説明

燃料充填装置及び燃料充填システム

【課題】燃料タンク側に設けられた回路と燃料充填装置側に設けられた回路との間で生じる放電を防止できる燃料充填装置及び燃料充填システムを提供する。
【解決手段】燃料充填システム1は、燃料タンクの液量計測装置20に設けられた第1液量信号出力回路42と燃料充填装置30に設けられた第2液量信号出力回路51とが接続されてなる液量信号出力回路40と、燃料充填装置30にアースに接続して設けられた供給速度制御回路52と、を有している。そして、液量信号出力回路40が、供給速度制御回路52から電気的に孤立して設けられ、第2液量信号出力回路51が、供給速度制御回路52に液量に応じた光信号を送信するLED61を有し、供給速度制御回路52が、LED61から送信された光信号を受信するフォトトランジスタ62を有している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、車両などに設けられた燃料タンクに液体の燃料を充填する燃料充填システムおよびこの燃料充填システムで用いられる燃料充填装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年の排ガス規制の強化などに伴い、燃料としてガソリンや軽油に代えて液化石油ガス(LPG)やジメチルエーテル(DME)を用いる車両が増加傾向にある。このような、LPG燃料やDME燃料を貯留する燃料タンクにあっては、安全性確保のために燃料タンク内に充填される燃料の最大充填量、即ち、燃料タンク内の液量の上限値が規定されている。例えば、燃料がLPGの場合、最大充填量は燃料タンク容積の85%となる。そのため、この最大充填量を超えた過充填を防止するための過充填防止機構を備えた燃料充填システムが、例えば、特許文献1に提案されている。
【0003】
図5に示される特許文献1の燃料充填システム801は、車両に設けられた燃料タンク805に燃料を充填するための燃料充填制御装置802を有している。また、燃料タンク805には、その内外を連通するガス充填管849が設けられており、燃料タンク805の外部に配置されたガス充填管849の一端には、後述する燃料充填機821の充填ノズル825を着脱可能なクイックカップリング848が設けられており、燃料タンク805の内部に配置されたガス充填管849の他端には、過充填防止装置830が設けられている。過充填防止装置830は、燃料タンク805内の燃料が最大充填量となったときにガス充填管849の他端を塞いで燃料タンク805内への燃料の流入を遮断する。また、燃料タンク805には、所定の減速液面高さを検知する液面高さ検知装置806が設けられており、液面高さ検知装置806は、減速液面高さの検知に応じた液面高さ情報を含む信号を出力する。燃料タンク805の外壁面にはバーコード807が貼り付けられており、このバーコード807には容器形態を表す容器情報が書き込まれている。
【0004】
燃料充填制御装置802は、充填ノズル825が先端に設けられたホース824が接続された燃料供給手段としての燃料充填機821と、この燃料充填機821を駆動制御する充填制御装置822と、を備えている。充填制御装置822には、ケーブル826、827が接続されており、一方のケーブル826の先端には上述した液面高さ検知装置806のプラグ815に装着されるコネクタ828が設けられ、他方のケーブル827の先端には上述したバーコード807を読み取るバーコード読取装置829が設けられている。そして、充填制御装置822は、これらケーブル826、827を介して上記液面高さ情報及び容器情報を取得するとともに、これら情報に基づいて燃料タンク805に充填された燃料の充填量を検知して、この充填量に基づいて燃料充填機821から燃料タンク805に供給される燃料の供給速度を制御していた。これにより、燃料の供給速度変化時の水撃作用を軽減できるとともに充填時間を短縮することができた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−138755号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
図6(a)に示すように、上述した燃料充填システム801の充填制御装置822は、その内部に充填検知回路852が設けられており、この充填検知回路852はアースGに接続(接地)されている。一方、車両の燃料タンク805に設けられた液面高さ検知装置806は、その内部に液面高さ検知回路851が設けられており、この液面高さ検知回路851は車両の車体などのフレームグランドFGに接続されている。そして、図6(b)に示すように、上記プラグ815に上記コネクタ828を装着して嵌合させると、互いの端子部としての端子金具が接触して上記充填検知回路852と上記液面高さ検知回路851とが電気的に接続される。
【0007】
