説明

物品搬送車

【課題】クリーン度が低い環境で物品を搬送する際に、簡素な構成で物品を汚染することなく迅速に移載できるようにする。
【解決手段】物品搬送車4は、カセットCを搬送可能である。物品搬送車4は、カセットCを載置可能物品載置部15と、カバー部材17と、を備えている。カバー部材17は、物品載置部15を覆う。カバー部材17は、開口30と、取り込み口32と、第1吹き出し口34と、吸い込み口36と、を有している。開口30は、カセットCを出し入れ可能である。取り込み口32は、外の空気を取り込み可能である。第1吹き出し口34は、開口30の走行方向前側に設けられ、取り込み口32から取り込んだ空気を、開口30表面を覆うように吹き出し可能である。吸い込み口36は、開口30の走行方向後側に設けられ、第2FFU44により第1吹き出し口34から吹き出した空気を吸い込み可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、搬送車、特に、基板を収納したカセット等の物品を搬送可能な物品搬送車に関する。
【背景技術】
【0002】
カセット(物品の一例)に収納される液晶基板等の基板に要求されるクリーン度より低いクリーン度の空間内で物品を搬送する物品搬送車では、従来、荷台にカバーを設けている(例えば、特許文献1参照)。従来の物品搬送車のカバーには、物品を処理装置との間で受け渡す開口に開閉可能なシャッタが設けられている。また、空気を処理装置に向けて空気を吹き出す第1空気噴出手段を開口の周囲に設けている。さらに、開口の上縁部にダウンフローエアを噴出する第1空気噴出手段を設けている。従来の物品搬送車では、処理装置の到着前に、第1空気噴出手段及び第2空気噴出手段により空気を噴出し、開口の周囲に汚染した空気が入らないようにしてシャッタをあけている。これにより、処理装置に到達するとすぐに物品を移載できるようになり、移載時間を短縮できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−60955号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記従来の構成では、処理装置に到達する前にシャッタをあけているため、迅速に処理装置との間でカセットを移載できる。しかし、シャッタ及び2つの空気噴出手段を開口に設けているため、物品搬送車の構成が複雑になる。
【0005】
本発明の課題は、クリーン度が低い環境で物品を搬送する物品搬送車において、簡素な構成で物品を汚染することなく迅速に移載できるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以下に、課題を解決するための手段として複数の態様を説明する。これら態様は、必要に応じて任意に組み合せることができる。
【0007】
本発明の一見地に係る物品搬送車は、物品を搬送可能な物品搬送車であって、物品載置部と、カバー部材と、を備えている。物品載置部は、物品を載置可能である。カバー部材は、物品載置部を覆う。カバー部材は、少なくとも一つの開口と、取り込み口と、第1吹き出し口と、吸い込み口と、を有している。少なくとも一つの開口は、物品を出し入れ可能である。取り込み口は、外側面に設けられ、外の空気を取り込み可能である。第1吹き出し口は、開口の走行方向前側に設けられ、取り込み口から取り込んだ空気を、開口の表面を覆うように吹き出し可能である。吸い込み口は、開口の走行方向後側に設けられ、吸い込みファンにより第1吹き出し口から吹き出した空気を吸い込み可能である。
この物品搬送車では、例えばガラス基板を複数枚収納可能なカセット等の物品が物品載置部に載置される。物品載置部は、カバー部材により覆われている。カバー部材は、物品を出し入れ可能な少なくとも一つの開口を有している。この開口を介して処理装置と物品の受け渡しを行える。開口の走行方向前側には取り込み口から取り込んだ空気が開口表面を覆うように吹き出す第1吹き出し口が設けられている。また、開口の走行方向後側に、吹き出した空気を吸い込みファンにより吸い込む吸い込み口が設けられている。これにより、吹き出した空気を積極的に吸い込んでエアーシャッタの能力を上げることができる。このため、開口に機械的なシャッタを設けなくても、カバー部材の外部から開口を通って内部の物品載置部に空気が流れ込みにくくなる。これにより、クリーン度が低い環境で物品を搬送しても、簡素な構成で物品を汚染することなく迅速に移載できるようになる。
