説明

画像データの出力可否を判断する装置、方法、プログラム

【課題】 印刷物に二次元コード等の形態で含まれている出力可否情報が変更できない。
【解決手段】 印刷物を読取り、画像データを得る手段と、前記得られた画像データからIDを取得する手段と、前記取得したIDに関連付けて保持されている出力可否情報を取得する手段と、前記取得した出力可否情報が出力可を示す場合に、前記画像データの出力を行い、前記取得した出力可否情報が出力否を示す場合に、前記画像データの出力を行わない装置であって、前記保持されている出力可否情報は、ユーザ認証の後に変更が可能となっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷物に埋め込まれたIDを用いて、コピーや送信などといった出力機能を制限する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、出力機能に関する制限情報を紙文書に埋め込んでおき、該紙文書を画像形成装置で出力処理しようとしたときに制限するといった技術がある。紙文書に制限情報を埋め込む方法には、透かし、バーコード、二次元バーコードなどといった技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平7−58950号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、透かしやバーコード技術によって紙に埋め込まれた制限情報は、印刷したあとで変更することはできない。紙に印刷された透かしやバーコードは、当該紙文書に対してはあとから書き換えることができないからである。このため、従来例えば、印刷して会議などで配布した印刷物については、その印刷物に対する処理機能の制限をあとから変えることができなかった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この課題を解決するために、本発明の装置は、以下の構成となっている。
【0006】
印刷物を読取り、画像データを得る手段と、
前記得られた画像データからIDを取得する手段と、
前記取得したIDに関連付けて保持されている出力可否情報を取得する手段と、
前記取得した出力可否情報が出力可を示す場合に、前記画像データの出力を行い、前記取得した出力可否情報が出力否を示す場合に、前記画像データの出力を行わない装置であって、
前記保持されている出力可否情報は、ユーザ認証の後に変更が可能となっている。
【発明の効果】
【0007】
印刷物に対する機能制限が後から変更可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】機能制限システムのソフトウエアモジュール構成を示す図である。
【図2】ジョブログデーブルのデータ構造を示す図である。
【図3】画像ログテーブルのデータ構造を示す図である。
【図4】機能制限情報テーブルのデータ構造を示す図である。
【図5】画像形成装置におけるジョブ処理に関するフローチャートである。
【図6】ユーザPCにおける印刷指定時の処理に関するフローチャートである。
【図7】画像形成装置における印刷処理のフローチャートである。
【図8】データ管理サーバにおけるデータ処理のフローチャートである。
【図9】機能制限情報更新サーバにおける機能制限情報更新処理に関するフローチャートである。
【図10】機能制限情報更新サーバにおける機能い制限情報の配信処理に関するフローチャートである。
【図11】機能制限情報の生成と付与を可能とする画像形成装置のモジュール構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。
【0010】
図1は、本発明にかかる機能制限システムのソフトモジュール構成を示す図である。
【0011】
機能制限システムは、画像形成装置1100、ユーザPC1200、データ管理サーバ1300、機能制限情報更新サーバ1400、並びに情報管理者PC1500がそれぞれネットワーク1000に接続して構成されている。ネットワーク1000は、社内で運用されるLAN(Local Area Network)やインターネット越しに広範囲に運用されるWAN(Wide Area Network)である。機能制限システムは、これらネットワーク1000とこれに接続した各装置、PC、サーバによって構成される。ユーザPC1200と画像形成装置1100は、それぞれ複数台がネットワーク1000へ接続する場合がある。
【0012】
図1において、画像形成装置1100は、COPY機能、送信機能、FAX機能、スキャン機能、プリンタ機能、ファイルサーバ機能などが備わっており、これらの機能が単独または複合的に機能する。画像形成装置1100のハードウエアは、主にCPU(不図示)、メモリ(不図示)、スキャナ装置(不図示)、プリンタ装置(不図示)、FAX装置(不図示)、通信装置(不図示)、並びに外部記憶装置1111などから構成される。ここで通信装置は、ネットワーク1000に接続し画像形成装置1100のデータ通信、例えば電子メールやファイル転送を行う。また、FAX装置は、電話回線(不図示)に接続しFAX通信を行う。