しかしながら、一般的に、車両は、主にゴム等で構成されたタイヤを介して乾燥した路面と接地されているときには、車両に設けられた液面高さ検知回路851は、図6(c)に示すように、仮想的なコンデンサCvを介してアースGに接続されたいわゆる浮いた状態となっており、アース電位に対する液面高さ検知回路851の配線等の電位は不定となる。そのため、アース電位を基準としたときの液面高さ検知回路851の配線P1の電位V1と、充填検知回路852の配線P2の電位V2と、の間に電位差が生じてしまい、上記プラグ815に上記コネクタ828を装着する際に、この電位差によって配線P1、配線P2、コンデンサCv及びアースGで構成される閉路に電流が流れようとして、上記プラグ815の端子金具815aと上記コネクタ828の端子金具828aとの間で放電が生じてしまうおそれがあるという問題があった。
【0008】
本発明は、上記課題に係る問題を解決することを目的としている。即ち、本発明は、燃料タンク側に設けられた回路と燃料供給手段側に設けられた回路との端子部を互いに接続するときに生じる放電を防止できる燃料充填システム及びこの燃料充填システムで用いられる燃料充填装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1に記載された発明は、上記目的を達成するために、燃料タンクに液体の燃料を充填する燃料充填システムであって、前記燃料タンクに前記燃料を供給する燃料供給手段と、前記燃料タンク側に設けられた計測回路部分と前記燃料供給手段側に前記計測回路部分と別個に設けられた出力回路部分とが互いの端子部によって接続されてなる、前記計測回路部分で計測された前記燃料タンク内の液量に応じた液量信号を前記出力回路部分から出力する、液量信号出力回路と、前記燃料供給手段側にアースに接続して設けられた、前記液量信号出力回路によって出力された前記液量信号に基づいて前記燃料供給手段の前記燃料の供給速度を制御する、供給速度制御回路と、を有し、前記液量信号出力回路が、前記供給速度制御回路から電気的に孤立して設けられ、前記液量信号出力回路の前記出力回路部分が、前記供給速度制御回路に前記液量信号を送信する送信部を有し、前記供給速度制御回路が、前記液量信号出力回路の送信部から送信された前記液量信号を受信する受信部を有していることを特徴とする燃料充填システムである。
【0010】
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、前記出力回路部分には、前記液量信号出力回路の電源となる電源部が設けられていることを特徴とするものである。
【0011】
請求項3に記載された発明は、請求項1又は2に記載された発明において、前記出力回路部分が、当該出力回路部分に前記計測回路部分が接続されていないとき、前記液量が所定の燃料供給停止量であることを示す前記液量信号を前記送信部から前記受信部に送信するように構成されていることを特徴とするものである。
【0012】
請求項4に記載された発明は、上記目的を達成するために、燃料タンクに液体の燃料を充填する燃料充填システムで用いられる燃料充填装置であって、前記燃料タンクに前記燃料を供給する燃料供給手段と、前記燃料タンク側に設けられた計測回路部分と別個に設けられるとともに当該計測回路部分と端子部で接続されることにより液量信号出力回路を構成する、前記計測回路部分で計測された前記燃料タンク内の液量に応じた液量信号を出力する、前記出力回路部分と、アースに接続して設けられた、前記出力回路部分によって出力された前記液量信号に基づいて前記燃料供給手段の前記燃料の供給速度を制御する、供給速度制御回路と、を有し、前記出力回路部分が、前記供給速度制御回路から電気的に孤立して設けられるとともに前記供給速度制御回路に前記液量信号を送信する送信部を有し、前記供給速度制御回路が、前記出力回路部分の送信部から送信された前記液量信号を受信する受信部を有していることを特徴とする燃料充填装置である。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に記載された発明によれば、液量信号出力回路が、端子部によって互いに接続される計測回路部分と出力回路部分で構成されているとともに供給速度制御回路から電気的に孤立して設けられているので、計測回路部分と出力回路部分とを端子部で互いに接続する際に、液量信号出力回路、供給速度制御回路、アース、及び、液量信号出力回路とアースとの間の仮想的なコンデンサ、で閉路が構成されず、そのため、アース電位を基準としたときの計測回路部分の配線の電位と、供給速度制御回路の配線の電位と、に電位差が生じた場合でも、計測回路部分と出力回路部分とを接続する端子部に放電が生じることを防ぐことができる。
【0014】
請求項2に記載された発明によれば、燃料供給手段側に設けられた液量信号出力回路の出力回路部分には、液量信号出力回路の電源となる電源部が設けられているので、燃料タンク側に液量信号出力回路に電源を供給する構成を設ける必要が無く、そのため、例えば、車両などにおいては、燃料タンクへの燃料の充填時に安全のためイグニッションオフ状態にする必要があるが、このようなときでも車両側に別途電源を設けることなく液量信号出力回路を動作させることができ、燃料タンク側に設けられる計測回路部分を簡易に構成できる。
