエンジンスタートなどとともに、ステップS100において、燃料供給アシスト処理が開始されると、続いて、ステップS101においては、燃料情報表示処理のサブルーチンが実行される。
【0026】
燃料情報表示処理のサブルーチンからリターンすると、次に、ステップS102において、給油催促処理のサブルーチンが実行される。また、給油催促処理のサブルーチンからリターンすると、次に、ステップS103において、残量警告処理のサブルーチンが実行される。また、残量警告処理のサブルーチンからリターンすると、
次に、ステップS104において、給油所提示フラグが1であるか否かが判定される。ステップS104における判定の結果がYESであるときにはステップS105に進み、ステップS104における判定の結果がNOであるときにはステップS101に進む。
【0027】
ステップS105においては、給油情報表示処理のサブルーチンが実行される。また、給油情報表示処理のサブルーチンからリターンすると、次に、ステップS106においては、車両のエンジンが停止されたか否かが判定される。判定の結果がNOであるときには、ステップS101に戻る。また、判定の結果がYESであるときには、ステップS107に進み、燃料供給アシスト処理を終了する。
【0028】
なお、以下の説明における「給油」の語は、特許請求の範囲における「燃料供給」の下位概念として用いられるものであって、例えば、車両に配設されたモータ等の電気及び電子部品を駆動するための電気や、電気を作るために用いられる水素等を供給可能な車両にあっては、これら電気及び水素等が燃料であり「燃料供給」とはこれら燃料を車両の走行等に必要なエネルギーとして供給することを意図する概念である。
【0029】
次に、燃料供給アシスト装置のアシスト処理の第2のメイン処理である給油口扉閉じ忘れ防止処理について説明する。この第2のメイン処理の終了後、或いは、燃料供給後の所定時間経過後などに、第2のメイン処理から第1のメイン処理に移行するように処理する。
【0030】
給油口扉閉じ忘れ防止処理のサブルーチンの詳細について説明する。図2は本発明の実施の形態に係る燃料供給アシスト装置の給油口扉閉じ忘れ防止処理のフローチャートを示す図である。このサブルーチンは、給油口扉が開いているときにはその旨運転者に報知すると共に、給油口扉が開いている状態では、車両を走行させることを不可能にする処理を実行するものである。
【0031】
図5において、ステップS200で、給油口扉閉じ忘れ防止処理のサブルーチンが開始されると、続いてステップS201に進み、給油フラグ=1であるか否かが判定される。ステップS201の判定結果がYESのときはステップS202に進み、ステップS201の判定結果がNOのときはステップS208に進み、処理を終了する。
【0032】
ステップS202では、セレクトレバーロック機構部320によって、セレクトレバーをロックする状態とする。このように給油口扉401が開いた状態では、セレクトレバーがロックされることによって、ドライブレンジなどの走行モードに変更することができず、車両の走行が不可能となる。
【0033】
ステップS203では、給油口扉位置検出部420から給油口扉401の状態を取得する。
【0034】
次のステップS204においては、給油口扉401の状態が開いている状態であるか否かが判定される。ステップS204の判定結果がNOであるときには、ステップS206に進み、YESであるときにはステップS205に進む。
【0035】
ステップS205では、ディスプレイ610に、給油口扉401が開いている旨の警告表示を行う。このような警告表示の表示例としては図11に示すものを挙げることができる。図11において、「給油口扉が開いた状態です」の表示が、イメージ表示されている車両の左側後部から引き出されており、このような表示が実給油口扉401の状態と対応するようになっている。
【0036】
ステップS206においては、セレクトレバーロック機構部320によって、セレクトレバーのロックを解除する。ステップS207では給油フラグを0に設定する。
【0037】
以上のような処理によれば、燃料供給口扉401が開いているときには、燃料供給口扉401が開いていることを示す情報を前記ディスプレイ610に表示するので、燃料供給時において燃料供給口扉401の状態を適切に運転者に知らせることができるなど、適切なアシスト動作を行うものである。
【0038】
また、燃料供給口扉401が開いるときには、セレクトレバーロック機構部320によ
ってセレクトレバーの操作をロックする構成であるので、燃料供給後において、燃料供給口扉401が開いた状態で車両を走行させることを防止できるなど、適切なアシスト動作を行うものである。
【0039】