【0008】
カバー部材は、吸い込み口から吸い込んだ空気を吸い込みファンにより物品載置部に吹き出し可能な第2吹き出し口と、吸い込み口と第2吹き出し口との間に配置されたフィルタと、をさらに有してもよい。これにより、吸い込みファンにより吸い込んだ空気を、フィルタによりクリーン度を上げて物品載置部に吹き出すことができる。このため、吸い込んだ空気を利用して物品載置部に載置された物品の清浄化を行うことができる。
【0009】
カバー部材は、開口の走行方向後部に設けられた空気巻き込み防止部をさらに有してもよい。これにより、搬送車が停止したときに慣性により後方から流入する汚染された空気の巻き込みを防止できる。このため、巻き込み流によるエアーシャッタの流れの乱れが生じにくくなる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、開口の走行方向後側に、吹き出した空気を吸い込みファンにより吸い込む吸い込み口が設けられている。これにより、吹き出した空気を積極的に吸い込んでエアーシャッタの能力を上げることができる。このため、開口に機械的なシャッタを設けなくても、カバー部材の外部から開口を通って内部の物品載置部に空気が流れ込みにくくなる。これにより、クリーン度が低い環境で物品を搬送しても、簡素な構成で物品を汚染することなく迅速に移載できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の一実施形態による物品搬送車が走行する搬送システムの平面図。
【図2】物品搬送車の側面図。
【図3】物品搬送車の斜視図。
【図4】図2のIV−IV断面図。
【図5】他の実施形態の図4に相当する断面図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
(1)搬送システム
図1に示すように、搬送システム1は、例えば、複数枚の大型のガラス基板S(図2参照)を収納した物品としてのカセットC(図2参照)を、複数の処理装置、搬入口及び搬出口を含む複数のステーションの受け渡し部8の間で搬送する装置である。搬送システム1は、軌道2と、物品搬送車4と、を備えている。軌道2は、天井から吊り下げられている。軌道2の周囲は、例えばクリーン度がFED209Dのクラス1000程度の比較的浮遊微粒子が多い空間である。
【0013】
軌道2は、例えば長円形のループ形状であり、物品搬送車4は、軌道2を例えば、白抜き矢符で示すように時計回りに走行する。軌道2は、2本の走行レール11と走行レール11に一体形成された走行ガイド12とを有している。走行レール11は、平坦面を有し、走行ガイド12は、走行レール11の外側端から上方に延びて形成されている。受け渡し部8は、ループ形状の軌道2の外周側に配置されている。受け渡し部8には、図示しないスカラー型の移載装置が設けられており、物品搬送車4に載置されたカセットCを出し入れ可能である。
【0014】
(2)物品搬送車
物品搬送車4は、図2、図3及び図4に示すように、カセットCを載置可能な物品載置部15と、走行部16と、カバー部材17と、を有している。
【0015】
(2−1)物品載置部
物品載置部15は、カバー部材17の内部に形成された物品収納空間17aに設けられている。この実施形態では、物品載置部15は、カバー部材17の内部に設けられているが、走行部16上に設けられていてもよい。
【0016】
(2−2)走行部
走行部16は、走行フレーム20と、走行フレーム20の下面に配置された駆動台車22と、従動台車24と、を有している。駆動台車22及び従動台車24はボギー台車である。駆動台車22は、それぞれモータにより駆動される左右一対の駆動輪22aを有している。従動台車24は、左右一対の従動輪24aを有している。駆動輪22a及び従動輪24aの前後左右には、軌道2の走行ガイド12を挟むように配置された外側ガイドローラ25と内側ガイドローラ(図示せず)とがそれぞれ設けられている。内側ガイドローラは固定であり、外側ガイドローラ25は走行ガイド12に接触するガイド位置と、ガイド位置から上方に離反する退避位置とに揺動可能である。これにより、分岐合流等を制御する。