【0013】
外部記憶装置1111には、画像形成装置1100の各種機能を実現するプログラムが保持されている。プログラムは画像形成装置1100のメモリにロードされ、CPUはメモリにロードされたプログラムに従って、スキャナ装置、プリンタ装置、通信装置、FAX装置、及び外部記憶装置1111などを動作させ、画像形成装置1100の各種機能を実現させている。
【0014】
続いて画像形成装置1100のソフトモジュール構成について図1を用いて説明する。スキャン制御部1101は、スキャナ装置を制御して紙原稿をスキャンし、電子的な文書画像を取得する。文書画像は、画像形成装置1100の外部記憶装置1111へ一時的に保存され、必要に応じて他の機能の実行に供される。
【0015】
送信制御部1102は、通信装置を制御する。FAX制御部1103は、FAX装置を制御する。プリンタ制御部1104は、印刷データを印刷画像へ変換し、プリンタ装置を制御して当該印刷画像を紙へ印字する。
【0016】
ジョブ管理部1107は、画像形成装置1100のスキャン機能、プリンタ機能、FAX機能、送信機能などの各機能をジョブとして管理し、このジョブを制御する。ジョブ管理部1107の制御によって、画像形成装置1100の複合的な機能が実現する。また、ジョブ管理部1107は、ジョブの履歴情報(以下、「ジョブログ」と呼ぶ。)を生成する機能も備えている。ジョブログには、ジョブをユニークに識別するID(以下、「ジョブID」と呼ぶ。)、ジョブの実行者、日時、ジョブの種類、画像形成装置1100の名称、処理に関連する文書データの名称などのジョブ属性情報が含まれる。ジョブログは、ジョブ実行実績のレポートや、ジョブ実行者の閲覧、確認など様々な用途に使用することができる。
【0017】
データ送受信部1108は、通信装置(不図示)を制御し各種データの送受信を行う。例えば、受信するデータは、印刷データ、及び画像形成装置1100の各種機能を制限する機能制限情報であり、送信するデータにはスキャンデータ、電子メールデータなどがある。データ送受信部1108が受信したデータは、外部記憶装置1111に保存され、必要に応じて他のソフトモジュールの処理に供される。
【0018】
機能制限処理部1109は、外部記憶装置1111に保持されている機能制限情報を参照し、ジョブ管理部1107と連携して画像形成装置1100の各種機能の処理許可を制御する。各種機能にはジョブ実行機能も含まれることは言うまでもない。
【0019】
透かし埋込制御部1105は、所定の情報から透かし画像を生成し印刷する画像に当該透かし画像を埋め込む処理を実行する。ここで透かしは、バーコードや2次元バーコードのように可視のものや、微細なドット画像や、色・輝度の変化ないしは文字の位置の変化情報などを利用して人の目には見えない形で実現する既知の技術を用いることができる。
【0020】
本発明にかかる機能制限システムは、文書情報とその文書情報に紐づく機能制限情報を関連付けるユニークなID(以下、「情報識別ID」と呼ぶ。)を透かしとして埋め込むことを特徴としている。そのため、透かし埋め込制御部1105は、該情報識別IDを透かし画像に変換する機能を備えている。なお、本実施系における機能制限情報の内容については後述する。
【0021】
次に透かし読取制御部1106は、スキャン制御部1101が読取った画像から透かしを検出し、所定の情報へ変換する処理を制御する。透かし読取制御部1106は、前述した情報識別IDを読み取る機能を備えている。
【0022】
画像ログ生成部1110は、画像形成装置1100の各種ジョブの実行に伴って処理した画像履歴データ(以下、「画像ログ」と呼ぶ。)を生成する。生成した画像ログは、該画像ログを識別する名称でジョブログと関連付けて保存される。画像形成装置1100における各種ジョブ毎にジョブログと画像ログがセットで生成されることになる。ジョブログと画像ログは、データ送受信部1108の制御によって所定のタイミングでデータ管理サーバ1300へ転送され保存される。
【0023】
図1のユーザPC1200は、ユーザがオフィス業務で使用するコンピュータである。ユーザPC1200には文書作成アプリケーション、メールアプリケーション、並びにWEBブラウザなどがインストールされている。これらのソフトウエアを用いてユーザは電子文書の作成やメールの送受信、HTML文書の閲覧などのオフィス業務を実施する。
【0024】
ユーザPC1200にはプリンタ機器対応した印刷ドライバが更にインストールされており、プリンタ機器に電子文書の印刷を指示することができる。印刷処理は印刷ドライバが電子文書を印刷データに変換し、プリンタ装置へ印刷データを転送することによって行われる。
【0025】
ユーザPC1200のハードウエアは、主としてCPU(不図示)、メモリ(不図示)、通信装置(不図示)、外部記憶装置(不図示)、並びに表示装置(不図示)などから構成される。各種アプリケーションや印刷ドライバに関するプログラムは、ユーザPC1200の外部記憶装置(不図示)に保持されている。各種アプリケーションや印刷ドライバの機能は、プログラムがメモリ(不図示)にロードされ、CPU(不図示)の処理によって実現される。