次に、以上のサブルーチンの詳細についてそれぞれ説明する。図6は本発明の実施の形態に係る燃料供給アシスト装置の燃料情報表示処理(サブルーチン)のフローチャートを示す図である。このサブルーチンは、燃料に係る基本的な情報を運転者に報知することを可能とするものであり、これによって運転者は適切な燃料供給を行うことができる。
【0040】
図6において、ステップS300で燃料情報表示処理のサブルーチンが開始されると、続いてステップS301に進み、燃料残量検出部220から燃料の残量データを取得する。
【0041】
次のステップS302においては、走行履歴データベース510から平均燃費データが算出される。
【0042】
次のステップS303においては、図3(B)に示すように、ディスプレイ610において、燃料の残量データ、算出された平均燃費データを表示する。
【0043】
次のステップS304でリターンし、メインルーチンに戻る。
【0044】
次に、給油催促処理のサブルーチンの詳細について説明する。図7は本発明の実施の形態に係る燃料供給アシスト装置の給油催促処理(サブルーチン)のフローチャートを示す図である。このサブルーチンは、ナビゲーションシステム部800で設定された目的地などによって、必要となる燃料の量などを算出して、不足が生じているときには運転者に燃料補給を促す処理を行うものであり、これによれば運転者は適切に燃料補給等を行うことが可能となる。なお、ナビゲーションシステム部800で、目的地や自宅などの登録地を設定する際に用いる技術としては従来からよく知られているものを利用することができる。
【0045】
図7において、ステップS400で、給油催促処理のサブルーチンが開始されると、続いてステップS401に進み、ナビゲーションシステム部800で既に目的地が設定されているか否かを判定する。
【0046】
ステップS401における判定結果がYESであるときにはステップS402に進み、ステップS402で、車両の現在位置から目的地までを経路として設定する。
【0047】
ステップS401における判定結果がNOであるときにはステップS406に進み、ステップS406で、車両の現在位置から登録地(自宅など)までを経路として設定する。
【0048】
なお、上記のような経路の設定においては、ナビゲーションシステム部800のデータベース820に記憶される情報が利用される。
【0049】
ステップS403では、設定された経路から所用燃料量のデータを算出する。このような算出を行うときにおいては、最も単純には、設定された経路の距離と平均燃費との積によって求めることができる。また、より複雑には、データベース820に地形の勾配情報や法定速度情報を記憶させておき、勾配情報や法定速度情報も加味して、所用燃料量のデータを算出するように構成することもできる。
【0050】
ステップS404においては、燃料残量検出部220から燃料の残量データを取得する
。そして、次のステップS405で、(燃料の残量)>(所用燃料量)が成立するか否かを判定する。ステップS405の判定結果がYESであるときにはステップS409に進み、メインルーチンにリターンする。
【0051】
ステップS405の判定結果がNOであるときにはステップS407に進み、ステップS407において、ディスプレイ610に給油を促す警告を行う。このとき、スピーカ630を用いて音声によって給油催促の旨を運転者に報知することもできる。
【0052】
次のステップS408では、給油所提示処理のサブルーチンが実行される。この給油所提示処理のサブルーチンについては後述するが、運転者に対してナビゲーションシステム部800を利用して給油所(より広義には燃料供給所)を案内する処理である。そして、ステップS409に進み、メインルーチンにリターンする。
【0053】
次に、残量警告処理のサブルーチンの詳細について説明する。図8は本発明の実施の形態に係る燃料供給アシスト装置の残量警告処理(サブルーチン)のフローチャートを示す図である。このサブルーチンは、燃料の残量が所定量以下の場合に、その旨を運転者に知らせる処理を行うものであり、このような処理によれば運転者は適切な燃料供給行動をとることができる。
【0054】
図8において、ステップS500で残量警告処理のサブルーチンが開始されると、次にステップS501に進み、燃料残量検出部220から燃料タンク中燃料の残量データを取得する。
【0055】
続くステップS502においては、この残量データが所定量以下であるか否かが判定される。ステップS502における判定結果がNOであれば、警告の必要がないので、ステップS505に進み、メインルーチンにリターンする。
【0056】