【0015】
請求項3に記載された発明によれば、液量信号出力回路の出力回路部分が、この出力回路部分に液量信号出力回路の計測回路部分が接続されていないとき、液体タンク内の液量が所定の燃料供給停止量であることを示す液量信号を送信部から供給速度制御回路の受信部に送信するように構成されているので、このような燃料供給停止量を示す液量信号を受信部が受信したとき、燃料供給手段の燃料供給を停止させるように供給速度制御回路を構成することにより、計測回路部分と出力回路部分とが接続されていないときに誤って燃料供給手段から燃料が供給されてしまうことを防止することができ、安全性を向上できる。
【0016】
請求項4に記載された発明によれば、燃料タンク側に設けられた計測回路部分と端子部で接続されることにより液量信号出力回路を構成する出力回路部分が、供給速度制御回路から電気的に孤立して設けられているので、計測回路部分と出力回路部分とを端子部で互いに接続する際に、液量信号出力回路、供給速度制御回路、アース、及び、液量信号出力回路とアースとの間の仮想的なコンデンサ、で閉路が構成されず、そのため、アース電位を基準としたときの計測回路部分の配線の電位と、供給速度制御回路の配線の電位と、に電位差が生じた場合でも、計測回路部分と出力回路部分とを接続する端子部に放電が生じることを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の燃料充填システムの一実施形態を示す概略構成図である。
【図2】図1の燃料充填システムの液量計測装置の構成を示す断面図である。
【図3】図1の燃料充填システムの液量信号出力回路及び供給速度制御回路の構成を示す回路図である。
【図4】図1の燃料充填システムの動作を説明する図であって、(a)は、第1液量信号出力回路と第2液量信号出力回路とが接続される前の状態を示し、(b)は、第1液量信号出力回路と第2液量信号出力回路とが接続された後の状態を示し、(c)は、第1液量信号出力回路と第2液量信号出力回路との電気的関係を模式的に示す図である。
【図5】従来の燃料充填システムの構成を示す図である。
【図6】図5の燃料充填システムの動作を説明する図であって、(a)は、液面高さ検知回路と充填検知回路とが接続される前の状態を示し、(b)は、液面高さ検知回路と充填検知回路とが接続された後の状態を示し、(c)は、液面高さ検知回路と充填検知回路との電気的関係を模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の燃料充填システムの一実施形態である車両用の燃料充填システムを、図1〜図4を参照して説明する。
【0019】
この燃料充填システムは、車両に搭載された燃料タンクに液化石油ガス(LPG)燃料を充填するシステムであり、利用者が自動充填操作を行うと燃料の充填を開始し、燃料タンク内の燃料の液量が、予め定められた燃料供給停止量Lsに到達すると当該燃料タンクへの燃料の供給速度を徐々に遅くして、燃料タンクの最大充填量Lmに到達する前に供給速度を0にする、即ち、燃料の供給を停止する。その後は、利用者が手動充填操作により燃料を供給して最大充填量Lmまで充填を行う。最大充填量Lmと燃料供給停止量Lsは、燃料の種類、燃料タンクの構成、システムの構成等に応じて適宜設定され、本実施形態において、最大充填量Lmは、燃料タンク容積の85%に設定されている。また、燃料供給停止量Lsは、最大充填量Lmの70%に設定されている。
【0020】
燃料充填システム1は、図1に示すように、車両に搭載された燃料タンク10に設けられた液量計測装置20と、燃料充填装置30と、を有している。
【0021】
燃料タンク10は、略箱形に形成されており、その側壁部10aには燃料を内部に充填するための充填口11が設けられている。この充填口11には、後述する燃料充填装置30の充填ホース32の先端に設けられた充填ノズル31が着脱可能なクイックカップリング12を設けており、充填口11に充填ノズル31を容易に取り付けたり取り外したりすることができる。燃料タンク10は略箱形に形成されているので、燃料タンク10内の液量は液面高さに比例する。勿論、燃料タンク10の形状は任意であり、その場合でも燃料タンク10内の液量と液面高さとは関係を有している。
【0022】
また、燃料タンク10には、燃料充填管13と、燃料タンク配線14と、が設けられている。燃料充填管13は、その一端が充填口11のクイックカップリング12内に配置され、その他端が燃料タンク10内に配置されている。また、燃料充填管13の他端には、上述した従来の燃料充填システムと同様の図示しない過充填防止装置が設けられており、この装置によって最大充填量Lmを超える燃料の充填を防止している。燃料タンク配線14は、その一端が充填口11のクイックカップリング12に設けられた図3に示すコネクタソケット12aの複数の充填口側端子金具44a、44b、44cに接続され、その他端が、後述する液量計測装置20に接続されている。
【0023】