【0026】
続いてユーザPC1200のソフトモジュール構成について図1を用いて説明する。制限情報指定部1201は、画像形成装置1100における各種機能の処理の可否を指定する。ユーザが印刷を指定すると、印刷ドライバは印刷に関する諸属性を設定する印刷指定ダイアログ画面を表示装置(不図示)へ表示する。制限情報指定部1201は、該印刷指定ダイアログと共に動作し、ユーザの機能制限情報の入力を受け付ける。
【0027】
ユーザは、文書を印刷するにあたって、該印刷ダイアログの機能制限情報の入力画面から機能制限情報を設定する。制限情報は、ユーザやグループ毎に指定できるようになっている。また印刷実行時に指定するため、プリントジョブ単位に機能制限を指定することができる。
【0028】
ID生成部1202は、印刷ドライバの処理と一緒に動作し、ユーザが設定した機能制限情報に紐づける情報識別IDを生成する。制限情報生成部1203は、印刷実行時にユーザが設定した機能制限情報から、印刷データに付加するための機能制限情報を生成する。印刷データ生成部1204は、プリンタ装置が印刷を実行できるようなフォーマットの印刷データを生成する。画像ログ生成部1205は、ユーザが実行した印刷処理にかかる画像ログを生成する。印刷データ、機能制限情報は、データ送信部1206によってプリンタ装置へ送信され、印刷が実行される。一方、画像ログはユーザPC1200に一時的に保持され、所定のタイミングでデータ管理サーバ1300へ送信される。この時、機能制限情報は、データ管理サーバ1300へも送信される。ユーザが印刷時に設定した機能制限情報をデータ管理サーバ1300で集中管理するためである。
【0029】
図1のデータ管理サーバ1300はネットワーク1000に接続し、画像形成装置1100とユーザPC1200から送られてくるジョブログと画像ログ、並びに機能制限情報を受信し集中管理する。
【0030】
データ送受信部1302はデータの送受信を制御する。送受信データには前述したジョブログ、画像ログ、並びに機能制限情報が含まれている。データ送受信部1302は、データを受信すると、それぞれのデータに対応した形態で外部記憶装置1301に一時保存される。
【0031】
データ処理部1303は、前述の一時記憶領域を監視し、受信したデータが保存されるとデータ処理を開始する。データ処理は、画像ログのデータフォーマット変換、ジョブログや機能制限情報の登録処理などを実行する。データ管理部1304はデータベース機能を備えている。なお、データ管理サーバ1300が保持するジョブログ、画像ログ、並びに機能制限情報のデータ構造に関しては後述する。
【0032】
データ削除制御部1305は、時間に関する情報を備えており、一定の保持期間を経過したデータをジョブ単位で削除する。例えば、保存期間を半年で設定して運用している場合、日付が更新されたタイミングで半年よりも前の日のデータ削除を開始する。
【0033】
図1の機能制限情報更新サーバ1400は、ネットワーク1000に接続してあり、ジョブログ若しくは画像ログの検索・参照と、機能制限情報を参照・更新する機能を提供する。これらの機能はユーザに対してWEB画面を通じて提供できるようになっている。
【0034】
WEB表示画面生成部1401は、HTTPサーバ機能を有しており、WEBブラウザに表示するHTML画面を生成し、WEBブラウザへHTML画面を提供する。
【0035】
ログ検索部1402は、ジョブログと画像ログを検索する。ジョブログの検索は、各種ジョブ属性とその組み合わせで行う。画像ログの検索は、クエリー画像による画像検索を行う。検索インデックスはデータ管理サーバ1300に保存されているため、ログ検索部1402は、検索実行にあたっては、データ管理サーバ1300へアクセスして検索処理を実行する。
【0036】
機能制限情報更新部1403は、データ管理サーバ1300が保持している機能制限情報に対してその設定を変更する。加えて機能制限情報更新部1403は、機能制限情報の更新時期も指定する。ユーザは機能制限情報の更新タイミングを、サーバへの負荷や機能制限の緊急度に鑑みて、更新時期の指定ができるようになっている。
【0037】
機能制限情報配信部1404は、指定された時期に従って機能制限情報をデータ管理サーバ1300から取得し、画像形成装置1100へ配信する。画像形成装置1100は配信された機能制限情報に基づいて、自身が管理している古い機能制限情報を更新する。
【0038】
データ管理サーバ1300、並びに機能制限情報更新サーバ1400のハードウエアは、主としてCPU(不図示)、メモリ(不図示)、通信装置(不図示)、並びに外部記憶装置から構成される。データ管理サーバ1300、並びに機能制限情報更新サーバ1400を構成する各ソフトウエアモジュールの機能は、それぞれの外部記憶装置に保持されたプログラムがメモリ(不図示)にロードされ、CPU(不図示)の処理によって実現される。