ステップS502における判定結果がYESであるときには、ステップS503に進み、図3(B)に示すような燃料警告灯を点灯する。次に、ステップS504では、給油所提示処理のサブルーチンが実行される。この給油所提示処理のサブルーチンについては後述するが、運転者に対してナビゲーションシステム部800を利用して給油所(より広義には燃料供給所)を案内する処理である。ステップS505に進み、メインルーチンにリターンする。
【0057】
なお、ステップS503における燃料残量の警告表示には、図12に示すようなデザインのものとすることもできる。図12は本発明の実施の形態に係る燃料供給アシスト装置における燃料残量警告表示の表示例を示す図である。図12に示すものによれば、目的地までの距離や航続可能距離、平気燃費などの情報を参照することが可能となる。
【0058】
次に、給油所提示処理のサブルーチンの詳細について説明する。図9は本発明の実施の形態に係る燃料供給アシスト装置の給油所提示処理(サブルーチン)のフローチャートを示す図である。
【0059】
ステップS600で、給油所提示処理が開始されると、次に、ステップS601に進み、設定されている経路の読み込みが実行される。そして、ステップS602で、この設定経路中及び設定経路近傍の給油所(燃料供給所)が、ナビゲーションシステム部800のデータベース820から抽出され、これを図3(A)に示すようにディスプレイ610に提示する。ステップS603では、給油所提示フラグを1に設定する。続く、ステップS604で、リターンし、元のルーチンに戻る。図3(A)では、「GS1」のマークが給油所(燃料供給所)を示している。
【0060】
なお、ステップS602における給油所(燃料供給所)の表示は、例えば図13に示すような表示も用いることができる。図13は本発明の実施の形態に係る燃料供給アシスト装置における給油所提示処理の表示例を示す図である。このような表示によれば、給油所までの距離や、ガソリンの価格情報などを運転者に報知することが可能となる。
【0061】
次に、給油情報表示処理のサブルーチンの詳細について説明する。図10は本発明の実施の形態に係る燃料供給アシスト装置の給油情報表示処理(サブルーチン)のフローチャートを示す図である。このサブルーチンにおいては、車両がガソリンスタンドなどの燃料供給所に進入したと判断されると、運転者に対して種々の給油のためのアシストを実行するルーチンである。
【0062】
図10において、ステップS700で、給油情報表示処理のサブルーチンが開始されると、次にステップS701に進み、ナビゲーションシステム部800で車両の現在位置の読み込みが行われる。
【0063】
続くステップS702では、データベース820を参照することによって、(車両の現在位置)=(給油所の位置)であるか否かが判定される。なお、車両に供給する燃料がガソリンとは限らない場合には、「給油所」は「燃料供給所」であるものとする。燃料供給所とは、例えば、車両に配設されたモータ等の電気及び電子部品を駆動するための電気や、電気を作るために用いられる水素等を供給可能な場所であり、車両の走行等に必要なエネルギーを供給可能な所定の場所である。
【0064】
ステップS702における判定結果がNOであるときにはステップS701に進む。また、ステップS702における判定結果がYESであるときには続いてステップS703に進む。
【0065】
ステップS703では、ディスプレイ610に油種に関する情報を表示する。ここで、油種とは「レギュラーガソリン」や「ハイオクガソリン」などの種別のことをいうものとする。ディスプレイ610における図3(C)に示される「油種情報 この車はレギュラーです。」の画面表示が、ステップS703による表示である。
【0066】
このような処理によれば、車両に供給する燃料の種類に係る情報をディスプレイ610に表示するものであるので、燃料の種類に対して関心のない運転者に対しても燃料供給時における適切なアシスト動作を行うことができる。
【0067】
なお、例えば、車両が電気エネルギーで動作するような場合には、このような「油種情報表示」に代えて、「給電電力規格表示」を行うとよい。
【0068】
ステップS704では、車両における給油口の位置に関する情報をディスプレイ610に表示する。図3(C)において、「給油口の位置はここです」の表示は、イメージ表示されている車両の左側後部から引き出されているが、この引き出し箇所が実車両における給油口の位置と対応するようになっている。
【0069】
このような処理によれば、車両における燃料供給口の位置に係る情報をディスプレイ610に表示する構成であるので、燃料供給口の位置に対して関心のない運転者に対しても燃料供給時における適切なアシスト動作を行うことが可能となる。
【0070】