液量計測装置20は、燃料タンク10内の燃料の液面高さ、即ち、燃料タンク10内の液量に応じた信号を出力する。液量計測装置20は、図2に示すように、燃料の液面に浮かぶフロート21と、フロート21の位置に応じて回動する回動軸22と、この回動軸22とともに回動するように設けられた検知用マグネット23と、この検知用マグネット23の磁力を検知するホール素子からなる第1液量計測センサ24、第2液量計測センサ25と、を有している。
【0024】
第1液量計測センサ24は、検知用マグネット23の回動位置により示される燃料の液面高さに比例して電圧が変化する信号を出力するように構成されている。第2液量計測センサ25は、検知用マグネット23の回動位置により示される燃料の液面高さが、燃料タンク10内の液量が上述した燃料供給停止量Lsとなる供給停止液面高さ未満のときHレベルの電圧となり、前記供給停止液面高さ以上のときにLレベルの電圧となる信号を出力するように構成されている。
【0025】
第1液量計測センサ24は、車両に搭載された図示しないコンビネーションメータに設けられた燃料計Mに接続され、車両のイグニッションオン状態のときに電源が供給されて動作する。第2液量計測センサ25は、第1液量計測センサ24と電気的に孤立(即ち、、遮断)されているとともに、後述する液量信号出力回路40の一部を構成して、燃料充填装置30側から供給される電源によって動作する。
【0026】
液量計測装置20は、勿論、このような構成以外にも、燃料液面上に浮かぶフロートの位置に応じて抵抗体上を摺動する接点を有し、抵抗体の両端に印加した電圧を分圧した電圧を接点に出力するような構成のものなどを用いても良い。
【0027】
燃料充填装置30は、街中に所在する燃料スタンドなどに地面に固定して設けられており、燃料タンク10の充填口11に着脱可能な充填ノズル31が先端に設けられた充填ホース32と、地中に設けられた図示しない燃料貯蔵タンクから燃料を吸い上げるとともに燃料タンク10に供給するポンプなどからなる燃料供給部33と、燃料供給部33による燃料の供給速度を制御する供給速度制御部34と、を有している。
【0028】
また、燃料充填装置30は、燃料供給管35と、充填装置接続配線36と、を有している。燃料供給管35は、その一端が充填ノズル31に接続され、その他端が燃料供給部33に接続され、充填ノズル31から充填ホース32内を通り燃料供給部33まで連なるように設けられている。また、充填装置接続配線36は、その一端が図3に示す充填ノズル31に設けられたコネクタプラグ31aのノズル側端子金具54a、54b、54cに接続され、その他端が供給速度制御部34に接続されており、充填ノズル31から充填ホース32内を通り供給速度制御部34まで連なるように設けられている。
【0029】
充填ノズル31が燃料タンク10の充填口11に設けられたクイックカップリング12に装着されると、燃料充填管13と燃料供給管35とが互いに連結され、これと同時に、上記コネクタソケット12aと上記コネクタプラグ31aとが嵌合して、充填口側端子金具44a、44b、44cとノズル側端子金具54a、54b、54cとが互いに接触して電気的に接続される。後述する液量信号出力回路40の信号グランドSGとなる充填口側端子金具44cとノズル側端子金具54cとの組が、他の端子金具の組よりも先に接触するように各端子金具が形成されていることが望ましい。
【0030】
次に、燃料充填システム1の液量計測装置20及び燃料充填装置30の回路構成について、図3を参照して説明する。回路の説明において、単に「接続」とは、「配線によって電気的に接続」ということを意味する。
【0031】
図3に示すように、液量計測装置20には、残量計測回路41と、第1液量信号出力回路42と、が設けられている。
【0032】
残量計測回路41は、上述した第1液量計測センサ24を有している。残量計測回路41の電源線としての第1電源Vcc1には、車両に搭載されたバッテリPS1の正極が接続され、残量計測回路41のグランド線としての車体などのフレームグランドFGには、バッテリPS1の負極が接続されている。バッテリPS1は、車両のイグニッションオン状態のときのみ残量計測回路41に電力を供給するように構成されている。第1液量計測センサ24は、その電源端子が第1電源Vcc1とフレームグランドFGとに接続されて、バッテリPS1から供給される電力によって動作する。
【0033】
第1液量信号出力回路42は、上述した第2液量計測センサ25と、スイッチ素子としてのトランジスタ43と、クイックカップリング12のコネクタソケット12aに設けられた複数の充填口側端子金具44a、44b、44cと、を有している。
【0034】
充填口側端子金具44aは、第1液量信号出力回路42の電源線としての第2電源Vcc2に接続され、充填口側端子金具44cは、第1液量信号出力回路42のグランド線としての信号グランドSGに接続されている。充填口側端子金具44aには、後述する第2液量信号出力回路に設けられた液量計測用電源PS2の正極が接続され、充填口側端子金具44cには、液量計測用電源PS2の負極が接続される。第2液量計測センサ25は、その電源端子が第2電源Vcc2と信号グランドSGとに接続されて、液量計測用電源PS2から供給される電力によって動作する。