【0039】
図1の情報管理者PC1500は、オフィス文書の情報を管理する利用者、すなわち情報管理者が利用するコンピュータである。情報管理者PC1500には、WEB画面表示部1501が備わっている。WEB画面表示部1501はWEBブラウザである。情報管理者はWEB画面表示部1501を利用して、機能制限情報更新サーバ1400へアクセスしジョブログや画像ログの検索を実行する。検索結果はWEB画面表示部1501に表示される。更にヒットしたジョブに紐づく機能制限情報も表示される。情報管理者は、画像ログと機能制限情報を参照しながら、機能制限情報の内容を更新する。
【0040】
なお、以上の例は、情報管理者本人が本人の発意によって機能制限情報を変更する場合の例である。場合によっては、他のユーザからの連絡を受けて機能制限情報を変更するような場合もあるだろう。
【0041】
例えば、その印刷物の作成を行ったユーザ(文書情報の印刷を画像形成装置に対して支持したユーザ)が情報管理者に対して情報識別ID(図4参照。)の連絡を行い、その情報識別IDに対応する機能制限情報を情報管理者が変更する場合があるだろう。この場合、情報識別IDを情報管理者は入力を行い、その情報管理者が情報識別IDに関連付けられている機能制限情報を変更すれば良いことになる。なお、ユーザが必要な情報識別IDを知るには、印刷物をスキャンし、そこで得られる画像データから情報識別IDを取得すれば良いことになる。
【0042】
一方、ユーザが印刷物を手元に持っていない場合もあるだろう。このような場合、ユーザは、何時何分に印刷した印刷物の機能制限情報を変更して欲しいというふうに管理者に連絡することになる。管理者はその連絡を受けると、202のジョブ属性情報から該当する文書情報を発見し、それに対応する情報識別IDを検索することになる(この場合、図2のジョブログテーブルが使われることになる)。
【0043】
次に、データ管理サーバ1300に保存されるジョブログ、画像ログ、並びに機能制限情報のそれぞれのデータ管理構造について図を用いて説明する。
【0044】
図2は、ジョブログテーブルの本発明における実施系を説明した図である。ジョブログテーブル200は、ジョブID201、ジョブ属性情報202、当該ジョブで処理に供された画像をユニークに識別するID(以下、「画像ログID」と呼ぶ。)、並び事情報識別IDを管理する。ジョブ属性情報202は、前述したとおりである。画像ログID203、及び情報識別ID204は、ジョブID201に紐づいている。
【0045】
図3は、画像ログテーブルの本発明における実施系を説明した図である。画像ログテーブル300は、画像ログID301及び画像データ情報をそれぞれ管理する。画像データはジョブ処理された時の画像データをのPDF形式でファイル名を付与して保持してある。ジョブログテーブル200の画像ログID203を、画像ログテーブル300の画像ログID列へ保存することで、ジョブ属性情報202と画像データ情報302を関連付けられるようにしている。
【0046】
図4は、機能制限情報テーブルの本発明における実施系を説明した図である。機能制限情報テーブル400は、情報識別ID401及び機能制限情報402をそれぞれ管理する。機能制限情報402は、ユーザ毎、並びにジョブ毎に処理の可否情報を管理している。ジョブログテーブル200の情報識別ID204を、機能制限情報テーブル400の情報識別ID列へ保存することで、ジョブ属性情報202や画像ログID203と機能制限情報402を関連付けられるようにしいる。ジョブには、印刷ジョブ(紙への出力ジョブ)や、FAX送信ジョブ(FAXでの他装置への出力ジョブ)や、Send送信ジョブ(ネットワーク経由による他装置への出力ジョブ、例、E−mail等)が含まれる。そのため、この機能制限情報には出力可否情報(文書毎に出力可、又は、出力否を示す情報)が含まれていると言うことができ、テーブルの構成によっては、機能制限情報イコール出力可否情報ということもできる。
【0047】
以上説明したようなデータ構造にすることで、画像データ情報302と機能制限情報402は、それぞれ画像ログID301と情報識別ID401をジョブログテーブル200に保持することで、固有のジョブに関連付くようになっている。例えば、情報管理者がジョブ属性からジョブを検索したときに、これに紐づく画像や機能制限情報が特定できるようになっている。
【0048】
次に本発明にかかる機能制限システムの処理フローについて図を用いて説明する。
【0049】
図5は、画像形成装置1100のジョブ実行制御の処理フローついて説明した図である。ユーザが指定するジョブの具体例としては、COPY、送信、FAXなどである。ユーザは画像形成装置1100へログインすると、そのユーザの捜査権限に応じてこれらのジョブを実行できるようになる。
【0050】
図5、スキャン工程(S501)は、画像形成装置1100が紙文書をスキャンして画像データを取得する工程である。スキャン工程S501は、スキャン制御部1101によって実行される。
【0051】