次のステップS705では、給油機検出部910によって車両が給油機前(或いは、吊り下げ式の場合には、ポンプの下)で停止したか否かが判定される。ステップS705に
おける判定結果がNOであるときにはステップS703に進み、ステップS705の判定がYESであるときにはステップS706に進む。
【0071】
続く、ステップS706では、給油口扉を開くボタンの表示が行われる。このボタン表示は、図3(D)における「ここを押すと給油口扉が開きます」の表示部に相当する。ここで、この表示ボタン上のタッチパネル620に運転者が触れると、燃料供給口扉401が開くように構成する。すなわち、「タッチで給油口扉を開きます」の表示部に運転者がタッチすると、燃料供給口扉開閉制御部410に燃料供給口扉401を開く制御を実行させるようにする。
【0072】
このような処理によれば、給油所(燃料供給所)に至ると燃料供給口扉401を開くためのボタンがディスプレイに自動的に出現すると共に、運転者は最終的な安全確認等を行った上で、このボタンにタッチすることによって、燃料供給口扉401を開くことが可能となるのである。
【0073】
ステップS707では、給油口扉を開くボタンが押されたか否かが判定される。ステップS707の判定結果がYESであるときにはステップS708に進み、NOであるときにはステップS706に進む。ステップS708では、給油フラグ=1が設定され、次のステップS709で、メインルーチンにリターンする。
【0074】
以上、本発明の燃料供給アシスト装置によれば、燃料供給所に至ると燃料供給口扉を開くためのボタンがディスプレイに自動的に出現すると共に、運転者は最終的な安全確認等を行った上で、このボタンにタッチすることによって、燃料供給口扉を開くことが可能となる。
【0075】
また、本発明の燃料供給アシスト装置によれば、燃料供給後において、燃料供給口扉が開いた状態で車両を走行させることを防止できるなど、適切なアシスト動作を行うものである。
【0076】
また、本発明の燃料供給アシスト装置によれば、燃料の種類に対して関心のない運転者に対しても燃料供給時における適切なアシスト動作を行うものである。
【図面の簡単な説明】
【0077】
【図1】本発明の実施の形態に係る燃料供給アシスト装置のブロック構成の概略を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る燃料供給アシスト装置が搭載される車両の給油口近傍を斜視的に示す図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る燃料供給アシスト装置が搭載される車両の運転席を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る燃料供給アシスト装置のアシスト処理のフローチャートを示す図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る燃料供給アシスト装置の給油口扉閉じ忘れ防止処理のフローチャートを示す図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る燃料供給アシスト装置の燃料情報表示処理(サブルーチン)のフローチャートを示す図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る燃料供給アシスト装置の給油催促処理(サブルーチン)のフローチャートを示す図である。
【図8】本発明の実施の形態に係る燃料供給アシスト装置の残量警告処理(サブルーチン)のフローチャートを示す図である。
【図9】本発明の実施の形態に係る燃料供給アシスト装置の給油所提示処理(サブルーチン)のフローチャートを示す図である。
【図10】本発明の実施の形態に係る燃料供給アシスト装置の給油情報表示処理(サブルーチン)のフローチャートを示す図である。
【図11】本発明の実施の形態に係る燃料供給アシスト装置における警告表示の表示例を示す図である。
【図12】本発明の実施の形態に係る燃料供給アシスト装置における燃料残量警告表示の表示例を示す図である。
【図13】本発明の実施の形態に係る燃料供給アシスト装置における給油所提示処理の表示例を示す図である。
【符号の説明】
【0078】
100・・・ECU、200・・・走行情報取得部、210・・・走行距離情報取得部、220・・・燃料残量検出部、300・・・レンジセレクトレバー部、310・・・レンジ情報取得部、320・・・セレクトレバーロック機構部、400・・・給油口部、401・・・給油口扉、402・・・キャップ、410・・・給油口扉開閉制御部、420・・・給油口扉位置検出部、500・・・記憶部、510・・・走行履歴データベース、600・・・インターフェイス部、610・・・ディスプレイ、620・・・タッチパネル、630・・・スピーカ、800・・・ナビゲーションシステム部、810・・・ナビゲーションシステム、820・・・データベース、900・・・給油機検出装置、910・・・給油機検出部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に搭載され運転者に対して前記車両の燃料供給に関するアシストを行う燃料供給アシスト装置であって、