【0035】
第2液量計測センサ25は、燃料タンク10内の液量が、上述した燃料供給停止量Ls未満のときHレベルの電圧(即ち、第2電源Vcc2の電圧)となり、燃料供給停止量Ls以上のときLレベルの電圧(信号グランドSGの電圧)となる信号を出力端子から出力するように構成されている。
【0036】
トランジスタ43は、NPN型トランジスタであって、コレクタ端子が充填口側端子金具44bに接続され、エミッタ端子が信号グランドSGに接続され、ベース端子が図示しない電流制限抵抗器を介して第2液量計測センサ25の出力端子に接続されており、オープンコレクタ接続を構成している。トランジスタ43は、第2液量計測センサ25の出力する信号に応じて、コレクタ端子−エミッタ端子間を遮断(OFF)又は通電(ON)する。
【0037】
燃料充填装置30の供給速度制御部34には、第2液量信号出力回路51と、供給速度制御回路52と、が設けられている。
【0038】
第2液量信号出力回路51は、フォトカプラ60内に設けられた送信部としてのLED61と、電流制限抵抗器53と、充填ノズル31のコネクタプラグ31aに設けられたノズル側端子金具54a、54b、54cと、電源部としての液量計測用電源PS2と、を有している。本実施形態において、液量計測用電源PS2は、バッテリで構成されている。勿論、これに限定されるものではなく、絶縁型の直流定電圧電源装置などで構成されていてもよい。
【0039】
ノズル側端子金具54aは、液量計測用電源PS2の正極に接続され、ノズル側端子金具54cは、液量計測用電源PS2の負極に接続されている。電流制限抵抗器53は、一端が液量計測用電源PS2の正極に接続され、他端がLED61のアノード端子に接続されている。LED61は、アノード端子が電流制限抵抗器53の他端とノズル側端子金具54bとに接続され、カソード端子が液量計測用電源PS2の負極に接続されている。
【0040】
供給速度制御回路52は、燃料供給部33に接続されており、燃料タンク10内の液量に応じて燃料供給部33による燃料の供給速度を制御する。供給速度制御回路52は、フォトカプラ60内に設けられた受信部としてのフォトトランジスタ62と、プルアップ抵抗器55と、マイクロコンピュータ(MPU)70と、を有している。
【0041】
供給速度制御回路52の電源線としての第3電源Vcc3には、所定の直流電圧を生成する電源装置PS3の正極が接続され、供給速度制御回路52のグランド線としてのアースGには、電源装置PS3の負極が接続されている。
【0042】
フォトトランジスタ62は、NPN型フォトトランジスタであって、コレクタ端子がプルアップ抵抗器55を介して第3電源Vcc3に接続されているとともにMPU56の入力ポートPIに接続され、エミッタ端子がアースGに接続されている。フォトトランジスタ62は、LED61の消灯、点灯に応じて、コレクタ端子−エミッタ端子間を遮断(OFF)又は通電(ON)する。
【0043】
MPU56は、周知の組込用マイクロコンピュータであって、その電源端子が第3電源Vcc3とアースGとに接続されており、電源装置PS3から供給される電力によって動作する。MPU56は、予め定められたプログラムに従って各種の処理や制御などを行う中央演算処理装置(CPU)、CPUのための処理プログラムや各種情報等を格納した読み出し専用のメモリであるROM、各種のデータを格納するとともにCPUの処理作業に必要なエリアを有する読み出し書き込み自在のメモリであるRAM等を有して構成されている。
【0044】
MPU56の入力ポートPIには、フォトトランジスタ62のコレクタ端子が接続されている。LED61の消灯によりフォトトランジスタ62のコレクタ端子−エミッタ端子間が遮断されると、入力ポートPIにはHレベルの電圧(第3電源Vcc3の電圧)が入力される。LED61の点灯によりコレクタ端子−エミッタ端子間が通電されると、入力ポートPIにはLレベルの電圧(アースGの電圧)が入力される。MPU56は、入力ポートPIの電圧がHレベルのとき、予め定められた供給速度で燃料を供給するように燃料供給部33を制御し、入力ポートPIの電圧がLレベルのとき、供給速度0にして燃料の供給を停止するように燃料供給部33を制御する。
【0045】
第1液量信号出力回路42と第2液量信号出力回路51とが、充填口側端子金具44a、44b、44cとノズル側端子金具54a、54b、55cとで接続されることにより液量信号出力回路40を構成する。つまり、第1液量信号出力回路42は、請求項中の計測回路部分に相当し、第2液量信号出力回路51は、請求項中の出力回路部分に相当する。
【0046】
第2液量信号出力回路51と供給速度制御回路52との間は、LED61とフォトトランジスタ62とによって光を介して信号の伝達を行うので、第2液量信号出力回路51は供給速度制御回路52と電気的に孤立(即ち、遮断)している。また、第1液量信号出力回路42は残量計測回路41と接続された箇所がないので、第1液量信号出力回路42は、残量計測回路41と電気的に孤立している。つまり、液量信号出力回路40は、他の回路から電気的に孤立して設けられている。