情報識別ID抽出工程(S502)は、画像データの透かし情報から情報識別IDを抽出する。透かし情報から情報識別IDを抽出する処理は、透かし読取制御部1106によって制御される。機能制限情報問合せ工程(S503)は、抽出した情報識別IDをキーにして機能制限情報を取得する。取得した機能制限情報は、情報識別IDによってスキャンした紙文書の情報に紐づいており、文書を印刷したときに設定された固有の制限情報である。機能制限情報問合せ工程(S503)は、機能制限処理部(1109)によって実行される。
【0052】
機能制限処理部(1109)は、取得した機能制限情報に従って、ジョブ処理の可否判断を行う(S504)。ジョブ処理を許可する場合はジョブ実行工程(S506)へ遷移し、ユーザが指定した処理を実施する。一方、ジョブ処理を禁止する場合は、ジョブ実行キャンセル工程(S507)へ遷移し、ユーザの指定したジョブをキャンセルする。
【0053】
ジョブ実行(S506)、並びにジョブ実行キャンセル(S507)の各工程は、ジョブ管理部(1107)によって制御される。ジョブ実行(S506)が完了すると、ユーザの指定したジョブ実行制御は終了する(S508)。
【0054】
なお、ジョブ処理判断工程(S504)は、図4の機能制限情報(402)に従って処理される。図4において、紙文書に対応する情報識別IDがINF−0123の場合、UserAは、COPYは実行許可(yes)されるが、SENDとFAXについては禁止(no)となる。UserBは、すべてのジョブが実行禁止(no)として制御される。
【0055】
ところで機能制限情報問合せ工程(S503)は、機能制限情報そのものを問い合わせるだけではなく、画像形成装置1100に保持されている機能制限情報の更新日時を確認する機能を備えることができる。S504のジョブ処理判断工程で、ジョブ処理判断の基準とする機能制限情報がもし所定の期日・時間よりも古い場合、機能制限処理部(1109)は画像処理装置1100の外部記憶装置1111ではなく、データ管理サーバ1300へ問い合わせる。データ管理サーバ1300へ問い合わせる基準となる期日・時間は、あらかじめ画像形成装置1100に設定してある。
【0056】
以上のようにすることで、画像形成装置1100に保持された古い機能制限情報に基づいて誤った機能制限が行われることを防ぐことが可能である。
【0057】
次に電子文書を紙に印刷する時の処理フローについて図を用いて説明する。
【0058】
図6は、ユーザPC1200における印刷処理フローを説明したフローチャートである。ユーザは電子文書を文書編集ソフトで開き、そこから印刷指定を行うことで印刷処理が開始する。従って、一連の印刷指定の処理プロセスは文書編集ソフトのソフトウエアプロセスとして動作する(S600)。文書編集ソフトは文書編集ソフトからの印刷指定で、印刷ドライバを起動する。印刷ドライバは、ユーザに印刷機器に固有の印刷条件設定をさせるための画面を表示する。本発明にかかる機能制限システムでは、印刷条件(例えば、部数指定や両面指定など)に加えて印刷する文書の機能制限情報の指定もできる。ユーザは、印刷条件と機能制限情報の指定を行い、印刷ドライバは設定画面に入力された値を取得する(S601)。ユーザはすべての設定したのち設定画面の「OK」ボタンを押下し、印刷ドライバは印刷処理を実行する(S602)。
【0059】
図6のS603は情報識別ID生成工程である。情報識別IDは乱数を基に生成されたユニークなIDであり、印刷データの生成に先立って生成される。情報識別IDの生成が完了すると、次に印刷データ生成が行われる(S604)。
【0060】
S605は画像ログ生成工程である。画像ログは印刷にかかる文書情報を画像データにしたものである。画像ログは、データ管理サーバ1300で集中管理され、後からどのような文書が印刷されたのかわかるようにする目的で使用される。
【0061】
S606は履歴データ送信工程である。ここで送信するデータは、ジョブログ、画像ログ、情報識別ID、及び機能制限情報であり、データ管理サーバ1300へ送信される。印刷データは、これらのデータ送信が成功してから送信する(S607)。印刷した時の履歴を確実に残してから印刷実行するためである。もし、ネットワーク1000の障害などでデータ転送が失敗した場合は、再びS606のデータ送信工程を実行する。
【0062】
S606の履歴データ送信に成功した場合は、次に画像形成装置1100へ印刷データ送信工程(S608)が実行される。印刷データ送信工程(S608)は、印刷データ、情報識別ID、並びに機能制限情報が、画像形成装置1100へ送信される。
【0063】
S606の履歴データ送信工程でデータ管理サーバ1300へ送信する情報識別IDと機能制限情報は、S608で画像形成装置1100へ送信する情報識別IDと機能制限情報とそれぞれ同じである。ユーザPC1200で生成されたこれらのデータは、同じものがデータ管理サーバ1300と画像形成装置1100へ登録される。画像形成装置1100にも登録することによって、画像形成装置1100の機能制限情報問合せ工程(S503)を効率的に処理することが可能である。