所定の情報を表示するディスプレイと、
前記ディスプレイ上に設けられ接触位置を検知するタッチパネルと、
前記車両の現在位置を判定する現在位置判定部と、燃料供給口扉の開閉を制御する燃料供給口扉開閉制御部と、を有し、前記現在位置判定部の判定の結果、
前記車両の現在位置が燃料供給所の位置であると判定されると、
前記ディスプレイに燃料供給口の位置に関する情報を表示し、
前記車両の現在位置が前記燃料供給所の位置であると判定され、前記車両が前記燃料供給所に配設された燃料供給機の前で停止したと判断されたときに、前記ディスプレイにボタンを表示すると共に、前記ボタン表示上の前記タッチパネルへの接触に伴い、前記燃料供給口扉開閉制御部に前記燃料供給口扉を開く制御を実行させることを特徴とする燃料供給アシスト装置。
【請求項2】
前記燃料供給口扉が開いるときには、前記燃料供給口扉が開いていることを示す情報を前記ディスプレイに表示するとともに、
前記車両のドライブモードを選択する操作を行うセレクトレバーの操作をセレクトレバーロック機構部によってロックすることを特徴とする請求項1に記載の燃料供給アシスト装置。
【請求項3】
前記ボタンを表示するときには、前記車両に供給する燃料の種類に係る情報を前記ディスプレイに表示することを特徴とする請求項1に記載の燃料供給アシスト装置。
【請求項1】
車両に搭載され運転者に対して前記車両の燃料供給に関するアシストを行う燃料供給アシスト装置であって、
所定の情報を表示するディスプレイと、
前記ディスプレイ上に設けられ接触位置を検知するタッチパネルと、
前記車両の現在位置を判定する現在位置判定部と、燃料供給口扉の開閉を制御する燃料供給口扉開閉制御部と、を有し、前記現在位置判定部の判定の結果、
前記車両の現在位置が燃料供給所の位置であると判定されると、
前記ディスプレイに燃料供給口の位置に関する情報を表示し、
前記車両の現在位置が前記燃料供給所の位置であると判定され、前記車両が前記燃料供給所に配設された燃料供給機の前で停止したと判断されたときに、前記ディスプレイにボタンを表示すると共に、前記ボタン表示上の前記タッチパネルへの接触に伴い、前記燃料供給口扉開閉制御部に前記燃料供給口扉を開く制御を実行させることを特徴とする燃料供給アシスト装置。
【請求項2】
前記燃料供給口扉が開いるときには、前記燃料供給口扉が開いていることを示す情報を前記ディスプレイに表示するとともに、
前記車両のドライブモードを選択する操作を行うセレクトレバーの操作をセレクトレバーロック機構部によってロックすることを特徴とする請求項1に記載の燃料供給アシスト装置。
【請求項3】
前記ボタンを表示するときには、前記車両に供給する燃料の種類に係る情報を前記ディスプレイに表示することを特徴とする請求項1に記載の燃料供給アシスト装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2010−7435(P2010−7435A)
【公開日】平成22年1月14日(2010.1.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−171507(P2008−171507)
【出願日】平成20年6月30日(2008.6.30)
【出願人】(591261509)株式会社エクォス・リサーチ (1,360)
【出願人】(000100768)アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 (3,717)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年1月14日(2010.1.14)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年6月30日(2008.6.30)
【出願人】(591261509)株式会社エクォス・リサーチ (1,360)
【出願人】(000100768)アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 (3,717)
【Fターム(参考)】
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