【0017】
(2−3)カバー部材
カバー部材17は、概ね矩形箱状の部材である。カバー部材17は、カセットCを出し入れ可能な開口30と、取り込み口32と、第1吹き出し口34と、吸い込み口36と、第2吹き出し口38と、を有している。
【0018】
開口30は、カバー部材17の走行方向外側の側面に形成されている。開口30は、物品収納空間17a全体を外側に露出可能な大きさで矩形に形成されている。
開口30の上下には、走行中に開口30から物品載置部15に空気が侵入しないようにするための空気侵入防止部31が、開口30の走行方向の全長にわたって開口30から側方に突出して形成されている。空気侵入防止部31は、後方に傾いた概ね平行四辺形の形状の板状部材である。空気侵入防止部31の後部には、物品搬送車4の停止時に、後方からの空気の巻き込みを防止するための空気巻き込み防止部33が形成されている。空気巻き込み防止部33は、上下の空気侵入防止部31の後部をつなぐように、開口30の後部から後方に斜めに傾斜して配置されている。
【0019】
取り込み口32は、カバー部材17の走行方向の前側面に設けられた、例えば4つの第1FFU(Fan Filter Unit)40を有している。4つの第1FFU40は、例えば、2つずつ上下左右に並べて配置されており、外部の空気を取り込んで濾過する。取り込み口32は第1吹き出し口34に接続されている。取り込み口32と第1吹き出し口34とを接続するために、第1FFU40と第1吹き出し口34との間には、第1FFU40が取り込んだ空気を第1吹き出し口34に導く第1ダクト42が設けられている。第1ダクト42は、物品載置部15と前壁17bにより区画されて形成されている。
第1吹き出し口34は、開口30の走行方向前側に上下に細長いスリットの形態で形成されている。第1吹き出し口34は、取り込み口32から取り込んだ空気を、開口30の表面を覆うように平面的に吹き出し可能である。
【0020】
吸い込み口36は、開口30の走行方向後側に上下に細長いスリットの形態で形成されている。吸い込み口36は、第1吹き出し口34から吹き出した面状の空気を吸い込む、例えば4つの第2FFU44に接続されている。4つの第2FFU44は、例えば、2つずつ上下左右に並べて配置されている。吸い込み口36と第2FFU44との間には、空気を第2FFU44のファンにより吸い込むための第2ダクト46が設けられている。第2ダクト46は、カバー部材17の後壁17cの内側面に沿うように形成されている。
【0021】
第2吹き出し口38は、吸い込み口36から吸い込んだ空気を清浄化して後方から物品載置部15に吹き出すために設けられている。第2吹き出し口38から吹き出した空気は、ピン載置部15に充満し、一部は開口30からカバー部材17の外部に流れ、さらに、一部は再度吸い込み口36に吸い込まれる。第2吹き出し口38は、第2FFU44を有している。第2FFU44は吸い込み口36で空気を吸い込むための機能と、吸い込んだ空気をフィルタにより清浄化して物品載置部15に吹き出す機能とを有している。
【0022】
(3)物品搬送車の動作
搬送システム1では、カセットCの搬送要求を受け付けると、所望のステーションの受け渡し部8に物品搬送車4を移動させる。物品搬送車4は、電源が投入されると、ただちに、第1FFU40及び第2FFU44が稼働する。第1FFU40及び第2FFU44は、カセットCの搬送の有無にかかわらず、常に動作している。第1FFU40及び第2FFU44が稼働すると、取り込み口32から外の空気が取り込まれ、それが第1吹き出し口34から開口30の表面を覆うように膜状に吹き出す。吹き出した空気は、第2FFU44のファンによって吸い込み口36により強制的に吸い込まれ、エアーシャッタの能力が高くなる。これにより、開口30から物品載置部15に外の空気が流入しにくくなる。
【0023】