【0047】
次に、上述した燃料充填システム1の本発明に係る動作(作用)について、図4(a)〜(c)を参照して説明する。なお、図4(a)〜(c)においては、残量計測回路41、電源装置PS3の記載を省略している。
【0048】
燃料充填システム1による燃料タンク10への燃料の充填に際し、図4(a)に示すように、燃料タンク10の充填口11に設けられたクイックカップリング12に充填ノズル31を装着する前に、車両はイグニッションオフ状態にされる。この状態において、第1液量信号出力回路42は電力供給されていないため、第2液量計測センサ25による液量の計測は行われない。また、第2液量信号出力回路51は液量計測用電源PS2によって電力供給されており、LED61のアノード端子に接続されたノズル側端子金具54bがオープン(非接続状態)であるため、LED61に電流が流れてLED61が点灯する。供給速度制御回路52は、図示しない電源装置PS3から電力供給されて動作状態にあり、LED61の点灯によりフォトトランジスタ62のコレクタ端子−エミッタ端子間が通電されて、MPU56の入力ポートPIにLレベルの電圧が入力され、MPU56は、燃料を供給しないように燃料供給部33を制御する。
【0049】
そして、図4(b)に示すように、クイックカップリング12に充填ノズル31を装着すると、充填口側端子金具44a、44b、44cとノズル側端子金具54a、54b、54cとが互いに接触し、第1液量信号出力回路42と第2液量信号出力回路51とが互いに電気的に接続されて液量信号出力回路40が構成される。
【0050】
このとき、車両はタイヤを介して乾燥した路面と接地されていると、当該車両はアースGと絶縁されるので、第1液量信号出力回路42は、図4(c)に示すように、仮想的なコンデンサCvを介してアースGに接続されたいわゆる浮いた状態となっており、アース電位に対する第1液量信号出力回路42の配線等の電位は不定となる。しかしながら、第2液量信号出力回路51(即ち、液量信号出力回路40)と供給速度制御回路52とが、LED61とフォトトランジスタ62とで光信号によって論理的には接続されているもののこれら回路は電気的には遮断されているので、第1液量信号出力回路42、第2液量信号出力回路51、供給速度制御回路52、アースG、及び、コンデンサCvで閉路が構成されることがない。そのため、アース電位を基準としたときの第1液量信号出力回路42の配線Q1の電位V1と、供給速度制御回路52の配線Q2の電位V2とに電位差が生じていても、この電位差によって充填口側端子金具44a、44b、44cと、ノズル側端子金具54a、54b、54cと、の間で放電が生じることがない。
【0051】
また、信号グランドSGとなる充填口側端子金具44cとノズル側端子金具54cとの組が、他の端子金具の組よりも先に接触するように各端子金具が形成されていることにより、例えば、信号線や電源線となる他の端子金具の組が先に接続された場合、回路を構成するセンサやトランジスタ等の電子部品に逆電圧が印加されて破壊されたり、回路動作が不安定になったりする不具合が生じる恐れがあるが、グランド線から先に接続することでこのような不具合を回避できる。
【0052】
第1液量信号出力回路42と第2液量信号出力回路51とが互いに電気的に接続されると、第2液量計測センサ25が動作を開始して燃料タンク10の液量に応じた電気信号を出力する。
【0053】
燃料タンク10の液量が上記燃料供給停止量Ls未満のとき、第2液量計測センサ25はHレベルの電圧となる電気信号を出力する。そして、この電気信号がトランジスタ43のベース端子に入力されると、トランジスタ43はコレクタ端子−エミッタ端子間を通電し、これにより、LED61のアノード端子が、ノズル側端子金具54b、充填口側端子金具44b及びトランジスタ43を順次介して信号グランドSGに接続されて、トランジスタ43側に多くの電流が流れて、LED61が消灯する。そして、LED61の消灯によりフォトトランジスタ62のコレクタ端子−エミッタ端子間が遮断されて、MPU56の入力ポートPIにHレベルの電圧が入力され、MPU56は、予め定められた供給速度で燃料を供給するように燃料供給部33を制御する。
【0054】