【0064】
以上、印刷データ送信が完了しユーザPC1200における印刷処理フローは終了する(S609)。
【0065】
図7は画像形成装置1100における印刷処理を説明したフローチャートである。
【0066】
S701は印刷データ受信工程である。印刷データ受信工程(S701)は、図6の印刷データ送信工程(S608)によってユーザPC1200から送信されたデータを受信する処理工程である。受信データには、印刷データの他に情報識別IDと機能制限情報が含まれている。受信したデータは、画像形成装置1100の外部記憶装置1111に一時的に保存される。
【0067】
なお、印刷データ受信工程(S701)は、図1のデータ送受信部1108によって制御される。印刷データを受信すると、画像形成装置1100のジョブ管理部1107はプリントジョブを生成する。以降、プリントジョブはジョブが終了するまでジョブ管理部1107が管理する。
【0068】
機能制限情報抽出工程(S702)は、印刷データ受信工程S701でデータ受信した後、該データから情報識別IDと機能制限情報を抽出する。S703の判断工程において、受信データに情報識別IDと機能制限情報が含まれていない場合は、S706の印刷画像生成工程へ遷移する。受信したFAX文書を印刷する時など、透かし情報がない文書画像を印刷する時は情報識別IDや機能制限情報が無いためこのフローとなる。
【0069】
情報識別IDと機能制限情報含まれている場合はS704の情報識別ID・機能制限情報登録工程へ遷移する。情報識別ID・機能制限情報登録工程(S704)は、抽出した情報識別IDと機能制限情報を画像形成装置1100の外部記憶装置(1111)へ登録する。
【0070】
なお、画像形成装置1100のジョブ管理部1107は、機能制限情報抽出工程(S702)、判断工程(S703)、並びに情報識別ID・機能制限情報登録工程(S704)も合わせて制御している。
【0071】
S705の透かし画像生成工程では、ジョブ管理部1107が生成したプリントジョブで印刷する画像データに埋め込む透かし画像を生成する。透かし画像は、情報識別ID・機能制限情報登録工程(S704)で登録した情報識別IDを基に生成する。透かし画像はバーコードや二次元バーコードといった可視の透かし情報や、不可視の透かし情報を用いることができる。
【0072】
透かし画像が生成された後、印刷画像生成工程(S706)が実行される。ユーザPC1200から受信した印刷データに従って印刷画像の生成処理が行われる。ここで機能制限情報がある場合は、S708の透かし画像合成工程へ遷移する。透かし画像合成工程(S708)では、先に生成した透かし画像を印刷画像へ埋め込む処理が行われる。一方、機能制限情報がない場合は、透かし画像合成工程(S708)はスキップする。対応する情報識別IDがないためである。
【0073】
S709は印刷実行工程である。画像形成装置1100のジョブ管理部1107の管理に従ってプリンタ制御部1104は、生成した画像を紙へ印刷する。以上の処理工程を経て画像形成装置1100の印刷処理は終了する(S7010)。
【0074】
図8はデータ管理サーバ1300におけるデータ処理フローである。データ管理サーバは、画像形成装置1100及びユーザPC1200から送られてきたジョブログ、画像ログをそれぞれ受信し集中管理する。また、ユーザPC1200からは、印刷時にユーザが設定した機能制限情報も送られてくるので合わせて保存する。
【0075】
ジョブログ、画像ログ、及び機能制限情報のデータ転送タイミングは、画像形成装置1100、並びにユーザPC1200側の設定に依存している。データ管理サーバ1300は、データ送受信部1302が常にデータの受信を監視しており、データ受信があると図8のフローが開始する(S800)。
【0076】
図8のデータ受信工程(S801)は、ジョブログ、画像ログ、機能制限情報を受信し、データ管理サーバ1300の外部記憶装置1301へ一時保存する工程である。データ受信はジョブ単位で行われ、ユーザPC1200及び画像形成装置1100側の送信データが無くなると終了する。データ送受信部1302は、データ受信の成否を監視しており(S802)、データ受信に失敗した場合はリトライ要求を発行する(S806)。この場合、データ送受信部1302は、ジョブ単位で途中まで受信したデータを一旦破棄し、改めてデータ受信を行う。
【0077】
判断工程S802でデータ受信が完了するとデータ処理及び登録工程(S803)へ遷移する。データ処理及び登録工程(S803)では、データ処理部1303が受信した画像ログの画像処理を行い、ジョブログと併せてデータ登録を行う。データ登録は、データ管理部1304によって処理され、データ管理サーバ1300の外部記憶装置1301に保存される。
【0078】
S804は、情報識別ID及び機能制限情報を登録する工程である。データ処理部1303は、ジョブログと画像ログのデータ処理及び登録工程(S803)が完了すると、引き続き当該ジョブに紐づけて情報識別IDと機能制限情報を登録する。登録が正常に完了すると、データ送受信部1302は、データ送信を行った画像形成装置1100とユーザPC1200へ登録完了を返信する(S805)。データ管理サーバ1300における一連のデータ登録処理は、以上を持って終了し、データ送受信部1302は次のデータ受信に備える(S807)。