また、開口30の上下には、空気侵入防止部31が設けられている。これにより、走行中に開口30の上下から開口30に空気が侵入しにくくなるとともに、第1吹き出し口34から吹き出した空気が開口30の上下方向に逃げにくくなる。
【0024】
吸い込み口36により吸い込まれた空気は、第2FFU44のフィルタにより清浄化され、第2吹き出し口38を構成する第2FFU44のファンから物品載置部15に吹き出される。吹き出された空気は、物品載置部15に充満し、カセットC及びガラス基板に付着した異物を除去する。また、一部は、開口30から外部に流出する。さらに、一部は、吸い込み口36から吸い込まれる。
【0025】
物品搬送車4が所望のステーションの受け渡し部8に到達して停止すると、慣性により物品搬送車4の後方からの空気の流れが発生する。しかし、開口30の後部には、空気巻き込み防止部33が形成され、後方から巻き込むように前方に移動する空気が空気巻き込み防止部33により後方に戻され、開口30に到達しにくくなる。これにより、汚染された空気が停止時に開口30から物品載置部15に侵入しにくくなる。停止が完了すると、受け渡し部8の移載装置によりカセットCが荷下ろし又は荷積みされ、次のステーションの受け渡し部8に移動する。
【0026】
(4)特徴
上記実施形態は、下記のように表現可能である
【0027】
(A)物品搬送車4は、物品としてのカセットCを搬送可能である。物品搬送車4は、物品載置部15と、カバー部材17と、を備えている。物品載置部15は、カセットCを載置可能である。カバー部材17は、物品載置部15を覆う。カバー部材17は、少なくとも一つの開口30と、取り込み口32と、第1吹き出し口34と、吸い込み口36と、を有している。少なくとも一つの開口30は、カセットCを出し入れ可能である。取り込み口32は、カバー部材17の外側面に設けられ、外の空気を取り込み可能である。第1吹き出し口34は、開口30の走行方向前側に設けられ、取り込み口32から取り込んだ空気を、開口30表面を覆うように吹き出し可能である。吸い込み口36は、開口30の走行方向後側に設けられ、第2FFU44(吸い込みファンの一例)により第1吹き出し口34から吹き出した空気を吸い込み可能である。
この物品搬送車では、例えばガラス基板を複数枚収納可能なカセットCが物品載置部15に載置される。物品載置部15は、カバー部材17により覆われている。カバー部材17は、カセットCを出し入れ可能な少なくとも一つの開口30を有している。この開口を介して処理装置の受け渡し部8とカセットCの受け渡しを行える。開口30の前側には取り込み口32から取り込んだ空気が開口30表面を覆うように吹き出す第1吹き出し口34が設けられている。また、開口30の後側に、吹き出した空気を第2FFU44により吸い込む吸い込み口36が設けられている。これにより、吹き出した空気を積極的に吸い込んでエアーシャッタの能力を上げることができる。このため、開口30に機械的なシャッタを設けなくても、カバー部材17の外部から開口30を通って内部の物品載置部15に空気が流れ込みにくくなる。これにより、クリーン度が低い環境でカセットCを搬送しても、簡素な構成でカセットCを汚染することなく迅速に移載できるようになる。
【0028】
(B)カバー部材17は、吸い込み口36から吸い込んだ空気を物品載置部15に吹き出し可能な第2吹き出し口38と、吸い込み口36と第2吹き出し口38との間に配置された第2FFU44(フィルタの一例)と、をさらに有している。これにより、第2FFU44により吸い込んだ空気を、クリーン度を上げて物品載置部15に吹き出すことができる。このため、吸い込んだ空気を利用して物品載置部15に載置されたカセットCの清浄化を行うことができる。
【0029】
(C)カバー部材17は、開口30の走行方向後部に設けられた空気巻き込み防止部33をさらに有している。これにより、物品搬送車4が停止したときに慣性により後方から流入する汚染された空気の巻き込みを防止できる。このため、巻き込み流によるエアーシャッタの流れの乱れが生じにくくなる。
【0030】
(5)他の実施形態
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。特に、本明細書に書かれた複数の実施形態及び変形例は必要に応じて任意に組合せ可能である。