そして、燃料タンク10への燃料の充填が進み、燃料タンク10内の液量が上記燃料供給停止量Ls以上になると、第2液量計測センサ25はLレベルの電圧となる電気信号を出力する。そして、この電気信号がトランジスタ43のベース端子に入力されると、トランジスタ43はコレクタ端子−エミッタ端子間を遮断し、これにより、LED61のアノード端子と信号グランドSGとの接続が遮断されて、LED61に電流が流れて、LED61が点灯する。このLED61の点灯は、上記燃料供給停止量Lsの検知を示すものであり、つまり、LED61は上記燃料供給停止量Lsを検知した旨を光信号によってフォトトランジスタ62に送信する。そして、LED61の点灯によりフォトトランジスタ62のコレクタ端子−エミッタ端子間が通電されて、MPU56の入力ポートPIにLレベルの電圧が入力され、MPU56は、燃料の供給を停止するように燃料供給部33を制御する。このとき、燃料の供給を急速に停止するのではなく、燃料の供給速度を、速度0に向けて徐々に低下させていくことが、水撃作用を防止する点で好ましい。上述のように送信部としてのLED61は、燃料タンク10内の液量が燃料供給停止量Ls未満のとき消灯し、燃料供給停止量Ls以上のとき及び第2液量信号出力回路51に第1液量信号出力回路42が接続されていないときに点灯する。つまり、LED61の光信号が液量信号に相当し、特に、LED61の点灯時の光信号が、燃料タンク10内の液量が所定の燃料供給停止量Lsであることを示す液量信号に相当する。
【0055】
そして、燃料が燃料供給停止量Lsに到達した後の最大充填量Lmまでの充填は、燃料供給部33を手動操作によって制御して行う。
【0056】
以下の表1に、燃料タンク10内の液量、液量信号出力回路40の第1液量信号出力回路42と第2液量信号出力回路51との回路接続状態、第1液量信号出力回路42のトランジスタ43の動作状態、第2液量信号出力回路51のLED61の動作状態、供給速度制御回路52のフォトトランジスタ62の動作状態、及び、供給速度制御回路52のMPUの燃料供給制御、との関係を示す。
【0057】
【表1】

【0058】
以上より、本発明によれば、液量信号出力回路40が、充填口側端子金具44a、44b、44cとノズル側端子金具54a、54b、54cとによって互いに接続される第1液量信号出力回路42と第2液量信号出力回路51とで構成されているとともに供給速度制御回路52から電気的に孤立して設けられているので、上記端子金具を接触させたときに、液量信号出力回路40、供給速度制御回路52、アースG、及び、液量信号出力回路40とアースとの間の仮想的なコンデンサCvとで閉路が構成されず、そのため、アース電位を基準としたときの第1液量信号出力回路42の配線Q1の電位V1と、供給速度制御回路52の配線Q2の電位V2と、に電位差が生じた場合でも、充填口側端子金具44a、44b、44cとノズル側端子金具54a、54b、54cとの間に放電が生じることを防ぐことができる。
【0059】
また、燃料充填装置30側に設けられた液量信号出力回路40の第2液量信号出力回路51には、当該液量信号出力回路40の電源となる液量計測用電源PS2が設けられているので、燃料タンク10側に液量信号出力回路40に電源を供給する構成を設ける必要が無く、そのため、例えば、車両の燃料タンク10への燃料の充填時に安全のためイグニッションオフ状態にする必要があるが、このようなときでも車両側に別途電源を設けることなく液量信号出力回路40を動作させることができ、燃料タンク10側に設けられる第1液量信号出力回路42を簡易に構成できる。
【0060】
また、第2液量信号出力回路51が、当該第2液量信号出力回路51に第1液量信号出力回路42が接続されていないときにLED61が点灯するように構成されているので、LED61の点灯による光信号をフォトトランジスタ62が受けたときに燃料の供給を停止するように供給速度制御回路52を構成することにより、第1液量信号出力回路42と第2液量信号出力回路51とが接続されていないときに誤って燃料が供給されてしまうことを防止することができ、安全性を向上できる。
【0061】
上述した本実施形態において、LED61とフォトトランジスタ62とを有するフォトカプラ60を用いて、互いに電気的に遮断された液量信号出力回路40と供給速度制御回路52との間で、燃料タンク10内の液量を液量信号としての光信号によって伝送するものであったが、これに限定されるものではない。例えば、通電により電磁石になるコイル体と、コイル体の磁力を検出するように設けられたホール素子と、を用いて、上記液量を磁気信号によって伝送するものであってもよく、または、圧電ブザーとマイクとを用いて、上記液量を音信号によって伝送するものであってもよく、本発明の目的に反しない限り、液量信号出力回路40と供給速度制御回路52との電気的遮断を維持したまま非電気信号によって液量を伝送するものであれば、構成は任意である。
【0062】
また、本実施形態では、第2液量計測センサ25が、燃料タンク10内の液量に応じてHレベル又はLレベルの電圧となる信号を出力し、液量信号出力回路40と供給速度制御回路52との間で、上記液量を示す二値情報(LED61の消灯、点灯)の光信号を伝送するものであったが、これに限定されるものではない。例えば、液量信号出力回路40に、燃料タンク10内の液量に比例して電圧が変化する信号を出力する第2液量計測センサと、この信号を複数ビットのデジタル値に変換するアナログ−デジタル変換器と、デジタル値の各ビットに対応した複数のフォトカプラのそれぞれが備えるLEDと、を設け、供給速度制御回路52に、上記複数のフォトカプラのそれぞれが備えるフォトトランジスタと、各フォトトランジスタのコレクタ端子が接続される複数の入力ポートを備えたMPUと、を設けて、複数ビットで表される複数段階(例えば、4ビットであれば16段階)の液量を液量信号出力回路40と供給速度制御回路52との間で伝送するように構成するなど、液量信号出力回路40と供給速度制御回路52との間で伝送される液量の表現については任意である。