【0079】
図9は、機能制限情報更新サーバにおける機能制限情報変更に関する処理フローである。文書情報の管理者は、情報管理者PC1500を通して機能制限情報更新サーバ1400へアクセスし、必要に応じてユーザ毎の機能制限情報を変更することができる(S900)。機能制限情報は文書情報に関連付いているため、機能制限情報更新サーバ1400では、文書画像と機能制限情報が一緒に参照できるようになっている。このため、情報管理者は、どの文書情報の機能制限をどのように変更してよいか、容易に判断することができる。
【0080】
S901は、ジョブログ、画像ログ、並びに機能制限情報といった機密情報へアクセスできるユーザを識別し確認するためのユーザ認証工程である。ユーザ認証工程(S901)でユーザ認証に成功すると(即ち、管理者ユーザであることが確かめられると)、ユーザは情報管理者としてログを検索し、機能制限情報を参照・更新することができるようになる。
【0081】
S902は、対象ログ検索工程である。情報管理者は、どの文書情報にどのような機能制限情報が設定されているかわからないため、機能制限情報の変更にあたってはまずログの検索を実行する。ログ検索は、ジョブログ属性や画像をクエリーに用いて、ジョブログ乃至は画像ログを検索する。機能制限情報は、ジョブログ、画像ログに紐づいて表示することができるため、ログ検索でログがヒットすれば機能制限情報を表示することができる。ログ検索処理は、機能制限情報更新サーバ1400のログ検索部1402で実行される。
【0082】
S903はログの有無について判断する工程である。検索の結果ログがヒットすれば、S904の機能制限情報表示工程へ遷移し、ヒットしたログに紐づく機能制限情報を表示する。情報の管理者は、表示された文書内容を画像ログで確認し、合わせて機能制限の設定内容の変更指定を行う(S905)。機能制限情報の変更指定工程(S905)では、ユーザ毎に設定されている機能制限情報を変更すると同時に、変更内容をいつどのようなタイミングで画像形成装置1100へ反映させるかについても指定することができる。
【0083】
S906は機能制限情報の変更内容を更新する工程である。機能制限情報の更新は、機能制限情報更新部1403で実行される。機能制限情報は、データ管理サーバ1300で管理されている。従って、機能制限情報更新部1403は、ネットワーク1403を経てデータ管理サーバ1300へアクセスし、データ管理部1304の機能によって対応する機能制限情報を更新する。
【0084】
判断工程(S907)において、情報管理者が別の文書情報に対して機能制限情報の変更を行う場合は、S902の対象ログ検索工程へ遷移する。一方、機能制限情報の変更を終える場合は、ログアウト処理へ遷移し(S908)、作業を終了する(S909)。
【0085】
図10は、機能制限情報更新サーバにおける機能制限情報の配信処理フローについて説明した図である。機能制限情報の配信処理は、図1の機能制限情報配信部1404によって制御されている。機能制限情報配信部1404は、常時動作するプログラムとして構成されている。
【0086】
機能制限情報の配信処理は、機能制限情報更新サーバ1400が起動したときに処理を開始する(S1000)。機能制限情報配信部1404は、定期的に更新条件の判定処理を行い、機能制限情報更新サーバ1400が管理している日時が、あらかじめ設定されている更新日時条件に合致するか否かを判断する(S10001)。
【0087】
判断工程(S1002)で更新日時が設定値に合致した場合は、S1003の配信先デバイス情報取得工程へ遷移し機能制限情報の画像形成装置1100への配信処理を始める。配信先デバイス情報とは、機能制限情報更新サーバ1400が機能制限情報を配信する対象として管理している画像形成装置1100の情報であり、データ管理サーバ1300によって管理されている。
【0088】
配信先デバイス情報を取得した後、機能制限情報配信部1404は、データ管理サーバ1300から最新の機能制限情報を取得する(S1004)。取得した機能制限情報は、配信先デバイス情報に基づいて配信される(S1005)。なお、配信結果は機能制限情報更新サーバ1400に結果履歴として保持される。
【0089】
S1006は配信する管理デバイスの有無を判断する工程である(S1006)。配信先デバイス情報取得(S1003)で取得した情報に基づいて、すべての画像形成装置1100へ機能制限情報を配信し終えた場合は、更新日付条件の判定工程(S1001)へ遷移する。一方、まだ配信していない画像形成装置1100がある場合は、更新情報配信工程(S1005)へ遷移する。
【0090】