【0031】
(a)前記実施形態では、物品搬送車4の第2吹き出し口38を第2FFU44と兼用して物品載置部15の後部に設け、物品載置部15の後方から空気を吹き出したが、本発明はこれに限定されない。
図5では、物品搬送車104のカバー部材117の第2吹き出し口138を物品載置部115の右側部に設けている。一方、第2FFU44の位置は前記実施形態と同様である。このため、第2FFU44と、第2吹き出し口138と、を接続するための第3ダクト148を設けている。第3ダクト148は、物品載置部15と中間壁117dにより区画されている。これにより、物品載置部115の右方から開口30に向けて空気を吹き出すことができ、物品載置部115の空気の流れがスムーズになる。
なお、第2FFU44を物品載置部115の右方に配置してもよい。この場合、カバー部材の左右方向の長さ(幅)が大きくなり、搬送システムの設置面積が増大する。
【0032】
(b)前記実施形態では、カバー部材17の片方にだけ開口30を設けたが、本発明はこれに限定されない。例えば、カバー部材の両側方に開口を設け、左右の開口に第1吹き出し口及び吸い込み口を設けてもよい。
【0033】
(c)前記実施形態では、第1FFU40で吸い込んだ空気を全て第1吹き出し口に流したが、一部を物品載置部に流すようにしてもよい。
【0034】
(d)前記実施形態では、物品載置部15をカバー部材17の内部に設けたが、走行部16に設けてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0035】
本発明は、カバー部材を有する物品搬送車に広く利用可能である。
【符号の説明】
【0036】
1 搬送システム
2 軌道
4 物品搬送車
8 受け渡し部
11 走行レール
12 走行ガイド
15 物品載置部
16 走行部
17 カバー部材
17a 物品収納空間
17b 前壁
17c 後壁
20 走行フレーム
22 駆動台車
22a 駆動輪
24 従動台車
24a 従動輪
25 外側ガイドローラ
30 開口
31 空気侵入防止部
32 取り込み口
33 空気巻き込み防止部
34 第1吹き出し口
36 吸い込み口
38 第2吹き出し口
40 第1FFU
42 第1ダクト
44 第2FFU
46 第2ダクト
104 物品搬送車
115 物品載置部
117 カバー部材
117d 中間壁
138 第2吹き出し口
148 第3ダクト



【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品を搬送可能な物品搬送車であって、
前記物品を載置可能な物品載置部と、
前記物品載置部を覆うカバー部材と、を備え、
前記カバー部材は、
前記物品を出し入れ可能な少なくとも一つの開口と、
外側面に設けられ、外の空気を取り込み可能な取り込み口と、
前記開口の走行方向前側に設けられ、前記取り込み口から取り込んだ空気を、前記開口の表面を覆うように吹き出し可能な第1吹き出し口と、
前記開口の前記走行方向後側に設けられ、吸い込みファンにより前記第1吹き出し口から吹き出した空気を吸い込み可能な吸い込み口と、を有する、物品搬送車。
【請求項2】
前記カバー部材は、
前記吸い込み口から吸い込んだ空気を前記吸い込みファンにより前記物品載置部に吹き出し可能な第2吹き出し口と、
前記吸い込み口と前記第2吹き出し口との間に配置されたフィルタと、をさらに有する、請求項1に記載の物品搬送車。
【請求項3】
前記カバー部材は、
前記開口の走行方向後部に設けられた空気巻き込み防止部をさらに有する、請求項1又は2に記載の物品搬送車。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−89645(P2012−89645A)
【公開日】平成24年5月10日(2012.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−234451(P2010−234451)
【出願日】平成22年10月19日(2010.10.19)
【出願人】(309031466)ムラテックオートメーション株式会社 (52)
【Fターム(参考)】