【0063】
上述した各実施形態は、車両に搭載された燃料タンクに燃料を充填する車両用の燃料充填システムを説明するものであったが、これに限定されるものではない。例えば、工場や家庭などに設置された燃料タンクに燃料を充填する燃料充填システムなどであってもよく、本発明の目的に反しない限り、本発明を適用するシステムは任意である。また、充填対象となる燃料は液化石油ガス(LPG)に限らず、例えば、ジメチルエーテル(DME)、液体水素、液化メタンなどの液化ガス、又は、常温常圧で液状となる燃料(灯油、ガソリン等)など、本発明の目的に反しない限り、その種類は任意である。
【0064】
なお、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
【符号の説明】
【0065】
1 燃料充填システム
10 燃料タンク
12 クイックカップリング
20 液量計測装置
30 燃料充填装置
31 充填ノズル
33 燃料供給部(燃料供給手段)
34 供給速度制御部
40 液量信号出力回路
41 残量計測回路
42 第1液量信号出力回路(計測回路部分)
44a、44b、44c 充填口側端子金具(端子部)
51 第2液量信号出力回路(出力回路部分)
52 供給速度制御回路
54a、54b、54c ノズル側端子金具(端子部)
56 MPU
60 フォトカプラ
61 LED(送信部)
62 フォトトランジスタ(受信部)
PS1 バッテリ
PS2 液量計測用電源(電源部)
PS3 電源装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
燃料タンクに液体の燃料を充填する燃料充填システムであって、
前記燃料タンクに前記燃料を供給する燃料供給手段と、
前記燃料タンク側に設けられた計測回路部分と前記燃料供給手段側に前記計測回路部分と別個に設けられた出力回路部分とが互いの端子部によって接続されてなる、前記計測回路部分で計測された前記燃料タンク内の液量に応じた液量信号を前記出力回路部分から出力する、液量信号出力回路と、
前記燃料供給手段側にアースに接続して設けられた、前記液量信号出力回路によって出力された前記液量信号に基づいて前記燃料供給手段の前記燃料の供給速度を制御する、供給速度制御回路と、を有し、
前記液量信号出力回路が、前記供給速度制御回路から電気的に孤立して設けられ、
前記液量信号出力回路の前記出力回路部分が、前記供給速度制御回路に前記液量信号を送信する送信部を有し、
前記供給速度制御回路が、前記液量信号出力回路の送信部から送信された前記液量信号を受信する受信部を有している
ことを特徴とする燃料充填システム。
【請求項2】
前記出力回路部分には、前記液量信号出力回路の電源となる電源部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の燃料充填システム。
【請求項3】
前記出力回路部分が、当該出力回路部分に前記計測回路部分が接続されていないとき、前記液量が所定の燃料供給停止量であることを示す前記液量信号を前記送信部から前記受信部に送信するように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料充填システム。
【請求項4】
燃料タンクに液体の燃料を充填する燃料充填システムで用いられる燃料充填装置であって、
前記燃料タンクに前記燃料を供給する燃料供給手段と、
前記燃料タンク側に設けられた計測回路部分と別個に設けられるとともに当該計測回路部分と端子部で接続されることにより液量信号出力回路を構成する、前記計測回路部分で計測された前記燃料タンク内の液量に応じた液量信号を出力する、前記出力回路部分と、
アースに接続して設けられた、前記出力回路部分によって出力された前記液量信号に基づいて前記燃料供給手段の前記燃料の供給速度を制御する、供給速度制御回路と、を有し、
前記出力回路部分が、前記供給速度制御回路から電気的に孤立して設けられるとともに前記供給速度制御回路に前記液量信号を送信する送信部を有し、
前記供給速度制御回路が、前記出力回路部分の送信部から送信された前記液量信号を受信する受信部を有している
ことを特徴とする燃料充填装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2013−53679(P2013−53679A)
【公開日】平成25年3月21日(2013.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−192432(P2011−192432)
【出願日】平成23年9月5日(2011.9.5)
【出願人】(000006895)矢崎総業株式会社 (7,019)
【出願人】(391006430)中央精機株式会社 (128)
【Fターム(参考)】