機能制限情報の配信を受けた画像形成装置1100は、画像形成装置1100のデータ送受信部で機能制限情報を受信する。受信した機能制限情報には情報識別IDが含まれており、画像形成装置1100が保持している機能制限情報のうち同じ情報識別IDに対して更新が行われる。以上のようにして画像形成装置1100の機能制限情報は更新される。
【0091】
(その他の実施例)
前述の実施形態ではユーザPCから電子文書を印刷した場合の処理について説明した。実際のオフィス環境においては、機能制限情報は含まれていない古い透かし情報の埋め込まれた紙文書が流通している場合もある。本発明にかかる機能制限システムは、このような過去の透かし文書に対しても適用が可能である。
【0092】
図11は、機能制限情報の生成と付与を可能とする画像形成装置のモジュール構成図である。図11の画像形成装置1500は、新たに機能制限情報を付与できるように制限情報指定部1501、ID生成部1502、及び制限情報生成部1503が備わっている。
【0093】
制限情報指定部1501は、ユーザが紙文書を画像形成装置1500でスキャンしたときに、透かし情報が無い場合、又は透かし情報が埋め込まれていても機能制限情報が透かしに含まれていない場合に動作する。機能制限情報指定部1501は、機能制限情報の入力画面を画像形成装置1500の操作部(不図示)へ表示し、スキャンした文書にどのような機能制限を設定するかをユーザが指定できるようにする。
【0094】
ID生成部1502は、情報識別IDを生成する。機能制限システムの中でユニークな番号が生成され、スキャンした文書の情報をユニークに識別できるようにする。制限情報生成部1503は、制限情報指定部1501でユーザが指定した機能制限情報を取得し、制限情報を生成する。情報識別IDと機能制限情報のデータ構造は、図4で説明したとおりである。
【0095】
スキャンした文書は、その後、ユーザが指定したジョブの種類に従って処理される。例えば、COPYを指定した場合は、スキャン画像に新たな透かし画像が合成され、プリンタ制御部によって印刷される。この時、新たな透かし画像にはユーザが指定した機能制限情報が含まれる。また、スキャン原稿に既に透かしが埋め込まれていた場合は、読み出した透かし情報と新たに追加した機能制限情報を透かし情報として埋め込むことも可能である。
【0096】
画像形成装置1500で新たに指定された機能制限情報は、画像ログとともに所定のタイミングでデータ管理サーバ1300へ送信され集中管理される。なお、データ管理サーバ1300でのデータ処理フローは、前述の実施形態と同様であり、図8で説明したとおりである。
【0097】
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
【符号の説明】
【0098】
1100 画像形成装置
1200 ユーザPC
1300 データ管理サーバ
1400 機能制限情報更新サーバ
1500 情報管理者PC

【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷物を読取り、画像データを得る手段と、
前記得られた画像データからIDを取得する手段と、
前記取得したIDに関連付けて保持されている出力可否情報を取得する手段と、
前記取得した出力可否情報が出力可を示す場合に、前記画像データの出力を行い、前記取得した出力可否情報が出力否を示す場合に、前記画像データの出力を行わない装置であって、
前記保持されている出力可否情報は、ユーザ認証の後に変更が可能となっていることを特徴とする装置。
【請求項2】
前記保持されている出力可否情報は、前記画像データの出力を指示するユーザ毎の出力可否情報が含まれていることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項3】
印刷物を読取り、画像データを得る工程と、
前記得られた画像データからIDを取得する工程と、
前記取得したIDに関連付けて保持されている出力可否情報を取得する工程と、
前記取得した出力可否情報が出力可を示す場合に、前記画像データの出力を行い、前記取得した出力可否情報が出力否を示す場合に、前記画像データの出力を行わない方法であって、
前記保持されている出力可否情報は、ユーザ認証の後に変更が可能となっていることを特徴とする方法。
【請求項4】
前記保持されている出力可否情報は、前記画像データの出力を指示するユーザ毎の出力可否情報が含まれていることを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
請求項3又は4に記載の方法を実行するためのコンピュータ読取り可能なプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2012−4730(P2012−4730A)
【公開日】平成24年1月5日(2012.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−136310(P2010−136310)
【出願日】平成22年6月15日(2010.6.15)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】